JP2014117676A - 吸収性物品用処理剤および該処理剤を用いた吸収性物品の処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】酸性固形物質と、重曹、消石灰および石灰石からなる群より選択される少なくとも1種のアルカリ性固形物質と、カルボキシビニルポリマーと、ゼオライトと、酸化亜鉛と、を含む、吸収性物品用処理剤によって達成される。
【選択図】なし
Description
本発明の第1は、酸性固形物質と、重曹、消石灰および石灰石からなる群より選択される少なくとも1種のアルカリ性固形物質と、カルボキシビニルポリマーと、ゼオライトと、酸化亜鉛と、を含む、吸収性物品用処理剤(本明細書中、単に「処理剤」と称する場合もある。)である。
本発明の第1の吸収性物品用処理剤の形状は、特に制限されない。たとえば、粉状物、フレーク状物、塊状物、およびこれらの混合物など、どのような形状であってもよい。
本発明の吸収性物品用処理剤は、排泄物との接触面積を大きくしてその反応効率を向上させる目的から、粉状物とすることが好ましい。このとき、粉状物の平均粒径(直径)は、1粒あたり、好ましくは0.15mm超〜3mmであり、より好ましくは、0.3〜2mm、さらに好ましくは0.5〜1mmである。かような範囲であると、取り扱い性が良好であると共に、被処理物との接触面積が増大し、被処理物との反応効率を向上させることができる。その結果、消臭効果をより向上させることができる。ここで、粉状物の平均粒径とは、50粒の処理剤を任意に選択して、1粒ごと一番長い粒径を、光学顕微鏡を用いて測定し、それらを相加平均した平均値を意味する。
本発明の吸収性物品用処理剤は、フレーク状物であってもよい。「フレーク状物」とは、長辺に対して厚みが小さい薄片状のものを示す。かような形状とすることにより、粒径が小さくなりすぎることがなく、取り扱いが容易となる。
本発明の吸収性物品用処理剤は、塊状物であってもよい。本発明において、塊状物の形状は特に制限されない。たとえば、球状、円柱状、中高状の円柱状、直方体状など、どのような形状であってもよい。ただし、処理剤の保存性の観点から、球状、円柱状、中高状の円柱状などが好ましく、作製上の観点から、円柱状、中高状の円柱状が好ましい。
本発明の処理剤は、酸性固形物質を含む。処理剤が、酸性固形物質を含むことによって、排泄物(たとえば、糞、尿)から発生しうるアンモニアを中和させることができる。さらには、酸性固形物質は尿中のアンモニアと反応することで気泡を生じる。この傾向は、アンモニアを多く含む尿(pHがアルカリとなる尿)(以下、「高臭気尿」とも称する。)を処理する際に顕著である。処理剤中に気泡が生じることで、処理剤が嵩高くなり、排泄物(たとえば、糞)を効果的に被覆することができる。よって、悪臭の抑制効果が高く、またその効果を維持することができる。
本発明の吸収性物品用処理剤は、重曹、消石灰および石灰石からなる群より選択される少なくとも1種のアルカリ性固形物質を含む。これらは、単独で使用してもまたは2種以上を混合して使用してもよい。
本発明の第1の吸収性物品用処理剤に含まれうる重曹(炭酸水素ナトリウム)は、組成式NaHCO3で表されるナトリウムの炭酸水素塩である。重曹は、アルカリ性であるため、糞尿処理の際(特に大便)の殺菌・消臭効果を得ることができる。
本発明の第1の吸収性物品用処理剤に含まれうる消石灰(Ca(OH)2)は、強アルカリであるため、糞尿処理の際(特に大便)の殺菌効果が大きい。また、臭気を低減させる効果を得ることができる。また、消石灰は、主に硫化物を吸着するため、この点からも消石灰を使用することによる臭気の低減効果が大きいと言える。
本発明の第1の吸収性物品用処理剤に含まれうる、石灰石(炭酸カルシウム)は、組成式CaCO3で表されるカルシウムの炭酸塩である。石灰石は、アルカリ性であるため、消石灰と同様の効果がある。
本発明の第1の吸収性物品用処理剤に含まれうる、カルボキシビニルポリマーは、アクリル酸系の架橋共重合体である。また、このカルボキシビニルポリマーは、カルボキシビニルポリマー塩であってもよい。カルボキシビニルポリマーは、水との親和性が高く、弱酸性〜中性(pH6〜8)で水と混合することでゲル状の高粘度体となり、排泄物を被覆することができ、また、増粘剤としての役割も果たす。カルボキシビニルポリマーそのもの自体は、通常、酸性に傾いているが、本発明の処理剤が水と混合された際には、アルカリ性固形物質と中和され、処理剤のpH5〜8、より好ましくはpH6〜7程度となるため、処理剤にカルボキシビニルポリマーが含まれていると処理剤が増粘する。上記したように、本発明において、処理剤が増粘することで、排泄物(たとえば、糞)を効果的に被覆することができるため、悪臭の抑制効果が高く、さらに抑制効果を維持できる期間が長くなる。
本発明の第1の吸収性物品用処理剤は、ゼオライトを含む。「ゼオライト」とは沸石類と呼ばれる鉱物の総称で、天然のゼオライトは約40種類発見されている。ゼオライトが含まれると、排泄物(例えば、糞尿)に含まれるアンモニア成分を吸着し、消臭、脱臭に効果がある。ゼオライトを含むことによって、ゼオライトの細孔が、悪臭を取り込んで、悪臭を抑制することができる。
本発明の第1の吸収性物品用処理剤は、酸化亜鉛を含む。酸化亜鉛は、ZnOで表される亜鉛の酸化物であり、アンモニア、硫化物などの臭いの成分を吸着して消臭、脱臭する効果を有する。
本発明の第1の吸収性物品用処理剤は、四級アンモニウム塩をさらに含むと好ましい。本発明の吸収性物品用処理剤において、このように、四級アンモニウム塩を含むことにより、優れた殺菌および消毒効果を得ることができるため、吸収性物品を衛生的に処理することができる。四級アンモニウム塩としては、上記効果を有するものであれば特に制限されないが、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、デシルイソノニルジメチルアンモニウム塩、ジオクチルジメチルアンモニウムクロリドからなる群より選択されると好ましい。これらの中でも、塩化セチルピリジニウムおよび塩化ベンザルコニウムが好ましい。また、四級アンモニウム塩は、単独でも2種以上を混合して用いてもよい。
本発明の第1の吸収性物品用処理剤は、上記成分以外に、添加剤を含んでもよい。本発明の第1の吸収性物品用処理剤の添加剤としては、臭気対策の観点から、香料、消臭剤、または脱臭剤;アルコール等の親水性有機化合物;糞尿中の水分含有量を制御するという観点から、シリカゲル、無水硫酸ナトリウム等の乾燥剤;殺菌・脱臭の観点から、次亜塩素酸ナトリウム等の塩素含有化合物;糞尿処理時のアルカリ性条件を補完する観点から、水酸化ナトリウム等の第1族元素の水酸化物等が挙げられる。これらの添加剤は、単独で使用してもよいし2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の第1の吸収性物品用処理剤は、上記構成材料を攪拌機に順次添加し、攪拌混合することで作製することができる。すなわち、処理剤は、酸性固形物質と、重曹、消石灰および石灰石からなる群より選択される少なくとも1種のアルカリ性固形物質と、カルボキシビニルポリマーと、ゼオライトと、酸化亜鉛とをそれぞれ、所望の重量になるように添加し、混合することによって、作製することができる。この際、各成分を順次混合する場合には、材料を添加する順序は特に制限されないが、カルボキシビニルポリマーは、他の材料よりも後で添加されると好ましい。カルボキシビニルポリマーを先に攪拌機内に投入する場合、当該ポリマーが攪拌機内に付着する場合があるが、上記の順とすることにより、ポリマーの攪拌機内における付着を抑制することができる。また、上記構成材料は、一度に混合してもよい。
本発明の第2は、本発明の第1の吸収性物品用処理剤を用いた、吸収性物品の処理方法である。すなわち、本発明の第1の吸収性物品用処理剤を、排泄物が付着した吸収性物品に接触させる、吸収性物品の処理方法である(以下、単に「処理方法」とも称する)。
(実施例1:処理剤の作製)
酸性固形物質としてのクエン酸(WEIFNG ENSIGN INDUSTRY CO.,Ltd.社製)15.0g、アルカリ性固形物質としての重曹(QINDAO HAIWAN GROUP IMP.&EXP.CO.社製)5.0g、カルボキシビニルポリマー(住友精化株式会社製 製品名:AQUPEC(登録商標)HV−505)0.5g、ゼオライト(新東北化学工業株式会社社製ゼオライトCP)2.0g、および酸化亜鉛(ハクスイテック株式会社製)1.0gを、ビーカーに投入し、キッチン用ミキサーで上記材料が均一となるように攪拌し、処理剤を得た。
重曹の質量を6.0g、カルボキシビニルポリマーの量を0.6gに変更した点以外は、上記実施例1と同様にして処理剤を作製した。得られた処理剤は、粉状体であった。また、上記実施例1と同様に、得られた処理剤の取り扱い性は、非常に優れていた。なお、使用した材料および使用機器のメーカーや型番は上記実施例1と同じである。
酸性固形物質としてのクエン酸12.0g、アルカリ性固形物質として重曹1.0gおよび消石灰(宇部マテリアルズ株式会社製)8.0g、カルボキシビニルポリマー1.0gを攪拌機に投入し、上記材料が均一となるように攪拌し、処理剤を得た。なお、本比較例において、ゼオライトは投入しなかった。なお、使用した材料および使用機器のメーカーや型番は上記実施例1と同じである。
クエン酸12gのみを処理剤として用いた。なお、使用した材料および使用機器のメーカーや型番は上記実施例1と同じである。
クエン酸15.0g、重曹3.0g、カルボキシビニルポリマー0.3gを攪拌機に投入し、上記材料が均一となるように攪拌し、処理剤を得た。なお、本比較例において、ゼオライトおよび酸化亜鉛は投入しなかった。なお、使用した材料および使用機器のメーカーや型番は上記実施例1と同じである。
おむつ(株式会社リブドゥコーポレーション製 製品名:リフレ(大きい人のはくパンツ(登録商標)3Lサイズ))に尿(性別:男、年齢:40歳の尿)500gを吸収させた。当該おむつをその内面が撥水性を有する容器(ビニール袋)に入れ、密閉した。
実施例および比較例の処理剤を評価するため、各処理剤が上記の通り準備したおむつの表面を覆うように加えた。これを温度24℃、相対湿度55%にて3時間および12時間放置した後の臭気を官能評価により3段階で評価した。評価結果を下記の表1に示す。なお、評価結果の詳細は、下記の通りである。
「◎」:ほとんど臭気はなく、消臭されている。
「〇」:わずかに臭気はするが、消臭されている。
「×」:悪臭であり、消臭効果がない。
(実施例3および4:処理剤の作製)
酸性固形物質としてのクエン酸12.2g、アルカリ性固形物質としての重曹4.9g、カルボキシビニルポリマー0.4g、ゼオライト1.6g、および酸化亜鉛0.8gを、攪拌機に投入し、上記材料が均一となるように攪拌し、処理剤を得た。
・吸収性物品A
おむつに高臭気尿(性別:男、年齢:97歳の尿)500gを吸収させ、および大便(性別:男、年齢:40歳の大便)10gをおむつの表面に塗布した。当該おむつをその内面が撥水性を有する容器(ビニール袋)に入れ、密閉した。なお、使用したおむつは、上記試験1のものと同じである。
・吸収性物品B
高臭気尿を通常の尿(性別:男、年齢:40歳の尿)に変更したこと以外は、上記吸収性物品Aと同様にして吸収性物品を準備した。なお、使用したおむつは、上記試験1のものと同じである。
実施例3および4において作製した20gの処理剤を、上記の通り準備したおむつ(吸収性物品AおよびB)の表面を覆うようにそれぞれ加えた。なお、このとき、処理剤を添加しないサンプル(吸収性物品A(比較例A)またはB(比較例B)のみのサンプル)も準備し、それぞれ比較例AおよびBとした。その後、ビニール袋の口を閉じて密封し、所定時間(1時間、5時間、8時間、12時間、24時間)ごとにビニール袋内のガスを計測アンモニア用ガス検知管(北川式)(光明理化学工業株式会社社製)により測定した。測定は、ビニール袋に検知管を差し込む検知管口(小さな穴)をあけておき、検知管を挿入して行い、測定時以外は、検知管口はテープで塞いだ。なお、評価は、室温24℃の部屋の中で行った。測定結果を表2に示す。
上記実施例3および4並びに比較例AおよびBについて、温度24℃、相対湿度55%にて24時間放置した後の臭気を官能評価により3段階で評価した。評価結果を下記の表2に示す。なお、評価結果の詳細は、下記の通りである。
「◎」:ほとんど臭気はなく、消臭されている。
「〇」:わずかに臭気はするが、消臭されている。
「×」:強い悪臭であり、消臭効果がない。
Claims (5)
- 酸性固形物質と、
重曹、消石灰および石灰石からなる群より選択される少なくとも1種のアルカリ性固形物質と、
カルボキシビニルポリマーと、
ゼオライトと、
酸化亜鉛と、
を含む、吸収性物品用処理剤。 - 前記酸性固形物質が、クエン酸である、請求項1に記載の処理剤。
- 前記アルカリ性固形物質が、重曹である、請求項1または2に記載の処理剤。
- 四級アンモニウム塩をさらに含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の処理剤。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の処理剤を、排泄物が付着した吸収性物品に接触させる、吸収性物品の処理方法。
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