JP2014120521A - 電磁ソレノイド及びそれを備える電磁弁装置 - Google Patents

電磁ソレノイド及びそれを備える電磁弁装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 第1及び第2励磁コイルの合計巻数に比例した吸引力を発生することができると共に、この2つの励磁コイルを互いに電気的に直列に接続したものと比較して、応答性の優れた電磁ソレノイドを提供すること。
【解決手段】 励磁コイルと、励磁コイルに電気信号が供給されることによって磁極を生成する固定磁極部と、固定磁極部に吸引されて移動する可動鉄心とを備える電磁ソレノイドにおいて、励磁コイルは、互いに電気的に直列に接続されておらず、それぞれに電気信号が供給される第1励磁コイル25aと第2励磁コイル25bとを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、互いに電気的に直列に接続されておらず、それぞれに電気信号が供給される第1励磁コイルと第2励磁コイルとを有する電磁ソレノイド及びそれを備える電磁弁装置に関する。
従来の電磁弁装置の一例として、励磁コイルが大きな吸引力で被吸引部(可動鉄心)を吸引することができるように、被吸引部及びこの被吸引部を吸引するための端部側固定磁極部のそれぞれの外径を大きく形成したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
この電磁弁装置によると、端部側固定磁極部が被吸引部を吸引することができる面積を広くすることができるので、大きな吸引力を得ることができ、パイロット弁体及び主弁体を確実に吸引方向に移動させて、それぞれの弁体を開弁方向に移動させることができる。
特開2005−140195号公報
しかし、上記従来の電磁弁装置であっても、許容最大電流や許容最大消費電力等により励磁コイルに供給できる電流値が制限されている条件下において、予め定めた所定の吸引力を発生させるためには、励磁コイルは所定の巻き数n0を確保する必要がある。この励磁コイルの吸引力Frは巻き数と電流の積のm乗に比例し、吸引力Fr=K1・(n0・I0)mとなる。ここで、K1は比例定数、mはソレノイド磁気回路の寸法で決まる定数、n0は励磁コイルの巻き数、I0は励磁コイルを流れる電流値である。なお、小型化を考慮したソレノイドではm≒1であり、以下では吸引力Fr=K1・n0・I0とする。(小型化を考慮せずに磁気回路を大きくとった吸引力優先の設計においては、1<m≦2となる。)
一方で、励磁コイルのインダクタンスL0は巻数n0の二乗に比例して増大し(L0=K2・n02)、インダクタンスL0が増大するに従って、励磁コイルを流れる電流I0の時定数τ0(=L0/R0)が大きくなる。このK2は、比例定数である。従って、所定の吸引力を得るために巻き数n0を増やすと、励磁コイルの電流の応答性が低下し、これによって、電磁弁装置の弁の作動の応答性が悪化するという問題が起こる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、第1及び第2励磁コイルの合計巻数に比例した吸引力を発生することができると共に、この2つの励磁コイルの合計巻き数を1つの励磁コイルで成らしめたものや、2つの励磁コイルを互いに電気的に直列に接続したものと比較して、応答性の優れた電磁ソレノイド及びこれを備える電磁弁装置を提供することを目的としている。
本発明に係る電磁ソレノイドは、励磁コイルと、前記励磁コイルに電気信号が供給されることによって磁極を生成する固定磁極部と、前記固定磁極部に吸引されて移動する可動鉄心とを備える電磁ソレノイドにおいて、前記励磁コイルは、互いに電気的に直列に接続されておらず、それぞれに電気信号が供給される第1励磁コイルと第2励磁コイルとを有することを特徴とするものである。
本発明に係る電磁ソレノイドによれば、第1及び第2励磁コイルの両方に電気信号を供給すると、この両方の第1及び第2励磁コイルから磁力線が生成され、この両方の磁力線によって固定磁極部に磁極が生成される。そして、磁極が生成された固定磁極部は、可動鉄心を吸引してその吸引方向に移動させることができる。
ここで、第1及び第2励磁コイルは、印加する電流値を等しくすると、この2つの励磁コイルの合計巻き数(n1+n2)と同じ巻き数n0(=n1+n2)を1つのコイルで成らしめた対応励磁コイルと略同一の吸引力Fr=K1・(I0・n1+I0・n2)=K1・I0・n0を発生することができる。このI0は、第1及び第2励磁コイル、並びに、対応励磁コイルに流れるそれぞれの電流値である。K1は、比例定数である。
そして、一般に励磁コイルのインダクタンスLは、その巻き数nの二乗に比例して大きくなるので(L=K2・n2)、第1及び第2励磁コイルのそれぞれのインダクタンスL1、L2は、対応励磁コイルのインダクタンスL0よりも小さくなる。つまり、L0>L1、L0>L2となる。このK2は、比例定数である。
その理由は、第1及び第2励磁コイルは、互いに電気的に直列に接続されていないので、それぞれのインダクタンスL1、L2は、L1=K2・n12、L2=K2・n22となる。そして、吸引力が同等となる対応励磁コイルのインダクタンスL0は、L0=K2・n02=K2(n1+n2)2となる。よって、上記のようにL0>L1、L0>L2となる。
また、一般に励磁コイルを流れる電流の時定数τは、インダクタンスLが小さくなるに従って小さくなる(τ=L/R)。そして、第1及び第2励磁コイルのそれぞれのインダクタンスL1、L2は、対応励磁コイルのインダクタンスL0よりも小さいので、第1及び第2励磁コイルの電流の時定数τ1(=L1/R1)、τ2(=L2/R2)は、対応励磁コイルの電流の時定数τ0(=L0/R0)よりも小さくなる。つまり、τ0>τ1、τ0>τ2となる。このR1、R2、R0は、第1及び第2励磁コイル、並びに、対応励磁コイルのそれぞれの抵抗値である。
よって、第1及び第2励磁コイルの両方に電気信号を供給したときに(例えば電圧を印加したときに)、各励磁コイルに流れる電流の応答速度を対応励磁コイルに流れる電流の応答速度よりも速くすることができ、これによって、第1及び第2励磁コイルを有する電磁ソレノイドの応答性の向上を図ることができる。
この発明に係る電磁ソレノイドにおいて、前記第1励磁コイル及び前記第2励磁コイルは、それぞれの中心軸線が略一致する状態で、前記中心軸線方向に並んで配置されているものとするとよい。
このようにすると、所定の吸引力を発生させるために、合計巻き数が所定の巻き数の巻線を有する第1及び第2励磁コイルを製作するときに、第1及び第2励磁コイルの中心軸線に沿って延びる方向に巻線が巻き付けられたものとすることができる。これによって、合計巻き数が所定の巻線を有する電磁ソレノイドの小径化を図ることができる。
この発明に係る電磁ソレノイドにおいて、前記第1及び第2励磁コイルのそれぞれの巻線の巻き数は、互いに略同一であるものとするとよい。
このようにすると、第1及び第2励磁コイルの両方の電流の時定数τ1、τ2を略同一とすることができる。これによって、電磁ソレノイドの応答性を効果的に向上させることができる。
この発明に係る電磁ソレノイドにおいて、前記固定磁極部は、前記第1励磁コイルによって磁極が生成される第1固定磁極部と、前記第2励磁コイルによって磁極が生成される第2固定磁極部とを有し、前記可動鉄心は、前記第1固定磁極部に吸引されて移動する第1可動鉄心と、前記第2固定磁極部に吸引されて移動する第2可動鉄心とを有し、前記第1及び第2可動鉄心が互いに同期して移動するものとするとよい。
このように、第1及び第2可動鉄心が互いに同期して移動するようにすると、この電磁ソレノイドの応答性の向上を図ることができる。
この発明に係る電磁ソレノイドにおいて、前記第1及び第2可動鉄心は、連結部を介して互いに連結しているものとするとよい。
このようにすると、第1及び第2可動鉄心のそれぞれが、第1及び第2固定磁極部に吸引されて移動するときに、この2つの可動鉄心が確実に同期してスムースに移動することができる。
この発明に係る電磁ソレノイドにおいて、前記第1及び第2可動鉄心は、互いに分離して形成され、別々に移動可能であるものとするとよい。
このようにすると、第1及び第2励磁コイルがそれぞれと対応する第1及び第2可動鉄心を吸引するための所定の吸引力を、各励磁コイルごとに設定することができる。よって、第1及び第2励磁コイルは、それぞれと対応する第1及び第2可動鉄心をこの設定された所定の各吸引力で吸引することができる。また、第1及び第2可動鉄心を互いに分離する構成した場合は、この2つの可動鉄心を互いに結合する構成とした場合と比較して、第1及び第2可動鉄心のそれぞれの中心軸線を互いに一致させるための加工精度を低く抑えることができ、加工コストの低減を図ることができる。
この発明に係る電磁ソレノイドにおいて、前記固定磁極部が前記可動鉄心を吸引する吸引方向と逆の引離し方向に前記可動鉄心を付勢するためのばね部材を備えるものとするとよい。
このようにすると、第1及び第2励磁コイルへの電気信号の供給が停止したときは、上記のように、第1及び第2励磁コイルの応答性の向上が図られているので、このばね部材は、可動鉄心を固定磁極部から速やかに引き離す方向に移動させることができる。
この発明に係る電磁ソレノイドにおいて、第1及び第2励磁コイルは、それぞれの中心軸線が互いに略一致し、大径に形成された第2励磁コイルが小径に形成された第1励磁コイルの外周面を覆う2層構造となっているものとするとよい。
このようにすると、所定の吸引力を発生させるために、合計巻き数が所定の巻き数の巻線を有する第1及び第2励磁コイルを製作するときに、電磁ソレノイドの中心軸線方向の長さを短くすることができる。
本発明に係る電磁弁装置は、本発明に係る電磁ソレノイドと、前記可動鉄心の移動によって作動される弁体とを備えることを特徴とするものである。
本発明に係る電磁弁装置によると、本発明に係る電磁ソレノイドを備えており、この電磁ソレノイドは、固定磁極部の可動鉄心に対する吸引及び吸引解除の応答性の向上が図られているので、可動鉄心の移動によって作動される弁体の開閉方向の移動開始時間の短縮を図ることができる。つまり、励磁コイルに電気信号が供給されたとき又はその供給が停止されたときから、例えば弁体が開方向又は閉方向に移動を開始するまでの遅れ時間の短縮を図ることができる。
よって、例えばこの電磁弁装置を高圧ガスの供給ラインに設け、この高圧ガスが燃料ガス消費器によって消費されるようにした場合は、この燃料ガス消費器の駆動スイッチを操作者がON又はOFFにしたときに、燃料ガス消費器に対する高圧ガスの供給を開始するまでの時間、又は供給を停止させるまでの時間を短縮させることができる。これによって、操作者による駆動スイッチのON、OFF操作に対する応答性の向上を図ることができる。
この発明に係る電磁弁装置において、高圧ガスが充填されるタンクの開口部内に装着されるものとするとよい。
この電磁弁装置は、本発明の電磁ソレノイドを備えているので、第1及び第2励磁コイルを、それぞれの中心軸線が略一致する状態で、当該中心軸線方向に沿って配置したときは、当該電磁弁装置を小径化することができる。これによって、この電磁弁装置が装着されるタンクの開口部の内径を小さくすることができる。その結果、当該開口部の剛性を高めることができるし、タンクの製造コストの低減を図ることができる。更に、これによって、タンクの耐圧性能の向上を低コストで実現することができ、より高圧のガスをタンクに充填することができる。
この発明に係る電磁ソレノイド及び電磁弁装置によると、第1及び第2励磁コイルを互いに電気的に直列に接続していないので、この2つの励磁コイルに電気信号を供給したときに、この2つの励磁コイルの巻数の和に比例した吸引力を発生することができると共に、この2つの励磁コイルの巻き数の和と等しい巻き数を1つのコイルで成らしめたものや、2つの励磁コイルを互いに電気的に直列に接続したものと比較して、各励磁コイルに流れる電流の時定数を小さくすることができる。これによって、応答性の優れた電磁ソレノイド及び電磁弁装置を提供することができる。
この発明の第1実施形態に係る電磁弁装置を示す断面図である。 (a)は、同発明の電磁ソレノイドの原理を説明するための模式図、(b)は、従来の電磁ソレノイドの原理を説明するための模式図である。 同発明の第2実施形態に係る電磁弁装置を示す断面図である。 同発明の第3実施形態に係る電磁弁装置を示す断面図である。 同発明の第4実施形態に係る電磁弁装置を示す断面図である。
以下、本発明に係る電磁ソレノイドを備える電磁弁装置の第1実施形態を、図1を参照して説明する。この電磁弁装置21は、例えば高圧ガスが充填されているタンク2の開口部2a内に装着され、この電磁弁装置21が備えているパイロット弁機構22及び主弁機構23を開閉動作させることによって、タンク2内の高圧ガスをこの電磁弁装置21に設けられている流出ポート24から出力したり、その出力を停止させたりすることができるものである。
また、この電磁弁装置21が装着された高圧タンク2は、例えば35〜70MPa、又はそれ以上の高圧の燃料ガスを貯蔵することができるようになっており、電磁弁装置21は、高圧タンク2に貯蔵されている燃料ガスを燃料ガス消費器に出力(供給)できるようになっている。この燃料ガス消費器は、圧縮天然ガス自動車、水素ガス自動車、及び燃料電池車等のエンジンや燃料電池スタックである。
図1に示す電磁弁装置21は、電磁ソレノイド3と、パイロット弁機構22及び主弁機構23とを備えている。
この電磁ソレノイド3は、第1励磁コイル25aと、第2励磁コイル25bと、この第1励磁コイル25aによって磁極が生成される第1固定磁極部26aと、第2励磁コイル25bによって磁極が生成される第2固定磁極部26bと、この第1固定磁極部26aに吸引される磁性体製の第1可動鉄心27aと、第2固定磁極部26bに吸引される磁性体製の第2可動鉄心27bと、この第1及び第2可動鉄心27a、27bを互いに連結する非磁性体製の連結部28とを有している。
そして、パイロット弁機構22及び主弁機構23は、第1及び第2可動鉄心27a、27bの移動によって開閉動作されるものである。
この第1可動鉄心27aは、円筒状の第1ガイド部材41aの内周面に沿って中心軸線S1方向に摺動自在に設けられ、第2可動鉄心27bは、円筒状の第2ガイド部材41bの内周面に沿って中心軸線S1方向に摺動自在に設けられている。
ただし、第1及び第2可動鉄心27a、27bは、連結部28を介して互いに連結しているので、互いに同期して移動する構成となっている。つまり、連結部28の一端部が第1可動鉄心27aと結合し、連結部28の他端部が第2可動鉄心27bと結合している。そして、連結部28の中央部あたりが円筒状の第1固定磁極部26aの内孔に非接触の状態で挿通している。
また、パイロット弁機構22が備えているパイロット弁体29は、このパイロット弁体29に連結する主弁体30に形成された第1弁体孔52の内周面に沿って中心軸線S1方向に摺動自在に設けられている。そして、この主弁体30は、第1継鉄(ハウジング)7に形成された第2弁体孔6の内周面に沿って中心軸線S1方向に摺動自在に設けられている。
更に、第1ガイド部材41aの内側には、パイロット弁機構22に近い側から順に円筒状の第1可動鉄心27a、及び同じく円筒状の第1固定磁極部26aが配置されている。そして、この第1固定磁極部26aは、第1ガイド部材41aと第2ガイド部材41bとの間に配置され、コイルケース34の内周面及び第1励磁コイル25aの端面と当接する状態で固定されている。
そして、第2ガイド部材41bの内側には、パイロット弁機構22に近い側から順に円柱状の第2可動鉄心27b、及び第2固定磁極部26bが配置されている。そして、この第2固定磁極部26bは、コイルケース34の一方の開口端部を閉じると共に、第2励磁コイル25bの端面と当接する状態で固定して取り付けられている。
また、図1に示すように、第1及び第2励磁コイル25a、25bは、それぞれの中心軸線が中心軸線S1に略一致する状態で、この中心軸線S1方向に沿って互いに間隔を隔てて配置されている。
更に、第1及び第2励磁コイル25a、25bは、それぞれ円筒状に形成されており、それぞれがボビン33の外周面に設けられ、この状態で円筒状のコイルケース34内に収納されている。この第1及び第2励磁コイル25a、25bは、互いに電気的に直列に接続されておらず、例えば互いに電気的に切り離されているものとしてもよいし、互いに電気的に並列に接続されていてもよい。そして、第1及び第2励磁コイル25a、25bは、それぞれに電気信号が制御部(図示せず)から供給されると、それぞれと対応する第1及び第2固定磁極部26a、26bが磁極を生成するようになっている。
なお、この実施形態のコイルケース34、第1及び第2固定磁極部26a、26b、第1及び第2可動鉄心27a、27bは磁性体製であり、磁性体製の部分は、各図において同方向の斜線で表してある。そして、連結部28、パイロット弁体29、ハウジング36は、非磁性体製であり、非磁性体製の部分は、各図において網掛けして表してある。
そして、図1に示すように、パイロット弁機構22及び主弁機構23が設けられている第1継鉄7の端部が、円筒状の第1励磁コイル25aの端面とコイルケース34内周面とに当接し、更に、第1ガイド部材41aを間に介して第1可動鉄心27aと向かい合って配置されている。
また、図1に示すように、円環状の第2継鉄8が、円筒状の第2励磁コイル25bの端面とコイルケース34内周面とに当接し、更に、第2可動鉄心27bと向かい合って配置されている。
よって、図1に示すように、第1固定磁極部26a、コイルケース34、第1継鉄7、及び第1可動鉄心27aは、第1励磁コイル25aが生成する第1磁力線37aの第1磁気経路38aを形成している。そして、第2固定磁極部26b、コイルケース34、第2継鉄8、及び第2可動鉄心27bは、第2励磁コイル25bが生成する第2磁力線37bの第2磁気経路38bを形成している。
従って、第1及び第2励磁コイル25a、25bのそれぞれに電気信号(例えば電流)を供給すると、第1及び第2固定磁極部26a、26bのそれぞれに磁極が形成されて、これらの各磁極によって、それぞれと対応する第1及び第2可動鉄心27a、27bを吸引することができ、その吸引力によって、互いに連結部28によって連結する第1及び第2可動鉄心27a、27bが同期してその吸引方向に移動する。
そして、第1及び第2励磁コイル25a、25bへの電気信号を遮断すると、第1及び第2固定磁極部26a、26bのそれぞれの磁極が消滅し、第1及び第2可動鉄心27a、27bは、図1に示すばね部材39によって第1及び第2固定磁極部26a、26bから引き離される方向に付勢されて、その方向に同期して移動する。
上記ばね部材39は、図1に示すように、第2固定磁極部26bと第2可動鉄心27bとの間に配置され、第1及び第2固定磁極部26a、26bが第1及び第2可動鉄心27a、27bを吸引する吸引方向と逆の引離し方向に付勢するように設けられている。
そして、これら第1及び第2可動鉄心27a、27bは、上記のように、第1及び第2励磁コイル25a、25bによって吸引される方向、及びばね部材39によって第1及び第2固定磁極部26a、26bから引き離される方向に付勢されて進退移動することができるように、所定の大きさの第1及び第2収容空間40a、40bにそれぞれが配置されている。
次に、図1を参照して、電磁ソレノイド3によって開閉動作されるパイロット弁機構22及び主弁機構23について説明する。このパイロット弁機構22は、パイロット弁体29、パイロット弁座43、及びパイロット弁孔44を有している。そして、主弁機構23は、主弁体30、主弁座45、及び主弁孔46を有している。そして、このパイロット弁体29は、連結部28の端部に設けられている。
このパイロット弁機構22及び主弁機構23は、この電磁弁装置21を構成する第1継鉄7及びハウジング36に設けられており、このハウジング36は、非磁性体製のバルブブロックの一部である。そして、第1継鉄7に流入ポート47が形成され、ハウジング36に流出ポート24が形成されている。流入ポート47は、高圧タンク2内に繋がり、また流出ポート24は、例えば図示しない外部接続ポートに繋がっている。また、これら2つのポート47、24は、第3弁体孔32に夫々繋がっている。この第3弁体孔32は、ハウジング36に中心軸線S1上に形成されている。
第3弁体孔32は、断面円形状に形成されており、この第3弁体孔32の底部には、この第3弁体孔32と連通する上記主弁孔46が形成されている。この主弁孔46の第3弁体孔32側の開口縁部には、主弁座45が形成されており、この主弁座45に対向するように主弁体30が配置されている。この主弁体30は、第1継鉄7に形成された第2弁体孔6に挿入されている。
主弁体30は、大略有底円筒状に形成されており、その底部を主弁座45に着座させて主弁孔46を閉じることができる閉位置と、主弁座45から離れて主弁孔46を開く開位置との間で中心軸線S1の方向に移動可能に第2弁体孔6に挿入されている。また、主弁体30の下部外周面と第3弁体孔32の下部内周面との間には、円環状の弁空間51が形成されている。この弁空間51は、流入ポート47と繋がっており、また主弁体30が開位置側に移動すると、主弁座45と主弁体30の底部との間の隙間を介してこの弁空間51が主弁孔46と繋がるようになっている。このように、主弁体30が開方向に移動すると、流入ポート47、弁空間51、主弁孔46、及び流出ポート24が繋がり、高圧タンク2内の高圧ガスが流出ポート24から出力される。
また、主弁体30の外周部には、中心軸線S1の方向に延在する溝50が形成されており、この溝50によって弁空間51が流入ポート47に繋がっている。更に、主弁体30には、この主弁体30を上下に貫通するように中心軸線S1上にパイロット弁孔44が形成されており、このパイロット弁孔44は、主弁体30が閉位置に位置する状態であっても、パイロット弁体29を開位置側に移動させることによって、主弁体30の第1弁体孔52がこのパイロット弁孔44を介して主弁孔46に接続するようになっている。そして、この主弁体30の第1弁体孔52には、パイロット弁体29の先端側部分が中心軸線S1の方向に相対移動可能に挿入されている。
パイロット弁体29は、大略円柱状に形成されており、その先端には、パイロット弁孔44の上側開口部を形成するパイロット弁座43に着座してパイロット弁孔44を閉じることができるようになっている。また、パイロット弁体29の先端部には、その半径方向に延在する貫通孔が形成されており、この貫通孔には、連結ピン53が挿通されている。連結ピン53は、パイロット弁体29の半径方向に延在しており、その両端部が主弁体30の貫通孔に嵌合されて固定されている。これにより、主弁体30とパイロット弁体29とは、互いに連結ピン53によって連結されている。
また、連結ピン53は、パイロット弁体29の貫通孔よりも小径に形成されており、この連結ピン53の外面とその貫通孔の内面との間の隙間分だけ、パイロット弁体29は、主弁体30に対して中心軸線S1の方向に相対的に移動することができるようになっている。
これにより、パイロット弁体29及び主弁体30の両方が閉じた状態から、パイロット弁体29を主弁体30に対して上側に上記隙間分だけ相対的に開弁方向に移動させると、パイロット弁体29の底部がパイロット弁座43から離脱してパイロット弁孔44が開くようになっている。そして、パイロット弁体29を更に開弁方向に移動させると、主弁体30の底部が主弁座45から離脱して主弁孔46が開くようになっている。このようにして、高圧タンク2内の高圧ガスを流出ポート24から出力することができる。
次に、上記のように構成された電磁弁装置21の作用を説明する。図1に示す電磁弁装置21の第1及び第2励磁コイル25a、25bの両方に電気信号を供給したときに、この両方の第1及び第2励磁コイル25a、25bから磁力線37a、37bが生成され、この両方の磁力線37a、37bによって第1及び第2固定磁極部26a、26bに磁極が生成される。そして、磁極が生成された第1及び第2固定磁極部26a、26bは、それぞれと対応する第1及び第2可動鉄心27a、27bを吸引してその吸引方向に移動させることができる。
この際、主弁体30の第1弁体孔52の内圧が主弁孔46の内圧よりも高く、主弁体30は、第1弁体孔52の圧力により主弁座45に押し付けられているため、連結部28と結合するパイロット弁体29だけが第1及び第2固定磁極部26a、26b側へと移動する。このように移動することで、パイロット弁体29の底部がパイロット弁座43から引き離されパイロット弁孔44が開く。これにより、主弁体30の第1弁体孔52及びパイロット弁孔44を介して、流入ポート47と主弁孔46とが互いに繋がり、主弁孔46に高圧タンク2からの高圧ガスが導かれて主弁孔46の内圧が上昇する。
そして、パイロット弁体29が連結部28に伴って第1及び第2固定磁極部26a、26b側に更に移動すると、パイロット弁体29が連結ピン53に当接し、パイロット弁体29は、連結ピン53を介して主弁体30を開位置方向へと引っ張ることができる。この際、主弁孔46の内圧が上昇しているため、その分だけ比較的小さい引っ張り力(吸引力)により主弁体30を吸引方向(開弁方向)に移動させることができる。これによって、主弁体30が主弁座45から引き離されて主弁孔46が開かれ、流入ポート47を介して高圧タンク2から導かれている高圧ガスを、主弁体30の外周部の溝50、弁空間51、及び主弁孔46を通して流出ポート24から流出させることができる。
次に、第1及び第2励磁コイル25a、25bへの電気信号を遮断すると、連結部28及びパイロット弁体29は、ばね部材39に付勢されて、下方向(閉位置方向)に移動し、それに伴って主弁体30が閉位置方向に移動する。これによって、主弁体30が主弁座45に着座し、またパイロット弁体29がパイロット弁座43に着座して、主弁孔46及びパイロット弁孔44が閉じられる。このようにして、高圧タンク2内の高圧ガスが流出ポート24から流出することを停止させることができる。
次に、図2及び図1を参照して、本発明の特徴とする電磁ソレノイド3の応答性について説明する。図2(a)は、本発明の電磁ソレノイド3の原理を説明するための模式図、(b)は、従来の対応する電磁ソレノイド4の原理を説明するための模式図である。
図2(a)に示す本発明の電磁ソレノイド3は、第1及び第2励磁コイル25a、25bと、第1及び第2可動鉄心27a、27bとを有している。そして、図2(b)に示す従来の対応する電磁ソレノイド4は、対応励磁コイル9と、対応可動鉄心10とを有している。そして、第1及び第2励磁コイル25a、25b、対応励磁コイル9は、各巻線の巻き数がn1、n2、n0、各巻線の抵抗値がR1、R2、R0、各インダクタンスがL1、L2、L0、各電流時定数がτ1、τ2、τ0、各巻線に印加される電気信号(電圧)がV1、V2、V0、各巻線を流れる電流値がI1、I2、I0とする。
また、この実施形態では、一例として、各巻線の巻き数がn1=n2=n0/2、各巻線の抵抗値がR1=R2=R0/2とすると、各インダクタンスがL1=L2=(1/2)2・L0=(1/4)・L0(インダクタンスLは、巻き数nの二乗に比例する。)、各電流時定数がτ1=τ2=(1/2)・τ0となる。また、各巻線に印加される電気信号(電圧)がV1=V2=(1/2)・V0、各巻線を流れる電流値をI1=I2=I0とする。
更に、第1及び第2励磁コイル25a、25b、対応励磁コイル9において、各吸引力Frは、Fr=K1・(I1・n1+I2・n2)=K1・I0・n0で同一であり、各消費電力Wは、W=I12・(R0/2)+I22・(R0/2)=I02・R0で同一である。ここで、K1は比例定数である。
この実施形態では、各巻線の巻き数がn1=n2=n0/2、各巻線の抵抗値がR1=R2=R0/2、各インダクタンスがL1=L2=(1/2)2・L0=(1/4)・L0であるので、各電流時定数がτ1(=L1/R1)=τ2(=L2/R2)=(1/2)・τ0の関係となる。よって、第1及び第2励磁コイル25a、25bの電流の時定数τ1、τ2は、対応励磁コイル9の電流の時定数τ0の1/2となる。
従って、第1及び第2励磁コイル25a、25bの両方に電気信号を供給したときに(例えば電圧を印加したときに)、各励磁コイルに流れる電流の応答速度を対応励磁コイル9に流れる電流の応答速度よりも速くすることができ、これによって、第1及び第2励磁コイル25a、25bを有する電磁ソレノイド3の応答性の向上を図ることができる。
これによって、図2(b)に示す対応電磁ソレノイド4と同一の消費電力で同一の吸引力を発生することができると共に、対応電磁ソレノイド4よりも応答性の優れた電磁ソレノイド3を提供することができる。
また、本発明の電磁ソレノイド3を適用した電磁弁装置21によると、図1に示す第1及び第2可動鉄心27a、27bの移動によって作動されるパイロット弁体29及び主弁体30の開閉方向の移動開始時間の短縮を図ることができる。つまり、第1及び第2励磁コイル25a、25bに電気信号が供給されたとき又はその供給が遮断されたときから、例えばパイロット弁体29及び主弁体30が開方向又は閉方向に移動を開始するまでの遅れ時間の短縮を図ることができる。
よって、図1に示すこの実施形態のように、タンク2内の高圧ガスが燃料ガス消費器によって消費されるようにした場合は、この燃料ガス消費器の駆動スイッチを操作者がON又はOFFにしたときに、燃料ガス消費器に対する高圧ガスの供給を開始するまでの時間、又は供給を停止させるまでの時間を短縮させることができる。これによって、操作者による駆動スイッチのON、OFF操作に対する応答性の向上を図ることができる。
そして、図1に示すように、第1及び第2励磁コイル25a、25bは、それぞれの中心軸線S1が略一致する状態で、中心軸線S1方向に並んで配置されているので、所定の吸引力を発生させるために、合計巻き数が所定の巻き数の巻線を有する第1及び第2励磁コイル25a、25bを製作するときに、第1及び第2励磁コイル25a、25bの中心軸線S1に沿って延びる方向に巻線が巻き付けられたものとすることができる。これによって、合計巻き数が所定の巻き数の巻線を有する電磁ソレノイド3の小径化を図ることができる。
また、第1及び第2励磁コイル25a、25bの両方の電流の時定数τ1、τ2を小さくすることができる。これによって、電磁ソレノイド3、ひいては電磁弁装置21の応答性を効果的に向上させることができる。
更に、図1に示すように、第1及び第2可動鉄心27a、27bは、互いに連結部28で連結しており互いに確実に同期して移動するようにしてあるので、この2つの可動鉄心27a、27bが確実に同期してスムースに移動することができる。
そして、図1に示す電磁ソレノイド3は、第1及び第2固定磁極部26a、26bが第1及び第2可動鉄心27a、27bを吸引する吸引方向と逆の引離し方向に当該可動鉄心27a、27bを付勢するためのばね部材39を備えているので、第1及び第2励磁コイル25a、25bへの電気信号の供給が停止したときは、上記のように、第1及び第2励磁コイル25a、25bの応答性の向上が図られているので、このばね部材39は、第1及び第2可動鉄心27a、27bを第1及び第2固定磁極部26a、26bから速やかに引き離す方向に移動させることができる。
また、図1に示すように、電磁弁装置21を、高圧ガスが充填されるタンク2の開口部2a内に装着する用途に適用すると、第1及び第2励磁コイル25a、25bを、それぞれの中心軸線S1が略一致する状態で、当該中心軸線S1方向に並んで配置してあるので、当該電磁弁装置21を小径化することができる。これによって、この電磁弁装置21が装着されるタンク2の開口部2aの内径を小さくすることができる。その結果、当該開口部2aの剛性を高めることができるし、タンク2の製造コストの低減を図ることができる。更に、これによって、タンク2の耐圧性能の向上を低コストで実現することができ、より高圧のガスをタンク2に充填することができる。
次に、本発明に係る電磁ソレノイドを備える電磁弁装置の第2実施形態を、図3を参照して説明する。この図3に示す第2実施形態の電磁弁装置56と、図1に示す第1実施形態の電磁弁装置21とが相違するところは、図1に示す第1実施形態の電磁ソレノイド3では、第1及び第2可動鉄心27a、27bが連結部28を介して互いに連結し、第1及び第2可動鉄心27a、27bが一体として移動する構成としたのに対して、図3に示す第2実施形態の電磁ソレノイド58では、第1及び第2可動鉄心27a、27bが互いに分離して形成され、別々に移動可能な構成としたところである。これ以外は、図1に示す第1実施形態と同等であり、同等部分を同一の図面符号で示し、それらの詳細な説明を省略する。
この図3に示す第1可動鉄心27aの端面には、図1に示す第1実施形態と同様にパイロット弁体29が設けられている。そして、第2可動鉄心27bの第1可動鉄心27aに向う側の端面には、ロッド57が設けられている。このロッド57は、第2可動鉄心27bと第1可動鉄心27aとの間隔を保持すると共に、ばね部材39の付勢力を第2可動鉄心27b及びこのロッド57を介して第1可動鉄心27aに伝達するためのものである。
この電磁弁装置56によると、第1及び第2励磁コイル25a、25bがそれぞれと対応する第1及び第2可動鉄心27a、27bを吸引するための所定の吸引力を、各励磁コイル25a、25bごとに設定することができる。よって、第1及び第2励磁コイル25a、25bは、それぞれと対応する第1及び第2可動鉄心27a、27bをこの設定された所定の各吸引力で吸引することができる。
例えば第2励磁コイル25bの吸引力が、ばね部材39を圧縮するための力として働き、第1励磁コイル25aの吸引力が、パイロット弁体29及び主弁体30を開弁方向に移動させる力として働くように、これら第1及び第2励磁コイル25a、25bの巻き数n1、n2を設定することができる。
また、第1及び第2可動鉄心27a、27bを互いに分離する構成した場合は、この2つの可動鉄心27a、27bを互いに結合する構成とした場合と比較して、第1及び第2可動鉄心27a、27bのそれぞれの中心軸線S1を互いに一致させるための加工精度を低く抑えることができ、加工コストの低減を図ることができる。
次に、本発明に係る電磁ソレノイドを備える電磁弁装置の第3実施形態を、図4を参照して説明する。この図4に示す第3実施形態の電磁弁装置59と、図1に示す第1実施形態の電磁弁装置21とが相違するところは、図1に示す第1実施形態の電磁ソレノイド3では、2つの第1及び第2固定磁極部26a、26bを設けて、この2つの第1及び第2固定磁極部26a、26bによって、それぞれと対応する第1及び第2可動鉄心27a、27bを吸引する構成としたのに対して、図4に示す第3実施形態の電磁ソレノイド60では、1つの固定磁極部61を設けて、この1つの固定磁極部61によって1つの可動鉄心62を吸引する構成としたところである。
ただし、図4に示す電磁弁装置59では、主弁体30が摺動自在に弁ケース63に装着されており、41はガイド部材である。そして、流入ポート47は、弁空間51に連通している。これ以外は、図1に示す第1実施形態と同等であり、同等部分を同一の図面符号で示し、それらの詳細な説明を省略する。
この図4に示す電磁ソレノイド60によると、第1及び第2励磁コイル25a、25bの両方に電気信号を供給すると、この両方の第1及び第2励磁コイル25a、25bから磁力線37が生成され、この磁力線37によって固定磁極部61に磁極が生成される。そして、磁極が生成された固定磁極部61は、可動鉄心62を吸引してその吸引方向に移動させることができる。
そして、このように1つの固定磁極部61を設けて、この1つの固定磁極部61によって1つの可動鉄心62を吸引する構成とすると、電磁ソレノイド60の構造を簡単にすることができると共に、部品点数を少なくすることができ、加工コストの低減を図ることができる。
次に、本発明に係る電磁ソレノイドを備える電磁弁装置の第4実施形態を、図5を参照して説明する。この図5に示す第4実施形態の電磁弁装置64と、図4に示す第3実施形態の電磁弁装置59とが相違するところは、図4に示す第3実施形態の電磁ソレノイド60では、2つの第1及び第2励磁コイル25a、25bが、それぞれの中心軸線が中心軸線S1に略一致する状態で、この中心軸線S1方向に並んで互いに間隔を隔てて配置されているのに対して、図5に示す第4実施形態の電磁ソレノイド65では、2つの第1及び第2励磁コイル25a、25bが、それぞれの中心軸線が中心軸線S1に略一致し、大径に形成された第2励磁コイル25bが小径に形成された第1励磁コイル25aの外周面を覆う2層構造となっているところである。これ以外は、図4に示す第3実施形態と同等であり、同等部分を同一の図面符号で示し、それらの詳細な説明を省略する。
このようにすると、所定の吸引力を発生させるために、合計巻き数が所定の巻き数の巻線を有する第1及び第2励磁コイル25a、25bを製作するときに、電磁ソレノイド65の中心軸線S1方向の長さを短くすることができる。
ただし、上記各実施形態では、例えば図1に示すように、電磁弁装置21を高圧ガスが充填されるタンク2の開口部2a内に装着する例を挙げて説明したが、これに代えて、例えば図1に示す第1可動鉄心27aの移動を案内する第1ガイド部材41aがタンクの開口部を形成し、この第1ガイド部材41aのパイロット弁機構22側の端部にタンク本体部が結合する構成としてもよい。このように構成された電磁弁装置を備えるタンクによると、所望の吸引力を備えている電磁ソレノイドを実現すると共に、タンクの開口部の内径及び肉厚を小さくすることができる。
そして、上記各実施形態では、本発明の電磁ソレノイドをON、OFFソレノイドに適用した例を挙げて説明したが、これに代えて、本発明の電磁ソレノイドを比例ソレノイドに適用することができる。この比例ソレノイドは、例えば電磁式調圧弁を含む電磁比例制御弁に使用することができる。
また、上記各実施形態の電磁弁装置は、パイロット弁機構22及び主弁機構23の2つの弁機構を備えるものとしたが、これに代えて、1つの弁機構を備えるものとしてもよい。
更に、上記各実施形態では、電磁弁装置を高圧タンク2の開口部2aに設けた例を挙げて説明したが、これ以外の用途にも使用することができる。要は、ガスの通路を開閉したり、通路の開口度を調整するための装置として使用することができる。
また、上記各実施形態では、励磁コイルを2つ設けた例を挙げて説明したが、3つ以上設けてもよい。
以上のように、本発明に係る電磁ソレノイド及びこれを備える電磁弁装置は、第1及び第2励磁コイルの合計巻数に比例した吸引力を発生することができると共に、この2つの励磁コイルを互いに電気的に直列に接続したものと比較して、応答性の優れているという効果を有し、このような電磁ソレノイド及びこれを備える電磁弁装置に適用するのに適している。
2 タンク
2a 開口部
3 電磁ソレノイド
4 対応電磁ソレノイド
6 第2弁体孔
7 第1継鉄
8 第2継鉄
9 対応励磁コイル
10 対応可動鉄心
21 電磁弁装置
22 パイロット弁機構
23 主弁機構
24 流出ポート
25a 第1励磁コイル
25b 第2励磁コイル
26a 第1固定磁極部
26b 第2固定磁極部
27a 第1可動鉄心
27b 第2可動鉄心
28 連結部
29 パイロット弁体
30 主弁体
32 第3弁体孔
33 ボビン
34 コイルケース
36 ハウジング
37a 第1磁力線
37b 第2磁力線
38a 第1磁気経路
38b 第2磁気経路
39 ばね部材
40a 第1収容空間
40b 第2収容空間
41 ガイド部材
41a 第1ガイド部材
41b 第2ガイド部材
43 パイロット弁座
44 パイロット弁孔
45 主弁座
46 主弁孔
47 流入ポート
50 溝
51 弁空間
52 第1弁体孔
53 連結ピン
56 電磁弁装置
57 ロッド
58 電磁ソレノイド
59 電磁弁装置
60 電磁ソレノイド
61 固定磁極部
62 可動鉄心
63 弁ケース
64 電磁弁装置
65 電磁ソレノイド
S1 中心軸線

Claims (10)

  1. 励磁コイルと、
    前記励磁コイルに電気信号が供給されることによって磁極を生成する固定磁極部と、
    前記固定磁極部に吸引されて移動する可動鉄心とを備える電磁ソレノイドにおいて、
    前記励磁コイルは、互いに電気的に直列に接続されておらず、それぞれに電気信号が供給される第1励磁コイルと第2励磁コイルとを有することを特徴とする電磁ソレノイド。
  2. 前記第1励磁コイル及び前記第2励磁コイルは、それぞれの中心軸線が略一致する状態で、前記中心軸線方向に並んで配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁ソレノイド。
  3. 前記第1及び第2励磁コイルのそれぞれの巻線の巻き数は、互いに略同一であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁ソレノイド。
  4. 前記固定磁極部は、前記第1励磁コイルによって磁極が生成される第1固定磁極部と、前記第2励磁コイルによって磁極が生成される第2固定磁極部とを有し、
    前記可動鉄心は、前記第1固定磁極部に吸引されて移動する第1可動鉄心と、前記第2固定磁極部に吸引されて移動する第2可動鉄心とを有し、
    前記第1及び第2可動鉄心が互いに同期して移動することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電磁ソレノイド。
  5. 前記第1及び第2可動鉄心は、連結部を介して互いに連結していることを特徴とする請求項4に記載の電磁ソレノイド。
  6. 前記第1及び第2可動鉄心は、互いに分離して形成され、別々に移動可能であることを特徴とする請求項4に記載の電磁ソレノイド。
  7. 前記固定磁極部が前記可動鉄心を吸引する吸引方向と逆の引離し方向に前記可動鉄心を付勢するためのばね部材を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の電磁ソレノイド。
  8. 第1及び第2励磁コイルは、それぞれの中心軸線が互いに略一致し、大径に形成された第2励磁コイルが小径に形成された第1励磁コイルの外周面を覆う2層構造となっていることを特徴とする請求項1、3又は7に記載の電磁ソレノイド。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の電磁ソレノイドと、
    前記可動鉄心の移動によって作動される弁体とを備えることを特徴とする電磁弁装置。
  10. 前記電磁弁装置は、高圧ガスが充填されるタンクの開口部内に装着されるものであることを特徴とする請求項9に記載の電磁弁装置。
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