JP2014120883A - 子局装置、親局装置、光通信システムおよび帯域制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】帯域の有効利用と更なる省電力化を実現する子局装置を得ること。
【解決手段】本発明は、複数の子局装置1(ONU11,1n)と親局装置3(OLT3)とが光伝送路で接続され、親局装置3は各子局装置1が送信を希望しているデータのデータ量に基づいて各子局装置1に割り当てる帯域を決定する光通信システムの子局装置1であって、親局装置3との間でデータを送受信する通常モードと親局装置3とのリンクを維持するために必要な最小限の通信を行う省電力モードとを所定の条件に基づいて切り替えながら動作し、省電力モードでの動作中は、送信を希望するデータのデータ量として0を親局装置3に通知する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、複数の子局装置1(ONU11,1n)と親局装置3(OLT3)とが光伝送路で接続され、親局装置3は各子局装置1が送信を希望しているデータのデータ量に基づいて各子局装置1に割り当てる帯域を決定する光通信システムの子局装置1であって、親局装置3との間でデータを送受信する通常モードと親局装置3とのリンクを維持するために必要な最小限の通信を行う省電力モードとを所定の条件に基づいて切り替えながら動作し、省電力モードでの動作中は、送信を希望するデータのデータ量として0を親局装置3に通知する。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数の端末が共通の回線で接続された通信システム、通信方法に関し、例えばOLT(Optical Line Terminal:局側終端装置)と複数のONU(Optical Network Unit:加入者側終端装置)とで構成されるPON(Passive Optical Network)システム等に関する。
PONシステムは、1ないし複数の加入者側終端装置(以下、ONU)を1台の局側終端装置(以下、OLT)で収容でき、ONUとOLTを1対1で接続する光アクセスシステムに比べ、通信サービスを低価格で加入者へ提供できることから、国内外で普及が進んでいる。また、近年、通信装置の省電力化が求められており、光アクセスネットワークシステムにおいては、とりわけ台数の多さから消費電力の大半を占めているONUに対する省電力化が求められている。
ここで、ONUではデータ通信は常時行われているわけではなく、たとえば夜間などは全くデータ通信が行われない場合がある。イーサネット(登録商標)PONのONUの省電力化技術として、データ通信していない時間にONUの光送受信を停止し、省電力状態に遷移させる技術が検討されている(例えば非特許文献1)。
IEEE P1904.1 Draft3.0
時分割多元接続(TDMA)で通信しているPONシステムの上り通信において、ONU1台の1回の上り通信には、データを詰め込むことができない時間、すなわち、ONUが光送信器をON,OFFするオーバーヘッド時間と、OLTが安定的にデータを受信するまでのオーバーヘッド時間が存在する。したがって、各ONUへ短い送信時間を何度も割り当てるより、長い送信時間を少しずつ割り当てる方が、帯域を有効に利用できる。また、ONUの消費電力もオーバーヘッド分だけ低減することができる。しかしながら、上記の非特許文献1に記載された技術では、オーバーヘッド時間の割合を低くすることについては考慮されていないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、帯域の有効利用と更なる省電力化を実現する子局装置、親局装置、光通信システムおよび帯域制御方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の子局装置と親局装置とが光伝送路で接続され、親局装置は各子局装置が送信を希望しているデータのデータ量に基づいて各子局装置に割り当てる帯域を決定する光通信システムの子局装置であって、前記親局装置との間でデータを送受信する通常モードと前記親局装置とのリンクを維持するために必要な最小限の通信を行う省電力モードとを所定の条件に基づいて切り替えながら動作し、前記省電力モードでの動作中は、送信を希望するデータのデータ量として0を前記親局装置に通知することを特徴とする。
本発明によれば、システム全体としての帯域の有効利用を実現できるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかる子局装置、親局装置、光通信システムおよび帯域制御方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。以下の実施の形態では、本発明に係る光通信システムについて、PON(Passive Optical Network)システムを例にとり説明する。
ここで、従来のPONシステムにおける省電力制御および帯域割当制御について、図3〜図6を用いて説明する。図3は、従来の省電力シーケンスを示す図である。図4は、従来の帯域割当シーケンスを示す図である。図5は、省電力制御を適用している装置の状態遷移図である。図6は、帯域割当制御で使用されるフレームの構成を示す図である。
図3に示したように、従来の省電力シーケンスでは、ONU(Optical Network Unit)は、OLT(Optical Line Terminal)からの制御フレーム受信を契機として、ONUが通常モード(Normal mode)から省電力サイクル(Power saving cycle)に移行する。省電力サイクルへ移行する制御フレームをSLEEP_ALLOW(TRx)フレーム、ONUからの応答フレームをSLEEP_ACK(TRx)フレームとしている。ONUは、省電力サイクルにおいて、T1で示すアクティブ時間とT2で示すスリープ時間を交互に繰り返す。ONUは、スリープ時間に光送受信器を停止することで省電力化を図っており、この間はデータフレームのみならず、制御フレームも送受信できない。アクティブ時間では、ONUは光送受信器を正常動作させ、フレームを送受信できる。このアクティブ時間は、OLTとONUが周期的に行っているGATEフレームおよびREPORTフレームの送受信による接続性確認を省電力サイクルでも行い、OLTとONUのリンクを維持するために設けられている。また、ONUは自律判断で省電力サイクルから通常モードに移行する。この際、T2の途中であっても光送受信器を動作させ、応答フレームSLEEP_ACK(wakeup)でOLTへ通常モードへの移行を通知している。なお、図3においては、通常モードにおける動作と省電力サイクルにおける動作の違いを分かり易くするために、ONUが送信するREPORTフレームについては記載を省略している。
一方、OLTは、ONUから受信するREPORTフレーム(図6参照)で要求される帯域にしたがい、送信開始時刻と送信時間で与えられる帯域をGATEフレーム(図6参照)で通知することにより割当を行う。図6に示したGATEフレームおよびREPORTフレームの構成は文献IEEE 802.3−2008で定義されている。各フィールドの詳細については説明を省略する。OLTは、GATEフレームのGrant#x start timeフィールドでONU送信スタート時刻を、Grant#x LengthフィールドでONU送信時間を割り当てる。また、ONUは、REPORTフレームのQueue#x Reportフィールドで帯域を要求する。複数のONUの要求帯域合計がリンク速度を超える場合、OLTは、公平または契約などによる加重を付けてリンク速度を超えないように、各ONUに帯域を割り当てる。なお、ここでいうリンク速度とは、OLTとONUの間の最大伝送速度である。
次に、帯域割当シーケンスについて、図4を用いて説明する。図4では、ONUiが通常モードから省電力サイクルに、省電力サイクルから通常モードに遷移しながらOLTへ上りデータ通信を行うシーケンスを示している。ここで、図4の右端の矢印で示す上りデータは同じサイズで、データ1個が1フレーム分に相当するものとする。また、図4では、図5に示した4つの状態(S1:通常モード、S2:アクティブ状態、S3:スリープ状態、S4:起動準備状態)を時系列で示している。図4の「Normal」、「Active」、「Sleep」、「起」は、それぞれ、図5の「S1:通常モード」、「S2:アクティブ状態」、「S3:スリープ状態」、「S4:起動準備状態」に対応している。
ここで、図5に示したONUiの状態遷移動作について簡単に説明する。ONUiは、通常モードS1においてスリープ条件(Tr1)を満たした場合には省電力サイクルに移行してアクティブ状態S2となる。スリープ条件(Tr1)は、例えば、最近受信したSLEEP_ALLOWフレームが「wakeup」を示しておらず、なおかつ上りフレーム蓄積量がしきい値以下の場合とする。アクティブ状態S2では、ウェイクアップ条件(Tr2)を満たした場合は通常モードS1に遷移し、ウェイクアップ条件(Tr2)を満たすことなくActiveタイマが満了した場合にはスリープ状態S3に遷移する。ウェイクアップ条件(Tr2)は、例えば、「wakeup」を示すSLEEP_ALLOWフレームを受信するか上りフレーム蓄積量がしきい値を超えた場合とする。Activeタイマはアクティブ状態S2に遷移してからの経過時間をカウントするタイマである。スリープ状態S3では、スリープ状態S3に遷移してからの経過時間をカウントするSLEEPタイマが満了するかウェイクアップ条件(Tr2)を満たした場合、起動準備状態S4に遷移する。起動準備状態S4では、起動準備状態S4に遷移してからの経過時間をカウントする起動タイマが満了した時点で、ウェイクアップ条件(Tr2)を満たしていれば通常モードS1に遷移し、満たしていなければアクティブ状態S2に遷移する。
図4に例示した帯域割当シーケンスでは、当初、ONUiは通常モードS1(Normal)である。OLTは、定期的にGATEフレームを送信してONUiに帯域を割り当てる。OLTは、また、ONU省電力遷移許可処理を行って所定のスリープ条件を検出すると、ONUiへSLEEP_ALLOW(TRx)を送信して省電力サイクル移行を促す。ここで、(TRx)とは光送受信器(光信号の送信動作および受信動作の双方)を停止させることである。なお、上記の非特許文献1では光送受信器の受信動作のみ動作を停止する(Rx)というパラメータも定義されているが、詳細説明は割愛する。
また、OLTは、SLEEP_ALLOW(TRx)を送信した後、GATEフレームを送信し、REPORTフレームを送信するための帯域およびSLEEP_ALLOW(TRx)に対するACKを送信するための帯域をONUiに割り当てる。なお、図4において、「GATE」に付加した括弧内にはONUiに割り当てる帯域を示している。例えば、GATE(RPT+ACK)は、REPORTフレームおよびACK(SLEEP_ALLOWに対するACK)を送信するための帯域を割り当てていることを示す。「REPORT」に付加したカッコ内の数値は、ONUiが保持しているデータ量、すなわち、送信予定のフレーム数を示している。例えば、REPORT(1)は、ONUiが1フレーム分のデータを保持している(1フレーム分のデータを送信するための帯域を要求している)ことを示している。
SLEEP_ALLOW(TRx)を受信したONUiは、所定のスリープ条件Tr1を満たすことを検出するとアクティブ状態S2(Active)に移行し、SLEEP_ACK(TRx)を応答するとともにアクティブタイマをリセットする。また、この時点で上りデータが1個発生し、これがバッファに蓄積されているので、1フレーム分の帯域をREPORTフレームで要求する。これを受けたOLTは、他のONUの帯域要求を考慮しつつ、REPORTフレーム+1フレーム分の帯域をGATEフレームで割り当てる。しかし、図4のシーケンス例では、ONUiは、REPORTフレームで帯域を要求した後、これに対するGATEフレームが送信されてくる前にスリープ状態S3(Sleep)に移行してしまうため、上りデータフレームを送信しない。なお、ONUiは、アクティブ状態S2(Active)に移行した際にリセットしたアクティブタイマが満了した時点でスリープ状態S3に移行する。ONUiは、スリープ状態S3に移行するとスリープタイマをリセットし、光送受信器の動作を停止する。
その後、ONUiは上りデータを合計3個蓄積するとともに、スリープタイマが満了して起動準備状態S4(起)へ遷移し、起動タイマをリセットして光送受信器の動作を再開する。ONUiは起動タイマが満了したとき、ウェイクアップ条件Tr2を満たしていなかったので、アクティブ状態S2へ遷移し、3フレーム分の帯域をREPORTフレームで要求し、アクティブタイマをリセットする。これを受けたOLTは、REPORTフレーム+3フレーム分の帯域を割り当てるが、この時点で、ONUiはアクティブタイマが満了してスリープ状態S3へ遷移しているので、上りデータフレームを送信しない。なお、アクティブ状態S2でREPORTフレーム+3フレーム分の帯域を割り当てたGATEフレームを受信した場合は、図4下に示したように、ONUiは省電力サイクル中なので上りデータを送信しなくても良い。このとき、与えられた時間だけREPORTフレーム以外に無信号を示すIDLE信号を送信してもよい。
その後、ONUiはスリープタイマが満了する前に上りデータを5個溜めたことによりウェイクアップ条件Tr2を検出し、起動準備状態S4を経由して起動タイマ満了後に通常モードS1に移行する。通常モードS1に移行した後は、最初にSLEEP_ACKフレーム+5フレーム分を要求する。これを受けたOLTは、REPORTフレーム+SLEEP_ACKフレーム+5フレーム分の帯域をGATEフレームで割り当てる。通常モードのONUiは、このGATEフレームを受信することで、REPORTフレーム+SLEEP_ACKフレーム+上りデータ5フレームを送信する。
以上が従来の省電力制御および帯域割当制御であるが、省電力制御と帯域割当制御を連動させていないため非効率的な動作となっている。すなわち、ONUはアクティブ状態S2の時に蓄積したデータ量をREPORTフレームにより要求してしまうので、OLTはそれに応じて送信時間を大きめに割り当ててしまい、帯域の有効利用ができず、また発光時間が長くなるためONUの消費電力も大きくなってしまう。
本発明にかかる光通信システムでは、以下に示す構成、動作とすることにより、上記従来のPONシステムにおける問題を解決している。
実施の形態.
図1は、本発明にかかる光通信システムの構成例を示す図であり、システムを構成している各装置の構成例も併せて示している。図示したように、光通信システムとしてのPONシステムは、子局装置として動作する複数の加入者側終端装置("Optical Network Unit"とも言い、以降「ONU」と称す。)11〜1nと、親局装置として動作する局側終端装置("Optical Line Terminal"とも言い、以降「OLT」と称す。)3と、を備える。複数のONU11〜1nとOLT3は、光分配器2を介してn対1接続されている。なお、ONU11〜1nの装置構成は同一であり、同様の動作を実行する。本実施の形態においては、ONU11〜1nに共通の事項を説明する場合、ONU11〜1nをまとめてONU1と表現する。
図1は、本発明にかかる光通信システムの構成例を示す図であり、システムを構成している各装置の構成例も併せて示している。図示したように、光通信システムとしてのPONシステムは、子局装置として動作する複数の加入者側終端装置("Optical Network Unit"とも言い、以降「ONU」と称す。)11〜1nと、親局装置として動作する局側終端装置("Optical Line Terminal"とも言い、以降「OLT」と称す。)3と、を備える。複数のONU11〜1nとOLT3は、光分配器2を介してn対1接続されている。なお、ONU11〜1nの装置構成は同一であり、同様の動作を実行する。本実施の形態においては、ONU11〜1nに共通の事項を説明する場合、ONU11〜1nをまとめてONU1と表現する。
図1に示したように、ONU1は、マルチポイントメディアアクセスコントロール(MPMC)部11、回線インタフェース(IF)部12、データ保持部としての上りバッファ部13、スリープ(Sleep)制御部14、PON物理レイヤ(PHY)部15および光送受信部16を備えている。MPMC部11は、データ量通知部としてのREPORT生成部21、多重部22、分離部23および送信制御部24を含んでいる。また、OLT3は、マルチポイントメディアアクセスコントロール(MPMC)部31、光送受信部32、PON物理レイヤ(PHY)部33、帯域制御部34、スリープ許可装置決定部としてのONUスリープ(Sleep)制御部35および回線IF部36を備えている。MPMC部31は、分離部41および多重部42を含んでいる。
次に、ONU1の各部の動作を説明する。ONU1において、回線IF部12は、図示を省略したユーザ端末から受信した上りデータ信号に回線物理レイヤ処理を施し、上りフレームとしてMPMC部11の上りバッファ部13へ送出する。上りバッファ部13は、上りフレームを蓄積し、蓄積データ量をREPORT生成部21とスリープ制御部14へ通知する。
スリープ制御部14は、自ONU1のスリープ制御に関する制御フレームを生成するとともに、スリープ状態を含む各状態に応じて、REPORT生成部21および光送受信部16に動作指示を行う。なお、従来のPONシステムにおける省電力制御で説明したSLEEP_ALLOWフレームを受信した場合、スリープ制御部14は図5に示す状態遷移を行う(各状態に応じた動作を行うよう、各部に指示する)。
REPORT生成部21は、上りバッファ部13からの蓄積データ量を元にREPORTフレームを生成し多重部22に出力する。多重部22は、送信制御部24からの送信許可タイミング制御に基づき、上りバッファ部13から上りデータを読み出し、REPORT生成部21で生成されたREPORTフレームなどの制御フレームとともに送信する。また、スリープ制御部14がSLEEP_ACKフレームを生成した場合には、そのフレームも送信する。
PON物理レイヤ部15は、送信フレームを受け取った場合、PON物理レイヤ処理を施し電気信号で送信する。また、下り電気信号を受け取った場合にはPON物理レイヤ処理を施し、MPMC部11の分離部23へ下りフレームとして送信する。
光送受信部16は、スリープ制御部14からの動作停止制御がOFFのときに、送信制御部24からの送信許可タイミング制御に基づき、PON物理レイヤ部15から受け取った電気信号を光信号に変換して送信する。また、送信許可タイミングとは無関係に、OLT3からの下り光信号を電気信号に変換してPON物理レイヤ部15へ送信する。
分離部23は、PON物理レイヤ部15から下りフレームを受け取ると、SLEEP_ALLOWフレームのような省電力制御フレーム、GATEフレームなどのONU制御フレーム、自ONU宛てのそれ以外の下りフレーム、他ONU宛てのフレームに分類する。そして、他ONU宛てのフレームは廃棄し、省電力制御フレームはスリープ制御部14へ送信し、ONU制御フレームは送信制御部24へ送信し、その他のフレームは回線IF部12へ送信する。
送信制御部24は、GATEフレームを受信し、GATEフレームで指定された送信開始時刻と送信時間に従って上りフレームを送信するよう、REPORT生成21、多重部22および光送受信部16を制御する。なお、GATEフレームで指定された送信時間とは、送信開始時刻に送信を開始してから送信を終了するまでの期間の長さを示す情報である。これ以外のONU制御フレーム処理については説明を割愛する。
回線IF部12は、分離部23から受け取った下りフレームに対して回線物理レイヤ処理を施し、下りデータとしてユーザ端末へ出力する。
次に、OLT3の各部の動作を説明する。OLT3において、光送受信部32は、光ファイバおよび光分配器2を介して各ONU1から上り光信号を受信すると電気信号に変換してPON物理レイヤ部33へ出力する。また、PON物理レイヤ部33から下り電気信号を受け取った場合には光信号に変換し、光ファイバおよび光分配部2を介して各ONU1へ送信する。
PON物理レイヤ部33は、光送受信部32から受け取った信号に対してPON物理レイヤ処理を施し、上りフレームとして分離部41へ送出する。また、多重部42から受け取った下りフレームに対してPON物理レイヤ処理を施し、下り電気信号として光送受信部32へ送信する。
分離部41は、PON物理レイヤ部33から上りフレームを受け取ると、SLEEP_ACKフレームのような省電力制御フレーム、REPORTフレームなどのOLT制御フレーム、それ以外の上りフレームに分類する。そして、省電力制御フレームはONUスリープ制御部35へ送信し、ONU制御フレームは帯域制御部34へ送信し、その他のフレームは回線IF部36へ送信する。
ONUスリープ制御部35は、SLEEP_ACKフレームを受信して各ONU1の省電力状態を把握するとともに、ONU1ごとに省電力遷移許可処理を行い、所定のスリープ条件を検出するとSLEEP_ALLOWフレームを生成する。また、生成したSLEEP_ALLOWフレームを多重部42に出力する。
なお、省電力遷移許可処理については、ここでは規定しない。ONUスリープ制御部35は、例えば、MPMC部31がONU1ごとに下りフレーム数を定周期で監視した結果を受け取り、下りフレームが送信されないONU1を省電力サイクル遷移許可と判断し、当該ONU1宛のSLEEP_ALLOWフレームを生成する。また、各ONU1の送受信フレーム数をMPMC部31がOAMフレームなどを用いて定周期で収集した結果を受け取り、上り下りの送受信フレームが無いONU1を省電力サイクル遷移許可と判断し、当該ONU1宛のSLEEP_ALLOWフレームを生成しても良い。
帯域制御部34は、REPORTフレームを受信し、ONU1ごとの要求帯域を集計して、公平または契約などによる加重を付けてリンク速度を超えないように帯域割当処理を行い、割当に応じたGATEフレームを生成する。また、生成したGATEフレームを多重部42に出力する。
回線IF部36は、分離部41か受け取った上りフレームに対して回線物理レイヤ処理を施し、上りデータ信号として回線に送信する。また、回線から受信した下りデータ信号に対して回線物理レイヤ処理を施し、下りフレームとして多重部42へ送信する。
多重部42は、ONUスリープ制御部35から受け取ったSLEEP_ALLOWフレーム、帯域制御部34から受け取ったGATEフレーム、回線IF部36から受け取った下りフレームなどを多重してPON物理レイヤ部33に出力する。
OLT3が行う前記ONU省電力遷移許可処理については、ここでは規定しない。例えば、OLT3がONUごとに下りフレーム数を定周期で監視し、下りフレームが送信されないONUを省電力サイクル遷移許可と判断しても良いし、ONUの送受信フレーム数をOAMフレームなどを用いてOLT3が定周期で収集し、上り下りの送受信フレームが無いONUを省電力サイクル遷移許可と判断しても良い。
以上のような構成の光通信システムにおいては、従来のPONシステムと同様の手順で省電力制御を行うこととする。すなわち、本実施の形態のOLT3および各ONU1は、図3に示した制御手順に従い、通常モード(Normal Mode)と省電力サイクル(Power saving cycle)とを切り替える。具体的には、ONU1は、OLTからSLEEP_ALLOWフレームを受信した後、所定のスリープ条件を満足していることを検出すると、SLEEP_ACK(TRx)を送信して省電力サイクルに移行する。省電力サイクルを終了して通常モードに復帰する場合には、SLEEP_ACK(wakeup)を送信する。なお、既に説明したように、省電力サイクルにおいては、所定のウェイクアップを満たすまで、アクティブ状態S2、スリープ状態S3および起動準備状態S4を定期的に繰り返す(図5参照)。ONU1は、アクティブ状態S2の場合、光信号の送受信が可能、すなわち、OLT3との通信が可能である。スリープ状態S3および起動準備状態S4では、光送受信部16が動作停止中または起動中であり、光信号の送受信が不可能(または動作が不安定)である。
次に、本実施の形態の光通信システムにおける帯域割当制御動作について説明する。図2は、帯域割当シーケンスの一例を示す図である。従来の帯域割当シーケンスを示した図4と同様に、図2では、ONUが通常モードから省電力サイクルに、省電力サイクルから通常モードに遷移しながらOLTへ上りデータ通信を行うシーケンスを示している。また、図5で示した4つの状態を時系列で示している。図中右端の矢印で示す上りデータは同じサイズで、データ1個が1フレーム分に相当するものとする。
ONU1は、通常モード(Normal)においては、OLT3からGATEフレームを受信する(ステップS11)。この結果、ONU1にはREPORTフレームおよびxデータフレームを送信可能な帯域が割り当てられ、ONU1は、REPORTフレームおよびxフレーム分のデータを送信する(ステップS12,S13)。ステップS12でREPORTフレームを受信したOLT3は、ONU1が上りデータ送信用の帯域を要求していないと判断し、REPORTフレーム送信用の帯域のみを割り当てるGATEフレームを送信する(ステップS14)。ONU1は、上りデータ送信用の要求帯域を0(0フレーム)に設定したREPORTフレームを送信する(ステップS15)。その後、OLT3は、ONU1がTRxスリープ条件(省電力サイクルへの移行条件)を満たしたことを検出し、省電力サイクルへの移行可能を示すSLEEP_ALLOWフレームを送信する(ステップS16)。OLT3は、また、GATEフレームを送信する(ステップS17)。なお、ステップS16で送信するSLEEP_ALLOWフレームは、省電力サイクル内のスリープ状態S3で光信号の送信動作および受信動作を停止させるよう指示する。ステップS17では、上記のステップS15で受信したREPORTフレームの内容およびステップS16でSLEEP_ALLOWフレームを送信したことを考慮し、REPORTフレームとSLEEP_ALLOWフレームに対するACKとを送信するための帯域を割り当てる内容のGATEフレームを送信する。
ONU1は、SLEEP_ALLOWフレームを受信すると、省電力サイクルのアクティブ状態(Active)に遷移するとともに、REPORTフレームおよびSLEEP_ACKフレーム(省電力サイクルに入ったことを通知するフレーム)を送信し(ステップS18,S19)、その後、アクティブ状態となってから所定時間(T1)が経過した時点でスリープ状態(Sleep)へ遷移する。ここで、ONU1は、ステップS18の実行時点で1フレーム分の上りデータを蓄積しているが、上りデータ送信用の要求帯域を0(0フレーム)に設定したREPORTフレームを送信する。なお、ONU1は、スリープ状態に遷移してから一定時間T2が経過する前の所定のタイミングで起動準備状態(起)へ遷移し、一定時間T2が経過した時点でアクティブ状態へ遷移する。
OLT3は、ONU1からステップS17で受信したREPORTフレームの内容に基づいて、REPORTフレーム送信用の帯域のみを割り当てるGATEフレームを送信する(ステップS20)。
ONU1は、ステップS20の実行時点でスリープ状態のため、GATEフレームを受信できず、また、REPORTフレームも送信しない。
その後、OLT3は、REPORTフレーム送信用の帯域を割り当てるGATEフレームをONU1へ送信する(ステップS21)。
ONU1は、ステップS21の実行時点でアクティブ状態のため、GATEフレームを受信し、この時点で蓄積している上りデータ量に基づく内容のREPORTフレームを送信する(ステップS22)。ここで、ONU1には3フレーム分の上りデータが蓄積されているが、蓄積量が一定値(しきい値)に達していないと判断し、上りデータ送信用の要求帯域を0(0フレーム)に設定したREPORTフレームを送信する。
その後、OLT3は、REPORTフレーム送信用の帯域を割り当てるGATEフレームを定期的に送信する(ステップS23,S24)。
一方、ONU1は、ステップS23が実行されてからステップS24が実行されるまでの間に、上りデータの蓄積量が5フレーム分に達したことを検出し、ウェイクアップ条件を満たしたと判断する。そして、スリープ状態から起動準備状態を経て通常モードに復帰する。なお、ウェイクアップ条件として設定するしきい値は、例えば上りバッファ部13の容量を考慮し、オーバーフローが発生しないような値に決定する。
ONU1は、ステップS24の実行時点で通常モードのため、GATEフレームを受信するとともに、この時点で蓄積している上りデータ量に基づく内容のREPORTフレームを送信する(ステップS25)。ここで送信するREPORTフレームは通常モードに復帰してから最初に送信するものであるため、省電力制御フレーム送信用の帯域も併せて要求する。具体的には、通常モードに復帰したことを通知するためのSLLEP_ACKフレームと5フレーム分の上りデータとを送信するための帯域を要求する内容のREPORTフレームを送信する。
ステップS25でREPORTフレームを受信したOLT3は、受信したREPORTフレームの内容に基づく帯域割当結果を示すGATEフレームを送信し(ステップS26)、ONU1は、割り当てられた帯域を使用してREPORTフレーム、SLEEP_ACKフレームおよびデータフレームを送信する(ステップS27,S28,S29)。なお、ステップS28で送信しているSLEEP_ACKフレームは省電力サイクルを終了して通常モードに復帰したことを示すフレームである。図2に示したSLEEP_ACK(w)の「w」は「wakeup」を示している。
以上説明したように、本実施の形態のONU1は、光信号の送受信動作を停止させた第1の状態と光信号の送受信動作を短期間だけ行う第2の状態を定期的に繰り返すことによりOLT3とのリンクを維持しつつ消費電力を抑える省電力モード(省電力サイクル)で動作している場合、データ送信用の帯域を要求しない(第2の状態ではデータの蓄積量を0に設定したREPORTフレームを送信する)こととした。例えば、図2に示したステップS18およびS22では、上りデータを保持しているにもかかわらず、データ送信用の帯域を要求しないこととした。これにより、OLT3が他のONU1(省電力サイクルではないONU1)に対してより多くの帯域を割り当てるようになり、有り当てられた帯域とスリープ状態が重複する(割り当てられた帯域が使用されない)こともなくなるので、システム全体としての帯域の有効利用を実現できる。加えて、省電力サイクルの継続時間が従来よりも長くなるので、更なる省電力化を実現できる。また、省電力サイクル中のアクティブ状態でGATEフレームを受信した場合であっても、従来とは異なり、与えられる帯域がREPORTフレーム分だけであるので、IDLE信号を送信する無駄な時間がなくなり、ONU1をより省電力化できる。
なお、上記説明では、スリープ状態で光信号の送受信動作を停止することとしたが、送信動作と受信動作のいずれか一方のみを停止させる構成としてもよい。
また、上記説明では、上りデータの蓄積量が所定のしきい値(例えば5フレーム分)未満の場合(省電力サイクルの場合)にONU1がデータ送信用の帯域を要求しないこととしたが、ONU1は、省電力サイクルにおいても従来どおりにデータ送信用の帯域を要求し、OLT3は、ONU1が省電力サイクルにある可能性が高い状態の場合、要求量(REPORTフレームで通知されるデータ蓄積量)がしきい値未満であればデータ送信用の帯域を割り当てないように構成してもよい。ONU1が省電力サイクルにある可能性が高い状態かどうかは、ONU1から送信されるSLEEP_ACKフレームの内容から判断できる。すなわち、省電力サイクルに入ったことを示すSLEEP_ACKフレームを受信してから通常モードに復帰したことを示すSLLEP_ACKフレームを受信するまでの間はONU1が省電力サイクルにある可能性が高い状態と判断する。
また、上記説明では、OLT3が各ONU1の状態を監視し、省電力サイクルへの移行を許可した後(SLEEP_ALLOWフレームを送信した後)、許可を受けたONU1が省電力サイクルへの移行条件を検出すると省電力サイクルに移行することとしたが、OLT3では判断を行わずに、各ONU1が単独で省電力サイクルへ移行するかどうかを判断するようにしてもよい。
以上のように、本発明にかかる子局装置は、親局装置と複数の子局装置が1対多接続され、各子局装置から親局装置への上り通信はTDMAで行う構成の通信システムに有用である。
11,1n 加入者側終端装置(ONU)、2 光分配器、3 局側終端装置(OLT)、11,31 マルチポイントメディアアクセスコントロール(MPMC)部、12,36 回線インタフェース(IF)部、13 上りバッファ部、14 スリープ(Sleep)制御部、15,33 PON物理レイヤ(PHY)部、16,32 光送受信部、21 REPORT生成部、22,42 多重部、23,41 分離部、24 送信制御部、34 帯域制御部、35 ONUスリープ(Sleep)制御部。
Claims (7)
- 複数の子局装置と親局装置とが光伝送路で接続され、親局装置は各子局装置が送信を希望しているデータのデータ量に基づいて各子局装置に割り当てる帯域を決定する光通信システムの子局装置であって、
前記親局装置との間でデータを送受信する通常モードと前記親局装置とのリンクを維持するために必要な最小限の通信を行う省電力モードとを所定の条件に基づいて切り替えながら動作し、
前記省電力モードでの動作中は、送信を希望するデータのデータ量として0を前記親局装置に通知することを特徴とする子局装置。 - 複数の子局装置と親局装置とが光伝送路で接続され、親局装置は各子局装置が送信を希望しているデータのデータ量に基づいて各子局装置に割り当てる帯域を決定する光通信システムの子局装置であって、
前記親局装置宛に送信するデータを保持するデータ保持部と、
前記データ保持部が保持しているデータのデータ量に基づいて、前記親局装置との間でデータを送受信する通常モードと前記親局装置とのリンクを維持するために必要な最小限の通信を行う省電力モードとを切り替えるスリープ制御部と、
前記省電力モードで動作中の場合、送信を希望するデータのデータ量として0を前記親局装置に通知するデータ量通知部と、
を備えることを特徴とする子局装置。 - 前記スリープ制御部は、前記データ保持部が保持しているデータのデータ量が所定のしきい値に達したことを検出した場合に前記通常モードに切り替えることを特徴とする請求項2に記載の子局装置。
- 複数の子局装置と親局装置とが光伝送路で接続され、各子局装置は親局装置との間でデータを送受信する通常モードと親局装置とのリンクを維持するために必要な最小限の通信を行う省電力モードとを所定の条件に基づいて切り替えながら動作する光通信システムの親局装置であって、
各子局装置に対する下りデータの送信状況または各子局装置との間のデータ送受信状況に基づいて、各子局装置が前記通常モードと前記省電力モードのどちらで動作しているかを推測し、省電力モードで動作中と推定される子局装置に対しては上りデータ送信用の帯域を割り当てないことを特徴とする親局装置。 - 複数の子局装置と親局装置とが光伝送路で接続され、各子局装置は親局装置との間でデータを送受信する通常モードと親局装置とのリンクを維持するために必要な最小限の通信を行う省電力モードとを所定の条件に基づいて切り替えながら動作する光通信システムの親局装置であって、
各子局装置に対する下りデータの送信状況または各子局装置との間のデータ送受信状況に基づいて、前記省電力モードへの移行を許可する子局装置を決定するスリープ許可装置決定部と、
前記省電力モードへの移行を許可されている子局装置以外の子局装置に対して上りデータ送信用の帯域を割り当てる帯域制御部と、
を備えることを特徴とする親局装置。 - 複数の子局装置と親局装置とが光伝送路で接続された光通信システムであって、
前記親局装置は、各子局装置が送信を希望しているデータのデータ量に基づいて各子局装置に割り当てる帯域を決定し、
前記子局装置は、前記親局装置との間でデータを送受信する通常モードと前記親局装置とのリンクを維持するために必要な最小限の通信を行う省電力モードとを所定の条件に基づいて切り替えながら動作し、前記省電力モードでの動作中は、送信を希望するデータのデータ量として0を前記親局装置に通知する、
ことを特徴とする光通信システム。 - 複数の子局装置と親局装置とが光伝送路で接続され、各子局装置は親局装置から割り当てられた帯域を使用して上りデータを送信する光通信システムにおける帯域制御方法であって、
前記複数の子局装置の各々が、前記親局装置との間でデータを送受信する通常モードと前記親局装置とのリンクを維持するために必要な最小限の通信を行う省電力モードとを所定の条件に基づいて切り替える省電力制御ステップと、
前記複数の子局装置の各々が、前記省電力モードでの動作中は送信を希望するデータのデータ量として0を前記親局装置に通知し、前記通常モードでの動作中は希望するデータのデータ量として、その時点で保持しているデータのデータ量を前記親局装置に通知するデータ量通知ステップと、
前記親局装置が、各子局装置から通知されたデータ量に基づいて、各子局装置に割り当てる帯域を決定する帯域割当ステップと、
を含むことを特徴とする帯域制御方法。
Priority Applications (1)
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| JP2012273874A JP2014120883A (ja) | 2012-12-14 | 2012-12-14 | 子局装置、親局装置、光通信システムおよび帯域制御方法 |
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018082260A (ja) * | 2016-11-15 | 2018-05-24 | Kddi株式会社 | Ponシステムおよび伝送方法 |
| JPWO2024201558A1 (ja) * | 2023-03-24 | 2024-10-03 |
-
2012
- 2012-12-14 JP JP2012273874A patent/JP2014120883A/ja active Pending
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| WO2024201558A1 (ja) * | 2023-03-24 | 2024-10-03 | 三菱電機株式会社 | 光通信装置、制御方法、及び制御プログラム |
| JP7789272B2 (ja) | 2023-03-24 | 2025-12-19 | 三菱電機株式会社 | 光通信装置、制御方法、及び制御プログラム |
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