以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を説明する。
図1に示すこの実施の形態の診療記録管理システム10は、例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)又はインターネット等のネットワーク30に接続されている。ユーザ(例えば医師)は、自身の操作する端末40からそのネットワーク30を介して診療記録管理システム10にアクセスし、そのシステム10からサービスを受ける。診療記録管理システム10は、病院等の1つの医療機関で運用されるものであってもよいし、複数の医療機関で共同運用又はもっと公的なシステムとして運用されるものであってもよい。
診療記録管理システム10において、通信部12は、ネットワーク30を介したデータ通信を制御する。
UI(ユーザインタフェース)部14は、UI画面を生成し、生成したUI画面を通信部12及びネットワーク30を介して端末40に提供する。UI画面は、例えばウェブページであってもよいが、これに限られるものではない。
UI部14は、UI画面の1つとして、情報管理部16が検索した、対象患者の診療記録文書群をシェーマ図及びタイムライン(時間軸)にそれぞれプロットした検索結果画面を生成する機能を有する。
ここで、シェーマ図とは、医師がカルテ等に記載する人体又はその一部を示す絵図であり、例えば患部等の場所や状態を記録するのに用いられる。本実施形態では、人体の全身又は各部分又はその両方の、外形又は内部(骨格や内臓の配置など)又はその両方を表したシェーマ図画像を用意し、検索された各診療記録文書に関連付けたアイコン又はマークをシェーマ図画像上の対応部位に配置して表示することで、それら各文書が患者の身体のどの部位に関するものかをユーザに知らせる。なお、記載を簡潔にするため、以下では、「診療記録文書」のことを単に「文書」と呼ぶ場合がある。
検索結果の表示に用いるシェーマ図のデータは、シェーマ図記憶部18に記憶されている。記憶されるシェーマ図は、例えば人体の全身を示すものである。また、この他に、上半身、下半身、頭部、胸部、腹部等といった部分的なシェーマ図をシェーマ図記憶部18に登録しておいてもよい。また、表示に用いるシェーマ図としては、例えば、全身や各部分の正面、背面又は側面を模式的に表示するものを用いる。また、全身や各部分の外観を表示するシェーマ図の他に、内部の臓器・器官の配置などを表示するシェーマ図を用意し、検索結果の表示に用いるようにしてもよい。
タイムライン表示では、個々の診断記録文書を示すマーク又はアイコンを、タイムライン(時間軸)上の、それぞれ当該診断記録文書に対応する診療日時(図2参照)に対応する位置に配置して表示する。例えば、UI画面上のタイムライン全体の長さで、数十年、十年程度、数年、数ヶ月などといった、指定されたスケールの時間幅を表現する。タイムライン全体の時間幅の大きさや、タイムライン全体で表す期間の始期又は終期又はその両方を、ユーザが指定できるようにしてもよい。
情報管理部16は、データベース20を管理すると共に、ユーザからの要求に応じてデータベース20から診療記録文書等の検索を行う。
データベース20は、診療記録文書の管理のための各種情報を記憶するデータベースである。図1ではデータベース20は1つのシステムで構成されているが、これは必須のことではない。データベース20は、それぞれ自分の担当する情報を管理する複数のサブシステムから構成されていてもよい。
データベース20は、個々の患者の診療記録文書を蓄積している。診療記録文書は、患者の診察、治療に関連して作成され、記録として保存される電子文書又はデータであり、例えばカルテ、検査報告書、(他の医療機関からの)紹介状、(手術等の)同意書、問診票、レントゲン写真、内視鏡の動画像等といった様々な種類の文書やデータを包含する。診療記録文書のデータ形式は特に限定されるものではなく、例えば、文書作成アプリケーションで作成された文書ファイル、紙文書をスキャンして得られる画像等を含んだスキャン文書ファイル、静止画データ、動画データ、マルチメディアデータ等のいずれの形式であってもよい。
データベース20には、診療記録文書の管理や利用のための情報として、診療記録管理テーブル21、患者情報テーブル23、診療科情報テーブル25、部位情報テーブル27及び文書種情報テーブル29が保持されている。
診療記録管理テーブル21は、データベース20が蓄積している各診療記録文書の管理データを保持するテーブルである。図2に診療記録管理テーブル21のデータ内容の一例を示す。図2に示す表の1行が、1つの診療記録文書についての管理データである。この例では、1つの診療記録文書の管理データには、患者ID(IDentification:識別情報)、診療日時、文書ID、文書名、担当医ID、部位コード、文書種コードの各属性項目が含まれている。
患者IDは、この診療記録文書の対象である患者を一意に識別するための識別情報である。診療日時は、その文書に対応する診療が実施された日時である。図では、診療日時を年月日で示しているが、更に細かく時又は分の単位まで記録してもよいし、年月の単位までの記録に留めてもよい。文書IDは、この文書を一意に識別するための識別情報である。診療記録文書の実体データは、この文書IDに対応づけてデータベース20に保存されている。文書名は、その文書に対してユーザが付与した題名である。担当医IDは、この文書の対象である患者の担当医を一意に識別するための識別情報である。なお、担当医以外の人が文書を作成、登録する場合を考慮して、担当医IDの他に、この文書を作成(又は登録)した人を示す作成者IDを管理データに含めてもよい。部位コードは、身体の部位のうちのその文書の対象となる部位を示す識別コードである。身体の各部位には、あらかじめ一意なコードが割り振られており、それらコードの中から診療記録文書に対応する部位のコードが選ばれる。なお、診療記録文書には、特定の部位に対応づけられないものもあり、このような文書には部位コードは設定されない。文書種コードは、例えば、カルテ、検査報告書、紹介状、レントゲン写真等といった、その診療記録文書の種類を示す識別コードである。
図2に例示した、診療記録管理テーブル21に保持される文書の管理データはあくまで一例に過ぎない。管理データは、上に例示した属性項目のすべてを含んでいる必要はないし、例示したもの以外の属性項目を含んでいてもよい。例えば、初診ごとに診療識別情報を自動的に付与し、その診療記録情報を管理データに含めてもよい。この場合、初診の後の再診や検査、投薬、手術等の診療行為において用いた文書の管理データに、初診時に付与した診療識別情報を記録する。これにより、1つの症状についての初診から治癒までの一連の文書群が同じ診療識別情報で管理可能となる。
患者情報テーブル23は、患者の管理データを保持するテーブルである。図3に患者情報テーブル23のデータ内容の一例を示す。図3に示す表の1行が1人の患者についての管理データであり、患者ID、患者名、担当医ID、診療科コードの各項目を含んでいる。患者ID及び担当医IDについては既に説明した。患者名は、その患者IDに対応する患者の氏名である。診療科コードは、その患者が過去に受診したことのある診療科を示す識別コードである。なお、図2では省略したが、診療記録文書の管理データに、当該文書を作成又はデータベース登録した診療科の診療科コードを含めてもよい。
診療科情報テーブル25は、診療科の管理データを保持するテーブルである。図4に診療科情報テーブル25のデータ内容の一例を示す。図4に示す表の1行が1つの診療科についての管理データであり、診療科IDと診療科名を含む。診療科IDについては既に説明した。診療科名は、当該診療科の名称である。
部位情報テーブル27は、部位コードの定義情報を保持するテーブルである。図5に部位情報テーブル27のデータ内容の一例を示す。図示のように、部位情報テーブル27には、各部位コードに対応する部位名が登録されている。例えば、図5の例では、「頭部」に対して部位コード「W0001」、「胸部」に対して部位コード「W0002」が割り当てられている。なお、図示は省略したが、「頭部」、「胸部」等の各部位は、人体を表すシェーマ図上の当該部位の位置にそれぞれ対応づけられている。全身のシェーマ図や身体の各部分のシェーマ図、身体内部のシェーマ図等といった複数種類のシェーマ図を用いる実施例では、シェーマ図毎に、各部位コードがそのシェーマ図上の当該部位の位置に対応づけられている。
文書種情報テーブル29は、文書種コードの定義情報を保持するテーブルである。図6に文書種情報テーブル29のデータ内容の一例を示す。図示のように、文書種情報テーブル29には、各文書種コードに対応する文書種類名が登録されている。例えば、図6の例では、コード「C0001」は文書種類「レントゲン(写真)」を、コード「C0002」は文書種類「診断書」を表す。
なお、図2〜図6に示した各テーブルはあくまで一例に過ぎない。各テーブルはそれぞれ例示した項目のすべてを含んでいる必要はないし、例示した項目以外の項目を含んでいてもよい。
また、以上に例示した各テーブルは、便宜上テーブルと呼んだだけであり、同様の情報内容を表すデータ形式のものであれば、テーブル(表)形式でなくてもよい。
次に、図7を参照して、UI部14が生成する検索結果画面100の一例を説明する。図7に例示した検索結果画面100には、タイムライン部分110とシェーマ図部分120とが並べて配置されている。
図7の例では、タイムライン部分110は、時間軸表示欄112と検索結果表示欄114とを含んでいる。
時間軸表示欄112は、図中右から左へと流れる時間を表す時間軸を表示する欄であり、その時間軸上の各位置又は各区間(或いはいくつかの代表的な位置又は区間)がカレンダー上のどのような日時又は期間に該当しているかを示すための目盛りを表示している。図示例では、時間軸表示欄112は2段に分かれており、上段は年度、下段は月度の目盛りをそれぞれ示している。
図示例では、時間軸表示欄112の横幅全体で1年のうちの数ヶ月間を表現しているが、ユーザの操作に応じて、その横幅全体が表現する期間をもっと長くしたり、短くしたりできるようにしてもよい。また、スクロール操作により、時間軸表示欄112の横幅全体が表す期間を前又は後ろにずらすことができるようにしてもよい。例えばデフォルト設定では、時間軸表示欄112は、その横幅全体で、現在から例えば5年前までといった直近のあらかじめ定められた長さの期間を表すものとし、そのデフォルト設定に応じた表示を見ながら、ユーザが、縮尺(横幅全体で表現する時間の長さ)や表示範囲(横幅全体でいつからいつまでの期間を表示するか)を操作するようにしてもよい。なお、時間軸表示欄112の表示範囲のデフォルト設定は、直近のあらかじめ定められた長さの期間に限られるものではない。この他にも、例えば、検索された文書群の診療日時をすべて包含する最短の期間、等といった他の規則により決まる期間をデフォルト設定としてもよい。
検索結果表示欄114は、検索された各文書の、時間軸表示欄112が示す時間軸上での位置を表示するための欄である。図示例では、検索結果表示欄112は、3つの段(すなわち、行)に分かれている。この例では、各段に対してそれぞれ、1つの診療科(消化器内科、脳神経外科、整形外科等)が割り当てられている。
1つの診療科の段には、当該診療科での診療において用いられた(例えば作成又は提出された)各診療記録文書を示すマーク(アイコンと呼んでもよい)115a、115bが配置される。各時期表示マーク115a、115bは、横方向に延びる時間軸上での、当該マークが表す文書の診療日時に対応する位置に配置される。診療記録文書がどの診療科で用いられたものかは、当該文書の管理データに含まれる診療科コードから判別すればよい。
検索結果表示欄114にいくつの段(診療科)を表示するか、各段にそれぞれどの診療科を割り当てるか、又はその両方を、ユーザが指定できるようにしてもよい。
図示例では、時期表示マーク115aと115bとは異なる形状となっており、この形状の相違により、例えば文書種(文書の種類)の相違や対応部位の相違等といった、当該文書の属性の相違を示している。例えば、時期表示マーク115a、115bの形状により文書種を表現する場合、各文書種に対応するマークの形状をそれぞれ事前に定めておく。なお、この例では、属性の値をマークの形状で表現したがこれは一例に過ぎない。この代わりに、マークの色のような他の種類の表示態様で属性を表現してもよいし、色と形状の組合せのように複数種類の表示態様の組合せで属性を表現してもよい。また、文書の複数の属性の組合せを、当該文書に対応するマークの表示態様により表現(例えばマークの形状で対応部位を、色で文書種を表現する等)してもよい。
図示例では、検索結果表示欄114の段分けにより診療科を、時期表示マーク115a、115bの表示態様により診療科以外の文書属性を表現したが、これは一例に過ぎない。段分けやマーク表示態様に対して文書のどの属性項目を対応づけるかは、例えばシステム運用者が定めればよいし、また個々のユーザがカスタマイズできるようにしてもよい。また、検索結果表示欄114を複数の段に分けることは必須のことではない。
図示例では、時間軸表示欄112内に、注目期間指定枠118が表示されている。注目期間指定枠118は、シェーマ図部分120に表示する文書の診療日時範囲(「注目期間」と呼ぶ)を指定するための枠である。注目期間指定枠118の右端が注目期間の始期を、左端が終期を示す。注目期間指定枠118の始期マーク119s、終期マーク119eの位置をマウス等の入力装置により移動させることで、注目期間の始期、終期がそれぞれ変更される。シェーマ図部分120には、検索された文書のうち、その診療日時属性値が注目期間内に含まれる文書を表す位置表示マーク124a、124bが表示される。
図7の例では、検索結果画面100の横方向をタイムライン表示での時間軸の方向としたが、この代わりに、検索結果画面100の縦方向を時間軸の方向としてもよい。
以上、タイムライン部分110について説明した。次に、シェーマ図部分120について説明する。
図7の例では、シェーマ図部分120には、人体全身を正面から見た外観を模式的に示すシェーマ図122が表示される。シェーマ図122上には、検索された文書又は文書群を表す位置表示マーク124a、124bが、そのシェーマ図122上での、当該文書又は文書群の部位コード(図2参照)に対応する位置に配置される。
図7の例では、同じ部位に対応する文書が1〜4件の場合は四角形の位置表示マーク124aを、5件以上の場合は星印の位置表示マーク124bを用いている。ユーザがマウス等を操作して、位置表示マーク124a又は124bの上にカーソルを重ねる等、位置表示マークに対してあらかじめ定められた操作を行うと、その位置表示マークが示す部位に対応する検索結果の文書のリスト(例えば文書名を並べたリスト)がポップアップ表示される。この文書リストは、当該部位に該当する文書を、例えば、診療日時の古い順(又は新しい順)に並べたものであってよい。また、文書リストには、文書名の他に、診療日時、担当医名や文書の種類等といった他の属性を合わせて表示してもよい。ユーザが、この文書リスト中のいずれかの文書にカーソルを合わせ、ダブルクリック等のあらかじめ定められた操作を行うと、その文書がオープンされ、その文書の内容が画面に表示される。
また、位置表示マーク124a又は124bの上にカーソルを重ねる等の、位置表示マークに対してあらかじめ定められた操作を行うと、タイムライン部分110内の、その位置表示マークに対応する各文書の時期表示マーク115a又は115bが強調表示されるようにしてもよい。
同じ部位に対応する文書の数以外に、例えばその部位に対応する文書の診療科属性値等の他の属性に応じて、位置表示マークの表示態様を変えてもよい。同じ部位に対応する文書が複数ある場合には、それら複数の文書の属性値のうちの支配的な属性値(例えば該当する文書数が最も多い属性値)に応じて、位置表示マークの表示態様を選択すればよい。
また、図7の例では、位置表示マーク124a又は124bの表示濃度により、その位置表示マークが示す文書群の代表的な診療日時を表している。文書群の代表的な診療日時としては、例えば、その文書群に含まれる文書の診療日時属性のうち、最新(又は最古)の日時を用いる。図示例では、診療日時が新しいほど、位置表示マークの表示濃度を濃くしている。シェーマ図部分120には、凡例の一部として、表示濃度が濃くなるほど診療日時が新しいことを示す濃度スケール126が示されている。なお、表示濃度の代わりに、色相や形状等と言った位置表示マークの他の表示態様により診療日時の古さ(新しさ)を表すようにしてもよい。
この例では、同じ部位に該当する複数の文書を1つの位置表示マーク124a又は124bで表したが、この代わりに1つの文書を1つの位置表示マークで表すようにしてもよい。この場合、位置表示マークの表示態様のうち、診療日時の古さを表す態様以外のものを用いて、文書の他の属性を表してもよい。例えば、位置表示マークの形状で当該位置表示マークに対応する文書の種類を表し、表示濃度でその文書に対応する診療日時の古さを表す等である。
また、以上の例のように診療記録文書を単位とするのではなく、診療日及び診療科が共通する診療記録文書群を1つの単位(この単位を「診療記録単位」と呼ぶ)とし、同じ部位に対応する診療記録単位の数に応じて、シェーマ図上のその部位に配置する位置表示マークの表示態様を区別してもよい。例えば、同一部位に該当する診療記録単位が1〜4個までの場合は四角形、5個以上の場合は星形の位置表示マークを用いるなどである。診療記録単位は、検索結果の各文書の診療日時及び診療科コードの属性から判定すればよい。また、診療記録単位が身体のどの部位に対応するかは、その診療記録単位に含まれる文書の部位コードから判定すればよい。このように、診療日及び診療科が共通する診療記録文書群を1つの単位とし、指定された期間での同一部位に対応する診療記録単位の数を視覚化することで、ユーザは、患者がその部位に対してその期間に診療を受けた回数が多いのか少ないのか、そのおおよその程度を知ることができる。
この変形として、文書の管理データに診療識別情報(初診から治癒までの一連の診療において共通に用いられる識別情報)を含める場合には、各文書の管理データ中の診療識別情報を参照することで、1つの症状の初診から治癒までの一連の診療において用いられた診療記録文書群を1つのグループにまとめることができる。そして、同じ部位に対応するグループの数に応じて、シェーマ図上のその部位に配置する位置表示マークの表示態様を区別してもよい。例えば、同一部位に該当するグループが1個の場合は四角形、2個以上の場合は星形の位置表示マークを用いるなどである。このような表示により、ユーザは、位置表示マークが示す部位について患者が傷病を負った回数が多いのか少ないのか、そのおおよその程度を知ることができる。
さて、検索結果の文書の数が多いと、それら多数の文書を表す位置表示マークを1つのシェーマ図122の上に表示したのでは煩雑になりすぎ、ユーザが所望の文書を選択しづらくなる。そこで、1つの例では、1つのシェーマ図122上に表示する文書の数に上限(「表示上限数」と呼ぶ)を設け、検索結果の文書の数がその表示上限数を超えると、それら文書を複数のシェーマ図122に振り分けて表示することとし、1つのシェーマ図122あたりの文書数を表示上限数以下に抑える。この場合、1つの例では、検索結果画面100内に複数のシェーマ図122を並べて表示する。このとき、個々のシェーマ図122を縮小し、それら複数のシェーマ図122が1つの検索結果画面100内に収まるようにする。また、別の例では、検索結果画面100を複数表示し、各検索結果画面100にそれぞれ1つずつシェーマ図122(及びその上に配置された位置表示マーク群)を表示する。この例では、各検索結果画面100内のタイムライン部分110には、シェーマ図122に配置した位置表示マークに対応する文書に対応する時期表示マークのみを表示するようにしてもよい。
複数のシェーマ図122への文書の振り分けは、例えば、診療時期に基づいて行う。この例では、検索された各文書の診療日時属性に基づき、例えば診療日時が新しい順に、表示上限数までの文書を最初のシェーマ図122に割り当てる。ここで、未割り当ての文書が残っていれば、2番目のシェーマ図122を用意し、それら未割り当ての文書を、診療日時が新しい順に、その2番目のシェーマ図122に割り当てる。このような処理を、検索結果のすべての文書がいずれかのシェーマ図122に割り当てられるまで繰り返せばよい。
また、別の例では、診療科ごとに文書を別々のシェーマ図122に振り分ける。この例では、検索された各文書の診療科コード属性を参照することで、各文書を診療科ごとにグループ分けし、1つのグループ(1つの診療科に該当する文書群)に含まれる文書に対応する位置表示マークを、1つのシェーマ図122上に配置する。1つの診療科に対応する文書の数がシェーマ図1つあたりの表示上限数を超える場合は、診療日時等の他の属性に従ってそれら文書を更に複数のサブグループ(サブグループ内の文書数は表示上限数以下)に分け、各サブグループをそれぞれ別々のシェーマ図122上に表示するようにしてもよい。また、この例において、文書数が少ない診療科を、合計の文書数が1シェーマ図あたりの表示上限数以下という条件を満たす範囲で、複数科まとめて1つのシェーマ図122に割り当てるようにしてもよい。
以上では、検索された文書群を複数のシェーマ図122に振り分けるための基準として、診療日時属性や診療科属性を用いる場合を例示したが、これに限らず他の文書属性を用いてそれら文書群をグループ分けし、複数のシェーマ図122に振り分けるようにしてもよい。
次に、図8を参照して、診療記録管理システム10による検索及び検索結果の提示の手順の一例を説明する。
この手順では、まず端末40に表示されたUI画面から、ユーザ(医師等)が検索条件として患者IDを入力(S10)すると、その検索条件を受け取った診療記録管理システム10の情報管理部16が、診療記録管理テーブル21から、その患者IDに該当する文書群を検索する。検索された文書群の情報(すなわちその患者IDに対応する文書の管理データの集合)は、UI部14に渡される。UI部14は、受け取った各文書に対応する時期表示マーク115a又は115bを時間軸表示欄114の、当該文書の診療日時属性値に対応する位置にプロットした検索結果画面100を生成し、端末40に提供する(S12)。このとき、図7の例のように時間軸表示欄114を診療科ごとに別々の行に分けている場合には、各文書に対応する時期表示マーク115a又は115bを、それぞれ当該文書の診療科コードに該当する行にプロットする。このあとUI部14は、ユーザから、シェーマ図部分120に表示する期間(すなわち「注目期間」)の指定を受け付ける(S14)。例えばユーザは、検索結果画面100上で、注目期間指定枠118(図7参照)の始期及び終期を指定することで、注目期間を指定する。これにより、端末40から診療記録管理システム10のUI部14に、指定された注目期間を表す情報(例えば始期と終期の情報)が送られる。UI部14は、検索結果の文書群のうち、診療日時がその注目期間内にあるものを抽出し、抽出した文書の数を求め、求めた数が1シェーマ図あたりの表示上限数を超えているかどうかを判定する(S16)。
注目期間に該当する文書の数が1シェーマ図あたりの表示上限数以下であれば(S16の判定結果が「いいえ」)、UI部14は、それら抽出した文書を表す位置表示マークをシェーマ図122上にプロットとした検索結果画面100を生成し、端末40に提供する(S18)。このステップでは、UI部14は、抽出した文書に対応する位置表示マークを、シェーマ図122上の、その文書の部位コードに対応する位置にプロットする。このとき、同じ部位に対応する文書の数に応じて位置表示マークの形状を切り換えたり、文書の診療日時に応じて位置表示マークの表示濃度を変えたりする。
注目期間に該当する文書の数が1シェーマ図あたりの表示上限数を超えていれば(S16の判定結果が「はい」)、UI部14は、それら抽出した文書を前述の方法で複数のシェーマ図122に分けてプロットする(S20)。そして、プロット後の複数のシェーマ図122を含んだ検索結果画面100(又は複数の検索結果画面100)を端末40に提供する。
図8の例では、患者IDを検索条件として検索を行ったが、患者IDと他の文書属性についての条件をAND条件で組み合わせたものを検索条件とし、検索を行ってもよい。
以上に説明したように、本実施形態の診療記録管理システム100は、検索結果の文書群の時間的分布及び空間的分布の両方を一覧できる検索結果画面100をユーザに提供する。この表示により、ユーザは、患者の診療履歴を、空間、時間の両面から把握する。
以上に例示した実施形態のシステムには、様々な変形例が考えられる。
例えば、図7に例示した検査結果画面100において、シェーマ図122を複数の部位(例えば頭部、胸部、右腕、左腕等)に区分けしておき、ユーザがマウス操作等でそれら複数の部位のうちの1つを選択(例えばカーソル位置を所望の部位に合わせるなどの操作)すると、タイムライン部分110内の、その選択された部位に対応する各文書の時期表示マーク115a又は115bが強調表示されるようにしてもよい。これにより、当該部位についてどのぐらいの頻度でいつごろ診療がなされたのかを、タイムライン上で確認することができる。
また、検索結果画面100に表示した全身のシェーマ図122の中の部位を選択したり、メニューから詳細表示をしたい部位を選択したりする操作により、詳細な部位のシェーマ図を表示できるようにしてもよい。図9の例は、胴体骨格を表すシェーマ図132を表示した検索結果画面100の例である。この例では、シェーマ図132の表示が指示されると、UI部14は、検索結果の文書のうち、部位コードが示す診療部位が、そのシェーマ図132が表す範囲内にある文書を抽出し、抽出した文書に対応する位置表示マーク124を、そのシェーマ図132上の、その文書の部位コードの示す位置にプロットする。
また、図7の例では検索結果画面100のタイムライン部分110上で1つの注目期間の指定を受け付けたが、複数の注目期間の指定を受け付けられるようにしてもよい。この場合、指定された注目期間ごとにそれぞれ別々のシェーマ図122に位置表示マークをプロットするようにしてもよい。この例を図10に示す。
図10の例では、検索結果画面100のタイムライン部分110に2つの注目期間指定枠118−1及び118−2が指定されている。シェーマ図部分120には、2つの注目期間指定枠118−1及び118−2にそれぞれ対応するシェーマ図122−1及び122−2が示される。そして、シェーマ図122−1には、注目期間指定枠118−1が示す期間に含まれる診療日時を属性として持つ文書に対応する位置表示マーク124がプロットされ、シェーマ図122−2には、注目期間指定枠118−2が示す期間に含まれる、対応する診療部位にプロットされる。
また、図7や図10に例示した検索結果画面100を表示した状態で、更に絞り込み検索の検索条件(例えば文書内容に関するキーワードや、文書の属性についての条件など)の入力を受け付けるようにしてもよい。この例では、情報管理部16は、検索結果画面100に位置表示マーク124をプロット表示した文書のうち、絞り込み検索条件に該当するものを特定する。そして、検索結果画面100上で、特定した文書に対応する時期表示マーク115a又は115b及び位置表示マーク124a又は124bを強調表示する。例えば、医師が担当患者の患者IDを持つ文書群を検索結果画面100を表示した状態で、その患者に対する問診や検査などで分かった情報をもとに絞り込み検索を行うといった運用が考えられる。医師は、強調表示されたマークを選択することで、絞り込み検索条件に合致する文書にアクセスする。
また、ユーザからの指示に応じ、注目期間指定枠118で示された注目期間の例えば始期から終期までの各時点での、診療記録文書の空間的な分布を、例えばシェーマ図部分120内でアニメーション表示してもよい。アニメーション表示のためには、例えば、注目期間をあらかじめ定めた単位期間(例えば1週間や1ヶ月など)毎に区切り、単位期間ごとに、検索された文書のうち診療日時がその単位期間に属する文書を特定し、特定した文書をシェーマ図122上にプロットする(すなわち当該文書の部位コードが示す位置に配置する)。このようにして生成した単位期間ごとのシェーマ図画像を時系列順に切り替え表示することで、診療記録文書の空間的分布の時間的変遷を示すアニメーションが実現される。
以上に例示した診療記録管理システム10は、例えば、汎用のコンピュータに上述の各機能モジュールの処理を表すプログラムを実行させることにより実現される。ここで、コンピュータは、例えば、ハードウエアとして、CPU等のマイクロプロセッサ、ランダムアクセスメモリ(RAM)およびリードオンリメモリ(ROM)等のメモリ(一次記憶)、HDD(ハードディスクドライブ)を制御するHDDコントローラ、各種I/O(入出力)インタフェース、ローカルエリアネットワークなどのネットワークとの接続のための制御を行うネットワークインタフェース等が、たとえばバスを介して接続された回路構成を有する。また、そのバスに対し、例えばI/Oインタフェース経由で、CDやDVDなどの可搬型ディスク記録媒体に対する読み取り及び/又は書き込みのためのディスクドライブ、フラッシュメモリなどの各種規格の可搬型の不揮発性記録媒体に対する読み取り及び/又は書き込みのためのメモリリーダライタ、などが接続されてもよい。上に例示した各機能モジュールの処理内容が記述されたプログラムがCDやDVD等の記録媒体を経由して、又はネットワーク等の通信手段経由で、ハードディスクドライブ等の固定記憶装置に保存され、コンピュータにインストールされる。固定記憶装置に記憶されたプログラムがRAMに読み出されCPU等のマイクロプロセッサにより実行されることにより、上に例示した機能モジュール群が実現される。また、以上に例示した診療記録管理システム10の構成要素群を、ネットワークを介して相互に通信可能な複数のコンピュータに分散して実装し、それら分散された構成要素群がネットワークを介して相互に通信することで、その診療記録管理システム10の機能を実現するようにしてもよい。