JP2014126338A - 給水システム - Google Patents
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Abstract
【課題】補給水加熱器内に滞留する高温の水が沸騰するのを抑制できる給水システムを提供する。
【解決手段】給水システム1は、補給水ラインL1と、補給水加熱器3と、補給水W1を加熱装置2に向けて供給可能な補給水供給手段(8a、8b及びV1)と、加熱装置2の燃焼中に、加熱装置2への補給水W1の供給が必要な場合には、加熱装置2に第1給水量の補給水が供給されるように補給水供給手段を制御し、加熱装置2への補給水W1の供給が不要な場合で且つ供給される補給水の温度が予め設定された温度を超過しない場合には、加熱装置2に補給水が供給されないように補給水供給手段を制御し、加熱装置2への補給水W1の供給が不要な場合で且つ供給される補給水の温度が予め設定された温度を超過する場合には、第1給水量よりも少ない第2給水量の補給水が少なくとも予め設定された期間だけ供給されるよう補給水供給手段を制御する制御部10と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】給水システム1は、補給水ラインL1と、補給水加熱器3と、補給水W1を加熱装置2に向けて供給可能な補給水供給手段(8a、8b及びV1)と、加熱装置2の燃焼中に、加熱装置2への補給水W1の供給が必要な場合には、加熱装置2に第1給水量の補給水が供給されるように補給水供給手段を制御し、加熱装置2への補給水W1の供給が不要な場合で且つ供給される補給水の温度が予め設定された温度を超過しない場合には、加熱装置2に補給水が供給されないように補給水供給手段を制御し、加熱装置2への補給水W1の供給が不要な場合で且つ供給される補給水の温度が予め設定された温度を超過する場合には、第1給水量よりも少ない第2給水量の補給水が少なくとも予め設定された期間だけ供給されるよう補給水供給手段を制御する制御部10と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、ボイラへ供給する補給水を予め加熱する補給水加熱器を備えた給水システムに関する。
従来、加熱装置としてのボイラに補給水を供給する給水システムにおいては、ボイラへ供給される前の補給水を、エコノマイザとも呼ばれる補給水加熱器により予め加熱することにより、ボイラ効率を向上させることが行われている(特許文献1参照)。エコノマイザは、ボイラから排出される排ガス(廃熱)とボイラに供給される補給水とを熱交換させることにより、補給水を加熱する装置である。
一般に、ボイラに補給水を供給する給水システムでは、ボイラ缶体の水位が下限水位まで下がると補給水の供給を開始し、ボイラ缶体の水位が目標水位に達したときに補給水の供給を停止する、いわゆる、オン−オフ制御が行われている。このようなオン−オフ制御では、ボイラ缶体の水位が下限水位まで下がらないと補給水が供給されないため、補給水が供給されるまでの間、エコノマイザ内に滞留する水は排ガスにより加熱されて高温になる。エコノマイザ内に高温の水が滞留しているときに、補給水として100℃を超える高温の水が供給されると、エコノマイザ内に滞留している水が飽和温度に達して沸騰することがある。エコノマイザ内に滞留している水が沸騰すると、圧損により補給水の供給効率が低下したり、振動や圧力変動の影響によりエコノマイザの配管に破損等が発生したりする可能性がある。
本発明は、加熱装置の燃焼中において、補給水加熱器内に滞留する高温の水が沸騰するのを抑制できる給水システムを提供することを目的とする。
本発明は、燃料の燃焼により生じた熱で補給水を加熱する加熱装置に対し補給水を供給する給水システムであって、補給水を前記加熱装置に流通させる補給水ラインと、前記補給水ラインに設けられ、前記加熱装置において燃料が燃焼したときに生じる廃熱により、前記加熱装置に供給される前の補給水を予め加熱する補給水加熱器と、前記補給水ラインにおける前記補給水加熱器よりも上流側に設けられ、補給水を前記加熱装置に向けて供給可能に構成された補給水供給手段と、前記加熱装置における燃料の燃焼中において、前記加熱装置への補給水の供給が必要な場合には、前記加熱装置に予め設定された第1給水量の補給水が供給されるように前記補給水供給手段を制御し、前記加熱装置への補給水の供給が不要な場合であって且つ供給される補給水の温度が予め設定された温度を超過しない場合には、前記加熱装置に補給水が供給されないように前記補給水供給手段を制御し、前記加熱装置への補給水の供給が不要な場合であって且つ供給される補給水の温度が予め設定された温度を超過する場合には、前記加熱装置に予め設定された前記第1給水量よりも少ない第2給水量の補給水が少なくとも予め設定された期間だけ供給されるように前記補給水供給手段を制御する制御部と、を備える給水システムに関する。
また、前記補給水供給手段は、入力された駆動周波数に応じた回転速度で駆動され、補給水を前記加熱装置に向けて圧送する加圧ポンプと、入力された電流値信号に対応する駆動周波数を前記加圧ポンプに出力するポンプ駆動部と、前記補給水ラインにおいて前記加圧ポンプよりも下流側における補給水の流量を調節可能な補給水流量調節弁と、を備え、前記制御部は、前記加熱装置において燃料が第1燃焼状態であって、前記加熱装置への補給水の供給が不要な場合であって且つ供給される補給水の温度が予め設定された温度を超過しない場合には、前記加圧ポンプに入力される駆動周波数が予め設定された第1駆動周波数よりも低い第3駆動周波数となる電流値信号を前記ポンプ駆動部に出力すると共に、前記加熱装置に補給水が供給されないように前記補給水流量調節弁の流量を制御し、前記加熱装置への補給水の供給が不要な場合であって且つ供給される補給水の温度が予め設定された温度を超過する場合には、前記加圧ポンプに入力される駆動周波数が前記第1駆動周波数よりも高い第2駆動周波数となる電流値信号を前記ポンプ駆動部に出力すると共に、前記加熱装置に予め設定された第2給水量の補給水が供給されるように前記補給水流量調節弁の流量を制御することが好ましい。
また、前記補給水ラインにおける前記加圧ポンプと前記補給水流量調節弁との間に接続され、前記補給水ラインを流通する補給水の一部を補給水の供給源に還流させる補給水還流ラインを備え、前記補給水供給手段は、前記補給水還流ラインを流通する補給水の流量を調節可能な補給水還流弁を更に備え、前記制御部は、前記加熱装置において燃料が前記第1燃焼状態よりも熱量の低い第2燃焼状態であって、前記加熱装置への補給水の供給が不要な場合であって且つ供給される補給水の温度が予め設定された前記温度を超過しない場合には、前記加圧ポンプに入力される駆動周波数が予め設定された第1駆動周波数よりも低い第3駆動周波数となる電流値信号を前記ポンプ駆動部に出力すると共に、前記加熱装置に補給水が供給されないように前記補給水流量調節弁の流量を制御し、且つ前記補給水還流ラインを補給水が流通するように前記補給水還流弁の流量を制御し、前記加熱装置への補給水の供給が不要な場合であって且つ供給される補給水の温度が予め設定された前記温度を超過する場合には、前記加圧ポンプに入力される駆動周波数が前記第1駆動周波数よりも高い第2駆動周波数となる電流値信号を前記ポンプ駆動部に出力すると共に、前記加熱装置に予め設定された第2給水量の補給水が供給されるように前記補給水流量調節弁の流量を制御し、且つ前記補給水還流ラインを補給水が流通するように前記補給水還流弁の流量を制御することが好ましい。
また、前記補給水還流ラインにおいて前記補給水還流弁をバイパスする補給水バイパスラインを備え、前記補給水供給手段は、前記補給水バイパスラインを流通する補給水の流量を調節可能な補給水バイパス弁を更に備え、前記制御部は、前記加熱装置において燃料が第2燃焼状態であって、前記加熱装置への補給水の供給が不要な場合であって且つ供給される補給水の温度が予め設定された前記温度を超過する場合には、前記加熱装置に予め設定された第2給水量の補給水が供給されるタイミングが、前記加熱装置において燃料が第1燃焼状態のときよりも遅くなるように前記補給水流量調節弁及び補給水バイパス弁の流量を制御することが好ましい。
本発明によれば、加熱装置の燃焼中において、補給水加熱器内に滞留する高温の水が沸騰するのを抑制できる給水システムを提供することができる。
以下、本発明に係る給水システムの実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る給水システム1の全体構成図である。図2は、ボイラ2の一部断面概略図である。
図1に示すように、本実施形態に係る給水システム1は、加熱装置としてのボイラ2と、補給水加熱器としてのエコノマイザ3と、スチームヘッダ4と、負荷装置5と、ドレンタンク6と、給水タンク7と、を備える。
また、給水システム1は、加圧ポンプとしての給水ポンプ8aと、ポンプ駆動部としてのインバータ8bと、温度センサ9と、制御部10と、補給水流量調節弁としての流量調節弁V1と、補給水還流弁V2と、補給水バイパス弁V3と、を備える。給水ポンプ8a、インバータ8b及び流量調節弁V1は、本実施形態における補給水供給手段を構成する。図1では、電気的な接続の経路を破線で示す。
更に、給水システム1は、補給水ラインL1と、燃料供給ラインL2と、蒸気供給ラインL3と、ドレンラインL4と、補給水補充ラインL5と、フラッシュ蒸気排出ラインL6と、補給水供給ラインL7と、補給水還流ラインL8と、補給水バイパスラインL9と、を備える。本明細書における「ライン」とは、流路、径路、管路等の流体の流通が可能なラインの総称である。
なお、各ラインには、各種バルブ、各種センサ、逆止弁、オリフィス、ストレーナ等の機器が必要に応じて設けられるが、図1では適宜に図示を省略する。
補給水ラインL1は、ドレンタンク6に貯留された補給水W1をボイラ2に向けて供給するラインである。補給水ラインL1の上流側の端部は、ドレンタンク6の補給水排出口に接続されている。補給水ラインL1の下流側の端部は、ボイラ2の補給水導入口に接続されている。また、補給水ラインL1には、給水ポンプ8aと、流量調節弁V1と、が設けられている。
給水ポンプ8aは、補給水W1を吸入し、ボイラ2に向けて吐出する装置である。給水ポンプ8aに併設されたモータ(不図示)は、インバータ8bと電気的に接続されている。給水ポンプ8aには、インバータ8bから周波数が変換された駆動電力が供給される。給水ポンプ8aは、インバータ8bから供給された駆動電力の周波数(以下、「駆動周波数」ともいう)に応じた回転速度で駆動される。
インバータ8bは、給水ポンプ8aに、周波数が変換された駆動電力を供給する電気回路である。インバータ8bは、制御部10と電気的に接続されている。インバータ8bには、制御部10から電流値信号が入力される。インバータ8bは、入力された電流値信号に対応する駆動周波数の駆動電力を給水ポンプ8aに出力する。
流量調節弁V1は、補給水ラインL1において、給水ポンプ8aよりも下流側における補給水W1の流量を調節可能な弁である。流量調節弁V1は、制御部10と電気的に接続されている。流量調節弁V1における弁開度(弁体の開度)は、制御部10からの駆動信号により制御される。
温度センサ9は、補給水ラインL1を流通する補給水W1の温度を検出する機器である。温度センサ9は、接続部J4において、補給水ラインL1に接続されている。接続部J4は、ドレンタンク6と給水ポンプ8aとの間に配置されている。温度センサ9は、制御部10と電気的に接続されている。温度センサ9で検出された補給水W1の温度(以下、「検出温度値」ともいう)は、制御部10へ検出信号として送信される。
ボイラ2は、ドレンタンク6から供給された補給水W1を加熱して、蒸気W2を発生させる設備である。ここで、ボイラ2の構造を、図2を参照して説明する。
図2に示すように、ボイラ2は、下部管寄せ21と、水管22と、上部管寄せ23と、バーナ部20と、を備える。図2において、下部管寄せ21、水管22及び上部管寄せ23は、蒸気を発生するボイラ缶体を構成する。
下部管寄せ21は、環状に形成された中空の容器である。下部管寄せ21には、補給水W1が貯留される。下部管寄せ21の一端には、補給水ラインL1が接続されている。
水管22は、補給水W1を蒸発させて蒸気を発生させる筒状の伝熱管である。水管22は、下部管寄せ21の上面に沿って、環状に複数本設けられている(図2では2本のみ示す)。各水管22の下端部は、下部管寄せ21と連通している。下部管寄せ21に供給された補給水W1は、下部管寄せ21から各水管22へ流入する。また、環状に設けられた水管22の中央部は、液体燃料又は気体燃料が燃焼する燃焼室24となる。
上部管寄せ23は、環状に形成された中空の容器である。各水管22の上端部は、上部管寄せ23と連通している。上部管寄せ23の上端には、蒸気供給ラインL3の上流側の端部が接続されている。複数の水管22で発生した蒸気W2は、上部管寄せ23を介して蒸気供給ラインL3へ送出される。蒸気供給ラインL3は、水管22で発生した蒸気W2を負荷装置5へ供給するラインである。蒸気供給ラインL3の下流側の端部は、負荷装置5(図1参照)に接続されている。
バーナ部20は、燃料(液体又は気体等)を燃焼させる燃焼装置である。バーナ部20には、燃料供給ラインL2が接続されている。燃料供給ラインL2は、燃料供給源(不図示)から送出された燃料を、バーナ部20に供給するラインである。
バーナ部20は、環状に形成された上部管寄せ23の中央(内部空間)に配置されている。バーナ部20は、燃焼室24に向けて燃焼ガス(火炎)を放射することにより、各水管22を加熱する。各水管22内に貯留された水は、燃焼ガスにより加熱され、蒸気W2を発生する。また、バーナ部20は、制御部10(図1参照)と電気的に接続されている。バーナ部20における燃焼の開始(点火)、停止等の動作は、制御部10から送信される燃焼制御信号により制御される。ボイラ2は、燃焼ONの期間において燃焼状態(高燃焼状態〜低燃焼状態)となり、燃焼OFFの期間において燃焼停止状態となる。
本実施形態のバーナ部20は、制御部10により、高燃焼状態(熱量100%)、中燃焼状態(熱量45%)、低燃焼状態(熱量20%)、及び燃焼停止状態(熱量0%)のいずれかの燃焼状態となるように燃焼量が制御される。バーナ部20における燃料の燃焼状態は、負荷装置5で消費される蒸気の量やスチームヘッダ4内における蒸気の圧力等に基づいて、後述する制御部10により設定される。
また、ボイラ2には、水位センサ25(図1参照)が設けられている。水位センサ25は、ボイラ缶体内の水位を検出する機器である。水位センサ25は、制御部10と電気的に接続されている。水位センサ25で検出されたボイラ缶体内の水位(以下、「検出水位値」ともいう)は、検出信号として制御部10に送信される。
再び、図1を参照しながら給水システム1の構成を説明する。
エコノマイザ3は、補給水ラインL1に設けられ、ボイラ2において燃料が燃焼したときに生じる排ガスの廃熱により、ボイラ2に供給される前の補給水W1を予め加熱する設備である。エコノマイザ3で加熱された補給水W1は、補給水ラインL1を介してボイラ2のボイラ缶体(図2参照)内に供給される。
エコノマイザ3は、補給水ラインL1に設けられ、ボイラ2において燃料が燃焼したときに生じる排ガスの廃熱により、ボイラ2に供給される前の補給水W1を予め加熱する設備である。エコノマイザ3で加熱された補給水W1は、補給水ラインL1を介してボイラ2のボイラ缶体(図2参照)内に供給される。
スチームヘッダ4は、ボイラ2から蒸気供給ラインL3を介して供給された蒸気W2を一時的に溜めて、蒸気W2を使用する負荷装置5へ供給する機器である。スチームヘッダ4は、蒸気供給ラインL3において、ボイラ2と負荷装置5との間に設けられている。
負荷装置5は、ボイラ2から供給された蒸気W2により動作する装置(例えば、熱交換器)である。負荷装置5において使用された蒸気W2は、熱を奪われて凝縮し、ドレンW3となって排出される。負荷装置5から排出されたドレンW3は、ドレンラインL4を介してドレンタンク6に回収される。
ドレンラインL4は、負荷装置5から排出されたドレンW3を、ドレンタンク6に送出するラインである。ドレンラインL4の上流側の端部は、負荷装置5のドレン排出口に接続されている。ドレンラインL4の下流側の端部は、ドレンタンク6のドレン導入口に接続されている。なお、ドレンラインL4には、ドレンW3に含まれる蒸気を除去するスチームトラップ(不図示)が設けられている。
ドレンタンク6は、ボイラ2に供給する補給水W1を貯留する密閉型のタンクである。ドレンタンク6には、負荷装置5から排出された高温高圧のドレンW3が貯留される。ドレンタンク6の下部(補給水排出口)には、補給水ラインL1の上流側の端部が接続されている。ドレンタンク6は、ボイラ2に対して、補給水W1の供給源となる。
図1に示すように、本実施形態に係る給水システム1は、密閉型のドレンタンク6に回収した高温高圧のドレンW3を、補給水W1としてボイラ2に供給するクローズド方式のドレン回収システムを備える。
給水タンク7は、ドレンタンク6に補給水W1を補給する設備である。ドレンタンク6と給水タンク7との間は、補給水補充ラインL5により接続されている。補給水補充ラインL5は、ドレンタンク6からボイラ2へ供給される補給水W1の流量が多い場合等において、補給水W1をドレンタンク6へ補充するためのラインである。補給水補充ラインL5の上流側の端部は、給水タンク7の補給水供給口に接続されている。補給水補充ラインL5の下流側の端部は、ドレンタンク6の補給水導入口に接続されている。
補給水補充ラインL5には、加圧ポンプ等(不図示)が設けられている。補給水補充ラインL5に設けられた加圧ポンプは、制御部10と電気的に接続されている。ドレンタンク6の水位が下限水位まで低下すると、制御部10により加圧ポンプが駆動され、給水タンク7からドレンタンク6へ補給水W1が補充される。
また、ドレンタンク6(気相部)と給水タンク7との間は、フラッシュ蒸気排出ラインL6により接続されている。フラッシュ蒸気排出ラインL6は、ドレンタンク6内で発生したフラッシュ蒸気を排出するためのラインである。フラッシュ蒸気排出ラインL6の上流側の端部は、ドレンタンク6のフラッシュ蒸気排出口に接続されている。フラッシュ蒸気排出ラインL6の下流側の端部は、給水タンク7のフラッシュ蒸気導入口に接続されている。
給水タンク7の下部には、給水タンク7に補給水W1を供給するための補給水供給ラインL7が接続されている。補給水供給ラインL7の上流側の端部は、補給水W1の供給元(不図示)に接続されている。補給水供給ラインL7の下流側の端部は、給水タンク7の補給水補充口に接続されている。
次に、給水システム1において、補給水ラインL1を流通する補給水W1の一部を、補給水W1の供給源となるドレンタンク6に還流させる構成について説明する。
図1に示すように、補給水ラインL1には、補給水還流ラインL8が接続されている。補給水還流ラインL8は、後述するボイラ2への補給水W1の供給が不要な場合等において、補給水ラインL1を流通する補給水W1の少なくとも一部をドレンタンク6に還流させるラインである。補給水還流ラインL8の上流側の端部は、接続部J1において補給水ラインL1に接続されている。接続部J1は、補給水ラインL1において、給水ポンプ8aと流量調節弁V1との間に配置されている。補給水還流ラインL8の下流側の端部は、ドレンタンク6の補給水還流口に接続されている。
補給水還流ラインL8には、補給水還流弁V2が設けられている。補給水還流弁V2は、補給水還流ラインL8を流通する補給水W1の流量を調節可能な弁である。補給水還流弁V2は、制御部10と電気的に接続されている。補給水還流弁V2における弁開度は、制御部10からの駆動信号により制御される。
また、補給水還流ラインL8には、補給水バイパスラインL9が接続されている。補給水バイパスラインL9は、補給水還流ラインL8において、補給水還流弁V2をバイパスして補給水W1を流通させるためのラインである。補給水バイパスラインL9の上流側の端部は、接続部J2において補給水還流ラインL8に接続されている。補給水バイパスラインL9の下流側の端部は、接続部J3において補給水還流ラインL8に接続されている。接続部J2は、補給水還流ラインL8において、接続部J1と補給水還流弁V2との間に配置されている。接続部J3は、補給水還流ラインL8において、補給水還流弁V2とドレンタンク6との間に配置されている。
補給水バイパスラインL9には、補給水バイパス弁V3が設けられている。補給水バイパス弁V3は、補給水バイパスラインL9を流通する補給水W1の流量を調節可能な弁である。補給水バイパス弁V3は、制御部10と電気的に接続されている。補給水バイパス弁V3における弁開度は、制御部10からの駆動信号により制御される。
制御部10は、CPU及びメモリを含むマイクロプロセッサ(不図示)により構成される。マイクロプロセッサには、時間の計時等を管理するインテグレーテッドタイマユニット(以下、「ITU」ともいう)が組み込まれている。また、マイクロプロセッサのメモリには、給水システム1の制御に必要な制御プログラムや各種データ等が記憶される。例えば、後述する給水要求ステータスは、マイクロプロセッサのメモリに書き替え可能なデータとして記憶される。
制御部10は、ボイラ2の燃焼中において、ボイラ2への補給水W1の供給が必要な場合には、温度センサ9で検出された補給水W1の温度にかかわらず、ボイラ2に予め設定された第1給水量の補給水W1が供給されるように給水ポンプ8a及び流量調節弁V1を制御する。また、制御部10は、ボイラ2の燃焼中において、ボイラ2への補給水W1の供給が不要な場合であって且つ温度センサ9で検出された補給水W1の温度が予め設定された温度を超過しない場合には、ボイラ2に補給水W1が供給されないように給水ポンプ8a及び流量調節弁V1を制御する。更に、制御部10は、ボイラ2の燃焼中において、ボイラ2への補給水W1の供給が不要な場合であって且つ温度センサ9で検出された補給水W1の温度が予め設定された温度を超過する場合には、ボイラ2に予め設定された第2給水量(<第1給水量)の補給水W1が、少なくとも予め設定された期間だけ供給されるように給水ポンプ8a及び流量調節弁V1を制御する。以下、具体的に説明する。
制御部10は、ボイラ2における燃料の燃焼状態を、負荷装置5で消費される蒸気の量やスチームヘッダ4内における蒸気の圧力等に基づいて、高燃焼状態、中燃焼状態、低燃焼状態、及び燃焼停止状態のいずれかに設定する。先に説明したように、中燃焼状態及び低燃焼状態は、高燃焼状態よりも熱量の低い燃焼状態である。
制御部10では、水位センサ25から送信されたボイラ缶体内の水位に関する検出信号(検出水位値)に基づいて、給水要求に関するステータス(以下、「給水要求ステータス」ともいう)が変更される。
ボイラ缶体内の水位が下限水位まで低下した場合には、制御部10において、給水要求ステータスが給水要求ONに変更される。本実施形態において、「ボイラ2への補給水W1の供給が必要な場合」とは、給水要求ステータスが給水要求ONの場合をいう。
また、ボイラ缶体内の水位が上限水位に達した場合には、制御部10において、給水要求ステータスが給水要求OFFに変更される。本実施形態において、「ボイラ2への補給水W1の供給が不要な場合」とは、給水要求ステータスが給水要求OFFの場合をいう。
次に、ボイラ2が高燃焼状態(第1燃焼状態)である場合、及びボイラ2が中燃焼又は低状態(第2燃焼状態)である場合における制御部10の動作について、更に詳細に説明する。
(1)ボイラ2が高燃焼状態の場合
(1−1)制御部10は、ボイラ2への補給水W1の供給が必要な場合には、温度センサ9で検出された補給水W1の温度(検出温度値Td)にかかわらず、給水ポンプ8aに入力される駆動周波数が予め設定された第1駆動周波数となる電流値信号をインバータ8bに出力すると共に、ボイラ2に予め設定された第1給水量の補給水W1が供給されるように流量調節弁V1の流量を制御する。また、制御部10は、補給水還流ラインL8及び補給水バイパスラインL9を補給水W1が流通しないように補給水還流弁V2及び補給水バイパス弁V3の流量を制御する。この制御により、ボイラ2には、第1給水量の補給水W1が供給される。
(1−1)制御部10は、ボイラ2への補給水W1の供給が必要な場合には、温度センサ9で検出された補給水W1の温度(検出温度値Td)にかかわらず、給水ポンプ8aに入力される駆動周波数が予め設定された第1駆動周波数となる電流値信号をインバータ8bに出力すると共に、ボイラ2に予め設定された第1給水量の補給水W1が供給されるように流量調節弁V1の流量を制御する。また、制御部10は、補給水還流ラインL8及び補給水バイパスラインL9を補給水W1が流通しないように補給水還流弁V2及び補給水バイパス弁V3の流量を制御する。この制御により、ボイラ2には、第1給水量の補給水W1が供給される。
(1−2)制御部10は、ボイラ2への補給水W1の供給が不要な場合であって且つ温度センサ9で検出された補給水W1の温度(検出温度値Td)が予め設定された閾値温度Tthを超過しない場合には、給水ポンプ8aに入力される駆動周波数が第1駆動周波数よりも低い第3駆動周波数となる電流値信号をインバータ8bに出力すると共に、補給水還流ラインL8(及び補給水バイパスラインL9)に補給水W1が流通しないように流量調節弁V1(及び補給水バイパス弁V3)の流量を制御する。これにより、給水ポンプ8aから吐出される補給水W1は、ボイラ2へ供給されることなく、補給水還流ラインL8を介してドレンタンク6へ回収される。
ここで、閾値温度Tthは、エコノマイザ3に供給される排ガスの温度と、エコノマイザ3における熱回収量とに基づいて設定される。
(1−3)制御部10は、ボイラ2への補給水W1の供給が不要な場合であって且つ温度センサ9で検出された補給水W1の温度(検出温度値Td)が予め設定された閾値温度Tthを超過する場合には、給水ポンプ8aに入力される駆動周波数が第1駆動周波数よりも高い第2駆動周波数となる電流値信号をインバータ8bに出力すると共に、ボイラ2に予め設定された第2給水量(<第1給水量)の補給水が供給されるように流量調節弁V1の流量を制御する。また、制御部10は、補給水還流ラインL8(及び補給水バイパスラインL9)に補給水W1が流通しないように補給水還流弁V2(及び補給水バイパス弁V3)の流量を制御する。この制御により、ボイラ2には、第1給水量よりも少ない第2給水量の補給水W1が供給される。
(2)ボイラ2が中燃焼状態又は低燃焼状態の場合
(2−1)制御部10は、ボイラ2への補給水W1の供給が必要な場合には、温度センサ9で検出された補給水W1の温度(検出温度値Td)にかかわらず、給水ポンプ8aに入力される駆動周波数が第1駆動周波数となる電流値信号をインバータ8bに出力すると共に、ボイラ2に予め設定された第1給水量の補給水が供給されるように流量調節弁V1の流量を制御する。また、制御部10は、補給水還流ラインL8及び補給水バイパスラインL9を補給水W1が流通しないように補給水還流弁V2及び補給水バイパス弁V3の流量を制御する。この制御により、ボイラ2には、第1給水量の補給水W1が供給される。
(2−1)制御部10は、ボイラ2への補給水W1の供給が必要な場合には、温度センサ9で検出された補給水W1の温度(検出温度値Td)にかかわらず、給水ポンプ8aに入力される駆動周波数が第1駆動周波数となる電流値信号をインバータ8bに出力すると共に、ボイラ2に予め設定された第1給水量の補給水が供給されるように流量調節弁V1の流量を制御する。また、制御部10は、補給水還流ラインL8及び補給水バイパスラインL9を補給水W1が流通しないように補給水還流弁V2及び補給水バイパス弁V3の流量を制御する。この制御により、ボイラ2には、第1給水量の補給水W1が供給される。
(2−2)制御部10は、ボイラ2への補給水W1の供給が不要な場合であって且つ温度センサ9で検出された補給水W1の温度(検出温度値Td)が予め設定された閾値温度Tthを超過しない場合には、給水ポンプ8aに入力される駆動周波数が第1駆動周波数よりも低い第3駆動周波数となる電流値信号をインバータ8bに出力する。また、制御部10は、補給水ラインL1及び補給水バイパスラインL9に補給水W1が流通しないように流量調節弁V1及び補給水バイパス弁V3の流量を制御すると共に、補給水還流ラインL8に補給水W1が流通するように補給水還流弁V2の流量を制御する。この制御により、給水ポンプ8aから吐出される補給水W1は、ボイラ2へ供給されることなく、補給水還流ラインL8を介してドレンタンク6へ回収される。
(2−3)制御部10は、ボイラ2への補給水W1の供給が不要な場合であって且つ温度センサ9で検出された補給水W1の温度(検出温度値Td)が予め設定された閾値温度Tthを超過する場合には、給水ポンプ8aに入力される駆動周波数が第1駆動周波数よりも高い第2駆動周波数となる電流値信号をインバータ8bに出力する。また、制御部10は、補給水還流ラインL8に補給水W1が流通しないように補給水還流弁V2の流量を制御すると共に、補給水ラインL1及び補給水バイパスラインL9に補給水W1が所定量流通するように流量調節弁V1及び補給水バイパス弁V3の流量を制御する。この制御により、ボイラ2には、第1給水量より少ない第2給水量の補給水W1が供給される。
なお、この場合において、制御部10は、ボイラ2に第2給水量の補給水W1が供給されるタイミングが、上記(1−3)の場合においてボイラ2に第2給水量の補給水W1が供給されるタイミングよりも遅くなるように流量調節弁V1及び補給水バイパス弁V3の流量を制御する。本実施形態では、後述のように、給水要求ステータスが給水要求OFFに変更されてから、待機時間tが経過するまでの間、ボイラ2に補給水W1が供給されない状態が維持され、待機時間tの経過後に、ボイラ2に第2給水量の補給水W1が供給される。
次に、本実施形態に係る給水システム1において、ボイラ2の燃焼状態及び補給水W1の温度に応じて補給水W1等の流量を制御する動作(以下、「流量制御動作」ともいう)を、図面を参照しながら説明する。
[ボイラ2が高燃焼状態の場合の動作]
図3は、ボイラ2が高燃焼状態の場合における流量制御動作の一例を示すタイムチャートである。なお、図3(及び後述の図4)において、「補給水温度」の項目は、温度センサ9から出力される検出温度値Tdが閾値温度Tthを「超過しない」及び「超過する」をそれぞれステータスで示したものであり、具体的な温度値を示すものではない。また、ボイラ缶体内における水位の変化については図示を省略する。
図3は、ボイラ2が高燃焼状態の場合における流量制御動作の一例を示すタイムチャートである。なお、図3(及び後述の図4)において、「補給水温度」の項目は、温度センサ9から出力される検出温度値Tdが閾値温度Tthを「超過しない」及び「超過する」をそれぞれステータスで示したものであり、具体的な温度値を示すものではない。また、ボイラ缶体内における水位の変化については図示を省略する。
ボイラ缶体内の水位が下限水位まで低下すると、制御部10において、給水要求ステータスが給水要求ONに変更される。その状態において、制御部10は、温度センサ9から出力される検出温度値Tdが閾値温度Tthを超過しない場合(例えば、図3の期間T1)、及び温度センサ9から出力される検出温度値Tdが閾値温度Tthを超過する場合(例えば、図3の期間T2)には、給水ポンプ8aに入力される駆動周波数(加圧ポンプ駆動周波数)が第1駆動周波数となる電流値信号をインバータ8bに出力する。本実施形態における第1駆動周波数は、40Hzである。また、制御部10は、ボイラ2に予め設定された第1給水量の補給水W1が供給されるように流量調節弁V1の流量を制御する。本実施形態において、流量調節弁V1の弁開度は、100%(全開)となるように制御される。
上記制御により、ボイラ2には、第1給水量の補給水W1が供給される。図3では、第1給水量(ボイラ給水量)を100%で示している。なお、補給水還流弁V2(及び図3では不図示の補給水バイパス弁V3)の弁開度は、給水要求ステータスが給水要求ONの場合には、温度センサ9から出力される検出温度値Tdが閾値温度Tthにかかわらず0%(全閉)となるように制御される。
一方、ボイラ缶体内の水位が上限水位に達すると、制御部10において、給水要求ステータスが給水要求OFFに変更される。給水要求ステータスが給水要求OFFに変更された場合、又はボイラ2の燃焼状態が高燃焼状態から燃焼停止状態に移行した場合において、制御部10は、温度センサ9から出力される検出温度値Tdが閾値温度Tthを超過しない場合(例えば、図3の期間T3)には、給水ポンプ8aに入力される駆動周波数が第1駆動周波数よりも低い第3駆動周波数となる電流値信号をインバータ8bに出力する。第3駆動周波数は、いわゆるアイドリング周波数であり、本実施形態においては、30Hzである。
また、制御部10は、ボイラ2に補給水W1が供給されないように流量調節弁V1の流量を制御する。このとき、流量調節弁V1の弁開度は、0%となるように制御される。更に、制御部10は、補給水還流ラインL8を補給水W1が流通し、補給水バイパスラインL9を補給水W1が流通しないように、補給水還流弁V2及び補給水バイパス弁V3の流量を制御する。本実施形態において、補給水還流弁V2の弁開度は、100%(全開)となるように制御される。また、図3には図示していない補給水バイパス弁V3の弁開度は、0%(全閉)となるように制御される。上記制御により、給水ポンプ8aから吐出される補給水W1は、ボイラ2へ供給されることなく、補給水還流ラインL8を介してドレンタンク6へ回収される。この場合に、ドレンタンク6へ回収される補給水W1は、閾値温度Tthを超過してないため、ドレンタンク6に貯留されている補給水W1の温度が必要以上に上昇するのを抑制することができる。
また、制御部10は、給水要求ステータスが給水要求OFFに変更された場合、又はボイラ2の燃焼状態が高燃焼状態から燃焼停止状態に移行した場合において、温度センサ9から出力される検出温度値Tdが閾値温度Tthを超過する場合(例えば、図3の期間T4)には、給水ポンプ8aに入力される駆動周波数が第1周波数よりも高い第2駆動周波数となる電流値信号をインバータ8bに出力する。本実施形態における第2駆動周波数は、60Hz(定格駆動周波数)である。また、制御部10は、図3に示すように、流量調節弁V1の弁開度が35%、且つ補給水還流弁V2の弁開度(及び図3では不図示の補給水バイパス弁V3)が0%(全閉)となるように制御する。
上記制御により、ボイラ2には、第1給水量よりも少ない第2給水量の補給水W1が供給される。図3に示すように、第2給水量(ボイラ給水量)は、第1給水量の25%の給水量となる。このように、ボイラ2が高燃焼状態のときに、ボイラ2への補給水W1の供給が必要な場合であって且つ温度センサ9から出力される検出温度値Tdが閾値温度Tthを超過する場合には、第2給水量の補給水W1がボイラ2へ供給される。そのため、エコノマイザ3内に滞留する高温の水は、第1給水量よりも少ない第2給水量の補給水W1により希釈されるため、エコノマイザ3内に滞留する高温の水が排ガスにより加熱されて沸騰するのを抑制することができる。
[ボイラ2が中燃焼状態又は低燃焼状態の場合の動作]
図4は、ボイラ2が中燃焼状態又は低燃焼状態の場合における流量制御動作の一例を示すタイムチャートである。
図4は、ボイラ2が中燃焼状態又は低燃焼状態の場合における流量制御動作の一例を示すタイムチャートである。
ボイラ缶体内の水位が下限水位まで低下すると、制御部10において、給水要求ステータスが給水要求ONに変更される。その状態において、制御部10は、温度センサ9から出力される検出温度値Tdが閾値温度Tthを超過しない場合(例えば、図4の期間T5)、及び温度センサ9から出力される検出温度値Tdが閾値温度Tthを超過する場合(例えば、図4の期間T6)には、給水ポンプ8aに入力される駆動周波数(加圧ポンプ駆動周波数)が第1駆動周波数となる電流値信号をインバータ8bに出力する。また、制御部10は、ボイラ2に予め設定された第1給水量の補給水W1が供給されるように流量調節弁V1の流量を制御する。このとき、流量調節弁V1の弁開度は、100%(全開)となるように制御される。
上記制御により、ボイラ2には、第1給水量の補給水W1が供給される。図4では、第1給水量(ボイラ給水量)を100%で示している。なお、補給水還流弁V2及び補給水バイパス弁V3の弁開度は、給水要求ステータスが給水要求ONの場合には、温度センサ9から出力される検出温度値Tdが閾値温度Tthにかかわらず0%(全閉)となるように制御される。
一方、ボイラ缶体内の水位が上限水位に達すると、制御部10において、給水要求ステータスが給水要求OFFに変更される。給水要求ステータスが給水要求OFFに変更された場合において、制御部10は、温度センサ9から出力される検出温度値Tdが閾値温度Tthを超過しない場合(例えば、図4の期間T7)には、給水ポンプ8aに入力される駆動周波数が第1駆動周波数よりも低い第3駆動周波数(アイドリング周波数)となる電流値信号をインバータ8bに出力する。
また、制御部10は、ボイラ2に補給水W1が供給されないように流量調節弁V1の流量を制御する。このとき、流量調節弁V1の弁開度は、0%となるように制御される。更に、制御部10は、補給水還流ラインL8に補給水W1が流通し、補給水バイパスラインL9に補給水W1が流通しないように、補給水還流弁V2及び補給水バイパス弁V3の流量を制御する。本実施形態において、補給水還流弁V2の弁開度は、100%(全開)となるように制御される。また、補給水バイパス弁V3の弁開度は、0%(全閉)となるように制御される。上記制御により、給水ポンプ8aから吐出される補給水W1は、ボイラ2へ供給されることなく、補給水還流ラインL8を介してドレンタンク6へ回収される。この場合に、ドレンタンク6へ回収される補給水W1は、閾値温度Tthを超過しないため、ドレンタンク6に貯留されている補給水W1の温度が必要以上に上昇するのを抑制することができる。
また、制御部10は、給水要求ステータスが給水要求OFFに変更された状態において、温度センサ9から出力される検出温度値Tdが閾値温度Tthを超過する場合(例えば、図4の期間T8)には、給水ポンプ8aに入力される駆動周波数が第1駆動周波数よりも高い第2駆動周波数となる電流値信号をインバータ8bに出力する。この場合に、制御部10は、給水要求ステータスが給水要求OFFに変更されてから、待機時間tまでの間においては、給水ポンプ8aに入力される駆動周波数が第3駆動周波数(アイドリング周波数)となる電流値信号をインバータ8bに出力する。そして、制御部10は、待機時間tの経過後に、給水ポンプ8aに入力される駆動周波数が第2駆動周波数となる電流値信号をインバータ8bに出力する。
上述のように、給水要求ステータスが給水要求OFFに変更された状態において、温度センサ9から出力される検出温度値Tdが閾値温度Tthを超過する場合には、高燃焼状態(図3の期間T4参照)の場合と同様に、第2給水量の補給水W1がボイラ2へ供給される。しかし、ボイラ2が中燃焼状態又は低燃焼状態の場合に、制御部10は、図4(期間T8)に示すように、ボイラ2に第2給水量の補給水W1が供給されるタイミングが、高燃焼状態のときよりも遅くなるように、給水要求ステータスが給水要求OFFに変更されてから待機時間tが経過するまでの間、流量調節弁V1及び補給水バイパス弁V3の弁開度が0%(全閉)となるように制御する。また、制御部10は、給水要求ステータスが給水要求OFFに変更されてから待機時間tが経過するまでの間、補給水還流弁V2の弁開度が100%(全開)となるように制御する。そのため、給水要求ステータスが給水要求OFFに変更されてから待機時間tが経過するまでの間、補給水ラインL1を流通する補給水W1は、ボイラ2へ供給されることなく、補給水還流ラインL8を介してドレンタンク6へ回収される。なお、待機時間tは、制御部10のマイクロプロセッサに組み込まれたITUにより計時される。
そして、制御部10は、待機時間tが経過すると、ボイラ2に予め設定された第2給水量(<第1給水量)の補給水W1が供給されるように流量調節弁V1及び補給水バイパス弁V3の流量を制御する。すなわち、制御部10は、流量調節弁V1及び補給水バイパス弁V3の弁開度が35%となるように制御すると共に、補給水還流弁V2の弁開度が0%(全閉)となるように制御する。
なお、本実施形態において、ボイラ2が中燃焼状態又は低燃焼状態の場合にボイラ2に供給される第2給水量は、流量調節弁V1の最小流量よりも少ない。そのため、流量調節弁V1の弁開度を制御するだけでは、ボイラ2に第2給水量の補給水W1を供給することができない。そこで、制御部10は、流量調節弁V1の弁開度を35%に制御すると共に、補給水バイパス弁V3の弁開度を35%に制御する。これにより、流量調節弁V1を流通する補給水W1の流量を、流量調節弁V1の最小流量よりも多くしつつ、ボイラ2に流量調節弁V1の最小流量よりも少ない第2給水量の補給水W1を供給することができる。
上記制御により、給水要求ステータスが給水要求OFFに変更されてから、待機時間tの経過後に、ボイラ2へ第1給水量よりも少ない第2給水量の補給水W1が供給される。図4に示すように、第2給水量(ボイラ給水量)は、第1給水量の25%の給水量となる。このように、本実施形態では、ボイラ2が中燃焼状態又は低燃焼状態のときに、給水要求ステータスが給水要求ONに変更された状態において、第2給水量の補給水W1がボイラ2へ供給される。これによれば、エコノマイザ3内に滞留する高温の水は、第1給水量よりも少ない第2給水量の補給水W1により希釈されるため、エコノマイザ3内に滞留する高温の水が排ガスにより加熱されて沸騰するのを抑制することができる。また、第2給水量の補給水W1は、給水要求ステータスが給水要求ONに変更されてから、待機時間tの経過後に供給されるため、ボイラ缶体内の水位が必要以上に上昇するのを抑制することができる。
また、ボイラ2が中燃焼状態又は低燃焼状態の場合において、給水ポンプ8aに入力される駆動周波数は、第3駆動周波数30Hzから第2駆動周波数60Hzまでの範囲で制御される。これによれば、給水ポンプ8aに入力される駆動周波数を0Hzから60Hzまでの範囲で制御する場合に比べて、給水ポンプ8aの回転速度の変動幅が小さくなるため、給水ポンプ8aの負担を軽減することができる。
上述した実施形態に係る給水システム1によれば、例えば、以下のような効果が得られる。
本実施形態における給水システム1は、ボイラ2の燃焼中(高燃焼状態〜低燃焼状態)において、ボイラ2への補給水W1の供給が不要な場合であって且つボイラ2へ供給される補給水W1の温度(検出温度値Td)が閾値温度Tthを超過する場合には、第1給水量よりも少ない第2給水量の補給水W1がボイラ2へ供給される。これによれば、エコノマイザ3内に滞留する高温の水は、第1給水量よりも少ない第2給水量の補給水W1により希釈されるため、ボイラ2へ補給水W1が供給されない間に、エコノマイザ3内に滞留する高温の水が排ガスにより加熱されて沸騰するのを抑制することができる。
また、給水システム1では、ボイラ2の燃焼中(高燃焼状態〜低燃焼状態)において、ボイラ2への補給水W1の供給が不要な場合であって且つボイラ2へ供給される補給水W1の温度(検出温度値Td)が閾値温度Tthを超過しない場合には、補給水W1がボイラ2へ供給されることなく、補給水還流ラインL8を介してドレンタンク6へ回収される。この場合に、ドレンタンク6へ回収される補給水W1は、閾値温度Tthを超過しないため、ドレンタンク6に貯留されている補給水W1の温度が必要以上に上昇するのを抑制することができる。
また、給水システム1では、ボイラ2が中燃焼状態又は低燃焼状態の場合において、第2給水量の補給水W1を供給するタイミングが、高燃焼状態の場合よりも遅くなるように流量調節弁V1及び補給水バイパス弁V3の流量が制御される。ボイラ2が中燃焼状態又は低燃焼状態の場合は、ボイラ2から排出される排ガスが少ないため、第2給水量の補給水W1を供給するタイミングを高燃焼状態のときより遅くしても、エコノマイザ3内に滞留している水がすぐに沸騰することがない。一方、ボイラ2が中燃焼状態又は低燃焼状態の場合には、ボイラ2が高燃焼状態の場合よりも補給水W1の蒸発量が少ない。そのため、ボイラ2が中燃焼状態又は低燃焼状態の場合に、給水要求ステータスが給水要求OFFに変更された直後に第2給水量の補給水W1を供給すると、ボイラ缶体内の水位が必要以上に上昇することが考えられる。従って、ボイラ2が中燃焼状態又は低燃焼状態の場合に、第2給水量の補給水W1を供給するタイミングを遅くすることにより、エコノマイザ3内に滞留している水が沸騰するのを抑制しつつ、ボイラ缶体内の水位が必要以上に上昇するのを抑制することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかし、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
本実施形態では、ボイラ2が中燃焼状態又は低燃焼状態のときに、ボイラ2への補給水W1の供給が不要な場合であって且つ補給水W1の温度(検出温度値Td)が閾値温度Tthを超過する場合(図4の期間T8参照)には、少なくとも予め設定された期間だけ第2給水量の補給水W1をボイラ2へ供給する例について説明した。この例に限らず、例えば、ボイラ缶体内の水位に応じて、補給水W1の第2給水量を変更してもよい。
すなわち、ボイラ缶体内の水位が基準となる水位よりも高ければ、第2給水量を少なくし、ボイラ缶体内の水位が基準水位よりも低ければ、第2給水量を多くするようにしてもよい。これによれば、ボイラ缶体内の水位が基準となる水位よりも高い場合において、ボイラ缶体内の水位が必要以上に上昇するのを抑制することができる。また、ボイラ缶体内の水位が基準水位よりも低い場合において、エコノマイザ3内に滞留する水の温度を十分に低下させることができるので、エコノマイザ3内に滞留する水の沸騰をより確実に抑制することができる。
本実施形態では、制御部10において、水位センサ25の検出信号(検出水位値)に基づいて、給水要求ステータス(給水要求ON/OFF)を変更する例について説明した。この例に限らず、制御部10において、ボイラ2の運転を制御する制御機器(不図示)から出力される給水要求信号の有無に基づいて、補給水W1の供給を開始又は停止するタイミングを判定してもよい。なお、その場合に、水位センサ25の検出信号は、前記制御機器に送信される。
本実施形態では、温度センサ9を、ドレンタンク6と給水ポンプ8aとの間に配置する例について説明した。これに限らず、温度センサ9は、エコノマイザ3に供給される補給水W1の温度を適切に検出することができれば、どの位置に配置されていてもよい。
本実施形態では、ボイラ2への給水量(給水ポンプ8aに入力される駆動周波数)及び各弁の弁開度について具体例を挙げて説明したが、これらの値は、ボイラ2の燃焼量よって適宜に変動するものであり、本実施形態の例に限定されるものではない。
本実施形態では、ボイラ2の燃焼状態として、高燃焼状態、中燃焼状態、低燃焼状態(及び燃焼停止状態)について説明した。この例に限らず、少なくとも、高燃焼状態、低燃焼状態(及び燃焼停止状態)で動作可能なボイラに適用することができる。また、各燃焼状態における熱量は、適宜に設定される。
1 給水システム
2 ボイラ(加熱装置)
3 エコノマイザ(補給水加熱器)
6 ドレンタンク
8a 給水ポンプ(加圧ポンプ:補給水供給手段)
8b インバータ(ポンプ駆動部:補給水供給手段)
9 温度センサ
10 制御部
L1 補給水ライン
L8 補給水還流ライン
L9 補給水バイパスライン
V1 流量調節弁(補給水流量制御弁:補給水供給手段)
V2 補給水還流弁
V3 補給水バイパス弁
W1 補給水
W2 蒸気
W3 ドレン
2 ボイラ(加熱装置)
3 エコノマイザ(補給水加熱器)
6 ドレンタンク
8a 給水ポンプ(加圧ポンプ:補給水供給手段)
8b インバータ(ポンプ駆動部:補給水供給手段)
9 温度センサ
10 制御部
L1 補給水ライン
L8 補給水還流ライン
L9 補給水バイパスライン
V1 流量調節弁(補給水流量制御弁:補給水供給手段)
V2 補給水還流弁
V3 補給水バイパス弁
W1 補給水
W2 蒸気
W3 ドレン
Claims (4)
- 燃料の燃焼により生じた熱で補給水を加熱する加熱装置に対し補給水を供給する給水システムであって、
補給水を前記加熱装置に流通させる補給水ラインと、
前記補給水ラインに設けられ、前記加熱装置において燃料が燃焼したときに生じる廃熱により、前記加熱装置に供給される前の補給水を予め加熱する補給水加熱器と、
前記補給水ラインにおける前記補給水加熱器よりも上流側に設けられ、補給水を前記加熱装置に向けて供給可能に構成された補給水供給手段と、
前記加熱装置における燃料の燃焼中において、前記加熱装置への補給水の供給が必要な場合には、前記加熱装置に予め設定された第1給水量の補給水が供給されるように前記補給水供給手段を制御し、前記加熱装置への補給水の供給が不要な場合であって且つ供給される補給水の温度が予め設定された温度を超過しない場合には、前記加熱装置に補給水が供給されないように前記補給水供給手段を制御し、前記加熱装置への補給水の供給が不要な場合であって且つ供給される補給水の温度が予め設定された温度を超過する場合には、前記加熱装置に予め設定された前記第1給水量よりも少ない第2給水量の補給水が少なくとも予め設定された期間だけ供給されるように前記補給水供給手段を制御する制御部と、
を備える給水システム。 - 前記補給水供給手段は、入力された駆動周波数に応じた回転速度で駆動され、補給水を前記加熱装置に向けて圧送する加圧ポンプと、入力された電流値信号に対応する駆動周波数を前記加圧ポンプに出力するポンプ駆動部と、前記補給水ラインにおいて前記加圧ポンプよりも下流側における補給水の流量を調節可能な補給水流量調節弁と、を備え、
前記制御部は、前記加熱装置において燃料が第1燃焼状態であって、前記加熱装置への補給水の供給が不要な場合であって且つ供給される補給水の温度が予め設定された温度を超過しない場合には、前記加圧ポンプに入力される駆動周波数が予め設定された第1駆動周波数よりも低い第3駆動周波数となる電流値信号を前記ポンプ駆動部に出力すると共に、前記加熱装置に補給水が供給されないように前記補給水流量調節弁の流量を制御し、前記加熱装置への補給水の供給が不要な場合であって且つ供給される補給水の温度が予め設定された温度を超過する場合には、前記加圧ポンプに入力される駆動周波数が前記第1駆動周波数よりも高い第2駆動周波数となる電流値信号を前記ポンプ駆動部に出力すると共に、前記加熱装置に予め設定された第2給水量の補給水が供給されるように前記補給水流量調節弁の流量を制御する請求項1に記載の給水システム。 - 前記補給水ラインにおける前記加圧ポンプと前記補給水流量調節弁との間に接続され、前記補給水ラインを流通する補給水の一部を補給水の供給源に還流させる補給水還流ラインを備え、
前記補給水供給手段は、前記補給水還流ラインを流通する補給水の流量を調節可能な補給水還流弁を更に備え、
前記制御部は、前記加熱装置において燃料が前記第1燃焼状態よりも熱量の低い第2燃焼状態であって、前記加熱装置への補給水の供給が不要な場合であって且つ供給される補給水の温度が予め設定された前記温度を超過しない場合には、前記加圧ポンプに入力される駆動周波数が予め設定された第1駆動周波数よりも低い第3駆動周波数となる電流値信号を前記ポンプ駆動部に出力すると共に、前記加熱装置に補給水が供給されないように前記補給水流量調節弁の流量を制御し、且つ前記補給水還流ラインを補給水が流通するように前記補給水還流弁の流量を制御し、前記加熱装置への補給水の供給が不要な場合であって且つ供給される補給水の温度が予め設定された前記温度を超過する場合には、前記加圧ポンプに入力される駆動周波数が前記第1駆動周波数よりも高い第2駆動周波数となる電流値信号を前記ポンプ駆動部に出力すると共に、前記加熱装置に予め設定された第2給水量の補給水が供給されるように前記補給水流量調節弁の流量を制御し、且つ前記補給水還流ラインを補給水が流通するように前記補給水還流弁の流量を制御する請求項2に記載の給水システム。 - 前記補給水還流ラインにおいて前記補給水還流弁をバイパスする補給水バイパスラインを備え、
前記補給水供給手段は、前記補給水バイパスラインを流通する補給水の流量を調節可能な補給水バイパス弁を更に備え、
前記制御部は、前記加熱装置において燃料が第2燃焼状態であって、前記加熱装置への補給水の供給が不要な場合であって且つ供給される補給水の温度が予め設定された前記温度を超過する場合には、前記加熱装置に予め設定された第2給水量の補給水が供給されるタイミングが、前記加熱装置において燃料が第1燃焼状態のときよりも遅くなるように前記補給水流量調節弁及び補給水バイパス弁の流量を制御する請求項3に記載の給水システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012285530A JP2014126338A (ja) | 2012-12-27 | 2012-12-27 | 給水システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012285530A JP2014126338A (ja) | 2012-12-27 | 2012-12-27 | 給水システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2014126338A true JP2014126338A (ja) | 2014-07-07 |
Family
ID=51405972
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2012285530A Pending JP2014126338A (ja) | 2012-12-27 | 2012-12-27 | 給水システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2014126338A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015098984A (ja) * | 2013-11-19 | 2015-05-28 | 三浦工業株式会社 | ボイラシステム |
| JP2016057019A (ja) * | 2014-09-10 | 2016-04-21 | 三浦工業株式会社 | ボイラ装置 |
| JP2016102624A (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | 三浦工業株式会社 | ボイラシステム |
| JP2016183791A (ja) * | 2015-03-25 | 2016-10-20 | 三浦工業株式会社 | ボイラ装置 |
| CN115451397A (zh) * | 2022-08-23 | 2022-12-09 | 华电电力科学研究院有限公司 | 一种适应煤电机组深度调峰的给水再循环管路系统 |
-
2012
- 2012-12-27 JP JP2012285530A patent/JP2014126338A/ja active Pending
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