JP2014133841A - プリプレグおよび複合材料 - Google Patents
プリプレグおよび複合材料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014133841A JP2014133841A JP2013003621A JP2013003621A JP2014133841A JP 2014133841 A JP2014133841 A JP 2014133841A JP 2013003621 A JP2013003621 A JP 2013003621A JP 2013003621 A JP2013003621 A JP 2013003621A JP 2014133841 A JP2014133841 A JP 2014133841A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polycarbonate resin
- carbon fiber
- weight
- fiber reinforced
- polycarbonate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 0 C1[C@@]2OC*[C@]2OC1 Chemical compound C1[C@@]2OC*[C@]2OC1 0.000 description 1
Landscapes
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Abstract
【解決手段】イソソルビド、イソマンニド、イソイデットに由来する構造単位を少なくとも含むポリカーボネート樹脂と、一方向に引き揃えられた炭素繊維からなる、炭素繊維強化ポリカーボネート系プリプレグならびに、炭素繊維強化ポリカーボネート系プリプレグを繊維方向が疑似等方になるようにシート状に積層してなる炭素繊維強化ポリカーボネート系複合材料。
【選択図】なし
Description
しかしながら、プレス成形品は射出成形品にくらべ流動性が低く、外観不良が発生し易いため更なる改良が求められている。
また、特許文献1の炭素繊維強化熱可塑性樹脂は熱可塑性樹脂を含浸させるための高圧力の熱プレス成形が必要であり樹脂の含浸も十分とは言えない。
上述のいずれの文献においても、一般の熱可塑性樹脂をマトリクスとした炭素繊維強化複合材料を自動車等の用途に使用する場合に問題となる、樹脂流動性と高温時の機械強度向上をするための方法は記載されていない。
複合材料を提供することにある。
<原料>
(ジヒドロキシ化合物)
本発明に用いるポリカーボネート樹脂は、構造の一部に上記の一般式(1)で表されるジヒドロキシ化合物(1)に由来する構造単位を少なくとも含む。
る場合がある。ただし、後述する耐光安定剤、中でも所定量のヒンダードアミン系耐光安定剤をポリカーボネート樹脂組成物に含有させることにより、この割れを防止することも可能である。このように割れが生じる原因の詳細は明らかではないが、ジヒドロキシ化合物(1)に由来する構造単位の割合が多過ぎると、得られる成形品の表面が紫外線照射劣化、加水分解し、ポリカーボネート樹脂の分子量が低下するためと考えられる。ただし、上述の通り、耐光安定剤をポリカーボネート樹脂組成物に含有させることにより、成形品の割れを防止することが可能である。この原因の詳細は明らかではないが、耐光安定剤により、成形品の表面の紫外線照射劣化、加水分解が抑制され、ポリカーボネート樹脂の分子量が低下し難いためと考えられる。
上記ジヒドロキシ化合物(1)以外のジヒドロキシ化合物の具体例としては、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコールなどのオキシアルキレングリコール、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−イソプロピルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−イソブチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−tert−ブチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−シクロヘキシルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−フェニルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3,5−ジメチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−tert−ブチル−6−メチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロポキシ)フェニル)フルオレン等のフェニル置換フルオレン等、側鎖に芳香族基を有し、主鎖に芳香族基に結合したエーテル基を有する化合物、下記一般式(2)で表されるスピログリコール等の環状エーテル構造を有する化合物(環状エーテル)等が挙げられる。
となるように用いることが好ましい。
また、その他のジヒドロキシ化合物として、脂環式ジヒドロキシ化合物を用いる場合には、ポリカーボネート樹脂中の前記一般式(1)で表されるジヒドロキシ化合物に由来する構成単位と脂環式ジヒドロキシ化合物に由来する構成単位との比率(モル%)が、99:1〜30:70の範囲であることが好ましく、90:10〜40:60であることが機械的物性や耐熱性の観点からさらに好ましい。
本発明に用いるポリカーボネート樹脂は、上述したジヒドロキシ化合物(1)を含むジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルを原料として、エステル交換反応により重縮合させて得ることができる。
本発明に用いるポリカーボネート樹脂は、上述のようにジヒドロキシ化合物(1)を含
むジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステル(3)とをエステル交換反応させて製造される。より詳細には、エステル交換させ、副生するモノヒドロキシ化合物等を系外に除去することによって得られる。この場合、通常、エステル交換反応触媒存在下でエステル交換反応により重縮合を行う。
最も好ましくはカルシウム化合物である。
する場合は、フェノール、置換フェノールが副生して、ポリカーボネート樹脂中に残存し、ポリカーボネート樹脂組成物中にも含有することは避けられないが、残存したフェノール、置換フェノールも芳香環を有することから紫外線を吸収し、耐光性の悪化要因になる場合があるだけでなく、成形時の臭気の原因となる場合がある。
Plasma(ICP)等の方法を使用して測定することが出来る。
マトリックス樹脂のTgは、用いるジヒロドキシ化合物や、炭酸ジエステルを適宜選択することによって調整可能である。
本発明に用いるポリカーボネート樹脂は、ジヒドロキシ化合物(1)を含むジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステル(3)とをエステル交換反応により重縮合させることによって得られるが、原料であるジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルは、エステル交換反応前に均一に混合することが好ましい。
下、更には0.0001vol%〜10vol%、中でも0.0001vol%〜5vol%、特には0.0001vol%〜1vol%の雰囲気下で行うことが、色相悪化防止の観点から好ましい。
反応器が2基以上であれば、その反応器内で、更に条件の異なる反応段階を複数持たせる、連続的に温度・圧力を変えていく、などしてもよい。
ポリカーボネート樹脂の還元粘度が低すぎると成形品の機械的強度が小さい可能性があり、大きすぎると、成形する際の流動性が低下し、生産性や成形性を低下させる傾向がある。
本発明に用いるポリカーボネート樹脂組成物は、耐光安定剤を含有することが好ましい。
耐光安定剤とは、主に紫外線等の光による樹脂の劣化を防止し、光に対する安定性を向上させる作用を有するものであり、耐光安定剤としては、紫外線などの光を吸収し、そのエネルギーを熱エネルギーなどのポリマーの分解に寄与しないエネルギーとして変換して放出するものが挙げられる。より具体的には、紫外線そのものを吸収する紫外線吸収剤や、ラジカル捕捉作用のある耐光安定剤等を挙げることができる。
ジン構造には、飽和6員環状のアミン構造となっていれば如何なる構造であっても構わず、ピペリジン構造の一部が置換基により置換されているものも含む。該ピペリジン構造が有していてもよい置換基としては、炭素数4以下のアルキル基が挙げられ、特にはメチル基が好ましい。アミン化合物としては、更には、ピペリジン構造を複数有する化合物が好ましく、複数のピペリジン構造を有する場合、それらのピペリジン構造がエステル構造により連結されている化合物が好ましい。特には下記式(5)で表される化合物が好ましい。
その他、市販の耐光安定剤としては、下記式(6)で表されるヒンダードアミン系耐光安定剤であるBASFジャパン社製「チヌビン765」、下記式(7)で表されるヒンダードアミン系耐光安定剤であるBASFジャパン社製「キマソーブ944FDL」、下記式(8)で表されるヒンダードアミン系耐光安定剤であるBASFジャパン社製「キマソーブ2020FDL」などを用いることもできる。
本発明に用いるポリカーボネート樹脂組成物は溶融成形時の上記樹脂成形用金型装置からの離型性をより向上させるために、更に離型剤を含有していることが好ましい。
多価アルコールの高級脂肪酸エステルが特に好ましい。
これらの離型剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
本発明に用いるポリカーボネート樹脂組成物は、酸化防止剤を含んでいても良い。
酸化防止剤としてはホスファイト系酸化防止剤、フェノール系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができるが、好ましくは、ホスファイト系酸化防止剤とフェノール系酸化防止剤の併用である。
上記のホスファイト系酸化防止剤としては、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリデシルホスファイト、トリオクチルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジデシルモノフェニルホスファイト、ジオクチルモノフェニルホスファイト、ジイソプロピルモノフェニルホスファイト、モノブチルジフェニルホスファイト、モノデシルジフェニルホスファイト、モノオクチルジフェニルホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト等が挙げられる。
ホスファイト系酸化防止剤の含有量が過度に少ないと、成形時の着色抑制効果が不十分になることがある。また、ホスファイト系酸化防止剤の含有量が過度に多いと、射出成形時における金型への付着物が多くなったりすることにより、製品の表面外観が損なわれるおそれがある。
上記のフェノール系酸化防止剤としては、例えばペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)、グリセロール−3−ステアリルチオプロピオネート、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−tert−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ペンタエリスリトール−テトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、N,N−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマイド)、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジルホスホネート−ジエチルエステル、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、4,4’−ビフェニレンジホスフィン酸テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)、3,9−ビス{1,1−ジメチル−2−[β−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5,5)ウンデカン等の化合物が挙げられる。
は0.1重量部以下、特に好ましくは0.01重量部以下である。
フェノール系酸化防止剤の含有量が過度に少ないと、成形時の着色抑制効果が不十分になることがある。また、フェノール系酸化防止剤の含有量が過度に多いと、射出成形時における金型への付着物が多くなったりすることにより、製品の表面外観が損なわれるおそれがある。
上記のイオウ系酸化防止剤としては、例えば、ジラウリル−3,3’−チオジプロピオン酸エステル、ジトリデシル−3,3’−チオジプロピオン酸エステル、ジミリスチル−3,3’−チオジプロピオン酸エステル、ジステアリル−3,3’−チオジプロピオン酸エステル、ラウリルステアリル−3,3’−チオジプロピオン酸エステル、ペンタエリスリトールテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)、ビス[2−メチル−4−(3−ラウリルチオプロピオニルオキシ)−5−tert−ブチルフェニル]スルフィド、オクタデシルジスルフィド、メルカプトベンズイミダゾール、2−メルカプト−6−メチルベンズイミダゾール、1,1’−チオビス(2−ナフトール)などを挙げることができる。上記のうち、ペンタエリスリトールテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)が好ましい。
イオウ系酸化防止剤の含有量が過度に少ないと、成形時の着色抑制効果が不十分になることがある。また、イオウ系酸化防止剤の含有量が過度に多いと、射出成形時における金型への付着物が多くなったりすることにより、製品の表面外観が損なわれるおそれがある。
ホスファイト系酸化防止剤とフェノール系酸化防止剤を併用する場合、これらの合計でポリカーボネート樹脂100重量部に対し、好ましくは0.0001重量部以上、更に好ましくは0.0002重量部以上、特に好ましくは0.0003重量部以上、一方、好ましくは1重量部以下、更に好ましくは0.5重量部以下、特に好ましくは0.3重量部以下となるように用いることが好ましい。
本発明に用いるポリカーボネート樹脂組成物は、射出成形機内の滞留時間が長くなった場合における着色を抑制するために、更に酸性化合物又はその誘導体を含有していてもよい。
酸性化合物又はその誘導体の配合量が過度に少ないと、射出成形する際に、ポリカーボネート樹脂組成物の射出成形機内の滞留時間が長くなった場合における着色を抑制することが充分に出来ない場合がある。また、酸性化合物又はその誘導体の配合量が過度に多いと、ポリカーボネート樹脂組成物の耐加水分解性が著しく低下する場合がある。
本発明に用いる着色剤としては特に制限が無いが、無機顔料、有機顔料、有機染料等が挙げられ、着色できるものであれば特に制限は無い。
これら着色剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
着色剤の配合量が過度に少ないと、目的とする着色を得ることができず、着色剤の配合量が過度に多いと、ポリカーボネート樹脂組成物の熱安定性が低下する場合がある。
本発明に用いるポリカーボネート樹脂組成物は、上記成分を同時に、又は任意の順序でタンブラー、V型ブレンダー、ナウターミキサー、バンバリーミキサー、混練ロール、押出機等の混合機により混合して製造することができる。
本発明において使用される炭素繊維は、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、芳香族ポリアミド繊維、ポリアラミド繊維、アルミナ繊維、炭化ケイ素繊維、ボロン繊維等の高強度、高弾性律繊維等を併用して使用でき、2種以上を混合してもよい。
なお、炭素繊維束の強度および弾性率とは、JIS−R7608の方法で測定される強度と、弾性率とを言う。
又、本発明における単繊維繊度は、特に制限はないが、1.2〜2.4dtexであることが好ましい。
炭素繊維強化ポリカーボネート系プリプレグを製造する方法は、溶融樹脂を押出機にて含浸させる方法、粉末樹脂を繊維層に分散し溶融させる方法、樹脂をフィルム化してラミネートする方法、樹脂を溶剤に溶かし溶液の状態で含浸させた後に溶剤を揮発させる方法、炭素繊維束を水中に分散させ抄造する方法、炭素繊維束を空気中で分散させ抄造する方法、樹脂を繊維化して混合糸にする方法などがある。特に制約はないが、本発明の炭素繊維強化ポリカーボネート系プリプレグに使用するポリカーボネート樹脂は、流動性に優れることから、溶融樹脂を押出機にて含浸させる方法、樹脂をフィルム化してラミネートする方法が好ましい。
なお、プリプレグの作製の際に、例えばドラムワインダーにて巻き付けることで炭素繊維の配向方向が一方向に引き揃えられた炭素繊維シートを用いた場合には、プレスを経た後も繊維の配向性を維持することができる。これによれば、連続繊維が一方向に配向した、いわゆるユニダイレクション(UD)シートとなる。クロス状の炭素繊維を用いた場合は、クロス繊維炭素強化シートとなる。
強化繊維としての繊維束としては、通常、目付が10〜1000g/m2のもので、ストランドを平面上に展開させたシート状のものを用いることができる。この繊維シートについては、本発明では、長繊維の方向が一方向に配向されたものを用いることが、プリプレグにおいて炭素繊維が一方向に引き揃えられるようにするために好ましい。
シート状の強化繊維の厚さとしては、製品の十分な強度を確保する観点と、熱可塑性樹脂の十分な含浸を確保することを両立する観点から、通常、平均厚さとして10〜200μmである。
含浸の際、ボイドが発生することがある。ボイドが少ないほど含浸性が良好である。ボイド率としては好ましくは、5%未満であり、更に好ましくは2%未満である。
本発明の炭素繊維強化ポリカーボネート系チョップドストランドプリプレグは前記炭素繊維強化ポリカーボネート系プリプレグをスリットすることにより得られる。スリットする方法としては公知の方法を用いることができる。例としては、カッティングプロッターを使用する方法や、スリッターとロータリーカッターを併用する手法が考えられる。炭素繊維強化ポリカーボネート系チョップドストランドプリプレグの幅や長さは特に限定されない。
本発明の炭素繊維強化複合材料は、前記炭素繊維強化ポリカーボネート系プリプレグおよび/または炭素繊維強化ポリカーボネート系チョップドストランドプリプレグを加熱後、加圧冷却することによって得られる。
その際、炭素繊維強化ポリカーボネート系プリプレグおよび/または炭素繊維強化ポリカーボネート系チョップドストランドプリプレグの繊維方向を適宜調整して、(360/n)°づつ、ずらしてn層積層する(n≧3)ことで、擬似等方になるように積層させる。このように積層させることで、すべての方向で弾性特性が同じになる。
本発明における炭素繊維強化ポリカーボネート系複合材料は公知の方法で成形することができる。例としては、プレス成形やオートクレーブ成形が挙げられる。
本発明における炭素繊維強化ポリカーボネート系プリプレグは、上記以外の公知の方法で製造することが出来る。例としては、短繊維コンパウンド、長繊維強化ペレット、バル
グモーディングコンパウンド等が挙げられる。尚、本発明の炭素繊維強化ポリカーボネート系複合材料における、炭素繊維の割合は、体積割合として通常10〜80%であり、20〜60%であることが好ましい。
本発明の炭素繊維強化ポリカーボネート系複合材料は、自動車用部品に用いることができる。自動車用部品は、前記炭素繊維強化ポリカーボネート系複合材料で一部または全部が構成されるものである。このような自動車用部品は、本発明の炭素繊維強化ポリカーボネート系複合材料を用いること以外は、公知の方法により成形加工して得ることができる。自動車用部品の曲げ強度の物性保持率((80℃の物性/室温の物性値)×100)が、60%以上であることが好ましく、さらに80%以上であることが好ましい。
以下の各例で使用した原料、炭素繊維強化ポリカーボネート系プリプレグの製造方法、炭素繊維ポリカーボネート系複合材料板の作製方法、物性の評価方法を示す。
(マトリックス樹脂1)
イソソルビド(ロケットフルーレ社製、蟻酸含有量5ppm)27.7重量部(0.516モル)に対して、1,4−シクロヘキサンジメタノール(イーストマン社製)13.0重量部(0.221モル)、ジフェニルカーボネート(三菱化学社製)59.2重量部(0.752モル)、及び触媒として、炭酸セシウム(和光純薬社製)2.21×10−4重量部(1.84×10−6モル)を反応容器に投入し、窒素雰囲気下にて、反応の第1段目の工程として、加熱槽温度を150℃に加熱し、必要に応じて攪拌しながら、原料を溶解させた(約15分)。次いで、圧力を常圧から13.3kPaにし、加熱槽温度を190℃まで1時間で上昇させながら、発生するフェノールを反応容器外へ抜き出した。
三菱エンプラ社製、ポリカーボネート樹脂 (商品名)ノバレックスM7020AD2炭素繊維
−PAN系炭素繊維(単繊維繊度:0.7dtex、フィラメント数:12000本、強度4900MPa、弾性率240GPa)
動的粘弾性測定装置(商品名:EXSTAR DMS6100、エスアイアイ・ナノテクノロジー(株)製)を使用して、窒素雰囲気下、周波数1Hz、温度範囲−50〜150℃、昇温速度2℃/分の測定条件で重合物の動的粘弾性を測定し、得られた温度−tanδ曲線の極大値を示す温度を重合物のガラス転移温度(TgDMS)とする。
曲げ試験用の試験片の密度をJIS K7112に準じた方法にて算出を行った。続い
て、JIS K7075に準じて、バーナーを用いて熱可塑性樹脂を焼き飛ばし繊維質量含有率を算出した。最後に、得られた密度および繊維質量含有率と、炭素繊維の密度から試験片のVfを算出した。
得られた炭素繊維強化複合板ボイド率をシート状の強化繊維材料への樹脂の含浸性の良否を表す指標とした。顕微鏡で観察し、ボイド率5%未満を○、ボイド率5%以上を×として評価した。
得られた炭素繊維強化複合板を湿式ダイヤモンドカッターにより長さ100mm×幅25.4mmの寸法に切断して試験片を作成した。得られた試験片にて、万能試験機(Instron社製、製品名:Instron5565)と解析ソフト(製品名:Bluehill)を用い、ASTM D790準拠(圧子R=5.0、L/D=40)し、室温(23℃)と80℃で3点曲げ試験を行い、曲げ強度を得た。物性保持率(%)は、(80℃物性値/室温物性値)×100で表した値で90%以上を○、90%以下を×として評価した。
(樹脂フィルムの作成)
加熱冷却二段プレス(神藤金属工業所社製、製品名:F−37)をマトリックス樹脂1のペレットを240℃の加熱盤で挟みこみ、加圧して薄く引き延ばした。その後、冷却することにより、厚み約30μmの樹脂フィルムを得た。
炭素繊維としてPAN系炭素繊維を使用した。この炭素繊維をドラムワインダーにて巻き付け、炭素繊維目付100g/m2の一方向の炭素繊維シートを作成した。作成した炭素繊維シートに適度に張力を掛け、炭素繊維シートに両面から前記樹脂フィルム、テフロン(登録商標)フィルム(日東電工社製、製品名:ニトロンフィルム970−4UL)、アルミ製の平板の順に挟み、前記加熱二段プレスの加熱盤で280℃、7分、2MPa、冷却盤で5分、2MPaの条件で、プリプレグ目付約170g/m2、厚み約120μmのテープ状の一方向プリプレグを得た。
前記テープ状の一方向プリプレグを繊維の方向に対して直交する方向における長さ15mmに切断した後、繊維方向における長さ25mmで切断し、チョップドストランドプリプレグを得た。このチョップドストランドプリプレグを265g採取し、平板金型中に散布して260℃で圧縮成形を行い、厚みが約2mm、縦30cm、横30cmの疑似等方の複合板を得た。この複合板の繊維体積含有率は47%であった。評価結果を表1に示す。
マトリクス樹脂をマトリックス樹脂2(ノバレックスM7020AD2)に変更する以外は実施例1と同様の操作を行い、樹脂フィルム、炭素繊維強化熱可塑性ポリカーボネート系プリプレグ、チョップドストランドプリプレグからなる複合板を作成した。繊維体積含有率は47%であった。評価結果を表1に示す。
Claims (4)
- ポリカーボネート樹脂が、更に脂環式ジヒドロキシ化合物に由来する構成単位を含むものである請求項1に記載の炭素繊維強化ポリカーボネート系プリプレグ。
- ポリカーボネート樹脂中の前記一般式(1)で表されるジヒドロキシ化合物に由来する構成単位と脂環式ジヒドロキシ化合物に由来する構成単位との比率(モル%)が、99:1〜30:70の範囲である請求項2に記載の炭素繊維強化ポリカーボネート系プリプレグ。
- 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の炭素繊維強化ポリカーボネート系プリプレグを繊維方向が擬似等方になるようにシート状に積層してなる炭素繊維強化ポリカーボネート系複合材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2013003621A JP2014133841A (ja) | 2013-01-11 | 2013-01-11 | プリプレグおよび複合材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2013003621A JP2014133841A (ja) | 2013-01-11 | 2013-01-11 | プリプレグおよび複合材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2014133841A true JP2014133841A (ja) | 2014-07-24 |
Family
ID=51412361
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2013003621A Pending JP2014133841A (ja) | 2013-01-11 | 2013-01-11 | プリプレグおよび複合材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2014133841A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2016186100A1 (ja) * | 2015-05-18 | 2016-11-24 | 三菱瓦斯化学株式会社 | ポリカーボネート樹脂組成物、およびポリカーボネート樹脂製プリプレグ |
| JP2018123268A (ja) * | 2017-02-03 | 2018-08-09 | 三菱ケミカル株式会社 | 繊維強化プラスチック |
| JP2019167501A (ja) * | 2018-03-26 | 2019-10-03 | 三菱ケミカル株式会社 | プリプレグおよび複合材料板 |
| CN113195913A (zh) * | 2018-12-12 | 2021-07-30 | 美津浓科技股份有限公司 | 滑轨单元及滑轨单元的制造方法 |
| WO2022227459A1 (zh) * | 2021-04-26 | 2022-11-03 | 江苏国望高科纤维有限公司 | 一种聚碳酸酯及其合成方法、刚性单体及其制备方法 |
| WO2024024677A1 (ja) | 2022-07-26 | 2024-02-01 | 三菱ケミカル株式会社 | プリプレグ、繊維強化複合材料、および繊維強化複合材料の製造方法 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5871153A (ja) * | 1981-10-26 | 1983-04-27 | 三菱レイヨン株式会社 | 炭素繊維強化ポリカ−ボネ−ト複合材料 |
| JP2008179808A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-08-07 | Japan Aerospace Exploration Agency | 樹脂プリプレグの製造方法、樹脂プリプレグ用繊維シート、樹脂プリプレグ及びその複合材料 |
| JP2011122059A (ja) * | 2009-12-10 | 2011-06-23 | Mitsubishi Chemicals Corp | 樹脂組成物並びにこれを成形してなるフィルム、プレート及び射出成形品 |
| JP2012214693A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Mitsubishi Chemicals Corp | ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品 |
-
2013
- 2013-01-11 JP JP2013003621A patent/JP2014133841A/ja active Pending
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5871153A (ja) * | 1981-10-26 | 1983-04-27 | 三菱レイヨン株式会社 | 炭素繊維強化ポリカ−ボネ−ト複合材料 |
| JP2008179808A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-08-07 | Japan Aerospace Exploration Agency | 樹脂プリプレグの製造方法、樹脂プリプレグ用繊維シート、樹脂プリプレグ及びその複合材料 |
| JP2011122059A (ja) * | 2009-12-10 | 2011-06-23 | Mitsubishi Chemicals Corp | 樹脂組成物並びにこれを成形してなるフィルム、プレート及び射出成形品 |
| JP2012214693A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Mitsubishi Chemicals Corp | ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品 |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2016186100A1 (ja) * | 2015-05-18 | 2016-11-24 | 三菱瓦斯化学株式会社 | ポリカーボネート樹脂組成物、およびポリカーボネート樹脂製プリプレグ |
| JP2018123268A (ja) * | 2017-02-03 | 2018-08-09 | 三菱ケミカル株式会社 | 繊維強化プラスチック |
| JP7066973B2 (ja) | 2017-02-03 | 2022-05-16 | 三菱ケミカル株式会社 | 繊維強化プラスチック |
| JP2019167501A (ja) * | 2018-03-26 | 2019-10-03 | 三菱ケミカル株式会社 | プリプレグおよび複合材料板 |
| JP7102838B2 (ja) | 2018-03-26 | 2022-07-20 | 三菱ケミカル株式会社 | プリプレグおよび複合材料板 |
| JP2022121694A (ja) * | 2018-03-26 | 2022-08-19 | 三菱ケミカル株式会社 | プリプレグおよび複合材料板 |
| JP7400884B2 (ja) | 2018-03-26 | 2023-12-19 | 三菱ケミカル株式会社 | プリプレグおよび複合材料板 |
| CN113195913A (zh) * | 2018-12-12 | 2021-07-30 | 美津浓科技股份有限公司 | 滑轨单元及滑轨单元的制造方法 |
| CN113195913B (zh) * | 2018-12-12 | 2023-02-21 | 美津浓科技股份有限公司 | 滑轨单元及滑轨单元的制造方法 |
| WO2022227459A1 (zh) * | 2021-04-26 | 2022-11-03 | 江苏国望高科纤维有限公司 | 一种聚碳酸酯及其合成方法、刚性单体及其制备方法 |
| WO2024024677A1 (ja) | 2022-07-26 | 2024-02-01 | 三菱ケミカル株式会社 | プリプレグ、繊維強化複合材料、および繊維強化複合材料の製造方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5966251B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品 | |
| JP5977917B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂 | |
| JP2014133841A (ja) | プリプレグおよび複合材料 | |
| JP2012214692A (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品 | |
| JP2013203932A (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品 | |
| JP2013049847A (ja) | 自動車内装品 | |
| JP6188272B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品 | |
| JP5655657B2 (ja) | Led信号用部材 | |
| JP2016156031A (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品 | |
| JP6264010B2 (ja) | 樹脂成形体の製造方法及びこの方法で得られる樹脂成形体 | |
| JP5786551B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品 | |
| JP2014198759A (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品 | |
| JP6229781B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品 | |
| JP5892035B2 (ja) | 射出成形用金型装置、及びこれを用いた樹脂成形体の製造方法 | |
| JP6229782B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品 | |
| JP5652056B2 (ja) | 樹脂組成物及び樹脂成形体 | |
| JP6024309B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品 | |
| JP2013203933A (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品 | |
| JP2013049846A (ja) | 遮音部材 | |
| JP5895581B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品 | |
| JP5978554B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品 | |
| JP2013203931A (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品 | |
| JP6044058B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品 | |
| JP2013084584A (ja) | Led照明用部材 | |
| JP2015014013A (ja) | ポリカーボネート樹脂 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151204 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161031 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161108 |
|
| A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20170424 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20170523 |
