JP2014135677A - 投影装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画質の劣化を抑えたキーストーン補正処理を行うことができる投影装置を提供する。
【解決手段】光源と、光源からの光の透過を画像信号に基づき変調する光変調素子と、光変調素子を透過した光を投影面に投影する投影光学系と、を有する投影装置であって、入力される元画像が投影面に投影された場合の投影画像における歪みを補正するために元画像を幾何学的に変形させた補正画像を生成する変形手段と、前記補正画像の画像信号に基づき前記光変調素子における光の透過を制御する制御手段と、元画像に注目領域を設定する設定手段と、を有し、前記変形手段は、元画像の注目領域の変形の度合が注目領域以外の領域の変形の度合より小さくなるように元画像の変形を行う投影装置。
【選択図】図6

Description

本発明は、液晶プロジェクタなどの投影装置及びその制御方法に関する。
近年、液晶プロジェクタなどの投影装置は、プレゼンテーションや会議などの業務用途からホームシアターなどの家庭用途にまで幅広く普及し、それに伴い小型化・軽量化が進んできている。このためプロジェクタによって画像を投影する場所も様々であり、場所の制約から必ずしもスクリーンに対し正面にプロジェクタを配置することができない場合もある。一般的には机上に置いたプロジェクタから、やや上方のスクリーンに向かって傾斜させて投射する場合が多い。
しかしこの場合、プロジェクタ本体とスクリーンとの相対的な傾きが原因で、スクリーン上には台形歪と呼ばれる幾何学歪が発生してしまう。これを解消するために、一般的なプロジェクタにはこの台形歪を信号処理(画像処理)で補正する台形補正機能を有するものが多い。
例えば、特許文献1に、台形補正の計算方法が詳細に記載されている。同文献では、図13に示すように、液晶パネルと入力画像のアスペクト比が同じ場合には縮小変形を行い、液晶パネルと入力画像のアスペクト比が異なる場合には拡大変形を行う台形補正が提案されている。
また、特許文献2では、画像の変形によって生ずる画質の劣化を低減するために、各画素における、元画像に対する変形後画像の変形率に応じて補間処理のフィルタ係数を変更するキーストーン補正が提案されている。変形率が1以下の場合に、カットオフ周波数に変形率を乗じ、得られたカットオフ周波数からフィルタ係数を算出している。すなわち、縮小方向における変形率が1倍から遠くなるに従ってカットオフ周波数を小さくすることで、変形によるジャギーやモアレを低減するものである。
特開2005−123669号公報 特開2010−26870号公報
しかしながら、カットオフ周波数を小さくすることにより、トレードオフとして画像の鮮鋭度が低下する。特許文献2の方式では、変形率が1以上(拡大)の場合のカットオフ周波数は変更しないとしているが、補正後画像を生成するための補間処理まで考慮すると、変形率が1倍の場合が最も元画像を再現でき、画像の鮮鋭度が優れている。
特許文献1で提案されている方法では、図13(a)のように液晶パネルと入力画像のアスペクト比が同じ場合には縮小変形が行われるため、変形率が1倍となるのは同図の場合の下端となる。また、図13(b)のように液晶パネルと入力画像のアスペクト比が異なる場合には拡大変形が行われるが、傾きの度合いに応じて変形率が1倍となる箇所は不定である。
また、特許文献2では、全体としては縮小方向の変形となっており、部分的に拡大の箇
所があるものの、変形率が1倍となる箇所は不定である。
一方、画像を観察するとき、画像の一部に注目することが多い。それは、画面の中央部であったり、フォーカスの合った物体であったり、動いているものであったりする。これらの注目領域の画質が良いことが望まれるが、上述のように、特許文献1,2では変形率が1倍となる箇所を制御できないという課題がある。
そこで、本発明は、画質の劣化を抑えたキーストーン補正処理を行うことができる投影装置を提供することを目的とする。
本発明は、光源と、光源からの光の透過を画像信号に基づき変調する光変調素子と、光変調素子を透過した光を投影面に投影する投影光学系と、を有する投影装置であって、
入力される元画像が投影面に投影された場合の投影画像における歪みを補正するために元画像を幾何学的に変形させた補正画像を生成する変形手段と、
前記補正画像の画像信号に基づき前記光変調素子における光の透過を制御する制御手段と、
元画像に注目領域を設定する設定手段と、
を有し、
前記変形手段は、元画像の注目領域の変形の度合が注目領域以外の領域の変形の度合より小さくなるように元画像の変形を行う投影装置である。
本発明は、光源と、光源からの光の透過を画像信号に基づき変調する光変調素子と、光変調素子を透過した光を投影面に投影する投影光学系と、を有する投影装置の制御方法であって、
入力される元画像が投影面に投影された場合の投影画像における歪みを補正するために元画像を幾何学的に変形させた補正画像を生成する変形工程と、
前記補正画像の画像信号に基づき前記光変調素子における光の透過を制御する制御工程と、
元画像に注目領域を設定する設定工程と、
を有し、
前記変形工程では、元画像の注目領域の変形の度合が注目領域以外の領域の変形の度合より小さくなるように元画像の変形を行う投影装置の制御方法である。
本発明の投影装置によれば、画質の劣化を抑えたキーストーン補正処理を行うことができる。
液晶プロジェクタの全体の構成を示す図 本実施例の液晶プロジェクタの基本動作の制御を説明するためのフロー図 実施例1の画像処理部の内部構成を示す図 実施例1の変形処理を説明するためのフローチャート プロジェクタとスクリーンの位置関係を示す図 実施例1の液晶パネルの画像領域及びスクリーンの投影画像領域を示す図 実施例2の画像処理部の内部構成を示す図 実施例2の液晶パネルの画像領域及びスクリーンの投影画像領域を示す図 実施例2の変形処理を説明するためのフローチャート 実施例3の液晶パネルの画像領域及びスクリーンの投影画像領域を示す図 実施例3の変形処理の一部を詳細に説明するためのフローチャート 実施例4において注目領域の設定を説明するための図 従来の台形補正を説明する図 射影変換について説明する図
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明するが、この発明は以下の実施の形態に限定さるものではない。
(実施例1)
本実施例では、投影装置の一例として、透過型液晶パネルを用いたプロジェクタについて説明する。しかし、本発明は、表示デバイスとして透過型液晶パネルを用いたプロジェクタに限らない。例えば、DLP(Digital Light Processing)、LCOS(Liquid crystal on silicon、反射型液晶)パネルなどの表示デバイスを用いたものなどにも適用可
能である。また、液晶プロジェクタには、単板式、3板式などが一般に知られているが、どちらの方式であっても良い。
本実施例の液晶プロジェクタは、表示するべき画像に応じて、液晶素子の光の透過率を制御して、液晶素子を透過した光源からの光をスクリーンに投影することで、画像をユーザに提示する。
以下、このような液晶プロジェクタについて説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本実施例の液晶プロジェクタの全体構成を説明する。
図1は、本実施例の液晶プロジェクタ100の全体の構成を示す図である。
本実施例の液晶プロジェクタ100は、CPU110、ROM111、RAM112、操作部113、画像入力部130、画像処理部140を有する。また、液晶プロジェクタ100は、さらに、液晶制御部150、液晶素子151R、151G、151B、光源制御部160、光源161、色分離部162、色合成部163、光学系制御部170、投影光学系171を有する。また、液晶プロジェクタ100は、さらに、記録再生部191、記録媒体192、通信部193、撮像部194、表示制御部195、表示部196を有していてもよい。
CPU110は、液晶プロジェクタ100の各動作ブロックを制御するものであり、ROM111は、CPU110の処理手順を記述した制御プログラムを記憶するためのものである。また、RAM112は、ワークメモリとして一時的に制御プログラムやデータを格納するものである。また、CPU110は、記録再生部191により記録媒体192から再生された静止画像データや動画像データを一時的に記憶し、ROM111に記憶されたプログラムを用いて、それぞれの画像や映像を再生したりすることもできる。また、CPU110は、通信部193より受信した静止画像データや動画像データを一時的に記憶し、ROM111に記憶されたプログラムを用いて、それぞれの画像や映像を再生したりすることもできる。また、撮像部194により得られた画像や映像を一時的にRAM112に記憶し、ROM111に記憶されたプログラムを用いて、静止画像データや動画像データに変換して記録媒体192に記録させることもできる。
また、操作部113は、ユーザの指示を受け付け、CPU110に指示信号を送信するものであり、例えば、スイッチやダイヤル、表示部196上に設けられたタッチパネルなどからなる。また、操作部113は、例えば、リモコンからの信号を受信する信号受信部(赤外線受信部など)で、受信した信号に基づいて所定の指示信号をCPU110に送信するものであってもよい。また、CPU110は、操作部113や、通信部193から入
力された制御信号を受信して、液晶プロジェクタ100の各ブロックの動作を制御する。
画像入力部130は、外部装置から画像信号を受信するものであり、例えば、コンポジット端子、S画像端子、D端子、コンポーネント端子、アナログRGB端子、DVI−I端子、DVI−D端子、HDMI(登録商標)端子等を含む。また、アナログ画像信号を受信した場合には、受信したアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。そして、受信した画像信号を、画像処理部140に送信する。ここで、外部装置は、画像信号を出力できるものであれば、パーソナルコンピュータ、カメラ、携帯電話、スマートフォン、ハードディスクレコーダ、ゲーム機など、どのようなものであってもよい。
画像処理部140は、画像入力部130から受信した画像信号にフレーム数、画素数、画像形状などの変更処理を施して、液晶制御部150に送信するものであり、例えば画像処理用のマイクロプロセッサからなる。また、画像処理部140は、専用のマイクロプロセッサである必要はなく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムによって、CPU110が画像処理部140と同様の処理を実行しても良い。画像処理部140は、フレーム間引き処理、フレーム補間処理、解像度変換処理、歪み補正処理(キーストーン補正処理)といった機能を実行することが可能である。また、画像処理部140は、画像入力部130から受信した画像信号以外にも、CPU110によって再生された画像や映像に対して前述の変更処理を施すこともできる。
液晶制御部150は、画像処理部140で処理の施された画像信号に基づいて、液晶素子151R、151G、151Bの画素の液晶に印可する電圧を制御して、液晶素子151R、151G、151Bの透過率を調整する。液晶制御部150は、制御用のマイクロプロセッサからなる。また、液晶制御部150は、専用のマイクロプロセッサである必要はなく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムによって、CPU110が液晶制御部150と同様の処理を実行しても良い。たとえば、画像処理部140に画像信号が入力されている場合、液晶制御部150は、画像処理部140から1フレームの画像を受信する度に、画像に対応する透過率となるように、液晶素子151R、151G、151Bを制御する。
液晶素子151R、151G、151Bは、光源161からの光の透過を画像信号に基づき変調する光変調素子である。液晶素子151Rは、赤色に対応する液晶素子であって、光源161から出力された光のうち、色分離部162で赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に分離された光のうち、赤色の光の透過率を調整するためのものである。液晶素子151Gは、緑色に対応する液晶素子であって、光源161から出力された光のうち、色分離部162で赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に分離された光のうち、緑色の光の透過率を調整するためのものである。液晶素子151Bは、青色に対応する液晶素子であって、光源161から出力された光のうち、色分離部162で赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に分離された光のうち、青色の光の透過率を調整するためのものである。
この液晶制御部150による液晶素子151R、151G、151Bの具体的な制御動作や液晶素子151R、151G、151Bの構成については、後述する。
光源制御部160は、光源161のオン/オフの制御や光量の制御をするものであり、制御用のマイクロプロセッサからなる。また、光源制御部160は、専用のマイクロプロセッサである必要はなく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムによって、CPU110が光源制御部160と同様の処理を実行しても良い。また、光源161は、不図示のスクリーンに画像を投影するための光を出力するものであり、例えば、ハロゲンランプ、キセノンランプ、高圧水銀ランプなどであっても良い。また、色分離部162は、光源161から出力された光を、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色の光に分離するものであり、例えば、ダイクロイックミラーやプリズムなどからなる。なお、光源16
1として、各色に対応するLED等を使用する場合には、色分離部162は不要である。また、色合成部163は、液晶素子151R、151G、151Bを透過した赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の光を合成するものであり、例えば、ダイクロイックミラーやプリズムなどからなる。そして、色合成部163により赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の成分を合成した光は、投影光学系171に送られる。このとき、液晶素子151R、151G、151Bは、画像処理部140から入力された画像に対応する光の透過率となるように、液晶制御部150により制御されている。そのため、色合成部163により合成された光は、投影光学系171によりスクリーンに投影されると、画像処理部140により入力された画像に対応する画像がスクリーン上に表示されることになる。
光学系制御部170は、投影光学系171を制御するものであり、制御用のマイクロプロセッサからなる。また、光学系制御部170は、専用のマイクロプロセッサである必要はなく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムによって、CPU110が光学系制御部170と同様の処理を実行しても良い。また、投影光学系171は、色合成部163から出力された合成光を投影面であるスクリーンに投影するためのものである。投影光学系171は、複数のレンズ、レンズ駆動用のアクチュエータからなり、レンズをアクチュエータにより駆動することで、投影画像の拡大、縮小、焦点調整などを行うことができる。
記録再生部191は、記録媒体192から読み出した静止画像データや動画像データを再生したり、また、撮像部194により得られた画像や映像の静止画像データや動画像データをCPU110から受信して記録媒体192に記録したりするものである。また、通信部193より受信した静止画像データや動画像データを記録媒体192に記録しても良い。記録再生部191は、例えば、記録媒体192と電気的に接続するインタフェースや記録媒体192と通信するためのマイクロプロセッサからなる。また、記録再生部191には、専用のマイクロプロセッサを含む必要はなく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムによって、CPU110が記録再生部191と同様の処理を実行しても良い。また、記録媒体192は、静止画像データや動画像データ、その他、本実施例の液晶プロジェクタに必要な制御データなどを記録することができる。記録媒体192は、磁気ディスク、光学式ディスク、半導体メモリなどのあらゆる方式の記録媒体であってよく、着脱可能な記録媒体であっても、内蔵型の記録媒体であってもよい。
通信部193は、外部機器からの制御信号や静止画像データ、動画像データなどを受信するためのものであり、例えば、無線LAN、有線LAN、USB、Bluetooth(登録商標)などであってよく、通信方式を特に限定するものではない。また、画像入力部130の端子が、例えばHDMI(登録商標)端子であれば、その端子を介してCEC(Consumer Electronics Control)通信を行うものであっても良い。ここで、外部装置は、液晶プロジェクタ100と通信を行うことができるものであれば、パーソナルコンピュータ、カメラ、携帯電話、スマートフォン、ハードディスクレコーダ、ゲーム機、リモコンなど、どのようなものであってもよい。
撮像部194は、本実施例の液晶プロジェクタ100の周辺を撮像して画像を取得するものであり、投影光学系171を介して投影された画像を撮影(スクリーン方向を撮影)することができる。撮像部194は、得られた画像や映像をCPU110に送信し、CPU110は、その画像や映像を一時的にRAM112に記憶し、ROM111に記憶されたプログラムに基づいて、静止画像データや動画像データに変換する。撮像部194は、被写体の光学像を取得するレンズ、レンズを駆動するアクチュエータ、アクチュエータを制御するマイクロプロセッサ、光学像を画像信号に変換する撮像素子、画像信号をデジタル信号に変換するAD変換部などからなる。また、撮像部194は、スクリーン方向を撮影するものに限られず、例えば、スクリーンと逆方向の視聴者側を撮影しても良い。
表示制御部195は、液晶プロジェクタ100に備えられた表示部196に液晶プロジェクタ100を操作するための操作画面やスイッチアイコン等の画像を表示させるための制御をするものであり、表示制御を行うマイクロプロセッサなどからなる。また、表示制御部195専用のマイクロプロセッサである必要はなく、例えば、ROM111に記憶されたプログラムによって、CPU110が表示制御部195と同様の処理を実行しても良い。また、表示部196は、液晶プロジェクタ100を操作するための操作画面やスイッチアイコンを表示するものである。表示部196は、画像を表示できればどのようなものであっても良い。例えば、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ、有機ELディスプレイ、LEDディスプレイであって良い。また、特定のボタンをユーザに認識可能に掲示するために、各ボタンに対応するLED等を発光させるものであってもよい。
なお、本実施例の画像処理部140、液晶制御部150、光源制御部160、光学系制御部170、記録再生部191、表示制御部195は、これらの各ブロックと同様の処理を行うことのできる単数または複数のマイクロプロセッサあっても良い。または、例えば、ROM111に記憶されたプログラムによって、CPU110が各ブロックと同様の処理を実行しても良い。
<基本動作>
次に、図1、図2を用いて、本実施例の液晶プロジェクタ100の基本動作を説明する。
図2は、本実施例の液晶プロジェクタ100の基本動作の制御を説明するためのフロー図である。図2の動作は、基本的にCPU110が、ROM111に記憶されたプログラムに基づいて、各機能ブロックを制御することにより実行されるものである。図2のフロー図は、操作部113や不図示のリモコンによりユーザが液晶プロジェクタ100の電源のオンを指示した時点をスタートとしている。
操作部113や不図示のリモコンによりユーザが液晶プロジェクタ100の電源のオンを指示すると、CPU110は、不図示の電源部からプロジェクタ100の各部に不図示の電源回路から電源を供給する。
次に、CPU110は、ユーザによる操作部113やリモコンの操作により選択された表示モードを判定する(S210)。本実施例のプロジェクタ100の表示モードの一つは、画像入力部130より入力された画像を表示する「入力画像表示モード」である。また、本実施例のプロジェクタ100の表示モードの一つは、記録再生部191により記録媒体192から読み出された静止画像データや動画像データの画像や映像を表示する「ファイル再生表示モード」である。また、本実施例のプロジェクタ100の表示モードの一つは、通信部193から受信した静止画像データや動画像データの画像や映像を表示する「ファイル受信表示モード」である。なお、本実施例では、ユーザにより表示モードが選択される場合について説明するが、電源を投入した時点での表示モードは、前回終了時の表示モードになっていてもよく、また、前述のいずれかの表示モードをデフォルトの表示モードとしてもよい。その場合には、S210の処理は省略可能である。
ここでは、S210で、「入力画像表示モード」が選択されたものとして説明する。
「入力画像表示モード」が選択されると、CPU110は、画像入力部130から画像が入力されているか否かを判定する(S220)。入力されていない場合(S220でNo)には、入力が検出されるまで待機し、入力されている場合(S220でYes)には、制御部は、投影処理(S230)を実行する。
CPU110は、投影処理として、画像入力部130より入力された画像を画像処理部
140に送信し、画像処理部140に、画像の画素数、フレームレート、形状の変形を実行させ、処理の施された1画面分の画像を液晶制御部150に送信する。そして、CPU110は、液晶制御部150に、受信した1画面分の画像の赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色成分の階調レベルに応じた透過率となるように、液晶素子151R、151G、151Bの透過率を制御させる。そして、CPU110は、光源制御部160に光源161からの光の出力を制御させる。色分離部162は、光源161から出力された光を、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に分離し、それぞれの光を、液晶素子151R、151G、151Bに供給する。液晶素子151R、151G、151Bに供給された、各色の光は、各液晶素子の画素ごとに透過する光量が制限される。そして、液晶素子151R、151G、151Bを透過した赤色(R)、緑色(G)、青色(B)それぞれの光は、色合成部163に供給され再び合成される。そして、色合成部163で合成された光は、投影光学系171を介して、不図示のスクリーンに投影される。
この投影処理は、画像を投影している間、1フレームの画像ごとに順次、実行されている。
なお、このとき、ユーザにより投影光学系171の操作をする指示が操作部113から入力されると、CPU110は、光学系制御部170に、投影画像の焦点を変更したり、光学系の拡大率を変更したりするように投影光学系171のアクチュエータを制御させる。
この投影処理実行中に、CPU110は、ユーザにより表示モードを切り替える指示が操作部113から入力されたか否かを判定する(S240)。ここで、ユーザにより表示モードを切り替える指示が操作部113から入力されると(S240でYes)、CPU110は、再びS210に戻り、表示モードの判定を行う。このとき、CPU110は、画像処理部140に、表示モードを選択させるためのメニュー画面をOSD(on screen display)画像として送信し、投影中の画像に対して、このOSD画面を重畳させるよう
に画像処理部140を制御する。ユーザは、この投影されたOSD画面を見ながら、表示モードを選択するのである。
一方、投影処理実行中に、ユーザにより表示モードを切り替える指示が操作部113から入力されない場合は(S240でNo)、CPU110は、ユーザにより投影終了の指示が操作部113から入力されたか否かを判定する(S250)。ここで、ユーザにより投影終了の指示が操作部113から入力された場合には(S250でYes)、CPU110は、プロジェクタ100の各ブロックに対する電源供給を停止させ、画像投影を終了させる。一方、ユーザにより投影終了の指示が操作部113から入力されない場合には(S250でNo)、CPU110は、S220へ戻り、以降、ユーザにより投影終了の指示が操作部113から入力されるまで、S220からS250までの処理を繰り返す。
以上のように、本実施例の液晶プロジェクタ100は、スクリーンに対して画像を投影する。
なお、「ファイル再生表示モード」では、CPU110は、記録再生部191に、記録媒体192から静止画像データや動画像データのファイルリストや各ファイルのサムネイルデータを読み出させ、RAM112に一時的に記憶する。そして、CPU110は、ROM111に記憶されたプログラムに基づいて、RAM112に一時記憶されたファイルリストに基づく文字や画像や各ファイルのサムネイルデータに基づく画像を生成し、画像処理部140に送信する。そして、CPU110は、通常の投影処理(S230)と同様に、画像処理部140、液晶制御部150、光源制御部160を制御する。
次に、投影画面上において、記録媒体192に記録された静止画像データや動画像データにそれぞれ対応する文字や画像を選択する指示が操作部113を通して入力される。そ
うすると、CPU110は、選択された静止画像データや動画像データを記録媒体192から読み出すように記録再生部191を制御する。そして、CPU110は、読み出された静止画像データや動画像データをRAM112に一時的に記憶し、ROM111記憶されたプログラムに基づいて、静止画像データや動画像データの画像や映像を再生する。
そして、CPU110は、例えば再生した動画像データの画像を順次、画像処理部140に送信し、通常の投影処理(S230)と同様に、画像処理部140、液晶制御部150、光源制御部160を制御する。また、静止画像データを再生した場合には、再生した画像を画像処理部140に送信し、通常の投影処理(S230)と同様に、画像処理部140、液晶制御部150、光源制御部160を制御する。
また、「ファイル受信表示モード」では、CPU110は、通信部193から受信した静止画像データや動画像データをRAM112に一時的に記憶し、ROM111に記憶されたプログラムに基づいて、静止画像データや動画像データの画像や映像を再生する。そして、CPU110は、例えば再生した動画像データの画像を順次、画像処理部140に送信し、通常の投影処理(S230)と同様に、画像処理部140、液晶制御部150、光源制御部160を制御する。また、静止画像データを再生した場合には、再生した画像を画像処理部140に送信し、通常の投影処理(S230)と同様に、画像処理部140、液晶制御部150、光源制御部160を制御する。
次に本実施例の特徴的な構成につて詳しく説明する。
図3は、図1の画像処理部140の内部構成を詳しく説明するためのブロック図である。
画像処理部140は、各種画像処理部310、変形率算出部320、フィルタ330、変形処理部340を含む。
元画像信号s301は、前述のように、表示モードに応じて画像入力部130、記録再生部191、通信部193などから入力される。また、タイミング信号s302は、元画像信号s301に同期した垂直同期信号、水平同期信号、クロックなどのタイミング信号であって、元画像信号s301の供給元から供給される。画像処理部140内の各ブロックは、タイミング信号s302に基づいて動作するが、画像処理部140の内部でタイミング信号を作り直して使用してもよい。
各種画像処理部310は、CPU110と連携して、元画像信号s301を入力し、画像信号のヒストグラムやAPL(average picture level)をはじめとする統計情報を取
得する。また、各種画像処理部310は、IP変換(interlace/progressive)、フレー
ムレート変換、解像度変換、γ変換、色域変換、色補正、エッジ強調、OSD合成などの各種画像処理を施す。各種画像処理部310は、画像処理後の画像信号をフィルタ330に対して出力する。また、これらの画像処理の詳細については公知であるので説明を割愛する。
変形率算出部320は、変形の式に基づいて、画素ごとの変形率を求め、フィルタ330に供給する。キーストーン補正は射影変換で実現できるため、CPU110から射影変換のためのパラメータを入力する。元画像の座標を(xs、ys)とすると、変形後画像の座標(xd、yd)は式1で表わされる。
Figure 2014135677
ここで、Mは3×3行列で、CPU110から入力される元画像から変形後画像への射影変換行列である。xso、ysoは、図14に実線で示す元画像の1つの頂点の座標であり、xdo、ydoは、図14に一点鎖線で示す変形後画像の、元画像の頂点(xso、yso)に対応する頂点の座標値である。
変形率算出部320は、式1に従って注目画素及び近傍の画素の変形後座標を求め、元画像における距離に対する変形後画像における距離を求めることで、注目画素における変形率を求める。具体的には、図14に示すように、元画像の注目画素の座標(xs1、ys1)とその右隣の画素(xs2、ys2)=(xs1+1、ys1)を、式1を用いて変換し、(xd1、yd1)と(xd2、yd2)を得たとする。そのとき、水平方向の変形率ρxは、元画像における2画素間の水平方向距離に対する変換後画像における2画素間の水平方向距離の比率なので、式2で表わされる。

ρx=(xd2−xd1)/(xs2−xs1)
=(xd2−xd1)/(xs1+1−xs1)
=xd2−xd1 (式2)
同様に垂直方向の変形率ρyも、注目画素(xs1、ys1)とその下隣の画素(xs3、ys3)=(xs1、ys1+1)を変換することにより、式3で表わされる。

ρy=yd3−yd1 (式3)
上記説明では、最も簡単に、隣接する2画素の距離から変形率を求めたが、注目画素の両隣の画素の距離を用いたり、注目画素の周辺の複数画素の距離を求めたりして、その平均値などを計算して変形率を求めてもよい。
フィルタ330は、変形率算出部320が式2、式3を用いて計算し、出力する画素ごとの変形率に基づいて、フィルタ係数を求める。フィルタ330は、各種画像処理部310が出力した画像信号s303に対してローパスフィルタ処理を行って、フィルタ後画像信号s304を変形処理部340に供給する。フィルタ係数は、縮小方向の変形率が大きいほど、カットオフ周波数が低くなるような係数を設定する。このようにすることで、変形の程度が小さい領域に関しては、元画像の信号がほぼ忠実に伝搬され、変形の程度が大きい領域に関しては、ジャギーやモアレといった画質の劣化を抑制することができる。
変形処理部340は、変形の式に基づいて変形後画像を求め、変形後画像信号s305を出力する。CPU110から、式1の行列Mの逆行列M−1とオフセット(xso,yso)、(xdo,ydo)が入力され、式4に従って変形後の座標値(xd、yd)に対応する元画像の座標(xs、ys)を求める。
Figure 2014135677
式4に基づいて求められた元画像の座標が整数になれば、元画像座標(xs、ys)が持つ画素値をそのまま変換後座標(xd、yd)の持つ画素値としてもよい。しかし、式4に基づいて求められた元画像の座標は整数になるとは限らないので、周辺画素の値を用いて補間することで、変形後座標(xd、yd)の持つ画素値を求める。補間の方法は、バイリニア、バイキュービック、その他の任意の補間方法を用いればよい。また、式4に基づいて求められた元画像の座標が、元画像領域の範囲外である場合には、その画素値は黒またはユーザが設定した背景色とする。
このようにして、変換後座標の全てについて画素値を求め、変換後画像を作成する。
上記説明では、CPU110から画像処理部140には、行列Mとその逆行列M−1が入力されるとした。しかし、逆行列M−1のみを入力して画像処理部140の内部で行列Mを求めてもよいし、行列Mのみを入力して画像処理部140の内部で逆行列M−1を求めてもよい。
変形処理部340が出力する変形後画像信号s305は、前述の通り、液晶制御部150に供給され、液晶素子151R、151G、151Bに表示される。
次に、図4〜図6を用いて、本実施例の特徴的な動作である、元画像内の注目領域に対する、補正後投影画像内において注目領域に対応する領域の変形率ができるだけ1に近くなるように変形条件を設定する方法について説明する。この変形条件は、元画像の注目領域の変形の度合が、注目領域以外の領域の変形の度合より小さくなるように元画像を変形させる条件の一例である。変形率は変形の度合を示す指標の一例である。
図4は、CPU110が実行するフローチャートである。図4の動作は、ユーザが操作部113や不図示のリモコンにより、キーストーン補正の設定を変更した場合や、自動補正を選択した場合に開始される。
図5は、プロジェクタとスクリーンの位置関係を説明するための図である。液晶プロジェクタ100とスクリーン510が、相対的に傾斜角θvの角度で傾いている状態を示している。実際には、スクリーン510が垂直で、液晶プロジェクタ100が上向きに配置されるが、幾何学的には同義なので、便宜上、スクリーン510を傾けた図としている。このとき、正対したスクリーン520上に投影される画像530は元画像と同じ矩形だが、傾いたスクリーン510上に投影される画像540は上部が広がった台形となる。
まず、CPU110は、光学条件を検出する(S401)。光学条件とは、プロジェクタの傾斜角、ズームレンズの状態、レンズシフト量などである。傾斜角については、プロジェクタ本体に搭載した不図示の傾斜センサの出力を検出してもよいし、ユーザがリモコンやメニューで設定するキーストーン補正値を用いてもよい。ズームレンズの状態や、レンズシフト量は、エンコーダで検出してもよいし、ユーザがリモコンやメニューで設定する値を用いてもよい。
次に、液晶パネル上の画像がスクリーン510上の座標系においてどこに投影されるかを計算するための、座標系変換パラメータを算出する(S402)。このステップでは、S401で検出した光学条件を用いて、上下左右の投影角θT、θB、θL、θRを計算
できる。更に、傾斜角θvを加味することで、液晶パネル座標系からスクリーン上の座標系へ変換する座標系変換パラメータを求める。
図6は、液晶素子151R、151G、151B上の画像領域と、スクリーン上に投影される画像領域とを対比させた図である。同図(a)は補正前、(b)は補正後の図である。液晶パネルは、代表して1枚を図示している。同図において、610は液晶パネルの表示可能領域、620は投影する元画像領域である。液晶パネル座標系はxy座標、スクリーン座標系はx’y’座標系で表示することとする。540は、図5の配置の場合に、スクリーン510上に投影される補正前投影画像形状である。
図6では、液晶パネルのアスペクトと元画像領域のアスペクトが異なる場合を示している。例えば16:9の液晶パネルで4:3のスクリーンに投影する場合では、液晶パネルの左右には画像を表示せず、4:3の領域のみ元画像領域として用いる。元画像領域として、入力画像信号のアスペクトを用いてもよい。
次に、元画像内に注目領域を設定する(S403)。通常は、画面中央とし、図6(a)では注目領域を630として示す。
次に基準画素を決定する(S404)。注目領域630を通って水平な直線と、元画像領域620の縦の2辺(左辺及び右辺)との交点を基準画素A、Bとする。注目領域が画面中央の場合には、基準画素A、Bは、元画像領域620の縦の2辺のそれぞれ中点となる。
次に、基準画素の投影座標を算出する(S405)。基準画素A,Bの座標を、S402で求めた座標系変換パラメータを用いて射影変換することで、スクリーン上の座標A’、B’が求められる。
次に、補正後投影画像の4隅座標を算出する(S406)。図6(b)に示すように、基準画素の投影座標A’、B’が縦の2辺のそれぞれ中点となるような、元画像と同一アスペクトの矩形を形成する。その4つの頂点P1’〜P4’を、補正後投影画像の4隅座標とする。
次に、液晶パネル上の補正後4隅座標を算出する(S407)。S402で求めた、液晶パネル座標系からスクリーン上座標系へ変換する射影変換パラメータの逆関数を求め、S406で求めた補正後投影画像の4隅座標P1’〜P4’に適用することにより、液晶パネル座標系における補正後4隅座標P1〜P4を算出する。この4点を頂点に持つ四角形が補正画像領域650であり、これをスクリーン510上に投影すると、元画像と同一のアスペクトをもつ矩形になる。
次に、補正画像領域650が表示可能か否かを判定する(S408)。図6の場合、投影画像540の上辺が広がっている状態を、画面中心を注目領域として変形率を1倍となるように補正したため、上辺は縮小となるが下辺は逆に拡大となる。すなわち、補正画像領域650の下辺は、元画像領域620の下辺より長くなり、補正後4隅座標P3、P4は、元画像領域620の範囲には入らない。しかし、図6の例では、元画像領域620は液晶パネルの表示可能領域610より小さく、未使用領域がある。画像の表示には、元画像領域620の大きさにかかわらず、液晶パネルの表示可能領域610全体を使うことができる。図6の例では、補正画像領域650全体が表示可能領域610の範囲に入っているため、表示可能であると判定する。すなわち、この場合、液晶パネルの表示可能領域610のうち、元画像を表示する場合には使用されない画素も用いて補正画像の表示を行うことを許容する。
表示可能と判定した場合(S408:Yes)、液晶パネル上の補正後画像から元画像
への変形パラメータを算出する(S409)。画像処理部140に設定する変形パラメータは、前述のように、式1の行列M、オフセット(xso,yso)、(xdo,ydo)、式4の行列M−1であるので、これらの値を計算する。行列Mと行列M−1は、CPU110からは、いずれか一方のみを設定し、他方は画像処理部140が逆行列を求めるようにしてもよい。
最後に、S409で算出した変形パラメータを、画像処理部140に設定する(S410)。
S408で、補正画像領域650が表示可能領域610の範囲に入っていない場合、表示不可能と判定する(S408:No)。その場合は、元画像の調整値を算出する(S411)。補正画像領域650の長い方の底辺の長さと、表示可能領域610の対応する辺の長さの比に基づいて、縮小処理のための縮小率を求める。また、縮小処理に加えて、画像全体をシフトしてもよい。この縮小率とシフト量を各種画像処理部310に含まれるスケーラ等に設定する(S412)。その後、元画像領域620を再設定してS403に戻って再計算することにより、補正画像領域650を表示可能領域610内に表示することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、注目領域として設定した画面中央部の変形率を1倍に近くすることができるので、注目領域においては、まず、変形によるジャギーやモアレ等の画像劣化が発生しにくくなる。更に、変形率が1倍に近いため、注目領域にかけるフィルタのカットオフ周波数を高くすることができるので、鮮鋭度の劣化を抑えることができる。このように、本実施例によれば画質劣化の低減と鮮鋭度の維持を両立したキーストーン補正が可能となる。
なお、図6(b)では、元画像領域の下辺と補正画像領域の下辺が一致していないが、これは単純に補正後4隅座標P1〜P4のy座標をシフトすることで一致させることができる。y方向のみではなく、x方向にもシフトさせることができ、変形率及び画質には影響しない。
(実施例2)
本実施例では、実施例1と同様に、液晶プロジェクタについて説明する。なお、本実施例の液晶プロジェクタの<全体構成><基本動作>については、実施例1と同様であるため説明を割愛する。
本実施例の特徴的な構成について説明する。図7は、本実施例における画像処理部140の内部構成を説明するためのブロック図である。実施例1で示した図3との違いは、背景処理部710を含むことである。背景処理部710は、入力された画像に対し、CPU110から座標値で指定される領域を黒などの背景色で塗りつぶす処理を施して、背景処理後画像信号s701を出力する。
図6では、液晶パネルのアスペクトと元画像領域のアスペクトが異なり、液晶パネルに未使用領域がある場合について説明した。本実施例では、図8を用いて、液晶パネルのアスペクトと元画像領域のアスペクトが同じで、液晶パネルの未使用領域が無い場合を例にして説明する。もちろん、本実施例は未使用領域がある場合にも適用可能である。図8(a)は補正前、(b)は背景処理なしの場合、(c)は背景処理ありの場合の図である。図8(a)は、図6(a)の表示可能領域610と元画像領域620が一致している場合を示しており、投影画像540は図6(a)と同一である。図8(b)は、実施例1と同様の処理を行った場合の補正後投影画像を示している。補正画像領域650が表示可能領域610からはみ出す部分810(範囲外画素)については、液晶パネル上に画像を表示することができずに欠落するため、補正後投影画像640は下側が斜めに切れた六角形になってしまう。
これを防止するため、背景処理を行う。なお、背景処理は元画像の端部を黒などの背景色で塗りつぶすので、入力画像の性質やユーザの好みによっては適用しない方がよい場合がある。そのため本実施例では、背景処理を実施するか否かを、あらかじめユーザが変形モード設定しておくこととする。変形モードは画質優先モードと全体表示モードがあり、画質優先モードは背景処理を実施する変形モードで、注目領域の変形率を1倍にすることを優先するため、光学条件や未使用領域の有無によっては背景処理を実施することにより画面端が欠落する場合がある。全体表示モードは、背景処理を実施しない変形モードで、元画像全体を表示することを優先するため、注目領域の変形率を1倍にできない場合がある。
図9は、本実施例におけるCPU110の処理を説明するフローチャートである。同図において、S401〜S408の処理内容は実施例1と同様である。
S408で表示不可能と判定した場合、変形モード判定を行う(S901)。ユーザが操作部113や不図示のリモコンを操作することにより、画質優先モードと全体表示モードのいずれかが選ばれており、現在の設定がそのどちらになっているかを判定する。画質優先モードが選択されていた場合には、S409へ進み、実施例1と同様に、液晶パネル上の補正後画像から元画像への変形パラメータを算出する。
S902では、液晶パネル座標系で、補正画像領域650が表示可能領域610からはみ出す境界点を計算する。図8(b)では、補正画像領域650の下辺と表示可能領域610の縦の辺との交点であり、図8(b)にPL、PRで示す。
次に、S902で求めた補正後画像上の境界点を、S409で求めた、液晶パネル上の補正後画像から元画像への変形パラメータを用いて変形することにより、元画像上の境界点を算出する(S903)。図8(c)にXL、XRで示す。
XL、XRの座標を用いて、背景処理を施す領域を計算する(S904)。XL、XRのx座標をxl、xrとすると、元画像のx座標がxlより小さい領域、およいびxrより大きい領域を背景処理領域820とする。これにより、元画像において前記範囲外画素810に対応する画素を包含する領域が背景処理領域として定められる。
最後に、S409で算出した変形パラメータと、S904で算出した背景処理領域パラメータを、画像処理部140に設定する(S905)。
背景処理部710は、入力されるフィルタ後画像信号s304に対し、CPU110から設定された背景処理領域を黒などの背景色で塗りつぶす(所定の画素値の画素で置き換える)処理を施して、背景処理後画像信号s701を出力する。変形処理部340は、背景処理後画像信号s701を入力し、実施例1と同様に変形処理を施して、変形後画像信号s305を出力する。
変形後の画像は、図8(c)の補正画像領域650であり、背景色で塗りつぶされた補正後背景処理領域830を含む。これを投影した画像が補正後投影画像640であり、背景色で塗りつぶされた補正後背景処理領域投影画像840を含む。
S901で全体表示モードが選ばれていると判定した場合は、従来の台形補正のように、補正画像領域650全体(縮小処理後の画像)が表示可能領域610に入るような変形を行う。
まず、表示可能領域610の頂点の投影座標を算出する(S906)。本例の場合は、表示可能領域610は元画像領域620と一致しているので、図8の投影画像540の頂点の座標となる。次に、補正後投影画像の4隅座標を算出する(S907)。投影画像5
40に内包され、元画像領域620と同一のアスペクトを持つ矩形を形成し、その頂点を補正後投影画像の4隅座標とする。そして、S407、S409と同様の処理により、液晶パネル上の補正後4隅座標を求め、液晶パネル上の補正後画像から元画像への変形パラメータを算出する(S908、S909)。また、背景処理領域の面積がゼロとなるパラメータを選択する(S910)。なお、本実施例では、背景処理を行う場合も行わない場合もS905により画像処理部140のパラメータ設定がなされる。上記のようにS905では変形パラメータと背景処理領域パラメータを画像処理部140に設定する。ここでは、背景処理を行わない場合には、背景処理領域の面積がゼロになるようなパラメータを、背景処理領域パラメータとして設定することで、画像処理部140に背景処理を行わせない設定ができるものとする。最後に、S905に合流し、S909で算出した変形パラメータと、S910で選択した背景処理領域パラメータを、画像処理部140に設定する。この場合、注目領域630の変形率は1倍にはならず、縮小されてしまう。
S408で表示可能と判断した場合には、S909に進み、S407で求めた液晶パネル上の補正後4隅座標を用いて、液晶パネル上の補正後画像から元画像への変形パラメータを算出する。以降、S910,905の処理は上述の通りである。この場合、注目領域630の変形率を1倍に近くし、更に画像全体の表示が可能ということであり、理想的な変形が可能となる。
以上説明したように、本実施例によれば、液晶パネルの未使用領域が無い場合にも、投影画像形状として長方形を保ちながら、注目領域の変形率を1倍に近くすることができる。これにより、ジャギーやモアレ等の画質劣化の低減と鮮鋭度の維持を両立したキーストーン補正が可能となる。
背景処理をすることにより、元画像の左右端部の画像が失われるが、自然画等、画像端に重要な情報が含まれないコンテンツの場合は特に問題ない。
なお、本実施例では、変形モードはユーザが設定するとしたが、入力端子によって、モードを自動的に切り替えるようにしてもよい。例えば、HDMI入力は画質優先モード、コンポーネント入力は全体表示モード、等のような自動切り替えを行うようにしてもよい。
また、本実施例では、背景処理部710をフィルタ330と変形処理部340の間に配置したが、順序は問わない。フィルタ330以前に配置することで、画像端部が変化するが、問題ない。変形処理部340の後ろに配置しても、背景処理は可能だが、背景処理領域が斜めになるので、領域の指定が煩雑になる。本実施例で例示した方法のように変形処理部340の前に配置すれば、元画像に対して背景処理領域を決める場合に、1軸のみの座標値で背景処理領域を指定することができるので、処理が簡単である。
以上、垂直方向の補正の場合について説明したが、水平方向の補正の場合にも、同様の考え方で補正することができる。
(実施例3)
本実施例では、実施例1と同様に、液晶プロジェクタについて説明する。なお、本実施例の液晶プロジェクタの<全体構成><基本動作>については、実施例1と同様であるため説明を割愛する。
本実施例の特徴的な構成につて詳しく説明する。本実施例における画像処理部140の内部構成は、実施例1(図3)と同じである。CPU110の処理のフローも実施例1(図4)と同じであるが、基準画素の選び方、補正後投影画像の4隅座標の算出の方法が異なるので、図6の代わりに図10を用いて詳細に説明する。
図10は、1台のプロジェクタで2画面表示(PbyP)をしている状態を示している
。図10(a)はキーストーン補正前、(b)は補正後の図である。液晶パネルの左側にメイン画面1010が表示され、右側にサブ画面1020が表示されるとする。メイン画面1010とサブ画面1020を合わせたものが元画像領域620である。図10では、メイン画面1010とサブ画面1020は同一形状としているが、それぞれの大きさ、形状は問わない。図10(a)の投影画像1040は、液晶プロジェクタ100とスクリーン510が、相対的に垂直及び水平方向に傾いているときの、スクリーン510上の平面で表わしている。
本実施例のCPU110の処理は、実施例1と同様に図4のフローチャートに従って行われる。
CPU110は、まず、光学条件を検出し(S401)、液晶パネル座標系からスクリーン上の座標系へ変換する射影変換パラメータを求める(S402)。これらの処理は実施例1と同じである。
次に、注目領域を設定する(S403)。ここで、注目領域は、元画像領域620に対して既定の割合をもつ範囲とする。図10(a)では、メイン画面の中央部で、元画像領域620の縦横各20%の大きさの範囲とし、注目領域1030で示す。図中、パーセント表示は、元画像領域620に対する注目領域の相対位置を表す。
次に、基準画素を決定する(S404)。注目領域1030の4隅の点を基準画素A,B,C,Dとする。
次に、基準画素の投影座標を算出する(S405)。基準画素A〜Dの座標を、S402で求めた座標系変換パラメータを用いて射影変換することで、スクリーン上の座標A’、B’、C’、D’が求められる。
次に、補正後投影画像の4隅座標を算出する(S406)。S406の処理の詳細フローを図11に示す。まず、スクリーン上に投影された注目領域1050の、補正前の面積を求める(S1101)。これは、投影基準画素の投影座標A’、B’、C’、D’が形成する四角形1050の面積である。次に、補正後の注目領域の投影形状を算出する(S1102)。S1101で求めた面積と同一の面積を持ち、元画像領域620の注目領域1030と同一アスペクトの矩形A”B”C”D”を形成する。このとき、四角形A’B’C’D’と長方形A”B”C”D”の対角線の交点は一致させる。すなわち、四角形ABCDの対角線の交点を基準画素、補正画像領域1080におけるこの基準画素に対応する画素を補正基準画素とする。そして、投影画像1040において基準画素に対応する画素の位置と、補正後投影画像1070において補正基準画素に対応する画素(長方形A”B”C”D”の対角線の交点)の位置と、が同じになるようにする。そして、補正後投影画像の4隅座標を算出する(S1103)。元画像領域620に対する注目領域1030の相対位置及びサイズ情報を用いて、長方形A”B”C”D”に対する補正後投影画像1070を求める。注目領域1030は、図10(a)に示したように、x方向は元画像領域620の左から15%〜35%、y方向は元画像領域620の40%〜60%の位置にある。よって、逆算して、補正後投影画像1070の4つの頂点P1’〜P4’の座標を求め、補正後投影画像1070の4隅座標とする。
次に、液晶パネル上の補正後4隅座標P1〜P4を算出し(S407)、補正画像領域1080を求める。以降の処理は、実施例1と同様である。
本実施例では、補正前後の注目領域の面積が同じになるような補正を行っている。これにより、変形率を厳密に1倍にできるわけではないが、注目領域というある面積をもったエリアにおいて、平均的には変形率を約1倍にすることができる。
本実施例によれば、液晶プロジェクタとスクリーンが、垂直及び水平方向に傾いている場合にも、注目領域の変形率を概ね1倍にして画質の劣化を抑えたキーストーン補正が可能である。
また、2画面表示などの場合にも、メイン画像の中心など任意の領域を注目領域とすることが可能である。2画面表示の場合、入力端子によって注目領域とする優先順位を決めておくこともできる。例えば、アナログPC入力よりも精細な画像が入力するHDMI端子入力を優先にすることで、自動的に優先端子の中心を注目領域として補正することができる。
なお、補正後投影画像1070の4隅座標P1’〜P4’が、投影画像1040の範囲内に入らない場合には、実施例2と同様に、背景処理を施して画像端部を除去するようにしても良い。補正画像領域1080をシフトすると、変形率が1倍ではなくなってしまうため、望ましくない。
(実施例4)
本実施例では、元画像を解析し、注目領域を設定する場合について説明する。本実施例における画像処理部140の内部構成は、図3と同じである。CPU110の処理のフローは、注目領域の設定を除き、上述の実施例1〜3と同様である。
本実施例では、画像処理部140に含まれる統計処理部(不図示)により、元画像を分析し、分析結果をCPU110が読みだし、それに応じて注目領域を設定する。元画像を複数のブロックに分割し、ブロックごとに画像の特徴量を取得することにより、注目領域とするブロックを決定する。
図12に、元画像の例を示す。同図では、簡略化のため、縦横4ブロックの16ブロックに分割し、横方向にI〜IV、縦方向に1〜4としている。注目領域として設定すべき領域は、例えば空間周波数が高く精細な領域であったり、フォーカスの合った物体や、動いているものがある領域であったりする。同図においては、家の模様が精細で空間周波数が高いので、空間周波数に着目すればII−3ブロックが注目領域となる。また、車が動いているので、動いているものに着目すれば、IV−3ブロックが注目領域となる。どちらを優先するかは、ユーザ設定やその他の方法によって決定すればよい。
(その他の実施例) 本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、装置に供給することによっても、達成される。このとき、供給された装置の制御部を含むコンピュータ(またはCPUやMPU)は、記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、上述のプログラムコードの指示に基づき、装置上で稼動しているOS(基本システムやオペレーティングシステム)などが処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、装置に挿入された機能拡張ボ
ードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれ、前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。このとき、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行う。
100:プロジェクタ、110:CPU、140:画像処理部、151R,151G,151B:液晶素子、161:光源、171:投影光学系、320:変形率算出部、340:変形処理部

Claims (20)

  1. 光源と、光源からの光の透過を画像信号に基づき変調する光変調素子と、光変調素子を透過した光を投影面に投影する投影光学系と、を有する投影装置であって、
    入力される元画像が投影面に投影された場合の投影画像における歪みを補正するために元画像を幾何学的に変形させた補正画像を生成する変形手段と、
    前記補正画像の画像信号に基づき前記光変調素子における光の透過を制御する制御手段と、
    元画像に注目領域を設定する設定手段と、
    を有し、
    前記変形手段は、元画像の注目領域の変形の度合が注目領域以外の領域の変形の度合より小さくなるように元画像の変形を行う投影装置。
  2. 前記変形手段は、元画像の注目領域に対する、補正画像において当該注目領域に対応する領域の変形率が、元画像の注目領域以外の領域に対する、補正画像において当該注目領域以外の領域に対応する領域の変形率と比べて、より1に近くなるように、元画像に対する変形を行う請求項1に記載の投影装置。
  3. 前記変形率は、元画像の注目領域に含まれる2つの画素の距離と、補正画像において当該2つの画素に対応する2つの画素の距離と、の比率に基づき求められる請求項2に記載の投影装置。
  4. 前記変形率は、元画像の注目領域の面積と、補正画像において当該注目領域に対応する領域の面積と、の比率に基づき求められる請求項2に記載の投影装置。
  5. 前記変形手段は、元画像の左辺及び右辺の画素であって、元画像の注目領域の所定の画素と縦方向の位置が同じである画素を基準画素とし、元画像の左辺及び右辺における基準画素の位置関係と、補正画像が投影面に投影された場合の投影画像である補正後投影画像の左辺及び右辺における前記基準画素に対応する画素の位置関係と、が同じになるように、元画像を変形する請求項1〜4のいずれか1項に記載の投影装置。
  6. 前記変形手段は、元画像の注目領域の所定の画素を基準画素、補正画像において当該基準画素に対応する画素を補正基準画素とし、元画像の投影画像において前記基準画素に対応する画素の位置と、補正画像が投影面に投影された場合の投影画像である補正後投影画像において前記補正基準画素に対応する画素の位置と、が同じになるように、元画像を変形する請求項1〜4のいずれか1項に記載の投影装置。
  7. 前記変形手段は、元画像の大きさが前記光変調素子の表示可能領域より小さく、かつ、補正画像の全ての画素が前記光変調素子の表示可能領域に入る場合、前記光変調素子の画素のうち元画像を表示する場合には使用されない画素も用いて補正画像の表示を行うことを許容するように、元画像を変形する請求項1〜6のいずれか1項に記載の投影装置。
  8. 前記変形手段は、補正画像の画素のうち前記光変調素子の表示可能領域に入らない画素がある場合、当該画素を範囲外画素とし、元画像において当該範囲外画素に対応する画素を包含する領域を背景処理領域として定め、元画像に対し、当該背景処理領域の画素を所定の画素値の画素で置き換える背景処理を行い、背景処理後の元画像に対して変形を行う請求項1〜7のいずれか1項に記載の投影装置。
  9. 前記変形手段は、補正画像の画素のうちに前記光変調素子の表示可能領域に入らない画素がある場合、補正画像の全ての画素が前記光変調素子の表示可能領域に入るように元画
    像に対し縮小処理を行い、縮小処理後の元画像に対して変形を行う請求項1〜7のいずれか1項に記載の投影装置。
  10. 前記設定手段は、元画像を複数のブロックに分割し、ブロックごとに画像の特徴量を取得し、取得した特徴量に基づき1又は複数のブロックを注目領域として設定する請求項1〜9のいずれか1項に記載の投影装置。
  11. 光源と、光源からの光の透過を画像信号に基づき変調する光変調素子と、光変調素子を透過した光を投影面に投影する投影光学系と、を有する投影装置の制御方法であって、
    入力される元画像が投影面に投影された場合の投影画像における歪みを補正するために元画像を幾何学的に変形させた補正画像を生成する変形工程と、
    前記補正画像の画像信号に基づき前記光変調素子における光の透過を制御する制御工程と、
    元画像に注目領域を設定する設定工程と、
    を有し、
    前記変形工程では、元画像の注目領域の変形の度合が注目領域以外の領域の変形の度合より小さくなるように元画像の変形を行う投影装置の制御方法。
  12. 前記変形工程では、元画像の注目領域に対する、補正画像において当該注目領域に対応する領域の変形率が、元画像の注目領域以外の領域に対する、補正画像において当該注目領域以外の領域に対応する領域の変形率と比べて、より1に近くなるように、元画像に対する変形を行う請求項11に記載の投影装置の制御方法。
  13. 前記変形率は、元画像の注目領域に含まれる2つの画素の距離と、補正画像において当該2つの画素に対応する2つの画素の距離と、の比率に基づき求められる請求項12に記載の投影装置の制御方法。
  14. 前記変形率は、元画像の注目領域の面積と、補正画像において当該注目領域に対応する領域の面積と、の比率に基づき求められる請求項12に記載の投影装置の制御方法。
  15. 前記変形工程では、元画像の左辺及び右辺の画素であって、元画像の注目領域の所定の画素と縦方向の位置が同じである画素を基準画素とし、元画像の左辺及び右辺における基準画素の位置関係と、補正画像が投影面に投影された場合の投影画像である補正後投影画像の左辺及び右辺における前記基準画素に対応する画素の位置関係と、が同じになるように、元画像を変形する請求項11〜14のいずれか1項に記載の投影装置の制御方法。
  16. 前記変形工程では、元画像の注目領域の所定の画素を基準画素、補正画像において当該基準画素に対応する画素を補正基準画素とし、元画像の投影画像において前記基準画素に対応する画素の位置と、補正画像が投影面に投影された場合の投影画像である補正後投影画像において前記補正基準画素に対応する画素の位置と、が同じになるように、元画像を変形する請求項11〜14のいずれか1項に記載の投影装置の制御方法。
  17. 前記変形工程では、元画像の大きさが前記光変調素子の表示可能領域より小さく、かつ、補正画像の全ての画素が前記光変調素子の表示可能領域に入る場合、前記光変調素子の画素のうち元画像を表示する場合には使用されない画素も用いて補正画像の表示を行うことを許容するように、元画像を変形する請求項11〜16のいずれか1項に記載の投影装置の制御方法。
  18. 前記変形工程では、補正画像の画素のうち前記光変調素子の表示可能領域に入らない画素がある場合、当該画素を範囲外画素とし、元画像において当該範囲外画素に対応する画
    素を包含する領域を背景処理領域として定め、元画像に対し、当該背景処理領域の画素を所定の画素値の画素で置き換える背景処理を行い、背景処理後の元画像に対して変形を行う請求項11〜17のいずれか1項に記載の投影装置の制御方法。
  19. 前記変形工程では、補正画像の画素のうちに前記光変調素子の表示可能領域に入らない画素がある場合、補正画像の全ての画素が前記光変調素子の表示可能領域に入るように元画像に対し縮小処理を行い、縮小処理後の元画像に対して変形を行う請求項11〜17のいずれか1項に記載の投影装置の制御方法。
  20. 前記設定工程では、元画像を複数のブロックに分割し、ブロックごとに画像の特徴量を取得し、取得した特徴量に基づき1又は複数のブロックを注目領域として設定する請求項11〜19のいずれか1項に記載の投影装置の制御方法。
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