JP2014142204A - 筒形電極、およびそれを用いた燃料性状センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】 内部に収容される基板上の回路素子の正常な作動を確保可能な筒形電極を提供する。
【解決手段】 内側電極41内のサーミスタ基板50の基板面551にはサーミスタ45が設けられる。基板面551に平行な仮想平面P1上に投影された内側電極41の中心軸φP1に垂直な方向の第2挿入部56の長さをw、中心軸φP1に垂直な方向のサーミスタ45の長さをa、仮想平面P1に垂直な方向のサーミスタ45の長さをb、および内側電極41の内径をdとすると、中心軸φP1上の点から仮想平面P1上のサーミスタ45の中心451までの距離xが、{(d/2)2−(y+b)2}1/2−a/2(ただし、y={(d/2)2−(w/2)2}1/2)より小さくなるようにサーミスタ45は設けられる。これにより、サーミスタ基板50が内側電極41内を移動するとき、サーミスタ45と内側電極41との当接を防止することができる。
【選択図】 図3
【解決手段】 内側電極41内のサーミスタ基板50の基板面551にはサーミスタ45が設けられる。基板面551に平行な仮想平面P1上に投影された内側電極41の中心軸φP1に垂直な方向の第2挿入部56の長さをw、中心軸φP1に垂直な方向のサーミスタ45の長さをa、仮想平面P1に垂直な方向のサーミスタ45の長さをb、および内側電極41の内径をdとすると、中心軸φP1上の点から仮想平面P1上のサーミスタ45の中心451までの距離xが、{(d/2)2−(y+b)2}1/2−a/2(ただし、y={(d/2)2−(w/2)2}1/2)より小さくなるようにサーミスタ45は設けられる。これにより、サーミスタ基板50が内側電極41内を移動するとき、サーミスタ45と内側電極41との当接を防止することができる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、回路素子が設けられた基板を内部に収容する筒形電極、およびその筒形電極を用いて燃料の性状を検出する燃料性状センサに関する。
従来、内燃機関の燃料に含まれるアルコールの濃度を検出する燃料性状センサが知られている。燃料性状センサでは、燃料に浸漬される2つの電極の帯電量から算出される電極間の静電容量に基づいて燃料のアルコール濃度を算出する。例えば、特許文献1には、内側電極の内部に温度センサを実装した基板を挿入し、検出される燃料温度と算出される静電容量との関係から燃料のアルコール濃度を算出する燃料性状センサが記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の燃料性状センサでは、基板上の温度センサの実装位置や基板の幅によって温度センサが内側電極の内壁に当接するおそれがある。この場合、温度センサは、内側電極と導通するため、正確な燃料温度を検出できなくなる。
本発明の目的は、内部に収容される基板上の回路素子の正常な作動を確保可能な筒形電極を提供することにある。
本発明の筒形電極は、筒形状の電極部と、電極部の内部に収容される基板と、基板上に設けられる回路素子と、を備え、回路素子は、基板が電極部の内壁に当接するとき電極部の内壁との間に隙間が形成される位置に設けられることを特徴とする。
本発明の筒形電極では、電極部の内部において基板が移動し基板が電極部の内壁に当接するとき、基板上の回路素子と電極部の内壁との間に隙間が形成される。これにより、回路素子と電極部との間の絶縁を確保することができる。したがって、回路素子が正常に作動することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
本発明の一実施形態による筒形電極を用いた燃料性状センサを図1から図5に示す。
図1に示すように、燃料性状として燃料中のエタノール濃度を検出する燃料性状センサ1は、車両の燃料供給系統70に設けられる。より詳細には、燃料性状センサ1は、燃料タンク72とデリバリパイプ75とを接続する燃料配管74に設けられる。
本発明の一実施形態による筒形電極を用いた燃料性状センサを図1から図5に示す。
図1に示すように、燃料性状として燃料中のエタノール濃度を検出する燃料性状センサ1は、車両の燃料供給系統70に設けられる。より詳細には、燃料性状センサ1は、燃料タンク72とデリバリパイプ75とを接続する燃料配管74に設けられる。
燃料タンク72には、ガソリンとエンタノールとが混合された混合ガソリン(以下適宜、単に「燃料」という。)が貯留される。燃料タンク72には、ガソリンとエタノールとの混合液体、ガソリン、および、エタノールのいずれもが任意で給油可能である。したがって、燃料タンク72内の燃料中のエタノール濃度は、0〜100%の間で、給油時点を境に変動する可能性がある。
燃料タンク72内の燃料は、燃料ポンプ73により燃料配管74を通り、デリバリパイプ75へ圧送され、インジェクタ76から図示しない吸気管またはシリンダ内へ噴射される。インジェクタ76は、エンジンのECU77により駆動制御される。
燃料タンク72内の燃料は、燃料ポンプ73により燃料配管74を通り、デリバリパイプ75へ圧送され、インジェクタ76から図示しない吸気管またはシリンダ内へ噴射される。インジェクタ76は、エンジンのECU77により駆動制御される。
ECU77は、マイクロコンピュータなどから構成され、燃料性状センサ1からの検出信号、および、エンジンの駆動に係る各種検出信号が入力される。一実施形態では、最適条件、例えば、排気中に含まれる有害物質量が最小かつ省燃費条件、でエンジンを運転するため、エンジンへ供給される燃料中のエタノール濃度を燃料性状センサ1により検出し、検出されたエタノール濃度に応じ、空燃比、燃料噴射量、点火時期等の各種制御パラメータを制御している。なお、インジェクタ76にできるだけ近い位置におけるエタノール濃度を測定しエンジンを最適条件で運転すべく、燃料性状センサ1は、インジェクタ76に近い位置に設けることが好ましい。
燃料性状センサ1は、図2に示すように、ハウジング10、外側電極31、内側電極41、サーミスタ45、サーミスタ基板50、および、回路部60などを備える。なお、図2および図4には、燃料の流れ方向を矢印Fで示す。
ハウジング10は、第1ハウジング11、および、第2ハウジング21を有する。
第1ハウジング11は、例えばステンレス等の金属により、略筒状に形成される。第1ハウジング11の内部には、燃料室12が形成される。第1ハウジング11の径方向外側には、連結管部16、17が形成される。連結管部16、17は、例えばステンレス等の金属により筒状に形成される。一実施形態では、連結管部16、17は、第1ハウジング11と一体に形成されている。連結管部16の内部には通路18が形成され、連結管部17の内部には通路19が形成される。通路18、19は、燃料室12と連通する。また、連結管部16、17は、図示しないコネクタ等を介して燃料配管74(図1参照)と接続する。これにより、連結管部16、17の通路18、19、および、第1ハウジング11の燃料室12には、燃料が流れる。なお、一実施形態による燃料性状センサ1では、燃料は、矢印Fのように図2の紙面左側から流れ、通路18、燃料室12、通路19の順に通って図2の紙面右側に流れる。
第1ハウジング11は、例えばステンレス等の金属により、略筒状に形成される。第1ハウジング11の内部には、燃料室12が形成される。第1ハウジング11の径方向外側には、連結管部16、17が形成される。連結管部16、17は、例えばステンレス等の金属により筒状に形成される。一実施形態では、連結管部16、17は、第1ハウジング11と一体に形成されている。連結管部16の内部には通路18が形成され、連結管部17の内部には通路19が形成される。通路18、19は、燃料室12と連通する。また、連結管部16、17は、図示しないコネクタ等を介して燃料配管74(図1参照)と接続する。これにより、連結管部16、17の通路18、19、および、第1ハウジング11の燃料室12には、燃料が流れる。なお、一実施形態による燃料性状センサ1では、燃料は、矢印Fのように図2の紙面左側から流れ、通路18、燃料室12、通路19の順に通って図2の紙面右側に流れる。
第2ハウジング21は、例えば樹脂等により形成される。第2ハウジング21は、円筒部22、および、基板収容部23を有している。
円筒部22は、第1ハウジング11の一方の端部に形成される開口13から第1ハウジング11の内部に挿入される。円筒部22の径方向内側には、樹脂等により略円筒状に形成されるホルダ29が設けられる。ホルダ29は、二次成形等により第2ハウジング21に固定されている。
円筒部22は、第1ハウジング11の一方の端部に形成される開口13から第1ハウジング11の内部に挿入される。円筒部22の径方向内側には、樹脂等により略円筒状に形成されるホルダ29が設けられる。ホルダ29は、二次成形等により第2ハウジング21に固定されている。
基板収容部23の内部には、電気回路がプリントされた回路基板25が収容されている。回路基板25は、熱かしめ等により第2ハウジング21に固定される。また、基板収容部23には、端子27を有するコネクタ26が形成されている。端子27は、一方の端部が回路基板25に挿通されてはんだ等により電気的に接続され、中間部が第2ハウジング21に埋設され、他方の端部がコネクタ26の内部空間に設けられる。これにより、コネクタ26は、ECU77(図1参照)や図示しない電源等と回路部60とを電気的に接続可能である。
外側電極31および内側電極41は、いずれも略円筒状に形成される。一実施形態では、外側電極31と内側電極41とは、略同心状に設けられる。外側電極31の回路基板25側の端部は、図示しない端子等を介して回路基板25に接続される。また、内側電極41の回路基板25側の端部は、端子43を介して回路基板25と接続される。
外側電極31は、回路基板25側の端部が第2ハウジング21の円筒部22にインサート成形されている。外側電極31の回路基板25側の端部は、第2ハウジング21の円筒部22とホルダ29との間に配置される。外側電極31は、径方向外側に突出する突出部32を有する。突出部32は、外側電極31と第1ハウジング11の間に設けられるOリング38の脱落を防止する。これにより、第1ハウジング11と外側電極31とは、円筒部22およびOリング38により所定の距離が維持され、絶縁されつつ保持される。
内側電極41は、回路基板25とは反対側に底部42を有する有底円筒状に形成される。「電極部」としての内側電極41は、回路基板25側において、外側電極31の径方向内側であって、内側電極41の径方向外側に設けられるホルダ29に埋め込まれている。また、外側電極31と内側電極41との間であって、ホルダ29の先端側には、Oリング39が設けられる。これにより、外側電極31と内側電極41とは、ホルダ29およびOリング39により、所定の距離が維持され、絶縁されつつ保持される。
外側電極31は、径方向に通じる燃料孔33、34を有している。第1ハウジング11の燃料室12の燃料は、燃料孔33、34を経由して外側電極31と内側電極41との間の空間35に流入する。これにより、外側電極31および内側電極41は、空間35に流入した燃料を誘電体とし、コンデンサとして機能する。なお、内側電極41は、先端側に底部42を有する有底円筒状に形成されているので、内側電極41の内部には燃料は流入しない。また、Oリング38、39は、燃料室12および空間35内の燃料が、Oリング38、39よりも回路基板25側に流入することを防止する。
サーミスタ45は、温度に応じて抵抗値が変化する抵抗体により構成される。「回路素子」としてのサーミスタ45は、チップ型であり、サーミスタ基板50に実装される。また、サーミスタ45は、サーミスタ基板50に形成される図示しない配線を経由して回路部60と電気的に接続される。
サーミスタ基板50は、接続部51、52、第1挿入部55、および第2挿入部56を有する。接続部51、52、第1挿入部55、および第2挿入部56は、一体に形成される。サーミスタ基板50は、特許請求の範囲に記載の「基板」に相当する。
接続部51、52は、回路基板25に形成されるスルーホール251、252に挿通され、はんだ等で固定される。また、接続部51、52には、スルーホール53、54が形成される。スルーホール53、54は、少なくとも一部がスルーホール251、252の内部となるように配置される。これにより、はんだづけの際の作業性が向上する。また、スルーホール53、54、251、252の縁部および内壁には、導電体が設けられる。これにより、サーミスタ基板50は、回路基板25に保持されるとともに、電気的に接続される。
接続部51、52は、回路基板25に形成されるスルーホール251、252に挿通され、はんだ等で固定される。また、接続部51、52には、スルーホール53、54が形成される。スルーホール53、54は、少なくとも一部がスルーホール251、252の内部となるように配置される。これにより、はんだづけの際の作業性が向上する。また、スルーホール53、54、251、252の縁部および内壁には、導電体が設けられる。これにより、サーミスタ基板50は、回路基板25に保持されるとともに、電気的に接続される。
第2挿入部56は、内側電極41の底部42近傍まで挿入される。第2挿入部56にはサーミスタ45が実装される。第2挿入部56は、図4に示すように、内側電極41の中心軸φ方向の長さLが、サーミスタ45が実装されるのに十分な長さとなるように形成される。第2挿入部56は、特許請求の範囲に記載の「実装部」に相当する。
第1挿入部55は、第2挿入部56と接続部51、52との間に設けられる。第1挿入部55は、図4に示すように、内側電極41の中心軸φに垂直な方向の長さw1が、第2挿入部56の中心軸φに垂直な方向の長さw2に比べて短くなるように形成されている。第1挿入部55は、特許請求の範囲に記載の「接続部」に相当する。
第1挿入部55は、第2挿入部56と接続部51、52との間に設けられる。第1挿入部55は、図4に示すように、内側電極41の中心軸φに垂直な方向の長さw1が、第2挿入部56の中心軸φに垂直な方向の長さw2に比べて短くなるように形成されている。第1挿入部55は、特許請求の範囲に記載の「接続部」に相当する。
第1挿入部55の一部および第2挿入部56と内側電極41との間には、熱伝導部材49が設けられる。これにより、例えば、燃料の温度変化が生じる過渡期であっても、サーミスタ45による検出誤差を小さくする。
回路部60は、回路基板25に実装される複数の電子部品から構成される。回路部60は、外側電極31、内側電極41、および、外側電極31と内側電極41との間の燃料により構成されるコンデンサの静電容量(以下、「燃料の静電容量」という。)を算出する。また、回路部60は、サーミスタ45に通電するとき、検出される電圧からサーミスタ45の抵抗値を算出する。
回路部60では、サーミスタ45の抵抗値から燃料温度を算出し、燃料の静電容量と燃料温度との関係から燃料中のエタノール濃度を算出する。
回路部60では、サーミスタ45の抵抗値から燃料温度を算出し、燃料の静電容量と燃料温度との関係から燃料中のエタノール濃度を算出する。
一実施形態による筒形電極を用いた燃料性状センサ1では、内側電極41とサーミスタ基板50およびサーミスタ基板50上に実装されているサーミスタ45との位置関係について特徴がある。ここで、図3、4に基づいて燃料性状センサ1の特徴を説明する。
図3には、外側電極31、内側電極41、サーミスタ基板50の第2挿入部56、およびサーミスタ45の断面図であって、内側電極41の中心軸φに略垂直な断面図である。
サーミスタ45は、内側電極41の中心軸φに対して垂直であって平板状に形成されている第2挿入部56の長手方向に平行な基板面551上に実装されている。このとき、サーミスタ45は、燃料の温度を正確に検出するため、空間35に可能な限り近づけるように内側電極41の内壁411付近に実装される。基板面551は、特許請求の範囲に記載の「回路素子が設けられている面」に相当する。
サーミスタ45は、内側電極41の中心軸φに対して垂直であって平板状に形成されている第2挿入部56の長手方向に平行な基板面551上に実装されている。このとき、サーミスタ45は、燃料の温度を正確に検出するため、空間35に可能な限り近づけるように内側電極41の内壁411付近に実装される。基板面551は、特許請求の範囲に記載の「回路素子が設けられている面」に相当する。
ここで、基板面551に平行な仮想平面P1を仮定し仮想平面P1上に内側電極41の中心軸φ、サーミスタ基板50の第2挿入部56、およびサーミスタ45を投影したとき、仮想平面P1上の内側電極41の中心軸φP1上の点から仮想平面P1上のサーミスタ45の中心451までの距離をx(m)、仮想平面P1上の中心軸φP1に対して垂直な方向の第2挿入部56の長さをw(m)、仮想平面P1上の中心軸φP1に対して垂直な方向のサーミスタ45の長さをa(m)、仮想平面P1に対して垂直な方向のサーミスタ45の長さをb(m)、および内側電極41の内径をd(m)とすると、距離xは、以下の式1で表される。
ただし、式1に含まれる距離y(m)は、以下の式2で表される。
なお、距離yは、図3に示すように、仮想平面P1に対して垂直な方向の内側電極41の中心軸φと基板面551との距離を表している。
次に、燃料性状センサ1の製造方法について図2および図5に基づいて説明する。
最初に、内側電極41およびホルダ29を一次成形する。
また、別の工程では、サーミスタ45を実装したサーミスタ基板50を作成する。サーミスタ基板50は、図5に示すように、1枚の基板用樹脂部材24から複数個のサーミスタ基板50を切り抜くことにより作成する。サーミスタ基板50を作成するとき、最初に、電気配線を設け、次に第2挿入部56と基板用樹脂部材24とを接続する接続部241を残してサーミスタ基板50の形状を形成する。サーミスタ基板50の形状が形成された基板用樹脂部材24の所定の位置にサーミスタ45を設ける。その後、接続部241、242を点線C、Dに沿って切断し、サーミスタ基板50を基板用樹脂部材24から切り離す。
また、別の工程では、サーミスタ45を実装したサーミスタ基板50を作成する。サーミスタ基板50は、図5に示すように、1枚の基板用樹脂部材24から複数個のサーミスタ基板50を切り抜くことにより作成する。サーミスタ基板50を作成するとき、最初に、電気配線を設け、次に第2挿入部56と基板用樹脂部材24とを接続する接続部241を残してサーミスタ基板50の形状を形成する。サーミスタ基板50の形状が形成された基板用樹脂部材24の所定の位置にサーミスタ45を設ける。その後、接続部241、242を点線C、Dに沿って切断し、サーミスタ基板50を基板用樹脂部材24から切り離す。
次に、一次成形された内側電極41およびホルダ29と、外側電極31および第2ハウジング21とを二次成形する。
次に、内側電極41の内部に流動状態の熱伝導部材49を流し込む。熱伝導部材49が流し込まれた後、サーミスタ45を実装したサーミスタ基板50を挿入する。このとき、内側電極41内の熱伝導部材49には流動性があるため、サーミスタ基板50は、内側電極41に対して相対移動する。
最後に、基板収容部23に組み付ける回路基板25に、外側電極31、内側電極41、サーミスタ基板50およびコネクタ26の端子27を電気的に接続し、封止することにより燃料性状センサ1は完成する。
次に、内側電極41の内部に流動状態の熱伝導部材49を流し込む。熱伝導部材49が流し込まれた後、サーミスタ45を実装したサーミスタ基板50を挿入する。このとき、内側電極41内の熱伝導部材49には流動性があるため、サーミスタ基板50は、内側電極41に対して相対移動する。
最後に、基板収容部23に組み付ける回路基板25に、外側電極31、内側電極41、サーミスタ基板50およびコネクタ26の端子27を電気的に接続し、封止することにより燃料性状センサ1は完成する。
一実施形態による内側電極41を用いた燃料性状センサ1では、式1および式2の条件を満たす位置にサーミスタ45が設けられる。これにより、熱伝導部材49が流動状態であってサーミスタ基板50を内側電極41の内部に挿入したとき、サーミスタ基板50が内側電極41に対して中心がずれて挿入された場合でも、サーミスタ45と内側電極41の内壁411との間には隙間が形成される。また、一実施形態による燃料性状センサ1では、燃料室12の燃料の温度を正確に検出するため、サーミスタ45は可能な限り内側電極41の内壁411の近傍に実装される。このため、サーミスタ基板50の移動により内側電極41と導通するおそれがあるが、式1および式2の条件を満たす位置に実装することにより内側電極41との絶縁を確保する。これにより、サーミスタ45と内側電極41との導通を防止することができる。したがって、サーミスタ45は正常に作動することができる。
サーミスタ基板50の第1挿入部55は、内側電極41の中心軸φに垂直な方向の長さw1が第2挿入部56の中心軸φに垂直な方向の長さw2に比べて短くなるように形成されている。これにより、サーミスタ45が実装される第2挿入部56のみを式1および式2の条件を満たし、かつ、サーミスタ45が内側電極41の内壁411に当接しないように平行度や直角度などを管理する。一方、第1挿入部55は、上述したような精度の管理を必要としないため、サーミスタ基板50の製作を容易にすることができる。
また、第1挿入部55の長さw1は、第2挿入部56の長さw2に比べて短いため、接続部51、52から第2挿入部56へ伝わる熱量が小さくなる。これにより、サーミスタ45は燃料温度を正確に検出することができる。
また、第1挿入部55に基板用樹脂部材24の接続部241が設けられることにより、接続部242だけでサーミスタ基板50が保持される場合に比べて、サーミスタ45を実装するときのサーミスタ基板50のそりを抑制する。これにより、サーミスタ基板50に対するサーミスタ45の実装位置の精度を向上することができる。また、サーミスタ基板50上に設けられるはんだの残留応力を低減することができる。
(他の実施形態)
(ア)上述の実施形態では、本発明の筒形電極を内側電極として用いる燃料性状センサを説明した。しかしながら、本発明の筒形電極を用いる装置はこれに限定されない。回路素子を実装した基板を内部に収容する筒形電極を用いる装置であればよい。
(ア)上述の実施形態では、本発明の筒形電極を内側電極として用いる燃料性状センサを説明した。しかしながら、本発明の筒形電極を用いる装置はこれに限定されない。回路素子を実装した基板を内部に収容する筒形電極を用いる装置であればよい。
(イ)上述の実施形態では、サーミスタ基板の第1挿入部は、内側電極の中心軸に垂直な方向の長さが第2挿入部の内側電極の中心軸に垂直な方向の長さに比べ短くなるように形成されているとした、しかしながら、第1挿入部と第2挿入部との大きさの関係はこれに限定されない。図6に示す燃料性状センサのように、内側電極41の内部に挿入されるサーミスタ基板80の第1挿入部85の内側電極の中心軸に垂直な方向の長さが、サーミスタ45が実装される第2挿入部86の内側電極の中心軸に垂直な方向の長さと同じ長さで形成されてもよい。
(ウ)上述の実施形態では、サーミスタ基板に実装されるサーミスタは1つであるとした。しかしながら、サーミスタ基板に実装されるサーミスタの数はこれに限定されない。複数個あってもよい。その場合、第2挿入部は、内側電極の中心軸方向の長さが全てのサーミスタが実装される長さであればよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲の種々の形態で実施可能である。
1、2 ・・・燃料性状センサ、
41 ・・・内側電極(電極部)、
411 ・・・内壁、
45 ・・・サーミスタ(回路素子)、
50、80 ・・・サーミスタ基板(基板)、
51、52 ・・・接続部、
55、85 ・・・第1挿入部(接続部)
56、86 ・・・第2挿入部(実装部)、
551 ・・・基板面(回路素子が設けられている面)、
φ ・・・内側電極の中心軸(電極部の中心軸)、
P1 ・・・仮想平面。
41 ・・・内側電極(電極部)、
411 ・・・内壁、
45 ・・・サーミスタ(回路素子)、
50、80 ・・・サーミスタ基板(基板)、
51、52 ・・・接続部、
55、85 ・・・第1挿入部(接続部)
56、86 ・・・第2挿入部(実装部)、
551 ・・・基板面(回路素子が設けられている面)、
φ ・・・内側電極の中心軸(電極部の中心軸)、
P1 ・・・仮想平面。
Claims (4)
- 筒形状の電極部(41)と、
前記電極部の内部に収容される基板(50、80)と、
前記基板上に設けられる回路素子(45)と、
を備え、
前記回路素子は、前記基板が前記電極部の内壁(411)に当接するとき、前記電極部の内壁との間に隙間が形成される位置に設けられることを特徴とする筒形電極。 - 前記基板の前記回路素子が設けられている面(551)に平行な仮想平面(P1)上に前記電極部の中心軸(φ)、前記基板、および前記回路素子を投影するとき、前記仮想平面上の前記電極部の中心軸上(φP1)の点から前記仮想平面上の前記回路素子の中心(451)までの距離をx、前記仮想平面上の前記電極部の中心軸に対して垂直な方向の前記基板の長さをw、前記仮想平面上の前記電極部の中心軸に対して垂直な方向の前記回路素子の長さをa、前記仮想平面に対して垂直な方向の前記回路素子の長さをb、および前記電極部の内径をdとすると、前記回路素子は、下記に示す距離xの位置に設けられることを特徴とする請求項1に記載の筒形電極。
ただし、
- 前記基板は、前記回路素子が設けられる実装部(56)と、外部の電気回路と前記実装部とを電気的に接続する接続部(51、52、55)と、から構成され、
前記電極部の中心軸(φ)に対して垂直な方向の前記接続部の長さ(w1)は、前記電極部の中心軸に対して垂直な方向の前記実装部の長さ(w2)より短いことを特徴とする請求項1または2に記載の筒形電極。 - 燃料中に浸漬される請求項1から3のいずれか一項に記載の筒形電極と、
前記筒形電極の径外方向に設けられる外側電極(31)と、
前記筒形電極と前記外側電極との間を流れる燃料の電気的特性値、および前記回路素子により検出される燃料の温度に基づき、燃料の性状を算出する回路部(60)と、
を備えることを特徴とする燃料性状センサ。
Priority Applications (1)
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| JP2013009462A JP2014142204A (ja) | 2013-01-22 | 2013-01-22 | 筒形電極、およびそれを用いた燃料性状センサ |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2013009462A JP2014142204A (ja) | 2013-01-22 | 2013-01-22 | 筒形電極、およびそれを用いた燃料性状センサ |
Publications (1)
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ID=51423619
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| JP2013009462A Pending JP2014142204A (ja) | 2013-01-22 | 2013-01-22 | 筒形電極、およびそれを用いた燃料性状センサ |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| WO2019049430A1 (ja) * | 2017-09-11 | 2019-03-14 | Kyb株式会社 | 流体性状検出装置 |
-
2013
- 2013-01-22 JP JP2013009462A patent/JP2014142204A/ja active Pending
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