JP2014143871A - 架線乗り出し器具用取付具およびこれを用いた架線乗り出し器具の取付方法 - Google Patents

架線乗り出し器具用取付具およびこれを用いた架線乗り出し器具の取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 鉄塔の腕金の延び方向と同じ方向に架線が架設されている場合であっても、架線梯子などを適正に取り付ける。
【解決手段】 棒状のアングル体2と、アングル体2を金車吊りアングル110に沿って重なるように、かつ、アングル体2が金車吊りアングル110の端部から突出するように、アングル体2を金車吊りアングル110に着脱自在に取り付けるスリット31〜34と、を備える。このような取付具1を金車吊りアングル110に取り付け、アングル体2の突出部2aに架線梯子300の基端部300aを固定し、架線梯子300の梯子フック301を第2の送電線202に掛けて固定する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、鉄塔に配設された架線側に向かって乗り出す際などに使用される架線乗り出し器を、取り付けるための架線乗り出し器具用取付具および、この取付具を用いた架線乗り出し器具の取付方法に関する。
例えば、送電鉄塔において、送電線や碍子の保守、点検などのために、鉄塔の腕金から送電線(架線)側に向かって乗り出す場合があり、このような場合、足場を確保するために、架線梯子(架線乗り出し器)などが使用されている(例えば、特許文献1参照。)。すなわち、鉄塔の腕金が延びる(突き出る)方向に対して、送電線が略垂直な方向に延びるように架設されている場合、架線梯子の一端部・基端部を腕金に固定する。そして、架線梯子の他端部・先端部に取り付けられたフックを架線に掛けて、架線梯子を取り付けるものである。
特開2008−182795号公報
ところで、鉄塔の腕金が延びる方向と同一の方向に、送電線が架設されている場合がある。すなわち、図10、11に示すように、鉄塔100の腕金101に対して、第1の送電線201が略垂直な方向に延びるように架設されているとともに、腕金101の延び方向D1から延長するように、第2の送電線202が架設されている場合がある。
このような第2の送電線202側に向かって乗り出す際に、上記のようにして架線梯子を取り付ける場合、図12、13に示すように、架線梯子300の基端部300aを腕金101の先端部に固定し、架線梯子300の先端部300bに取り付けられた梯子フック301を第2の送電線202に掛けることになる。しかしながら、このような取付状態では、図示のように、架線梯子300が第2の送電線202や碍子連204の真下に位置するため、架線梯子300を足場として乗り出す際に、第2の送電線202や碍子連204が邪魔となって乗り出し難い。
また、架線梯子300の基端部300aを腕金101の先端部に固定する際に、固定・作業するスペースが狭く、適正かつ迅速に固定することが困難である。しかも、架線梯子300を第2の送電線202側に延ばす際に、架線梯子300が碍子連204に当たって碍子連204を損傷させるおそれがある。また、図13に示すように、第2の送電線202の先端部(ジャンパ線)202aが架線梯子300に当たり、擦り傷などの損傷を第2の送電線202に与えるおそれがある。
そこでこの発明は、鉄塔の腕金の延び方向と同じ方向に架線が架設されている場合であっても、架線乗り出し器具を適正に取り付けることを可能にする架線乗り出し器具用取付具、およびこれを用いた架線乗り出し器具の取付方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、鉄塔の本体から水平方向に延びる腕金の先端部に、該腕金の延び方向に略直交し略水平に延びる棒状の金車吊り部材が取り付けられ、前記腕金の先端部によって架線が架設されている状態において、前記架線側に向かって乗り出す際などに使用される架線乗り出し器を、前記腕金に取り付けるための架線乗り出し器具用取付具であって、棒状の本体部と、前記本体部を前記金車吊り部材に沿って重なるように、かつ、前記本体部が前記金車吊り部材の端部から突出するように、前記本体部を前記金車吊り部材に着脱自在に取り付ける取付手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、架線乗り出し器具用取付具の本体部を取付手段によって金車吊り部材に取り付けると、本体部が金車吊り部材に沿って重なり、かつ、本体部が金車吊り部材の端部から突出する。つまり、架線乗り出し器具用取付具の本体部が、腕金の延び方向に略直交しかつ略水平に、腕金の先端部から突出するように延びて配設される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の架線乗り出し器具用取付具において、締結部材を挿入するための締結孔が前記金車吊り部材に既設され、前記取付手段は、前記締結孔と同心になるように前記本体部に設けられた取付孔で構成され、前記締結孔と前記取付孔とを重ねて締結部材を挿入して締結することで、前記本体部が前記金車吊り部材に取り付けられ、該締結部材を取り外すことで、前記本体部が前記金車吊り部材から離脱するようになっている、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の架線乗り出し器具用取付具において、前記金車吊り部材の端部から突出した前記本体部の突出部に、前記架線乗り出し器を取り付けるためのフックが設けられている、ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載された架線乗り出し器具用取付具を用いた架線乗り出し器具の取付方法であって、前記鉄塔の腕金の延び方向と同じ方向に前記架線が架設されている場合に、前記金車吊り部材の端部から突出した前記架線乗り出し器具用取付具の本体部の突出部に、前記架線乗り出し器具の一端部を固定し、前記架線乗り出し器具の他端部を前記架線側に固定する、ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載された架線乗り出し器具用取付具を用いた架線乗り出し器具の取付方法であって、前記金車吊り部材の端部から突出した前記架線乗り出し器具用取付具の本体部の突出部に、前記架線乗り出し器具の一端部を固定し、前記架線乗り出し器具を下方に延ばした状態で他端部を前記鉄塔の本体側に固定する、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、架線乗り出し器具用取付具の本体部が、腕金の延び方向に略直交しかつ略水平に、腕金の先端部から突出するように延びて配設されるため、鉄塔の腕金の延び方向と同じ方向に架線が架設されている場合であっても、架線乗り出し器具を適正かつ容易に取り付けることが可能となる。すなわち、腕金の先端部から突出した本取付具の本体部の突出部に、架線乗り出し器具の一端部を固定し、架線乗り出し器具の他端部を架線側に固定することで、架線乗り出し器具が架線の横に(並行に)配設された状態となる。
このため、架線乗り出し器具を足場として乗り出す際に、架線などが邪魔になることがない。また、本体部の突出部が、腕金の先端部から突出して略水平に延びているため、架線乗り出し器具の一端部を本体部の突出部に固定する際に、固定・作業するスペースが広く、適正かつ容易、迅速に固定することが可能となる。しかも、架線乗り出し器具が架線の横に配設されるため、架線乗り出し器具を架線側に延ばす際に、碍子連に当てたり架線を擦ったりすることが抑制・軽減され、碍子連や架線の損傷を抑制することが可能となる。
請求項2の発明によれば、取付手段が本体部に設けられた取付孔で構成されているため、本取付具を簡易に構成することができる。しかも、金車吊り部材に既に(元々)設けられた締結孔を利用して本体部を取り付けるため、金車吊り部材に加工などを施す必要がなく、容易かつ迅速に本取付具を取り付けることができる。
請求項3の発明によれば、金車吊り部材の端部から突出した本体部の突出部に、架線乗り出し器を取り付けるためのフックが設けられているため、このフックを利用して適正かつ容易、迅速に架線乗り出し器具を取り付けることが可能となる。
請求項4の発明によれば、金車吊り部材の端部から突出した本取付具の本体部の突出部に、架線乗り出し器具の一端部を固定し他端部を架線側に固定するため、請求項1と同様に、架線乗り出し器具が架線の横に(並行に)配設された状態となる。このため、鉄塔の腕金の延び方向と同じ方向に架線が架設されている場合であっても、架線乗り出し器具を適正かつ容易に取り付けることが可能となる。
請求項5の発明によれば、金車吊り部材の端部から突出した本取付具の本体部の突出部に、架線乗り出し器具の一端部を固定し他端部を鉄塔の本体側に固定することで、架線乗り出し器具を上下方向に延ばして取り付けることができる。このため、上下方向に移動が必要な作業も適正かつ安全に行うことが可能となる。
この発明の実施の形態に係る架線乗り出し器具用取付具の使用状態を示す平面図である。 図1の正面図である。 この発明の実施の形態における金車吊りアングル周辺を示す正面図(a)と平面図(b)である。 図3の金車吊りアングルの平面図である。 図1の取付具の平面図(a)とその上面図(b)である。 図5の取付具の取付状態を示す正面図(a)と平面図(b)である。 この発明の実施の形態において、架線梯子を腕金に固定して上下方向に取り付けた状態を示す正面図である。 図7の平面図である。 この発明の実施の形態において、架線梯子を図6の取付具に固定して上下方向に取り付けた状態を示す正面図である。 腕金の先端部に2方向に延びる送電線が架設されている状態を示す平面図である。 図10の正面図である。 架線梯子の従来の取付状態を示す平面図である。 図12の正面図である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
図1、2は、この発明の実施の形態に係る架線乗り出し器具用取付具(以下、適宜「本取付具」という)1の使用状態を示す平面図と正面図である。本取付具1は、送電線(架線)201、202側に向かって乗り出す際などに使用される架線梯子(架線乗り出し器)300などを、腕金101に取り付けるための器具である。
ここで、腕金101は、鉄塔100の本体102から水平方向に延び、腕金101の延び方向D1に略垂直な方向に延びるように、第1の碍子連203を介して第1の送電線201が架設されている。さらに、腕金101の延び方向D1と同じ方向に(方向D1から延長・延出するように)、第2の碍子連204を介して第2の送電線202が架設されている。このように、腕金101の先端部に、2方向に延びる送電線201、202が引き留められて架設されている。
また、腕金101の先端部には、腕金101の延び方向D1に直交し、かつ水平に延びる棒状の金車吊りアングル(金車吊り部材)110が取り付けられている。この金車吊りアングル110は、工事時に電線・送電線を掛けたりするための部材であり、図3に示すように、断面がL字状の鋼材で構成され、腕金101を構成する腕金下部材1011、1012に取り付けられている。すなわち、腕金101の先端からV字状に延びるように腕金下部材1011、1012が配設され、この腕金下部材1011、1012をまたがるように、腕金下部材1011、1012の下面にボルト(締結部材)111、ナット112によって取り付けられている。
このような金車吊りアングル110の水平板部(水平に延びる板部)の中央側には、図4に示すように、ボルト111を挿入するための第1のボルト孔(締結孔)113、第2のボルト孔(締結孔)114が形成されている。さらに、水平板部の両端側には、金車を取り付ける金具類のボルト(例えばUクレビス、締結部材)を挿入するための第3のボルト孔(締結孔)115、第4のボルト孔(締結孔)116が形成されている。さらに、金車吊りアングル110の垂直板部(垂直に延びる板部)には、複数のボルト孔(図示せず)が形成されている。
本取付具1は、図5に示すように、主として、アングル体(本体部)2と、複数のスリット(取付手段、取付孔)31〜34と、フック4とを備えている。
アングル体2は、断面がL字状で棒状の鋼材・アングル材で構成され、金車吊りアングル110と同等の断面形状となっている。このアングル体2の長さは、後述するようにして金車吊りアングル110に取り付けられた際に、金車吊りアングル110の端部から突出する突出部2aに、架線梯子300を取り付けるスペースが十分確保されるように設定されている。
スリット31〜34は、図6に示すように、アングル体2を金車吊りアングル110に沿って下面から重なるように、かつ、アングル体2が金車吊りアングル110の一端部から突出するように、アングル体2を金車吊りアングル110に着脱自在に取り付けるための孔である。
具体的には、各スリット31〜34は、図5に示すように、横長の孔で、第1のスリット31の位置は、第1のボルト孔113と一致し(同心となり)、第2のスリット32の位置は、第2のボルト孔114と一致し、第3のスリット33の位置は、第3のボルト孔115と一致し、第4のスリット34の位置は、第4のボルト孔116と一致するように形成されている。ここで、各スリット31〜34が横長となっているのは、各ボルト孔113〜116の位置が変わった場合でも対応できるように、つまり、複数の金車吊りアングル110に対応できるように、するためのである。
また、この実施の形態では、第1のスリット31と第2のスリット32の大きさ(開口面積)は、金車吊りアングル110のボルト111を挿入できる(逃がせる)ように設定されている。一方、第3のスリット33と第4のスリット34の縦方向の長さ・高さは、金車吊りアングル110の第3のボルト孔115および第4のボルト孔116の直径と同寸法に設定されている。
そして、図6に示すように、第1のスリット31と第2のスリット32とに金車吊りアングル110のボルト111を挿入しながら、金車吊りアングル110の下面にアングル体2の上面が接するように、アングル体2を金車吊りアングル110に沿って重ねる。これにより、第3のスリット33が第3のボルト孔115と重なり、第4のスリット34が第4のボルト孔116と重なる。そして、第3のスリット33と第3のボルト孔115、および第4のスリット34と第4のボルト孔116とに取付ボルト(締結部材)51を挿入し、取付ナット52で締結することで、アングル体2(本取付具1)が金車吊りアングル110に取り付けられ、締結を解除して取付ボルト51、取付ナット52を取り外すことで、本取付具1が金車吊りアングル110から離脱するようになっている。
このようにして本取付具1を金車吊りアングル110に取り付けた状態では、アングル体2の一部(略半体)が突出部2aとして、金車吊りアングル110の一端部から突出する。また、アングル体2の他端縁(第4のスリット34側の端縁)が、金車吊りアングル110の他端縁とほぼ同位置・面一となる。
フック4は、後述するようにして架線梯子300を取り付ける際に利用可能な部材で、アングル体2の突出部2aの端縁側に設けられている。すなわち、棒材をU字状に曲げて形成された部材で、その両端部がスリット31〜34と同じ面に接続・溶接されて、アングル体2に固定されている。また、このフック4の形状、大きさは、後述するような固定ロープ310などを挿入したり、締結したりできるように設定されている。
次に、このような構成の架線乗り出し器具用取付具1を用いた架線梯子300の取付方法などについて説明する。
まず、上記のようにして、本取付具1を金車吊りアングル110に取り付ける。次に、図1、2に示すように、腕金101の延び方向D1と同じ方向に架設されている第2の送電線202側に向かって、架線梯子300を使用して乗り出す場合、本取付具1のアングル体2の突出部2aに、架線梯子300の基端部(一端部)300aを固定する。すなわち、本取付具1のフック4に固定ロープ310を挿入しながら、架線梯子300の基端部300aと本取付具1の突出部2aとを固定ロープ310で締結、固定する。
続いて、架線梯子300の先端部(他端部)300bを第2の送電線202側に延ばし(押し出し)、先端部300bに取り付けられている梯子フック301を第2の送電線202に掛けて固定する。これにより、架線梯子300が、第2の送電線202および第2の碍子連204の横に(並行に)、かつ、これらよりも低い位置に配設された状態となる。そして、この架線梯子300を足場として、作業者が第2の送電線202側に乗り出すものである。ここで、梯子フック301を第2の送電線202に掛けた後に、本取付具1の突出部2aに架線梯子300の基端部300aを固定するようにしてもよい。
一方、腕金101の下方において作業を行う場合、つまり、上下方向への移動が必要な場合、架線梯子300を上下方向に延びるように取り付ける。まず、図7、8に示すように、作業者Mが第1の送電線201側に向いて作業を行う必要がある場合、腕金101の腕金下部材1011に架線梯子300の基端部300aを固定する。すなわち、架線梯子300の基端部300aと腕金下部材1011とを固定ロープ310で締結、固定する。次に、架線梯子300を下方に延ばした状態で、架線梯子300の先端部300bと鉄塔本体102とを振れ止めロープ311でつないで、先端部300bを鉄塔本体102に固定する。ここで、作業者Mが装着している安全帯のロープM1は、腕金下部材1011に締結する。
また、図9に示すように、作業者Mが第2の送電線202側に向いて作業を行う必要がある場合、上記と同様にして、本取付具1の突出部2aに、架線梯子300の基端部(一端部)300aを固定ロープ310で固定する。次に、架線梯子300を下方に延ばした状態で、上記と同様にして、架線梯子300の先端部300bを振れ止めロープ311で鉄塔本体102に固定するものである。
以上のように、本取付具1およびこれを用いた架線梯子300の取付方法によれば、第2の送電線202側に向かって乗り出す場合であっても、架線梯子300を適正かつ容易に取り付けることが可能となる。すなわち、架線梯子300が、第2の送電線202および第2の碍子連204に対して横並びに配設された状態となるため、架線梯子300を足場として乗り出す際に、第2の送電線202や第2の碍子連204が邪魔になることがない。また、本取付具1の突出部2aが、腕金101の先端部から突出して略水平に延びているため、架線梯子300の基端部300aを突出部2aに固定する際に、固定・作業するスペースが広く、適正かつ容易、迅速に固定することが可能となる。しかも、架線梯子300が第2の送電線202や第2の碍子連204の横に配設されるため、架線梯子300を第2の送電線202側に延ばす際に、第2の送電線202や第2の碍子連204に接触して損傷させる、ということを抑制することが可能となる。
また、アングル材であるアングル体2にスリット31〜34を形成するだけで、簡易かつ低コストで本取付具1を構成、製作することができる。さらに、金車吊りアングル110に既に(元々)設けられている第3のボルト孔115、第4のボルト孔116を利用して本取付具1を取り付けるため、金車吊りアングル110に機械加工などを施すことなく、容易かつ迅速に本取付具1を取り付けることができる。しかも、アングル体2には、金車吊りアングル110のボルト111を挿入できる(逃がせる)第1のスリット31と第2のスリット32とが設けられているため、金車吊りアングル110のボルト111、ナット112を取り外す必要がない。このため、本取付具1の取り付けや取り外しを、より容易かつ迅速に行うことができる。
また、本取付具1にフック4を備えるため、このフック4を利用して適正かつ容易、迅速に架線梯子300を固定ロープ310で取り付けることが可能となる。さらに、本取付具1を上げ下げしたりする際に、フック4にウインチのフックなどを掛けることで、容易かつ安全に(落下させずに)昇降させることができる。
一方、上記のように、本取付具1の突出部2aに架線梯子300の基端部300aを固定して、架線梯子300を下方に延ばした状態で先端部300bを鉄塔本体102に固定することで、架線梯子300の正面(踏ざん・ステップが水平に延びる面)が第2の送電線202側に向く。このため、作業者Mが第2の送電線202側を向いて作業を行う場合に、この架線梯子300を登り降りたり停止したりして、適正かつ安全に作業を行うことが可能となる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、本取付具1のスリット31、32で金車吊りアングル110のボルト111を逃がし、金車吊りアングル110のボルト孔115、116に取付ボルト51を挿入して本取付具1を取り付けているが、その他の孔を利用して本取付具1を取り付けてもよい。例えば、第1のスリット31と第2のスリット32とを上記のような第3のスリット33、第4のスリット34と同形状とし、2つのボルト111を一旦外して、第1のボルト孔113と第1のスリット31および第2のボルト孔114と第2のスリット32とに、ボルト111を挿入して本取付具1を取り付けても(金車吊りアングル110と共締めしても)よい。この場合、第3のスリット33と第4のスリット34とを設けなくてもよい。
あるいは、第1のスリット31を第3のスリット33と同形状とし、第1のボルト孔113のボルト111を一旦外して、第1のボルト孔113と第1のスリット31とにボルト111を挿入し、第3のボルト孔115と第3のスリット33とに取付ボルト51を挿入して本取付具1を取り付けてもよい。この場合、金車吊りアングル110が腕金101から外れないため、作業がし易い。また、この場合、第2のスリット32と第4のスリット34とを設けなくてもよく、さらには、アングル体2の長さを第1のスリット31までとしても(第1のスリット31と第2のスリット32の間で切断しても)よい。さらには、金車吊りアングル110の垂直板部に形成されたボルト孔を利用して、本取付具1を取り付けてもよい。
一方、アングル体2はアングル材でなく角材で構成してもよく、また、両端部に突出部2aが設けられるようにしてもよい。また、取付ナット52をアングル体2に溶接したり(ウエルドナットにしたり)、アングル体2に雌ネジを形成したりしてもよい。ところで、架線乗り出し器として架線梯子300を例にして説明したが、足場ロープなどの架線乗り出し器に対しても適用することができ、また、架線が通信線の場合にも適用することができる。
1 架線乗り出し器具用取付具
2 アングル体(本体部)
2a 突出部
31〜34 スリット(取付手段、取付孔)
4 フック
51 取付ボルト(締結部材、取付手段)
52 取付ナット(取付手段)
100 鉄塔
101 腕金
102 本体
D1 腕金の延び方向
110 金車吊りアングル(金車吊り部材)
111 ボルト(締結部材)
112 ナット
113〜116 ボルト孔(締結孔)
201、202 送電線(架線)
300 架線梯子(架線乗り出し器)
300a 基端部(一端部)
300b 先端部(他端部)
301 梯子フック
310 固定ロープ
M 作業者

Claims (5)

  1. 鉄塔の本体から水平方向に延びる腕金の先端部に、該腕金の延び方向に略直交し略水平に延びる棒状の金車吊り部材が取り付けられ、前記腕金の先端部によって架線が架設されている状態において、前記架線側に向かって乗り出す際などに使用される架線乗り出し器を、前記腕金に取り付けるための架線乗り出し器具用取付具であって、
    棒状の本体部と、
    前記本体部を前記金車吊り部材に沿って重なるように、かつ、前記本体部が前記金車吊り部材の端部から突出するように、前記本体部を前記金車吊り部材に着脱自在に取り付ける取付手段と、
    を備えることを特徴とする架線乗り出し器具用取付具。
  2. 締結部材を挿入するための締結孔が前記金車吊り部材に既設され、
    前記取付手段は、前記締結孔と同心になるように前記本体部に設けられた取付孔で構成され、
    前記締結孔と前記取付孔とを重ねて締結部材を挿入して締結することで、前記本体部が前記金車吊り部材に取り付けられ、該締結部材を取り外すことで、前記本体部が前記金車吊り部材から離脱するようになっている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の架線乗り出し器具用取付具。
  3. 前記金車吊り部材の端部から突出した前記本体部の突出部に、前記架線乗り出し器を取り付けるためのフックが設けられている、
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の架線乗り出し器具用取付具。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載された架線乗り出し器具用取付具を用いた架線乗り出し器具の取付方法であって、
    前記鉄塔の腕金の延び方向と同じ方向に前記架線が架設されている場合に、
    前記金車吊り部材の端部から突出した前記架線乗り出し器具用取付具の本体部の突出部に、前記架線乗り出し器具の一端部を固定し、前記架線乗り出し器具の他端部を前記架線側に固定する、
    ことを特徴とする架線乗り出し器具の取付方法。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載された架線乗り出し器具用取付具を用いた架線乗り出し器具の取付方法であって、
    前記金車吊り部材の端部から突出した前記架線乗り出し器具用取付具の本体部の突出部に、前記架線乗り出し器具の一端部を固定し、前記架線乗り出し器具を下方に延ばした状態で他端部を前記鉄塔の本体側に固定する、
    ことを特徴とする架線乗り出し器具の取付方法。
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