JP2014144836A - コンテナクレーン - Google Patents

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Abstract

【課題】広範囲に精度よく障害物等を検出することができると共に、部品点数の増加や、制御システムの複雑化などによるコスト増加を抑制することができるコンテナクレーンを提供する。
【解決手段】走行装置と、走行装置に支持されて水平方向に延びるガーダと、ガーダに沿って走行可能なトロリーと、トロリーに吊り下げられるとともに、コンテナを係脱可能なスプレッダ10と、スプレッダ10を昇降させる昇降機構と、スプレッダ10に設けられ、レーザ光を発射して対象物の着光点の座標を取得するレーザスキャナ22と、レーザスキャナ22により取得した着光点の座標に基づいて、トロリーおよびスプレッダ10を駆動制御するクレーン制御装置とを備える。
【選択図】図3

Description

この発明は、コンテナクレーンに関し、特にそのコンテナ検知に係るものである。
コンテナ船や、外来シャシ等に対してコンテナの積み込みや積み降ろし等を行うコンテナターミナルにあっては、コスト削減等の観点から無人化・省人化が進められている。
とりわけ、コンテナを段積みして蔵置している場合、風やコンテナの変形などの影響により、蔵置コンテナの位置ずれが発生する場合がある。そのため、搬送中の吊コンテナと蔵置されたコンテナとの接触を避けるべく、吊コンテナの周囲の障害物を検知して、障害物の干渉を避ける必要がある。
そこで、特許文献1には、トロリーに配置されたレーザスキャナを用いて、ターゲットの位置や障害物の位置を計測して吊コンテナを蔵置する技術が提案されている。
また、特許文献2には、CCDカメラをスプレッダに取り付けてカメラ映像の画像処理により吊コンテナとターゲットコンテナとの各エッジを検出する技術が提案されている。
さらに、特許文献3には、事前にターゲットコンテナに隣接するロウの位置を計測して、隣接するロウの包絡線を評価することが記載されている。
また、特許文献4には、スプレッダに設けられた赤外線ビームセンサによって、吊コンテナの下端近傍にある障害物を検出することが記載されている。
特表2002−527317号公報 特開2002−205891号公報 特開2003−034490号公報 特開2006−232496号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術は、レーザスキャナがトロリーに設けられているため、とりわけスプレッダの下降時などに、スプレッダが邪魔となり計測できない領域が生じてしまうという課題がある。また、吊コンテナを載置するターゲットコンテナや、ターゲットコンテナに隣接するロウと、上述したレーザスキャナとの距離が遠いため検出精度の向上が困難であるという課題がある。
さらに、特許文献1〜4に記載の技術の場合、吊コンテナとターゲットコンテナとの各エッジを検出する吊コンテナの着床用のセンサや、隣接するロウの位置を計測する衝突防止用のセンサなど、多数のセンサを個別に設ける必要がある。そのため、部品点数の増加や、制御システムの複雑化などによってコストが増加してしまうという課題がある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、広範囲を精度よく障害物などを検出することができると共に、部品点数の増加や、制御システムの複雑化などによるコスト増加を抑制することができるコンテナクレーンを提供するものである。
上記の課題を解決するために以下の構成を採用する。
この発明に係るコンテナクレーンは、走行装置と、前記走行装置に支持されて水平方向に延びるガーダと、前記ガーダに沿って走行可能なトロリーと、前記トロリーに吊り下げられるとともに、コンテナを係脱可能なスプレッダと、前記スプレッダを昇降させる昇降機構と、前記スプレッダに設けられ、レーザ光を発射して対象物の着光点の座標を取得するレーザスキャナと、前記レーザスキャナにより取得した着光点の座標に基づいて、前記トロリーおよび前記スプレッダを駆動制御するクレーン制御装置と、を備えることを特徴とする。
このように構成することで、スプレッダと共に、レーザスキャナが上下に移動するため、スプレッダが邪魔になりレーザスキャナによって計測できない領域が生じてしまうことを防止できる。また、レーザスキャナと、ターゲットコンテナ、および、ターゲットコンテナに隣接するロウとの距離を短縮することができる。また、スプレッダに係合された吊コンテナを着床させるためのセンサや衝突を防止するためのセンサを個別に設けることなしに、スプレッダに配されたレーザスキャナのみで、吊コンテナとターゲットコンテナとの位置を検出するとともに、隣接するロウの位置を計測することができる。
さらに、この発明に係るコンテナクレーンは、上記レーザスキャナが、前記スプレッダの幅方向の側部に設けられるようにしてもよい。
このように構成することで、隣接するコンテナ同士の隙間を精度良く検出することができる。
さらに、この発明に係るコンテナクレーンは、上記クレーン制御装置は、前記スプレッダの下方から水平方向の範囲で前記レーザスキャナを走査させ、前記レーザスキャナにより取得した着光点の座標に基づいて前記スプレッダに係合されている吊コンテナと、この吊コンテナが上面に載置されるターゲットコンテナとの包絡線を求め、この包絡線に基づき吊コンテナとターゲットコンテナとの位置ずれ量を求めるずれ量導出部を備えていてもよい。
このように構成することで、吊コンテナとターゲットコンテナとの位置ずれ量をレーザスキャナの検出結果に基づいて求めることができる。
さらに、この発明に係るコンテナクレーンは、前記クレーン制御装置が、前記レーザスキャナにより取得した着光点の座標に基づいて周囲の障害物との距離を判定する障害物距離判定部と、前記周囲の障害物との距離に基づいて、前記スプレッダの下降動作を制限する下降制限制御部と、を備えていていもよい。
このように構成することで、レーザスキャナと障害物との距離に基づいて吊コンテナが障害物に衝突する前にスプレッダの下降動作を制限することができる。
さらに、この発明に係るコンテナクレーンは、前記着光点の座標を蓄積する蓄積部を備えていてもよい。
このように構成することで、様々なトロリー位置で検出した着光点の座標を蓄積できるので、現在のトロリー位置では検出できない箇所の着光点の座標も含めた形で、吊コンテナが障害物に干渉しないようにスプレッダを駆動制御できる。
この発明に係るコンテナクレーンによれば、広範囲に精度よく障害物などを検出することができると共に、部品点数の増加や、制御システムの複雑化などによるコスト増加を抑制することができる。
この発明の実施形態におけるコンテナクレーンの斜視図である。 上記コンテナクレーン、および、レーンの正面図である。 上記コンテナクレーンが有するスプレッダの平面図である。 上記コンテナクレーンのクレーン制御装置における、吊コンテナを積み重ねるターゲットコンテナ上に吊コンテナを降ろす制御を行うための機能ブロック図である。 上記吊コンテナとターゲットコンテナとレーザスキャナの走査範囲を示す斜視図である。 上記吊コンテナとターゲットコンテナとの包絡線の説明図である。 上記クレーン制御装置における吊コンテナが障害物に衝突することを防止する制御を行うための機能ブロック図である。 上記吊コンテナと隣接ロウのコンテナとの包絡線の説明図である。 上記クレーン制御装置におけるレーンの各ベイにおけるコンテナ積形状を求めるための機能ブロック図である。 上記コンテナクレーンにおいて着光座標を検出するレーザスキャナの配置の一例を示す正面図である。 上記コンテナクレーンにおいて着光座標を検出するレーザスキャナの上記図10とは異なる配置の一例を示す正面図である。 図10のレーザスキャナの配置おいて判定されるコンテナ積形状を示す説明図である。 図11のレーザスキャナの配置おいて判定されるコンテナ積形状を示す説明図である。 上記コンテナクレーンにおける着光座標の求め方の説明図である。
次に、この発明の実施形態におけるコンテナクレーンを図面に基づき説明する。この実施形態におけるコンテナクレーン1は、例えば、岸壁に接岸したコンテナ船に対してコンテナCの積み降ろし、および、コンテナCの積み込み等を行うコンテナターミナルのコンテナヤードに設けられている。
図1、図2は、この実施形態のコンテナクレーン1の概略構成を示す図である。
図1、図2に示すように、コンテナクレーン1は、コンテナヤードに設けられた複数のレーン2にそれぞれ配されてコンテナCの荷役を行う。コンテナクレーン1は、タイヤ付車輪を有する走行装置4により自走可能とされている。コンテナクレーン1は、走行装置4に支持される二対の脚部5と、これら脚部5の上端部同士を繋ぐクレーンガーダ6とを備える略門形に形成されている。そして、コンテナクレーン1は、クレーンガーダ6上を横行可能なトロリー7を備えている。トロリー7は、巻き上げ装置8(図2参照)を備えており、この巻き上げ装置8に吊ワイヤー9を介して昇降可能にスプレッダ10が吊り下げられている。
ここで、上記レーン2に蔵置されるコンテナCは、ISO規格コンテナなどのコンテナである。コンテナCは、20フィートや40フィートに代表される所定長さの直方体状に形成されている。各レーン2は、その長手方向にコンテナCの一つの長手寸法を単位長さとする複数のベイが設定されている。また、各ベイには、コンテナCの短手寸法を単位長さとする複数のロウ12が設定されている。これらロウ12には、コンテナCが複数段積み上げて蔵置可能となっている。各レーン2においては、ベイの位置、ロウ12の位置、および、ロウ12における段数に基づきコンテナCの位置が特定可能となっている。隣接するロウ12同士の間隔は、蔵置密度を向上させる目的から可能な限り狭く設定される。
また、コンテナクレーン1の脚部5間には、AGV(Automated Guided Vehicle)等の搬送台車13の走行路14が敷設されており、上記コンテナクレーン1は、搬送台車13によって搬送されてくるコンテナCを受け取って、当該コンテナCをレーン2の所定の蔵置位置に蔵置する。一方で、上記コンテナクレーン1は、レーン2に蔵置されているコンテナCを搬送台車13に受け渡すことで、コンテナCをレーン2の外部に搬出させる。
図3に示すように、スプレッダ10は、コンテナCを吊り上げるための装置であって、スプレッダ本体15と、係脱機構16と、スライド機構17とを備えている。
スプレッダ本体15は、スプレッダ10の骨格を形成する横フレーム15aおよび縦フレーム15bからなり、その中央上部に上記吊ワイヤー9が掛け回されるプーリー18(図1参照)が配されている。
係脱機構16は、コンテナCの上部四隅に形成されている係合孔(図示せず)に対して係脱するいわゆるツイストロックなどの係止片(図示せず)を備えている。係脱機構16は、コンテナCの係合孔に対向する位置に配置可能とされる。より具体的には、係脱機構16は、横フレーム15aと平行に延びる支持フレーム19の端部にそれぞれ配される。
スライド機構17は、コンテナCの長手方向に延びるガイドロッド20を備えている。スライド機構17は、ガイドロッド20に沿って支持フレーム19と共に係脱機構16をスライド移動させる。すなわち、スライド機構17によって係脱機構16の位置を調整することで、長さの異なるコンテナCであっても一つのスプレッダ10によって吊り上げることが可能となっている。
また、スプレッダ10は、支持フレーム19の各端部からスプレッダ本体15側に向かって上記ガイドロッド20と略平行に延びるセンサブラケット21を備えている。これらセンサブラケット21の端部には、レーザスキャナ22がそれぞれ取り付けられている。つまり、レーザスキャナ22は、スプレッダ10に吊られたコンテナ(以下、単に吊コンテナC1と称する)の幅方向の外側(側部)に配置される。ここで、コンテナCの幅方向とは、コンテナCの長手方向に直交する水平方向である。
レーザスキャナ22は、レーザ光を用いて測定対象物の三次元座標データを取得可能な装置である。より具体的には、レーザスキャナ22は、レーザ光が測定対象物で反射して戻ってくるまでの時間から、測定対象物までの距離を算出する。そして、測定対象物までの距離と、レーザ光の照射角度とによって着光点の座標(以下、単に着光座標と称する)を求めて、その情報を、上述した巻き上げ装置8、トロリー7、スキュー装置(図示せず)などの駆動制御を行うクレーン制御装置23へ出力する。
図4に示すように、クレーン制御装置23は、センサデータ取込部24と、包絡線判定処理部25と、ずれ量導出部26と、制御量計算部27とを備えている。これらセンサデータ取込部24と、包絡線判定処理部25と、ずれ量導出部26と、制御量計算部27とは、レーザスキャナ22の検出結果に基づき、予めレーン2の地面に設定されたターゲット上、又は、吊コンテナC1を上面に積み重ねる(載置する)対象のコンテナ(以下、単にターゲットコンテナC2と称する)上に吊コンテナC1を降ろす際の一連の制御を行う制御ブロックである。
センサデータ取込部24は、各レーザスキャナ22による検出結果を取り込むインターフェースである。センサデータ取込部24に取り込まれた着光座標のデータは、包絡線判定処理部25に向けて出力される。
包絡線判定処理部25は、センサデータ取込部24を介して取り込まれた着光座標に基づいて、吊コンテナC1およびターゲットコンテナC2の包絡線28を求める。ここで、この包絡線28は、吊コンテナC1およびターゲットコンテナC2の幅方向の外側面における輪郭と略一致する。図5に示すように、この実施形態のレーザスキャナ22は、鉛直下方からベイの延在方向(トロリー7の横行方向)の略水平位置までレーザ光を走査して包絡線28を求めている。
ずれ量導出部26は、包絡線判定処理部25によって求められた包絡線28に基づき吊コンテナC1とターゲットコンテナC2との相対的なずれ量L1を導出する。例えば、吊コンテナC1とターゲットコンテナC2とに水平方向のずれが生じている場合、図6に示すように、レーザ光の着光点までの距離に明らかな段差ができる。そのため、レーザスキャナ22に近い側の段の着光点が略水平方向に並び、これら着光点が並ぶ位置の包絡線28の水平方向の長さを求めることで、吊コンテナC1とターゲットコンテナC2とのずれ量L1を導出できる。
制御量計算部27は、ずれ量導出部26により導出されたずれ量L1に基づいて、ずれ量L1が減少する方向にスプレッダ10を移動させるための制御量を求める。より具体的には、巻き上げ装置8、トロリー7、および、スプレッダ10の傾きを制御するスキュー装置(図示せず)などによる制御量を導出する。クレーン制御装置23は、制御量計算部27により導出した制御量の情報に基づいて、巻き上げ装置8、トロリー7、および、スプレッダ10の駆動制御を行う。
図7に示すように、クレーン制御装置23は、さらに、障害物距離判定部29と、巻下げ速度制限量計算部30とを備えている。これら障害物距離判定部29と、巻下げ速度制限量計算部30とは、吊コンテナC1が障害物に衝突することを防止する一連の制御処理を行う。
障害物距離判定部29は、吊コンテナC1(吊荷)と、ターゲットコンテナC2に隣接するロウ12のコンテナC(周囲の障害物)との距離を、包絡線判定処理部25によって求められる包絡線28a,28bに基づいて判定する。より具体的には、図8に示すように、包絡線判定処理部25によって求められる包絡線28は、吊コンテナC1とターゲットコンテナC2との側面上を延びる包絡線28aと、ターゲットコンテナC2に隣接するロウ12(以下、単に隣接ロウ12aと称する)に蔵置されたコンテナCの包絡線28bとがある。障害物距離判定部29は、上記包絡線28a,28b同士の距離に基づいて、吊コンテナC1と隣接ロウ12aのコンテナCとの距離を求めて、その情報を巻下げ速度制限量計算部30に出力する。
巻下げ速度制限量計算部30は、吊コンテナC1と隣接ロウ12aのコンテナCとの距離が、予め設定された所定距離を下回ったか否かを判定する。そして、吊コンテナC1と隣接ロウ12aのコンテナCとの距離が、予め設定された所定距離を下回ったと判定された場合には、吊コンテナC1と隣接ロウ12aのコンテナCとの衝突の可能性があると判定して、巻き上げ装置8によるスプレッダ10の下降、すなわち吊ワイヤー9の巻き下ろし速度を「0」にするなど、巻下げ動作の制限を行う。なお、吊コンテナC1と隣接ロウ12aのコンテナCとの距離が狭くなるほど、巻下げ動作を遅くするように設定してもよい。
図9に示すように、クレーン制御装置23は、さらに、着光座標計算部31と、着光点データ蓄積部32と、コンテナ積形状判定部33とを備えている。これら、着光座標計算部31と、着光点データ蓄積部32と、コンテナ積形状判定部33とは、レーン2の各ベイにおけるコンテナ積形状を求めるための制御処理を行う。ここで、コンテナ積形状とは、トロリー7の横行方向において、一つのベイに蔵置された全てのコンテナCを一体と仮定した場合のその断面輪郭形状と略等しい。このコンテナ積形状は、一つのレーン2において各ベイについて求められる。上記コンテナ積形状を求めることで、スプレッダ10と障害物との距離の検出結果によらず、吊コンテナC1を水平方向に搬送する際に、吊コンテナC1の高さを適正位置に移動させて、迅速且つ効率よく搬送させることが可能となる。
センサデータ取込部24は、上述したレーザスキャナ22による着光座標に加えて、スプレッダ10の位置すなわちレーザスキャナ22の位置を求めるべく、トロリー7などに設けられるエンコーダ34および振れセンサ35から検出データを取り込む。ここで、エンコーダ34は、トロリー7の横行位置、走行装置4によるコンテナクレーン1の走行位置を検出する。また、振れセンサ35は、トロリー7に対して吊り下げられたスプレッダ10の振れ量を検出する。なお、コンテナクレーン1の走行位置は、GPS(Global Positioning System)等の信号を受信して求めても良い。
着光座標計算部31は、図10、図11に示すように、例えば、吊コンテナC1の搬送中などに、レーザスキャナ22により着光座標を検出する。各着光座標のデータは、レーザスキャナ22の位置情報に関連付けて着光点データ蓄積部32に向けて出力される。なお、図10、図11中、レーザスキャナ22による走査範囲を二点差線の扇形で囲んで示している。
着光点データ蓄積部32は、メモリなどの記憶手段を備えており、着光座標計算部31より入力される着光座標のデータとレーザスキャナ22の位置情報とを関連付けて蓄積する。また、着光点データ蓄積部32は、同一ベイにおいて着光座標に変化が生じた場合、古い着光座標データを消去して最新の着光座標データに更新する処理を行う。
コンテナ積形状判定部33は、着光点データ蓄積部32に蓄積された着光座標データおよびレーザスキャナ22の位置情報に基づいて、対象ベイのコンテナ積形状を判定する。このコンテナ積形状により、各ロウ12のコンテナ積高さが分かる。
ここで、例えば、図10に示す位置にスプレッダ10がある場合、図10中に一点鎖線で囲むロウ12(図10中、左から2番目のロウ)の最上段のコンテナCは、隣接ロウ12aのコンテナCに隠れてしまい、レーザスキャナ22から発射されるレーザ光が届かない。この場合、コンテナ積形状判定部33は、図12に太線で示すようなコンテナ積形状を判定する。ここで、図12中、破線で示すのは、各ロウ12の最大高さでのコンテナ積形状であって、上記のようにレーザ光が届かないロウ12のコンテナCについては、デフォルト値として、そのロウ12の最大高さ位置の座標が着光座標の代わりに用いられる。
一方で、例えば、スプレッダ10が図10に示す位置から図11に示す位置に移動すると、図10の位置においてレーザ光が届かなかったコンテナCに対して、レーザスキャナ22からのレーザ光が着光可能となる。これにより、着光座標計算部31によって、新たな着光座標が検出される。すると、着光点データ蓄積部32に蓄積されている着光座標のデータに当該位置の着光座標としてデータが追加更新される。そして、図13に示すように、コンテナ積形状判定部33により、レーザ光が着光可能となったコンテナCの着光座標を追加したコンテナ積形状(図13中、太線で示す)が計算により求められる。
ここで、図14に示すように、着光座標(Xt,Yt)は、スプレッダ10の中心座標(Xs,Ys)を基準として計算される。より具体的には、スプレッダ10中心からレーザスキャナ22までの横行方向の距離を「W」、レーザスキャナ22から着光点までの距離を「L」、レーザスキャナ22の鉛直方向に対する角度を「θ」とすると、着光座標は、以下の(1)式および(2)式で求めることができる。
Xt=Xs+W+L・sinθ・・・(1)
Yt=Ys−L・cosθ・・・(2)
着光座標計算部31は、上記着光座標の計算を、レーザスキャナ22を走査する各角度に対して実施する。そして、求められた着光座標は、逐次、着光点データ蓄積部32に蓄積される。
したがって、上述した実施形態のコンテナクレーン1によれば、スプレッダ10と共に、レーザスキャナ22が上下に移動可能であるため、スプレッダ10が邪魔になりレーザスキャナ22によって計測できない領域が生じてしまうことを防止できる。また、レーザスキャナ22と、ターゲットコンテナC2、および、隣接ロウ12aのコンテナCとの距離を短縮することができる。
さらに、スプレッダ10に係合された吊コンテナC1を着床させるためのセンサや衝突を防止するためのセンサを個別に設けることなしに、スプレッダ10に配されたレーザスキャナ22のみで、吊コンテナC1とターゲットコンテナC2との位置を検出するとともに、隣接ロウ12aのコンテナCの位置を計測することができる。
その結果、広範囲に精度よく障害物等を検出することができると共に、部品点数の低減および制御の簡素化を図りコスト増加を抑制することができる。
また、隣接する各ロウ12同士の隙間を精度良く検出することができるため、コンテナクレーン1を無人化、省人化した場合であっても、コンテナC同士の隙間を最小限にしてコンテナCの蔵置密度を向上できる。
さらに、吊コンテナC1とターゲットコンテナC2との位置ずれ量をレーザスキャナ22の検出結果に基づいて求めることができるため、ターゲットコンテナC2に対して、正確に吊コンテナC1を着床させることができる。
また、隣接ロウ12aのコンテナCなどの障害物との距離に基づいて吊コンテナC1が障害物に衝突する前にスプレッダ10の下降動作を制限することができるため、吊コンテナC1の損傷を防止できる。
さらに、様々なトロリー7の横行位置で検出した着光座標を蓄積するので、現在のトロリー7の横行位置では検出できない着光座標を蓄積して、対象ベイのコンテナ積形状をより正確に検出することができる。そのため、吊コンテナC1が障害物に干渉しないようにスプレッダ10の駆動制御を行うことができる。その結果、コンテナヤードのベイの状況に基づき予めスプレッダ10の高さを調整することができるため、障害物との距離を検出して障害物を避けるようにスプレッダ10を移動させる場合よりも、吊コンテナC1の搬送時間を短縮することができる。
なお、この発明は上述した実施形態の構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。
例えば、上述した実施形態では、ベイに蔵置されたコンテナCをレーザスキャナ22により検出する場合について説明したが、検出対象とする物体はコンテナCに限られるものではなく、コンテナC以外の物体であってもよい。
例えば、図14に示すように、コンテナクレーン1の間を走行する搬送台車13を検出するようにしても良い。さらに、搬送台車13が、コンテナCを積載した状態か、空の状態かを検出するようにしても良い。このようにした場合、搬送台車13を検出するための専用のセンサを省略することができ、更なる部品点数の低減を図ることができる。
また、上述した実施形態では、レーザスキャナ22による着光座標にのみ基づき対象ベイのコンテナ積形状を判定する場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、スプレッダ10により蔵置されたコンテナCを掴んだとき、又は、コンテナCを積み付けたときには、そのロウ12に積み上げられているコンテナCの座標を、エンコーダなどによって検出されるスプレッダ10の高さ位置に基づいて判定し、その判定結果を着光点データ蓄積部32に蓄積させるようにしてもよい。
さらに、上述した実施形態においては、門形のコンテナクレーンを一例に説明したが、コンテナクレーンの形状は門形に限られず、また、タイヤ付車輪を有する走行装置4を具備するものに限られない。さらに、脚部5間に走行路14が敷設されていないものにも適用可能である。また、上述した実施形態においては、吊コンテナC1をターゲットコンテナC2上に着床させる場合について説明したが、地面上のロウ12の区画内に着床させても良い。また、コンテナCが無いロウ12の場合、地面の着光座標を求めても良い。
4 走行装置
6 クレーンガーダ(ガーダ)
7 トロリー
10 スプレッダ
8 巻き上げ装置(昇降機構)
22 レーザスキャナ
23 クレーン制御装置
C1 吊コンテナ
C2 ターゲットコンテナ
26 ずれ量導出部
29 障害物距離判定部
30 巻下げ速度制限量計算部(下降制限制御部)
32 着光点データ蓄積部(蓄積部)

Claims (5)

  1. 走行装置と、
    前記走行装置に支持されて水平方向に延びるガーダと、
    前記ガーダに沿って走行可能なトロリーと、
    前記トロリーに吊り下げられるとともに、コンテナを係脱可能なスプレッダと、
    前記スプレッダを昇降させる昇降機構と、
    前記スプレッダに設けられ、レーザ光を発射して対象物の着光点の座標を取得するレーザスキャナと、
    前記レーザスキャナにより取得した着光点の座標に基づいて、前記トロリーおよび前記スプレッダを駆動制御するクレーン制御装置と、を備えることを特徴とするコンテナクレーン。
  2. 前記レーザスキャナは、前記スプレッダの幅方向の側部に設けられる請求項1に記載のコンテナクレーン。
  3. 前記クレーン制御装置は、前記スプレッダの下方から水平方向の範囲で前記レーザスキャナを走査させ、前記レーザスキャナにより取得した着光点の座標に基づいて前記スプレッダに係合されている吊コンテナと、この吊コンテナが上面に載置されるターゲットコンテナとの包絡線を求め、この包絡線に基づき吊コンテナとターゲットコンテナとの位置ずれ量を求めるずれ量導出部を備える請求項2に記載のコンテナクレーン。
  4. 前記クレーン制御装置は、
    前記レーザスキャナにより取得した着光点の座標に基づいて周囲の障害物との距離を判定する障害物距離判定部と、
    前記周囲の障害物との距離に基づいて、前記スプレッダの下降動作を制限する下降制限制御部と、を備える請求項2又は3に記載のコンテナクレーン。
  5. 前記着光点の座標を蓄積する蓄積部を備える請求項1から4の何れか一項に記載のコンテナクレーン。
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