JP2014147570A - 眼科装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被検眼の近方での屈折力を良好に測定できる眼屈折力測定装置を提供する。
【解決手段】 被検眼の眼底に測定光を投光し,眼底からの反射光に基づいて被検眼の眼屈折力を測定する測定手段と、被検眼に対して固視標を呈示する固視標呈示手段と、被検眼に呈示される固視標の呈示位置を移動させるための駆動手段と、駆動手段を制御して固視標の呈示位置を遠方から近方に移動させる制御手段と、を備え、少なくとも遠方位置及び近方位置での眼屈折力を測定可能な眼屈折力測定装置であって、制御手段は、駆動手段を制御して、固視標を遠方から近方に移動させる間に、駆動手段の制御量を変更可能である。
【選択図】 図7

Description

本発明は、被検眼の眼屈折力値を測定する眼屈折力測定装置に関する。
被検眼の屈折力を他覚的に測定する眼屈折力測定装置において、被検眼が固視する固視標の呈示距離(呈示位置)を遠点から近点へと複数の呈示距離に変更させ、遠点と近点で測定した屈折力に基づいて被検眼の調節力(幅)を求め、被検眼の加入度の決定に利用する眼屈折力測定装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2006−125086号公報
ところで、従来装置において、近方での屈折力を測定する場合、固視標を遠方から近方に移動させる間における固視標の移動速度が一定であった。よって、被検眼に対する呈示距離が近方に近づいてきたとき、被検眼の追従が追いつかず、被検眼は追従を諦めてしまう場合がある。
例えば、被検眼の調節力を測定する場合においては、追従を諦らめた段階での眼屈折力に基づいて調節力が算出される。しかしながら、追従を諦らめた位置は、必ずしも被検眼の調節力の限界位置とは限らず、被検眼の調節力は、さらに大きい場合もありうる。本発明は、上記問題点を鑑み、被検眼の近方での屈折力を良好に測定できる眼屈折力測定装置を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
被検眼の眼底に測定光を投光し,前記眼底からの反射光に基づいて前記被検眼の眼屈折力を測定する測定手段と、前記被検眼に対して固視標を呈示する固視標呈示手段と、前記被検眼に呈示される前記固視標の呈示位置を移動させるための駆動手段と、前記駆動手段を制御して前記固視標の呈示位置を遠方から近方に移動させる制御手段と、を備え、少なくとも遠方位置及び近方位置での眼屈折力を測定可能な眼屈折力測定装置であって、前記制御手段は、前記駆動手段を制御して、前記固視標を遠方から近方に移動させる間に、前記駆動手段の制御量を変更可能であることを特徴とする。
本発明によれば、被検眼の近方での屈折力を良好に測定できる。
以下、本発明の実施形態に係る眼屈折力測定装置について、図面に基づいて説明する。図1は、実施形態に係る装置の外観構成図である。測定装置は、基台1と、基台1に取り付けられた顔支持ユニット2と、基台1上に移動可能に設けられた移動台3と、移動台3に移動可能に設けられ、後述する光学系を収納する測定部4を備える。測定部4は、移動台3に設けられたXYZ駆動部6により、被検眼Eに対して左右方向(X方向)、上下方向(Y方向)及び前後方向(Z方向)に移動される。駆動部6は、X,Y,Zの方向毎に設けられたスライド機構、モータ等から構成される。移動台3は、ジョイスティック5の操作により、基台1上をX方向及びZ方向に移動され、回転ノブ5aを回転操作することにより、XYZ駆動部6のY駆動によりY方向に移動される。移動台3には被検眼Eの観察像や測定結果等の各種情報を表示するモニタ7、各種設定を行うためのスイッチが配置されたスイッチ部8が設けられている。
図2は、本装置の光学系及び制御系の概略構成図である。測定光学系10は、被検眼Eの瞳孔中心部を介して被検眼Eの眼底Efにスポット状の測定指標光束を投影する投影光学系10aと、眼底Efから反射された測定指標光束を瞳孔周辺部を介してリング状に取り出す受光光学系10bと、から構成される。
投影光学系10aは、測定光学系10の光軸L1上に配置された,LEDやSLD等の測定用赤外点光源11,リレーレンズ12,ホールミラー13,駆動部23により光軸L1を中心に回転されるプリズム15,及び対物レンズ14を備え、投光手段となる。光源11は、正視眼の眼底Efと光学的に共役な位置関係となっている。また、ホールミラー13の開口は、被検眼Eの瞳孔と光学的に共役な位置関係となっている。なお、本明細書でいう「共役」とは、厳密に共役である必要はなく、測定精度との関係で必要とされる精度で共役であればよいことを意味する。
受光光学系10bは、投影光学系10aの対物レンズ14,プリズム15,及びホールミラー13が共用され、ホールミラー13の反射方向の光軸L1上に配置された,リレーレンズ16及び全反射ミラー17と、全反射ミラー17の反射方向の光軸L1上に配置された,受光絞り18,コリメータレンズ19,リングレンズ20,及びエリアCCD等からなる撮像素子22を備える。受光絞り18及び撮像素子22は、眼底Efと光学的に共役な位置関係となっている。リングレンズ20は、図3(a)及び(b)に示すように、透明平板状の片側に円筒レンズがリング状に形成されたレンズ部20aと、レンズ部20aのリング状円筒レンズ部分以外に施された遮光用のコーティングによる遮光部20bと、から構成され、被検眼Eの瞳孔と光学的に共役な位置関係となっている。撮像素子22からの出力は、画像メモリ71を介して制御部70に入力される。
対物レンズ14と被検眼Eとの間には、固視標呈示光学系30からの固視標光束を被検眼Eに導き被検眼Eの前眼部からの反射光を観察光学系50に導くビームスプリッタ(ハーフミラー)29が配置されている。本実施形態において、固視標呈示光学系30は、被検眼に対して固視標を呈示する固視標呈示手段として使用される。固視標呈示光学系30は、例えば、ビームスプリッタ29により光軸L1と同軸にされた光軸L2上に配置された,固視標呈示用可視光源31,固視標を持つ固視標板32,投光レンズ33,可視光透過・赤外光反射のダイクロイックミラー34,ハーフミラー35,及び観察用対物レンズ36を備える。光源31及び固視標板32は、制御部70が駆動部37を制御して光軸L2方向に移動されることにより、被検眼Eの雲霧を行う。なお、固指標板32として他覚遠用屈折力測定の際に用いる第1固指標板32aと、被検眼Eの調節力測定の際に用いる第2固指標板32bの2種類を備える。
また、第1固指標板32aと第2固指標板32bとは、制御部70が駆動部34を駆動することによって切り替えることができる。本実施形態では駆動部37にアクチュエータとしてステッピングモータを使用し、基準位置となるフォトインタラプタを併用する。ステッピングモータとフォトインタラプタによって、駆動部37を制御する制御部70は光軸L2上の固指標板32の位置を検知することが出来る。駆動部37を構成する部品は本実施形態に限るものでない。制御部70が固指標32を移動制御でき、光軸L2上の位置を検知できる形態であればよい。なお、本実施形態において、駆動部27は、前記被検眼に呈示される固視標の呈示位置を移動させるための駆動手段として使用される。また、本実施形態において、制御部70は、駆動部27を制御して固視標の呈示位置を遠方から近方に移動させる制御手段として使用される。
Z方向アライメント指標投影光学系45は前後方向(Z方向)検出用のアライメント指標を投影する光学系であり、測定光軸L1を挟んで対称に配置された2組の第1投影光学系45a、45bと、この第1投影光学系45a、45bより狭い角度に配置された光軸を持ち測定光軸L1 を挟んで対称に配置された2組の第2投影光学系45c、45dを備える。第1投影光学系45a、45bは、近赤外光を出射する点光源46a、46b、コリメータレンズ47a、47bを持ち、略平行光束の光により被検眼Eに無限遠の指標を投影する。一方、第2投影光学系45c、45dは、近赤外光を出射する点光源46c、46dを持ち、発散光束により被検眼Eに有限遠の指標を投影する。
観察光学系50は、固視標呈示光学系30の対物レンズ36及びハーフミラー35が共用され、ハーフミラー35の反射方向の光軸上に配置されたハーフミラー53,撮像レンズ51及び撮像素子52を備える。撮像素子52は被検眼Eの前眼部と光学的に共役な位置関係となっている。撮像素子52からの出力は画像処理部77を介して制御部70及びモニタ7に入力される。図示なき前眼部照明用光源による被検眼Eの前眼部像は、撮像素子52により撮像され、モニタ7上に動画として表示される。なお、この観察光学系50は被検眼Eの角膜に形成されるアライメント指標像(後述する指標像Ma,Mb)を検出する光学系を兼ねる。画像処理部77と制御部70とによりアライメント指標像(後述する指標像Ma,Mb)の位置が検出される。
制御部70には、画像メモリ71、メモリ75、画像処理部77、モニタ7、XYZ駆動機構6、スイッチ部8等が接続される。制御部70は、装置全体の制御を行うと共に、被検眼Eの屈折値および屈折力の算出等を行う。本実施形態では、メモリ75は、記憶手段として使用される。
被検眼の屈折力を求める場合、制御部70は、スイッチ部8からの測定開始信号の入力に基づいて測定用赤外点光源11を点灯させると共に、プリズム15を駆動部23により高速回転させる。測定用赤外点光源11から出射された測定光は、リレーレンズ12からビームスプリッタ29までを介して眼底Efに投影され、眼底Ef上で回転するスポット状の点光源像を形成する。このとき、光軸L1を中心に回転するプリズム15により、ホールミラー13の開口の瞳投影像(瞳上での投影光束)は、高速に偏心回転される。なお、プリズム15は撮像素子22の1回の露光時間(蓄光時間)で2回転する速度で回転する。
眼底Ef上に形成された点光源像の光は、反射・散乱されて被検眼Eを射出し、対物レンズ14によって集光され、高速回転するプリズム15から全反射ミラー17までを介して受光絞り18の開口上で再び集光され、コリメータレンズ19にて略平行光束(正視眼の場合)とされ、リングレンズ20によってリング状光束として取り出され、リング像として撮像素子22に受光される。
なお、本実施形態の撮像素子22および撮像素子52は二次元撮像素子であり、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサが用いられる。二次元撮像素子にCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを用いてもよい。また、本実施形態の撮像素子22と撮像素子52とは信号の入出力が同期して動作する。撮像素子22と二次元撮像素子52の撮像間隔は1/30秒であり、1回の露光時間も1/30秒である。
以上のような構成を備える装置において、その動作を説明する。本実施形態の眼屈折力測定装置は、通常の他覚遠用屈折力を測定する他覚遠用屈折力測定モードと、被検眼Eの調節力を測定する調節力測定モードを備える。まず、他覚遠用屈折力測定モードについて説明し、続けて調節力測定モードについて説明する。なお、他覚遠用屈折力測定モードは固指標を遠方に配置させて被検眼Eの眼屈折力を精度よく求める測定モードである。調節力測定モードは固指標の呈示距離を変化させて遠点と近点を検出し、被検眼Eの調節力(幅)を求める測定モードである。
被検者の顔を顔支持ユニット2に固定させた後、被検眼Eの角膜にアライメント指標を投影して、測定部4と被検眼の位置合わせを行う。なお、被検眼Eへの位置合わせ前に、検者はスイッチ部8を操作して他覚遠用屈折力測定モードを選択しておく。制御部70は、撮像素子52からの撮像信号に基づいて被検眼Eに対するアライメント状態を検出する。制御部70はマイヤーリング像Maの中心位置(略角膜中心)を算出することによりXY方向のアライメントずれを求める。Z方向のアライメント状態はアライメント指標投影光学系45により形成される4つの指標像の位置関係から検出される。Z方向のアライメント状態の適否は、第1投影光学系45a、45bによる2つの無限遠指標像の像間隔と第2投影光学系45c、45dによる有限遠指標像の像間隔とを比較することにより検出される。無限遠視標の投影では、Z方向が変化しても、その像間隔は殆ど変化しない。一方、有限遠視標の投影では、Z方向の変化に伴ってその像間隔が変化する。この特性を利用してZ方向のアライメント状態が判定できる(特開平6−46999号参照)。制御部70は、Z方向のアライメント検出結果に基づいてインジゲータGの数を増減させる。
制御部70は光源41により形成される指標像に基づいて測定部4をXY方向に移動し、アライメント指標投影光学系45により形成される4つの指標像に基づいて測定部4をZ方向に移動する。XYZの各方向のアライメント状態がそれぞれ所定の許容範囲に入ると、制御部70はアライメント完了を判断し、測定開始信号を自動的に発して測定を実行する。手動測定の場合は、検者がジョイスティック5等を操作してアライメント完了させた後、図示なき測定開始スイッチを押して測定開始信号を入力する。
トリガ信号が出力されると、制御部70は、測定用赤外点光源11を点灯させて眼底Efに測定指標を投光する。そして、制御部70は、その反射光を撮像素子52により受光し、指標像(リング像R)を検出する。このとき、はじめに予備測定が行われ、その結果に基づいて固視標呈示用可視光源31及び固視標板32が光軸方向に移動され、被検眼Eに対して雲霧がかけられる。その後、被検眼Eに対して本測定が行われる。
図4は、測定開始信号をトリガとして測定が実行されることによって、撮像素子22にて撮像されたリング像である。撮像素子22からの出力信号は、画像メモリ71に画像データ(リング画像)として記憶される。なお、本実施形態の本測定では、撮像素子22にリング画像(リング像R)を連続して撮像させ、リング画像の加算/蓄積処理を行う。加算処理の回数が1〜2回を基本とし、撮像素子22にリング画像を連続して撮像させ、加算処理を行うための画像データとして画像メモリ71に複数の画像データを記憶させる。
その後、制御部70は、画像メモリ71に記憶された複数の画像を用い、加算した画像データを生成する。制御部70は画像データに基づいて各経線方向にリング像の位置を特定する(細線化する)。制御部70は、輝度信号の波形を所定の閾値にて切断し、その切断位置での波形の中間点や、輝度信号の波形のピーク、輝度信号の重心位置などを求めることによりリング像の位置を特定する。なお、加算処理によって画像データに重畳するノイズ光を抑制することで、精度よく測定結果を求めることが可能になる(詳しくは、特開2006−187482号参照)。
次に、制御部70は、特定されたリング像の像位置に基づいて、最小二乗法等を用いて楕円像を近似する。なお、楕円近似の方法としては、眼屈折力測定や角膜形状測定等で周知である楕円近似の式を用いることができる。そして、近似された楕円の形状から各経線方向の屈折誤差を求めることができるので、これに基づいて被検眼の眼屈折値、S(球面度数)、C(柱面度数)、A(乱視軸角度)の各値が演算され、測定結果がモニタ7に表示される。
続けて、図7を用いて調節力測定モードのフローを説明する。制御部70はスイッチ部8からの入力信号に基づいて検者が測定モードを他覚遠用屈折力測定モードから調節力測定モードへと変更したことを検出する。なお、調節力測定モードは他覚遠用屈折力測定モードと同様に、撮像素子22の出力信号に基づいてモニタ7に被検眼の前眼部像F(動画)が表示される。また、アライメント検出および測定部4のXYZ方向の移動も他覚遠用屈折力測定モードと同様にして行われる。
図7のフローにおいて、制御部70は、駆動部37を制御して、固視標を遠方から近方に移動させる間に、駆動部37の制御量を変更する(図7のステップS108〜S111参照)。なお、本実施形態では、固視標として、第2固視標32bが用いられるが、もちろんこれに限定されず、第1固視標32aを用いるようにしてもよい。制御量を変更させる場合、例えば、制御部70は、固視標が遠方から近方に移動させる間に固視標の移動速度、又は固視標を遠方から近方に段階的に移動させる間に各段階における移動量、の少なくともいずれかを変更する。
固視標が遠方から近方まで移動される間、本実施形態では、制御部70は、固視標の呈示位置情報、眼屈折力の測定結果を、リアルタイムにてモニタリングする。これらのモニタリング結果は、制御量の変更に用いられる。モニタリングにおいて、例えば、制御部70は、呈示位置情報及び測定結果を連続的又は所定の時間間隔にて取得し、随時更新する。なお、制御部70は、各位置での測定結果を、呈示位置と関連付けてメモリ74に記憶しておくようにしてもよい。
モニタリング結果を用いて制御量を変更する場合、本実施形態では、図7に示すように、制御部70は、固視標の呈示位置情報と、呈示距離における眼屈折力の測定結果と、に基づいて制御量を変更するようになっている。これによって、被検眼の固視標に対する追従状態が、制御量に反映される。例えば、制御部70は、固視標の呈示位置が、眼屈折値に対して許容範囲を超えると、固視標の移動速度又は各段階における移動量を落とすようにしてもよい。また、制御部70は、固視標の呈示位置が、現在での測定時における眼屈折値に対して許容範囲を超えないように、固視標の移動を制御するようにしてもよい。なお、固視標の呈示位置と、眼屈折力の測定結果は、例えば、ディオプター値(D)、距離値(m)のいずれかに換算されて使用される。なお、制御部70は、固視標の呈示位置が、固視標が遠方から近方まで移動される間に測定された最もマイナス側の測定結果に対し、設定された閾値以上離れないように、駆動部37の制御量を変更するようにしてもよい。
図8は調節力測定モードでのモニタ7の表示画面を示す。モニタ7には被検眼の前眼部像F(動画)、他覚遠用屈折力測定モードで測定した測定値(S,C,A)、調節力を測定中の屈折力(ディオプタ)の最小値を示す屈折力最小値Dh、現在の固視標の呈示距離をディオプタに換算した固指標換算値Dp、調節力の測定を開始してからの経過時間を示す測定経過時間Tacmが表示される。後述するように、遠点となる屈折力最小値Dhから現在の固視標の呈示距離において測定した屈折力を減算して求めた直近調節力Da、固指標の呈示距離の変化に伴う直近調節力Daの変化を表す屈折力変化グラフGLPa、移動する固視標の呈示距離をディオプタに換算して描画した固指標換算グラフGLPbが調節力の測定中に表示される。なお、グラフGLPaとグラフGLPbの横軸の単位は時間(秒)であり、縦軸の単位はディオプタ(ディオプタ値)を示す。
<ステップS101>
制御部70は駆動部34を制御し、固視標32の種類を他覚遠用屈折力測定モードで使用していた第1固視標32aから、調節力測定モードで使用する第2固視標32bへと変更する。図6は調節力測定モードで使用する固視標32bである。固視標32bは円や線で構成された幾何学図柄や文字で構成される。なお、本実施形態では他覚遠用屈折力測定モードと調節力測定モードとで固視標32の図柄を変更するがこれに限るものではない。他覚遠用屈折力測定モードと調節力測定モードとで同じ図柄の固指標板を用いてもよい。
<ステップS102>
制御部70は駆動部37を制御し、固指標の呈示距離を他覚遠用屈折力測定モードで測定した遠用屈折力Dnに対して0.5ディオプタだけ遠方にずらした位置に移動させる。なお、調節力測定モードでは固視標の呈示距離を遠方から近方へと移動させる。他覚遠用屈折力測定モードで精度よく測定した被検眼Eの遠用屈折力Dnよりも遠方に指標を配置し、遠方から近方に向かう調節力の測定中に固視標の呈示距離が被検眼Eの遠用屈折力Dnとなる距離を通過させることで、調節力の測定の初期段階で固視標の追従性(視認性)を確保し、遠点を速やかに検出できる効果がある。
<ステップS103>
制御部70はステップS101で固視標の変更、ステップS102で固視標の移動が完了すると、ジョイスティック5の先端に配置されている図示なきスタートスイッチの状態を監視する。検者が調節力測定を開始するためにスタートスイッチを押したことを検出すると、制御部70は測定開始信号を出力してステップS104に進む。スタートスイッチの変化が無い間はステップS103で測定を待機する。なお、調節力の測定においては被検眼Eに呈示距離が変化する固視標を追従してもらう必要があるため、検者は調節力測定モードで測定を開始する前に被検者に変化する固視標の呈示距離に追従してもらうよう説明しておくことが好ましい。よって本実施形態では他覚遠用屈折力測定モードと異なり、制御部70は被検眼Eと測定部4のアライメント状態が所定の許容範囲に入っていても調節力の測定を自動で開始させず、固視標の変更と固視標の呈示位置の呈示距離の移動が完了するとモニタ7に準備完了を示すメッセージまたは図柄(アイコン)を表示させる。
<ステップS104>
制御部70はスタートスイッチが押されたことを検出すると、被検眼Eと測定部4のアライメント状態を判定する。被検眼Eと測定部4のアライメント状態が所定の許容範囲内に入っているときはステップS106に進む。被検眼と測定部4のアライメント状態が所定の許容範囲に入っていないときはステップS105に進む。なお、所定の許容範囲内とは他覚遠用屈折力測定モードのアライメント検出条件と同様である。
<ステップS105>
ステップS105ではスタートスイッチが押された直後に被検眼Eと測定部4のアライメント状態を検出してから、アライメント状態が所定の許容範囲に入らない経過時間を所定の判定時間と比較する。経過時間が所定の判定時間に達しない場合はステップS104に戻る。経過時間が所定の判定時間に達する場合は測定を中断してステップS103に戻る。なお、本実施形態ではスタートスイッチが押された直後から、アライメント状態が所定の許容範囲に入らない経過時間が5秒以上続くとエラーと判定して測定を停止させる。また、測定を中断してステップ103に戻る際には、モニタ7に再度スタートスイッチを押すことで測定が開始されることを示す図柄(アイコン)を表示させる。
<ステップS106>
制御部70は受光素子22から出力される垂直同期信号を監視し、受光素子22が新たに露光期間を開始するタイミングを待つ。新たに露光期間を開始するタイミングになると、制御部70は受光素子22から出力される垂直同期信号を監視して屈折力を求めるために必要な露光期間だけ待機する。ここで、他覚遠用屈折力測定モードおよび調節力測定の固視標の初期の呈示位置を決定するための屈折力の測定方法(第1屈折力測定)と、調節力測定モードの調節力の測定中に測定する屈折力の測定方法(第2屈折力測定)とを変えている。調節力測定中の屈折力測定(第2屈折力測定)では被検眼Eの雲霧を行う必要が無い、また、調節力測定モードでは被検眼Eの屈折力を求めるために必要な撮像素子22の露光期間(時間)を、他覚遠用屈折力測定モードで必要とする待機時間よりも短い時間とする。他覚遠用屈折力測定モードでは精度よく被検眼Eの遠用屈折力を測定するために撮像素子22の出力信号に対して加算処理を行うが、調節力測定モードでは速やかな測定を行うために加算処理を行わない。
より詳細には、他覚遠用屈折力測定モードでは撮像素子22から1/30秒の間隔で逐次出力される出力信号(1画像)を用いて1〜2回の加算を行う。2回の加算は3つの画像で行うため、屈折力を求めるために必要な露光時間として最大で約100msを要する。一方、調節力測定モードでは加算を行わず1画像のみで屈折力を求めるため、屈折力を求めるため必要な露光時間は1/30秒(約33ms)となる。
なお、被検眼Eの屈折力は固視標の呈示距離で変化する。撮像素子22の露光期間中に固視標の呈示距離を移動(変化)させると、固指標の呈示距離が変化したことに伴う複数の屈折力の成分が撮像素子22が受光する視標像(リング像)に重畳し、屈折力の精度が低下する。調節力の測定は被検眼Eの屈折力の変化に基づいて遠点および近点を求めるため、撮像素子22の露光期間中に固指標の呈示距離を変化すると信頼性の乏しい屈折力で調節力を求めることになる。よって本実施形態の調節力測定は固視標の呈示距離を遠方から近方へと略連続的に移動させてゆきつつ被検眼Eの屈折力を測定してゆく。制御部70は屈折力を求めるために必要な撮像素子22の露光期間中に固視標の呈示距離を移動させない制御(つまり、固視標の移動を一旦停止させる制御)を行っている。
<ステップS107>
制御部70は、ステップS106で取得した撮像素子22の出力信号に基づいて、当該する固視標の呈示距離における被検眼Eの屈折力を求める。加算処理を行わない以外、屈折力の測定は他覚遠用屈折力測定モードと同様の方法で行われる。
<ステップS108>
制御部70は、固視標の呈示位置情報と、眼屈折力の測定結果とのずれ量に基づいて、被検眼の固視標に対する追従状態を判定する。
より詳細には、制御部70は、固視標の呈示距離に基づいて求められるディオプタ値からステップS107で求めた屈折力(ディオプタ値)を減算することで、当該する固視標の呈示距離における被検眼Eの追従評価値ΔD(ディオプタ値)を求める。ステップS108では追従評価値ΔDと所定の条件(第1条件)とを比較する。追従評価値ΔDがマイナス1ディオプタよりも大きい場合はステップS110に進む。追従評価値ΔDがマイナス1ディオプタ以下の場合はステップS109に進む。なお、本実施形態では移動させた固視標の呈示距離に対して被検眼の調節追従性がよい場合、追従評価値ΔDはマイナス1ディオプタよりも大きい値(例えばマイナス0.5ディオプタ)をとる。また、被検眼の追従性が悪いほど追従評価値ΔDは小さい値(例えばマイナス2.0ディオプタ)をとる。
<ステップS109>
制御部70は、ステップS108と同様にして追従評価値ΔDと所定の条件とを比較する。だたし比較する条件はステップS109とは異なる第2条件となる。追従評価値ΔDがマイナス1.75ディオプタよりも大きい場合はステップS111に進み、追従評価値ΔDがマイナス1.75ディオプタ以下の場合はステップS112に進む。
<ステップS110,S111>
制御部70は、前述の追従状態の判定結果に基づいて、固視標の制御量を変更する。制御部70は、さらに、固視標の呈示位置情報と、その呈示距離における眼屈折力の測定結果と、に基づいて固視標の移動制御を変更する。
より詳細には、制御部70は、ステップS108、ステップS109で判定した結果に基づいて固視標の呈示距離を移動させる。現在の固視標の呈示距離に対してステップS110では近方に2ステップ移動させる。ステップS111では近方に1ステップ移動させる。なお、本実施形態では固指標の呈示距離を1ステップの移動させるべく駆動部37に制御を行うと、固指標の呈示距離はディオプタに換算すると0.05ディオプタ離れた距離に移動する。なお、制御部70は固視標が移動中か否かを、駆動部37に対して制御を行ったタイミングから所定の経過時間が達したか否かで判断する。なお、固視標が移動中か否かの判断はこれに限るものではない。固指標板32bが移動する箇所に移動量を検出する検出手段を設けてもよい。
以上のように、制御部70は、固指標の呈示距離に基づくディオプタ値と、当該呈示距離において測定した被検眼Eの屈折力とから被検眼Eの調節追従状態を求めることで、固視標の呈示距離を変化させるための制御に反映する。つまり、固視標の呈示距離が遠方(遠点付近)から近方に向かって移動すると、被検眼Eの調節力の限界が徐々に現われる。その結果被検眼Eの固視標の追従性が悪くなる(固視標の呈示距離からくるディオプタ値と被検眼Eの屈折力を測定したディオプタ値の差分が増加してゆく)。
制御部70は、被検眼Eの調節追従状態を、固視標の呈示距離と、測定した屈折力とから検知する。制御部70は、被検眼Eの調節力の限界よりも早く被検者が調節を諦めないように、検知した調節追従状態に基づいて固視標の移動を制御する。例えば、制御部70は、被検眼Eの調節追従状態が良好なときは固視標の呈示距離を大きく(早く)移動させる。制御部70は、被検眼Eの調節追従状態が悪化してゆく(若しくは調節力の限界が近づいてくる)とき、固視標の呈示距離の移動を小さく,または被検眼Eの調節追従を待つ形で制御する。よって、被検眼Eの調節追従性を確保しつつ、短い所要時間で被検眼Eの調節力を測定することができる。
なお、本実施形態ではステップS109で追従評価値ΔDがマイナス1.75ディオプタ以下(第2条件)の場合はステップS112に進み固視標の呈示位置を停止させたままとしている。ここで、ステップS109で比較結果NOと判定されステップS112に進む区間に追従評価値ΔDを更に判定する第3条件を設けてもよい。第3条件として、例えば、追従評価値ΔDがマイナス2ディオプタよりも小さい場合は固視標の呈示位置を遠方に1ステップ移動させ、追従評価値ΔDがマイナス2ディオプタ以上の場合はステップS112に進ませる。このように、検知した調節追従状態に関し、被検眼Eの調節追従が明らかに悪いときは、制御部70は、固視標の呈示距離を移動してきた方向とは逆方向に戻し、被検眼Eの調節追従を促進させるべく制御を行ってもよい。
なお、本実施形態では、被検眼Eの調節追従状態に基づいて固視標の呈示距離を変化させるときは、制御部70は、固視標を一定の速度で、移動距離のみ変化させている。固視標の移動速度によっても被検眼Eの調節追従性は変化するため、制御部70は検知した被検眼Eの調節追従状態に基づいて固視標の呈示距離の移動速度を変化させてもよい。本実施形態では調節測定中の1サイクル(S106〜S113)は約83msであり、1サイクルのうち約40%は撮像素子22の受光期間となる。また、調節力の測定中は前述した1サイクルを測定完了まで連続して行う。よって本実施形態では制御部70は固視標の移動速度を変させず移動距離のみを変化させるべく制御を行っているが、1サイクルでみれば移動距離を変化させることと移動速度を変化させることとは略変わりない制御となっている。
<ステップS112>
制御部70はモニタ7に測定した直近調節力Daを表示し、かつ、屈折力変化グラフGLPa、固視標換算グラフGLPbを描画する。なお、直近調節力Daは屈折力最小値Dhから固視標換算値Dpを減算した値(ディオプタ)となる。屈折力変化グラフGLPaは調節力測定中の直近調節力Daの変化を示したグラフである。固視標換算グラフGLPbは調節力測定中の固視標の呈示距離の変化を示したグラフである。なお、グラフGLPaとグラフGLPbの横軸の単位は時間(秒)であり、縦軸の単位はディオプタ(ディオプタ値)を示す。制御部70は調節力測定の開始からの経過時間に相当する横軸の位置に描画を行う。つまり、本実施形態では屈折力変化グラフGLPaおよび固視標換算グラフGLPbは測定開始から1サイクル(ステップS106〜ステップS113)が経過する度に更新され、測定開始から測定完了までグラフの描画が右側に伸びてゆく。
なお、屈折力変化グラフGLPaおよび固視標換算グラフGLPbは、被検眼Eの前眼部を観察する調節力測定モードの画面に、前眼部像Fにスーパーインポーズさせる形態で表示させる。また、前眼部像Fの視認性を損なわないように、モニタ7の表示領域全体に表示される前眼部像Fに対し、モニタ7の表示領域全体の20%以下となる領域を使用し、モニタ7の表示領域の右下の位置に配置させる。このように配置させることで、屈折力変化グラフGLPaおよび固視標換算グラフGLPbは、モニタ7に表示される被検眼Eの瞳孔の領域だけでなく虹彩の領域にも重なり難くなる。よって、検者は被検眼の前眼部像を好適に観察しながら調節力測定の進行状態(固指標の呈示距離に対する被検眼Eの屈折力の追従状態)を確認することが可能になる。なお、本実施形態の測定では屈折力変化グラフGLPaおよび固視標換算グラフGLPbの更新(描画の追加)は、モニタ7の解像度に対応するため所定の経過時間(例えば2サイクルに1回)で行う。また、後述するように屈折力変化グラフGLPaは描画した領域内において垂直方向で色が変化する。
<ステップS113>
制御部70は、さらに、各呈示位置での被検眼の眼屈折力をメモリ74に関連付けて記憶する。ここで、メモリ74は測定中の屈折力の最大値または最小値を保持する保持手段(ピークホールド手段)も兼ねる。測定中にメモリ74に保持(記憶)してある最大値または最小値を超える屈折力の取得があった場合、制御部70はメモリ74の所定の番地に保持している最大値または最小値の更新を行う。このように、制御部70は調節力の測定を終了させるか否かの判定を行ない、該判定結果に基づいて固視標の移動を終了する。例えば、所定の条件として、測定開始からの経過時間が30秒を超えたとき、または調節力測定中の屈折力の最大値が6秒以上変化されていないとき、または固視標を停止させている時間が6秒を超えるときに所定に条件を満たしたと判定して調節力の測定を完了する。所定の条件を満たしていない場合、調節力の測定を継続させるべくステップS106に移る。
なお、測定完了の条件を満たした場合は、調節力測定の結果を確認できる画面に遷移可能となる図柄(アイコン)をモニタ7に表示する。図9は検者が調節力測定の結果を確認するためスイッチ部8の図示なき調節力結果表示スイッチを押した場合に表示される画面である。調節力結果画面では測定結果となる被検眼Eの調節力Db、調節力測定中に測定した屈折力の最大値に基づく近点値Dmax、調節力測定中に測定した屈折力の最小値に基づく遠点値Dmin、屈折力変化グラフGLPa、固視標換算グラフGLPbを表示させる。なお、屈折力変化グラフGLPaは垂直方向に向けて色を変化させて描画する。Area1の領域は水色、Area2の領域は緑色、Area3の領域は黄色、Area4の領域はオレンジ色で表示される。なお、Area1からArea4にかけて各々の領域が接する近傍境界は中間色を使用して表示する。このように垂直方向に伸びるグラフの色を変えることで、検者は調節力測定中の被検眼Eの追従状態の変化を捉えやすく、調節力結果画面においても最大調節力を掴み易くなる。
なお、本実施形態では、制御部70は、固視標の呈示位置が遠方から近方に移動される際の各呈示位置での被検眼の眼屈折力における最大値と最小値に基づいて被検眼の調節力Dbを算出するようになっている。これにより、調節力の測定性を向上させることができる。
また、調節力結果画面が表示されている状態で検者がスイッチ部8に設けられた図示なき印刷スイッチを操作すると制御部70はプリンタ78を制御して測定結果の印刷を行う。図10はサーマルプリンタを用いた場合の印刷例を示す。印刷された用紙には他覚遠用屈折力測定モードで測定した情報PRaおよびPRbのほか、調節力測定モードで測定した被検眼Eの調節力Db、調節力測定中に測定した屈折力の最大値に基づく近点値Dmax、調節力測定中に測定した屈折力の最小値に基づく遠点値Dmin、印刷用の屈折力変化グラフPRcが測定結果として印刷される。
なお、本実施形態では調節力測定モードの開始位置を他覚遠用屈折力測定モードで測定した屈折値から求め設定したがこれに限るものでない。スタートボタンが押されたら他覚遠用屈折力測定モードと同じ制御内容で被検眼の屈折力を測定し、遠用位置を求めて固視標を呈示位置へと移動させてもよい。
なお、以上の説明においては、眼底反射光によるリングパターン像を取得する測定光学系を例にとって説明したが、これに限るものではない。固指標の呈示距離を移動させ、他覚屈折力測定によって被検者眼Eの調節力を測定する装置であれば本発明の適用が可能である。例えば、被検者眼の波面収差を求めるために被検眼Eの眼底Efにスポット指標を投光し、その眼底反射光をシャックハルトマンセンサを用いて検出する測定光学系であってもよい。
なお、以上の説明においては、モニタリング結果を用いて制御量を変更する場合、固視標の呈示位置情報と、呈示距離における眼屈折力の測定結果と、が第1の許容範囲を満たさない場合、制御量を変更したが、これに限定されない。
例えば、制御部70は、固視標の呈示位置が遠方から近方に移動される間の眼屈折力の測定結果の変化に基づいて、固視標の移動に対する被検眼の追従状態(例えば、追従状態が良好か否か)を判定すればよい。そして、制御部70は、追従状態が悪くなったと判定された場合、制御量を変更するようにすればよい。
より詳細には、制御部70は、呈示距離における眼屈折力の測定結果に応じて、制御量を変更するようにしてもよい。詳細には、例えば、単位時間当たりの眼屈折力の変化量が減少した場合、固視標に対する被検眼の追従性に変化があると考えられる。そこで、単位時間当たりの眼屈折力の変化量に応じて、制御部70は、制御量(例えば、固視標の移動速度、又は各段階における固視標の移動量)を変更するようにしてもよい。これによって、検者は、固視標の追従が可能となる。したがって、本来の調節力をスムーズに測定できる。なお、変化量が増加したときは、制御量を増加させる。変化量が減少したとき(又は変化量がなくなったとき)は、制御量を減少させればよい。
また、制御部70は、例えば、固視標の呈示位置に応じて、制御量を変更するようにしてもよい。例えば、固視標の呈示距離が、被検眼に近づくほど、調節負荷が大きくなり、追従が難しくなる。そこで、固視標の呈示位置に応じて制御量(例えば、固視標の移動速度、又は各段階における固視標の移動量)を変更してもよい。これによって、検者は、固視標の追従が可能となる。したがって、本来の調節力をスムーズに測定できる。なお、呈示距離が被検眼から遠いときは、制御量を大きくし、呈示距離が被検眼に近いときは、制御量を少なくすればよい。
なお、上記説明においては、固視標の呈示位置情報と、呈示距離における眼屈折力の測定結果と、が許容範囲を満たさない場合、固視標の移動方向を変更,または固視標の移動を一旦停止したが、これに限定されない。つまり、制御部70は、固視標の呈示位置が遠方から近方に移動される間の眼屈折力の測定結果の変化に基づいて、固視標の移動に対する被検眼の追従の可否を判定する。そして、制御部70は、被検眼が追従できていないと判定されたとき、固視標の移動方向を変更,または固視標の移動を一旦停止するようにすればよい。例えば、制御部70は、単位時間当たりの眼屈折力の変化量が許容範囲を満たすか否かにより被検眼が固視標を追従できているか否かを判定する。そして、制御部70は、変化量が許容範囲を満たさないと判定されたとき、固視標の移動方向を変更,または固視標の移動を一旦停止するようにすればよい。
なお、以上の説明においては、眼屈折力の測定結果の変化が下降に転じてから所定時間経過後に、固視標の移動を終了したが、これに限定されない。つまり、制御部70は、固視標の呈示位置が遠方から近方に移動される間の眼屈折力の測定結果の変化に基づいて、固視標の移動に対する被検眼の追従の可否を判定する。そして、制御部70は、被検眼が追従できていない状態が一定時間続いたとき、固視標の移動を終了するようにすればよい。例えば、制御部70は、制御量を変更したにも関わらず、単位時間当たりの眼屈折力の変化量が許容範囲を満たすか否かにより被検眼が固視標を追従できているか否かを判定する。そして、制御部70は、変化量が許容範囲を満たさない状態が一定時間続いたときい、固視標の移動を終了するようにしてもよい。
なお、以上の説明においては、固視標の呈示位置が遠方から近方に移動される際の各呈示位置での被検眼の眼屈折力に基づいて被検眼の調節力を測定する場合を例として、制御量の変更手法について、説明したが、これに限定されない。例えば、被検眼の近方での眼屈折力を測定する際に、遠方から近方に固視標を移動させる場合においても、本実施形態の技術の適用は可能である。
本発明に係る眼屈折力測定装置の外観図である。 光学系および制御部の概略構成図である。 リングレンズの構成について説明する概略図である。 撮像素子22に撮像されたリング像である。 モニタ7に表示される前眼部像及び各種指標像を示した図である。 調節力測定モードで使用する第1固指標板である。 調節力測定を説明するフローチャート図である。 調節力測定中のモニタ7の表示例である。 モニタ7に表示される調節力測定結果の画面である。 調節力測定結果を含めた測定結果の印刷例である。
4 測定部
6 XYZ駆動部
7 モニタ
8 スイッチ部
10 測定光学系
22 撮像素子
30 固指標呈示光学系
32 固指標板
37 駆動部
50 観察光学系
52 撮像素子
70 制御部
75 メモリ
77 画像処理部

Claims (8)

  1. 被検眼の眼底に測定光を投光し,前記眼底からの反射光に基づいて前記被検眼の眼屈折力を測定する測定手段と、前記被検眼に対して固視標を呈示する固視標呈示手段と、前記被検眼に呈示される前記固視標の呈示位置を移動させるための駆動手段と、前記駆動手段を制御して前記固視標の呈示位置を遠方から近方に移動させる制御手段と、を備え、少なくとも遠方位置及び近方位置での眼屈折力を測定可能な眼屈折力測定装置であって、
    前記制御手段は、前記駆動手段を制御して、前記固視標を遠方から近方に移動させる間に、前記駆動手段の制御量を変更可能であることを特徴とする眼屈折力測定装置。
  2. 前記制御手段は、前記制御量を変更させる場合、前記固視標が遠方から近方に移動させる間に前記固視標の移動速度、又は前記固視標を遠方から近方に段階的に移動させる間に各段階における移動量、の少なくともいずれかを変更することを特徴とする請求項1に記載の眼屈折力測定装置。
  3. 前記測定手段は、前記固視標の呈示位置が遠方から近方に移動される際の各呈示位置での前記被検眼の眼屈折力に基づいて被検眼の調節力を測定することを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の眼屈折力測定装置。
  4. 前記制御手段は、前記固視標の呈示位置が遠方から近方に移動される間の眼屈折力の測定結果の変化に基づいて前記制御量を変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の眼屈折力測定装置。
  5. 前記制御手段は、さらに、前記固視標の呈示位置が遠方から近方に移動される間の眼屈折力の測定結果の変化に基づいて、前記固視標の移動方向を変更,または前記固視標の移動を一旦停止することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の眼屈折力測定装置。
  6. 前記制御手段は、さらに、前記固視標の呈示位置が遠方から近方に移動される間の眼屈折力の測定結果の変化に基づいて、前記固視標の移動に対する前記被検眼の追従の可否を判定し、前記被検眼が追従できていない状態が一定時間続いたとき、前記固視標の移動を終了することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の眼屈折力測定装置。
  7. 前記制御手段は、前記測定手段により被検眼の調節力が測定される場合、前記固指標の初期の呈示位置を決定するために眼屈折力を測定する第1屈折力測定と、呈示位置を移動させながら眼屈折力を測定するための第2屈折力測定とで、眼屈折力の測定方法を変更することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の眼屈折力測定装置。
  8. 前記測定手段は、前記反射光を蓄光する二次元撮像素子を備え、前記視標が静止しているときの前記二次元撮像素子の出力信号を用いて屈折力を求めることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の眼屈折力測定装置。
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