JP2014156902A - ボールねじ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】歯車を欠歯にすることなく、軸方向に小型化することができるボールねじ装置を提供すること。
【解決手段】ボールねじ装置11は、内周面にねじ溝を有するボールナット10と、ボールナット10に内挿されたねじ軸22と、ボールナット10とねじ軸22との間に介在された複数のボールと、ボールナット10の外周面10Bに着脱可能に装着され、ボールナット10のねじ溝を転動するボールを循環させるためのコマ40Aとを含む。コマ40Aは、その外表面にキー55を有している。ボールナット10の外周面10Bには、キー55と嵌合するキー溝が形成されている。キー55とキー溝との嵌合により第2歯車9のボールナット10に対する周方向Yの移動が規制されている。
【選択図】図2
【解決手段】ボールねじ装置11は、内周面にねじ溝を有するボールナット10と、ボールナット10に内挿されたねじ軸22と、ボールナット10とねじ軸22との間に介在された複数のボールと、ボールナット10の外周面10Bに着脱可能に装着され、ボールナット10のねじ溝を転動するボールを循環させるためのコマ40Aとを含む。コマ40Aは、その外表面にキー55を有している。ボールナット10の外周面10Bには、キー55と嵌合するキー溝が形成されている。キー55とキー溝との嵌合により第2歯車9のボールナット10に対する周方向Yの移動が規制されている。
【選択図】図2
Description
この発明はボールねじ装置に関する。
ボールねじ装置は、電動アクチュエータにおいて、電動モータの回転運動を軸方向の直線運動に変換する機構に採用される。ボールねじ装置は、電動モータによって回転されるボールナットを備えている。
電動モータからの回転トルクをボールナットに伝達するために、ボールナットの外周に歯車を設けることが考えられる。このようなボールねじ装置として、ボールナットの外周に歯車をインサート成形により設ける手法が知られている(特許文献1参照)。
電動モータからの回転トルクをボールナットに伝達するために、ボールナットの外周に歯車を設けることが考えられる。このようなボールねじ装置として、ボールナットの外周に歯車をインサート成形により設ける手法が知られている(特許文献1参照)。
ボールナットの外周に歯車を設ける構成として、特許文献1に示す手法以外に、たとえばボールナットの外周に歯車を外嵌させる手法が考えられる。
図16は、ボールナット501の外周に歯車502を外嵌させた構成のボールねじ装置500の概略的な構成を示す図である。ボールナット501にはねじ軸503が内挿されており、ボールナット501とねじ軸503との間にボール(図示しない)が配置されている。ボールナット501の外周には、ボールナット501内のボールを循環させるためのコマ505が1または複数個(図16では3つ)装着されている。
図16は、ボールナット501の外周に歯車502を外嵌させた構成のボールねじ装置500の概略的な構成を示す図である。ボールナット501にはねじ軸503が内挿されており、ボールナット501とねじ軸503との間にボール(図示しない)が配置されている。ボールナット501の外周には、ボールナット501内のボールを循環させるためのコマ505が1または複数個(図16では3つ)装着されている。
図16では、歯車502の装着位置を、ボールナット501の軸方向端部(図16の左端部)に設定している。歯車502の装着位置は、いずれのコマ505とも軸方向にずれている。ところが、図16の構成ではボールナット501の軸方向長さが大きくなり、ボールナット装置500が軸方向に大型化するおそれがある。
ボールナット501の軸方向長さの短縮化を図るために、歯車502をコマ505と軸方向に重複するように配置することが考えられる。しかしながら、コマ505の外表面に歯車502の歯を形成することはできない。そのため、歯車502をコマ505と軸方向に重複して設ける場合には、歯車502の一部を欠歯にする必要がある。
ボールナット501の軸方向長さの短縮化を図るために、歯車502をコマ505と軸方向に重複するように配置することが考えられる。しかしながら、コマ505の外表面に歯車502の歯を形成することはできない。そのため、歯車502をコマ505と軸方向に重複して設ける場合には、歯車502の一部を欠歯にする必要がある。
そこで、本発明の目的は、歯車を欠歯にすることなく、軸方向に小型化することができるボールねじ装置を提供することである。
前記の目的を達成するための請求項1に記載の発明は、内周にねじ溝(43)を有するボールナット(10)と、前記ねじ溝とねじ軸(22)との間に介在された複数のボール(24)と、前記ボールナットの外周に着脱可能に装着され、前記ねじ溝を転動する前記ボールを循環させるためのコマ(40A)と、前記ボールナットの外周に外嵌される歯車(9;109;209)とを含み、前記コマはその外表面に凸部(55;155)を有し、前記歯車は前記凸部と嵌合する凹部(71;171;271,272)を、その内周面(9A)に有し、前記凸部と前記凹部との嵌合により前記歯車の前記ボールナットに対する周方向(Y)移動が規制される、ボールねじ装置(11;111;211)である。
なお、この項において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符合を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を実施形態に限定する趣旨ではない。
この構成によれば、ボールナットの外周に装着されたコマを覆うように、ボールナットの外周に歯車が外嵌される。ボールナットに歯車を外嵌した状態では、コマの凸部と歯車の凹部とが嵌合する結果、ボールナットに対する歯車の周方向移動が規制される。
この構成によれば、ボールナットの外周に装着されたコマを覆うように、ボールナットの外周に歯車が外嵌される。ボールナットに歯車を外嵌した状態では、コマの凸部と歯車の凹部とが嵌合する結果、ボールナットに対する歯車の周方向移動が規制される。
このような構成では、コマおよび歯車を、ボールナットの軸方向に関して重複して設けることができる。そのため、ボールナットの軸方向長さが増大せず、これにより、ボールねじ装置の軸方向への小型化を図ることができる。
また、コマを歯車が覆う構成であるのでコマが露出しない。そのため、歯車が欠歯にはならない。
また、コマを歯車が覆う構成であるのでコマが露出しない。そのため、歯車が欠歯にはならない。
請求項2に記載のように、前記凹部は、前記ボールナットの軸方向(X)に延びるキー溝(71;171;271,272)を含んでいてもよい。
この構成によれば、コマの凸部に嵌合する歯車のキー溝が、ボールナットの軸方向に延びている。そのため、歯車を軸方向に移動させてボールナットの外周に装着することができる。これにより、ボールナットに歯車を簡単に装着することができる。
この構成によれば、コマの凸部に嵌合する歯車のキー溝が、ボールナットの軸方向に延びている。そのため、歯車を軸方向に移動させてボールナットの外周に装着することができる。これにより、ボールナットに歯車を簡単に装着することができる。
この場合、前記凸部が、前記ボールナットの軸方向に延びる凸条(55;155)を含んでいてもよい。
請求項3に記載の発明は、前記歯車は、前記ボールナットに対して軸方向から外挿可能になっており、前記凹部(171;271,272)は、誤った姿勢で前記歯車が外挿されるときに前記凸部に非嵌合になるような形状に形成されている、請求項1または2に記載のボールねじ装置である。
請求項3に記載の発明は、前記歯車は、前記ボールナットに対して軸方向から外挿可能になっており、前記凹部(171;271,272)は、誤った姿勢で前記歯車が外挿されるときに前記凸部に非嵌合になるような形状に形成されている、請求項1または2に記載のボールねじ装置である。
この構成によれば、ボールナットに対する歯車の外挿姿勢が正しければ、凸部が凹部に嵌合するために当該凸部が歯車に干渉せず、そのため、ボールナットに対する歯車の軸方向の相対移動が許容される。これに対し、ボールナットに対する歯車の外挿姿勢が誤っていれば、凸部が歯車に干渉し、ボールナットに対する歯車の軸方向の相対移動が規制される。そのため、所期の装着位置に歯車を装着することができない。
ゆえに、歯車が誤った外挿姿勢でボールナットに装着されるのを未然に防止することができる。
また、請求項4に記載のように、前記凸部(55;155)は、前記コマの周方向途中部に形成されていてもよい。
また、前記コマが複数設けられる場合には、請求項5に記載のように、前記凹部(271,272)は、各コマに対応して複数設けられていてもよい。
また、請求項4に記載のように、前記凸部(55;155)は、前記コマの周方向途中部に形成されていてもよい。
また、前記コマが複数設けられる場合には、請求項5に記載のように、前記凹部(271,272)は、各コマに対応して複数設けられていてもよい。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るボールねじ装置11が適用された電動アクチュエータ1の模式的な断面図である。電動アクチュエータ1は、駆動軸2を軸方向Xに出退させることにより駆動対象を駆動する。
電動アクチュエータ1は、電動モータ3と、駆動軸2と、電動モータ3の回転トルクを伝達する減速機構4と、減速機構4を介して伝達された電動モータ3の回転トルクを、駆動軸2の軸方向の直線運動に変換するボールねじ5と、駆動軸2、減速機構4およびボールねじ5を収容するハウジング6とを備えている。
図1は、本発明の第1実施形態に係るボールねじ装置11が適用された電動アクチュエータ1の模式的な断面図である。電動アクチュエータ1は、駆動軸2を軸方向Xに出退させることにより駆動対象を駆動する。
電動アクチュエータ1は、電動モータ3と、駆動軸2と、電動モータ3の回転トルクを伝達する減速機構4と、減速機構4を介して伝達された電動モータ3の回転トルクを、駆動軸2の軸方向の直線運動に変換するボールねじ5と、駆動軸2、減速機構4およびボールねじ5を収容するハウジング6とを備えている。
ハウジング6は、第1ハウジング6Aと、その端面に突き合わされた第2ハウジング6Bとを有し、固定ボルト(図示しない)によって互いに結合されている。
電動モータ3は、第1ハウジング6Aに取り付けられている。電動モータ3の出力軸3aは第1ハウジング6Aを挿通し、第2ハウジング6Bに装着された転がり軸受7によって回転可能に支持されている。
電動モータ3は、第1ハウジング6Aに取り付けられている。電動モータ3の出力軸3aは第1ハウジング6Aを挿通し、第2ハウジング6Bに装着された転がり軸受7によって回転可能に支持されている。
駆動軸2は、ボールねじ5のねじ軸22と一体に形成されている。駆動軸2は、第2ハウジング6B内において、すべり軸受14を介して回転可能に支持されている。
減速機構4は、第1歯車8と、第2歯車(歯車)9とを備えている。第1歯車8は、第1および第2ハウジング6A,6Bの間に収容配置されており、電動モータ3の出力軸3aの端部に相対回転不能に取り付けられている。第2歯車9は、ボールねじ5のボールナット10の外周に固定的に外嵌され、かつ第1歯車8に噛み合っている。ボールナット10は、第2ハウジング6Bに装着された転がり軸受13によって回転可能に支持されている。
減速機構4は、第1歯車8と、第2歯車(歯車)9とを備えている。第1歯車8は、第1および第2ハウジング6A,6Bの間に収容配置されており、電動モータ3の出力軸3aの端部に相対回転不能に取り付けられている。第2歯車9は、ボールねじ5のボールナット10の外周に固定的に外嵌され、かつ第1歯車8に噛み合っている。ボールナット10は、第2ハウジング6Bに装着された転がり軸受13によって回転可能に支持されている。
ボールねじ5と第2歯車9とによって、ボールねじ装置11が構成されている。
図2は、ボールねじ装置11の模式的な側面図である。図3および図4は、ボールねじ5の模式的な断面図である。
図2〜図4に示すように、ボールねじ5は、軸方向Xに沿って延びるねじ軸22と、ボールナット10と、ねじ軸22とボールナット10との間に介在された複数のボール24と、コマ40とを備えている。ボールナット10は、ねじ軸22に外嵌されている。
図2は、ボールねじ装置11の模式的な側面図である。図3および図4は、ボールねじ5の模式的な断面図である。
図2〜図4に示すように、ボールねじ5は、軸方向Xに沿って延びるねじ軸22と、ボールナット10と、ねじ軸22とボールナット10との間に介在された複数のボール24と、コマ40とを備えている。ボールナット10は、ねじ軸22に外嵌されている。
ねじ軸22の外周面22Aにはねじ溝41が形成されている。ねじ溝41は、ねじ軸22の円中心を中心として旋回しながら軸方向Xの一方へ徐々にずれる螺旋状の溝である。ねじ溝41の断面は、略U字状の湾曲面である。外周面22Aには、軸方向Xに隣り合うねじ溝41の境界をなす螺旋状のねじ山42が形成されている。
図2および図3に示すように、ボールナット10は、軸方向Xに延びる筒状体である。その内周面10Aおよび外周面10Bは、軸方向Xに延びる中心軸を有する円周面となっている。
図2および図3に示すように、ボールナット10は、軸方向Xに延びる筒状体である。その内周面10Aおよび外周面10Bは、軸方向Xに延びる中心軸を有する円周面となっている。
前述したように、ボールナット10の外周面10Bには第2歯車9が外嵌される。外周面10Bの軸方向Xの一端部10Cには、外周面10Bから径方向外方に向けて突出するフランジ12が形成されている。ボールナット10に外嵌された状態で、第2歯車9には軸方向Xの一方(図2の左方)に向かうスラスト荷重が作用する。フランジ12は、他端面(図2の右端面)が第2歯車9に当接する。このフランジ12により、スラスト荷重を受けた第2歯車9の軸方向Xの一方(図2の左方)に向かう移動が規制される。なお、このボールねじ装置11では、第2歯車9には軸方向Xの一方(図2の左方)に向けてのみスラスト荷重が作用し、その反対方向(図2の右方)に向かうスラスト荷重は作用しない。そのため、ボールナット10の外周面10Bに装着された第2歯車9が軸方向Xに移動することはない。しかしながら、軸方向Xの双方に向けてスラスト荷重が第2歯車9に作用する場合には、軸受や止め輪によって、第2歯車9の図2の右方向に向かう移動を規制することもできる。
図3に示すように、ボールナット10の内周面10Aには、ねじ溝43が形成されている。ねじ溝43は、内周面10Aの円中心を中心として旋回しながら軸方向Xへ徐々にずれる螺旋状の溝である。ねじ溝43の断面は、略U字状の湾曲面である。内周面10Aには、軸方向Xに隣り合うねじ溝43の境界をなす螺旋状のねじ山44が形成されている。
ボールナット10の外周面10Bには、複数(この実施形態では3つ)収容穴45が形成されている。複数の収容穴45は、平行になった状態で、軸方向Xおよび周方向Yに少しずつずれて配置されている(図2参照)。各収容穴45は、外周面10Bの径方向内側へ延びる穴であり、この実施形態では、ボールナット10の周壁(肉厚部分)を径方向に貫通している。
ボールナット10の外周面10Bには、複数(この実施形態では3つ)収容穴45が形成されている。複数の収容穴45は、平行になった状態で、軸方向Xおよび周方向Yに少しずつずれて配置されている(図2参照)。各収容穴45は、外周面10Bの径方向内側へ延びる穴であり、この実施形態では、ボールナット10の周壁(肉厚部分)を径方向に貫通している。
各収容穴45は、ボールナット10の外周面10B側の外領域45Aと、外領域45Aよりも内周面10A側の内領域45Bとを含んでいる。ボールナット10の外側(径方向外側)から見て、収容穴45(外領域45Aおよび内領域45Bの両方)は、軸方向Xおよび内周面10Aの周方向Yの両方に傾斜する方向に沿って長い。収容穴45の長手方向Y1は、ボールナット10の内周面10Aのねじ溝43と交差する方向である(図4参照)。
ボールナット10の外側から見て、たとえば、外領域45Aの輪郭は、四隅が面取りされた長方形状であり、内領域45Bの輪郭は、外領域45Aの輪郭の内側に配置される楕円形状である。そのため、ボールナット10において収容穴45を区画する部分には、外領域45Aと内領域45Bとの境界をなす段差部分46が形成されている。また、内領域45Bは、ねじ山44を挟んで隣り合う2列のねじ溝43に跨っている(図3および図4参照)。
ボールナット10は、図2および図3に示すように、ねじ軸22に対して外嵌されており、ねじ軸22とボールナット10とは同軸状になっている。この状態で、ねじ軸22のねじ溝41とボールナット10のねじ溝43とは平行に延びている。そして、軸方向Xにおいてボールナット10の内周面10Aが存在する領域において、ボールナット10のねじ溝43と、ねじ軸22の外周面22Aにおいて内周面10Aに対向している部分におけるねじ溝41とによって、螺旋状の軌道47が形成されている。つまり、ボールナット10およびねじ軸22の互いのねじ溝41,43によって螺旋状の軌道47が形成されている。軌道47は、略円形状の断面を有しており(図3参照)、ボールナット10やねじ軸22の円中心を中心として旋回しながら軸方向Xへ徐々にずれる螺旋状をなしている。軸方向Xにおいて隣り合う軌道47の間には、ねじ軸22のねじ山42とボールナット10のねじ山44とが径方向に対向した状態で配置されており、これらのねじ山42,44は、軸方向Xにおいて隣り合う2列の軌道47の境界をなしている。
図3に示すように、ボール24は、金属等で形成された小さな球体であって、軌道47内に配置されており、軌道47内で自由に転動できる。なお、説明の便宜上、図3では、軌道47内に配置される全てのボール24のうちの一部のみ(黒丸部分参照)を図示している。
コマ40は、小片状であって、収容穴45と同数(この実施形態では3つ)設けられ、各収容穴45に1つずつ装着される。このボールねじ装置11では、コマ40として、第1コマ40Aと第2コマ40Bとの2種類が用いられている。最も一端部10C寄りの収容穴45に第1コマ40Aが装着され、残りの2つの収容穴45に第2コマ40Bが装着される。第1および第2コマ40A,40Bはそれぞれ収容穴45に、長手方向Y1(図2参照)が、軸方向Xに関し、周方向Yに対して第1角度だけ傾斜するように取り付けられている。 図5および図6は、第1コマ40Aの斜視図である。
コマ40は、小片状であって、収容穴45と同数(この実施形態では3つ)設けられ、各収容穴45に1つずつ装着される。このボールねじ装置11では、コマ40として、第1コマ40Aと第2コマ40Bとの2種類が用いられている。最も一端部10C寄りの収容穴45に第1コマ40Aが装着され、残りの2つの収容穴45に第2コマ40Bが装着される。第1および第2コマ40A,40Bはそれぞれ収容穴45に、長手方向Y1(図2参照)が、軸方向Xに関し、周方向Yに対して第1角度だけ傾斜するように取り付けられている。 図5および図6は、第1コマ40Aの斜視図である。
図5および図6に示すように、第1コマ40Aは、外部分51と内部分52とを一体的に含んでいる。外部分51は、収容穴45の外領域45A(図2および図3参照)に整合する(ちょうど嵌る)形状を有しており、たとえば、四隅が面取りされた長方形の板状である。なお、図5および図6では、図示の関係上、外部分51を平板状に描いているが、外部分51は、ボールナット10の外周面10Bに沿って湾曲している。
外部分51の外表面には、その長手方向Y1の略中央部(換言すると、周方向Yの途中部)に、軸方向Xに延びる凸条からなるキー(凸条)55が形成されている。キー55は、第2歯車9のキー溝71と嵌合して、第2歯車9の周方向移動(回転)を阻止するためのキーであり、外部分51と一体的に形成されている。キー55は外部分51の一方側(図5の左奥側)の長辺から他方側(図5の右手前側)の長辺まで、第1コマ40Aの長手方向Y1に直角な方向に対し第1角度θだけ傾斜する方向に沿って一直線に延びている。キー55の断面形状は矩形をなしており、その断面形状および断面大きさは、キー55の長手方向全域にわたって変化しない。第1コマ40Aが収容穴45に取り付けられた状態で、キー55は、軸方向Xに沿う方向に延びている。
内部分52は、外部分51の長手方向に沿って長手のブロック状である。内部分52は、収容穴45の内領域45B(図2および図3参照)に整合する形状および大きさを有しており、内部分52では、長手方向における両端部が丸められている。外部分51において図5で大きく表れている面を外面51Aと呼び、外面51Aとは反対側の面を内面51Bと呼ぶことにすると、内部分52は、内面51Bに固定されている。外部分51の厚さ方向(外面51Aと内面51Bとの対向方向)から見て、内部分52は、外部分51の輪郭の内側に位置している。内部分52において、外部分51から最も離れた面を、循環面53と呼ぶことにすると、循環面53は、内部分52の長手方向に長手である。
図6を参照して、循環面53は、その長手方向における中央へ向かって外部分51に近づくように湾曲している。内部分52において循環面53の輪郭をなす全ての角は、丸められている。循環面53には、その長手方向に延びる循環路54が形成されている。循環路54は、循環面53の長手方向全域に亘って設けられている。循環路54は、外部分51側へ向けて窪む溝状であって、その断面は、略U字状に湾曲している。循環路54において、長手方向における一端を入口54Aといい、長手方向における他端を出口54Bということにする。循環路54は、入口54Aと出口54Bとの間において、直線状に延びていてもよいし、緩やかに蛇行して延びていてもよいし、深さが変わっていてもよい。また、循環面53において循環路54以外の部分は、循環路54を挟む第1循環面53Aおよび第2循環面53Bである。
第1コマ40Aは、ボールナット10の各収容穴45に対して、ボールナット10の径方向外側から装着される。収容穴45に装着された第1コマ40Aでは、外部分51が収容穴45の外領域45Aに収容され、内部分52が収容穴45の内領域45Bに収容される。このとき、外部分51の内面51Bの周縁部が、収容穴45における段差部分46に対してボールナット10の径方向外側から当接しており、これによって、第1コマ40Aが収容穴45内で位置決めされている。また、長方形状の外部分51における四隅(図5参照)が外面51A側からかしめられることによって、第1コマ40Aは、ボールナット10に固定されている。
ボールナット10に固定された第1コマ40Aにおいて、内部分52の循環路54は、ねじ山42,44を挟んで隣り合う2列のねじ溝43(換言すれば、隣り合う2列の軌道47)に跨っており、循環路54では、入口54Aが、隣り合う2列のねじ溝43の一方に連通していて、出口54Bが、当該2列のねじ溝43(軌道47)の他方に連通している(図3および図4参照)。また、図4に示すように、第1コマ40Bの第1循環面53Aおよび第2循環面53Bのうち、第1循環面53Aは、当該隣り合うねじ溝43の間のねじ山44と、当該ねじ山44に対して軸方向Xにおける一方(図4の左方)から隣接する別のねじ山44Aとの間に架設されている。第2循環面53Bは、当該隣り合うねじ溝43の間のねじ山44と、当該ねじ山44に対して軸方向Xにおける他方(図4の右方)から隣接する別のねじ山44Aとの間に架設されている。これにより、循環路54は、ねじ山44を挟んで隣り合う2列のねじ溝43のバイパスとなっている。なお、第1コマ40Bにおいてねじ溝43内に露出された部分(内部分52)は、ねじ溝43を遮断していない。
図3に示すように、軌道47内のボール24は、ねじ軸22の回転に伴って軌道47内で転動しながら軌道47に沿って移動するのだが、循環路54の入口54Aに差し掛かると、循環路54内に進入し、出口54Bから、手前(ボール33の移動方向上流側)の列の軌道47に戻される(図3および図4の破線矢印参照)。つまり、循環路54は、軌道47内のある位置のボール24を軌道47内の別の位置に戻すためのものである。軌道47内を移動するボール24が軌道47によって循環されることによって、軌道47内におけるボール24の安定供給が可能になる。
図7は、第2コマ40Bの斜視図である。
図7に示すように、第2コマ40Bは、外部分61と内部分52とを一体的に含んでいる。外部分61は、収容穴45の外領域45A(図2および図3参照)に整合する(ちょうど嵌る)形状を有しており、たとえば、四隅が面取りされた長方形の板状である。なお、図7では、図示の関係上、外部分61を平板状に描いているが、外部分61は、ボールナット10の外周面10Bに沿って湾曲している。なお、第2コマ40Bの外部分61にはキーは設けられていない。
図7に示すように、第2コマ40Bは、外部分61と内部分52とを一体的に含んでいる。外部分61は、収容穴45の外領域45A(図2および図3参照)に整合する(ちょうど嵌る)形状を有しており、たとえば、四隅が面取りされた長方形の板状である。なお、図7では、図示の関係上、外部分61を平板状に描いているが、外部分61は、ボールナット10の外周面10Bに沿って湾曲している。なお、第2コマ40Bの外部分61にはキーは設けられていない。
第2コマ40Bの内部分52は、第1コマ40Aの内部分52と同等の構成であるので、同一の参照番号を付し、説明を省略する。
図8は、図2の切断面線A−Aから見た断面図である。図9は、第2歯車9の内周に形成されたキー溝71を説明するための縦断面図である。図2、図8および図9を参照して、第2歯車9について説明する。
図8は、図2の切断面線A−Aから見た断面図である。図9は、第2歯車9の内周に形成されたキー溝71を説明するための縦断面図である。図2、図8および図9を参照して、第2歯車9について説明する。
第2歯車9は、その外周に歯72を有する円筒状の歯車である。第2歯車9としてたとえば平歯車が採用されている。第2歯車9は、ボールナット10の外周面10Bに外嵌固定されている。より具体的には、最も一端部10C寄りの収容穴45に装着される第1コマ40Aを第2歯車9が覆っている。
第2歯車9の外周面9Bの全域に歯72が形成されている。第2歯車9の歯72として、たとえばインボリュートスプラインが採用されている。第2歯車9の歯72は、第1歯車8の歯と噛み合っており、かつ第2歯車9がボールナット10の外周に外嵌固定されているので、電動モータ3の回転トルクが第1および第2歯車8,9を介してボールねじ5(ねじ軸22)に与えられる。
第2歯車9の外周面9Bの全域に歯72が形成されている。第2歯車9の歯72として、たとえばインボリュートスプラインが採用されている。第2歯車9の歯72は、第1歯車8の歯と噛み合っており、かつ第2歯車9がボールナット10の外周に外嵌固定されているので、電動モータ3の回転トルクが第1および第2歯車8,9を介してボールねじ5(ねじ軸22)に与えられる。
円環状の第2歯車9の内周面9Aは、円筒面により形成されている。第2歯車9の内周面9Aには、径方向の所定箇所にキー溝71が形成されている。キー溝71は、第2歯車9の一端9Cから他端9Dまで、軸方向Xに沿って一直線に延びている。キー溝71の断面形状は矩形をなしており、その断面形状および断面大きさは、キー溝71の長手方向全域にわたって変化しない。キー溝71は第1コマ40Aのキー55と嵌合する。図8に示すように、キー溝71の断面形状は、キー55の断面形状に整合している。
次に、図2および図8を参照して、ボールナット10に対する第2歯車9の装着について説明する。第2歯車9は、一端部10Cとは反対側の軸方向Xの端部(図2の右端)からボールナット10に外挿される。このとき、第2歯車9の周方向の姿勢は、キー溝71と第1コマ40Aのキー55との周方向位置が合致するような姿勢とされる。
そして、ボールナット10の一端部10C(図2の左端)に向けて、第2歯車9を軸方向X移動させる。その後、第1コマ40Aのキー55が部分的に第2歯車9のキー溝71と嵌合する。キー55およびキー溝71がそれぞれ軸方向Xに沿って延びているので、キー55とキー溝71との嵌合状態であっても、第2歯車9を第1コマ40Aに対して相対的に軸方向X移動させることができる。そして、第2歯車9が所期の装着位置に達した状態では、第2歯車9が第1コマ40Aを覆っており、かつ第1コマ40Aのキー55の全域が第2歯車9のキー溝71と嵌合する。
そして、ボールナット10の一端部10C(図2の左端)に向けて、第2歯車9を軸方向X移動させる。その後、第1コマ40Aのキー55が部分的に第2歯車9のキー溝71と嵌合する。キー55およびキー溝71がそれぞれ軸方向Xに沿って延びているので、キー55とキー溝71との嵌合状態であっても、第2歯車9を第1コマ40Aに対して相対的に軸方向X移動させることができる。そして、第2歯車9が所期の装着位置に達した状態では、第2歯車9が第1コマ40Aを覆っており、かつ第1コマ40Aのキー55の全域が第2歯車9のキー溝71と嵌合する。
以上によりこの実施形態によれば、ボールナット10の外周に装着された第1コマ40Aを覆うように、ボールナット10の外周面9Bに第2歯車9が外嵌される。ボールナット10に第2歯車9を外嵌した状態では、第1コマ40Aのキー55と第2歯車9のキー溝71とが嵌合し、その結果、ボールナット10に対する第2歯車9の周方向Yの移動が規制される。
ボールナット10の軸方向Xに関して、第1コマ40Aと第2歯車9とを重複するように設けることができる。そのため、ボールナット10の軸方向Xの長さが増大せず、これにより、ボールねじ装置11の小型化を図ることができる。
また、第1コマ40Aを第2歯車9が覆う構成であるので、第1コマ40Aが露出しない。そのため、第2歯車9を部分的に欠歯にすることがない。
また、第1コマ40Aを第2歯車9が覆う構成であるので、第1コマ40Aが露出しない。そのため、第2歯車9を部分的に欠歯にすることがない。
図10は、本発明の第2実施形態に係るボールねじ装置111の模式的な側面図である。 図11は、ボールねじ装置111に含まれる第2歯車(歯車)109の内周に形成されたキー溝171を説明するための縦断面図である。
第2実施形態に係るボールねじ装置111が、第1実施形態と共通する部分は図1〜図9の場合と同一の参照符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態に係るボールねじ装置111が、第1実施形態と共通する部分は図1〜図9の場合と同一の参照符号を付し、説明を省略する。
ボールねじ装置111は、ボールねじ105と、第2歯車109とを含む。
ボールねじ105は、最も一端部10C寄りの収容穴45に取り付けられる第1コマとして、第1コマ40A(図5および図6参照)に代えて第1コマ140Aを設けた点で、第1実施形態に係るボールねじ5と異なっている。第1コマ140Aにおいて、キー(凸条)155の形状が第1コマ40A(図5および図6参照)のキー55(図5および図6参照)と異なっている。すなわち、キー55が第1コマ40Aの軸方向Xの全域にわたって延びているのに対し、キー155が第1コマ140Aの軸方向Xの一部分にしか形成されていない。具体的には、キー155は、第1コマ40Aの一方側の長辺(図10に示す左側の長辺)から、当該一方側の長辺と他方側の長辺との中間位置まで延びている。軸方向Xの長さ以外の各点において、キー155はキー55と共通している。
ボールねじ105は、最も一端部10C寄りの収容穴45に取り付けられる第1コマとして、第1コマ40A(図5および図6参照)に代えて第1コマ140Aを設けた点で、第1実施形態に係るボールねじ5と異なっている。第1コマ140Aにおいて、キー(凸条)155の形状が第1コマ40A(図5および図6参照)のキー55(図5および図6参照)と異なっている。すなわち、キー55が第1コマ40Aの軸方向Xの全域にわたって延びているのに対し、キー155が第1コマ140Aの軸方向Xの一部分にしか形成されていない。具体的には、キー155は、第1コマ40Aの一方側の長辺(図10に示す左側の長辺)から、当該一方側の長辺と他方側の長辺との中間位置まで延びている。軸方向Xの長さ以外の各点において、キー155はキー55と共通している。
また、第2歯車109は、第1実施形態に係る第2歯車9に代えて用いられるものである。第2歯車109は、内周面9Aに形成されたキー溝171の形状がキー溝71(図8参照)と異なっている点で、第2歯車9と異なっている。
第1コマ140Aのキー155と嵌合するキー溝171は、第2歯車9の一端9Cから、第2歯車9の軸方向の途中部(一端9Cと他端9Dとの中間位置)までしか延びていない。換言すると、キー溝171は、誤った姿勢(軸方向Xの向き)で第2歯車109が外挿されるときにキー155に非嵌合になるような形状に形成されている。前記の点以外の各点において、キー溝171はキー溝71と共通している。
第1コマ140Aのキー155と嵌合するキー溝171は、第2歯車9の一端9Cから、第2歯車9の軸方向の途中部(一端9Cと他端9Dとの中間位置)までしか延びていない。換言すると、キー溝171は、誤った姿勢(軸方向Xの向き)で第2歯車109が外挿されるときにキー155に非嵌合になるような形状に形成されている。前記の点以外の各点において、キー溝171はキー溝71と共通している。
第2実施形態では、ボールナット10に第2歯車109を装着した状態では、第1コマ140Aのキー155と第2歯車109のキー溝171とが嵌合し、その結果、ボールナット10に対する第2歯車109の周方向移動が規制される。ゆえに、第2歯車109を部分的に欠歯にすることがなく、ボールねじ装置111の小型化を図ることができる。
また、ボールナット10に対する第2歯車109の外挿姿勢(軸方向Xの向き)が正しければ、キー155がキー溝171に嵌合するためにキー155が第2歯車109の内周面9Aに干渉せず、そのため、ボールナット10に対する第2歯車109の軸方向Xの相対移動が許容される。これに対し、ボールナット10に対する第2歯車109の外挿姿勢が誤っていれば、キー155が第2歯車109の内周面9Aに干渉し、ボールナット10に対する第2歯車109の軸方向Xの相対移動が規制される。そのため装着位置に第2歯車109を装着することができない。ゆえに、第2歯車109が誤った外挿姿勢でボールナット10に装着されるのを未然に防止することができる。
また、ボールナット10に対する第2歯車109の外挿姿勢(軸方向Xの向き)が正しければ、キー155がキー溝171に嵌合するためにキー155が第2歯車109の内周面9Aに干渉せず、そのため、ボールナット10に対する第2歯車109の軸方向Xの相対移動が許容される。これに対し、ボールナット10に対する第2歯車109の外挿姿勢が誤っていれば、キー155が第2歯車109の内周面9Aに干渉し、ボールナット10に対する第2歯車109の軸方向Xの相対移動が規制される。そのため装着位置に第2歯車109を装着することができない。ゆえに、第2歯車109が誤った外挿姿勢でボールナット10に装着されるのを未然に防止することができる。
図12は、本発明の第3実施形態に係るボールねじ装置211の模式的な側面図である。 図13は、ボールねじ装置211に含まれる第2歯車209の内周に形成されたキー溝271,272を説明するための縦断面図である。
第3実施形態に係るボールねじ装置211が、第1実施形態と共通する部分は図1〜図9の場合と同一の参照符号を付し、説明を省略する。
第3実施形態に係るボールねじ装置211が、第1実施形態と共通する部分は図1〜図9の場合と同一の参照符号を付し、説明を省略する。
ボールねじ装置211は、ボールねじ205と、第2歯車(歯車)209とを含む。第2歯車209は、第1実施形態に係る第2歯車9に代えて用いられるものである。
第2歯車209では、第2歯車9(図2参照)と比較して、その軸方向Xの幅が大きく設定されている。したがって、第2歯車209がボールねじ205のボールナット10に装着された状態では、第2歯車209が、ボールナット10に装着された複数(図12では2つ)のコマ40を覆う。
第2歯車209では、第2歯車9(図2参照)と比較して、その軸方向Xの幅が大きく設定されている。したがって、第2歯車209がボールねじ205のボールナット10に装着された状態では、第2歯車209が、ボールナット10に装着された複数(図12では2つ)のコマ40を覆う。
ボールねじ205において、最も一端部10C寄りの収容穴45だけでなく、一端部10Cから2つ目の収容穴45にも第1コマ40Aが設けられている。この点で、ボールねじ205は第1実施形態に係るボールねじ5(図2参照)と異なり、その他の点ではボールねじ205はボールねじ5と共通している。
一方、第2歯車209の内周面9Aには、2つのキー溝271,272が、互いに周方向Yに間隔を空けて設けられている。キー溝271は、最も一端部10C寄りの第1コマ40Aと嵌合し、キー溝272は、一端部10Cから2つ目の第1コマ40Aと嵌合する。
一方、第2歯車209の内周面9Aには、2つのキー溝271,272が、互いに周方向Yに間隔を空けて設けられている。キー溝271は、最も一端部10C寄りの第1コマ40Aと嵌合し、キー溝272は、一端部10Cから2つ目の第1コマ40Aと嵌合する。
キー溝271は、第2歯車209の一端9Cから、第2歯車209の軸方向の途中部(一端9Cと他端9Dとの中間位置)までしか延びていない。キー溝271の軸方向Xの長さは、第2歯車209を装着位置に装着した状態で、キー溝271の他端(他端9D側)が最も一端部10C寄りの第1コマ40Aと嵌合するように設定されている。換言すると、キー溝271は、誤った姿勢で第2歯車209が外挿されるときにキー55に非嵌合になるような形状に形成されている。前記の点以外の各点において、キー溝271はキー溝71(図8参照)と共通している。
キー溝272は、第2歯車209の一端9Cから、第2歯車209の軸方向の途中部(一端9Cと他端9Dとの中間位置)までしか延びていない。キー溝272の軸方向Xの長さは、第2歯車209を装着位置に装着した状態でキー溝272の他端(他端9D側)が一端部10Cから2つ目の第1コマ40Aと嵌合するように設定されている。すなわち、キー溝272は、キー溝271よりも長く設定されている。換言すると、キー溝272は、誤った姿勢で第2歯車209が外挿されるときにキー55に非嵌合になるような形状に形成されている。前記の点以外の各点において、キー溝272はキー溝71(図8参照)と共通している。
第3実施形態では、ボールナット10に第2歯車209を装着した状態では、2つの第1コマ40Aのキー55と、第2歯車209のキー溝271およびキー溝272とそれぞれ嵌合し、その結果、ボールナット10に対する第2歯車209の周方向移動が規制される。ゆえに、第2歯車209を部分的に欠歯にすることがなく、ボールねじ装置211の小型化を図ることができる。
また、ボールナット10に対する第2歯車209の外挿姿勢が正しければ、各キー55がキー溝271,272に嵌合するためにキー55が第2歯車209の内周面9Aに干渉せず、そのため、ボールナット10に対する第2歯車209の軸方向Xの相対移動が許容される。これに対し、ボールナット10に対する第2歯車209の外挿姿勢が誤っていれば、キー55が第2歯車209の内周面9Aに干渉し、ボールナット10に対する第2歯車209の軸方向Xの相対移動が規制される。そのため所期の装着位置に第2歯車209を装着することができない。ゆえに、第2歯車209が誤った外挿姿勢でボールナット10に装着されるのを未然に防止することができる。
なお、第2歯車209に誤挿入防止のための機能を設けない場合には、キー溝271,272を、第2歯車209の一端9Cから他端9Dまで、軸方向Xに沿って延びるものにすることもできる。
以上、この発明の3つの実施形態について説明したが、この発明は他の形態で実施することもできる。
以上、この発明の3つの実施形態について説明したが、この発明は他の形態で実施することもできる。
たとえば、第1実施形態において、図14に示すように、第2歯車9を、ボールナット10の軸方向Xの一端部ではなく、ボールナット10の軸方向Xの途中部(図14では中間部)に装着することもできる。この場合、軸方向Xの一端側から2つ目の収容穴45に第1コマ40Aが装着され、残りの2つの収容穴45に第2コマ40Bが装着されている。そして、軸方向Xの一端側から2つ目の第1コマ40Aが第2歯車9に嵌合し、これにより、第2歯車9の周方向Yの移動が規制される。
また、第1〜第3キー溝71,171,271,272の形成位置にも種々変更を加えることもできる。図15に示すように、第2歯車9,109,209(図15では、第2歯車9のみを図示)の歯72の歯厚が大きい場合には、歯72の直下位置にキー溝71,171,271,272(図15では、キー溝71のみを図示)を形成することもできる。
また、環状の第2歯車9,109,209として平歯車を例に挙げて説明したが、ウォームホイールや、はすば歯車、傘歯車などの他の歯車にも適用できる。また、第2歯車9,109,209に、歯車(第1歯車8)ではなく、電動モータ3からの回転トルクを伝達するためのベルトが噛み合う構成を採用することもできる。
また、キー55,155は凸条である必要はなく、キー溝71,171,271に係合する凸部であればよい。
また、キー55,155は凸条である必要はなく、キー溝71,171,271に係合する凸部であればよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
9…第2歯車(歯車)、9A…内周面、10…ボールナット、11…ボールねじ装置、22…ねじ軸、24…ボール、40A…コマ、43…ねじ溝、55…キー(凸条)、109…第2歯車(歯車)、111…ボールねじ装置、155…キー(凸条)、209…第2歯車(歯車)、211…ボールねじ装置、X…軸方向、Y…周方向
Claims (5)
- 内周にねじ溝を有するボールナットと、
前記ねじ溝とねじ軸との間に介在された複数のボールと、
前記ボールナットの外周に着脱可能に装着され、前記ねじ溝を転動する前記ボールを循環させるためのコマと、
前記ボールナットの外周に外嵌される歯車とを含み、
前記コマはその外表面に凸部を有し、
前記歯車は前記凸部と嵌合する凹部を、その内周面に有し、
前記凸部と前記凹部との嵌合により前記歯車の前記ボールナットに対する周方向移動が規制される、ボールねじ装置。 - 前記凹部は、前記ボールナットの軸方向に延びるキー溝を含む、請求項1に記載のボールねじ装置。
- 前記歯車は、前記ボールナットに対して軸方向から外挿可能になっており、
前記凹部は、誤った姿勢で前記歯車が外挿されるときに前記凸部に非嵌合になるような形状に形成されている、請求項1または2に記載のボールねじ装置。 - 前記凸部は、前記コマの周方向途中部に形成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のボールねじ装置。
- 前記コマは複数設けられており、
前記凹部は、各コマに対応して複数設けられている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のボールねじ装置。
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