JP2014157291A - 光信号処理装置、送信装置、及び光信号処理方法 - Google Patents

光信号処理装置、送信装置、及び光信号処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 搬送光の中心周波数の揺らぎが低減された光信号処理装置、送信装置、及び光信号処理方法を提供する。
【解決手段】 光信号処理装置は、光周波数コムを生成する光周波数コム生成部と、前記光周波数コムから、一定の周波数間隔を有する複数の光成分を抽出する抽出部と、前記複数の光成分と、基準光とを合波することにより、前記基準光の中心周波数から前記周波数間隔の整数倍だけ離れた中心周波数を有する搬送光を生成する搬送光生成部とを有する。
【選択図】図1

Description

本件は、光信号処理装置、送信装置、及び光信号処理方法に関する。
通信需要の増加に伴い、光ネットワークにおいて、光通信システムにより大容量のデータを効率よく伝送する高効率な光多重伝送技術が求められている。光多重伝送技術は、例えば、複数の光源からそれぞれ出力され、波長が相違する複数の搬送光(マルチキャリア)に、変調処理によりデータ信号をそれぞれ重畳し、該変調により得た各光信号を合波して伝送する技術である。
光多重伝送方式として、例えば、高密度波長多重(DWDM: Dense Wavelength-Division Multiplexing)方式、ナイキストWDM方式、及び直交周波数分割多重(OFDM: Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)方式が挙げられる。
DWDM方式では、周波数グリッドにおいて、各サブキャリアのスペクトルの中心周波数が、一定(例えば50(GHz))間隔をおいて設けられることより10〜100(Gbps)の伝送速度が実現される。各スペクトル間には、クロストークを回避するために、ガードバンドと呼ばれる一定幅(例えば20(GHz))の保護領域が設けられている。このため、本方式は、スペクトル同士の間隔の狭小化に関する制約があるが、例えば、各チャネルの伝送速度の向上及び多値信号化などの手段により高効率化される。
また、ナイキストWDM方式では、ロールオフがないナイキストフィルタの採用により、上記DWDM方式とは異なり、サイドローブ成分がカットされた理想的なスペクトルが形成される。このため、本方式によると、クロストークすることなく、隣接チャネルのスペクトル同士が隣接するように、各スペクトルの中心周波数の間隔をシンボルレート周波数にまで狭めることができるので、高効率化が実現される。
また、OFDM方式では、隣同士のスペクトルを、直交条件が満たされるように重ね合わせることにより、各スペクトルの中心周波数の間隔をシンボルレート周波数にまで狭め、高効率化が実現される。本方式では、変調処理において、隣接スペクトル間の直交条件が満たされるように複雑な同期処理が行われるが、信号帯域及び変調方式を柔軟に設定することができるという利点がある。
なお、光多重伝送技術に関し、特許文献1及び特許文献2には、周波数が相違する複数の光信号を、異なる電気信号に基づいて変調し、共通の搬送光に多重して伝送する光周波数分割多重(FDM: Frequency Division Multiplexing)技術が記載されている。
特開2011−215603号公報 国際公開第2011/052075号
上述した光多重伝送技術を用いて高効率な光伝送を実現するには、さらに、隣接チャネル間においてクロストークが発生しないように、各サブキャリアの中心周波数の安定化が求められる。例えば、サブキャリアの光源として、一般的な半導体レーザ(LD: Laser Diode)を用いる場合、中心周波数の安定化のために、1/100(℃)以下の精度の温度調整手段と、自動周波数制御(AFC: Automatic Frequency Controller)手段とが用いられる。
しかし、上記の手段を用いても、例えば、±1〜2(GHz)程度の中心周波数の揺らぎは生ずる。DWDM方式の場合、各信号の帯域を10(Gbps)とし、中心周波数の間隔を50(GHz)と仮定すれば、20(GHz)以上のガードバンドが確保されるため、揺らぎの影響は小さいと考えられる。
しかし、帯域利用効率が1に近い光多重伝送を行う場合、揺らぎの影響が無視できない。このような場合として、例えば、12.5(GHz)のフレックス周波数グリッドを採用する場合や、25GBd−QPSK(Quaternary Phase Shift Keying)信号を偏波多重により100(Gbps)として、50(GHz)間隔で波長多重する場合が挙げられる。
とりわけ、ナイキストWDM方式及びOFDM方式を用いて、16−QAM(Quadrature Amplitude Modulation)信号などの高い多値度を有する信号を波長多重する場合、クロストークの影響が顕著となる。クロストークの影響を回避するには、中心周波数の揺らぎを、例えば1/100〜1/10程度として安定化することが望ましいが、現状、これを実現し得る高度な安定化技術は存在しない。
また、周波数の安定度が高い光源、つまり狭スペクトル幅で、例えばセシウム原子時計などの安定な周波数に同期させる構成を用いた、周波数標準/計測用の安定化光源なども存在する。しかし、このような光源は高価であり、光通信に用いる場合には数多く必要となるので、コストを抑えるため、汎用の光源を用いることが望ましい。
そこで本件は上記の課題に鑑みてなされたものであり、搬送光の中心周波数の揺らぎが低減された光信号処理装置、送信装置、及び光信号処理方法を提供することを目的とする。
本明細書に記載の光信号処理装置は、光周波数コムを生成する光周波数コム生成部と、前記光周波数コムから、一定の周波数間隔を有する複数の光成分を抽出する抽出部と、前記複数の光成分と、基準光とを合波することにより、前記基準光の中心周波数から前記周波数間隔の整数倍だけ離れた中心周波数を有する搬送光を生成する搬送光生成部とを有する。
本明細書に記載の光信号処理方法は、光周波数コムを生成し、前記光周波数コムから、一定の周波数間隔を有する複数の光成分を抽出し、前記複数の光成分と、基準光とを合波することにより、前記基準光の中心周波数から前記周波数間隔の整数倍だけ離れた中心周波数を有する搬送光を生成する工程を含む。
本明細書に記載の光信号処理装置、送信装置、及び光信号処理方法は、搬送光の中心周波数の揺らぎを低減するという効果を奏する。
第1実施例に係る光信号処理装置の機能構成を示す構成図である。 パルスレーザにより光周波数コムを生成する方法を示す図である。 スーパーコンティニューム光の生成により光周波数コムを生成する場合の構成を示す構成図である。 光レベル調整部の構成の一例を示す構成図である。 第2実施例に係る光信号処理装置の機能構成を示す構成図である。 第3実施例に係る光信号処理装置の機能構成を示す構成図である。 実施例に係る光信号処理方法を示すフローチャートである。 実施例に係る送信装置の構成を示す構成図である。 他の実施例に係る送信装置の構成を示す構成図である。 他の実施例に係る送信装置の構成を示す構成図である。 通信システムの構成の一例を示す構成図である。 受信器の構成の一例を示す構成図である。 受信器の構成の他例を示す構成図である。 通信システムの構成の他例を示す構成図である。 受信器の構成の一例を示す構成図である。 受信器の構成の他例を示す構成図である。
(第1実施例)
図1は、実施例に係る光信号処理装置の機能構成を示す構成図である。光信号処理装置は、変調によりデータ信号を重畳して伝送するための搬送光(光キャリア)を生成する。
光信号処理装置は、基準光源11と、光周波数コム生成部(OFCG: Optical Frequency Comb Generator)12と、第1フィルタ(抽出部)13と、搬送光生成部(OCG: Optical Carrier Generator)14と、光レベル調整部(OLA: Optical Level Adjuster)15とを有する。各部11〜15は、光ファイバなどを介して接続されている。
基準光源11は、中心周波数ω0の基準光Eを生成し(グラフG1参照)、搬送光生成部14に出力する。中心周波数ω0は、周波数標準に基づいて安定化された高精度の周波数である。なお、本明細書において、便宜上、周波数を角周波数ω(=2π×周波数)として表記する。
光周波数コム生成部12は、光周波数コムECMを生成し、第1フィルタ13に出力する。光周波数コムECMは、一定の周波数間隔を有する光スペクトル群である。このスペクトル群の構造は、グラフG3に示されるように、櫛状であるため、「光周波数コム」と称される。
光周波数コム生成部12は、制御光源120と、発振器121と、光周波数コム発生器122とを含む。制御光源120は、例えば、中心周波数ωの連続発振光(CW: Continuous Wave)Eを生成して、光周波数コム発生器122に出力する(グラフG2参照)。
発振器121は、例えば水晶発振器、セシウム原子時計、または高精度なシンセサイザなどであり、安定した周波数ωの駆動信号(RF(Radio Frequency)信号)を光周波数コム発生器122に出力する。光周波数コム発生器122は、例えばマッハツェンダ型変調器であり、発振器121から入力された基準周波数ωの駆動信号に基づいて、連続発振光Eを変調することにより、光周波数コムECMを生成する(グラフG3参照)。
光周波数コム発生器122は、マッハツェンダ型変調器である場合、内蔵する2つの光位相変調器からの出力光を合波することにより光周波数コムECMを得る。光周波数コム発生器122は、入力された連続発振光Eの位相変調によりノイズとして発生する高調波成分を、駆動条件の適切な制御により光周波数コムECMとして生成する。
光周波数コムECMは、一定の周波数間隔ωを有する複数の光成分を有する。例えば周波数ω,ωを25(GHz)であると仮定すると、光周波数コムECMは、25(GHz),50(GHz),75(GHz),100(GHz)・・・の光成分を有する。このとき、周波数間隔ωは、駆動信号の基準周波数ωが安定化されているため、高精度に50(GHz)に制御される。
光周波数コムECMの周波数間隔ωの精度は、発振器121の基準周波数ωの精度に依存する。このため、発振器121は、例えば10−10(ppm)程度の周波数精度を有することが望ましい。
光周波数コム発生器122は、マッハツェンダ型変調器に限定されず、例えばLiNbO光変調器であってもよい。この場合、位相変調器及び強度変調器のハイブリッド構成を採用することにより、強度が平坦で広帯域な光周波数コムECMを得ることができる。
このように、光周波数コム発生器122として光変調器を用いる場合、小型かつ簡易な構成により、高品質で安定な光周波数コムECMを得ることができるだけでなく、発振器121の基準周波数ωの調整により周波数間隔ωを容易に制御することもできる。この場合、発振器121としてVCXO(Voltage Controlled crystal(Xtal) Oscillator)を採用すれば、電圧による周波数間隔ωの制御が可能となる。
もっとも、光周波数コムECMの生成手段は、上記の構成に限定されない。例えば、シリコン上の超高Qトロイダルシリカ共振器やInPベースの生成器などの集積型光周波数コム生成器を用いることも可能である。
また、図2には、パルスレーザにより光周波数コムECMを生成する方法が示されている。パルスレーザとしては、例えば、モード同期レーザ(MLL: Mode-Locked Laser)、または、連続発振光を強度変調して生成したレーザを用いてもよい。
グラフGA1に示されるように、パルスレーザは、周期T(=2π/ω)(sec)のパルス光を出力する。このパルス光のスペクトルをみると、グラフGA2に示されるように、周波数間隔ω(=2π/T)の光周波数モード列、つまり光周波数コムECMが観測される。
光周波数コムECMは、パルスレーザのパルス幅が細いほど、広帯域となる。とりわけ、モード同期レーザは、高いピークパワーを有する短パルスを発生することが可能であるので、広帯域の光周波数コムECMを得ることが可能となる。例えば、パルス幅の単位が、fs(フェムト秒)である場合、生成される光周波数コムECMの帯域はTHz(テラヘルツ)となり、また、周波数間隔ωは極めて高精度な値となる。この場合、光周波数コムECMは、光周波数標準として用いることが可能な程度の質を有する。
また、図3は、スーパーコンティニューム光の生成により光周波数コムECMを生成する場合の構成を示す構成図である。この場合、光周波数コム生成部12は、パルス光源123及びSC(Super Continuum)発生器124を含む。
グラフGB1に示されるように、パルス光源123から出力されたパルスレーザは中心周波数ωで発振し、そのスペクトルは周波数間隔ωを有する。パルスレーザがSC発生器124に入力されることにより、グラフGB2に示されるように、スーパーコンティニューム光が生成され、光周波数コムECMが得られる。
SC発生器124は、例えば光ファイバである。この光ファイバとしては、シングルモードファイバ、高非線形ファイバ(HNLF : Highly-Nonlinear Fiber)、フォトニック結晶ファイバなどが挙げられる。つまり、光周波数コムECMは、パルスレーザを自己位相変調(SPM: Self Phase Modulation)によりスペクトル拡大することにより得られる。なお、光周波数コムECMは、ゼロ分散ファイバ内で発生する四光波混合などを用いて生成されてもよい。
このように、光周波数コムECMは、様々な手法により生成することが可能である。光周波数コム生成部12により生成された光周波数コムECMは、第1フィルタ13に入力される。
第1フィルタ13は、光周波数フィルタであり、光周波数コムECMから、一定の周波数間隔nω(n=1,2,3,・・・)を有する複数の光成分を抽出する(グラフG4参照)。これにより、光周波数コムECMの周波数間隔ωのn倍の差周波を有するビート光が生成される。ここで、nは、所望の搬送光の中心周波数に基づいて決定される。光周波数コムωCMの周波数間隔ωは、上述したように、高精度に制御された値であるため、周波数間隔nωも高精度な値となる。
抽出される複数の光成分の絶対周波数及び数は、該光成分間の周波数間隔が一定(nω)である限り、限定されない。グラフG4に示された例では、周波数ωの光成分と、中心周波数ω+nωの2個の光成分が抽出されているが、これに加えて、中心周波数ω+nω+nωの光成分が抽出されてもよい。
また、第1フィルタ13は、抽出される複数の光成分を任意に選択できるように、設定された周波数の光を透過するチューナブルフィルタであることが望ましい。なお、第1フィルタ13に代えて、他の抽出手段を用いてもよい。第1フィルタ13により抽出された複数の光成分は、基準光Eを変調するための制御光ECTとして、搬送光生成部14に出力される。
搬送光生成部14は、合波部140と、非線形光学媒質141と、第2フィルタ142とを含む。合波部140は、例えば光カプラであり、入力された基準光E及び制御光(ビート光)ECTを合波する。合波された基準光E及び制御光ECTは、非線形光学媒質141に入力される。
基準光Eは、非線形光学媒質141の非線形光学効果より変調され、複数の変調成分E-L,・・・,E(Lは自然数)が生成される(グラフG5参照)。複数の変調成分E-L,・・・,Eは、制御光ECTの周波数間隔nωと共通の周波数間隔nωを有する。
非線形光学媒質141を用いることにより、基準光Eから容易に複数の変調成分E-L,・・・,Eが生成される。非線形光学媒質141は、例えば光ファイバである。光ファイバとしては、シングルモードファイバ、分散シフトファイバ、高非線形ファイバ、フォトニック結晶ファイバ、及びカルコゲナイドファイバなどが挙げられる。また、屈折率を高めるように、ゲルマニウムまたはビスマスなどがコアに添加されたファイバまたは導波路構造、及び、光パワー密度を高めるように、縮小されたモードフィールドを有するファイバまたは導波路構造も、非線形光学媒質141として用いられる。
また、非線形光学媒質141は、光ファイバに限定されず、他のデバイスを用いてもよい。例えば、量子井戸構造を有する半導体光アンプ、量子ドット半導体光アンプ、及びシリコンフォトニクス型導波路なども、非線形光学媒質141として用いられる。
非線形光学媒質141による非線形光学効果としては、例えば相互位相変調(XPM: Cross Phase Modulation)が挙げられる。相互位相変調は、波長が異なる2つの光波が、非線形光学媒質中を伝搬するとき、一方の光波の光強度に比例して、他方の光内の位相変化が生ずる現象である。
複数の変調成分E-L,・・・,Eは、基準光Eを制御光ECTにより変調することにより生成される。上述したように、制御光ECTは、光周波数コムECMから抽出されたビート光ある制御光ECTの差周波nωを有するので、複数の変調成分E-L,・・・,Eの周波数間隔は、nωとなる。このため、複数の変調成分E-L,・・・,Eは、基準光Eの中心周波数ω0から、周波数間隔nωの整数倍だけ離れた中心周波数ωを有する。つまり、Nを整数とすると、変調成分Eの中心周波数ωは、以下の式(1)により表される。
ω=ω+N・nω 式(1)
詳細を述べると、中心周波数ωのN次変調成分Eの強度は、N次の第一種ベッセル関数J(β)により表される。ここで、変数βは、ビート光である制御光ECTの振幅に関する相互位相変調の変調度を示す。
したがって、複数の変調成分E-L,・・・,Eは、制御光ECTの強度変化の周期に応じた周波数間隔nωを有する。ここで、周波数間隔nωは、高精度な値であるため、その整数倍であるN・nωも高精度な値となる。また、基準光Eの中心周波数ωは、周波数標準として安定化されている。
よって、複数の変調成分E-L,・・・,Eの周波数ω−L,・・・ωは、周波数ωの整数倍に精度よく同調され、基準周波数ωと同程度の精度を有する。なお、周波数コムECMの各光成分の位相雑音は、揃っているため、搬送波生成部14において相殺される。したがって、複数の変調成分E-L,・・・,Eの位相雑音は低減されて、各スペクトルの線幅は狭いものとなる。
複数の変調成分E-L,・・・,Eは、第2フィルタ142に入力される。第2フィルタ142は、例えば光周波数フィルタであり、複数の変調成分E-L,・・・,Eから、所望の搬送光として、所定の変調成分Eを抽出する(グラフG6参照)。抽出された変調成分Eの中心周波数ωは、基準光Eの中心周波数ωから周波数間隔nωの整数(N)倍だけ離れている。
ここで、整数Nは、所望の搬送光の周波数ωに基づいて決定される。このため、第2フィルタ142は、抽出される変調成分Eを任意に選択できるように、設定された周波数の光を透過するチューナブルフィルタであることが望ましい。なお、第2フィルタ142に代えて、他の抽出手段を用いてもよい。
このように、搬送光生成部14は、複数の光成分ECTと、基準光Eとを合波することにより、基準光Eの中心周波数ωから周波数間隔の整数(N)倍だけ離れた中心周波数ωを有する搬送光Eを生成する。相互位相変調により得られる周波数変換帯域は、例えば数十(THz)であるため、光周波数コムECMの帯域が狭い(例えば数十(GHz))場合であっても、高精度の周波数を有する搬送光を容易に生成することが可能である。
本実施例では、基準光Eの変調のため、相互位相変調を用いたが、これに限定されず、四光波混合などの他の非線形光学効果を用いてもよい。この場合、非線形光学媒質141として、三光波混合などの2次の非線形光学効果を生ずるデバイスを用いてもよい。このようなデバイスとしては、例えば、疑似位相整合構造を有するLiNbO導波路(PPLN: Periodically Poled LiNbO3)、GaAlAs素子、及び2次非線形光学結晶が挙げられる。なお、2次非線形光学結晶を用いる場合、波長配置に関し、位相整合が可能な構成を有するものを選択することが望ましい。
搬送光生成部14により生成された搬送光Eは、光レベル調整部15に出力される。光レベル調整部15は、例えば増幅器であり、搬送光生成部14により生成された搬送光Eのレベル(パワー)を調整する(グラフG7参照)。
また、搬送光Eのレベルだけでなく、光SN比(SN: Signal Noise)も不十分である場合、レーザの注入同期を用いて、レベル及び光SN比を調整してもよい。図4は、この場合における光レベル調整部15の構成の一例を示す構成図である。
光レベル調整部15は、半導体レーザ装置150及びサーキュレータ151を含む。半導体レーザ装置150から出力されたレーザは、スレーブレーザとして、サーキュレータ151に入力される。また、搬送光生成部14からの搬送光Eは、マスターレーザとして、サーキュレータ151に入力される。
これにより、搬送光生成部14からの搬送光Eは、半導体レーザ装置150のレーザに、入力方向が整合された状態で注入される。したがって、半導体レーザ装置150のレーザの周波数成分のうち、搬送光Eと共通する単一の周波数成分(周波数ω)が、新たに搬送光Eとして出力される。なお、搬送光生成部14からの搬送光Eのレベルが十分である場合、光レベル調整部15は設けなくてもよい。
本実施例では、相互位相変調を利用して搬送光Eを生成するため、搬送光Eの発生効率(∝J(β))が最適となるように、相互位相変調に関する各種の条件が調整される。この条件としては、例えば、ビート光として抽出した制御光ECTのパワー及び偏光状態や、非線形光学媒質141として用いる光ファイバの長さ、非線形係数、波長分散、及び損失などが挙げられる。
(第2実施例)
図5は、第2実施例に係る光信号処理装置の機能構成を示す構成図である。図5において、図1と共通する構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施例に係る光信号処理装置は、上記の条件のうち、制御光ECTのパワー及び偏光状態を動的に制御するための構成を有する。より具体的には、光信号処理装置は、図1に示された構成に加えて、第3フィルタ161と、受光部162と、状態検出部163と、比較部164と、光パワー制御部(状態制御部)165と、偏光状態制御部(状態制御部)166とを含む。
第3フィルタ161は、例えば光周波数フィルタであり、複数の変調成分E-L,・・・,Eから、検査対象となる変調成分を抽出する。抽出された変調成分は、PD(Photo Diode)などの受光素子を含む受光部162により受光されて、電気信号に変換される。なお、第3フィルタ161は、検査対象となる変調成分を任意に選択できるように、設定された周波数の光を透過するチューナブルフィルタであることが望ましい。
状態検出部163は、受光部162から入力された電気信号に基づいて、搬送光生成部14により生成された変調成分の状態を検出する。状態検出部163は、変調成分のパワー、波形、及びスペクトルなどを検出する。検出結果は、比較部164に入力される。
比較部164は、状態検出部163から入力された検出結果を、所定の基準値と比較する。所定の基準値は、例えばメモリなどの記憶手段に予め記憶されている。比較部164は、パワー及び偏光状態に関する比較結果を光パワー制御部165及び偏光状態制御部166にそれぞれ出力する。
光パワー制御部165及び偏光状態制御部166は、パワー及び偏光状態に関する比較結果に基づいて、搬送光生成部14に入力される制御光ECTのパワー及び偏光状態をそれぞれ制御する。つまり、光パワー制御部165及び偏光状態制御部166は、状態検出部163により検出された変調成分の状態に基づいて、制御光ECTの状態を制御する。
この構成によると、搬送光生成部14において生成される複数の変調成分E-L,・・・,Eがフィードバック制御されるので、複数の変調成分E-L,・・・,Eの発生効率は、最適となるように制御される。なお、本実施例において、状態検出部163は、複数の変調成分E-L,・・・,Eのうち、1つの変調成分に関して状態検出を行ったが、複数の変調成分に関して状態検出を行ってもよい。
(第3実施例)
これまで述べた光処理装置によると、1つの搬送光Eが生成されるが、複数の搬送光が生成されてもよい。図6は、第3実施例に係る光信号処理装置の機能構成を示す構成図である。なお、図6において、光レベル調整部15を除き、図1と共通する構成の記載は、省略されている。
光処理装置は、図1または図5に示された構成に加えて、増波用光周波数コム生成部19を有する。増波用光周波数コム生成部19は、発振器190及び光周波数コム発生器191を含み、搬送光生成部14により生成された搬送光Eに基づいて光周波数コムEN_CMを生成する。
発振器190は、例えば水晶発振器、セシウム原子時計、または高精度なシンセサイザなどであり、基準周波数ωの駆動信号を光周波数コム生成器191に出力する。光周波数コム発生器191は、例えばマッハツェンダ型変調器であり、発振器190から入力された基準周波数ωの駆動信号(RF信号)に基づいて、生成された搬送光Eを変調することにより、光周波数コムEN_CMを生成する(グラフG8参照)。
光周波数コムEN_CMは、周波数ωの側波帯に、一定の周波数間隔ωを有する複数の光成分を含む。周波数間隔ωは、高精度に制御された値であるため、光周波数コムEN_CMは、DWDM方式、ナイキストWDM方式、及びOFDM方式などの光多重伝送の搬送波として用いられる。
(光信号処理方法)
図7は、実施例に係る光信号処理方法を示すフローチャートである。ここで、ステップSt1と、ステップSt2,St3とは、並行して実行される。
まず、基準光源11は、基準光Eを生成して、搬送光生成部14に出力する(ステップSt1)。また、光周波数コム生成部12は、光周波数コムωCMを生成して、第1フィルタ13に出力する(ステップSt2)。第1フィルタ13は、光周波数コムωCMから、一定の周波数間隔nωを有する複数の光成分(制御光ECT)を抽出する(ステップSt3)。抽出された複数の光成分(制御光ECT)は、搬送光生成部14に入力される。
次に、搬送光生成部14は、基準光E及び複数の光成分ECTを合波部140により合波して非線形光学媒質141に入力する(ステップSt4)。基準光Eは、非線形光学媒質141が生ずる相互位相変調などの非線形光学効果のため、複数の光成分ECTにより変調され、周波数間隔nωを有する複数の変調成分E−L,・・・,Eが生成される。
次に、搬送光生成部14は、第2フィルタ142により、複数の変調成分E−L,・・・,Eから所定の変調成分Eを抽出することにより、搬送光Eを生成する(ステップSt5)。搬送光Eは、基準光Eの中心周波数ωから周波数間隔nωの整数(N)倍だけ離れた中心周波数N・nωを有する。
次に、光レベル調整部15は、搬送光Eのレベルを調整する(ステップSt6)。このようにして、光信号処理方法は行われる。
(送信装置)
次に、上述した光信号処理装置を用いた送信装置について説明する。図8は、実施例に係る送信装置の構成を示す構成図である。送信装置は、上述した光信号処理装置により生成された搬送光から複数の光信号を生成し、多重して伝送する。
送信装置は、基準光源20と、分岐器21と、複数の光信号処理部22と、複数の変調器23と、合波器24とを有する。基準光源20は、上述した光信号処理装置の基準光源11に相当し、基準光Eを、分岐器21を介して複数の光信号処理部22に出力する。分岐器21は、基準光Eをパワー分岐する光スプリッタである。
複数の光信号処理部22は、それぞれ、上述した光信号処理装置の構成のうち、基準光源11を除く構成を含む。つまり、基準光源20及び複数の光信号処理部22は、上述した光信号処理装置に相当する。
複数の光信号処理部22は、搬送光E〜Eをそれぞれ生成する。このため、複数の光信号処理部22は、第2フィルタ142により抽出される変調成分の周波数ω〜ωが相違する。
複数の変調器23は、それぞれ、複数の搬送光E〜Eを複数のデータ信号D〜Dにより変調し、チャネル1〜Nにそれぞれ対応する複数の光信号S〜Sをそれぞれ生成する。変調方式としては、例えばQAMなどが挙げられる。生成された複数の光信号S〜Sは、合波器24に入力される。
合波器24は、例えば波長選択スイッチ(WSS: Wavelength Selective Switch)やアレイ導波路格子(AWG: Array Waveguide Grating)などの合波手段であり、複数の光信号S〜Sを多重する。多重された複数の光信号S〜Sは、多重光信号SMUXとして送信される(グラフG9参照)。
多重光信号SMUXは、ナイキストWDM方式により生成された場合、グラフG9に示されるスペクトルを有する。光信号S〜Sの各スペクトルの中心周波数ω〜ωは、上述した方法により高精度に制御されるため、隣接チャネル間のクロストークの発生が抑制され、また、高い周波数利用効率が得られる。なお、送信装置の光多重方式は、ナイキストWDM方式に限定されず、OFDM方式などの他の方式であってもよい。
図8に示された送信装置は、光ネットワークの1つのノードにおいて、複数のチャネル1〜Nの光信号S〜Sを多重する構成を有しているが、これに限定されず、ノードごとに各チャネルの光信号を生成して多重する構成を有してもよい。図9は、この場合の送信装置の構成を示す構成図である。
送信装置は、基準光源30と、複数のノードにそれぞれ設けられた複数のノード装置3とを有する。基準光源30及び複数のノード装置3は、共通の伝送路Dに接続されている。
基準光源30は、上述した光信号処理装置の基準光源11に相当し、基準光Eを、伝送路Dに出力する。一方、複数のノード装置3は、基準光Eを用いて光信号S〜Sを生成し、伝送路Dに出力する。このため、伝送路Dには、基準光E、及び複数の光信号光信号S〜Sを多重化して得られた多重光信号SMUXが伝搬される(グラフG12参照)。
複数のノード装置3は、それぞれ、分波器31と、合波器32と、光信号処理部33と、変調器34とを含む。各ノード装置3において、基準光Eは、分波器31により分波されて光信号処理部33に入力される。分波器31は、例えばWDMカプラであり、伝送路Dを伝搬する光から基準光Eを抽出する。
光信号処理部33は、それぞれ、上述した光信号処理装置の構成のうち、基準光源11を除く構成を含む。つまり、基準光源30及び光信号処理部33は、上述した光信号処理装置に相当する。光信号処理部33は、基準光Eから、既に述べた方法により搬送光E〜Eを生成する。このため、各ノード装置3の光信号処理部33は、第2フィルタ142により抽出される変調成分の周波数ω〜ωが相違する。
変調器34は、搬送光E〜Eをデータ信号D〜Dにより変調し、複数の光信号S〜Sを生成する。変調方式としては、例えばQAMなどが挙げられる。生成された複数の光信号S〜Sは、合波部32を介して伝送路Dに出力される。合波部32としては、例えば光カプラが挙げられる。
各ノードのノード装置3では、割り当てられたチャネル番号に応じた周波数の搬送光E〜Eが生成される。例えば、ノードiのノード装置3にチャネル番号jが割り当てられた場合、光信号処理部33は、周波数ωの搬送光Eを生成する。
チャネル番号jの割り当ては、光ネットワーク内の装置を管理するネットワーク管理装置40により行われる。ネットワーク管理装置40は、例えば、LAN(Local Area Network)41を介して各ノード装置3と接続されている。
ネットワーク管理装置40は、チャネル番号j(周波数ω)が未使用である場合(グラフG10参照)、当該チャネル番号jを光信号処理部33に通知する。光信号処理部33は、通知されたチャネル番号jに基づいて、第2フィルタ142において抽出される周波数、すなわち上記の整数Nを設定する。つまり、光信号処理部33は、複数の光信号にそれぞれ対応する複数のチャネル1〜Nのうち、未使用のチャネル(j)に使用される周波数の搬送光を生成する。
変調器34は、光信号処理部33により生成された搬送光Eを、データ信号Dにより変調することにより、中心周波数ωのスペクトルを有する光信号Sを生成する(グラフG11参照)。生成された光信号Sは、合波部32を介して伝送路Dに出力され、ノードiの直前の多重光信号SMUXに多重される(グラフG12参照)。
本実施例に係る送信装置によると、各ノード装置3に、未使用のチャネル番号jが割り当てられ、当該チャネル番号jに応じた周波数ωを有する光信号Sを生成するため、周波数資源の柔軟な利用が可能である。
また、さらなる柔軟な利用を可能とするため、周波数ごとではなく、帯域ごとの割り当てを行ってもよい。図10は、この場合の送信装置の構成を示す構成図である。なお、図10には、図9に示されたノード構成のうち、ノードiのノード装置5の構成が示されている。
グラフG13に示されるように、伝送路Dには、図9の実施例と同様に、基準光Eと、多重光信号SMUXが伝搬する。多重光信号SMUXは、複数の帯域B〜Bに属する1以上の光信号を多重したものである。複数の帯域B〜Bの帯域幅は、同一であっても異なっていてもよく、例えば帯域Bを30(Gbps)とし、帯域Bを20(Gbps)としてもよい。
帯域B〜Bは、ネットワーク管理装置41により管理され、各ノード装置5に割り当てられる。ネットワーク管理装置41は、例えば、グラフG13に示されるように、帯域Bが未使用である場合、帯域Bをノード装置5に割り当てる。
各帯域B〜Bは、個別の帯域幅に応じて、1以上の搬送光により形成された帯域成分を含む。例えば、帯域Bjは、周波数ω〜ωj+kの各搬送光により形成された帯域成分を含む。なお、各帯域B〜Bに対応する搬送光の数の合計は、搬送光の最大数Nと等しい。
ノード装置5は、割り当てられた帯域Bに応じてサブ多重光信号SMUXiを生成する。ノード装置5は、分波器50と、合波器53,55と、分岐器54と、複数の光信号処理部51と、複数の変調器52とを含む。
伝送路Dを伝搬する基準光Eは、分波器50により分波され、分岐器54を介して複数の光信号処理部51に入力される。複数の光信号処理部51は、ネットワーク管理装置41から、割り当てられた帯域Bに従った周波数番号j〜j+k(上記のチャネル番号に相当)がそれぞれ入力される。なお、分波器50及び分岐器54は、例えば、光スプリッタである。
複数の光信号処理部51は、既に述べた方法により、周波数番号j〜j+kに応じて、中心周波数ω〜ωj+kの搬送光E〜Ej+kをそれぞれ生成する。複数の光信号処理部51は、各ノードにおいて合波された複数の光信号(サブ多重光信号SMUXi)を、さらに合波して得られる多重光信号SMUXの帯域B〜Bのうち、未使用の帯域Bに使用される周波数ω〜ωj+kの搬送光E〜Ej+kをそれぞれ生成する。生成された搬送光E〜Ej+kは、複数の変調器52にそれぞれ入力される。
変調器52は、搬送光E〜Ej+kをデータ信号Di0〜Dikにより変調し、複数の光信号Si0〜Sikを生成する。変調方式としては、例えばQAMなどが挙げられる。生成された複数の光信号Si0〜Sikは、合波部55により多重されて、帯域Bのサブ多重光信号SMUXiとなる(グラフG14参照)。サブ多重光信号SMUXiは、合波部53を介し、ノードiに入力される前の多重光信号SMUXに合波されて、伝送路Dに出力される(グラフG15参照)。合波部53は、例えば光カプラであり、合波部55は、例えば、アレイ導波路格子(AWG)フィルタや周波数選択スイッチ(WSS)である。
本実施例に係る送信装置によれば、各ノード装置5に個別の帯域B〜Bを割り当てるため、ノードごとのトラフィック量に応じた柔軟な帯域利用が可能となる。
(受信装置)
次に、上述した送信装置により送信された多重光信号SMUXを受信する受信装置について説明する。図11は、通信システムの構成の一例を示す構成図である。
通信システムは、伝送路を介して互いに接続された送信装置6および受信装置7を有する。送信装置6は、上述した送信装置であり、伝送路を介して多重光信号SMUXを受信装置7に送信する。
受信装置7は、分波器70と、複数の受信器71とを有し、送信装置6から送信された多重光信号SMUXを受信する。本例において、受信器71の数は、多重光信号SMUXのチャネル数Nと同数とするが、コストが低減されるように、チャネル数より少なくてもよい。この場合、後述するように、受信器71内部において、光フィルタにより複数のチャネルの光信号を抽出し、または、光信号を光電変換により電気信号に変換した後、電気フィルタにより各チャネルの信号を抽出してもよい。このような場合としては、例えば、複数のチャネルの信号を多重して生成されたOFDM信号を伝送する場合が挙げられる。
受信装置7は、分波器70と、複数の受信器71とを有する。分波器70は、例えばAWGであり、伝送路から入力された多重光信号SMUXを周波数ω,ω,・・・,ωごとの光信号S,S、・・・,Sに分波して、複数の受信器71に分配する。複数の受信器71は、光信号S,S、・・・,Sをそれぞれ受信し、光信号S,S、・・・,Sからデータ信号D,D,・・・,Dをそれぞれ再生して出力する。
図12は、受信器71の構成の一例を示す構成図である。受信器71は、受光器710と、増幅器711と、フィルタ712と、復調回路713とを含む。
受光器710は、例えばPDであり、光信号Sを電気信号に変換する。増幅器711は、受光器710から入力された電気信号を増幅する。フィルタ712は、該電気信号から所定の周波数成分を抽出する。なお、受信器71の数がチャネル数Nより少ない場合、フィルタ712は、1つのチャネルの周波数成分だけでなく、複数のチャネルの周波数成分を抽出してもよい。
また、受信器71の数がチャネル数Nより少ない場合、受光器710の動作帯域が、受信する光多重信号の帯域より狭いことが考えられる。この場合、図13に示されるように、フィルタ712に代えて、光多重信号から所望の周波数成分S(ω)を抽出する光フィルタ717を、受光器710の入力側に設けるとよい。
再び図12を参照すると、復調回路713は、フィルタ712により抽出された電気信号の所定の周波数成分を復調して、データ信号Dを再生する。復調方式としては、データ信号Dの変調方式に従って、例えば包絡線検波、2乗検波、及び同期検波などが用いられる。また、データ信号Dの変調方式が、OFDM、QAM、及び他の多値変調方式である場合、復調回路713は、デジタル信号処理により復調を行う。なお、受信器71は、復調されたデータ信号Dの誤り検出及び誤り訂正の処理回路や揺らぎ検出及び補正の処理回路を、さらに含んでもよい。
また、通信システムにおいてデジタルコヒーレント通信が用いられる場合、受信装置7は、局発光(参照光)を用いて受信処理を行う。図14は、この場合の伝送システムの構成を示す構成図である。なお、図14において、図11と共通する構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
送信装置6内の基準光源から出力された基準光Eは、多重光信号SMUXとともに、伝送路を介して受信装置7に入力される。受信装置7は、分波器70,72、73と、複数の受信器71aを有する。なお、基準光Eは、多重光信号SMUXとは異なる経路を介して受信装置7に入力されてもよい。また、基準光Eは、図8に示された送信装置の場合、基準光源20から、光信号処理部22、変調器23、及び合波器24を迂回して伝送路に入力される。
基準光Eは、分波器72により伝送路から取り出され、分波器73を介して複数の受信器71aに分配される。分波器72,73は、例えば光スプリッタである。なお、受信器71aの数は、チャネル数Nと同数であっても、チャネル数Nより少なくてもよい。
図15は、受信器71aの構成の一例を示す構成図である。図15において、図12と共通する構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
受信器71aは、合波器716と、受光器710と、増幅器711と、フィルタ712aと、復調回路713と、参照光源714と、駆動回路715とを含む。駆動回路715は、分波器73から入力された基準光Eに基づいて参照光源714を制御する。これにより、参照光源714は、所定の周波数ωLiの参照光ELiを出力する。
参照光ELiは、合波器716により光信号Sと合波されて、受光器710に入力される。受光器710は、光信号Sの周波数ω及び参照光ELiの周波数ωLiの中間周波数帯の電気信号(ビート信号)を出力する。フィルタ712aは、該中間周波数帯の電気信号を透過する。このとき、光信号Sの周波数ω及び参照光ELiの周波数ωLiを同一とすれば、ホモダイン検波を行うことができる。
また、本例においても、受光器710の動作帯域が、受信する光多重信号の帯域より狭い場合、図13に示されるように、光多重信号から所望の周波数成分S(ω)を抽出する光フィルタ717を、受光器710の入力側に設けるとよい。
これまで述べたように、実施例に係る光信号処理装置は、光周波数コム生成部12と、フィルタ13と、搬送光生成部14とを有する。光周波数コム生成部12は、光周波数コムECMを生成する。フィルタ13は、光周波数コムECMから、一定の周波数間隔nωを有する複数の光成分ECTを抽出する。搬送光生成部14は、複数の光成分ECTと、基準光E(ω)とを合波することにより、基準光Eの中心周波数ωから周波数間隔nωの整数(N)倍だけ離れた中心周波数ωを有する搬送光E(ω)を生成する。
光周波数コムECMから抽出された複数の光成分ECTの周波数間隔nωは、光周波数コムECMの周波数間隔ωの安定化により、高精度な値とすることができる。また、基準光E(ω)及び複数の光成分ECTが合波されることにより、当該周波数間隔nωを有する複数の変調成分E−L,・・・,Eが生ずる。
複数の変調成分E−L,・・・,Eは、基準光Eの中心周波数ωから周波数間隔nωの整数(N)倍だけ離れた中心周波数ωを有する。変調成分E−L,・・・,Eの中心周波数ω(=ω+N・nω)は、周波数間隔nωが高精度な値であるため、基準光Eの中心周波数ωを周波数標準として安定化することにより、やはり高精度な値となる。したがって、変調成分E−L,・・・,Eから搬送光Eを生成することにより、中心周波数の揺らぎが低減された搬送光が得られる。
また、実施例に係る光信号処理方法は、光周波数コムECMを生成し、光周波数コムECMから、一定の周波数間隔nωを有する複数の光成分ECTを抽出する工程を含む。さらに、実施例に係る光信号処理方法は、複数の光成分ECTと、基準光Eとを合波することにより、基準光Eの中心周波数ωから周波数間隔nωの整数(N)倍だけ離れた中心周波数ωを有する搬送光を生成する。
実施例に係る光信号処理方法は、上記の光信号処理装置と同様の構成を有するので、同様の作用効果を奏する。
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の変形態様を採り得ることは自明である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1) 光周波数コムを生成する光周波数コム生成部と、
前記光周波数コムから、一定の周波数間隔を有する複数の光成分を抽出する抽出部と、
前記複数の光成分と、基準光とを合波することにより、前記基準光の中心周波数から前記周波数間隔の整数倍だけ離れた中心周波数を有する搬送光を生成する搬送光生成部とを有することを特徴とする光信号処理装置。
(付記2) 前記搬送光生成部は、非線形光学媒質を含み、前記複数の光成分及び前記基準光を合波して前記非線形光学媒質に入力することを特徴とする付記1に記載の光信号処理装置。
(付記3) 前記非線形光学媒質は、光ファイバであることを特徴とする付記2に記載の光信号処理装置。
(付記4) 前記搬送光生成部は、前記複数の光成分及び前記基準光を合波することにより複数の変調成分を生成し、前記複数の変調成分から所定の変調成分を抽出することによって前記搬送光を生成することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の光信号処理装置。
(付記5) 前記搬送光生成部により生成された前記複数の変調成分の少なくとも1つの状態を検出する状態検出部と、
前記状態検出部により検出された前記複数の変調成分の少なくとも1つの状態に基づいて、前記搬送光生成部に入力される前記複数の光成分の状態を制御する状態制御部とを、さらに有することを特徴とする付記4に記載の光信号処理装置。
(付記6) 前記光周波数コム生成部は、所定の基準周波数で発振する駆動信号に基づいて、光を変調することにより、前記光周波数コムを生成することを特徴とする付記1乃至5の何れかに記載の光信号処理装置。
(付記7) 前記光周波数コム生成部は、パルスレーザから出力されたパルス光を非線形光学媒質に入力し、自己位相変調により前記光周波数コムを生成することを特徴とする付記1乃至5の何れかに記載の光信号処理装置。
(付記8) 前記搬送光生成部により生成された前記搬送光のレベルを調整する光レベル調整部を、さらに有することを特徴とする付記1乃至7の何れかに記載の光信号処理装置。
(付記9) 前記光レベル調整部は、増幅器であることを特徴とする付記8に記載の光処理装置。
(付記10) 前記光レベル調整部は、前記搬送光に対してレーザの注入同期を行うことにより、前記レーザの周波数成分のうち、前記搬送光と共通の周波数成分を出力することを特徴とする付記8に記載の光信号処理装置。
(付記11) 前記搬送光生成部により生成された前記搬送光に基づいて周波数コムを生成する増波用周波数コム生成部を、さらに有することを特徴とする付記1乃至10の何れかに記載の光信号処理装置。
(付記12) 前記抽出部は、光周波数フィルタであることを特徴とする付記1乃至11の何れかに記載の光信号処理装置。
(付記13) 付記1乃至12の何れかに記載の複数の光信号処理装置と、
前記複数の光信号処理装置によりそれぞれ生成された複数の搬送光を、複数のデータ信号により変調し、複数の光信号をそれぞれ生成する複数の変調器と、
前記複数の光信号を合波する合波器とを有することを特徴とする送信装置。
(付記14) 前記複数の光信号処理装置は、それぞれ、前記複数の光信号にそれぞれ対応する複数のチャネルのうち、未使用のチャネルに使用される周波数の搬送光を生成することを特徴とする付記13に記載の送信装置。
(付記15) 前記複数の光信号処理装置、前記複数の変調器、及び前記合波器は、複数のノードの各々に設けられ、
前記複数の光信号処理装置は、各ノードにおいて合波された前記複数の光信号を、さらに合波して得られる多重光信号の帯域のうち、未使用の帯域に使用される1以上の周波数の搬送光をそれぞれ生成することを特徴とする付記13に記載の送信装置。
(付記16) 付記13乃至15の何れかに記載の送信装置と、
前記送信装置から送信された多重光信号を受信する受信装置とを有することを特徴とする通信システム。
(付記17) 前記受信装置は、前記多重光信号を周波数ごとの光信号に分波する分波器と、前記分波器により分波されて得られた周波数ごとの光信号をそれぞれ受信する複数の受信器とを有することを特徴とする付記16に記載の通信システム。
(付記18) 前記複数の受信器は、受信した光信号を、前記基準光に基づいて生成された参照光と合波して検波することを特徴とする付記17に記載の通信システム。
(付記19) 光周波数コムを生成し、
前記光周波数コムから、一定の周波数間隔を有する複数の光成分を抽出し、
前記複数の光成分と、基準光とを合波することにより、前記基準光の中心周波数から前記周波数間隔の整数倍だけ離れた中心周波数を有する搬送光を生成することを特徴とする光信号処理方法。
(付記20) 前記複数の光成分及び前記基準光を合波して非線形光学媒質に入力することを特徴とする付記19に記載の光信号処理方法。
(付記21) 前記非線形光学媒質は、光ファイバであることを特徴とする付記20に記載の光信号処理方法。
(付記22) 前記複数の光成分及び前記基準光を合波することにより複数の変調成分を生成し、前記複数の変調成分から所定の変調成分を抽出することによって前記搬送光を生成することを特徴とする付記19乃至21の何れかに記載の光信号処理方法。
(付記23) 所定の基準周波数で発振する駆動信号に基づいて、光を変調することにより、前記光周波数コムを生成することを特徴とする付記19乃至22の何れかに記載の光信号処理方法。
(付記24) パルスレーザから出力されたパルス光を非線形光学媒質に入力し、自己位相変調により、前記光周波数コムを生成することを特徴とする付記19乃至22の何れかに記載の光信号処理方法。
(付記25) 生成された前記搬送光のレベルを調整することを特徴とする付記19乃至24の何れかに記載の光信号処理方法。
12 光周波数コム生成部
120 制御光源
121 発振器
122 光周波数コム発生器
123 パルス光源
124 SC発生器
13 第1フィルタ(抽出部)
14 搬送光生成部
140 合波部
141 非線形光学媒質
142 第2フィルタ
15 光レベル調整部
163 状態検出部
165 光パワー制御部(状態制御部)
166 偏光状態制御部(状態制御部)
19 増波用周波数コム生成部
22,33,51 光信号処理部(光信号処理装置)
23,34,52 変調器
24,32,55 合波器
6 送信装置
7 受信装置
70 分波器
71 受信器
714 参照光源

Claims (10)

  1. 光周波数コムを生成する光周波数コム生成部と、
    前記光周波数コムから、一定の周波数間隔を有する複数の光成分を抽出する抽出部と、
    前記複数の光成分と、基準光とを合波することにより、前記基準光の中心周波数から前記周波数間隔の整数倍だけ離れた中心周波数を有する搬送光を生成する搬送光生成部とを有することを特徴とする光信号処理装置。
  2. 前記搬送光生成部は、非線形光学媒質を含み、前記複数の光成分及び前記基準光を合波して前記非線形光学媒質に入力することを特徴とする請求項1に記載の光信号処理装置。
  3. 前記搬送光生成部は、前記複数の光成分及び前記基準光を合波することにより複数の変調成分を生成し、前記複数の変調成分から所定の変調成分を抽出することによって前記搬送光を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の光信号処理装置。
  4. 前記搬送光生成部により生成された前記複数の変調成分の少なくとも1つの状態を検出する状態検出部と、
    前記状態検出部により検出された前記複数の変調成分の少なくとも1つの状態に基づいて、前記搬送光生成部に入力される前記複数の光成分の状態を制御する状態制御部とを、さらに有することを特徴とする請求項3に記載の光信号処理装置。
  5. 前記光周波数コム生成部は、所定の基準周波数で発振する駆動信号に基づいて、光を変調することにより、前記光周波数コムを生成することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の光信号処理装置。
  6. 前記搬送光生成部により生成された前記搬送光のレベルを調整する光レベル調整部を、さらに有することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の光信号処理装置。
  7. 前記光レベル調整部は、前記搬送光に対してレーザの注入同期を行うことにより、前記レーザの周波数成分のうち、前記搬送光と共通の周波数成分を出力することを特徴とする請求項6に記載の光信号処理装置。
  8. 前記搬送光生成部により生成された前記搬送光に基づいて周波数コムを生成する増波用周波数コム生成部を、さらに有することを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の光信号処理装置。
  9. 請求項1乃至8の何れかに記載の複数の光信号処理装置と、
    前記複数の光信号処理装置によりそれぞれ生成された複数の搬送光を、複数のデータ信号により変調し、複数の光信号をそれぞれ生成する複数の変調器と、
    前記複数の光信号を合波する合波器とを有することを特徴とする送信装置。
  10. 光周波数コムを生成し、
    前記光周波数コムから、一定の周波数間隔を有する複数の光成分を抽出し、
    前記複数の光成分と、基準光とを合波することにより、前記基準光の中心周波数から前記周波数間隔の整数倍だけ離れた中心周波数を有する搬送光を生成することを特徴とする光信号処理方法。
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