JP2014159100A - 熱転写受像シート及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材と、前記基材の少なくとも一方の面に、熱可塑性樹脂を含有する複合多孔質層と、染料受容層とをこの順に有してなる、熱転写受像シートであって、前記複合多孔質層が、多孔質コア層と、当該多孔質コア層の両面に積層された非孔質スキン層とを備え、前記非孔質スキン層の合計厚みが前記複合多孔質層全体の厚みに対して5〜15%であり、前記複合多孔質層の密度が0.65〜0.74g/cm3であることを特徴とする、熱転写受像シート。
【選択図】図1
Description
また、特許文献2には、低いカール性および良好な均質性を示し、かつ効率的な熱転写をもたらす熱染料受像体用の基材を提供することを目的として、ミクロボイドを保有する熱可塑性コア層の両面に実質的にボイドを含まない熱可塑性表面層を設けた複合材料フィルムを、支持体と受容層との間に設けた色素受容素子が提案されている。
しかしながら、上記特許文献1及び2の出願当時の熱転写プリンターには上述の「コゲ」と呼ばれる画質不良が発生する問題はなく、従来開示されていた熱転写受像シートでは、これらの問題は未だ解決されていない。
前記複合多孔質層が、多孔質コア層と、当該多孔質コア層の両面に積層された非孔質スキン層とを備え、前記非孔質スキン層の合計厚みが前記複合多孔質層全体の厚みに対して5〜15%であり、前記複合多孔質層の密度が0.65〜0.74g/cm3であることを特徴とする。
前記熱転写受像シートが、基材と、前記基材の少なくとも一方の面に、熱可塑性樹脂を含有する複合多孔質層と、染料受容層とをこの順に有してなる、熱転写受像シートであって、前記複合多孔質層が、多孔質コア層と、当該多孔質コア層の両面に積層された非孔質スキン層とを備え、前記非孔質スキン層の合計厚みが前記複合多孔質層全体の厚みに対して5〜15%であり、前記複合多孔質層の密度が0.65〜0.74g/cm3であることを特徴とする。
なお、本発明において、「シート」とは、JIS−K6900の定義におけるシートとフィルムを含む意味である。JIS−K6900での定義では、シートとは薄く一般にその厚さが長さと幅のわりには小さい平らな製品をいい、フィルムとは長さ及び幅に比べて厚さが極めて小さく、最大厚さが任意に限定されている薄い平らな製品で、通例、ロールの形で供給されるものをいう。したがって、シートの中でも厚さの特に薄いものがフィルムであるといえるが、シートとフィルムの境界は定かではなく、明確に区別しにくいので、本発明では、厚みの厚いもの及び薄いものの両方の意味を含めて、「シート」と定義する。
前記複合多孔質層が、多孔質コア層と、当該多孔質コア層の両面に積層された非孔質スキン層とを備え、前記非孔質スキン層の合計厚みが前記複合多孔質層全体の厚みに対して5〜15%であり、前記複合多孔質層の密度が0.65〜0.74g/cm3であることを特徴とする。
それに対し、本発明に係る熱転写受像シートは、多孔質コア層の両面に積層された非孔質スキン層を備えた複合多孔質層を含み、且つ、複合多孔質層全体の厚みに対する両面の非孔質スキン層の合計厚みの割合、及び複合多孔質層全体の密度を、それぞれ上記特定の範囲内とすることにより、高速印画においても、優れた印画感度を達成し、且つ、コゲ及び折れジワの発生が抑えられる。
本発明に係る熱転写受像シートが、上記特定の複合多孔質層を有することにより、上記課題を達成できる作用機構は、未解明ではあるが以下のように推定される。すなわち、本発明においては、複合多孔質層全体の厚みに対する両面の非孔質スキン層の合計厚みの割合、及び複合多孔質層全体の密度に注目し、それぞれを上記特定の範囲内とすることにより、複合多孔質層全体として、多孔質コア層が有する空隙構造による熱伝導性及びクッション性の調整と、非孔質スキン層による平滑性と、復元性とのバランスが適切になるため、高速印画において印画感度が向上するのに適した熱伝導性を確保しながら、印画時に局所的又は全体的に過剰熱が加わることが抑制されてコゲが防止され、且つ、良好な復元性により折れジワが防止されると推定される。
図2に示す熱転写受像シート11は、図1に示す熱転写受像シート10に、さらに接着層4、中間層5、裏面層6が設けられたものである。すなわち、図2に示す熱転写受像シート11は、基材1と、基材1の一方の面に、接着層4と、複合多孔質層2と、中間層5と、染料受容層3とをこの順に有し、基材1の他方の面に、接着層4と、裏面層6とをこの順に有する。複合多孔質層2は、多孔質コア層21と、当該多孔質コア層21の両面に積層された非孔質スキン層22a、22bとを備える。
以下、本発明に係る熱転写受像シートを構成する各層について、詳細に説明する。
本発明に用いられる基材としては、複合多孔質層、染料受容層及び必要に応じて設けられたその他の層を支持し、熱転写時の加熱に耐えられるものであれば特に限定されない。
前記基材としては、特に限定はされないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の耐熱性の高いポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン誘導体、ポリアミド、ポリメチルペンテン等のプラスチックの延伸または未延伸シートや、上質紙、コート紙、アート紙、キャストコート紙、板紙等を挙げることができる。また、これらの材料を2種以上積層した複合シートも使用することができる。
ポリオレフィン樹脂層は、上記の樹脂の塗工液を調整して、塗工、乾燥させて形成したり、紙からなる芯材に、溶融押出し法により形成したりすることができる。本発明では厚さの制御を正確にできる点から、特に溶融押出し法によりポリオレフィン樹脂層を形成することが好ましい。
本発明の熱転写受像シートが有する複合多孔質層は、多孔質コア層と、当該多孔質コア層の両面に積層された非孔質スキン層とを備える。
前記多孔質コア層は、内部に微細な空隙を有する層であり、一方、前記非孔質スキン層は、内部に微細な空隙を実質的に有しない層である。なお、微細な空隙を実質的に有しないとは、空隙率が1体積%以下であることをいう。
多孔質コア層用材料に含まれる熱可塑性樹脂、及び非孔質スキン層用材料に含まれる熱可塑性樹脂としては、特に限定されないが、例えば、ポリプロピレン及びポリエチレン等のポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、アクリル樹脂等が挙げられ、1種単独で用いても良いし、2種以上を混合して用いても良い。前記熱可塑性樹脂の主成分としては、中でも、ポリオレフィン樹脂及びポリエステル樹脂が好ましく、更にポリオレフィン樹脂が好ましく、特に、複合多孔質層の密度を本発明で規定する範囲に調整することが容易な点から、ポリプロピレンが好ましい。
また、多孔質コア層と非孔質スキン層とに含まれる熱可塑性樹脂は、異なる種類であっても良いし、同種のものであっても良いが、同種であることが密着性や製造上の点から好ましい。
また、非孔質スキン層は、表側及び裏側共に、単層からなるものであっても良いし、複数の層を積層した多層からなるものであっても良い。
なお、本発明において、熱転写受像シートを構成する各層の厚みは、一般的な厚み測定機を用いて測定することができる。
前記複合多孔質層全体の厚みは、特に限定されないが、通常20〜70μmであり、中でも好ましくは30〜50μmである。
式(1)
(コア層厚み×コア層密度)+(表スキン層厚み×表スキン層密度)+(裏スキン層厚み×裏スキン層密度)=複合多孔質層厚み×複合多孔質層密度
前記複合多孔質層用シートの製造方法としては、従来公知の方法を採用することができ、特に限定されないが、例えば以下の(a)〜(d)の方法等が挙げられる。
(a)2台の押出機を使用し、1台の押出機から多孔質コア層用材料を溶融押出しすると共に、他の押出機から非孔質スキン層用材料を溶融押し出しし、それらをダイス内またはダイス外で重ね合わせて積層し、次いで延伸する方法。
(b)多孔質コア層用材料をシート状に押出し成形することにより得られた多孔質コア層用シートを、そのまま若しくは1軸延伸し、その両面に非孔質スキン層用材料を溶融押出しして積層し、次いで延伸する方法。
(c)多孔質コア層用材料及び非孔質スキン層用材料を各々シート状に押出し成形することにより多孔質コア層用シート及び非孔質スキン層用シートを製造し、得られた多孔質コア層用シートの両面に、非孔質スキン層用シートを貼り合わせ、次いで延伸する方法。
(d)多孔質コア層用材料及び非孔質スキン層用材料を各々シート状に押出し成形することにより得られた多孔質コア層用シート及び非孔質スキン層用シートを、各々更に1軸もしくは2軸延伸しておき、延伸後の多孔質コア層用シートの両面に、延伸後の非孔質スキン層用シートを貼り合わせる方法。
前記複合多孔質層用シートの形成方法としては、中でも、上記(a)の方法が、各層の膜厚の制御が容易な点から好ましい。
また、前記複合多孔質層用シートは、適宜必要に応じて接着層を介して基材上に積層することができる。
本発明における染料受容層は、熱転写シートから移行してくる昇華染料を受容し、形成された画像を維持するためのものである。染料受容層に含まれる樹脂としては、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスルフォン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、およびエポキシ樹脂、塩化ビニル−アクリル共重合体樹脂等が挙げられる。
これらの硬化型シリコーンオイルの添加量は、染料受容層用材料全体の0.5〜30質量%(固形分換算)が好ましい。なお、本発明において「固形分」とは、溶剤以外のすべての成分を意味する。
また、本発明の熱転写受像シートは、前記染料受容層の表面の少なくとも一部に、上記の離型剤を適当な溶剤に溶解あるいは分散させて塗布した後、乾燥させることにより、離型層をさらに設けることもできる。離型層を構成する離型剤としては前記したアミノ変性シリコーンオイルとエポキシ変性シリコーンオイルとの反応硬化物が特に好ましく、離型層の厚さは、特に限定されないが、通常0.01〜5.0μmであり、0.05〜2.0μmが好ましい。また、染料受容層を形成する際に、シリコーンオイルを添加した染料受容層用塗工液を塗布し、塗布後に表面にブリードアウトしたシリコーンオイルを硬化させることによっても離型層を形成することができる。
本発明に係る熱転写受像シートは、図2に記載するように、複合多孔質層2と基材1との間や、後述する裏面層6と基材1との間等に、必要に応じて接着層4を設けることができる。接着層は、ドライラミイネーション、ウェットラミネーション、および貼着後電子線照射により接着させる方法等の貼合方法に応じて、適宜選択することができ、限定されるものではない。接着層を構成する接着剤としては、例えば、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル−アクリル共重合体樹脂、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリエステル樹脂、およびポリウレタン樹脂等を成分としたものが挙げられる。
本発明の熱転写受像シートは、図2に記載するように、前記複合多孔質層2と前記染料受容層3との間に中間層5を設けても良い。中間層は、複合多孔質層と染料受容層との接着性、白色度、クッション性、隠蔽性、帯電防止性、およびカール防止性等の付与を目的とするものである。中間層としては、従来公知のあらゆる中間層を設けることができる。中間層に含まれるバインダー樹脂としてはポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリスルフォン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エポキシ樹脂、セルロース系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエチレン系樹脂、およびポリプロピレン系樹脂等が挙げられ、これらの樹脂のうちの活性水酸基を有するものについてはさらにそれらのイソシアネート硬化物をバインダーとすることもできる。
また、本発明に係る熱転写受像シートは、図2に記載するように、基材1の裏面側(染料受容層3が設けられている側と反対側)に裏面層6を設けても良い。裏面層は、本発明の熱転写受像シートの用途等に応じて所望の機能を有するものを適宜選択して用いることができる。中でも本発明においては、裏面層として、熱転写受像シートの搬送性向上機能や、カール防止機能を有する裏面層を用いることが好ましい。
本発明に係る熱転写受像シートの製造方法は、上述した本発明に係る熱転写受像シートを得られる方法であれば特に限定されず、公知の方法により前記各層を積層することにより製造することができる。例えば、上述した方法により得られた複合多孔質層用シート上に、染料受容層用塗工液、及びその他の必要に応じて設けられる層を形成するための塗工液を、順次塗工、乾燥することにより、染料受容層及びその他の層を形成し、次いで、複合多孔質層用シートの染料受容層側とは反対側の面に、接着層を介して基材を貼り合わせる方法が挙げられる。また、基材上に接着層を介して、上述した方法により得られた複合多孔質層用シートを貼り合わせた後、染料受容層用塗工液、及びその他の必要に応じて設けられる層を形成するための塗工液を、順次塗工、乾燥することにより、本発明に係る熱転写受像シートを製造しても良い。なお、各層を形成するための塗工液としては、必要に応じて溶剤に溶解又は分散させたものを用いることができる。塗工方法は特に限定されず、グラビアコーティング等の公知の方法により行うことができる。
また、本発明に係る熱転写受像シートを構成する各層は、当該各層を形成する材料を予めシートとし、接着層を介して積層することにより、形成することもできる。
本発明に係る画像形成方法は、熱転写受像シートと、熱移行性染料とバインダーとを含有する染料層を設けた熱転写シートとを重ね、印画速度0.5〜1.5msec/lineで、前記熱移行性染料を熱移行させることにより前記熱転写受像シートに画像を形成する画像形成方法において、前記熱転写受像シートとして、上述した本発明に係る熱転写受像シートを用いることを特徴とする。
本発明に係る画像形成方法によれば、上述した本発明に係る熱転写受像シートを使用するため、印画速度0.5〜1.5msec/lineの高速印画においても、高濃度印画を実現することができ、コゲの発生や熱転写受像シートに発生する折れジワを防止することができる。
なお、本発明に係る画像形成方法において、解像度は例えば300dpiとすることができる。
1.複合多孔質層用シートの製造
まず、以下の手順により、複合多孔質層を構成する複合多孔質層用シートを準備した。
メルトインデックス2.5g/10分のポリプロピレン100質量部に対して、水滴保持時間が2秒以内、平均粒子径1.7μmのほぼ単分散の粒径分布を示す球状の架橋アクリル−スチレン系共重合体粒子[メチルメタクリレート/n−ブチルアクリレート/スチレン/ジベニルベンゼン=36/27/36/1(質量比)からなるモノマー成分を乳化重合法により重合調製したもの]12質量部、グリセリン樹脂酸エステル0.3質量部およびエルカ酸アミド0.3質量部を混合した樹脂組成物(a)と、メルトインデックス3.0g/10分のポリプロピレン100質量部に対し、上記樹脂組成物(a)における架橋アクリル−スチレン系共重合体微粒子をポリマー型シランカップリング剤で表面処理して得た、水滴保持時間が10分以上の架橋共重合体微粒子を0.1質量部配合した樹脂組成物(b)を使用し、これらを夫々別の溶融押出機を用いて、樹脂温度270℃で厚みが延伸後の状態で(b)/(a)/(b)=4/70/1となる様に重ね合わせて溶融押出しし60℃の冷却ロールで冷却することにより未延伸シートを得た。
次いでこの未延伸シートを縦延伸機のロール周速差を利用し、延伸温度135℃で縦方向に4.5倍延伸し、引き続きテンター式延伸機により、165℃で横方向に8倍延伸した。次いで170℃で熱処理を行い、厚さ45μmの2軸延伸シートとした後、片面にコロナ処理を施すことにより、複合多孔質層用シートを得た。
続いて、得られた複合多孔質層用シート上に、下記組成の中間層用塗工液を乾燥後2g/m2となるようにグラビアコーターで塗工し、110℃で1分乾燥した後、その上に下記組成の染料受容層用塗工液を乾燥後4g/m2となるようにグラビアコーターで塗工し、110℃で1分乾燥させて、中間層と染料受容層を形成した。
・ポリエステル樹脂(WR−905、日本合成化学(株)製) 13.1質量部
・酸化チタン(TCA−888、トーケムプロダクツ社製) 26.2質量部
・蛍光増白剤(ベンゾイミダゾール誘導体、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製
、商品名:ユビテックスBAC) 0.39質量部
・水/イソプロピルアルコール〔IPA〕(質量比2/1) 60質量部
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(日信化学工業(株)製、商品名:ソルバインC)
60質量部
・エポキシ変性シリコーン(信越化学工業(株)製、商品名:X−22−3000T)
1.2質量部
・メチルスチル変性シリコーン(信越化学工業(株)製、商品名:24−510)
0.6質量部
・メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 5質量部
<接着層用塗工液の組成>
・タケラック A969V(三井化学(株)) 3質量部
・タケネート A−5(三井化学(株)) 1質量部
・酢酸エチル 8質量部
複合多孔質層全体の厚みに対する非孔質スキン層の合計厚みの割合は、6.7%であった。
また、非孔質スキン層の密度は表面側、裏面側とも0.92g/cm3であり、多孔質コア層の密度は0.706g/cm3であり、各層の密度と厚みから、下記式(1)により算出した複合多孔質層全体の密度は0.72g/cm3であった。
式(1)
(コア層厚み×コア層密度)+(表スキン層厚み×表スキン層密度)+(裏スキン層厚み×裏スキン層密度)=複合多孔質層厚み×複合多孔質層密度
複合多孔質層全体の密度が0.67g/cm3となるように、複合多孔質層用シートを形成したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2の熱転写受像シートを得た。
表面側スキン層と裏面側スキン層の厚みが表1に示す値となるように、複合多孔質層用シートを形成したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例3の熱転写受像シートを得た。
各層の厚みが表1に示す値となり、且つ複合多孔質層全体の密度が0.70g/cm3となるように、複合多孔質層用シートを形成したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例4の熱転写受像シートを得た。
各層の厚みが表1に示す値となり、且つ複合多孔質層全体の密度が0.70g/cm3となるように、複合多孔質層用シートを形成したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例5の熱転写受像シートを得た。
各層の厚みが表1に示す値となり、且つ複合多孔質層全体の密度が0.70g/cm3となるように、複合多孔質層用シートを形成したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例6の熱転写受像シートを得た。
各層の厚みが表1に示す値となるように、複合多孔質層用シートを形成したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例7の熱転写受像シートを得た。
複合多孔質層全体の密度が0.75g/cm3となるように、複合多孔質層用シートを形成したこと以外は、実施例1と同様にして、比較例1の熱転写受像シートを得た。
各層の厚みが表1に示す値となり、且つ複合多孔質層全体の密度が0.63g/cm3となるように、複合多孔質層用シートを形成したこと以外は、実施例1と同様にして、比較例2の熱転写受像シートを得た。
各層の厚みが表1に示す値となり、且つ複合多孔質層全体の密度が0.69g/cm3となるように、複合多孔質層用シートを形成したこと以外は、実施例1と同様にして、比較例3の熱転写受像シートを得た。
各層の厚みが表1に示す値となり、且つ複合多孔質層全体の密度が0.61g/cm3となるように、複合多孔質層用シートを形成したこと以外は、実施例1と同様にして、比較例4の熱転写受像シートを得た。
各層の厚みが表1に示す値となり、且つ複合多孔質層全体の密度が0.57g/cm3となるように、複合多孔質層用シートを形成したこと以外は、実施例1と同様にして、比較例5の熱転写受像シートを得た。
各層の厚みが表1に示す値となるように、複合多孔質層用シートを形成したこと以外は、実施例1と同様にして、比較例6の熱転写受像シートを得た。
各層の厚みが表1に示す値となり、且つ複合多孔質層全体の密度が0.68g/cm3となるように、複合多孔質層用シートを形成したこと以外は、実施例1と同様にして、比較例7の熱転写受像シートを得た。
各層の厚みが表1に示す値となり、且つ複合多孔質層全体の密度が0.62g/cm3となるように、複合多孔質層用シートを形成したこと以外は、実施例1と同様にして、比較例8の熱転写受像シートを得た。
(1)コゲ評価
各実施例及び各比較例で得られた熱転写受像シートと、下記熱転写シートと組み合わせて、下記印画条件にてイエロー染料層、マゼンタ染料層、シアン染料層の順に印画を行い、黒ベタ画像(255/255画像)を形成し、得られた黒ベタ画像についてコゲ評価を行った。
基材シートとして厚さ4.5μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ株式会社製 製品名、ルミラー)を用い、その基材シートの一方の面に、下記組成の耐熱滑性層形成用塗工液をグラビアコーティング法で、乾燥後1.0g/m2の厚さになるように塗工、乾燥することにより耐熱滑性層を形成した。
・ポリビニルブチラール樹脂 4.55質量部
(エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)
・ポリイソシアネート 21.0質量部
(バーノックD750−45、固形分45質量%、大日本インキ化学工業(株)製)
・リン酸エステル系界面活性剤 3.0質量部
(プライサーフA208N、第一製薬工業(株)製)
・金属石鹸(LBT1830、堺化学工業(株)製) 0.45質量部
・タルク(ミクロエースP−3、日本タルク工業(株)製) 0.3質量部
・メチルエチルケトン 100.0質量部
・トルエン 100.0質量部
・分散染料(ホロンブリリアントイエロー−S−6GL) 5.5質量部
・バインダー樹脂 4.5質量部
(ポリビニルアセトアセタール樹脂KS−5、積水化学工業(株)製)
・リン酸エステル系界面活性剤 0.1質量部
(プライサーフA208N、第一製薬工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 0.1質量部
・メチルエチルケトン 45.0質量部
・トルエン 45.0質量部
・分散染料(MSレッドG) 1.5質量部
・分散染料(マクロレックスレッドバイオレットR) 2.0質量部
・バインダー樹脂 4.5質量部
(ポリビニルアセトアセタール樹脂KS−5、積水化学工業(株)製)
・リン酸エステル系界面活性剤 0.1質量部
(プライサーフA208N、第一製薬工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 0.1質量部
・メチルエチルケトン 45.0質量部
・トルエン 45.0質量部
・分散染料(カヤセットブルー714) 4.5質量部
・バインダー樹脂
(ポリビニルアセトアセタール樹脂KS−5、積水化学工業(株)製) 4.5質量部
・リン酸エステル系界面活性剤 0.1質量部
(プライサーフA208N、第一製薬工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 0.1質量部
・メチルエチルケトン 45.0質量部
・トルエン 45.0質量部
サーマルヘッド:F−3598(東芝ホクト電子工業(株)製)
印圧:5kg
発熱体平均抵抗値:5186 Ω
主走査方向印字密度:300dpi
副走査方向印字密度:300dpi
印加電力:0.16W/dot
印字(記録)速度:0.7msec/line
印字幅:150mm
印加電圧:29V
印字開始温度:28℃
[評価基準]
◎:印画物にコゲが発生しなかった。
○:印画物全面積の10%未満の面積でコゲが発生した。
△:印画物全面積の10%以上30%未満の面積でコゲが発生した。
×:印画物全面積の30%以上の面積でコゲが発生した。
各実施例及び各比較例で得られた熱転写受像シートと、上記熱転写シートと組み合わせて、上記印画条件にてイエロー染料層、マゼンタ染料層、シアン染料層の順に、RGB値が15×n(n=0〜17)の18階調グラデーション画像を印画することにより、3次色のブラック、イエロー、マゼンタ、シアン印画画像を形成し、下記測定条件にて光学反射濃度を測定し、下記評価基準により印画感度を評価した。評価結果を表1に示す。
測色器:分光測定器 SpectroLino(GretagMacbeth社製)
光源:D65
濃度測定用フィルター:ANSI Status A
◎:得られた最大光学反射濃度が2.2以上
○:得られた最大光学反射濃度が2.0以上2.2より小さい
△:得られた最大光学反射濃度が1.8以上2.0より小さい
×:得られた最大光学反射濃度が1.8より小さい
上記印画感度評価において、画像形成がなされた熱転写受像シートを、染料受容層を内側にして直径20φのガラス製ローラーに巻きつけ、ローラーの軸方向に3往復させ、再度サンプルを伸ばして、目視で折れジワの状態を観察し、下記評価基準により折れジワの発生しやすさを評価した。評価結果を表1に示す。
[評価基準]
◎:目視で折れジワが判別できない
○:印画物全面積の5%未満の面積に目視で折れジワが見られる
△:印画物全面積の5%以上30%未満の面積に目視で折れジワが見られる
×:印画物全面積の30%以上の面積に目視で折れジワが見られる
実施例1〜7で得られた熱転写受像シートは、複合多孔質層全体の厚みに対する非孔質スキン層の合計厚みの割合が5〜15%の範囲内であり、且つ複合多孔質層の密度が0.65〜0.74g/cm3であったため、コゲの発生が防止され、印画感度に優れ、折れジワが発生しなかった。
一方、比較例1で得られた熱転写受像シートは、複合多孔質層の密度が本発明の特定よりも大きいため、折れジワは発生しなかったものの、印画感度に劣り、コゲが発生した。
比較例2で得られた熱転写受像シートは、非孔質スキン層の厚みが本発明の特定よりも大きく、且つ、複合多孔質層の密度が本発明の特定よりも小さいため、コゲは発生しなかったものの、印画感度に劣り、また、折れジワが発生した。
比較例3で得られた熱転写受像シートは、非孔質スキン層の厚みが本発明の特定よりも大きいため、コゲ及び折れジワは発生しなかったものの、印画感度に劣っていた。
比較例4で得られた熱転写受像シートは、非孔質スキン層の厚みが本発明の特定よりも大きく、且つ、複合多孔質層の密度が本発明の特定よりも小さいため、コゲは発生しなかったものの、折れジワが発生した。なお、印画感度に優れていたのは、非孔質スキン層の厚みが厚かったものの、複合多孔質層の密度が小さかったためと推定される。
比較例5で得られた熱転写受像シートは、複合多孔質層の密度が本発明の特定よりも小さいため、コゲは発生せず、印画感度にも優れていたが、折れジワが発生した。
比較例6及び比較例7で得られた熱転写受像シートは、非孔質スキン層の厚みが本発明の特定より小さいため、印画感度に優れ、折れジワは発生しなかったが、コゲが発生した。
比較例8で得られた熱転写受像シートは、非孔質スキン層の厚みが本発明の特定より大きく、且つ、複合多孔質層の密度が本発明の特定より小さいため、印画感度に劣り、コゲ及び折れジワが発生した。
2 複合多孔質層
21 多孔質コア層
22a、22b 非孔質スキン層
3 染料受容層
4 接着層
5 中間層
6 裏面層
10 熱転写受像シート
11 熱転写受像シート
Claims (2)
- 基材と、前記基材の少なくとも一方の面に、熱可塑性樹脂を含有する複合多孔質層と、染料受容層とをこの順に有してなる、熱転写受像シートであって、
前記複合多孔質層が、多孔質コア層と、当該多孔質コア層の両面に積層された非孔質スキン層とを備え、前記非孔質スキン層の合計厚みが前記複合多孔質層全体の厚みに対して5〜15%であり、前記複合多孔質層の密度が0.65〜0.74g/cm3であることを特徴とする、熱転写受像シート。 - 熱転写受像シートと、熱移行性染料とバインダーとを含有する染料層を設けた熱転写シートとを重ね、印画速度0.5〜1.5msec/lineで、前記熱移行性染料を熱移行させることにより前記熱転写受像シートに画像を形成する画像形成方法において、
前記熱転写受像シートが、基材と、前記基材の少なくとも一方の面に、熱可塑性樹脂を含有する複合多孔質層と、染料受容層とをこの順に有してなる、熱転写受像シートであって、前記複合多孔質層が、多孔質コア層と、当該多孔質コア層の両面に積層された非孔質スキン層とを備え、前記非孔質スキン層の合計厚みが前記複合多孔質層全体の厚みに対して5〜15%であり、前記複合多孔質層の密度が0.65〜0.74g/cm3であることを特徴とする画像形成方法。
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