JP2014159122A - ハイブリッドパネル製造装置 - Google Patents

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Tamio Furuya
民雄 古屋
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Abstract

【課題】樹脂パネルとガラスパネルの間に空気だまりが形成されるのを防ぐとともに、歩留まりや接着精度を向上させることができるハイブリッドパネル製造装置を提供する。
【解決手段】第一減圧手段12を備えた減圧室2と、減圧室2に設置され、ガラスパネルG1が吸着される吸着面38を備えた上金型3と、ガラスパネルG1を吸着面38に吸着させた状態で、樹脂パネルFと接着させる上プレス機4と、を有し、上金型3は、吸着面38に開口した減圧流路51を備えるとともに減圧流路51内を減圧する第二減圧手段24を有し、減圧流路51における真空度は、減圧室2における真空度よりも大きくなるように設定されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂パネルとガラスパネルとを接着してハイブリッドパネルを形成するハイブリッドパネル製造装置に関する。
特許文献1には、樹脂パネルとこの樹脂パネルの表裏面に積層されたガラスパネルとで構成されたハイブリッドパネルが記載されている。樹脂パネルとガラスパネルとは接着剤で接着されている。当該ハイブリッドパネルは、高い強度を備えるとともに軽量化を図ることができるため、自動車のフロントパネルやリヤパネル、建物の窓やドア等に用いられている。
実開平5−26359号公報
樹脂パネルとガラスパネルとを接着する際に、樹脂パネルとガラスパネルの間に空気だまりが形成されるという問題がある。この問題に対し、例えば、真空にすることが可能な減圧室内において、金型を用いて真空雰囲気下で樹脂パネルとガラスパネルとを接着させることが考えられる。
しかしながら、特に、樹脂パネル及びガラスパネルの板厚が薄い場合、真空雰囲気下であると金型に樹脂パネル及びガラスパネルのいずれかを保持させておくことが困難になるため、歩留まりや接着精度が低下するという問題がある。
本発明はこのような課題を解決するために創作されたものであり、樹脂パネルとガラスパネルの間に空気だまりが形成されるのを防ぐとともに、歩留まりや接着精度を向上させることができるハイブリッドパネル製造装置を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するため、樹脂パネルとガラスパネルとを接着剤によって接着してハイブリッドパネルを製造する製造装置であって、室内を真空にするための第一減圧手段を備えた減圧室と、前記減圧室に設置され、前記樹脂パネル及び前記ガラスパネルのいずれか一方が吸着される吸着面を備えた型と、前記樹脂パネル及び前記ガラスパネルのいずれか一方を前記吸着面に吸着させた状態で、いずれか他方と接着させるプレス機と、を有し、前記型は、前記吸着面に開口した減圧流路を備えるとともに前記減圧流路内を減圧する第二減圧手段を有し、前記減圧流路における真空度は、前記減圧室における真空度よりも大きくなるように設定されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、金型の第二減圧手段で樹脂パネル及びガラスパネルのいずれか一方を吸着面に吸着させることができる。また、金型の減圧流路と減圧室との間で真空差を設けているため、減圧室内を真空雰囲気下としても樹脂パネル及びガラスパネルのいずれか一方を吸着面に吸着し続けることができる。これにより、樹脂パネルとガラスパネルの間に空気だまりが形成されるのを防ぐとともに歩留まりや接着精度を向上させることができる。
また、前記吸着面を加温する発熱部を備え前記吸着面の温度を調節する温調手段を有し、前記発熱部から前記吸着面までの距離は一定になっていることが好ましい。
かかる構成によれば、樹脂パネルとガラスパネルとを重ね合わせる前に接着剤が硬化するのを防ぐことができる。また、接着剤の溶融状態を均一に維持できるため、樹脂パネルとガラスパネルとをムラなく接着することができる。
また、本発明は、前記吸着面の一部又は全部は湾曲していることが好ましい。かかる構成によれば、一部又は全部が湾曲しているハイブリッドパネルを容易に製造することができる。
また、前記型は、型本体と前記吸着面を備えた型片とを含んで構成されており、前記温調手段の発熱部は、熱媒体が流通する複数の温調流路で構成されており、前記型本体の前記型片と対向する対向面及び前記型片の前記型本体と対向する対向面の少なくともいずれか一方に、前記温調流路を構成する凹溝が形成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、簡易な構成で温調手段を形成することができる。
また、前記接着剤によって形成された接着層には、空気抜き用の溝が形成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、溝を通って外部に空気が抜けるため、空気だまりが形成されるのをより防ぐことができる。
また、前記型は、前記樹脂パネル及び前記ガラスパネルのいずれか他方を挟んで両側に配設されていることが好ましい。
かかる構成によれば、樹脂パネル及びガラスパネルのいずれか一方の両面をいずれか他方で挟んだハイブリッドパネルを容易に製造することができる。
本発明に係るハイブリッドパネル製造装置によれば、樹脂パネルとガラスパネルの間に空気だまりが形成されるのを防ぐとともに、歩留まりや接着精度を向上させることができる。
本発明の実施形態に係るハイブリッドパネル製造装置の概略図である。 本実施形態に係るハイブリッドパネルの断面図である。 本実施形態に係るハイブリッドパネル製造装置の上金型の分解概略図である。 本実施形態に係るハイブリッドパネル製造装置の上金型の底面図である。
本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。説明における「上下」、「左右」、「前後」は図1及び図4の矢印に従う。図1に示すように、本実施形態に係るハイブリッドパネル製造装置1は、減圧室2と、上金型3と、上プレス機4と、下金型5と、下プレス機6と、制御部7とで主に構成されている。ハイブリッドパネル製造装置1は、図2に示すハイブリッドパネルHPを製造する装置である。
ハイブリッドパネルHPは、樹脂パネルFと、樹脂パネルFの上下面にそれぞれ配置されたガラスパネルG1,G2と、樹脂パネルFとガラスパネルG1との間に形成された接着層H1と、樹脂パネルFとガラスパネルG2との間に形成された接着層H2とで構成されている。本実施形態に係るハイブリッドパネルHPは、上方に凸状となるように湾曲形成されている。ハイブリッドパネルHPの用途は特に限定されないが、本実施形態では自動車のフロントパネルやリヤパネル等で用いられる。
図1に示すように、減圧室2は、室11と、第一減圧手段12と、シール部材13と、保持手段14とで主に構成されている。室11は、ハイブリッドパネル製造装置1の外郭を構成する部屋である。室11には、上金型3、上プレス機4、下金型5及び下プレス機6等が配設される。室11は、高い気密性を備えている。
第一減圧手段12は、室11を減圧して室内を真空にする手段である。第一減圧手段12は、真空ポンプ12a、流路12b、リーク電磁弁12c、圧力計12d等を含んで構成されている。第一減圧手段12は、真空ポンプ12aを作動させることにより、室11の室内を所定の真空度まで減圧することができる。リーク電磁弁12cを開放することで、室11の室内を大気圧に戻すことができる。第一減圧手段12は、制御部7と電気的に接続されている。第一減圧手段12は、制御部7からの信号に基づいて、室11を所定の真空度にすることができるように構成されている。
シール部材13は、室11の壁11aと上プレス機4との間及び壁11aと下プレス機6との間を密閉する部材である。シール部材13は、4箇所に設けられている。本実施形態では上プレス機4、下プレス機6、壁11a及び4つのシール部材13で囲まれた空間が減圧されて真空となる。
保持手段14,14は、室11の対向する壁11a,11aに対して樹脂パネルFを略水平に保持する部材である。保持手段14は、樹脂パネルFを保持可能であれば特に限定されないが、本実施形態ではシリンダーを用いている。
上金型(型)3は、金型本体21と、金型片22と、温調手段23と、第二減圧手段24とで主に構成されている。図3に示すように、金型本体(型本体)21は、金属製であって、上金型3の本体を構成する部位である。金型本体21は、上プレス機4に固定されている。金型本体21には、複数の流路25と、第一対向面26に形成された複数の第一凹溝(凹溝)27とが形成されている。
流路25は、上下方向に延設された中空部であって、平面視した場合に前後方向及び左右方向ともに等間隔となるように配設されている。第一対向面26は、凹状となるように湾曲形成されている。第一凹溝27は、断面半円状を呈し、第一対向面26において等間隔で配設されている。第一凹溝27は、金型本体21の前端から後端まで直線状に形成されている。
金型片(型片)22は、板状を呈し、金型本体21の下部に締結部材B,Bを介して着脱自在に固定される。金型片22は、一定の板厚で形成されている。金型片22には、複数の流路35と、第二対向面36に形成された複数の第二凹溝(凹溝)37と、吸着面38とが形成されている。
流路35は、上下方向に延設された中空部であって、平面視した場合に前後方向及び左右方向ともに等間隔となるように配設されている。各流路35は、各流路25と連通するようになっている。また、流路35は、流路25と同等の内径になっている。
第二対向面36は、第一対向面26と面接触するように、上方に凸状となるように湾曲形成されている。第二凹溝37は、断面半円状を呈し、第二対向面36において等間隔で配設されている。第二凹溝37は、第一凹溝27と対応する位置に形成されており、金型片22の前端から後端まで直線状に形成されている。
吸着面38は、ガラスパネルG1が吸着される面である。吸着面38は、凹状となるように湾曲形成されている。本実施形態では、吸着面38の形状と樹脂パネルFの形状とは略同等になっている。また、第一対向面26、第二対向面36及び吸着面38の曲率、形状は、それぞれ略同等になっている。
図1及び図4に示すように、温調手段23は、吸着面38付近を加熱することにより接着層H1,H2の硬化を防ぐとともに、吸着面38付近を冷却することにより接着層H1,H2の硬化を促進させる手段である。温調手段23は、複数の温調流路41と、温調ヘッダー流路42,42とを含んで構成されている。温調手段23は、温調流路41及び温調ヘッダー流路42,42に熱媒体を流通させることで、吸着面38の温度調節を行うものである。
図1及び図3に示すように、温調流路41は、本実施形態では第一凹溝27と第二凹溝37とを重ね合わせて構成されている。温調流路41は、前後方向に延設されており左右方向に等間隔で配設されている。温調流路41は、熱媒体が流通することによって「発熱部」を構成する。吸着面38から各温調流路(発熱部)41までの距離は一定となっている。温調流路41の前端、後端は、それぞれ温調ヘッダー流路42,42に連結されている。
温調手段23は、流通させる熱媒体の温度を変化させることにより、吸着面38の温度の調節が可能になっている。例えば、温調手段23は、後記するプレス工程以前は約140〜200℃に設定され、冷却工程時(冷却時)には約100℃以下に設定される。温調手段23は、制御部7と電気的に接続されている。温調手段23は、制御部7からの信号に基づいて、熱媒体を所定の温度に設定することができるように構成されている。
図1及び図4に示すように、第二減圧手段24は、ガラスパネルG1を吸着面38に吸着させる手段である。第二減圧手段24は、複数の減圧流路51と、減圧ヘッダー流路52と、接続流路53と、真空ポンプ54と、リーク電磁弁55と、圧力計56とで主に構成されている。
減圧流路51は、流路25と流路35(図3参照)とで構成されている。減圧流路51は、吸着面38に開口し、上下方向に延設された流路である。減圧流路51は、前後方向及び左右方向ともに等間隔となるように配設されている。減圧流路51の端部は減圧ヘッダー流路52で連結されている。
接続流路53は、減圧ヘッダー流路52と真空ポンプ54とを接続する配管である。接続流路53は、可撓性であって、上プレス機4の昇降に応じて伸縮するようになっている。
真空ポンプ54は、接続流路53の端部に設置されている。第二減圧手段24は、真空ポンプ54を作動させることにより、減圧流路51内を所定の真空度まで減圧することができる。また、リーク電磁弁55を開放することで、減圧流路51内を大気圧に戻すことができる。第二減圧手段24は、制御部7と電気的に接続されている。第二減圧手段24は、制御部7からの信号に基づいて、減圧流路51を所定の真空度に設定することができるようになっている。
上プレス機4は、伸縮部61と、基体部62とで構成されている。伸縮部61は、油圧シリンダーで構成されており、上下方向に伸縮する。基体部62は、直方体を呈し、上金型3を保持する。基体部62には、流路25の一部及び減圧ヘッダー流路52が設置されている。上プレス機4は、制御部7と電気的に接続されている。上プレス機4は、制御部7からの信号に基づいて、基体部62が上下方向に所定の距離で移動するようになっている。
下金型(型)5は、樹脂パネルFに対して上金型3と線対称となるように設置される。下金型5と上金型3とで樹脂パネルF、ガラスパネルG1,G2を挟持して接着する。下金型5は、吸着面38の湾曲方向を除いては、上金型3と略同等の構造になっている。そのため、下金型5では、上金型3と同等の符号を付している。
下金型5の吸着面38は、上方に向けて凸状となるように湾曲形成されている。温調手段23の各温調流路41は、吸着面38から一定の距離に配設されている。
下プレス機6は、伸縮部61と、基体部62とで構成されている。下プレス機6は、樹脂パネルFに対して上プレス機4と線対称となるように配設されている。下プレス機6の伸縮部61は、油圧シリンダーで構成されており、上下方向に伸縮する。
制御部7は、ハイブリッドパネル製造装置1の全体的な作動を制御する部位である。制御部7は、CPUからなる演算部、メモリ部、表示部、入力部等を備えたパソコンで構成されている。制御部7は、使用者の指示に基づいて、室11が所定の真空度となるように第一減圧手段12に制御信号を送信する。真空ポンプ12aの稼働状況、圧力計12dの計測データ等は、制御部7の表示部で把握できるようになっている。
また、制御部7は、使用者の指示に基づいて、吸着面38が所定の温度となるように温調手段23に制御信号を送信する。温調手段23の稼働状況、温調流路41を通る熱媒体の温度については制御部7の表示部で把握できるようになっている。
また、制御部7は、使用者の指示に基づいて、減圧流路51が所定の真空度となるように第二減圧手段24に制御信号を送信する。真空ポンプ54の稼働状況、圧力計56の計測データ等は、制御部7の表示部で把握できるようになっている。
次に、ハイブリッドパネルHPを製造するハイブリッドパネルの製造方法について説明する。当該ハイブリッドパネルの製造方法では、加熱工程と、ガラスパネル吸着工程と、接着剤塗布工程と、樹脂パネル保持工程と、室内減圧工程と、プレス工程と、冷却工程と、を行う。
加熱工程は、吸着面38,38の温度を上昇させる工程である。利用者は、制御部7を操作して、熱媒体の温度を設定しつつ温調手段23に制御信号を送信する。これにより、高温の熱媒体が温調流路41内を流通し、吸着面38,38の温度が上昇する。吸着面38の加熱は、プレス工程まで連続的に行われる。
ガラスパネル吸着工程は、上金型3及び下金型5にガラスパネルG1,G2をそれぞれ吸着させる工程である。利用者は、制御部7を操作して、減圧流路51内における所定の真空度を設定しつつ真空ポンプ54に制御信号を送信する。ガラスパネルG1,G2の板厚は、特に限定されないが、本実施形態では板厚が1mm以下のものを用いている。第二減圧手段24によって、吸着面38の開口周りに負圧が発生するため、ガラスパネルG1,G2をそれぞれ上金型3又は下金型5の吸着面38近傍に近づけると、吸着面38の形状に沿ってガラスパネルG1,G2が吸着される。ガラスパネルG1,G2の材料は、公知の材料から適宜選択すればよい。
接着剤塗布工程は、ガラスパネルG1,G2に接着剤を塗布して接着層H1,H2を形成する工程である。接着剤塗布工程では、ガラスパネルG1の下面に接着層H1を形成し、ガラスパネルG2の上面に接着層H2を形成する。また、この際、接着層H1の下面及び接着層H2の上面に空気抜き用の溝(図示省略)を形成することが好ましい。溝は、プレス工程の際に溝を通って空気が外部に抜けるように接着層H1,H2の一端から他端まで連続して設ける。
樹脂パネル保持工程は、保持手段14,14に樹脂パネルFをセットする工程である。これにより、ガラスパネルG1とガラスパネルG2の間に樹脂パネルFが配置される。樹脂パネルFの板厚は特に限定されないが、本実施形態では4〜10mm程度のものを用いている。樹脂パネルFの材料は、ポリカーボネート、アクリル等の公知の材料から適宜選択すればよい。
室内減圧工程は、減圧室2の室内を減圧して真空にする工程である。利用者は、制御部7を操作して、減圧室2における所定の真空度を設定しつつ真空ポンプ12aに制御信号を送信する。この際、減圧室2における真空度は、減圧流路51における真空度よりも小さくなるように設定する。言い換えると、減圧流路51における真空度は、減圧室2における真空度よりも大きくなるように設定する。つまり、室11内の絶対気圧P1及び減圧流路51内の絶対気圧P2は、P1>P2となるように設定する。絶対気圧P1は、大気圧に比べて十分に気圧が低い状態を意味する。
プレス工程は、上プレス機4及び下プレス機6を互いに近接させる方向に移動させて接着させる工程である。利用者は、制御部7を操作して、上プレス機4及び下プレス機6に制御信号を送信する。上プレス機4及び下プレス機6は、所定の押圧力で樹脂パネルF、ガラスパネルG1,G2を挟持する。
冷却工程は、プレスした状態を維持しつつ吸着面38,38の温度を下げる工程である。本実施形態に係る冷却工程では、熱媒体の温度を100℃に設定し、所定の時間、上プレス機4及び下プレス機6を互いに近接させた状態を維持する。これにより、接着剤の硬化が促進されるため、樹脂パネルFとガラスパネルG1,G2とが接着しハイブリッドパネルHPが形成される。
なお、本実施形態で説明する工程はあくまで例示であって、各工程の方法や工程の順番を限定するものではない。例えば、ガラスパネル吸着工程では、ガラスパネルG1,G2に接着剤を塗布した状態で吸着させてもよい。また、樹脂パネル保持工程、室内減圧工程は、プレス工程前であればいつ行ってもよい。また、冷却工程は省略して大気中に放置するだけでもよい。
真空雰囲気下であると、薄板のガラスパネルを金型に保持することが困難になるところ、本実施形態に係るハイブリッドパネル製造装置1によれば、減圧流路51の真空度が、減圧室2の真空度よりも大きくなるように設定されているため、真空雰囲気下であっても吸着面38,38にガラスパネルG1,G2を吸着し続けることができる。これにより、樹脂パネルFとガラスパネルG1,G2の間に空気だまりが形成されるのを防ぐとともに歩留まりや接着精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、温調手段23を備えているため、樹脂パネルFとガラスパネルG1,G2とが重ね合わされる前に接着剤が硬化するのを防ぐことができるとともに、重ね合わされたあとは冷却することで速やかに接着することができる。
また、本実施形態によれば、温調手段23の温調流路(発熱部)41から吸着面38,38までの距離が一定になっているため、接着剤の溶融状態を均一に維持することができる。また、本実施形態によれば、減圧流路51の開口を吸着面38の前後方向及び左右方向に等間隔で配設したため、ガラスパネルG1,G2の全体を均一に吸着することができる。これにより、樹脂パネルFとガラスパネルG1,G2とをムラなく接着することができる。
また、本実施形態のように、吸着面38,38の全部又は一部を湾曲させることで、様々な形状のハイブリッドパネルHGを製造することができる。
また、本実施形態では、上金型3及び下金型5をそれぞれ金型本体21と金型片22とで構成される形状とし、金型本体21の第一凹溝27と金型片22の第二凹溝37とで温調流路41を構成するようにした。金型本体21の第一対向面26及び金型片22の第二対向面36にそれぞれ凹溝を形成するようにしたことで、温調流路41を容易に形成することができる。また、金型片22の板厚を一定にするだけで、吸着面38から各温調流路41までの距離を一定にすることができる。また、金型片22は摩耗するとともに、損傷しやすいが、金型片22だけを新たな金型片に取り替えることができる。これにより、装置全体を長期間にわたって利用することができる。
本実施形態では、真空雰囲気下で接着させるものであるが、完全に真空状態にすることは困難である。本実施形態では、接着層H1,H2に空気抜き用の溝を設けることで、ハイブリッドパネルHPに空気だまりが形成されるのをより抑制することができる。なお、当該空気抜き用の溝は省略してもよい。
また、本実施形態では上金型3及び下金型5を備えているため、樹脂パネルFの両面に同時にガラスパネルG1,G2を接着させることができる。これにより、樹脂パネルFをガラスパネルG1,G2で挟持するタイプのハイブリッドパネルHPの歩留まりをより向上させることができる。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨に反しない範囲において適宜設計変更が可能である。例えば、本実施形態のハイブリッドパネルHPでは、樹脂パネルFの両側にガラスパネルG1,G2を挟持する構成としたが、ガラスパネルの両側に一対の樹脂パネルで挟持する構成であってもよい。このような場合は、一対の樹脂パネルを吸着面38,38に吸着させつつ、ガラスパネルを保持手段14で保持させて接着するようにしてもよい。
また、本実施形態のハイブリッドパネルHPでは、樹脂パネルFの両側にガラスパネルG1,G2を挟持する構成としたが、樹脂パネルFの片側のみにガラスパネルを接着する形態であってもよい。このような場合は、ハイブリッドパネル製造装置は上金型又は下金型のいずれかを備えていればよい。
また、本実施形態では、ハイブリッドパネルHPの全部を湾曲させる場合を例示したが、一部のみを湾曲させてもよいし、全体を平坦にしてもよい。全体を平坦にした場合は、建物の窓パネル、ドアパネル、さらには自動ドアの開閉パネル等様々な用途で用いることができる。
また、本実施形態では上型、下型はいずれも金型を用いたが、他の材料からなる型を用いてもよい。
また、温調手段23は、本実施形態では熱媒体を流通させて温度調節を行うものであったが、これに限定されるものではない。上金型3及び下金型5に発熱体として単数又は複数のヒーターを設けるなどして温度調節を行ってもよい。
また、本実施形態の温調流路41は、第一凹溝27と第二凹溝37とで構成したが、第一凹溝27及び第二凹溝37のいずれか一方で温調流路を構成してもよい。また、上金型3又は下金型5を単一の部材からなる構成とし、当該部材に孔を穿設して温調流路を形成してもよい。また、温調流路41に金属管を挿入して熱媒体を流通させてもよい。
1 ハイブリッドパネル製造装置
2 減圧室
3 上金型(型)
4 上プレス機
5 下金型(型)
6 下プレス機
7 制御部
11 室
12 第一減圧手段
13 シール部材
14 保持手段
21 金型本体(型本体)
22 金型片(型片)
23 温調手段
24 第二減圧手段
26 第一対向面(対向面)
27 第一凹溝(凹溝)
36 第二対向面(対向面)
37 第二凹溝(凹溝)
38 吸着面
41 温調流路
42 温調ヘッダー流路
HP ハイブリッドパネル
F 樹脂パネル
G1 ガラスパネル
G2 ガラスパネル
H1 接着層
H2 接着層

Claims (6)

  1. 樹脂パネルとガラスパネルとを接着剤によって接着してハイブリッドパネルを製造する製造装置であって、
    室内を真空にするための第一減圧手段を備えた減圧室と、
    前記減圧室に設置され、前記樹脂パネル及び前記ガラスパネルのいずれか一方が吸着される吸着面を備えた型と、
    前記樹脂パネル及び前記ガラスパネルのいずれか一方を前記吸着面に吸着させた状態で、いずれか他方と接着させるプレス機と、を有し、
    前記型は、
    前記吸着面に開口した減圧流路を備えるとともに前記減圧流路内を減圧する第二減圧手段を有し、
    前記減圧流路における真空度は、前記減圧室における真空度よりも大きくなるように設定されていることを特徴とするハイブリッドパネル製造装置。
  2. 前記吸着面を加温する発熱部を備え前記吸着面の温度を調節する温調手段を有し、
    前記発熱部から前記吸着面までの距離は一定になっていることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッドパネル製造装置。
  3. 前記吸着面の一部又は全部は湾曲していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のハイブリッドパネル製造装置。
  4. 前記型は、型本体と前記吸着面を備えた型片とを含んで構成されており、
    前記温調手段の発熱部は、熱媒体が流通する複数の温調流路で構成されており、
    前記型本体の前記型片と対向する対向面及び前記型片の前記型本体と対向する対向面の少なくともいずれか一方に、前記温調流路を構成する凹溝が形成されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のハイブリッドパネル製造装置。
  5. 前記接着剤によって形成された接着層には、空気抜き用の溝が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のハイブリッドパネル製造装置。
  6. 前記型は、前記樹脂パネル及び前記ガラスパネルのいずれか他方を挟んで両側に配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のハイブリッドパネル製造装置。
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