JP2014165104A - 有機el点灯装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電極に残留した電荷(残留電荷)によって消灯している際に進行する輝度ムラや輝度低下が生じ難い有機EL点灯装置を提案する。
【解決手段】有機EL素子(EL)を点灯させるための電力を供給する電源手段2と、この電源手段2から前記有機EL素子(EL)に供給される電力をON/OFFするための電源スイッチ手段3と、を備え、電源スイッチ手段3をONにした点灯時に有機EL素子(EL)の電極に蓄積された電荷が、電源スイッチ手段3をOFFにした消灯時に除去又は低減されるように構成した、有機EL点灯装置1とした。具体的には、有機EL素子(EL)に並列接続される並列抵抗4を備えた構成とすることができる。
【選択図】図2
【解決手段】有機EL素子(EL)を点灯させるための電力を供給する電源手段2と、この電源手段2から前記有機EL素子(EL)に供給される電力をON/OFFするための電源スイッチ手段3と、を備え、電源スイッチ手段3をONにした点灯時に有機EL素子(EL)の電極に蓄積された電荷が、電源スイッチ手段3をOFFにした消灯時に除去又は低減されるように構成した、有機EL点灯装置1とした。具体的には、有機EL素子(EL)に並列接続される並列抵抗4を備えた構成とすることができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、有機EL素子を点灯させるための有機EL点灯装置に関する。
物質に電界を印加した時に電子帯構造に応じた波長の光を放出する現象をエレクトロルミネッサンス(Electroluminescence)と呼ぶ。この現象を利用した発光素子がエレクトロルミネッサンス発光素子(以降、EL素子と呼ぶ)である。
このEL素子として、発光材料に無機物を用いたいわゆる無機EL素子の他、発光材料に有機物を用いたいわゆる有機EL素子もある。この有機EL素子は、対向する一対の電極間にAlq3やPPV等の有機発光材料を含んだ発光層を設け、この発光層に一対の電極それぞれからホールと電子を注入し、発光層内部で再結合させて励起子を生成し、有機発光材料のHOMO−LUMOギャップに応じた波長の光を放出して発光する素子である。
有機EL素子は、薄型面光源として今後の屋内照明の一翼を担う可能性が大きく、各社その高効率化、高出力化に取り組んでいる。また照明用という目的を考慮した場合、その大面積化も求められている。有機ELの基本構造は、例えば、ガラス基板の上に陽極(透明電極)、ホール注入層、ホール輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層、陰極(金属電極)が積層されているものがある。陰極と陽極の間に直流電圧を印加すると、イオン・電子が発光層で再結合し、その時の再結合エネルギーが光として放射される。簡単に述べると、陽極と陰極の間に有機薄膜を挟みこんだ構造であり、直流電圧を印加させて発光させるものである。
有機EL素子の課題の一つとして信頼性がある。即ち、有機EL素子は、長時間点灯すると、不点になったり極端な輝度ムラ・輝度低下が発生したりする現象が生じるのである。
この課題を解決する為に種々の技術が提唱されており、それらは有機薄膜材料や成膜プロセスに関するものが多い。例えば、下記特許文献1では成膜条件に着目し、「成膜に先立って、有機薄膜層を成膜する雰囲気を低露点でかつ有機蒸気を含んだ雰囲気に調節し、該雰囲気中で有機薄膜層を成膜することを特徴とする有機EL素子の有機薄膜層成膜方法。」が記載され、これによって、「ダークスポットが経時的に発生しにくく、信頼性の高い、高分子有機EL素子の有機薄膜層成膜方法等を提供することができる。」とある。
前述した様に、有機EL素子は長時間点灯すると、不点になったり極端な輝度ムラ・輝度低下が発生したりする現象が生じる。これらの現象は点灯時間に大きな影響を受けるが、その消灯時間にも影響を受ける。つまり、点灯した後長時間消灯し、その後再度点灯させようとすると、不点になったり極端な輝度ムラ・輝度低下が発生したりする現象が生じる。これは電極にたまった電荷(残留電荷)によって、消灯中も電極間に吸引力が働き部分的に短絡現象を引き起こしたり、誘電体界面に働く力が場所により異なったりするために誘電体界面の接触密度が場所により変化することが原因である。
電極に電荷が存在すれば電極間、および誘電体界面に力が働く。点灯中にこの力が働くことは仕方がないが、消灯中も電極に電荷が存在していると、点灯していないときも常にこの力は存在し、輝度ムラや不点を起こしやすくなる。これは有機EL素子の寿命に関する信頼性を著しく低下させる。したがって消灯しているときに、その残留電荷を消滅させる必要がある。本発明は、消灯時に発生する出力低下の原因を除去することを目的とする。
即ち、本発明は、電極に残留した電荷(残留電荷)によって消灯している際に進行する輝度ムラや輝度低下が生じ難い有機EL点灯装置を提案することを目的とする。
以下、上記現象について詳説する。有機EL素子に用いられている有機薄膜は電気伝導性が小さく、誘電体としての性質を有しているとみなせる。このため高効率化のために、有機薄膜の厚みを非常に薄くする必要がある(例えば、数十nm程度)。したがって印加電圧は数ボルトであっても、電界強度は108V/mのオーダーとなり非常に強い。図6に示すように、並行平板電極の間には吸引力が働き、その単位面積あたりの力の大きさは式(1)で示される。
ここで、Fは力の大きさ[N]、εは誘電体の誘電率、Eは電極間の電界強度である。
コンデンサの間に2種類の誘電体が存在すると図7に示すように電極だけではなく誘電体界面にも力が働くようになる。図7中のF1、F2、F3は式(2)で示すことができる。
ここで図7は、ε2>ε1とした場合の力の向きを示している。
また、有機EL素子は発光部の面積が大きいため(通常は、数cm角〜10cm角以上)、製造する上で以下の問題がある。
(A)誘電体膜の厚みを均一にすることが困難で、厚みが不均一になりやすい。
(B)透明導電膜が抵抗値を持ち、その値の制御が困難なため、陽極面での電圧降下が発生し、誘電体中の電界強度が場所によって異なる。
(A)誘電体膜の厚みを均一にすることが困難で、厚みが不均一になりやすい。
(B)透明導電膜が抵抗値を持ち、その値の制御が困難なため、陽極面での電圧降下が発生し、誘電体中の電界強度が場所によって異なる。
有機EL素子は設計により、発光層を1つだけ持っているもの(誘電体層が薄く、端子間電圧は低い)と、発光層を何種類か持ちそれらを直列接続しているもの(誘電体層が厚くなり、端子間電圧が比較的高い)がある。
まず、発光層を1つだけ持っている(誘電体層が薄く、端子間電圧は低い)種類のものについて、上述の(A),(B)に対してどのような問題が発生するかを考えてみる。
(A)の場合にどのような不具合があるかを考えてみる。図8にその代表的な場合の模式図を示す。電極には一定電圧が印加されているため、厚みが薄いところ(図8中の領域[2]とする)の電界強度、電束密度ともに、周り(図8中の領域[1]とする)より高くなる。そのため領域[2]に働く力(図8中F2)は領域[1]に働く力(図8中F1)より大きくなる。したがって、領域[2]は電極間をさらに短くしようとする力が働く。それと同時に、領域の境界面では領域[2]の誘電体には領域[1]に広がろうとする力が働くため、その部分の密度が薄くなる傾向があり、領域[2]の電極はさらに近づくことになる。その結果、その部分が短絡に近い状態になり、面全体に電流が流れなくなり、発光しなくなる。もしくは一部分しか発光しなくなる、という現象につながる。
(B)の場合について考える。この場合の概念図を図9に示す。陽極に使用されている透明導電膜は抵抗をもつため、電極からの給電点から離れるに従い陽極表面上での電圧降下が発生する。そのため、給電点付近(領域[2])の電界強度、電束密度は、離れた場所(領域[1])に比べて大きくなる。領域[2]、および領域[1]の電極間に働く力F1、F2は式(3)で示される。
ここで、E2>E1よりF2>F1がなりたつ。したがって、領域[2]は電極間をさらに短くしようとする力が働く。それと同時に、領域の境界面では領域[2]の誘電体には領域[1]に広がろうとする力が働くため、その部分の密度が薄くなる傾向があり、領域[2]の電極はさらに近づくことになる。その結果、その部分が短絡に近い状態になり、面全体に電流が流れなくなり、発光しなくなる。もしくは一部分しか発光しなくなる、という現象につながる。
ここでは、透明導電膜の表面抵抗にバラツキがない場合を考え、給電点付近と離れた場所を比較したが、表面抵抗にバラツキがある場合は給電点から同じくらいの距離にある場所であっても同様の現象が起こることは容易に理解できる。実際に点灯後に長時間放置された有機ELを点灯させたとき、あるいは長時間点灯させ続けたとき、その両方の場合に、輝度が低下しかつ輝度ムラを生じることがある。
次に、発光層を何種類か持ちそれらを直列接続している(誘電体層が厚くなり、端子間電圧が比較的高い)種類のものについて、上述の(A),(B)に対してどのような問題が発生するかを考えてみる。この場合、基本的に電極間にかかる力については、発光層を1つだけ持っている(誘電体層が薄く、端子間電圧は低い)種類のものと同じであるが、誘電体層が厚いために電極間の短絡は発生しない。しかしながら図7に示すように誘電体界面にかかる力により、誘電体の密度が時間的に変化し、端子電圧の変化(上昇あるいは低下)を引き起こす。しかもこの誘電体界面にかかる力が場所によって異なると、界面の接触密度が場所により変化し、発光輝度ムラを引き起こすのである。
上記課題を解決するために、有機EL素子を点灯させるための電力を供給する電源手段と、この電源手段から前記有機EL素子に供給される電力をON/OFFする電源スイッチ手段と、を備え、電源スイッチ手段をONにした点灯時に有機EL素子の電極に蓄積された電荷が、電源スイッチ手段をOFFにした消灯時に除去又は低減されるように構成した、有機EL点灯装置とした。電源スイッチ手段をONにすると、有機EL素子に順方向の電圧がかかり発光する。
具体的には、有機EL素子に並列接続される並列抵抗を備えることによって、有機EL素子の電極に蓄積された電荷が、電源スイッチ手段をOFFにした消灯時に除去又は低減されるように構成した有機EL点灯装置とすることができる。
このとき、並列抵抗に直列に接続され、有機EL素子と並列抵抗との接続をON/OFFするための並列抵抗スイッチ手段を備え、電源スイッチ手段をONにした点灯時には、前記並列抵抗スイッチ手段がOFFにされて、有機EL素子と並列抵抗との並列接続が解除される一方、電源スイッチ手段をOFFにした消灯時には、前記並列抵抗スイッチ手段がONにされて、有機EL素子と並列抵抗が並列接続されることで、有機EL素子の電極に蓄積している電荷が除去又は低減されるように構成した、有機EL点灯装置とすることが好ましい。
また、電源スイッチ手段をOFFにした消灯時に、電源手段から有機EL素子に供給する電力の極性を所定時間反転させて、有機EL素子の電極に蓄積している電荷が除去又は低減されるように構成した、有機EL点灯装置とすることもできる。
また、二個の有機EL素子を点灯させる有機EL点灯装置であって、電源スイッチ手段をONにした点灯時には、二個の有機EL素子が、並列に接続され、電源スイッチ手段をOFFにした消灯時には、一方の有機EL素子の正極側と他方の有機EL素子の負極側とを短絡させるとともに、一方の有機EL素子の負極側と他方の有機EL素子の正極側とを短絡させることで、有機EL素子の電極に蓄積している電荷が除去又は低減されるように構成した、有機EL点灯装置とすることもできる。
本発明により、電極に残留した電荷(残留電荷)によって消灯している際に進行する輝度ムラや輝度低下が生じ難い有機EL点灯装置を提案することができる。
以下、有機EL点灯装置を例示説明する。有機EL点灯装置は、電源手段、および電源スイッチ手段を備え、電源スイッチ手段をONにした点灯時に有機EL素子の電極に蓄積された電荷が、電源スイッチ手段をOFFにした消灯時に除去又は低減されるように構成したものである。
1.第一実施形態
本実施形態の有機EL点灯装置1は、図1に示す様に、電源手段2および電源スイッチ手段3に加え、有機EL素子(EL)に並列接続される並列抵抗4を備えることによって、有機EL素子(EL)の電極に蓄積された電荷が、電源スイッチ手段3をOFFにした後、自然に除去又は低減されるように構成したものである。以下、各構成要素について詳説する。
本実施形態の有機EL点灯装置1は、図1に示す様に、電源手段2および電源スイッチ手段3に加え、有機EL素子(EL)に並列接続される並列抵抗4を備えることによって、有機EL素子(EL)の電極に蓄積された電荷が、電源スイッチ手段3をOFFにした後、自然に除去又は低減されるように構成したものである。以下、各構成要素について詳説する。
[電源手段]
電源手段2は、発光源である有機EL素子(EL)を点灯させるための電力を、有機EL素子(EL)に供給するものである。通常は、点灯回路などが内蔵されており、使用する有機EL素子(EL)に応じた電力が供給されるようになっている。発光源として使用する有機EL素子(EL)としては、種々の構成のものが存在し、また新たな構成のものも検討されているが、特に制限されない。有機EL素子(EL)は、通常は直流駆動であるため、電源手段2として直流電源が用いられ、有機EL素子(EL)に対して順方向に電力が供給される。
電源手段2は、発光源である有機EL素子(EL)を点灯させるための電力を、有機EL素子(EL)に供給するものである。通常は、点灯回路などが内蔵されており、使用する有機EL素子(EL)に応じた電力が供給されるようになっている。発光源として使用する有機EL素子(EL)としては、種々の構成のものが存在し、また新たな構成のものも検討されているが、特に制限されない。有機EL素子(EL)は、通常は直流駆動であるため、電源手段2として直流電源が用いられ、有機EL素子(EL)に対して順方向に電力が供給される。
[電源スイッチ手段]
電源スイッチ手段3は、電源手段2から有機EL素子(EL)に供給される電力をON/OFFするためのものである。図1では、電源手段2の正極側と有機EL素子の正極側を導通させる配線経路に電源スイッチ手段3が設けられている。電源スイッチ手段3としては種々のスイッチを用いることができる。
電源スイッチ手段3は、電源手段2から有機EL素子(EL)に供給される電力をON/OFFするためのものである。図1では、電源手段2の正極側と有機EL素子の正極側を導通させる配線経路に電源スイッチ手段3が設けられている。電源スイッチ手段3としては種々のスイッチを用いることができる。
[並列抵抗]
並列抵抗4は、図1に示す様に、有機EL素子(EL)に並列接続される。並列抵抗4の抵抗値は特に制限されないが、10kΩ〜1MΩであることが好ましく、50kΩ〜300kΩであることがより好ましい。
並列抵抗4は、図1に示す様に、有機EL素子(EL)に並列接続される。並列抵抗4の抵抗値は特に制限されないが、10kΩ〜1MΩであることが好ましく、50kΩ〜300kΩであることがより好ましい。
この並列抵抗4によって、有機EL素子の電極に蓄積された電荷(電源スイッチ手段3をONにした点灯時に蓄積)が、電源スイッチ手段3をOFFにした消灯時に除去又は低減されるのである。図1は、電源スイッチ手段3をOFFにした消灯時の状態である。
本第一実施形態の有機EL点灯装置1では、点灯中に並列抵抗4による電力損失が発生する。その大きさは並列抵抗4の抵抗値に反比例し、有機EL素子(EL)に印加される電圧の2乗に比例する。例えば、印加電圧が最大で5V程度、並列抵抗4の抵抗値を100kΩとすると、消費電力は0.25mW程度となる。有機EL素子の消費電力が2W程度であることを考えると実用上は許容範囲であると思われる。
このとき10cm角の有機EL素子で電極間距離が100nm、誘電体の比誘電率を3とすると、その静電容量は式(4)のようになる。
残留電荷を放電するのに必要な時間(時定数)はC×Rで与えられることより、R=100kΩとすると0.27秒となり、短時間で残留電荷を除去できる。
このとき10cm角の有機EL素子で電極間距離が100nm、誘電体の比誘電率を3とすると、その静電容量は式(4)のようになる。
2.第二実施形態
上記第一実施形態の有機EL点灯装置1では、点灯中に並列抵抗4による電力損失が生じるが、これを解決したのが、本第二実施形態の有機EL点灯装置1である。本第二実施形態では、上記第一実施形態の各構成要素に加えて、図2に示す様に、並列抵抗スイッチ手段5を備えていることを特徴とする。
上記第一実施形態の有機EL点灯装置1では、点灯中に並列抵抗4による電力損失が生じるが、これを解決したのが、本第二実施形態の有機EL点灯装置1である。本第二実施形態では、上記第一実施形態の各構成要素に加えて、図2に示す様に、並列抵抗スイッチ手段5を備えていることを特徴とする。
[並列抵抗スイッチ手段]
並列抵抗スイッチ手段5は、並列抵抗4に直列に接続され、有機EL素子(EL)と並列抵抗4との接続をON/OFFするためのものである。並列抵抗スイッチ手段5としては種々のスイッチを用いることができる。そして、図2に示す様に、電源スイッチ手段3をONにした点灯時には、並列抵抗スイッチ手段5がOFFにされて、有機EL素子と並列抵抗4との並列接続が解除される。これによって、並列抵抗4による点灯中の電力損失が発生しなくなる。
並列抵抗スイッチ手段5は、並列抵抗4に直列に接続され、有機EL素子(EL)と並列抵抗4との接続をON/OFFするためのものである。並列抵抗スイッチ手段5としては種々のスイッチを用いることができる。そして、図2に示す様に、電源スイッチ手段3をONにした点灯時には、並列抵抗スイッチ手段5がOFFにされて、有機EL素子と並列抵抗4との並列接続が解除される。これによって、並列抵抗4による点灯中の電力損失が発生しなくなる。
一方、電源スイッチ手段3をOFFにした消灯時には、並列抵抗スイッチ手段5がONにされて、有機EL素子(EL)と並列抵抗4が並列接続されることで、前記第一実施形態と同様、有機EL素子(EL)の電極に蓄積している電荷(電源スイッチ手段3をONにした点灯時に蓄積)が除去又は低減されるようになっているのである。
このように、電源スイッチ手段3のON/OFFと連動して、並列抵抗スイッチ手段5がOFF/ONするように構成すればよいが、このような構成は種々の手段を用いて実現することができる。例えば、多極(二極)スイッチを用いれば簡単な構成となる。また、電源スイッチ手段3のON/OFFを検知する電源スイッチ検知手段を設けるとともに、この電源スイッチ検知手段からの検知信号に応じて並列抵抗スイッチ手段5をOFF/ONする並列抵抗スイッチ制御手段を設けてもよい。
2.第三実施形態
図3に第三実施形態の有機EL点灯装置を示す。本実施形態では、有機ELが消灯するときに電源を有機ELに逆向きに接続(プラスマイナスを反転)し、それにより電荷(残留電荷)を消去する。以下、図3に基づき具体的に説明する。
図3に第三実施形態の有機EL点灯装置を示す。本実施形態では、有機ELが消灯するときに電源を有機ELに逆向きに接続(プラスマイナスを反転)し、それにより電荷(残留電荷)を消去する。以下、図3に基づき具体的に説明する。
前述した実施形態と同様、本実施形態でも、有機EL素子(EL)を点灯させるための電力を有機EL素子に供給する電源手段2を備えている。
そして、本実施形態では、反転用第一配線61と反転用第二配線62も備える。反転用第一配線61は、負荷抵抗7を有するとともに、有機EL素子(EL)の負極側から分岐し、消灯時に、第一電源スイッチ手段31(後述)によって先端側y1が電源手段2の正極側と接続される。また、反転用第二配線62は、負荷抵抗7を有するとともに、有機EL素子(EL)の正極側から分岐し、消灯時に、第二電源スイッチ手段32(後述)によって先端側y2が電源手段2の負極側と接続される。
また、本実施形態では、電源手段2から有機EL素子(EL)に供給される電力をON/OFF(順方向の電力をON/OFF)する電源スイッチ手段として、第一電源スイッチ手段31と第二電源スイッチ手段32を備える。ここで、第一電源スイッチ手段31は、電源手段2の正極側を基軸に、有機EL素子(EL)の正極側x1と反転用第一配線61の先端側y1との間で接続を切替えるものである。また、第二電源スイッチ手段32は、電源手段2の負極側を基軸に、有機EL素子(EL)の負極側x2と反転用第二配線62の先端側y2との間で接続を切替えるものである。
そして、点灯時には、第一電源スイッチ手段31を有機EL素子(EL)の正極側x1に位置させるとともに、第二電源スイッチ手段32を有機EL素子(EL)の負極側x2に位置させて、有機EL素子(EL)を発光させる。
一方、消灯時には、第一電源スイッチ手段31を反転用第一配線61の先端側y1に所定時間位置させるとともに、第二電源スイッチ手段32を反転用第二配線62の先端側y2に所定時間位置させることで、電源手段2から有機EL素子(EL)に供給する電力の極性を所定時間反転(逆電圧を印加 詳しくは電源スイッチ手段をONにした点灯時とは逆方向の電圧を有機EL素子に印加)させて、有機EL素子の電極に蓄積している電荷が除去又は低減されるようにするのである。逆電圧を印加した後は、例えば、第一電源スイッチ手段31と第二電源スイッチ手段32をフリーの状態にしておけばよい。
ここで、逆電圧を印加する時間τ(上記所定時間)は以下のように求められる。時間τだけ逆電圧を印加するように制御手段(逆電圧印加時間制御手段)を設けて、第一電源スイッチ手段31と第二電源スイッチ手段32を制御することが好ましい。
図3において、点灯時に電荷Q0[C]が電極に蓄えられたとする。第一電源スイッチ手段31と第二電源スイッチ手段32を切り替えて消灯した瞬間から電極の電荷Qは図4に示されるような変化を始める。その変化は式(5)で示される。
ここでRは図3に示す負荷抵抗7の抵抗値であり、Cは有機ELの静電容量である。この式よりスイッチを端子2に接続する時間τは式(6)で求められる。
例えば、R=100kΩ、C=2.7×10-6Cとすると、τ=0.817sとなる。
2.第四実施形態
図5に第四実施形態の有機EL点灯装置を示す。この有機EL点灯装置は二個の有機EL素子を点灯させるものである。点灯時に並列接続されて発光する一組の有機EL素子(EL1,EL2)を用い、消灯時に有機EL素子同士を逆接続することで、電荷(残留電荷)を除去又は低減させるものである。
図5に第四実施形態の有機EL点灯装置を示す。この有機EL点灯装置は二個の有機EL素子を点灯させるものである。点灯時に並列接続されて発光する一組の有機EL素子(EL1,EL2)を用い、消灯時に有機EL素子同士を逆接続することで、電荷(残留電荷)を除去又は低減させるものである。
具体的には、本実施形態では、図5(a)に示す点灯時(各電源スイッチ手段35,36,37,38がONの位置にある)には、有機EL素子が、二個、並列に接続され、図5(b)に示す消灯時(各電源スイッチ手段35,36,37,38がOFFの位置にある)には、一方の有機EL素子(EL1)の正極側と他方の有機EL素子(EL2)の負極側とを短絡させるとともに、一方の有機EL素子(EL1)の負極側と他方の有機EL素子(EL2)の正極側とを短絡させることで、有機EL素子の電極に蓄積している電荷が除去又は低減されるように構成されている。
以下、図5に基づき具体的に説明する。
以下、図5に基づき具体的に説明する。
前述した実施形態と同様、本実施形態でも、有機EL素子を点灯させるための電力を有機EL素子に供給する電源手段2を備えている。しかし、点灯させる有機EL素子として、第一の有機EL素子(EL1)と第二の有機EL素子(EL2)を用いる。そして、第一の有機EL素子(EL1)と第二の有機EL素子(EL2)は点灯時に並列接続される。
そして、本実施形態では、短絡用第一配線81と短絡用第二配線82も備える。短絡用第一配線81は、第一の有機EL素子(EL1)の正極側と第二の有機EL素子(EL2)の負極側とを消灯時に短絡させるためのものであり、短絡用第二配線82は、第一の有機EL素子(EL1)の負極側と第二の有機EL素子(EL2)の正極側とを消灯時に短絡させるためのものである。
また、本実施形態では、電源スイッチ手段として、第一正極電源スイッチ手段35、第一負極電源スイッチ手段36、第二正極電源スイッチ手段37、及び第二負極電源スイッチ手段38を備える。
ここで、第一正極電源スイッチ手段35は、第一の有機EL素子(EL1)の正極側を基軸に、電源手段2の正極側と短絡用第一配線81の一端側との間で接続を切替えるものである。また、第一負極電源スイッチ手段36は、第一の有機EL素子(EL1)の負極側を基軸に、電源手段2の負極側と短絡用第二配線82の一端側との間で接続を切替えるものである。また、第二正極電源スイッチ手段37は、第二の有機EL素子(EL2)の正極側を基軸に、電源手段2の正極側と短絡用第二配線82の他端側との間で接続を切替えるものである。また、第二負極電源スイッチ手段38は、第二の有機EL素子(EL2)の負極側を基軸に、電源手段2の負極側と短絡用第一配線81の他端側との間で接続を切替えるものである。
そして、点灯時には、図5(a)に示す様に、第一正極電源スイッチ手段35を電源手段2の正極側に、第一負極電源スイッチ手段36を電源手段2の負極側に、第二正極電源スイッチ手段37を電源手段2の正極側に、第二負極電源スイッチ手段38を電源手段2の負極側にそれぞれ位置させて、第一の有機EL素子(EL1)と第二の有機EL素子(EL2)とを並列接続させて両有機EL素子を発光させる。
一方、消灯時には、図5(b)に示す様に、第一正極電源スイッチ手段35を短絡用第一配線81の一端側に、第一負極電源スイッチ手段36を短絡用第二配線82の一端側に、第二正極電源スイッチ手段37を短絡用第二配線82の他端側に、第二負極電源スイッチ手段38を短絡用第一配線81の他端側にそれぞれ位置させて、第一の有機EL素子(EL1)の正極側と第二の有機EL素子(EL2)の負極側とを短絡させるとともに、第一の有機EL素子(EL1)の負極側と第二の有機EL素子(EL2)の正極側とを短絡させるように構成して、両有機EL素子の電極に蓄積している電荷が除去又は低減されるようにしたのである。このとき、第一の有機EL素子(EL1)と第二の有機EL素子(EL2)は何れも電源手段2との接続が遮断されており、電気的に独立した状態となっている。なお、第一の有機EL素子(EL1)と第二の有機EL素子(EL2)は同じ静電容量のものを用いることが好ましい。
以上、特定の実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、当該技術分野における熟練者等により、本出願の願書に添付された特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変更及び修正が可能である。
1 有機EL点灯装置
2 電源手段
3 電源スイッチ手段
31 第一電源スイッチ手段
32 第二電源スイッチ手段
35 第一正極電源スイッチ手段
36 第一負極電源スイッチ手段
37 第二正極電源スイッチ手段
38 第二負極電源スイッチ手段
4 並列抵抗
5 並列抵抗スイッチ手段
61 反転用第一配線
62 反転用第二配線
7 負荷抵抗
81 短絡用第一配線
82 短絡用第二配線
EL 有機EL素子
EL1 第一の有機EL素子
EL2 第二の有機EL素子
2 電源手段
3 電源スイッチ手段
31 第一電源スイッチ手段
32 第二電源スイッチ手段
35 第一正極電源スイッチ手段
36 第一負極電源スイッチ手段
37 第二正極電源スイッチ手段
38 第二負極電源スイッチ手段
4 並列抵抗
5 並列抵抗スイッチ手段
61 反転用第一配線
62 反転用第二配線
7 負荷抵抗
81 短絡用第一配線
82 短絡用第二配線
EL 有機EL素子
EL1 第一の有機EL素子
EL2 第二の有機EL素子
Claims (5)
- 有機EL素子を点灯させるための電力を供給する電源手段と、
この電源手段から前記有機EL素子に供給される電力をON/OFFする電源スイッチ手段と、を備え、
電源スイッチ手段をONにした点灯時に有機EL素子の電極に蓄積された電荷が、電源スイッチ手段をOFFにした消灯時に除去又は低減されるように構成した、
有機EL点灯装置。
- 有機EL素子に並列接続される並列抵抗を備えることによって、
有機EL素子の電極に蓄積された電荷が、電源スイッチ手段をOFFにした消灯時に除去又は低減されるように構成した、
請求項1記載の有機EL点灯装置。
- 並列抵抗に直列に接続され、有機EL素子と並列抵抗との接続をON/OFFするための並列抵抗スイッチ手段を備え、
電源スイッチ手段をONにした点灯時には、前記並列抵抗スイッチ手段がOFFにされて、有機EL素子と並列抵抗との並列接続が解除される一方、
電源スイッチ手段をOFFにした消灯時には、前記並列抵抗スイッチ手段がONにされて、有機EL素子と並列抵抗が並列接続されることで、有機EL素子の電極に蓄積している電荷が除去又は低減されるように構成した、
請求項2記載の有機EL点灯装置。
- 電源スイッチ手段をOFFにした消灯時に、電源手段から有機EL素子に供給する電力の極性を所定時間反転させて、
有機EL素子の電極に蓄積している電荷が除去又は低減されるように構成した、
請求項1記載の有機EL点灯装置。
- 二個の有機EL素子を点灯させる有機EL点灯装置であって、
電源スイッチ手段をONにした点灯時には、二個の有機EL素子が、並列に接続され、
電源スイッチ手段をOFFにした消灯時には、一方の有機EL素子の正極側と他方の有機EL素子の負極側とを短絡させるとともに、一方の有機EL素子の負極側と他方の有機EL素子の正極側とを短絡させることで、有機EL素子の電極に蓄積している電荷が除去又は低減されるように構成した、
請求項1記載の有機EL点灯装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2013036797A JP2014165104A (ja) | 2013-02-27 | 2013-02-27 | 有機el点灯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2013036797A JP2014165104A (ja) | 2013-02-27 | 2013-02-27 | 有機el点灯装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2014165104A true JP2014165104A (ja) | 2014-09-08 |
Family
ID=51615521
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2013036797A Pending JP2014165104A (ja) | 2013-02-27 | 2013-02-27 | 有機el点灯装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2014165104A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018139202A1 (ja) * | 2017-01-25 | 2018-08-02 | 株式会社小糸製作所 | 車両用灯具 |
-
2013
- 2013-02-27 JP JP2013036797A patent/JP2014165104A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018139202A1 (ja) * | 2017-01-25 | 2018-08-02 | 株式会社小糸製作所 | 車両用灯具 |
| CN110234537A (zh) * | 2017-01-25 | 2019-09-13 | 株式会社小糸制作所 | 车辆用灯具 |
| US20190353322A1 (en) * | 2017-01-25 | 2019-11-21 | Koito Manufacturing Co., Ltd. | Vehicle lamp |
| US10883693B2 (en) | 2017-01-25 | 2021-01-05 | Koito Manufacturing Co., Ltd. | Vehicle lamp |
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