JP2014167403A - 変角特性取得装置、変角分光特性取得装置、及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の小型化及び計測の高速化を可能とする変角特性取得装置等を提供する。
【解決手段】本変角特性取得装置は、対象物へ光を照射する光照射手段と、複数の画素を備えた受光素子と、反射面が互いに異なる方向を向くように配置され、前記対象物に照射された光の複数位置から異なる角度で反射された反射光を各々の反射面で前記受光素子の方向に反射させる複数のミラーを備えたミラー群と、を有し、前記受光素子は、前記複数のミラーからの反射光を異なる画素で取得する。
【選択図】図1
【解決手段】本変角特性取得装置は、対象物へ光を照射する光照射手段と、複数の画素を備えた受光素子と、反射面が互いに異なる方向を向くように配置され、前記対象物に照射された光の複数位置から異なる角度で反射された反射光を各々の反射面で前記受光素子の方向に反射させる複数のミラーを備えたミラー群と、を有し、前記受光素子は、前記複数のミラーからの反射光を異なる画素で取得する。
【選択図】図1
Description
本発明は、変角特性取得装置、変角分光特性取得装置、及び、変角特性取得装置又は変角分光特性取得装置を搭載した画像形成装置に関する。
近年、プロダクションプリンティング等の画像関連製品分野において枚葉機、連帳機ともにデジタル化が進み、電子写真方式、インクジェット方式等の製品が多く市場投入されている。ユーザーニーズもモノクロ印刷からカラー印刷への移行における画像の多次元化、高精細高密度化が進みつつある。又、写真高画質プリント、カタログ印刷、請求書等への個人嗜好に対応した広告掲載等、消費者の手元に届くサービス形態の多様化が進み、高画質、個人情報の保証、色再現への要求も高まっている。
高画質化に対応した技術として、電子写真方式では、中間転写体や感光体上の定着前のトナー濃度を検知する濃度センサを搭載しトナー供給量を安定化するもの等が上市されてきた。又、個人情報の保証では画像形成方式によらず出力画像をカメラ等で撮像し文字認識や画像間差分による差異検出で検査するもの、色再現ではカラーパッチを出力し分光計で一点又は複数点の色計測を実行しキャリブレーションを行うもの等が上市されてきた。
しかし、昨今、画像で表現される情報として、色のほか紙に代表される画像担持媒体や紙上の画像表面での正反射光に基づく光沢感、正反射光と拡散反射光の割合による色変動なども評価、制御対象となりつつある。
一方で、対象物を視認する際、自動車等では、個人の嗜好に合せ、ボディのデザインや塗装において感性、質感への訴求性向上が一層求められている。感性、質感を評価する指標としては、任意の照明方向、視線方向を勘案した変角特性、特に色については変角分光特性での評価が応用され、塗装等へのフィードバックがされている。画像や自動車に代表されるコンシューマ製品の見え方の評価技術として変角特性評価、及び変角分光特性評価について、例えば、以下のような技術が提案されている。
変角特性取得装置は、例えば、照明方向と、対象物からの反射光量を受光する受光素子の視線方向を対象物の周りに回転可能な機構に取り付け、対象物を回転可能にして相対的に姿勢を変化させ、対象物からの反射光量を取得する(例えば、特許文献1参照)。又、布等のテクスチャは方向性もあるため、回転可能な自由度が3次元的に設定されている装置も存在する。
画像の見え方を計測して設計へ反映する技術として、照明は任意の方向から画像データを投影し、その光量をゴニオフォトメーターで取得することで、画像投影面の変角特性を評価するものもある(例えば、特許文献2参照)。又、人の視線方向による見え方の変化を画像に反映する場合や、理想的な投影面に近似させるためのリファレンスデータとして変角特性を用いる例は多く研究されている。
しかしながら、特許文献1や2の技術では、どちらも可動部材が構成に含まれており、小型化が非常に困難である。又、変角特性を取得するためには逐次、相対姿勢を変化させ反射光量の測定を繰り返すことが不可避であり、計測に時間を要することが懸念される。
変角特性取得装置を小型化する技術として、光源を複数備えることなく、光の伝播角度を光路により変化させる光学系を搭載し、任意の角度による照明を可能とする技術がある(例えば、特許文献3参照)。変角分光測色は対象物からの反射光の角度により光路を分割し、構成要素のうち受光素子で実施すると推測される。
しかし、その測色のメカニズムが明確ではなく、それぞれ分光計を受光素子とするのであれば、ファイバ導光タイプのものでもヘッド部分は大きくなり、小型化に支障をきたすおそれがあるか、受光角度の角度ピッチが制限される懸念が生じる。又、装置全体でのサイズは可動部材も含んでいるため、大きくならざるを得ず、単一箇所の高精度な変角測色に対し複数箇所の同時計測は難しいと解する。
又、単一光学系で面での変角分光特性を計測可能な装置も提案されているが(例えば、特許文献4参照)、マルチスペクトルカメラを移動する時間、フィルタを交換する時間を要し、計測時間の短縮は難しくなる。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、装置の小型化及び計測の高速化を可能とする変角特性取得装置等を提供することを課題とする。
本変角特性取得装置は、対象物へ光を照射する光照射手段と、複数の画素を備えた受光素子と、反射面が互いに異なる方向を向くように配置され、前記対象物に照射された光の複数位置から異なる角度で反射された反射光を各々の反射面で前記受光素子の方向に反射させる複数のミラーを備えたミラー群と、を有し、前記受光素子は、前記複数のミラーからの反射光を異なる画素で取得することを要件とする。
開示の技術によれば、装置の小型化及び計測の高速化を可能とする変角特性取得装置等を提供できる。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
〈第1の実施の形態〉
図1は、第1の実施の形態に係る変角特性取得装置を例示する正面図である。図2は、第1の実施の形態に係る変角特性取得装置を例示する右側面図である。但し、図2において、図1の一部の構成要素については図示が省略されている。
図1は、第1の実施の形態に係る変角特性取得装置を例示する正面図である。図2は、第1の実施の形態に係る変角特性取得装置を例示する右側面図である。但し、図2において、図1の一部の構成要素については図示が省略されている。
図1及び図2を参照するに、変角特性取得装置10は、ライン照明光源11と、ミラー群12と、受光素子13とを有する。90は、計測対象物である紙や画像、工業部品等を示している(以降、対象物90とする)。
図1及び図2では、対象物90の光が照射される面と平行かつライン照明光源11の長手方向に垂直な方向をX軸方向、ライン照明光源11の長手方向(紙面に垂直な方向)をY軸方向、対象物90の光が照射される面の法線方向をZ軸方向とする。X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向は、互いに直交している(他の図も同様)。
なお、変角特性(偏角特性とも称される)とは、対象物からの反射光を複数角度で受光し、各角度での反射光の強度を取得したものである。反射角度により反射光の強度が変化する場合、対象物の表面状態や構造による反射率分布が得られる。特に光の波長の違いによる変角特性の変化を変角分光特性と称し、変角特性と同時に対象物の色情報を取得できる。
対象物が紙上の画像の場合の変角分光特性は、画像面での表面反射光と画像内部及び画像を通過した後、紙上で散乱する反射光との割合によりその角度から見た色が変化して観察される。この特性は紙の面特性や画像の厚さ、画像表面の平滑性等により変化する。
変角特性取得装置10において、ライン照明光源11は、対象物90の計測領域Eを、対象物90の法線方向(Z軸方向)に対して約45度傾斜した方向から線状に照射する。ライン照明光源11としては、例えば可視光の略全域において強度を有する白色のLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)アレイを用いることができる。ライン照明光源11として、冷陰極管等の蛍光灯やランプ光源等を用いても構わない。
但し、ライン照明光源11は、対象物90の計測領域Eを、対象物90の法線方向(Z軸方向)に対して約45度傾斜した方向から照射する構成には限定されず、対象物90の計測領域Eを他の方向から照射するような構成としてもよい。なお、ライン照明光源11は、本発明に係る光照射手段の代表的な一例である。
ミラー群12は、反射角度の異なる(反射面が互いに異なる方向を向くように配置された)複数の微小ミラー12a〜12zが隣接して固定された構造を有する。複数の微小ミラー12a〜12zは、ライン照明光源11から対象物90に向けて照射され、対象物90の計測領域Eの複数位置から異なる角度で反射された反射光を、各々の反射面で受光素子13の方向に反射させる(線状に集光する)機能を有する。
受光素子13は、複数の微小ミラー12a〜12zからの反射光を異なる画素で取得可能な少なくとも一方向(Y軸方向)に配列した画素構造を有し、複数の微小ミラー12a〜12zからの反射光を異なる画素で取得する。受光素子13は、ミラー群12からの反射光が線状に結像する位置に配置されている。受光素子13としては、例えばMOS(Metal Oxide Semiconductor Device)やCMOS(Complimentary Metal Oxide Semiconductor Device)等を用いることができる。受光素子13として、CCD(Charge Coupled Device)等を用いてもよい。
ミラー群12の微小ミラー12a〜12zは、各々の反射光が、受光素子13の異なる画素に受光される位置に配置されている。従って、受光素子13の各画素で受光される光量に基づいて、変角特性を取得することができる。但し、微小ミラー12a〜12zは、ミラー群12を26個の微小ミラーから構成すべきことを示しているのではなく、ミラー群12は任意の個数の微小ミラーから構成することができる。なお、微小ミラー12mは、対象物90からの正反射光を取得する微小ミラーである。
例えば、図1において、正反射光を取得する微小ミラー12mと計測領域Eとのなす角度を基準(0deg)とする。そして、各微小ミラーと計測領域Eとのなす角度が、基準の周囲の±20[deg]の範囲に1[deg]ピッチとなるように微小ミラーを配置すると、合計41個の微小ミラーが隣接して配置される。
1つの微小ミラーの反射面の面積、及び1つの微小ミラーからの反射光を受光する画素数の設定により、計測領域Eの範囲が定まる。1つの微小ミラーの反射面の面積は、1つの微小ミラーより獲得される反射光を受光素子の何画素で受光するか、又、変角特性のどのくらいの角度誤差まで許容できるかで決まる。
一般的に、CCD等の受光素子は1画素あたり数[μm]から十数[μm]の画素サイズと考えられる。そのため、仮に受光素子1画素あたり10[μm]として1つの微小ミラーからの反射光を5画素で受光し、倍率1倍の光学系を想定した場合は、1つの微小ミラーの幅を50[μm]と規定できる。
微小ミラーの高さ方向は、上記1倍の光学系を考えた場合、対象物からの反射光の拡散の影響を低減するためにも小さい値に限定するほうが好適である。受光素子の画素形状を仮に正方形とした場合、10[μm]の高さとすることができるが、受光素子との高い位置決め精度が要求されることと、高さ方向に反射光が広がっても結像しないライン状の受光素子を考慮して、10[μm]以上のサイズを規定してもよい。
上記41個の微小ミラーの例に対し、1つの微小ミラーからの反射光を幅方向5画素で受光する場合は、205画素必要となる。しかし、隣り合う領域からのフレア光による誤差を考慮し、例えば1つの微小ミラーからの反射光を10画素で受光し、10画素のうち中央の数画素のみのデータを採用する方法も考えられる。その際、微小ミラーの幅は100[μm]と規定できる。この効果は、隣接する微小ミラーの境界に空隙(ミラー分離部材34)を設定する場合(具体的には後述する)と同様である。
計測領域Eでは反射特性の差異が小さいことを前提としており、微小領域内の更に微小な異なる位置の反射角度を限定した光量を受光し、変角特性とすることで、駆動系を排除し、全体の系の小型化を実現できる。
なお、反射特性の差異が無視できない場合を考慮し、第2の受光素子を用いて補正する信頼性向上のための構成も考えられる。これに関しては、第1の実施の形態の変形例3において後述する。
本実施の形態では、変角特性を計測することが目的であるため、計測する光の反射角度を規定する必要があり、ライン照明光源11からの照射光が発散した場合は、計測精度が低下することが懸念される。そこで、図示しないシリンドリカルレンズ等の集光手段を用い、ライン照明光源11から照射される光の変角方向の発散状態を抑制することで、略平行光を確保することが好ましい。
なお、受光素子13の前段側に、複数の微小ミラー12a〜12zからの反射光を受光素子13の所定の画素に集光する結像素子(図示せず)を配置することができる。結像素子としては、例えば、両凸レンズや平凸レンズ等を用いることができる。複数のレンズを組み合わせて結像素子を構成しても構わない。
但し、各光学素子(ミラー群12や受光素子13等)のレイアウトによっては、受光素子13の前段側に結像素子(図示せず)を配置しなくてもよい。又、受光素子13の前段側に結像素子(図示せず)を配置せずに、個々の微小ミラーを凹面にして、個々の微小ミラーに結像素子の機能を持たせることも可能である。
ミラー群12の製造方法の一例としては、図3に示すように、反射面31を有する微小ミラーを個別に作製した後に、相対位置を決めて全体の変角特性を顕在化するミラー群12を組み立てることが挙げられる。又、他の例としては、個数を限定して少数の微小ミラー群を作製した後に、相対位置を決めて全体の変角特性を顕在化するミラー群12を組み立てることが挙げられる。更に他の例として、切り出しによる一体型のミラー群12を製造することも可能である。
ここで、比較例を示しながら、本実施の形態に係る変角特性取得装置10の有する特有の効果について説明する。図4は、比較例に係る変角特性取得装置を例示する斜視図である。図4を参照するに、比較例に係る変角特性取得装置100は、サンプル固定板110と、光源120と、回転ステージ130と、受光手段140とを有する。
図4において、まず、計測対象物となるサンプル(図示せず)をサンプル固定板110に固定する。そして、キセノン光源等の一様な波長分布を有するか、又は透過波長帯の異なるフィルタを順次交換して限定された波長の光を照射する光源120からの照射光によりサンプルを照射する。
そして、サンプルの表面からの反射光(サンプルが画像の場合は画像表面からの反射光、画像の色材を透過し、色材構成要素、紙等の基材表面で反射する反射光)をフォトダイオード、CCDカメラ、分光測色機等の受光手段140により取得する。
サンプル固定板110に固定されたサンプルは、図4中のBの向きに任意に回動可能であり、回転ステージ130に搭載された受光手段140も、サンプルと同軸でサンプルの周りAについて回動可能である。図4のような構成により、任意の相対姿勢で反射光量を計測し、変角特性を取得することができる。
図4に示す変角特性取得装置100とは別の比較例として、光源も回動可能とする変角特性取得装置や、サンプル、光源、及び受光手段の姿勢を3次元的に操作することが可能な変角特性取得装置等も存在する。
変角特性は、サンプルからの反射光の角度が制限された成分であり、光源120からの照射光は平行光であることが好ましく、又、受光手段140の視野も角度が制限されていることが好ましい。
図5及び図6は、比較例に係る変角特性取得装置で取得した変角特性を例示する図である。図5は、3種類の紙サンプル(サンプル(1)〜(3))と、鏡面を有する別材料のサンプル(鏡面サンプル)の変角特性を計測した例である。図6は、3種類の紙サンプル(サンプル(1)〜(3))上に画像を形成した場合と、鏡面を有する別材料のサンプル(鏡面サンプル)の変角特性を計測した例である。
図5では、各サンプルにおいて、受光角度により変角反射率(反射光強度)が大きく変異することがわかる。図5中の角度Cでは、各サンプルからの反射光が観測されるが、図6中の角度D(図5中の角度Cと同一角度)では、サンプルによっては反射光が観測されないことが分かる。
これらは、計測対象物の表面での反射指向性を表すとともに、表面特性によっては色等の光学特性が観測できず、人の目視による「見え」と感覚的に一致しない場合があることを示している。
変角特性取得装置100を用いて変角特性を取得するには、サンプル固定板110や回転ステージ130を回動させることにより受光角度を変更して繰り返し計測することが必要である。つまり、様々な角度からの反射光を取得するために、サンプルや受光手段140をそれぞれの角度に調整しなければならないため、角度変更と反射光取得の動作を繰り返す必要がある。従って、変角特性の取得に長時間を要し、例えば、画像の表面の特性を制御する等のリアルタイム性が必要とされる場合等に適用することは困難である。
一方、第1の実施の形態に係る変角特性取得装置10では、比較例に係る変角特性取得装置100のような照明角度及び受光角度を相対的に可変とする機構を排除している。そして、角度の異なる複数の微小ミラーを隣接して固定し、1個の受光素子で各微小ミラーからの反射光を一度に取得する。
これにより、対象物の測定位置に多少のずれは生じるものの、一般的に変角特性計測に必要なジオメトリの複数設定を省略することが可能となり、変角特性を機構上の構成要素移動等を伴わずに同時に取得することが可能となる。その結果、変角特性の計測時間を大幅に低減できる(一瞬で、変角特性を取得できる)。
又、モータ等の駆動部品やフレーム等が不要なため、変角特性取得装置の大幅な小型化が可能となる。又、変角の角度を細かく(狭ピッチに)設定できるため、詳細な変角特性を取得できる。更には、対象物と変角特性取得装置との間に姿勢変動が生じても変角特性を検出可能であるため、正確な変角特性を取得できる。
〈第1の実施の形態の変形例1〉
第1の実施の形態の変形例1では、ミラー群を連続して複数個並設する例を示す。なお、第1の実施の形態の変形例1において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する。
第1の実施の形態の変形例1では、ミラー群を連続して複数個並設する例を示す。なお、第1の実施の形態の変形例1において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する。
図7は、第1の実施の形態の変形例1に係る変角特性取得装置を例示する右側面図である。図7を参照するに、変角特性取得装置10Aは、ミラー群12及び22が並設された点が、第1の実施の形態に係る変角特性取得装置10(図1及び図2参照)と相違する。
ミラー群22は、反射角度の異なる(反射面が互いに異なる方向を向くように配置された)複数の微小ミラー22a〜22zが隣接して固定された構造を有する。複数の微小ミラー22a〜22zは、ライン照明光源11から対象物90に向けて照射され、対象物90の計測領域Eの複数位置から異なる角度で反射された反射光を、各々の反射面で受光素子13の方向に反射させる(線状に集光する)機能を有する。
但し、微小ミラー22a〜22zは、ミラー群22を26個の微小ミラーから構成すべきことを示しているのではなく、ミラー群22は任意の個数の微小ミラーから構成することができる。なお、微小ミラー22mは、対象物90からの正反射光を取得する微小ミラーである。
ライン照明光源11は、計測範囲(ミラー群12及び22が配置されている範囲)を線状に照明できる光源である。又、受光素子13(図示せず)は、ミラー群12及び22からの反射光を全て受光可能な画素数を有する。
このように、第1の実施の形態の変形例1に係る変角特性取得装置10Aは、ミラー群を連続して複数個並設している。これにより、第1の実施の形態に係る変角特性取得装置10が奏する効果に加えて、更に、以下の効果を奏する。すなわち、変角特性取得装置10よりも広い範囲を同時に計測可能となる。なお、ミラー群を連続して3個以上並設してもよい。
〈第1の実施の形態の変形例2〉
第1の実施の形態の変形例2では、変角分光特性を取得する例を示す。なお、第1の実施の形態の変形例2において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する。
第1の実施の形態の変形例2では、変角分光特性を取得する例を示す。なお、第1の実施の形態の変形例2において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する。
図8は、第1の実施の形態の変形例2に係る変角分光特性取得装置を例示する正面図である。図8を参照するに、変角分光特性取得装置10Bは、回折素子14を設けた点が、第1の実施の形態に係る変角特性取得装置10(図1及び図2参照)と相違する。
回折素子14は、受光素子13の前段に設けられ、複数の微小ミラーの各面と平行な面に回折格子を有し、複数の微小ミラー12a〜12zからの反射光(ミラー群12で変角された後の反射光)を分光する分光手段として機能する。図9に示すように、回折素子14に入射した変角後の反射光は、回折素子14で回折され、分光された回折像が受光素子13の各画素に結像する。
本実施の形態では、図10に示すように、受光素子13は、複数の画素を2次元に配列した画素構造を備え、回折素子14により分光された反射光を異なる画素で取得する。ミラー群12からの変角後の反射光は回折素子14へ異なる角度で入射する。そのため、図10に示すとおり、受光素子13上での回折像の位置が、反射される微小ミラー毎に異なり、受光素子13上においてアレイ方向(Y軸方向)に垂直な方向(Z軸方向)に位置がシフトして結像される。
1つの微小ミラーに対応する受光素子13のアレイ方向(Y軸方向)の画素数は光学系の結像倍率や各微小ミラーの幅等で規定可能である。同一の微小ミラーから得られる反射光の同一波長帯の光量を平均化し、計測の変動を低減するためには、図11に示すように、同一波長帯の光を受光するアレイ方向(Y軸方向)の画素数を増加させるほうが好適である。もちろん、同一波長帯の光を受光するアレイ方向(Y軸方向)の画素数は3個以上であっても構わない。
又、波長方向に分散した回折像を受光するアレイ方向と垂直な方向(Z軸方向)の画素数(バンド数)を増やすほど、詳細に分光特性を計測することが可能となるが、反射光を波長毎に分割するため、各画素で得られる光量が低下するトレードオフの関係にある。
例えば、図12に示すHで囲まれた画素で取得される分光分布が図13に示すような略ガウシアンで表現できる場合のように、離散データとして分光計測する場合、連続分光特性をウィナー推定等を用いて導出することが可能である。分光推定処理に関しては多くの手法が提案されており、例えば非特許文献である『ディジタルカラー画像の解析・評価:東京大学出版会:p154〜p157』に詳細が述べられている。
ここで、変角分光特性取得装置10Bにおいて、1つの微小ミラーからの反射光が回折素子14で分光されて受光素子13のN個の画素に入射する場合(バンド数がNの場合)を考える。そして、N個の画素の部分を1つの分光センサであると考え、1つの分光センサからの出力viから分光分布を推定する手法の一例を示す。
1つの分光センサを構成しているN個の画素からの信号出力vi(i= 1〜N)を格納した行ベクトルvと、変換行列Gから、各波長帯の分光反射率(例えば400〜700nmで10nmピッチの31個)を格納した行ベクトルrは式(数1)で表される。
一例として、電子写真方式の画像形成装置によって出力したトナー画像を、本実施形態に係る変角分光特性取得装置10Bで読み取って分光分布を推定し、推定した分光分布から推定誤差である色差を算出するシミュレーションを行った。シミュレーションでは、Nの値を変えたときの測色結果と、より詳細な分光装置から得られる測色結果との色差(ΔE)を求めている。
図14は、シミュレーションに用いたトナー画像の分光分布を例示する図である。図15は、シミュレーション結果を例示する図である。図15に示すように、バンド数を増加させるほど、推定精度は向上するが、実際には前述のとおり、バンド数を増加させるほど各バンドの光量が低下しS/Nが悪化するトレードオフの関係であり、最適条件(最適なバンド数)を検討する必要がある。
このように、第1の実施の形態の変形例2に係る変角分光特性取得装置10Bは、回折素子を受光素子の前段に配している。又、第1の実施の形態に係る変角特性取得装置10と同様に、照明角度及び受光角度を相対的に可変とする機構を排除し、角度の異なる複数の微小ミラーを隣接して固定し、1個の受光素子で各微小ミラーからの反射光を一度に取得する。
これにより、対象物の測定位置に多少のずれは生じるものの、一般的に変角分光特性計測に必要なジオメトリの複数設定を省略することが可能となり、変角分光特性の計測時間を大幅に低減できる(一瞬で、変角分光特性を取得できる)。
又、モータ等の駆動部品やフレーム等が不要なため、変角分光特性取得装置の大幅な小型化が可能となる。又、変角の角度を細かく(狭ピッチに)設定できるため、詳細な変角分光特性を取得できる。更には、対象物と変角分光特性取得装置との間に姿勢変動が生じても変角分光特性を検出可能であるため、正確な変角分光特性を取得できる。
なお、図7に示す変角特性取得装置10Aと同様にミラー群を連続して複数個並設し、並設したミラー群の個数だけ回折素子を受光素子の前に設置するか、受光素子のアレイ方向に受光素子を網羅する長さを有する回折素子を固定するようにしても良い。これにより、変角分光特性取得装置10Bよりも広い範囲を同時に計測可能となる。なお、ミラー群を連続して3個以上並設してもよい。
なお、例えば、図16に示すように、各微小ミラーに、対象物90からの反射光を反射しない無反射面32(光吸収領域)と、対象物90からの反射光を反射するスリット状の反射面33(光反射領域)とを設けてもよい。これにより、計測対象ではない角度の反射光を排除して、各微小ラーに割り当てられた反射光の角度を厳密に規定することができ、変角特性又は変角分光特性の測定精度を向上可能となる。
又、例えば、図17に示すように、隣接する微小ミラーの境界に、ミラー分離部材34を、ミラー分離部材34からの反射光が受光素子13に結像しないように設置してもよい。
これにより、隣接する微小ミラーからの変角された反射光が混在した状態で受光素子へ結像することを回避できる。なお、図16及び図17に示した微小ミラーは、何れの実施の形態及びその変形例に適用しても効果を奏する。
これにより、隣接する微小ミラーからの変角された反射光が混在した状態で受光素子へ結像することを回避できる。なお、図16及び図17に示した微小ミラーは、何れの実施の形態及びその変形例に適用しても効果を奏する。
〈第1の実施の形態の変形例3〉
第1の実施の形態の変形例3では、変角分光特性取得装置において、第2の受光素子を設置する例を示す。なお、第1の実施の形態の変形例3において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する。
第1の実施の形態の変形例3では、変角分光特性取得装置において、第2の受光素子を設置する例を示す。なお、第1の実施の形態の変形例3において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する。
図18は、第1の実施の形態の変形例3に係る変角分光特性取得装置を例示する正面図である。図18を参照するに、変角分光特性取得装置10Cは、第2の受光素子15を設置した点が、第1の実施の形態の変形例2に係る変角分光特性取得装置10B(図8参照)と相違する。第2の受光素子15は、ライン照明光源11から対象物90へ照射された光の反射光を、ミラー群12を介さず、直接受光する。
第2の受光素子15で受光した光量に基づいて対象物90の光量変動を検知し、検知した光量変動に基づいて受光素子13で受光した光量を補正できる。すなわち、図18に示すように、ライン照明光源11から対象物90に照射された光の反射光を直接受光することにより、対象物90の微小な面形状の粗さ等で生じる光量ムラ等を計測し、変角分光特性を導出するための光量の補正を実施することができる。
又、変角分光特性取得装置の校正や、光源の光量ムラの補正、受光素子の感度調整等にも用いることができる。なお、変角特性取得装置10や10Aにおいても、ライン照明光源11から対象物90に照射された光の反射光を直接受光することにより、同様の効果を奏する。つまり、第1の実施の形態の変形例3は、何れの実施の形態及びその変形例に適用しても効果を奏する。
〈第2の実施の形態〉
第2の実施の形態では、第1の実施の形態に係る変角特性取得装置を有する画像形成装置の例を示す。なお、第2の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する。
第2の実施の形態では、第1の実施の形態に係る変角特性取得装置を有する画像形成装置の例を示す。なお、第2の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する。
図19は、第2の実施の形態に係る画像形成装置を例示する図である。図19を参照するに、画像形成装置80は、変角特性取得装置10と、給紙カセット81aと、給紙カセット81bと、給紙ローラ82と、コントローラ83と、走査光学系84と、感光体85と、中間転写体86と、定着ローラ87と、排紙ローラ88とを有する。
画像形成装置80において、給紙カセット81a及び81bから図示しないガイド、給紙ローラ82により搬送された対象物90が、走査光学系84により感光体85に露光され、色材が付与されて現像される。現像された画像が中間転写体86上に、次いで、中間転写体86から対象物90上に転写される。対象物90上に転写された画像は定着ローラ87により定着され、画像形成された対象物90は排紙ローラ88により排紙される。変角特性取得装置10は、定着ローラ87の後段に設置されている。
このように、第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態に係る変角特性取得装置を画像形成装置の所定の位置に装備することにより、画像の光沢付与へのフィードバック、紙種に対応した出力画像の調整等が可能となる。
又、また、図20に示すような変角分光特性計測結果から、多様な角度からの画像や工業製品の「見え」を評価することが可能となる。
以上、好ましい実施の形態及びその変形例について詳説したが、上述した実施の形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態及びその変形例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、本実施の形態に係る変角特性取得装置及び変角分光特性取得装置は、画像形成装置以外に、自動車等の工業製品における金属表面上や樹脂表面上の塗装状態を評価するシステム等に応用可能である。
10、10A 変角特性取得装置
10B、10C 変角分光特性取得装置
11 ライン照明光源
12、22 ミラー群
12a〜12z、22a〜22z 微小ミラー
13 受光素子
14 回折素子
15 第2の受光素子
31、33 反射面
32 無反射面
34 ミラー分離部材
80 画像形成装置
81a 給紙カセット
81b 給紙カセット
82 給紙ローラ
83 コントローラ
84 走査光学系
85 感光体
86 中間転写体
87 定着ローラ
88 排紙ローラ
90 対象物
10B、10C 変角分光特性取得装置
11 ライン照明光源
12、22 ミラー群
12a〜12z、22a〜22z 微小ミラー
13 受光素子
14 回折素子
15 第2の受光素子
31、33 反射面
32 無反射面
34 ミラー分離部材
80 画像形成装置
81a 給紙カセット
81b 給紙カセット
82 給紙ローラ
83 コントローラ
84 走査光学系
85 感光体
86 中間転写体
87 定着ローラ
88 排紙ローラ
90 対象物
Claims (10)
- 対象物へ光を照射する光照射手段と、
複数の画素を備えた受光素子と、
反射面が互いに異なる方向を向くように配置され、前記対象物に照射された光の複数位置から異なる角度で反射された反射光を各々の反射面で前記受光素子の方向に反射させる複数のミラーを備えたミラー群と、を有し、
前記受光素子は、前記複数のミラーからの反射光を異なる画素で取得する変角特性取得装置。 - 前記光照射手段は、前記対象物へ線状の光を照射し、
前記複数のミラーは、前記対象物に照射された光の複数位置からの反射光を反射して線状に集光し、
前記受光素子は、前記複数のミラーからの反射光を異なる画素で取得可能な少なくとも一方向に配列した画素構造を有する請求項1記載の変角特性取得装置。 - 前記光照射手段から照射される光を平行光とする集光手段を有する請求項1又は2記載の変角特性取得装置。
- 前記ミラー群を連続して複数個並設し、
前記受光素子は、複数の前記ミラー群からの反射光を全て受光可能な画素数を有する請求項1乃至3の何れか一項記載の変角特性取得装置。 - 隣接する前記ミラーの境界に、ミラー分離部材を、前記ミラー分離部材からの反射光が前記受光素子に結像しないように設置した請求項1乃至4の何れか一項記載の変角特性取得装置。
- 前記ミラーに、前記対象物からの反射光を反射する光反射領域と、前記対象物からの反射光を反射しない光吸収領域を設けた請求項1乃至5の何れか一項記載の変角特性取得装置。
- 前記光照射手段から前記対象物へ照射した光の反射光を直接受光する第2の受光素子を備え、
前記第2の受光素子で受光した光量に基づいて前記対象物の光量変動を検知し、検知した前記光量変動に基づいて前記受光素子で受光した光量を補正する請求項1乃至6の何れか一項記載の変角特性取得装置。 - 請求項1乃至7の何れか一項記載の変角特性取得装置と、
前記受光素子の前段に設けられ、前記複数のミラーからの反射光を分光する分光手段と、を有し、
前記受光素子は、複数の画素を2次元に配列した画素構造を備え、前記分光手段により分光された反射光を異なる画素で取得する変角分光特性取得装置。 - 前記分光手段は、複数の前記ミラーの各面と平行な面に回折格子を有する請求項8記載の変角分光特性取得装置。
- 請求項1乃至7の何れか一項記載の変角特性取得装置、又は、請求項8若しくは9記載の変角分光特性取得装置を搭載した画像形成装置。
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|---|---|---|---|
| JP2013038763A JP2014167403A (ja) | 2013-02-28 | 2013-02-28 | 変角特性取得装置、変角分光特性取得装置、及び画像形成装置 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2014167403A true JP2014167403A (ja) | 2014-09-11 |
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|---|---|---|---|
| JP2013038763A Pending JP2014167403A (ja) | 2013-02-28 | 2013-02-28 | 変角特性取得装置、変角分光特性取得装置、及び画像形成装置 |
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018044828A (ja) * | 2016-09-13 | 2018-03-22 | 株式会社東芝 | 物体認識方法、プログラム、および光学システム |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPH06201471A (ja) * | 1992-11-13 | 1994-07-19 | Nissan Motor Co Ltd | 物体色測定装置 |
| JPH09504861A (ja) * | 1993-07-16 | 1997-05-13 | サーマ‐ウェイブ・インク | 多数角度分光分析器 |
| JP2005221266A (ja) * | 2004-02-03 | 2005-08-18 | Shiseido Co Ltd | 多角度反射光測定装置 |
| JP2008072478A (ja) * | 2006-09-14 | 2008-03-27 | Canon Inc | 画像処理装置および方法および記録媒体 |
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-
2013
- 2013-02-28 JP JP2013038763A patent/JP2014167403A/ja active Pending
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