JP2014172873A - 新規なオクタヒドロキノリン誘導体、それを含有する医薬組成物およびそれらの用途 - Google Patents

新規なオクタヒドロキノリン誘導体、それを含有する医薬組成物およびそれらの用途 Download PDF

Info

Publication number
JP2014172873A
JP2014172873A JP2013047624A JP2013047624A JP2014172873A JP 2014172873 A JP2014172873 A JP 2014172873A JP 2013047624 A JP2013047624 A JP 2013047624A JP 2013047624 A JP2013047624 A JP 2013047624A JP 2014172873 A JP2014172873 A JP 2014172873A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
alkyl group
compound
substituted
reference example
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013047624A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Nishimura
俊洋 西村
Yasunori Ueno
康徳 上野
Kiyoshi Kasai
潔 河西
Masako Yoshida
正子 吉田
Hirotaka Teranishi
弘孝 寺西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kissei Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kissei Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kissei Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Kissei Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2013047624A priority Critical patent/JP2014172873A/ja
Publication of JP2014172873A publication Critical patent/JP2014172873A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

【課題】ドパミンD受容体アゴニスト作用を有する新規な化合物の提供。
【解決手段】一般式(I):
Figure 2014172873

〔式中、RはC1−6アルキル等であり、Rは水素又はC1−6アルキルであり、R及びRはそれぞれ水素、C1−6アルキル、置換されてもよいヘテロアリールC1−6アルキル、R1011N−C1−6アルキル等である〕で表されるオクタヒドロキノリン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。該化合物は優れたドパミンD受容体刺激作用を有するのでパーキンソン病等の治療または予防剤として有用である。
【選択図】なし

Description

本発明は、ドパミンD受容体アゴニスト作用を有する新規なオクタヒドロキノリン誘導体、それを含有する医薬組成物およびそれらの用途に関する。
パーキンソン病は中高年齢者に好発する進行性の神経変性疾患であり、高齢化社会の進展とともにその患者数が増加している。パーキンソン病は、安静時振戦、固縮、無動、姿勢反射障害などの協調性運動機能障害を主症状とする疾患であり、その病因は中脳黒質ドパミン性神経細胞の変性による線条体ドパミンの欠乏に起因すると考えられている。このようなことから、パーキンソン病の治療薬として、L−ドパ、ドパミンD受容体アゴニストなどが使用されている。
L−ドパは、ドパミンの前駆物質であり、脳内でドパミンに代謝されて効果を示す薬剤であるが、血中半減期が非常に短い欠点を有する。そのため、L−ドパは、通常L−ドパの代謝酵素阻害剤である、末梢性芳香族L−アミノ酸デカルボキシラーゼ阻害剤および/またはカテコール−O−メチルトランスフェラーゼ阻害剤とともに使用されている。
ドパミンD受容体アゴニストは、線条体におけるドパミンD受容体を直接刺激することにより抗パーキンソン作用を発揮する。またドパミンD受容体アゴニストは、レストレスレッグス症候群、高プロラクチン血症等の治療に有用であることが知られている(例えば、非特許文献1及び2参照)。
ドパミンD受容体アゴニストとして種々の麦角系及び非麦角系ドパミンD受容体アゴニストが知られている(例えば、麦角系ドパミンD受容体アゴニストについては特許文献1〜3、非麦角系ドパミンD受容体アゴニストについては特許文献4〜6を参照)。
非麦角系ドパミンD受容体アゴニストは、麦角系ドパミンD受容体アゴニストに比べて短い血中半減期を有し、作用持続時間が短い欠点を有する(例えば、非特許文献3参照)。さらに非麦角系ドパミンD受容体アゴニストは、前兆のない突発性睡眠や傾眠等の副作用が認められ問題となっている。
麦角系ドパミンD受容体アゴニストは、非麦角系ドパミンD受容体アゴニストに比べて持続的な有効性を示す。しかしながら最近、代表的な麦角系ドパミンD受容体アゴニストであるペルゴリドを高用量、長期間服用すると心臓弁膜症の発現リスクが高まることが報告されたことから、麦角系ドパミンD受容体アゴニストの投与に際しては、定期的な心エコー検査等の監視下での投与が必要とされている。心臓弁膜症の発症原因として5−HT2B受容体刺激作用による心臓弁膜細胞の増殖刺激によって心臓弁膜症が引き起こされるとの報告がされ、心臓弁膜症と5−HT2B受容体刺激作用との関連性が強く示唆されている(例えば、非特許文献4参照)。
このようなことから強力かつ持続的なドパミンD受容体アゴニスト作用を有し、5−HT2B受容体刺激作用の少ない新規なドパミンD受容体アゴニストが望まれている。
オクタヒドロキノリン誘導体として、以下の化合物が知られている(例えば、特許文献7参照)。
Figure 2014172873
〔式中、RはC1−3アルキル、アリル又はシクロプロピルメチルであり、RはCHOH、CHOCH、CHSCH、CHS(O)CH、CHS(O)CH、CO又はC(O)NRであり、環Aは置換ピラゾール、置換ピリミジン、置換チアゾール、アミノオキサゾール、又はピロールである〕
しかしながら特許文献7にはRとして置換ウレイド基を有する化合物は教示も示唆もされていない。
オクタヒドロキノリン誘導体として、以下の化合物が知られている(例えば、特許文献8参照)。
Figure 2014172873
〔式中、RはC1−3アルキル又はアリルであり、RはH、CHOH、CHOCH、CHSCH、CHS(O)CH又はC(O)NHである〕
しかしながら特許文献8にはRとして置換ウレイド基を有する化合物は教示も示唆もされていない。
米国特許第4,166,182号明細書 米国特許第3,752,814号明細書 米国特許第4,526,892号明細書 米国特許第4,452,808号明細書 米国特許第3,804,849号明細書 米国特許第4,886,812号明細書 欧州特許出願公開第250179号明細書 欧州特許出願公開第13787号明細書
S. Happeら,「CNS Drugs」, 2004年, 18(1)巻, p.27-36 P. G. Crosignani, 「Eur. J. Obstetrics & Gynecology and Reproductive Biology」, 2006年, 125巻, p.152-164 A. Prikhojanら,「J. Neural Transm.」,2000年,107巻,p.1159-1164 V. Setolaら, 「Mol. Pharmacol.」, 2003年, 63巻,p.1223-1229
本発明の目的は、ドパミンD受容体に対して強力な刺激作用を有し、好ましくは5−HT2B受容体刺激作用の軽減された、新規な化合物を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、一般式(I)で表される化合物が、驚くべきことに5−HT2B受容体刺激作用に比べて極めて強力なドパミンD受容体刺激作用を有することを見出し、当該知見に基づき本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、一般式(I):
Figure 2014172873
〔式中、
は、以下のa)〜e):
a)水素原子、
b)C1−6アルキル基、
c)ハロC1−6アルキル基、
d)シクロアルキルC1−6アルキル基、又は
e)C2−6アルケニル基であり;
は、水素原子、又はC1−6アルキル基であり;
及びRは、それぞれ独立して、以下のa)〜g):
a)水素原子、
b)C1−6アルキル基、
c)シクロアルキル基、
d)非置換もしくは以下からなる群:ハロゲン原子、C1−6アルキル基、ハロC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、及びヒドロキシC1−6アルキル基からなる群から選択される1〜5個の基で環が置換されるアラルキル基、
e)非置換もしくは以下からなる群:C1−6アルキル基、ハロC1−6アルキル基、及びC1−6アルコキシ基から独立して選択される1〜3個の基で環が置換されるヘテロアリールC1−6アルキル基、
f)C1−6アルコキシC1−6アルキル基、又は
g)R1011N−C1−6アルキル基を表すか、或いは
及びRが、それらが結合している窒素原子と一緒になって、
a)非置換又は1〜2個のC1−6アルキル基若しくはフェニル基で置換された環状アミノ基、又は
b)ベンゾ縮合環状アミノ基を形成し;
10及びR11は、それぞれ独立して、以下のa)〜d):
a)C1−6アルキル基、
b)シクロアルキル基、
c)C1−6アルコキシC1−6アルキル基、又は
d)フェニル基を表すか、
或いはR10及びR11が、それらが結合している窒素原子と一緒になって、
a)非置換又は1〜2個のハロゲン原子、C1−6アルキル基若しくはフェニル基で置換された環状アミノ基、又は
b)ベンゾ縮合環状アミノ基を形成し;
環Aは、非置換若しくは以下からなる群:
a)C1−6アルキル基、
b)ハロC1−6アルキル基、
c)アミノ基、
d)水酸基、又は
e)シアノ基
から独立して選択される1〜3個の基で環が置換されるヘテロアリール環であり、但し、該ヘテロアリール環はピリミジンでない〕
で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩に関する。
また、本発明は、一般式(I)で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩を含有する医薬組成物に関する。
また、本発明は、一般式(I)で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩を含有するパーキンソン病、レストレスレッグス症候群又は高プロラクチン血症の治療又は予防剤に関する。
また、本発明は、一般式(I)で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩と、L−ドパ、ドパミンD受容体アゴニスト、抗コリン剤、アデノシンA2A受容体拮抗剤、NMDA受容体拮抗剤、モノアミンオキシダーゼB阻害剤、COMT阻害剤、芳香族L−アミノ酸デカルボキシラーゼ阻害剤、ドロキシドパ、メレボドパ、スレオドプス、ゾニサミド及び塩酸アマンタジンから選択される少なくとも1種の抗パーキンソン病薬とを組み合わせてなる医薬に関する。
本発明の化合物はドパミンD受容体に対して強力な刺激作用を有する。また本発明の化合物は5−HT2B受容体に対して軽微な刺激作用しか有さず、高い安全性を有する。従って本発明の化合物はパーキンソン病、レストレスレッグス症候群又は高プロラクチン血症の治療又は予防剤として有用である。
一般式(I)で表される化合物において、下記の用語は、特に断らない限り、以下の意味を有する。
「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を表す。
「C1−6アルキル基」とは、直鎖または分岐鎖状の炭素数1〜6のアルキル基を意味し、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、1,2−ジメチルプロピル基、ヘキシル基、イソヘキシル基などが挙げられる。
「ハロC1−6アルキル基」とは、1〜3個の同種または異種のハロゲン原子で置換された、炭素数1〜6のアルキル基を意味し、例えば、フルオロメチル基、2−フルオロエチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、4,4,4−トリフルオロブチル基などが挙げられる。
「ヒドロキシC1−6アルキル基」とは、ヒドロキシ基で置換された炭素数1〜6のアルキル基を意味し、例えば、ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシ−1,1−ジメチルメチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル基、3−ヒドロキシプロピル基などが挙げられる。
「C1−6アルコキシ基」とは、直鎖または分岐鎖状の炭素数1〜6のアルコキシ基を意味し、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基などが挙げられる。
「シクロアルキル基」とは、3〜7員の飽和環状炭化水素を意味し、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基およびシクロヘプチル基が挙げられる。
「シクロアルキルC1−6アルキル基」としては、例えば、シクロプロピルメチル基、シクロペンチルメチル基、シクロへキシルメチル基などが挙げられる。
「アリール基」とは、C6−10芳香族炭化水素を意味し、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基が挙げられ、好適にはフェニル基である。
「アラルキル基」とは、アリールC1−6アルキル基を意味し、例えば、ベンジル基、フェネチル基、1−フェニルエチル基、3−フェニルプロピル基、4−フェニルブチル基、ナフチルメチル基などが挙げられる。
「ヘテロアリール基」とは、1〜5個の炭素原子ならびにO、NおよびS原子からなる群から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員の単環式芳香族複素環、あるいは1〜9個の炭素原子ならびにO、NおよびS原子からなる群から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する8〜10員の二環式芳香族複素環を意味し、但し、これらの環は、隣接する酸素原子および/または硫黄原子を含まない。単環式芳香族複素環としては、例えば、ピロリル、フリル、チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、トリアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジルおよびピリダジニルなどが挙げられ、好適にはチエニル、イミダゾリル、チアゾリル又はピリジルである。二環式芳香族複素環としては、例えば、インダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、キノリル、イソキノリル、フタラジニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリルなどが挙げられる。これらの複素環の全ての位置異性体が考えられる(例えば、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジルなど)。
「ヘテロアリールC1−6アルキル基」としては、例えば、2−ピリジルメチル基、3−ピリジルメチル基、4−ピリジルメチル基、2−ピリジルエチル基、3−ピリジルエチル基、4−ピリジルエチル基、2−チエニルメチル基、イミダゾール−1−イルメチル基、2−イミダゾール−3−イルメチル基、2−イミダゾール−1−イルエチル基、3−イミダゾール−1−イルプロピル基、2−チアゾリルメチル基などが挙げられる。
「C2−6アルケニル基」とは、少なくとも1個の二重結合を有する直鎖または分岐鎖状の炭素数2〜6の不飽和炭化水素基を意味し、例えば、CH=CHCH−、CH=CHCHCH−、CHCH=CHCH−などが挙げられる。
「C1−6アルコキシC1−6アルキル基」としては、例えば、2−メトキシエチル基、3−メトキシプロピル基、2−エトキシエチル基、3−エトキシプロピル基などが挙げられる。
「環状アミノ基」としては、環内に−NH−、−O−または−S−を含んでもよい、5〜7員の飽和環状アミンを意味し、例えば、1−ピロリジル基、ピペリジノ基、ピペラジノ基、モルホリノ基、チオモルホリノ基、[1,4]ジアゼパン−1−イル基などが挙げられる。
「ベンゾ縮合環状アミノ基」としては、ベンゼン環と縮合した環状アミノ基を意味し、例えば、テトラヒドロイソキノリル基などが挙げられる。
本発明の一般式(I)で表される化合物において1つまたはそれ以上の不斉炭素原子が存在する場合、本発明は各々の不斉炭素原子がR配置の化合物、S配置の化合物、およびそれらの任意の組み合せの化合物のいずれも包含する。またそれらのラセミ化合物、ラセミ混合物、ラセミ固溶体、単一のエナンチオマー、ジアステレオマー混合物が本発明の範囲に含まれる。本発明の一般式(I)で表される化合物において幾何学異性が存在する場合、本発明はその幾何学異性体のいずれも包含する。本発明の一般式(I)で表される化合物においてアトロプ異性体が存在する場合、本発明はそのアトロプ異性体のいずれも包含する。さらに本発明の一般式(I)で表される化合物には、水和物やエタノール等の医薬品として許容される溶媒との溶媒和物も含まれる。
本発明の一般式(I)で表される化合物は、塩の形態で存在することができる。このような塩としては、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの鉱酸との酸付加塩、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、プロピオン酸、クエン酸、コハク酸、酒石酸、フマル酸、酪酸、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、炭酸、グルタミン酸、アスパラギン酸等の有機酸との酸付加塩、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等の無機塩基との塩、トリエチルアミン、ピペリジン、モルホリン、リジン等の有機塩基との塩を挙げることができる。
本発明の一般式(I)で表される化合物のひとつの実施態様において、
は、好ましくはC1−6アルキル基であり;
は、好ましくは水素原子であり;
は、好ましくは水素原子、又はC1−6アルキル基であり;
は、好ましくは以下のa)〜c):
a)C1−6アルキル基、
b)非置換もしくは以下からなる群:C1−6アルキル基、ハロC1−6アルキル基、及びC1−6アルコキシ基から独立して選択される1〜3個の基で環が置換されるヘテロアリールC1−6アルキル基、又は
c)R1011N−C1−6アルキル基を表すか、或いは
及びRが、それらが結合している窒素原子と一緒になって、非置換又は1〜2個のC1−6アルキル基若しくはフェニル基で置換された環状アミノ基を形成し;
環A:
Figure 2014172873
で表されるヘテロアリール環は、好ましくは
Figure 2014172873
であり、さらに好ましくは
Figure 2014172873
である。
一般式(I)で表される化合物のひとつの実施態様において、
一般式(I)で表される化合物は、好ましくは、以下の相対配置で表される一般式(II):
Figure 2014172873
で表される化合物である。
本発明の好ましい実施態様では、
がC1−6アルキル基である。
本発明のさらに好ましい実施態様では、
はC1−6アルキル基であり、
は水素原子である。
本発明のさらに好ましい実施態様では、
はC1−6アルキル基であり、
は水素原子であり、
環A:
Figure 2014172873
で表されるヘテロアリール環は、
Figure 2014172873
である。
本発明のなおさらに好ましい実施態様では、
はC1−6アルキル基であり、
は水素原子であり、
環A:
Figure 2014172873
で表されるヘテロアリール環は、
Figure 2014172873
である。
本発明のなおさらに好ましい実施態様では、
はC1−6アルキル基であり、
は水素原子であり、
環A:
Figure 2014172873
で表されるヘテロアリール環は、
Figure 2014172873
であり、
は、好ましくは水素原子、又はC1−6アルキル基であり;
は、好ましくは以下のa)〜c):
a)C1−6アルキル基、
b)非置換もしくは以下からなる群:C1−6アルキル基、ハロC1−6アルキル基、及びC1−6アルコキシ基から独立して選択される1〜3個の基で環が置換されるヘテロアリールC1−6アルキル基、又は
c)R1011N−C1−6アルキル基を表すか、或いは
及びRが、それらが結合している窒素原子と一緒になって、非置換又は1〜2個のC1−6アルキル基若しくはフェニル基で置換された環状アミノ基を形成する。
本発明の一般式(I)で表される化合物は、スキーム1〜6に示す方法により製造することができる。
Figure 2014172873
(式中、R、R及びRは前記と同義であり、R20はC1−6アルキルである。)
工程1−1
エステル誘導体(X)とヒドラジン(XI)とを適切な溶媒中、縮合させることにより、カルボン酸ヒドラジド誘導体(XII)が得られる。本反応に用いられる溶媒としては、例えば1−プロパノール、2−ブタノールなどが挙げられる。その反応温度は通常、0℃〜110℃であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、1時間〜48時間である。
工程1−2
カルボン酸ヒドラジド誘導体(XII)と亜硝酸ナトリウムとを適切な溶媒中、酸の存在下に反応させることにより、カルボン酸アジド誘導体が得られる。本反応に用いられる溶媒としては、例えば、水などが挙げられる。酸としては、例えば、塩酸などが挙げられる。その反応温度は通常、−20℃〜40℃であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、10分〜4時間である。
カルボン酸アジド誘導体を、不活性溶媒中、常法に従ってイソシアネート誘導体に変換後、塩基の存在下または非存在下にアミン(XIII)またはその塩と反応させることにより、ウレア誘導体(XIV)が得られる。本反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、トルエン、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、およびそれらの混合溶媒などが挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミンなどが挙げられる。その反応温度は通常、−10℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、30分〜24時間である。
工程1−3
又、ウレア誘導体(XIV)は以下に示す方法によっても調製することができる。カルボン酸誘導体(XV)とジフェニルリン酸アジド(DPPA)とを、不活性溶媒中、塩基の存在下に反応させることにより、イソシアネート誘導体が得られる。本反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、トルエンなどが挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミンなどが挙げられる。その反応温度は通常、室温〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、10分〜4時間である。
イソシアネート誘導体を、塩基の存在下または非存在下にアミン(XIII)またはその塩と反応させることにより、ウレア誘導体(XIV)が得られる。本反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、トルエン、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、およびそれらの混合溶媒などが挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミンなどが挙げられる。その反応温度は通常、−10℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、30分〜24時間である。
工程1−4
6−オキソデカヒドロキノリン誘導体(XVI)は、ケタール誘導体(XIV)を適切な溶媒中、酸加水分解することにより得られる。本反応に用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、水およびそれらの混合溶媒などが挙げられる。酸としては、例えば、硫酸、塩酸、リン酸、酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸などが挙げられる。その反応温度は通常、−50℃〜100℃であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、10分〜24時間である。
工程1−5
6−オキソデカヒドロキノリン誘導体(XVI)とマロノニトリルとを、不活性溶媒中、硫黄および塩基の存在下または非存在下に反応させることにより、オクタヒドロチエノキノリン誘導体(Ia)が得られる。本反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、エタノール、メタノール、1,4−ジオキサンなどが挙げられる。塩基としては、モルホリン、ピペリジン、トリエチルアミンなどが挙げられる。その反応温度は通常、0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、15分〜24時間である。
Figure 2014172873
(式中、R、R及びRは前記と同義である。)
工程2−1
6−オキソデカヒドロキノリン誘導体(XVI)とチオウレアとを、不活性溶媒中、ヨウ素の存在下に反応させることにより、2−アミノ−オクタヒドロチアゾロキノリン誘導体(Ib)が得られる。本反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、エタノール、2−プロパノールなどが挙げられる。その反応温度は通常、50℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、12時間〜48時間である。
工程2−2
6−オキソデカヒドロキノリン誘導体(XVI)と化合物(XVII)または化合物(XVIII)とを、不活性溶媒中、反応させることにより、7−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−6−オキソデカヒドロキノリン誘導体(XIX)が得られる。本反応に用いられる不活性溶媒としては、例えばトルエン、N,N−ジメチルホルムアミドなどが挙げられる。その反応温度は通常、室温〜120℃であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、30分〜48時間である。
工程2−3
7−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−6−オキソデカヒドロキノリン誘導体(XIX)とヒドラジン(XI)とを、不活性溶媒中、反応させることにより、オクタヒドロピラゾロキノリン誘導体(Ic)が得られる。本反応に用いられる不活性溶媒としては、例えばエタノールなどが挙げられる。その反応温度は通常、0℃〜80℃であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、1時間〜24時間である。
Figure 2014172873
(式中、R、R及びRは前記と同義である。)
工程3−1
6−オキソデカヒドロキノリン誘導体(XVI)とマロノニトリルとを、不活性溶媒中、塩基の存在下または非存在下に反応させることにより、6−(ジシアノメチリデン)デカヒドロキノリン誘導体(XX)が得られる。本反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、エタノール、メタノール、1,4−ジオキサンなどが挙げられる。塩基としては、モルホリン、ピペリジン、トリエチルアミンなどが挙げられる。その反応温度は通常、0℃〜80℃であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、30分〜12時間である。
工程3−2
6−(ジシアノメチリデン)デカヒドロキノリン誘導体(XX)と化合物(XVIII)とを、不活性溶媒中、反応させることにより、6−(ジシアノメチリデン)−7−[(ジメチルアミノ)メチリデン]デカヒドロキノリン誘導体が得られる。本反応に用いられる不活性溶媒としては、例えばトルエン、N,N−ジメチルホルムアミドなどが挙げられる。その反応温度は通常、室温〜130℃であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、15分〜12時間である。
6−(ジシアノメチリデン)−7−[(ジメチルアミノ)メチリデン]デカヒドロキノリン誘導体とアンモニアとを、不活性溶媒中、反応させることにより、7−アミノ−6−シアノオクタヒドロピリドキノリン誘導体(Id)が得られる。本反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、およびそれらの混合溶媒などが挙げられる。その反応温度は通常、室温〜80℃であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、1時間〜24時間である。
Figure 2014172873
(式中、R及びR20は前記と同義である。)
工程4−1
1,4−シクロヘキサンジオンモノエチレンケタール(XXI)、アミン(XXII)、および2−(ブロモメチル)アクリル酸エステル(XXIII)を、不活性溶媒中で縮合させることにより化合物(XXIV)が得られる。本反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、トルエン、ベンゼンなどが挙げられる。その反応温度は通常、−50℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、1時間〜24時間である。
工程4−2
化合物(XXIV)を、適切な溶媒中、酸の存在下にシアノ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム等の還元剤を用いて還元させることにより、化合物(X)が得られる。本反応に用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノール、酢酸エチル、1,4−ジオキサンおよびそれらの混合溶媒などが挙げられる。酸としては、例えば、硫酸、塩酸、酢酸などが挙げられる。その反応温度は通常、−50℃〜50℃であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、10分〜12時間である。
Figure 2014172873
(式中、R及びR20は前記と同義であり、Bnはベンジルであり、R30はC1−5アルキルである。)
工程5−1
1,4−シクロヘキサンジオンモノエチレンケタール(XXI)、ベンジルアミン、および2−(ブロモメチル)アクリル酸エステル(XXIII)を工程4−1と同様にして縮合させることにより、化合物(XXV)が得られる。
工程5−2
化合物(XXV)を適切な溶媒中、アルカリ加水分解することにより、カルボン酸誘導体が得られる。本反応に用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、水、テトラヒドロフラン、それらの混合溶媒などが挙げられる。塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなどが挙げられる。その反応温度は通常、0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、10分〜24時間である。
カルボン酸誘導体を、不活性溶媒中、塩基の存在下にベンジルブロミドとエステル化させることにより、化合物(XXVI)が得られる。本反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、およびそれらの混合溶媒などが挙げられる。塩基としては、例えば、炭酸カリウム、炭酸セシウムなどが挙げられる。その反応温度は通常、−20℃〜100℃であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、1時間〜24時間である。
工程5−3
化合物(XXVI)を工程4−2と同様にして還元することにより、化合物(XXVII)が得られる。
工程5−4
化合物(XXVII)とアルデヒド(XXVIII)とを適切な溶媒中、水素雰囲気下、金属触媒の存在下に反応させることにより、カルボン酸誘導体(XV)が得られる。本反応に用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、およびそれらの混合溶媒などが挙げられる。金属触媒としては、例えば、パラジウム炭素、酸化白金などが挙げられる。その反応温度は通常、室温〜80℃であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、30分〜24時間である。
Figure 2014172873
(式中、R、R20及びBnは前記と同義であり、Xは塩素、臭素などの脱離基を表し、R40はC1−5アルキルである。)
工程6−1
化合物(XXV)を工程4−2と同様にして還元することにより、化合物(XXIX)が得られる。
工程6−2
化合物(XXIX)を、適切な溶媒中、水素雰囲気下、金属触媒の存在下に反応させることにより、オクタヒドロ−1H−キノリン誘導体(XXX)が得られる。本反応に用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランなどが挙げられる。金属触媒としては、例えば、パラジウム炭素、酸化白金などが挙げられる。その反応温度は通常、室温〜80℃であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、30分〜12時間である。
工程6−3
オクタヒドロ−1H−キノリン誘導体(XXX)を不活性溶媒中、塩基の存在下、アルキル化剤(XXXI)と反応させることにより、化合物(X)が得られる。本反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、塩化メチレンなどが挙げられる。塩基としては、例えば、炭酸カリウム、炭酸セシウム、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミンなどが挙げられる。その反応温度は通常、0℃〜還流温度であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、1時間〜24時間である。
上記に示したスキームは、本発明の化合物またはその製造中間体を製造するための方法のいくつかの例示であり、当業者には容易に理解され得るようにこれらのスキームの様々な改変が可能である。
本発明の一般式(I)で表される化合物、および当該化合物を製造するために使用される中間体は、必要に応じて、当該分野の当業者には周知の単離・精製手段である溶媒抽出、結晶化、再結晶、クロマトグラフィー、分取高速液体クロマトグラフィーなどの操作を行うことにより、単離・精製することができる。
このようにして製造される本発明の化合物は、優れたドパミンD受容体刺激作用を有するのでドパミンD受容体が介在する種々の疾患の治療または予防薬として有用である。例えば、本発明の化合物は、パーキンソン病、レストレスレッグス症候群又は高プロラクチン血症等の治療または予防薬として有用であり、特にパーキンソン病の治療または予防薬として有用である。
また、本発明の化合物は、必要に応じて、他の抗パーキンソン薬と組み合わせて使用してもよい。このような他の抗パーキンソン薬としては、例えば、L−ドパ;ドパミンD受容体アゴニスト(カベルゴリン、メシル酸ブロモクリプチン、テルグリド、塩酸タリペキソール、塩酸ロピニロール、メシル酸ペルゴリド、塩酸プラミペキソール、ロチゴチン、アポモルフィンなど);抗コリン剤(例えば、プロフェナミン、塩酸トリヘキシフェニジル、塩酸マザチコール、ピペリデン、塩酸ピロヘプチン、塩酸メチキセンなど);アデノシンA2A受容体拮抗剤(例えば、イストラデフィリンなど);NMDA受容体拮抗剤(例えば、ブジピンなど);モノアミンオキシダーゼB阻害剤(例えば、塩酸セレギリン、メシル酸ラサギリン、メシル酸サフィナミドなど);COMT阻害剤(エンタカポンなど);芳香族L−アミノ酸デカルボキシラーゼ阻害剤(カルビドパ、ベンセラジドなど);ドロキシドパ、メレボドパ、スレオドプス;ゾニサミド;塩酸アマンタジンなどが挙げられる。
本発明の一般式(I)で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物は、用法に応じ種々の剤型のものが使用される。このような剤型としては例えば、散剤、顆粒剤、細粒剤、ドライシロップ剤、錠剤、カプセル剤、注射剤、液剤、軟膏剤、坐剤、貼付剤などを挙げることができ、経口または非経口的に投与される。
これらの医薬組成物は、その剤型に応じ製剤学的に公知の手法により、適切な賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、希釈剤、緩衝剤、等張化剤、防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤、溶解補助剤などの医薬品添加物と適宜混合または希釈・溶解することにより調製することができる。
一般式(I)で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩の投与量は、患者の年齢、性別、体重、疾患および治療の程度等により適宜決定されるが、経口投与の場合、成人1日当たり、約0.1mg〜約300mgの範囲、好ましくは約0.5mg〜約30mgの範囲で、非経口投与の場合は、成人1日当たり約0.01mg〜約50mgの範囲、好ましくは約0.05mg〜約10mgの範囲で、一回または数回に分けて適宜投与することができる。
本発明の一般式(I)で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩と、他の抗パーキンソン薬とを組み合わせてなる医薬は、これらの有効成分を一緒に含有する製剤、またはこれらの有効成分の各々を別々に製剤化した製剤として投与することができる。別々に製剤化した場合、それらの製剤を別々にまたは同時に投与することができる。また、別々に製剤化した場合、それらの製剤を使用時に希釈剤などを用いて混合し、同時に投与することができる。
本発明の一般式(I)で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩と、他の抗パーキンソン薬とを組み合わせてなる医薬において、薬剤の配合比は、患者の年齢、性別、および体重、症状、投与時間、剤形、投与方法、薬剤の組み合わせなどにより、適宜選択することができる。
本発明の内容を以下の参考例、実施例および試験例でさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。
参考例1−1
1'−メチル−2',3',4',5',7',8'−ヘキサヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸エチル
2−(ブロモメチル)アクリル酸エチル(20.42g)およびトルエン(320mL)の混合物に、氷冷撹拌下にて40%メチルアミン−メタノール溶液(24.1mL)およびトルエン(80mL)の混合物を滴下して、3分間撹拌した。この混合物に、同条件下にて1,4−シクロヘキサンジオンモノエチレンケタール(14.00g)およびトルエン(100mL)の混合物を加え、ディーン・スターク装置で4.5時間加熱還流した。室温に冷却し、混合物をセライト(登録商標)層を通して濾過し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%−40%酢酸エチル/ヘキサン,グラジエント溶出)で精製して表題化合物(22.92g)を得た。構造式を表1に示した。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.20-1.35(4H, m), 1.70-1.85(2H, m), 1.95-2.10(1H, m), 2.15-2.35(4H, m), 2.60(3H, s), 2.75-3.00(2H, m), 3.10-3.20(1H, m), 3.85-4.05(4H, m), 4.15(2H, q, J=7.1Hz)
メチルアミンの代わりに対応するアミンを用い参考例1−1と同様の方法により、参考例1−2〜参考例1−3を合成した。これらを表1に示した。
参考例1−2〜参考例1−3の物性値を以下に示した。
参考例1−2
H-NMR(CDCl3)δ ppm:0.86(3H, t, J=7.4Hz), 1.26(3H, t, J=7.1Hz), 1.35-1.60(2H, m), 1.70-1.90(2H, m), 1.90-2.05(1H, m), 2.10-2.40(5H, m), 2.65-2.90(3H, m), 2.90-3.05(1H, m), 3.15-3.25(1H, m), 3.90-4.05(4H, m), 4.14(2H, q, J=7.1Hz)
参考例1−3
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.15-1.35(4H, m), 1.80-1.90(2H, m), 1.95-2.10(1H, m), 2.15-2.50(5H, m), 2.65-2.80(1H, m), 2.90-3.00(1H, m), 3.05-3.20(1H, m), 3.90-4.20(7H, m), 7.20-7.40(5H, m)
参考例2−1
1'−ベンジル−2',3',4',5',7',8'−ヘキサヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸ベンジル
1'−ベンジル−2',3',4',5',7',8'−ヘキサヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸エチル(参考例1−3)(34.82g)およびエタノール(487mL)の混合物に、室温撹拌下、5mol/L水酸化ナトリウム水溶液(27.0mL)を加え、80℃に昇温して1時間撹拌した。氷冷後、6mol/L塩酸(22.5mL)を加えて中和した。混合物を減圧下濃縮して1'−ベンジル−2',3',4',5',7',8'−ヘキサヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸を得た。
1'−ベンジル−2',3',4',5',7',8'−ヘキサヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸およびN,N−ジメチルホルムアミド(244mL)の混合物に、炭酸カリウム(21.54g)次いでベンジルブロミド(13.90mL)を加え、同温度にて14時間撹拌した。反応液にジメチルアミン(12.09mL)を加え、室温にて1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。分取した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%−35%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(30.28g)を得た。構造式を表1に示した。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.75-1.90(2H, m), 2.00-2.15(1H, m), 2.15-2.55(5H, m), 2.70-2.85(1H, m), 2.95-3.05(1H, m), 3.10-3.20(1H, m), 3.90-4.05(5H, m), 4.10(1H, d, J=15.7Hz), 5.08(2H, dd, J=22.5, 12.5Hz), 7.20-7.40(10H, m)
Figure 2014172873
参考例3−1
(3'S,4'aR,8'aR)−1'−メチルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸エチル
1'−メチル−2',3',4',5',7',8'−ヘキサヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸エチル(参考例1−1)(4.57g)、テトラヒドロフラン(60mL)およびメタノール(20mL)の混合物に、氷冷撹拌下にて4mol/L塩化水素−ジオキサン溶液(4.53mL)、次いでシアノ水素化ホウ素ナトリウム(3.06g)を加え、1.5時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。分取した有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%−15%メタノール/酢酸エチル,グラジエント溶出)で精製して表題化合物(0.23g)を得た。構造式を表2に示した。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.10-1.20(1H, m), 1.20-1.30(4H, m), 1.35-1.60(3H, m), 1.60-1.90(3H, m), 1.90-2.05(1H, m), 2.05-2.15(1H, m), 2.15-2.25(4H, m), 2.25-2.60(1H, m), 3.25-3.40(1H, m), 3.85-4.00(4H, m), 4.10-4.25(2H, m)
1'−メチル−2',3',4',5',7',8'−ヘキサヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸エチルの代わりに対応するエナミンを用い参考例3−1と同様の方法により、参考例3−2〜参考例3−4を合成した。これらの構造式を表2に示した。
参考例3−2〜参考例3−4の物性値を以下に示した。
参考例3−2
H-NMR(CDCl3)δ ppm:0.83(3H, t, J=7.4Hz), 1.05-1.20(1H, m), 1.20-1.30(4H, m), 1.30-1.60(4H, m), 1.60-1.90(4H, m), 1.95-2.15(2H, m), 2.15-2.35(2H, m), 2.50-2.70(2H, m), 3.35-3.45(1H, m), 3.85-4.00(4H, m), 4.05-4.25(2H, m)
参考例3−3
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.10-1.25(4H, m), 1.30(1H, t, J=12.9Hz), 1.35-1.65(2H, m), 1.65-1.75(1H, m), 1.75-1.85(2H, m), 1.90-2.20(4H, m), 2.45-2.55(1H, m), 3.04(1H, d, J=13.8Hz), 3.25-3.35(1H, m), 3.85-4.20(7H, m), 7.15-7.40(5H, m)
参考例3−4
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.10-1.25(1H, m), 1.31(1H, t, J=12.8Hz), 1.35-1.65(2H, m), 1.65-1.75(1H, m), 1.75-1.90(2H, m), 1.95-2.25(4H, m), 2.55-2.65(1H, m), 3.10(1H, d, J=13.9Hz), 3.30-3.40(1H, m), 3.85-4.00(4H, m), 4.09(1H, d, J=13.9Hz), 4.95(1H, d, J=12.6Hz), 5.21(1H, d, H=12.6Hz), 7.10-7.35(10H, m)
参考例4−1
(3'S,4'aR,8'aR)−1'−エチルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸エチル
(3'S,4'aR,8'aR)−1'−ベンジルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸エチル(参考例3−3)(1.90g)およびエタノール(26mL)の混合物に、10%パラジウムカーボン粉末(758mg)を加え、水素雰囲気下室温にて4時間撹拌した。混合物をセライト(登録商標)層を通して濾過し、濾液を減圧下濃縮して(3'S,4'aR,8'aR)−オクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸エチル(1.45g)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.20-1.31(1H, m), 1.28(3H, t, J=7.2Hz), 1.32-1.82(7H, m), 2.05-2.18(2H, m), 2.47-2.57(1H, m), 2.73-2.83(1H, m), 3.42-3.53(1H, m), 3.85-3.99(4H, m), 4.13-4.22(2H, m)
(3'S,4'aR,8'aR)−オクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸エチル(1.42g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)の混合物に、炭酸カリウム(2.19g)、次いでヨードエタン(0.509mL)を加え、室温にて7時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。分取した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%−5%メタノール/酢酸エチル,グラジエント溶出)で精製して表題化合物(1.34g)を得た。構造式を表2に示した。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:0.95(3H, t, J=7.2Hz), 1.07-1.18(1H, m), 1.22-1.31(1H, m), 1.25(3H, t, J=7.2Hz), 1.34-1.47(1H, m), 1.49-1.60(1H, m), 1.62-1.70(1H, m), 1.70-1.86(3H, m), 1.94-2.03(1H, m), 2.03-2.12(1H, m), 2.29-2.36(1H, m), 2.43-2.54(1H, m), 2.54-2.61(1H, m), 2.73-2.85(1H, m), 3.35-3.42(1H, m), 3.87-3.98(4H, m), 4.08-4.25(2H, m)
Figure 2014172873
表2における参考例3-1〜3-4及び4-1の構造式は相対配置を示す。
参考例5−1
(3'S,4'aR,8'aR)−1'−メチルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸
(3'S,4'aR,8'aR)−1'−ベンジルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸ベンジル(参考例3−4)(2.23g)、エタノール(106mL)の混合物に、室温撹拌下、37%ホルムアルデヒド水溶液(4.29g)次いで10%パラジウムカーボン粉末(0.434g)を加え、水素雰囲気下室温にて10時間撹拌した。この懸濁液をセライト(登録商標)層を通して濾過し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をジエチルエーテルで粉砕し、表題化合物(1.34g)を得た。構造式を表3に示した。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.15-1.40(2H, m), 1.50-1.65(2H, m), 1.65-1.75(1H, m), 1.75-1.95(2H, m), 1.95-2.15(3H, m), 2.40-2.55(4H, m), 2.65-2.75(1H, m), 3.20-3.30(1H, m), 3.90-3.95(4H, m)
ホルムアルデヒドの代わりにプロピオンアルデヒドを用い参考例5−1と同様の方法により、参考例5−2を合成した。構造式を表3に示した。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:0.93(3H, t, J=7.4Hz), 1.25-1.45(2H, m), 1.45-1.75(5H, m), 1.80-1.90(1H, m), 1.90-2.15(4H, m), 2.50-2.70(2H, m), 2.70-2.85(2H, m), 3.15-3.25(1H, m), 3.85-4.00(4H, m)
Figure 2014172873
表3における参考例5-1〜5-2の構造式は相対配置を示す。
参考例6−1
(3'S,4'aR,8'aR)−1'−メチルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボヒドラジド
(3'S,4'aR,8'aR)−1'−メチルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸エチル(参考例3−1)(1.0g)および無水ヒドラジン(2.4mL)の混合物を、100℃にて24時間撹拌した。室温に冷却した後、水を加えた。混合物を塩化メチレン/2−プロパノール混合溶媒(塩化メチレン:2−プロパノール=3:1)にて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%−10%メタノール/酢酸エチル、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(0.82g)を得た。構造式を表4に示した。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.20-1.85(8H, m), 1.86-1.94(1H, m), 2.01-2.11(1H, m), 2.23-2.32(1H, m), 2.26(3H, s), 2.55-2.63(1H, m), 2.92-3.01(1H, m), 3.84-3.98(6H, m), 9.49-9.62(1H, m)
(3'S,4'aR,8'aR)−1'−メチルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸エチルの代わりにオクタヒドロキノリン−3−カルボン酸エステルを用い参考例6−1と同様の方法により、参考例6−2〜参考例6−3を合成した。これらを表4に示した。
Figure 2014172873
表4における参考例6-1〜6-3の構造式は相対配置を示す。
参考例6−2〜参考例6−3の物性値を以下に示した。
参考例6−2
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.00(3H, t, J=7.2Hz), 1.22-1.76(6H, m), 1.76-1.93(3H, m), 2.00-2.12(1H, m), 2.37-2.46(1H, m), 2.55-2.68(2H, m), 2.76-2.89(1H, m), 2.98-3.08(1H, m), 3.80-3.99(6H, m), 9.53-9.66(1H, m)
参考例6−3
H-NMR(CDCl3)δ ppm:0.88(3H, t, J=7.4Hz), 1.22-1.37(2H, m), 1.38-1.76(6H, m), 1.77-1.93(3H, m), 2.01-2.12(1H, m), 2.28-2.42(2H, m), 2.55-2.62(1H, m), 2.63-2.76(1H, m), 3.04-3.13(1H, m), 3.79-4.01(6H, m), 9.51-9.64(1H, m)
参考例7−1
3−[(3'S,4'aR,8'aR)−1'−メチルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−イル]−1,1−ジエチル尿素
(3'S,4'aR,8'aR)−1'−メチルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボヒドラジド(参考例6−1)(823mg)、2mol/L塩酸(3.8mL)および水(15mL)の混合物に、氷冷撹拌下にて亜硝酸ナトリウム(222mg)および水(3.2mL)の混合物を加え、40分間撹拌した。反応混合物に炭酸ナトリウムを加え、酢酸エチルで抽出した。分取した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、酢酸エチルを減圧下留去し、アジ化(3'S,4'aR,8'aR)−1'−メチルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボニル(710mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.12-1.32(2H, m), 1.35-1.59(2H, m), 1.60-1.72(2H, m), 1.73-1.85(2H, m), 1.94-2.03(1H, m), 2.05-2.13(1H, m), 2.25(3H, s), 2.26-2.30(1H, m), 2.57-2.65(1H, m), 3.23-3.32(1H, m), 3.89-3.99(4H, m)
アジ化(3'S,4'aR,8'aR)−1'−メチルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボニル(353mg)にトルエン(8.5mL)を加え、120℃に昇温して40分間加熱還流した。反応混合物にジエチルアミン(0.263mL)を加え、室温にて6時間撹拌した。水および酢酸エチルを加え、抽出した。分取した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%−10%メタノール/酢酸エチル,グラジエント溶出)で精製して表題化合物(320mg)を得た。構造式を表5に示した。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.14(6H, t, J=7.2Hz), 1.13-1.87(9H, m), 1.97-2.12(1H, m), 2.21(3H, s), 2.25-2.38(1H, m), 2.62-2.78(1H, m), 3.16-3.39(4H, m), 3.87-3.97(4H, m), 3.99-4.09(1H, m), 5.34(1H, d, J=7.7Hz)
(3'S,4'aR,8'aR)−1'−メチルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボヒドラジドおよびジエチルアミンの代わりに対応するカルボヒドラジドおよびアミンを用い参考例7−1と同様の方法により、参考例7−2〜参考例7−7を合成した。これらを表5に示した。
Figure 2014172873
表5における参考例7-1〜7-7の構造式は相対配置を示す。
参考例7−2〜参考例7−7の物性値を以下に示した。
参考例7−2
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.14-1.23(1H, m), 1.27-1.63(5H, m), 1.63-1.74(1H, m), 1.75-1.85(2H, m), 1.99-2.09(1H, m), 2.21(3H, s), 2.26-2.33(1H, m), 2.69-2.76(1H, m), 2.91(6H, s), 3.89-4.05(5H, m), 5.37(1H, d, J=8.0Hz)
参考例7−3
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.10-1.88(15H, m), 1.99-2.11(1H, m), 2.22(3H, s), 2.25-2.39(1H, m), 2.62-2.84(1H, m), 3.21-3.43(4H, m), 3.89-3.98(4H, m), 3.99-4.07(1H, m), 5.27-5.52(1H, m)
参考例7−4
H-NMR(CDCl3)δ ppm:0.93(3H, t, J=7.0Hz), 1.12-1.23(1H, m), 1.14(6H, t, J=7.2Hz), 1.27-1.46(2H, m), 1.52-1.73(3H, m), 1.73-1.87(3H, m), 2.00-2.11(1H, m), 2.37-2.45(1H, m), 2.46-2.58(1H, m), 2.68-2.82(2H, m), 3.26(4H, q, J=7.2Hz), 3.86-3.99(4H, m), 4.00-4.08(1H, m), 5.41(1H, d, J=8.3Hz)
参考例7−5
H-NMR(CDCl3)δ ppm:0.93(3H, t, J=7.1Hz), 1.10-1.25(1H, m), 1.25-1.45(2H, m), 1.50-1.90(6H, m), 2.00-2.10(1H, m), 2.40-2.50(1H, m), 2.50-2.65(1H, m), 2.65-2.80(2H, m), 2.90(6H, s), 3.85-4.05(5H, m), 5.40(1H, d, J=8.0Hz)
参考例7−6
H-NMR(CDCl3)δ ppm:0.85(3H, t, J=7.3Hz), 1.08-1.23(1H, m), 1.14(6H, t, J=7.2Hz), 1.27-1.87(10H, m), 2.00-2.12(1H, m), 2.19-2.31(1H, m), 2.33-2.40(1H, m), 2.58-2.70(1H, m), 2.75-2.85(1H, m), 3.26(4H, q, J=7.2Hz), 3.89-3.97(4H, m), 3.98-4.05(1H, m), 5.39(1H, d, J=8.0Hz)
参考例7−7
H-NMR(CDCl3)δ ppm:0.84(3H, t, J=7.3Hz), 1.14(3H, t, J=7.3Hz), 1.17-1.89(11H, m), 1.98-2.11(1H, m), 2.28-2.46(2H, m), 2.52-2.69(1H, m), 2.73-2.86(1H, m), 3.13-3.27(2H, m), 3.91-3.95(4H, m), 3.95-4.02(1H, m), 4.09-4.18(1H, m), 5.25-5.39(1H, m)
参考例8−1
3−[(3'S,4'aR,8'aR)−1'−メチルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−イル]−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1−エチル尿素
(3'S,4'aR,8'aR)−1'−メチルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸(参考例5−1)(291mg)およびトルエン(5.7mL)の混合物に、室温撹拌下、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.258mL)、[2−(ジメチルアミノ)エチル](エチル)アミン(0.359mL)、次いでジフェニルリン酸アジド(0.319mL)を加え、90℃にて2時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物に飽和食塩水を加え、酢酸エチルで抽出した。分取した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%−50%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(160mg)を得た。構造式を表6に示した。
MS(ESI, m/z):369(M+H)+
(3'S,4'aR,8'aR)−1'−メチルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−カルボン酸および[2−(ジメチルアミノ)エチル](エチル)アミンの代わりに対応するカルボン酸およびアミンを用い参考例8−1と同様の方法により、参考例8−2〜参考例8−4を合成した。これらを表6に示した。
Figure 2014172873
表6における参考例8-1〜8-4の構造式は相対配置を示す。
参考例8−2〜参考例8−4の物性値を以下に示した。
参考例8−2
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.10-1.85(14H, m), 1.13(3H, t, J=7.6Hz), 1.95-2.10(1H, m), 2.20(3H, s), 2.24-2.33(1H, m), 2.33-2.56(7H, m), 2.60-2.80(1H, m), 3.15-3.46(4H, m), 3.84-3.97(4H, m), 3.98-4.05(1H, m), 5.76(1H, brd, J=8.0Hz)
参考例8−3
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.10-1.90(9H, m), 1.95-2.10(1H, m), 2.22(3H, s), 2.24-2.35(1H, m), 2.60-2.75(1H, m), 2.84(3H, s), 3.03(2H, t, J=7.2Hz), 3.50-3.75(2H, m), 3.85-4.05(5H, m), 5.51(1H, brd, J=8.0Hz), 7.08-7.16(1H, m), 7.21(1H, d, J=8.0Hz), 7.55-7.65(1H, m), 8.53-8.60(1H, m)
参考例8−4
H-NMR(CDCl3)δ ppm:0.83(3H, t, J=7.3Hz), 1.05(6H, t, J=7.2Hz), 1.13-1.47(5H, m), 1.50-1.88(6H, m), 1.98-2.09(1H, m), 2.31-2.45(2H, m), 2.49-2.64(7H, m), 2.74-2.83(1H, m), 2.90(3H, s), 3.13-3.43(2H, m), 3.86-4.02(5H, m), 6.11-6.31(1H, m)
参考例9−1
3−[(3S,4aR,8aR)−1−メチル−6−オキソデカヒドロキノリン−3−イル]−1,1−ジエチル尿素
3−[(3'S,4'aR,8'aR)−1'−メチルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−イル]−1,1−ジエチル尿素(参考例7−1)(353mg)に2mol/L塩酸(5.4mL)を加え、その混合物を室温にて4時間撹拌した。反応混合物に炭酸カリウムを加えてアルカリ性にした。これより塩化メチレン/2−プロパノール混合溶媒(塩化メチレン:2−プロパノール=3:1)にて抽出、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮し、表題化合物(282mg)を得た。構造式を表7に示した。
MS(ESI, m/z):282(M+H)+
3−[(3'S,4'aR,8'aR)−1'−メチルオクタヒドロ−1'H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,6'−キノリン]−3'−イル]−1,1−ジエチル尿素の代わりに対応するケタールを用い参考例9−1と同様の方法により、参考例9−2〜参考例9−11を合成した。これらを表7に示した。
Figure 2014172873
表7における参考例9-1〜9-11の構造式は相対配置を示す。
参考例9−2〜参考例9−11の物性値を以下に示した。
参考例9−2
MS(ESI, m/z):254(M+H)+
参考例9−3
MS(ESI, m/z):294(M+H)+
参考例9−4
MS(ESI, m/z):296(M+H)+
参考例9−5
H-NMR(CDCl3)δ ppm:0.98(3H, t, J=7.2Hz), 1.20-1.35(1H, m), 1.45-1.65(1H, m), 1.70-1.90(2H, m), 2.05-2.30(3H, m), 2.30-2.50(3H, m), 2.50-2.60(1H, m), 2.60-2.85(3H, m), 2.89(6H, s), 4.00-4.15(1H, m), 5.30(1H, d, J=7.7Hz)
参考例9−6
MS(ESI, m/z):310(M+H)+
参考例9−7
MS(ESI, m/z):282(M+H)+
参考例9−8
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.11(3H, t, J=7.2Hz), 1.20-1.65(3H, m), 1.70-1.95(3H, m), 2.00-2.30(11H, m), 2.30-2.50(5H, m), 2.70-2.85(1H, m), 3.10-3.40(4H, m), 3.98-4.06(1H, m), 7.10-7.35(1H, m)
参考例9−9
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.12(3H, t, J=6.8Hz), 1.20-2.00(11H, m), 2.00-2.30(2H, m), 2.27(3H, s), 2.30-2.50(10H, m), 2.75-2.85(1H, m), 3.15-3.40(4H, m), 4.00-4.15(1H, m), 5.84(1H, d, J=7.6Hz)
参考例9−10
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.20-2.00(5H, m), 2.05-2.25(2H, m), 2.29(3H, s), 2.33-2.50(4H, m), 2.65-2.80(1H, m), 2.85(3H, s), 3.02(2H, t, J=7.2Hz), 3.55-3.75(2H, m), 3.95-4.10(1H, m), 5.49(1H, brd), 7.05-7.20(2H, m), 7.55-7.65(1H, m), 8.45-8.60(1H, m)
参考例9−11
MS(ESI, m/z):367(M+H)+
実施例1−1
3−[(4aS,6S,8aR)−2−アミノ−3−シアノ−8−メチル−4,4a,5,6,7,8,8a,9−オクタヒドロチエノ[3,2−g]キノリン−6−イル]−1,1−ジエチル尿素(化合物1−1)
3−[(3S,4aR,8aR)−1−メチル−6−オキソデカヒドロキノリン−3−イル]−1,1−ジエチル尿素(参考例9−1)(137mg)およびエタノール(8mL)の混合物に、室温撹拌下、マロノニトリル(32mg)、モルホリン(0.064mL)、次いで単体硫黄(31mg)を加え、55℃に昇温して2時間撹拌した。室温に冷却後、反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。分取した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%−15%メタノール/酢酸エチル、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(30mg)を得た。構造式を表8に示した。
MS(ESI, m/z):362(M+H)+
3−[(3S,4aR,8aR)−1−メチル−6−オキソデカヒドロキノリン−3−イル]−1,1−ジエチル尿素の代わりに対応する6−オキソデカヒドロキノリンを用い実施例1−1と同様の方法により、化合物1−2〜化合物1−10を合成した。これらを表8に示した。
Figure 2014172873
表8における化合物1-1〜1-10の構造式は相対配置を示す。
化合物1−2〜化合物1−10の物性値を以下に示した。
化合物1−2
MS(ESI, m/z):374(M+H)+
化合物1−3
H-NMR(CDCl3)δ ppm:0.98(3H, t, J=7.1Hz), 1.14(6H, t, J=7.2Hz), 1.25-1.40(1H, m), 1.70-1.90(1H, m), 2.00-2.25(2H, m), 2.25-2.45(2H, m), 2.45-2.65(3H, m), 2.70-2.85(2H, m), 2.85-3.00(1H, m), 3.15-3.35(4H, m), 4.05-4.20(1H, m), 4.60(2H, s), 5.35-5.45(1H, m)
化合物1−4
H-NMR(CDCl3)δ ppm:0.98(3H, t, J=7.1Hz), 1.25-1.40(1H, m), 1.70-1.90(1H, m), 2.00-2.10(1H, m), 2.10-2.25(1H, m), 2.30-2.2.45(2H, m), 2.50-2.65(3H, m), 2.70-2.85(2H, m), 2.85-3.00(7H, m), 4.05-4.15(1H, m), 4.61(2H, s), 5.40(1H, d, J=8.0Hz)
化合物1−5
H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:0.83(3H, t, J=7.3Hz), 1.03(6H, t, J=7.1Hz), 1.20-1.47(3H, m), 1.66-1.88(2H, m), 1.96-2.11(1H, m), 2.12-2.40(5H, m), 2.55-2.71(1H, m), 2.78-2.99(2H, m), 3.17(4H, q, J=7.1Hz), 3.75-3.90(1H, m), 5.38(1H, d, J=8.1Hz), 7.01(2H, s)
化合物1−6
H-NMR(CDCl3)δ ppm:0.87(3H, t, J=7.4Hz), 1.14(3H, t, J=7.3Hz), 1.25-1.52(3H, m), 1.68-1.91(1H, m), 1.97-2.08(1H, m), 2.09-2.21(1H, m), 2.23-2.66(6H, m), 2.79-2.97(2H, m), 3.12-3.28(2H, m), 3.96-4.06(1H, m), 4.07-4.18(1H, m), 4.61(2H, s), 5.14-5.25(1H, m)
化合物1−7
MS(ESI, m/z):405(M+H)+
化合物1−8
H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:1.02(3H, t, J=7.2Hz), 1.20-1.60(7H, m), 1.70-2.10(5H, m), 2.15-2.50(8H, m), 2.18(3H, s), 2.60-3.00(2H, m), 3.05-3.40(4H, m), 3.75-3.90(1H, m), 5.86(1H, brd, J=7.6Hz), 7.00(2H, s)
化合物1−9
H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:1.10-1.40(1H, m), 1.60-2.10(4H, m), 2.19(3H, s), 2.21-2.40(3H, m), 2.65-2.72(1H, m), 2.75(3H, s), 2.80-3.00(3H, m), 3.40-3.65(2H, m), 3.70-3.85(1H, m), 5.64(1H, brd, J=7.6Hz), 7.00(2H, s), 7.10-7.22(1H, m), 7.25(1H, d, J=8.0Hz), 7.60-7.75(1H, m), 8.40-8.50(1H, m)
化合物1−10
H-NMR(CDCl3)δ ppm:0.86(3H, t, J=7.3Hz), 1.03(6H, t, J=7.1Hz), 1.25-1.55(3H, m), 1.70-1.90(1H, m), 1.95-2.10(1H, m), 2.10-2.25(1H, m), 2.25-2.45(3H, m), 2.45-2.65(9H, m), 2.80-2.95(5H, m), 3.20-3.40(2H, m), 4.00-4.15(1H, m), 4.55-4.65(2H, m), 5.95-6.10(1H, m)
実施例2−1
3−[(4aR,7S,8aR)−2−アミノ−5−メチル−4,4a,5,6,7,8,8a,9−オクタヒドロチアゾロ[4,5−g]キノリン−7−イル]−1,1−ジエチル尿素(化合物2−1)
3−[(3S,4aR,8aR)−1−メチル−6−オキソデカヒドロキノリン−3−イル]−1,1−ジエチル尿素(参考例9−1)(291mg)および2−プロパノール(5.2mL)の混合物に、室温撹拌下、よう素(288mg)次いでチオウレア(173mg)を加え、95℃にて25時間撹拌した。室温に冷却後、反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、塩化メチレンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%−10%メタノール/酢酸エチル,グラジエント溶出)で精製して表題化合物(12mg)を得た。構造式を表9に示した。
H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:1.03(6H, t, J=7.0Hz), 1.20-1.35(1H, m), 1.70-1.95(3H, m), 2.00-2.15(1H, m), 2.15-2.45(6H, m), 2.65-2.80(1H, m), 2.85-3.00(1H, m), 3.10-3.30(4H, m), 3.75-3.90(1H, m), 5.42(1H, d, J=7.5Hz), 6.67(2H, s)
3−[(3S,4aR,8aR)−1−メチル−6−オキソデカヒドロキノリン−3−イル]−1,1−ジエチル尿素の代わりに対応する6−オキソデカヒドロキノリンを用い実施例2−1と同様の方法により、化合物2−2〜化合物2−6を合成した。これらを表9に示した。
Figure 2014172873
表9における化合物2-1〜2-6の構造式は相対配置を示す。
化合物2−2〜化合物2−6の物性値を以下に示した。
化合物2−2
H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:1.20-1.33(1H, m), 1.71-1.83(1H, m), 1.83-1.94(2H, m), 1.98-2.11(1H, m), 2.19(3H, s), 2.22-2.45(3H, m), 2.69-2.77(1H, m), 2.79(6H, s), 2.86-2.96(1H, m), 3.75-3.85(1H, m), 5.51(1H, d, J=7.3Hz), 6.63(2H, s)
化合物2−3
H-NMR(DMSO-d6)δ ppm:0.91(3H, t, J=7.1Hz), 1.03(6H, t, J=7.2Hz), 1.20-1.33(1H, m), 1.70-1.86(2H, m), 2.01-2.13(1H, m), 2.19-2.45(4H, m), 2.68-2.81(2H, m), 2.88-2.99(1H, m), 3.18(4H, q, J=7.2Hz), 3.79-3.89(1H, m), 5.41(1H, d, J=7.8Hz), 6.63(2H, s)
化合物2−4
H-NMR(CDCl3)δ ppm:0.98(3H, t, J=7.2Hz), 1.25-1.40(1H, m), 1.75-1.95(1H, m), 2.00-2.2.10(1H, m), 2.15-2.30(1H, m), 2.30-2.50(2H, m), 2.50-2.70(3H, m), 2.70-2.85(2H, m), 2.90(6H, s), 2.95-3.05(1H, m), 4.00-4.15(1H, m), 4.69(2H, s), 5.40-5.50(1H, m)
化合物2−5
H-NMR(CDCl3)δ ppm:0.89(3H, t, J=7.3Hz), 1.14(6H, t, J=7.1Hz), 1.25-1.55(3H, m), 1.70-1.95(1H, m), 2.00-2.15(1H, m), 2.15-2.50(5H, m), 2.50-2.75(2H, m), 2.80-2.95(1H, m), 2.95-3.10(1H, m), 3.15-3.35(4H, m), 4.00-4.10(1H, m), 4.77(2H, s), 5.41(1H, d, J=7.8Hz)
化合物2−6
H-NMR(CDCl3)δ ppm:0.87(3H, t, J=7.3Hz), 1.13(3H, t, J=7.3Hz), 1.25-1.55(3H, m), 1.75-1.95(1H, m), 1.95-2.10(1H, m), 2.10-2.25(1H, m), 2.25-2.50(4H, m), 2.50-2.70(2H, m), 2.80-2.90(1H, m), 2.90-3.05(1H, m), 3.15-3.25(2H, m), 3.95-4.10(1H, m), 4.36(1H, t, J=5.4Hz), 4.78(2H, s), 5.32(1H, d, J=8.4Hz)
実施例3−1
1,1−ジエチル−3−((4aR,7S,8aR)−5−プロピル−4,4a,5,6,7,8,8a,9−オクタヒドロピラゾロ[3,4−g]キノリン−7−イル)尿素(化合物3−1)
3−[(3S,4aR,8aR)−6−オキソ−1−プロピルデカヒドロキノリン−3−イル]−1,1−ジエチル尿素(参考例9−6)(193mg)およびトルエン(3.0mL)の混合物に、室温撹拌下、tert−ブトキシビス(ジメチルアミノ)メタン(0.155mL)を加え、1時間還流した。反応混合物に更にtert−ブトキシビス(ジメチルアミノ)メタン(0.077mL)を加え、同温度にて1時間還流した。室温に冷却後、反応混合物を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%−5%メタノール/酢酸エチル,グラジエント溶出)で精製して3−[(3S,4aR,8aR)−7−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−6−オキソ−1−プロピルデカヒドロキノリン−3−イル]−1,1−ジエチル尿素(88mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:0.89(3H, t, J=7.4Hz), 1.11-1.18(7H, m), 1.34-1.57(2H, m), 1.72-1.87(1H, m), 1.90-2.17(3H, m), 2.24-2.48(4H, m), 2.59-2.74(1H, m), 2.79-2.91(1H, m), 3.12(6H, s), 3.18-3.35(5H, m), 3.98-4.12(1H, m), 5.38(1H, d, J=8.0Hz), 7.51(1H, s)
3−[(3S,4aR,8aR)−7−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−6−オキソ−1−プロピルデカヒドロキノリン−3−イル]−1,1−ジエチル尿素(46mg)およびエタノール(3mL)の混合物に、室温撹拌下、ヒドラジン1水和物(0.008mL)を加え、同温度にて15時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%−5%メタノール/酢酸エチル,グラジエント溶出)で精製して表題化合物(30mg)を得た。構造式を表10に示した。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:0.90(3H, t, J=7.3Hz), 1.13(6H, t, J=7.1Hz), 1.28-1.58(3H, m), 1.76-1.93(1H, m), 2.08-2.19(1H, m), 2.20-2.52(5H, m), 2.62-2.81(2H, m), 2.82-2.96(1H, m), 3.01-3.15(1H, m), 3.16-3.35(4H, m), 4.00-4.11(1H, m), 5.46(1H, d, J=7.8Hz), 7.32(1H, s)
実施例4−1
3−[(3S,4aS,10aR)−7−アミノ−6−シアノ−1−プロピル−1,2,3,4,4a,5,10,10a−オクタヒドロピリド[4,3−g]キノリン−3−イル]−1,1−ジエチル尿素(化合物4−1)
3−[(3S,4aR,8aR)−6−オキソ−1−プロピルデカヒドロキノリン−3−イル]−1,1−ジエチル尿素(参考例9−6)(310mg) およびエタノール(2mL)の混合物に、室温撹拌下、マロノニトリル(70mg)を加え、40℃にて3時間撹拌した。室温に冷却後、反応混合物を減圧下濃縮して3−[(3S,4aS,8aR)−6−(ジシアノメチリデン)−1−プロピルデカヒドロキノリン−3−イル]−1,1−ジエチル尿素(358mg)を得た。
MS(ESI, m/z):358(M+H)+
3−[(3S,4aS,8aR)−6−(ジシアノメチリデン)−1−プロピルデカヒドロキノリン−3−イル]−1,1−ジエチル尿素(358mg)およびトルエン(5mL)の混合物に、室温撹拌下、(ジメトキシメチル)ジメチルアミン(358mg)を加え、120℃にて3時間撹拌した。室温に冷却後、反応混合物を減圧下濃縮して3−[(3S,4aS,8aR)−6−(ジシアノメチリデン)−7−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−1−プロピルデカヒドロキノリン−3−イル]−1,1−ジエチル尿素を得た。
3−[(3S,4aS,8aR)−6−(ジシアノメチリデン)−7−[(ジメチルアミノ)メチリデン]−1−プロピルデカヒドロキノリン−3−イル]−1,1−ジエチル尿素およびエタノール(7.5mL)の混合物に、28%アンモニア水溶液(2.5mL)を加え、70℃にて15時間撹拌した。室温に冷却後、反応混合物を減圧下濃縮した。残渣に水を加え、塩化メチレンで抽出した。分取した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%−15%メタノール/酢酸エチル、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(90mg)を得た。構造式を表10に示した。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:0.91(3H, t, J=7.3Hz), 1.13(6H, t, J=7.1Hz), 1.25-1.35(1H, m), 1.35-1.60(2H, m), 1.70-1.85(1H, m), 2.10-2.25(2H, m), 2.25-2.50(4H, m), 2.65-2.80(1H, m), 2.85-3.00(2H, m), 3.05-3.35(5H, m), 4.05-4.15(1H, m), 4.98(2H, s), 5.37(1H, d, J=8.0Hz), 8.01(1H, s)
Figure 2014172873
表10における化合物3-1及び4-1の構造式は相対配置を示す。
試験例1
ヒトドパミンD受容体刺激作用確認試験
1)ヒトドパミンD受容体発現プラスミドの作製
Human brain cDNA(日本ベクトン・ディッキンソン)を鋳型として、配列番号1に示したフォワードプライマー、配列番号2に示したリバースプライマーおよびHercurase(Stratagene)を用いてPCRを実施した。そのPCR増幅産物をプラスミド(pcDNA 3.1/V5−His−Topo(登録商標)、インビトロジェン)に組み込んだ。その組み込んだプラスミドを大腸菌(ワンショットTOP10コンピテントセル、インビトロジェン)に導入した。その大腸菌を50μg/mLのアンピシリンを含むLB寒天培地にて1日培養した。選択したコロニーを、50μg/mLのアンピシリンを含むLB培地にて培養後、QIAprep Spin Miniprep Kit(キアゲン)を用いて、PCR増幅産物が組み込まれたプラスミドを精製した。そのプラスミドのタンパク発現部位の塩基配列(配列番号3)は、公知のデータベース(NCBI)にて登録されているヒトドパミンD受容体の塩基配列(NM_000795)と、1塩基以外一致した。また、そのプラスミドの塩基配列(配列番号3)によって翻訳されるアミノ酸配列は、NCBIにて登録されているヒトドパミンD受容体のアミノ酸配列 (NM_000795) と完全に一致した。したがって、このプラスミドから得られるタンパク質はヒトドパミンD受容体であることが確認された。配列番号3に示した塩基配列が挿入されたpcDNA 3.1/V5−His−Topoを、ヒトドパミンD受容体発現プラスミドとした。
2)ヒトドパミンD受容体発現細胞の調製
(1)細胞培養
ペニシリン-ストレプトマイシン溶液(インビトロジェン、最終濃度:ペニシリンとして100U/mL、ストレプトマイシンとして100μg/mL)およびウシ胎児血清(最終濃度:10%)を添加したD−MEM(Dulbecco's Modified Eagle Medium)液体培地(低グルコース、ピルビン酸およびL−グルタミン含有、インビトロジェン)中で、HEK293細胞(大日本住友製薬)を5%CO-ガスインキュベーター内で37℃にて培養した。
(2)細胞の継代
ほぼコンフルエントなHEK293細胞を、PBS(Phosphate Buffered Saline、インビトロジェン)にて洗い、0.05%トリプシン−EDTA (インビトロジェン)にて剥がし、上記液体培地にて懸濁した。遠心後、上清を取り除き、その細胞を培地にて希釈し、細胞数を計測した。その後、細胞を適切な濃度で播種した。
(3)ヒトドパミンD受容体安定発現HEK293細胞の樹立
ヒトドパミンD受容体発現プラスミドを、ScaIで消化し直鎖状プラスミドにした。その直鎖状プラスミドを、HEK293細胞にリポフェクション法(Lipofectamine2000、インビトロジェン)にて導入した。1 mg/mLのGeneticin(インビトロジェン)を用い、ネオマイシン耐性細胞を得た後、3)で後述する方法により細胞株を選択した。
3)ヒトドパミンD受容体安定発現HEK293細胞の確認と選択
(1)細胞の継代
ほぼコンフルエントなヒトドパミンD受容体安定発現HEK293細胞を、PBSにて洗い、0.05%トリプシン−EDTAにて剥がし、抗生物質としてGeneticin溶液(最終濃度:0.1mg/mL)およびウシ胎児血清(最終濃度:10%)を含んだD−MEM液体培地(低グルコース、ピルビン酸およびL−グルタミン含有)を加えた。遠心後、上清を取り除き、細胞を上記液体培地にて希釈した。その細胞を細胞計測した後、適切な濃度で播種した。
(2)細胞の準備
ほぼコンフルエントなヒトドパミンD受容体安定発現HEK293細胞を、PBSにて洗い、0.05%トリプシン−EDTAにて剥がし、ウシ胎児血清(最終濃度:10%)および GlutaMax(登録商標)I(インビトロジェン、 最終濃度:2mM)を含んだD−MEM液体培地(フェノールレッドフリー、低グルコースおよびピルビン酸含有、インビトロジェン)にて懸濁した。その懸濁液をポリD−リジンコートした96ウェルマイクロプレート(BD BioCoat(登録商標)、日本ベクトン・ディッキンソン)に細胞数5×104個/100μL/ウェルで播種した。その播種した細胞を5%COガスインキュベーター内で37℃にて培養した。Gi/o蛋白質に共役するヒトドパミンD受容体のcAMP反応をカルシウム反応へ変換するために、その細胞に下記に示す手順でpLEC1−Gqo5−HA(Molecular Devices)を導入させた。
(3)pLEC1−Gqo5−HAの導入
OPTI−MEM(登録商標)I Reduced−Serum Medium(インビトロジェン)を用いて、pLEC1−Gqo5−HAを0.008g/Lに、またLipofectamine2000を0.016g/Lに希釈し、室温にてインキュベートした。インキュベート後、そのpLEC1−Gqo5−HA希釈液とLipofectamine2000希釈液を等量混合し、室温にてインキュベートして複合体形成させた。その複合体を上記で準備した細胞に50μL/ウェルずつ分注した。その細胞を5%COガスインキュベーター内で37℃にて2日間培養し、細胞内カルシウム濃度の測定に使用した。
(4)細胞内カルシウム濃度測定による確認
上記の強制発現細胞を用いて、各試験化合物の細胞内カルシウム濃度の測定を行った。各試験化合物の30mMジメチルスルホキシド(DMSO)溶液をアッセイバッファー (Hank’s Balanced Salt Solution(HBSS、インビトロジェン)、20mMHEPES(インビトロジェン)、1.3mM塩化カルシウム、0.5mM塩化マグネシウムおよび0.4mM硫酸マグネシウム含有、pH7.4)にて至適濃度に希釈した。
その強制発現細胞をアッセイバッファーにて洗浄し、蛍光カルシウム指示薬 (Fluo−4 NW Calcium Assay Kit(Molecular ProbesTM))100μL/ウェルを添加させ、5%COガスインキュベーター内で37℃にてインキュベートした。インキュベート後に、各試験化合物50μL/ウェルを添加させ、細胞内カルシウム濃度をFlexStation II(登録商標、モレキュラーデバイス)を用いて蛍光シグナルとして測定した。反応が良好であったヒトドパミンD受容体安定発現HEK293細胞を、hDR#7細胞とした。
4)hDR#7細胞からの膜破砕物の調製
(1)hDR#7細胞の継代
ほぼコンフルエントなhDR#7細胞を、PBSにて洗い、0.05%トリプシン−EDTAにて剥がし、抗生物質としてGeneticin溶液(最終濃度:0.1mg/mL)および胎児牛血清(最終濃度:10%)を含んだD−MEM液体培地(低グルコース、ピルビン酸およびL−グルタミン含有)を加えた。遠心後、上清を取り除き、細胞を上記液体培地にて希釈した。その細胞を細胞計測した後、適切な濃度で播種した。
(2)hDR#7細胞からの膜破砕物の調製
150mmディッシュ(イワキ)にてコンフルエンスに成長した細胞を、等張溶液(50mMトリス塩酸溶液(シグマ)、2mMエチレンジアミン四酢酸(インビトロジェン)、125mM塩化ナトリウム(和光純薬工業)、pH7.4)にて回収し、4℃、1880×gで10分間遠心分離し、細胞沈渣を等張溶液に懸濁した。1回の凍結融解をした後、細胞を4℃、1880×gで10分間遠心分離し、細胞沈渣を等張溶液に懸濁した。細胞を4℃、1880×gで10分間遠心分離し、細胞沈渣を等張溶液と破砕溶液(10mM炭酸水素ナトリウム(ナカライ)、5mMエチレンジアミン四酢酸、pH7.5)に懸濁した。等張溶液と破砕溶液の体積比率を2とした。細胞を超音波破砕し、4℃、1880×gで10分間遠心分離し、上清を4℃、80000×gで30分間超遠心分離した。最終細胞沈渣をプロテアーゼインヒビターカクテル(ナカライ)を含む破砕溶液に懸濁し、使用するまで−80℃で保存した。タンパク濃度をメーカーの説明書に従い、BCA Protein Assay Kit(ピアス)を用いて決定した。
5)ヒトドパミンD受容体刺激作用の決定
ヒトドパミンD受容体の刺激作用を、Newman-Tancredi A.らの方法(Naunyn. Schmiedebergs. Arch. Pharmacol., l999年, 359巻, P.447-453)を一部改変して、[35S]‐グアノシン5’‐[ガンマ‐チオ]三リン酸([35S]GTPgS、パーキンエルマー)の結合能を測定することによって決定した。試験化合物または陽性対象としてドパミン塩酸塩(Fluka)を、30mMとなるようジメチルスルホキシド(CALBIOCHEM)に溶解した。両化合物を、最終濃度が100pM(試験化合物のみ)、1nM、10nM、100nM、1μM、10μM、100μM(ドパミン塩酸塩のみ)となるように、測定溶液(50mMトリス、100mM塩化ナトリウム、5mM塩化マグネシウム(ナカライ)、1mMエチレンジアミン四酢酸、1mMジチオスレイトール(和光純薬工業)、10μMグアノシンニリン酸(和光純薬工業)、0.5%ウシ血清アルブミン(シグマ)、pH7.4)にて希釈した。上述の膜破砕物や[35S]GTPgSを、それぞれ最終濃度が0.06mg/mLまたは0.6nMとなるように測定溶液にて希釈した。段階希釈した化合物(50μL)、希釈した膜破砕物(50μL)及び希釈した[35S]GTPgS(50μL)を、マルチスクリーン96穴プレート(ミリポア)上で混ぜ、60分間、室温で軽く震盪した。反応を、氷冷した洗浄溶液(50mMトリス、100mM塩化ナトリウム、5mM塩化マグネシウム、1mMエチレンジアミン四酢酸、pH7.4)による3回の洗浄と共に吸引濾過によって終了させた。プレート底部を60℃で乾燥させた後、マイクロシンチ‐40(パーキンエルマー)(30μL)をプレートに添加した。プレート上部をトップシール‐A(パーキンエルマー)にて密封し、5〜10分間軽く震盪した後、トップカウントNXT(パーキンエルマー)にて放射活性を決定した。データをグラフパッドプリズム4.0(GraphPad Software)を用い、非線形回帰とシグモイドの用量‐反応曲線適合にて分析し、EC50(その化合物の最大反応の半分を作り出すその化合物の濃度)を算出した。データをn=2の平均値として示した。比較例として非麦角系D受容体アゴニストであるロピニロール及び特許文献7記載の[(5aR,8S,9aR)−2−アミノ−6−プロピル−5,5a,6,7,8,9,9a,10−オクタヒドロピリド[2,3−g]キナゾリン−8−イル]メタノール(比較例1)を同様に試験した。これらの結果を表11に示した。
Figure 2014172873
これらの試験の結果、本発明の化合物は、ロピニロール及び比較例1に比べて強力なヒトドパミンD受容体刺激作用を示すことが明らかとなった。
試験例2
ヒトセロトニン5−HT2B受容体刺激作用確認試験
1)ヒトセロトニン5−HT2B受容体受容体発現プラスミドの作製
Human brain hippocamp cDNA (クロネック)を鋳型として、配列番号4に示したフォワードプライマー、配列番号5に示したリバースプライマーおよびKOD−Plus−Ver.2(トウヨウボウ)を用いてPCRを実施した。そのPCR増幅産物をプラスミド(pcDNA3.1/V5−His−Topo)に組み込んだ。その組み込んだプラスミドを大腸菌(ワンショットTOP10コンピテントセル)に導入した。その大腸菌を50μg/mLのアンピシリンを含むLB寒天培地にて1日培養した。選択したコロニーを、50μg/mLのアンピシリンを含むLB培地にて培養後、QIAprep Spin Miniprep Kit(キアゲン)を用いて、PCR増幅産物が組み込まれた上記プラスミドを精製した。そのプラスミドのタンパク発現部位の塩基配列(配列番号6)は公知のデータベース(NCBI)にて登録されているヒトセロトニン5−HT2B受容体の塩基配列 (NM_000867) と、完全一致した。したがって、このベクターから得られるタンパク質はヒトセロトニン5−HT2B受容体であることが確認された。配列番号6に示した塩基配列が挿入されたpcDNA3.1/V5−His−Topoを、ヒトセロトニン5−HT2B受容体発現プラスミドとした。
2)ヒトセロトニン5−HT2B受容体発現細胞の調製
(1)細胞培養
抗生物質としてペニシリン-ストレプトマイシン溶液(最終濃度:ペニシリンとして100U/mL、ストレプトマイシンとして100μg/mL)およびウシ胎児血清(最終濃度:10%)を含んだD−MEM液体培地(低グルコース、ピルビン酸およびL−グルタミン含有)を用いて、HEK293細胞を、5%COガスインキュベーター内で37℃にて培養した。
(2)細胞の継代
ほぼコンフルエントなHEK293細胞を、PBSにて洗い、0.05%トリプシン−EDTAにて剥がし、上記液体培地を加えた。遠心後、上清を取り除き、細胞を培地にて希釈した。その希釈した細胞を細胞計測した後、適切な濃度で播種した。
(3)細胞の準備
ほぼコンフルエントなHEK293細胞を、PBSにて洗い、0.05%トリプシン−EDTAにて剥がし、ウシ胎児血清(最終濃度:10%)及びGlutaMax I(最終濃度:2mM)を含んだD−MEM液体培地(フェノールレッドフリー、低グルコースおよびピルビン酸含有)にて懸濁した。その懸濁液をポリD−リジンコートした96ウェルマイクロプレート(BD BioCoat)に細胞数5×104個/100μL/ウェルで播種した。その播種した細胞を、5%COガスインキュベーター内で37℃にて培養した。その細胞を下記に示す手順でヒトセロトニン5−HT2B受容体発現プラスミドを導入させた。
(4)ヒトセロトニン5−HT2Bプラスミド導入
OPTI−MEM I Reduced−Serm Mediumを用いて、ヒトセロトニン5−HT2B受容体発現プラスミドを0.008g/Lに、またLipofectamine2000(インビトロジェン)を0.016g/Lに希釈し、室温にてインキュベートした。インキュベート後、そのヒトセロトニン5−HT2B受容体発現プラスミド希釈液とLipofectamine2000希釈液を等量混合し、室温にてインキュベートして複合体形成させた。その複合体を、上記で準備した細胞に50μL/ウェルずつ分注した。その細胞を5%COガスインキュベーター内で37℃にて2日間培養した。培養後、その細胞をヒトセロトニン5−HT2B受容体強制発現細胞として、細胞内カルシウム濃度の測定に使用した。
3)ヒトセロトニン5−HT2B受容体刺激作用の決定
ヒトセロトニン5−HT2B受容体の刺激作用を、細胞内カルシウム濃度を測定することによって決定した。各試験化合物または陽性対象としてセロトニン塩酸塩(シグマ)の30mMジメチルスルホキシド(DMSO)溶液をアッセイバッファー( (HBSS)、 20mMHEPES、1.3mM塩化カルシウム、0.5mM塩化マグネシウムおよび0.4mM硫酸マグネシウム含有、pH7.4)にて至適濃度に希釈した。
その強制発現細胞をアッセイバッファーにて洗浄し、蛍光カルシウム指示薬 (Fluo−4 NW Calcium Assay Kit(Molecular ProbesTM))100μL/ウェルを添加させ、5%COガスインキュベーター内で37℃にてインキュベートした。インキュベート後に、各試験化合物50μL/ウェルを添加させ、細胞内カルシウム濃度をFlexStation II(登録商標、モレキュラーデバイス)を用いて蛍光シグナルとして測定した。データをグラフパッドプリズム4.0(GraphPad Software)を用い、非線形回帰とシグモイドの用量‐反応曲線適合にて分析し、EC50(その化合物の最大反応の半分を作り出すその化合物の濃度)を算出した。データをn=2の平均値として示した。比較例として非麦角系D受容体アゴニストであるロピニロールを同様に試験した。これらの結果を表12に示した。
Figure 2014172873
これらの試験の結果、本発明の化合物は、ロピニロールに比べて極めて軽微なヒトセロトニン5−HT2B受容体刺激作用しか示さないことが明らかとなった。
試験例3
片側性6−ヒドロキシドパミン損傷の片側パーキンソン病ラットにおける薬効評価試験
1)材料
以下の材料を使用した:
6‐ヒドロキシドパミン塩酸塩(6‐OHDA、シグマ);デシプラミン塩酸塩(デシプラミン、シグマ);L−アスコルビン酸(シグマ);ペントバルビタールナトリウム(ソムノペンチル注、共立製薬);R‐(−)‐アポモルヒネ塩酸塩1/2水和物(アポモルヒネ、シグマ);ロピニロール塩酸塩(ロピニロール、Sequoia);0.5%メチルセルロース溶液(和光純薬工業);N,N−ジメチルアセトアミド(DMA、和光純薬工業);塩酸(和光純薬工業);蒸留水(大塚製薬工場);生理食塩液(大塚製薬工場)。
6‐OHDAを、0.2%のL‐アスコルビン酸を含んだ生理食塩液溶液中に、2 mg/mLで溶解した。デシプラミンを、温水浴中で生理食塩液溶液中に10 mg/mLで溶解した。アポモルヒネを、生理食塩液溶液中に0.1 mg/mLで溶解した。ロピニロールを、蒸留水中に溶解した。試験化合物を、2%のジメチルアセトアミド、100モル%または200モル%の塩酸、および98%の0.5%メチルセルロース溶液を含んだ溶液中に溶解した。
2)6−OHDA損傷モデルの準備
6−OHDA損傷モデルの準備を、Koga K.らの方法(Eur J Pharmacol, 2000年, 408巻, P.249-255)を一部改変して実施した。雄性のSprague‐Dawley系ラット(6週齢、日本チャールスリバー)を、腹腔内ソムノペンチル投与(45 mg/kg)で麻酔し、定位フレーム(ナリシゲ)に固定した。ノルアドレナリンニューロンの6‐OHDAによる損傷を防ぐために、6−OHDA投与の30分前にデシプラミン(25 mg/kg)を投与した。中央頭頂部切開によるブレグマ識別の後、6−OHDA投与部位に歯科用ドリルを用いて頭蓋骨に穴を開けた。マイクロシリンジ(ハミルトン)に接続した注入用カニューレ(30ゲージの針)を用いて6−OHDA(1分間あたり1μLの速度で4μL中の8μg)を左側の内側前脳束に注入することによって、損傷を行った(損傷部位の座標;ブレグマ点および頭蓋骨表面から前後−2.5mm、左右−1.8mm、深さ−8.0mm)。カニューレを損傷部位に5分間静置した後、動物から慎重に取り除いた。頭蓋骨を歯科用セメントによってその穴を補充し、消毒し、そして頭皮の切開部位を外科的に縫合した。麻酔から回復した動物を、実験日まで通常通り飼育した。
3)対側性の回転行動の決定
損傷の3週間後、ラットを、皮下内に投与した0.1mg/kgのアポモルヒネに反応した対側性の回転行動(1回転は360度の回転と定義)に基づいて試験した。行動観察のために、ラットを30cmの直径のプラスチック製円筒内に入れ、それらの回転行動をビデオ撮影し、ラット旋回運動自動計測装置R‐RACS(キッセイウェルコム)にて定量した。実験日において、動物を1晩絶食し、試験化合物を、1mg/kgの用量で経口投与した。薬効の強さを対側性の回転数として投与後最大24時間まで測定した。反応の持続時間を、5分間あたりの回転数が10カウント以下の時間が60分間以上持続した時間を除いた合計時間とした。実験期間中の総回転数および反応の持続時間を平均値として示した。これらの結果を表13に示した。
Figure 2014172873
これらの試験の結果、本発明の化合物は、顕著な持続薬効が認められた。
本発明の化合物は、優れたドパミンD受容体刺激作用を有するので、パーキンソン病、レストレスレッグス症候群又は高プロラクチン血症の治療または予防剤として有用である。
<配列番号1>
配列番号1は、配列番号3のDNAを増幅するために使用されたフォワードプライマーの配列である。
<配列番号2>
配列番号2は、配列番号3のDNAを増幅するために使用されたリバースプライマーの配列である。
<配列番号3>
配列番号3は、ヒトドパミンD受容体を発現するように配列番号1および2のプライマーを用いて増幅されたタンパク発現部位のDNA配列である。
<配列番号4>
配列番号4は、配列番号6のDNAを増幅するために使用されたフォワードプライマーの配列である。
<配列番号5>
配列番号5は、配列番号6のDNAを増幅するために使用されたリバースプライマーの配列である。
<配列番号6>
配列番号6は、ヒトセロトニン5−HT2B受容体を発現するように配列番号4および5のプライマーを用いて増幅されたタンパク発現部位のDNA配列である。

Claims (8)

  1. 一般式(I):
    Figure 2014172873
    〔式中、
    は、以下のa)〜e):
    a)水素原子、
    b)C1−6アルキル基、
    c)ハロC1−6アルキル基、
    d)シクロアルキルC1−6アルキル基、又は
    e)C2−6アルケニル基であり;
    は、水素原子、又はC1−6アルキル基であり;
    及びRは、それぞれ独立して、以下のa)〜g):
    a)水素原子、
    b)C1−6アルキル基、
    c)シクロアルキル基、
    d)非置換もしくは以下からなる群:ハロゲン原子、C1−6アルキル基、ハロC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、及びヒドロキシC1−6アルキル基からなる群から選択される1〜5個の基で環が置換されるアラルキル基、
    e)非置換もしくは以下からなる群:C1−6アルキル基、ハロC1−6アルキル基、及びC1−6アルコキシ基から独立して選択される1〜3個の基で環が置換されるヘテロアリールC1−6アルキル基、
    f)C1−6アルコキシC1−6アルキル基、又は
    g)R1011N−C1−6アルキル基を表すか、
    或いはR及びRが、それらが結合している窒素原子と一緒になって、
    a)非置換又は1〜2個のC1−6アルキル基若しくはフェニル基で置換された環状アミノ基、又は
    b)ベンゾ縮合環状アミノ基を形成し;
    10及びR11は、それぞれ独立して、以下のa)〜d):
    a)C1−6アルキル基、
    b)シクロアルキル基、
    c)C1−6アルコキシC1−6アルキル基、又は
    d)フェニル基を表すか、
    或いはR10及びR11が、それらが結合している窒素原子と一緒になって、
    a)非置換又は1〜2個のハロゲン原子、C1−6アルキル基若しくはフェニル基で置換された環状アミノ基、又は
    b)ベンゾ縮合環状アミノ基を形成し;
    環Aは、非置換若しくは以下からなる群:
    a)C1−6アルキル基、
    b)ハロC1−6アルキル基、
    c)アミノ基、
    d)水酸基、又は
    e)シアノ基
    から独立して選択される1〜3個の基で環が置換されるヘテロアリール環であり、但し、該ヘテロアリール環はピリミジンでない〕
    で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
  2. がC1−6アルキル基である、請求項1記載の化合物またはその薬理学的に許容される塩。
  3. が水素原子である、請求項2記載の化合物またはその薬理学的に許容される塩。
  4. 環A:
    Figure 2014172873
    で表されるヘテロアリール環が、
    Figure 2014172873
    である、請求項3記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
  5. 環A:
    Figure 2014172873
    で表されるヘテロアリール環が、
    Figure 2014172873
    である、請求項4記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
  6. が、水素原子、又はC1−6アルキル基であり、
    が、以下のa)〜c):
    a)C1−6アルキル基、
    b)非置換もしくは以下からなる群:C1−6アルキル基、ハロC1−6アルキル基、及びC1−6アルコキシ基から独立して選択される1〜3個の基で環が置換されるヘテロアリールC1−6アルキル基、又は
    c)R1011N−C1−6アルキル基を表すか、或いは
    及びRが、それらが結合している窒素原子と一緒になって、非置換又は1〜2個のC1−6アルキル基若しくはフェニル基で置換された環状アミノ基を形成する、請求項5記載の化合物またはその薬理学的に許容される塩。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物またはその薬理学的に許容される塩を含有する医薬組成物。
  8. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物またはその薬理学的に許容される塩と、L−ドパ、ドパミンD受容体アゴニスト、抗コリン剤、アデノシンA2A受容体拮抗剤、NMDA受容体拮抗剤、モノアミンオキシダーゼB阻害剤、COMT阻害剤、芳香族L−アミノ酸デカルボキシラーゼ阻害剤、ドロキシドパ、メレボドパ、スレオドプス、ゾニサミド及び塩酸アマンタジンから選択される少なくとも1種の抗パーキンソン病薬とを組み合わせてなる医薬。
JP2013047624A 2013-03-11 2013-03-11 新規なオクタヒドロキノリン誘導体、それを含有する医薬組成物およびそれらの用途 Pending JP2014172873A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013047624A JP2014172873A (ja) 2013-03-11 2013-03-11 新規なオクタヒドロキノリン誘導体、それを含有する医薬組成物およびそれらの用途

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013047624A JP2014172873A (ja) 2013-03-11 2013-03-11 新規なオクタヒドロキノリン誘導体、それを含有する医薬組成物およびそれらの用途

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014172873A true JP2014172873A (ja) 2014-09-22

Family

ID=51694482

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013047624A Pending JP2014172873A (ja) 2013-03-11 2013-03-11 新規なオクタヒドロキノリン誘導体、それを含有する医薬組成物およびそれらの用途

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014172873A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022075347A1 (ja) * 2020-10-07 2022-04-14 キッセイ薬品工業株式会社 オクタヒドロチエノキノリン化合物の製造方法及びその製造中間体
TWI920144B (zh) 2020-10-07 2026-04-01 日商橘生藥品工業股份有限公司 八氫噻吩并喹啉化合物之製造方法及其製造中間體

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022075347A1 (ja) * 2020-10-07 2022-04-14 キッセイ薬品工業株式会社 オクタヒドロチエノキノリン化合物の製造方法及びその製造中間体
JPWO2022075347A1 (ja) * 2020-10-07 2022-04-14
JP7773687B2 (ja) 2020-10-07 2025-11-20 キッセイ薬品工業株式会社 オクタヒドロチエノキノリン化合物の製造方法及びその製造中間体
TWI920144B (zh) 2020-10-07 2026-04-01 日商橘生藥品工業股份有限公司 八氫噻吩并喹啉化合物之製造方法及其製造中間體

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6236067B2 (ja) RORγ活性を阻害し疾患を治療するための二環式スルホン化合物
TW201038580A (en) 4-amino-5-oxo-7,8-dihydropyrimido[5,4-f][1,4]oxazepin-6(5H)-yl)phenyl derivatives
WO2019205983A1 (zh) 氧杂螺环类化合物及其制备方法和用途
JP6898310B2 (ja) 6員アザヘテロ環を含有するデルタ−オピオイド受容体調節化合物、同化合物を使用する方法、および同化合物を作る方法
JP5563716B2 (ja) 新規なオクタヒドロチエノキノリン誘導体、それを含有する医薬組成物およびそれらの用途
US20220009918A1 (en) Chemical Compounds
JP6177061B2 (ja) 新規なドパミンd2受容体アゴニスト
TW201605823A (zh) 羧甲基哌啶衍生物
JP6242811B2 (ja) 新規なオクタヒドロピリドキナゾリン誘導体、それを含有する医薬組成物およびそれらの用途
JP2014172873A (ja) 新規なオクタヒドロキノリン誘導体、それを含有する医薬組成物およびそれらの用途
JP6166990B2 (ja) オクタヒドロチエノキノリン誘導体の製造方法及びその製造中間体
JP2009504755A (ja) 治療剤としての縮合三環式mGluR1アンタゴニスト
WO2014112492A1 (ja) 新規なオクタヒドロキノリン誘導体、それを含有する医薬組成物およびそれらの用途
JP2016011291A (ja) 新規なドパミンd2受容体アゴニスト
CA3204133A1 (en) Indole derivatives as kinase inhibitors
JP2018531958A (ja) RORγT阻害薬としてのヘテロアリール置換安息香酸及びその使用
CN100381446C (zh) 氨基甲基取代的噻唑并苯并咪唑衍生物
JP2014201563A (ja) 新規なヘキサヒドロトリアザアセフェナントリレン誘導体、それを含有する医薬組成物およびそれらの用途
JP2016160206A (ja) 新規なウレイドカルボニルオクタヒドロキノリン誘導体、それを含有する医薬組成物およびそれらの用途
US20250388604A1 (en) Compounds and Their Use as PDE4 Activators
JP2025066196A (ja) 認知機能改善剤
HK1188791B (en) Novel octahydrothienoquinoline derivative, pharmaceutical composition comprising derivative, and use of these
JP2014532708A (ja) ニコチン性受容体非競合的モジュレーター
NZ615293B2 (en) Novel octahydrothienoquinoline derivative, pharmaceutical composition comprising derivative, and use of these