JP2014181005A - 車両用内装材の取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】車体パネルの車内側に配設される車両用内装材を取付ける車両用内装材の取付構造において、車体パネル側に開口される孔部に係合して取付けられるグロメットの取り外し作業を容易とする。
【解決手段】フロントピラー10に形成される孔部12に係合するグロメット130と、グロメット130の内方に形成された挿入孔132に挿入されるクリップとが配設されており、グロメット130の筒状部133は径方向外方に膨出するとともに互いに近接及び離間するように撓むことで孔部12の縁部に係脱可能な一対の係合部140、140を有しており、その内面142、142には互いを架け渡す連結部144を有しており、連結部144は筒状部133の軸方向に変形させることで内面142、142を互いに近接する方向に撓ませて係合部140、140を孔部12から離脱させることでグロメット130を孔部12から取り外し可能とする。
【選択図】図10
【解決手段】フロントピラー10に形成される孔部12に係合するグロメット130と、グロメット130の内方に形成された挿入孔132に挿入されるクリップとが配設されており、グロメット130の筒状部133は径方向外方に膨出するとともに互いに近接及び離間するように撓むことで孔部12の縁部に係脱可能な一対の係合部140、140を有しており、その内面142、142には互いを架け渡す連結部144を有しており、連結部144は筒状部133の軸方向に変形させることで内面142、142を互いに近接する方向に撓ませて係合部140、140を孔部12から離脱させることでグロメット130を孔部12から取り外し可能とする。
【選択図】図10
Description
本発明は、車両用内装材の取付構造に関する。
従来より、車体パネルの車内側に配設される車両用内装材を取付ける車両用内装材の取付構造として例えば特許文献1が知られている。特許文献1には、車両の屋根として構成されるルーフパネルを支えるピラーの内方側に配設されるピラートリムの取付構造が記載されている。このピラートリムの取付構造の一例は、車両の前部位置にフロントピラーが配設されており、かかるフロントピラーの車両内方側にフロントピラートリムが配設されている。
フロントピラートリムは、他のトリム材と同様に適宜の合成樹脂素材や繊維素材等が組み合わされて構成されており、単にピラーに配設されるだけではなく車室内壁を滑らかな面形状とする意匠面としての機能と、車両衝突時の乗員保護の機能を果たす。更に、近年では車両衝突における乗員保護の対策として、一般にカーテンエアバッグと称されるエアバッグ装置を備えた車両が知られている。このエアバッグ装置は、エアバッグがフロントピラーに沿って折り畳まれてフロントピラートリムの内側に格納されている。そして、エアバッグ装置は、車両に取付けられた衝突検知センサからの出力に基いてイグナイタ(発火装置)を作動させインフレータ(ガス発生器)から発生するガスをエアバッグに導入し、このエアバッグを車室側面に沿ってカーテン状に膨張展開させることで衝突時における乗員の保護をする。
ここで、エアバッグは、常時はフロントピラートリムの内側に折り畳んで格納されているが、車両衝突時にはエアバッグの膨張展開圧がフロントピラートリムの裏面に及ぶことでフロントピラートリムの後側端縁部を押し退け、フロントピラーとフロントピラートリムとの間に間隙を生じさせて車室側面に沿って膨張展開し得る。
ところで、フロントピラートリムは、エアバックを膨張展開させるために、そのエアバッグの膨張展開圧がフロントピラートリムの裏面に及ぶときフロントピラーから離脱可能に係合される必要がある。その一例として、フロントピラー側には、そのフロントピラーに開口される孔部に係合して取付けられるグロメットが配設されている。一方フロントピラートリム側には、グロメットの挿入孔に挿入されるとともに係脱可能に係合されるクリップが配設されている。こうしてフロントピラートリムは、これらクリップとグロメットの係合によってフロントピラーに取付けられている。
ここで、フロントピラートリムは、エアバッグを格納した後は通常取り外されることがない。しかし、フロントピラートリムは、そのフロントピラー周りの車両整備や、車両の各種配線の再配索、エアバッグ装置の点検や交換等、様々な要因によって取り外すことが必要な場合がある。かかる場合、フロントピラートリムを取り外すだけでなく、フロントピラー側のグロメットを取り外してフロントピラーを露出させた状態にすることが少なくない。ここでグロメットは、フロントピラーの孔部の縁部に係合する一対の係合部を有している。グロメットの取り外しは、かかる係合部と孔部の係合状態を解除する必要がある。
しかしながら、グロメットの係合部は、取り付け状態においてフロントピラーに覆われているため外部から解除ができない。そのため、グロメットを取り外す作業は、グロメットの挿入孔側から工具等を差し込んで係合部を強制的に撓ませて孔部との係合状態を解除していた。ところが、かかる工具による係合解除は、一対の係合部を同時に撓ませて係合を解除させなくてはならず作業性が良くない。また、挿入孔の入り口は、クリップを挿入させる開口部しか有しておらず工具を進入させるには狭い。更に、工具によって係合部に力を及ぼす方向は、グロメットを取り外す際に及ぼす力の方向と相反するため作業性をより困難なものとしていた。即ち、工具で係合部に力を及ぼす方向は、孔部中心方向であるが、作用性上グロメットを挿入孔に差し込む方向(即ち挿入孔の入り口から内部に向かう方向)に力が加わる。これに対し、グロメットを取り外す方向は、孔部から引き抜く方向(グロメットが孔部から離れる方向)である。そのため、グロメットの取り外し作業は、工具で係合部に力を及ぼしつつ、これと逆の方向に力を及ぼさなくてはならず煩わしさを有する。上記作業性の煩わしさは、特に細かい作業を不得意とする作業者にとって顕著となる。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、車体パネルの車内側に配設される車両用内装材を取付ける車両用内装材の取付構造において、車体パネル側に開口される孔部に係合して取付けられるグロメットの取り外し作業を容易とすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用内装材の取付構造は次の手段をとる。先ず、第1の発明は、車体パネルの車内側に配設される車両用内装材を取付ける車両用内装材の取付構造であって、前記車体パネル側には、該車体パネルに形成される孔部に係合するグロメットが配設され、前記車両用内装材側には、前記グロメットの内方に形成された挿入孔に挿入されるとともに係脱可能に係合されるクリップが配設されており、前記グロメットは、外周面が前記孔部に挿通可能であるとともに内周面が前記挿入孔を有する筒状部が突出形成されており、前記筒状部の外周面の一部には、前記筒状部の径方向外方に膨出するとともに互いに近接及び離間するように撓むことで前記孔部の縁部に係脱可能な一対の係合部を有しており、前記一対の係合部が互いに対向する内面には、その互いの内面を架け渡す連結部を有しており、該連結部は、前記筒状部の軸方向に変形させることで前記内面を互いに近接する方向に撓ませて前記係合部を前記孔部から離脱させることで、前記グロメットを前記孔部から取り外し可能な構成であることを特徴とする。
この第1の発明によれば、一対の係合部が互いに対向する内面側には、互いの内面を架け渡す連結部を有している。この連結部は、グロメットの筒状部の軸方向に変形させることで一対の係合部の内面を互いに近接する方向に撓ませて係合部を車体パネルの孔部から離脱させる。そのため、一対の係合部を同時に車体パネルの孔部から係合解除しやすい構成となる。よって、グロメットは、車体パネルからの取り外し作業が容易となり得る。
次に、第2の発明は、第1の発明の車両用内装材の取付構造において、前記連結部は、前記筒状部の軸方向のうち、前記グロメットを前記孔部から取り外す方向と同方向に変形させる構成であることを特徴とする。
この第2の発明によれば、連結部は、グロメットの筒状部の軸方向のうち、グロメットを孔部から取り外す方向と同方向に変形させる構成である。すなわち、グロメットの取り外し作業は、連結部を変形させて係合部と孔部の係合を解除しながら併せて孔部から取り外す構成となる。よって、車体パネルからのグロメットの取り外し作業の効率を向上させ得る。
次に、第3の発明は、第1の発明または第2の発明の車両用内装材の取付構造において、前記連結部の中間部には、前記連結部を変形させるための力を及ぼす操作部を有しており、前記操作部は、前記連結部から前記挿入孔の入口に向かって延出形成されていることを特徴とする。
この第3の発明によれば、グロメットは、操作部を有していることにより連結部を変形させやすくなる。そのためより一層グロメットの取り外し作業が容易となり得る。
次に、第4の発明は、第1の発明から第3の発明のいずれかの車両用内装材の取付構造において、前記連結部は、前記内面を互いに近接及び離間する方向に付勢させる弾性部を有することを特徴とする。
この第4の発明によれば、連結部は、一対の係合部の内面を互いに近接及び離間する方向に付勢させる弾性部を有している。そのため、弾性部は、グロメットを車体パネルの孔部に取り付けるときには係合部の内面を近接する方向に弾性変形するため孔部への取り付けが円滑となって取付作業性が向上し得る。また、グロメットを車体パネルに取付けた後は、弾性部が係合部の内面を互いに離間する方向に付勢が働いて孔部に対する係合部の係合力の向上に寄与し得る。
次に、第5の発明は、第1の発明から第4の発明のいずれかの車両用内装材の取付構造において、前記車体パネルは、車体の屋根部材を支えるピラーであり、前記車両用内装材は、ピラーの車両内方側に配設されるピラートリムであり、前記ピラーの車両内方側に配設されるピラートリムとの間にエアバッグが格納されており、前記エアバッグの膨張展開時にエアバッグの膨張圧がピラートリム裏面に及ぶことで前記クリップがグロメットの挿入孔内を移動して前記ピラートリムがピラーへの取付状態から離脱して浮き上がる構成であることを特徴とする。
この第5の発明によれば、エアバッグを内装するピラートリムの取付構造に好適である。
本発明は上記各発明の手段をとることにより、車体パネルの車内側に配設される車両用内装材を取付ける車両用内装材の取付構造において、車体パネル側に開口される孔部に係合して取付けられるグロメットの取り外し作業を容易とすることができる。
<実施形態1>
以下に、本発明を実施するための実施形態1について、図1〜図10を用いて説明する。車両1には、図1に示されるように主に車体の骨格を構成する車体パネルを有しており、例えば車両1の屋根として構成されるルーフパネル4、このルーフパネル4を支える柱として構成されるピラー等がある。ピラーは、車両1の前席の斜め前方に配置構成されるフロントピラー、前席と後席の間に配置構成されるセンターピラー、後席の斜め後方に配置構成されるリヤピラー等がある。本実施形態では、図1に示されるように、車体パネルとして構成されるピラーのうちフロントピラー10の部位を例示して説明する。
以下に、本発明を実施するための実施形態1について、図1〜図10を用いて説明する。車両1には、図1に示されるように主に車体の骨格を構成する車体パネルを有しており、例えば車両1の屋根として構成されるルーフパネル4、このルーフパネル4を支える柱として構成されるピラー等がある。ピラーは、車両1の前席の斜め前方に配置構成されるフロントピラー、前席と後席の間に配置構成されるセンターピラー、後席の斜め後方に配置構成されるリヤピラー等がある。本実施形態では、図1に示されるように、車体パネルとして構成されるピラーのうちフロントピラー10の部位を例示して説明する。
図1、2に示されるように、車体パネルとしてのフロントピラー10は、車体パネルとしてのルーフパネル4を支える柱として配置構成されており、このルーフパネル4を支えるピラーのうち車両1の前部位置に配設されている。このフロントピラー10の車両内方側に配設されるのが車両用内装材としてのフロントピラートリム30である。このフロントピラー10とフロントピラートリム30の間には、エアバッグ60が格納されている。実施形態1は、フロントピラー10と、フロントピラートリム30との間にエアバッグ60を格納した状態で、フロントピラートリム30をフロントピラー10に取り付ける取付構造におけるものである。
図1に示されるように、フロントピラー10との間にエアバッグ60が格納されたフロントピラートリム30の取付構造は、フロントピラー10と、フロントピラートリム30と、エアバッグ60と、クリップ100と、規制部位体120と、グロメット130を主体として構成される。
フロントピラー10は、図1、2に示されるように鋼板製のアウターパネル(不図示)とインナーパネル(不図示)の間に、金属リインフォースメント(不図示)を挟んだ状態でスポット溶接などで接合された閉断面構造として構成されている。フロントピラー10の一端のフランジ部には、フロントウィンドガラス18の端部が配設されており、フロントピラー10とフロントウィンドガラス18との間をフロントウィンドシール(不図示)で塞いでフロントウィンドガラス18が支持されている。フロントピラー10の他端のフランジ部には、ドアシール(不図示)が取り付けられている。ドアシールの車両外方側には、フロントドア21が構成されている。このフロントドア21は、外周に枠状のドアサッシ(不図示)が配置構成されており、その枠内にフロントドアウィンドガラス22が配設されている。このドアシールは、フロントドア21を閉じたたときにドアサッシに当接する。フロントピラー10の長手方向の複数箇所には、クリップ100を係合させるためのグロメット130が嵌合される略矩形状の孔部12が開孔形成されている。孔部12は、フロントピラー10の長手方向に沿う方向の縁部14、14と、縁部14、14に交差する方向の縁部16、16が形成される。
フロントピラートリム30は、図1、2に示されるようにフロントピラー10に対する車室内方側に配置設備されている。フロントピラートリム30は、フロントピラー10を全体的に被覆するように配設されている。このフロントピラートリム30は、適宜の合成樹脂材をもって所用の型成形によって長尺状の板状部材に形成されている。フロントピラートリム30は、先ずその外表面が、車室内壁を滑らかな面形状とする意匠面としての機能を果たす。なお、装飾性に鑑み表皮を貼合されるものであってもよい。また、車両衝突時の乗員保護の機能を果たす。すなわち、車両1の衝突時に乗員が慣性によってフロントピラー10に衝突する所謂二次衝突に対するプロテクターの機能を併有する。このフロントピラートリム30は、フロントピラー10を全体的に被覆する領域を覆う長尺状に形成される。また、図示を省略するがフロントピラートリム30の上、下端部に内、外方向に向けてオフセットした接続片が形成されている。この接続片は、図示を省略するがルーフトリム等の天井トリム材の裏側およびインストルメントパネルの側部に差込み係着して、これら天井トリム材およびインストルメントパネルとの面整合が図られている。
フロントピラートリム30の内面(フロントピラー10と対向する面)側は、孔部12に対応する位置にクリップ100を取り付けるためのクリップ取付台32が設けられている。具体的には、フロントピラートリム30の内面からフロントピラー10に向かって複数の壁部34が立設されている。壁部34の先端側は、互いの壁部34を架け渡す取付基部36が形成される。係る取付基部36の略中央には、後述するクリップ100が嵌合される取付開口部38が形成されている。この取付開口部38は、取付基部36の縁部からスリット状に切欠き形成されている。具体的には、後述するクリップ100の取付部位110が嵌合される開口幅に切欠き形成されている。なお、取付基部36の取付開口部38は、後述するクリップ100の係止部112が嵌合可能な構成であれば、スリット状の切欠き形成以外に、取付基部36を貫通する開孔の態様であってもよい。
図2に示されるように、フロントピラー10とフロントピラートリム30との間には、乗員保護のためのエアバッグ装置のエアバッグ60が折畳まれて格納配置されている。このエアバッグ60は、図1に示されるように、フロントピラー10からルーフパネル4の車幅方向の側縁部に沿って配設されている。図示を省略するインフレータは、フロントピラー10とフロントピラートリム30との間の下側基部あるいはルーフパネル4と天井トリム材の間の後方部に配設されている。そして、このエアバッグ60は、車両1に取付けられた衝突検知センサ(不図示)からの出力に基いて図示を省略するイグナイタ(発火装置)を作動させインフレータ(ガス発生器)から発生するガスをエアバッグ60に導入しこのガスにより膨張して、車室側面に沿ってカーテン状に展開されて衝突時における乗員の保護をする。
クリップ100は、図2〜4に示されるようにフロントピラー10に取り付けられたグロメット130に取り付くものである。クリップ100は、適宜の合成樹脂材をもって所用の型成形によって成形される。クリップ100は、略矩形の板状の基部102を有している。基部102の略中央には、図6、7に示されるように互いに離間した状態で一体に突出する一対の突出部104、104を有する。一対の突出部104、104は、基部102から一対の板状の壁部位106、106が並列している。一対の突出部104、104は壁部位106、106が互いに近接又は離間するように可撓性に形成されている。一対の突出部104、104の外側面には、互いに離間する方向に膨出する一対の係合爪108、108を有する。一対の係合爪108、108は、断面視で見て三角状に形成されることで頂点部108aを有している。一対の係合爪108、108は、かかる頂点部108aから先端側に向かって漸次近接する方向に傾斜する案内面108bと、頂点部108aから基部102に向かって案内面108bの傾斜角より大きい傾斜角の係合面108cを有する。一対の係合爪108、108は、突出部104、104の壁部位106、106が互いに離間するように撓むことでグロメット130の挿入孔132の被係合部138、138に係合し、壁部位106、106が互いに近接ように撓むことで被係合部138、138から離脱可能に構成される。また基部102から、一対の突出部104、104が突出する方向と反対方向に軸状の取付部位110が突出して形成されており、先端部が取付部位110の軸径より大きい係止部112が形成される
規制部位体120は、図6、7に示されるようにフロントピラートリム30をフロントピラー10に取り付けると共に、エアバッグ60の膨張展開時にフロントピラートリム30がフロントピラー10から浮き上がる浮き上がり量を規制するものである。規制部位体120は、クリップ100、グロメット130と同様に適宜の合成樹脂材をもって所用の型成形によって帯状に成形される。本実施形態1において規制部位体120は、クリップ100、グロメット130と一体に形成されている。
グロメット130は、図2、5に示されるように適宜の合成樹脂材をもって所用の型成形によって成形される。グロメット130は、略矩形の板状の鍔部131を有している。この鍔部131の略中央には、クリップ100の一対の突出部104、104(図6、7参照)が挿入される略矩形状の挿入孔132が形成される。挿入孔132は、孔部12の縁部14、14に平行する一対の縁部から、フロントピラー10に向かって一対の側壁部134、134が突設される。また、挿入孔132は、孔部12の縁部16、16に平行する一対の縁部から、フロントピラー10に向かって一対の側壁部136、136が突設される。これら側壁部134、134と側壁部136、136が一体的に連結されることでフロントピラー10に対向する方向に突出した矩形の筒状部133が形成される。また、側壁部134、134と側壁部136、136の先端側外面は、孔部12にグロメット130の筒状部133を挿入し易くするために、先端が先細るように傾斜面134t、134tと傾斜面136t、136tが形成されている。これにより、グロメット130は、筒状部133の外周面が孔部12に挿通可能であるとともに内周面がクリップ100の一対の突出部104、104が挿入可能な挿入孔132を有する。
側壁部134、134には、図2、5に示されるように筒状部133の径方向外方に膨出する一対の係合部140、140を有している。一対の係合部140、140は、筒状部133の先端側を支軸として互いに近接及び離間するように撓むことができるように略U字状のスリット134s、134sに囲まれて形成される。これにより、図8〜10に示されるようにグロメット130は、筒状部133が孔部12へ挿入を容易とするとともに、筒状部133が孔部12へ挿入された後、一対の係合部140、140が互いに離間する状態では孔部12の縁部14、14に係合する。一方、グロメット130は、筒状部133が孔部12へ挿入された後、一対の係合部140、140が互いに近接する状態では孔部12の縁部14、14から離脱する。これにより、グロメット130は、一対の係合部140、140により孔部12の縁部14、14に係脱可能な構成となる。また、図6、7に示されるように側壁部136、136には、係合爪108、108が係脱可能に係合する略矩形状の被係合部138、138が貫通形成されている。
更に、図9に示されるように一対の係合部140、140が互いに対向する内面142、142には、その互いの内面142、142を架け渡す棒状の連結部144を有している。連結部144は、筒状部133の軸方向に撓むように変形可能に構成されている。連結部144は、筒状部133の軸方向に変形することで一対の係合部140、140の内面142、142を互いに近接する方向に撓ませた後、互いに離間する方向に撓むことで、一対の係合部140、140を孔部12に係合させる。これにより、グロメット130は、孔部12に取付けられる構成となる。
一方、図10に示されるように連結部144は、筒状部133の軸方向に変形することで一対の係合部140、140の内面142、142を互いに近接する方向に撓ませて、一対の係合部140、140を孔部12から離脱させる。これにより、グロメット130は、孔部12から取り外し可能な構成となる。ここで、連結部144は、筒状部133の軸方向のうち、グロメット130を孔部12から取り外す方向(すなわち孔部12から引き抜く方向であり、換言すればグロメット130が孔部12から離れる方向)と同方向に変形することが好ましい。なぜなら、一対の係合部140、140を孔部12から離脱させながら、グロメット130を取り外しが可能な構成となるからである。そのため、連結部144の中間部には、連結部144を変形させるための力を及ぼす操作部146を有している。操作部146は、連結部144の中間部から挿入孔132の入口(換言すれば、フロントピラートリム30側の開放された開口)に向かって棒状部材が延出形成されている。これにより、連結部144は、操作部146を摘まみフロントピラートリム30側に向かって引張ることで変形する。一対の係合部140、140は、連結部144の変形に伴い内面142、142が互いに近接する方向に撓んで孔部12から離脱可能となる。
このように、実施形態1の車両用内装材の取付構造としてのグロメット130は、図9、10に示されるように一対の係合部140、140が互いに対向する内面142、142側に、その互いの内面142、142を架け渡す連結部144を有している。この連結部144は、グロメット130の筒状部133の軸方向に変形させることで一対の係合部140、140の内面142、142を互いに近接する方向に撓ませて係合部140、140をフロントピラー10の孔部12から離脱させる。そのため、一対の係合部140、140を同時にフロントピラー10の孔部12から係合解除しやすい構成となる。よって、グロメット130は、フロントピラー10からの取り外し作業が容易となり得る。
また、連結部144は、グロメット130の筒状部133の軸方向のうち、グロメット130を孔部12から取り外す方向と同方向に変形させる構成である。すなわち、グロメット130の取り外し作業は、連結部144を変形させて係合部140、140と孔部12の係合を解除しながら併せて孔部12から取り外す構成となる。よって、フロントピラー10からのグロメット130の取り外し作業の効率を向上させ得る。
また、グロメット130は、操作部146を有していることにより連結部144を変形させやすくなる。そのためより一層グロメット130の取り外し作業が容易となり得る。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2に係る車両用内装材の取付構造について、図11にしたがって説明する。なお、上記実施形態1と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略することがある。この実施形態2に係る車両用内装材の取付構造は、図11に示されるように、連結部244は、一対の係合部140、140の内面142、142を互いに近接及び離間する方向に付勢する弾性部250を有する。弾性部250は、連結部244の中間部位において棒状部材が略U字状に湾曲して形成されている。また、弾性部250の湾曲した頂点部の近傍に操作部146が形成される。これにより、連結部244は、弾性部250を有することにより、一対の係合部140、140の内面142、142を互いに近接及び離間する方向に付勢する。そのため、弾性部250は、グロメット230をフロントピラー10の孔部12に取り付けるときには係合部140、140の内面142、142を近接する方向に弾性変形するため孔部12への取り付けが円滑となって取付作業性が向上し得る。また、グロメット230をフロントピラー10に取付けた後は、弾性部250が係合部140、140の内面142、142を互いに離間する方向に付勢が働いて孔部12に対する係合部140、140の係合力の向上に寄与し得る。
次に、本発明の実施形態2に係る車両用内装材の取付構造について、図11にしたがって説明する。なお、上記実施形態1と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略することがある。この実施形態2に係る車両用内装材の取付構造は、図11に示されるように、連結部244は、一対の係合部140、140の内面142、142を互いに近接及び離間する方向に付勢する弾性部250を有する。弾性部250は、連結部244の中間部位において棒状部材が略U字状に湾曲して形成されている。また、弾性部250の湾曲した頂点部の近傍に操作部146が形成される。これにより、連結部244は、弾性部250を有することにより、一対の係合部140、140の内面142、142を互いに近接及び離間する方向に付勢する。そのため、弾性部250は、グロメット230をフロントピラー10の孔部12に取り付けるときには係合部140、140の内面142、142を近接する方向に弾性変形するため孔部12への取り付けが円滑となって取付作業性が向上し得る。また、グロメット230をフロントピラー10に取付けた後は、弾性部250が係合部140、140の内面142、142を互いに離間する方向に付勢が働いて孔部12に対する係合部140、140の係合力の向上に寄与し得る。
以上、本発明の実施形態1、2について説明したが、本発明の車両用内装材の取付構造は、本実施の形態に限定されず、その他各種の形態で実施することができるものである。例えば、本実施形態においては、フロントピラー10にフロントピラートリム30を取り付けるための構造を示したが、センターピラー、リヤピラーも同様に適用できるものである。また、車両用内装材は、ピラートリムに限定されない。車体パネルの車内側に配設される車両用内装材を取付ける構造であれば、種々の車両用内装材に適用可能である。
また、実施形態1において規制部位体120は、クリップ100、グロメット130と一体に形成されている構成について示した。しかしながら、規制部位体120は、クリップ100、グロメット130と一体に形成されないものであってもよい。例えば、図12に示されるように、規制移動体320は、グロメット130と一体構成であり、クリップ100と分離した構成であってもよい。かかる場合、規制移動体320の先端は、クリップ取付台32の壁部34に設けられた貫通孔35と係合可能に構成される必要がある。また、図示を省略するが、規制部位体は、クリップと一体となる一方、グロメットと分離した構成であってもよいし、規制部位体、クリップ、グロメットのそれぞれが分離した構成であってもよい。
4 ルーフパネル(車体パネル)
10 フロントピラー(車体パネル)
12 孔部
14 縁部
16 縁部
18 フロントウィンドガラス
21 フロントドア
22 フロントドアウィンドガラス
30 フロントピラートリム
32 クリップ取付台
34 壁部
35 貫通孔
36 取付基部
38 取付開口部
60 エアバッグ
100 クリップ
102 基部
104 突出部
106 壁部位
108 係合爪
108a 頂点部
108b 案内面
108c 係合面
110 取付部位
112 係止部
120 規制部位体
130 グロメット
131 鍔部
132 挿入孔
133 筒状部
134 側壁部
134s スリット
134t 傾斜面
136 側壁部
136t 傾斜面
138 被係合部
140 係合部
142 内面
144 連結部
146 操作部
230 グロメット
244 連結部
250 弾性部
320 規制移動体
10 フロントピラー(車体パネル)
12 孔部
14 縁部
16 縁部
18 フロントウィンドガラス
21 フロントドア
22 フロントドアウィンドガラス
30 フロントピラートリム
32 クリップ取付台
34 壁部
35 貫通孔
36 取付基部
38 取付開口部
60 エアバッグ
100 クリップ
102 基部
104 突出部
106 壁部位
108 係合爪
108a 頂点部
108b 案内面
108c 係合面
110 取付部位
112 係止部
120 規制部位体
130 グロメット
131 鍔部
132 挿入孔
133 筒状部
134 側壁部
134s スリット
134t 傾斜面
136 側壁部
136t 傾斜面
138 被係合部
140 係合部
142 内面
144 連結部
146 操作部
230 グロメット
244 連結部
250 弾性部
320 規制移動体
Claims (5)
- 車体パネルの車内側に配設される車両用内装材を取付ける車両用内装材の取付構造であって、
前記車体パネル側には、該車体パネルに形成される孔部に係合するグロメットが配設され、
前記車両用内装材側には、前記グロメットの内方に形成された挿入孔に挿入されるとともに係脱可能に係合されるクリップが配設されており、
前記グロメットは、外周面が前記孔部に挿通可能であるとともに内周面が前記挿入孔を有する筒状部が突出形成されており、
前記筒状部の外周面の一部には、前記筒状部の径方向外方に膨出するとともに互いに近接及び離間するように撓むことで前記孔部の縁部に係脱可能な一対の係合部を有しており、
前記一対の係合部が互いに対向する内面には、その互いの内面を架け渡す連結部を有しており、
該連結部は、前記筒状部の軸方向に変形させることで前記内面を互いに近接する方向に撓ませて前記係合部を前記孔部から離脱させることで、前記グロメットを前記孔部から取り外し可能な構成であることを特徴とする車両用内装材の取付構造。 - 請求項1に記載の車両用内装材の取付構造であって、
前記連結部は、前記筒状部の軸方向のうち、前記グロメットを前記孔部から取り外す方向と同方向に変形させる構成であることを特徴とする車両用内装材の取付構造。 - 請求項1または請求項2に記載の車両用内装材の取付構造であって、
前記連結部の中間部には、前記連結部を変形させるための力を及ぼす操作部を有しており、
前記操作部は、前記連結部から前記挿入孔の入口に向かって延出形成されていることを特徴とする車両用内装材の取付構造。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両用内装材の取付構造であって、
前記連結部は、前記内面を互いに近接及び離間する方向に付勢させる弾性部を有することを特徴とする車両用内装材の取付構造。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の車両用内装材の取付構造であって、
前記車体パネルは、車体の屋根部材を支えるピラーであり、
前記車両用内装材は、ピラーの車両内方側に配設されるピラートリムであり、
前記ピラーの車両内方側に配設されるピラートリムとの間にエアバッグが格納されており、
前記エアバッグの膨張展開時にエアバッグの膨張圧がピラートリム裏面に及ぶことで前記クリップがグロメットの挿入孔内を移動して前記ピラートリムがピラーへの取付状態から離脱して浮き上がる構成であることを特徴とする車両用内装材の取付構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2013058529A JP2014181005A (ja) | 2013-03-21 | 2013-03-21 | 車両用内装材の取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2013058529A JP2014181005A (ja) | 2013-03-21 | 2013-03-21 | 車両用内装材の取付構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2014181005A true JP2014181005A (ja) | 2014-09-29 |
Family
ID=51700108
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2013058529A Pending JP2014181005A (ja) | 2013-03-21 | 2013-03-21 | 車両用内装材の取付構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2014181005A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017536282A (ja) * | 2014-10-09 | 2017-12-07 | ニューフレイ リミテッド ライアビリティ カンパニー | テザー付きファスナ及びこれに関連した方法 |
| CN112739576A (zh) * | 2018-09-25 | 2021-04-30 | 河西工业株式会社 | 车辆用内饰部件 |
| JP2025151762A (ja) * | 2024-03-28 | 2025-10-09 | 株式会社ニフコ | 車載機器用保持装置 |
-
2013
- 2013-03-21 JP JP2013058529A patent/JP2014181005A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017536282A (ja) * | 2014-10-09 | 2017-12-07 | ニューフレイ リミテッド ライアビリティ カンパニー | テザー付きファスナ及びこれに関連した方法 |
| CN112739576A (zh) * | 2018-09-25 | 2021-04-30 | 河西工业株式会社 | 车辆用内饰部件 |
| CN112739576B (zh) * | 2018-09-25 | 2023-08-25 | 河西工业株式会社 | 车辆用内饰部件 |
| JP2025151762A (ja) * | 2024-03-28 | 2025-10-09 | 株式会社ニフコ | 車載機器用保持装置 |
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