JP2014182017A - サインブロック - Google Patents

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Abstract

【課題】載置面の高さを抑制して位置を低い位置に設定し、ワークの取付を確実にすることができるサインブロックを提供する。
【解決手段】ワークWの加工部分の角度を、三角関数を利用して測定するサインブロック1において、水平な測定基準面11を有するベースブロック10と、ワークWが載置される載置面23を有し、ベースブロック10により、第1ピン(揺動中心軸)15を基準として揺動可能に支持された可動ブロック20と、ベースブロック10と可動ブロック20との間に配設されて測定基準面11に対する載置面23の傾斜角度を変更する角度調整機構30とを備え、測定基準面11の上方から見た状態において、角度調整機構30が、載置面23の傾斜角度にかかわらず、載置面23の占有領域の外側に配設されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ワークの加工部分の角度を、三角関数を利用して測定するサインブロックに関する。
従来、ワークの加工部分の角度を、三角関数を利用して測定するサインブロックとして、種々のものが提案されている(例えば、特許文献1〜4参照)。
このうち、特許文献1の発明は、ロッド9を長手方向に移動させることで、連結棒13等を介して、サインバー17の角度調整を行い、調整ねじ4で固定するものである。
また、特許文献2の発明は、ねじ8で、レバー9を起倒させて可動ベース2の傾斜角度を調整して停止させるものである。
また、特許文献3の発明は、雌ねじ部10と一体のつまみ11を回転させることで、雌ねじ部10に螺合している雄ねじ部材9を、回転させることなくA方向に移動させる。雄ねじ部材9の移動により、連結棒7を介して、バー本体3の傾斜角度を調整するものである。
そして、特許文献4の発明は、角度設定ネジ9を回転させると、スライダー7が移動し、連結板10を介して回転ベース2の傾斜角度が調整される。ロックナット8で角度設定ネジ9を固定することで、回転ベース2の角度θを保持するものである。
特開昭52−138969号公報 特開平1−197601号公報 特開平6−341803号公報 特開2006−125977号公報
しかしながら、上述の特許文献1〜4の発明は、ワークが載置される載置面(ワークを下方から支持する載置面)の角度を変更するための機構(角度調整機構)の全体、あるいはその一部が、載置面の下方に配置されているため、載置面の高さ位置が高くなってしまうという問題があった。
そして、載置面が高いと、例えば、載置面に載置された状態のワークを、加工機械のバイス等の取付具によって固定する際、ワークの固定が不安定になりやすいという問題が発生する。また、機械加工の際に不要なビビリ等が発生しやすいという問題もある。
そこで、本発明は、載置面の高さを抑制して載置面を低い位置に設け、ワークの取付を確実にすることができるサインブロックを提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、ワークの加工部分の角度を、三角関数を利用して測定するサインブロックにおいて、水平な測定基準面を有するベースブロックと、ワークが載置される載置面を有し、前記ベースブロックにより、揺動中心軸を基準として揺動可能に支持された可動ブロックと、前記ベースブロックと前記可動ブロックとの間に配設されて前記測定基準面に対する前記載置面の傾斜角度を変更する角度調整機構と、を備え、前記測定基準面の上方から見た状態において、前記角度調整機構が、前記載置面の傾斜角度にかかわらず、前記載置面の占有領域の外側に配設されている、ことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係るサインブロックにおいて、前記可動ブロックは、前記載置面に直交する当接面を有し、前記載置面と前記当接面との交線が前記揺動中心軸の近傍に位置して前記揺動中心軸に平行である、ことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に係るサインブロックにおいて、前記可動ブロックは、前記載置面が設けられた載置部と前記当接面が設けられた当接部とを有し、前記角度調整機構は、前記ベースブロックに配設されるとともに、一部が前記当接部に連結されている、ことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3に係るサインブロックにおいて、前記角度調整機構は、めねじ部を有し進退不能で回転可能に配設されてノブと、前記めねじ部に螺合されたおねじ部を有する進退可能なスライダと、前記スライダと前記当接部との間に介装されて前記スライダの進退に対応して傾斜角度が変化する継手と、を備える、ことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4に係るサインブロックにおいて、前記スライダを上方から覆う蓋部材を有する、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、測定基準面の上方から見た状態において、角度調整機構が、載置面の傾斜角度にかかわらず、載置面の占有領域の外側に配設されているので、角度調整機構が載置面の占有領域の下方に配置されている場合と比較して、載置面の高さ位置を低くすることができる。これにより、載置面上に載置したワークの高さを低く抑えることができるので、例えば、載置面に載置された状態のワークを、加工機械のバイス等の取付具によって固定する際、高さが低い分、ワークの固定を確実なものとすることができる。また、機械加工の際の不要なビビリ等を低減することができる。
請求項2の発明によれば、ワークが載置された状態の載置面の、傾斜角度を増加させた場合、ワークの一部を当接面に当接させることで、ワークの姿勢を安定させることができる。
請求項3の発明によれば、載置面の占有領域の外側に配設された角度調整機構は、ベースブロックに配設し、その一部を当接部に連結することで、載置面の傾斜角度を変更することが可能である。
請求項4の発明によれば、角度調整機構は、ノブとスライダと継手によって簡単に構成することができる。
請求項5の発明によれば、スライダ等の可動部材に、例えば、切削時の切り屑が進入することを抑制できる。
サインブロック1の斜視図である。 サインブロック1の前後方向の中心を通る垂直は平面で切った断面図である。 ベースブロック10を示す図であり、(A)は上面図、(B)は正面図、(C)は右側面図である。 可動ブロック20を示す図であり、(A)は(C)中のX−X線矢視図、(B)は下面図、(C)は右側面図である。 ノブ31を示す図であり、(A)は正面図、(B)は右側面図である。 スライダ32を示す図であり、(A)は上面図、(B)は正面図である。 継手33を示す図であり、(A)は正面図、(B)は右側面図である。 蓋部材40を示す図であり、(A)は上面図、(B)は(A)中のY−Y線矢視図、(C)は右側面図である。
以下、本発明を適用した実施形態を、図面に基づいて詳述する。なお、各図面において、同じ符号を付した部材等は、同一又は類似の構成のものであり、これらについての重複説明は適宜省略するものとする。また、各図面においては、説明に不要な部材等は適宜、図示を省略している。
<実施形態1>
図1〜図8を参照して本発明を適用した実施形態1に係るサインブロック1について説明する。なお、以下の説明では、図1中の上側に矢印で示す前後左右上下の方向が、サインブロック1の前後左右上下の方向に対応するものとして説明する。
ここで、図1はサインブロック1の斜視図である。また、図2はサインブロック1の前後方向の中心を通る垂直は平面で切った断面図である。
サインブロック1は、図1,図2に示すように、ベースブロック10と、可動ブロック20と、ベースブロック10に対する可動ブロック2の傾斜角度を変更する角度調整機構30とを備えて構成されている。
図3(A)はベースブロック10の上面図であり、(B)は同じく正面図、(C)は同じく右側面図である。
ベースブロック10は、図1〜図3に示すように、ほぼ左右方向に長い板状に形成されていて、上面側の前後方向の中央には、左側から順に、測定基準面11と、軸受部12と、収納部13とが形成されている。
測定基準面11は、ベースブロック10の左右方向の左端からほぼ中央まで延びる長方形状の水平な平面に形成されている。測定基準面11は、第1基準面11aと第2基準面11bとを有している。このうち第2基準面11bは、測定基準面11のうちの前後方向のほぼ中心よりも前側で、かつ左右方向のほぼ中心よりも左側に形成されていて、測定基準面11全体のうちのほぼ1/4の面積を占めている。第1基準面11aは、測定基準面11のうちの、第2基準面11b以外の部分であって、測定基準面11のほぼ3/4の面積を占めている。第2基準面11bは、図3(B)に示すように、第1基準面11aよりも段差Sだけ低く形成されている。測定基準面11は、その前側及び後側において左右方向に帯状に延びるぬすみ面14,14に対して、少し高い位置に形成されている。この測定基準面11は、ワークWの測定時に、図2に示すように、ブロックゲージBGが載置される。なお、第1基準面11aは、一般的に使用される基準面であり、これに対し、第2基準面11bは、設定したい載置面23の傾斜角度が小さい場合に使用される基準面である。第2基準面11bについては、後に再度、説明する。
軸受部12は、測定基準面11の右側で、ベースブロック10の左右方向のほぼ中央に形成されている。軸受部12の軸受孔12aには、第1ピン(揺動中心軸)15が前後方向に貫通されている。この第1ピン15は、ベースブロック10に対して、可動ブロック20を揺動可能に支持するものである。軸受孔12a(第1ピン15)は、その下端の高さH1(ベースブロック10の下面16から軸受孔12aの下端までの距離)は、上述の測定基準面11の第1基準面11aの高さH2(下面16から測定基準面11までの距離)と同じになるように設定されている。
収納部13は、軸受部12の右側に溝状に形成されていて、ベースブロック10の厚さ(上下方向寸法)の、上側のほぼ半分の厚さを有している。収納部13には、スライダ収納部17とフランジ収納部18とが形成されていて、前者のスライダ収納部17には、スライダ32(図6参照)が収納され、後者のフランジ収納部18には、ノブ31(図5参照)のフランジ部31bが収納されている。
ベースブロック10の下面16には、サインブロック1を、例えば、加工機械の定盤に取り付ける際に定盤のT溝に係合される係合凸部10a,10bが形成されている。
可動ブロック20は、ワークWが載置される載置面23を有し、ベースブロック10により、第1ピン(揺動中心軸)15を基準として揺動可能に支持されている。
可動ブロック20は、ほぼ板状の載置部21とその基端部(右端部)から直角に延びる当接部22とを有していて、正面側から見た形状がほぼ「L」字形となっている。載置部21の上面には、測定に係るワークWが載せられる載置面23が形成され、当接部22の左面には、載置面23に載せられたワークWが当接される当接面24が形成されている。これら載置面23と当接面24とは直交していて、これらが交わる交線Dは、第1ピン(揺動中心軸)15の近傍に位置してこの第1ピン15に平行となっている。載置面23には、例えば、複数のワークWを載せるための治具(不図示)を取り付けるための取付孔23a,23b(図1参照)が形成されている。
図4(A),(B),(C)に示すように、可動ブロック20における、載置部21の裏面側と当接部22の裏面側とには、前後方向の幅が、可動ブロックの前後方向の幅のほぼ半分の溝部25が形成されている。また、可動ブロック20には、載置部21と当接部22との交差部に第1透孔26が形成され、載置部21の先端側(左端側)には第2透孔27が形成され、当接部22の高さ方向のほぼ中央には第3透孔28が形成されている。
このうち、第1透孔26は、前後方向に貫通されていて、第1ピン15が挿入されている。この第1ピン15の溝部25に位置する部分は、上述のベースブロック10の軸受部12の軸受孔12aを貫通している。第2透孔27は、前後方向に貫通されていて、第2ピン29が挿入されている。第2ピン29における溝部25に位置する部分は露出されている。図2に示すように、この第2ピン29における露出部分が、ブロックゲージBGの上面に当接される。
第1ピン15と第2ピン29とは直径が同じに設定されている。また、第1ピン15の軸心と第2ピン29の軸心とは平行となっている。また、第1ピン15と第2ピン29とは、中心間距離(軸心間の距離)がLに設定されている。さらに、これら2本の軸心を通る平面は、上述の載置面23と平行となっている。第3透孔28には、後述する第3ピン35が挿入されている。
角度調整機構30は、図5に示すノブ31と、図6に示すスライダ32と、図7に示す継手33を有している。
図5(A),(B)に示すように、ノブ31は、ツマミ31aとフランジ部31bとを有していて、中心には、めねじ部31cが左右方向に貫通されている。ノブ31は、フランジ部31bがベースブロック10のフランジ収納部18に収納されている。ノブ31は、これにより、左右方向移動不能で、かつ、回転自在となっている。
図6(A),(B)に示すように、スライダ32は、左側に二股部32aを有し、右側におねじ部32bを有している。二股部32aには、第4透孔32cが前後方向に穿孔されている。この第4透孔32cには、継手33の透孔33bを貫通する第4ピン34が貫通している。スライダ32は、そのおねじ部32bがノブ31のめねじ部31cに螺合された状態で、ベースブロック10のスライダ収納部17に収納されている。
継手33は、左端に透孔33a、右端に透孔33bが前後方向に穿孔されている。継手33は、右端がスライダ32の二股部32aの真ん中に係合された状態で、二股部32aの透孔33bに、二股部32aの第4透孔32cを貫通する第4ピン34が貫通されている。また、左端の透孔33aには、上述の可動ブロック20の第3透孔28を貫通する第3ピン35の中間が貫通している。
角度調整機構30は、例えば、ノブ31を左方向(反時計回り)に回すと、そのめねじ部31cに螺合されているおねじ部32bと一体のスライダ32が左方に向かって前進し、継手33が起立していって、可動ブロック20の当接部22を立ち上げ、載置部21を倒伏させて、載置面23の傾斜角度を小さくする。
一方、反対に、ノブ31を右方向(時計回り)に回すと、スライダ32が右端に向かって後退し、継手33が倒伏していき、これに伴い、載置面23の傾斜角度が大きくなる。
なお、ノブ31を左回りに回し切ったときには、載置面23が水平となる。
角度調整機構30は、その構成要素であるノブ31、スライダ32、継手33のいずれもが、測定基準面11を上から見た際に、載置面23の占有領域の外側に配設されている。また、図2を参照して言い換えると、角度調整機構30は、載置面23に対して上下方向にオーバーラップすることがなく、載置面23よりも右側に配設されている。本発明のサインブロック1は、これにより、載置面23の高さ位置を低く抑えることができる。なお、本実施形態のサインブロック1においては、この載置面23と角度調整機構30との位置関係は、載置面23の傾斜角度が変化した場合も成立するようになっている。
このように、サインブロック1は、角度調整機構30が、従来例では載置面の下方に配置されていたのとは異なり、載置面23の右側に配置されている。
このため、例えば、サインブロック1にワークWを取り付けた状態で、切削加工等を行った際に発生する切り屑が角度調整機構30に進入しやすい。
そこで、図8(A),(B),(C)に示す蓋部材40を設けている。図1,図2,図3に示すように、ベースブロック10は、上面側に溝状の収納部13が形成されていて、そのスライダ収納部17にスライダ32が、また、フランジ収納部18にノブ31のフランジ部31bがそれぞれ収納されている。そして、これらスライダ収納部17、フランジ収納部18の、上端の開口部を閉鎖するように、蓋部材40が取り付けられている。蓋部材40は、左端側で、かつ前後方向の中央に、継手33との干渉を防止するための切欠40bを有している。また、4箇所に、蓋部材40をベースブロック10に固定するためのボルト孔40cが上下方向に貫通されている。また、蓋部材40の下面には、ノブ31のフランジ部31bとの干渉を防止するための円弧状の溝40aが形成されている。蓋部材40は、角度調整機構30の可動部分に、切削加工時等に発生する切り屑が入り込むのを防止している。
上述構成のサインブロック1の動作(使用方法)について図2を参照して説明する。
同図に示すように、ブロック状のワークWの下面(基準面)W1に対して上面(加工面)W2の角度がθとなるように加工する場合を例に説明する。
測定は、ブロックゲージBGを使用する。ブロックゲージBGとしては、103枚組、76枚組、47枚組等のものが知られている。このうち、例えば、47枚組のものの厚さの内訳は、1.005mmが1枚、1.01,1.02…1.09mmが9枚、1.1,1.2…1.9が9枚、1,2,3…24が24枚、25,50,75,100が4枚で、合計47枚となっている。これらの厚さのものを適宜組み合わせて、所望の厚さ(高さ)を計測している。なお、「ブロックゲージBG」ということばは、個別のもの1枚ずつについても、また、複数枚組み合わせたものについても使用する。
図3(B)を参照して説明したように、第1ピン(揺動中心軸)15の下端の高さH1と測定基準面11の第1基準面11aの高さH2とが等しく、また、第1ピン15の半径と第2ピン29の半径とが等しい。したがって、第1ピン15と第2ピン29の中心間高さをAとすると、この中心間高さAは、第1基準面11aから第2ピン29の下端までの高さTと等しくなる。そこで、適宜な厚さのブロックゲージBGを積み重ねて高さTを作ることにより、高さAを知ることができる。
上述のように、第1ピン15と第2ピン29の中心間距離がLなので、ワークWの加工したい角度がθであれば、θとAとLとの間には、
sinθ=A/L
となる。
ここで、角度θと、中心間距離Lとは既知なので、高さAは、
A=L×sinθ
から求めることができる。なお、sinθの値は、三角関数表や計算器を使用して求めることができる。
つづいて、例えば、上述の47枚組のブロックゲージBGを複数枚組み合わせて、その厚さTがAと同じになるようにする。
次に、角度調整機構30のノブ31を左又は右に回して、可動ブロック20の傾斜角度を変更して、ベースブロック10の第1基準面11aから可動ブロック20の第2ピン29の下端までの距離(高さが)ブロックゲージBGの厚さTよりの少し広くなるように設定する。
つづいて、第1基準面11aにブロックゲージBGを載せた後、ノブ31を左回りに回して、スライダ32を左方に進行させて、継手33の傾斜角度を急に(大きく)し、載置面23の傾斜角度を小さくしていき、第2ピン29の下端を、ブロックゲージBGの上面に当接させる。
以上により、載置面23の傾斜角度を、設定すべき角度θに設定することができる。この角度を維持した状態で、例えば、ブロック状のワークWをその下面W1が載置面23に接触するように載置面23上の載置する。そして、ワークWが載置された状態のまま、サインブロック1を加工機械のテーブル(定盤)に載せ、ワークWを横方向からバイス等の取付具で挟み込んで固定する。その後、ワークWの上面W2を水平に切削することにより、ワークWの上面W2を下面W1に対して、角度θに仕上げることができる。
以上は、ブロックゲージBGを、ベースブロック10の第1基準面11aの載せて使用する場合を説明したが、以下では、第2基準面11bを使用する場合について説明する。
第2基準面11bは、設定すべき角度θが小さい場合に使用する。上述した47枚組のブロックゲージBGでは、各ブロックゲージの厚さの精度を確保し、また、取り扱いを容易にするため、厚さが最低のものでも、1mm以上の厚さを確保している。さらに、0.01mmの単位で、所定の厚さTを実現するには、通常、最低でも2枚のものを組み合わせることが必要になる。
例えば、設定すべき角度θが1°の場合を説明する。
角度θが1°の場合、これに対応するsinを、三角関数表から求めると、
sin1°=0.017452
となり、例えば、第1ピン15と第2ピン29の中心間距離Lが50mmの場合の中心間高さAは、
A=L×sinθ
=50×0.017452
=0.8726
≒0.87
となる。
ここで、上述のように、各ブロックゲージBGの厚さは、1mm以上であるため、第1基準面11aを使用する場合には、角度1°を設定することができない。
そこで、図3(B)に示すように、第1基準面11aよりも段差Sだけ低い第2基準面11bを設けておく。段差Sは、例えば、2mmに設定する。
高さAを0.87mmを作るために、厚さが、1.07mmと1.8mmのブロックゲージBGを組み合わせて、厚さTが2.87mmのブロックゲージBGを作る。そして、このブロックゲージBGを、第1基準面11aよりも段差2mmだけ低い第2基準面に載せる。これにより、厚さが1mm以上のブロックゲージBGを組み合わせて、A=0.87mmを創り出して、角度1°の設定を可能にする。
このように、通常使用する第1基準面11aの外に、第1基準面11aに対して、段差Sだけ低い第2基準面11bを設けることにより、小さく角度θを創り出すことが可能となる。
本実施形態に係るガイドブロック1は、以下のような効果を奏する。
(1)角度調整機構30が、載置面23の占有領域の外側に配設されているので、角度調整機構が載置面の占有領域の下方に配置されている場合と比較して、載置面23の高さ位置を低くすることができる。これにより、載置面23上に載置したワークWの高さを低く抑えることができるので、例えば、載置面23に載置された状態のワークWを、加工機械のテーブルに取付具等によって固定する際、載置面23の高さが低い分、ワークWの位置も低くなり、ワークWの固定を確実なものとすることができる。また、機械加工の際の不要なビビリ等を低減することができる。
(2)ワークWが載置された状態の載置面23の傾斜角度を増加させた場合、ワークWの一部を当接面24に当接させることで、ワークWの姿勢を安定させることができる。
(3)載置面23の占有領域の外側に配設された角度調整機構30は、ベースブロック10の上面側に配設し、その一部を当接部22に連結することで、載置面23の傾斜角度を変更することが可能である。
(4)角度調整機構30は、ノブ31とスライダ32と継手33とによる簡単な構成とすることができる。
1 サインブロック
10 ベースブロック
11 測定基準面
15 第1ピン(揺動中心軸)
20 可動ブロック
21 載置部
22 当接部
23 載置面
24 当接面
30 角度調整機構
31 ノブ
31c めねじ部
32 スライダ
32b おねじ部
33 継手
40 蓋部材
D 交線
W ワーク
θ 角度
請求項1に係る発明は、ワークの加工部分の角度を、三角関数を利用して測定するサインブロックにおいて、水平な測定基準面を有するベースブロックと、ワークが載置される載置面を有し、前記ベースブロックにより、揺動中心軸を基準として揺動可能に支持された可動ブロックと、前記ベースブロックと前記可動ブロックとの間に配設されて前記測定基準面に対する前記載置面の傾斜角度を変更する角度調整機構と、を備え、前記測定基準面の上方から見た状態において、前記角度調整機構が、前記載置面の傾斜角度にかかわらず、前記載置面の占有領域の外側に配設されており、前記可動ブロックは、前記載置面に直交する当接面を有し、前記載置面と前記当接面との交線が前記揺動中心軸の近傍に位置して前記揺動中心軸に平行であり、前記載置面が設けられた載置部と前記当接面が設けられた当接部とを有し、前記角度調整機構は、前記ベースブロックに配設されるとともに、一部が前記当接部に連結されており、めねじ部を有し進退不能で回転可能に配設されてノブと、前記めねじ部に螺合されたおねじ部を有する進退可能なスライダと、前記スライダと前記当接部との間に介装されて前記スライダの進退に対応して傾斜角度が変化する継手と、を備える、ことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係るサインブロックにおいて、前記スライダを上方から覆う蓋部材を有する、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、測定基準面の上方から見た状態において、角度調整機構が、載置面の傾斜角度にかかわらず、載置面の占有領域の外側に配設されているので、角度調整機構が載置面の占有領域の下方に配置されている場合と比較して、載置面の高さ位置を低くすることができる。これにより、載置面上に載置したワークの高さを低く抑えることができるので、例えば、載置面に載置された状態のワークを、加工機械のバイス等の取付具によって固定する際、高さが低い分、ワークの固定を確実なものとすることができる。また、機械加工の際の不要なビビリ等を低減することができる。また、ワークが載置された状態の載置面の、傾斜角度を増加させた場合、ワークの一部を当接面に当接させることで、ワークの姿勢を安定させることができる。また、載置面の占有領域の外側に配設された角度調整機構は、ベースブロックに配設し、その一部を当接部に連結することで、載置面の傾斜角度を変更することが可能である。また、角度調整機構は、ノブとスライダと継手によって簡単に構成することができる。
請求項2の発明によれば、スライダ等の可動部材に、例えば、切削時の切り屑が進入することを抑制できる。


Claims (5)

  1. ワークの加工部分の角度を、三角関数を利用して測定するサインブロックにおいて、
    水平な測定基準面を有するベースブロックと、
    ワークが載置される載置面を有し、前記ベースブロックにより、揺動中心軸を基準として揺動可能に支持された可動ブロックと、
    前記ベースブロックと前記可動ブロックとの間に配設されて前記測定基準面に対する前記載置面の傾斜角度を変更する角度調整機構と、を備え、
    前記測定基準面の上方から見た状態において、前記角度調整機構が、前記載置面の傾斜角度にかかわらず、前記載置面の占有領域の外側に配設されている、
    ことを特徴とするサインブロック。
  2. 前記可動ブロックは、前記載置面に直交する当接面を有し、前記載置面と前記当接面との交線が前記揺動中心軸の近傍に位置して前記揺動中心軸に平行である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のサインブロック。
  3. 前記可動ブロックは、前記載置面が設けられた載置部と前記当接面が設けられた当接部とを有し、
    前記角度調整機構は、前記ベースブロックに配設されるとともに、一部が前記当接部に連結されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のサインブロック。
  4. 前記角度調整機構は、めねじ部を有し進退不能で回転可能に配設されてノブと、前記めねじ部に螺合されたおねじ部を有する進退可能なスライダと、前記スライダと前記当接部との間に介装されて前記スライダの進退に対応して傾斜角度が変化する継手と、を備える、
    ことを特徴とする請求項3に記載のサインブロック。
  5. 前記スライダを上方から覆う蓋部材を有する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のサインブロック。


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