JP2014190443A - 真空断熱パネル - Google Patents

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隆 東野
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【課題】製造コストを削減できると共に、パネルを複数枚重ね合わせた時の隙間を少なくし、放熱を抑えた真空断熱パネルを提供する。
【解決手段】対向配置され、外周部に封止部13,14A,15が設けられた一対の金属板材11A,11Bと、封止部13,14A,15の内側の真空排気された収容部12に配設され、かつ、外周縁と封止部13,14A,15の間に隙間が設けられているコア材31A〜31Cと、隙間の真空排気で金属板材11A,11Bが変形することにより、封止部13,14A,15とコア材31A〜31Cとの間に設けられた空隙部34とを備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、真空断熱パネルに関する。
特許文献1には、一対の金属板材の間に複数のコア材が配設されると共に、コア材の間に金属箔が配設された真空断熱パネルが記載されている。金属板材は金型により屈曲加工され、外周部に外壁部と接合部とが形成されている。
しかし、前記真空断熱パネルでは、金属板材が金型で成形されているため、金型の調達費用が必要となり、また、金型による金属材料の成形加工時に付着した油を洗浄する必要があり、製造コストが増加していた。
特開2011−174602号公報
本発明は、製造コストを削減できると共に、パネルを複数枚重ね合わせた時の隙間を少なくし、放熱を抑えた真空断熱パネルを提供することを課題とする。
対向配置され、外周部に封止部が設けられた一対の金属板材と、
前記封止部の内側の真空排気された収容部に配設され、かつ、外周縁と前記封止部の間に隙間が設けられているコア材と、
前記隙間の真空排気で前記金属板材が変形することにより、前記封止部と前記コア材との間に設けられた空隙部と、
を備えた構成としている。
真空排気により金属板材を変形し、空隙部を設けるので、金型を用いて成形する場合と比べて金型の調達費用が不要となり、製造コストを削減できる。また、金型から金属板材に付着する油を洗浄する必要がなく、更に、製造コストを削減できる。
前記空隙部の幅寸法は、真空排気された前記真空断熱パネルの厚さの1/2以上、つまり、金属板材の曲がり角度が45度より小さい曲がり角度であることが好ましい。
上記構成により、複数の真空断熱パネルを空隙部を近づけて重ね合わせる際に、重ねやすくなる。また、重ね合わせた真空断熱パネル間の隙間が少なくなり、放熱を抑えることができる。更に、封止部とコア材との間に間隔を設けることで、封止部の外側に設けた排気部とコア材との間に間隔を設け、排気部への排気通路を確保できる。
前記金属板材に折り目を設け、前記真空排気により前記折り目に沿って前記金属板材が折れ曲がることが好ましい。これにより、金属板材が折れ曲がりやすくなる。
前記金属板材の各辺を折り曲げて形成した第1辺部折返部と、
前記第1辺部折返部が形成された外周部を更に折り曲げて形成した第2辺部折返部と、
を有することが好ましい。
各辺を折り曲げることで、外周部に鋭い縁が形成される場合と比べて、取り扱いに関する作業性を向上できる。また、折返部を設けることにより外周部が補強されるため、剛性を高めることができ、反りが発生していても矯正して実質的に無くすことができる。
本発明の真空断熱パネルでは、金型の調達費用が不要で、製造コストを削減できると共に、パネルを複数枚重ね合わせた時の隙間を少なくできる。
本発明の第1実施形態に係る真空断熱パネルを示す平面図。 図1のII−II線断面図。 第1金属板材の加工構成を示す平面図。 真空排気前の真空断熱パネルを示す部分拡大断面図。 真空断熱パネルを重ね合わせた状態を示す部分拡大断面図。 第2実施形態に係る真空断熱パネルを示す部分拡大断面図。 折り目を設けた第1金属板材の平面図。 異なる折り目を設けた第1金属板材の平面図。
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。
図1および図2は、本発明の第1実施形態に係る真空断熱パネル10を示す。この真空断熱パネル10は、一対の金属板材11A,11Bを接合して形成された、肉厚が1〜20mm程度の平面視正方形状の薄型パネル形状である。
真空断熱パネル10は、対向配置された第1および第2金属板材11A,11Bと、これらの間に形成される収容部12に配設したコア材31A〜31Cとを備える。収容部12は、外周に一対の金属板材11A,11Bを接合する封止部13,14A,15(図3参照)を設けることにより密封されると共に、真空排気されている。
収容部12内には、コア材31A〜31Cに加えて、輻射伝熱を防止するための金属箔38A,38Bと、封止後に発生したガスを吸引して真空度を維持するためのゲッター(図示せず)とが配設される。
各金属板材11A,11Bは肉厚0.02〜0.3mmの薄いステンレス(SUS304)板により形成される。本実施形態では、肉厚は0.1mmである。なお、金属板材11A,11Bとしてステンレスのうち、例えば、焼鈍し、可撓性のあるSUS304−BAを使用する。しかし、これに限定されず、焼鈍せず、固いバネ鋼であってもよい。しかも、第1金属板材11Aと第2金属板材11Bとで異なる金属材料、つまり異なる材質および/または異なる肉厚寸法のものを使用してもよい。なお、本実施形態では、後述するように、角部が直交する略正方形状の金属板材11A,11Bを用いたがこれに限定されない。例えば直交する角部を設けない八角形状の金属板材11A,11Bを成形し、用いてもよい。これにより、隣り合う各辺に後述する折返部26,27を形成する際に、角部で重複するのを防止できる。
以下に、金属板材11A,11Bの加工構成について、図3を参照して説明する。なお、図3は第1金属板材11Aを示し、第2金属板材11Bは、後述する排気部21が形成されていない点でのみ異なる。
接合前の金属板材11A,11Bは略正方形状であり、第1封止部13と、第2封止部14A,14Bと、第3封止部(内側封止部)15(15A,15B)と、排気部21と、排気通気溝22とが形成されている。第1封止部13と第2封止部14A,14Bと第3封止部15Aとは各辺縁に対して所定間隔をあけて内側に位置し、隣り合う封止部はそれぞれ互いに直交している。第3封止部15Bは排気部21側の第2封止部14Bよりも内側に第2封止部14Bと平行に位置している。第1封止部13と第2封止部14A,14Bと第3封止部15Aとは真空排気前に封止され、第3封止部15Bは真空排気後に封止される。なお、封止は、シーム溶接などの抵抗溶接またはTIG溶接やレーザ溶接、MIGブレージングなどによって行われる。
第2封止部14Bと第3封止部15Bとの間には排気部21が設けられている。この排気部21は、第1金属板材11Aのみに形成され、第2金属板材11Bには形成されていない。排気部21の近傍には、排気部21の真空引き用の通路である排気通気溝22が形成されている。この排気通気溝22は、第1金属板材11Aと第2金属板材11Bとの対向面のうち、少なくともいずれか一方に形成した凸部、凹部またはその両方により構成されている。
接合後の金属板材11A,11Bの各角には、面取りされた角部を断面視U字形状に折り曲げた角部折返部24が設けられている(図1参照)。図2に示すように、金属板材11A,11Bの四方の各辺には、内側に位置する第1辺部折返部26と、第1辺部折返部26を間に封止部13,14A,15と反対側に位置する第2辺部折返部27とを有する辺部折返部28が設けられている。ただし、角部折返部24を設けなくてもよい。また、辺部折返部28の形状は特に限定されず、例えば、1つの折返部から構成されてもよい。
金属板材11A,11Bは、コア材31A〜31Cと封止部13,14A,15との間に傾斜部33を有している。傾斜部33は、金属板材11A,11Bをコア材31A〜31Cの外周部に沿って折れ曲がって変形しており、互いに向かって傾斜するように形成されている。
傾斜部33とコア材31A〜31Cとの間には、断面視で外形が三角形状の空隙部34が形成されている。空隙部34の幅寸法L1は、真空断熱パネル10の厚さ寸法L2の1/2以上である。具体的には、本実施形態では、金属板材11A,11BとしてSUS304−BAを用いており、幅寸法L1と厚さ寸法L2とは共に、4.5mmである。このように、幅寸法L1を厚さ寸法L2の1/2と同等、または厚さ寸法L2の1/2以上、つまり、金属板材11A,11Bの曲がり角度を45度より小さい曲がり角度にすることで、図5に示すように、複数の真空断熱パネル10を重ね合わせる際に、傾斜部33同士を当接して重ねやすくなる。具体的には、傾斜部33の傾斜角度が小さくなるため、辺部折返部28を互いに対して外側に向け、辺部折返部28をコア材31A〜31Cと重複するように配置した後、傾斜部33同士を重ねやすくなる。また、重ね合わせた真空断熱パネル10間の隙間が少なくなり、放熱を抑えることができる。更に、封止部13,14A,15とコア材31A〜31Cの外周縁外側の全周にわたり、排気部21への排気通路を確保できる。なお、図5では、辺部折返部28を外側に向けているがこれに限定されない。例えば、辺部折返部28は薄いため、一方の真空断熱パネル10の第1辺部折返部26が、他方の真空断熱パネル10の第2金属板材11Bに隣接するように、辺部折返部28を配設してもよい。
コア材31A〜31Cは、正方形状または4方の角を面取りした略正方形状であり、ガラス繊維、セラミック繊維、カーボン繊維等の織布又は不織布、あるいは、マイカ板、セラミックウール、セラミックボード等が使用される。コア材31A〜31Cの各辺の長さは、金属板材11A,11Bの各辺の長さよりも短く、コア材31A〜31Cは金属板材11A,11Bよりも小さい。従って、金属板材11A,11Bの間にコア材31A〜31Cを配設すると、コア材31A〜31Cの外周縁は、封止部13,14A,15の内側に位置し、隙間が設けられている。即ち、辺部折返部26,27を折り曲げた状態で、第1および第2金属板材11A,11Bの内側縁より内側にコア材31A〜31Cの外周縁が位置する寸法設定である。
図2に示すように、金属箔38A、38Bはコア材31A〜31Cと略同一寸法または小さい寸法で形成される。これら金属箔38A、38Bは、コア材31A〜31Cの間に挟み込んだ状態で配設される。具体的には、下方からコア材31A、金属箔38A、コア材31B、金属箔38B、コア材31Cの順番で積層する。そして、例えば治具を貫通させ、各コア材31A〜31Cの繊維を部分的に絡ませることにより一体化し、一体的に配置可能としている。
次に、真空断熱パネル10の製造方法について説明する。
図2に示すように、第2金属板材11Bを配置し、その上に一体化したコア材31A〜31C、金属箔38A、38Bおよびゲッターを配置する。ついで、コア材31C上に第1金属板材11Aを配置した後、封止部13,14A,14B,15Aに沿って金属板材11A,11Bを接合して収容部12を密封する。このように、金属板材11A,11Bが封止部13,14A,14B,15Aで接合されているため、図4に示すように、コア材31A〜31Cは封止部13,14A,15Aの近傍で金属板材11A,11Bにより圧縮されている。この状態で、排気部21に周知の排気装置を接続し、収容部21を予め規定した真空度になるように真空排気する。
真空排気された収容部21と外部(大気圧)との圧力差により、金属板材11A,11Bはコア材31A〜31Cの外周部に沿って変形して折れ曲がり、傾斜部33が形成される。また、傾斜部33とコア材31A〜31Cとの間には空隙部34が形成される。このように、真空排気により金属板材11A,11Bを成形するので、金型を用いて成形する場合と比べて金型の調達費用が不要となり、製造コストを削減できる。また、金型から金属板材11A,11Bに付着する油を洗浄する必要がなく、更に、製造コストを削減できる。
規定の真空度に達し、リークが無いことを確認すると排気部21を封止する。ついで、第3封止部15Bに沿って排気部21の内側を接合して収容部12を封止した後、切断線17に沿って金属板材11A,11Bを切断する。また、必要に応じ、金属板材11A,11Bの各角を切断(面取り)してもよく、または、各角を内側に折り曲げてもよい。
そして、角部折返部24をコア材31A〜31Cを配置した上側に折り曲げる。この後、第1辺部折返部26を上側に折り曲げる。最後に、第2辺部折返部27を上側に折り曲げる。これにより、第1辺部折返部26を第2辺部折返部27と封止部13,14A,15との間で挟み込んでいる。以上により、図1および図2に示す真空断熱パネル10が形成される。
上述したように、各角および各辺を折り曲げることで、外周部に鋭い縁または角が形成される場合と比べて、取り扱いに関する作業性および安全性を向上できる。また、折返部24,26,27を設けることにより外周部が補強されるため、剛性を高めることができ、反りが発生していても矯正して実質的に無くすことができる。
図6に、第2実施形態に係る真空断熱パネル10を示す。第1実施形態では、金属板材11A,11Bがコア材31A〜31Cの外周部に沿って、互いに向かって折れ曲がっている。しかし、これに限定されず、例えば、金属板材11Aと11Bとの材料を異なったものとすることにより、一方の金属板材11Aだけが他方の金属板材11Bに向かって折れ曲がる傾斜部33を有する構成を採用してもよい。これにより、設計の自由度を高めることができる。
なお、本発明の真空断熱パネルは前記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。
前記実施形態では、封止した金属板材11A,11B内を真空排気すると、金属板材11A,11Bはコア材31A〜31Cの外周部に沿って折れ曲がる。しかし、例えば、図7に示すように、金属板材11A、11Bのいずれか一方、または両方に、平面視でコア材31A〜31Cの外周部に一致する略正方形状の折り目41を設けてもよい。これにより、金属板材11A,11Bは折り目41に沿って変形するため、より一層、折れ曲がりやすくなる。
または、図8に示すように、金属板材11A,11Bのいずれか一方、または両方に、平面視でコア材31A〜31Cの外周部に一致し、金属板材11A,11Bの一辺から対向する辺まで延びる折り目42を設けても、同様の効果を得ることができる。
10 真空断熱パネル
11A 第1金属板材
11B 第2金属板材
12 収容部
13 第1封止部
14A 第2封止部
14B 第2封止部
15(15A,15B) 第3封止部(内側封止部)
24 角部折返部
26 第1辺部折返部
27 第2辺部折返部
31A コア材
31B コア材
31C コア材
33 傾斜部
34 空隙部
41 折り目
42 折り目

Claims (4)

  1. 対向配置され、外周部に封止部が設けられた一対の金属板材と、
    前記封止部の内側の真空排気された収容部に配設され、かつ、外周縁と前記封止部の間に隙間が設けられているコア材と、
    前記隙間の真空排気で前記金属板材が変形することにより、前記封止部と前記コア材との間に設けられた空隙部と、
    を備えた、真空断熱パネル。
  2. 前記空隙部の幅寸法は、真空排気された前記真空断熱パネルの厚さの1/2以上である、請求項1に記載の真空断熱パネル。
  3. 前記金属板材に折り目を設け、前記真空排気により前記折り目に沿って前記金属板材が折れ曲がる、請求項1または2に記載の真空断熱パネル。
  4. 前記金属板材の各辺を折り曲げて形成した第1辺部折返部と、
    前記第1辺部折返部が形成された外周部を更に折り曲げて形成した第2辺部折返部と、
    を有する、請求項1から3のいずれかに記載の真空断熱パネル。
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