JP2014193029A - 送電機器、受電機器及び非接触電力伝送装置 - Google Patents

送電機器、受電機器及び非接触電力伝送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】インピーダンスの調整を好適に行いつつ、不要な電力損失を抑制することができる送電機器、受電機器及び非接触電力伝送装置を提供すること。
【解決手段】非接触電力伝送装置10は、高周波電力を供給可能な高周波電源12と、高周波電力が供給される送電器13と、送電器13から非接触で高周波電力を受電可能な受電器23と、受電器23にて受電された高周波電力が供給される負荷22とを備えている。ここで、高周波電源12から負荷22までの間には、インピーダンス変換を行う1次側インピーダンス変換器群G1と、1次側インピーダンス変換器群G1とは別に、可変抵抗41及びスイッチング素子42の直列接続体40と、が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、送電機器、受電機器及び非接触電力伝送装置に関する。
電源コードや送電ケーブルを用いない非接触電力伝送装置として、例えば交流電力が供給される1次側コイルを有する送電機器と、1次側コイルから非接触で交流電力を受電可能な2次側コイルを有する受電機器とを備えているものが知られている(例えば特許文献1参照)。かかる非接触電力伝送装置においては、例えば1次側コイルと2次側コイルとが磁場共鳴することにより、送電機器から受電機器に交流電力が伝送される。
特開2009−106136号公報
ここで、上記のような非接触電力伝送装置においては、例えば伝送効率の向上等を図るべく、インピーダンス変換部を設ける場合がある。この場合、1次側コイル及び2次側コイルの相対位置の変動等によって、インピーダンス変換部によって変換されたインピーダンスと目標のインピーダンスとの間にずれが生じ得る。このため、インピーダンスの調整が求められる場合がある。かといって、インピーダンスの調整に係る構成を設けることによって不要な電力損失が発生することは好ましくない。
なお、上述した事情は、インピーダンス変換部を有するものであれば、非接触電力伝送装置に限られず、非接触で受電機器に交流電力を送電可能な送電機器や、送電機器から非接触で交流電力を受電可能な受電機器にも共通する事情である。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、インピーダンスの調整を好適に行いつつ、不要な電力損失を抑制することができる送電機器、受電機器及び非接触電力伝送装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する送電機器は、交流電力が供給される1次側コイルを有し、2次側コイルを有する受電機器に対して非接触で前記交流電力を送電可能であり、前記1次側コイルの入力側に設けられ、インピーダンス変換を行うインピーダンス変換部と、前記インピーダンス変換部とは別に設けられた抵抗と、前記抵抗と前記インピーダンス変換部とが導通され、前記交流電力が前記抵抗及び前記インピーダンス変換部を介して前記1次側コイルに供給される導通状態、又は、前記抵抗と前記インピーダンス変換部とが遮断され、前記交流電力が前記インピーダンス変換部を介して前記1次側コイルに供給される遮断状態に切り替わるスイッチング素子と、を備えていることを特徴とする。
かかる構成によれば、スイッチング素子が導通状態である場合、抵抗とインピーダンス変換部とが協働してインピーダンス変換を行うこととなる。一方、スイッチング素子が遮断状態である場合、抵抗には交流電力が供給されない。これにより、抵抗を用いたインピーダンスの調整が必要な場合には、スイッチング素子を導通状態にする一方、抵抗を用いたインピーダンスの調整が不要な場合には、スイッチング素子を遮断状態にすることにより、インピーダンスの調整を好適に行いつつ不要な電力損失を抑制することができる。
上記送電機器について、前記抵抗は、抵抗値が可変の可変抵抗であるとよい。かかる構成によれば、抵抗値が可変となっているため、抵抗値が固定であるものと比較して、インピーダンスの調整可能範囲が広くなっている。これにより、可変抵抗の抵抗値を可変制御することにより、より好適にインピーダンスの調整を行うことができる。
上記送電機器について、前記抵抗と前記スイッチング素子とが直列に接続された直列接続体を複数備え、前記複数の直列接続体は、互いに並列に接続されているとよい。かかる構成によれば、スイッチング素子のスイッチング制御を行うことにより、各直列接続体による合成抵抗値が可変となる。これにより、複数種類の抵抗値を実現することができる。よって、スイッチング素子のスイッチング制御を行うことにより、より好適にインピーダンスの調整を行うことができる。
上記送電機器について、前記インピーダンス変換部のインピーダンスは可変であり、前記スイッチング素子は、前記インピーダンス変換部のインピーダンスの可変制御が行われている場合には前記遮断状態であり、前記インピーダンス変換部のインピーダンスの可変制御後において更にインピーダンスの調整を行う場合に、前記遮断状態から前記導通状態に切り替わるとよい。かかる構成によれば、インピーダンス変換部のインピーダンスの可変制御が行われている場合には、スイッチング素子は遮断状態となっている一方、インピーダンス変換部のインピーダンスの可変制御後に更にインピーダンスの調整を行う場合には、スイッチング素子が遮断状態から導通状態に切り替わる。これにより、抵抗を用いたインピーダンスの調整を行う前に、インピーダンス変換部を用いたインピーダンスの調整を行うことを通じて、抵抗による電力損失を可能な限り回避することができる。また、インピーダンス変換部のインピーダンスの可変制御では対応できない場合には、スイッチング素子を導通状態にすることにより、インピーダンスの更なる調整を行うことができる。
「前記インピーダンス変換部のインピーダンスの可変制御後において更にインピーダンスの調整を行う場合」とは、例えば、送電機器は1次側コイルに交流電力を供給可能な交流電源を備え、インピーダンス変換部は、交流電源の出力端のインピーダンスが、予め定められた1次側特定インピーダンスに近づくようインピーダンス変換を行うものである構成においては、インピーダンス変換部のインピーダンスを可変させても、交流電源の出力端のインピーダンスが許容範囲外となっている場合である。
上記目的を達成する受電機器は、交流電力が供給される1次側コイルを有する送電機器から非接触で前記交流電力を受電可能であり、前記1次側コイルから非接触で前記交流電力を受電可能な2次側コイルと、負荷と、前記2次側コイル及び前記負荷の間に設けられ、インピーダンス変換を行うインピーダンス変換部と、前記インピーダンス変換部とは別に設けられた抵抗と、前記抵抗と前記インピーダンス変換部とが導通され、前記抵抗及び前記インピーダンス変換部を介して前記2次側コイルから前記負荷に向けて電力伝送が行われる導通状態、又は、前記抵抗と前記インピーダンス変換部とが遮断され、前記インピーダンス変換部を介して前記2次側コイルから前記負荷に向けて電力伝送が行われる遮断状態に切り替わるスイッチング素子と、を備えていることを特徴とする。
かかる構成によれば、スイッチング素子が導通状態である場合、抵抗とインピーダンス変換部とが協働してインピーダンス変換を行うこととなる。一方、スイッチング素子が遮断状態である場合、抵抗には交流電力が供給されない。これにより、抵抗を用いたインピーダンスの調整が必要な場合には、スイッチング素子を導通状態にする一方、抵抗を用いたインピーダンスの調整が不要な場合には、スイッチング素子を遮断状態にすることにより、インピーダンスの調整を好適に行いつつ不要な電力損失を抑制することができる。
上記目的を達成する非接触電力伝送装置は、交流電力を供給可能な交流電源と、前記交流電力が供給される1次側コイルと、前記1次側コイルから非接触で前記交流電力を受電可能な2次側コイルと、負荷と、前記交流電源から前記負荷までの間に設けられ、インピーダンス変換を行うインピーダンス変換部と、前記インピーダンス変換部とは別に設けられた抵抗と、前記抵抗と前記インピーダンス変換部とが導通され、前記抵抗及び前記インピーダンス変換部を介して電力伝送が行われる導通状態、又は、前記抵抗と前記インピーダンス変換部とが遮断され、前記インピーダンス変換部を介して電力伝送が行われる遮断状態に切り替わるスイッチング素子と、を備えていることを特徴とする。
かかる構成によれば、スイッチング素子が導通状態である場合、抵抗とインピーダンス変換部とが協働してインピーダンス変換を行うこととなる。一方、スイッチング素子が遮断状態である場合、抵抗には交流電力が供給されない。これにより、抵抗を用いたインピーダンスの調整が必要な場合には、スイッチング素子を導通状態にする一方、抵抗を用いたインピーダンスの調整が不要な場合には、スイッチング素子を遮断状態にすることにより、インピーダンスの調整を好適に行いつつ不要な電力損失を抑制することができる。
なお、受電機器及び非接触電力伝送装置に対して、上記送電機器において限定した構成を適用してもよい。
この発明によれば、インピーダンスの調整を好適に行いつつ、不要な電力損失を抑制することができる。
第1実施形態の非接触電力伝送装置の電気的構成を示す回路図。 電源側コントローラにて実行される1次側調整処理を示すフローチャート。 第2実施形態の非接触電力伝送装置の電気的構成を示す回路図。 車両側コントローラにて実行される2次側調整処理を示すフローチャート。 別例の地上側機器の回路図。 別例の地上側機器の回路図。
(第1実施形態)
以下、送電機器(送電装置)、受電機器(受電装置)及び非接触電力伝送装置(非接触電力伝送システム)を車両に適用した第1実施形態について説明する。
図1に示すように、非接触電力伝送装置10は、地上に設けられた地上側機器11と、車両に搭載された車両側機器21とを備えている。地上側機器11が送電機器(1次側機器)に対応し、車両側機器21が受電機器(2次側機器)に対応する。
地上側機器11は、所定の周波数の高周波電力(交流電力)を供給可能な高周波電源12(交流電源)を備えている。高周波電源12は、インフラとしての系統電源から供給される系統電力を高周波電力に変換し、変換された高周波電力を供給可能に構成されている。また、高周波電源12は、電力値が異なる複数種類の高周波電力を供給可能である。
高周波電源12から供給された高周波電力は、非接触で車両側機器21に伝送され、車両側機器21に設けられた負荷22に供給される。具体的には、非接触電力伝送装置10は、地上側機器11及び車両側機器21間の電力伝送を行うものとして、地上側機器11に設けられた送電器13と、車両側機器21に設けられた受電器23とを備えている。
送電器13及び受電器23は同一の構成となっており、両者は磁場共鳴可能に構成されている。詳細には、送電器13は、並列に接続された1次側コイル13a及び1次側コンデンサ13bからなる共振回路を有している。受電器23は、並列に接続された2次側コイル23a及び2次側コンデンサ23bからなる共振回路を有している。両者の共振周波数は同一に設定されている。
かかる構成によれば、送電器13及び受電器23の相対位置が磁場共鳴可能な位置にある状況において、高周波電力が送電器13(1次側コイル13a)に供給された場合、送電器13と受電器23(2次側コイル23a)とが磁場共鳴する。これにより、受電器23は送電器13のエネルギの一部を受け取る。すなわち、受電器23は、送電器13から高周波電力を受電する。
負荷22は、受電器23にて受電された高周波電力が供給されるものである。負荷22は、受電器23にて受電された高周波電力を整流する整流器と、整流器にて整流された直流電力の電圧値を変換するDC/DCコンバータと、DC/DCコンバータにより電圧値が変換された直流電力が供給される車両用バッテリとを有している。受電器23にて受電された高周波電力は車両用バッテリの充電に用いられる。
ちなみに、DC/DCコンバータは、周期的にオンオフするスイッチング素子を有し、当該スイッチング素子のオンオフによって電圧値変換を行う。この場合、整流器の入力端から車両用バッテリまでのインピーダンスである負荷22のインピーダンスZLは、スイッチング素子のデューティ比により規定される。
なお、負荷22に含まれている車両用バッテリは、供給される直流電力の電力値に応じてそのインピーダンスが変動する。この点、本実施形態では、当該変動に対応させて、DC/DCコンバータのスイッチング素子のオンオフのデューティ比が調整されることにより、DC/DCコンバータの入力端から車両用バッテリまでのインピーダンスは一定となっている。このため、負荷22のインピーダンスZLは一定となっている。
地上側機器11は、高周波電源12等の制御を行う電源側コントローラ14を備えている。電源側コントローラ14は、高周波電源12から高周波電力を供給するか否かの判断を行うとともに、高周波電源12から供給される高周波電力の電力値制御を行う。
また、車両側機器21は、電源側コントローラ14と無線通信可能に構成された車両側コントローラ24を備えている。非接触電力伝送装置10は、各コントローラ14,24間での情報のやり取りを通じて、電力伝送の開始又は終了等を行う。
非接触電力伝送装置10は、複数のインピーダンス変換器31〜34を備えている。詳細には、非接触電力伝送装置10は、地上側機器11に設けられた第1インピーダンス変換器31及び第2インピーダンス変換器32を備えている。第1インピーダンス変換器31及び第2インピーダンス変換器32は、高周波電源12と送電器13との間に設けられており、両者は直列に接続(配置)されている。また、非接触電力伝送装置10は、車両側機器21に設けられた第3インピーダンス変換器33及び第4インピーダンス変換器34を備えている。第3インピーダンス変換器33及び第4インピーダンス変換器34は、受電器23と負荷22との間に設けられており、両者は直列に接続されている。
なお、以降の説明において、第1インピーダンス変換器31及び第2インピーダンス変換器32を1次側インピーダンス変換器群G1と、第3インピーダンス変換器33及び第4インピーダンス変換器34を2次側インピーダンス変換器群G2という。本実施形態では、1次側インピーダンス変換器群G1及び2次側インピーダンス変換器群G2が「インピーダンス変換部」に対応する。
ここで、本発明者らは、受電器23(2次側コイル23a)の出力端から負荷22までのインピーダンスZqの実部が、送電器13及び受電器23間の伝送効率に寄与していることを見出した。具体的には、受電器23の出力端から負荷22までのインピーダンスZqの実部には、相対的に他の抵抗値よりも高い伝送効率となる特定抵抗値Routが存在することを見出した。換言すれば、受電器23の出力端から負荷22までのインピーダンスZqの実部には、所定の抵抗値(第1抵抗値)よりも伝送効率が高くなる特定抵抗値Rout(第2抵抗値)が存在することを見出した。
詳細には、仮に送電器13の入力端に仮想負荷Xを設けた場合において、当該仮想負荷Xの抵抗値をRaとし、受電器23(詳細には受電器23の出力端)から仮想負荷Xまでの抵抗値をRbとすると、特定抵抗値Routは√(Ra×Rb)である。
2次側インピーダンス変換器群G2、詳細には第3インピーダンス変換器33の定数は可変となっており、2次側インピーダンス変換器群G2は、上記知見に基づいて、受電器23の出力端から負荷22までのインピーダンスZqが特定抵抗値Routに近づく(好ましくは一致する)ように負荷22のインピーダンスZLをインピーダンス変換する。つまり、第3インピーダンス変換器33及び第4インピーダンス変換器34の定数(インピーダンス)は、受電器23の出力端から負荷22までのインピーダンスZqが特定抵抗値Routとなるよう、負荷22のインピーダンスZLに対応させて設定されている。特定抵抗値Routが2次側特定インピーダンスに対応する。なお、定数(インピーダンス)は、変換比とも、インダクタンスやキャパシタンスとも言える。
また、高周波電源12から供給される高周波電力の電力値は、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンス(高周波電源12の出力端のインピーダンス)Zpに依存する。かかる構成において、1次側インピーダンス変換器群G1は、高周波電源12から所望の電力値の高周波電力が供給されるべく、受電器23の出力端から負荷22までのインピーダンスZqが特定抵抗値Routに近づいている状況における送電器13の入力端から負荷22までのインピーダンスZinをインピーダンス変換する。
例えば、負荷22の車両用バッテリに対して供給される直流電力の電力値が充電に適した電力値となるのに要する高周波電源12の供給電力の電力値を、充電に適した電力値とする。そして、高周波電源12から充電に適した電力値の高周波電力が供給されるための高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpを、充電に適した入力インピーダンスZtとする。この場合、1次側インピーダンス変換器群G1は、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpが上記充電に適した入力インピーダンスZtに近づく(好ましくは一致する)ように、送電器13の入力端から負荷22までのインピーダンスZinをインピーダンス変換する。つまり、各インピーダンス変換器31,32の定数は、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpが充電に適した入力インピーダンスZtとなるように送電器13の入力端から負荷22までのインピーダンスZinに対応させて設定されている。充電に適した入力インピーダンスZtが1次側特定インピーダンスに対応する。
換言すれば、高周波電源12は、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpが上記充電に適した入力インピーダンスZtである条件下で、所望の電力値の高周波電力を供給可能に構成されているとも言える。
ここで、送電器13及び受電器23が予め定められた基準位置からずれた場合、すなわち送電器13及び受電器23の相対位置が変動した場合、送電器13の入力端から負荷22までのインピーダンスZinが変動する。この場合、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpが目標のインピーダンスとしての充電に適した入力インピーダンスZtからずれる。すると、所望の電力値の高周波電力が得られない場合が生じ得る。
基準位置とは、例えば送電器13と受電器23とが対向しており、その対向方向から見て両者が完全に重なっている位置とする。基準位置においては、例えば上記対向方向から見て1次側コイル13aと2次側コイル23aとが重なっている。
これに対して、本実施形態の地上側機器11(非接触電力伝送装置10)は、上記ずれに対応するための構成を備えている。当該構成について説明する。
図1に示すように、地上側機器11は、1次側インピーダンス変換器群G1とは別に、抵抗値が可変の可変抵抗41とスイッチング素子42(切替部)とが直列に接続された直列接続体40を備えている。直列接続体40は、高周波電源12と第1インピーダンス変換器31との間に設けられている。直列接続体40は、高周波電源12及び第1インピーダンス変換器31に対して並列に接続されている。詳細には、地上側機器11には、高周波電源12と第1インピーダンス変換器31とを接続し、且つ、高周波電力の伝送に用いられる2つの配線L1,L2が設けられており、直列接続体40は、上記2つの配線L1,L2の双方に接続されている。
スイッチング素子42は、可変抵抗41と第1インピーダンス変換器31とが導通した導通状態(オン状態)、又は、可変抵抗41と第1インピーダンス変換器31とが遮断された遮断状態(オフ状態)に切り替わるものである。
かかる構成によれば、スイッチング素子42が導通状態である場合には、高周波電源12から供給された高周波電力は、可変抵抗41及び1次側インピーダンス変換器群G1を介して送電器13に供給される。一方、スイッチング素子42が遮断状態である場合には、高周波電源12から供給された高周波電力は、可変抵抗41を介することなく、1次側インピーダンス変換器群G1を介して送電器13に供給される。
なお、導通状態とは、可変抵抗41と第1インピーダンス変換器31(1次側インピーダンス変換器群G1)とが接続された接続状態とも言える。また、遮断状態とは、非導通状態とも、可変抵抗41と第1インピーダンス変換器31との接続が解除された解除状態とも言える。
ちなみに、スイッチング素子42は、初期状態において遮断状態である。このため、通常は、可変抵抗41には高周波電力は供給されないようになっている。また、可変抵抗41の初期値は、可変抵抗41に電流が流れにくいように、第1インピーダンス変換器31の入力端から負荷22までのインピーダンスよりも高く設定されている。なお、可変抵抗41の抵抗値の可変範囲は、当該可変抵抗41に印加される電圧が耐圧を超えないように設定されている。
1次側インピーダンス変換器群G1の定数、詳細には第1インピーダンス変換器31の定数は可変となっている。第1インピーダンス変換器31の定数の可変範囲は、例えば通常の使用態様において発生し得る送電器13及び受電器23の位置ずれに対応可能に設定されている。詳細には、例えば車両が設置される設置面に、車両の駐車位置をガイドするガイド部(例えば車輪止めや白線等)があるとする。この場合、第1インピーダンス変換器31の定数の可変範囲は、ガイド部のガイドに基づき駐車した場合の車両の駐車位置のばらつき(送電器13及び受電器23の位置ずれ)に基づく、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpと充電に適した入力インピーダンスZtとのずれを補償することができる程度に設定されている。
ここで、第1インピーダンス変換器31の定数が可変となるための構成は任意であるが、例えば第1インピーダンス変換器31がインダクタ及びキャパシタを有するLC回路で構成されている場合には、インダクタンスが可変の可変インダクタ、及び、キャパシタが可変の可変キャパシタの少なくとも一方を備えている構成が考えられる。また、定数が異なる複数のLC回路と、これら複数のLC回路のうち一部のLC回路を、高周波電源12及び第2インピーダンス変換器32の双方に選択的に接続可能なリレーとを備えている構成であってもよい。
なお、1次側インピーダンス変換器群G1の初期値は、送電器13及び受電器23が基準位置に配置されており、スイッチング素子42が遮断状態である場合に、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpが充電に適した入力インピーダンスZtとなるよう設定されている。
また、地上側機器11は、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpに関する情報、具体的には高周波電源12から供給される高周波電力の電圧波形及び電流波形を測定する1次側測定器43を備えている。1次側測定器43は、その測定結果を電源側コントローラ14に送信する。
電源側コントローラ14は、送電器13及び受電器23が磁場共鳴可能な位置に配置されている状況において高周波電源12から高周波電力が供給されている場合に、1次側測定器43の測定結果に基づいて、第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御及びスイッチング素子42のスイッチング制御等を行う1次側調整処理を実行する。
図2を用いて1次側調整処理について説明する。なお、本実施形態では、1次側調整処理の実行中は、高周波電源12から高周波電力が常時供給されている。また、1次側調整処理は、受電器23の出力端から負荷22までのインピーダンスZqが特定抵抗値Routに近づくように2次側インピーダンス変換器群G2(第3インピーダンス変換器33)の定数の可変制御が行われた後に実行される。そして、1次側調整処理の実行中は、2次側インピーダンス変換器群G2の定数の可変制御は実行されず、2次側インピーダンス変換器群G2の定数は一定となっている。
まずステップS101にて、1次側測定器43の測定結果を取得して、その取得された情報に基づいて高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpを把握(測定)する。
続くステップS102では、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpが充電に適した入力インピーダンスZtに近づいている否かを判定する。詳細には、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpが、充電に適した入力インピーダンスZtを含む範囲(許容範囲(Ztmin〜Ztmax))内にあるか否かを判定する。
高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpが許容範囲内である場合、インピーダンスの調整の必要がないとして、そのまま本処理を終了する。一方、上記インピーダンスZpが許容範囲外である場合、高周波電源12から供給されている高周波電力の電力値と所望の電力値とがずれていることを意味する。この場合、ステップS103にて、第1インピーダンス変換器31において未設定の定数があるか否かを判定する。
ここで、未設定の定数とは、第1インピーダンス変換器31の取り得る定数のうち、今回の1次側調整処理において未だ設定されていない定数である。詳細には、例えば第1インピーダンス変換器31が定数の異なる複数のLC回路で構成されている場合には、取り得る定数は、各LC回路の定数及びそれらを組み合わせた場合の定数となる。また、例えば第1インピーダンス変換器31が可変キャパシタ又は可変インダクタを備えている構成では、第1インピーダンス変換器31の取り得る定数は、第1インピーダンス変換器31の定数の可変範囲の最小値から最大値までを所定値毎に増加した場合の定数である。
つまり、ステップS103の処理は、第1インピーダンス変換器31が取り得る全ての定数を設定したか否かを判定する処理である。換言すれば、ステップS103では、第1インピーダンス変換器31が取り得る複数の定数のうち、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpが未測定の定数が存在するか否かを判定する。
未設定の定数が存在する場合には、ステップS103を肯定判定し、ステップS104に進む。ステップS104では、第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御を行う。詳細には、第1インピーダンス変換器31の定数を、上記未設定の定数のうちいずれかに設定する。そして、ステップS101に戻る。
すなわち、(A)高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpが許容範囲内となる、又は、(B)第1インピーダンス変換器31の取り得る定数を全て設定する、のいずれか一方が成立するまで第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御(変更)と、上記インピーダンスZpの把握とを行う。なお、第1インピーダンス変換器31の定数と、その定数に設定されている場合の上記インピーダンスZpの測定結果とを対応付けて、所定の記憶領域に記憶させておく。
なお、未設定の定数を設定していく順序は任意であるが、例えば取り得る定数のうち最小のものから順次採用していくとよい。この場合、ステップS103では、現状設定されている第1インピーダンス変換器31の定数が最大値であるか否かを判定してもよい。また、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpと充電に適した入力インピーダンスZtとのずれ量を考慮して、優先的に設定する定数を絞り込む構成としてもよい。また、初期値に対する差が小さい定数から順次設定する構成であってもよい。
未設定の定数がない場合、第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御では、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpを上記許容範囲内に収めることができないことを意味する。つまり、更なるインピーダンスの調整を行う必要があることを意味する。この場合、ステップS103を否定判定し、ステップS105にて、第1インピーダンス変換器31の定数のうち高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpが充電に適した入力インピーダンスZtに最も近づいた時の定数を設定する。そして、ステップS106〜ステップS109にて、可変抵抗41を用いたインピーダンスの調整を行う。
具体的には、まずステップS106にて遮断状態から導通状態に切り替わるようスイッチング素子42を制御して、可変抵抗41を第1インピーダンス変換器31に接続する。
なお、既に説明した通り、スイッチング素子42は初期状態において遮断状態である。このため、第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御中、つまりステップS101〜ステップS104の処理の実行中は、スイッチング素子42は遮断状態となっている。
その後、ステップS107にて、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpを把握する。そして、ステップS108にて、上記インピーダンスZpが許容範囲内に収まっているか否かを判定する。
高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpが許容範囲内に収まっている場合には、そのまま本処理を終了する。一方、上記インピーダンスZpが許容範囲外である場合には、ステップS109にて、可変抵抗41の抵抗値の可変制御を行う。具体的には、可変抵抗41の抵抗値を、未設定の抵抗値、詳細には高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpが未測定の抵抗値に設定する。
なお、可変抵抗41の抵抗値の可変制御としては、例えば初期値から順次抵抗値を上げる又は下げる態様が考えられる。但し、これに限られず、可変制御の態様としては任意である。例えば高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpと充電に適した入力インピーダンスZtとのずれ量を考慮して、優先的に設定する抵抗値を絞り込む構成としてもよい。
そして、ステップS109の後はステップS107に戻る。つまり、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpが許容範囲内に収まるまで、可変抵抗41の抵抗値の可変制御を行う。
なお、可変抵抗41の抵抗値をいずれの値に設定した場合であっても、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpが許容範囲外である場合には、異常があるとして異常報知を行い、本処理を終了し、電力伝送を中止してもよい。また、異常報知に代えて、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpが充電に適した入力インピーダンスZtに最も近づいた場合の可変抵抗41の抵抗値を設定して、本処理を終了し、電力伝送を行ってもよい。
次に、本実施形態の作用について説明する。
高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpと充電に適した入力インピーダンスZtとの間にずれが生じた場合、当該ずれが許容範囲内に収まるよう第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御が行われる。そして、第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御のみでは、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpが許容範囲内に収まらない場合には、可変抵抗41と第1インピーダンス変換器31とが接続される。そして、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpが許容範囲内に収まるように可変抵抗41の抵抗値の可変制御が行われる。
以上詳述した本実施形態によれば以下の優れた効果を奏する。
(1)送電器13(1次側コイル13a)の入力側、詳細には高周波電源12と送電器13との間に、複数のインピーダンス変換器31,32を有する1次側インピーダンス変換器群G1と、1次側インピーダンス変換器群G1とは別に可変抵抗41を設けた。そして、可変抵抗41と、1次側インピーダンス変換器群G1の第1インピーダンス変換器31とが導通された導通状態、又は、可変抵抗41と第1インピーダンス変換器31とが遮断された遮断状態に切り替わるスイッチング素子42を設けた。これにより、スイッチング素子42が導通状態である場合には、高周波電力は、可変抵抗41及び1次側インピーダンス変換器群G1を介して送電器13に供給されるため、可変抵抗41及び1次側インピーダンス変換器群G1が協働してインピーダンス変換を行うこととなる。一方、スイッチング素子42が遮断状態である場合には、高周波電力は1次側インピーダンス変換器群G1のみを介して送電器13に供給され、可変抵抗41には高周波電力は供給されない。これにより、可変抵抗41を用いたインピーダンスの調整が必要な場合には、スイッチング素子42を導通状態にする一方、可変抵抗41を用いたインピーダンスの調整が不要な場合には、スイッチング素子42を遮断状態にすることにより、インピーダンスの調整を好適に行いつつ、不要な電力損失を抑制することができる。
(2)インピーダンスの調整に用いられる抵抗として抵抗値が可変の可変抵抗41を採用した。これにより、抵抗値が固定の抵抗を用いる場合と比較して、インピーダンスの調整可能範囲が広くなる。よって、より好適にインピーダンスの調整を行うことができる。
(3)1次側インピーダンス変換器群G1(詳細には第1インピーダンス変換器31)の定数を可変とした。これにより、可変抵抗41の抵抗値及び第1インピーダンス変換器31の定数の双方が可変となっているため、インピーダンスの調整可能範囲が、より広くなっている。これにより、送電器13及び受電器23の位置ずれが大きい場合であっても、好適に電力伝送を行うことができる。
(4)スイッチング素子42は、第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御が行われる場合には遮断状態であり、第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御後において更にインピーダンスの調整を行う場合に、遮断状態から導通状態に切り替わる構成とした。これにより、可変抵抗41を用いたインピーダンスの調整を行う前に、第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御によるインピーダンスの調整を行うことを通じて、可変抵抗41に高周波電力が供給されることによる電力損失を可能な限り回避することができる。また、第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御によるインピーダンスの調整では対応できない場合には、スイッチング素子42を遮断状態から導通状態に切り替えることにより、インピーダンスの更なる調整を行うことができる。これにより、第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御ではインピーダンスの調整が困難な場合であっても、安定した電力伝送を実現できる。
(5)ここで、通常の使用態様(駐車態様)のばらつきによって生じ得る高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpと充電に適した入力インピーダンスZtとのずれ量は、ある程度決まっている。このため、第1インピーダンス変換器31の定数の可変範囲を上記ずれ量に対応させて設定することが想定される。一方、通常の使用態様と比較して発生頻度は低いが、通常とは異なる使用態様で非接触の電力伝送を行う場合にも、安定して電力伝送を行うことができることが望まれる。しかしながら、このような発生頻度が低い場合にも対応するべく、定数が可変のインピーダンス変換器等を別途設けたり、第1インピーダンス変換器31の定数の可変範囲を広くしたりすることは、構成の簡素化等の観点から好ましくない。
詳述すると、例えば可変範囲の広い可変インダクタや可変キャパシタを設ける場合には、可変インダクタや可変キャパシタが大型となったり、そもそもそのような可変範囲を有する素子が汎用品になかったりする場合がある。かといって、複数の汎用品の組み合わせで可変範囲を拡大しようとすると、部品点数の増加、制御対象の増加に伴う制御の複雑化が懸念される。また、定数の異なる複数のLC回路のうちいずれかを選択することにより定数の可変制御を実現する構成においては、広い可変範囲に対応するべくLC回路の数を増やす必要が生じ、同じく部品点数の増加及び大型化が懸念される。
これに対して、本実施形態では、1次側インピーダンス変換器群G1とは別に、可変キャパシタ等と比較して可変範囲の広いものが得られ易く且つ簡素な可変抵抗41と、スイッチング素子42とを設けた。これにより、上記不都合の回避と、通常とは異なる使用態様における安定した電力伝送との両立を図ることができる。
(6)第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御では高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpが許容範囲内に収まらない場合には、第1インピーダンス変換器31の取り得る定数のうち、上記インピーダンスZpが目標のインピーダンスとしての充電に適した入力インピーダンスZtに最も近づいた時の定数を設定する。その後、可変抵抗41を用いたインピーダンスの調整を行う構成とした。これにより、可能な限り目標のインピーダンスに近づいた状態で可変抵抗41によるインピーダンスの調整を行うことができる。
(第2実施形態)
目標のインピーダンスとしての特定抵抗値Routは、送電器13及び受電器23の構成(各コイル13a,23aの形状及びインダクタンスや各コンデンサ13b,23bのキャパシタンス等)、送電器13及び受電器23の相対位置によって決定される。このため、送電器13及び受電器23が基準位置からずれた場合、すなわち送電器13及び受電器23の相対位置が変動した場合、特定抵抗値Routが変動する。
これに対して、図3に示すように、本実施形態では、車両側機器21は、2次側インピーダンス変換器群G2とは別に、可変抵抗51及びスイッチング素子52が直列に接続された直列接続体50を備えている。直列接続体50は、受電器23と第3インピーダンス変換器33との間に設けられており、受電器23及び第3インピーダンス変換器33に対して並列に接続されている。詳細には、車両側機器21には、受電器23と第3インピーダンス変換器33とを接続し、且つ、高周波電力の伝送に用いられる2つの配線L3,L4が設けられており、直列接続体50は、上記2つの配線L3,L4の双方に接続されている。
スイッチング素子52は、可変抵抗51と第3インピーダンス変換器33(2次側インピーダンス変換器群G2)とが導通した導通状態(オン状態)、又は、可変抵抗51と第3インピーダンス変換器33とが遮断された遮断状態(オフ状態)に切り替わる。
かかる構成によれば、スイッチング素子52が導通状態である場合には、受電器23にて受電された高周波電力は、可変抵抗51及び2次側インピーダンス変換器群G2を介して負荷22に供給(伝送)される。一方、スイッチング素子52が遮断状態である場合には、受電器23にて受電された高周波電力は、可変抵抗51を介することなく、2次側インピーダンス変換器群G2を介して負荷22に供給される。
ちなみに、スイッチング素子52は、初期状態において遮断状態である。このため、通常は、可変抵抗51には高周波電力は供給されないようになっている。また、可変抵抗51の初期値は、可変抵抗51に電流が流れにくいように第3インピーダンス変換器33の入力端から負荷22までのインピーダンスよりも高く設定されている。
既に説明した通り、2次側インピーダンス変換器群G2、詳細には第3インピーダンス変換器33の定数は可変となっている。第3インピーダンス変換器33の定数の可変範囲は、例えば通常の使用態様において発生し得る送電器13及び受電器23の位置ずれに対応可能に設定されている。詳細には、例えば第3インピーダンス変換器33の定数の可変範囲は、設置面にあるガイド部のガイドに基づき駐車した場合の車両の駐車位置のばらつき(送電器13及び受電器23の位置ずれ)に基づく、受電器23の出力端から負荷22までのインピーダンスZqと特定抵抗値Routとのずれを補償することができる程度に設定されている。
なお、第3インピーダンス変換器33の初期値は、送電器13及び受電器23が基準位置に配置されており、スイッチング素子52が遮断状態である場合に、受電器23の出力端から負荷22までのインピーダンスZqが特定抵抗値Routとなるよう設定されている。また、第3インピーダンス変換器33の定数を可変とする具体的な構成は第1実施形態の第1インピーダンス変換器31と同様であるため、説明を省略する。
車両側機器21は、受電器23にて受電された高周波電力の電圧波形及び電流波形を測定する2次側測定器53を備えている。2次側測定器53は、その測定結果を車両側コントローラ24に送信する。
車両側コントローラ24は、送電器13及び受電器23が磁場共鳴可能な位置に配置された状況において高周波電源12から高周波電力が供給されている場合に、各測定器43,53の測定結果に基づいて、第3インピーダンス変換器33の定数の可変制御及びスイッチング素子52のスイッチング制御等を行う2次側調整処理を実行する。
図4を用いて2次側調整処理について説明する。なお、本実施形態では、2次側調整処理の実行中は、高周波電源12から高周波電力が常時供給されている。
まずステップS201にて、各測定器43,53の測定結果に基づいて伝送効率を算出(測定)する。具体的には、車両側コントローラ24は、電源側コントローラ14に対して1次側測定器43に供給されている高周波電力の電力値を要求する。電源側コントローラ14は、その要求に基づいて、1次側測定器43の測定結果を取得し、その測定結果から1次側測定器43に供給されている高周波電力の電力値を算出する。そして、電源側コントローラ14は、算出された電力値を車両側コントローラ24に送信する。車両側コントローラ24は、2次側測定器53の測定結果から受電器23にて受電された高周波電力の電力値を算出し、その電力値と、電源側コントローラ14から取得した電力値とに基づいて、伝送効率を算出する。
続く、ステップS202では、上記ステップS201にて算出された伝送効率が予め定められた閾値効率以上であるか否かを判定する。閾値効率は、例えば受電器23の出力端から負荷22までのインピーダンスZqが特定抵抗値Routとなっている状況における伝送効率又はそれよりも所定のマージン分だけ低い値に設定されている。なお、閾値効率については、これに限られず、電力伝送に支障がない伝送効率であれば任意である。
伝送効率が閾値効率以上である場合には、インピーダンスの調整の必要がないとして、そのまま本処理を終了する。一方、伝送効率が閾値効率未満である場合、受電器23の出力端から負荷22までのインピーダンスZqと、特定抵抗値Routとの間にずれがあることを意味する。この場合、ステップS203に進み、第3インピーダンス変換器33において未設定の定数があるか否かを判定する。なお、ステップS203の具体的な処理内容については、第1実施形態のステップS103と同様であるため、説明を省略する。
第3インピーダンス変換器33において未設定の定数が存在する場合には、ステップS204に進み、第3インピーダンス変換器33の定数の可変制御を行う。詳細には、第3インピーダンス変換器33の定数を、未設定の定数のうちいずれかに設定する。そして、ステップS201に戻る。
第3インピーダンス変換器33において未設定の定数が存在しない場合、第3インピーダンス変換器33の取り得る定数を全て設定したにも関わらず伝送効率が閾値効率以上とならないことを意味する。すなわち、第3インピーダンス変換器33の定数の可変制御では、特定抵抗値Routに対する受電器23の出力端から負荷22までのインピーダンスZqのずれを許容範囲内に収めることができないことを意味する。この場合、ステップS203を否定判定し、ステップS205に進む。ステップS205では、複数の設定した定数のうち、最大効率時の定数、詳細には伝送効率が最大となった時の定数を設定する。
続くステップS206では、遮断状態から導通状態に切り替わるようスイッチング素子52を制御して、可変抵抗51を第3インピーダンス変換器33に接続する。なお、既に説明した通り、スイッチング素子52は、初期状態において遮断状態である。このため、第1実施形態のスイッチング素子42と同様に、第3インピーダンス変換器33の定数の可変制御中、つまりステップS201〜ステップS204の処理の実行中は、スイッチング素子52は遮断状態となっている。
その後、ステップS207にて伝送効率を算出し、ステップS208にて伝送効率が閾値効率以上であるか否かを判定する。伝送効率が閾値効率以上である場合には、そのまま本処理を終了する一方、伝送効率が閾値効率未満である場合には、ステップS209にて可変抵抗の抵抗値の可変制御を行い、ステップS207に戻る。つまり、伝送効率が閾値効率以上となるまで、可変抵抗51の抵抗値の可変制御を行う。
ちなみに、伝送効率が閾値効率以上となるように、第3インピーダンス変換器33の定数又は可変抵抗51の抵抗値の可変制御を行う処理は、受電器23の出力端から負荷22までのインピーダンスZqと特定抵抗値Routとのずれを低減させる処理であるとも言える。
なお、可変抵抗51の抵抗値をいずれの値に設定した場合であっても、伝送効率が閾値効率未満である場合には、異常があるとして異常報知を行い、本処理を終了し、電力伝送を中止してもよい。また、異常報知に代えて、伝送効率が閾値効率に最も近づいた場合の可変抵抗51の抵抗値を設定して、本処理を終了し、電力伝送を行ってもよい。
次に本実施形態の作用について説明する。
受電器23の出力端から負荷22までのインピーダンスZqと、特定抵抗値Routとの間にずれが生じて伝送効率が閾値効率未満となった場合、伝送効率が閾値効率以上となるように第3インピーダンス変換器33の定数の可変制御が行われる。この場合、第3インピーダンス変換器33の定数の可変制御のみでは、伝送効率が閾値効率以上とならない場合には、可変抵抗51と第3インピーダンス変換器33とが接続される。そして、伝送効率が閾値効率以上となるように可変抵抗51の抵抗値の可変制御が行われる。
以上詳述した本実施形態によれば、上述した(2)及び(5)と同様の効果に加えて、以下の優れた効果を奏する。
(7)受電器23(2次側コイル23a)と負荷22との間に、複数のインピーダンス変換器33,34を有する2次側インピーダンス変換器群G2と、2次側インピーダンス変換器群G2とは別に可変抵抗51を設けた。そして、可変抵抗51と2次側インピーダンス変換器群G2の第3インピーダンス変換器33とが導通された導通状態、又は、可変抵抗51と第3インピーダンス変換器33とが遮断された遮断状態に切り替わるスイッチング素子52を設けた。これにより、スイッチング素子52が導通状態である場合には、受電器23にて受電された高周波電力は、可変抵抗51及び2次側インピーダンス変換器群G2を介して負荷22に供給されるため、可変抵抗51及び2次側インピーダンス変換器群G2が協働してインピーダンス変換を行うこととなる。一方、スイッチング素子52が遮断状態である場合には、高周波電力は2次側インピーダンス変換器群G2のみを介して負荷22に供給され、可変抵抗51には高周波電力は供給されない。これにより、インピーダンスの調整を好適に行いつつ、不要な電力損失を抑制することができる。
(8)2次側インピーダンス変換器群G2(詳細には第3インピーダンス変換器33)の定数を可変とした。これにより、可変抵抗51の抵抗値及び第3インピーダンス変換器33の定数の双方が可変となっているため、インピーダンスの調整可能範囲が、より広くなっている。これにより、送電器13及び受電器23の位置ずれが大きい場合であっても、好適に電力伝送を行うことができる。
(9)スイッチング素子52は、第3インピーダンス変換器33の定数の可変制御が行われる場合には遮断状態であり、第3インピーダンス変換器33の定数の可変制御後において更にインピーダンスの調整を行う場合に、遮断状態から導通状態に切り替わる構成とした。これにより、可変抵抗51に高周波電力が供給されることによる電力損失を可能な限り回避することができる。また、第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御によるインピーダンスの調整では対応できない場合には、スイッチング素子52を遮断状態から導通状態に切り替えることにより、インピーダンスの更なる調整を行うことができる。これにより、第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御ではインピーダンスの調整が困難な場合であっても、安定した電力伝送を実現できる。
(10)第3インピーダンス変換器33の定数の可変制御では伝送効率が閾値効率以上とならない場合には、第3インピーダンス変換器33の取り得る定数のうち伝送効率が最大となった時の定数を設定して、可変抵抗51を用いたインピーダンスの調整を行う。これにより、可能な限り伝送効率が閾値効率に近づいた状態で可変抵抗51によるインピーダンスの調整を行うことができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 各実施形態では、インピーダンスを調整するものとして、抵抗値が可変の可変抵抗41,51を採用したが、これに限られず、抵抗値が固定の抵抗を採用してもよい。この場合であっても、スイッチング素子42,52が遮断状態から導通状態に切り替わることにより、抵抗によるインピーダンス変換が行われる。但し、より好適にインピーダンスの調整をできる点に着目すれば、抵抗値は可変である方が好ましい。
○ 第1実施形態では、可変抵抗41は、高周波電源12及び第1インピーダンス変換器31に対して並列に接続されていたが、これに限られない。例えば、図5に示すように、可変抵抗41を高周波電源12及び第1インピーダンス変換器31に対して直列に接続してもよい。この場合、2つの配線L1,L2のうち一方の配線L1を、第1配線L11と第2配線L12とを有する二又構造とするとともに、電力伝送経路を構成する配線を、第1配線L11又は第2配線L12に切り替えるリレー61を設けるとよい。そして、第2配線L12のみに可変抵抗41を設けるとよい。また、電源側コントローラ14は、通常時には第1配線L11を介して高周波電力が伝送されるようリレー61を制御し、第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御に加えて更にインピーダンスの調整が必要な場合には、第2配線L12を介して高周波電力が伝送されるようリレー61を制御するとよい。なお、第1配線L11を介して高周波電力が伝送される状態が「遮断状態」に対応し、第2配線L12を介して高周波電力が伝送される状態が「導通状態」に対応する。
ちなみに、電力損失の低減の観点に着目すれば、上記可変抵抗41の抵抗値は小さい方が好ましい。つまり、抵抗を直列に接続する場合には、並列に接続する場合と比較して、抵抗値が小さく、耐圧が小さい抵抗を選択するとよい。
なお、第2実施形態についても同様に、可変抵抗51を受電器23及び第3インピーダンス変換器33に対して直列に接続してもよい。
○ また、各実施形態と上記別例とを組み合わせてもよい。つまり、地上側機器11は、高周波電源12及び第1インピーダンス変換器31に直列に接続され得る抵抗と、高周波電源12及び第1インピーダンス変換器31に並列に接続され得る抵抗とを備えていてもよい。同様に、車両側機器21は、受電器23及び第3インピーダンス変換器33に直列に接続され得る抵抗と、受電器23及び第3インピーダンス変換器33に並列に接続され得る抵抗とを備えていてもよい。
○ 第1実施形態では、直列接続体40は1つのみ設けられていたが、これに限られない。例えば、図6に示すように、複数の直列接続体70,80が互いに並列に接続されていてもよい。複数の直列接続体70,80のうち第1直列接続体70は、抵抗値が固定の第1抵抗71と第1スイッチング素子72とを有し、第2直列接続体80は、抵抗値が固定の第2抵抗81と第2スイッチング素子82とを有する。かかる構成によれば、各スイッチング素子72,82のスイッチング制御を行うことにより、各直列接続体70,80による合成抵抗値が可変となる。これにより、複数種類の抵抗値を実現できる。よって、抵抗値が可変の可変抵抗41,51を用いることなく、インピーダンスの調整を好適に行うことができる。
なお、第2実施形態についても同様に、互いに並列に接続された複数の直列接続体を設けてもよい。
○ 上記別例においては、第1抵抗71の抵抗値と、第2抵抗81の抵抗値とは同一でもよいし、異なっていてもよい。また、抵抗値が固定の抵抗71,81に代えて、抵抗値が可変の可変抵抗を用いてもよい。
○ また、上記別例において、直列接続体の数は2つに限られず、3つ以上であってもよい。さらに、互いに並列に接続された複数の直列接続体を、高周波電源12及び第1インピーダンス変換器31、又は、受電器23及び第3インピーダンス変換器33に対して直列に設けてもよい。この場合、抵抗がないバイパス線を別途設け、必要に応じて電力伝送経路を切り替えるとよい。
○ 各実施形態では、インピーダンス変換器31,33の定数の可変制御が行われた後に、可変抵抗41,51とインピーダンス変換器31,33とが接続され、当該可変抵抗41,51の抵抗値の可変制御が行われる場合がある構成であったが、これに限られず、可変制御を行う順序が逆であってもよい。但し、電力損失の観点に着目すれば、可能な限りインピーダンス変換器31,33の定数の可変制御で対応する方が好ましい。
○ 第1実施形態の直列接続体40と、第2実施形態の直列接続体50との双方を設ける構成としてもよい。この場合、2次側調整処理の実行後に、1次側調整処理を実行するとよい。これにより、2次側調整処理によって送電器13の入力端から負荷22までのインピーダンスZinが変動して、1次側調整処理を再度実行する必要が生じるという処理の重複を回避することができる。
○ 各インピーダンス変換器31〜34の具体的な構成については、任意である。例えばLC回路で構成されていてもよいし、トランスで構成されていてもよい。
○ また、LC回路の具体的な構成は任意であり、例えばL型、逆L型、π型及びT型のいずれかであってもよいし、これ以外であってもよい。なお、高周波電源12の一部としてD級増幅器を用いる場合には、第1インピーダンス変換器31はL型以外を用いるとよい。
○ 各実施形態では、1次側インピーダンス変換器群G1は、複数のインピーダンス変換器31,32を有する多段構成であったが、これに限られない。例えば第2インピーダンス変換器32を省略してもよい。2次側インピーダンス変換器群G2についても同様に、第4インピーダンス変換器34を省略してもよい。要は、「インピーダンス変換部」とは、1つのインピーダンス変換器で構成されていてもよいし、複数のインピーダンス変換器で構成されていてもよい。但し、インピーダンス変換器を多段にすることにより、1つのインピーダンス変換器における定数を小さくすることができる点に着目すれば、多段構成の方が好ましい。
○ 1次側調整処理及び2次側調整処理(以降単に調整処理という)の実行タイミングとしては任意である。例えば、車両用バッテリの充電を行う前に実行してもよいし、車両用バッテリの充電中に定期的に実行してもよい。
○ 調整処理において、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpの把握時や伝送効率の算出時には、高周波電源12による電力供給を行う一方、インピーダンス変換器31,33の定数の可変制御時や、可変抵抗41,51の抵抗値の可変制御時には、高周波電源12による電力供給を停止してもよい。
○ 例えば、高周波電源12から充電用電力を供給して車両用バッテリの本格的な充電を行う前に、高周波電源12から、充電用電力よりも電力値が小さい調整用電力を供給する構成にあっては、調整用電力が供給されている状況にて調整処理を実行するとよい。この場合、電力値が異なることに起因する負荷22のインピーダンスZLの変動に対応させて、DC/DCコンバータのスイッチング素子のオンオフのデューティ比を調整することにより、負荷22のインピーダンスZLを一定にするとよい。また、デューティ比の調整に代えて、負荷22とは別に、供給される高周波電力の電力値に関わらず一定の抵抗値を有する固定抵抗、及び、高周波電力の供給先を負荷22又は固定抵抗に切り替えるリレーを設け、固定抵抗に高周波電力が供給されている状況にて調整処理を行う構成としてもよい。
○ ここで、整流器の入力端から車両用バッテリまでのインピーダンスZLが一定となるようにデューティ比が調整されることに着目すれば、DC/DCコンバータは、整流器の入力端から車両用バッテリまでのインピーダンスZLが所定値となるようにインピーダンス変換を行うインピーダンス変換部であるとも言える。そして、高周波電源12から供給される高周波電力の電力値(受電器23にて受電される高周波電力の電力値)に応じて変動する車両用バッテリのインピーダンスの変動に対応させたデューティ比の調整が、インピーダンスの可変制御に対応する。この場合、例えば直列接続体を、整流器とDC/DCコンバータとの間に設け、上記デューティ比の調整では上記所定値に合わせることができない場合に、上記直列接続体の抵抗を用いたインピーダンスの調整を行ってもよい。
なお、上記構成においては、車両用バッテリが負荷に対応する。つまり、負荷とは、受電器23にて受電された高周波電力、又は、当該高周波電力が整流された直流電力が供給されるものである。
○ 各実施形態では、DC/DCコンバータのスイッチング素子のオンオフのデューティ比の調整により負荷22のインピーダンスZLは一定となっていたが、これに限られず、上記デューティ比の調整を行わない構成としてもよいし、DC/DCコンバータを省略してもよい。この場合、高周波電源12から供給される高周波電力の電力値が変更された場合に負荷22のインピーダンスZLが変動し、受電器23の出力端から負荷22までのインピーダンスZqが特定抵抗値Routからずれる。また、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpが充電に適した入力インピーダンスZtからずれる。これらのずれに対応するべく、各コントローラ14,24は、高周波電源12から供給される高周波電力の電力値の変更が行われた場合に調整処理を実行するとよい。
○ 第1実施形態では、直列接続体40は、高周波電源12と第1インピーダンス変換器31との間に設置されていたが、これに限られず、設置位置は送電器13(1次側コイル13a)の入力側であれば任意である。例えば、第1インピーダンス変換器31及び第2インピーダンス変換器32の間や、第2インピーダンス変換器32と送電器13との間に直列接続体40を配置してもよい。
○ 同様に、第2実施形態において、直列接続体50の設置位置は、受電器23(2次側コイル23a)と負荷22との間であれば任意である。例えば、第3インピーダンス変換器33と第4インピーダンス変換器34との間や、第4インピーダンス変換器34と負荷22との間に直列接続体50を配置してもよい。要は、直列接続体は、高周波電源12から負荷(負荷22又は車両用バッテリ)までの間、すなわち高周波電力の電力伝送経路上のいずれかに設けられていればよい。
○ ステップS202の判定処理にて用いられる閾値効率(第1閾値効率という)と、ステップS208の判定処理にて用いられる閾値効率(第2閾値効率という)とを、異ならせてもよい。例えば、第1閾値効率を第2閾値効率よりも高くしてもよい。これにより、通常の使用態様時には比較的高い伝送効率での電力伝送を実現する一方、通常とは異なる使用態様時(比較的位置ずれが大きな場合)には、伝送効率の低下を、ある程度許容しつつ、電力伝送を行わせることができる。
○ 同様に、ステップS102の判定処理にて用いられる許容範囲(第1許容範囲という)と、ステップS108の判定処理にて用いられる許容範囲(第2許容範囲という)とを異ならせてもよい。
○ 調整処理の処理主体は任意である。例えば、車両側コントローラ24が1次側調整処理を実行してもよい。この場合、電源側コントローラ14は、処理に必要な情報(例えば1次側測定器43の測定結果等)を車両側コントローラ24に送信する。車両側コントローラ24は、電源側コントローラ14に対して各種指令等を送信し、電源側コントローラ14はその指令に基づいて、可変抵抗41の抵抗値又は第1インピーダンス変換器31の定数の可変制御やスイッチング素子42のスイッチング制御を行うとよい。同様に、電源側コントローラ14が2次側調整処理を実行してもよいし、各コントローラ14,24とは別のコントローラが調整処理を実行してもよい。
○ 第2実施形態において、第3インピーダンス変換器33の定数の可変制御によって得られた伝送効率の最大値(第1最大値という)と、可変抵抗51の抵抗値の可変制御によって得られた伝送効率の最大値(第2最大値という)とを比較して、第1最大値が第2最大値よりも高い場合には、スイッチング素子52を導通状態から遮断状態に切り替えてもよい。
○ 第2インピーダンス変換器32及び第4インピーダンス変換器34の定数は、固定であってもよいし、可変であってもよい。
○ 1次側インピーダンス変換器群G1(第1インピーダンス変換器31)の定数は固定であってもよいし、2次側インピーダンス変換器群G2(第3インピーダンス変換器33)の定数は固定であってもよい。
○ 第1実施形態では、2次側インピーダンス変換器群G2の定数の可変制御の後に1次側調整処理を実行したが、これに限られず、1次側調整処理の実行後に、2次側インピーダンス変換器群G2の定数の可変制御を行ってもよい。
○ 2次側インピーダンス変換器群G2は、受電器23の出力端から負荷22までのインピーダンスZqを特定抵抗値Routに近づけるようインピーダンス変換を行うものであったが、これに限られない。例えば、高周波電源12として電力源を用いる構成においては、2次側インピーダンス変換器群G2は、受電器23の出力端から負荷22までのインピーダンスZqと、受電器23の出力端から高周波電源12までのインピーダンスとが整合するようにインピーダンス変換するものであってもよい。
○ 各実施形態では、1次側インピーダンス変換器群G1は、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpが充電に適した入力インピーダンスZtに近づくようインピーダンス変換を行う構成であったが、これに限られず、例えば力率が改善される(リアクタンスが0に近づく)ようにインピーダンス変換を行う構成であってもよい。
○ また、高周波電源12として電力源を用いる場合には、1次側インピーダンス変換器群G1は、高周波電源12の出力端から負荷22までのインピーダンスZpが高周波電源12の出力インピーダンスと整合するようにインピーダンス変換するものであってもよい。この場合、1次側測定器43は、送電器13から高周波電源12に向かう反射波電力を測定する。
○ 高周波電源12は、電圧源、電流源及び電力源のいずれであってもよい。
○ 高周波電源12から供給される高周波電力の波形は任意であり、例えば正弦波であってもよいし、矩形波であってもよい。
○ 高周波電源12を省略してもよい。この場合、系統電源と第1インピーダンス変換器31とを接続する。
○ 各実施形態では、送電器13の共振周波数と受電器23の共振周波数とは同一に設定されていたが、これに限られず、電力伝送が可能な範囲内で両者を異ならせてもよい。
○ 各実施形態では、送電器13と受電器23とは同一の構成であったが、これに限られず、異なる構成であってもよい。
○ 各実施形態では、1次側コイル13aと1次側コンデンサ13bとが並列に接続されていたが、これに限られず、直列に接続されていてもよい。同様に、2次側コイル23aと2次側コンデンサ23bとが直列に接続されていてもよい。
○ 各実施形態では、各コンデンサ13b,23bが設けられていたが、これらを省略してもよい。この場合、各コイル13a,23aの寄生容量を用いて磁場共鳴させる。
○ 各実施形態では、非接触の電力伝送を実現させるために磁場共鳴を用いたが、これに限られず、電磁誘導を用いてもよい。
○ 各実施形態では、非接触電力伝送装置10は、車両に適用されていたが、これに限られず、他の機器に適用してもよい。例えば、携帯電話のバッテリを充電するのに適用してもよい。
○ 送電器13は、1次側コイル13a及び1次側コンデンサ13bからなる共振回路と、その共振回路と電磁誘導で結合する1次側結合コイルとを有する構成であってもよい。同様に、受電器23は、2次側コイル23a及び2次側コンデンサ23bからなる共振回路と、その共振回路と電磁誘導で結合する2次側結合コイルとを有する構成であってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(イ)前記1次側コイルに前記交流電力を供給可能な交流電源を備え、
前記インピーダンス変換部は、前記交流電源と前記1次側コイルとの間に設けられ、前記交流電源の出力端のインピーダンスが予め定められた1次側特定インピーダンスに近づくようインピーダンス変換を行うものである請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の送電機器。
(ロ)前記インピーダンス変換部は、直列に接続された複数のインピーダンス変換器を備えている請求項1〜4及び(イ)のうちいずれか一項に記載の送電機器。
(ハ)前記インピーダンス変換部は、前記2次側コイルの出力端から前記負荷までのインピーダンスが、予め定められた2次側特定インピーダンスに近づくようインピーダンス変換を行うものである請求項5に記載の受電機器。
なお、本技術的思想に着目した場合、「前記インピーダンス変換部のインピーダンスの可変制御後において更にインピーダンスの調整を行う場合」とは、例えばインピーダンス変換部のインピーダンスを可変させても、2次側特定インピーダンスに対する2次側コイルの出力端から負荷までのインピーダンスのずれが許容範囲外となっている場合である。
10…非接触電力伝送装置、11…地上側機器(送電機器)、12…高周波電源、13a…1次側コイル、14…電源側コントローラ、21…車両側機器(受電機器)、22…負荷、23a…2次側コイル、24…車両側コントローラ、31〜34…インピーダンス変換器、40,50…直列接続体、41,51…可変抵抗、42,52…スイッチング素子、43,53…測定器。

Claims (6)

  1. 交流電力が供給される1次側コイルを有し、2次側コイルを有する受電機器に対して非接触で前記交流電力を送電可能な送電機器において、
    前記1次側コイルの入力側に設けられ、インピーダンス変換を行うインピーダンス変換部と、
    前記インピーダンス変換部とは別に設けられた抵抗と、
    前記抵抗と前記インピーダンス変換部とが導通され、前記交流電力が前記抵抗及び前記インピーダンス変換部を介して前記1次側コイルに供給される導通状態、又は、前記抵抗と前記インピーダンス変換部とが遮断され、前記交流電力が前記インピーダンス変換部を介して前記1次側コイルに供給される遮断状態に切り替わるスイッチング素子と、
    を備えていることを特徴とする送電機器。
  2. 前記抵抗は、抵抗値が可変の可変抵抗である請求項1に記載の送電機器。
  3. 前記抵抗と前記スイッチング素子とが直列に接続された直列接続体を複数備え、
    前記複数の直列接続体は、互いに並列に接続されている請求項1又は請求項2に記載の送電機器。
  4. 前記インピーダンス変換部のインピーダンスは可変であり、
    前記スイッチング素子は、前記インピーダンス変換部のインピーダンスの可変制御が行われている場合には前記遮断状態であり、前記インピーダンス変換部のインピーダンスの可変制御後において更にインピーダンスの調整を行う場合に、前記遮断状態から前記導通状態に切り替わる請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の送電機器。
  5. 交流電力が供給される1次側コイルを有する送電機器から非接触で前記交流電力を受電可能な受電機器において、
    前記1次側コイルから非接触で前記交流電力を受電可能な2次側コイルと、
    負荷と、
    前記2次側コイル及び前記負荷の間に設けられ、インピーダンス変換を行うインピーダンス変換部と、
    前記インピーダンス変換部とは別に設けられた抵抗と、
    前記抵抗と前記インピーダンス変換部とが導通され、前記抵抗及び前記インピーダンス変換部を介して前記2次側コイルから前記負荷に向けて電力伝送が行われる導通状態、又は、前記抵抗と前記インピーダンス変換部とが遮断され、前記インピーダンス変換部を介して前記2次側コイルから前記負荷に向けて電力伝送が行われる遮断状態に切り替わるスイッチング素子と、
    を備えていることを特徴とする受電機器。
  6. 交流電力を供給可能な交流電源と、
    前記交流電力が供給される1次側コイルと、
    前記1次側コイルから非接触で前記交流電力を受電可能な2次側コイルと、
    負荷と、
    を備えた非接触電力伝送装置において、
    前記交流電源から前記負荷までの間に設けられ、インピーダンス変換を行うインピーダンス変換部と、
    前記インピーダンス変換部とは別に設けられた抵抗と、
    前記抵抗と前記インピーダンス変換部とが導通され、前記抵抗及び前記インピーダンス変換部を介して電力伝送が行われる導通状態、又は、前記抵抗と前記インピーダンス変換部とが遮断され、前記インピーダンス変換部を介して電力伝送が行われる遮断状態に切り替わるスイッチング素子と、
    を備えていることを特徴とする非接触電力伝送装置。
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