JP2014196659A - 界壁の防火措置構造 - Google Patents
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Abstract
Description
具体的には建築基準法施行令第114条には共同住宅の各住宅間の界壁は準耐火構造としなければならないことが定められている。
図5および図6は法令上求められる界壁の構造を説明するための模式部分断面図である。
図5に示される界壁200の場合は、厚さ12mm以上の石膏ボード1,1の間に密度20kg/m3、厚さ25mm以上のグラスウール2が設置されている。
また図6に示される界壁210の場合は、厚さ12mm以上の石膏ボード1,1が二枚ずつ合計四枚使用されていて、内部にグラスウール2が設置されていない点が、先の界壁200の場合と異なる。
前記界壁200、210はそれぞれ国土交通省(旧建設省)告示第1827号を満たすことから、一般的な界壁の構造として採用されている。
これらの一般的な界壁は防火面には優れる。しかしこれらの一般的な界壁は遮音性能は必ずしも十分ではなく、共同住宅の隣戸間の騒音が実際に住民間のトラブルに発展することもある。
これらの一般的な界壁を厚くすることにより遮音性能を向上させることはできるが、前記界壁が厚くなればなるほど室内の有効面積が減少する。また遮音措置を追加することが容易ではなく界壁の施工も煩雑になる問題があった。
発泡ポリスチレンフォームは遮音性に優れることから、提案された界壁は遮音性に優れるとされる。
しかし前記発泡スチレンフォームは遮音性に優れる反面、燃えやすいという欠点を有する。火災等の際に前記界壁表面は燃えなくても前記発泡スチレンフォームの発火点以上に前記界壁内部が熱せられると前記発泡スチレンフォームが燃えだして、前記界壁内部で延焼が生じる可能性がある。
[1]耐火ボードと耐火ボードとの間に熱膨張性耐火樹脂材を設置してなる界壁の防火措置構造を提供するものである。
[2]前記耐火ボードが、無機ボードおよび金属ボードの少なくとも一方からなり、
前記熱膨張性耐火樹脂材が、熱膨張性耐火シートおよび熱膨張性耐火ブロックの少なくとも一方からなる、上記[1]に記載の界壁の防火措置構造を提供するものである。
[3]前記熱膨張性耐火樹脂材が、反応硬化性樹脂成分、熱膨張成分および無機充填材を少なくとも含む熱膨張性耐火材料を成形してなる、上記[1]または[2]に記載の界壁の防火措置構造を提供するものである。
[4]前記熱膨張性耐火材料に含まれる反応硬化性樹脂成分が、ウレタン樹脂、イソシアヌレート樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂およびシリコーン樹脂からなる群から選ばれる少なくとも一つである、上記[1]〜[3]のいずれかに記載の界壁の防火措置構造を提供するものである。
[5]前記熱膨張性耐火材料に含まれる熱膨張成分が、熱膨張性黒鉛および熱膨張性耐火材料の成形体粉砕品の少なくとも一方を含む、上記[1]〜[4]のいずれかに記載の界壁の防火措置構造を提供するものである。
[6]前記熱膨張性耐火樹脂材が、耐火ボードと耐火ボードとの間に注入後に固化されてなる、上記[1]〜[5]のいずれかに記載の界壁の防火措置構造を提供するものである。
従来の界壁の場合は、内部にグラスウール等の充填材が設置されているか、または内部が空洞であった。このため従来の界壁は遮音性に劣る問題があった。
これに対し本発明に係る界壁の防火措置構造は、内部に遮音性に優れる熱膨張性耐火樹脂材が設置されているため遮音性に優れる。
前記耐火ボードとしては、例えば、金属ボード、セメント系ボード、無機セラミック系ボード等の無機ボード等が挙げられる。
前記金属ボードとしては、例えば、鋼板、銅板、アルミニウム板等が挙げられる。
前記セメント系ボードとしては、例えば、硬質木片セメント板、無機繊維含有スレート板、軽量気泡コンクリート板、モルタル板、プレキャストコンクリート板等が挙げられる。
前記無機セラミック系ボードとしては、例えば、石膏ボード、けい酸カルシウム板、炭酸カルシウム板、ミネラルウール板、窯業系板等が挙げられる。
本発明に使用する熱膨張性耐火樹脂材としては、例えば、熱膨張性耐火シート、熱膨張性耐火ブロック等を挙げることができる。
前記熱膨張性耐火シートとしては、例えば、エポキシ樹脂やゴム等の樹脂成分、リン化合物、中和された熱膨張性黒鉛、無機充填材等を含有する熱膨張性樹脂組成物をシート状に成形してなるもの等を挙げることができる。
また前記熱膨張性耐火シートは、熱膨張性樹脂組成物層と不燃材料層とを少なくとも積層してなるものであればより好ましく、熱膨張性樹脂組成物層、無機繊維層、金属箔層等の一種もしくは二種以上を積層されたものを使用することがさらに好ましい。
前記無機繊維層に使用する無機繊維としては、例えば、ロックウール、セラミックウール、シリカアルミナ繊維、アルミナ繊維、シリカ繊維、ジルコニア繊維、セラミックブランケット等が挙げられる。
前記金属箔層に使用する金属箔としては、例えば、アルミニウム箔、銅箔、ステンレス箔、錫箔、鉛箔、錫鉛合金箔、クラッド箔、鉛アンチ箔等の金属箔等が挙げられる。
前記熱膨張性耐火材料の各成分のうち、まず前記反応硬化性樹脂成分について説明する。
前記反応硬化性樹脂成分としては、例えば、時間の経過と共に前記反応硬化性樹脂成分に含まれる構成成分の反応が進むことにより粘度が増大し、当初は流動性があるが時間の経過と共に流動性を失うものであることが好ましい。
前記反応硬化性樹脂成分としては、具体例を挙げるとするなら、例えば、ウレタン樹脂、イソシアヌレート樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。
前記ウレタン樹脂の硬化剤であるポリイソシアネート化合物としては、例えば、芳香族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート等が挙げられる。
前記脂環族ポリイソシアネートとしては、例えば、シクロヘキシレンジイソシアネート、メチルシクロヘキシレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、ジメチルジシシクロヘキシルメタンジイソシアネート等が挙げられる。
前記ポリイソシアネート化合物は一種もしくは二種以上を使用することができる。
前記ウレタン樹脂の硬化剤は、使い易いこと、入手し易いこと等の理由から、ジフェニルメタンジイソシアネート等であれば好ましい。
前記脂環族ポリオールとしては、例えば、シクロヘキサンジオール、メチルシクロヘキサンジオール、イソホロンジオール、ジシクロヘキシルメタンジオール、ジメチルジシシクロヘキシルメタンジオール等が挙げられる。
前記脂肪族ポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール等が挙げられる。
前記ポリエステルポリオールとしては、例えば、多塩基酸と多価アルコールとを脱水縮合して得られる重合体、ε−カプロラクトン、α−メチル−ε−カプロラクトン等のラクトンを開環重合して得られる重合体、ヒドロキシカルボン酸と上記多価アルコール等との縮合物が挙げられる。
また前記多価アルコールとしては、具体的には、例えば、ビスフェノールA、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、1,6−ヘキサングリコール、ネオペンチルグリコール等が挙げられる。
また前記ヒドロキシカルボン酸としては、具体的には、例えば、ひまし油、ひまし油とエチレングリコールの反応生成物等が挙げられる。
前記活性水素を2個以上有する低分子量活性水素化合物としては、例えば、ビスフェノールA、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール等のジオール類、
グリセリン、トリメチロールプロパン等のトリオール類、
エチレンジアミン、ブチレンジアミン等のアミン類等が挙げられる。
前記当量比が1.2以上ではウレタン樹脂の粘度が高くなりすぎることを防ぐことができ、15以下では良好な接着強度を保つことができる。
イソシアヌレート樹脂の主剤と硬化剤については先のポリウレタン樹脂の場合と同様である。
前記重付加型硬化剤としては、例えば、ポリアミン、酸無水物、ポリフェノール、ポリメルカプタン等が挙げられる。
前記触媒型硬化剤としては、例えば三級アミン類、イミダゾール類、ルイス酸錯体等が挙げられる。
これらエポキシ樹脂の硬化方法は特に限定されず、公知の方法により行うことができる。
前記レゾール型フェノール樹脂組成物は、例えば、主剤としてのレゾール型フェノール樹脂、硬化剤等を含むものである。
フェノール類等とアルデヒド類の混合割合は特に限定はないが、モル比で通常1.0:1.5〜1.0:3.0の範囲である。前記混合割合は、1.0:1.8〜1.0:2.5の範囲であれば好ましい。
前記尿素とホルムアルデヒド等は重合反応により尿素樹脂を形成する。
前記不飽和ポリエステル樹脂の主剤としては、具体的には、例えば、無水マレイン酸、フマル酸等が挙げられる。
前記不飽和ポリエステル樹脂は、必要に応じて無水フタル酸、イソフタル酸等の飽和多塩基酸を併用することもできる。
前記不飽和ポリエステル樹脂の触媒としては、具体的には、例えば、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシオクトエート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサノン等の有機過酸化物等が挙げられる。
前記アルキド樹脂の主剤としては、具体的には、例えば、無水マレイン酸、無水フタル酸、アジピン酸等が挙げられる。
前記油脂としては、例えば、大豆油、ヤシ油、アマニ油等を挙げることができる。
必要に応じて、前記組成物にベンゾグアナミン等を添加することもできる。
前記架橋剤としては、例えば、スチレン、酢酸ビニル等が挙げられる。
前記ジアルキルシリルジオールとしては、具体的には、例えば、ジメチルシリルジオール、ジエチルシリルジオール、ジプロピルシリルジオール等が挙げられる。
前記トリアルキルシリルクロリドとしては、具体的には、例えば、トリメチルシリルクロリド、トリエチルシリルクロリド、トリプロピルシリルクロリド等が挙げられる。
前記トリアルキルシリルジオールとしては、具体的には、例えば、トリメチルシリルオール、トリエチルシリルオール、トリプロピルシリルオール等が挙げられる。
前記反応抑制剤は、ポリシロキサン主鎖の末端に結合し、反応を制御してポリシロキサン主鎖の重合度を制御する役割を果たす。
本発明に使用する反応硬化性樹脂成分は、取り扱い性の面からエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂等であることがより好ましい。
プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン等の低沸点の炭化水素、
ジクロロエタン、プロピルクロリド、イソプロピルクロリド、ブチルクロリド、イソブチルクロリド、ペンチルクロリド、イソペンチルクロリド等の塩素化脂肪族炭化水素化合物、
トリクロルモノフルオロメタン、トリクロルトリフルオロエタン等のフッ素化合物、
CHF3、CH2F2、CH3F、HFC−245fa(1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン)、HFC−365mfc(1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン)等のハイドロフルオロカーボン、
ジクロロモノフルオロエタン、(例えば、HCFC141b(1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン)、HCFC22(クロロジフルオロメタン)、HCFC142b(1−クロロ−1,1−ジフルオロエタン))等のハイドロクロロフルオロカーボン化合物、
ジイソプロピルエーテル等のエーテル化合物、あるいはこれらの化合物の混合物等の有機系物理発泡剤、窒素ガス、酸素ガス、アルゴンガス、二酸化炭素ガス等の無機系物理発泡剤等が挙げられる。
前記反応硬化性樹脂成分に対する整泡剤の使用量は、使用する前記反応硬化性樹脂成分により適宜設定されるが、一例を示すとすれば、例えば、前記樹脂成分100重量部に対して、0.01〜5重量部の範囲であれば好ましい。
前記熱膨張成分は加熱時に膨張するものであるが、かかる熱膨張成分として具体例を挙げるとすれは、例えば、バーミキュライト、カオリン、マイカ、熱膨張性黒鉛等の無機膨張成分、熱膨張性樹脂組成物の成形体粉砕品等を挙げることができる。
かかる成形体粉砕品に使用する熱膨張性耐火シート等の具体例としては、例えば、積水化学工業社製のフィブロック(登録商標。エポキシ樹脂、ゴム樹脂等の樹脂成分、熱膨張性黒鉛等の熱膨張成分、リン化合物、無機充填材等を含む熱膨張性樹脂組成物の成形体)、住友スリーエム社のファイアバリア(クロロプレンゴムとバーミキュライトを含有する樹脂組成物からなるシート材料、膨張率:3倍、熱伝導率:0.20kcal/m・h・℃)、三井金属塗料化学社のメジヒカット(ポリウレタン樹脂と熱膨張性黒鉛を含有する樹脂組成物からなるシート材料、膨張率:4倍、熱伝導率:0.21kcal/m・h・℃)等が挙げられる。
前記熱膨張性樹脂組成物の成形体粉砕品は、5〜20メッシュの範囲のものが好ましい。
前記リン化合物は、難燃性を向上させるため、または窒素化合物、アルコール類等と組み合わせて熱膨張性機能を発現するために用いられる。
トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、キシレニルジフェニルホスフェート等のリン酸エステル、
リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸マグネシウム、 ポリリン酸アンモニウム類のリン酸塩、
下記化学式1で表される化合物等が挙げられる。
スフェート、トリブトキシエチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、トリス(イソプロピルフェニル)ホスフェート、トリス(フェニルフェニル)ホスフェート、トリナフチルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、キシレニルジフェニルホスフェート、ジフェニル(2−エチルヘキシル)ホスフェート、ジ(イソプロピルフェニル)フェニルホスフェート、モノイソデシルホスフェート、2−アクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート、2−メタクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート、ジフェニル−2−アクリロイルオキシエチルホスフェート、ジフェニル−2−メタクリロイルオキシエチルホスフェート、メラミンホスフェート、ジメラミンホスフェート、メラミンピロホスフェート、トリフェニルホスフィンオキサイド、トリクレジルホスフィンオキサイド、メタンホスホン酸ジフェニル、フェニルホスホン酸ジエチル、レジルシノールビス(ジフェニルホスフェート)、ビスフェノールAビス(ジフェニルホスフェート)、ホスファフェナンスレン、トリス(β―クロロプロピル)ホスフェート等が挙げられる。
市販の縮合リン酸エステルとしては、例えば、レゾルシノールポリフェニルホスフェート(商品名CR−733S)、ビスフェノールAポリクレジルホスフェート(商品名CR−741)、芳香族縮合リン酸エステル(商品名CR747)、レゾルシノールポリフェニルホスフェート(ADEKA社製、商品名アデカスタブPFR)、ビスフェノールAポリクレジルホスフェート(商品名FP−600、FP−700)等を挙げることができる。
前記周期律表IA族〜IVB族の金属として、リチウム、ナトリウム、カルシウム、バリウム、鉄(II)、鉄(III)、アルミニウム等が挙げられる。
また前記脂肪族アミンとして、メチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチレンジアミン、ピペラジン等が挙げられる。
また前記芳香族アミンとして、ピリジン、トリアジン、メラミン、アンモニウム等が挙げられる。
なお、上記のリン酸塩は、シランカップリング剤処理、メラミン樹脂で被覆する等の公知の耐水性向上処理を加えてもよく、メラミン、ペンタエリスリトール等の公知の発泡助剤を加えても良い。
リン酸一ナトリウム、リン酸二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、亜リン酸一ナトリウム、亜リン酸二ナトリウム、次亜リン酸ナトリウム等のナトリウム塩、
リン酸一カリウム、リン酸二カリウム、リン酸三カリウム、亜リン酸一カリウム、亜リン酸二カリウム、次亜リン酸カリウム等のカリウム塩、
リン酸一リチウム、リン酸二リチウム、リン酸三リチウム、亜リン酸一リチウム、亜リン酸二リチウム、次亜リン酸リチウム等のリチウム塩、
リン酸二水素バリウム、リン酸水素バリウム、リン酸三バリウム、次亜リン酸バリウム等のバリウム塩、
リン酸一水素マグネシウム、リン酸水素マグネシウム、リン酸三マグネシウム、次亜リン酸マグネシウム等のマグネシウム塩、
リン酸二水素カルシウム、リン酸水素カルシウム、リン酸三カルシウム、次亜リン酸カルシウム等のカルシウム塩、
リン酸亜鉛、亜リン酸亜鉛、次亜リン酸亜鉛等の亜鉛塩等が挙げられる。
前記臭素含有化合物としては、分子構造中に臭素を含有する化合物であれば特に限定はないが、例えば、芳香族臭素化化合物等を挙げることができる。
前記芳香族臭素化化合物の具体例としては、例えば、ヘキサブロモベンゼン、ペンタブロモトルエン、ヘキサブロモビフェニル、デカブロモビフェニル、ヘキサブロモシクロデカン、デカブロモジフェニルエーテル、オクタブロモジフェニルエーテル、ヘキサブロモジフェニルエーテル、ビス(ペンタブロモフェノキシ)エタン、エチレン−ビス(テトラブロモフタルイミド)、テトラブロモビスフェノールA等のモノマー有機臭素化合物、
臭素化ビスフェノールAを原料として製造されたポリカーボネートオリゴマー、前記ポリカーボネートオリゴマーとビスフェノールAとの共重合物等の臭素化ポリカーボネート、
臭素化ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの反応によって製造されるジエポキシ化合物、臭素化フェノール類とエピクロルヒドリンとの反応によって得られるモノエポキシ化合物等の臭素化エポキシ化合物、
ポリ(臭素化ベンジルアクリレート)、
臭素化ポリフェニレンエーテル、
臭素化ビスフェノールA、塩化シアヌールおよび臭素化フェノールの縮合物、
臭素化(ポリスチレン)、ポリ(臭素化スチレン)、架橋臭素化ポリスチレン等の臭素化ポリスチレン、
架橋または非架橋臭素化ポリ(−メチルスチレン)等のハロゲン化された臭素化合物ポリマーが挙げられる。
燃焼初期の発熱量を制御する観点から、臭素化ポリスチレン、ヘキサブロモベンゼン等が好ましく、ヘキサブロモベンゼンがより好ましい。
一方、前記熱膨張成分の量が150重量部以下であると、前記熱膨張性耐火材料の25℃における流動性を確保することができる。
さらに可燃物の比率が減少するため、難燃性を向上させることができる。
前記熱膨張性耐火材料の製造方法に特に限定はないが、例えば、前記熱膨張性耐火材料を有機溶剤に懸濁させたり、加温して溶融させたりして塗料状とする方法、溶剤に分散してスラリーを調製する等の方法、また前記熱膨張性耐火材料に含まれる反応硬化性樹脂成分に25℃の温度において固体である成分が含まれる場合には、前記熱膨張性耐火材料を加熱下に溶融させる等の方法により前記樹脂組成物を得ることができる。
さらに触媒を除く前記熱膨張性耐火材料の成分と、触媒とを注入直前に同様に混練して得ることもできる。
ここで流動性を有する、とは前記熱膨張性耐火材料を静置したときに一定形状を有しない場合をいい、流動性を有しない、とは前記熱膨張性耐火材料を静置したときに一定形状を有する場合をいう。
前記体積膨張率が1.1倍を下回ると、膨張体積が前記樹脂成分の焼失部分を十分に埋めきれず防火性能が低下することがある。また50倍を超えると、膨張層の強度が下がり、火炎の貫通を防止する効果が低下することがある。より好ましくは、体積膨張率が1.1〜40倍の範囲であり、さらに好ましくは1.1〜30倍の範囲であり、最も好ましくは1.3〜30倍の範囲である。
また、本発明に係る界壁の防火措置構造を製造する際には、例えば、耐火ボードと耐火ボードとの間に前記熱膨張性耐火材料を注入した後に前記熱膨張性耐火材料を固化させて本発明に係る界壁の防火措置構造を得ることができる。
図1に示されるように、鋼、アルミ等の金属製のスタッド10,10の一方の面に厚さ12.5mmの石膏ボード1を設置する。
前記石膏ボード1をスタッド10,10に固定する際にはボルト等の固定具を使用した(図示せず)。
次に石膏ボード1の面に沿って、市販の熱膨張性耐火シート20(積水工業社製、登録商標フィブロック)を複数枚設置した。熱膨張性耐火シート20はエポキシ樹脂、熱膨張性黒鉛、無機充填材を含む樹脂組成物をシート状に成形したものであり、火災等の熱にさらされると不燃性の膨張残渣を形成する。
次に図2に示されるように、前記スタッド10,10の他方の面に厚さ12.5mmの石膏ボード1を設置して、実施例1に係る界壁の防火措置構造100を得た。
実施例1に係る界壁の防火措置構造100の一方の石膏ボード1側を指でノックしたが、他方の石膏ボード1側ではそのノック音をほとんど聞き取ることができなかった。以下の実施例の場合も同様である。
実施例1に係る界壁の防火措置構造100は簡単に施工することができる上に遮音性にも優れる。
また実施例1に係る界壁の防火措置構造100が火災等の炎にさらされた場合には、前記熱膨張性耐火シート20が膨張残渣を形成し、前記石膏ボード1,1の間を閉塞することから、前記界壁の防火措置構造100の延焼を防止することができる。
[エポキシ樹脂主剤:実施例1]ビスフェノールF型エポキシ樹脂(三菱化学社製、エポキシ当量:168)
[エポキシ樹脂硬化剤:実施例1]脂肪族変性ポリアミン(三菱化学社製、活性水素当量:167)
[ウレタン樹脂主剤:実施例2]ポリエーテルポリオール(三井化学社製、製品名:アクトコールT−400、水酸基価:399mgKOH/g)
[ウレタン樹脂硬化剤:実施例2]MDI(三井化学社製、製品名:コスモネートM−200)
[ウレタン樹脂主剤:実施例3]ポリエステルポリオール(川崎化成工業社製、製品名:マキシモールRFK−505、水酸基価=250mgKOH/g)
[ウレタン樹脂硬化剤:実施例3]MDI(日本ウレタン工業社製、製品名:ミリオネートMR−200)
[整泡剤1]ポリアルキレングリコール系整泡剤(東レダウコーニング社製、製品名:SF2937)
[整泡剤2]ポリアルキレングリコール系整泡剤(東レダウコーニング社製、製品名:SH−193)
[発泡剤1]純水
[発泡剤2]下記(1)および(2)の混合物
(1)HFC−365mfc(1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン、セントラル硝子社製)
(2)HFC−245fa(1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン、日本ソルベイ社製)
混合比率 HFC−365mfc:HFC−245fa = 7:3(重量比。以下「HFC」という)
[触媒1]トリエチレンジアミン(東ソー社製、製品名:TEDA L33)
[触媒2]ペンタメチルジエチレントリアミン(東ソー社製、製品名:TOYOCAT−DT)
[触媒3]2−エチルヘキサン酸カリウム(東京化成工業社製、製品コード:P0048)
[触媒4]3量化触媒(東ソー社製、製品名:TOYOCAT−TR20)
[熱膨張成分]膨張黒鉛(東ソー社製、製品名:GREP−EG)
[添加剤1]ポリリン酸アンモニウム(クラリアント社製、製品名:EXOLIT AP422)
[添加剤2]炭酸カルシウム(備北粉化社製、製品名:BF300)
[添加剤3]赤リン(燐化学工業社製、製品名:ノーバエクセル140)
[添加剤4]リン酸二水素アンモニウム(太平化学産業社製)
[添加剤5]含ハロゲン縮合リン酸エステル(大八化学社製、製品名:DAIGUARD540)
[添加剤6]トリス(β―クロロプロピル)ホスフェート(大八化学社製、製品名:TMCPP、以下「TMCPP」という。)
[添加剤7]ヘキサブロモベンゼン(マナック社製、製品名:HBB−b、以下「HBB」という。)
具体的には前記反応硬化性樹脂成分としてとしてポリウレタン樹脂を使用した。A成分の樹脂成分としてポリウレタン樹脂の主剤であるポリエーテルポリオールを用い、B成分の樹脂成分としてポリウレタン樹脂の硬化剤であるポリイソシアネート化合物を用いた。
前記ウレタン樹脂の硬化剤である主剤であるポリエーテルポリオールと硬化剤であるポリイソシアネート化合物とを、ポリオール化合物中の活性水素基(OH)とポリイソシアネート化合物中の活性イソシアネート基(NCO)の割合(NCO/OH)が当量比で、1.1:1となる様に調整した。
次に金型の型枠に熱膨張性耐火材料を注入し、固化させて熱膨張性耐火材料の成形体を得た。
次に前記成形体を切断してウレタン樹脂フォームを含む熱膨張性耐火ブロック30を得た。
実施例1の場合で、前記熱膨張性耐火シート20に代えて、前記熱膨張性耐火ブロック30を使用した他は、実施例1の場合と同様の操作により、実施例2に係る界壁の防火措置構造110を得た。前記防火措置構造110は簡単に施工することができる上に遮音性にも優れる。
また前記界壁の防火措置構造110が火災等の炎にさらされた場合には、実施例1の場合と同様に、前記熱膨張性耐火ブロック30が膨張残渣を形成し、前記石膏ボード1,1の間を閉塞することから、前記界壁の防火措置構造110の延焼を防止することができる。
A成分の樹脂成分としてポリエステルポリオールを用い、B成分の樹脂としてポリイソシアネート化合物を用いた。
反応硬化性樹脂成分としてイソシアヌレート樹脂を使用するため、触媒として三量化触媒を用い、過剰量のイソシアネートを用いた。具体的には(NCO/OH)の割合を当量比で4.0:1とした。
次に金型の型枠に熱膨張性耐火材料を注入し、固化させて熱膨張性耐火材料の成形体を得た。
次に前記成形体を切断してウレタン樹脂フォームを含む熱膨張性耐火ブロック40を得た。
図4は、実施例3に係る界壁の防火措置構造を説明するための模式部分断面図である。
図4に示される通り、前記石膏ボード1,1の内部に隙間なく熱膨張性耐火ブロック40を設置することができる。
前記熱膨張性耐火ブロック40は気泡を含むため断熱性に優れることから、実施例3に係る界壁の防火措置構造120は断熱性にも優れる。
2 グラスウール
10 スタッド
20 熱膨張性耐火シート
30,40 熱膨張性耐火ブロック
100,110,120 界壁の防火措置構造
200,210 従来の界壁
Claims (6)
- 耐火ボードと耐火ボードとの間に熱膨張性耐火樹脂材を設置してなる界壁の防火措置構造。
- 前記耐火ボードが、無機ボードおよび金属ボードの少なくとも一方からなり、
前記熱膨張性耐火樹脂材が、熱膨張性耐火シートおよび熱膨張性耐火ブロックの少なくとも一方からなる、請求項1に記載の界壁の防火措置構造。 - 前記熱膨張性耐火樹脂材が、反応硬化性樹脂成分、熱膨張成分および無機充填材を少なくとも含む熱膨張性耐火材料を成形してなる、請求項1または2に記載の界壁の防火措置構造。
- 前記熱膨張性耐火材料に含まれる反応硬化性樹脂成分が、ウレタン樹脂、イソシアヌレート樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂およびシリコーン樹脂からなる群から選ばれる少なくとも一つである、請求項1〜3のいずれかに記載の界壁の防火措置構造。
- 前記熱膨張性耐火材料に含まれる熱膨張成分が、熱膨張性黒鉛および熱膨張性耐火材料の成形体粉砕品の少なくとも一方を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の界壁の防火措置構造。
- 前記熱膨張性耐火樹脂材が、耐火ボードと耐火ボードとの間に注入後に固化されてなる、請求項1〜5のいずれかに記載の界壁の防火措置構造。
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