JP2014196682A - 内燃機関の自動停止制御装置 - Google Patents

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【課題】内燃機関の自動的な停止及び再始動をブレーキの操作状態に応じた適切なタイミングで実行することで、自動停止による燃費の改善効果を十分に得るとともに、商品性を高めることができる内燃機関の自動停止制御装置を提供する。【解決手段】本発明による内燃機関の自動停止制御装置では、ブレーキスイッチ48がオン状態であるという条件を含む所定の停止条件が成立したときに、内燃機関3を自動停止させる(図4のステップ2、3、5)。また、自動停止中に、マスターシリンダ圧PMCが、第1所定圧PREF1以上まで上昇した場合には、その後にマスターシリンダ圧PMCが第2所定圧PREF2以下まで低下したときに、再始動を行い(ステップ8〜11)、第1所定圧PREF1以上まで上昇しない場合には、その後にブレーキスイッチ11がオフ状態になったときに、再始動を行う(ステップ8、10〜12)。【選択図】図4

Description

本発明は、車両に搭載された内燃機関の自動的な停止及び再始動を制御する内燃機関の自動停止制御装置に関する。
従来の内燃機関の自動停止制御装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この車両では、ブレーキペダルが踏み込まれたときに、その踏込み力がマスターシリンダ内のブレーキ液圧に変換され、このブレーキ液圧が各車輪に伝達されることによって、ブレーキ液圧に応じた制動力が付与される。
この自動停止制御装置では、ブレーキペダルが踏み込まれた際、検出されたブレーキ液圧が所定の第1基準液圧を超えた状態が、所定時間、継続したときに、内燃機関が自動的に停止される。その後、ブレーキペダルの踏込みが緩められるのに応じて、ブレーキ液圧が所定の第2基準液圧と第3基準液圧の間に低下した状態が、所定時間、継続したときに、内燃機関が再始動される。
特許第3613970号公報
上述したように、従来の自動停止制御装置では、ブレーキペダルの踏込み度合に応じて変化するブレーキ液圧が所定の第1基準液圧を超えることを条件として、内燃機関が自動停止される。このため、ブレーキペダルを強く踏み込まない限り、内燃機関は自動停止されない。例えば、車両が停車するのを待たずに走行中に内燃機関を自動停止する、いわゆる走行中アイドルストップが設定されていたとしても、走行中にブレーキペダルの踏込み操作が緩やかに行われた場合には、車両が停車するまで、自動停止をまったく行うことができない。
また、従来の自動停止制御装置では、ブレーキ液圧が第1基準液圧を超えることに加えて、その状態が所定時間、継続することが、自動停止の条件になっている。このため、ブレーキペダルが強く踏み込まれたとしても、踏込みの開始時から大きく遅れて自動停止が開始されてしまう。以上の結果、従来の停止制御装置では、内燃機関の自動停止を十分に行えず、自動停止による燃費の改善効果を十分に得ることができない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、内燃機関の自動的な停止及び再始動をブレーキの操作状態に応じた適切なタイミングで実行でき、それにより、自動停止による燃費の改善効果を十分に得るとともに、商品性を高めることができる内燃機関の自動停止制御装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本願の請求項1に係る発明は、車両Vに搭載された内燃機関3を自動的に停止させ、その後に再始動させる内燃機関3の自動停止制御装置であって、ブレーキ(実施形態における(以下、本項において同じ)ブレーキペダル11)が踏み込まれているときにオン状態になるブレーキスイッチ48と、ブレーキが踏み込まれているときに、車両Vを制動するために、ブレーキの踏込み度合が高いほど、より大きなブレーキ液圧(マスターシリンダ圧PMC)を発生させるブレーキ液圧発生装置14と、発生したブレーキ液圧を検出するブレーキ液圧センサ(マスターシリンダ圧センサ41)と、ブレーキスイッチ48がオン状態であるという条件を含む所定の停止条件が成立したときに、内燃機関3を自動的に停止させる停止手段(ECU2、図4のステップ2、3、5)と、内燃機関3の自動停止中、所定の再始動条件が成立したときに、内燃機関3を自動的に再始動させる再始動手段(ECU2、ステップ11)と、内燃機関3の自動停止中に検出されたブレーキ液圧に応じて、再始動条件を変更する再始動条件変更手段(ECU2、ステップ8〜12)と、を備えることを特徴とする。
この内燃機関は、車両に搭載されており、所定の停止条件が成立したときに自動的に停止され、その後、所定の再始動条件が成立したときに自動的に再始動される、いわゆるアイドルストップ式のものである。また、ブレーキが踏み込まれたときには、ブレーキスイッチがオン状態になるとともに、ブレーキの踏込み度合に応じて、車両を制動するためのブレーキ液圧が発生する。
本発明の自動停止制御装置によれば、ブレーキスイッチがオン状態であるという条件を含む所定の停止条件が成立したときに、内燃機関が自動的に停止される。このように、ブレーキスイッチがオン状態にあること、すなわちブレーキが踏み込まれたことを条件として、内燃機関を自動停止させる。したがって、従来の装置と異なり、ブレーキの踏込みが弱い場合にも自動停止を行えるとともに、ブレーキ液圧の上昇を待つことなく自動停止を早期に開始でき、それにより、自動停止による燃費の改善効果を十分に得ることができる。
また、内燃機関を再始動するための再始動条件は、自動停止中に検出されたブレーキ液圧に応じて変更される。これにより、自動停止中のブレーキの実際の踏込み度合に応じて、内燃機関の再始動を適切に行うことができ、自動停止制御装置の商品性を高めることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の内燃機関3の自動停止制御装置において、再始動条件変更手段は、内燃機関3の自動停止中に、ブレーキ液圧が第1所定圧PREF1以上まで上昇したという履歴があるときには、その後にブレーキ液圧が第2所定圧PREF2以下まで低下することを、再始動条件として設定すること(ステップ8〜11)を特徴とする。
この構成によれば、自動停止中にブレーキが強く踏み込まれ、ブレーキ液圧が第1所定圧以上まで上昇した場合には、その後、ブレーキの踏込みが弱まるのに伴い、ブレーキ液圧が第2所定圧以下まで低下したときに、内燃機関が再始動される。これにより、ブレーキ液圧が確実に低下した適切なタイミングで、ブレーキの踏込みの解除を待つことなく、内燃機関の再始動をより早く開始でき、したがって、自動停止制御装置の商品性を高めることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の内燃機関の自動停止制御装置において、再始動条件変更手段は、内燃機関の自動停止中に、ブレーキ液圧が第1所定圧以上まで上昇したという履歴がないときには、その後にブレーキスイッチがオフ状態になることを、再始動条件として設定すること(ステップ8、10〜12)を特徴とする。
この構成によれば、自動停止中のブレーキの踏込みが弱いために、ブレーキ液圧があまり上昇していない場合には、ブレーキ液圧によらず、ブレーキの踏込みが解除された適切なタイミングで、内燃機関の再始動を開始でき、したがって、自動停止制御装置の商品性をさらに高めることができる。
請求項4に係る発明は、請求項2に記載の内燃機関3の自動停止制御装置において、第2所定圧PREF2は第1所定圧PREF1よりも低く設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、再始動条件の判定に用いられる第2所定圧が、第1所定圧よりも小さな値に設定されている。このため、ブレーキ液圧が第1所定圧以上になった直後に再始動が開始されるという事態を回避できるとともに、ブレーキ液圧が確実に低下した適切なタイミングで、内燃機関の再始動を開始することができる。
本発明を適用した車両を概略的に示す図である。 車両の制動装置の構成を概略的に示す図である。 内燃機関の停止制御装置を示すブロック図である。 アイドルストップ制御処理を示すフローチャートである。 図4の処理によって得られる動作例を示すタイミングチャートである。 図4の処理によって得られる他の動作例を示すタイミングチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明を適用した車両Vを概略的に示している。同図に示すように、車両Vは、左右の前輪WFL、WFR及び左右の後輪WRL、WRR(以下、総称するときには「車輪W」という)を有する前輪駆動式の四輪車両であり、その前部に搭載された内燃機関(以下「エンジン」という)3と、エンジン3の動力を変速するための自動変速機4と、車両Vを制動するための制動装置5(図2参照)などを備えている。
自動変速機4は、エンジン3のクランクシャフト(図示せず)に連結されたトルクコンバータと、「1、2、3、D4、D5、N、R、P」からなる8つのシフトポジションを選択可能なシフトレバーと、1〜5速及びリバースから成る6種類の変速段に切換可能なギヤ機構(いずれも図示せず)などを備えている。エンジン3の動力は、自動変速機4で変速された後、終減速機構6及び左右のドライブシャフト7、7を介して、左右の前輪WFL、WFRに伝達され、それにより、車両Vが駆動される。
エンジン3は、所定の停止条件が成立したときに自動的に停止され、その後、所定の再始動条件が成立したときに自動的に再始動されるものである。このエンジン3の自動停止(以下「アイドルストップ」という)には、車両Vの停車中に実行される停車中アイドルストップに加えて、車両Vの走行中、停車を待たずに実行される走行中アイドルストップが含まれる。
エンジン3のアイドルストップは、燃料噴射弁8(図3参照)からの燃料の噴射を停止することによって、行われる。また、エンジン3の再始動は、燃料噴射弁8から燃料を噴射しながら、バッテリ9から供給される電力でスタータモータ10を駆動し、クランクシャフトを回転させる(クランキングする)ことによって、行われる。このようなアイドルストップ及び再始動の制御は、後述するECU2によって実行される。
図2に示すように、制動装置5は、作動油などのブレーキ液を用いた液圧式のものであり、ブレーキペダル11と、マスターシリンダ12及び液圧回路13などを有する液圧発生装置14と、各車輪Wに設けられたディスクブレーキ15(図1参照)などで構成されている。
マスターシリンダ12は、例えば、各2つの液圧室及びピストン(いずれも図示せず)を有するタンデム型のものである。各液圧室にはリザーバ16からブレーキ液が供給され、一方のピストンはブレーキペダル11に連結されている。また、ブレーキペダル11とマスターシリンダ12の間には、吸気管(図示せず)内の負圧を利用して、ブレーキペダル11の操作力をアシストするためのブレーキブースタ17が設けられている。
ブレーキペダル11が踏み込まれると、2つのピストンが移動し、各液圧室内のブレーキ液を加圧することによって、ブレーキブースタ17でアシストされたブレーキペダル11の踏込み力に応じたブレーキ液圧が発生し、各液圧室に連通する2つの出力ポート18、18から第1液路19、19を介して液圧回路13に供給される。
液圧回路13は、第1液路19に連通する複数の第2液路と、各第2液路に設けられた電磁弁などから成る制御弁(いずれも図示せず)を有しており、第1液路19を介して供給されたブレーキ液圧を、制御弁で制御した後、第3液路20を介して、各車輪Wのホイールシリンダ22に供給する。
ディスクブレーキ15は、車輪Wと一体のディスク21(図1参照)と、その両側に配置された一対の可動のブレーキパッド(図示せず)と、ブレーキパッドを駆動するためのピストン(図示せず)及びホイールシリンダ22などを有している。マスターシリンダ12で発生したブレーキ液圧は、液圧回路13から第3液路20を介して、各車輪Wのホイールシリンダ22に供給され、それにより、ブレーキパッドが駆動され、ディスク21を挟み込むことによって、車両Vが制動される。
また、上述した制動装置5の制御を含む各種の制御を実行するために、車両V及びエンジン3の運転状態を検出するセンサ類及びスイッチ類が、以下のように設けられている。第1液路19には、ブレーキ液圧(以下「マスターシリンダ圧」という)PMCを検出するマスターシリンダ圧センサ41が設けられており、その検出信号はECU2に出力される(図3参照)。
また、図3に示すように、ECU2には、クランク角センサ42から、エンジン3のクランクシャフトの回転速度を表すCRK信号が入力され、車輪速センサ43から、各車輪Wの回転速度を表すVW信号が入力される。ECU2は、CRK信号に基づき、エンジン3の回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを算出し、VW信号に基づき、車両Vの速度である車速VPを算出する。
さらに、ECU2には、アクセル開度センサ44から、アクセルペダル(図示せず)の開度(以下「アクセル開度」という)APを表す検出信号が、シフトポジションセンサ45から、シフトレバーのシフトポジションSPを表す検出信号が、電圧センサ46から、バッテリ9の電圧(以下「バッテリ電圧」という)VBを表す検出信号が、それぞれ入力される。ECU2は、このバッテリ電圧VBなどに基づいて、バッテリ9の充電残量(以下「バッテリ残量」という)SOCを算出する。
また、ECU2には、イグニッションスイッチ47から、そのオン/オフ状態を表す検出信号が入力される。さらに、ブレーキペダル11には、ブレーキスイッチ48が設けられている。このブレーキスイッチ48は、ブレーキペダル11が踏み込まれているときにオン状態に、踏み込まれていないときにオフ状態になり、そのオン/オフ状態を表す検出信号をECU2に出力する。
ECU2は、CPU、RAM、ROM及び入力インターフェース(いずれも図示せず)などから成るマイクロコンピュータで構成されている。ECU2は、上述した各種のセンサ41〜46及びスイッチ47、48の検出信号に応じ、ROMに記憶された制御プログラムなどに基づいて、エンジン3及び車両Vの運転状態を判別するとともに、その結果に基づいて、エンジン3のアイドルストップ及び再始動を制御するアイドルストップ制御を実行する。本実施形態では、ECU2によって、停止手段、再始動手段、及び再始動条件変更手段が構成されている。
次に、図4を参照しながら、ECU2で実行されるアイドルストップ制御処理について説明する。本処理は、所定時間ごとに実行される。
本処理ではまず、ステップ1(「S1」と図示。以下同じ)において、アイドルストップフラグF_ISTPが「1」であるか否かを判別する。この答がNOで、アイドルストップ中でないときには、ブレーキスイッチ48がオン状態であるか否かを判別する(ステップ2)。この答がNOで、ブレーキペダル11が踏み込まれていないときには、アイドルストップを実行するための停止条件が成立していないと判定し、そのまま本処理を終了する。
前記ステップ2の答がYESで、ブレーキペダル11が踏み込まれているときには、アイドルストップを実行するための他の停止条件が成立しているか否かを判別する。この停止条件は、例えば、以下の複数の条件(a)〜(e)で構成されている。
(a)イグニッションスイッチ47がオン状態であること
(b)車速VPが所定のI/S開始車速VPISTP以下であること
(c)アクセル開度APが0であること
(d)シフトポジションSPがP、R、N以外であること
(e)バッテリ残量SOCが所定値以上であること
これらの条件(a)〜(e)のいずれかが成立していないときには、ステップ3の停止条件が成立していないと判定し、そのまま本処理を終了する。
一方、上記の条件(a)〜(e)がすべて成立しているときには、ステップ3の停止条件を含む、アイドルストップを実行するためのすべての停止条件が成立していると判定する。その場合には、後述するブレーキ液圧履歴フラグF_PMCを「0」にリセットする(ステップ4)とともに、アイドルストップフラグF_ISTPを「1」にセットし(ステップ5)、本処理を終了する。このようにF_ISTP=1になると、燃料噴射弁8からの燃料の供給が停止され、アイドルストップが開始される。
上記の条件(b)のI/S開始車速VPISTPは、アイドルストップを開始する車速VPを定めるものであり、0よりも大きな所定値に設定されている。この設定により、車両Vの走行中、車速VPがI/S開始車速VPISTP以下になったときには、上述した他の停止条件が成立していることを前提として、走行中アイドルストップが実行される。
上記のようにアイドルストップが開始された後には、前記ステップ1の答がYESになり、その場合には、ステップ6において、検出されたマスターシリンダ圧PMCが第1所定圧PREF1以上であるか否かを判別する。この答がYESで、PMC≧PREF1のときには、ブレーキ液圧履歴フラグF_PMCを「1」にセットし(ステップ7)、ステップ8に進む。
一方、上記ステップ6の答がNOで、PMC<PREF1のときには、ステップ8に直接、進む。以上の設定方法から明らかなように、ブレーキ液圧履歴フラグF_PMC=1であることは、アイドルストップ中、マスターシリンダ圧PMCが第1所定圧PREF1以上まで上昇したという履歴を表す。
ステップ6又は7に続くステップ8では、このブレーキ液圧履歴フラグF_PMCが「1」であるか否かを判別する。この答がYESで、アイドルストップ中、マスターシリンダ圧PMCが第1所定圧PREF1以上まで上昇したときには、マスターシリンダ圧PMCが、第1所定圧PREF1よりも小さな第2所定圧PREF2以下であるか否かを判別する(ステップ9)。
この答がYESで、マスターシリンダ圧PMCが第2所定圧PREF2以下まで低下したときには、エンジン3の再始動条件が成立したと判定する。その場合には、アイドルストップフラグF_ISTPを「0」にリセットし(ステップ10)、アイドルストップを終了するとともに、再始動フラグF_RSTRTを「1」にセットし(ステップ11)、本処理を終了する。このようにF_RSTRT=1になると、燃料噴射弁8からの燃料の噴射とスタータモータ10の駆動によって、エンジン3が再始動される。
一方、前記ステップ8の答がNOで、アイドルストップ中、マスターシリンダ圧PMCが第1所定圧PREF1以上まで上昇していないとき、又は、前記ステップ9の答がNOで、マスターシリンダ圧PMCが第2所定圧PREF2以下まで低下していないときには、ブレーキスイッチ48がオン状態であるか否かを判別する(ステップ12)。この答がNOで、ブレーキペダル11の踏込みが解除されていないときには、そのまま本処理を終了し、アイドルストップを継続する。
一方、前記ステップ12の答がYESで、アイドルストップ中にブレーキペダル11の踏込みが解除されたときには、エンジン3の再始動条件が成立したと判定し、前記ステップ10及び11を実行することによって、アイドルストップを終了するとともに、エンジン3を再始動し、本処理を終了する。
図5及び図6は、これまでに説明したアイドルストップ制御によって得られる2つの動作例を示す。なお、これらの例では、前述したブレーキスイッチ48以外の停止条件(a)〜(e)は、すべて成立しているものとする。
図5は、アイドルストップ中に、マスターシリンダ圧PMCが第1所定圧PREF1以上まで上昇する例を示す。この場合には、ブレーキペダル11が踏み込まれるのに伴い、ブレーキスイッチ48がオン状態になると(t1)、停止条件が成立したとして、ブレーキ液圧履歴フラグF_PMCが「0」にリセットされるとともに、アイドルストップフラグF_ISTPが「1」にセットされ、アイドルストップが開始される(図4のステップ2〜5)。
その後、ブレーキペダル11の踏込みが強まるのに応じて、マスターシリンダ圧PMCが上昇する。そして、マスターシリンダ圧PMCが第1所定圧PREF1に達したときに(t2)、ブレーキ液圧履歴フラグF_PMCが「1」にセットされる(ステップ6、7)。
その後、マスターシリンダ圧PMCは、ブレーキペダル11の踏込み度合に応じて、第1所定圧PREF1を超えて上昇した後、低下する。そして、ブレーキ液圧履歴フラグF_PMC=1であるため、マスターシリンダ圧PMCが第2所定圧PREF2まで低下したときに(t3)、再始動条件が成立したとして、アイドルストップフラグF_ISTPが「0」にリセットされ、再始動が開始される(ステップ8〜11)。
一方、図6は、アイドルストップ中に、マスターシリンダ圧PMCが第1所定圧PREF1まで上昇しない例を示す。この場合、アイドルストップの実行については、図5の場合と同じであり、ブレーキペダル11の踏込みに伴い、ブレーキスイッチ48がオン状態になると(t4)、停止条件が成立したとして、ブレーキ液圧履歴フラグF_PMC=0、アイドルストップフラグF_ISTP=1になり、アイドルストップが開始される。
その後、マスターシリンダ圧PMCは、ブレーキペダル11の踏込み度合に応じて上昇するものの、踏込みが弱いため、第1所定圧PREF1には達していない。このため、ブレーキ液圧履歴フラグF_PMCは「0」のままである。そして、ブレーキ液圧履歴フラグF_PMC=0であるため、ブレーキペダル11の踏込みの解除に伴い、ブレーキスイッチ48がオフ状態になったときに(t5)、再始動条件が成立したとして、アイドルストップフラグF_ISTPが「0」にリセットされ、再始動が開始される(ステップ8、12、10〜11)。
以上のように、本実施形態によれば、ブレーキスイッチ48がオン状態にあること、すなわちブレーキペダル11が踏み込まれたことを条件として、アイドルストップを実行する。したがって、従来の装置と異なり、ブレーキペダル11の踏込みが弱い場合にもアイドルストップを行えるとともに、マスターシリンダ圧PMCの上昇を待つことなくアイドルストップを早期に開始でき、それにより、アイドルストップによる燃費の改善効果を十分に得ることができる。
また、エンジン3の再始動条件を、アイドルストップ中に検出されたマスターシリンダ圧PMCに応じて変更するので、アイドルストップ中のブレーキペダル11の実際の踏込み度合に応じて、エンジン3の再始動を適切に行うことができ、自動停止制御装置の商品性を高めることができる。
具体的には、アイドルストップ中に、マスターシリンダ圧PMCが第1所定圧PREF1以上まで上昇した場合には、その後、マスターシリンダ圧PMCが第2所定圧PREF2以下まで低下したときに、再始動条件が成立したと判定し、エンジン3を再始動させる。これにより、アイドルストップ中にブレーキペダル11が強く踏み込まれ、マスターシリンダ圧PMCが大きく上昇した場合に、その後、マスターシリンダ圧PMCが確実に低下した適切なタイミングで、ブレーキペダル11の踏込みの解除を待つことなく、エンジン3の再始動をより早く開始でき、したがって、自動停止制御装置の商品性を高めることができる。
また、アイドルストップ中に、マスターシリンダ圧PMCが第1所定圧以上まで上昇していない場合には、その後、ブレーキスイッチ48がオフ状態になったときに、再始動条件が成立したと判定する。これにより、アイドルストップ中のブレーキペダル11の踏込みが弱いために、マスターシリンダ圧PMCがあまり上昇していない場合には、マスターシリンダ圧PMCによらず、ブレーキペダル11の踏込みが解除された適切なタイミングで、エンジン3の再始動を開始でき、したがって、自動停止制御装置の商品性をさらに高めることができる。
さらに、再始動条件の判定に用いられる第2所定圧PREF2が、第1所定圧PREF1よりも小さな値に設定されている。このため、マスターシリンダ圧PMCが第1所定圧PREF1以上になった直後に再始動が開始されるという事態を回避できるとともに、マスターシリンダ圧PMCが確実に低下した適切なタイミングで、エンジン3の再始動を開始することができる。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、第2所定値PREF2を第1所定値PREF1よりも小さな値に設定しているが、これに限らず、両者を同じ値に設定してもよい。
また、実施形態の自動停止制御装置は、走行中アイドルストップを実行するように構成されているが、本発明は、これに限らず、車両Vが停車状態にあるときのみアイドルストップを実行する場合にも適用できる。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
2 ECU(停止手段、再始動手段、再始動条件変更手段)
3 内燃機関
11 ブレーキペダル(ブレーキ)
14 液圧発生装置
48 ブレーキスイッチ
41 マスターシリンダ圧センサ(ブレーキ液圧センサ)
V 車両
PMC マスターシリンダ圧(ブレーキ液圧)
PREF1 第1所定圧
PREF2 第2所定圧
F_PMC ブレーキ液圧履歴フラグ(ブレーキ液圧の履歴)

Claims (4)

  1. 車両に搭載された内燃機関を自動的に停止させ、その後に再始動させる内燃機関の自動停止制御装置であって、
    ブレーキが踏み込まれているときにオン状態になるブレーキスイッチと、
    前記ブレーキが踏み込まれているときに、前記車両を制動するために、前記ブレーキの踏込み度合が高いほど、より大きなブレーキ液圧を発生させるブレーキ液圧発生装置と、
    当該発生したブレーキ液圧を検出するブレーキ液圧センサと、
    前記ブレーキスイッチがオン状態であるという条件を含む所定の停止条件が成立したときに、前記内燃機関を自動的に停止させる停止手段と、
    当該内燃機関の自動停止中、所定の再始動条件が成立したときに、前記内燃機関を自動的に再始動させる再始動手段と、
    前記内燃機関の自動停止中に検出されたブレーキ液圧に応じて、前記再始動条件を変更する再始動条件変更手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の自動停止制御装置。
  2. 前記再始動条件変更手段は、前記内燃機関の自動停止中に、前記ブレーキ液圧が第1所定圧以上まで上昇したという履歴があるときには、その後に前記ブレーキ液圧が第2所定圧以下まで低下することを、前記再始動条件として設定することを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関の自動停止制御装置。
  3. 前記再始動条件変更手段は、前記内燃機関の自動停止中に、前記ブレーキ液圧が第1所定圧以上まで上昇したという履歴がないときには、その後に前記ブレーキスイッチがオフ状態になることを、前記再始動条件として設定することを特徴とする、請求項1又は2に記載の内燃機関の自動停止制御装置。
  4. 前記第2所定圧は前記第1所定圧よりも低く設定されていることを特徴とする、請求項2に記載の内燃機関の自動停止制御装置。
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