JP2014197367A - 位置センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】文字等の情報をペン等の入力体で入力する際に、その入力体を持つ手の小指やその付け根部分等の不要部分が感知されないようにした位置センサを提供する。【解決手段】位置センサAは、アンダークラッド層1の表面に、複数の線状のコア2を格子状に配置形成し、これらコア2を被覆した状態でオーバークラッド層3を形成したシート状の光導波路Wと、コア2の一端面に接続される発光素子4と、コア2の他端面に接続される受光素子5とを備え、コア2とアンダークラッド層1およびオーバークラッド層3との間の屈折率差が、特定の範囲内に設定されており、コア2の弾性率が、アンダークラッド層1およびオーバークラッド層3の弾性率よりも大きく設定され、光導波路Wの表面を押圧したときに、その押圧方向のコア2の断面の変形率が、オーバークラッド層3およびアンダークラッド層1の断面の変形率よりも小さくなるようになっている。【選択図】図1

Description

本発明は、押圧位置を光学的に検知する位置センサに関するものである。
従来より、押圧位置を光学的に検知する位置センサが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このものは、光路となる複数のコアを縦横方向に配置し、それらコアの周縁部をクラッドで覆うことによりシート状に形成し、上記各コアの一端面に発光素子からの光を入射させ、各コア内を透過してきた光を、各コアの他端面で受光素子により検出するようになっている。そして、そのシート状の位置センサの表面の一部を指等で押圧すると、その押圧部分のコアがつぶれ(押圧方向のコアの断面積が小さくなり)、その押圧部分のコアでは、上記受光素子での光の検出レベルが低下することから、上記押圧位置を検知できるようになっている。
一方、文字等を入力する入力装置として、感圧式タッチパネルとディスプレイとを有するものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。このものは、上記感圧式タッチパネル上に文字等をペンで入力すると、そのペン先による加圧位置を上記感圧式タッチパネルが感知して上記ディスプレイに出力し、そのディスプレイに上記入力した文字等を表示するようになっている。
特開平8−234895号公報 特開2006−172230号公報
一般に、紙の上にペン等の筆記具で文字等を書く場合、その筆記具を持つ手の小指やその付け根部分(小指球)等も、その紙の表面に接触する。
そのため、上記特許文献1のシート状の位置センサの表面に、ペン等の筆記具で文字等を入力すると、ペン先だけでなく、その筆記具を持つ手の小指やその付け根部分等も上記シート状の位置センサを押圧することから、入力した文字等だけでなく、不要な上記小指やその付け根部分等も検知される。
上記特許文献2の入力装置に文字等を入力する場合も同様に、上記感圧式タッチパネルが、ペン先による加圧位置だけでなく、その筆記具を持つ手の小指やその付け根部分等による加圧位置を感知するため、入力した文字等だけでなく、不要な上記小指やその付け根部分等も、ディスプレイに表示される。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、文字等の情報をペン等の入力体で入力する際に、その入力体を持つ手の小指やその付け根部分等の不要部分が感知されないようにした位置センサの提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の位置センサは、シート状のアンダークラッド層の表面に、複数の線状のコアを格子状に配置形成し、これらコアを被覆した状態でオーバークラッド層をシート状に形成したシート状の光導波路と、上記コアの一端面に接続される発光素子と、上記コアの他端面に接続される受光素子とを備え、それ自体の表面の任意の個所への押圧による、コアの光伝播量の変化によって、押圧個所を特定するシート状の位置センサであって、上記位置センサへの押圧が、入力体の、曲率半径R(単位:μm)の先端入力部による押圧であり、その曲率半径Rと、コアの厚みT(単位:μm)との比A(=R/T)を用いると、上記コアと上記アンダークラッド層および上記オーバークラッド層との間の屈折率差Δが、下記の式(1)で示される最大値Δmax と、下記の式(2)で示される最小値Δmin との間に設定されており、上記コアの弾性率が、上記アンダークラッド層の弾性率および上記オーバークラッド層の弾性率よりも大きく設定され、上記シート状の光導波路の表面の押圧状態で、その押圧方向のコアの断面の変形率が、オーバークラッド層およびアンダークラッド層の断面の変形率よりも小さくなるようになっているという構成をとる。
Figure 2014197367
Figure 2014197367
なお、本発明において、「変形率」とは、押圧方向における、コア,オーバークラッド層およびアンダークラッド層の押圧前の各厚みに対する、押圧時の各厚みの変化量の割合をいう。
本発明者らは、複数の線状のコアが格子状に配置形成されたシート状の光導波路を有する位置センサの表面に、文字等の情報をペン等の入力体で入力する際に、その入力体を持つ手の部分が感知されないようにすべく、上記コアの光伝播について、研究を重ねた。その研究の過程で、従来のように、入力体の先端入力部(ペン先等)やペンを持つ手の圧力でコアがつぶれる(断面積が小さくなる)ようにするのではなく、逆に、上記圧力でコアがつぶれないよう(断面積が保持されるよう)にすることを着想した。そこで、コアの弾性率を、アンダークラッド層の弾性率およびオーバークラッド層の弾性率よりも大きく設定した。すると、入力体の先端入力部の部分も手の部分も、オーバークラッド層とアンダークラッド層とが押圧方向につぶれるように変形し、コアは、断面積を保持したまま、入力体の先端入力部や手の部分に沿って、アンダークラッド層1に沈むように曲がった。そして、コアの曲がり具合は、入力体の先端入力部の部分では急な曲がりであり、手の部分では緩やかな曲がりであった。その結果、入力体の先端入力部の部分のコアでは、コアの急な曲がりが原因で、コアからの光の漏れ(散乱)が発生し、手の部分のコアでは、コアの曲がりが緩やかであるため、上記光の漏れ(散乱)が発生しないことがわかった。すなわち、入力体の先端入力部の部分のコアでは、受光素子での光の検出レベル(受光量)が低下し、手の部分のコアでは、その検出レベルが低下しないのである。この光の検出レベルの低下から、入力体の先端入力部の位置を検知することができ、その検出レベルが低下しない手の部分は、押圧されていない状態と同じになり、感知されないことを見出した。
さらに、本発明者らは、入力体の先端入力部の位置の検知精度を高めるべく、入力体の先端入力部による押圧を原因とする、上記コアからの光の漏れ(散乱)について、研究を重ねた。その研究の過程で、上記光の漏れ(散乱)は、コアとアンダークラッド層およびオーバークラッド層との間の屈折率差Δに依存し、その屈折率差Δは、上記入力体の先端入力部の曲率半径Rとコアの厚みTに依存することを突き止めた。そして、試行錯誤を重ねた結果、上記屈折率差Δを、上記の式(1)で示される最大値Δmax と、上記の式(2)で示される最小値Δmin との間に設定すると、入力体の先端入力部の位置の検知精度を高められることを見出し、本発明に到達した。
本発明の位置センサは、コアの弾性率が、アンダークラッド層の弾性率およびオーバークラッド層の弾性率よりも大きく設定されている。そのため、光導波路のオーバークラッド層の表面を押圧したときに、その押圧方向のコアの断面の変形率が、オーバークラッド層およびアンダークラッド層の断面の変形率よりも小さくなり、押圧方向のコアの断面積が保持される。そして、上記位置センサの表面に、文字等の情報をペン等の入力体で入力すると、ペン先等の先端入力部による押圧部分では、コアの曲がり具合が入力体の先端入力部に沿った急なものとなり、コアからの光の漏れ(散乱)が発生し、入力体を持つ手の部分による押圧部分では、コアの曲がり具合が手に沿った緩やかなものとなり、上記光の漏れ(散乱)が発生しないようにすることができる。そのため、ペン先等の先端入力部で押圧されたコアでは、受光素子での光の検出レベルが低下し、入力体を持つ手で押圧されたコアでは、その検出レベルが低下しないようにすることができる。そして、その光の検出レベルの低下から、ペン先等の先端入力部の位置を検知することができ、その検出レベルが低下しない手の部分は、押圧されていない状態と同じになるため、感知されないようにすることができる。
さらに、本発明の位置センサは、コアとアンダークラッド層およびオーバークラッド層との間の屈折率差Δが、上記の式(1)で示される最大値Δmax と、上記の式(2)で示される最小値Δmin との間に設定されているため、入力体の先端入力部による押圧を原因とする上記光の検出レベルの低下〔コアからの光の漏れ(散乱)〕が適正化され、入力体の先端入力部の位置の検知精度を高めることができる。
本発明の位置センサの一実施の形態を模式的に示し、(a)はその平面図であり、(b)はその拡大断面図である。 (a)は、入力体により押圧された上記位置センサの状態を模式的に示す断面図であり、(b)は、手により押圧された上記位置センサの状態を模式的に示す断面図である。
つぎに、本発明の実施の形態を図面にもとづいて詳しく説明する。
図1(a)は、本発明の位置センサの一実施の形態を示す平面図であり、図1(b)は、その中央部の断面を拡大した図である。この実施の形態の位置センサAは、格子状のコア2が四角形シート状のアンダークラッド層1とオーバークラッド層3とで挟持された四角形シート状の光導波路Wと、上記格子状のコア2を構成する線状のコア2の一端面に接続される発光素子4と、上記線状のコア2の他端面に接続される受光素子5とを備えている。そして、上記発光素子4から発光された光は、上記コア2の中を通り、上記受光素子5で受光されるようになっている。また、上記コア2の弾性率が、上記アンダークラッド層1の弾性率および上記オーバークラッド層3の弾性率よりも大きく設定されている。これにより、上記四角形シート状の光導波路Wの表面を押圧したときに、その押圧方向のコア2の断面の変形率が、オーバークラッド層3およびアンダークラッド層1の断面の変形率よりも小さくなるようになっている。なお、図1(a)では、コア2を鎖線で示しており、鎖線の太さがコア2の太さを示している。また、図1(a)では、コア2の数を略して図示している。そして、図1(a)の矢印は、光の進む方向を示している。
すなわち、図2(a),(b)に断面図で示すように、上記位置センサAをテーブル等の平面台30の上に載置し、位置センサAの表面の、格子状のコア2に対応する領域に、手20に持ったペン等の入力体10で文字等の情報を書き込む等して入力すると、ペン先等の先端入力部10aによる押圧部分〔図2(a)参照〕も手20の小指やその付け根部分(小指球)等による押圧部分〔図2(b)参照〕も、その押圧方向の断面では、弾性率の小さいオーバークラッド層3とアンダークラッド層1とがつぶれるように変形し、弾性率の大きいコア2は、断面積を保持したまま、先端入力部10aや手20の部分に沿って、アンダークラッド層1に沈むように曲がる。
そして、先端入力部10aによる押圧部分では、図2(a)に示すように、その先端入力部10aが尖っていることから、コア2の曲がり具合が急なものとなり、コア2からの光の漏れ(散乱)が発生する〔図2(a)の二点鎖線の矢印参照〕。一方、入力体10を持つ手20による押圧部分では、図2(b)に示すように、その手20が上記先端入力部10aと比較してかなり大きくて丸くなっていることから、コア2の曲がり具合が緩やかなものとなり、上記光の漏れ(散乱)が発生しない(光はコア2内を漏れることなく進む)〔図2(b)の二点鎖線の矢印参照〕。そのため、先端入力部10aで押圧されたコア2では、受光素子5での光の検出レベルが低下し、入力体10を持つ手20で押圧されたコア2では、その検出レベルが低下しないようにすることができる。そして、その光の検出レベルの低下から、先端入力部10aの位置(座標)を検知することができる。その検出レベルが低下しない手20の部分は、押圧されていない状態と同じであるため、感知されない。
さらに、位置センサAは、コア2とアンダークラッド層1およびオーバークラッド層3との間の屈折率差Δが、下記の式(1)で示される最大値Δmax と、下記の式(2)で示される最小値Δmin との間の値に設定されている。これにより、先端入力部10aの位置の検知精度を高めている。なお、下記の式(1),(2)において、Aは、ペン先等の先端入力部10aの曲率半径R(単位:μm)と、コア2の厚みT(単位:μm)との比(R/T)である。
Figure 2014197367
Figure 2014197367
すなわち、上記屈折率差Δが上記最大値Δmax よりも大きいと、先端入力部10aで押圧しても、光の漏れ(散乱)量が少なく、受光素子5での光の検出レベルが充分に低下しないため、先端入力部10aの位置と手20の位置との区別が高精度にできないこととなる。一方、上記屈折率差Δが上記最小値Δmin よりも小さいと、手20による押圧部分でも、光の漏れ(散乱)が発生し、先端入力部10aの位置と手20の位置との区別が高精度にできないこととなる。
ここで、例えば、上記先端入力部10aの曲率半径R(単位:μm)を100〜1000の範囲内、コア2の厚みT(単位:μm)を10〜100の範囲内、比Aを1〜100の範囲内とすると、屈折率差Δは、1.0×10-3〜7.95×10-2の範囲内となる。なお、比Aが100を超える場合は、最小値Δmin を1.0×10-3(一定)とする。
そして、上記位置センサAにより検知された先端入力部10aの位置、およびそれが連続した先端入力部10aの移動軌跡(文字や図等)は、例えば、電子データとして、メモリ等の記憶手段に記憶されたり、ディスプレイに送信されてそのディスプレイに表示されたりする。
なお、上記入力体10は、上記のように位置センサAの表面を押圧できればよく、インク等で用紙に書き込める筆記具だけでなく、インク等で用紙に書き込めない単なる棒体でもよい。また、上記押圧が解除される(先端入力部10aが移動したり書き込み等の入力が終了したりする)と、上記アンダークラッド層1,コア2およびオーバークラッド層3は、各自の復元力により、元の状態〔図1(b)参照〕に戻る。そして、上記コア2の、アンダークラッド層1への沈み込み深さDは、最大で2000μmまでとすることが好ましい。それを超えると、上記アンダークラッド層1,コア2およびオーバークラッド層3が元の状態に戻らなくなったり、光導波路Wに割れが発生したりするおそれがある。
ここで、上記コア2,アンダークラッド層1およびオーバークラッド層3の弾性率等について、より詳しく説明する。
上記コア2の弾性率は、1GPa〜10GPaの範囲内であることが好ましく、より好ましくは、2GPa〜5GPaの範囲内である。コア2の弾性率が1GPaを下回ると、ペン先等の先端入力部10aの形状により、その先端入力部10aの圧力で、コア2の断面積が保持されない(コア2がつぶれる)場合があり、先端入力部10aの位置を適正に検知できないおそれがある。一方、コア2の弾性率が10GPaを上回ると、先端入力部10aの圧力によるコア2の曲がりが、その先端入力部10aに沿った急な曲がりにならずに緩やかな曲がりになる場合がある。そのため、コア2からの光の漏れ(散乱)が発生せず、受光素子5での光の検出レベルが低下しなくなることから、先端入力部10aの位置を適正に検知できないおそれがある。なお、コア2の寸法は、例えば、厚みが5〜100μmの範囲内、幅が5〜500μmの範囲内に設定される。
上記オーバークラッド層3の弾性率は、0.1MPa以上10GPa未満の範囲内であることが好ましく、より好ましくは、1MPa以上5GPa未満の範囲内である。オーバークラッド層3の弾性率が0.1MPaを下回ると、柔らかすぎて、ペン先等の先端入力部10aの形状により、その先端入力部10aの圧力で、破損する場合があり、コア2を保護することができなくなる。一方、オーバークラッド層3の弾性率が10GPa以上であると、先端入力部10aや手20の圧力によっても、つぶれるように変形しなくなり、コア2がつぶれ、先端入力部10aの位置を適正に検知できないおそれがある。なお、オーバークラッド層3の厚みは、例えば、1〜200μmの範囲内に設定される。
上記アンダークラッド層1の弾性率は、0.1MPa〜1GPaの範囲内であることが好ましく、より好ましくは、1MPa〜100MPaの範囲内である。アンダークラッド層1の弾性率が0.1MPaを下回ると、柔らかすぎて、ペン先等の先端入力部10aで押圧した後、元の状態に戻らず、連続的に行えない場合がある。一方、アンダークラッド層1の弾性率が1GPaを上回ると、先端入力部10aや手20の圧力によっても、つぶれるように変形しなくなり、コア2がつぶれ、先端入力部10aの位置を適正に検知できないおそれがある。なお、アンダークラッド層1の厚みは、例えば、20〜2000μmの範囲内に設定される。
上記コア2,アンダークラッド層1およびオーバークラッド層3の形成材料としては、感光性樹脂,熱硬化性樹脂等があげられ、その形成材料に応じた製法により、光導波路Wを作製することができる。また、上記コア2の屈折率は、上記アンダークラッド層1およびオーバークラッド層3の屈折率よりも大きく設定されている。そして、上記弾性率および屈折率の調整は、例えば、各形成材料の種類の選択や組成比率を調整して行うことができる。なお、上記アンダークラッド層1として、ゴムシートを用い、そのゴムシート上にコア2を格子状に形成するようにしてもよい。
また、上記アンダークラッド層1の裏面に、ゴム層等の弾性層を設けてもよい。この場合、アンダークラッド層1,コア2およびオーバークラッド層3の復元力が弱くなったり、それらが元々復元力の弱い材料からなるものであったりしても、上記弾性層の弾性力を利用して、上記弱い復元力を補助し、入力体10の先端入力部10aによる押圧が解除された後、元の状態に戻すことができる。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。但し、本発明は、実施例に限定されるわけではない。
〔オーバークラッド層の形成材料〕
成分A:エポキシ樹脂(四日市合成社製、エポゴーセーPT)30重量部。
成分B:エポキシ樹脂(ダイセル社製、EHPE3150)70重量部。
成分C:光酸発生剤(サンアプロ社製、CPI200K)4重量部。
成分D:乳酸エチル(和光純薬社製)100重量部。
これら成分A〜Dを混合することにより、オーバークラッド層の形成材料を調製した。
〔コアの形成材料〕
成分E:エポキシ樹脂(ダイセル社製、EHPE3150)80重量部。
成分F:エポキシ樹脂(新日鉄化学社製、YDCN700−10)20重量部。
成分G:光酸発生剤(ADEKA社製、SP170)1重量部。
成分H:乳酸エチル(和光純薬社製)50重量部。
これら成分E〜Hを混合することにより、コアの形成材料を調製した。
〔アンダークラッド層の形成材料〕
成分I:エポキシ樹脂(四日市合成社製、エポゴーセーPT)75重量部。
成分J:エポキシ樹脂(三菱化学社製、JER1007)25重量部。
成分K:光酸発生剤(サンアプロ社製、CPI200K)4重量部。
成分L:乳酸エチル(和光純薬社製)50重量部。
これら成分I〜Lを混合することにより、アンダークラッド層の形成材料を調製した。
〔光導波路の作製〕
ガラス製基材の表面に、上記オーバークラッド層の形成材料を用いて、スピンコート法により、オーバークラッド層を形成した。このオーバークラッド層の厚みは5μm、弾性率は1.2GPa、屈折率は1.503であった。
ついで、上記オーバークラッド層の表面に、上記コアの形成材料を用いて、フォトリソグラフィ法により、コアを形成した。このコアの厚みは30μm、格子状部分のコアの幅は100μm、ピッチは600μm、弾性率は3GPa、屈折率は1.523であった。
つぎに、上記コアを被覆するように、上記オーバークラッド層の表面に、上記アンダークラッド層の形成材料を用いて、スピンコート法により、アンダークラッド層を形成した。このアンダークラッド層の厚み(オーバークラッド層の表面からの厚み)は200μm、弾性率は3MPa、屈折率は1.503であった。
そして、PET製基板(厚み1mm)の片面に、両面テープ(厚み25μm)を貼着したものを準備した。ついで、その両面テープのもう一方の粘着面を上記アンダークラッド層の表面に貼着し、その状態で、上記オーバークラッド層を上記ガラス製基材から剥離した。
〔比較例〕
〔オーバークラッド層の形成材料〕
成分M:エポキシ樹脂(四日市合成社製、エポゴーセーPT)40重量部。
成分N:エポキシ樹脂(ダイセル社製、2021P)60重量部。
成分O:光酸発生剤(ADEKA社製、SP170)4重量部。
これら成分M〜Oを混合することにより、オーバークラッド層の形成材料を調製した。
〔コアの形成材料〕
成分P:エポキシ樹脂(四日市合成社製、エポゴーセーPT)30重量部。
成分Q:エポキシ樹脂(DIC社製、EXA−4816)70重量部。
成分R:光酸発生剤(ADEKA社製、SP170)4重量部。
これら成分P〜Rを混合することにより、コアの形成材料を調製した。
〔アンダークラッド層の形成材料〕
成分S:エポキシ樹脂(四日市合成社製、エポゴーセーPT)40重量部。
成分T:エポキシ樹脂(ダイセル社製、2021P)60重量部。
成分U:光酸発生剤(ADEKA社製、SP170)4重量部。
これら成分S〜Uを混合することにより、アンダークラッド層の形成材料を調製した。
〔光導波路の作製〕
上記実施例と同様にして、同寸法の光導波路を作製した。ただし、弾性率は、オーバークラッド層が1GPa、コアが25MPa、アンダークラッド層が1GPaであった。また、屈折率は、オーバークラッド層が1.504、コアが1.532、アンダークラッド層が1.504であった。
〔位置センサの作製〕
上記実施例および比較例の各光導波路のコアの一端面に、発光素子(Optowell社製、XH85-S0603-2s )を接続し、コアの他端面に、受光素子(浜松ホトニクス社製、s10226)を接続し、実施例および比較例の各位置センサを作製した。
〔位置センサの評価〕
上記各位置センサの表面に、ボールペンのペン先(曲率半径350μm)を荷重1.47Nで押圧し、人の人指し指(曲率半径1cm)を荷重19.6Nで押圧した。そして、上記受光素子での光の検出レベル(受光量)を、上記荷重をかけない場合と、かけた場合とで測定し、その減衰率を下記の式(3)にしたがって算出した。
Figure 2014197367
その結果、実施例の位置センサでは、ペン先押圧時の減衰率が80%、人指し指押圧時の減衰率が0%であった。それに対し、比較例の位置センサでは、ペン先押圧時の減衰率が60%、人指し指押圧時の減衰率が50%であった。
すなわち、実施例の位置センサでは、受光素子での光の検出レベルが、ペン先押圧時に低下し、人指し指押圧時に低下しないことから、ペン先の位置のみを検出することができ、人指し指の位置は、押圧されていない状態と同じであり、感知されないことがわかる。それに対し、比較例の位置センサでは、受光素子での光の検出レベルが、ペン先押圧時も人指し指押圧時も同程度に低下することから、ペン先の位置だけでなく、不要な人指し指の位置も検出されることがわかる。
なお、上記のように、ボールペンのペン先の曲率半径Rが350μmであり、実施例も比較例もコアの厚みTが30μmであることから、前記比A(=R/T)は、いずれも11.7である。そして、コアとアンダークラッド層およびオーバークラッド層との間の屈折率差Δの最大値Δmax は、前記の式(1)より、いずれも7.4×10-2であり、最小値Δmin は、前記の式(2)より、いずれも9.8×10-3である。すなわち、実施例の上記屈折率差Δ(=0.020)も比較例の上記屈折率差Δ(=0.028)も、上記最大値Δmax と最小値Δmin の間の値に設定されている。
本発明の位置センサは、ペン等の入力体を手に持って文字等を入力する際に、必要なペン先等の先端入力部の位置や移動軌跡のみ検出し、不要な手の位置等を感知しないようにする場合に利用可能である。
A 位置センサ
W 光導波路
1 アンダークラッド層
2 コア
3 オーバークラッド層
4 発光素子
5 受光素子

Claims (1)

  1. シート状のアンダークラッド層の表面に、複数の線状のコアを格子状に配置形成し、これらコアを被覆した状態でオーバークラッド層をシート状に形成したシート状の光導波路と、上記コアの一端面に接続される発光素子と、上記コアの他端面に接続される受光素子とを備え、それ自体の表面の任意の個所への押圧による、コアの光伝播量の変化によって、押圧個所を特定するシート状の位置センサであって、上記位置センサへの押圧が、入力体の、曲率半径R(単位:μm)の先端入力部による押圧であり、その曲率半径Rと、コアの厚みT(単位:μm)との比A(=R/T)を用いると、上記コアと上記アンダークラッド層および上記オーバークラッド層との間の屈折率差Δが、下記の式(1)で示される最大値Δmax と、下記の式(2)で示される最小値Δmin との間に設定されており、上記コアの弾性率が、上記アンダークラッド層の弾性率および上記オーバークラッド層の弾性率よりも大きく設定され、上記シート状の光導波路の表面の押圧状態で、その押圧方向のコアの断面の変形率が、オーバークラッド層およびアンダークラッド層の断面の変形率よりも小さくなるようになっていることを特徴とする位置センサ。
    Figure 2014197367
    Figure 2014197367
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