JP2014200748A - 成膜装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、スプレイノズルから機能材料を吐出して成膜する成膜装置において、機能材料の変更に伴う機能材料の廃棄量を少量に抑えることを目的とする。
成膜対象物を設置する設置部と、
前記設置部に対し相対移動可能な可動部材と、
前記可動部材に取り付けられ、機能材料を前記成膜対象物に向けて吐出することで前記成膜対象物上で成膜させるスプレイノズルと、
前記スプレイノズルと一体的に移動し得るように前記可動部材に取り付けられ、前記スプレイノズルに機能材料を圧送するポンプと、
前記ポンプと前記スプレイノズルとを接続する供給路とを備えているところに特徴を有する。
前記ポンプが、シリンジポンプであってもよい。
この構成によれば、シリンジポンプからスプレイノズルへ機能材料を供給する際に脈動が生じないので、スプレイノズルへの機能材料の供給量を安定させることができる。
前記シリンジポンプを構成するピストンと、
前記ピストンを駆動するボールネジ機構とを備えていてもよい。
この構成によれば、エアの供給によってピストンを駆動する場合に比べて、ピストンの移動量を安定させることができるので、スプレイノズルに対する機能材料の供給量を、より安定させることができる。
前記供給路の途中に設けられた三方切換弁と、
前記三方切換弁の流入ポートに接続され、機能材料を貯留する貯留容器とを備え、
前記三方切換弁の流出ポートに、前記供給路のうち前記スプレイノズル側の領域が接続され、
前記三方切換弁の流入出共用ポートに、前記供給路のうち前記シリンジポンプ側の領域が接続されていてもよい。
この構成の技術的意義は次の通りである。シリンジポンプにおける流入部と流出部を別々に設ける場合には、流入部と流出部の双方に逆止弁を設ける必要があるため、シリンジポンプが大型化したり構造が複雑になったりする。これに対し、上記構成によれば、三方切換弁を設けたことにより、シリンジポンプにおける機能材料の流入部と流出部を共用できるだけでなく、逆止弁も不要となるので、シリンジポンプの小型化や構造の簡素化を図ることが可能である。
前記設置部を第1モータの駆動によって直線移動させる第1アクチュエータと、
前記スプレイノズルと前記ポンプを、第2モータの駆動により、前記設置部の移動方向と直交する方向に直線移動させる第2アクチュエータとを備えていてもよい。
この構成の技術的意義は、次の通りである。設置部と、スプレイノズル及びポンプとを、二次元方向に相対変位させる手段としては、設置部を固定しておき、スプレイノズルとポンプを、2つのモータとアクチュエータによって二次元方向へ移動させる方法がある。この場合、一方のモータで移動させる移動部材に、他方のモータを取り付けるため、移動部材の全体としての重量が大きくならざるを得ない。そのため、一方のモータを出力の大きいものにする必要があるだけでなく、移動部材を案内するガイド構造も大掛かりとなり、成膜装置が全体として大型化したり大重量化したりすることが懸念される。これに対し、上記構成によれば、二次元方向に相対変位させる2つの変位対象物を、夫々、別々のモータで互いに異なる方向へ直線移動させるようにしているので、一方のモータが他方のモータを含む重たい移動部材を移動させる必要がなく、成膜装置の小型化と軽量化を図ることができる。
前記第1アクチュエータと前記第2アクチュエータのうち少なくとも一方の前記アクチュエータは、ボールネジ機構を備えて構成されていてもよい。
この構成によれば、設置部とスプレイノズル及びポンプを、高い精度で移動させることができる。また、アクチュエータの設置スペースは、設置部の移動ストローク又は、スプレイノズル及びポンプの移動ストロークとほぼ同じ範囲内に収まるので、成膜装置の小型化を図ることができる。
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図7を参照して説明する。本実施例の成膜装置は、有機太陽電池、有機EL等の電子デバイスにおいて各種機能材料を用いて成膜するための装置であり、例えば大学の研究室のようにスペース的な制約がある環境下において、少量の機能材料を用いた狭小範囲の成膜実験等で用いることを想定したものである。
図2に示すように、基台10は、前後左右の枠材11を方形に組み付けて構成されている。基台10を構成する1つの枠材11で囲まれた方形空間には、その全領域を覆うように不織布からなる受け部12が設けられている。受け部12は、スプレイされた機能材料のうちプレート21に塗着しなかった余剰分を受け止めるためのものである。尚、以下の説明において、前後の方向については図2,5(平面図)における下側を前側と定義し、左右の方向については図1,2,4,5(平面図及び正面図)にあらわれる向きを基準とする。
第1アクチュエータ13は、基台10を構成する左側の枠材11の上面に固定して設けられている。第1アクチュエータ13は、左枠の上面に固定された前後方向に細長いガイドフレーム14(図2を参照)と、ガイドフレーム14内に収容された第1ボールネジ機構15(図3を参照)と、第1ボールネジ機構15を駆動するための第1モータ16(図2を参照)とを備えている。第1ボールネジ機構15は、軸線を前後方向に向けてガイドフレーム14内に回転可能に支持された細長い第1ネジ棒17と、第1ネジ棒17に螺合され且つガイドフレーム14により回転を規制された第1ナット18と、第1ナット18内に収容されて第1ネジ棒17の外周の螺旋溝に沿って転動する複数のボール(図示省略)とを備えて構成された周知の形態のものである。
図1〜3に示すように、昇降機構22は、左枠から上方へ立ち上がる支持枠23と、軸線を上下方向に向けて支持枠23に支持された前後一対の細長い昇降ガイド24と、両昇降ガイド24の間に配されて軸線を上下方向に向けて支持枠23に回転可能に支持された雄ねじシャフト25と、昇降体26とを備えている。昇降体26は、上下方向に貫通する雌ネジ孔(図示省略)と一対のガイド孔(図示省略)を有し、雌ネジ孔を雄ねじシャフト25に螺合させるとともに、ガイド孔を一対の昇降ガイド24に昇降可能に嵌合されている。
昇降体26には、第2アクチュエータ29が一体に昇降し得るように取り付けられている。したがって、第2アクチュエータ29は、昇降機構22により上下方向に移動するととも、所定の高さに保持されるようになっている。第2アクチュエータ29は、昇降体26の右側面に固定されて右方へ片持ち状に延出する細長いガイドビーム30(図2,3を参照)と、ガイドビーム30内に収容された第2ボールネジ機構31(図4を参照)と、第2ボールネジ機構31を駆動するための第2モータ32(図2を参照)と、可動部材35とを備えている。
可動部材35を構成する支持部の上面には、スプレイ装置40が一体的に移動し得るように取り付けられている。したがって、スプレイ装置40は、第2アクチュエータ29と一体となって、昇降機構22により上下方向に移動するととも、所定の高さに保持されるようになっている。スプレイ装置40は、機能材料を噴出するスプレイノズル41と、スプレイノズル41に機能材料を供給するための供給装置73とを備えて構成されている。供給装置73は、シリンジポンプ45(請求項に記載のポンプ)と、三方切換弁56と、機能材料を貯留するための貯留容器65とを備えている。
テーブル20の上面にセットしたプレート21の上面に成膜する際には、まず、スプレイ装置40において、三方切換弁56を吸引状態に切り替え、第3ボールネジ機構48によりシリンジポンプ45のピストン47を下降させ、貯留容器65内に貯留されている機能材料を、第3チューブ71と三方切換弁56と第1チューブ68を順に通過させて作動空間50内に吸引する。一方、第1アクチュエータ13と第2アクチュエータ29を駆動して、テーブル20とスプレイ装置40を所定の位置で待機させておく。
成膜実験においては、上述したように機能材料の種類を変更することがあり、この場合、シリンジポンプ45内、シリンジポンプ45からスプレイノズル41に至る供給路70(第1チューブ68、三方切換弁56及び第2チューブ69)内に残留している機能材料を廃棄することになる。もし、スプレイ装置40のうちシリンジポンプ45を基台10に固定し、スプレイノズル41を第2アクチュエータ29によって移動可能とした場合、シリンジポンプ45からスプレイノズル41に至る供給路70は、スプレイノズル41の移動を妨げないように十分長く確保しなければならない。供給路70が長いと、供給路70内における機能材料の残留量、即ち廃棄される機能材料の量が多くなる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、スプレイノズルへ機能材料を圧送するポンプとして、シリンジポンプを用いたが、機能材料の圧送手段としてのポンプは、ギアポンプや復動型のプランジャポンプ等であってもよい。
(2)上記実施例では、シリンジポンプのピストンをボールネジ機構によって駆動したが、ピストンは、エアシリンダのようなボールネジ機構以外の機構を用いたものであってもよい。
(3)上記実施例では、三方切換弁を設けて、シリンジポンプにおける機能材料の流入口と流出口を共用としたが、シリンジポンプにおける流入口と流出口を別々に設けてもよい。
(4)上記実施例では、スプレイノズルを回転霧化頭としたが、スプレイノズルは、非回転型のノズルであってもよい。
(5)上記実施例では、二次元方向に相対変位させる2つの変位対象物(設置部と、スプレイノズル及びポンプ)を、夫々、別々のモータで互いに異なる方向へ直線移動させるようにしたが、これに限らず、2つの変位対象物のうちいずれか一方の変位対象物を固定し、他方の変位対象物を、2つのモータとアクチュエータによって二次元方向へ移動させるようにしてもよい。
(6)上記実施例では、第1アクチュエータと第2アクチュエータをボールネジ機構を備えた構成としたが、第1アクチュエータと第2アクチュエータのうち少なくとも一方のアクチュエータは、エアシリンダのようなボールネジ機構以外の機構を用いたものであってもよい。
15…第1ボールネジ機構(ボールネジ機構)
16…第1モータ
20…テーブル(設置部)
21…プレート(成膜対象物)
29…第2アクチュエータ
31…第2ボールネジ機構(ボールネジ機構)
32…第2モータ
35…可動部材
41…スプレイノズル
45…シリンジポンプ(ポンプ)
47…ピストン
48…第3ボールネジ機構(ボールネジ機構)
56…三方切換弁
57…流入出共用ポート
58…流入ポート
59…流出ポート
70…供給路
Claims (6)
- 成膜対象物を設置する設置部と、
前記設置部に対し相対移動可能な可動部材と、
前記可動部材に取り付けられ、機能材料を前記成膜対象物に向けて吐出することで前記成膜対象物上で成膜させるスプレイノズルと、
前記スプレイノズルと一体的に移動し得るように前記可動部材に取り付けられ、前記スプレイノズルに機能材料を圧送するポンプと、
前記ポンプと前記スプレイノズルとを接続する供給路とを備えていることを特徴とする成膜装置。 - 前記ポンプが、シリンジポンプであることを特徴とする請求項1記載の成膜装置。
- 前記シリンジポンプを構成するピストンと、
前記ピストンを駆動するボールネジ機構とを備えていることを特徴とする請求項2記載の成膜装置。 - 前記供給路の途中に設けられた三方切換弁と、
前記三方切換弁の流入ポートに接続され、機能材料を貯留する貯留容器とを備え、
前記三方切換弁の流出ポートに、前記供給路のうち前記スプレイノズル側の領域が接続され、
前記三方切換弁の流入出共用ポートに、前記供給路のうち前記シリンジポンプ側の領域が接続されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の成膜装置。 - 前記設置部を第1モータの駆動によって直線移動させる第1アクチュエータと、
前記スプレイノズルと前記ポンプを、第2モータの駆動により、前記設置部の移動方向と直交する方向に直線移動させる第2アクチュエータとを備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の成膜装置。 - 前記第1アクチュエータと前記第2アクチュエータのうち少なくとも一方の前記アクチュエータは、ボールネジ機構を備えて構成されていることを特徴とする請求項5記載の成膜装置。
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