JP2014201268A - ステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】テレスコ調整の観点から小型化を図ることができるステアリング装置を提供すること。
【解決手段】ステアリング装置1では、アウタチューブ13が、テレスコ方向Xに沿ってインナチューブ14に対して相対移動可能である。固定ブラケット18には、第1ガイド溝25が形成されている。ガイド部材39の第2ガイド溝45には、操作レバー48が取り付けられてアウタチューブ13に連結されたガイド軸40が挿通される。第2ガイド溝45は、ガイド軸40をテレスコ方向Xおよびチルト方向Zのいずれか一方に沿ってガイドし、第1ガイド溝25は、ガイド部材39をテレスコ方向Xおよびチルト方向Zのいずれか他方に沿ってガイドする。
【選択図】図1
【解決手段】ステアリング装置1では、アウタチューブ13が、テレスコ方向Xに沿ってインナチューブ14に対して相対移動可能である。固定ブラケット18には、第1ガイド溝25が形成されている。ガイド部材39の第2ガイド溝45には、操作レバー48が取り付けられてアウタチューブ13に連結されたガイド軸40が挿通される。第2ガイド溝45は、ガイド軸40をテレスコ方向Xおよびチルト方向Zのいずれか一方に沿ってガイドし、第1ガイド溝25は、ガイド部材39をテレスコ方向Xおよびチルト方向Zのいずれか他方に沿ってガイドする。
【選択図】図1
Description
この発明は、ステアリング装置に関する。
たとえば、特許文献1に開示されたステアリング装置は、ステアリングホイールが固定されるステアリングシャフトを回転可能に支承するステアリングコラムを備えている。ステアリングコラムは、アッパージャケットおよびロアージャケットを備えている。ロアージャケットの軸方向下端部がチルト中心軸の回りに回動可能に支持されている。これにより、ステアリングコラムの全体をチルト軸中心の回りに回動させるチルト調整が可能である。また、アッパージャケットが、ロアージャケットに対して軸方向(テレスコ方向)に相対移動することによって、ステアリングコラムのテレスコ調整が可能である。
また、このステアリング装置は、車体に固定されたアッパークランプと、アッパージャケットに固定されてアッパークランプの内側に配置されたディスタンスブラケットと、支軸と、支軸の端部に連結された操作レバーと、操作レバーの回動操作に伴ってチルトロックおよびテレスコロックを達成するためのカム機構とを備えている。
アッパークランプに取り付けられたチルト用長孔形成体には、縦長のチルト用長孔が形成されていて、ディスタンスブラケットに取り付けられたテレスコ用長孔形成体には、テレスコ方向に長いテレスコ用長孔が形成されている。チルト用長孔およびテレスコ用長孔の両方に対して支軸が挿通されている。支軸がチルト用長孔内で縦に移動することによって、ステアリングコラムが支軸とともに回動(チルト)する。一方、縦長のチルト用長孔に挿通された支軸は、テレスコ方向には移動できないので、(支軸が挿通された)テレスコ用長孔を有するディスタンスブラケットが、アッパージャケットを伴って支軸に対してテレスコ方向に相対移動することにより、テレスコ調整が可能となる。
アッパークランプに取り付けられたチルト用長孔形成体には、縦長のチルト用長孔が形成されていて、ディスタンスブラケットに取り付けられたテレスコ用長孔形成体には、テレスコ方向に長いテレスコ用長孔が形成されている。チルト用長孔およびテレスコ用長孔の両方に対して支軸が挿通されている。支軸がチルト用長孔内で縦に移動することによって、ステアリングコラムが支軸とともに回動(チルト)する。一方、縦長のチルト用長孔に挿通された支軸は、テレスコ方向には移動できないので、(支軸が挿通された)テレスコ用長孔を有するディスタンスブラケットが、アッパージャケットを伴って支軸に対してテレスコ方向に相対移動することにより、テレスコ調整が可能となる。
一般的なステアリング装置は、ステアリングコラムやアッパークランプやディスタンスブラケット等を覆うコラムカバーを備えている。コラムカバーには、支軸における操作レバー側の端部を挿通させる挿通孔が形成されている。コラムカバーからは、支軸の端部に取り付けられた操作レバーが運転者側に露出される。コラムカバーは、チルト調整やテレスコ調整の際に移動するアッパージャケットに固定されている。
ここで、特許文献1のステアリング装置の場合、テレスコ調整の際に、アッパージャケットが支軸に対してテレスコ方向に相対移動する。つまり、テレスコ調整の際、支軸は、アッパージャケットやコラムカバーに追従せずに、静止している。そこで、コラムカバーでは、テレスコ調整の際に支軸との干渉を避けるために、支軸が挿通される挿通孔をテレスコ方向に長く形成しなければならない。コラムカバーの強度維持等の理由から、挿通孔を長くすることに応じて、コラムカバーを大きくしなければならない。これでは、ステアリング装置の小型化を図ることが困難である。また、長い(大きい)挿通孔をコラムカバーに形成すると、コラムカバーにおけるデザイン性が損なわれる虞もある。
この発明は、テレスコ調整の観点から小型化を図ることができるステアリング装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、操舵部材(2)が取り付けられるステアリング軸(4)と、中空のインナチューブ(14)と、前記インナチューブが挿通され、前記ステアリング軸の軸方向(X)と平行なテレスコ方向(X)に沿って前記インナチューブに対して相対移動可能な中空のアウタチューブ(13)とを含み、前記テレスコ方向に対して上下に交差したチルト方向(Z)にチルト可能であり、前記ステアリング軸が挿通されるコラムチューブ(5)と、前記テレスコ方向およびチルト方向の両方に交差する交差方向(Y)に延び、操作レバー(48)が取り付けられ、前記アウタチューブに対して一体移動可能に連結されたガイド軸(40)と、第1ガイド溝(25)が形成され、車体(100)に固定された固定ブラケット(18)と、前記ガイド軸が挿通され、前記ガイド軸を前記テレスコ方向およびチルト方向のいずれか一方に沿ってガイドする第2ガイド溝(45)が形成され、前記第1ガイド溝によって前記テレスコ方向およびチルト方向のいずれか他方に沿ってガイドされるガイド部材(39)とを含むことを特徴とする、ステアリング装置(1)である。
請求項2記載の発明は、前記操作レバーを外部に露出させた状態で、前記コラムチューブ、固定ブラケットおよびガイド部材を外から覆い、前記アウタチューブに固定されたコラムカバー(6)をさらに含むことを特徴とする、請求項1記載のステアリング装置である。
請求項3記載の発明は、前記第1ガイド溝は、前記チルト方向に沿って延び、前記第2ガイド溝は、前記テレスコ方向に沿って延びていて、前記ガイド部材は、前記第1ガイド溝によって、前記テレスコ方向に位置決めされつつ前記チルト方向に沿ってガイドされ、前記ガイド軸は、前記第2ガイド溝によって、前記チルト方向に位置決めされつつ前記テレスコ方向に沿ってガイドされることを特徴とする、請求項1または2記載のステアリング装置である。
請求項3記載の発明は、前記第1ガイド溝は、前記チルト方向に沿って延び、前記第2ガイド溝は、前記テレスコ方向に沿って延びていて、前記ガイド部材は、前記第1ガイド溝によって、前記テレスコ方向に位置決めされつつ前記チルト方向に沿ってガイドされ、前記ガイド軸は、前記第2ガイド溝によって、前記チルト方向に位置決めされつつ前記テレスコ方向に沿ってガイドされることを特徴とする、請求項1または2記載のステアリング装置である。
請求項4記載の発明は、前記第1ガイド溝は、前記テレスコ方向に沿って延び、前記第2ガイド溝は、前記チルト方向に沿って延びていて、前記ガイド部材は、前記第1ガイド溝によって、前記チルト方向に位置決めされつつ前記テレスコ方向に沿ってガイドされ、前記ガイド軸は、前記第2ガイド溝によって、前記テレスコ方向に位置決めされつつ前記チルト方向に沿ってガイドされることを特徴とする、請求項1または2記載のステアリング装置である。
請求項5記載の発明は、前記操作レバーの操作に連動して、前記コラムチューブの姿勢をロックしたり、そのロックを解除したりするロック・解除機構(38)をさらに含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のステアリング装置である。
なお、上記において、括弧内の数字等は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
なお、上記において、括弧内の数字等は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
請求項1記載の発明によれば、アウタチューブをテレスコ方向に移動させてテレスコ調整を行う場合、操作レバーが取り付けられたガイド軸は、ガイド部材の第2ガイド溝に挿通された状態で、固定ブラケットの第1ガイド溝によってテレスコ方向にガイドされる。または、ガイド軸自身がガイド部材の第2ガイド溝によってテレスコ方向にガイドされる。いずれにせよ、請求項2記載の発明のようにアウタチューブにコラムカバーが固定されている場合には、ガイド軸は、テレスコ調整の際、テレスコ方向において、コラムカバーおよびアウタチューブと一体移動する。これにより、ガイド軸とコラムカバーとが一体移動しない場合に必要であったガイド軸用の(テレスコ方向に長い)長孔を、コラムカバーに形成せずに済む。そのため、コラムカバーを小さくすることができるので、テレスコ調整の観点からステアリング装置の小型化を図ることができる。
請求項3記載の発明のように、ガイド部材は、固定ブラケットの第1ガイド溝によってチルト方向に沿ってガイドされ、ガイド軸は、ガイド部材の第2ガイド溝によってテレスコ方向に沿ってガイドされてもよい。
請求項4記載の発明のように、ガイド部材は、固定ブラケットの第1ガイド溝によってテレスコ方向に沿ってガイドされ、ガイド軸は、ガイド部材の第2ガイド溝によってチルト方向に沿ってガイドされてもよい。
請求項4記載の発明のように、ガイド部材は、固定ブラケットの第1ガイド溝によってテレスコ方向に沿ってガイドされ、ガイド軸は、ガイド部材の第2ガイド溝によってチルト方向に沿ってガイドされてもよい。
請求項5記載の発明によれば、ガイド軸に取り付けられた操作レバーの操作に連動して、コラムチューブの姿勢をロックしたり、そのロックを解除してチルト調整やテレスコ調整したりすることができる。
本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るステアリング装置1を車体100の左側方から見た図であって、一部を断面で示した模式図である。図2は、ステアリング装置1の要部の模式的な分解斜視図である。図3は、ステアリング装置1の模式的な左側面図である。
なお、図1および図3では、紙面左側が、ステアリング装置1が設けられた車体100の前側であり、紙面右側が車体100の後側(車内の運転手側)である。また、図2および図4では、紙面左奥側が、車体100の前側であり、紙面右手前側が車体100の後側である。また、図1〜4では、紙面上側が、ステアリング装置1の上側であり、紙面下側が、ステアリング装置1の下側である。なお、以降で述べる左右方向は、車体100の後側(車内の運転手側)から前側を見たときの左右方向を基準としている。
図1は、本発明の一実施形態に係るステアリング装置1を車体100の左側方から見た図であって、一部を断面で示した模式図である。図2は、ステアリング装置1の要部の模式的な分解斜視図である。図3は、ステアリング装置1の模式的な左側面図である。
なお、図1および図3では、紙面左側が、ステアリング装置1が設けられた車体100の前側であり、紙面右側が車体100の後側(車内の運転手側)である。また、図2および図4では、紙面左奥側が、車体100の前側であり、紙面右手前側が車体100の後側である。また、図1〜4では、紙面上側が、ステアリング装置1の上側であり、紙面下側が、ステアリング装置1の下側である。なお、以降で述べる左右方向は、車体100の後側(車内の運転手側)から前側を見たときの左右方向を基準としている。
図1を参照して、ステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2と、操舵部材2の操舵(回転)に連動して転舵輪(図示せず)を転舵する転舵機構3と、ステアリング軸4と、円筒状のコラムチューブ5と、コラムカバー6とを主に含んでいる。
転舵機構3としては、例えばラックアンドピニオン機構が用いることができる。
操舵部材2と転舵機構3とは、ステアリング軸4、自在継手7および中間軸8等を介して機械的に連結されている。操舵部材2の回転は、ステアリング軸4、自在継手7および中間軸8等をこの順に経てから、転舵機構3に伝達されるようになっている。また、転舵機構3に伝達された回転は、前述したラックアンドピニオン機構におけるラック軸(図示せず)の軸方向移動に変換される。これにより、ラック軸に連結された転舵輪が転舵される。
転舵機構3としては、例えばラックアンドピニオン機構が用いることができる。
操舵部材2と転舵機構3とは、ステアリング軸4、自在継手7および中間軸8等を介して機械的に連結されている。操舵部材2の回転は、ステアリング軸4、自在継手7および中間軸8等をこの順に経てから、転舵機構3に伝達されるようになっている。また、転舵機構3に伝達された回転は、前述したラックアンドピニオン機構におけるラック軸(図示せず)の軸方向移動に変換される。これにより、ラック軸に連結された転舵輪が転舵される。
ステアリング軸4は、水平方向に対して後上側へ傾斜するように延びている。ステアリング軸4が延びる方向が、ステアリング軸4の軸方向Xである。ステアリング軸4は、軸方向Xに並んで同軸状に配置されたアッパシャフト9およびロアシャフト10を有している。アッパシャフト9の後端部(上端部でもある)に操舵部材2が取り付けられている。ロアシャフト10の前端部(下端部でもある)に転舵機構3側(厳密には自在継手7)が連結されている。これにより、ロアシャフト10の位置は固定されている。この実施形態では、アッパシャフト9の前端部が筒状であって、ロアシャフト10がアッパシャフト9の前端部内に前下側から挿通されている。アッパシャフト9とロアシャフト10とは、例えばスプライン嵌合やセレーション嵌合している。そのため、アッパシャフト9がロアシャフト10に対して軸方向に相対摺動することによって、ステアリング軸4全体が伸縮可能である。
ステアリング軸4は、コラムチューブ5内に同軸状で挿通(収容)されており、複数の軸受11,12を介してコラムチューブ5によって回転可能に支持されている。
コラムチューブ5は、アッパチューブでもあるアウタチューブ13と、ロアチューブでもあるインナチューブ14とを含んでいる。アウタチューブ13およびインナチューブ14は、中空であり、この実施形態では、円管状である。インナチューブ14は、アウタチューブ13よりも小径であり、アウタチューブ13の中空部分に対して前側下方から同軸状で挿通されている。これにより、アウタチューブ13およびインナチューブ14は、ステアリング軸4の軸方向Xに相対摺動可能に嵌合されている。
コラムチューブ5は、アッパチューブでもあるアウタチューブ13と、ロアチューブでもあるインナチューブ14とを含んでいる。アウタチューブ13およびインナチューブ14は、中空であり、この実施形態では、円管状である。インナチューブ14は、アウタチューブ13よりも小径であり、アウタチューブ13の中空部分に対して前側下方から同軸状で挿通されている。これにより、アウタチューブ13およびインナチューブ14は、ステアリング軸4の軸方向Xに相対摺動可能に嵌合されている。
アウタチューブ13は、その後端部の軸受11を介して、アッパシャフト9を回転可能に支持している。また、アウタチューブ13は、軸受11を介してアッパシャフト9に連結されており、アッパシャフト9と一体移動可能である。
インナチューブ14は、その前端部の軸受12を介して、ロアシャフト10を回転可能に支持している。インナチューブ14の外周部には、上方へ延びるロアチューブブラケット15が固定されている。ロアチューブブラケット15は、車体100に固定されたロア固定ブラケット16によって、チルト中心軸17を介して回動可能に支持されている。これにより、コラムチューブ5(ステアリング軸4も含む)全体は、チルト中心軸17を中心として、操舵部材2の上下方向(「チルト方向Z」ということにする)に回動可能である。以下では、コラムチューブ5の回動を、「チルト」と表現することがある。コラムチューブ5全体をチルトさせて水平方向に対するコラムチューブ5全体の傾きを変えることによって、操舵部材2の上下方向の位置を調整(チルト調整)することができる。
インナチューブ14は、その前端部の軸受12を介して、ロアシャフト10を回転可能に支持している。インナチューブ14の外周部には、上方へ延びるロアチューブブラケット15が固定されている。ロアチューブブラケット15は、車体100に固定されたロア固定ブラケット16によって、チルト中心軸17を介して回動可能に支持されている。これにより、コラムチューブ5(ステアリング軸4も含む)全体は、チルト中心軸17を中心として、操舵部材2の上下方向(「チルト方向Z」ということにする)に回動可能である。以下では、コラムチューブ5の回動を、「チルト」と表現することがある。コラムチューブ5全体をチルトさせて水平方向に対するコラムチューブ5全体の傾きを変えることによって、操舵部材2の上下方向の位置を調整(チルト調整)することができる。
コラムチューブ5では、ロア固定ブラケット16によって支持されたインナチューブ14の(軸方向Xにおける)位置は固定されていて、アウタチューブ13が、アッパシャフト9を伴って、インナチューブ14に対して軸方向Xに沿って相対移動可能(摺動可能)である。アウタチューブ13が相対移動することによって、コラムチューブ5およびステアリング軸4のそれぞれは、軸方向Xに伸縮可能となる。以下では、ここでの伸縮を「テレスコ」と表現することがある。軸方向Xにおけるコラムチューブ5(ステアリング軸4も含む)の伸縮量(「テレスコ量」ということがある)を調整することによって、テレスコ調整(テレスコピック調整)が可能である。テレスコ調整によって、軸方向Xにおける操舵部材2の位置を調整できる。ここで、アウタチューブ13がインナチューブ14に対して相対移動する方向を、テレスコ方向ということにする。テレスコ方向は、軸方向Xと平行な方向であって、軸方向Xと同じである。そのため、テレスコ方向には、軸方向Xと同じ符号「X」を付すことにする。ステアリング装置1の側方(車体100の前後方向に対する左右方向)から見て、チルト方向Zは、テレスコ方向X(軸方向X)に対して上下に交差している。また、車体100の左右方向を、交差方向Yと呼ぶことにする。交差方向Yは、テレスコ方向Xおよびチルト方向Zの両方に交差(この実施形態では「直交」)する方向であり、図1では紙面に垂直な方向である。
また、ステアリング装置1は、車体100に固定された固定ブラケット18と、アウタチューブ13に溶接等で固定されたサポートブラケット19とを含んでいる。
図2を参照して、固定ブラケット18は、テレスコ方向Xから見て、下向きに開放する(上下が逆になった)略U字状の断面を有している。固定ブラケット18は、第1側板21と、第2側板22と、連結板23とを一体的に備えている。
図2を参照して、固定ブラケット18は、テレスコ方向Xから見て、下向きに開放する(上下が逆になった)略U字状の断面を有している。固定ブラケット18は、第1側板21と、第2側板22と、連結板23とを一体的に備えている。
第1側板21および第2側板22は、交差方向Yに薄く上下方向(チルト方向Z)に延びる板状であって、交差方向Yにおいて間隔を隔てて対向配置されている。この実施形態では、第1側板21は、第2側板22よりも左側に配置されている。第1側板21および第2側板22のそれぞれには、第1ガイド溝25が交差方向Yに貫通して形成されている。第1ガイド溝25の輪郭は、交差方向Yから見て、テレスコ方向Xに沿って延びる2辺とチルト方向Zに沿って延びる2辺とを有する四角形状である。図2の第1ガイド溝25は、チルト方向Zに長手である。なお、第1ガイド溝25の四角形状の輪郭においてチルト方向Zに延びる2辺は、完全な直線でなくてもよく、コラムチューブ5の回動軌跡に沿った円弧状であってもよい。交差方向Yから見て、第1側板21の第1ガイド溝25と、第2側板22の第1ガイド溝25とは、完全に一致している。
第1側板21の外側面(図2では左側面)21Aと、第2側板22の外側面(図2では右側面)22Aとのそれぞれには、テレスコ方向Xへ筋状に延びるラック歯26が多数形成されている。個々のラック歯26は、テレスコ方向Xから見て、交差方向Yにおける外側(第1側板21のラック歯26では左側であり、第2側板22のラック歯26では右側)へ向けて細くなる略三角形状の断面を有している。ラック歯26は、外側面21Aおよび22Aのそれぞれにおいて、テレスコ方向Xにおける第1ガイド溝25の両側に形成されている。テレスコ方向Xにおける第1ガイド溝25の両側において、複数のラック歯26が上下に並んで形成されている。つまり、テレスコ方向Xにおける第1ガイド溝25の両側には、上下に並ぶラック歯26の列が1列ずつ設けられている。
外側面21Aおよび22Aのそれぞれにおいて、第1ガイド溝25の両側のそれぞれにおけるラック歯26の列と、第1ガイド溝25(厳密には、第1ガイド溝25においてチルト方向Zに延びる縁)との間には、チルト方向Zに沿った平坦面(摩擦面27ということにする)が形成されている。摩擦面27は、チルト方向Zに延びる帯状であって、チルト方向Zにおいて少なくとも第1ガイド溝25と同じ寸法を有している。外側面21Aおよび22Aのそれぞれにおいて、摩擦面27は、第1ガイド溝25をテレスコ方向Xにおける両側から縁取るように1対設けられている。
連結板23は、交差方向Yに延びていて、第1側板21および第2側板22の上端部同士を連結している。連結板23は、ボルト等を介して、車体100に対して下から固定されている(図1参照)。これにより、固定ブラケット18全体が、車体100から吊り下げられた状態で車体100に固定されている。なお、この実施形態では、連結板23は、車体100に対して直接固定されているが、取付ステー等の中継部品を介して車体100に対して間接的に固定されてもよい。
サポートブラケット19は、ディスタンスブラケットともいい、テレスコ方向Xから見て、上向きに開放するU字状の断面を有している。サポートブラケット19は、第3側板33と、第4側板34と、連結板35とを一体的に備えている。
第3側板33および第4側板34は、交差方向Yに薄く上下方向(チルト方向Z)に延びる板状であって、交差方向Yにおいて間隔を隔てて対向配置されている。この実施形態では、第3側板33は、第4側板34よりも左側に配置されている。第3側板33および第4側板34のそれぞれには、丸孔36が交差方向Yに貫通して形成されている。なお、図2では、第4側板34の丸孔36が隠れているので、点線で示している。交差方向Yから見て、第3側板33の丸孔36と、第4側板34の丸孔36とは、完全に一致している。
第3側板33および第4側板34は、交差方向Yに薄く上下方向(チルト方向Z)に延びる板状であって、交差方向Yにおいて間隔を隔てて対向配置されている。この実施形態では、第3側板33は、第4側板34よりも左側に配置されている。第3側板33および第4側板34のそれぞれには、丸孔36が交差方向Yに貫通して形成されている。なお、図2では、第4側板34の丸孔36が隠れているので、点線で示している。交差方向Yから見て、第3側板33の丸孔36と、第4側板34の丸孔36とは、完全に一致している。
第3側板33および第4側板34は、固定ブラケット18の第1側板21と第2側板22との間に配置されている。詳しくは、第3側板33は、第1側板21の内側面(右側面)21Bに沿っていて、第4側板34は、固定ブラケット18の第2側板22の内側面(左側面)22Bに沿っている。交差方向Yから見て、第3側板33および第4側板34の各丸孔36が第1側板21および第2側板22の各第1ガイド溝25の内側に位置するように、固定ブラケット18とサポートブラケット19との相対位置が定められている。
第3側板33と第4側板34との間に、コラムチューブ5のアウタチューブ13が配置されている。第3側板33および第4側板34のそれぞれの上端がアウタチューブ13の外周面に溶接等によって固定されている。この状態のアウタチューブ13は、上下が逆になった略U字状の固定ブラケット18の内側に配置されている。また、第3側板33および第4側板34の各丸孔36は、アウタチューブ13よりも下方へずれた位置にある。
連結板35は、交差方向Yに延びていて、第3側板33および第4側板34の下端部同士を連結している。連結板35は、アウタチューブ13に対して所定の間隔を隔てて下から対向している。
また、ステアリング装置1は、ロック・解除機構38を含んでいる。ロック・解除機構38は、調整された操舵部材2の位置を固定するためにコラムチューブ5の姿勢をロックしたり、操舵部材2の位置をこれから調整するためにコラムチューブ5のロックを解除したりする。
また、ステアリング装置1は、ロック・解除機構38を含んでいる。ロック・解除機構38は、調整された操舵部材2の位置を固定するためにコラムチューブ5の姿勢をロックしたり、操舵部材2の位置をこれから調整するためにコラムチューブ5のロックを解除したりする。
ロック・解除機構38は、ガイド部材39と、ガイド軸40と、圧接・解除機構41と、ナット42とを含んでいる。
ガイド部材39は、交差方向Yにおける固定ブラケット18の両側に1つずつ(合計で2つ)設けられている。
各ガイド部材39は、ベース部43とガイド部44とを一体的に有している。ベース部43は、交差方向Yに薄くテレスコ方向Xに細長い直方体状である。
ガイド部材39は、交差方向Yにおける固定ブラケット18の両側に1つずつ(合計で2つ)設けられている。
各ガイド部材39は、ベース部43とガイド部44とを一体的に有している。ベース部43は、交差方向Yに薄くテレスコ方向Xに細長い直方体状である。
ベース部43は、交差方向Yにおける両側面をなす外側面43Aおよび内側面43Bを有している。なお、左側のガイド部材39では、左側面が外側面43Aであり、右側面が内側面43Bである。また、右側のガイド部材39では、右側面が外側面43Aであり、左側面が内側面43Bである。外側面43Aおよび内側面43Bのそれぞれは、テレスコ方向Xおよびチルト方向Zに沿って平坦である。
ガイド部44は、ベース部43よりもテレスコ方向Xに短く、交差方向Yに薄い直方体状である。テレスコ方向Xにおいて、ガイド部44は、固定ブラケット18の第1ガイド溝25の寸法(溝幅)とほぼ同じである。ガイド部44は、ベース部43の内側面43Bにおいてテレスコ方向Xの中央部に設けられていて、交差方向Yにおいてベース部43から離れる方向へ突出している。
各ガイド部材39では、ベース部43の上面(チルト方向Zにおける一端面)とガイド部44の上面とが面一になっていて、ベース部43の下面(チルト方向Zにおける他端面)とガイド部44の下面とが面一になっている。
各ガイド部材39には、交差方向Yにおいてベース部43およびガイド部44の両方を一度に貫通する第2ガイド溝45が形成されている。第2ガイド溝45は、テレスコ方向Xに沿って延びていて、テレスコ方向Xに長手である。テレスコ方向Xにおいて、第2ガイド溝45は、ガイド部44よりも少し短い。テレスコ方向Xにおける第2ガイド溝45の両端部は、円弧状に丸められている。
各ガイド部材39には、交差方向Yにおいてベース部43およびガイド部44の両方を一度に貫通する第2ガイド溝45が形成されている。第2ガイド溝45は、テレスコ方向Xに沿って延びていて、テレスコ方向Xに長手である。テレスコ方向Xにおいて、第2ガイド溝45は、ガイド部44よりも少し短い。テレスコ方向Xにおける第2ガイド溝45の両端部は、円弧状に丸められている。
各ガイド部材39におけるベース部43の内側面43Bには、テレスコ方向Xへ筋状に延びるラック歯46が複数形成されている。個々のラック歯46は、テレスコ方向Xから見て、交差方向Yにおいてベース部43から離れる方向(ガイド部44が内側面43Bから突出する方向と同じ)へ向けて細くなる略三角形状の断面を有している。ラック歯46は、内側面43Bにおいて、テレスコ方向Xにおけるガイド部44の両側に形成されている。テレスコ方向Xにおけるガイド部44の両側において、複数(ここでは片側で3つ)のラック歯46が上下に並んで形成されている。つまり、テレスコ方向Xにおけるガイド部44の両側には、上下に並ぶラック歯46の列が1列ずつ設けられている。内側面43Bにおいて、ベース部43の両側のそれぞれにおけるラック歯46の列と、ベース部43との間には、チルト方向Zに沿った平坦面(摩擦面47ということにする)が形成されている(右側のガイド部材39を参照)。摩擦面47は、チルト方向Zに延びる帯状であって、チルト方向Zにおいてベース部43とほぼ同じ寸法を有している。ベース部43の内側面43Bにおいて、摩擦面47は、ガイド部44をテレスコ方向Xにおける両側から挟むように1対設けられている。
このようなガイド部材39は、交差方向Yにおける固定ブラケット18の両側(つまり左右両側)に1つずつ配置されている。左側のガイド部材39では、ベース部43の内側面43Bが、固定ブラケット18の第1側板21の外側面21Aに対して交差方向Y(左側)から対向していて、ガイド部44が、第1側板21の第1ガイド溝25に嵌め込まれている。右側のガイド部材39では、ベース部43の内側面43Bが、固定ブラケット18の第2側板22の外側面22Aに対して交差方向Y(右側)から対向していて、ガイド部44が、第2側板22の第1ガイド溝25に嵌め込まれている。ガイド部44が第1ガイド溝25内でチルト方向Zに沿って移動できることから、各ガイド部材39は、ガイド部44が嵌め込まれた第1ガイド溝25によって、チルト方向Zに沿ってガイドされる。これにより、各ガイド部材39は、固定ブラケット18に対してチルト方向Zにスライド可能である。なお、前述したように、ガイド部材39において第1ガイド溝25に嵌まり込んでいるガイド部44は、テレスコ方向Xにおいて、第1ガイド溝25の溝幅とほぼ同じである。そのため、ガイド部材39は、テレスコ方向Xにおいては、第1ガイド溝25によって、固定ブラケット18に対して位置決め(固定)されている。
そして、交差方向Yから見て、各ガイド部材39の第2ガイド溝45が常に第1ガイド溝25の内側に位置するように、各ガイド部材39と固定ブラケット18との位置関係が定められている。また、交差方向Yから見て、サポートブラケット19の各丸孔36が常に各第1ガイド溝25および各第2ガイド溝45と重なって配置されるように、各ガイド部材39と固定ブラケット18とサポートブラケット19との位置関係が定められている。
なお、固定ブラケット18のラック歯26および摩擦面27と、ガイド部材39のラック歯46および摩擦面47との関係については、追って説明する。
ガイド軸40は、交差方向Yに延びる軸部40Aと、軸部40Aの右端部に設けられた円形フランジ状(テレスコ方向Xおよびチルト方向Zに沿って平坦な円板状)の頭部40Bとを一体的に有するボルト形状である。軸部40Aの外周面の左端部には、ねじ部40Cが形成されている。
ガイド軸40は、交差方向Yに延びる軸部40Aと、軸部40Aの右端部に設けられた円形フランジ状(テレスコ方向Xおよびチルト方向Zに沿って平坦な円板状)の頭部40Bとを一体的に有するボルト形状である。軸部40Aの外周面の左端部には、ねじ部40Cが形成されている。
ガイド軸40の軸部40Aは、交差方向Yから見て重なっている(サポートブラケット19の)各丸孔36、(固定ブラケット18の)各第1ガイド溝25および(各ガイド部材39の)第2ガイド溝45に対して、右側から一度に挿通されている。丸孔36の大きさ(直径)は、軸部40Aの直径とほぼ同じである。そのため、軸部40A(ガイド軸40)は、サポートブラケット19およびアウタチューブ13に対して、一体移動可能に連結されている。また、第2ガイド溝45の溝幅(チルト方向Zにおける寸法)は、軸部40Aの直径とほぼ同じである。そのため、第2ガイド溝45に挿通された軸部40Aは、第2ガイド溝45内においてテレスコ方向Xのみに移動することができる。つまり、軸部40A(ガイド軸40)は、第2ガイド溝45によって、チルト方向Zに位置決めされつつテレスコ方向Xに沿ってガイドされる。
また、軸部40Aは、サポートブラケット19の第3側板33と第4側板34との間では、アウタチューブ13から下方へ離間している。そのため、ガイド軸40全体は、アウタチューブ13に接触していない。また、ガイド軸40全体は、第3側板33および第4側板34の下端部間の連結板35から上方へ離間しており、連結板35にも接触していない。
また、ガイド軸40では、頭部40Bが、右側のガイド部材39におけるベース部43の外側面43Aに対して右側から接触(面接触)していて、軸部40Aの左端部(ねじ部40Cおよびねじ部40Cに隣接する部分)は、左側のガイド部材39の第2ガイド溝45よりも左側にはみ出ている。
ねじ部40Cには、ナット42が左側から組み付けられている。なお、図示していないが、ナット42の緩みを防止する構成(ワッシャ等)を設けてもよい。
ねじ部40Cには、ナット42が左側から組み付けられている。なお、図示していないが、ナット42の緩みを防止する構成(ワッシャ等)を設けてもよい。
ガイド軸40の軸部40Aにおいて、ナット42と左側のガイド部材39との間に位置する部分には、前述した圧接・解除機構41と、操作レバー48とが取り付けられている。操作レバー48は、ロック・解除機構38の一部とみなすことができる。
先に操作レバー48について説明すると、操作レバー48は、交差方向Yに薄くテレスコ方向X(図2では、テレスコ方向Xおよびチルト方向Zの両方に傾斜した方向)に細長い板状である。操作レバー48では、前端部に、操作レバー48を交差方向Yに貫通する貫通孔48Aが形成され、後端部に、グリップ(把持部)48Bが設けられている。貫通孔48Aには、軸部40Aが挿通されている。操作レバー48において貫通孔48Aにおける内周面や、軸部40Aにおいて貫通孔48Aに挿通される部分の外周面には、二面幅(図示せず)等が形成されているので、ガイド軸40に対する操作レバー48の空回りが防止されている。そのため、運転者がグリップ48Bと掴んで上下に動かすと、操作レバー48とガイド軸40とが、ガイド軸40の中心軸まわりに一体的に回動(360度未満の回転)する。
先に操作レバー48について説明すると、操作レバー48は、交差方向Yに薄くテレスコ方向X(図2では、テレスコ方向Xおよびチルト方向Zの両方に傾斜した方向)に細長い板状である。操作レバー48では、前端部に、操作レバー48を交差方向Yに貫通する貫通孔48Aが形成され、後端部に、グリップ(把持部)48Bが設けられている。貫通孔48Aには、軸部40Aが挿通されている。操作レバー48において貫通孔48Aにおける内周面や、軸部40Aにおいて貫通孔48Aに挿通される部分の外周面には、二面幅(図示せず)等が形成されているので、ガイド軸40に対する操作レバー48の空回りが防止されている。そのため、運転者がグリップ48Bと掴んで上下に動かすと、操作レバー48とガイド軸40とが、ガイド軸40の中心軸まわりに一体的に回動(360度未満の回転)する。
圧接・解除機構41は、操作レバー48(ガイド軸40が挿通された部分)と左側のガイド部材39との間に配置されている。圧接・解除機構41は、操作レバー48側(左側)の第1カム49と、第1カム49に対して右側(ガイド部材39側)から係合する第2カム50とを含んでいる。第1カム49および第2カム50は、リング状であってガイド軸40の軸部40Aに対して外嵌されている。
第1カム49において中空部分(図示せず)を区画する内周面や、軸部40Aにおいて第1カム49の中空部分に挿通される部分の外周面には、二面幅(図示せず)等が形成されているので、ガイド軸40に対する第1カム49の空回りが防止されている。そのため、第1カム49は、操作レバー48およびガイド軸40と一体的に回動する。
一方、第2カム50の中空部分(符号50Aを付した部分)に挿通されたガイド軸40は、第2カム50に対して相対回転可能である。つまり、第2カム50は、ガイド軸40と一緒に回動しないようになっている。また、第2カム50は、ガイド軸40に対して外嵌された状態で、ガイド軸40に対して交差方向Yに相対移動(スライド)することができる。
一方、第2カム50の中空部分(符号50Aを付した部分)に挿通されたガイド軸40は、第2カム50に対して相対回転可能である。つまり、第2カム50は、ガイド軸40と一緒に回動しないようになっている。また、第2カム50は、ガイド軸40に対して外嵌された状態で、ガイド軸40に対して交差方向Yに相対移動(スライド)することができる。
第1カム49および第2カム50における互いの対向面(第1カム49の右側面および第2カム50の左側面)には、カム突起51が同数(図2では3つずつ)形成されている。第1カム49のカム突起51は、第2カム50へ向けて右側へ突出していて、第2カム50のカム突起51は、第1カム49へ向けて左側へ突出している。第1カム49および第2カム50のそれぞれにおいて複数のカム突起51が設けられる場合、これらのカム突起51は、第1カム49や第2カム50の周方向において等間隔で並んで形成される。
コラムチューブ5の姿勢がロックされた状態では、第1カム49および第2カム50のカム突起51同士が交差方向Yにおいて対向していて(互いに乗り上げていて)、第2カム50が第1カム49から右側へ離れている。これにより、交差方向Yにおける第2カム50とガイド軸40の頭部40Bとの間隔が狭まっている。
この状態では、第2カム50が、左側のガイド部材39のベース部43の外側面43Aに対して、交差方向Y(左側)から圧接(強く摩擦係合することであり、以下同じ)している。また、左側のガイド部材39のベース部43の内側面43Bにおける各摩擦面47が、固定ブラケット18の第1側板21の外側面21Aにおける各摩擦面27(交差方向Yから見て同じ位置にある摩擦面27)に対して、交差方向Y(左側)から圧接している。また、左側のガイド部材39の各ラック歯46が、第1側板21において対応する(交差方向Yから見て同じ位置にある)ラック歯26と噛み合っている。
この状態では、第2カム50が、左側のガイド部材39のベース部43の外側面43Aに対して、交差方向Y(左側)から圧接(強く摩擦係合することであり、以下同じ)している。また、左側のガイド部材39のベース部43の内側面43Bにおける各摩擦面47が、固定ブラケット18の第1側板21の外側面21Aにおける各摩擦面27(交差方向Yから見て同じ位置にある摩擦面27)に対して、交差方向Y(左側)から圧接している。また、左側のガイド部材39の各ラック歯46が、第1側板21において対応する(交差方向Yから見て同じ位置にある)ラック歯26と噛み合っている。
また、この状態では、頭部40Bが、右側のガイド部材39のベース部43の外側面43Aに対して、交差方向Y(右側)から圧接している。また、右側のガイド部材39のベース部43の内側面43Bにおける各摩擦面47が、固定ブラケット18の第2側板22の外側面22Aにおける各摩擦面27(交差方向Yから見て同じ位置にある摩擦面27)に対して、交差方向Y(右側)から圧接している。また、右側のガイド部材39の各ラック歯46が、第2側板22において対応する(交差方向Yから見て同じ位置にある)ラック歯26と噛み合っている。
各ガイド部材39の摩擦面47と固定ブラケット18の摩擦面27との圧接や、ラック歯26,46の噛み合いによって、各ガイド部材39(各ガイド部材39の第2ガイド溝45に挿通されたガイド軸40も含む)のチルト方向Zへの移動がロック(禁止)されている。これにより、ガイド軸40と一体移動するアウタチューブ13およびサポートブラケット19は、チルト方向Zに移動できないので、前述したチルト調整が禁止されている。また、第2カム50および頭部40Bのそれぞれと各ガイド部材39の外側面43Aとの圧接によって、各ガイド部材39の第2ガイド溝45内におけるガイド軸40のテレスコ方向Xへの移動がロックされている。これにより、ガイド軸40と一体移動するアウタチューブ13およびサポートブラケット19は、テレスコ方向Xに移動できないので、前述したテレスコ調整が禁止されている。
このように、チルト調整およびテレスコ調整の両方が禁止されていることによって、コラムチューブ5の姿勢がロックされている。
このような状態で操作レバー48を操作してガイド軸40を一方向(ガイド軸40を中心とする時計回りおよび反時計回りのどちらか一方向)へ回動させると、第1カム49および第2カム50のカム突起51同士が交差方向Yにおいて対向しなくなり、第2カム50が、第1カム49に近づくように左側へずれる。これにより、交差方向Yにおける第2カム50と頭部40Bとの間隔が広がる。すると、前述した圧接(各ガイド部材39の摩擦面47と固定ブラケット18の摩擦面27との圧接、第2カム50および頭部40Bのそれぞれと各ガイド部材39の外側面43Aとの圧接)およびラック歯26,46の噛み合いが解除される。その結果、コラムチューブ5のロックが解除されるので、ガイド軸40は、左右両側の第1ガイド溝25および第2ガイド溝45のそれぞれに沿った移動が許容される。
このような状態で操作レバー48を操作してガイド軸40を一方向(ガイド軸40を中心とする時計回りおよび反時計回りのどちらか一方向)へ回動させると、第1カム49および第2カム50のカム突起51同士が交差方向Yにおいて対向しなくなり、第2カム50が、第1カム49に近づくように左側へずれる。これにより、交差方向Yにおける第2カム50と頭部40Bとの間隔が広がる。すると、前述した圧接(各ガイド部材39の摩擦面47と固定ブラケット18の摩擦面27との圧接、第2カム50および頭部40Bのそれぞれと各ガイド部材39の外側面43Aとの圧接)およびラック歯26,46の噛み合いが解除される。その結果、コラムチューブ5のロックが解除されるので、ガイド軸40は、左右両側の第1ガイド溝25および第2ガイド溝45のそれぞれに沿った移動が許容される。
具体的には、コラムチューブ5のロックが解除された状態では、ガイド軸40(詳しくは、第2ガイド溝45にガイド軸40が挿通されたガイド部材39)が第1ガイド溝25に沿ってチルト方向Zに移動したとする。すると、サポートブラケット19およびアウタチューブ13がガイド軸40と共に移動することによってコラムチューブ5全体がチルトする。これにより、前述したチルト調整が可能となる。なお、第1ガイド溝25のチルト方向Zにおける寸法が、コラムチューブ5がチルトできる範囲である。
また、ガイド軸40が各ガイド部材39における第2ガイド溝45の長手方向(テレスコ方向X)に沿って各ガイド部材39に対して相対移動すると、ガイド軸40とサポートブラケット19とアウタチューブ13とがテレスコ方向Xに沿って移動する。これにより、コラムチューブ5全体がテレスコするので、前述したテレスコ調整が可能となる。なお、第2ガイド溝45のテレスコ方向Xにおける寸法が、コラムチューブ5がテレスコできる範囲である。
そして、チルト調整やテレスコ調整を行ってから操作レバー48を操作してガイド軸40を前記一方向とは逆の方向へ回転させる。すると、前述したように、第1カム49および第2カム50のカム突起51同士が交差方向Yにおいて対向し、第2カム50が第1カム49から右側へ離れる。これにより、コラムチューブ5の姿勢が再びロックされる。
このように、ガイド部材39、ガイド軸40および圧接・解除機構41(第1カム49、第2カム50)を含む圧接・解除機構41は、操作レバー48の操作に連動して、コラムチューブ5の姿勢をロックしたり、そのロックを解除したりする。この場合、ガイド軸40に取り付けられた操作レバー48の操作に連動して、コラムチューブ5の姿勢をロックしたり、そのロックを解除してチルト調整やテレスコ調整したりすることができる。
このように、ガイド部材39、ガイド軸40および圧接・解除機構41(第1カム49、第2カム50)を含む圧接・解除機構41は、操作レバー48の操作に連動して、コラムチューブ5の姿勢をロックしたり、そのロックを解除したりする。この場合、ガイド軸40に取り付けられた操作レバー48の操作に連動して、コラムチューブ5の姿勢をロックしたり、そのロックを解除してチルト調整やテレスコ調整したりすることができる。
そして、コラムカバー6は、図1に示すように、たとえば、樹脂製の筒状であって、コラムチューブ5(運転手側の部分)と、固定ブラケット18と、サポートブラケット19と、ガイド部材39を含むロック・解除機構38のほとんどの部分(操作レバー48を除く)とを外から覆っている。
コラムカバー6は、ねじ等などによって、アウタチューブ13に固定されている。そのため、コラムカバー6は、テレスコ調整やチルト調整の際、アウタチューブ13と一体化された状態で、テレスコ方向Xやチルト方向Zに移動することができる。
コラムカバー6は、ねじ等などによって、アウタチューブ13に固定されている。そのため、コラムカバー6は、テレスコ調整やチルト調整の際、アウタチューブ13と一体化された状態で、テレスコ方向Xやチルト方向Zに移動することができる。
このようなコラムカバー6には、図3に示すように、挿通孔60が形成されている。挿通孔60は、交差方向Yから見てガイド軸40と重なる位置において、コラムカバー6を交差方向Yに貫通しており、コラムカバー6の内外を連通させている。挿通孔60は、ガイド軸40(図3における黒丸)や第1カム49や第2カム50よりも一回り大きい丸孔である。挿通孔60には、ガイド軸40の軸部40Aにおけるねじ部40Cが挿通されて、コラムカバー6の外側にはみ出している。このねじ部40Cにナット42が組み付けられていて、ナット42の隣に操作レバー48が位置しているので、ナット42および操作レバー48は、コラムカバー6から外部に露出されている。
図4は、本発明の変形例に係るステアリング装置の要部の模式的な分解斜視図である。図4において、図1〜図3で示された今までの実施形態において説明した部材と同じ部材には、同一の参照符号を付し、その説明を省略することがある。
前述した実施形態では、各ガイド部材39が固定ブラケット18の第1ガイド溝25によってチルト方向Zに沿ってガイドされ、ガイド軸40が各ガイド部材39の第2ガイド溝45によってテレスコ方向Xに沿ってガイドされているが(図1〜図3参照)、逆の構成もあり得る。
前述した実施形態では、各ガイド部材39が固定ブラケット18の第1ガイド溝25によってチルト方向Zに沿ってガイドされ、ガイド軸40が各ガイド部材39の第2ガイド溝45によってテレスコ方向Xに沿ってガイドされているが(図1〜図3参照)、逆の構成もあり得る。
具体的には、図4の変形例で示すように、各ガイド部材39をチルト方向Zに長手となるように配置する。この場合、各ガイド部材39の第2ガイド溝45は、チルト方向Zに沿って延びていて、チルト方向Zに長手である。そのため、第2ガイド溝45に挿通されたガイド軸40は、第2ガイド溝45によって、テレスコ方向Xに位置決めされつつチルト方向Zに沿ってガイドされる。また、各ガイド部材39におけるガイド部44は、テレスコ方向Xにおいては第1ガイド溝25より小さく、チルト方向Zにおいては第1ガイド溝25とほぼ同じ寸法を有している。そのため、ガイド部44が第1ガイド溝25に嵌め込まれた各ガイド部材39は、第1ガイド溝25によって、チルト方向Zに位置決めされつつテレスコ方向Xに沿ってガイドされる。つまり、変形例の場合、ガイド部材39は、テレスコ方向Xに移動可能である。
変形例の場合、固定ブラケット18の第1側板21の外側面21Aおよび第2側板22の外側面22Aにおいて、第1ガイド溝25をチルト方向Zにおける両側から縁取る部分が、前述した摩擦面27となる。なお、図4では、固定ブラケット18のラック歯26およびガイド部材39のラック歯46(図2参照)を省略しており、ガイド部材39のベース部43では、内側面43Bの全域が、前述した摩擦面47となっている。
また、ロック・解除機構38の構成が、前述した実施形態の構成と細部において異なっていてもよい。たとえば、変形例では、ガイド軸40の向きが、前述した実施形態と逆になっていて、軸部40Aの左端部に頭部40Bが位置し、軸部40Aの右端部にねじ部40Cおよびナット42が位置している。また、変形例のロック・解除機構38は、押圧部材70と、軸受71と、押圧スリーブ72とをさらに含んでいる。
押圧部材70は、円環状の本体部70Aと、本体部70Aの中空部分を取り囲みつつ左側へ延びる円管状のボス部70Bとを一体的に有している。本体部70Aの中空部分と、ボス部70Bの中空部分とは、交差方向Yに沿って並んでおり、これらの中空部分は、押圧部材70全体の中空部分70Cとなっている。押圧部材70は、右側のガイド部材39に対して右側から取り付けられており、押圧部材70では、ボス部70Bが右側のガイド部材39の第2ガイド溝45に対して右側から嵌め込まれている。押圧部材70の中空部分70Cに対してガイド軸40の軸部40Aが挿通されている。ガイド軸40は、右側のガイド部材39の第2ガイド溝45内では、押圧部材70のボス部70Bに被覆された状態で、当該第2ガイド溝45によってチルト方向Zに沿ってガイドされている。この場合、ボス部70Bの外径(直径)と、当該第2ガイド溝45の溝幅(テレスコ方向Xにおける寸法)とはほぼ同じである。これにより、ガイド軸40は、右側のガイド部材39の第2ガイド溝45によって、テレスコ方向Xに位置決めされつつチルト方向Zに沿ってガイドされる。
また、前述した第2カム50にも、ボス部70Bと同様のボス部50Bが一体的に設けられている。ボス部50Bの中空部分は、第2カム50全体の中空部分50Aの一部である。第2カム50では、ボス部50Bが左側のガイド部材39の第2ガイド溝45に対して左側から嵌め込まれている。ガイド軸40は、左側のガイド部材39の第2ガイド溝45内では、第2カム50のボス部50Bに被覆された状態で、当該第2ガイド溝45によってチルト方向Zに沿ってガイドされている。この場合、ボス部70Bの外径(直径)と、当該第2ガイド溝45の溝幅(テレスコ方向Xにおける寸法)とはほぼ同じである。これにより、ガイド軸40は、左側のガイド部材39の第2ガイド溝45によって、テレスコ方向Xに位置決めされつつチルト方向Zに沿ってガイドされる。
軸受71は、たとえば針状ころ軸受であって、円環状をなしている。ガイド軸40のねじ部40Cに組み付けられたナット42と押圧部材70の本体部70Aとの間に、軸受71が介在されている。これにより、ガイド軸40が回動するときにおけるナット42と押圧部材70との間の摩擦を低減することができる。
変形例の場合でも、コラムチューブ5の姿勢がロックされた状態では、第1カム49および第2カム50のカム突起51同士が交差方向Yにおいて対向していて、第2カム50が第1カム49から右側へ離れている。これにより、交差方向Yにおける第2カム50と押圧部材70の本体部70Aとの間隔が狭まっている。
変形例の場合でも、コラムチューブ5の姿勢がロックされた状態では、第1カム49および第2カム50のカム突起51同士が交差方向Yにおいて対向していて、第2カム50が第1カム49から右側へ離れている。これにより、交差方向Yにおける第2カム50と押圧部材70の本体部70Aとの間隔が狭まっている。
この状態では、第2カム50(ボス部50B以外の部分)が、左側のガイド部材39のベース部43の外側面43Aに対して圧接している。また、左側のガイド部材39のベース部43の内側面43Bにおける摩擦面47が、固定ブラケット18の第1側板21の外側面21Aにおける摩擦面27(交差方向Yから見て同じ位置にある摩擦面27)に対して交差方向Y(左側)から圧接している。
また、この状態では、押圧部材70の本体部70Aが、右側のガイド部材39のベース部43の外側面43Aに対して圧接している。また、右側のガイド部材39のベース部43の内側面43Bにおける摩擦面47が、固定ブラケット18の第2側板22の外側面22Aにおける摩擦面27(交差方向Yから見て同じ位置にある摩擦面27)に対して交差方向Y(右側)から圧接している。
固定ブラケット18の摩擦面27に対する各ガイド部材39の摩擦面47の圧接によって、各ガイド部材39(つまり、ガイド軸40、アウタチューブ13およびサポートブラケット19)のテレスコ方向Xへの移動がロックされている。また、各ガイド部材39に対する第2カム50および押圧部材70の圧接によって、各ガイド部材39の第2ガイド溝45内におけるガイド軸40(つまり、アウタチューブ13およびサポートブラケット19)のチルト方向Zへの移動がロックされている。これにより、前述したテレスコ調整およびチルト調整のいずれもが禁止されていて、コラムチューブ5の姿勢がロックされている。
このような状態で操作レバー48を操作してガイド軸40を前記一方向へ回転させると、第1カム49および第2カム50のカム突起51同士が交差方向Yにおいて対向しなくなり、第2カム50が第1カム49に近づくように左側へずれる。これにより、交差方向Yにおける第2カム50と押圧部材70の本体部70Aとの間隔が広がるので、前述した圧接が解除される。これにより、コラムチューブ5のロックが解除され、ガイド軸40は、左右両側の第1ガイド溝25および第2ガイド溝45のそれぞれに沿った移動が許容される。
コラムチューブ5のロックが解除された状態で、ガイド軸40(詳しくは、第2ガイド溝45にガイド軸40が挿通されたガイド部材39)が第1ガイド溝25にガイドされてテレスコ方向Xに沿って移動したとする。すると、サポートブラケット19およびアウタチューブ13が各ガイド部材39およびガイド軸40と共に移動することによってコラムチューブ5全体がテレスコする。これにより、前述したテレスコ調整が可能となる。なお、第1ガイド溝25のテレスコ方向Xにおける寸法が、コラムチューブ5がテレスコできる範囲である。
また、ガイド軸40が各ガイド部材39における第2ガイド溝45の長手方向(チルト方向Z)に沿って各ガイド部材39に対して相対移動すると、ガイド軸40とサポートブラケット19とアウタチューブ13とが第2ガイド溝45の長手方向に沿って移動する。これにより、コラムチューブ5全体がチルトするので、前述したチルト調整が可能となる。なお、第2ガイド溝45のチルト方向Zにおける寸法が、コラムチューブ5がチルトできる範囲である。
そして、操作レバー48を操作してガイド軸40を前記一方向とは逆の方向へ回転させると、前述したように、第1カム49および第2カム50のカム突起51同士が交差方向Yにおいて対向し、第2カム50が第1カム49から右側へ離れる。これにより、コラムチューブ5の姿勢が再びロックされる。
前述した押圧スリーブ72は、円筒状である。押圧スリーブ72は、ガイド軸40(サポートブラケット19の第3側板33との第4側板34との間の部分)の外周に対して、スプライン嵌合等により一体回転可能に連結されている。押圧スリーブ72の外周には、カム状突起で構成された押圧部72Aが一体回転可能に設けられている。前述したようにコラムチューブ5の姿勢がロックされている状態では、押圧部72Aは、アウタチューブ13の下側外周面に設けられた開口(図示せず)を通って、インナチューブ14を押し上げている。これにより、インナチューブ14の上側外周面がアウタチューブ13の上側内周面に対して下から押し付けられているので、アウタチューブ13に対するインナチューブ14の径方向のガタつきが抑制されているとともに、インナチューブ14に対するアウタチューブ13の相対移動が禁止されている。一方、コラムチューブ5のロックを解除するために操作レバー48を操作してガイド軸40を前述した一方向へ回動させると、押圧部72Aがアウタチューブ13の前述した開口(図示せず)から下方へずれる。これにより、アウタチューブ13に対するインナチューブ14の押し付けが解除されるので、前述したテレスコ調整が可能となる。
前述した押圧スリーブ72は、円筒状である。押圧スリーブ72は、ガイド軸40(サポートブラケット19の第3側板33との第4側板34との間の部分)の外周に対して、スプライン嵌合等により一体回転可能に連結されている。押圧スリーブ72の外周には、カム状突起で構成された押圧部72Aが一体回転可能に設けられている。前述したようにコラムチューブ5の姿勢がロックされている状態では、押圧部72Aは、アウタチューブ13の下側外周面に設けられた開口(図示せず)を通って、インナチューブ14を押し上げている。これにより、インナチューブ14の上側外周面がアウタチューブ13の上側内周面に対して下から押し付けられているので、アウタチューブ13に対するインナチューブ14の径方向のガタつきが抑制されているとともに、インナチューブ14に対するアウタチューブ13の相対移動が禁止されている。一方、コラムチューブ5のロックを解除するために操作レバー48を操作してガイド軸40を前述した一方向へ回動させると、押圧部72Aがアウタチューブ13の前述した開口(図示せず)から下方へずれる。これにより、アウタチューブ13に対するインナチューブ14の押し付けが解除されるので、前述したテレスコ調整が可能となる。
以上のように、前述した実施形態および変形例のいずれにおいても、ステアリング装置1では、第2ガイド溝45がガイド軸40をテレスコ方向Xおよびチルト方向Zのいずれか一方に沿ってガイドし、代わりに、第1ガイド溝25がガイド部材39をテレスコ方向Xおよびチルト方向Zのいずれか他方に沿ってガイドする。前述した実施形態(図1〜図3参照)の場合、第2ガイド溝45がガイド軸40をテレスコ方向Xに沿ってガイドし、代わりに、第1ガイド溝25がガイド部材39をチルト方向Zに沿ってガイドする。変形例(図4参照)の場合、第2ガイド溝45がガイド軸40をチルト方向Zに沿ってガイドし、代わりに、第1ガイド溝25がガイド部材39をテレスコ方向Xに沿ってガイドする。
そのため、アウタチューブ13をテレスコ方向Xに移動させてテレスコ調整を行う場合、操作レバー48が取り付けられたガイド軸40は、ガイド部材39の第2ガイド溝45に挿通された状態で、固定ブラケット18の第1ガイド溝25によってテレスコ方向Xにガイドされる(変形例の場合)。または、ガイド軸40自身がガイド部材39の第2ガイド溝45によってテレスコ方向Xにガイドされる(前述した実施形態の場合)。いずれにせよ、ガイド軸40は、テレスコ調整の際、テレスコ方向Xにおいて、コラムカバー6およびアウタチューブ13と一体移動する。これにより、コラムカバー6の挿通孔60(図3参照)をテレスコ方向Xに長くしなくて済む。つまり、ガイド軸40とコラムカバー6とが一体移動しない場合に必要であったガイド軸40用の(テレスコ方向Xに長い)長孔を、コラムカバー6に形成せずに済む。そのため、コラムカバー6を小さくすることができるので、テレスコ調整の観点からステアリング装置1の小型化を図ることができる。
さらに、ガイド軸40がテレスコ方向Xだけでなく、チルト方向Zにおいてもコラムカバー6およびアウタチューブ13と一体移動することから、コラムカバー6の挿通孔60をテレスコ方向Xおよびチルト方向Zの両方において長くしなくて済む。これにより、コラムカバー6およびステアリング装置1の更なる小型化を図ることができる。
また、コラムカバー6が小さくなる分、車内空間を広くすることができる。
また、コラムカバー6が小さくなる分、車内空間を広くすることができる。
さらに、ガイド軸40が、アウタチューブ13と一体的に移動することから、図1を参照して、アウタチューブ13と一体移動するアッパシャフト9に取り付けられた操舵部材2と、ガイド軸40との距離(テレスコ方向Xにおける距離)が、常に一定となる。これにより、ガイド軸40を支点としてステアリング軸4やコラムチューブ5に作用するモーメントが、テレスコ調整の内容(前述したテレスコ量の大きさ)にかかわらず、常に一定となるので、ステアリング装置1での振動特性を安定させたり、2次衝突における衝突荷重を安定して緩和したりすることができる。
この発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、前述した実施形態では、摩擦を主に用いてテレスコロックやチルトロックを達成している。そこで、摩擦係合する部分(摩擦面27,47や、第2カム50およびガイド軸40の頭部40Bのそれぞれとガイド部材39の外側面43Aとの接触部分)を、必要な摩擦力が得られるように粗面加工等してもよい。このことは、変形例においてもあてはまる。つまり、変形例では、摩擦面27,47や、第2カム50および押圧部材70のそれぞれとガイド部材39の外側面43Aとの接触部分を粗面加工等してもよい。
たとえば、前述した実施形態では、摩擦を主に用いてテレスコロックやチルトロックを達成している。そこで、摩擦係合する部分(摩擦面27,47や、第2カム50およびガイド軸40の頭部40Bのそれぞれとガイド部材39の外側面43Aとの接触部分)を、必要な摩擦力が得られるように粗面加工等してもよい。このことは、変形例においてもあてはまる。つまり、変形例では、摩擦面27,47や、第2カム50および押圧部材70のそれぞれとガイド部材39の外側面43Aとの接触部分を粗面加工等してもよい。
また、摩擦を主に用いてテレスコロックやチルトロックを達成していることから、前述したラック歯26,46(いわゆるツースロック構造)は、必要に応じて省略できる。摩擦とツースロック構造とを併用してもよく、さらに、同様のラック歯を、第2カム50や(ガイド軸40の)頭部40Bとガイド部材39との対向部分に設けてもよい。このことは、変形例においてもあてはまる。つまり、変形例では、各ガイド部材39と固定ブラケット18との対向部分や、第2カム50および押圧部材70のそれぞれとガイド部材39の外側面43Aとの対向部分に、ツースロック構造を設けてもよい。
1…ステアリング装置、2…操舵部材、4…ステアリング軸、5…コラムチューブ、6…コラムカバー、13…アウタチューブ、14…インナチューブ、18…固定ブラケット、25…第1ガイド溝、38…ロック・解除機構、39…ガイド部材、40…ガイド軸、45…第2ガイド溝、48…操作レバー、100…車体、X…軸方向(テレスコ方向)、Y…交差方向、Z…チルト方向
Claims (5)
- 操舵部材が取り付けられるステアリング軸と、
中空のインナチューブと、前記インナチューブが挿通され、前記ステアリング軸の軸方向と平行なテレスコ方向に沿って前記インナチューブに対して相対移動可能な中空のアウタチューブとを含み、前記テレスコ方向に対して上下に交差したチルト方向にチルト可能であり、前記ステアリング軸が挿通されるコラムチューブと、
前記テレスコ方向およびチルト方向の両方に交差する交差方向に延び、操作レバーが取り付けられ、前記アウタチューブに対して一体移動可能に連結されたガイド軸と、
第1ガイド溝が形成され、車体に固定された固定ブラケットと、
前記ガイド軸が挿通され、前記ガイド軸を前記テレスコ方向およびチルト方向のいずれか一方に沿ってガイドする第2ガイド溝が形成され、前記第1ガイド溝によって前記テレスコ方向およびチルト方向のいずれか他方に沿ってガイドされるガイド部材と
を含むことを特徴とする、ステアリング装置。 - 前記操作レバーを外部に露出させた状態で、前記コラムチューブ、固定ブラケットおよびガイド部材を外から覆い、前記アウタチューブに固定されたコラムカバーをさらに含むことを特徴とする、請求項1記載のステアリング装置。
- 前記第1ガイド溝は、前記チルト方向に沿って延び、前記第2ガイド溝は、前記テレスコ方向に沿って延びていて、
前記ガイド部材は、前記第1ガイド溝によって、前記テレスコ方向に位置決めされつつ前記チルト方向に沿ってガイドされ、
前記ガイド軸は、前記第2ガイド溝によって、前記チルト方向に位置決めされつつ前記テレスコ方向に沿ってガイドされることを特徴とする、請求項1または2記載のステアリング装置。 - 前記第1ガイド溝は、前記テレスコ方向に沿って延び、前記第2ガイド溝は、前記チルト方向に沿って延びていて、
前記ガイド部材は、前記第1ガイド溝によって、前記チルト方向に位置決めされつつ前記テレスコ方向に沿ってガイドされ、
前記ガイド軸は、前記第2ガイド溝によって、前記テレスコ方向に位置決めされつつ前記チルト方向に沿ってガイドされることを特徴とする、請求項1または2記載のステアリング装置。 - 前記操作レバーの操作に連動して、前記コラムチューブの姿勢をロックしたり、そのロックを解除したりするロック・解除機構をさらに含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のステアリング装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2013080810A JP2014201268A (ja) | 2013-04-08 | 2013-04-08 | ステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2013080810A JP2014201268A (ja) | 2013-04-08 | 2013-04-08 | ステアリング装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2014201268A true JP2014201268A (ja) | 2014-10-27 |
Family
ID=52352084
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2013080810A Pending JP2014201268A (ja) | 2013-04-08 | 2013-04-08 | ステアリング装置 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2014201268A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017019482A (ja) * | 2015-07-08 | 2017-01-26 | 株式会社ジェイテクト | ステアリング装置 |
| CN115539473A (zh) * | 2022-09-30 | 2022-12-30 | 中核华辰工程管理有限公司 | 一种拼接装配式梁柱结构及其施工方法 |
-
2013
- 2013-04-08 JP JP2013080810A patent/JP2014201268A/ja active Pending
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