JP2014201865A - 機能性ハンカチ - Google Patents

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大介 木越
Daisuke Kigoshi
大介 木越
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Abstract

【課題】ハンカチ本来の保水性・吸水性機能のほかに、例えば、よだれかけ、瓶蓋回し、ナプキンなどとしての付加機能を有し、しかもハンカチ使用後にはコンパクトに纏められる機能性ハンカチを提供する。
【解決手段】機能性ハンカチ1は、吸水性を有するパイル地2およびその裏面に積層した樹脂フィルム層3からなるハンカチ本体4と、該ハンカチ本体4の裏側に配置する薄布とを備え、該薄布の表面に滑り止め層を分散形成し、ハンカチ本体4および薄布を縫着によって一体化する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハンカチ本来の機能のほかに、例えば、よだれかけ、瓶蓋回し、ナプキンなどとしての付加機能を有する機能性ハンカチに関し、さらに全体収束時の状態にデザイン性を付与し、ハンカチ使用後にはコンパクトに纏められる機能性ハンカチに関する。
ハンカチまたはハンカチーフは、一般に小型で方形の手ふき布であり、従来から各種の繊維製のものが市販されている。ハンカチは、本来、単に手ふき機能を有する方形布であるから、多少の加工を加えて付加価値を高めようとする多くの試みがなされており、最近の提案には、例えば、特開2010−13741号、特開2010−265569号、特開2011−231442号などが存在する。
特開2010−13741号では、環状の吊り紐を挟んでポケット布を縫着したハンカチを提供し、方形のポケット布をハンカチ本体の隅部に載置し、ハンカチ本体の中心に向けて開口部が生じるようにハンカチ本体に縫い付ける。特開2010−265569号では、輪ゴム付きのタオルハンカチを提案し、該ハンカチの対角線上に設けたボタン孔の一方に着脱可能なベルトを介して輪ゴムを取り付ける。また、特開2011−231442号は、よだれかけ兼用のタオルハンカチを提案するものであり、タオルハンカチの対角線上の2偶部にスナップボタンを設け、さらにリボンテープの両端にスナップボタンを設けることにより、該リボンテープを介してタオルハンカチの両偶部をつなぐ。
特開2010−13741号のハンカチは、時計やネックレスを吊り紐に通してポケット内に保存でき、該ポケットを裏返して吊り下げると立体的になり、さらにハンカチ本体を丸めてポケット内に収納すると小型化できる。特開2010−265569号のタオルハンカチは、高温または冷たいジュース缶に巻き付けて輪ゴムで固定したり、簡易マスクやよだれかけとして使用でき、さらに2枚を用いてハンカチ人形を組み込むことが可能である。また、特開2011−231442号のタオルハンカチは、スナップボタンの着脱によってよだれかけとよだれふきに兼用できる。
特開2010−13741号公報 特開2010−265569号公報 特開2011−231442号公報
前記の多機能ハンカチは、いずれも市販のハンカチを機能化するものであるが、タオルハンカチなどのハンカチ本体は素材のままであるから、よだれかけとして用いると幼児のよだれが容易にハンカチ本体の裏面までしみ通って着衣を汚し、ナプキンとして用いても同様の問題を生じる。この多機能ハンカチでは、よだれかけとして幼児の首に掛けると、動きの大きい幼児では食事中によだれかけの位置がずれやすく、ナプキンとして胸前や膝上に掛けても食事中にずれて下に落ちることが多い。また、この種の多機能ハンカチは、よだれや汗で汚れてしまった後の処理が考慮されていないため、汚れた多機能ハンカチをそのままバッグなどに入れるとバッグ内部を汚してしまう。
本発明は、従来の多機能ハンカチに関する前記の問題点を改善するために提案されたものであり、本来の吸水性機能のほかに、吸い取った水分がハンカチ裏側までしみ通らず、使用者の胸前や膝上などに掛けた際にずれることが少ない機能性ハンカチを提供することを目的としている。本発明の他の目的は、本来の吸水性機能のほかに、瓶蓋回し、よだれかけ、ナプキンなどの付加機能を有する機能性ハンカチを提供することである。本発明の別の目的は、本来の吸水性機能のほかに、全体の収束時に所定のデザインが付与され、且つハンカチ使用後にコンパクトに纏めることで汚れの伝搬を防ぐ機能性ハンカチを提供することである。
本発明に係る機能性ハンカチは、吸水性を有するパイル地およびその裏面に積層した樹脂フィルム層からなるハンカチ本体と、該ハンカチ本体の裏側に配置する薄布とを備える。この機能性ハンカチには、薄布の表面に滑り止め層を分散形成し、ハンカチ本体および薄布を縫着によって一体化する。
前記の機能性ハンカチにおいて、好ましくは、薄布はハンカチ本体と同じ平面形状を有し、該薄布およびハンカチ本体の両者の全周を同時に縫着して一体化する。また、パイル地裏面の樹脂フィルム層はポリウレタン樹脂からなり、且つ薄布表面の滑り止め層はシリコン樹脂からなると好ましい
本発明に係る機能性ハンカチでは、ハンカチ本体に所定の畳み込み機構をさらに縫着してもよい。この畳み込み機構によって、ハンカチ本体を折り畳んでから折り畳み状態を保持させ、ハンカチ全体をコンパクトに纏めることが可能である。
前記の機能性ハンカチにおいて、畳み込み機構はハンカチ本体の表面に縫着する伸縮性繊維のシート布からなると好ましく、該シート布を部分的に縁縫いしてハンカチ本体に縫い付けることでポケット状の開口部を形成し、ハンカチ本体を小さく折り畳んでからシート布を開口部で裏返すことにより、該シート布内にハンカチ全体をコンパクトに収納する。この際に、ハンカチ本体において、蓋布をシート布の開口部の近傍に縫い付け、該蓋布がシート布の開口部を覆うように配置することにより、裏返し前のシート布または裏返し後のシート布に所定の美観を付与することが可能である。また、畳み込み機構はハンカチ本体の隅部に縫着するベルト片からなっていてもよく、該ベルト片の両端部に着脱自在の係止部材を取り付け、ハンカチ本体を細長く折り畳んでからベルト片を巻き付けて係止部材で固定することにより、ハンカチ全体を蝶ネクタイ状に纏める。
本発明に係る機能性ハンカチは、表面がパイル地であるので肌触りが良く、ハンカチ本来の機能である手拭きや汗拭きとして用いることができる。本発明の機能性ハンカチでは、薄布に樹脂製の滑り止め層が分散形成され,且つ該薄布とパイル地であるハンカチ本体とが分離しているので、裏側に滑り止め層が存在してもハンカチが使用時にごわつくことが少ない。本発明の機能性ハンカチは、パイル地が吸い取った水分を裏面の樹脂フィルム層で阻止し、下側の薄布までしみ通すことがないため、この機能性ハンカチをよだれかけやナプキンとして用いると、パイル地に水に浸透しても幼児の着衣などを濡らすことが殆どない。
本発明に係る機能性ハンカチは、その裏側に分散形成した滑り止め層が存在することにより、該ハンカチを使用者の胸前や膝上などに掛けた際にずれることが少なく、幼児の胸前に置く場合には着衣の衿口に差し込んだり、市販のクリップで着衣に固定するだけでずり落ちることがない。また、この機能性ハンカチをねじ蓋付きの瓶に被せると、裏側の滑り止め層によってねじ蓋が回しやすくなり、握力が弱い女性や子供用の瓶蓋回しとしての機能も有する。
本発明に係る機能性ハンカチは、全体に小さく折り畳んでから、伸縮性繊維製のシート布を開口部で裏返すと、該シート布内にハンカチ全体を畳み込んでコンパクトに収納できて嵩張らない。本発明の機能性ハンカチは、使用後で汚れていても、該シート布内に畳み込んでしまうと、そのままバッグなどに入れてもバッグ内部を汚すことがなく、ハンカチの汚れの伝搬を防ぐことができる。さらに、本発明の機能性ハンカチは、全体収束時の状態にデザイン性を付与でき、適宜の装飾を施してキャラクター商品化したり、蝶ネクタイなどの特定の形状に纏めて装飾的な効果を付与できる。
本発明に係る機能性ハンカチを示す平面図である。 図1の機能性ハンカチの裏面を示す平面図である。 図1の機能性ハンカチをA−A線に沿って部分的に切断した概略断面図である。 機能性ハンカチを折り畳んだ状態を示すシート布の概略横断面図である。 図1の機能性ハンカチをシート布に収納した状態を示す斜視図である。 機能性ハンカチの変形例を示す平面図である。 図6の機能性ハンカチの裏面を示す平面図である。 図6の機能性ハンカチをB−B線に沿って部分的に切断した概略断面図である。 図6の機能性ハンカチをシート布に収納した状態を示す斜視図である。 機能性ハンカチの別の変形例を示す平面図である。 ベルト片を上向きにした図10の機能性ハンカチの裏面を示す平面図である。 図10の機能性ハンカチを折り畳んで拘束した状態を示す平面図である。
図1は本発明に係る機能性ハンカチ1の一例を示し、該ハンカチにおいて、ハンカチ本体4は、表面のパイル地2および裏面の樹脂フィルム層3からなる(図3参照)。ハンカチ本体4は、通常、一般的な方形や矩形であり、よだれかけやナプキンの用途が主であるならば大きめに裁断すればよく、その四隅を面取りすることも可能である。ハンカチ本体4において、表側のパイル地2は、比較的細い綿のパイル糸を緻密に織った片面タオル組織などの縦パイル組織や横パイル組織または特殊パイル織で構成する。パイル地2に吸水性を付与するために、例えば、異形断面などのパイル糸を用いたり、パイル糸を酸性酵素法や適宜の吸水剤などによって吸水処理を施してもよい。
パイル地2は、その表面に適宜の図柄をプリントして美観を高める。パイル地2には、図3に示すように、その裏面に薄い樹脂フィルム層3が積層され、該フィルム層はポリウレタン、ポリエステル、ポリオレフィン樹脂製などであり、特にポリウレタン樹脂製であるとパイル地2の畳み易さと柔軟性を維持できるので好ましい。樹脂フィルム層3は、ローラコーティング、ディッピングまたは全面スクリーン印刷などによってパイル地2の裏面に形成する。
機能性ハンカチ1では、ハンカチ本体4の裏側に薄布5を配置し、該薄布は綿、麻、絹などの天然繊維または合成繊維のいずれでもよい。薄布5の表面には滑り止め層6を分散形成し、該滑り止め層は摩擦抵抗が高い樹脂製であればよく、特に摩擦抵抗が高くて柔軟なシリコン樹脂であると好ましい。滑り止め層6の平面形状は、図2のような五角形の星の全面分散、水玉模様、縞模様、格子模様などのいずれでもよく、表面積が小さい割に摩擦抵抗を高くするには五角形の星形を用いると好ましい。滑り止め層6は、スクリーン印刷、凸版印刷、平版印刷、オフセット印刷などによって、図2に例示のように全面に均等分散させる。薄布5は、ハンカチ本体4と同じ平面形状を有し、該薄布およびハンカチ本体4を重合し、その全周をオーバーロックミシンなどによって縁取りすると、縁縫い部7によってハンカチ本体4と一体化する。
機能性ハンカチ1について、ハンカチ本体4をコンパクトに纏めるために、畳み込み機構をハンカチ本体4つまりパイル地2に縫い付け、この畳み込み機構は、部分縁縫いして開口部を形成したポケット状のシート布8(図1),21(図6)またはベルト片35(図10)などであると好ましい。シート布8,21は、パイル地2の表面に全体を縫い付けても、底布を用いてハンカチ本体4の周縁から突出させて取り付けてもよい。ベルト片35は、図10のようにハンカチ本体4から外向きに配置しても、不使用時にはパイル地の表面または薄布の裏面に剥離可能に接着できる態様であってもよい。
この畳み込み機構がポケット状のシート布8,21である場合には、裏返しが必要であるので伸縮性の高い布またはプラスチック素材などからなる。このシート布は、ハンカチ本体4の肌触りと柔軟性を損なわない点から伸縮性繊維製であると好ましく、例えば、ポリウレタン系糸や巻縮加工糸などのニット生地を用いる。このシート布は、パイル地2と同一または異なる色に着色され、該シート布が裏返しされるとパイル布の部分が外に出るので、裏返し時の模様や図柄を統一させるために有色の底布20(図8)をパイル布上に配置してもよい。
前記のシート布は、その平面形状が矩形であれば、三側縁をハンカチ本体に縫い付けて非縫い付けの一辺でポケット状の開口部9(図1)を形成し、三角形であれば非縫い付けの一辺、五角形以上であれば二辺で開口部を形成すればよい。シート布が、図6のような直線状の割線を有する優孤状であれば、該優孤の円周を縫い付けて、割線部分が開いたポケット状の開口部を形成し、この際に優孤の中心角は200〜250度である。所望に応じて、ハンカチ本体には、矩形または優孤状の蓋布10,22をシート布の開口部の近傍に配置し、その一側縁または円周を縫い付けて蓋布が該シート布の開口部を覆うと好ましい。この蓋布は、シート布8,21と同じ伸縮性繊維製であっても異なっていてもよい。この蓋布の裏面とシート布の前表面に面ファスナやスナップを縫い付けると、該蓋体を開閉可能にできる。
一方、畳み込み機構として、ベルト片35(図10)をパイル地の隅部に縫着してもよい。ベルト片35は、パイル地32と共布または別の布地であり、デザイン的には適当な装飾を施した別布であれば好ましい。このベルト片の両端部には、その表裏に分けてスナップや面ファスナなどの係止部材を取り付ける。このベルト片は、機能性ハンカチを対角線方向に巻き込んだ際に、少なくともその周囲に巻き付けて係止部材で固定できる長さを有することを要する。
機能性ハンカチ1は、表面がパイル地2であるので肌触りが良くて柔軟であり、該パイル地が高い吸水性を有するので、ハンカチ本来の機能である手拭きや汗拭きとして用いることができる。パイル地2が吸い取った水分は、裏面の樹脂フィルム層3で阻止され、裏の薄布5までしみ通ることはないため、機能性ハンカチ1をよだれかけやナプキンとして用いると、パイル地2に水に浸透しても幼児などの使用者の着衣などを濡らすことがなく、このハンカチを裏返して畳むと他のものを汚すこともない。
機能性ハンカチ1の裏側には、薄布5に分散形成した滑り止め層6が存在するから、該ハンカチを使用者の胸前や膝上などに掛けた際にずれることが少なく、幼児の胸前に置く場合には、着衣の衿口に差し込んだり、紐付きの市販のクリップ(図示しない)で固定するだけでよい。また、ハンカチ1をねじ蓋付きの瓶(図示しない)に被せると、裏側の滑り止め層6によってねじ蓋が回しやすくなり、握力が弱い女性や子供用の瓶蓋回しとしての機能も有する。機能性ハンカチ1では、薄布5に滑り止め層が分散形成され,且つ該薄布とハンカチ本体4とが分離しているので、該ハンカチを折り畳みやすく、使用時にごわつくことも少ない。
機能性ハンカチ1を畳む際には、例えば、ニット生地のシート布8であると、ハンカチ本体4をシート布8の裏側で小さく折り畳んでから、該シート布を裏返し、さらに蓋布10を裏返して面ファスナ11で留めればよい(図5参照)。また、シート布21であると、ハンカチ本体16を底布20の裏側で小さく折り畳んでから、蓋布22を裏返しついでシート布21を裏返すと、該シート布は優孤状であるので裏返し後にずり上がることは少ない。一方、機能性ハンカチ30では、図11の図番30aから30fに従って折り畳み、折り畳み後のハンカチの中央部を絞ってから、その個所にベルト片35を巻き付けてスナップ36,36で留め、図12のようにハンカチ全体を蝶ネクタイ状に纏める。
機能性ハンカチ1は、シート布8,21内にハンカチ全体を畳み込み、さらに手によって全体を多少整形すると、デザイン的に優れた商品となる。このシート布の下側に同系色の底布20を配置しておくと、裏返し後にシート布21、蓋布22、底布20が表側になってデザインに統一感が生じるので好ましい。例えば、シート布21を含む円形の底布20(図8)であれば、裏返し後に整形すると、赤や青の丸いリンゴのような形状になり、シート布21の裏面や底布20に目鼻などを印刷しておくとキャラクター商品にもできる(図9参照)。
機能性ハンカチ1は、図5、図9や図12のように畳み込んでいるとコンパクトになって嵩張らず、バッグなどに入れて持参や保管する際に便利である。機能性ハンカチ1は、使用後で汚れていても、図5や図9のようにシート布8,21内に畳み込んだり、図12でハンカチ本体を裏向きに畳むと、汚れたパイル地が内部になってしまうので、そのままバッグなどに入れてもバッグ内部を汚すことがない。
次に、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。図1に示す機能性ハンカチ1において、ハンカチ本体4は、表面のパイル地2および裏面の樹脂フィルム層3からなる(図3参照)。ハンカチ本体4では、その表面に吸水処理を施したパイル地2を配置し、該ハンカチ本体は四隅を面取りされている。表面に適宜の図柄をプリントしたパイル地2は、比較的細いパイル糸を緻密に織った片面タオル組織などの縦パイル組織で構成する。
パイル地2には、図3に示すように、その裏面に薄い樹脂フィルム層3が積層され、該フィルム層はパイル地2の柔軟性を維持できるポリウレタン樹脂製であると好ましい。フィルム層3は、例えば、全面スクリーン印刷によって形成する。ハンカチ本体4は、表面のパイル地2および裏面の樹脂フィルム層3からなり、該ハンカチ本体の裏側に綿製の薄布5を配置する。
薄布5の表面には滑り止め層6を分散形成し、該滑り止め層は摩擦抵抗が比較的高いシリコン樹脂製であると好ましい。滑り止め層6は、例えば、スクリーン印刷によって、図2に例示のように五角形の星を全面にほぼ均等に分散させたように形成すると、機能性ハンカチ1の柔軟性を損なうことが少ない。薄布5は、ハンカチ本体4と同じ平面形状を有し、該薄布およびハンカチ本体4の全周を縁取りし、縁縫い部7によってハンカチ本体4と一体化させる。
ハンカチ本体4であるパイル地2の表面には、畳み込み機構として矩形状のシート布8を縫着する。シート布8は、伸縮性の高い赤色ニット生地などの伸縮性繊維からなり、該シート布の三側縁8a、8b、8cをハンカチ本体4に縫い付けることにより、非縫い付けの一端辺でポケット状の開口部9を形成する。さらに、ハンカチ本体4には、細長い蓋布10をシート布8の開口部9の近傍に平行配置し、その一側縁を縫い付けて蓋布10がシート布8の開口部9を覆う。蓋布10は、シート布8と同じ赤色ニット生地であり、該蓋布の裏面中央とシート布8の前表面中央に縫い付けた面ファスナ11によって蓋開閉自在にする。
シート布8は、ハンカチ本体4の表面において任意の大きさと位置に設定できるけれども、図4に示す折り畳み状態があまり嵩張らない寸法に定めることが望ましい。シート布8の側縁8aは、主として美観の点から、ハンカチ本体4の側縁から僅かに離隔するように配置する。例えば、シート布8の長さはハンカチ本体4の一辺の長さの1/3より多少長めであり、その辺のほぼ中間の位置を占める。また、シート布8の幅は、ハンカチ本体4の側縁からの離隔距離を除いて、ハンカチ本体4の一辺の長さの約1/3である。
機能性ハンカチ1は、表面がパイル地2であるので、ハンカチ本来の機能である手拭きや汗拭きとして用いることができ、パイル地2が吸い取った水分は裏面の樹脂フィルム層3で阻止され、薄布5までしみ通ることはない。このため、機能性ハンカチ1をよだれかけやナプキンとして用いると、パイル地2に水に浸透しても使用者の着衣などを濡らすことがない。機能性ハンカチ1の裏側には、薄布5に分散形成した滑り止め層6が存在するから、該ハンカチを使用者の胸前や膝上などに掛けた際にずれることが少なく、幼児の胸前に置く場合には、市販のクリップ(図示しない)で着衣に固定するだけでよい。また、ハンカチ1をねじ蓋付きの瓶(図示しない)に被せると、裏側の滑り止め層6によってねじ蓋が回しやすくなり、瓶蓋回しとしての機能も有する。
機能性ハンカチ1を畳む際には、その裏面(図2)において、通常、一点鎖線2a,2aで谷折りし、この谷折りをさらに一点鎖線2b,2b,2bで折り込んでシート布8の裏側で小さく折り畳む(図4参照)。次に、伸縮性繊維製のシート布8を開口部9で裏返す。さらに蓋布10を裏返して開口部9に差し込み、該蓋布を面ファスナ11で留めると、シート布8内にハンカチ全体を畳み込んでコンパクトに収納できる(図5参照)。
機能性ハンカチ1は、図5のように畳み込んでいるとコンパクトになって嵩張らない。機能性ハンカチ1は、使用後で汚れていても、図5のようにシート布8内に畳み込んでしまうと、そのままバッグなどに入れてもバッグ内部を汚すことがなく、ハンカチの汚れが他のものに伝搬することを防ぐことができる。
図6は本発明の変形例を示し、図6の機能性ハンカチ12には、実施例1と同様のハンカチ本体を用いる。このハンカチ本体は、実施例1と表面図柄15が異なるパイル地16およびその裏面に積層した樹脂フィルム層17(図8)を有し、該ハンカチ本体の裏側において滑り止め層付きの薄布18(図7)を配置し、該薄布を全周囲の縁縫い部19によってハンカチ本体と一体化させる。
パイル地16の表面には、その偶部の近傍において、図8に示すように、伸縮性の高い赤色ニット生地の円形の底布20を配置し、さらに該底布と同素材で同直径である切欠き円形のシート布21およびほぼ半円形の蓋布22を重ね合わせ、該底布の全円周を縁縫いして3枚同時にパイル地16に縫着する。シート布21は、直線状の割線23を有する優孤であって、円弧の中心角は200〜250度であり、該割線がパイル地16の隅部に向くように配置する。また、半円形または優孤状の蓋布22は、シート布21の上に重ね、該蓋布の割線24はシート布21の割線23と平行である。シート布21は、その円弧部が縁縫いされるので割線23の個所が開口部となり、該開口部を半円形の蓋布22が覆っている。
シート布21を含む円形の底布20は、パイル地16の表面において任意の大きさと位置に設定できるけれども、図9に示す折り畳み収納状態が球形に近い形状にできることが望ましい。この底布20は、パイル地16の偶部において周囲の縁縫い部19から少し離して配置し、該底布の直径はパイル地16の一辺の長さの1/3程度に定める。
機能性ハンカチ12を畳む際には、その裏面(図7)において、通常、一点鎖線12a,12aで谷折りし、この谷折りをさらに2点鎖線12b,12bで折り込んで底布20の裏側で小さく折り畳んでから、蓋布22を裏返し、さらにシート布21を開口部で裏返すと、割線23が蓋布22の上方に位置する。蓋布22、シート布21および底布20内にハンカチ全体が畳み込まれ、全体が丸くなるように整形すると、シート布21内に縫い付けた飾り25が表に出て、全体が赤くて丸いリンゴのような形状でコンパクトに収納できる(図9参照)。
機能性ハンカチ12は、図9のようにほぼ球形に畳み込んでいるとコンパクトで嵩張らず、適宜の装飾を施せばキャラクター商品化が可能である。機能性ハンカチ12は、使用後で汚れていても、図9のように蓋布22とシート布21で畳み込んでしまうと、そのままバッグなどに入れてもバッグ内部を汚すことがない。
図10は本発明のさらに別の変形例を示し、図10の機能性ハンカチ30には、実施例1と同様のハンカチ本体を用いる。このハンカチ本体は、実施例1と同様の水玉模様などの表面図柄31をプリントしたパイル地32およびその裏面に積層した樹脂フィルム層(図示しない)を有し、該ハンカチ本体の裏側において滑り止め層付きの薄布33(図11)を配置し、該薄布を全周囲の縁縫い部34によってハンカチ本体と一体化させる。
機能性ハンカチ30において、畳み込み機構はパイル地32の隅部に縫着するベルト片35であり、該ベルト片はパイル地32から外向きに配置する。ベルト片35は、パイル地32と共布または別の布地であり、該ベルト片の両端部には、その表裏に分けてスナップ36,36を取り付ける。ベルト片35の長さは、ハンカチ30を対角線方向に巻き込んだ際に、その周囲に巻き付けてスナップ36,36で固定できることを要する。
機能性ハンカチ30を畳む際には、該ハンカチを裏返し、図11のようにベルト片35を上向きにしてから、まず一点鎖線30aで谷折りしてから二点鎖線30bで山折りする。次に、図11の一点鎖線30cで谷折りしてから二点鎖線30dで山折りする。さらに、図11の一点鎖線30eと30fで山折りして左右を折り畳み、全体を横長の矩形状にする。この折り畳んだハンカチを表へ返し、その折り畳み中央部32aを真ん中が膨らむように絞ってから、その個所にベルト片35を巻き付けてスナップ36,36で留めると、図12に示すようにハンカチ全体を蝶ネクタイ状に纏めることができる。
機能性ハンカチ30は、図12のように球形に畳み込んでいるとコンパクトで嵩張らず、蝶ネクタイ状に纏めると装飾的な効果を有する。
1 機能性ハンカチ
2 パイル地
3 樹脂フィルム層
4 ハンカチ本体
5 薄布
6 滑り止め層
8 シート布
9 開口部
10 蓋布

Claims (7)

  1. 吸水性を有するパイル地およびその裏面に積層した樹脂フィルム層からなるハンカチ本体と、該ハンカチ本体の裏側に配置する薄布とを備え、該薄布の表面に滑り止め層を分散形成し、ハンカチ本体および薄布を縫着によって一体化する機能性ハンカチ。
  2. 薄布はハンカチ本体と同じ平面形状を有し、該薄布およびハンカチ本体の両者の全周を同時に縫着して一体化する請求項1記載の機能性ハンカチ。
  3. パイル地裏面の樹脂フィルム層はポリウレタン樹脂からなり、且つ薄布表面の滑り止め層はシリコン樹脂からなる請求項1記載の機能性ハンカチ。
  4. 吸水性を有するパイル地およびその裏面に設けた樹脂フィルム層からなるハンカチ本体と、該ハンカチ本体の裏側に配置する薄布とを備え、該薄布の表面に滑り止め層を形成し、ハンカチ本体および薄布を縫着によって一体化するとともに、ハンカチ本体に所定の畳み込み機構を縫着することにより、ハンカチ本体を折り重ねてから畳み込み機構によって折り畳み状態を保持させ、ハンカチ全体をコンパクトに纏める機能性ハンカチ。
  5. 畳み込み機構はハンカチ本体の表面に縫着する伸縮性繊維のシート布からなり、該シート布を部分的に縁縫いしてハンカチ本体に縫い付けることでポケット状の開口部を形成し、ハンカチ本体を小さく折り畳んでからシート布を開口部で裏返すことにより、該シート布内にハンカチ全体をコンパクトに収納する請求項4記載の機能性ハンカチ。
  6. ハンカチ本体において、蓋布をシート布の開口部の近傍に縫い付け、該蓋布がシート布の開口部を覆うように配置することにより、裏返し前のシート布または裏返し後のシート布に所定の美観を付与する請求項5記載の機能性ハンカチ。
  7. 畳み込み機構はハンカチ本体の隅部に縫着するベルト片からなり、該ベルト片の両端部に着脱自在の係止部材を取り付け、ハンカチ本体を細長く折り畳んでからベルト片を巻き付けて係止部材で固定することにより、ハンカチ全体を蝶ネクタイ状に纏める請求項4記載の機能性ハンカチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018199939A1 (en) * 2017-04-26 2018-11-01 Bird Justin Earl "hankz tuckable tissue" handkerchief system and method of using the system

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