JP2014201907A - 土壌改良材注入工法およびその装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】大がかりな周辺設備が不要で、狭い施工ヤードでも土壌改良の施工を容易に行うことができる土壌改良材注入工法およびその装置を提供する。【解決手段】地盤に貫入される管状の貫入ケーシング3の内部に、土壌改良材が詰め込まれる土壌改良材充填部15cと、この土壌改良材充填部15cに詰め込まれた土壌改良材を地盤中に押し出す油圧シリンダ17とを設けてなる土壌改良材注入装置1を用いて、貫入ケーシング3を地盤に貫入する貫入ケーシング貫入工程と、油圧シリンダ17の作動にて土壌改良材を地盤中に吐き出す土壌改良材吐出工程とを実施するものとする。【選択図】図2
Description
本発明は、例えば土壌浄化用鉄粉などの粉粒状の土壌改良材を地盤に注入する土壌改良材注入工法およびその装置に関するものである。
従来、地盤改良における深層混合処理工法として、粉体噴射撹拌工法(以下、「DJM工法」と称する。)と、セメントスラリーの中圧噴射工法(以下、「CMS工法」と称する。)とがある。
DJM工法は、セメントや石灰などの土壌改良材を粉粒体のまま撹拌翼の付け根から吐き出し、撹拌混合することで、土壌改良材と土壌とを化学的に反応させて地盤改良を行うものである(例えば、特許文献1参照)。
CMS工法は、スラリー状のセメント系固化材を地盤に添加する際に、撹拌翼の回転とスラリーの中圧噴射を併用し、強制的に土壌を改良することにより、円柱状の改良体を造成するものである(例えば、特許文献2参照)。
DJM工法は、セメントや石灰などの土壌改良材を粉粒体のまま撹拌翼の付け根から吐き出し、撹拌混合することで、土壌改良材と土壌とを化学的に反応させて地盤改良を行うものである(例えば、特許文献1参照)。
CMS工法は、スラリー状のセメント系固化材を地盤に添加する際に、撹拌翼の回転とスラリーの中圧噴射を併用し、強制的に土壌を改良することにより、円柱状の改良体を造成するものである(例えば、特許文献2参照)。
ところで、DJM工法において、土壌改良材として土壌浄化用鉄粉を用いることにより、またCMS工法において、土壌浄化用鉄粉を混ぜたスラリー状のセメント系固化材を用いることにより、重金属やVOC(揮発性有機塩素化合物)、油などで汚染された土壌を浄化することができる。
しかしながら、DJM工法を利用した土壌改良材注入工法では、土壌浄化用鉄粉等の土壌改良材を地盤に注入するための土壌改良材注入装置以外に、土壌改良材を土壌改良材注入装置に向けてエアーで圧送するためのエアー圧送プラントやエアー排出装置などの周辺設備が必要であり、一方、CMS工法を利用した土壌改良材注入工法では、土壌改良材注入装置以外に、土壌浄化用鉄粉等の土壌改良材とセメント系固化材とを混合するミキシングプラントやスラリー状のセメント系固化材を土壌改良材注入装置に向けて流体輸送するための流体輸送プラントなどの周辺設備が必要であり、いずれの土壌改良材注入工法でも、土壌改良材注入装置以外の周辺設備が大がかりなものとなる。このため、狭い施工ヤードでは上記のDJM工法やCMS工法を利用した土壌改良材注入工法を適用することが困難であるという問題点がある。
本発明は、前述のような問題点に鑑みてなされたもので、大がかりな周辺設備が不要で、狭い施工ヤードでも土壌改良の施工を容易に行うことができる土壌改良材注入工法およびその装置を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、第1発明による土壌改良材注入工法は、
粉粒状の土壌改良材を地盤に注入する土壌改良材注入工法であって、
内部に土壌改良材が詰め込まれた管状の貫入ケーシングを地盤に貫入する貫入ケーシング貫入工程と、
前記貫入ケーシング内の土壌改良材を地盤中に吐き出す土壌改良材吐出工程と、
を含むことを特徴とするものである。
粉粒状の土壌改良材を地盤に注入する土壌改良材注入工法であって、
内部に土壌改良材が詰め込まれた管状の貫入ケーシングを地盤に貫入する貫入ケーシング貫入工程と、
前記貫入ケーシング内の土壌改良材を地盤中に吐き出す土壌改良材吐出工程と、
を含むことを特徴とするものである。
第1発明において、前記土壌改良材吐出工程で地盤中に吐き出した土壌改良材とその土壌改良材の周りの土壌とを撹拌混合する土壌改良材撹拌混合工程が含まれるのが好ましい(第2発明)。
次に、第3発明による土壌改良材注入装置は、
粉粒状の土壌改良材を地盤に注入する土壌改良材注入装置であって、
地盤に貫入される管状の貫入ケーシングを備え、
前記貫入ケーシングの内部に、土壌改良材が詰め込まれる土壌改良材充填部と、この土壌改良材充填部に詰め込まれた土壌改良材を地盤中に押し出す油圧シリンダとを設けることを特徴とするものである。
粉粒状の土壌改良材を地盤に注入する土壌改良材注入装置であって、
地盤に貫入される管状の貫入ケーシングを備え、
前記貫入ケーシングの内部に、土壌改良材が詰め込まれる土壌改良材充填部と、この土壌改良材充填部に詰め込まれた土壌改良材を地盤中に押し出す油圧シリンダとを設けることを特徴とするものである。
また、第4発明による土壌改良材注入装置は、
粉粒状の土壌改良材を地盤に注入する土壌改良材注入装置であって、
地盤に貫入される管状の貫入ケーシングと、
前記貫入ケーシングをその軸線方向に振動させる加振装置と、
前記貫入ケーシングの内部に設けられ、土壌改良材が詰め込まれる土壌改良材充填部と、
前記土壌改良材充填部に詰め込まれた土壌改良材を地盤中に押し出すための圧縮空気をその土壌改良材充填部に供給する圧縮空気供給装置と、
を備えることを特徴とするものである。
粉粒状の土壌改良材を地盤に注入する土壌改良材注入装置であって、
地盤に貫入される管状の貫入ケーシングと、
前記貫入ケーシングをその軸線方向に振動させる加振装置と、
前記貫入ケーシングの内部に設けられ、土壌改良材が詰め込まれる土壌改良材充填部と、
前記土壌改良材充填部に詰め込まれた土壌改良材を地盤中に押し出すための圧縮空気をその土壌改良材充填部に供給する圧縮空気供給装置と、
を備えることを特徴とするものである。
第3発明または第4発明において、地盤に薬液または水を注入する薬液注入器が前記貫入ケーシングに内蔵されるのが好ましい(第5発明)。
第1発明の土壌改良材注入工法においては、粉粒状の土壌改良材を地盤に注入するにあたって、内部に土壌改良材が詰め込まれた管状の貫入ケーシングが地盤に貫入され、その後、この貫入ケーシング内の土壌改良材が地盤中に吐き出される。このため、従来のDJM工法を利用した土壌改良材注入工法では必要とされていたエアー圧送プラントやエアー排出装置などが不要となり、また従来のCMS工法を利用した土壌改良材注入工法では必要とされていたミキシングプラントや流体輸送プラントなどが不要となる。したがって、大がかりな周辺設備が不要で、狭い施工ヤードでも土壌改良の施工を容易に行うことができる。
第2発明の土壌改良材注入工法によれば、土壌改良材吐出工程で地盤中に吐き出した土壌改良材とその土壌改良材の周りの土壌とが撹拌混合されるので、土壌と土壌改良材との化学的反応を促進することができる。
第3発明の土壌改良材注入装置は、第1発明の土壌改良材注入工法を実現するための具体的な装置であって、貫入ケーシングの内部に土壌改良材充填部を設け、この土壌改良材充填部に詰め込まれた土壌改良材を油圧シリンダで地盤中に押し出すようにされている。これにより、第1発明と同様の作用効果を得ることができる。
第4発明の土壌改良材注入装置は、第3発明の土壌改良材注入装置と同様に、第1発明の土壌改良材注入工法を実現するための具体的な装置であって、貫入ケーシングの内部に土壌改良材充填部を設け、この土壌改良材充填部に詰め込まれた土壌改良材を加振装置でその土壌改良材充填部から吐き出し易いように振動を与えつつ、その土壌改良材を圧縮空気供給装置で地盤中に押し出すようにされている。これにより、第1発明と同様の作用効果を得ることができる。
第5発明によれば、地盤に薬液または水を注入する薬液注入器が貫入ケーシングに内蔵されるので、土壌改良材による土壌改良とともに、薬液による土壌改良をも行うことができ、また地盤に対する貫入ケーシングの回転圧入動作を水の潤滑作用によってスムーズに行うことができる。
次に、本発明による土壌改良材注入工法およびその装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
〔第1の実施形態〕
図1に示されるように、本発明の土壌改良材注入工法を実現する土壌改良材注入システムは、土壌改良材注入装置1と、ケーシング回転圧入機2とを備えている。
図1に示されるように、本発明の土壌改良材注入工法を実現する土壌改良材注入システムは、土壌改良材注入装置1と、ケーシング回転圧入機2とを備えている。
<土壌改良材注入装置の概略説明>
土壌改良材注入装置1は、粉粒状の土壌改良材を地盤に注入するものであって、ケーシング回転圧入機2によって地盤に貫入される上下方向に延びる円筒状の貫入ケーシング3を備えている。
土壌改良材注入装置1は、粉粒状の土壌改良材を地盤に注入するものであって、ケーシング回転圧入機2によって地盤に貫入される上下方向に延びる円筒状の貫入ケーシング3を備えている。
<土壌改良材の説明>
土壌改良材としては、例えば、セメントや石灰、土壌浄化用鉄粉などが挙げられる。
セメント系または石灰系を標準とした土壌改良材は、粘性土や砂質土、シルト、有機質土等の軟弱地盤の強度向上を目的とする場合に好適に用いられる。
土壌浄化用鉄粉は、重金属やVOC(揮発性有機塩素化合物)、油などで汚染された土壌の浄化を目的とする場合に好適に用いられる。
土壌改良材として、土壌浄化用鉄粉を用いた場合、後述する油圧シリンダ17による押出し動作にて土壌浄化用鉄粉をよりスムーズに地盤に吐き出させるために、土壌浄化用鉄粉の粒度を適宜に調整したり、土壌浄化用鉄粉に石や砂等を混ぜたりしてもよい。
土壌改良材としては、例えば、セメントや石灰、土壌浄化用鉄粉などが挙げられる。
セメント系または石灰系を標準とした土壌改良材は、粘性土や砂質土、シルト、有機質土等の軟弱地盤の強度向上を目的とする場合に好適に用いられる。
土壌浄化用鉄粉は、重金属やVOC(揮発性有機塩素化合物)、油などで汚染された土壌の浄化を目的とする場合に好適に用いられる。
土壌改良材として、土壌浄化用鉄粉を用いた場合、後述する油圧シリンダ17による押出し動作にて土壌浄化用鉄粉をよりスムーズに地盤に吐き出させるために、土壌浄化用鉄粉の粒度を適宜に調整したり、土壌浄化用鉄粉に石や砂等を混ぜたりしてもよい。
<貫入ケーシングの説明>
貫入ケーシング3は、地盤に向かって先頭位置に配される先頭ケーシング4に、油圧シリンダ内蔵ケーシング5、中間ケーシング6およびテールホルダ7が順にそれぞれ上下方向に継ぎ足されて構成されている。
先頭ケーシング4と油圧シリンダ内蔵ケーシング5は、ケーシング継手8によって着脱可能に接続されている。
同様に、油圧シリンダ内蔵ケーシング5と中間ケーシング6および中間ケーシング6とテールホルダ7もそれぞれケーシング継手8によって着脱可能に接続されている。なお、中間ケーシング6が複数本の場合、中間ケーシング6同士も同様にケーシング継手8によって着脱可能に接続される。
貫入ケーシング3は、地盤に向かって先頭位置に配される先頭ケーシング4に、油圧シリンダ内蔵ケーシング5、中間ケーシング6およびテールホルダ7が順にそれぞれ上下方向に継ぎ足されて構成されている。
先頭ケーシング4と油圧シリンダ内蔵ケーシング5は、ケーシング継手8によって着脱可能に接続されている。
同様に、油圧シリンダ内蔵ケーシング5と中間ケーシング6および中間ケーシング6とテールホルダ7もそれぞれケーシング継手8によって着脱可能に接続されている。なお、中間ケーシング6が複数本の場合、中間ケーシング6同士も同様にケーシング継手8によって着脱可能に接続される。
<ケーシング継手の説明>
ケーシング継手8は、先頭ケーシング4と油圧シリンダ内蔵ケーシング5、油圧シリンダ内蔵ケーシング5と中間ケーシング6、中間ケーシング6とテールホルダ7および中間ケーシング6同士をそれぞれ着脱可能に接続する構造のものであれば特に限定されるものではなく、従来公知のものを適宜に選択して用いることができる。
図示による詳細な説明は省略するが、ケーシング継手8としては、例えば、互いに噛み合わせ可能な二対のスプラインを持つ応力伝達リングとボルト等の締結具を備え、応力伝達リングのスプラインを噛み合わせて締結具で固定することで継手として機能する構造のものや、挿し口に係合突起を形成する一方で、受け口にその係合突起が嵌るL字形の係合溝を形成し、係合突起を係合溝の横溝部に係合して抜け止めを図るとともに、係合溝の縦溝部に回り止めピースを挿入し、この回り止めピースを螺子で固定することで継手として機能する構造のものが挙げられる。
ケーシング継手8は、先頭ケーシング4と油圧シリンダ内蔵ケーシング5、油圧シリンダ内蔵ケーシング5と中間ケーシング6、中間ケーシング6とテールホルダ7および中間ケーシング6同士をそれぞれ着脱可能に接続する構造のものであれば特に限定されるものではなく、従来公知のものを適宜に選択して用いることができる。
図示による詳細な説明は省略するが、ケーシング継手8としては、例えば、互いに噛み合わせ可能な二対のスプラインを持つ応力伝達リングとボルト等の締結具を備え、応力伝達リングのスプラインを噛み合わせて締結具で固定することで継手として機能する構造のものや、挿し口に係合突起を形成する一方で、受け口にその係合突起が嵌るL字形の係合溝を形成し、係合突起を係合溝の横溝部に係合して抜け止めを図るとともに、係合溝の縦溝部に回り止めピースを挿入し、この回り止めピースを螺子で固定することで継手として機能する構造のものが挙げられる。
<ケーシング回転圧入機の説明>
ケーシング回転圧入機2としては、例えば、走行可能な圧入機本体9と、この圧入機本体9の前部に取り付けられて鉛直方向に起立させたり後方に略水平状態で倒したりすることができる支柱10とを備え、支柱10に沿って昇降駆動される昇降体11に、貫入ケーシング3の上端部を把持する把持具12を設けたものが用いられる。
把持具12を油圧モータ等の回転駆動源(図示省略)にて正転方向に回転させながら昇降体11を下降させることにより、地盤に対し貫入ケーシング3を正転方向に回転させて圧入することができる。これとは逆に、把持具12を逆転方向に回転させながら昇降体11を上昇させることにより、地盤に対し貫入ケーシング3を逆転方向に回転させて引き抜くことができる。
ケーシング回転圧入機2としては、例えば、走行可能な圧入機本体9と、この圧入機本体9の前部に取り付けられて鉛直方向に起立させたり後方に略水平状態で倒したりすることができる支柱10とを備え、支柱10に沿って昇降駆動される昇降体11に、貫入ケーシング3の上端部を把持する把持具12を設けたものが用いられる。
把持具12を油圧モータ等の回転駆動源(図示省略)にて正転方向に回転させながら昇降体11を下降させることにより、地盤に対し貫入ケーシング3を正転方向に回転させて圧入することができる。これとは逆に、把持具12を逆転方向に回転させながら昇降体11を上昇させることにより、地盤に対し貫入ケーシング3を逆転方向に回転させて引き抜くことができる。
<先頭ケーシングの説明>
図2に示されるように、先頭ケーシング4において、その先端部には、地盤を掘削するための所要の掘削カッタ13が取り付けられ、その外周面には、所定のピッチでスクリュー羽根14が取り付けられている。
先頭ケーシング4の内部には、上下方向に延設される土壌改良材充填筒15が組み込まれている。この土壌改良材充填筒15において、上側の開口は、土壌改良材を内部に詰め込む際の土壌改良材投入口15aとされ、下側の開口は、内部に詰め込まれた土壌改良材を地盤中に吐き出す際の土壌改良材吐出口15bとされ、これら土壌改良材投入口15aと土壌改良材吐出口15bとの間の空洞部分は土壌改良材が充填される土壌改良材充填部15cとされている。
土壌改良材吐出口15bには、土壌改良材充填部15cに充填された土壌改良材が抜け落ちないようにするために、抜け止め栓16が圧入状態で装着されている。この抜け止め栓16は、土壌改良材充填部15cに充填された土壌改良材を介して当該抜け止め栓16に所定以上の押出し力が作用したときに押し出されて土壌改良材充填筒15から取り外されるようになっている。
図2に示されるように、先頭ケーシング4において、その先端部には、地盤を掘削するための所要の掘削カッタ13が取り付けられ、その外周面には、所定のピッチでスクリュー羽根14が取り付けられている。
先頭ケーシング4の内部には、上下方向に延設される土壌改良材充填筒15が組み込まれている。この土壌改良材充填筒15において、上側の開口は、土壌改良材を内部に詰め込む際の土壌改良材投入口15aとされ、下側の開口は、内部に詰め込まれた土壌改良材を地盤中に吐き出す際の土壌改良材吐出口15bとされ、これら土壌改良材投入口15aと土壌改良材吐出口15bとの間の空洞部分は土壌改良材が充填される土壌改良材充填部15cとされている。
土壌改良材吐出口15bには、土壌改良材充填部15cに充填された土壌改良材が抜け落ちないようにするために、抜け止め栓16が圧入状態で装着されている。この抜け止め栓16は、土壌改良材充填部15cに充填された土壌改良材を介して当該抜け止め栓16に所定以上の押出し力が作用したときに押し出されて土壌改良材充填筒15から取り外されるようになっている。
<油圧シリンダ内蔵ケーシングの説明>
油圧シリンダ内蔵ケーシング5の内部には、複動式の油圧シリンダ17がピストンロッドを下方に向けた状態で組み込まれている。
油圧シリンダ17のピストンロッドの先端部には、土壌改良材充填筒15の内部に挿通可能で、土壌改良材充填部15cに充填された土壌改良材を押し出す押し具18が装着されている。
油圧シリンダ17の伸長作動により、土壌改良材充填部15cに充填された土壌改良材が押し具18によって押され、抜け止め栓16に所定以上の押出し力が作用したときにその抜け止め栓16が取り外され、土壌改良材が油圧シリンダ17の伸長ストロークに応じて土壌改良材吐出口15bから地盤中に吐き出される。
油圧シリンダ内蔵ケーシング5の内部には、複動式の油圧シリンダ17がピストンロッドを下方に向けた状態で組み込まれている。
油圧シリンダ17のピストンロッドの先端部には、土壌改良材充填筒15の内部に挿通可能で、土壌改良材充填部15cに充填された土壌改良材を押し出す押し具18が装着されている。
油圧シリンダ17の伸長作動により、土壌改良材充填部15cに充填された土壌改良材が押し具18によって押され、抜け止め栓16に所定以上の押出し力が作用したときにその抜け止め栓16が取り外され、土壌改良材が油圧シリンダ17の伸長ストロークに応じて土壌改良材吐出口15bから地盤中に吐き出される。
<中間ケーシングの説明>
図3に示されるように、中間ケーシング6は、要求される貫入ケーシング3の貫入深さに応じて挿入されるものである。
要求される貫入ケーシング3の貫入深さが浅いときには、中間ケーシング6は省略される。この場合、貫入ケーシング3は、先頭ケーシング4、油圧シリンダ内蔵ケーシング5およびテールホルダ7のみで構成されることになる。
要求される貫入ケーシング3の貫入深さが深い場合には、その要求深さに応じて、所要本数の中間ケーシング6が油圧シリンダ内蔵ケーシング5とテールホルダ7との間に介挿される。
図3に示されるように、中間ケーシング6は、要求される貫入ケーシング3の貫入深さに応じて挿入されるものである。
要求される貫入ケーシング3の貫入深さが浅いときには、中間ケーシング6は省略される。この場合、貫入ケーシング3は、先頭ケーシング4、油圧シリンダ内蔵ケーシング5およびテールホルダ7のみで構成されることになる。
要求される貫入ケーシング3の貫入深さが深い場合には、その要求深さに応じて、所要本数の中間ケーシング6が油圧シリンダ内蔵ケーシング5とテールホルダ7との間に介挿される。
<テールホルダの説明>
テールホルダ7の上端部には、ケーシング回転圧入機2の把持具12(図1参照)によって把持される柱状突起19が設けられている。
テールホルダ7の上下方向における中間部において、その内部には、中間ケーシング6との接続部に臨ませた接続端面と外周面との間の部分を開通するように油路20,21および薬液路22がそれぞれ形成されている。
テールホルダ7の外周面には、スイベルジョイント26が回転可能に外嵌されており、このスイベルジョイント26は、油路20,21に対応する油路23,24と、薬液路22に対応する薬液路25とを有している。
テールホルダ7の上端部には、ケーシング回転圧入機2の把持具12(図1参照)によって把持される柱状突起19が設けられている。
テールホルダ7の上下方向における中間部において、その内部には、中間ケーシング6との接続部に臨ませた接続端面と外周面との間の部分を開通するように油路20,21および薬液路22がそれぞれ形成されている。
テールホルダ7の外周面には、スイベルジョイント26が回転可能に外嵌されており、このスイベルジョイント26は、油路20,21に対応する油路23,24と、薬液路22に対応する薬液路25とを有している。
<油圧シリンダに関する油圧配管・回路の説明>
テールホルダ7の油路20と油圧シリンダ17のボトム側油室ポート17aとは、油圧配管27によって接続されている。同様に、テールホルダ7の油路21と油圧シリンダ17のヘッド側油室ポート17b(図2参照)とは、油圧配管28によって接続されている。
これら油圧配管27,28はいずれも、油圧シリンダ内蔵ケーシング5、中間ケーシング6およびテールホルダ7のそれぞれに対応して内部に組み込まれた金属製パイプやゴムホースもしくはこれらを組み合わせた所要の油圧配管が配管継手を介して着脱可能に連結されてなるものである。
テールホルダ7の油路20と油圧シリンダ17のボトム側油室ポート17aとは、油圧配管27によって接続されている。同様に、テールホルダ7の油路21と油圧シリンダ17のヘッド側油室ポート17b(図2参照)とは、油圧配管28によって接続されている。
これら油圧配管27,28はいずれも、油圧シリンダ内蔵ケーシング5、中間ケーシング6およびテールホルダ7のそれぞれに対応して内部に組み込まれた金属製パイプやゴムホースもしくはこれらを組み合わせた所要の油圧配管が配管継手を介して着脱可能に連結されてなるものである。
図4に示されるように、圧入機本体9(図1参照)に装備される油圧制御弁29とスイベルジョイント26における油路23とは、油圧配管30によって接続されている。同様に、油圧制御弁29とスイベルジョイント26における油路24とは、油圧配管31によって接続されている。これら油圧配管30,31はいずれも、油圧制御弁29から支柱10(図1参照)を経てスイベルジョイント26に至る経路に配設され、金属製パイプやゴムホースもしくはこれらを組み合わせた所要の配管によって構成されている。
油圧制御弁29には、圧入機本体9に装備された油圧ポンプ32からの圧油が送り込まれるようになっており、油圧シリンダ17を伸長させる弁位置に油圧制御弁29を操作することにより、油圧ポンプ32からの圧油が油圧制御弁29から油圧配管30、油路23,20、油圧配管27およびボトム側油室ポート17aを介して油圧シリンダ17のボトム側油室に供給されると同時に、油圧シリンダ17のヘッド側油室からの戻り油がヘッド側油室ポート17b、油圧配管28、油路21,24、油圧配管31および油圧制御弁29を介してタンク33に還流され、これによって油圧シリンダ17が伸長作動されるようになっている。
これとは逆に、油圧シリンダ17を収縮させる弁位置に油圧制御弁29を操作することにより、油圧ポンプ32からの圧油が油圧制御弁29から油圧配管31、油路24,21、油圧配管28およびヘッド側油室ポート17bを介して油圧シリンダ17のヘッド側油室に供給されると同時に、油圧シリンダ17のボトム側油室からの戻り油がボトム側油室ポート17a、油圧配管27、油路20,23、油圧配管30および油圧制御弁29を介してタンク33に還流され、これによって油圧シリンダ17が収縮作動されるようになっている。
これとは逆に、油圧シリンダ17を収縮させる弁位置に油圧制御弁29を操作することにより、油圧ポンプ32からの圧油が油圧制御弁29から油圧配管31、油路24,21、油圧配管28およびヘッド側油室ポート17bを介して油圧シリンダ17のヘッド側油室に供給されると同時に、油圧シリンダ17のボトム側油室からの戻り油がボトム側油室ポート17a、油圧配管27、油路20,23、油圧配管30および油圧制御弁29を介してタンク33に還流され、これによって油圧シリンダ17が収縮作動されるようになっている。
<薬液注入器に関する薬液配管・回路の説明>
図2に示されるように、先頭ケーシング4の内部には、薬液注入器34が配設されている。
薬液注入器34は、地盤中に水ガラス系薬液や酸系の土壌浄化用薬液あるいは水を注入するもので、先頭ケーシング4の先端部に外周面から径方向外側に向けて配設される薬液噴射ノズル35を備えている。
薬液噴射ノズル35とテールホルダ7の薬液路22(図3参照)とは、薬液配管36によって接続されている。
薬液配管36は、先頭ケーシング4、油圧シリンダ内蔵ケーシング5、中間ケーシング6およびテールホルダ7のそれぞれに対応して内部に組み込まれた金属製パイプやゴムホースもしくはこれらを組み合わせた所要の配管が配管継手を介して着脱可能に連結されてなるものである。
図2に示されるように、先頭ケーシング4の内部には、薬液注入器34が配設されている。
薬液注入器34は、地盤中に水ガラス系薬液や酸系の土壌浄化用薬液あるいは水を注入するもので、先頭ケーシング4の先端部に外周面から径方向外側に向けて配設される薬液噴射ノズル35を備えている。
薬液噴射ノズル35とテールホルダ7の薬液路22(図3参照)とは、薬液配管36によって接続されている。
薬液配管36は、先頭ケーシング4、油圧シリンダ内蔵ケーシング5、中間ケーシング6およびテールホルダ7のそれぞれに対応して内部に組み込まれた金属製パイプやゴムホースもしくはこれらを組み合わせた所要の配管が配管継手を介して着脱可能に連結されてなるものである。
図4に示されるように、圧入機本体9(図1参照)に装備される薬液制御弁37とスイベルジョイント26における薬液路25とは、薬液配管38によって接続されている。薬液配管38は、薬液制御弁37から支柱10(図1参照)を経てスイベルジョイント26に至る経路に配設され、金属製パイプやゴムホースもしくはこれらを組み合わせた所要の薬液配管によって構成されている。
薬液制御弁37には、圧入機本体9に装備された薬液圧送ポンプ39によって薬液タンク40から吸い上げられた薬液が送り込まれるようになっており、薬液を薬液噴射ノズル35に向けて圧送する弁位置に薬液制御弁37を操作することにより、薬液圧送ポンプ39からの圧送薬液が薬液制御弁37から薬液配管38、薬液路25,22および薬液配管36を介して薬液噴射ノズル35に圧送されてその薬液噴射ノズル35から地盤中に薬液が噴射されるようになっている。
薬液制御弁37には、圧入機本体9に装備された薬液圧送ポンプ39によって薬液タンク40から吸い上げられた薬液が送り込まれるようになっており、薬液を薬液噴射ノズル35に向けて圧送する弁位置に薬液制御弁37を操作することにより、薬液圧送ポンプ39からの圧送薬液が薬液制御弁37から薬液配管38、薬液路25,22および薬液配管36を介して薬液噴射ノズル35に圧送されてその薬液噴射ノズル35から地盤中に薬液が噴射されるようになっている。
<土壌改良材注入量管理システムの説明>
油圧制御弁29とスイベルジョイント26との間に配管される油圧配管30には、油圧シリンダ17のボトム側油室に供給される圧油の流量を検出する流量センサ41が付設されている。この流量センサ41の検出信号は、圧入機本体9に装備されたマイクロコンピュータを主体に構成されるコントローラ42の供給油量演算部42aに与えられ、供給油量演算部42aは、その検出信号に基づいて油圧シリンダ17のボトム側油室に供給された圧油の流量を演算する。その演算結果は、モニタ43に表示され、表示された供給油量から油圧シリンダ17の伸長量を知ることができ、これによってその伸長量に応じた量の土質改良材が地盤中に吐出されたことを確実に判定することができる。
なお、コントローラ42の流量演算部42aの演算結果を土壌改良材吐出量演算部42bに与えるようにして、油圧シリンダ17のボトム側油室への供給油量と油圧シリンダ17の伸長量との関係から土質改良材の地盤への吐出量を演算し、その演算結果をモニタ43に表示するようにすれば、所定量の土質改良材が地盤中に吐出されたことをより容易かつ正確に判定することができる。
油圧制御弁29とスイベルジョイント26との間に配管される油圧配管30には、油圧シリンダ17のボトム側油室に供給される圧油の流量を検出する流量センサ41が付設されている。この流量センサ41の検出信号は、圧入機本体9に装備されたマイクロコンピュータを主体に構成されるコントローラ42の供給油量演算部42aに与えられ、供給油量演算部42aは、その検出信号に基づいて油圧シリンダ17のボトム側油室に供給された圧油の流量を演算する。その演算結果は、モニタ43に表示され、表示された供給油量から油圧シリンダ17の伸長量を知ることができ、これによってその伸長量に応じた量の土質改良材が地盤中に吐出されたことを確実に判定することができる。
なお、コントローラ42の流量演算部42aの演算結果を土壌改良材吐出量演算部42bに与えるようにして、油圧シリンダ17のボトム側油室への供給油量と油圧シリンダ17の伸長量との関係から土質改良材の地盤への吐出量を演算し、その演算結果をモニタ43に表示するようにすれば、所定量の土質改良材が地盤中に吐出されたことをより容易かつ正確に判定することができる。
<土壌改良材注入工法の説明>
以上に述べたように構成される土壌改良材注入装置1による土壌改良材注入工法について主に図5および図6を用いて以下に説明することとする。なお、後述する土壌改良材注入装置1Aについても同様に図5および図6に示される土壌改良材注入工法が実施される。
以上に述べたように構成される土壌改良材注入装置1による土壌改良材注入工法について主に図5および図6を用いて以下に説明することとする。なお、後述する土壌改良材注入装置1Aについても同様に図5および図6に示される土壌改良材注入工法が実施される。
まず、図5(a)に示されるように、ケーシング回転圧入機2にセッティングした貫入ケーシング3を地盤Gに対して所定の貫入位置に定めた後、把持具12を正転方向に回転させながら昇降体11を下降させることにより、地盤Gに対し貫入ケーシング3を正転方向に回転させて圧入し、同図(b)〜(c)に示されるように、中間ケーシング6を継ぎ足しながら貫入ケーシング3を所定の深度まで回転圧入する(貫入ケーシング貫入工程)。このとき、薬液注入器34(図2参照)にて地盤G中に水を噴射することにより、貫入ケーシング3の回転圧入動作をスムーズに行うことができる。
次いで、図6(a)に示されるように、油圧シリンダ17(図2参照)の伸長作動により、土壌改良材Mを地盤G中に吐出しながら把持具12を逆転方向に回転させつつ昇降体11の上昇作動にて貫入ケーシング3を所定高さだけ引き上げる(土壌改良材吐出工程)。このとき、薬液注入器34(図2参照)にて地盤G中に薬液を噴射するようにしてもよい。
そして、図6(b)〜(c)に示されるように、貫入ケーシング3を回転させながら土壌改良材Mが土中に埋め込まれた所定高さ分だけ下降させた後、引き上げることにより、土壌改良材吐出工程で地盤中に吐き出した土壌改良材M(および薬液)とその土壌改良材Mの周りの土壌とを撹拌混合して(土壌改良材撹拌混合工程)、円柱状の改良体M´を造成する。これにより、土壌と土壌改良材Mとの化学的反応が促進され、例えば汚染土と土壌浄化用鉄粉の場合、土壌改良用鉄粉による汚染土の酸化反応が効率良く行われる。
<作用効果の説明>
本実施形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)内部に土壌改良材が詰め込まれた管状の貫入ケーシング3が地盤に貫入され、この貫入ケーシング3に内蔵された油圧シリンダ17の作動によって土壌改良材が地盤中に吐き出されるので、大がかりな周辺設備を要することなく、狭い施工ヤードでも土壌改良の施工を容易に行うことができる。
(2)貫入ケーシング3に薬液注入器34が内蔵されるので、土壌改良材による土壌改良とともに、薬液による土壌改良をも行うことができる。
本実施形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)内部に土壌改良材が詰め込まれた管状の貫入ケーシング3が地盤に貫入され、この貫入ケーシング3に内蔵された油圧シリンダ17の作動によって土壌改良材が地盤中に吐き出されるので、大がかりな周辺設備を要することなく、狭い施工ヤードでも土壌改良の施工を容易に行うことができる。
(2)貫入ケーシング3に薬液注入器34が内蔵されるので、土壌改良材による土壌改良とともに、薬液による土壌改良をも行うことができる。
〔第2の実施形態〕
図7には、本発明の第2の実施形態に係る土壌改良材注入装置の外観図が示されている。また、図8には、本実施形態の土壌改良材注入装置の下半部分の縦断面図が、図9には、同土壌改良材注入装置の上半部分の要部縦断面図がそれぞれ示されている。
なお、本実施形態において、先の第1の実施形態と同一または同様のものについては、図に同一符号を付すに留めてその詳細な説明を省略することとし、以下においては、先の第1の実施形態と異なる点を中心に説明することとする。
図7には、本発明の第2の実施形態に係る土壌改良材注入装置の外観図が示されている。また、図8には、本実施形態の土壌改良材注入装置の下半部分の縦断面図が、図9には、同土壌改良材注入装置の上半部分の要部縦断面図がそれぞれ示されている。
なお、本実施形態において、先の第1の実施形態と同一または同様のものについては、図に同一符号を付すに留めてその詳細な説明を省略することとし、以下においては、先の第1の実施形態と異なる点を中心に説明することとする。
<土壌改良材注入装置の概略説明>
図7に示されるように、本実施形態の土壌改良材注入装置1Aは、ケーシング回転圧入機2(図1参照)によって地盤に貫入される円筒状の貫入ケーシング3Aを備えている。
この貫入ケーシング3Aは、地盤に向かって先頭位置に配される先頭ケーシング4に、中間ケーシング6およびテールホルダ7が順にそれぞれ上下方向に継ぎ足されて構成されている。
先頭ケーシング4と中間ケーシング6および中間ケーシング6とテールホルダ7とはそれぞれケーシング継手8によって着脱可能に接続されている。
なお、要求される貫入ケーシング3Aの貫入深さが深い場合には、その要求深さに応じて、所要本数の中間ケーシング6が中間ケーシング6とテールホルダ7との間に介挿される。
図7に示されるように、本実施形態の土壌改良材注入装置1Aは、ケーシング回転圧入機2(図1参照)によって地盤に貫入される円筒状の貫入ケーシング3Aを備えている。
この貫入ケーシング3Aは、地盤に向かって先頭位置に配される先頭ケーシング4に、中間ケーシング6およびテールホルダ7が順にそれぞれ上下方向に継ぎ足されて構成されている。
先頭ケーシング4と中間ケーシング6および中間ケーシング6とテールホルダ7とはそれぞれケーシング継手8によって着脱可能に接続されている。
なお、要求される貫入ケーシング3Aの貫入深さが深い場合には、その要求深さに応じて、所要本数の中間ケーシング6が中間ケーシング6とテールホルダ7との間に介挿される。
<先頭ケーシングの説明>
図8に示されるように、土壌改良材充填筒15における土壌改良材投入口15aには、着脱可能に栓45が嵌め込まれている。
栓45は、ブラケット46を介して中間ケーシング6に一体的に取り付けられており、先頭ケーシング4と中間ケーシング6とを分離させるに伴い土壌改良材投入口15aから栓45が取り外され、先頭ケーシング4と中間ケーシング6とを連結するに伴い、土壌改良材投入口15aに栓45が差し込まれるようになっている。
栓45には、外部から圧縮空気を導入するための圧縮空気導入口45aと、この圧縮空気導入口45aから導入された圧縮空気を土壌改良材充填部15cに向けて吹き出す圧縮空気吹出し口45bとが形成されている。
図8に示されるように、土壌改良材充填筒15における土壌改良材投入口15aには、着脱可能に栓45が嵌め込まれている。
栓45は、ブラケット46を介して中間ケーシング6に一体的に取り付けられており、先頭ケーシング4と中間ケーシング6とを分離させるに伴い土壌改良材投入口15aから栓45が取り外され、先頭ケーシング4と中間ケーシング6とを連結するに伴い、土壌改良材投入口15aに栓45が差し込まれるようになっている。
栓45には、外部から圧縮空気を導入するための圧縮空気導入口45aと、この圧縮空気導入口45aから導入された圧縮空気を土壌改良材充填部15cに向けて吹き出す圧縮空気吹出し口45bとが形成されている。
土壌改良材充填筒15における土壌改良材吐出口15b側の端部の外周面には、外向きに張り出すようにフランジ部15dが形成され、このフランジ部15dに蓋体46が土壌改良材吐出口15bに対し開閉可能に取り付けられている。
蓋体46は、土壌改良材吐出口15bを塞ぐのに十分な大きさの円板形状で、例えばゴム等の可撓性材料からなり、その外周部の一部がフランジ部15dにボルト等の締結具(図示省略)によって固定され、土壌改良材充填部15cに圧縮空気が供給されるに伴い所定以上の押出し力が作用したときに開き、該押出し力が作用しなくなると自身の弾性復元力によって閉まるようになっている。
蓋体46は、土壌改良材吐出口15bを塞ぐのに十分な大きさの円板形状で、例えばゴム等の可撓性材料からなり、その外周部の一部がフランジ部15dにボルト等の締結具(図示省略)によって固定され、土壌改良材充填部15cに圧縮空気が供給されるに伴い所定以上の押出し力が作用したときに開き、該押出し力が作用しなくなると自身の弾性復元力によって閉まるようになっている。
先頭ケーシング4の内部には、薬液注入器47および薬液注入器48がそれぞれ対称配置されている。
一方の薬液注入器47は、地盤中に水ガラス系薬液や酸系の土壌浄化用薬液を注入するものであり、他方の薬液注入器48は、地盤に対する貫入ケーシング3の回転圧入動作をスムーズに行うために地盤中に水を注入するものである。
これら薬液注入器47,48はいずれも、先頭ケーシング4の先端部に外周面から径方向外側に向けて配設される薬液噴射ノズル49,50を備えている。
一方の薬液注入器47は、地盤中に水ガラス系薬液や酸系の土壌浄化用薬液を注入するものであり、他方の薬液注入器48は、地盤に対する貫入ケーシング3の回転圧入動作をスムーズに行うために地盤中に水を注入するものである。
これら薬液注入器47,48はいずれも、先頭ケーシング4の先端部に外周面から径方向外側に向けて配設される薬液噴射ノズル49,50を備えている。
<テールホルダの説明>
図9に示されるように、テールホルダ7の上端部には、前記柱状突起19に代えてスプライン軸51が設けられている。
テールホルダ7の上下方向における中間部において、その内部には、中間ケーシング6との接続部に臨ませた接続端面と外周面との間の部分を開通するようにエアー供給路52および薬液路53,54がそれぞれ形成されている。
テールホルダ7の外周面には、スイベルジョイント55が回転可能に外嵌されており、このスイベルジョイント55は、エアー供給路52に対応するエアー供給路56と、薬液路53,54に対応する薬液路57,58とを有している。
図9に示されるように、テールホルダ7の上端部には、前記柱状突起19に代えてスプライン軸51が設けられている。
テールホルダ7の上下方向における中間部において、その内部には、中間ケーシング6との接続部に臨ませた接続端面と外周面との間の部分を開通するようにエアー供給路52および薬液路53,54がそれぞれ形成されている。
テールホルダ7の外周面には、スイベルジョイント55が回転可能に外嵌されており、このスイベルジョイント55は、エアー供給路52に対応するエアー供給路56と、薬液路53,54に対応する薬液路57,58とを有している。
<圧縮空気供給装置の説明>
図8および図9に示されるように、栓45の圧縮空気導入口45aとテールホルダ7のエアー供給路52とは、エアー配管59によって接続されている。このエアー配管59は、先頭ケーシング4、中間ケーシング6およびテールホルダ7のそれぞれに対応して内部に組み込まれた金属製パイプやゴムホースもしくはこれらを組み合わせた所要の配管が配管継手を介して着脱可能に連結されてなるものである。
図8および図9に示されるように、栓45の圧縮空気導入口45aとテールホルダ7のエアー供給路52とは、エアー配管59によって接続されている。このエアー配管59は、先頭ケーシング4、中間ケーシング6およびテールホルダ7のそれぞれに対応して内部に組み込まれた金属製パイプやゴムホースもしくはこれらを組み合わせた所要の配管が配管継手を介して着脱可能に連結されてなるものである。
図10に示されるように、圧入機本体9(図1参照)に装備されるエアーコンプレッサユニット60aとスイベルジョイント55におけるエアー供給路56とは、エアー配管61によって接続されている。このエアー配管61は、エアーコンプレッサユニット60aから支柱10(図1参照)を経てスイベルジョイント55に至る経路に配設され、金属製パイプやゴムホースもしくはこれらを組み合わせた所要の配管によって構成されている。
そして、エアーコンプレッサユニット60aからの圧縮空気がエアー配管61、エアー供給路56,52およびエアー配管59を介して栓45の圧縮空気導入口45aに圧送され、この圧縮空気導入口45aから導入された圧縮空気が圧縮空気吹出し口45bから土壌改良材充填部15cに向けて吹き出されるようになっている。
そして、エアーコンプレッサユニット60aからの圧縮空気がエアー配管61、エアー供給路56,52およびエアー配管59を介して栓45の圧縮空気導入口45aに圧送され、この圧縮空気導入口45aから導入された圧縮空気が圧縮空気吹出し口45bから土壌改良材充填部15cに向けて吹き出されるようになっている。
本実施形態の土壌改良材注入装置1Aにおいては、エアーコンプレッサユニット60a、エアー配管61、エアー供給路56,52、エアー配管59、圧縮空気導入口45aおよび圧縮空気吹出し口45bによって圧縮空気供給装置60が構成され、この圧縮空気供給装置60より、土壌改良材充填部15cに詰め込まれた土壌改良材を地盤中に押し出すための圧縮空気をその土壌改良材充填部15cに供給することができるようになっている。
図8および図9に示されるように、薬液噴射ノズル49,50とテールホルダ7の薬液路53,54とは、薬液配管62,63によって接続されている。
薬液配管62,63は、先頭ケーシング4、中間ケーシング6およびテールホルダ7のそれぞれに対応して内部に組み込まれた金属製パイプやゴムホースもしくはこれらを組み合わせた所要の配管が配管継手を介して着脱可能に連結されてなるものである。
薬液配管62,63は、先頭ケーシング4、中間ケーシング6およびテールホルダ7のそれぞれに対応して内部に組み込まれた金属製パイプやゴムホースもしくはこれらを組み合わせた所要の配管が配管継手を介して着脱可能に連結されてなるものである。
図10に示されるように、圧入機本体9(図1参照)に装備される薬液制御弁64,65とスイベルジョイント55における薬液路57,58とは、薬液配管66,67によって接続されている。薬液配管66,67は、薬液制御弁64,65から支柱10(図1参照)を経てスイベルジョイント55に至る経路に配設され、金属製パイプやゴムホースもしくはこれらを組み合わせた所要の配管によって構成されている。
薬液制御弁64,65には、圧入機本体9に装備された薬液圧送ポンプ68,69によって薬液タンク70,71から吸い上げられた薬液が送り込まれるようになっており、薬液を薬液噴射ノズル49,50に向けて圧送する弁位置に薬液制御弁64,65を操作することにより、薬液圧送ポンプ68,69からの圧送薬液が薬液制御弁64,65から薬液配管66,67、薬液路57,58、薬液路53,54および薬液配管62,63を介して薬液噴射ノズル49,50に圧送されてその薬液噴射ノズル49,50から地盤中に薬液が噴射されるようになっている。
薬液制御弁64,65には、圧入機本体9に装備された薬液圧送ポンプ68,69によって薬液タンク70,71から吸い上げられた薬液が送り込まれるようになっており、薬液を薬液噴射ノズル49,50に向けて圧送する弁位置に薬液制御弁64,65を操作することにより、薬液圧送ポンプ68,69からの圧送薬液が薬液制御弁64,65から薬液配管66,67、薬液路57,58、薬液路53,54および薬液配管62,63を介して薬液噴射ノズル49,50に圧送されてその薬液噴射ノズル49,50から地盤中に薬液が噴射されるようになっている。
図9に示されるように、テールホルダ7と把持具12(図1参照)との間には、アダプタ72が介挿されている。
このアダプタ72において、その上端部には、把持具12によって把持される前記柱状突起19と同様の柱状突起73が設けられ、その下端部には、テールホルダ7のスプライン軸51と嵌合する嵌合口74が設けられ、把持具12からの回転動力がアダプタ72を介してテールホルダ7に伝達されるようになっている。
このアダプタ72において、その上端部には、把持具12によって把持される前記柱状突起19と同様の柱状突起73が設けられ、その下端部には、テールホルダ7のスプライン軸51と嵌合する嵌合口74が設けられ、把持具12からの回転動力がアダプタ72を介してテールホルダ7に伝達されるようになっている。
<加振装置の説明>
図9および図10に示されるように、本実施形態の土壌改良材注入装置1Aは、貫入ケーシング3Aをその軸線方向に振動させる加振装置75を備えている。
この加振装置75は、主として、昇降体11(図1参照)に垂設される加振機76と、圧入機本体9(図1参照)に装備される油圧ユニット77とにより構成されている。
加振機76は、昇降体11に吊下ブラケット77を介して取り付けられる加振機本体フレーム78を備え、この加振機本体フレーム78の下方においてアダプタ72を挟むように図9の左右方向に一対の加振アーム79を配設するとともに、各加振アーム79と加振機本体フレーム78との間に振動シリンダ80を配設して構成されている。
振動シリンダ80は、圧入機本体9(図1参照)に装備される油圧ユニット77からの圧油により作動される油圧式の振動シリンダであって、シリンダ本体80aに対しピストンロッド80bが所定の周期で往復運動するようになっている。
シリンダ本体80aはピン81を介して加振機本体フレーム78に連結され、ピストンロッド80bはピン82を介して加振アーム79に連結され、加振アーム79はピン83を介してスイベルジョイント55に連結されている。
振動シリンダ80の作動によりシリンダ本体80aに対しピストンロッド80bが所定の周期で往復運動すると、加振機本体フレーム78に対し加振アーム79が所定の周期で上下方向に相対移動され、これによって貫入ケーシング3Aがその軸線方向に振動される。
図9および図10に示されるように、本実施形態の土壌改良材注入装置1Aは、貫入ケーシング3Aをその軸線方向に振動させる加振装置75を備えている。
この加振装置75は、主として、昇降体11(図1参照)に垂設される加振機76と、圧入機本体9(図1参照)に装備される油圧ユニット77とにより構成されている。
加振機76は、昇降体11に吊下ブラケット77を介して取り付けられる加振機本体フレーム78を備え、この加振機本体フレーム78の下方においてアダプタ72を挟むように図9の左右方向に一対の加振アーム79を配設するとともに、各加振アーム79と加振機本体フレーム78との間に振動シリンダ80を配設して構成されている。
振動シリンダ80は、圧入機本体9(図1参照)に装備される油圧ユニット77からの圧油により作動される油圧式の振動シリンダであって、シリンダ本体80aに対しピストンロッド80bが所定の周期で往復運動するようになっている。
シリンダ本体80aはピン81を介して加振機本体フレーム78に連結され、ピストンロッド80bはピン82を介して加振アーム79に連結され、加振アーム79はピン83を介してスイベルジョイント55に連結されている。
振動シリンダ80の作動によりシリンダ本体80aに対しピストンロッド80bが所定の周期で往復運動すると、加振機本体フレーム78に対し加振アーム79が所定の周期で上下方向に相対移動され、これによって貫入ケーシング3Aがその軸線方向に振動される。
<作用効果の説明>
以上に述べたように構成される土壌改良材注入装置1Aにおいては、振動シリンダ80の作動にて貫入ケーシング3Aをその軸線方向に振動させながら、エアーコンプレッサユニット60aからの圧縮空気を栓45の圧縮空気吹出し口45bから吹き出すようにされる。こうして、振動シリンダ80による貫入ケーシング3Aの振動作用により、土壌改良材を土壌改良材吐出口15bから吐き出し易いように振動を与えつつ、その土壌改良材を圧縮空気の押出し作用により、土壌改良材吐出口15bから地盤中に吐き出すことができる。
以上に述べたように構成される土壌改良材注入装置1Aにおいては、振動シリンダ80の作動にて貫入ケーシング3Aをその軸線方向に振動させながら、エアーコンプレッサユニット60aからの圧縮空気を栓45の圧縮空気吹出し口45bから吹き出すようにされる。こうして、振動シリンダ80による貫入ケーシング3Aの振動作用により、土壌改良材を土壌改良材吐出口15bから吐き出し易いように振動を与えつつ、その土壌改良材を圧縮空気の押出し作用により、土壌改良材吐出口15bから地盤中に吐き出すことができる。
本実施形態の土壌改良材注入装置1Aによれば、加振装置75としては、地盤中に吐き出し易いように土壌改良材に対して振動を与えることができる程度の性能のものでよく、また圧縮空気供給装置60としては、加振装置75によって地盤中に吐き出し易いようにされた土壌改良材を地盤中に押し出すことができる程度の性能のものでよいので、加振装置75および圧縮空気供給装置60のいずれの装置も小型のもので済むため、第1の実施形態の土壌改良材注入装置1と同様に、大がかりな周辺設備が不要で、狭い施工ヤードでも土壌改良の施工を容易に行うことができる。
また、本実施形態の土壌改良材注入装置においては、図6(b)〜(c)に示される貫入ケーシング3Aの引き上げ動作の際に、その貫入ケーシング3Aを加振装置75で振動させることにより、貫入ケーシング3Aが貫入された部分の地盤を締め固めることができ、施工後の地盤整備を簡略化することができる。
また、本実施形態の土壌改良材注入装置1Aにおいては、一方の薬液注入器47が地盤中に水ガラス系薬液や酸系の土壌浄化用薬液を注入するものとされ、他方の薬液注入器48が地盤中に水を注入するものとされているので、地盤に対する貫入ケーシング3Aの回転圧入動作を水の潤滑作用によってスムーズに行うことができるとともに、汚染の程度や地盤の性質に合わせて注入する薬液の種類を自由に変えることができる。
以上、本発明の土壌改良材注入工法およびその装置について、複数の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
例えば、上記の加振装置75として、振動シリンダ80を主体に構成されるものに代えて、振動モータを主体に構成されるものを用いてもよい。
本発明の土壌改良材注入工法およびその装置は、大がかりな周辺設備が不要で、狭い施工ヤードでも土壌改良の施工を容易に行うことができるという特性を有していることから、都市部等における地盤改良の用途に好適に用いることができる。
1,1A 土壌改良材注入装置
2 ケーシング回転圧入機
3,3A 貫入ケーシング
4 先頭ケーシング
5 油圧シリンダ内蔵ケーシング
6 中間ケーシング
7 テールホルダ
8 ケーシング継手
15 土壌改良材充填筒
15c 土壌改良材充填部
17 油圧シリンダ
34 薬液注入器
35 薬液噴射ノズル
47,48 薬液注入器
49,50 薬液噴射ノズル
60 圧縮空気供給装置
75 加振装置
2 ケーシング回転圧入機
3,3A 貫入ケーシング
4 先頭ケーシング
5 油圧シリンダ内蔵ケーシング
6 中間ケーシング
7 テールホルダ
8 ケーシング継手
15 土壌改良材充填筒
15c 土壌改良材充填部
17 油圧シリンダ
34 薬液注入器
35 薬液噴射ノズル
47,48 薬液注入器
49,50 薬液噴射ノズル
60 圧縮空気供給装置
75 加振装置
Claims (5)
- 粉粒状の土壌改良材を地盤に注入する土壌改良材注入工法であって、
内部に土壌改良材が詰め込まれた管状の貫入ケーシングを地盤に貫入する貫入ケーシング貫入工程と、
前記貫入ケーシング内の土壌改良材を地盤中に吐き出す土壌改良材吐出工程と、
を含むことを特徴とする土壌改良材注入工法。 - 前記土壌改良材吐出工程で地盤中に吐き出した土壌改良材とその土壌改良材の周りの土壌とを撹拌混合する土壌改良材撹拌混合工程が含まれる請求項1に記載の土壌改良材注入工法。
- 粉粒状の土壌改良材を地盤に注入する土壌改良材注入装置であって、
地盤に貫入される管状の貫入ケーシングを備え、
前記貫入ケーシングの内部に、土壌改良材が詰め込まれる土壌改良材充填部と、この土壌改良材充填部に詰め込まれた土壌改良材を地盤中に押し出す油圧シリンダとを設けることを特徴とする土壌改良材注入装置。 - 粉粒状の土壌改良材を地盤に注入する土壌改良材注入装置であって、
地盤に貫入される管状の貫入ケーシングと、
前記貫入ケーシングをその軸線方向に振動させる加振装置と、
前記貫入ケーシングの内部に設けられ、土壌改良材が詰め込まれる土壌改良材充填部と、
前記土壌改良材充填部に詰め込まれた土壌改良材を地盤中に押し出すための圧縮空気をその土壌改良材充填部に供給する圧縮空気供給装置と、
を備えることを特徴とする土壌改良材注入装置。 - 地盤に薬液または水を注入する薬液注入器が前記貫入ケーシングに内蔵される請求項3または4に記載の土壌改良材注入装置。
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