以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下の各実施形態では、データ伝送を行う送信装置を基地局装置(eNB;evolved Node B)とし、データを受信する受信装置を端末装置(ユーザ装置、UE、移動局装置)とする。また、本発明は、LTEシステムを前提に説明するが、他のシステムに適用しても良い。
図1は、本発明に係るセルラシステムの下り回線(ダウンリンク)の概略図である。図1のセルラシステムでは、基地局装置eNBが存在し、基地局装置が構成するセル内に端末装置UE1、UE2が存在する。ここで、基地局装置eNBは、マルチキャリア伝送であるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号をMU−MIMO(Multi-User Multiple Input Multiple Output)伝送もしくは複数のデータ信号を同一のアンテナ(アンテナポート)で多重する非直交データ伝送により端末装置UE1、UE2への送信信号を送信する。端末装置UE1、UE2は、空間多重もしくは非直交多重で送信された信号から所望信号を検出する。以降、本発明は、非直交データ伝送にも適用可能だが、MU−MIMO伝送の場合のみ説明する。
下り回線のデータ送信を行うための、従来の基地局装置の構成の一例を示す概略ブロック図を図2に示す。図2の基地局装置では、再送制御部101−1〜101−Mにデータビット列が入力され、前の送信に対するA/Nが受信部110より入力される。ACK(ACKnowledgement)が入力された場合、再送制御部101−1〜101−Mは、ACKが通知された送信信号の生成に用いたデータビット列を破棄し、新しいデータビット列を符号化部102−1〜102−Mに入力する。NACK(Negative ACKnowledgement)が入力された場合、再送制御部101−1〜101−Mは、前の送信タイミングで送信したデータビット列を符号化部102−1〜102−Mに入力する。ここで、ACK/NACK(A/N)は、端末装置毎に通知され、さらに1つの端末装置に複数の符号化されたデータビット列(コードワード)を送信する場合はコードワード単位で通知されるものとするが、バンドリングなどにより複数のコードワードを1つのA/Nで通知しても良い。以下、符号化部102−2〜102−Mから送信アンテナ108−2〜108−Mはそれぞれ符号化部102−1から送信アンテナ108−1の各ブロックと同様の処理を行うため、符号化部102−1から送信アンテナ108−1の処理のみを説明する。
符号化部102−1は、入力されたデータビット列に対し、誤り訂正符号の符号化を施す。誤り訂正符号には、例えば、ターボ符号やLDPC(Low Density Parity Check)符号、畳み込み符号などが用いられる。符号化部102−1で施す誤り訂正符号の種類は、送受信装置で予め決められていても良いし、送受信機会毎に制御情報として通知されても良い。符号化部102−1は、PDCCH(Physical Downlink Control CHannel)で端末装置に通知したMCSに含まれる符号化率に基づいて、符号化ビット列に対してパンクチャを行う。符号化部102−1は、パンクチャした符号化ビット列を変調部103−1へ出力する。
変調部103−1は、符号部102−1から入力された符号化ビット列に対して、PDCCHで端末装置に通知した変調方式で変調を施すことで、変調シンボル列を生成する。変調方式には、例えば、QPSK(Quaternary Phase Shift Keying;四相位相偏移変調)、16QAM(16−ary Quadrature Amplitude Modulation;16直交振幅変調)や64QAMなどがある。変調部103−1は、生成した変調シンボル列をプリコーディング部114に入力する。プリコーディング部114は、変調部103−1〜103−Mより入力された変調シンボルをレイヤに割り当てる。ここで、複数の変調シンボル列を空間多重する場合には、異なるレイヤに割り当て、空間多重しない場合には同一のレイヤに割り当てる。プリコーディング部114は、レイヤに割り当てた信号列にプリコーディングマトリックスを乗算し、アンテナポート毎の信号を生成し、信号割当部104−1〜104−Mに入力する。本明細書ではコードワード数とレイヤ数が同一として説明するが、レイヤ数とコードワード数は異なっても良い。
一方、受信アンテナ109では、端末装置からPUCCH(Physical Uplink Control CHannel)より送信された制御情報を受信する。PUCCHで送信される制御情報には、SR(Scheduling Request)やA/N、チャネル品質の情報であるCSI(Channel State Information)がある。受信した信号は、受信部110において、ダウンコンバート、A/D(Analog/Digital;アナログ/ディジタル)変換などの処理が施される。CSIを受信した場合には、受信部110はCSIを抽出し、スケジューリング部111に入力する。なお、CSIはPUSCHによって送信されてもよく、その場合、受信部110はPUSCHに含まれるCSIを抽出し、スケジューリング部111に入力する。受信部110は、A/Nを受信した場合、A/Nを抽出し、再送制御部101−1〜101−Mへ入力する。
スケジューリング部111は、複数の端末装置のCSIが入力されており、次回の伝送タイミングでダウンリンクのデータを伝送する端末装置を選択し、CSIに基づいて周波数リソース割当やランク、MCS(Modulation and Coding Scheme)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、アンテナポート番号などのダウンリンク伝送に用いる通信パラメータを決定する。決定した通信パラメータは、制御情報生成部112に入力される。制御情報生成部112は、入力された通信パラメータを通知する端末装置毎に制御情報フォーマット(DCI format: Downlink Control Information format)に変換し、生成した制御情報フォーマットを制御情報多重部105−1〜105−Mに入力する。MU−MIMOに使用可能なDCIフォーマットには、Format2Cなどがある。端末装置毎に設定される送信モード(Transmission Mode)が定義されており、Format2Cが使用可能な送信モードが設定されている端末装置は、MU−MIMOが可能となる。また、制御情報生成部112は、RRC(Radio Resource Control)シグナリングで通知するC−RNTI(Radio Network Temporary Identifier)などの通知タイミングでは、RRCによる制御情報も制御情報多重部105−1〜105−Mに入力する。
信号割当部104−1は、PDCCH(Physical Downlink Control CHannel)で端末装置に通知した周波数リソース割当の情報に基づいて変調シンボル列を周波数帯域に配置する。ここで、SU−MIMO(Single User MIMO)やMU−MIMOの場合には、空間多重する信号を異なるレイヤで同一のリソースに割り当てる。信号割当部104−1は、参照信号生成部113より生成された参照信号も入力され、参照信号もダウンリンクのデータ信号に多重する。本明細書における参照信号は、CRS(Common Reference Signal)やCSI−RS(Channel State Information−Reference Signal)、DMRS(De-Modulation Reference Signal)などがある。信号割当部104−1は、参照信号を多重した送信信号を制御情報多重部105−1に出力する。
制御情報多重部105−1は、参照信号が多重された信号が入力され、制御情報生成部112より端末装置へ通知する制御情報が入力され、制御情報と参照信号が多重されたデータ信号を多重する。制御情報多重部105−1は、制御信号を多重した信号をIFFT部106−1に入力する。ここで、制御情報を多重するリソースは、ユーザ固有のIDであるC−RNTIにより決定される複数の候補であるSS(Search Space)の中の1つとする。SSの詳細は、後述する。
IFFT部106−1は、制御情報多重部105−1から制御信号が多重された信号が入力され、入力された信号を逆高速フーリエ変換することで、周波数領域信号列から時間領域信号列に変換する。時間領域信号列は、送信処理部107−1に入力される。送信処理部107−1は、時間領域信号列にCP(Cyclic Prefix;サイクリックプレフィックス)を挿入し、D/A(Digital/Analog;ディジタル/アナログ)変換でアナログの信号に変換し、変換後の信号を伝送に使用する無線周波数にアップコンバートする。送信処理部107−1は、アップコンバートした信号を、PA(Power Amplifier)で増幅し、増幅後の信号を、送信アンテナ108−1を介して送信する。符号化部102−1〜102−Mから送信アンテナ108−1〜108−Mは上記説明と同様の処理を行う。
図3に、従来の端末装置の構成の一例を示す概略ブロック図を示す。同図では、データの受信に用いる受信アンテナ数をNとしている。Nは1以上の整数とする。受信アンテナ201−1〜201−Nは、基地局装置より送信された信号を受信し、受信処理部202−1〜202−Nに受信信号を入力する。以下、受信処理部202−2〜202−Nから割当信号抽出部206−2〜206−Nは、それぞれ受信処理部202−1から割当信号抽出部206−1の各ブロックと同様の処理を行うため、受信処理部202−1から割当信号抽出部206−1の処理のみを説明する。
受信処理部202−1は、受信アンテナ201−1で受信した信号をベースバンド周波数にダウンコンバートし、ダウンコンバートした信号に対してA/D(Analog/Digital;アナログ/ディジタル)変換を行うことでディジタル信号を生成する。さらに、受信処理部202−1はディジタル信号からCPを除去し、CPを除去した受信信号列をFFT部203−1に入力する。
FFT部203−1は、入力された受信信号列を高速フーリエ変換により時間領域信号列から周波数領域信号列に変換し、周波数領域信号列を参照信号分離部204−1に入力する。参照信号分離部204−1は、入力された周波数領域信号列から参照信号列を分離する。参照信号分離部204−1は、分離した参照信号列を伝搬路推定部212に入力し、参照信号列を分離した残りの受信信号列を制御情報分離部205−1に入力する。
伝搬路推定部212は、参照信号分離部204−1〜204−Nから入力された送受信装置で既知の参照信号列により、伝搬路の周波数応答を推定する。伝搬路推定部212は、推定した周波数応答を制御情報生成部213とMIMO分離部208に入力する。制御情報生成部213は、CSIを基地局装置へ通知する場合には推定した伝搬路の周波数応答を用いる。
一方、制御情報分離部205−1は、参照信号列が分離された周波数領域信号列をPDCCHの信号列(制御信号列)とPDSCHの信号列(データ信号列)に分離し、PDCCHの信号列を制御情報検出部216に入力し、PDSCHの信号列を割当信号抽出部206−1に入力する。また、RRCシグナリングの制御情報を受信した場合、制御情報分離部205−1は、制御情報として分離し、制御情報検出部216に入力する。ただし、RRCシグナリングによりC−RNTIを受信した場合、制御情報分離部205−1は識別子記憶部217に入力する。識別子記憶部217は、入力されたC−RNTIを記憶する。
制御情報検出部216は、制御情報分離部205−1〜205−NよりPDCCHの信号列が入力される。さらに、基地局装置より通知されたC−RNTIが識別子記憶部217で保持されており、C−RNTIも制御情報検出部216に入力される。制御情報検出部216の構成の一例を示す概略ブロック図を図4に示す。制御情報検出部216は、識別子記憶部217より入力されたC−RNTIをCCE算出部2161とCRC算出部2164に入力する。制御情報検出部216において、制御情報分離部205−1〜205−Nより入力されたPDCCHの信号列は制御情報復号部2162に入力される。CCE算出部2161は、入力されたC−RNTIよりブラインドデコーディングするリソースのインデックスを算出し、さらに復号する信号の長さを予め決められたテーブルより抽出し、これらの情報を制御情報復号部2162に入力する。具体的には、SSのブラインドデコーディングする位置は次式で決定される。
…式(1)
ただし、L∈{1,2,4,8}はaggregation levelであり、NCCE,kはサブフレームにおけるCCE(Control Channel Element)の総数であり、iは0≦i≦L−1であり、floor(・)は床関数であり、m’は次式で定義される。
…式(2)
ただし、M(L)は図18の表1で定義されるPDCCHの候補数であり、mは0≦m≦M(L)−1であり、nCIはCarrier Indicator Field Valueであり、端末装置がこのフィールドを設定されていない場合はnCI=0となる。また、Ykは次式で定義される。
…式(3)
ただし、kはfloor(ns/2)であり、nsはフレーム内のスロット番号、D=65537、A=39827である。初期値であるY−1=nRNTI≠0であり、nRNTIはC−RNTIであることからユーザ毎にSSが異なる。また、YkはUSS(UE-specific SS)は式(3)で算出するが、全ユーザ共通のSSであるCSS(Common SS)も存在し、この場合はYk=0となる。
制御情報復号部2162は、入力されたインデックスと信号の長さにより、PDCCHの信号列を復号する。制御情報復号部2162は、復号後の信号を誤り判定部2163に入力し、制御情報に付加されているCRCビット列をCRC算出部2164に入力する。
CRC算出部2164は、入力されたCRCビット列とC−RNTIを排他的論理和(XOR)による演算を行い、演算結果のビット列を誤り判定部2163に入力する。ここで、C−RNTIはユーザ固有に割り当てられた識別子のため、各端末は自局宛ての制御情報のみを検出することが可能となる。誤り判定部2163は、復号後の制御情報に対して、CRCによる誤りの有無の判定を行う。誤りなしと判定された場合は、誤り判定部2163は、周波数リソース割当を図3の割当信号抽出部206−1〜206〜Nに入力する。また、誤り判定部2163は、図示していないがMCSなどの情報も図3の復調部208−1〜208−C、復号部209−1〜209−Cに入力する。誤りが検出された場合は、誤り判定部2163は、CCE算出部2161に通知する。この場合、CCE算出部2161は、SSの別の候補の算出し、制御情報復号部2162に入力する。このように、制御情報検出部216は、SSの候補を予め決められた回数だけ復号するブラインドデコーディングで制御情報を検出する。
図3に戻り、割当信号抽出部206−1は、制御情報検出部216より周波数リソース割当の情報が入力され、周波数領域信号列から基地局装置より送信されたデータ信号列を抽出し、MIMO分離部208に入力する。MIMO分離部208は、伝搬路推定部212より入力された伝搬路の周波数応答よりMMSE規範に基づく等化重みを生成し、入力された周波数領域のデータ信号列に対して重みを乗算することでMIMO多重された信号を分離する。MIMO分離部208は、分離した信号列を復調部209−1〜209−Cに入力する。ただし、Cは1以上の整数とする。MIMO分離部208での信号処理は、ZF(Zero Forcing)基準等の他の基準の空間フィルタリングや、MLD(Maximum Likelihood Detection)等の他の検出法を適用してもよい。
復調部209−1〜209−Cは、PDCCHにより通知された変調方式の情報に応じて周波数領域の受信信号列に対して復調処理を施し、ビット系列のLLR(Log Likelihood Ratio)、つまりLLR列を得る。復調部209−1〜209−Cは、復調で得られたLLR列を復号部210−1〜210−Cに出力する。復号部210−1〜210−Cは、PDCCHにより通知された符号化率の情報に応じて入力されたLLR列に対して復号処理を行う。誤り判定部211−1〜211−Cは、入力された復号後のLLR列をコードワード毎に硬判定し、誤りが無かった場合にはビット列を送信データとして得る。また、誤りの有無を制御情報生成部213に入力する。
制御情報生成部213は、基地局装置へ通知するA/Nの情報が誤り判定部211−1〜211−Cより入力され、CSIを送信する場合は伝搬路推定部212より参照信号列より推定した伝搬路情報が入力される。制御情報生成部213は、入力された情報をアップリンク(端末装置から基地局装置への通信)の制御情報であるPUCCHのフォーマットの信号に変換し、制御信号列を制御情報送信部214に入力する。制御情報送信部214は、制御情報生成部213より入力された制御信号列を所定の送信電力に増幅した後に送信アンテナ215を介して送信する。
ここで、図3は、基地局装置からコードワード数がCのデータを受信する端末装置について説明したが、Cは1以上の整数とする。基地局装置がMU−MIMO伝送により複数の端末装置宛てのデータを空間多重しており、端末装置が1コードワードのデータ(C=1)を受信する場合、端末装置はMIMO分離部208より所望信号のみを抽出し、復調部209−1から誤り判定部211−1までの処理を施すことでデータ信号を検出する。また、MIMO分離部208は、制御情報検出部216より制御情報で通知されたデータ伝送に用いられたアンテナポート数が通知され、このアンテナポート情報が入力される。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態では、端末装置がSICによる干渉キャンセルが可能な場合に、基地局装置よりMU−MIMOで複数の端末装置のデータが空間多重されている信号の受信について説明する。従来の端末装置では、MU−MIMOで多重される他の端末装置の制御情報を検出するには、SSが端末装置毎に違うことやブラインドデコーディングの誤り判定に用いるC−RNTIも端末装置固有の値であることから、膨大な数のブラインドデコーディングが必要である。そのため、本実施形態では、ペアリングされる他の端末装置とUSSを一致させ、さらにMU−MIMOでペアリングされる他の端末装置のC−RNTIを通知する例について説明する。
本発明の第1の実施形態に係る基地局装置の構成の一例を示す概略ブロック図を図5に示す。同図と従来の基地局装置の構成例である図2の差異は、スケジューリング部311、制御情報生成部312と制御情報多重部305−1〜305−Mのみである。その他は同様であるため説明を省略する。
スケジューリング部311は、複数の端末装置から受信したCSIが入力され、次回の伝送タイミングでダウンリンクのデータを伝送する端末装置を選択や周波数リソース割当などを決定する。ここで、スケジューリング部311はMU−MIMO伝送する場合にペアリングする端末装置の組合せも決定する。ペアリングされた端末装置には、ペアリングされた他の端末装置のC−RNTIであるIotherとペアリングされた端末装置が共通でブラインドデコーディングするSSを決定するMU−RNTIが通知される。そのため、スケジューリング部311はIotherとMU−RNTIを制御情報生成部312に入力する。
制御情報生成部312は、入力された通信パラメータを通知する端末装置毎に制御情報フォーマットに変換し、生成した制御情報フォーマットを制御情報多重部105−1〜105−Mに入力する。ここで、本実施形態では制御情報生成部312は、MU−MIMO伝送によりデータ信号列を送信する場合、MU−MIMO伝送で多重する全端末装置に同一制御情報フォーマットを使用していることを前提として説明する。つまり、MU−MIMO伝送で多重する全端末装置は同一の送信モードを前提として説明する。制御情報生成部312は、RRCシグナリングで通知するC−RNTIやMU−RNTI、Iotherを通知するタイミングではRRCによる制御情報も制御情報多重部105−1〜105−Mに入力する。
本実施形態では、基地局装置は、RRCシグナリングよりMU−RNTI、Iotherを端末装置に通知後にMU−MIMO伝送を行う。
本発明の第1の実施形態に係る端末装置の構成の一例を示す概略ブロック図を図6に示す。同図と従来の端末装置の構成例である図3の差異は、制御情報分離部405−1〜405−N、制御情報検出部416と識別子記憶部417、キャンセル処理部407、MIMO分離部408、復調部409−1〜409−P、復号部410−1〜410−P、誤り判定部411−1〜411−P、シンボルレプリカ生成部418−1〜418−P、ソフトレプリカ生成部419−1〜419−Pである。その他は同様であるため説明を省略する。
まず、制御情報分離部405−1〜405−Nは、参照信号列が分離された周波数領域信号列をPDCCHの信号列(制御信号列)とPDSCHの信号列(データ信号列)に分離し、PDCCHの信号列を制御情報検出部416に入力し、PDSCHの信号列を割当信号抽出部206−1〜206−Nに入力する。また、RRCシグナリングの制御情報を受信した場合も、制御情報分離部405−1〜405−Nは、制御情報として分離し、制御情報検出部416に入力する。ただし、RRCシグナリングによりC−RNTI、MU−RNTIやIotherを受信した場合、制御情報分離部405−1〜405−Nは識別子記憶部417に入力する。識別子記憶部417は、入力されたC−RNTI、MU−RNTIとIotherを記憶する。
本発明の第1の実施形態に係る制御情報検出部416の構成の一例を示す概略ブロック図を図7に示す。制御情報検出部416には、制御情報分離部405−1〜405−NよりPDCCHの信号列が入力される。さらに、基地局装置より通知されたC−RNTI、MU−RNTIとIotherが識別子記憶部417で保持されており、MU−RNTIがCCE算出部4161に入力され、C−RNTI、MU−RNTIとIotherのすべてが識別子選択部4165に入力される。CCE算出部4161は、MU−RNTIであるnMU−RNTIが入力され、USSをブラインドデコーディングする位置を算出する。算出方法は、従来と同様に式(1)〜式(3)を用いるが、式(3)の初期値のみが異なり、次式となる。
…式(4)
式(4)は、MU−MIMOでペアリングされる他の端末装置も同様のnMU−RNTIが通知され、USSが完全に一致することを意味する。CCE算出部4161は、上記の様にブラインドデコーディングするリソースのインデックスを算出し、さらに復号する信号の長さを予め決められたテーブルより抽出し、これらの情報を制御情報復号部4162に入力する。制御情報復号部4162は、入力されたインデックスと信号の長さにより、PDCCHの信号列を復号する。制御情報復号部4162は、復号後の信号を誤り判定部4163に入力し、制御情報に付加されているCRCビット列をCRC算出部4164に入力する。
識別子選択部4165は、復号後の信号の1回目の誤り判定時にはCRC算出部4164にC−RNTIを入力する。CRC算出部4164は、入力されたCRCビット列とC−RNTIを排他的論理和による演算を行い、誤り判定部4163に入力する。誤り判定部4163では、自局宛てのPDCCHの制御情報として誤りなく復号できたかをチェックする。ここで、誤りがないと判定された場合には、従来と同様に自局宛てのPDCCHの制御情報として処理する。誤りが検出された場合には、誤り判定部4163は誤り検出情報を識別子選択部4165に入力する。識別子選択部4165は、2回目の誤り判定時にはCRC算出部4164にペアリングされた他の端末装置のC−RNTIであるIotherの情報を入力する。CRC算出部4164は、入力されたCRCビット列とIotherを排他的論理和による演算を行い、誤り判定部4163に入力する。誤り判定部4163では、ペアリングされた他の端末装置宛てのPDCCHの制御情報として誤りなく復号できたかをチェックする。ここで、誤りがないと判定された場合には、MU−MIMO伝送でデータを受信したと判断し、検出したPDCCHを干渉キャンセル処理に使用するために出力する。このペアリングされた他の端末装置宛てのPDCCHの制御情報は、周波数リソース割当を図6の割当信号抽出部206−1〜206〜Nに入力される。また、図示していないが、ペアリングされた他の端末装置宛てのPDCCHの制御情報に含まれるMCSの情報は図6の復調部208−1〜208−C、復号部209−1〜209−Cに入力される。C−RNTIとIotherの両方で誤りが検出された場合は、誤り判定部4163は、CCE算出部4161に通知する。この場合、CCE算出部4161は、SSの別の候補の算出し、制御情報復号部4162に入力する。このように、制御情報検出部416は、SSの候補を予め決められた回数だけ復号するブラインドデコーディングで制御情報を検出する。
図8は、本実施形態におけるブラインドデコーディングに係るフローチャートの一例である。ステップS10では、特定の受信タイミングにおける制御情報の復号回数であるブラインドデコーディング回数が所定の値以内であれば、ステップS11に移行し、ブラインドデコーディング回数が所定の値を超える場合は処理を終える。ステップS11では、CCE算出部4161において式(1)〜式(4)を用いてUSSのブラインドデコーディングする位置(インデックス)を算出し、インデックスと信号の長さを出力する。ステップS12では、制御情報復号部4162において入力されたインデックスと信号の長さにより、PDCCHの信号列を復号する。ステップS13では、CRCビット列とC−RNTIを排他的論理和演算により得られたビット列で誤り判定を行い、誤りが検出された場合はステップS14に移行し、誤りが検出されなかった場合はステップS15に移行する。ステップS14では、CRCビット列とIotherを排他的論理和演算により得られたビット列で誤り判定を行い、誤りが検出された場合はステップS10に戻り、ブラインドデコーディング回数が所定の値以内であれば、SSの別の候補のCCEを算出する。また、誤りが検出されなかった場合はステップS15に移行する。ステップS15では、C−RNTIとIotherの両方で制御情報を検出した場合は処理を終わる。いずれか一方の制御情報のみ検出している場合は、ステップS10に戻る。以上のように、MU−MIMO伝送では制御情報の検出を行う。
図6のキャンセル処理部407では、ソフトレプリカ生成部419−1〜419−Pよりソフトレプリカが入力された場合にはキャンセル処理を行う。ただし、Pはコードワード数である。ソフトレプリカが入力されない場合は何もしない。MIMO分離部408では、制御情報検出部416から自局宛ての信号が送信されたアンテナポート情報とMU−MIMOでペアリングされた他の端末装置のデータ伝送に用いられたアンテナポート情報が入力され、伝搬路推定部212によりアンテナポート毎の周波数応答に基づいて、信号を分離する。信号の分離には、MMSE規範に基づく等化重みを用いても良いし、ZF基準等の他の基準の空間フィルタリングや、MLD(Maximum Likelihood Detection)等の他の検出法を適用してもよい。
以降の処理は、non−iterative IC receiverであるSIC処理を前提に説明する。まず、復調部409−1〜409−Pは、制御情報検出部416で検出したMU−MIMOでペアリングされた他の端末装置のMCSに含まれる変調多値数に基づいて、ペアリングされた他の端末装置の信号を復調し、LLR列を得る。ここで、Pは他の端末装置のコードワード数とする。復号部410−1〜410−Pは、MU−MIMOでペアリングされた他の端末装置のMCSに含まれる符号化率に基づいて、入力されたLLR列に対して復号処理を行う。誤り判定部411−1〜411−Pは、入力された復号後のLLR列がMU−MIMOでペアリングされた他の端末装置の信号の場合、シンボルレプリカ生成部418−1〜418−Pに復号後のLLR列を入力する。シンボルレプリカ生成部418−1〜418−Pは、復号のLLR列を他の端末装置のデータ伝送に用いられた変調多値数に応じてシンボルレプリカに変換し、ソフトレプリカ生成部419−1〜419−Pに入力する。ソフトレプリカ生成部419−1〜419−Pでは、推定した周波数応答を乗算してソフトレプリカを算出し、キャンセル処理部407へ入力する。次に、キャンセル処理部407から干渉キャンセル後の信号がMIMO分離部408に入力される。MIMO分離部408では、自局宛ての信号を検出し、復調部409−1〜409−Pに入力する。ここで、Pは自局宛ての信号のコードワード数である。本明細書では、説明を簡単にするためMU−MIMOでペアリングされた他の端末装置と同一のコードワード数であるが、端末装置毎にコードワード数は変わっても良い。復調処理と復号処理後に得られるLLR列は、誤り判定部411−1〜411−Pでコードワード毎に硬判定され、誤り判定される。誤りが無かった場合にはビット列を送信データとして得る。また、誤りの有無を制御情報生成部213に入力する。
本実施形態では、MU−MIMOで多重されるユーザ数をu=2として説明したが、MU−MIMOで多重されるユーザ数uを3以上としても適用できる。その場合は、MU−MIMOでペアリングされる他の端末装置のC−RNTIであるIotherをu−1だけ通知すれば良く、ブラインドデコーディング回数はu=2と同様で実現できる。また、キャンセル処理部407から誤り判定部411−1〜411−Pまでの処理はMU−MIMOで多重されるユーザ毎に行われるが、伝搬路特性やMCS、コードワード数の情報などによりオーダリングしても良い。また、本実施形態では、non−iterative IC receiverであるSIC処理を前提としていたが、iterativeIC receiverであるターボ等化やターボSICにも適用可能である。この場合は、自局宛ての信号を検出後、誤り判定部411−1〜411−Pで誤りが検出された場合に、シンボルレプリカ生成部418−1〜418−P、ソフトレプリカ生成部419−1〜419−Pより自局宛ての信号のソフトレプリカを生成し、再度、MU−MIMOでペアリングされた他の端末装置の信号を検出し、精度の高い干渉信号のレプリカを得ることができる。この精度の高い干渉信号のレプリカを用いて、再度自局宛ての信号を検出することにより、誤り率特性を改善することが可能である。また、ダウンリンクでは、端末装置毎に送信モード(Transmission Mode)が設定されており、特定の送信モードの場合のみMU−MIMO伝送が可能となっている。そのため、端末装置は本実施形態で説明した制御情報の検出をMU−MIMO伝送が可能な送信モードが設定されている場合のみに行っても良い。また、本実施形態では、MU−MIMOで多重される全端末が同一の送信モードが設定されているとして説明したが、異なる送信モードが設定されても良い。また、本実施形態の基地局装置は、MU−MIMOで多重される全端末が同一のDCIフォーマットで制御情報を通知するとして説明したが、異なるDCIフォーマットで通知しても良い。その場合は、端末装置は、異なるDCIフォーマットのブラインドデコーディングをする。
以上により、本実施形態では基地局装置がMU−MIMO伝送でダウンリンクのデータ伝送を行い、端末装置がSICによる干渉キャンセルが可能な場合に、MU−MIMOでペアリングされた端末装置のSSを一致される信号と、MU−MIMOでペアリングされた他の端末装置のC−RNTIを通知する。それにより、ブラインドデコーディング回数を増加させることなく、MU−MIMOでペアリングされた他の端末装置の制御情報を検出することが可能となる。その結果、端末装置は所望の信号を検出する際に、MU−MIMOでペアリングされた他の端末装置の信号を検出し、干渉キャンセルに用いることができ、誤り率特性やスループットを向上させることが可能となる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態では、前実施形態と同様に端末装置がSICによる受信が可能であり、基地局装置よりMU−MIMO伝送で送信されたデータの受信について説明する。従来の端末装置では、MU−MIMOで多重される他の端末装置の制御情報を検出するには、SSが端末装置毎に違うことやブラインドデコーディングの誤り判定に用いるC−RNTIも端末装置固有の値であることから、膨大な数のブラインドデコーディングが必要である。そのため、本実施形態では、ユーザ固有のC−RNTIとは別にペアリングされる他の端末装置と共通のC−RNTIを通知し、共通のC−RNTIを用いて制御情報を通知する例について説明する。
本発明の第2の実施形態に係る基地局装置の構成の一例を示す概略ブロック図を図9に示す。同図と第1の実施形態の基地局装置の構成例である図5の差異は、スケジューリング部511と制御情報生成部512のみである。その他は同様であるため説明を省略する。
スケジューリング部511は、複数の端末装置から受信したCSIが入力され、次回の伝送タイミングでダウンリンクのデータを伝送する端末装置を選択や周波数リソース割当などを決定する。ここで、スケジューリング部511はMU−MIMO伝送する場合にペアリングする端末装置の組合せも決定する。ペアリングされた端末装置には、ペアリングされた他の端末装置と共通でブラインドデコーディングするSSを決定するMU−RNTIを通知される。そのため、スケジューリング部511はMU−RNTIを制御情報生成部512に入力する。
制御情報生成部512は、入力された通信パラメータを通知する端末装置毎に制御情報フォーマットに変換し、生成した制御情報フォーマットを制御情報多重部105−1〜105−Mに入力する。また、制御情報生成部512は、RRCシグナリングで通知するC−RNTIやMU−RNTIを通知するタイミングではRRCによる制御情報も制御情報多重部105−1〜105−Mに入力する。本実施形態では、RRCシグナリングよりMU−RNTIを通知後にMU−MIMO伝送を行う。
制御情報生成部512は、上記の制御情報に加えて、本実施形態ではペアリングされた端末装置の制御情報を含むMU−MIMO伝送用の制御情報を生成し、制御情報多重部105−1〜105−Mに入力する。このMU−MIMO伝送用の制御情報は、具体的には端末装置がSIC受信に用いる周波数リソース割当、MCSやアンテナポートなどの情報であり、ペアリングされた全端末装置の情報が含まれている。ここで、本実施形態ではスケジューリング部511より入力された通信パラメータを通知する制御情報とペアリングされた端末装置の制御情報を含むMU−MIMO伝送用の制御情報が同一サイズであることを前提として説明する。
本発明の第2の実施形態に係る端末装置の構成の一例を示す概略ブロック図を図10に示す。同図と従来の端末装置の構成例である図6の差異は、制御情報分離部605−1〜605−N、制御情報検出部616と識別子記憶部617である。その他は同様であるため説明を省略する。
まず、制御情報分離部605−1〜605−Nでは、参照信号列が分離された周波数領域信号列をPDCCHの信号列(制御信号列)とPDSCHの信号列(データ信号列)に分離し、PDCCHの信号列を制御情報検出部616に入力し、PDSCHの信号列を割当信号抽出部206−1〜206−Nに入力する。また、RRCシグナリングの制御情報を受信した場合も、制御情報分離部605−1〜605−Nは、制御情報として分離し、制御情報検出部616に入力する。ただし、RRCシグナリングによりC−RNTIやMU−RNTIを受信した場合、制御情報分離部605−1〜605−Nは識別子記憶部617に入力する。識別子記憶部617は、入力されたC−RNTI、MU−RNTIを記憶する。
本発明の第1の実施形態に係る制御情報検出部616の構成の一例を示す概略ブロック図を図11に示す。制御情報検出部616は、制御情報分離部605−1〜605−NよりPDCCHの信号列が入力される。さらに、基地局装置より通知されたC−RNTI、MU−RNTIが識別子記憶部617で保持されており、MU−RNTIがCCE算出部4161に入力され、C−RNTIとMU−RNTIが識別子選択部6165に入力される。CCE算出部4161は、第1の実施形態と同様に、USSのブラインドデコーディングする位置を算出し、さらに復号する信号の長さを予め決められたテーブルより抽出し、これらの情報を制御情報復号部4162に入力する。制御情報復号部4162は、入力されたインデックスと信号の長さにより、PDCCHの信号列を復号する。制御情報復号部4162は、復号後の信号を誤り判定部4163に入力し、制御情報に付加されているCRCビット列をCRC算出部6164に入力する。
識別子選択部6165は、復号後の信号の1回目の誤り判定時にはCRC算出部6164にC−RNTIを入力する。CRC算出部6164は、入力されたCRCビット列とC−RNTIを排他的論理和による演算を行い、誤り判定部4163に入力する。誤り判定部4163では、自局宛てのPDCCHの制御情報として誤りなく復号できたかをチェックする。ここで、誤りがないと判定された場合には、従来と同様に自局宛てのPDCCHの制御情報として処理する。誤りが検出された場合には、誤り判定部4163は誤り検出情報を識別子選択部6165に入力する。識別子選択部6165は、2回目の誤り判定時にはCRC算出部6164にMU−RNTIを入力する。CRC算出部6164は、入力されたCRCビット列とMU−RNTIを排他的論理和による演算を行い、誤り判定部4163に入力する。誤り判定部4163では、MU−MIMO伝送用の制御情報を誤りなく復号できたかをチェックする。ここで、誤りがないと判定された場合には、MU−MIMO伝送でデータを受信したと判断し、検出したPDCCHを干渉キャンセル処理に使用するために出力する。このMU−MIMO伝送用の制御情報に含まれるペアリングされた他の端末装置の制御情報の周波数リソース割当は、割当信号抽出部206−1〜206〜Nに入力される。また、図示していないが、ペアリングされた他の端末装置のMCSの情報は復調部208−1〜208−C、復号部209−1〜209−Cに入力される。C−RNTIとMU−RNTIの両方で誤りが検出された場合は、誤り判定部4163は、CCE算出部4161に通知する。この場合、CCE算出部4161は、SSの別の候補の算出し、制御情報復号部4162に入力する。このように、制御情報検出部416は、SSの候補を予め決められた回数だけ復号するブラインドデコーディングで制御情報を検出する。
図12は、本実施形態におけるブラインドデコーディングに係るフローチャートの一例である。ステップS10〜S13は、第1の実施形態と同様のため、説明を省略する。ステップS14では、CRCビット列とMU−RNTIを排他的論理和演算により得られたビット列で誤り判定を行い、MU−MIMO伝送用の制御情報を誤りなく復号できたかをチェックする。誤りが検出された場合はステップS10に戻る。また、誤りが検出されなかった場合はステップS25に移行する。ステップS25では、C−RNTIとMU−RNTIの両方で制御情報を検出した場合は処理を終わる。いずれか一方の制御情報のみ検出している場合は、ステップS10に戻る。以上のように、MU−MIMOでは制御情報の検出を行う。
本実施形態では、MU−MIMOで多重されるユーザ数をu=2として説明したが、MU−MIMOで多重されるユーザ数uを3以上としても適用できる。その場合、基地局装置はMU−MIMOでペアリングされる全端末装置のSIC受信で必要な制御情報をMU−MIMO伝送用の制御情報により通知すれば良く、ブラインドデコーディング回数はu=2と同様で実現できる。また、キャンセル処理部407から誤り判定部411−1〜411−Pまでの処理はMU−MIMOで多重されるユーザ毎に行われるが、伝搬路特性やMCS、コードワード数の情報などによりオーダリングしても良い。また、本実施形態では、non−iterative IC receiverであるSIC処理を前提としていたが、iterativeIC receiverであるターボ等化やターボSICにも適用可能である。この場合は、自局宛ての信号を検出後、誤り判定部411−1〜411−Pで誤りが検出された場合に、シンボルレプリカ生成部418−1〜418−P、ソフトレプリカ生成部419−1〜419−Pより自局宛ての信号のソフトレプリカを生成し、再度、MU−MIMOでペアリングされた他の端末装置の信号を検出し、精度の高い干渉信号のレプリカを得ることができる。この精度の高い干渉信号のレプリカを用いて、再度自局宛ての信号を検出することにより、誤り率特性を改善することが可能である。また、ダウンリンクでは、端末装置毎に送信モード(Transmission Mode)が設定されており、特定の送信モードの場合のみMU−MIMO伝送が可能となっている。そのため、端末装置は本実施形態で説明した制御情報の検出をMU−MIMO伝送が可能な送信モードが設定されている場合のみに行っても良い。また、本実施形態において、制御情報生成部512は、スケジューリング部511より入力された通信パラメータを通知する制御情報とペアリングされた端末装置の制御情報を含むMU−MIMO伝送用の制御情報が同一サイズであるとして説明したが、異なるサイズで生成しても良い。その場合は、端末装置は、異なるサイズの制御情報のブラインドデコーディングをする。
以上により、本実施形態では基地局装置がMU−MIMO伝送でダウンリンクのデータ伝送を行い、端末装置がSICによる干渉キャンセルが可能な場合に、MU−MIMOでペアリングされた端末装置のSSを一致される信号と、MU−MIMOでペアリングされた他の端末装置のSIC受信に必要な制御を通知する。それにより、ブラインドデコーディング回数を増加させることなく、MU−MIMOでペアリングされた他の端末装置の制御情報を検出することが可能となる。その結果、端末装置は所望の信号を検出する際に、MU−MIMOでペアリングされた他の端末装置の信号を検出し、干渉キャンセルに用いることができ、誤り率特性やスループットを向上させることが可能となる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態では、前実施形態と同様に端末装置がSICによる受信が可能であり、基地局装置よりMU−MIMO伝送で送信されたデータの受信について説明する。従来の端末装置では、MU−MIMOで多重される他の端末装置の制御情報を検出するには、SSが端末装置毎に違うことやブラインドデコーディングの誤り判定に用いるC−RNTIも端末装置固有の値であることから、膨大な数のブラインドデコーディングが必要である。そのため、本実施形態では、MU−MIMOでペアリングされた全端末装置に共通の制御情報を通知する例について説明する。
本発明の第3の実施形態に係る基地局装置の構成の一例を示す概略ブロック図を図13に示す。同図と第2の実施形態の基地局装置の構成例である図9の差異は、制御情報生成部712のみである。その他は同様であるため説明を省略する。
制御情報生成部712は、MU−MIMO伝送しない端末装置の場合、入力された通信パラメータを通知する端末装置毎に制御情報フォーマットに変換し、生成した制御情報フォーマットを制御情報多重部105−1〜105−Mに入力する。制御情報生成部712は、MU−MIMO伝送する端末装置の場合、ペアリングされた全端末装置へ通知する通信パラメータを1つの制御情報フォーマットに変換し、生成した制御情報フォーマットを制御情報多重部105−1〜105−Mに入力する。また、制御情報生成部712は、RRCシグナリングで通知するC−RNTIやMU−RNTIを通知するタイミングではRRCによる制御情報も制御情報多重部105−1〜105−Mに入力する。本実施形態では、RRCシグナリングよりMU−RNTIを通知後にMU−MIMO伝送を行う。
1つの制御情報フォーマットでペアリングされた全端末装置へ通知する通信パラメータ含む具体的な例として、MCSやNDI(New Data Indicator)、RV(Redundancy Version)、アンテナポート情報、PUCCHのTPCなどの端末装置固有の情報を複数有し、端末装置共通のパラメータは1つのみ有するフォーマットとするなどである。端末装置共通のパラメータは、周波数リソース割当などを共通としても良いし、SRS送信要求(SRS request)を共通化しても良い。
本発明の第3の実施形態に係る端末装置と制御情報検出部の構成例は、図3と図4と同じである。ただし、制御情報検出部に含まれるCRC算出部の処理が異なる。
図14は、本実施形態におけるブラインドデコーディングに係るフローチャートの一例である。ステップS10〜S12は、第2の実施形態と同様のため、説明を省略する。ステップS33では、CRCビット列とMU−RNTIを排他的論理和演算により得られたビット列で誤り判定を行い、MU−MIMOでペアリングされた全端末装置の制御情報を含むフォーマットを誤りなく復号できたかをチェックする。誤りが検出された場合はステップS10に戻る。また、誤りが検出されなかった場合は、自局宛ての制御情報とMU−MIMOでペアリングされた他の端末の制御情報を同時検出しているため、処理を終える。以上のように、MU−MIMOでは制御情報の検出を行う。
本実施形態では、MU−MIMOで多重されるユーザ数uが2以上であれば適用可能である。その場合、1つの制御情報フォーマットでペアリングされた全端末装置の制御情報により通知すれば良く、ブラインドデコーディング回数は増加させることなく実現できる。また、キャンセル処理部407から誤り判定部411−1〜411−Pまでの処理はMU−MIMOで多重されるユーザ毎に行われるが、伝搬路特性やMCS、コードワード数の情報などによりオーダリングしても良い。また、本実施形態では、non−iterative IC receiverであるSIC処理を前提としていたが、iterativeIC receiverであるターボ等化やターボSICにも適用可能である。この場合は、自局宛ての信号を検出後、誤り判定部411−1〜411−Pで誤りが検出された場合に、シンボルレプリカ生成部418−1〜418−P、ソフトレプリカ生成部419−1〜419−Pより自局宛ての信号のソフトレプリカを生成し、再度、MU−MIMOでペアリングされた他の端末装置の信号を検出し、精度の高い干渉信号のレプリカを得ることができる。この精度の高い干渉信号のレプリカを用いて、再度自局宛ての信号を検出することにより、誤り率特性を改善することが可能である。また、ダウンリンクでは、端末装置毎に送信モード(Transmission Mode)が設定されており、特定の送信モードの場合のみMU−MIMO伝送が可能となっている。そのため、端末装置は本実施形態で説明した制御情報の検出をMU−MIMO伝送が可能な送信モードが設定されている場合のみに行っても良い。
以上により、本実施形態では基地局装置がMU−MIMO伝送でダウンリンクのデータ伝送を行い、端末装置がSICによる干渉キャンセルが可能な場合に、MU−MIMOでペアリングされた端末装置のSSを一致される信号と、MU−MIMOでペアリングされた他の端末装置のSIC受信に必要な制御を通知する。それにより、ブラインドデコーディング回数を増加させることなく、MU−MIMOでペアリングされた他の端末装置の制御情報を検出することが可能となる。その結果、端末装置は所望の信号を検出する際に、MU−MIMOでペアリングされた他の端末装置の信号を検出し、干渉キャンセルに用いることができ、誤り率特性やスループットを向上させることが可能となる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態では、前実施形態と同様に端末装置がSICによる受信が可能であり、基地局装置よりMU−MIMO伝送で送信されたデータの受信について説明する。従来の端末装置では、ブラインドデコーディングの誤り判定に用いるC−RNTIが端末装置固有の値であることから、MU−MIMOで多重される他の端末装置の制御情報を検出できない。そのため、本実施形態では、MU−MIMOでペアリングされた他の端末装置の制御情報を検出する例について説明する。
本発明の第4の実施形態に係る基地局装置の構成例は、図2と同様であり、説明を省略する。本発明の第4の実施形態に係る端末装置の構成の一例を示す概略ブロック図を図15に示す。同図と第2の実施形態の端末装置の構成例である図10の差異は、制御情報分離部805−1〜805−N、制御情報検出部816と識別子記憶部817である。その他は同様であるため説明を省略する。
まず、制御情報分離部805−1〜805−Nでは、参照信号列が分離された周波数領域信号列をPDCCHの信号列(制御信号列)とPDSCHの信号列(データ信号列)に分離し、PDCCHの信号列を制御情報検出部816に入力し、PDSCHの信号列を割当信号抽出部206−1〜206−Nに入力する。また、RRCシグナリングの制御情報を受信した場合も、制御情報分離部805−1〜805−Nは、制御情報として分離し、制御情報検出部816に入力する。ただし、RRCシグナリングによりC−RNTIやMU−MIMOでペアリングされた他の端末のC−RNTIであるIotherを受信した場合、制御情報分離部805−1〜805−Nは識別子記憶部817に入力する。識別子記憶部817は、入力されたC−RNTIとIotherを記憶する。
本発明の第4の実施形態に係る制御情報検出部816の構成の一例を示す概略ブロック図を図16に示す。制御情報検出部816は、制御情報分離部805−1〜805−NよりPDCCHの信号列が入力される。さらに、基地局装置より通知されたC−RNTIとIotherが識別子記憶部817で保持されており、C−RNTIとIotherの両方がCCE算出部8161に入力され、C−RNTIとIotherは識別子選択部8165にも入力される。CCE算出部8161は、式(1)〜式(3)を用いてUSSのブラインドデコーディングする位置を算出し、さらに復号する信号の長さを予め決められたテーブルより抽出し、これらの情報を制御情報復号部8162に入力する。ただし、式(3)の初期値のみが異なり、次式となる。
…式(5)
ただし、nC−RNTIはC−RNTIの値である。制御情報復号部8162は、入力されたインデックスと信号の長さにより、PDCCHの信号列を復号する。制御情報復号部8162は、復号後の信号を誤り判定部8163に入力し、制御情報に付加されているCRCビット列をCRC算出部8164に入力する。
識別子選択部8165は、CRC算出部8164にC−RNTIを入力する。CRC算出部8164は、入力されたCRCビット列とC−RNTIを排他的論理和による演算を行い、誤り判定部8163に入力する。誤り判定部8163では、自局宛てのPDCCHの制御情報として誤りなく復号できたかをチェックする。ここで、誤りがないと判定された場合には、従来と同様に自局宛てのPDCCHの制御情報として処理する。また、自局宛てのPDCCHの制御情報を誤りなく検出した通知をCCE算出部8161と識別子選択部8165に入力する。誤りが検出された場合には、CCE算出部8161は、SSの別の候補の算出し、制御情報復号部8162に入力する。このように、制御情報検出部816は、SSの候補を予め決められた回数だけ復号するブラインドデコーディングで制御情報を検出する。
次に、CCE算出部8161は、自局宛てのPDCCHの制御情報を検出後、式(1)〜式(3)と次式を用いてUSSのブラインドデコーディングする位置を算出し、さらに復号する信号の長さを予め決められたテーブルより抽出し、これらの情報を制御情報復号部8162に入力する。
…式(6)
上記は、MU−MIMOでペアリングされた他の端末装置のUSSのBDをすることを意味する。制御情報復号部8162は、入力されたインデックスと信号の長さにより、PDCCHの信号列を復号する。制御情報復号部8162は、復号後の信号を誤り判定部8163に入力し、制御情報に付加されているCRCビット列をCRC算出部8164に入力する。
識別子選択部8165は、CRC算出部8164にIotherを入力する。CRC算出部8164は、入力されたCRCビット列とIotherを排他的論理和による演算を行い、誤り判定部8163に入力する。誤り判定部8163では、MU−MIMOでペアリングされた他の端末装置宛てのPDCCHの制御情報として誤りなく復号できたかをチェックする。ここで、誤りがないと判定された場合には、MU−MIMO伝送でデータを受信したと判断し、検出したPDCCHを干渉キャンセル処理に使用するために出力する。このMU−MIMO伝送用の制御情報に含まれるペアリングされた他の端末装置の制御情報の周波数リソース割当は、割当信号抽出部206−1〜206〜Nに入力される。また、図示していないが、ペアリングされた他の端末装置のMCSの情報は復調部208−1〜208−C、復号部209−1〜209−Cに入力される。誤りが検出された場合には、CCE算出部8161は、SSの別の候補の算出し、制御情報復号部8162に入力する。このように、制御情報検出部816は、SSの候補を予め決められた回数だけ復号するブラインドデコーディングで制御情報を検出する。
図17は、本実施形態におけるブラインドデコーディングに係るフローチャートの一例である。ステップS10〜S12は、第1の実施形態と同様のため、説明を省略する。ステップS43では、CRCビット列とC−RNTIを排他的論理和演算により得られたビット列で誤り判定を行い、自局宛ての制御情報を誤りなく復号できたかをチェックする。誤りが検出された場合はステップS10に戻る。また、誤りが検出されなかった場合はステップS44に移行する。ステップS44では、MU−MIMOでペアリングされた他の端末装置宛ての制御情報の復号回数であるブラインドデコーディング回数が所定の値以内であれば、ステップS45に移行し、ブラインドデコーディング回数が所定の値を超える場合は処理を終える。ステップS45では、CCE算出部8161において式(1)〜式(3)、式(6)を用いてUSSのブラインドデコーディングする位置(インデックス)を算出し、インデックスと信号の長さを出力する。ステップS46では、制御情報復号部8162において入力されたインデックスと信号の長さにより、PDCCHの信号列を復号する。ステップS47では、CRCビット列とIotherを排他的論理和演算により得られたビット列で誤り判定を行い、誤りが検出された場合はステップS44に移行し、誤りが検出されなかった場合は処理を終える。以上のように、MU−MIMOでは自局宛ての制御情報とMU−MIMOでペアリングされた他の端末装置宛ての制御情報の検出を行う。
本実施形態では、MU−MIMOで多重されるユーザ数をu=2として説明したが、MU−MIMOで多重されるユーザ数uを3以上としても適用できる。その場合は、MU−MIMOでペアリングされる他の端末装置のC−RNTIであるIotherをu−1だけ通知すれば良く、ブラインドデコーディング回数はu=2と同様で実現できる。また、キャンセル処理部407から誤り判定部411−1〜411−Pまでの処理はMU−MIMOで多重されるユーザ毎に行われるが、伝搬路特性やMCS、コードワード数の情報などによりオーダリングしても良い。また、本実施形態では、non−iterative IC receiverであるSIC処理を前提としていたが、iterativeIC receiverであるターボ等化やターボSICにも適用可能である。この場合は、自局宛ての信号を検出後、誤り判定部411−1〜411−Pで誤りが検出された場合に、シンボルレプリカ生成部418−1〜418−P、ソフトレプリカ生成部419−1〜419−Pより自局宛ての信号のソフトレプリカを生成し、再度、MU−MIMOでペアリングされた他の端末装置の信号を検出し、精度の高い干渉信号のレプリカを得ることができる。この精度の高い干渉信号のレプリカを用いて、再度自局宛ての信号を検出することにより、誤り率特性を改善することが可能である。また、ダウンリンクでは、端末装置毎に送信モード(Transmission Mode)が設定されており、特定の送信モードの場合のみMU−MIMO伝送が可能となっている。そのため、端末装置は本実施形態で説明した制御情報の検出をMU−MIMO伝送が可能な送信モードが設定されている場合のみに行っても良い。
以上により、本実施形態では基地局装置がMU−MIMO伝送でダウンリンクのデータ伝送を行い、端末装置がSICによる干渉キャンセルが可能な場合に、MU−MIMOでペアリングされた他の端末装置のC−RNTIを通知することで、他の端末の制御情報を検出可能となる。それにより、端末装置は所望の信号を検出する際に、MU−MIMOでペアリングされた他の端末装置の信号を検出し、干渉キャンセルに用いることができ、誤り率特性やスループットを向上させることが可能となる。
なお、上述した実施形態に係る端末装置、基地局装置の一部、をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、端末装置又は基地局装置に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、上述した実施形態に係る端末装置又は基地局装置の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現しても良い。端末装置又は基地局装置の各機能ブロックは個別にプロセッサ化しても良いし、一部、または全部を集積してプロセッサ化しても良い。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いても良い。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。