JP2014206464A - タイヤ試験装置およびタイヤ試験方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高精度な試験をすること。
【解決手段】タイヤ試験装置10は、上下方向に間隔をあけて配置された上ベース部材11および下ベース部材12と、これらの両ベース部材11、12の間に配置され、上方から作用する荷重を測定する荷重測定手段13と、を備え、上ベース部材11上にタイヤTが押し当てられ、上ベース部材11を下方に変位可能に支持する支持手段14と、両ベース部材11、12のタイヤTの前後方向および左右方向Bの相対的な変位を規制する規制手段15と、を備え、支持手段14は、両ベース部材11、12を連結し上下方向に弾性変形可能な連結部材16を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤ試験装置およびタイヤ試験方法に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示すようなタイヤ試験装置が知られているが、この種のタイヤ試験装置として、上下方向に間隔をあけて配置された上ベース部材および下ベース部材と、これらの両ベース部材の間に配置され、上方から作用する荷重を測定する荷重測定手段と、を備える構成が知られている。このタイヤ試験装置を用いたタイヤ試験方法では、上ベース部材上にタイヤを押し当てた状態で下ベース部材をタイヤの左右方向または前後方向に移動させた後、荷重測定手段に作用する荷重を測定する測定工程を実施する。このとき、タイヤからの荷重を荷重測定手段により測定し、その後、測定結果に基づいてタイヤの試験をする。
実開昭55−86940号公報
しかしながら、前記従来のタイヤ試験装置では、荷重測定手段に、タイヤからの荷重だけでなく、上ベース部材自体の荷重も作用することから、荷重測定手段に作用する荷重が大きくなり易かった。また前記測定工程の際、上ベース部材が下ベース部材に対して前後方向や左右方向に変位してしまうことから、荷重測定手段に、上方からの荷重に加え、前後方向の力である前後力や左右方向の力である横力も作用していた。
以上のように、荷重測定手段に作用する荷重が大きくなり易い上、荷重測定手段に前後力や横力が作用することから、タイヤからの荷重を荷重測定手段により精度良く測定することが難しく、高精度な試験をすることは困難であった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、高精度な試験をすることができるタイヤ試験装置を提供することである。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係るタイヤ試験装置は、上下方向に間隔をあけて配置された上ベース部材および下ベース部材と、これらの両ベース部材の間に配置され、上方から作用する荷重を測定する荷重測定手段と、を備え、前記上ベース部材上にタイヤが押し当てられるタイヤ試験装置であって、前記上ベース部材を下方に変位可能に支持する支持手段と、前記両ベース部材の前記タイヤの前後方向および左右方向の相対的な変位を規制する規制手段と、を備え、前記支持手段は、前記両ベース部材を連結し上下方向に弾性変形可能な連結部材を備えていることを特徴とする。
また、本発明に係るタイヤ試験方法は、前記タイヤ試験装置を用いるタイヤ試験方法であって、前記上ベース部材上に前記タイヤを押し当てた状態で前記下ベース部材を左右方向または前後方向に移動させた後、前記荷重測定手段に作用する荷重を測定する測定工程を有することを特徴とする。
これらの発明では、測定工程の際、タイヤが上ベース部材上に押し当てられると、連結部材が上下方向に弾性変形して上ベース部材が下方に変位し、タイヤからの荷重が、上ベース部材を介して荷重測定手段に作用する。そして、規制手段により両ベース部材の前後方向および左右方向の相対的な変位が規制された状態で、下ベース部材を上ベース部材とともに左右方向または前後方向に移動させた後、荷重測定手段に作用する荷重を測定する。
なおその後、タイヤの上ベース部材上への押し当てを解除すると、連結部材の弾性復元力により上ベース部材が上方に復元変位する。
以上のように、連結部材が上下方向に弾性変形することで、支持手段が上ベース部材を下方に変位させるので、測定工程の際にタイヤからの荷重を荷重測定手段に作用させつつ、上ベース部材自体の荷重を支持手段に受け止めさせることが可能になり、上ベース部材自体の荷重が荷重測定手段に作用するのを抑えることができる。
また規制手段が、両ベース部材の前後方向および左右方向の相対的な移動を規制するので、測定工程の際、規制手段により両ベース部材の前後方向および左右方向の相対的な変位が規制された状態で、下ベース部材を上ベース部材とともに左右方向または前後方向に移動させることが可能になり、荷重測定手段に前後力や横力が加えられるのを抑えることができる。
以上より、測定工程の際、タイヤからの荷重を荷重測定手段により精度良く測定することが可能になり、高精度な試験をすることができる。
また、本発明に係るタイヤ試験装置では、前記連結部材は、前記上ベース部材において前記タイヤが押し当てられる部分を通り上下方向に延在する基準軸回りに沿う周方向に複数配置され、前記連結部材は、前記両ベース部材に各別に固定された一対の固定基部と、前記基準軸に直交する径方向に延在し、前記一対の固定基部を連結する弾性変形部と、を備え、前記弾性変形部における前記周方向の曲げ剛性は、前記弾性変形部における上下方向の曲げ剛性よりも大きくなっていてもよい。
この場合、測定工程の際、タイヤが上ベース部材上に押し当てられると、連結部材の弾性変形部が上下方向に曲げ変形することで、連結部材が上下方向に弾性変形する。
ここで、弾性変形部における前記周方向の曲げ剛性が、弾性変形部における上下方向の曲げ剛性よりも大きいので、タイヤが上ベース部材上に押し当てられたときに、連結部材の弾性変形部を、前記周方向への変形を抑えつつ上下方向に曲げ変形させ易くすることができる。これにより、連結部材が前記周方向に複数配置されていることと相俟って、上ベース部材を安定して下方に変位させることが可能になり、荷重測定手段によりタイヤからの荷重をより精度良く測定することができる。
また、本発明に係るタイヤ試験装置では、前記弾性変形部は、前記一対の固定基部と一体の板状に形成されていてもよい。
この場合、弾性変形部が、一対の固定基部と一体の板状に形成されているので、上ベース部材を更に安定して下方に変位させることが可能になり、荷重測定手段により上下方向の荷重をより一層精度良く測定することができる。
また、本発明に係るタイヤ試験装置では、前記連結部材は、前記基準軸を左右方向に挟むように左右一対設けられるとともに、前記基準軸を前後方向に挟むように前後一対設けられていてもよい。
この場合、連結部材が、前記基準軸を左右方向に挟むように左右一対設けられるとともに、前記基準軸を前後方向に挟むように前後一対設けられているので、上ベース部材を前記基準軸の左右方向の両側および前後方向の両側から各別に支持することができる。これにより、上ベース部材が、前後方向に延びる前後ロール軸や左右方向に延びる左右ロール軸回りに揺動するのを抑えることが可能になり、更に高精度な試験をすることができる。
なお弾性変形部が、一対の固定基部と一体の板状に形成されている場合には、連結部材が、前記基準軸を前後方向に挟むように前後一対設けられることで、両ベース部材が前後方向に相対的に変位しようとしたときに、前後一対の連結部材に作用する前後力を、これらの連結部材の各弾性変形部に受け止めさせ易くすることができる。さらにこの場合、連結部材が、前記基準軸を左右方向に挟むように左右一対設けられることで、両ベース部材が左右方向に相対的に変位しようとしたときに、左右一対の連結部材に作用する横力を、これらの連結部材の各弾性変形部に受け止めさせ易くすることができる。
以上のように、前後一対の連結部材に作用する前後力、および左右一対の連結部材に作用する横力を、これらの連結部材の各弾性変形部に受け止めさせ易くすることができるので、両ベース部材が前後方向や左右方向に相対的に変位するのを確実に抑制することができる。
また、本発明に係るタイヤ試験装置では、前記規制手段は、前記両ベース部材の左右方向の相対的な変位を規制する第1規制手段を備え、前記第1規制手段は、左右一対の前記連結部材を左右方向の外側から挟み込み、前記固定基部に左右方向の外側から対向する左右一対の第1係合部材を備え、前記第1規制手段は、前記第1係合部材と、当該第1係合部材に左右方向に対向する前記固定基部と、が係合し合うことで、前記両ベース部材の左右方向の相対的な変位を規制してもよい。
この場合、第1係合部材と、当該第1係合部材に左右方向に対向する連結部材の固定基部と、が係合し合うことで、第1規制手段が、両ベース部材の左右方向の相対的な変位を規制するので、例えば、第1係合部材に係合する部材を別途設ける場合に比べて、当該タイヤ試験装置の構造の簡素化を図ることができる。
また第1係合部材と、当該第1係合部材に左右方向に対向する連結部材の固定基部と、が係合し合うことで、第1規制手段が、両ベース部材の左右方向の相対的な変位を規制するので、例えば第1係合部材が、連結部材のうちの弾性変形部に係合する場合に比べて、両ベース部材の左右方向の相対的な変位を確実に規制しつつ、上ベース部材を下方に確実に安定して変位させることが可能になり、荷重測定手段により上下方向の荷重を確実に一層精度良く測定することができる。
また、本発明に係るタイヤ試験装置では、前記第1係合部材には、当該第1係合部材に左右方向に対向する前記固定基部に、左右方向の外側に向けて開口するように形成された第1凹溝部内に進入する第1爪部が、左右方向の内側に向けて突設されていてもよい。
この場合、第1爪部が、前記第1凹溝部内に進入しているので、上ベース部材の前後ロール軸回りの揺動を、第1爪部を第1凹溝部の内壁面に当接させることで規制することが可能になり、更に一層高精度な試験をすることができる。
また、本発明に係るタイヤ試験装置では、前記規制手段は、前記両ベース部材の前後方向の相対的な変位を規制する第2規制手段を備え、前記第2規制手段は、前後一対の前記連結部材を前後方向の外側から挟み込み、前記固定基部に前後方向の外側から対向する前後一対の第2係合部材を備え、前記第2規制手段は、前記第2係合部材と、当該第2係合部材に前後方向に対向する前記固定基部と、が係合し合うことで、前記両ベース部材の前後方向の相対的な変位を規制してもよい。
この場合、第2係合部材と、当該第2係合部材に前後方向に対向する連結部材の固定基部と、が係合し合うことで、第2規制手段が、両ベース部材の前後方向の相対的な変位を規制するので、例えば、第2係合部材に係合する部材を別途設ける場合に比べて、当該タイヤ試験装置の構造の簡素化を図ることができる。
また第2係合部材と、当該第2係合部材に前後方向に対向する連結部材の固定基部と、が係合し合うことで、第2規制手段が、両ベース部材の前後方向の相対的な変位を規制するので、例えば第2係合部材が、連結部材のうちの弾性変形部に係合する場合に比べて、両ベース部材の前後方向の相対的な変位を確実に規制しつつ、上ベース部材を下方に確実に安定して変位させることが可能になり、荷重測定手段により上下方向の荷重を確実に一層精度良く測定することができる。
また、本発明に係るタイヤ試験装置では、前記第2係合部材には、当該第2係合部材に前後方向に対向する前記固定基部に、前後方向の外側に向けて開口するように形成された第2凹溝部内に進入する第2爪部が、前後方向の内側に向けて突設されていてもよい。
この場合、第2爪部が、前記第2凹溝部内に進入しているので、上ベース部材の左右ロール軸回りの揺動を、第2爪部を第2凹溝部の内壁面に当接させることで規制することが可能になり、更に一層高精度な試験をすることができる。
本発明によれば、高精度な試験をすることができる。
本発明の一実施形態に係るタイヤ試験装置を備えるタイヤ試験システムの正面図である。 図1に示すタイヤ試験装置の平面図である。 図1に示すタイヤ試験装置の要部の縦断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係るタイヤ試験装置を備えるタイヤ試験システムを説明する。
図1に示すように、タイヤ試験システム1は、リムRを介してタイヤTを保持するタイヤ保持装置2と、タイヤTが押し当てられるタイヤ試験装置10と、タイヤ試験装置10を移動させる移動装置3と、を備えている。
タイヤ保持装置2は、タイヤTを、タイヤ軸O1が水平面上に位置する状態で保持するとともに上下方向に進退させる。以下、水平面に沿う方向のうち、前記タイヤ軸O1に直交する方向をタイヤTの前後方向Aといい、タイヤ軸O1に平行な方向をタイヤTの左右方向Bという。
移動装置3は、水平面に平行に延在する上面に前記タイヤ試験装置10が固定される移動台部3aと、該移動台部3aを左右方向Bに進退させる図示しない進退機構と、を備えている。
タイヤ試験装置10は、上下方向に間隔をあけて配置された上ベース部材11および下ベース部材12と、これらの両ベース部材11、12の間に配置され、上方から作用する荷重を測定する荷重測定手段13と、上ベース部材11を下方に変位可能に支持する支持手段14と、両ベース部材11、12の前後方向Aおよび左右方向Bの相対的な変位を規制する規制手段15と、を備えている。
上ベース部材11および下ベース部材12は、前後方向Aおよび左右方向Bの両方向に延在する板状に形成され、互いに同形同大となっている。図2に示すように、上ベース部材11および下ベース部材12は、当該タイヤ試験装置10を上方から見た平面視において、前後方向Aに沿って延在する一対の第1辺部、および左右方向Bに沿って延在する一対の第2辺部を有する正方形状をなしている。
図1に示すように、下ベース部材12は、移動装置3の前記移動台部3aの上面に固定されている。上ベース部材11上にはタイヤTが押し当てられ、本実施形態では、上ベース部材11のうち、前後方向Aおよび左右方向Bの中央部(上ベース部材においてタイヤが押し当てられる部分)にタイヤTが押し当てられる。
支持手段14は、両ベース部材11、12を連結し上下方向に弾性変形可能な連結部材16を備えている。図2に示すように、連結部材16は、上ベース部材11のうち、前後方向Aおよび左右方向Bの中央部を通り上下方向に延在する基準軸O2回りに沿う周方向に複数配置されている。複数の連結部材16は、互いに同形同大に形成されている。
図3に示すように、連結部材16は、両ベース部材11、12に各別に固定された一対の固定基部16a、16bと、前記基準軸O2に直交する径方向に延在し、一対の固定基部16a、16bを連結する弾性変形部16cと、を備えている。各連結部材16における一対の固定基部16a、16bおよび弾性変形部16cは、前記周方向の大きさおよび位置が互いに同等となっている。
一対の固定基部16a、16bは、前記周方向に長い直方体状に形成されるとともに、前記径方向に互いにずらされて配置されている。一対の固定基部16a、16bのうち、下ベース部材12に固定された下固定基部16aは、上ベース部材11に固定された上固定基部16bよりも前記径方向の外側に位置している。下固定基部16aと上ベース部材11との間、および上固定基部16bと下ベース部材12との間には、上下方向の隙間が各別に設けられている。下固定基部16aは、上下方向および前記径方向の各大きさが上固定基部16bより大きくなっている。
なお下固定基部16aは、下ベース部材12にボルトにより固定されている。前記ボルトは、下固定基部16aに形成された挿通孔に上方から差し込まれた後、下ベース部材12に形成されたねじ孔にねじ込まれ、前記ボルトの頭部は、下固定基部16aの前記挿通孔内に収容されている。
また上固定基部16bも、上ベース部材11にボルトにより固定されている。前記ボルトは、上ベース部材11に形成された挿通孔に上方から差し込まれた後、上固定基部16bに形成されたねじ孔にねじ込まれ、前記ボルトの頭部は、上ベース部材11の前記挿通孔内に収容されている。
弾性変形部16cにおける前記径方向の両端部は、一対の固定基部16a、16bに各別に接続され、弾性変形部16cにおける前記径方向の外端部が下固定基部16aに接続され、弾性変形部16cにおける前記径方向の内端部が上固定基部16bに接続されている。弾性変形部16cは、下固定基部16aにおいて前記径方向の内側を向く内面の上端と、上固定基部16bにおいて前記径方向の外側を向く外面の下端と、を連結している。
弾性変形部16cにおける前記周方向の曲げ剛性は、弾性変形部16cにおける上下方向の曲げ剛性よりも大きくなっており、弾性変形部16cは、一対の固定基部16a、16bと一体の板状に形成されている。弾性変形部16cの表裏面は、上下方向に直交し、前記径方向および前記周方向の両方向に沿って延在している。弾性変形部16cの前記径方向に沿った大きさは、一対の固定基部16a、16bそれぞれの前記径方向に沿った大きさよりも大きくなっている。弾性変形部16cの上下方向に沿った大きさは、一対の固定基部16a、16bそれぞれの上下方向に沿った大きさよりも小さくなっている。弾性変形部16cは、一対の固定基部16a、16bと一体に成形されたいわゆるフレキシャー(板ばね)である。
ここで図2に示すように、連結部材16は、前記基準軸O2を左右方向Bに挟むように左右一対設けられるとともに、前記基準軸O2を前後方向Aに挟むように前後一対設けられている。左右一対の連結部材16は、前記基準軸O2を基準として左右方向Bに対称に配置され、前後方向Aの位置が同等となっている。前後一対の連結部材16は、前記基準軸O2を基準として前後方向Aに対称に配置され、左右方向Bの位置が同等となっている。
規制手段15は、両ベース部材11、12の左右方向Bの相対的な変位を規制する第1規制手段17Aと、両ベース部材11、12の前後方向Aの相対的な変位を規制する第2規制手段17Bと、を備えている。
第1規制手段17Aは、左右一対の連結部材16を左右方向Bの外側から挟み込む左右一対の第1係合部材18Aを備えている。図3に示すように、第1係合部材18Aは、左右一対の連結部材16それぞれにおける下固定基部16aに左右方向Bの外側から対向し、近接または当接している。第1係合部材18Aは、前後方向Aに延在する直方体状に形成され、上ベース部材11に固定されている。第1係合部材18Aと下ベース部材12との間には、上下方向の隙間があいている。
第1係合部材18Aには、当該第1係合部材18Aに左右方向Bに対向する下固定基部16aに、左右方向Bの外側に向けて開口するように形成された第1凹溝部19A内に進入する第1爪部20Aが、左右方向Bの内側に向けて突設されている。第1爪部20Aは、第1係合部材18Aと一体に成形され、第1係合部材18Aの下端部から左右方向Bの内側に向けて突設されている。第1爪部20Aは、第1凹溝部19A内において上側にずらされて配置されており、第1爪部20Aの上面と第1凹溝部19Aの内壁面との上下方向の間隔は、第1爪部20Aの下面と第1凹溝部19Aの内壁面との上下方向の間隔よりも狭くなっている。なお第1凹溝部19Aは、前後方向Aの両側に開口している。
図2に示すように、第2規制手段17Bは、前後一対の連結部材16を前後方向Aの外側から挟み込む前後一対の第2係合部材18Bを備えている。図3に示すように、第2係合部材18Bは、前後一対の連結部材16それぞれにおける下固定基部16aに前後方向Aの外側から対向し、近接または当接している。第2係合部材18Bは、左右方向Bに延在する直方体状に形成され、上ベース部材11に固定されている。第2係合部材18Bと下ベース部材12との間には、上下方向の隙間があいている。
第2係合部材18Bには、当該第2係合部材18Bに前後方向Aに対向する下固定基部16aに、前後方向Aの外側に向けて開口するように形成された第2凹溝部19B内に進入する第2爪部20Bが、前後方向Aの内側に向けて突設されている。第2爪部20Bは、第2係合部材18Bと一体に成形され、第2係合部材18Bの下端部から前後方向Aの内側に向けて突設されている。第2爪部20Bは、第2凹溝部19B内において上側にずらされて配置されており、第2爪部20Bの上面と第2凹溝部19Bの内壁面との上下方向の間隔は、第2爪部20Bの下面と第2凹溝部19Bの内壁面との上下方向の間隔よりも狭くなっている。なお第2凹溝部19Bは、左右方向Bの両側に開口している。
なお、第1係合部材18Aおよび第2係合部材18Bは、上ベース部材11にボルトにより固定されている。前記ボルトは、上ベース部材11に形成された挿通孔に上方から差し込まれた後、各係合部材18A、18Bに形成されたねじ孔にねじ込まれ、前記ボルトの頭部は、上ベース部材11の前記挿通孔内に収容されている。
図2に示すように、荷重測定手段13は、前記周方向に同等の間隔をあけて4つ配置されている。荷重測定手段13は、前記基準軸O2を中心とする同一円周上に位置しており、前記周方向に隣り合う複数の連結部材16同士の間に配置されている。4つの荷重測定手段13は、前記平面視において上ベース部材11および下ベース部材12の4つの角部に対応して配置されている。
なお、4つの荷重測定手段13のうち、前後方向Aの一方側に位置する2つの荷重測定手段13同士は、前後方向Aの位置が同等であり、前後方向Aの他方側に位置する2つの荷重測定手段13同士も、前後方向Aの位置が同等である。前後方向Aの一方側に位置する荷重測定手段13と他方側に位置する荷重測定手段13とは、前後方向Aに距離L(以下、離間距離Lという)離間している。また、4つの荷重測定手段13のうち、左右方向Bの一方側に位置する2つの荷重測定手段13同士は、左右方向Bの位置が同等であり、左右方向Bの他方側に位置する2つの荷重測定手段13同士も、左右方向Bの位置が同等である。左右方向Bの一方側に位置する荷重測定手段13と他方側に位置する荷重測定手段13とは、左右方向Bに前記離間距離L離間している。
図1に示すように、荷重測定手段13は、例えばひずみゲージ式のロードセルにより構成され、図示しない制御部に測定結果を送出する。荷重測定手段13の着力部13aは、当該荷重測定手段13の上端部を構成しており、上ベース部材11の下面に当接している。なお上ベース部材11自体の荷重は、前記支持手段14により受け止められており、荷重測定手段13には、上ベース部材11自体の荷重が実質的に作用していない。
前記タイヤ試験装置10を用いたタイヤ試験方法では、例えば航空機用タイヤ等の重荷重用タイヤTにおいて路面から左右方向Bに横力が入力された状態を再現し、荷重測定手段13の測定結果に基づいてタイヤTの重心の左右方向Bおよび前後方向Aの各位置を検出する。なお航空機用タイヤでは、例えば航空機が離着陸するときや、航空機が地上で旋回移動をするとき等に横力が入力される。
このタイヤ試験方法では、上ベース部材11上にタイヤTを押し当てた状態で下ベース部材12を左右方向Bに移動させた後、荷重測定手段13に作用する荷重を測定する測定工程を実施する。この工程ではまず、タイヤ保持装置2によりタイヤTをタイヤ試験装置10の上ベース部材11上に押し当て、例えばタイヤTに最大で約784kN(80tf)程度の荷重を付与する。すると、連結部材16の弾性変形部16cが上下方向に曲げ変形して連結部材16が上下方向に弾性変形することで上ベース部材11が下方に変位し、タイヤTからの荷重が、上ベース部材11を介して荷重測定手段13に作用する。
そして、規制手段15により両ベース部材11、12の前後方向Aおよび左右方向Bの相対的な変位が規制された状態で、移動装置3の前記移動台部3aを左右方向Bに移動させることで、下ベース部材12を上ベース部材11とともに左右方向Bに移動させる。
ここで第1規制手段17Aは、第1係合部材18Aと、当該第1係合部材18Aに左右方向Bに対向する下固定基部16aと、が係合し合うことで、両ベース部材11、12の左右方向Bの相対的な変位を規制する。例えば、上ベース部材11の下ベース部材12に対する左右方向Bの一方側への変位は、左右一対の第1係合部材18Aのうち、左右方向Bの他方側に位置するものが下固定基部16aに係合することで規制される。
また第2規制手段17Bは、第2係合部材18Bと、当該第2係合部材18Bに前後方向Aに対向する下固定基部16aと、が係合し合うことで、両ベース部材11、12の前後方向Aの相対的な変位を規制する。例えば、上ベース部材11の下ベース部材12に対する前後方向Aの一方側への変位は、前後一対の第2係合部材18Bのうち、前後方向Aの他方側に位置するものが下固定基部16aに係合することで規制される。
以上のように下ベース部材12を移動させた後、荷重測定手段13に作用する荷重を測定することで、測定工程が終了する。
なおその後、タイヤTの上ベース部材11上への押し当てを解除すると、連結部材16の弾性復元力により上ベース部材11が上方に復元変位する。
測定工程の後、荷重測定手段13により測定された測定結果に基づいて、タイヤTの重心の左右方向Bおよび前後方向Aの各位置を検出する検出工程を実施する。本実施形態では、例えばタイヤTの重心の左右方向Bおよび前後方向Aの各位置として、タイヤTの重心の前記基準軸O2からの左右方向Bおよび前後方向Aへの各位置ずれ量を、下記(1)式および下記(2)式を用いて算出する。なお各式中のLは、離間距離Lを意味する。
Figure 2014206464
Figure 2014206464
以上説明したように、本実施形態に係るタイヤ試験装置10およびタイヤ試験方法によれば、連結部材16が上下方向に弾性変形することで、支持手段14が上ベース部材11を下方に変位させるので、測定工程の際にタイヤTからの荷重を荷重測定手段13に作用させつつ、上ベース部材11自体の荷重を支持手段14に受け止めさせることが可能になり、上ベース部材11自体の荷重が荷重測定手段13に作用するのを抑えることができる。
また規制手段15が、両ベース部材11、12の前後方向Aおよび左右方向Bの相対的な移動を規制するので、測定工程の際、規制手段15により両ベース部材11、12の前後方向Aおよび左右方向Bの相対的な変位が規制された状態で、下ベース部材12を上ベース部材11とともに左右方向Bまたは前後方向Aに移動させることが可能になり、荷重測定手段13に前後力や横力が加えられるのを抑えることができる。
以上より、測定工程の際、タイヤTからの荷重を荷重測定手段13により精度良く測定することが可能になり、高精度な試験をすることができる。
また、弾性変形部16cにおける前記周方向の曲げ剛性が、弾性変形部16cにおける上下方向の曲げ剛性よりも大きいので、タイヤTが上ベース部材11上に押し当てられたときに、連結部材16の弾性変形部16cを、前記周方向への変形を抑えつつ上下方向に曲げ変形させ易くすることができる。これにより、連結部材16が前記周方向に複数配置されていることと相俟って、上ベース部材11を安定して下方に変位させることが可能になり、荷重測定手段13によりタイヤTからの荷重をより精度良く測定することができる。
さらに弾性変形部16cが、一対の固定基部16a、16bと一体の板状に形成されているので、上ベース部材11を更に安定して下方に変位させることが可能になり、荷重測定手段13により上下方向の荷重をより一層精度良く測定することができる。
また連結部材16が、前記基準軸O2を左右方向Bに挟むように左右一対設けられるとともに、前記基準軸O2を前後方向Aに挟むように前後一対設けられているので、上ベース部材11を前記基準軸O2の左右方向Bの両側および前後方向Aの両側から各別に支持することができる。これにより、上ベース部材11が、前後方向Aに延びる前後ロール軸や左右方向Bに延びる左右ロール軸回りに揺動するのを抑えることが可能になり、更に高精度な試験をすることができる。
なお本実施形態のように、弾性変形部16cが、一対の固定基部16a、16bと一体の板状に形成されている場合には、連結部材16が、前記基準軸O2を前後方向Aに挟むように前後一対設けられることで、両ベース部材11、12が前後方向Aに相対的に変位しようとしたときに、前後一対の連結部材16に作用する前後力を、これらの連結部材16の各弾性変形部16cに受け止めさせ易くすることができる。さらにこの場合、連結部材16が、前記基準軸O2を左右方向Bに挟むように左右一対設けられることで、両ベース部材11、12が左右方向Bに相対的に変位しようとしたときに、左右一対の連結部材16に作用する横力を、これらの連結部材16の各弾性変形部16cに受け止めさせ易くすることができる。
以上のように、前後一対の連結部材16に作用する前後力、および左右一対の連結部材16に作用する横力を、これらの連結部材16の各弾性変形部16cに受け止めさせ易くすることができるので、両ベース部材11、12が前後方向Aや左右方向Bに相対的に変位するのを確実に抑制することができる。
また第1係合部材18Aと、当該第1係合部材18Aに左右方向Bに対向する連結部材16の下固定基部16aと、が係合し合うことで、第1規制手段17Aが、両ベース部材11、12の左右方向Bの相対的な変位を規制するので、例えば、第1係合部材18Aに係合する部材を別途設ける場合に比べて、当該タイヤ試験装置10の構造の簡素化を図ることができる。
また第1係合部材18Aと、当該第1係合部材18Aに左右方向Bに対向する連結部材16の下固定基部16aと、が係合し合うことで、第1規制手段17Aが、両ベース部材11、12の左右方向Bの相対的な変位を規制するので、例えば第1係合部材が、連結部材16のうちの弾性変形部16cに係合する場合に比べて、両ベース部材11、12の左右方向Bの相対的な変位を確実に規制しつつ、上ベース部材11を下方に確実に安定して変位させることが可能になり、荷重測定手段13により上下方向の荷重を確実に一層精度良く測定することができる。
さらに第1爪部20Aが、前記第1凹溝部19A内に進入しているので、上ベース部材11の前後ロール軸回りの揺動を、第1爪部20Aを第1凹溝部19Aの内壁面に当接させることで規制することが可能になり、更に一層高精度な試験をすることができる。
また第2係合部材18Bと、当該第2係合部材18Bに前後方向Aに対向する連結部材16の下固定基部16aと、が係合し合うことで、第2規制手段17Bが、両ベース部材11、12の前後方向Aの相対的な変位を規制するので、例えば、第2係合部材18Bに係合する部材を別途設ける場合に比べて、当該タイヤ試験装置10の構造の簡素化を図ることができる。
また第2係合部材18Bと、当該第2係合部材18Bに前後方向Aに対向する連結部材16の下固定基部16aと、が係合し合うことで、第2規制手段17Bが、両ベース部材11、12の前後方向Aの相対的な変位を規制するので、例えば第2係合部材が、連結部材16のうちの弾性変形部16cに係合する場合に比べて、両ベース部材11、12の前後方向Aの相対的な変位を確実に規制しつつ、上ベース部材11を下方に確実に安定して変位させることが可能になり、荷重測定手段13により上下方向の荷重を確実に一層精度良く測定することができる。
さらに第2爪部20Bが、前記第2凹溝部19B内に進入しているので、上ベース部材11の左右ロール軸回りの揺動を、第2爪部20Bを第2凹溝部19Bの内壁面に当接させることで規制することが可能になり、更に一層高精度な試験をすることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、第1爪部20Aおよび第2爪部20Bはなくてもよい。
また、規制手段15は前記実施形態に示したものに限られない。例えば、両ベース部材に、互いに前後方向または左右方向に係合し合う係合部材が各別に、連結部材とは別体で設けられ、これらの係合部材が互いに係合し合うことで、両ベース部材の前後方向または左右方向の相対的な変位を規制してもよい。
また前記実施形態では、連結部材16が、前記基準軸O2を左右方向Bに挟むように左右一対設けられるとともに、前記基準軸O2を前後方向Aに挟むように前後一対設けられているものとしたが、これに限られない。例えば、前記基準軸を、前後方向および左右方向の両方向に傾斜する方向に挟むように一対設けられていてもよい。
また前記実施形態では、弾性変形部16cが、一対の固定基部16a、16bと一体の板状に形成されているものとしたが、これに限られない。例えば、弾性変形部が、一対の固定基部とボルトにより各別に固定されていてもよい。
さらに前記実施形態では、連結部材16が前記周方向に複数配置されているものとしたが、これに限られない。
また前記実施形態では、荷重測定手段13は4つであるものとしたが、1つや2つや3つでもよく、5つ以上であってもよい。
さらに前記実施形態では、測定工程の際、下ベース部材12を左右方向Bに移動させたが、所望する試験結果に応じて前後方向に移動させることも可能である。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
A 前後方向
B 左右方向
O2 基準軸
T タイヤ
10 タイヤ試験装置
11 上ベース部材
12 下ベース部材
13 荷重測定手段
14 支持手段
15 規制手段
16 連結部材
16a、16b 固定基部
16c 弾性変形部
17A 第1規制手段
17B 第2規制手段
18A 第1係合部材
18B 第2係合部材
19A 第1凹溝部
19B 第2凹溝部
20A 第1爪部
20B 第2爪部

Claims (9)

  1. 上下方向に間隔をあけて配置された上ベース部材および下ベース部材と、
    これらの両ベース部材の間に配置され、上方から作用する荷重を測定する荷重測定手段と、を備え、前記上ベース部材上にタイヤが押し当てられるタイヤ試験装置であって、
    前記上ベース部材を下方に変位可能に支持する支持手段と、
    前記両ベース部材の前記タイヤの前後方向および左右方向の相対的な変位を規制する規制手段と、を備え、
    前記支持手段は、前記両ベース部材を連結し上下方向に弾性変形可能な連結部材を備えていることを特徴とするタイヤ試験装置。
  2. 請求項1記載のタイヤ試験装置であって、
    前記連結部材は、前記上ベース部材において前記タイヤが押し当てられる部分を通り上下方向に延在する基準軸回りに沿う周方向に複数配置され、
    前記連結部材は、前記両ベース部材に各別に固定された一対の固定基部と、前記基準軸に直交する径方向に延在し、前記一対の固定基部を連結する弾性変形部と、を備え、
    前記弾性変形部における前記周方向の曲げ剛性は、前記弾性変形部における上下方向の曲げ剛性よりも大きくなっていることを特徴とするタイヤ試験装置。
  3. 請求項2記載のタイヤ試験装置であって、
    前記弾性変形部は、前記一対の固定基部と一体の板状に形成されていることを特徴とするタイヤ試験装置。
  4. 請求項2または3に記載のタイヤ試験装置であって、
    前記連結部材は、前記基準軸を左右方向に挟むように左右一対設けられるとともに、前記基準軸を前後方向に挟むように前後一対設けられていることを特徴とするタイヤ試験装置。
  5. 請求項4記載のタイヤ試験装置であって、
    前記規制手段は、前記両ベース部材の左右方向の相対的な変位を規制する第1規制手段を備え、
    前記第1規制手段は、左右一対の前記連結部材を左右方向の外側から挟み込み、前記固定基部に左右方向の外側から対向する左右一対の第1係合部材を備え、
    前記第1規制手段は、前記第1係合部材と、当該第1係合部材に左右方向に対向する前記固定基部と、が係合し合うことで、前記両ベース部材の左右方向の相対的な変位を規制することを特徴とするタイヤ試験装置。
  6. 請求項5記載のタイヤ試験装置であって、
    前記第1係合部材には、当該第1係合部材に左右方向に対向する前記固定基部に、左右方向の外側に向けて開口するように形成された第1凹溝部内に進入する第1爪部が、左右方向の内側に向けて突設されていることを特徴とするタイヤ試験装置。
  7. 請求項4から6のいずれか1項に記載のタイヤ試験装置であって、
    前記規制手段は、前記両ベース部材の前後方向の相対的な変位を規制する第2規制手段を備え、
    前記第2規制手段は、前後一対の前記連結部材を前後方向の外側から挟み込み、前記固定基部に前後方向の外側から対向する前後一対の第2係合部材を備え、
    前記第2規制手段は、前記第2係合部材と、当該第2係合部材に前後方向に対向する前記固定基部と、が係合し合うことで、前記両ベース部材の前後方向の相対的な変位を規制することを特徴とするタイヤ試験装置。
  8. 請求項7記載のタイヤ試験装置であって、
    前記第2係合部材には、当該第2係合部材に前後方向に対向する前記固定基部に、前後方向の外側に向けて開口するように形成された第2凹溝部内に進入する第2爪部が、前後方向の内側に向けて突設されていることを特徴とするタイヤ試験装置。
  9. 請求項1記載のタイヤ試験装置を用いるタイヤ試験方法であって、
    前記上ベース部材上に前記タイヤを押し当てた状態で前記下ベース部材を左右方向または前後方向に移動させた後、前記荷重測定手段に作用する荷重を測定する測定工程を有することを特徴とするタイヤ試験方法。
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