JP2014231982A - 地熱利用型住宅用換気システム及びこのシステムを利用した住宅 - Google Patents

地熱利用型住宅用換気システム及びこのシステムを利用した住宅 Download PDF

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Abstract

【課題】特に寒冷地においても暖房負荷が増大することないばかりか熱交換素子の凍結を防ぎ適正な温度交換並びに湿度交換が可能となる新規な地熱利用型住宅用換気システム及びこのシステムを利用した住宅を提供する。
【解決手段】外気が流入する外気流入口、室内空気供給口と、室内空気流入口と、室内空気流出口と、上記外気流入口から上記室内空気供給口に至る空気と上記室内空気流入口から上記室内空気流出口に至る空気との間で熱交換する熱及び湿度交換素子と、上記外気流入口から流入した空気が上記室内空気供給口に至るよう駆動する第1の換気扇と、上記室内空気流入口から流入した空気が上記室内空気流出口に至るよう駆動する第2の換気扇と、を備えた全熱交換型住宅用換気装置2を備え、上記外気流入口は、中途部が地中内を通り先端は屋外に位置してなる導管27の基端が接続され、外気はこの導管27の先端から流入し上記外気流入口20内に供給される。
【選択図】図1

Description

本発明は、地熱利用型住宅用換気システム及びこのシステムを利用した住宅に関するものである。
近年、住宅の建材に含まれるホルムアルデヒド等の化学物質による人体への悪影響を防止・緩和するために、一定の要件を満たす住宅には、所定の換気設備の設置が義務付けられている。他方、住宅で消費されるエネルギーの無駄を省き、省エネルギー化に貢献するべきことは、住宅に住む消費者のみならず国からの要請でもある。しかしながら、上記換気設備の設置は、住宅内で暖められ又は冷やされた空気及び住宅内で蓄えられた水分又は除湿された空気を外部に放出することを意味するものであり、省エネルギー化の要請だけでなく、快適な住環境とは相矛盾することとなる。そこで、本願出願人は、こうした換気設備の設置により住宅内の空気を外部に放出するとともに、住宅内に導入する外気との間で熱交換することにより、熱エネルギーを有効に回収することを目的とした全熱交換型住宅用換気システムを提案した。(特許文献1参照)。
上記特許文献1に住宅用換気システムによれば、全熱熱交換素子により潜熱及び顕熱の両方のエネルギー損失を抑制しながら、いわゆる計画換気をすることが可能となる。
特許第4814170号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された住宅用換気システムは、外気温が大きく低下する極寒地域では、上記全熱交換型住宅用換気システムを構成する熱交換素子の内部が凍結し、温度交換や湿度交換が不能となるばかりではなく、適正な風量の低下を招き所定の換気回数や24時間連続運転も不能となる。
そこで、本発明は、上述した従来の全熱交換型住宅用換気システムが有する課題を解決するために提案されたものであって、特に寒冷地においても暖房負荷が増大することないばかりか熱交換素子の凍結を防ぎ適正な温度交換並びに湿度交換が可能となる新規な地熱利用型住宅用換気システム及びこのシステムを利用した住宅を提供することを目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであり、第1の発明(請求項1記載の発明)は、地熱利用型住宅用換気システムに係るものであって、外気が流入する外気流入口と、この外気流入口から流入した外気を室内に供給する室内空気供給口と、室内の空気が流入する室内空気流入口と、この室内空気流入口から流入した室内の空気を住宅の外に放出する室内空気流出口と、上記外気流入口から上記室内空気供給口に至る空気と上記室内空気流入口から上記室内空気流出口に至る空気との間で温度及び湿度を交換する熱交換素子と、上記外気流入口から流入した空気が上記室内空気供給口に至るよう駆動する第1の換気扇と、上記室内空気流入口から流入した空気が上記室内空気流出口に至るよう駆動する第2の換気扇と、を備えた全熱交換型住宅用換気装置を備え、上記全熱交換型住宅用換気装置は、住宅内に配置されてなり、上記外気流入口は、中途部が地中内を通り先端は屋外に位置してなる導管の基端が接続され、外気はこの導管の先端から流入し上記外気流入口内に供給されることを特徴とするものである。
この第1の発明に係る地熱利用型住宅用換気システムでは、上記全熱交換型住宅用換気装置を構成する第1の換気扇の駆動により、外気流入口内に流入する空気は、上記導管の先端から流入した後に地中熱と温度交換を行い、その後に該外気流入口内に流入する。したがって、これまでの住宅用換気システムと比較すると、この第1の発明に係る地熱利用型住宅用換気システムによれば、室内外の空気の寒暖差が小さくなるために暖房負荷を小さなものに抑制することができるとともに、上記温度及び湿度を交換する熱交換素子により、適切な温度交換及び湿度交換も可能となることから、体感温度も良好なものとなる。また、適切な湿度環境を得ることから、室内建具や床材のすきや反りといった問題や、肌の乾燥や喉の痛み等、人体への影響を低減できる。さらに、上記温度及び湿度を交換する熱交換素子の内部の凍結も防ぐことができることから、寒冷地、特に極寒地域では非常に困難な温度交換や湿度交換を安定して行うことができるとともに、適正な風量を維持することができ、所定の換気回数や24時間連続運転も可能となる。すなわち、これまで全熱交換換気システムは極寒地では使用することが出来なかったところ、該全熱交換換気システムを地熱と組み合わせることにより、全熱交換換気システムの温度及び湿度交換を有効に機能させることができるようになった。
なお、上記全熱交換型住宅用換気装置は、住宅内に配置されていれば、例えば二階であると一階であるとが問われるものではない。また、上記導管は、地中に埋設される地中ダクトと、この地中ダクトの一端に基端が接続され先端が屋外に露出した外部露出ダクトとから構成しても良く、こうした構造にした場合における該地中ダクトの地表からの深度は、凍結深度に応じて凡そ1〜2m程度とすることが好ましく、また、屋外に位置する上記外部露出ダクトの先端の地表からの高さは、雪による流入量の低下を考えた場合、凡そ1〜2.5mとすることが望ましい。
また、第2の発明(請求項2記載の発明)は、上記第1の発明において、前記導管の先端側は地中から起立してなる円筒状の外側起立管部を有し、この外側起立管部の先端には、該外側起立管部の外側から外気が流入する開放部が形成された先端キャップが固定されてなるとともに、この先端キャップには、蚊等の害虫その他の異物の侵入を防止する網部が形成された網付き部材と、上記開放部を閉塞する閉塞板部が形成された閉塞部材とが、選択的に取付け可能とされており、前記導管の基端側であって前記住宅の床下には、地中から起立した内側起立管部を有し、この内側起立管部の上端には、床下内の空気が流入する分岐管部が接続され、この分岐管部には、形状記憶合金を素材とした弾性部材の伸縮作用により所定の温度を境に換気口を自動的に開閉する開閉板を備えた温度自動開閉換気装置が配置されており、この温度自動開閉換気装置は、上記床下の空気の温度が所定の開放温度に達した場合には、上記開閉板が自動的に上記換気口を開放する一方、上記床下の空気が所定の閉塞温度に達した場合には、該開閉板が自動的に上記換気口を閉塞する動作を行うことを特徴とするものである。
この第2の発明では、床下の温度が開放温度となった場合には、上記温度自動開閉換気装置を構成する開閉板により換気口が自動的に開放され、この場合には、上記先端キャップに閉塞部材を装着する。また、床下の温度が開放温度となった場合には、上記開閉板により換気口が自動的に閉塞され、この場合には、上記先端キャップに上記閉塞部材に替えて網付き部材を装着することができる。すなわち、床下の温度が高くなった場合(温度自動開閉換気装置を構成する開閉板により換気口が自動的に開放される温度になった場合)には、上記閉塞部材を先端キャップに装着することにより、上記中途部が地中内を通り先端は屋外に位置してなる導管を通過することなく、外気流入口内に空気が流入する結果、該導管内に結露が発生し、この結露に黴等の細菌が発生することが防止できる。また、この場合には、床下の空気が流入するため、屋外の空気を直接流入させる換気システムに比べ、冷房負荷を削減することができる。逆に、床下の温度が低くなった場合(温度自動開閉換気装置を構成する開閉板により換気口が自動的に閉塞される温度になった場合)には、上記網付き部材を先端キャップに装着することにより、上記導管を通過して外気流入口内に空気が流入する結果、前記第1の発明で説明したように、地中熱と温度交換をして温められた空気を流入させるため、暖房負荷を小さなものに抑制することができる。そして、この際、上記導管には黴等の細菌が発生していないことから、該導管を通過して流入した空気に異臭が帯びることがない。
また、第3の発明(請求項3記載の発明)は、上記第2の発明において、前記温度自動開閉換気装置は、前記床下の空気が流入する換気口と、この換気口を開閉する二つの開閉板と、これらの開閉板にカム機構を介して連結されてなるスライド部材と、一端は固定され他端は上記スライド部材に接続されてなる一方の弾性部材と、他端は固定され一端は上記スライド部材に接続されてなり形状記憶合金を素材とする他方の弾性部材と、を有しており、上記床下の空気が前記所定の開放温度に達した場合には、上記他方の弾性部材が収縮し上記一方の弾性部材が伸長するとともに上記スライド部材が一方方向にスライドすることにより上記開閉板が上記換気口を閉塞し、上記床下の空気が前記所定の閉塞温度に達した場合には、上記他方の弾性部材の弾性力が伸長し上記一方の弾性部材が収縮するとともに上記スライド部材が他方方向にスライドすることにより上記開閉板が上記換気口を開放することを特徴とするものである。
この第3の発明では、前記温度自動開閉換気装置は上述した構成を備えていることから、第2の発明と同じように、結露の発生に起因する細菌の発生及びこの細菌の発生による異臭の発生を有効に防止することができる。
また、第4の発明(請求項4記載の発明)は、住宅に係るものであって、前記第1ないし第3の発明の何れかに係る地熱利用型住宅用換気システムを利用したことを特徴とするものである。
こうした第4の発明に係る住宅による場合であっても、上記地熱利用型住宅用換気システムと同じ作用効果を実現することができる。
第1の発明(請求項1記載の発明)に係る地熱利用型住宅用換気システムや第4の発明(請求項4記載の発明)に係る住宅によれば、それぞれ室内外の空気の寒暖差が小さくなるために暖房負荷を小さなものに抑制することができるとともに、上記温度及び湿度を交換する熱交換素子により、適切な温度交換及び湿度交換も可能となることから、体感温度も良好なものとなる。また、適切な湿度環境を得ることから、室内建具や床材のすきや反りといった問題や、肌の乾燥や喉の痛み等、人体への影響を低減できる。さらに、上記温度及び湿度を交換する熱交換素子の内部の凍結も防ぐことができることから、寒冷地、特に極寒地域では非常に困難な温度交換や湿度交換を安定して行うことができるとともに、適正な風量を維持することができ、所定の換気回数や24時間連続運転も可能となる。
住宅の内部構造と地中熱ダクトとをそれぞれ模式的に示す模式図である。 図1に示す住宅を模式的に示す側面図である。 熱及び湿度交換素子を模式的に示す斜視図である。 住宅用換気装置を示すものであり、(A)は住宅用換気装置の正面図、(B)は住宅用換気装置の左側面図、(C)は住宅用換気装置の右側面図、(D)は住宅用換気装置の平面図である。 住宅用換気装置がクローゼット内に配置されている状態を示す側面図である。 地熱利用型住宅用換気システムを模式的に示す模式図である。 先端キャップと網付き部材又は閉塞部材の配置位置と温度自動開閉換気装置との配置位置を模式的に示す側面図である。 先端キャップと網付き部材及び閉塞部材の外観をそれぞれ示す斜視図である。 先端キャップに網付き部材又は閉塞部材を装着した状態を示す斜視図である。 先端キャップに網付き部材又は閉塞部材を装着した状態を示す断面図である。 温度自動開閉換気装置の分解斜視図である。 開閉操作部材が装着された換気口本体を示す正面図である。 開閉操作部材を示す外観斜視図である。 温度自動開閉換気装置の断面図である。 図14に示す温度自動開閉換気装置を拡大して示す断面図である。 図15に示す温度自動開閉換気装置のスライド部材,フレーム部材及び背面側スライド部材を分解して示す断面図である。 第2のコイルスプリングが伸長し第1及び第2の開閉板により換気口が閉塞された状態の要部を示す断面図である。 第2のコイルスプリングが収縮し第1及び第2の開閉板により換気口が開放された状態の要部を示す断面図である。 スライド部材,フレーム部材及び背面側スライド部材を分解して示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態に係る地熱利用型住宅用換気システムを、図面を参照しながら詳細且つ具体的に説明する。なお、この実施の形態に係る地熱利用型住宅用換気システムは、二階建ての住宅に本発明を適用したものである。
この地熱利用型住宅用換気システムは、図1に示すように、二階建ての住宅1の二階に全熱交換型住宅用換気装置(以下、換気装置と言う。)2が配置されている。この換気装置2は、二階に設けられたクローゼット3に設置されたものである。このクローゼット3は、部屋と部屋とを区画する第1の壁面5と、外壁6(図5参照)と、上記第1の壁面5と対向する第2の壁面7と、上記第1の壁面5と直交するとともに開閉自在となされた開閉扉8とから構成された空間であり、該換気装置2の正面は、この開閉扉8と対向している。そして、この換気装置2は、図4の(A)〜(D)に示すように、略直方体状に成形され正面に開口(符号は省略する。)を有してなる筐体10と、この筐体10に取り外し可能に装着され上記開口の上部側を閉塞する第1の前面カバー11と、この第1の前面カバー11の下側に取外し可能に装着され上記開口を閉塞する第2の前面カバー12とを備えている。そして、上記第1の前面カバー11の正面には、この換気装置2のオンオフ操作や換気量等を電気的に制御・調節するリモートコントローラ13が配置されている。なお、このリモートコントローラ13は、上記第1の前面カバー11に配置することなく、例えば、上記クローゼット3の外側に形成された壁等に配置しても良く、また、この換気装置2は、室内又は廊下等の非居室に配置されていても良い。また、上記第2の前面カバー12の下側中途部には、横長の開口(符号は省略する。)が形成され、この開口はメンテナンスカバー14が開閉自在に配置されている。また、上記筐体10内であって上記第2の前面カバー12の背面側には、上下に第1及び第2の熱・湿度交換用エレメント(熱交換素子)15,16が配置されている。これら第1及び第2の熱・湿度交換用エレメント15,16は、直交流型の熱交換素子であって、後述するように、住宅1の外側から流入した外気と、住宅1内から外に排出する空気との間で熱及び湿度を交換する素子である。そして、上記第2の熱・湿度交換用エレメント16の下側には、エアフィルタ17が配置されている。このエアフィルタ17は、住宅1の外側から流入した外気を上記第2の熱・湿度交換用エレメント16の下側に到る手前において除塵するものであり、上記換気装置2の正面に設けられたメンテナンスカバー14を開放することにより着脱可能とされている。
また、上記換気装置2の筐体10を構成する天板19には、図示しない第1ないし第4の開口が形成され、図4の(D)に示すように、これら第1ないし第4の開口には、第1ないし第4の管体20・・・23が固定されている。そして、上記第1の管体20は、住宅1外の空気(外気:後述する地中熱ダクト及び接続管を介して流入する空気)がこの換気装置2内に流入する外気流入口(OA)であり、この第1の管体20の手前に固定されている第2の管体21は、住宅1内の空気をこの換気装置2内に流入させる室内空気流入口(RA)である。また、この第2の管体21の右側に配置されている第3の管体22は、上記第1の管体20から換気装置2内に流入した空気を住宅1内に供給する室内空気供給口(SA)である。また、この第3の管体22の後方に配置されている第4の管体23は、上記第2の管体21から換気装置2内に流入した空気を住宅1外に流出させる室内空気流出口(EA)である。そして、上記第3の管体22の下側であって上記筐体10内には、図4の(C)に示すように、給気用送風機25が配置され、上記第4の管体23の下方には、排気用送風機26が固定されている。また、上記筐体10内には、上記第1の管体(外気流入口:OA)20から上記エアフィルタ17の下側に亘って図示しない第1の外気流路が形成され、またエアフィルタ17から第2の熱・湿度交換用エレメント16の下面までにおいても図示しない第2の外気流路が形成されている。
そして、上記第1及び第2の熱・湿度交換用エレメント15,16には、図3に示すように、平板部材15a(16a)及び波板部材15b(16b)が交互に積層されており、この積層方向において、該第1の熱・湿度交換用エレメント15には、第1の熱・湿度交換流路15cが形成され、第2の熱・湿度交換用エレメント16には、第2の熱・湿度交換流路16cが形成され、また、第1の熱・湿度交換用エレメント15には、第3の熱・湿度交換流路15dが形成され、第2の熱・湿度交換用エレメント16には、第4の熱・湿度交換流路16dが形成されている。上記第1及び第2の熱・湿度交換流路15c(16c)と第3(又は第4)の熱・湿度交換流路15d(16d)とは、上記平板部材15a(16a)を挟んで交互に区画形成されている。そして、上記第1及び第2の熱・湿度交換用エレメント15,16には、上記平板部材15a(16a)の長辺側の側面に上記第1又は第2の熱・湿度交換流路15c(16c)が開口し、該平板部材15a(16a)の短辺側の側面に上記第3又は第4の熱・湿度交換流路15d(16d)が開口している。なお、この第1及び第2の熱・湿度交換用エレメント15,16には、図3の手前側及び奥側の端面は、上記第1又は第2の熱・湿度交換流路15c(16c)と第3又は第4の熱・湿度交換流路15d(16d)とのいずれにも開口しない閉塞面を構成している。そして、上記第1の熱・湿度交換用エレメント15に形成された上記第1の熱・湿度交換流路15cと、第2の熱・湿度交換用エレメント16に形成された上記第2の熱・湿度交換流路16cとは互いに接続され、上記第1の熱・湿度交換用エレメント15に形成された上記第3の熱・湿度交換流路15dと、第2の熱・湿度交換用エレメント16に形成された上記第4の熱・湿度交換流路16dとは互いに接続されている。そして、上記第1の熱・湿度交換用エレメント15に形成された第1の熱・湿度交換流路15cは、上記第3の管体(室内空気供給口:SA)22に接続されている。また、第1の熱・湿度交換用エレメント15に形成された第3の熱・湿度交換流路15dは、上記第2の管体(室内空気流入口:RA)21に接続されている。また、上記第2の熱・湿度交換用エレメント16に形成された第2の熱・湿度交換流路16cは、上記第1の管体(外気流入口:OA)20に接続されている。また、この第2の熱・湿度交換用エレメント16に形成された第4の熱・湿度交換流路16dは、上記第4の管体(室内空気流出口:EA)23に接続されている。
そして、上記第1の管体(外気流入口:OA)20には、図5に示すように、外気流入管27の一端が接続され、この外気流入管27の他端(下端)は、図2に示すように、中途部が地中に埋設され先端は基礎の上面よりもやや上方に突出してなる第1の起立管部18aと、この第1の起立管部18aの下端が一端と接続され地中内において水平方向に埋設された水平管部18bと、この水平管18bの他端に下端が接続され上方に起立した状態で地中に埋設されてなる第2の起立管部18cと、この第2の起立管部18cの上端に下端が接続され住宅1の外壁6に徐々に近づくように傾斜して配置された傾斜管部18dと、この傾斜管部18dの上端に下端が接続され上方に起立してなるとともに下端側中途部から地上に露出してなる第3の起立管部18eとから構成されている。なお、この第3の起立管部18eの上端(先端)には、先端キャップ18fが固定されており、この先端キャップ18fには、図示しない多数の開口(小孔)が形成され、外気はこれらの開口を通過して内部に流入するように構成されている。なお、これらの開口は、雨や雪、更には虫が内部に侵入できない内径を有するものとされている。また、上記第3の起立管部18eの中途部は、住宅1の外壁6に基端が固定された留め金具(符号は省略する。)を介して固定され、不用意に曲ったり変形したりすることが防止されている。また、上記水平管部18bは、上記第2の起立管部18c側から図2中において上記外気流入管27の配置位置よりもさらに右側に延設され中途部でU字状に折れ曲げられて上記第1の起立管部18aの下端に接続されている。
また、上記第2の管体(室内空気流入口:RA)21には、この住宅1内に設けられた図示しないホールの天井に接続された室内空気吸込管28の一端が接続されている。この室内空気吸込管28の他端は、上記ホールの天井に固定され、後述するように上記排気用送風機26が駆動すると、ホール内の空気はこの室内空気吸込管28の他端から吸い込まれ、上記換気装置2内に流入する。また、上記第3の管体(室内空気供給口:SA)22には、分岐チャンバ32が接続され、この分岐チャンバ32には、間に風量調節装置45を介して、各室内に空気を分割して供給する分岐排出管29,30,31が接続されている。また、第4の管体(室内空気流出口:EA)23には、室内空気排気管33の一端が接続されている。この室内空気排気管33の他端は、外壁6に形成された管取付穴(符号は省略する。)に挿通され屋外に臨まされている。なお、上記室内空気排気管33の他端は、上記外壁6の外側面に固定された屋外フード34により覆われている。
すなわち、この換気装置2は、図6に模式的に示すように、上記給気用送風機25と排気用送風機26とが駆動すると、上記地中熱ダクト18の先端から外気が流入し、地中を通過して上記外気流入管27内に流入し、該外気流入管27の他端側から上記第1の管体(外気流入口:OA)20を介して該換気装置2内に流入し、図4に示すエアフィルタ17の下側から第2及び第1の熱・湿度交換用エレメント16,15内に形成された図示しない第2及び第1の熱・湿度交換流路16c,15cを通過し、第3の管体(室内空気供給口:SA)22を介して分岐チャンバ32内に到り、この分岐チャンバ32から上記風量調節装置45を通過して分岐排出管29,30,31の他端側から各室内に給気される。一方、上記室内空気吸込管28からは図示しないホール内の空気が流入し、上記第2の管体(室内空気流入口:RA)21を介して換気装置2内に流入し、上記第1の熱交換エレメント15に形成された第3の熱・湿度交換流路15d及び第2の熱・湿度交換用エレメント16に形成された第4の熱・湿度交換流路16dを通過し、上記第4の管体(室内空気流出口:EA)23を介して上記室内空気排気管33の他端側から屋外に排出される。
また、上記実施の形態に係る地熱利用型住宅用換気システムでは、二階建ての住宅1に適用したものを図示して説明したが、この地熱利用型住宅用換気システムは、図示しない一階建てや三階建ての住宅に適用したものであっても良い。また、上記実施の形態に係る地熱利用型住宅用換気システムないしこうしたシステムを利用した住宅1では、本発明を構成する熱交換素子として、直交流型の熱交換素子(第1及び第2の熱・湿度交換用エレメント15,16)を図示して説明したが、上記熱交換素子は、少なくとも、温度及び湿度を交換する機能を備えたものであれば、対交流型の熱交換素子を用いても良い。また、換気装置2は、本発明を構成する全熱交換型の機能を備えたものであれば、風路やファンの配置等の構造形態は自由で、天井置き型のものであっても良い。
上述した実施の形態に係る地熱利用型住宅用換気システム又はこうしたシステムを利用した住宅1では、上記先端キャップ18fに形成された多数の開口(小孔)から流入した外気は、上記第3の起立管部18e,傾斜管部18d,第2の起立管部18c,水平管18bを通過することにより地熱により加温された上で、上記第1の起立管部18a内を通過し、上記外気流入管27を通過して、上述したように、エアフィルタ17の下側から第2及び第1の熱・湿度交換用エレメント16,15内に形成された図示しない第2及び第1の熱・湿度交換流路16c,15cを通過し、第3の管体(室内空気供給口:SA)22を介して分岐チャンバ32内に到り、この分岐チャンバ32から上記風量調節装置45を通過して分岐排出管29,30,31の他端側から各室内に給気される。したがって、この地熱利用型住宅用換気システム又はこうしたシステムを利用した住宅によれば、それぞれ室内外の空気の寒暖差が小さくなるために暖房負荷を小さなものに抑制することができるとともに、上記温度及び湿度を交換する第2及び第1の熱・湿度交換用エレメント16,15(熱交換素子)により、適切な温度交換及び湿度交換も可能となることから、体感温度も良好なものとなる。また、適切な湿度環境を得ることから、室内建具や床材のすきや反りといった問題や、肌の乾燥や喉の痛み等、人体への影響を低減できる。さらに、上記温度及び湿度を交換する熱交換素子の内部の凍結も防ぐことができることから、寒冷地、特に極寒地域では非常に困難な温度交換や湿度交換を安定して行うことができるとともに、適正な風量を維持することができ、所定の換気回数や24時間連続運転も可能となる。
また、この発明に係る地熱利用型住宅用換気システムは、図7に示すように、上記第3の起立管部18eの先端(上端)に、先端キャップ41が固定され、この先端キャップ41には、網付き部材43又は閉塞部材44の何れかが選択的に取り付けられるように構成するとともに、上記外気流入管27と第1の起立管部18aとの間には、床下内の空気が流入する分岐管部48を接続し、この分岐管部48には、温度自動開閉換気装置49が配置されてなる構成を採用しても良い。なお、上記第3の起立管部18eは、本発明を構成する外側起立管部であり、上記外気流入管27と第1の起立管部18aとは、本発明を構成する導管である。
上記先端キャップ41は、図10に示すように、円弧状の仕切り板部41aが内部に形成されており、この仕切り板部41aを間に介して、一方は上記第3の起立管部18eの上端側が内部に挿入固定される管挿入空間41bとされ、他方は開閉空間41cとされている。上記管挿入空間41bは、上記仕切り板部41aの内周面と先端キャップ41の内周面とにより円筒状に成形されてなるものであり、図10に示すように、上記第3の起立管部18eの外径よりもやや大径化されてなるものであり、上端には該第3の起立管部18eの上端が当接し該第3の起立管部18eの内径と同じ内径とされた小径部41dが形成されている。また、上記開閉空間41cは、略三日月状に成形されたものであり、下方は開放されている。そして、この先端キャップ41の下端の外周には、図8に示すように、スライドガイド凸条部41cが形成されている。一方、上記網付き部材43と閉塞部材44とは、何れも同一の外形形状に成形されてなるものであり、上記スライドガイド凸条部41cの外周縁よりもやや大きいU字状の外側枠部43a,44aと、この外側枠部43a,44aの両端から円弧状に形成された内側枠部43b,44bとが形成されている。そして、上記網付き部材43では、上記外側枠部43aと内側枠部43bとの間は、上記略三日月状の開閉空間41cの形状と同じ形状とされた網部43cが形成されている。この網部43cは、外気が通過する一方、蚊やハエ等の害虫が内部に侵入出来ない細かい開口(符号は省略する。)が形成されたものである。また、上記閉塞部材44では、上記外側枠部44aと内側枠部44bとの間は、上記開閉空間41cの形状と同じ形状とされた閉塞部44cが形成され、上記先端キャップ41内に外気が侵入することが防止されている。
そして、上記網付き部材43と閉塞部材44に形成されたU字状の外側枠部43a,44aの内周面であって上記網部43cや閉塞部44cの上面位置より僅かに上方には、上記先端キャップ41に形成されたスライドガイド凸条部41cが挿入されるスライド凹条部43d,44dが形成されている。なお、網付き部材43と閉塞部材44を構成する外側枠部43a,44aには、先端キャップ41に対する着脱操作を行う際に作業者が手指で把持する把持部43e,44eが水平方向に突出している。
したがって、図8に示す網付き部材43と閉塞部材44との何れか一方を上記先端キャップ41に選択的に装着する際においては、作業者が上記把持部43e,44eを把持し、上記スライドガイド凸条部41cがスライド凹条部43d,44dに挿入されるように、該網付き部材43と閉塞部材44との何れか一方を先端キャップ41に接近させると、スライドガイド凸条部41cとスライドガイド凹条部43d,44dとがスライドされ、図9及び図10に示すように、装着される。すなわち、(冬場において)上記網付き部材43が装着された場合には、外気は上記網部43cを通過して上記先端キャップ41内に流入し、図10に示すように、先端キャップ41に上端側が固定された上記起立管部18e内に流入する。
また、上記分岐管部48は、図7に示すように、外気流入管27と第1の起立管部18aとの間に配置されたものであり、上記外気流入管27の上端は、先に説明したように、第1の管体(外気流入口:OA)20に接続されたものである。そして、この分岐管部48内に配置された温度自動開閉換気装置49は、以下に説明する形状記憶合金を素材とした弾性部材の伸縮作用により所定の温度を境に換気口を自動的に開閉する開閉板を備えたものである。この温度自動開閉換気装置49は、図11に示すように、床下の空気(外気)が内部に流入する換気口50aが形成された換気口本体50と、この換気口本体50の裏側に装着され後述するスライド部材63がスライド自在に配置されたフレーム部材51と、上記スライド部材63のスライド動作に伴い上記換気口50aを開閉する第1及び第2の開閉板52,53と、を備えている。
上記換気口本体50は、内側が上記換気口50aとなされた円筒部55と、この円筒部55の正面側に形成されたフランジ部56とを備え、上記円筒部55内には、内部に異物が侵入することを防止する複数のルーバー57が互いに平行に形成されている。なお、上記換気口本体50の正面には、図12に示すように、直径方向に中央ルーバー58が形成され、この中央ルーバー58の上方及び下方に該中央ルーバー58に対して平行に上記複数のルーバー57がそれぞれ形成されている。そして、上記中央ルーバー58と該中央ルーバー58の下方で隣り合うルーバー57との間には、図11及び図12に示すように、この換気口本体50の背面側から挿入され正面は該換気口本体50の正面に露出してなる開閉操作部材59が取り付けられている。この開閉操作部材59は、上記中央ルーバー58と該中央ルーバー58の下方で隣り合うルーバー57とによりガイドされながらこれらに平行にスライド操作可能とされてなるものであり、換気口本体50の正面に露出してなる正面板部59aと、図13に(A)及び(B)として示すように、この正面板部59aの両端から垂直に折曲された左側板部59b及び右側板部59cと、両端が上記左側板部59b及び右側板部59cと連続してなる上面板部59dとを備えている。そして、上記正面板部59aの正面の左側には、図12に示すように、「OPEN」の文字(符号は省略する。)が、中央には「AUTO」の文字が、右側には「CLOSE」の文字がそれぞれ表示されている。そして、後に詳述する構造により、この開閉操作部材59が中央に位置する場合には、床下の温度が後述する開放温度又は閉塞温度との関係において上記第1及び第2の開閉板52,53が自動的に開閉動作するものであり、上記開閉操作部材59が左側にスライド操作された場合には、上記開放温度又は閉塞温度とは無関係に強制的に上記開閉板52,53により上記換気口50aが閉塞され、これとは逆に、該開閉操作部材59が右側にスライド操作された場合には、上記開放温度又は閉塞温度とは無関係に強制的に上記開閉板52,53により上記換気口50aが開放される。なお、上記中央ルーバー58の正面には、上記開閉操作部材59の位置がどの位置であるかを示す位置表示部58aが形成されている。したがって、この温度自動開閉換気装置49は、上記位置表示部58aとの関係で、上記開閉操作部材59が何れの位置であるかを認識することができる。
また、上記開閉操作部材59を構成する上面板部59dには、図13に示すように、左右方向に長さを有する長方形状の開口59eが形成され、上記上面板部59dの背面側には上記正面板部59aと平行とされた背面板部59fが形成され、さらにこの背面板部59fの上端からは上面板部59dが形成されている。なお、上記開口59eを形成する右内側壁面59xは、後述するように、開閉操作部材59を最も左側にスライド操作する過程で後述する右側係止片63g(図19参照)に当接する部位であり、該開口59eを形成する左内側壁面59yは、上記開閉操作部材59を最も右側にスライド操作する過程で後述する左側係止片63f(図19参照)に当接する部位である。そして、この底面板部59gの下面の中央には、側面形状が略U字状に成形された弾性板部59hが形成されている。そして、この弾性板部59hの正面には、係止用凸部59jが形成されている。一方、上記中央ルーバー58の下方に隣り合うルーバー57の背面の中央には、図11に示すように、上記係止用凸部59jが係止される係合凹部57aが波状に複数並んで形成されている。なお、上記換気口本体50に形成されたルーバー57の裏面には、図11に示すように、複数の筒状部60が背面側に突出されており、これらの筒状部60の内周面には図示しないネジが形成されている。
また、上記換気口本体50の裏側に装着されたフレーム部材51は、図11に示すように、上記円筒状の換気口50aと略同じ径に成形されたリング状枠部51aと、このリング状枠部51aの正面端から内側に形成された内側フランジ部51bとを備えている。そして、上記内側フランジ部51bの中央には背面側に開口(符号は省略する。)が形成され上記開閉操作部材59のスライド方向に長さを有するボックス部51cが形成されている。このボックス部51cを形成する左右の側板部(符号は省略する。)と、上記内側フランジ部51bとは左右の接続部51d,51eと一体化され、該ボックス部51cを形成する上下の側板部(符号は省略する。)と上記内側フランジ部51bとは上下の接続部51f,51gと一体化されている。なお、上記左右の接続部51d,51eと上下の接続部51f,51gとの長さ方向は互いに直行している。また、上記内側フランジ部51bであって、上記左右の接続部51d,51eと上下の接続部51f,51gとのそれぞれ端部との中間位置には、それぞれ内側に突出した円弧状板部(符号は省略する。)が形成されており、これらの円弧状板部の中央には貫通穴(符号は省略する。)が形成されている。そして、このフレーム部材51は、これらの貫通穴に挿通されるとともに上記筒状部60の内周面に形成された図示しないネジに螺着される螺子61(図14参照)により取り付けられている。また、図11に示すように、上記リング状枠部51aであって、上記上下の接続部51f,51gのそれぞれ基端側には、後述する第1及び第2の開閉板52,53のそれぞれに形成された回動軸52b,53bの端部が挿入又は挿通される凹部又は挿通穴51j,51k,51m,51nが形成されている。
そして、上記ボックス部51cは、図11又は図16に示すように、上記左右の側板部及び上下の側板部と一体化された正面板部51pを備え、この正面板部51pには、長方形状の開口51qが形成されている。なお、この開口51qの長さ方向は、上記開閉操作部材59のスライド方向と同じものとされている。そして、このボックス部51cの正面側には、本発明を構成するスライド部材63が配置されている。このスライド部材63は、上記ボックス部51cの正面板部51qに対向する対向板部63aと、この対向板部63aの背面から突出してなり上記開口51q内に挿入され、該開口51q内において、先に説明した開閉操作部材59のスライド操作範囲と同じ範囲に亘ってスライド可能な長さとされた長方形状の凸状部63bとを備えている。また、このスライド部材63には、図16に示すように、対向板部63aの正面には、凹部63cが形成され、上記凸状部63bの背面から上記凹部63cには、挿通穴63dが形成され、さらに、上記対向板部63aの正面から上記中央ルーバー58の背面方向にはバネ固定片63eが突設されている。また、上記対向板部63aの下面には、図11又は図19に示すように、上記開閉操作部材59を最も右側にスライド操作する過程で上記左内側壁面59yに当接する左側係止片63fと、開閉操作部材59を最も左側にスライド操作する過程で上記右内側壁面59xに当接する右側係止片63gとが互いに対向した状態で垂下されている。
また、図11又は図17に示すように、上記フレーム部材51を構成する上記左の接続部51dの左端側には、第1のバネ係止部51rが正面側に向かって突出され、上記右の係止部51eの右側には、第2のバネ係止部51sが正面側に向かって突出されている。そして、上記第2のバネ係止部51sには、第2のコイルスプリング66の一端が固定され、該第2のコイルスプリング66の他端は上記バネ固定片63eの左端に取り付けられている。この第2のコイルスプリング65は、本発明を構成する一方の弾性部材であり、鉄又はステンレススチールが素材とされている。また、上記第1のバネ係止部51rには、第1のコイルスプリング65の他端が固定され、該第1のコイルスプリング65の一端は上記バネ固定片63eの右端に取り付けられている。この第1のコイルスプリング65は、本発明を構成する他方の弾性部材である。そして、上記第1のコイルスプリング65は、(床下の)大気温度が摂氏12度以上である場合には、上記第2のコイルスプリング66と比較して引張力が強まり、大気温度が摂氏5度以下となった場合には、上記第2のコイルスプリング66と比較して引張力が弱まる性質を備えた形状記憶合金により構成されている。
そして、上述したスライド部材63には、下端側が上記ボックス部51cに形成された開口51qに挿通された背面側スライド部材68が取り付けられている。この背面側スライド部材68は、図19に示すように、板状に成形された主板部68aと、この主板部68aの正面端の左右両側から正面側に突出してなる左右の脚部68b,68cとを備えている。なお、上記主板部68aの幅及び左右の脚部68b,68cの幅は、上記スライド部材63に形成された挿通穴63dの長さよりも僅かに短いものとされている。そして、上記左右の脚部68b,68cの間には、先端に引き抜き防止用の逆止爪(符号は省略する。)が形成された左右の固定用脚部68d,68eが形成されている。これら左右の固定用脚部68d,68eの先端に形成された上記逆止爪は、それぞれ上記開口51qを通過するとともにスライド部材63に形成された挿通穴63dに挿通されることにより該スライド部材63の正面に上記逆止爪が係合する部位である(図15参照)。また、この背面側スライド部材68に形成された左右の脚部68b,68cの上端側中途部には、上記スライド部材63に装着された際、上記ボックス部51cの背面に当接する上下の当接軸68g,68h,68j,68kが上下にそれぞれ起立又は垂下されている。また、この背面側スライド部材68の背面側下面には、図11及び図18に示すように、第1の連結軸68mと、第2の連結軸68nが起立されている。
そして、上記第1の開閉板52は、図11に示すように、上記換気口50aの半分を開閉するとともに円弧状端縁(符号は省略する。)と直線状端縁(符号は省略する。)を備えた半円状の開閉板本体52aと、上記直線状端縁に形成された上記回動軸52bと、を備えている。なお、上記円弧状端縁には、上記内側フランジ部51bに形成された円弧状板部の形成位置に対応した位置に円弧状の切欠き部52cが形成されている。また、上記回動軸52bの中央には、切欠き部52dが形成され、この切欠き部52dの近傍には、第1のカム部材52eが正面側に突出し、この第1のカム部材52eには、図17及び図18に示すように、上記背面側スライド部材68に形成された第1の連結軸68mが挿通された長孔52fが形成されている。なお、この長孔52fの内周形状は、上記スライド部材63と一体化された背面側スライド部材68がスライド動作することにより、上記第1の連結軸68mの外周面と摺接し、上記第1の開閉板52全体を90度の範囲に亘って回動される形状とされている。また、上記第2の開閉板53は、図11に示すように、上記換気口50aの半分を開閉するとともに円弧状端縁(符号は省略する。)と直線状端縁(符号は省略する。)を備えた半円状の開閉板本体53aと、上記直線状端縁に形成された上記回動軸53bと、を備えている。なお、上記円弧状端縁には、上記内側フランジ部51bに形成された円弧状板部の形成位置に対応した位置に円弧状の切欠き部53cが形成されている。また、上記回動軸53bの中央には、切欠き部53dが形成され、この切欠き部53dの近傍には、第2のカム部材53eが背面側に突出し、この第2のカム部材53eには、図17及び図18に示すように、上記背面側スライド部材68に形成された第2の連結軸68nが挿通された長孔53fが形成されている。なお、この長孔53fの内周形状は、上記スライド部材63と一体化された背面側スライド部材68がスライド動作することにより、上記第2の連結軸68nの外周面と摺接し、上記第2の開閉板53全体を90度の範囲に亘って回動される形状とされている。
そして、このように構成された温度自動開閉換気装置49では、上記換気口本体50の正面に配置された開閉操作部材59を最も左側にスライド操作すると、該開閉操作部材59に表示された「CLOSE」の文字は上記中央ルーバー58に表示された位置表示部58aの下側に位置するとともに、このスライド操作の途中においては、開閉操作部材59に形成された右内側壁面59xがスライド部材63に形成された右側係止片63gに当接し、さらに同じ方向にスライド操作すると、上記スライド部材68(及び背面側スライド部材68)が左側にスライドさせられ、このスライド部材63のスライドにより、上記第1のコイルスプリング65は伸長される一方、上記第2のコイルスプリング66は縮小させられ、さらに、上記第1及び第2の開閉板52,53が時計回り方向又は反時計回り方向に回動させられ、こうした第1及び第2の開閉板52,53の動作により、上記換気口50aが閉塞させられる。逆に、上記開閉操作部材59を最も右側にスライド操作すると、該開閉操作部材59に表示された「OPEN」の文字は上記中央ルーバー58に表示された位置表示部58aの下側に位置するとともに、このスライド操作の途中においては、開閉操作部材59に形成された左内側壁面59yがスライド部材63に形成された左側係止片63fに当接し、さらに同じ方向にスライド操作すると、上記スライド部材68(及び背面側スライド部材68)は右側にスライドさせられ、このスライド部材63のスライドにより、上記第1及び第2の開閉板52,53が反時計回り方向又は時計回り方向に回動させられ、こうした第1及び第2の開閉板52,53の動作により、上記換気口50aが開放させられる。この状態においては、上記第1のコイルスプリング65は縮小される一方、上記第2のコイルスプリング66は伸長させられている。そして、上述したように、強制的に左側又は右側に開閉操作部材59がスライドさせられると、該開閉操作部材59に形成された係止用凸部59jとルーバー57に形成された係合凹部57aとが互いに係合することにより、それぞれの状態が上記第1及び第2のコイルスプリング65,66の弾性力に抗して維持される。
また、上記開閉操作部材59を中央にスライド操作すると、該開閉操作部材59に表示された「AUTO」の文字は上記中央ルーバー58に表示された位置表示部58aの下側に位置する。そして、上記開閉操作部材59がこの中央位置に存在する場合には、開閉操作部材59に形成された右内側壁面59xとスライド部材63に形成された右側係止片63gとは、また、該開閉操作部材59に形成された左内側壁面59yとスライド部材63に形成された左側係止片63fとは、それぞれ当接していない。すなわち、この「AUTO」の状態においては、開閉操作部材59とスライド部材63とは、何ら互いに係合されることはなく、該スライド部材63及び背面側スライド部材68は、上記第1のコイルスプリング65と第2のコイルスプリング66との張力が均衡した位置に存在し、該スライド部材63及び背面側スライド部材68は、所定のスライド範囲に亘って、該第1及び第2のコイルスプリング65,66の張力が均衡した状態で位置することとなるとともに、上記第1のコイルスプリング65の張力の変化に依存してスライド可能な状態となる。
そして、この実施の形態においては、第1のコイルスプリング65は、先に説明したように、(床下の)大気温度が摂氏12度(開放温度)以上である場合には、上記第2のコイルスプリング66と比較して引張力が強まり、大気温度が摂氏5度(閉塞温度)以下となった場合には、上記第2のコイルスプリング66と比較して引張力が弱まる性質を備えた形状記憶合金により構成されている。したがって、床下の大気温度が摂氏12度(開放温度)以上になった場合には、上記第1のコイルスプリング65の引張力が第2のコイルスプリング66の引張力よりも強まり、この結果、上記スライド部材63及び背面側スライド部材68は右側にスライドし、図18に示すように、第1及び第2の開閉板52,53は、上記換気口50aを開放した状態となる。なお、この場合には、上記先端キャップ41には、上記閉塞部材44を装着しておく。そして、床下の温度が徐々に低下し、摂氏12度を下回ってくると、徐々に上記第1のコイルスプリング65の引張力が弱まる結果、それまで開放状態にあった第1及び第2の開閉板52,53は徐々に換気口50aを閉塞するよう回動し、温度が摂氏5度(閉塞温度)以下となった場合には、上記第1のコイルスプリング65の引張力はさらに弱まり、この結果、上記スライド部材63及び背面側スライド部材68は左側にスライドし、図17に示すように、第1及び第2の開閉板52,53は、上記換気口50aを閉塞した状態となる。なお、この場合には、上記先端キャップ41には、上記網付き部材43を装着しておく。
したがって、このように構成された温度自動開閉換気装置49が上述した「AUTO」の状態においては、床下の大気温度が開放温度となった場合には、上記給気用送風機25と排気用送風機26との駆動により、(先に説明したルートとは異なり)上記地中熱ダクト18を通過することなく、この温度自動開閉換気装置49を通過して上記外気流入管27内に流入する。すなわち、床下の温度が12度(開放温度)以上となった場合には、上記地中ダクト18を通過することなく外気流入管27に空気が流入することから、該地中熱ダクト18の内周面に結露が発生することを防止することができ、こうして発生した結露に細菌等が繁殖することを防止することができる。また、床下の空気を流入させるため、外気を直接流入させる換気システムに比べ、冷房負荷を削減することができる。
一方、上記床下の大気温度が閉塞温度となった場合には、それまで先端キャップ41に装着されていた閉塞部材44に替えて、上記網付き部材43を装着する。すると、上記給気用送風機25と排気用送風機26との駆動により、外気は、上記地中熱ダクト18を通過して上記外気流入管27内に流入する。すなわち、床下の温度が5度(閉塞温度)以上となった場合には、上記地中ダクト18を通過して外気流入管27に空気が流入する。したがって、この場合には、地中熱ダクト18の内周面に発生した結露に繁殖した細菌等は存在することがないため異臭が発生することもなく、地中熱と温度交換をして温められた空気を流入させるため、暖房負荷を削減できる。
以上説明したように、上記第3の起立管部18eの先端(上端)に、先端キャップ41を固定し、この先端キャップ41には、網付き部材43又は閉塞部材44の何れかが選択的に取り付けられるように構成するとともに、上記外気流入管27と第1の起立管部18aとの間には、床下内の空気が流入する分岐管部48を接続し、この分岐管部48には、温度自動開閉換気装置49が配置されてなる構成を地熱利用型住宅用換気システムとして採用することにより、地中ダクト18内に結露が発生し、この結露に細菌等が発生する危険性を有効に防止することができることから、常に異臭の発生を防止することができ、安全かつ省エネで快適な居住空間を提供することができる。
1 住宅
2 全熱交換型住宅用換気装置
6 外壁
15 第1の熱・湿度交換用エレメント
16 第2の熱・湿度交換用エレメント
18 地中熱ダクト
18a 第1の起立管部
18e 第3の起立管部
20 第1の管体(外気流入口:OA)
21 第2の管体(室内空気流入口:RA)
22 第3の管体(室内空気供給口:SA)
23 第4の管体(室内空気流出口:EA)
25 給気用送風機
26 排気用送風機
27 外気流入管
28 室内空気吸込管
41 先端キャップ
43 網付き部材
44 閉塞部材
49 温度自動開閉換気装置
50 換気口本体
50a 換気口
51 フレーム部材
52 第1の開閉板
53 第2の開閉板
59 開閉操作部材
63 スライド部材
65 第1のコイルスプリング
66 第2のコイルスプリング
68 背面側スライド部材
G 地表

Claims (4)

  1. 外気が流入する外気流入口と、この外気流入口から流入した外気を室内に供給する室内空気供給口と、室内の空気が流入する室内空気流入口と、この室内空気流入口から流入した室内の空気を住宅の外に放出する室内空気流出口と、上記外気流入口から上記室内空気供給口に至る空気と上記室内空気流入口から上記室内空気流出口に至る空気との間で温度及び湿度を交換する熱交換素子と、上記外気流入口から流入した空気が上記室内空気供給口に至るよう駆動する第1の換気扇と、上記室内空気流入口から流入した空気が上記室内空気流出口に至るよう駆動する第2の換気扇と、を備えた全熱交換型住宅用換気装置を備え、
    上記全熱交換型住宅用換気装置は、住宅内に配置されてなり、上記外気流入口は、中途部が地中内を通り先端は屋外に位置してなる導管の基端が接続され、外気はこの導管の先端から流入し上記外気流入口内に供給されることを特徴とする地熱利用型住宅用換気システム。
  2. 前記導管の先端側は地中から起立してなる円筒状の外側起立管部を有し、この外側起立管部の先端には、該外側起立管部の外側から外気が流入する開放部が形成された先端キャップが固定されてなるとともに、この先端キャップには、蚊等の害虫その他の異物の侵入を防止する網部が形成された網付き部材と、上記開放部を閉塞する閉塞板部が形成された閉塞部材とが、選択的に取付け可能とされており、
    前記導管の基端側であって前記住宅の床下には、地中から起立した内側起立管部を有し、この内側起立管部の上端には、床下内の空気が流入する分岐管部が接続され、この分岐管部には、形状記憶合金を素材とした弾性部材の伸縮作用により所定の温度を境に換気口を自動的に開閉する開閉板を備えた温度自動開閉換気装置が配置されており、
    この温度自動開閉換気装置は、上記床下の空気の温度が所定の開放温度に達した場合には、上記開閉板が自動的に上記換気口を閉塞開放する一方、上記床下の空気が所定の閉塞温度に達した場合には、該開閉板が自動的に上記換気口を閉塞する動作を行うことを特徴とする請求項1記載の地熱利用型住宅用換気システム。
  3. 前記温度自動開閉換気装置は、前記床下の空気が流入する換気口と、この換気口を開閉する二つの開閉板と、これらの開閉板にカム機構を介して連結されてなるスライド部材と、一端は固定され他端は上記スライド部材に接続されてなる一方の弾性部材と、他端は固定され一端は上記スライド部材に接続されてなり形状記憶合金を素材とする他方の弾性部材と、を有しており、
    上記床下の空気が前記所定の開放温度に達した場合には、上記他方の弾性部材が収縮し上記一方の弾性部材が伸長するとともに上記スライド部材が一方方向にスライドすることにより上記開閉板が上記換気口を閉塞し、上記床下の空気が前記所定の閉塞温度に達した場合には、上記他方の弾性部材の弾性力が伸長し上記一方の弾性部材が収縮するとともに上記スライド部材が他方方向にスライドすることにより上記開閉板が上記換気口を開放することを特徴とする請求項2記載の地熱利用型住宅用換気システム。
  4. 前記請求項1ないし3記載の何れかの地熱利用型住宅用換気システムを利用したことを特徴とする住宅。
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