JP2014507695A - 識別装置、および連続的な構造体を製造する方法 - Google Patents

識別装置、および連続的な構造体を製造する方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、外部の磁界への応答に適した少なくとも1本の磁気応答性のマイクロワイヤ(21)を備える識別装置に関し、該識別装置が、保護カバー部材(29)によって囲まれたコア部材(7)を含み、少なくとも1本のマイクロワイヤ(21)が、コア部材(7)と保護カバー部材(29)との間に配置されていることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、飲料生成装置の内容物を識別するための装置を製造する分野に関する。本発明は、より詳細には、飲料の生成において使用される予め小分けされた混合物または合成物を一般に含むカプセルに組み込まれる識別部品に関する。また、本発明は、この識別部品を作るための工程、ならびに、この工程を実施する器具、および、この工程において作られるカプセルに関する。
ここ数年、飲料生成システムは、一般に、小分けされた飲料を前提とし、所定量の飲料を提供している。このことは、一般に、挽いたコーヒーもしくは凍結乾燥したコーヒー、茶、ホットチョコレート混合物、または粉ミルクなどの所定量の飲料原材料を含むカプセルの使用によって達成されてきた。本明細書において「カプセル」に言及されている場合、カートリッジ、パケット(packet)、またはポッド(pod)などが、同等に使用されてもよいことが理解される。
カプセルは、一般に、該カプセルの使用に適した飲料マシンと共に使用される。このようなマシンには、一般に、水の貯蔵および加熱を行う手段、飲料を生成するために加熱された水をカプセル内に導入する手段、および、消費のために飲料を容器に供給する手段が備わっている。これらのシステムには、従来型の飲料調製の形態よりも優れた利点が多数ある(とりわけ、その使用の容易さ、清潔な動作、ならびに生成される飲料の品質および一様性)。
さらに、一般に読取装置によって、カプセルが挿置される飲料マシン用のカプセルを識別するという目的のために、磁気応答識別子とカプセルとを関連付けることが、欧州特許出願公開第09164589.5号明細書から知られている。この識別子は、カプセル自体の構造に取り付けられてもよいし、または、カプセル自体の構造内に組み込まれてもよい。このような電磁気識別手段は、淹出マシンが、例えば、水の温度、水量、または他の要因などの要因を変更することによって、使用されている特定のカプセルの内容物に対して淹出工程を適合させることを可能にする。これにより、淹出マシンにおいて、多種多様の飲料を含むカプセルを使用することが可能となり、これと同時に、各種類の飲料に対して淹出工程を最適化することが可能となる。
この電磁気識別システムは、特別な構成を有する(一般に、金属コアがガラスシース(glass sheath)によって被覆されている)、厚さが10〜200μmのワイヤ(ここでは「マイクロワイヤ」と呼ばれる)の磁気特性に基づいている。ワイヤは、識別部材に組み込まれるか、または、識別部材に取り付けられ、この識別部材自体は、飲料カプセルに取り付けられるか、または、飲料カプセルに組み込まれる。マイクロワイヤが組み込まれた「識別装置」が備えられた飲料カプセルは、操作者によって、飲料マシン内に挿置される。
飲料マシンには、マイクロワイヤに向けられる交番磁界を発生させるための励磁コイルが備わっている。このマイクロワイヤは、一般に磁界を反映するように、しかし、ワイヤの構造および材料の組成に応じて変動する変化した形態で、磁界に応答する。この変化した磁界は、第2の受信コイルに電圧を発生させ、これが、飲料マシンの内部電子機器によって復号化される。このようにして、飲料マシンは、カプセルに含まれている飲料のタイプを判定し、これに応じて、淹出パラメータを調節する。カプセルには、随意に、複数のこのようなマイクロワイヤが備えられてもよい。これにより、1本のワイヤを用いる場合よりも複雑な信号を受信コイルにおいて生成することが可能になる。これによって、1本のマイクロワイヤを用いる場合よりも多くの様々な種類の飲料を符号化することが可能となる。
上述したような現在のシステムには、いくつかの面で欠点がある。第1に、マイクロワイヤは、直径が約30μmしかないため、極めて脆弱である。このため、マイクロワイヤを破損せずに、また、マイクロワイヤを使用不能にせずに、マイクロワイヤを作ること、および、マイクロワイヤを飲料カプセルに組み込むためにマイクロワイヤを適切な長さに切断することが、困難である。第2に、ワイヤが非常に小さいため、ワイヤを飲料カプセルに実際に組み込むことが、とりわけ、製造速度が高い経済的重要性をもつ工業環境において、同様に困難である。第3に、マイクロワイヤの脆弱な性質は、マイクロワイヤが、カプセルの製作工程により生じる熱応力によって、特に破損されやすいことを意味している。最後に、飲料カプセルに含まれる食品の使用中に(満たされたカプセルの保管中、または、カプセルに含まれた飲料の淹出中などに)、マイクロワイヤを保護する必要もある。
したがって、本発明の目的は、識別装置内に含まれるマイクロワイヤを損傷から保護する形態のものとして、可能な限り経済的に、大量に識別装置を作ることができる手段を提供することである。
本発明の別の目的は、識別装置の取扱い、および、飲料カプセルの作製中における飲料カプセル内への識別装置の挿置を容易にすることであり得る。
本発明のさらなる目的は、識別装置の形成中に発生する熱応力および機械的応力によるマイクロワイヤの破損を減らすための手段を提供することであり得る。
本発明のさらなる目的は、複数のマイクロワイヤが備えられた識別装置を製造するための手段を提供することであり、マイクロワイヤは、識別装置内で、互いに一定の間隔を有し、一定の方向性を有する。
本発明のさらなる目的は、飲料カプセルの使用中に(例えば、保管中または淹出中に)、マイクロワイヤを損傷から保護するための手段を提供することであり得る。
第1の態様によれば、本発明は、請求項1に記載されているような識別装置に関する。この識別装置は、マイクロワイヤまたは複数のマイクロワイヤが、コア部材およびカバー部材の双方によって保護されている点で、好適である。コア部材は、引張応力に対するマイクロワイヤの抗力を増大させ、一方、カバー部材は、該部材の特定の場所にワイヤの位置を保持し、切断、摩耗、および異物との接触からワイヤを保護する。さらに、カバー部材によって少なくとも1本のマイクロワイヤを包むことにより、このようにして形成された識別装置のより容易でより安全な取扱いが可能となる。
1つの特徴によれば、マイクロワイヤまたは複数のマイクロワイヤは、識別装置のコア部材と接触するように配置されてもよい。この構成は、これによりさらに、識別装置の製造工程中にマイクロワイヤが支持される点で、好適である。コア部材と接触するようにマイクロワイヤを配置することによって、これら双方は、連続的な押出工程に付随する張力の大部分がコア部材にかかる状態で、連続的な押出装置を介して縦に並んで(in tandem)引っ張られ得る。さらに、このようにして、少なくとも1本のマイクロワイヤは、カバー部材が配置されていることによって動く可能性がない状態で、コア部材に対して所定の位置に保持される。
別の特徴によれば、識別装置は、縦軸(長手方向)線が備わる概ね細長い形状を有する。より詳細には、識別装置は、中心縦軸線に沿って細長い形状を有し、コア部材、少なくとも1本のマイクロワイヤ、およびカバー部材は、縦軸線に沿って延在する。このことは、縦軸線が備わる概ね細長い形状を有する識別装置が、連続的な押出工程によって作られ得る点で、好適である。このことは、識別装置の迅速かつ安価な製作を容易にする。
さらに別の特徴によれば、識別装置は、コア部材が中心縦軸線の周囲に延在し、該軸線の周囲に少なくとも1本のマイクロワイヤが軸線から半径方向にずれて配置されるように、構造化されている。マイクロワイヤまたは複数のマイクロワイヤが半径方向にずれている(好ましくは、軸線と平行になる)ので、識別装置の断面における、半径方向の対称性が得られる。このことは、識別装置の製造を容易にする。これは、対称的な目的物の製造のために設計されるツールが、一般に、非対称的な目的物の製造のためのものよりも安価なためである。
さらに別の特徴によれば、識別装置のコア部材は、少なくとも1つの耐牽引部品(traction−resistant element)を含む。このことには、識別装置の引張り強さを増大させ、これにより、識別装置が、より耐久性があり、破損に対してより耐性のあるものとなるという利点がある。さらに、このことは、識別装置が押出工程中に著しく伸長せず、一様性が改善され、無駄が減少する点で、好適である。
さらに別の特徴によれば、コア部材には、細糸の束の非金属の細糸、撚糸、ワイヤ、組紐、紐、またはリボンである少なくとも1つの耐牽引部品が備えられる。このことは、これらが、一般に入手可能であり、一般に安価な材料であり、その非金属の組成が、マイクロワイヤの動作に干渉しない点で、好適である。
さらに別の特徴によれば、コア部材は、耐牽引性の部品または複数の部品上に押し出され、複合構造を形成する高分子層を含む。とりわけ細糸が存在する実施形態では、高分子層は、識別装置の細糸および他の部品と共に、識別装置の強度を増加させるように機能する。このことは、高分子を、識別装置の厚さおよび強度を増加させるために使用することができる点で、好適である。
さらに別の特徴によれば、高分子層を含む保護カバー部材は、コア部材および該コア部材に隣接する少なくとも1本のマイクロワイヤ上に押し出される。このことは、高分子層を含む保護カバー部材が、マイクロワイヤまたは複数のマイクロワイヤのための保護パッケージを形成する点で、好適である。このように、マイクロワイヤまたは複数のマイクロワイヤは、保護カバー部材によって保護され、コア部材の強度の恩恵を受ける。
さらに別の特徴によれば、コア部材および/または保護カバー部材の高分子層は、熱可塑性高分子であり、好ましくは、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、またはこれらの任意の組合せの中から選択される。このことは、これらの材料が、産業界では周知であり、適切な物理的特性を有し、食品等級(food grade)であり、本発明に採用されている製作工程に適合し、また、それなりに安価である点で、好適である。
さらに別の特徴によれば、識別装置には、保護カバー部材とコア部材との間に、互いに間隔を空けて配置される複数のマイクロワイヤが備えられる。このことは、複数の識別ワイヤを使用することによって、より多くの種類のコードを使用することができる点で、好適である。これにより、飲料マシンの識別システムは、より多くの種類の飲料を識別することが可能となる。
第2の態様によれば、さらに本発明は、請求項10に規定されているように、識別部材などの連続的な構造体を製造する方法に関する。この識別部材は、後に、飲料カプセルのための電磁的に応答する識別装置を製作するために使用されてもよい。この方法では、最初に、少なくとも1本の磁気応答性のマイクロワイヤが配置されたコア部材が準備される。これらの周囲に、カバー部材が、識別部材のコア部品およびマイクロワイヤを包むように押し出される。このことには、経済的で耐久性のあるパッケージ内に識別部材が作られるという利点がある。
1つの特徴によれば、コア部材を準備するステップは、より詳細には、
細糸を供給するサブステップと、
細糸の周囲に高分子層を押し出すサブステップと
を含む。
別の特徴によれば、コア部材は、縦軸線に沿って細長い形状を有し、これにより、縦軸線を有する連続的な構造体(例えば、識別部材)が実現される。このことは、これによって、押出(このような工程は、その特性により、細長い目的物を作る)による構造体の連続的な作製を容易にする点で、好適である。
さらに別の特徴によれば、連続的な構造体(例えば、識別部材)を製造する方法は、横方向に配置され、かつ、互いに離間されている複数の切断面に沿って構造体を切断することを含む。これにより、結果として、それぞれが、基本的に、連続的な構造体をより短くしたものである複数の識別装置(例えば、タグ)が得られる。このことは、構成部品を、その後、飲料カプセルなどの他の目的物の製造において使用することができる点で、好適である。
さらに別の特徴によれば、連続的な構造体(例えば、識別部材)を製造するために使用される方法は、2つの連続する切断面間の距離が、すべての連続する切断面に関して同じとなるように、互いに離間されている横平面に沿って構造体を切断することを含む。したがって、このようにして作られたタグの長さは、同一である。このことは、識別装置の寸法に関する不一致を補償する必要がないため、タグを使用するすべての目的物を、より容易に製造し、組み立てることができる点で、好適である。さらに、このことは、タグの寸法が均一なことから、機械的な取扱いおよび製造の手段を使用することができる点で、好適である。これにより、結果として、時間およびコストが節約される。
さらに別の特徴によれば、連続的な構造体(例えば、識別部材)を製作する方法は、少なくとも2本のマイクロワイヤを互いに間隔を空けてコア部材と隣接するように配置することを含む。このことは、マイクロワイヤ間の間隔を最大化することにより、マイクロワイヤが互いに干渉する可能性が低減される点で、好適である。
さらに別の特徴によれば、連続的な構造体(例えば、識別部材)を製作する方法は、マイクロワイヤが直径方向において互いに対向するように、マイクロワイヤを配置することを含む。例えば、2本のマイクロワイヤが使用される場合、2本のマイクロワイヤは、識別部材のコア部材を中心とした180°の回転量によって分離され、3本のマイクロワイヤが使用される場合、3本のマイクロワイヤは、120°の回転量によって互いに分離され、以下同様である。このことは、これにより、マイクロワイヤの数量を考慮しながらも、可能な限り互いに最も遠く離れた距離に該マイクロワイヤを配置することによって、干渉が低減される点で、好適である。
さらに別の特徴によれば、連続的な構造体(例えば、識別部材)を製造する方法は、コア部材に対してマイクロワイヤを配置する前に、潤滑膜がマイクロワイヤ上に付着するように潤滑物質をマイクロワイヤに添加するステップをさらに含む。このことは、押出中および押出後の、コア部材およびカバー部材に対するマイクロワイヤの動作を円滑にする。これにより、マイクロワイヤは、該マイクロワイヤの温度、および、該マイクロワイヤを囲む材料の温度に応じて、膨張および収縮することが可能となる。このような自由な膨張および収縮により、製作工程中のマイクロワイヤの歪みが軽減され、この結果、歪みおよび破損のより少ないマイクロワイヤが得られる。これにより、飲料マシンが、より高い精度および一貫性をもってマイクロワイヤを読み取ることが可能となる。
さらに別の特徴によれば、マイクロワイヤに添加される潤滑物質は、油ベースの物質、グリースベースの物質、またはシリコーンベースの物質であり、好ましくは、食品等級である。この選択肢は、これらの材料が、飲料調製技術では周知であり、一般に清潔で、安価であり、食品処理作業に際して使用するのが容易であるという特性を有する点で、好適である。
第3の態様によれば、さらに本発明は、請求項13に規定されているように、識別部材などの連続的な構造体を作るための器具に関する。本発明のこの態様は、これが、簡単に上記したように、本発明の根幹をなす識別部材の作製に適している点で、好適である。
1つの特徴によれば、本器具には、連続的な構造体(例えば、識別部材)を所定の長さを有する複数の部分(例えばタグ)に切断するための手段がさらに備えられる。例えば、この長さは、連続的な構造体から得られるすべての部分に関して均一であってもよい。このことは、本器具よって得られる断片が、その均一な寸法により、自動生産ライン(飲料カプセルを製造するものなど)での使用により適している点で、好適である。このように、器具によって作られた識別部材の組込みが、本発明のこの態様によって容易となる。
さらに別の特徴によれば、本器具には、コア部材に対してマイクロワイヤを配置する前に、潤滑剤の膜がマイクロワイヤ上にできるように潤滑物質をマイクロワイヤに添加するための手段がさらに備えられる。例えば、添加は、マイクロワイヤを潤滑剤に浸漬すること、潤滑剤をマイクロワイヤ上に噴霧すること、または、それ自体が潤滑物質によって被覆されたローラまたはプーリもしくは複数のプーリにマイクロワイヤを通過させ、これにより、接触により潤滑物質をマイクロワイヤに移動させることによって、達成されてもよい。このことは、潤滑剤の浪費または無駄を可能な限り最小限に抑えつつも、潤滑剤をマイクロワイヤに添加するという有益な効果を達成することができる点で、好適である。
さらに、本発明は、請求項14に係る飲料カプセルに関する。このような飲料カプセルは、該飲料カプセルの製作および飲料マシンへの該飲料カプセルの実装が、より容易であり、比較的費用のかからないものである点で、既存の飲料カプセルの設計にとって好適である。複数のマイクロワイヤを備える識別装置が備えられた飲料カプセは、既存の飲料カプセルよりも多くの種類の可能な飲料コードを提供するというさらなる利点を有する。
コア部材の押出を可能にする第1の押出器具の断面図である。 マイクロワイヤの潤滑化および挿入ならびにカバー部材の押出を可能にする第2の押出器具の断面図である。 マイクロワイヤの潤滑化および挿入を行う代替的な手段を含む代替的な第2の押出器具の断面図である。 連続的な構造体の、不等角投影法による切欠図である。 第1の押出器具によって作られたコア部材の断面図である。 第2の押出器具によって作られた識別装置の断面図である。 飲料カプセルの部分分解断面図である。
本発明は、非限定的な例として挙げられた好ましい実施形態に関する以下の説明からより良く理解され、また、本発明は、それぞれが第1の押出ステップ、第2の押出ステップ、第2の押出ステップの代替的な形態、識別部材の切欠図、および完成した飲料カプセルをそれぞれ示している添付の図1〜図5を参照しながら説明される。
本発明は、図1に描かれている第1の押出ステップを含む。このステップの核心は、第1の押出ツール1である。第1の押出ツール1には、ヘッダ8が設けられており、ヘッダ8内には、溶融プラスチック2が注入される。このプラスチックは、想定される工程および用途に適した任意の組成のものであってもよく、好ましい実施形態では、ポリプロピレンプラスチックが採用される。ヘッダ8は、第1の押出ツール1の縦軸線9の周囲に半径方向に配置された環状ランナ3(例えば、縦長円錐形状の)と連通している。あるいは、環状ランナは、すべてが軸線9の周囲に半径方向に配置される複数のランナによって置き換えられてもよい。さらに第1の押出ツール1には、開口22によってツールの外部と連通しているチャネル6が設けられており、チャネル6を介して、細糸5は案内される。例えば、細糸は、ガラス繊維またはナイロンから作製される。
押出工程の第1の部分の間、細糸5は、張力10により、第1の押出ツール1を通って方向25に向かって引っ張られる。張力10は、電動プーリまたは電動ドラムのような手段によって生成されてもよい。細糸5が、第1の押出ツール1を通って引っ張られている最中に、圧力11が、溶融プラスチック2に加えられ、この結果、溶融プラスチック2は、ヘッダ8からランナ3に流れ、ノズル4から外へ流れ出る。粘性を伴って自由に流れるプラスチックの流れ13は、接触点12において、細糸5と合流し、この結果、このプラスチックの流れ13は、細糸5と溶融プラスチック13との間の摩擦力によって、押出ツール1から引っ張られる。細糸5およびプラスチックの流れ13が、細糸5の運動によって、第1の押出ツール1からさらに引っ張られると、プラスチックの流れ13は、細糸5を包み込み、固化した高分子層31を形成する。この結果、この集合体は、コア部材7の形態をとるようになる。コア部材7の断面が、図5に描かれている。この図5は、細糸5および固化した高分子層31を示している。コア部材7は、冷却後、好ましくはドラムに巻き付けることによって、保管することが可能である。このようにして、コア部材は、第2の押出ステップにおいて使用されることになるまで、保管される。
第2の押出ツール14に入れられる前に、マイクロワイヤ21は、潤滑ローラ(lubrication roller)41を通過する。潤滑ローラ41は、マイクロワイヤ21のそれぞれが、その表面の全体にわたって潤滑ローラ41と接触するように、形作られている。潤滑ローラは、潤滑ローラ41の表面に向けて潤滑流体43の噴霧を放出するノズル42と連動して作動する。このようにして、潤滑流体43の薄膜が、マイクロワイヤ21の表面に対して均一に添加される。その後、マイクロワイヤ21は、第2の押出ツール14に向かって移動される。
同時に、コア部材7が、保管具(storage)から引っ張り出されて、第2の押出ツール14内に向けて、さらに、第2の押出ツール14を通って引っ張られる。この様子は、図2に描かれている。コア部材7は、第2の押出ツール14を貫通しているチャネル27と連通している開口22に向けて引っ張られる。第1の押出ツール1と同様に、第2の押出ツール14には、ヘッダ17が設けられており、ヘッダ17内には、溶融プラスチック15が圧力16下で加えられる。ヘッダ17は、縦軸線24の周囲に半径方向に配置された環状ランナ18(例えば、縦長円錐形状の)と連通している。あるいは、環状ランナは、すべてが軸線24の周囲に半径方向に配置される複数のランナによって置き換えられてもよい。適切な化学的特性および物理的特性を有する任意の材料が、第2の押出ツール14において使用されてもよい。本発明の好ましい実施形態では、ポリプロピレンが採用される。
押出工程の第2の部分の間、2本のマイクロワイヤ21は、開口26を通ってチャネル27内に向けて引っ張られる。開口26の形状は、第2の押出ツール14内に送られている最中のマイクロワイヤ21の破損を最小限に抑えるように構成されている。マイクロワイヤ21は、ガラスシースによって囲まれた金属コアから構成されており、直径約30μmである。マイクロワイヤ21は、磁界にさらされた場合に検出手段によって捉えることができるような仕方で応答するという意味で、磁気応答性である。本発明の好ましい実施形態では、2本のマイクロワイヤ21が使用されるが、随意に、1本のマイクロワイヤ、または、2本より多くのマイクロワイヤが採用されてもよい。溶融プラスチック15は、ランナ18を通って押し出され、第2の押出ツール14のノズル19から出て行く。同時に、マイクロワイヤ21が、開口26およびチャネル27によって、コア部材7の表面に押し付けられる。マイクロワイヤ21は、可能な限り長い距離にわたって、支持するコア部材7と接触した状態にしておかれる。これにより、マイクロワイヤ21にかかる圧力が最小限に抑えられ、破損が少なくなる。マイクロワイヤ21およびコア部材7が、ツールを通って引っ張られているとき、ノズル19から流れ出るプラスチックの流れ20は、接触点23におけるコア部材7とプラスチックの流れ20との間の摩擦の結果として、押出ツール14から引っ張り出される。全体的な結果として、マイクロワイヤ21が、コア部材7とプラスチックの流れ20との間に包み込まれながら、コア部材7が、プラスチックの流れ20によって完全に包まれる。張力10により、コア部材7およびマイクロワイヤ21が、第2の押出ツール14から外に引っ張り出されると、プラスチックの流れ20は、冷えて固化し、カバー部材29となる。コア部材の固化には、任意の距離、好ましくは、約1.2mmの距離だけ互いに離してマイクロワイヤを固定するというさらなる効果がある。接触点23とノズル19との間に縦方向の間隔があるおかげで、カバー部材は、ワイヤにかかる圧力を最小限に抑えつつ、コアおよびマイクロワイヤ上に配置される。
図3は、第2の押出ツール14の代替的な設計を描いている。ここでは、マイクロワイヤ21は、好ましい実施形態の場合のように開口22ではなくチャネル27内に配置された接触点28において、コア部材7と合流する。これにより、マイクロワイヤ21が第2の押出ツール14の開口26に進入する角度が小さくなり、これと同時に、マイクロワイヤ21がチャネル27内でコア部材7と接触する長さが短くなる。このように角度を小さくすることによって、押出工程中にマイクロワイヤ21にかかる曲げ応力を低減することが可能になる。さらに、図3は、潤滑流体43をマイクロワイヤ21に添加する代替的な手段を描いている。代替的な手段では、潤滑流体43は、ノズル44によってマイクロワイヤ21上に直接噴霧される。
こうして、押出によって、識別部材、すなわち、識別部材30が形成される。図6に詳細が描かれている図2の断面B−Bは、コア部材7(細糸5および固化した高分子層31を含む)、マイクロワイヤ21、およびカバー部材29を含む識別部材30の一般的な断面を示している。図4は、図6に描かれているのと実質的に同じ構成部品を有する識別部材30の切欠図を描いている。
識別部材30は、十分に冷却された後、例えば回転ブレードまたは切断ブレード(chopping blade)によって、個々の断片に切断されてもよい。このようにして、識別部材30は、個々の構成部品として形成され、ここでは、図7に描かれているような識別装置32に組み込まれる。タグ32は、均一なサイズおよび形状を有しており、このため、自動化手段によるその取扱い、および、他の製造品におけるその使用が容易になっている。カバー部材29、コア部材7、および細糸5を含むタグ32の構造によって、取扱い中および使用中の損傷(衝撃または温水との接触による損傷など)から、識別装置32に組み込まれたマイクロワイヤ21は保護されている。
図7は、本発明を組み込んだ飲料カプセル34を描いている。飲料カプセル34は、上半部38および下半部39から構成されており、上半部38および下半部39は、それぞれ、近似的にボウルの形状をしており、シーム40に沿って合体させると、近似的に凸ディスク(convex disc)の形状をしたカプセルを形成する。カプセルには、カプセルの内部容積部を飲料隔室45と環状間隙46とに分割するように機能するチャンファ(chamfer)46が、さらに備えられている。カプセルには、リップ35がさらに備えられており、リップ35は、飲料マシン内にカプセルを適切に配置するのを助ける。その製作を容易にするために、カプセルは、随意に、回転軸線36に関して対称的であってもよい。また、カプセルには、カプセル34の上半部38に成形される受容部33が備えられてもよい。識別装置32は、受容部33内に挿置される。受容部33は、所定の位置に識別装置32を保持し、構造的に支持することに加えて、温水、飲料、および蒸気と接触する物理的な遮断バリアを備えることにより、淹出工程中に、加熱された水および飲料から識別装置32を保護する。好ましい実施形態では、識別装置32は、受容部33内に圧入される。しかしながら、識別装置32は、随意に、栓の嵌め込み接着(glued−in plug)などの他の手段によって所定の位置に保持されてもよい。識別装置32は、交互に、飲料原材料37中に直接挿置されてもよい。この場合、飲料原材料37は、適切な位置に識別装置32を保持するために、識別装置32の周囲にぎっしり詰められる。カプセルは、飲料濃縮物37によって満たされているが、ここでは、明瞭にするために、一部のみが満たされているように描かれている。飲料原材料37は、しっかりと包装され、飲料隔室45を完全に満たし、これにより、受容部33および該受容部33に含まれた識別装置32を補足的に構造的に支持することが好ましい。環状間隙46は、カプセルの封止を容易にするために、空のままにしておくことが好ましい。使用の際、消費者は、適切な飲料マシン内にカプセル34を配置し、淹出サイクルを開始させる。これにより、識別装置32が、飲料マシンによって読み取られ、飲料が、通常の方法に従って淹出される。
言うまでもなく、本発明は、上述され、添付図面に示された実施形態に限定されるわけではない。修正、特に、様々な部品の構成に関する修正、または、技術的均等物の置き換えによる修正が、これにより本発明の保護の範囲を逸脱しない限り、依然として可能である。したがって、本開示の範囲は、限定することではなく、例示することを意図しており、本発明の範囲は、少なくとも部分的に本開示に由来するすべての請求項によって規定される。

Claims (14)

  1. 外部の磁界への応答に適した少なくとも1本の磁気応答性のマイクロワイヤ(21)を備える識別装置において、前記識別装置が、保護カバー部材(29)によって囲まれたコア部材(7)を含み、前記少なくとも1本のマイクロワイヤ(21)が、前記コア部材(7)と前記保護カバー部材(29)との間に配置されていることを特徴とする識別装置。
  2. 前記少なくとも1本のマイクロワイヤ(21)が、前記コア部材(7)と接触していることを特徴とする、請求項1に記載の識別装置。
  3. 前記識別装置が、中心縦軸線(9)に沿って細長い形状を有し、前記コア部材(7)、前記少なくとも1本のマイクロワイヤ(21)、および前記保護カバー部材(29)が、前記中心縦軸線(9)に沿って延在していることを特徴とする、請求項1または2に記載の識別装置。
  4. 前記コア部材(7)が、前記中心縦軸線(9)の周囲に延在しており、前記中心縦軸線(9)の周囲に、前記少なくとも1本のマイクロワイヤ(21)が、前記中心縦軸線から半径方向にずれて配置されていることを特徴とする、請求項3に記載の識別装置。
  5. 前記コア部材が、少なくとも1つの耐牽引部品(5)を含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の識別装置。
  6. 前記少なくとも1つの耐牽引部品(5)が、非金属の細糸、細糸の束、撚糸、ワイヤ、紐、組紐、またはリボンであることを特徴とする、請求項5に記載の識別装置。
  7. 前記コア部材(7)が、前記少なくとも1つの耐牽引部品(5)上に押し出された高分子層(31)を含むことを特徴とする、請求項5または6に記載の識別装置。
  8. 前記高分子層が、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、またはこれらの任意の組合せの中から選択されることを特徴とする、請求項7に記載の識別装置。
  9. 複数の前記マイクロワイヤ(21)が、前記保護カバー部材(29)と前記コア部材(7)との間に、互いに間隔を空けて配置されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の識別装置。
  10. 連続的な構造体(30)を製造する方法であって、
    (a)コア部材(7)を準備するステップと、
    (b)前記コア部材(7)に対して少なくとも1本の磁気応答性のマイクロワイヤ(21)を配置するステップであって、前記少なくとも1本の磁気応答性のマイクロワイヤ(21)が、外部の磁界への応答に適している、ステップと、
    (c)識別部材(30)を形成するために、支持する前記コア部材(7)、および前記少なくとも1本の磁気応答性のマイクロワイヤ(21)の双方の周囲にカバー部材(29)を押し出すステップであって、前記少なくとも1本の磁気応答性のマイクロワイヤ(21)が、周囲を取り囲む前記カバー部材(29)によって保護される、ステップと
    を含む方法。
  11. 前記コア部材(7)が、縦軸線(9)に沿って細長い形状を有することを特徴とする、請求項10に記載の方法。
  12. 複数の識別装置(32)を構成するために、互いに離間された複数の横切断面に沿って前記識別部材(30)を切断するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項11に記載の方法。
  13. 識別部材(30)を作るための器具であって、
    (a)コア部材(7)を押し出すための第1の手段と、
    (b)前記コア部材(7)に対して少なくとも1本のマイクロワイヤ(21)を配置するための第2の手段と、
    (c)前記コア部材(7)、および前記少なくとも1本のマイクロワイヤ(21)の周囲にカバー部材(29)を押し出すための第3の手段と
    を備える器具。
  14. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の識別装置を含むカプセル(34)。
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