JP2015010943A - 呈色測定装置および呈色測定プログラム - Google Patents

呈色測定装置および呈色測定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】コストを抑えつつ、呈色試薬に投与された検体の状態を確実に読取り、正確に測定することができる呈色測定装置および呈色測定プログラムを提供する。
【解決手段】呈色測定装置10は、コンピュータと接続された装置本体11に、カード型試薬100をトレイ部11aにセットし、装置本体11に収納することで、カード型試薬100の呈色反応の分析を行うものである。装置本体11には、基材に付与された二次元バーコードと呈色試薬が発色した呈色反応とを含む範囲を同時に撮影して、二次元バーコードが示す測定情報に基づいて、呈色試薬の呈色反応に応じた測定値を算出するための撮像画像データとして出力するエリアセンサカメラ114を備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、呈色試薬に投与された検体の状態を自動的に測定する呈色測定装置および呈色測定プログラムに関するものである。
呈色試薬に検体を投与して、呈色試薬の反応(以下、呈色反応と称す。)を測定する装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載の分析装置には、試験片の反応領域とコード領域とを同時に撮像する際に、明度に差がある試験片の反応領域とコード領域とを同一の条件で撮像した場合では、コード領域に表れたビットパターンを適正に読み取ることができないということが課題として記載されている。
そして、特許文献1に記載の分析装置には、反応領域とコード領域とを含む分析領域の画像を、コード読み取り用画像データとして取得するときは第1の撮影条件で撮影し、被検物質検出用画像データとして取得するときは第1の撮影条件とは異なる第2の撮影条件で撮影することで、コード領域に表示された情報の不読や誤読を回避することができると共に、反応領域における呈色状態を高い信頼性をもって分析できるということが記載されている。
特開2012−225864号公報
しかし、特許文献1に記載の分析装置では、第1の撮影条件で光学的読取情報を撮影した画像と第2の撮影条件で撮影した呈色反応の画像との2つの画像ファイルが生成され、取り扱うことになるため、保存して、後で再度撮影内容を確認するための管理が煩雑である。従って、一回の撮影により、光学的読取情報と呈色反応とを同時に写して1つの画像ファイルとすることができれば管理が容易である。
そこで本発明は、光学的読取情報と呈色反応とを同時に撮影しても、確実に読取り、正確に測定することができる呈色測定装置および呈色測定プログラムを提供することを目的とする。
本発明は、基材に担持された呈色試薬に、検体が投与されて反応した呈色(以下、呈色反応と称す。)を分析する呈色測定装置において、前記呈色試薬の呈色反応に関する測定情報を示す光学的読取情報であり、前記基材に付与された光学的読取情報と前記呈色試薬が発色した呈色反応とを含む範囲を、同時に撮影してカラー画像の撮像画像データとして出力するエリアセンサカメラと、前記呈色試薬の光学的読取情報と呈色反応とを含む範囲を、3原色光を混色した白色光により照光する照明部と、前記エリアセンサカメラからの撮像画像データに基づいて、前記光学的読取情報が撮影された領域のRGBデータを読み込むと共に、前記呈色反応が撮影された領域のRGBデータを読み込み、このRGBデータに呈色反応を抽出するためのフィルタ演算を行う画像処理部と、前記画像処理部が読み込んだ光学的読取情報が示す測定情報に基づいて、フィルタ演算が行われたRGBデータが示す前記呈色反応に応じた測定値を算出して出力する測定値演算部とを備えたことを特徴とする呈色測定装置である。
本発明に係る呈色測定装置によれば、エリアセンサカメラにより光学的読取情報と呈色試薬が発色した呈色反応とを同時に撮影するため、エリアセンサカメラを1台だけ設ければよい。画像処理部は、光学的読取情報が撮影された領域のRGBデータを読み込み、また、呈色反応が撮影された領域のRGBデータを読み込み、このRGBデータに呈色反応を抽出するためのフィルタ演算を行う。そして、測定値演算部は、画像処理部が読み込んだ光学的読取情報が示す測定情報に基づいて、フィルタ演算が行われたRGBデータが示す呈色反応に応じた測定値を算出して出力する。従って、光学的読取情報が白色光によるRGBデータに基づいて読み込まれ、呈色反応は、呈色反応を抽出するためのフィルタ演算がRGBデータに対して行われるため、1回の撮影でも光学的読取情報と呈色反応とを正確に読み取ることができる。
前記画像処理部によるフィルタ演算は、呈色反応での発色に吸収される波長範囲に応じて、RGBのそれぞれに重み付けした係数を、RGBデータに乗算するのが望ましい。フィルタ演算が重み付け係数をRGBデータに乗算するだけなので、簡単な処理で呈色反応を正確に読み取ることができる。
前記エリアセンサカメラの撮影レンズの周囲に、円形状に光源を配置した照明部が設けられていると、基材の凹凸による影の影響を排除することができる。
呈色試薬の呈色反応が始まる初期時間を計測して、経過後に前記画像処理部に撮影の指示を出力すると共に、撮影後の間隔時間ごとに前記画像処理部に撮影の指示を出力する時間計測部が設けられているのが望ましい。
時間計測部が呈色反応に始まる初期時間や、呈色反応の進行を確認するための間隔時間を計測するため、初期時間や間隔時間の測定を手動で行うことが不要となり、自動的に呈色反応が測定できる。
前記画像処理部は、前記撮像画像データに撮影された前記基材の色基準となる基準パターンの色を示すRGBデータと、光学的読取情報から得られた該基準パターンのRGBデータを示すRGB情報とから、前記エリアセンサカメラによる撮影環境を判定するのが望ましい。画像処理部が基準パターンの色を示すRGBデータと、光学的読取情報のRGB情報とから撮影環境を判定するので、誤って呈色反応に応じた測定値を算出することを防止することができる。
前記エリアセンサカメラが撮影した撮像画像データであって、前記基材の表面に記入された手書き情報が含まれた撮像画像データを、記憶部に格納すると共に、前記記憶部から読み出して表示部に表示する表示制御手段を備えるのが望ましい。基材に手書き情報が記入されていても、撮像画像データとして記憶部に格納され、表示部に表示する表示制御手段を備えているので、いつでも撮像画像データを読み出して、手書き情報を確認することができる。
本発明に係る呈色測定装置は、コンピュータを、基材に担持された呈色試薬に、投与された検体の呈色反応を分析する呈色測定装置として動作させるための呈色測定プログラムにおいて、前記コンピュータを、前記呈色試薬の呈色反応に関する測定情報を示す光学的読取情報であり、前記基材に付与された光学的読取情報と前記呈色試薬が発色した呈色反応とを含む範囲を、原色光を混色した白色光により照光して同時に撮影し、撮像画像データとして出力するエリアセンサカメラからのカラー画像の撮像画像データに基づいて、前記光学的読取情報が撮影された領域のRGBデータを読み込むと共に、前記呈色反応が撮影された領域のRGBデータを読み込み、このRGBデータに呈色反応を抽出するためのフィルタ演算を行う画像処理部、前記画像処理部が読み込んだ光学的読取情報が示す測定情報に基づいて、フィルタ演算が行われたRGBデータが示す前記呈色反応に応じた測定値を算出して出力する測定値演算部として機能させることを特徴とする呈色測定プログラムにより実現することができる。
本発明は、光学的読取情報を読み取るスキャナと、呈色試薬が発色した呈色反応を分析する分析部との2台を設ける必要がなく、光学的読取情報が白色光によるRGBデータに基づいて読み込まれ、呈色反応を抽出するためのフィルタ演算がRGBデータに対して行われるため、光学的読取情報と呈色反応とを同時に撮影しても、確実に読取り、正確に測定することができる。
本実施の形態に係る呈色測定装置の全体の構成を示す図である。 図1に示す呈色測定装置が分析するカード型試薬を示す平面図である。 図2に示すカード型試薬の二次元バーコードに記録された測定情報のフォーマット図である。 図1に示す呈色測定装置の構成を説明するためのブロック図である。 図1に示す呈色測定装置に内蔵されたエリアセンサカメラを説明するための図である。 図1に示す呈色測定装置のコンピュータの表示部に表示制御部により表示された設定画面の一例の図である。 図1に示す呈色測定装置のコンピュータの表示部に表示制御部により表示された操作画面の一例の図であり、(A)は測定前の状態の操作画面の図、(B)は測定後の状態の操作画面の図である。 図1に示す呈色測定装置のコンピュータの動作を説明するためのフローチャートである。 図2に示すカード型試薬の二次元バーコードに記録された測定情報の一例の図であり、(A)は測定情報全体とロット情報を説明するための図、(B)は濃度情報および吸光度情報を説明するための表である。 (A)は吸光度情報と濃度情報との関係を説明するためのグラフ、(B)は吸光度情報と濃度情報との関係を一次関数で表した図である。 撮像画像データの読み出しを説明するための図であり、(A)は測定フォルダ参照のための操作画面の一例を示す図、(B)は測定フォルダを開く参照画面の一例を示す図、(C)は撮像画像データを開く参照画面の一例を示す図である。 撮像画像データが表示された操作画面の一例を示す図である。
本発明の実施の形態に係る呈色測定装置を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、呈色測定装置10は、血栓症の判定に用いられるカード型試薬100に検体である血液を投入して、呈色試薬の呈色反応を分析して、Dダイマー濃度を測定するものである。呈色測定装置10は、カード型試薬100が収納される装置本体11と、装置本体11を制御するコンピュータ12とを備えている。
カード型試薬100は、図2に示すように、略矩形状の基材101に呈色試薬が担持されている。
基材101には、血液を投与するための投与部102と、投与された血液による呈色試薬の呈色反応を外部から観察するための測定部103とが形成されている。また、基材101には、呈色試薬の呈色反応に関する測定情報を示す光学的読取情報が、印刷されている。本実施の形態では、呈色反応に関する測定情報として、Dダイマー濃度を算出するための検量線情報が、二次元バーコードQにより記録されている。光学的読取情報はレーザーマーカーによる印刷が、ムラや滲みが発生しないため望ましい。
更に、基材101には、呈色反応を正確に撮影するために、色基準となる白パターン104と黒パターン105とが、色確認用の基準パターンとして印刷されている。
また、基材101に、文字や記号を手書きできる領域Sが設けられている。本実施の形態では、「患者名」、「年齢」、「MEMO」などの項目が予め印刷されており、医師や看護師が、それぞれの項目に手書きにより記入できるようになっている。
ここで、二次元バーコードQによる測定情報を図3に基づいて説明する。
二次元バーコードQには、ロット情報と、検量線情報として濃度情報A〜Fおよび吸光度情報A〜Fと、白パターンRGB情報と、黒パターンRGB情報とが記録されている。
ロット情報は、カード型試薬100の製造ロット番号を示す情報である。吸光度情報A〜Fは、吸光度を区分するための情報である。濃度情報A〜Fは、吸光度情報A〜Fに対応する濃度を示す情報である。白パターンRGB情報と黒パターンRGB情報とは、撮像画像データの撮影環境を判定するための基準パターン(白パターン104および黒パターン105)の色を示すRGBデータである。白パターンRGB情報と黒パターンRGB情報とは、カード型試薬100を製造する際に、白パターン104および黒パターン105の色を測定して、この色のRGBデータを二次元バーコードQに含めたものである。
図1に示すように、装置本体11は、前面が円弧面に形成され、カード型試薬100がセットされて収納されるトレイ部11aが、出し入れ自在に設けられている。
図4に示すように、装置本体11には、収納センサ113と、エリアセンサカメラ114と、照明部115と、入出力制御部116と、インタフェース部117とが格納されている。
収納センサ113は、装置本体11にトレイ部11aが収納されたことを検出して、入出力制御部116へ通知するものである。
図5に示すように、エリアセンサカメラ114は、装置本体11に収納されたトレイ部11aの上方に配置され、トレイ部11aに配置されたカード型試薬100の上面を撮影して、RGBデータから構成されたカラー画像である撮像画像データを入出力制御部116へ出力する。カラー画像である撮像画像データを構成するRGBデータは、赤色(Rデータ)、緑色(Gデータ)、青色(Bデータ)の各色が8ビットの階調で表現されたデータである。RGBデータはピクセルごとに設けられている。
照明部115は、エリアセンサカメラ114の撮影レンズの周囲に、LEDが撮影レンズの外周に沿って円形状に配置された円環状光源である。
照明部115は、赤色光、緑色光、青色光をそれぞれ発光するチップを封止したLEDで、3色光を混色することで白色光とした白色LEDを使用している。
本実施の形態の白色LEDは、ピーク波長が630nmの赤色光と、520nmの緑色光と、465nmの青色光とによるものである。
図4に示す入出力制御部116は、エリアセンサカメラ114からの撮像画像データや収納センサからの収納状態データをコンピュータ12へインタフェース部117を介して送信する。
インタフェース部117は、入出力制御部116とコンピュータ12との通信を行うためのコネクタが設けられている。本実施の形態では、コンピュータ12とUSBによる通信を行なっているため通信用USBコネクタを備えており、通信用のUSBとは別に給電用USBコネクタも設けられている。
コンピュータ12では、呈色測定プログラムを動作させることで、呈色測定装置10の一部として機能している。コンピュータ12は、ノート型やデスクトップ型とすることができる。
コンピュータ12は、呈色測定装置10の一部として、図4に示すように、インタフェース部121と、表示部122と、操作部123と、表示制御部124と、画像処理部125と、測定値演算部126と、時間計測部127と、設定部128と、記憶部129とを備えている。
インタフェース部121は、装置本体11と通信する機能を備えている。本実施の形態では、装置本体11に合わせてUSBとしている。
表示部122は、エリアセンサカメラ114からの撮像画像データや測定値、操作ボタンが表示されるモニタである。表示部122は、LCDや有機ELディスプレイ、CRTなどとすることができる。操作部123は、測定を指示する入力手段である。操作部123は、キーボードやマウス、タッチパッド、タッチパネルなどとすることができる。
表示制御部124は、検査者が操作に必要な表示を表示部122に行ったり、検査者が操作部123を操作して操作ボタンを押下したときに、その押下を各部へ通知したりする機能を備えている。また、表示制御部124は、記憶部129に格納された撮像画像データを読み出し、表示部122に表示する機能を備えている。
画像処理部125は、エリアセンサカメラ114に撮影の指示を出力して得られたエリアセンサカメラ114からのカード型試薬100の撮像画像データに基づいて、二次元バーコードQが撮影された領域を読み込むと共に、呈色反応を示すT(テスト)ラインが撮影された領域を読み込む。このとき、画像処理部125は、T(テスト)ラインが撮影された領域のRGBデータに対して、呈色反応を抽出するためのフィルタ演算を行う。また、画像処理部125は、測定情報に含まれた色補正データから撮像画像データの色補正を行う。
測定値演算部126は、画像処理部125が読み込んだ二次元バーコードQが示す測定情報に基づいて、測定部103により示された呈色反応に応じた測定値を算出して出力する。
時間計測部127は、トレイ部11aが装置本体11に収納されてから一定時間後に、測定を指示した後に、所定時間後に、定期的に測定を指示する。
設定部128は、表示部122に表示した設定画面により各種の設定をする機能を備えている。
記憶部129は、各種の設定や測定された各種のデータが格納される。記憶部129は、ハードディスクドライブとしたり、フラッシュメモリとしたりすることができる。
以上のように構成された本発明の実施の形態に係る呈色測定装置10の動作および使用状態について図面に基づいて説明する。
まず、検査者は、設定部128による設定を行う。図6に示す設定画面W1では、測定パラメータと、吸光度算出用パラメータとが設定できるよう、入力欄が表示されている。また、入力欄に設定された値を記憶部129に格納するための「設定」ボタンBXが表示されている。
測定パラメータは、タイマー測定時測定間隔と、タイマー測定開始時間とが設定できる。本実施の形態では、タイマー測定時測定間隔を60秒ごと、タイマー測定開始時間(初期時間)が10分に設定されている。
また、吸光度算出用パラメータは、吸光度係数として、緑色、赤色、青色の各色に対応した重み付け係数(吸光度係数)が設定できる。本実施の形態では、緑色を1、他は0に設定されている。
次に、検査者は、検体を図2に示すカード型試薬100の投与部102に投与する。次に、検査者は、図1に示すカード型試薬100を装置本体11のトレイ部11aにセットして、トレイ部11aを装置本体11内へ押し込み、水平移動させて、トレイ部11aを装置本体11に収納する。
トレイ部11aが装置本体11に収納されたことにより、図4に示す収納センサ113は収納状態となる。
コンピュータ12では、呈色測定プログラムを動作させることにより、表示制御部124が表示部122に、図7(A)に示すような操作画面W2を表示している。操作画面W2では、撮像画像データが表示される画像表示領域Sxと、測定された吸光度からDダイマー濃度が演算表示される濃度表示欄R1と、測定された吸光度が表示される吸光度表示欄R2と、撮像画像データや測定された吸光度およびDダイマー濃度などが格納されるコンピュータ12の記憶部129の場所を指定するロット名欄R3とが表示されている。
ロット名欄R3は、検査者が操作部123を操作して任意の文字列を入力するようにしてもよいし、二次元バーコードQを読み込んだ際に、ロット情報を自動的に表示して指定させるようにしてもよい。
また、操作画面W2には、1回の測定開始を指示する操作ボタンである「通常測定」ボタンB1と、所定時間毎に測定を行うための「タイマー測定」ボタンB2とが表示されている。
検査者は、コンピュータ12の操作部123を操作して、収納センサ113が収納状態であることにより押下可能となった操作画面W2の「通常測定」ボタンB1を押下する。この「通常測定」ボタンB1の押下により画像処理部125がインタフェース部121を介して装置本体11に撮影を指示する(図8のステップS10参照)。また、画像処理部125が照明部115の点灯を指示する。
装置本体11では、撮影を指示する信号がインタフェース部117を介して入出力制御部116に入力される。入出力制御部116から出力された撮影の指示がエリアセンサカメラ114へ出力されることで、エリアセンサカメラ114が、トレイ部11aにセットされたカード型試薬100を撮影することで、基材101に印刷された二次元バーコードQと、呈色試薬が発色した呈色反応が観察できる測定部103とを同時に取り込んだ撮像画像データを撮影することができる。
撮像画像データは、エリアセンサカメラ114から入出力制御部116に出力される。そして、撮像画像データは、入出力制御部116からインタフェース部117を介してコンピュータ12へ出力される。
コンピュータ12では、撮像画像データが入力されると、表示制御部124が操作画面W2の画像表示領域Sxに撮像画像データを表示する(ステップS20参照)。表示例を、図7(B)に示す。
次に、画像処理部125は、撮像画像データに撮影された各領域を読み込む。カード型試薬100がエリアセンサカメラ114の定められた撮影位置に配置されるため、それぞれの領域は、予め画像処理部125に設定することができる。
例えば、カード型試薬100がセットされた状態でカード型試薬100の基材101の位置が決定すれば、二次元バーコードQが印刷された位置は、既知の領域S1として定義することができる。また、測定部103内のC(コントロール)ラインが現れる位置も、ロットにより多少のずれがあるものの、既知の領域S2として幅を持たせれば、その領域S2内にCラインが収まるため、領域S2として定義することができる。更に、測定部103内のT(テスト)ラインが現れる位置について、Cライン同様に、ロットにより多少のずれがあるものの、Cラインの位置が決定すれば、TラインはCラインから所定距離ほど離れた位置以内であるため、最大に離間したCラインからの距離Lをオフセットして、その距離Lから手前の領域S3として定義できる。
まず、画像処理部125は、撮像画像データから基材101の色基準となる白パターン104と黒パターン105とのRGBデータを読み込む(ステップS30参照)。次に、画像処理部125は、二次元バーコードQが印刷された領域S1のRGBデータを読み込む(ステップS40参照)。領域S1については、フィルタ演算を行わない。つまり、赤色光と緑色光と青色光とが混色した照明部115からの白色光で二次元バーコードQを撮影としたときのRGBデータそのままである。白黒のブロックにより構成された二次元バーコードQは、白色光により白と黒をはっきり区別することができる。従って、白色光で二次元バーコードQを撮影としたときのRGBデータそのままで、二次元バーコードQを解析することで正確に解析することができる。
画像処理部125は、二次元バーコードQを解析して、二次元バーコードQに記録されている測定情報を得る(ステップS50参照)。例えば、二次元バーコードQに図9(A)に示すような測定情報が記録されている。図9(A)に示す例では、最初の10バイトがロット情報であり、製造ロット番号「5678901234」を示している。
次に、画像処理部125は、測定情報から、基準パターンの色情報である白パターンRGB情報と黒パターンRGB情報とを抽出する(ステップS60参照)。
次に、画像処理部125は、ステップS30にて撮像画像データから読み込んだ基準パターン(白パターン104および黒パターン105)のRGBデータと、ステップS60にて測定情報から抽出した基準パターンのRGBデータ(白パターンRGB情報および黒パターンRGB情報)とを、それぞれ比較する(ステップS70参照)。
そして、画像処理部125は、ステップS70で比較した結果、差が所定閾値より大きれば、撮影環境の異常を表示部122に表示する(ステップS80参照)。
撮像画像データの白パターン104のRGBデータについて、赤が8、緑が2、青が4であったとする。また、二次元バーコードQの白パターンRGB情報について、赤が2、緑が1、青が3であったとする。所定閾値を5とすると、赤の差分が6となり閾値を超えた値であるため、画像処理部125は異常を検出する。
撮影環境の異常としては、照度不足やエリアセンサカメラ114の異常等が考えられる。検査者は、表示部122に撮影環境の異常を報知する旨が表示されると、修理や調整を依頼する。
このように、画像処理部125が白パターン104および黒パターン105の色を示すRGBデータと、二次元バーコードQの白パターンRGB情報および黒パターンRGB情報とから撮影環境を判定するので、誤って呈色反応に応じた測定値を算出することを防止することができる。なお、本実施の形態では、撮影環境の異常を検出して表示部122に表示するだけであるが、撮像画像データに補正を掛けたり、エリアセンサカメラ114にキャリブレーションを施したりするようにしてもよい。
ステップS70にて、撮影環境が正常であれば、次に、画像処理部125は、測定部103内のCラインの領域S2からCラインを読み込む(ステップS90参照)。
ここで、Tラインの吸光度の測定方法について説明する。
画像処理部125は、呈色試薬が発色した呈色反応を含む範囲である領域S3のRGBデータを読み込み、設定画面W1にて設定された重み付けデータをRGBデータに乗算するフィルタ演算を行う(ステップS100参照)。
本実施の形態では、呈色試薬が金コロイド粒子を用いたイムノクロマト法によるものである。今回用いた金コロイド粒子の粒径は20〜80nm程度であり、その吸光度特性の波長は、520〜530nm付近でピーク値をとる。そのため、呈色反応での発色に吸収される緑色光で照射すると呈色反応の感度が最も高くなる。つまり、緑色光は呈色反応での発色に吸収されて黒くなるので、呈色反応と周囲の区別を付けやすく、呈色反応の測定を高感度に行うことができる。従って、フィルタ演算として、呈色反応での発色に吸収される波長範囲に応じて、RGB(赤色、緑色、青色)のそれぞれに重み付けした係数を、RGBデータに乗算する。呈色反応での発色に吸収される色が緑色であれば、画像処理部125は、RGBのうちの緑色の値を他の赤色や青色より大きくした重み付け係数をRGBデータに乗算する。例えば、エリアセンサカメラ114のRGBデータの赤色に「0」を乗算し、緑色に「1」を乗算し、青色に「0」を乗算する。そうすることで、緑色光のみで撮影したときと同じ感度での測定が可能となる。また、今回は金コロイド粒子を用いているが、上記手法により、他の粒子を用いた呈色試薬の測定も可能となる。
画像処理部125は、フィルタ演算を行ったRGBデータからCラインの呈色反応の有無を判定する。
Cラインに呈色反応が発生していれば、検体はTラインも通過しているはずなので、画像処理部125は、Cラインの中心から所定距離範囲の領域S3を判定し、呈色反応したTラインを読み込む。そして、画像処理部125は、Tラインの吸光度を測定する(ステップS110参照)。
次に、測定値演算部126は、まず、画像処理部125からの吸光度が、二次元バーコードQにして示された測定情報の吸光度情報A〜Fのどの範囲に含まれるかを判定する。
ここで、図9(B)に示すような二次元バーコードQから測定情報を得たとする。例えば、測定されたTラインの吸光度が140である場合には、吸光度情報E(160.00)と吸光度情報F(130.00)との間である。従って、求める測定値であるDダイマー濃度は、濃度情報E(14.00)と濃度情報F(12.00)の範囲となる。
図10(A)および同図(B)に示すように、吸光度をX軸、濃度(Dダイマー濃度)をY軸としたときに、吸光度情報A〜Fと、吸光度情報A〜Fに対応する濃度情報A〜Fの各座標とは一次関数で示される直線(y=a1x+b1〜y=a5x+b5)により結ばれるため、2点の座標から一次関数の傾きとy切片とを求めれば、任意の吸光度(測定された吸光度)に対する濃度(Dダイマー濃度)を求めることができる。
例えば、測定された吸光度が140である場合には、(x1,y1)=(160.00,14.00)、(x2,y2)=(130.00,12.00)の2点の座標から傾きが1/15、y切片が10/3であることがわかる。
従って、一次関数は、「Dダイマー濃度=1/15×吸光度+10/3」となる。この式に、吸光度140を代入すると、Dダイマー濃度「12.67」を算出することができる。このようにして、測定値演算部126によりDダイマー濃度が算出される。Dダイマー濃度が算出されることで、表示制御部124が、図7(B)に示すように、Dダイマー濃度を操作画面W2の濃度表示欄R1に表示する(ステップS120参照)。また、測定結果は、撮像画像データと共に、記憶部129に格納される。
次に、タイマー測定について、図面に基づいて説明する。
呈色試薬の呈色反応は、検体を投与してからすぐに発生せずに、所定時間後から徐々に反応し始める。例えば、Dダイマー濃度を測定するためのカード型試薬100では、約7分から約10分ほど時間を要する。また、呈色試薬は、時間と共に、呈色反応が進む。
タイマー測定は、このような呈色試薬の呈色反応を自動的に測定できるものである。
検査者は、カード型試薬100をトレイ部11aにセットして装置本体11内へ収納する。そして、検査者は、図7(A)および同図(B)に示す操作画面W2の「タイマー測定」ボタンB2を、操作部123を操作して押下する。
操作画面W2の「タイマー測定」ボタンB2が押下されたことで、時間計測部127は時間の計測を始める。例えば、図6に示す設定画面W1によりタイマー測定開始時間が10分、タイマー測定時測定間隔が60秒に設定されている。そうすると、時間計測部127はタイマー測定開始時間(初期時間)、約10分の経過を待つ。時間計測部127は初期時間が経過すると、画像処理部125へ1回目の測定を指示する。1回目の測定の終了が測定値演算部126から通知されると、次に、時間計測部127は、タイマー測定時測定間隔、60秒の経過を待つ。時間計測部127はタイマー測定時測定間隔が経過すると、画像処理部125へ2回目の測定を指示する。2回目以降は、タイマー測定時測定間隔ごとに撮影の指示を行う。演算により算出されたDダイマー濃度は、測定された吸光度と共に、記憶部129に格納される。検査者は、記憶部129に格納された各Dダイマー濃度を、表示制御部124が表示する操作画面を通じて読み出すことで、結果を知ることができる。
このように、検査者がカード型試薬100を装置本体11にセットすれば、初期時間や間隔時間の測定を手動で行うことが不要になり、自動的にDダイマー濃度が測定できるため、呈色測定装置10は、効率よく検査ができ、忙しい看護師等が測定時間を気にすることなく、他の業務も同時に遂行できる。
以上、本実施の形態に係る呈色測定装置10によれば、エリアセンサカメラ114により二次元バーコードQとカード型試薬100の呈色反応とを同時に撮影するが、光学的読取情報が白色光によるRGBデータに基づいて読み込まれ、呈色反応は、呈色反応を抽出するためのフィルタ演算がRGBデータに対して行われるため、1回の撮影でも光学的読取情報と呈色反応とを正確に読み取ることができる。従って、呈色測定装置10は、撮像画像データの管理が容易である。
また、フィルタ演算が重み付け係数をRGBデータに乗算するだけなので簡単な処理で呈色反応を正確に読み取ることができる。
エリアセンサカメラ114により二次元バーコードQとカード型試薬100の呈色反応とを同時に撮影するため、エリアセンサカメラ114を1台だけ設ければよい。従って、二次元バーコードQを読み取るスキャナと、カード型試薬100の呈色反応を分析するための分析部とを別々に設ける必要がないため、呈色測定装置10のコストを抑制することができる。また、二次元バーコードQとカード型試薬100の呈色反応とを同時に撮影するので、二次元バーコードQの撮影が、測定部103の撮影の邪魔にならない。従って、呈色試薬に投与された血液の状態を確実に読取り、正確に測定することができる。
また、装置本体11に2台を設けるより装置本体11内のスペースを有効に活用することができ、小型化も可能である。また、二次元バーコードQの撮影と、カード型試薬100の呈色反応の撮影とを同時に行うことで、一度の撮影で済むため撮影時間を短縮することができる。
測定対象であるカード型試薬100の基材101が位置決めしてから、エリアセンサカメラ114により撮影するため、二次元バーコードQの領域S1と、カード型試薬100の呈色反応の領域S2,S3とを設定により定義することで、撮像画像データから画像認識技術を使って探さなくてもよいので、画像処理の負担を軽減することができる。
エリアセンサカメラ114によりCラインやTラインを撮影するときに、測定部103の凹部による影が掛かると、正確に呈色反応を撮影できないが、エリアセンサカメラ114の撮影レンズの周囲に、円形状に光源を配置した照明部115が設けられているため、CラインやTラインへの影の影響を排除することができる。
カード型試薬100は、トレイ部11aにセットされ、装置本体11に収納されて撮影される。装置本体11は、遮蔽されて内部が暗く、撮影時には照明部115からいつも同じ照明光が照射されるため、カード型試薬100を同じ条件で撮影することができる。従って、均一な条件で撮像画像データが撮影されるため、測定の精度を均一に保つことができる。
次に、検査者が、エリアセンサカメラ114により撮影された撮像画像データを読み出して、確認を行う場合を説明する。
図11(A)に示すように、操作画面W2のツールバーから「ファイル」を選択することで、「測定フォルダ参照」が表示される。検査者は、操作部123を操作して、「測定フォルダ参照」を選択する。「測定フォルダ参照」の選択により表示制御部124は、予め設定された測定フォルダである「MeasureData」フォルダを開く参照画面を表示する。
図11(B)に示す参照画面W3では、図7(A)に示すロット名欄R3に入力された文字列がフォルダ名として表示されている。図11(B)に示す例では、ロット情報である製造ロット番号「5678901234」がフォルダ名となっている。
検査者が操作部123を操作して、フォルダ「5678901234」をダブルクリックなどで選択することで、表示制御部124がフォルダ「5678901234」の中を開いた状態の参照画面を表示する。
図11(C)に示す参照画面W4では、図7(A)に示す「通常測定」ボタンB1の押下で、通常測定により撮影された撮像画像データのアイコン(サムネイル)が表示されている。
検査者が操作部123を操作して、この撮像画像データをダブルクリックなどで選択することで、表示制御部124は記憶部129から撮像画像データを読み出し、図12に示すような操作画面W2に撮像画像データを表示させる。
このように撮影された撮像画像データを、いつでも記憶部129から読み出して確認することができるので、過去の測定を再度確認することができる
また、カード型試薬100に手書きできる領域Sが設けられているため、医師や看護師などの検査者が、撮像画像データを記憶部129読み出して表示部122に表示させることで、カード型試薬100に記入した手書き文字や記号などの手書き情報をいつでも確認することができる。
なお、本実施の形態では、光学的読取情報を二次元バーコードとしたが、一次元バーコードとしたり、ドットパターンによるものとしたりすることができる。
また、本実施の形態では、呈色測定装置10が装置本体11とコンピュータ12との別体で構成されているが、コンピュータ12の各部の機能を装置本体11に実装して1台で構成するようにしてもよい。
また、呈色試薬をDダイマー濃度測定用試薬としているが、呈色反応する呈色試薬であれば、呈色測定装置10は他の試薬でも測定できる。
本発明は、呈色試薬の呈色反応が正確に測定できるため、病院や検査機関、大学などの教育機関などに好適である。
10 呈色測定装置
11 装置本体
11a トレイ部
113 収納センサ
114 エリアセンサカメラ
115 照明部
116 入出力制御部
117 インタフェース部
12 コンピュータ
121 インタフェース部
122 表示部
123 操作部
124 表示制御部
125 画像処理部
126 測定値演算部
127 時間計測部
128 設定部
129 記憶部
100 カード型試薬
101 基材
102 投与部
103 測定部
104 白パターン
105 黒パターン
Q 二次元バーコード
S,S1〜S3 領域
W1 設定画面
W2 操作画面
Sx 画像表示領域
R1 濃度表示欄
R2 吸光度表示欄
R3 ロット名欄
L 距離
W3,W4 参照画面
BX 「設定」ボタン
B1 「通常測定」ボタン
B2 「タイマー測定」ボタン

Claims (7)

  1. 基材に担持された呈色試薬に、検体が投与されて反応した呈色(以下、呈色反応と称す。)を分析する呈色測定装置において、
    前記呈色試薬の呈色反応に関する測定情報を示す光学的読取情報であり、前記基材に付与された光学的読取情報と前記呈色試薬が発色した呈色反応とを含む範囲を、同時に撮影してカラー画像の撮像画像データとして出力するエリアセンサカメラと、
    前記呈色試薬の光学的読取情報と呈色反応とを含む範囲を、3原色光を混色した白色光により照光する照明部と、
    前記エリアセンサカメラからの撮像画像データに基づいて、前記光学的読取情報が撮影された領域のRGBデータを読み込むと共に、前記呈色反応が撮影された領域のRGBデータを読み込み、このRGBデータに呈色反応を抽出するためのフィルタ演算を行う画像処理部と、
    前記画像処理部が読み込んだ光学的読取情報が示す測定情報に基づいて、フィルタ演算が行われたRGBデータが示す前記呈色反応に応じた測定値を算出して出力する測定値演算部とを備えたことを特徴とする呈色測定装置。
  2. 前記画像処理部によるフィルタ演算は、呈色反応での発色に吸収される波長範囲に応じて、RGBのそれぞれに重み付けした係数を、RGBデータに乗算する請求項1記載の呈色測定装置。
  3. 前記エリアセンサカメラの撮影レンズの周囲に、円形状に光源を配置した照明部が設けられている請求項1または2記載の呈色測定装置。
  4. 呈色試薬の呈色反応が始まる初期時間を計測して、経過後に前記画像処理部に撮影の指示を出力すると共に、撮影後の間隔時間ごとに前記画像処理部に撮影の指示を出力する時間計測部が設けられている請求項1から3のいずれかの項に記載の呈色測定装置。
  5. 前記画像処理部は、前記撮像画像データに撮影された前記基材の色基準となる基準パターンの色を示すRGBデータと、光学的読取情報から得られた該基準パターンのRGBデータを示すRGB情報とから、前記エリアセンサカメラによる撮影環境を判定する請求項1から4のいずれかの項に記載の呈色測定装置。
  6. 前記エリアセンサカメラが撮影した撮像画像データであって、前記基材の表面に記入された手書き情報が含まれた撮像画像データを、記憶部に格納すると共に、前記記憶部から読み出して表示部に表示する表示制御手段を備えた請求項1から4のいずれかの項に記載の呈色測定装置。
  7. コンピュータを、基材に担持された呈色試薬に、投与された検体の呈色反応を分析する呈色測定装置として動作させるための呈色測定プログラムにおいて、
    前記コンピュータを、
    前記呈色試薬の呈色反応に関する測定情報を示す光学的読取情報であり、前記基材に付与された光学的読取情報と前記呈色試薬が発色した呈色反応とを含む範囲を、原色光を混色した白色光により照光して同時に撮影し、撮像画像データとして出力するエリアセンサカメラからのカラー画像の撮像画像データに基づいて、前記光学的読取情報が撮影された領域のRGBデータを読み込むと共に、前記呈色反応が撮影された領域のRGBデータを読み込み、このRGBデータに呈色反応を抽出するためのフィルタ演算を行う画像処理部、
    前記画像処理部が読み込んだ光学的読取情報が示す測定情報に基づいて、フィルタ演算が行われたRGBデータが示す前記呈色反応に応じた測定値を算出して出力する測定値演算部として機能させることを特徴とする呈色測定プログラム。
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