JP2015011973A - 固体酸化物形燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】アノードの劣化を抑制することができる優れた信頼性を有する固体酸化物形燃料電池システムを提供する。【解決手段】原料と酸素含有ガスとを用いて水素含有ガスを生成する改質器60と、改質器から供給される水素含有ガスを用いて発電する固体酸化物形燃料電池61と、改質器に供給される酸素含有ガスが流れる第1酸素含有ガス流路62と、第1酸素含有ガス流路に設けられた第1開閉弁63と、を備え、第1開閉弁は、第1開閉弁よりも上流の第1酸素含有ガス流路の圧力が上昇すると閉止するよう構成されている、固体酸化物形燃料電池システム100。【選択図】図1
Description
本発明は、固体酸化物形燃料電池システムに関する。
次世代発電装置として、近年、固体高分子形燃料電池に加えて固体酸化物形燃料電池の開発も急速に行われるようになった。この固体酸化物形燃料電池は、カソードで生成した酸化物イオンが固体電解質を透過し、アノードで燃料ガスと反応することにより電気エネルギーを発生させるので、水素だけでなく一酸化炭素等も燃料として使用できる。都市ガス等の炭化水素成分を含む原料ガスから水素を主成分とする原料ガスを改質する方法としては、炭化水素を水蒸気と反応させて改質する水蒸気改質法(化学反応式1)と、炭化水素を酸素含有ガスと反応させて改質する部分酸化改質法(化学反応式2)が知られている。
化学反応式1 : CH4 + H2O → 3H2 + CO
化学反応式2 : CH4 + 1/2O2 → 2H2 + CO
特許文献1は、固体酸化物形の燃料電池本体と、燃料電池本体の発電時に当該電池本体のアノード側へ燃料ガスを供給する第1の燃料ガス供給系と、燃料電池本体の運転開始期及び運転停止期に当該電池本体のアノード側へ少量の燃料ガスを酸化防止ガスとして供給する第2の燃料ガス供給系と、燃料電池本体のカソード側へ全期間を通して空気を酸化ガスとして供給する酸化ガス供給系とを備える燃料電池を開示する。
化学反応式2 : CH4 + 1/2O2 → 2H2 + CO
特許文献1は、固体酸化物形の燃料電池本体と、燃料電池本体の発電時に当該電池本体のアノード側へ燃料ガスを供給する第1の燃料ガス供給系と、燃料電池本体の運転開始期及び運転停止期に当該電池本体のアノード側へ少量の燃料ガスを酸化防止ガスとして供給する第2の燃料ガス供給系と、燃料電池本体のカソード側へ全期間を通して空気を酸化ガスとして供給する酸化ガス供給系とを備える燃料電池を開示する。
また、改質用の空気がブロアにより加圧され、マスフローコントローラにより流量制御された後、電磁弁を通ってミキサへ送られることにより、都市ガスと混合される。都市ガスと空気の混合ガスは、電磁弁を通って燃料電池本体へ送られ、燃料電池本体内の改質器を通って電池セルのアノード側へ送られる。
しかしながら、上記特許文献1をはじめとする従来技術であっても、更なる信頼性の向上(アノードの劣化抑制)を確保するという観点からは、いまだ改善の余地があることを本発明者らは見出した。
そこで、本発明は、アノードの劣化を抑制することができる優れた信頼性を有する固体酸化物形燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明による固体酸化物形燃料電池システムの一態様は、原料と酸素含有ガスとを用いて水素含有ガスを生成する改質器と、前記改質器から供給される水素含有ガスを用いて発電する固体酸化物形燃料電池と、前記改質器に供給される酸素含有ガスが流れる第1酸素含有ガス流路と、前記第1酸素含有ガス流路に設けられた第1開閉弁と、を備え、前記第1開閉弁は、前記第1開閉弁よりも上流の前記第1酸素含有ガス流路の圧力が上昇すると閉止するよう構成されている。
本発明の一態様によれば、アノードの劣化を抑制することができる優れた信頼性を有する固体酸化物形燃料電池システムを提供できるという効果を奏する。
上記従来技術の課題を鑑みて本発明者らが鋭意検討をした結果、本発明者らは、更なる信頼性の向上の観点から上記特許文献1をはじめとする従来の燃料電池システムには以下の課題があることを見出した。
一般的に知られている電磁開閉弁は、流体が流入出するための2つのポートを備えており、一方のポート側の流体の圧力が上昇すると弁が閉止する方向に力が付加され、他方のポート側の流体の圧力が上昇すると弁が開放する方向に力が付加される機構を有している。
従来の構成において、酸素含有ガス流路上に設置された開閉弁が、閉状態に制御されており、酸素含有ガス供給器が動作すべきでないのに誤って動作したとする。このとき、開閉弁を設置する向きによっては、上流側の圧力が上昇すると該開閉弁は開状態となりうる。そうすると、予定されていない時期に酸素含有ガスが改質器を経由して固体酸化物燃料電池のアノードに流入することになり、固体酸化物形燃料電池のアノードの劣化を引き起こす可能性がある。特に、固体酸化物形燃料電池(SOFC)システムの場合、700℃〜1000℃と運転温度が高いことから、停止時に高温状態にある固体酸化物形燃料電池のアノードに酸素含有ガスが流入すると、高分子電解質形燃料電池(PEFC)と異なり、アノードの酸化劣化の影響が大きくなりやすい。
上記課題を解決するために、固体酸化物形燃料電池システムを、原料と酸素含有ガスとを用いて水素含有ガスを生成する改質器と、改質器から供給される水素含有ガスを用いて発電する固体酸化物形燃料電池と、改質器に供給される酸素含有ガスが流れる第1酸素含有ガス流路と、第1酸素含有ガス流路に設けられた第1開閉弁と、を備え、第1開閉弁は、第1開閉弁よりも上流の第1酸素含有ガス流路の圧力が上昇すると閉止するよう構成する。
これにより、酸素含有ガス流路上の部品(例えば、酸素含有ガス供給器等)が故障した時に第1開閉弁の上流側の圧力が上昇すると、第1開閉弁が閉止しやすくなり、酸素含有ガスが改質器を経由して固体酸化物燃料電池のアノードに供給される可能性を低減できる。よって、固体酸化物形燃料電池システムにおいて、アノードの酸化劣化が生じる可能性を低減できる。
以下、添付図面を参照しつつ、各実施形態について説明する。各実施形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、あくまで一例である。以下の実施形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意に省略しうる構成要素として説明される。図面において、同じ符号が付いたものは、説明を省略する場合がある。図面は理解しやすくするために、それぞれの構成要素を模式的に示したもので、形状および寸法比等については正確な表示ではない場合がある。方法においては、必要に応じて、各工程の順序等を変更でき、かつ、他の公知の工程を追加できる。
(第1実施形態)
第1実施形態の固体酸化物形燃料電池システムは、原料と酸素含有ガスとを用いて水素含有ガスを生成する改質器と、改質器から供給される水素含有ガスを用いて発電する固体酸化物形燃料電池と、改質器に供給される酸素含有ガスが流れる第1酸素含有ガス流路と、第1酸素含有ガス流路に設けられた第1開閉弁と、を備え、第1開閉弁は、第1開閉弁よりも上流の第1酸素含有ガス流路の圧力が上昇すると閉止するよう構成されている。
第1実施形態の固体酸化物形燃料電池システムは、原料と酸素含有ガスとを用いて水素含有ガスを生成する改質器と、改質器から供給される水素含有ガスを用いて発電する固体酸化物形燃料電池と、改質器に供給される酸素含有ガスが流れる第1酸素含有ガス流路と、第1酸素含有ガス流路に設けられた第1開閉弁と、を備え、第1開閉弁は、第1開閉弁よりも上流の第1酸素含有ガス流路の圧力が上昇すると閉止するよう構成されている。
かかる構成では、固体酸化物形燃料電池システムにおいて、アノードの酸化劣化が生じる可能性を低減できる。
[装置構成]
図1は、第1実施形態にかかる固体酸化物形燃料電池システムの概略構成の一例を示すブロック図である。
図1は、第1実施形態にかかる固体酸化物形燃料電池システムの概略構成の一例を示すブロック図である。
図1に示す例において、第1実施形態の固体酸化物形燃料電池システム100は、改質器60と、固体酸化物形燃料電池61と、第1酸素含有ガス流路62と、第1開閉弁63とを備えている。
改質器60は、原料と酸素含有ガスとを用いて水素含有ガスを生成する。より具体的には、改質器60において、原料ガスが改質反応して、水素含有ガスが生成される。改質反応は、いずれの形態であってもよく、例えば、水蒸気改質反応、オートサーマル反応及び部分酸化反応等が挙げられる。
図1には示されていないが、各改質反応において必要となる機器は適宜設けられうる。例えば、改質反応が水蒸気改質反応であれば、改質器60を加熱する燃焼器、水蒸気を生成する蒸発器、及び蒸発器に水を供給する水供給器が設けられる。改質反応がオートサーマル反応であれば、さらに、改質器60に空気を供給する空気供給器(図示せず)が設けられる。
原料は、メタンを主成分とする都市ガス、天然ガス、LPG等の少なくとも炭素及び水素から構成される有機化合物を含むガス、灯油、アルコール等とすることができる。
固体酸化物形燃料電池61は、改質器60から供給される水素含有ガスを用いて発電する。固体酸化物形燃料電池61は、例えば、アノードとカソードとを備えてもよい。固体酸化物形燃料電池61は、アノードへ供給される水素含有ガスと、カソードへ供給される空気とを用いて発電する。固体酸化物形燃料電池61は、複数のセルを積層させたセルスタックを備えていてもよい。
セルには、例えば、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)を電解質等に用いた公知の構成を採用しうる。セルの材料としては、イットリビウムやスカンジウムをドープしたジルコニア、あるいはランタンガレート系の固体電解質を用いることもできる。イットリア安定化ジルコニアを用いたセルでは、電解質の厚みにも依存するが、例えば、摂氏600度から摂氏1000度程度の温度範囲で発電反応が行われる。
セルスタックとしては、例えば、平板型セル及びインターコネクタ等の部材を積層した平板型スタックを用いてもよいし、円筒型セル及びインターコネクタ等の部材をバンドル(束にして固定)した円筒型スタックであってもよい。
固体酸化物形燃料電池61の発電により得られた電力は、セルスタックに設けられた図示されない2つの端子を介して外部負荷へ供給される。該端子と外部負荷との間に、DC/DCコンバータやDC/ACインバータが設けられてもよい。
第1酸素含有ガス流路62は、改質器60に供給される酸素含有ガスが流れる流路である。酸素含有ガスとしては、例えば、空気等を用いることができる。
第1開閉弁63は、第1酸素含有ガス流路62に設けられた開閉弁である。第1開閉弁63は、第1開閉弁63よりも上流の第1酸素含有ガス流路62の圧力が上昇すると閉止するよう構成されている。第1開閉弁63は、具体的には例えば、電磁弁とすることができる。
「第1開閉弁63よりも上流の第1酸素含有ガス流路62の圧力が上昇すると閉止する」とは、例えば、第1開閉弁63の上流と第1開閉弁63の下流との間の酸素含有ガスの圧力差によって、第1開閉弁63が備える弁体が第1酸素含有ガス流路62を閉止する方向に力を受けるように構成されていること等を言う。この場合において、圧力差が弁体に力を及ぼすメカニズムは特に限定されない。
具体的には例えば、第1開閉弁63が閉止している状態において、上流側の相対的に高い圧力により弁体が付勢される方向が、弁体が第1開閉弁63を閉止する方向に一致する構成であってもよい。あるいは例えば、第1開閉弁63が開いている状態において、圧力差により上流から下流へと向かう酸素含有ガスの流れにより、弁体が抵抗を受けて付勢される方向が、弁体が第1開閉弁63を閉止する方向に一致する構成であってもよい。あるいは例えば、第1開閉弁63を閉止する際に弁体が第1酸素含有ガス流路62の内部を移動する方向が、第1酸素含有ガス流路62の上流から下流に向かう方向と一致していてもよい。
第1開閉弁63は、より具体的には例えば、閉止状態にある第1開閉弁63の弁体が下流方向に付勢されている構成とすることができる。付勢手段は特に限定されず、例えば、弾性体を用いた付勢手段とすることができる。弾性体としては、例えば、コイルスプリング、板バネ、ゴム、電磁石等としてもよい。
第1開閉弁63は、より具体的には例えば、電力供給が停止している状態では下流から上流にのみ流体が流れる逆止弁の構成としてもよい。
本実施形態では、第1開閉弁が上記のように構成されているため、酸素含有ガス流路上の部品(例えば、酸素含有ガス供給器等)が故障した時に第1開閉弁の上流側の圧力が上昇すると、第1開閉弁が閉止しやすくなる。停止時にアノードが高温状態にある場合でも、酸素含有ガスが改質器を経由して固体酸化物形燃料電池のアノードに流入する可能性を低減できる。よって、固体酸化物形燃料電池システムにおいて、アノードの酸化劣化が生じる可能性を低減できる。
(第2実施形態)
第2実施形態の固体酸化物形燃料電池システムは、第1実施形態の固体酸化物形燃料電池システムにおいて、第1開閉弁より上流の第1酸素含有ガス流路に設けられ、第1酸素含有ガス流路を流れる酸素含有ガスの流量を計測する、第1流量計を備える。
第2実施形態の固体酸化物形燃料電池システムは、第1実施形態の固体酸化物形燃料電池システムにおいて、第1開閉弁より上流の第1酸素含有ガス流路に設けられ、第1酸素含有ガス流路を流れる酸素含有ガスの流量を計測する、第1流量計を備える。
かかる構成では、第1酸素含有ガス流路を流れる酸素含有ガスの流量を適切に検出することができ、改質器に供給される酸素含有ガスの流量を正確に制御できる。よって、改質器において安定して改質ガスを生成することができる。
[装置構成]
図2は、第2実施形態にかかる固体酸化物形燃料電池システムの概略構成の一例を示すブロック図である。第2実施形態の固体酸化物形燃料電池システム200は、第1開閉弁63より上流の第1酸素含有ガス流路62に第1流量計64が設けられている点以外は、第1実施形態の固体酸化物形燃料電池システム100と同様の構成とすることができる。よって、図1と図2とで共通する構成要素については、同一の符号および名称を付して詳細な説明を省略する。
図2は、第2実施形態にかかる固体酸化物形燃料電池システムの概略構成の一例を示すブロック図である。第2実施形態の固体酸化物形燃料電池システム200は、第1開閉弁63より上流の第1酸素含有ガス流路62に第1流量計64が設けられている点以外は、第1実施形態の固体酸化物形燃料電池システム100と同様の構成とすることができる。よって、図1と図2とで共通する構成要素については、同一の符号および名称を付して詳細な説明を省略する。
第1流量計64は、第1開閉弁63より上流の第1酸素含有ガス流路62に設けられ、第1酸素含有ガス流路62を流れる酸素含有ガスの流量を計測する。第1流量計64としては、具体的には例えば、オリフィス前後に発生する差圧を用いた流量計、ベンチュリ計やオリフィス計、ペルチェ素子を利用した流量計、熱線を利用した流量計、流れる流体の運動量を利用したベーン式の流量計等を用いることができる。
第1流量計64を備えることにより、第1酸素含有ガス流路62を流れる酸素含有ガスの流量を適切に検出することができ、改質器60に供給される酸素含有ガスの流量を正確に制御できる。よって、改質器60において安定した改質反応を行うことができる。さらに、第1流量計64を備えることにより、第1開閉弁63の故障をより早く検知できる。
例えば、第1流量計64の検出値に基づいて、酸素含有ガス供給装置を操作するように構成してもよい。第1流量計64の検出値に基づいて酸素含有ガス供給装置を操作するように構成された制御器を備えてもよい。この場合にも、改質器60に供給される酸素含有ガスの流量を正確に制御することができ、改質器60において安定して改質ガスを生成することができる。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様の変形が可能である。
(第3実施形態)
第3実施形態の固体酸化物形燃料電池システムは、第1実施形態または第2実施形態の固体酸化物形燃料電池システムにおいて、第1開閉弁よりも上流の第1酸素含有ガス流路に設けられ、第1酸素含有ガス流路を流れる酸素含有ガスの流量を調整する、流量調整弁を備える。
第3実施形態の固体酸化物形燃料電池システムは、第1実施形態または第2実施形態の固体酸化物形燃料電池システムにおいて、第1開閉弁よりも上流の第1酸素含有ガス流路に設けられ、第1酸素含有ガス流路を流れる酸素含有ガスの流量を調整する、流量調整弁を備える。
かかる構成では、改質器に供給される酸素含有ガスの流量を正確に制御できる。よって、改質器で安定して改質ガスを生成することにより、固体酸化物形燃料電池において安定した発電を行うことができる。
[装置構成]
図3は、第3実施形態にかかる固体酸化物形燃料電池システムの概略構成の一例を示すブロック図である。第3実施形態の固体酸化物形燃料電池システム300は、流量調整弁68が設けられている点以外は、第1実施形態の固体酸化物形燃料電池システム100と同様の構成とすることができる。よって、図1と図3とで共通する構成要素については、同一の符号および名称を付して詳細な説明を省略する。
図3は、第3実施形態にかかる固体酸化物形燃料電池システムの概略構成の一例を示すブロック図である。第3実施形態の固体酸化物形燃料電池システム300は、流量調整弁68が設けられている点以外は、第1実施形態の固体酸化物形燃料電池システム100と同様の構成とすることができる。よって、図1と図3とで共通する構成要素については、同一の符号および名称を付して詳細な説明を省略する。
流量調整弁68は、第1開閉弁63よりも上流の第1酸素含有ガス流路62に設けられ、第1酸素含有ガス流路62を流れる酸素含有ガスの流量を調整する。流量調整弁68としては、具体的には例えば、ニードル弁等を用いることができる。
流量調整弁68を備えることにより、第1酸素含有ガス流路62を流れる酸素含有ガスの流量を適切に制御することができ、改質器60に供給される酸素含有ガスの流量を正確に制御できる。よって、改質器60で安定して改質ガスを生成することにより、固体酸化物形燃料電池61において安定した発電を行うことができる。
例えば、第2実施形態と第3実施形態とを組み合わせた態様において、第1流量計64の検出値に基づいて、流量調整弁68を操作するように構成してもよい。第1流量計64の検出値に基づいて、流量調整弁68を操作するように構成された制御器を備えていてもよい。この場合にも、改質器60に供給される酸素含有ガスの流量を正確に制御することができ、改質器60で安定して改質ガスを生成することにより、固体酸化物形燃料電池61において安定した発電を行うことができる。
第3実施形態においても、第1実施形態、および、第2実施形態と同様の変形が可能である。
(第4実施形態)
第4実施形態の固体酸化物形燃料電池システムは、第1実施形態、第2実施形態、または第3実施形態の固体酸化物形燃料電池システムにおいて、固体酸化物形燃料電池に酸素含有ガスを供給する第2酸素含有ガス流路と、第2酸素含有ガス流路に設けられた第2開閉弁と、を備え、前記第2酸素含有ガス流路は、その上流において第1酸素含有ガス流路と合流して同一の流路をなすとともに、第2開閉弁は、第2開閉弁よりも上流の第2酸素含有ガス流の圧力が上昇すると閉止するよう構成されている。
第4実施形態の固体酸化物形燃料電池システムは、第1実施形態、第2実施形態、または第3実施形態の固体酸化物形燃料電池システムにおいて、固体酸化物形燃料電池に酸素含有ガスを供給する第2酸素含有ガス流路と、第2酸素含有ガス流路に設けられた第2開閉弁と、を備え、前記第2酸素含有ガス流路は、その上流において第1酸素含有ガス流路と合流して同一の流路をなすとともに、第2開閉弁は、第2開閉弁よりも上流の第2酸素含有ガス流の圧力が上昇すると閉止するよう構成されている。
かかる構成では、停止時において改質器を経由した固体酸化物形燃料電池への酸素含有ガスの流入を遮断することができるので、カソードの酸化劣化が生じる可能性を低減できる。
[装置構成]
図4は、第4実施形態にかかる固体酸化物形燃料電池システムの概略構成の一例を示すブロック図である。第4実施形態の固体酸化物形燃料電池システム400は、第2酸素含有ガス流路65と、第2開閉弁66とが設けられている点以外は、第1実施形態の固体酸化物形燃料電池システム100と同様の構成とすることができる。よって、図1と図4とで共通する構成要素については、同一の符号および名称を付して詳細な説明を省略する。
図4は、第4実施形態にかかる固体酸化物形燃料電池システムの概略構成の一例を示すブロック図である。第4実施形態の固体酸化物形燃料電池システム400は、第2酸素含有ガス流路65と、第2開閉弁66とが設けられている点以外は、第1実施形態の固体酸化物形燃料電池システム100と同様の構成とすることができる。よって、図1と図4とで共通する構成要素については、同一の符号および名称を付して詳細な説明を省略する。
第2酸素含有ガス流路65は、第1酸素含有ガス流路62より分岐して、固体酸化物形燃料電池61に酸素含有ガスを供給する流路である。図4に示す例では、第2酸素含有ガス流路65は、第1開閉弁63の上流の第1酸素含有ガス流路62より分岐しているが、第2酸素含有ガス流路65が、第1開閉弁63の下流の第1酸素含有ガス流路62より分岐してもよい。
第2開閉弁66は、第2酸素含有ガス流路65に設けられた開閉弁である。第2開閉弁66は、第2開閉弁66よりも上流の第2酸素含有ガス流路65の圧力が上昇すると閉止するよう構成されている。第2開閉弁66は、具体的には例えば、電磁弁とすることができる。
「第2開閉弁66よりも上流の第2酸素含有ガス流路65の圧力が上昇すると閉止する」とは、例えば、第2開閉弁66の上流と第2開閉弁66の下流との間の酸素含有ガスの圧力差によって、第2開閉弁66が備える弁体が第2酸素含有ガス流路65を閉止する方向に力を受けるように構成されていること等を言う。この場合において、圧力差が弁体に力を及ぼすメカニズムは特に限定されない。
具体的には例えば、第2開閉弁66が閉止している状態において、上流側の相対的に高い圧力により弁体が付勢される方向が、弁体が開閉弁を閉止する方向に一致する構成であってもよい。あるいは例えば、第2開閉弁66が開いている状態において、圧力差により上流から下流へと向かう酸素含有ガスの流れにより、弁体が抵抗を受けて付勢される方向が、弁体が第2開閉弁66を閉止する方向に一致する構成であってもよい。あるいは例えば、第2開閉弁66を閉止する際に弁体が第2酸素含有ガス流路65の内部を移動する方向が、第2酸素含有ガス流路65の上流から下流に向かう方向と一致していてもよい。
第2開閉弁66は、より具体的には例えば、閉止状態にある第2開閉弁66の弁体が下流方向に付勢されている構成とすることができる。付勢手段は特に限定されず、例えば、弾性体を用いた付勢手段とすることができる。弾性体としては、例えば、コイルスプリング、板バネ、ゴム、電磁石等とすることができる。
第2開閉弁66は、より具体的には例えば、電力供給が停止している状態では下流から上流にのみ流体が流れる逆止弁の構成とすることができる。
なお、第2酸素含有ガス流路65が、第1開閉弁63の下流の第1酸素含有ガス流路62より分岐する場合には、第2開閉弁66を第1開閉弁63と別箇に設けてもよいが、第2開閉弁66を第1開閉弁63と別箇に設けなくてもよい。このとき、第1開閉弁63は第2開閉弁66としても機能する。
本実施形態では、第2開閉弁が上記のように構成されているため、酸素含有ガス流路上の部品(例えば、開閉弁および酸素含有ガス供給器等)が故障した時に第2開閉弁の上流側の圧力が上昇すると、第2開閉弁が閉止しやすくなる。停止時にカソードが高温状態にある場合でも、酸素含有ガスが改質器を経由して固体酸化物形燃料電池に流入する可能性を低減できる。よって、固体酸化物形燃料電池システムにおいて、カソードの酸化劣化が生じる可能性を低減できる。
第4実施形態においても、第1実施形態、第2実施形態、および、第3実施形態と同様の変形が可能である。
(第5実施形態)
第5実施形態の固体酸化物形燃料電池システムは、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、または第4実施形態の固体酸化物形燃料電池システムにおいて、第2開閉弁よりも上流の2酸素含有ガス流路に設けられ、2酸素含有ガス流路を流れる酸素含有ガスの流量を計測する、第2流量計を備える。
第5実施形態の固体酸化物形燃料電池システムは、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、または第4実施形態の固体酸化物形燃料電池システムにおいて、第2開閉弁よりも上流の2酸素含有ガス流路に設けられ、2酸素含有ガス流路を流れる酸素含有ガスの流量を計測する、第2流量計を備える。
かかる構成では、第2酸素含有ガス流路を流れる酸素含有ガスの流量を適切に検出することができ、改質器に供給される酸素含有ガスの流量を正確に制御できる。よって、改質器で安定して改質ガスを生成することにより、固体酸化物形燃料電池において安定した発電を行うことができる。
[装置構成]
図5は、第5実施形態にかかる固体酸化物形燃料電池システムの概略構成の一例を示すブロック図である。第5実施形態の固体酸化物形燃料電池システム500は、第2流量計67が設けられている点以外は、第4実施形態の固体酸化物形燃料電池システム400と同様の構成とすることができる。よって、図4と図5とで共通する構成要素については、同一の符号および名称を付して詳細な説明を省略する。
図5は、第5実施形態にかかる固体酸化物形燃料電池システムの概略構成の一例を示すブロック図である。第5実施形態の固体酸化物形燃料電池システム500は、第2流量計67が設けられている点以外は、第4実施形態の固体酸化物形燃料電池システム400と同様の構成とすることができる。よって、図4と図5とで共通する構成要素については、同一の符号および名称を付して詳細な説明を省略する。
第2流量計67は、第2開閉弁66よりも上流の第2酸素含有ガス流路65に設けられ、第2酸素含有ガス流路65を流れる酸素含有ガスの流量を計測する。第2流量計67としては、具体的には例えば、オリフィス前後に発生する差圧を用いた流量計、ベンチュリ計やオリフィス計、ペルチェ素子を利用した流量計、熱線を利用した流量計、流れる流体の運動量を利用したベーン式の流量計等を用いることができる。
第2流量計67を備えることにより、第2酸素含有ガス流路65を流れる酸素含有ガスの流量を適切に検出することができ、固体酸化物形燃料電池61のカソードに供給される酸素含有ガスの流量を正確に制御できる。よって、固体酸化物形燃料電池61において安定した発電を行うことができる。さらに、第2流量計67を備えることにより、第2開閉弁66の故障をより早く検知できる。
例えば、第2流量計67の検出値に基づいて、酸素含有ガス供給装置を操作するように構成してもよい。第2流量計67の検出値に基づいて、酸素含有ガス供給装置を操作するように構成された制御器を備えてもよい。この場合にも、固体酸化物形燃料電池61のカソードに供給される酸素含有ガスの流量を正確に制御することができ、固体酸化物形燃料電池61において安定した発電を行うことができる。
第5実施形態においても、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、および、第4実施形態と同様の変形が可能である。
(実施例)
図6は、実施例にかかる固体酸化物形燃料電池システムの概略構成の一例を示すブロック図である。
図6は、実施例にかかる固体酸化物形燃料電池システムの概略構成の一例を示すブロック図である。
図6において、固体酸化物形燃料電池システムは、ハウジング1に収容された固体酸化物形燃料電池2と、改質器3と、燃焼器4とを備えている。
固体酸化物形燃料電池システムは、改質器3に原料ガスとしての都市ガスを供給する原料ガス供給流路51と、改質器3に水を供給する水供給流路52と、固体酸化物形燃料電池2のカソードに酸素含有ガスを供給するカソード用酸素含有ガス流路53と、改質器3に酸素含有ガスを供給する改質用酸素含有ガス流路54とを備えている。
固体酸化物形燃料電池2は、アノードとカソードで挟まれるように形成されている固体酸化物の電解質が複数枚積層された電池セルを備えている。そして、個々のアノードに水素を含む燃料ガスが供給されるとともに、個々のカソードに酸素含有ガスが供給されることにより、これらの反応ガスを電気化学的に反応させて発電電力を発生する。
改質器3は、水供給流路52を介して供給された水を気化させる気化部を備え、内部に充填された触媒によって、水蒸気改質反応および部分酸化改質反応のうちの少なくとも一方の反応により、原料ガスを水素を含む燃料ガスに改質する。そして、改質により生成した燃料ガスを固体酸化物形燃料電池2のアノードに供給する。
燃焼器4は、固体酸化物形燃料電池2から排出されるオフ燃料ガスとオフ酸素含有ガスとを燃焼反応させ、その燃焼熱によって固体酸化物形燃料電池2および改質器3を加熱し、燃焼ガスを外部に排出する。
原料ガス供給流路51には、脱硫器5と、原料ガス供給器6と、流量計7と、流量調整弁8と、開閉弁9とが、この順に設けられている。
脱硫器5は、内部に充填された脱硫剤によって原料ガス中の硫黄成分を除去する。原料ガス供給器6は、改質器3に原料ガスを圧送する。流量計7は、改質器3に供給される原料ガスの流量を計測する。流量調整弁8は、流路の抵抗を調整することで流量を調整する。開閉弁9は、原料ガス供給流路51を開閉する。
開閉弁9は、第1入力ポート9aと第1出力ポート9bとを備えている。第1入力ポート9aは流量調整弁8に連通するように取り付けられている。第1出力ポート9bは改質器3に連通するように取り付けられている。
制御器55は、流量計7の計測値に基づき、流量調整弁8を操作することで、改質器3に供給される原料ガスの流量を制御する。制御器55は、上記制御を実行するためのプログラムを記憶している記憶部を備えている。
制御器55は、制御機能を有するものであればよく、演算処理部と、制御プログラムを記憶する記憶部とを備える。例えば、制御器55としては、マイクロコントローラ、PLC(Programmable Logic Controller) 等が例示される。また、演算処理部としては、MPU、CPUが例示される。記憶部としては、メモリが例示される。制御器55は、集中制御を行う単独の制御器で構成されていてもよく、互いに協働して分散制御を行う複数の制御器で構成されていてもよい。
水供給流路52には、イオンフィルタ10と、水供給器11と、流量計12と、流量調整弁13と、開閉弁14とがこの順に設けられている。
イオンフィルタ10は、内部に充填されたイオン交換樹脂によって水を浄化する。水供給器11は、改質器3に水を圧送する。流量計12は、改質器3に供給される水の流量を計測する。流量調整弁13は、流路の抵抗を調整することで流量を調整する。
開閉弁14は、水供給流路52を開閉する。開閉弁14は、第3入力ポート14aと第3出力ポート14bとを備えている。第3入力ポート14aは流量調整弁13に連通するように取り付けられている。第3出力ポート14bは改質器3に連通するように取り付けられている。
制御器55は、流量計12の計測値に基づき、流量調整弁13を操作することで、改質器3に供給される水の流量を制御する。制御器55の記憶部には、上記制御を実行するためのプログラムが記憶されている。
改質用酸素含有ガス流路54には、酸素含有ガス供給器15と、フィルタ16と、流量計22と、流量調整弁23と、開閉弁24とがこの順に設けられている。
酸素含有ガス供給器15は、改質器3および固体酸化物形燃料電池2のカソードに酸素含有ガスを圧送する。フィルタ16は、酸素含有ガス中の異物を除去する。流量計22は、改質器3に供給される酸素含有ガスの流量を計測する。流量調整弁23は、流路の抵抗を調整することで流量を調整する。
開閉弁24は、改質用酸素含有ガス流路54を開閉する。開閉弁24は、第4入力ポート24aと第4出力ポート24bとを備えている。第4入力ポート24aは流量調整弁23に連通するように取り付けられている。第4出力ポート24bは改質器3に連通するように取り付けられている。制御器55は、流量計22の計測値に基づき、流量調整弁23を操作することで、改質器3に供給される酸素含有ガスの流量を制御する。
カソード用酸素含有ガス流路53は、改質用酸素含有ガス流路54のフィルタ16と流量計22との間から分岐されるものである。カソード用酸素含有ガス流路53には、流量計17と、流量調整弁18と、開閉弁19とが、この順に設けられている。流量計17は、固体酸化物形燃料電池2のカソードに供給される酸素含有ガスの流量を計測する。流量調整弁18は、流路の抵抗を調整することで流量を調整する。
開閉弁19は、カソード用酸素含有ガス流路53を開閉する。開閉弁19は、第3入力ポート19aと第3出力ポート19bとを備えている。第3入力ポート19aは流量調整弁18に連通するように取り付けられている。第3出力ポート19bは固体酸化物形燃料電池2のカソードに連通するように取り付けられている。
制御器55は、流量計17の計測値に基づき、流量調整弁18を操作することで、固体酸化物形燃料電池2のカソードに供給される酸素含有ガスの流量を制御する。制御器55の記憶部には、上記制御を実行するためのプログラムが記憶されている。
次に、開閉弁24の構造について、図7を参照しながら説明する。図7は、実施例にかかる開閉弁の概略構成の一例を示す断面図である。
図7において、電磁開閉弁56は、流体が流入する第5入力ポート56aと、流体が流出する第5出力ポート56bと、弁本体部25と、可動部26とを備えている。ここで、電磁開閉弁56と、第5入力ポート56aと、第5出力ポート56bとは、それぞれ、図6における開閉弁24と、第4入力ポート24aと、第4出力ポート24bとに相当する。
弁本体部25は、弁体27と、弁座28とを備えている。弁体27は、弁内流路を開閉する。弁座28は、電磁開閉弁56が閉止する時に、弁体27と当接する。
可動部26は、コアチューブ29と、可動コア30と、圧縮スプリング31と、固定コア32と、ソレノイド33とを備えている。可動コア30は、コアチューブ29に挿入された摺動可能に構成されている。可動コア30の先端部には弁体27が取り付けられてある。圧縮スプリング31は、その弾性力によって、可動コア30を介して弁体27が弁座28に当接する方向に力を付加する。固定コア32は、一方の端部が圧縮スプリング31に取り付けられ、他方の端部が固定されている。ソレノイド33は、コアチューブ29の周りに巻かれた導線である。ソレノイド33は、その内部に電流が流れると、可動コア30と固定コア32とを励磁する。
ソレノイド33に電流が流れていない場合には、圧縮スプリング31の弾性力によって、弁体27が弁座28に当接し、電磁開閉弁56は閉状態となる。ソレノイド33に電流が流れている場合には、可動コア30と固定コア32とが励磁され、その電磁力によって可動コア30が固定コア32の方向に吸引され、弁体27が弁座28から離れ、電磁開閉弁56は開状態となる。電磁開閉弁56は、その機構上、第5入力ポート56a側の流体の圧力が上昇すると、弁体27が弁座28に当接する方向に力が付加され、第5出力ポート56b側の流体の圧力が上昇すると、弁体27が弁座28から離れる方向に力が付加される。
なお、開閉弁9、開閉弁14、および、開閉弁19は、開閉弁24と同様に、図7の電磁開閉弁56と同じ構成とすることができるため、その説明は省略する。
以上のように構成された固体酸化物形燃料電池システムの動作について説明する。下記に述べる動作は、制御器55の記憶部にプログラムに従い実行されうる。
固体酸化物形燃料電池システムの制御器55が、システムを起動させると、開閉弁9、開閉弁19、および、開閉弁24を開状態にし、原料ガス供給器6および酸素含有ガス供給器15を動作させ、燃焼器4に原料ガスと酸素含有ガスとを供給する。燃焼器4では、原料ガスと酸素含有ガスとの混合ガスを、点火装置(図示省略)により着火して燃焼させる。
改質器3には原料ガスと酸素含有ガスとの混合ガスが供給されている。よって、燃焼開始後に、燃焼反応の燃焼熱により改質器3が所定温度まで加熱されると、改質器3において部分酸化改質反応が進行する。
部分酸化改質反応の開始後に、さらに加熱が進み、改質器3が所定温度になると、開閉弁14を開状態にし、水供給器11を動作させ、改質器3に水を供給する。改質器3には原料ガスと酸素含有ガスとの混合ガスに加えて、原料ガスと水蒸気との混合ガスが供給され、これにより改質器3において部分酸化改質反応と水蒸気改質反応が併用された改質反応が進行する。
部分酸化改質反応と水蒸気改質反応が併用された改質反応の開始後に、さらに加熱が進み、改質器3が所定温度になると、開閉弁24を閉状態にする。改質器3には、原料ガスと水蒸気との混合ガスが供給され、これにより改質器3において水蒸気改質反応が進行する。
水蒸気改質反応の開始後に、さらに加熱が進み、固体酸化物形燃料電池2及び改質器3が所定温度になると、固体酸化物形燃料電池2による発電が開始される。
発電時は、制御器55が、固体酸化物形燃料電池2の発電量に応じて、改質器3に供給される原料ガスの流量と、改質器3に供給される水の流量と、固体酸化物形燃料電池2のカソードに供給される酸素含有ガスの流量を制御する。
停止時は、固体酸化物形燃料電池2の発電を停止し、原料ガス供給器6と、水供給器11と、酸素含有ガス供給器15とを停止させて、開閉弁9と、開閉弁14と、開閉弁19とを閉状態にする。
開閉弁24が閉状態から開状態に変化しないという故障が生じた場合、酸素含有ガス供給器15が動作すると、改質用酸素含有ガス流路54の圧力が上昇し、開閉弁24の第4入力ポート24a側の圧力が第4出力ポート24b側の圧力より高くなる。開閉弁24の機構上、第4入力ポート24a側の圧力が上昇すると、弁体27が弁座28に当接する方向に力が付加される(弁体27が弁座28に押し付けられる)ため、開閉弁24は閉止されることになる。
起動時に上記故障が発生すると、改質器3に酸素含有ガスが供給されないので改質器3の温度上昇が遅くなるため、燃料電池システムは異常停止状態になる。
これにより、開閉弁24が故障した場合には、固体酸化物形燃料電池システムが異常停止することから、該故障を検知することができる。よって、修理あるいは部品交換等の適切な対応をすることができる。
停止時に、酸素含有ガス供給器15が動作し続けるという故障が生じた場合、開閉弁24が閉状態であれば、改質用酸素含有ガス流路54の圧力が上昇し、開閉弁24の第4入力ポート24a側の圧力が第4出力ポート24b側の圧力より高くなる。開閉弁24の機構上、第4入力ポート24a側の圧力が上昇すると、弁体27が弁座28に当接する方向に力が付加されるため、開閉弁24は閉止されることになる。
かかるメカニズムにより、停止時において、改質器3を経由して固体酸化物形燃料電池2に酸素含有ガスが流入しにくくなるので、電極触媒(アノード電極触媒)の酸化劣化が生じる可能性を低減できる。
流量計22と、流量調整弁23とを設けていることにより、改質器3に供給される酸素含有ガスの流量を正確に制御できるので、改質器で安定した改質ガスを生成することにより、固体酸化物形燃料電池2において安定した発電を行うことができる。
開閉弁19が閉状態から開状態に変化しないという故障が生じた場合、酸素含有ガス供給器15が動作すると、カソード用酸素含有ガス流路53の圧力が上昇し、開閉弁19の第3入力ポート19a側の圧力が第3出力ポート19b側の圧力より高くなる。開閉弁19の機構上、第3入力ポート19a側の圧力が上昇すると、弁体27が弁座28に当接する方向に力が付加されるため、開閉弁19は閉止されることになる。
起動時に上記故障が発生すると、燃焼器4に酸素含有ガスが供給されないので燃焼が維持できなくなり、燃料電池システムは異常停止状態になる。発電時に上記故障が発生すると、固体酸化物形燃料電池2に酸素含有ガスが供給されないので発電が維持できなくなり、燃料電池システムは異常停止状態になる。
このように、開閉弁19が故障した場合には、固体酸化物形燃料電池システムが異常停止することから、該故障を検知することができる。よって、修理あるいは部品交換等の適切な対応をすることができる。
酸素含有ガス供給器15が動作し続けるという故障が生じた場合、開閉弁19が閉状態であれば、カソード用酸素含有ガス流路53の圧力が上昇し、開閉弁19の第3入力ポート19a側の圧力が第3出力ポート19b側の圧力より高くなる。開閉弁19の機構上、第3入力ポート19a側の圧力が上昇すると、弁体27が弁座28に当接する方向に力が付加されるため、開閉弁19は閉止されることになる。
かかるメカニズムにより、停止時において、固体酸化物形燃料電池2へと酸素含有ガスが誤って流入しにくくなるので、電極触媒の酸化劣化が生じる可能性を低減できる。
流量計17と、流量調整弁18とを設けていることにより、固体酸化物形燃料電池2に供給される酸素含有ガスの流量を正確に制御できるので、固体酸化物形燃料電池2において安定した発電を行うことができる。
なお、本実施の形態によって各実施形態が限定されるものではない。例えば、改質器3の内部に気化部を設けているが、気化部をハウジング1の外部に配置し、気化部で発生した水蒸気を改質器3に供給するように構成してもよい。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造および/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明の一態様は、アノードの劣化を抑制することができる優れた信頼性を有する固体酸化物形燃料電池システムとして有用である。
1 ハウジング
2 固体酸化物形燃料電池
3 改質器
4 燃焼器
5 脱硫器
6 原料ガス供給器
7 流量計
8 流量調整弁
9 開閉弁
9a 第1入力ポート
9b 第1出力ポート
10 イオンフィルタ
11 水供給器
12 流量計
13 流量調整弁
14 開閉弁
14a 第3入力ポート
14b 第3出力ポート
15 酸素含有ガス供給器
16 フィルタ
17 流量計
18 流量調整弁
19 開閉弁
19a 第3入力ポート
19b 第3出力ポート
22 流量計
23 流量調整弁
24 開閉弁
24a 第4入力ポート
24b 第4出力ポート
25 弁本体部
26 可動部
27 弁体
28 弁座
29 コアチューブ
30 可動コア
31 圧縮スプリング
32 固定コア
33 ソレノイド
51 原料ガス供給流路
52 水供給流路
53 カソード用酸素含有ガス流路
54 改質用酸素含有ガス流路
55 制御器
56 電磁開閉弁
56a 第5入力ポート
56b 第5出力ポート
60 改質器
61 固体酸化物形燃料電池
62 第1酸素含有ガス流路
63 第1開閉弁
64 第1流量計
65 第2酸素含有ガス流路
66 第2開閉弁
67 第2流量計
68 流量調整弁
100、200、300、400、500 固体酸化物形燃料電池システム
2 固体酸化物形燃料電池
3 改質器
4 燃焼器
5 脱硫器
6 原料ガス供給器
7 流量計
8 流量調整弁
9 開閉弁
9a 第1入力ポート
9b 第1出力ポート
10 イオンフィルタ
11 水供給器
12 流量計
13 流量調整弁
14 開閉弁
14a 第3入力ポート
14b 第3出力ポート
15 酸素含有ガス供給器
16 フィルタ
17 流量計
18 流量調整弁
19 開閉弁
19a 第3入力ポート
19b 第3出力ポート
22 流量計
23 流量調整弁
24 開閉弁
24a 第4入力ポート
24b 第4出力ポート
25 弁本体部
26 可動部
27 弁体
28 弁座
29 コアチューブ
30 可動コア
31 圧縮スプリング
32 固定コア
33 ソレノイド
51 原料ガス供給流路
52 水供給流路
53 カソード用酸素含有ガス流路
54 改質用酸素含有ガス流路
55 制御器
56 電磁開閉弁
56a 第5入力ポート
56b 第5出力ポート
60 改質器
61 固体酸化物形燃料電池
62 第1酸素含有ガス流路
63 第1開閉弁
64 第1流量計
65 第2酸素含有ガス流路
66 第2開閉弁
67 第2流量計
68 流量調整弁
100、200、300、400、500 固体酸化物形燃料電池システム
Claims (5)
- 原料と酸素含有ガスとを用いて水素含有ガスを生成する改質器と、
前記改質器から供給される水素含有ガスを用いて発電する固体酸化物形燃料電池と、
前記改質器に供給される酸素含有ガスが流れる第1酸素含有ガス流路と、
前記第1酸素含有ガス流路に設けられた第1開閉弁と、を備え、
前記第1開閉弁は、前記第1開閉弁よりも上流の前記第1酸素含有ガス流路の圧力が上昇すると閉止するよう構成されている、
固体酸化物形燃料電池システム。 - 前記第1開閉弁より上流の前記第1酸素含有ガス流路に設けられ、前記第1酸素含有ガス流路を流れる酸素含有ガスの流量を計測する、第1流量計を備える、請求項1記載の固体酸化物形燃料電池システム。
- 前記第1開閉弁よりも上流の前記第1酸素含有ガス流路に設けられ、前記第1酸素含有ガス流路を流れる酸素含有ガスの流量を調整する、流量調整弁を備える、請求項1または2に記載の固体酸化物形燃料電池システム。
- 前記固体酸化物形燃料電池に酸素含有ガスを供給する第2酸素含有ガス流路と、
前記第2酸素含有ガス流路に設けられた第2開閉弁と、を備え、
前記第2酸素含有ガス流路は、その上流において第1酸素含有ガス流路と合流して同一の流路をなすとともに、前記第2開閉弁は、前記第2開閉弁よりも上流の前記第2酸素含有ガス流の圧力が上昇すると閉止するよう構成されている、
請求項1から3のいずれかに記載の固体酸化物形燃料電池システム。 - 前記第2開閉弁よりも上流の前記2酸素含有ガス流路に設けられ、前記2酸素含有ガス流路を流れる酸素含有ガスの流量を計測する、第2流量計を備える、請求項1から4のいずれかに記載の固体酸化物形燃料電池システム。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2013139175A JP2015011973A (ja) | 2013-07-02 | 2013-07-02 | 固体酸化物形燃料電池システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2013139175A JP2015011973A (ja) | 2013-07-02 | 2013-07-02 | 固体酸化物形燃料電池システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2015011973A true JP2015011973A (ja) | 2015-01-19 |
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2013139175A Pending JP2015011973A (ja) | 2013-07-02 | 2013-07-02 | 固体酸化物形燃料電池システム |
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-
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- 2013-07-02 JP JP2013139175A patent/JP2015011973A/ja active Pending
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|---|---|---|---|
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