JP2015015936A - 畦塗り機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】走行機体100の後部に装着され、走行機体100から動力を受け、元畦及び圃場を耕耘して畦状に土を盛り上げる前処理体11と、前処理体11より後方に設けられ、前処理体11により耕耘された土を畦として成形する整畦体12と、前処理体11の左右方向外側に設けられて、耕耘時に土の飛散を防止するサイドカバー13と、を備える畦塗り機1であって、前処理体11に対してサイドカバー13を上下方向に回動可能に連結する一対のリンク部材14を有し、一対のリンク部材14は、間隙を設けて平行に配置され、一対のリンク部材14の一方に、間隙に向かって凸部37が形成されている。
【選択図】図4
Description
畦塗り機のサイドカバーにおける、特に下端位置を従来と同等に規制しつつ、より簡素な構造の規制部材が要求されていた。
装着部2は、駆動用シャフト7、及び3点リンクヒッチ機構(図1〜図4には図示せず)等の適宜の連結部材を有する。
装着部2における3点リンクヒッチ機構としては、例えば1つのトップリンク連結部及び2つのロアーリンク連結部を有する連結機構を挙げることができ、走行機体100に対して着脱自在に取付けられる。なお、装着部2が作業中に走行機体100から脱離しないように、装着部2と走行機体100との連結は強固に固定される。
また、装着部2における駆動用シャフト7は、走行機体100のPTO軸(図1〜図4には図示せず)に対して、図示しない適宜のユニバーサルジョイント等を介して連結される、前方に突出した軸体である。駆動用シャフト7は、畦塗り機1においてPTO軸から最初に動力を受ける部材である。
走行機体100に対して装着部2を一旦取り付けると、走行機体100から装着部2を脱離させるまで、畦塗り作業中であっても走行機体100に対する装着部2の取付位置及び方向は一定又は略一定である。
連結部3は、オフセットフレーム8、リンクロッド9及び支持フレーム10を有する。
オフセットフレーム8は、板状部材又は断面矩形の筒状部材等が組み付けられて成る長尺のフレーム状部材である。オフセットフレーム8は、装着部2から後方向に延在し、装着部2に対して水平面上で回動可能なように取付けられる。図1〜図4に示すオフセットフレーム8は、カバーに覆われた状態で示しており、該カバー内には後述の動力伝達部5を収容している。
リンクロッド9は、棒状部材又は筒状部材等が適宜に用いられて成る、オフセットフレーム8と略同尺のフレーム状部材である。リンクロッド9は、装着部2から後方向に延在し、装着部2に対して水平面上で回動可能なように取付けられる。
支持フレーム10は、棒状部材又は断面矩形の筒状部材等が適宜に用いられて成るフレーム状部材である。支持フレーム10は、装着部2に対して平行となるように配置される。オフセットフレーム8及びリンクロッド9のそれぞれの一端部は上述したように装着部2に回動可能に取付けられている。これに対して、オフセットフレーム8及びリンクロッド9のそれぞれの他端部は、共に支持フレーム10に対して水平面上で回動可能なように、支持フレーム10に取付けられている。すなわち、オフセットフレーム8及びリンクロッド9は、支持フレーム10によって平行状態を維持しつつ回動することになる。
なお、図1〜図4に示す畦塗り機1は、連結部3がオフセット位置に配置された状態、つまりオフセットフレーム8及びリンクロッド9の軸線が前後方向に対して傾斜するように連結部3を変位させた状態である。
前処理体11は、装着部2及び連結部3を介して、走行機体100の後部に接続され、かつ走行機体100から動力を受ける部材であり、元畦及び圃場を耕耘して畦状に土を盛り上げる。
整畦体12は、前処理体11より後方に設けられ、前処理体12により耕耘された土を畦として成形する部材である。
特に図2に示すように、前処理体11及び整畦体12は、作業部支持体15に取付けられている。作業部支持体15は、複数の筒状部材が組合せられて成る。作業部支持体15は、オフセットフレーム8の後端部から下側に突出する縦筒部16と、縦筒部16の下端部から水平方向に延在する横筒部17とを有する。
サイドカバー13は、前処理体11の左右方向外側に設けられ、前処理体11の耕耘時に土の飛散を防止する部材である。
また図4に示すように、リンク部材14は、略短冊形状を成す一対の部材であり、前処理体11に対してサイドカバー13を上下方向に回動可能に連結し、相互に間隙を設けて平行となるように配設される。
作業部4についての詳細な説明は、動力伝達部5と共に後述する。また、サイドカバー13及びリンク部材14についての詳細な説明は、図5〜図7を参照しつつ行うことにする。
入力軸18は、その軸線が上下方向に対して平行となるように、装着部2に取付けられる軸体である。入力軸18は、その軸線を中心にして回転可能となっている。入力軸18及び駆動用シャフト7には、それぞれ図示しないギヤが固定的に付設されており、該ギヤ同士が歯合している。よって、走行機体100から駆動用シャフト7に対して伝達される動力は、ギヤにより入力軸18に伝達可能となっている。
中継軸20は、その軸線が上下方向に対して平行となるように、オフセットフレーム8に取付けられる軸体である。中継軸20は、その軸線を中心にして回転可能となっている。また、中継軸20は、オフセットフレーム8に取付けられる上端部から下側に延在しており、図2に示す作業部支持体15の縦筒部16内を挿通している。
環状チェーン19は、入力軸18と中継軸20との間に掛け渡される無端状部材であり、入力軸18及び中継軸20の各上端部に設けられた図示しないスプロケットと歯合している。したがって、走行機体100から入力軸18に伝達された動力は、環状チェーン19を介して中継軸20に伝達可能となっている。
第1出力軸21は、中継軸20の下端部に接続される軸体であり、中継軸20に対して直交し、水平方向でかつ略前後方向に延在する。第1出力軸21は、その軸線を中心にして回転可能となっている。第1出力軸21の後端部及び中継軸20の下端部には、それぞれ図示しないギヤが固定的に付設されており、該ギヤ同士が歯合している。よって、走行機体100から中継軸20に対して伝達される動力は、ギヤにより第1出力軸21に伝達可能となっている。第1出力軸21は、図2に示す作業部支持体15の横筒部17内を挿通している。つまり、縦筒部16と横筒部17との接合部近傍の内部において、中継軸20と第1出力軸21とが歯合するようになっている。
第2出力軸22は、第1出力軸21に側方から接続される軸体であり、第1出力軸21に対して斜交し、水平方向でかつ略左右方向に延在する。第2出力軸22は、その軸線を中心にして回転可能となっている。第2出力軸22の端部及び第1出力軸21の周側面には、それぞれ図示しないギヤが固定的に付設されており、該ギヤ同士が歯合している。よって、走行機体100から第1出力軸21に対して伝達される動力は、ギヤにより第2出力軸22に伝達可能となっている。
第1出力軸21は、一端部が中継軸20に接続され、他端部が前処理体11に接続される。また、第2出力軸22は、一端部が第1出力軸21に接続され、他端部が適宜の動力伝達手段を介して整畦体12に接続される。
天場処理部23は、旧畦の天場を耕耘する部材であり、特に図3及び図4に示すように、回転軸25及び天場用耕耘爪26を有する。天場用耕耘爪26は、回転可能な軸体である回転軸25の周側面に放射状にかつ固定的に複数個装着されている。天場処理部23は、第1出力軸21の軸線を中心にして回動可能となっている。また、耕耘する旧畦の高さ及び成形しようとする畦の高さに応じて天場処理部23の上下位置を調節可能な部材として、上下位置調節部27が天場処理部23の後側に付設されている。
前処理部24は、圃場及び旧畦の法面を耕耘する部材であり、耕耘爪28を有する。第1出力軸21は、中継軸20から前処理体11における前処理部24まで延在している。また、第1出力軸21が挿通する横筒部17は耕耘爪28の周囲に設けられるカバー体に固定的に接続されている。耕耘爪28は、第1出力軸21の前端部に設けられた回転可能な耕耘用回転軸50の周側面に放射状にかつ固定的に複数個装着されている。前処理部24は、天場処理部23の後方に設けられている。
天場処理部23の回転軸25と、第1出力軸21とは、天場用動力伝達部29を介して連結されている。天場用動力伝達部29は、例えば動力伝達部5における環状チェーン17とは別の第2環状チェーン(図示せず)等の適宜の動力伝達部材を有する。例えば第2環状チェーンは、耕耘用回転軸50と回転軸25との間に掛け渡され、第1出力軸21及び回転軸25にそれぞれ歯合している。したがって、走行機体100から第1出力軸21に伝達された動力は、第2環状チェーンを介して回転軸25に伝達可能となっている。
円錐ドラム30は、外側に向かって、つまり図1に示す畦塗り機1においては右側に向かって先窄まりとなるように配置される略円錐台形状の部材である。円筒部31は、円錐ドラム30の外側中央部に突設される有底円筒体である。円筒部31は、その軸線が第2出力軸22の軸線に対して平行となるように配置される。円錐ドラム30と円筒部31とは、相互に固定されている。
整畦体12は、円筒部31の軸線を中心にして回転可能となっている。円錐ドラム30の内部には、円筒部31の軸線を中心にして回転する適宜の軸体(図1〜図4には図示せず)が内部に設けられている。整畦体12に接続される第2出力軸22と、円筒部31の軸体とは、図2に示すように、整畦用動力伝達部32を介して連結されている。整畦用動力伝達部32は、上記環状チェーン17及び第2環状チェーンとは別の第3環状チェーン(図示せず)等の適宜の動力伝達部材を有する。例えば第3環状チェーンは、第2出力軸22と円錐ドラム30内の軸体との間に掛け渡され、第2出力軸22及び該軸体にそれぞれ歯合している。したがって、走行機体100から第2出力軸22に伝達された動力は、第3環状チェーンを介して円錐ドラム30の軸体に伝達可能となっている。
縦筒部16は、その軸線を中心にして回動可能に、支持フレーム10に対して取付けられている。横筒部17は、縦筒部16に対して固定的に接合されている。縦筒部16がその軸線を中心にして回動すると、縦筒部16に取付けられて成る横筒部17が水平面上で回動することとなる。横筒部17が水平面上で回動すると、作業部4が水平面上で回動することとなる。
装着部2に対して支持フレーム10が平行状態を維持しつつ回動可能であるので、第2伸縮シリンダ62の長さは固定し、第1伸縮シリンダ61の長さのみを調整することにより、整畦体12の回転中心軸線、つまり円錐ドラム30内に配設される軸体の軸線を左右方向に沿った状態に維持しつつ、作業部4のオフセット位置を調整することができる。換言すると、ロック機構によるロックを行うと、前後方向に対する作業部4の左右方向への傾きは維持しつつ、左右方向の位置のみを調整することができる。
また、第2伸縮シリンダ62は、一端が作業部支持体に接続されて成る作業フレーム51に取付けられ、他端が支持フレーム10に取付けられる。第2伸縮シリンダ62は、一端が作業フレーム51に対して回動可能であり、他端が支持フレーム10に対して回動可能となっている。
第1伸縮シリンダ61が伸縮することによって、連結部3のオフセットフレーム8に対して左右方向へ作用する応力が生じる。例えば第1伸縮シリンダ61が伸長すると、オフセットフレーム8及びリンクロッド9が前後方向に沿った状態から右方向に変位する。つまり、オフセットフレーム8及びリンクロッド9が前後方向に対して平行な状態から傾斜する状態に変化する。第1伸縮シリンダ61の長さの変化に応じて、オフセットフレーム8及びリンクロッド9の前後方向に対する傾斜量、換言すると連結部3に取付けられる作業部4のオフセット量が変化する。
第2伸縮シリンダ62が伸縮することによって、支持フレーム10に対して左右方向へ作用する応力が生じる。例えば第2伸縮シリンダ62が伸長すると、作業部4が作業部支持体15の縦筒部16の軸線を中心にして水平面上で右方向に回動する。よって、第2伸縮シリンダ62の長さの変化に応じて、回動する作業部支持体15に取付けられる作業部4の作業方向が変化する。
したがって、第1伸縮シリンダ61の伸縮により、作業部4のオフセット位置を調整することができる。第2伸縮シリンダ62の伸縮により、作業部4の作業方向を調整することができる。
以下においては、天場処理部23により元畦の天場を耕耘する場合の説明を行うこととする。
なお、本実施形態における第2伸縮シリンダ62は作業部4の作業方向を変更することができるが、該作業方向の変更は圃場の隅部も畦塗りする角塗り作業に用いる。角塗り作業以外の畦塗り作業は、基本的に、直線状に延在する元畦に沿って走行機体100及び畦塗り機1が直進して畦塗りする作業となる。よって、走行機体100及び畦塗り機1を元畦に沿って配置すれば、作業部4を所望のオフセット位置に変位、下降させるだけで、装着部2、支持フレーム10及び整畦体12の回転軸が平行となり、かつ元畦の延在方向に直交する。
畦塗り作業は、走行機体100のPTO軸から畦塗り機1に伝達される動力を用いて行われる。
動力は、走行機体100のPTO軸から駆動用シャフト7、入力軸18、環状チェーン17、及び中継軸20を介して、第1出力軸21、及び第2出力軸22に伝達される。
第1出力軸21に動力が伝達されることにより回転する耕耘用回転軸50の周側面に取付けられる複数の耕耘爪28が、第1出力軸21の軸線を中心にして回転する。更に、第1出力軸21に伝達された動力が、天場用動力伝達部29を介して回転軸25に伝達されることにより、回転軸25が回転する。回転軸25が回転すると、回転軸25の周側面に取付けられる複数の天場用耕耘爪26が回転軸25の軸線を中心にして回転する。
第2出力軸22に伝達された動力が、整畦用動力伝達部32を介して整畦体12における円錐ドラム30の軸体に伝達される。動力が伝達された円錐ドラム30の軸体は、その軸線を中心にして回転する。円錐ドラム30の軸体が回転すると、円錐ドラム30及び円錐ドラム30に取付けられる円筒部31が回転する。
したがって、走行機体100のPTO軸から伝達される動力によって、前処理体11及び整畦体12が駆動する。
畦塗り作業における耕耘は、前処理体11が耕耘した土を、元畦とは別の領域に飛散させるのではなく、土を掘り返すこと、又は耕耘した領域に盛り上げるように落下させることにより達成される。
また、円筒部31が耕耘された元畦の天場上を摺接することによって、円筒部31の周側面が元畦の天場を押し固めて、新たな畦の天場として成形する。円錐ドラム30が耕耘された元畦の法面上を摺接することによって、円錐ドラム30の外側表面が元畦の法面を押し固めて、新たな畦の法面として成形する。すなわち、整畦体12は前処理体11により耕耘された土を畦として成形する。
畦塗り作業における整畦は、前処理体11による耕耘で一旦柔らかくなった土を、新たな畦と成る領域に塗り付けるように押圧することにより達成される。
サイドカバー13の下端部は、耕耘された元畦の天場に接触する状態、又は、耕耘している元畦の外側に土が飛散しない程度に耕耘された元畦の天場から浮いた状態であるのが好ましい。換言すると、一対のリンク部材14及び14の回動軌道中の下端位置が、前処理体11が耕耘して盛り上げた土に、サイドカバー13の下端部が当接又は近接する位置であるのが好ましい。このような下端位置である一対のリンク部材14及び14であると、一旦耕耘した元畦の土にサイドカバー13が埋没してしまうこと、及び整畦しても意図した畦の形状に成り得ない程度まで耕耘後の盛り上げた土を崩してしまうことが無い。
サイドカバー13は一対のリンク部材14及び14によって上方にも回動可能であるので、元畦の天場、又は耕耘後の元畦の天場に凸状部位が形成されていても、該凸状部位にサイドカバー13が引っかかることが無い。元畦の天場、又は耕耘後の元畦の天場に凸状部位が形成されていた場合は、該凸状部位をサイドカバー13が通過するときに、凸状部位に押し上げられるようにしてサイドカバー13が上方に回動することとなる。凸状部位を乗り越えた後は、サイドカバー13が下端位置まで下方に回動するので、元畦の耕耘作業に影響は生じない。
特に図1及び図4に示すように、サイドカバー13は、元畦の天場上で、かつ前処理部24の左右方向外側で、かつ天場処理部23より後方で、かつ整畦体12の円筒部31より前方に設けられている。サイドカバー13は、前処理部24の左側面部に一対のリンク部材14を介して取付けられている。
一方のリンク部材14に形成された凸部は、前記間隙に向かって形成されている。また、他方のリンク部材14に形成された凹部は、一対のリンク部材14及び14がそれぞれの回動軌道中の上端に達したときに一方のリンク部材14における凸部が嵌り込むように形成されている。
図5には、一つのリンク部材14のみを拡大して示した。図5(a)にはリンク部材14の平面概略図を示し、図5(b)にはリンク部材14の断面概略図を示している。また、図5における上下方向及び前後方向を示す矢印は、図5(a)についてのみ適用することとする。
図5(a)に示すように、リンク部材14は、平板部33とリンク部34とから成る。平板部33は、細長い略矩形を成す板状部である。リンク部34は、円筒形状を成し、その軸線が左右方向に対して平行又は略平行となるように配置される。平板部33の両端部に2つのリンク部34及び34が形成されている。平板部33とリンク部34とは一体的に形成されている。
一方のリンク部34と他方のリンク部34との間には、平板部33の一対の長辺部位である第1縁辺部35及び第2縁辺部36が形成されている。更に、第1縁辺部35には凸部37が形成され、第2縁辺部36には凹部38が形成されている。凸部37は、最も突出した部位である頂部39と、第1縁辺部35から頂部39に至るまでの徐々に隆起する部位である隆起部40と、から成る。また凹部38は、最も凹んだ部位である底部41と、第2縁辺部36から底部41に至るまでの徐々に陥没する部位である陥没部42と、から成る。
図6(a)においては、上述の畦塗り機1に設けられたサイドカバー13の輪郭線と、一対のリンク部材14及び14とが示されている。また、図6(b)においては、従来の畦塗り機で用いられるサイドカバー131の輪郭線と、一対のリンク部材141及び141とが示されている。
なお、リンク部材の形状以外の条件を揃えるために、サイドカバー13とサイドカバー131とは同一部材であり、一対のリンク部材14及び14、並びに141及び141は同一高さ及び同一間隔となるように取り付けている。
具体的には、図6(a)に示すように、本実施形態におけるサイドカバー13がその回動軌道中の下端に達した時には、下側のリンク部材14の凸部37が、上側のリンク部材14のリンク部34近傍に当接している。
これに対して、図6(b)に示すように、従来におけるサイドカバー131がその回動軌道中の下端に達した時には、一対のリンク部材141及び141の対向するそれぞれの縁辺部同士が当接している。
図6(a)に示す本実施形態と、図6(b)に示す従来例とにおいて、同等の高さまでサイドカバー13及び131を引き上げた後に、サイドカバー13及び131を上方から下方に向かって回動させる場合、図6(a)に示す本実施形態の方が図6(b)に示す従来例に比べて回動軌道中の上方で下端位置に達する。これは、一方のリンク部材14の凸部37が他方のリンク部材14に対して回動途中に干渉することによって、サイドカバー13の回動軌道中における下端位置の方が、サイドカバー131の回動軌道中における下端位置よりも高い位置に規制されることを意味している。
仮に、リンク部材14に凸部37のみを設けた場合は、リンク部34の上端位置、すなわちリンク部34に接続される前記サイドカバー13の上端位置が、下端位置と同様に規制されることになる。リンク部材14は、一方のリンク部材14に対向する他方のリンク部材14の縁辺部に凹部38を設けている。該凹部38を設けることによって、リンク部材14の回動軌道中の上端に達したときに凸部37が凹部38内に嵌り込むので、上端位置が規制されない。換言すると、凹部38によって、リンク部材14の上側への回動については回動範囲が規制されず、従来の回動範囲を維持することができる。
したがって、縁辺部に凸部37及び凹部38が形成されて成るリンク部材14は、その回動軌道中の上端位置は規制されず、かつ下端位置を規制する事ができるようになっている。
更に、図5(a)に示すように、リンク部材14に凹部38を設ける実施形態を採用する場合、第1縁辺部35に対する隆起部40の傾斜角度と、第2縁辺部36に対する陥没部42の傾斜角度とは、同一又は大きな差異が無い程度であるのが好ましい。このような凹部38を形成することにより、凸部37が凹部38内に嵌まり込み易くなる。これにより、サイドカバー13の上端位置付近の回動動作が円滑になるので好ましい。
凸部の大きさは上述したようにサイドカバーの下端位置の調整に関連するので、本発明に係る畦塗り機の使用環境に応じて要求されるサイドカバーの下端位置に基いた大きさの凸部を決定すれば良い。
凹部を設ける実施形態を採用する場合、凸部の位置、形状及び大きさを決定した上で、凸部の位置、形状及び大きさに合わせて凹部の位置、形状及び大きさを決定すれば良い。
しかしながら、幅の大きなリンク部材はリンク部材同士の取付間隔を従来よりも大きく取る必要が生じるだけでなく、オフセット作業機におけるリンク部材の占有領域が大きくなってしまう。更に、リンク部材の重量が大きくなるので、リンク部材と前処理体との連結手段、及びリンク部材とサイドカバーとの連結手段として高い強度が要求されることになり、連結手段による連結部位の保守点検の工程も必要となり得る。
また、凸部を有するリンク部材に比べて、幅の大きなリンク部材は、リンク部材の製造により多くの材料を要する。
Claims (4)
- 走行機体の後部に装着され、該走行機体から動力を受け、元畦及び圃場を耕耘して畦状に土を盛り上げる前処理体と、
前記前処理体より後方に設けられ、前記前処理体により耕耘された土を畦として成形する整畦体と、
前記前処理体の左右方向外側に設けられて、耕耘時に土の飛散を防止するサイドカバーと、を備える畦塗り機であって、
前記前処理体に対して前記サイドカバーを上下方向へ回動可能に連結する一対のリンク部材を有し、
前記一対のリンク部材は、間隙を設けて平行に配置され、
前記一対のリンク部材の一方に、前記間隙に向かって凸部が形成されている、
畦塗り機。 - 前記一対のリンク部材の他方に、前記一対のリンク部材がそれぞれの回動軌道中の上端に達したときに前記凸部が嵌り込む凹部が形成されている、
請求項1に記載の畦塗り機。 - 一方のリンク部材と他方のリンク部材とが同一形状となるように前記一対のリンク部材のそれぞれに凸部及び凹部が形成され、
一方のリンク部材に形成された凸部が前記凸部であり、他方のリンク部材に形成された凹部が前記凹部である、
請求項2に記載の畦塗り機。 - 前記一対のリンク部材の回動軌道中の下端位置が、前記前処理体が盛り上げた土に前記サイドカバーが当接又は近接する位置である、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の畦塗り機。
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