JP2015016557A - 液体吐出装置 - Google Patents

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佳実 根本
亮 田代
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亮 田代
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Takahiko Sugiura
貴彦 杉浦
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Tsuguyori Kenmitsu
継頼 見満
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Abstract

【課題】液体吐出装置を構成する部材の材料選択の幅を狭めることなく、液体ミストによる汚染を防止すること。【解決手段】用紙103に液体を吐出する吐出ヘッド114と、前記液体のうち、用紙103に着弾することなく浮遊する液体ミストが付着することによる汚染から保護する対象となる保護対象部材116と、保護対象部材116とは別体に構成され、電気的に中性な特性を有する汚染防止部150と、を備え、汚染防止部150は、液体ミストの発生源から保護対象部材116に至るまでの液体ミストの経路に面して設けられる。【選択図】図4

Description

本発明は、液体吐出装置に関し、特に、液体吐出装置から吐出される液体から発生する液体ミストの汚染を防止するための技術に関する。
近年、プリンタ、複写機といった画像形成装置において、ノズル列を備えた吐出ヘッドからインクの液滴を吐出することで、記録媒体に画像形成出力を行うインクジェット記録方式の液体吐出装置が搭載されていることがある。このような液体吐出装置では、吐出ヘッドから液滴を吐出する際に、液滴の一部がマージしきれず、吐出時または飛翔中に分離したり、記録媒体上へのインク着弾時に起こる跳ね返りによって主滴から分離したりする。分離した液滴の一部は空気の粘性抵抗によって速度が急激に低下し、記録媒体に到達することなくミストとなって飛散し、画像形成装置内部に付着することがある。このような現象は、インクの液滴を吐出する機構として圧電振動子を用いたものに限らず、発熱素子等の駆動電圧の印加により作動する圧力発生手段でも同様に生じる。
画像形成装置内部に付着したミストは汚れとなり、ユーザがインクカートリッジ交換のために画像形成装置内部に手を触れると、ミストが手に付着して汚してしまう。また、画像形成装置内部の用紙を検知する光学センサやキャリッジ位置を検出するエンコーダセンサ等の各センサに付着してしまうと、その汚れによって各センサの検出精度が低下する。
そこで、エンコーダセンサへのミストの付着を抑制する技術として、例えば、特許文献1には、インクミストを回収する目的で、インクのミストを帯電させるための放電電極と、帯電したインクのミストを収集するための集塵電極とを備え、被記録媒体を搬送する搬送ベルトを帯電するための高電圧を発生する高圧回路から、各電極に高電圧を給電する技術が提案されている。
また、特許文献2には、エンコーダセンサのミスト汚れを抑制する目的で、エンコーダセンサのリニアスケールをインクミストの極性と同極性の材料を用いて形成する技術が提案されている。
特許文献1によれば、静電力によってミストの流れを制御し回収することができるが、放電電極及び集塵電極を別途に設ける必要があり、装置の大型化や部品点数の増加によるコスト増につながるという問題があった。
また特許文献2によれば、エンコーダセンサのスケール部(エンコーダシート)をインクと同極性に帯電させるので、エンコーダの材料は帯電可能な材料に限定される。エンコーダシートとして、透過性を有する素材を用いられることがあるが、インクミストの極性と同極性の材料を選択しなければならないとする制約が加わると、エンコーダシートとして使用できる材料が更に限定されてしまい、材料選択の幅を狭めるという問題があった。一方、材料選択の幅を広げる観点から、透過性を有しない材料を用いることも考えられるが、その場合には光を透過させるための貫通孔を設けるための機械加工が必要となるという問題が生じる。
更に、画像形成装置の外装カバーのうち、特にユーザが手を触れやすい筐体の上面カバー内部のミスト汚れを回避することは、特許文献2では解消できていない。なお、上記のようなミストの汚染に起因する課題は、画像形成装置に限らず、液体を吐出する装置においては同様に生じうる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、液体吐出装置を構成する部材の材料選択の幅を狭めることなく、液体ミストによる汚染を防止することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る液体吐出装置は、記録媒体に液体を吐出する吐出ヘッドと、前記液体のうち、前記記録媒体に着弾することなく浮遊する液体ミストが付着することによる汚染から保護する対象となる保護対象部材と、前記保護対象部材とは別体に構成され、電気的に中性な特性を有する汚染防止部と、を備え、前記汚染防止部は、前記液体ミストの発生源から前記保護対象部材に至るまでの前記液体ミストの経路に面して設けられることを特徴とする。
本発明によれば、液体吐出装置を構成する部材の材料選択の幅を狭めることなく、液体ミストによる汚染を防止することができる。
本実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図 本実施形態に係る画像形成装置の機能構成を示すブロック図 第一実施形態に係る画像形成装置の機構部全体の概略構成図 画像形成部の構成を示す図 光学式のリニアエンコーダを模式的に示す図 吐出ヘッドの構成を示す斜視説明図 搬送ベルトの構成を示す図 吐出ヘッドから液滴を吐出する動作を示す図 ミストが発生する現象を示す図であって、(a)はノズル孔を複数個備えた吐出ヘッドのノズルプレート面を示しており、(b)は用紙にインクが着弾している様子を示す。 ミスト滴の経路を示す図 筐体の上面カバーの帯電量とミスト付着量との関係性を示した図であり、(a)は帯電量とミスト付着量との関係性を示すグラフであり、(b)は、リニアエンコーダ付近に設置した測定用媒体のミスト汚れ量測定位置を示す 第二実施形態に係る除電部の構成を示す機能ブロック図 第二実施形態に係る画像形成装置の機構部全体の概略構成図 第二実施形態に係る除電部の構成を示す図であって、(a)は片面がブラシ状の除電部材を示し、(b)はロール状の除電部材を示し、(c)は除電部材を移動させて除電する動作を示す。 第二実施形態に係る画像形成装置の動作例を示すフローチャート 第二実施形態の他の態様に係る画像形成装置の動作例を示すフローチャート
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、複合機(MFP:Multi Function Peripheral)としての画像形成装置を例として説明する。本実施形態に係る画像形成装置は、電子写真方式による画像形成装置であり、画像形成出力機構としてインクジェット記録装置(液体吐出装置)を備え、インクジェット記録装置から吐出されるインク(記録液)のうち、記録媒体(例えば紙媒体)に着弾せず、霧状になって浮遊するインクミストによる汚染防止に係る構成がその要旨である。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、一般的なサーバやPC(Personal Computer)等の情報処理端末と同様の構成に加えて、画像形成を実行するエンジンを有する。即ち、本実施形態に係る画像形成装置1は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)11、ROM(Read Only Memory)12、エンジン13、HDD(Hard Disk Drive)14及びI/F15がバス18を介して接続されている。また、I/F15にはLCD(Liquid Crystal Display)16及び操作部17が接続されている。
CPU10は演算手段であり、画像形成装置1全体の動作を制御する。RAM11は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM12は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。エンジン13は、画像形成装置1において実際に画像形成を実行する機構である。
HDD14は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納されている。I/F15は、バス18と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。LCD16は、ユーザが画像形成装置1の状態を確認するための視覚的ユーザインタフェースである。操作部17は、キーボードやマウス等、ユーザが画像形成装置1に情報を入力するためのユーザインタフェースである。
このようなハードウェア構成において、ROM12やHDD14若しくは図示しない光学ディスク等の記録媒体に格納されたプログラムがRAM11に読み出され、CPU10の制御に従って動作することにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係る画像形成装置1の機能を実現する機能ブロックが構成される。
次に、図2を参照して、本実施形態に係る画像形成装置1の機能構成について説明する。図2は、本実施形態に係る画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、コントローラ20、ADF(Auto Documennt Feeder:原稿自動搬送装置)21、スキャナユニット22、排紙トレイ23、ディスプレイパネル24、給紙トレイ25、プリントエンジン26、排紙トレイ27及びネットワークI/F28を有する。
また、コントローラ20は、主制御部30、エンジン制御部31、入出力制御部32、画像処理部33及び操作表示制御部34を有する。図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、スキャナユニット22、プリントエンジン26を有する複合機として構成されている。尚、図2においては、電気的接続を実線の矢印で示しており、用紙の流れを破線の矢印で示している。
ディスプレイパネル24は、画像形成装置1の状態を視覚的に表示する出力インタフェースであると共に、タッチパネルとしてユーザが画像形成装置1を直接操作し若しくは画像形成装置1に対して情報を入力する際の入力インタフェース(操作部)でもある。ネットワークI/F28は、画像形成装置1がネットワークを介して他の機器と通信するためのインタフェースであり、Ethernet(登録商標)やUSB(Universal Serial Bus)インタフェースが用いられる。
コントローラ20は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成される。具体的には、ROM12や不揮発性メモリ並びにHDD14や光学ディスク等の不揮発性記録媒体に格納されたファームウェア等の制御プログラムが、RAM11等の揮発性メモリ(以下、メモリ)にロードされ、CPU10の制御に従って構成されるソフトウェア制御部と集積回路などのハードウェアとによってコントローラ20が構成される。コントローラ20は、画像形成装置1全体を制御する制御部として機能する。
主制御部30は、コントローラ20に含まれる各部を制御する役割を担い、コントローラ20の各部に命令を与える。エンジン制御部31は、プリントエンジン26やスキャナユニット22等を制御若しくは駆動する駆動手段としての役割を担う。
入出力制御部32は、ネットワークI/F28を介して入力される信号や命令を主制御部30に入力する。また、主制御部30は、入出力制御部32を制御し、ネットワークI/F28を介して他の機器にアクセスする。
画像処理部33は、主制御部30の制御に従い、入力された印刷ジョブに含まれる印刷情報に基づいて描画情報を生成する。この描画情報とは、画像形成部であるプリントエンジン26が画像形成動作において形成すべき画像を描画するための情報である。また、印刷ジョブに含まれる印刷情報とは、PC等の情報処理装置にインストールされたプリンタドライバによって画像形成装置1が認識可能な形式に変換された画像情報である。操作表示制御部34は、ディスプレイパネル24に情報表示を行い若しくはディスプレイパネル24を介して入力された情報を主制御部30に通知する。
画像形成装置1がプリンタとして動作する場合は、まず、入出力制御部32がネットワークI/F28を介して印刷ジョブを受信する。入出力制御部32は、受信した印刷ジョブを主制御部30に転送する。主制御部30は、印刷ジョブを受信すると、画像処理部33を制御して、印刷ジョブに含まれる印刷情報に基づいて描画情報を生成させる。
画像処理部33によって描画情報が生成されると、エンジン制御部31は、生成された描画情報に基づき、給紙トレイ25から搬送される用紙に対して画像形成を実行する。即ち、プリントエンジン26が画像形成部として機能する。プリントエンジン26によって画像形成が施された文書は排紙トレイ27に排紙される。
画像形成装置1がスキャナとして動作する場合は、ユーザによるディスプレイパネル24の操作若しくはネットワークI/F28を介して外部のPC等から入力されるスキャン実行指示に応じて、操作表示制御部34若しくは入出力制御部32が主制御部30にスキャン実行信号を転送する。主制御部30は、受信したスキャン実行信号に基づき、エンジン制御部31を制御する。
エンジン制御部31は、ADF21を駆動し、ADF21にセットされた原稿をスキャナユニット22に搬送する。また、エンジン制御部31は、スキャナユニット22を駆動し、ADF21から搬送される原稿を撮像する。また、ADF21に原稿がセットされておらず、スキャナユニット22に直接原稿がセットされた場合、スキャナユニット22は、エンジン制御部31の制御に従い、セットされた原稿を撮像する。即ち、スキャナユニット22が撮像部として動作する。
撮像動作においては、スキャナユニット22に含まれるCCD等の撮像素子が原稿を光学的に走査し、光学情報に基づいて生成された撮像情報が生成される。エンジン制御部31は、スキャナユニット22が生成した撮像情報を画像処理部33に転送する。画像処理部33は、主制御部30の制御に従い、エンジン制御部31から受信した撮像情報に基づき画像情報を生成する。
画像処理部33によって生成された画像情報は、ユーザの指示に応じてそのままHDD14等に格納され若しくは入出力制御部32及びネットワークI/F28を介して外部の装置に送信される。
また、画像形成装置1が複写機として動作する場合は、エンジン制御部31がスキャナユニット22から受信した撮像情報若しくは画像処理部33が生成した画像情報に基づき、画像処理部33が描画情報を生成する。その描画情報に基づいてプリンタ動作の場合と同様に、エンジン制御部31がプリントエンジン26を駆動する。本実施形態では、プリントエンジン26としてインクジェット記録装置を用いる。このインクジェット記録装置が液体吐出装置に相当する。
<第一実施形態>
第一実施形態は、インクジェット記録装置の上部に帯電防止用部材(帯電防止加工が施された部材)を配置する実施形態である。以下、図3乃至図8に基づいて本実施形態に係る画像形成装置の構造について説明する。図3は、第一実施形態に係る画像形成装置の機構部全体の概略構成図である。図4は、画像形成部の構成を示す図である。図5は、光学式のリニアエンコーダを模式的に示す図である。図6は、吐出ヘッドの構成を示す斜視説明図である。図7は、搬送ベルトの構成を示す図である。図8は、吐出ヘッドから液滴を吐出する動作を示す図である。
図3に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、床面上に載置する筐体101を備え、その上部にADF21及びADF21で読み取った原稿を排出する排紙トレイ23を搭載する。筐体101の内部には、プリントエンジン26としてのインクジェット記録装置102と、記録媒体(以下「用紙」という)を搬送する搬送機構105と、を備える。筐体101の下方側には多数枚の記録媒体(以下「用紙」という。)103を積載可能な給紙トレイ25を備える。そして、この給紙トレイ25から給紙される用紙103を取り込み、搬送機構105によって用紙103を搬送しながらインクジェット記録装置102により画像形成出力を行った後、筐体101の側方に装着された排紙トレイ27に用紙103を排紙する。筐体101を構成する外装カバーのうち、インクジェット記録装置102の上側に位置し、インクジェット記録装置102と対向する面(対向面)を有するカバー部材を、上面カバー101aという。
また、本実施形態に係る画像形成装置1は、筐体101に対して着脱可能な両面ユニット107を備える。両面印刷を行う際は、用紙103の一面(表面)の印刷終了後、搬送機構105によって用紙103を逆方向に搬送しながら両面ユニット107内に取り込み、反転させて他面(裏面)を印刷可能面として再度、搬送機構105に送り込む。そして、他面(裏面)の印刷終了後、排紙トレイ27に用紙103を排紙する。
インクジェット記録装置102は、長尺部材からなるガイドシャフト111、112、キャリッジ113、吐出ヘッド114、及びインクカートリッジ115を有する。ガイドシャフト111、112は、それらの長軸方向が用紙103の搬送方向(以下「副走査方向」という。)に対して直交する方向(以下「主走査方向」という。)と一致するように並べて配置される。ガイドシャフト111、112には、キャリッジ113が摺動可能に保持され、図示しない主走査モータでキャリッジ113を用紙103の搬送方向と直交する方向に移動させる。即ち、主走査モータ及びキャリッジ113が吐出ヘッド114を用紙103に対して移動させる移動部に相当する。
キャリッジ113は、吐出ヘッド114、及び吐出ヘッド114に液体を供給するインクカートリッジ115を着脱自在に搭載している。なお、インクカートリッジ115に代えてサブタンクを搭載し、メインタンクからインクをサブタンクに補充供給する構成とすることもできる。
更に、図4に示すように、ガイドシャフト111の長軸方向に沿ってリニアエンコーダ116が配置される。図4では説明の簡略化のため、インクカートリッジ115は図示を省略している。吐出ヘッド114に備えられている読み取りセンサ(図示を省略)でリニアエンコーダ116を読み取り、吐出ヘッド114の位置決めを行う。すなわち、リニアエンコーダ116が、吐出ヘッドの移動量を計測するための移動量計測部材に相当する。リニアエンコーダ116の検出方式としては光学式や磁気式などがあるが、方式は特に限定されるものではない。本実施形態では、図5に示す光学式のリニアエンコーダ116を用いる。リニアエンコーダ116の長手方向は主走査方向に平行な向きに設置されている。リニアエンコーダ116は、例えば透明なフィルム材料を用い、光が透過可能な透光部116aと、帯幅方向に長尺なスリット形状に印刷された(塗料などで塗りつぶされた)遮光部116bとを主走査方向に沿って交互に設けて検出パターンを形成してもよい。また、リニアエンコーダ116が不透明な材料である場合には、例えばスリット状の貫通孔を設け、貫通孔から光を透過させて検出パターンを形成してもよい。このリニアエンコーダ116が、インクミストが付着することによる汚染から保護する対象となる部材、所謂保護対象部材となる。詳細は後述する。
吐出ヘッド114は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する、独立した4個のインクジェットヘッド114y、114m、114c、114kを用いて構成してもよいし、各色のインク滴を吐出する複数のノズル列を有する1又は複数の吐出ヘッドを用いるように構成してもよい。なお、色の数及び配列順序はこれに限るものではない。本実施形態では、吐出ヘッド114は、インクの液滴を吐出する複数の吐出口であるノズル孔114n(図6参照)を配列した吐出ヘッドとして構成される。
また吐出ヘッド114を構成するインクジェットヘッド114y、114m、114c、114kは、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、又は静電力を用いる静電アクチュエータなど、インクを吐出するためのエネルギー発生手段を備えたものであれば、その方式を問わず用いることができる。
図3に示すように、インクジェット記録装置102の上部(ADF21側)、詳細には、インクカートリッジ115の上部には、インクジェットヘッド114y、114m、114c、114kから吐出されるインクのうち、用紙103に着弾することなく浮遊するインクミストによる汚染を防止するための汚染防止部150を備える。本実施形態では、汚染防止部150は、帯電防止用部材を用いた平面状部材、例えばフィルムを用いて構成され、インクジェット記録装置102の上部、すなわちインクカートリッジ115と筐体101の上面101aとの間に配置される。汚染防止部150は平面状部材に限らず、棒状やメッシュ状など、その形状は限定されない。
搬送機構105には、給紙コロ(半月コロ)121、搬送ガイド部123、搬送ローラ124、加圧コロ125、ガイド部材126,127、及び押し付けコロ128が含まれる(図3参照)。
給紙トレイ25の用紙103は、給紙コロ(半月コロ)121と図示しない分離パッドによって1枚ずつ分離され、筐体101内に給紙され、搬送ガイド部123に送り込まれる。
搬送ガイド部123は、給紙された用紙103を搬送ローラ124に向かって上方にガイドするガイド面123aと、両面ユニット107から送り込まれる用紙103を搬送ローラ124に向かってガイドするガイド面123bとを含む。搬送ローラ124は、ガイド面123a又はガイド面123bから送り込まれた用紙103を搬送ローラ124の回転方向に沿って搬送する。このとき、加圧コロ125が搬送ローラ124に用紙103に押し付けるとともに、ガイド部材126が用紙103を搬送ローラ124の回転方向に沿ってガイドする。そして用紙103は、押し付けコロ128により搬送ローラ124に押し付けられながら、搬送ベルト133へ送り出される。また、ガイド部材126と押し付けコロ128との間には、両面印刷時に戻される(反搬送方向側に送り出される)用紙103を両面ユニット107に案内するガイド部材127が備えられる。
さらに、搬送機構105は、吐出ヘッド114で用紙103の平面性を維持したまま搬送するために、駆動ローラ131と従動ローラ132との間に掛け渡した搬送ベルト133と、この搬送ベルト133を帯電させるための帯電ローラ134と、この帯電ローラ134に対向するガイドローラ135と、図示しないが、搬送ベルト133をインクジェット記録装置102に対向する部分で案内するガイド部材(プラテンプレート)と、搬送ベルト133に付着したインク(記録液)を除去するためのクリーニング手段である多孔質体などからなるクリーニングローラを有している。
ここで、搬送ベルト133は、無端状ベルトであり、図示しない駆動モータで回転駆動する駆動ローラ131と従動ローラ(テンションローラ)132との間に掛け渡されて、図3の矢示a方向(用紙搬送方向)に周回するように構成されている。この搬送ベルト133は、単層構成、又は図7に示すように、第1層(最表層:用紙103の吸着面となる表層)133aと第2層(裏層)133bの2層構成としてもよいし、更に3層以上の構成とすることができる。この搬送ベルト133を積層構造により構成する場合には、第1層は、抵抗制御を行っていない純粋な厚さ40μm程度の樹脂材、例えばETFEピュア材(ETFE:エチレンテトラフルオロエチレン共重合体)で形成し、第2層を、第1層と同材質でカーボンによる抵抗制御を行った裏層(中抵抗層、アース層)により構成してもよい。
帯電ローラ134は、搬送ベルト133の第1層に接触し、搬送ベルト133の回動に従動して回転するように配置されている。この帯電ローラ134には図示しない高圧回路(高圧電源)から高電圧が所定のパターンで印加される。
また、搬送機構105から下流側には画像が記録された用紙103を排紙トレイ27に送り出すための排紙ローラ138が備えられている。このように構成した画像形成装置1において、搬送ベルト133は矢示a方向に周回し、高電位の印加電圧(ACバイアス電圧)が印加される帯電ローラ134と接触することで、搬送ベルト133は正に帯電される。この場合、所定の時間間隔で帯電ローラ134の極性を切り替えることによって、所定の帯電ピッチで極性を切り替えながら搬送ベルト133を帯電させる。
ここで、この高電位に帯電した搬送ベルト133上に用紙103が給送されると、用紙103内部が分極状態になり、搬送ベルト133上の電荷と逆極性の電荷が、用紙103の搬送ベルト133と接触している面に誘電され、搬送ベルト133上の電荷と搬送される用紙103上に誘電された電荷同士が互いに静電的に引っ張り合い、用紙103は搬送ベルト133に静電的に吸着される。このようにして、搬送ベルト133に強力に吸着した用紙103は反りや凹凸が校正され、高度に平らな面が形成される。
そこで、搬送ベルト133を周回させて用紙103を移動させ、キャリッジ113を片方向又は双方向に移動走査しながら画像信号に応じて吐出ヘッド114を駆動し、図8に示すように、吐出ヘッド114からインクの液滴141を吐出(噴射)させて、停止している用紙103にインク滴を着弾させてドットDiを形成し1行分を記録する。その後、用紙103を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙103の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了する。このようにして、画像が記録された用紙103は排紙ローラ138によって排紙トレイ27に排紙される。
次に図9に基づいてインクの液滴からミストが発生する現象について説明する。図9は、ミストが発生する現象を示す図であって、(a)はノズル孔を複数個備えた吐出ヘッドのノズルプレート面を示しており、(b)は用紙にインクが着弾している様子を示す。ミストの発生の主な原因は、図9の(a)に示すように、液滴141の後端切れによるものと、図9の(b)に示すような着弾後の跳ね返りによるものとがある。
図9の(a)に示すように、ノズル孔114nから吐出されたインクの液滴141のうち、主滴141aから分裂したミスト滴141bは、急激に速度を失って空気中を浮遊する。その際、一様な電界が存在すると、元の液滴141が電気的に中性でも、搬送ベルト133が帯電していることにより静電誘導が生じ、ミスト滴141bの電荷の分布は一方向に偏ったものとなる。例えば搬送ベルト133側が正の電荷を帯びている場合、液滴141の搬送ベルト133側には負の電荷が誘起され、液滴141のノズルプレート側の液滴は正の電荷が誘起される。ミスト滴141bは液滴141の搬送ベルト133とは反対側の液滴141の一部により構成されるので、正に帯電している。すなわち電気的に中性ではなくなる。従って、ミスト滴141bは帯電した筐体101内部及びその中に収容された部材に吸着されやすくなり、それが蓄積してミスト汚れが生じる。上記ミスト滴141bが、所謂液体ミストである。
そこで、本実施形態に係る画像形成装置1は、既述した汚染防止部150によりミスト滴141bを反発させ、保護対象部材に到達することを抑止し、ミスト汚染を防止する。汚染防止部150は、電気的に中性な特性を有し、ミスト滴141bの発生源、例えば吐出ヘッド114、用紙103におけるインクの着弾点から保護対象部材に至るミスト滴141bの経路上に配置する。以下では、保護対象部材としてリニアエンコーダ116を例に挙げ、汚染防止部150として、リニアエンコーダ116とは別体に構成され、吐出ヘッド114及び搬送ベルト133を覆う平面状部材を用いた実施形態について説明する。
図10は、ミスト滴の経路を示す図である。なお、説明の簡略化のため、ガイドシャフト112及びキャリッジ113は図示を省略している。吐出ヘッド114はガイドシャフト111に沿って矢印148の向き(主走査方向)に往復運動し、ガイドシャフト111の裏側(用紙103の搬送方向における上流側)にリニアエンコーダ116が配置されているとする。ここで、本発明に係る汚染防止部150が配置されていない場合、吐出ヘッド114から吐出されたミスト滴141bは上述の通り電荷を帯びているため、吐出ヘッド114の上側に位置する部材がミスト滴141bの電荷に対して逆極性に帯電していると、ミスト滴141bが引き寄せられて上昇する。上昇したミスト滴141bはガイドシャフト111を超えて、リニアエンコーダ116に到達する。リニアエンコーダ116にミスト汚れとして付着し続けることで、エンコーダセンサの読み取りを阻害する。すなわち、矢印146、147に示す経路を経て、ミスト滴141bがリニアエンコーダ116に到着する。
本発明者らは、ミスト滴の付着量と上面カバーの帯電量との関係を実験により求めた。その結果について、図11を基に説明する。図11は上面カバー101aの逆極性の電荷の帯電量とミスト付着量との関係性を示した図であり、(a)は帯電量とミスト付着量との関係性を示すグラフであり、(b)は、リニアエンコーダ付近に設置した測定用媒体のミスト汚れ量測定位置を示す。図11の(b)に示す測定用媒体136上において、隣接するミスト汚れ量の測定位置136aの間隔は5cmに設定されており、図11の(a)グラフの横軸は、測定用媒体136の中心から各測定位置136aまでの距離を示している。グラフの縦軸は、ミスト滴の付着量を表す指標の測定値であり、数値が高い程ミスト付着量が多いことを示している。図11の結果より、上面カバー101aの帯電量が大きいほど、ミスト滴の上昇量が多く、その結果、ガイドシャフト111の裏(図10の矢印147の方向)に回り込んでリニアエンコーダ116に付着する量も多くなることが推定される。
よって本実施形態にかかる画像形成装置1においては、吐出ヘッド114の上側に帯電防止された汚染防止部150を配置することで、電荷を帯びたミスト滴141bが引き寄せられて上昇するのを抑制することが可能となる。すなわち、汚染防止部150を電気的に中性な状態にすることで、ミスト滴141bの流れをある程度コントロールすることができる。なお、上記「電気的に中性な状態」には、完全な非帯電状態に加え、ミスト滴141bを引き寄せない程度に帯電した状態(より詳しくは、表面電位の絶対値が0に近い状態)を含む。
汚染防止部150は、例えば汚染防止部150の材料内部に金属粒子や金属材料を含んで形成したり、汚染防止部150の表面、特に用紙103と対向する面に帯電防止剤をコーティングしたりすることにより、非帯電状態を実現できる。金属粒子や金属材料の種類は特に限定されるものではないが、非帯電状態を保つため、アースされていることが望ましい。また、帯電防止剤としては公知の材料が適用可能であり、例えば、脂肪酸塩類、高級アルコール硫酸エステル塩類、脂肪族アミンおよび脂肪族アマイドの硫酸塩類、脂肪族アルコールリン酸エステル塩類、二塩基性脂肪酸エステルのスルホン酸塩類、脂肪族アミドスルホン酸塩類、アルキルアリルスルホン酸塩類などの陰イオン界面活性剤、脂肪族アミン塩類、第4級アンモニウム塩類、アルキルピリジニウム塩類などの陽イオン界面活性剤、カルボキシベタイン、スルホベタイン等のベタイン型、アミノカルボン酸塩、イミダゾリン誘導体などの両性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエステル類、ソルビタンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル類などの非イオン性界面活性剤が挙げられる。
本実施形態では、汚染防止部がミスト滴の上昇を防ぐことで、リニアエンコーダに到達して汚染されることを防ぐことができる。また、汚染防止部をリニアエンコーダとは別体に構成することで、リニアエンコーダの材料選択の幅を狭めることなく、ミスト汚染の防止を実現できる。
上記実施形態では、汚染防止部150として平面状のフィルムを用い、これを吐出ヘッド114の上部に配置したが、汚染防止部の配置位置は吐出ヘッド114の上部に限定されず、例えば吐出ヘッド114の側方に配置してもよい。更に、汚染防止部150を構成する部材は上記の平面状のフィルムに限定されない。例えば、筐体101の上面カバー101aや筐体101の側面を構成する外装カバーを汚染防止部として用いることもできる。この場合、上面カバー101a内部に含まれる金属粒子や金属材料の種類は特に限定されるものではないが、非帯電状態を保つため、アースされていることが望ましい。また、帯電防止材料としては例えば、塩化ビニル樹脂などから成る帯電防止フィルムや、塩化ビニル樹脂やアクリルコポリマーなどから成る帯電防止シートや、帯電防止カーテン等が挙げられる。これにより、部品点数を増加させることなくミスト汚れを防止することが可能となる。加えて、ユーザが最も手を触れやすい筐体101の上面カバー101aや外装カバー自体のミスト汚れも回避できるので、ユーザが画像形成装置内部に触れた際に、上面カバー101aや外装カバーのミスト汚れが手に付着してしまうのを回避することができる。
<第二実施形態>
第二実施形態は、筐体の外装カバーの電気的特性に応じて除電を行い、ミスト汚れを防止する実施形態である。以下、図12乃至図14に基づいて、第二実施形態に係る画像形成装置の構成について説明する。図12は、第二実施形態に係る除電部の構成を示す機能ブロック図である。図13は、第二実施形態に係る画像形成装置の機構部全体の概略構成図である。図14は、本実施形態に係る除電部の構成を示す図であって、(a)は片面がブラシ状の除電部材を示し、(b)はロール状の除電部材を示し、(c)は除電部材を移動させて除電する動作を示す。なお、第一実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、重複説明を省略する。
図12に示すように、第二実施形態に係る画像形成装置では、プリントエンジン26の内部に外装カバーの除電を行う除電部160を備える。除電部160は、主制御部30に電気的に接続されて、主制御部30からの制御信号を受けて動作する。除電部160は、除電対象となる部材の表面に接触して除電を行う除電部材161と、除電部材161を上記表面に沿って移動させる駆動装置162と、除電対象となる部材の表面電位を計測する電位計163と、を含む。すなわち、電位計163が電位計測部に相当する。除電部材161及び駆動装置162は機械的に接続される。また、駆動装置162及び電位計163のそれぞれは、主制御部30に電気的に接続される。本実施形態では、除電対象となる部材として、筐体101を構成する外装カバー、特に、上面カバー101aを用いる。
そこで、図13に示すように、画像形成装置1aの上面カバー101aの内表面に、その表面電位を計測するための電位計163を備える。また除電部材161は、上面カバー101aの内表面に接触するように配置される。そして駆動装置162により、除電部材161を上面カバー101aの内表面に接触させてなぞるように移動することで除電する。
除電部材161は、片面がブラシ状になっている除電部材161a(図14の(a)参照)を用いてもよいし、ロール状のブラシからなる除電部材161b(図14の(b)参照)を用いてもよく、ブラシの材料も特に限定されるものではない。駆動装置162により除電部材161を上面カバー101aの内表面に接触させながら移動させることで(図14の(c)参照)、上面カバー101aの除電が行える。除電効果を上げるために、除電部材161は、アースされていることが望ましい。
次に、図15に基づいて、第二実施形態に係る画像形成装置の動作の流れについて説明する。図15は、第二実施形態に係る画像形成装置の動作例を示すフローチャートである。
画像形成装置1aによる画像形成出力に先立ち、まず電源を投入し(S1501)、電位計163により上面カバー101aの内表面の表面電位[kV]を計測し(S1502)、その計測結果に基づいて、上面カバー101aがミスト滴の電気的特性(極性)に対して逆極性を有するか否かを判断する(S1503)。すなわち、ミスト滴が正に帯電している場合には、上面カバー101aが負に帯電している否かを判断する。
上面カバー101aがミスト滴の電気的特性に対して逆極性に帯電している場合(S1503/Yes)、上面カバー101aの除電を行う(S1504)。そして再度、上面カバー101aの表面電位を計測し(S1502)、逆極性に帯電しているか否かを判断する。
上面カバー101aがミスト滴の極性に対して逆極性に帯電してない場合(S1503/No)、即ち、電気的に中性か、又は正に帯電している場合は、ディスプレイパネル24に印字可能サインを表示する(S1505)。
上記の例では、上面カバー101aの表面電位を電位計で計測したが、これに代わり、画像形成装置1aの筐体101の内部の湿度から、上面カバー101aの表面電位の予測値を算出してもよい。画像形成装置1aには、通常、吐出ヘッド114の状態を検知するために湿度センサが備えられているので、この湿度センサの出力値を用いることで、新たな装置を必要することなく、表面電位の予測が行える。上記湿度センサが、筐体内部の湿度を検知する湿度計測部に相当する。以下、湿度センサの計測値を用いて表面電位を予測する動作処理について図16を基に説明する。図16は、第二実施形態の他の態様に係る画像形成装置の動作例を示すフローチャートである。
画像形成装置1aによる画像形成出力に先立ち、まず電源を投入し(S1601)、筐体101内に備えられた湿度センサを用いて、筐体101内の湿度を計測し(S1602)、計測結果を基に上面カバー101aの表面電位の予測値を算出する(S1603)。表面電位の予測は、主制御部30が、湿度とそれに対応する上面カバー101aの表面電位とを予め計測して得たテーブル又は関数に、ステップS1602で計測した湿度を適用して算出してもよい。よって、主制御部30は、上面カバーの表面電位の予測値を算出する予測値算出部としての機能を有する。
上面カバー101aがミスト滴に対して逆極性を有すると予想される場合(S1604/Yes)、上面カバーの除電を行い(S1605)、ディスプレイパネル24に印字可能サインを表示する(S1606)。上面カバーが逆極性を有しないと予想される場合(S1604/No)も、ディスプレイパネル24に印字可能サインを表示する(S1606)。
上記の説明では、上面カバーが逆極性であると判断、または予想された場合に除電を行ったが、電源がONにされると、上面カバーの除電を行うように構成してもよい。また、上面カバーに代えて、第一実施形態で備えた汚染防止部の平面状部材を用いてもよい。
本実施形態によれば、ミスト滴が上面カバーに引き寄せられることで、保護対象部材(例えばリニアエンコーダ)や上面カバーにミストが付着することを防ぐことができる。
上記の各実施形態に加えて、汚染防止部150の一部にミスト滴141bと逆極性を有する領域を設け、その領域にミスト滴141bを吸着させることでミスト回収機構を形成してもよい。逆極性を有する領域を設けるために、例えば、第二実施形態において、上面カバー101aのうちの一部領域に除電しない領域、即ち非除電領域を確保してもよい。この場合、非除電領域が除電されないことで逆特性を有し、ミスト回収機構として機能する。ミスト回収機構の構成としてはクリーニング手段を設けて所定時間経過後に自動でクリーニングする構成にしてもよいし、液滴吸収材に吸収させる構成にしてもいい。
上記実施形態では、本発明に係る液体吐出装置をMFPに適用した実施形態について説明したが、本発明に係る液体吐出装置はMFPに限らず、3次元プリンタなどの液滴を吐出する装置において、液滴ミストによる汚染を防止する技術に広く適用できる。
1 画像形成装置
10 CPU
11 RAM
12 ROM
13 エンジン
14 HDD
15 I/F
16 LCD
17 操作部
18 バス
20 コントローラ
21 ADF
22 スキャナユニット
23 排紙トレイ
24 ディスプレイパネル
25 給紙トレイ
26 プリントエンジン
27 排紙トレイ
28 ネットワークI/F
30 主制御部
31 エンジン制御部
32 入出力制御部
33 画像処理部
34 操作表示制御部
101 筐体
101a 上面カバー
102 インクジェット記録装置
103 用紙
105 搬送機構
107 両面ユニット
111、112 ガイドシャフト
113 キャリッジ
114 吐出ヘッド
115 インクカートリッジ
116 リニアエンコーダ
121 給紙コロ
123 搬送ガイド部
124 搬送ローラ
125 加圧コロ
126、127 ガイド部材
128 押し付けコロ
131 駆動ローラ
132 従動ローラ
133 搬送ベルト
134 帯電ローラ
135 ガイドローラ
136 測定用媒体
136a 測定位置
138 排紙ローラ
141 液滴
141a 主滴
141b ミスト滴
160 除電部
161 除電部材
162 駆動装置
163 電位計
特開2005−349799号公報 特開2012−240255号公報

Claims (10)

  1. 記録媒体に液体を吐出する吐出ヘッドと、
    前記液体のうち、前記記録媒体に着弾することなく浮遊する液体ミストが付着することによる汚染から保護する対象となる保護対象部材と、
    前記保護対象部材とは別体に構成され、電気的に中性な特性を有する汚染防止部と、を備え、
    前記汚染防止部は、前記液体ミストの発生源から前記保護対象部材に至るまでの前記液体ミストの経路に面して設けられることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記汚染防止部は、前記吐出ヘッドを挟んで前記記録媒体とは反対側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記吐出ヘッドを前記記録媒体に対して移動させる移動部と、
    前記吐出ヘッドの移動量を計測するための移動量計測部材と、を更に備え、
    前記保護対象部材は、前記移動量計測部材であることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記記録媒体を搬送する搬送機構を更に備え、
    前記汚染防止部は、前記吐出ヘッド及び前記搬送機構を覆う平面状部材により形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の液体吐出装置。
  5. 前記平面状部材は、帯電防止用部材を用いて構成されることを特徴とする請求項4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記液体吐出装置を収容する筐体を更に備え、
    前記平面状部材は、前記筐体を構成し、前記液体吐出装置と対向する対向面を用いて形成されることを特徴とする請求項4又は5に記載の液体吐出装置。
  7. 前記対向面に蓄積された電荷を除去して除電する除電部を更に備えることを特徴とする請求項6に記載の液体吐出装置。
  8. 前記対向面の表面電位を計測する電位計測部を更に含み、
    前記電位計測部の計測結果、前記対向面が前記液体ミストの極性とは逆極性であると判断された場合に、前記除電部により前記対向面の除電を行うことを特徴とする請求項7に記載の液体吐出装置。
  9. 前記筐体内の湿度を検知する湿度計測部と、
    前記検知した湿度を基に、前記対向面の表面電位の予測値を算出する予測値算出部と、を更に含み、
    前記予測値算出部が算出した前記予測値に基づいて、前記対向面が前記液体ミストの極性とは逆極性であると判断されると、前記除電部が前記対向面の除電を行うことを特徴とする請求項7に記載の液体吐出装置。
  10. 前記汚染防止部の一部に、前記液体ミストの電気的特性に対して逆極性を有する領域を設け、当該領域に前記液体ミストを吸着して回収するミスト回収機構を形成することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一つに記載の液体吐出装置。
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