JP2015017464A - クラムシェルバケット - Google Patents

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Abstract

【課題】 大がかりな流量計を用いずに、バケットの開度を精度良く検知する。【解決手段】 フレーム12とバケット13,14との間を作動用油圧シリンダ17,18を介して接続したクラムシェルバケット11において、ラム20Bの先端側が作動用油圧シリンダ18のロッド18Cと同軸にフレーム12に取付けられ、チューブ20Aのボトム側が作動用油圧シリンダ18のチューブ18Aと同軸にバケット14に取付けられる開度検知シリンダ20を設ける。開度検知シリンダ20の油室20Cと作動油タンク22との間は給排管路27を介して接続し、給排管路27の途中には流量計28を設ける。これにより、作動用油圧シリンダ17,18によってバケット13,14が開閉するときに、開度検知シリンダ20の油室20Cに給排される作動油の流量を流量計28によって計測し、バケット13,14の開度を検知できる。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、浚渫船等の建設機械の作業装置に設けられ、港湾、河川の水底に堆積した土砂等を浚うのに好適に用いられるクラムシェルバケットに関する。
一般に、港湾、河川の水底に堆積した土砂の浚渫作業をするときや、地中深く縦坑を掘削するときには、浚渫船や油圧ショベル等の作業装置に搭載されたクラムシェルバケットが好適に用いられる。
このクラムシェルバケットは、上端側が相手側取付部となって上,下方向に延び、当該相手側取付部よりも下側にシリンダ取付部が取付けられると共に下端側にバケット取付部が設けられたフレームと、開口端が対向した状態で前記フレームのバケット取付部に回動可能にピン結合されると共に、前記フレームのバケット取付部から離間した位置にシリンダ取付部が設けられた一対のバケットと、一端側が前記フレームのシリンダ取付部にフレーム側連結ピンを介して取付けられると共に、他端側が前記バケットのシリンダ取付部にバケット側連結ピンを介して取付けられた作動用油圧シリンダとにより大略構成されている。
そして、クラムシェルバケットは、作動用油圧シリンダに作動油を給排することにより、一対のバケットを互いに離間する開位置から互いに接近する閉位置へと回動させ、各バケットによって土砂を掬い上げる構造となっている(特許文献1参照)。
ところで、クラムシェルバケットを用いて港湾や河川の土砂を浚渫する場合には、オペレータは水面下におけるクラムシェルバケットの開度を直接的に目視することができない。このため、例えば土砂を浚う一対のバケットが開位置から完全に閉位置に移動していない状態で、クラムシェルバケットを水底から引上げてしまう場合があり、この場合には、各バケットの開口端から土砂がこぼれ落ちてしまい、浚渫作業の作業性が低下してしまう。
また、クラムシェルバケットを用いて浚渫作業を行う場合に、オペレータが直接的に目視することができない水底の掘削深さを、正確に把握したいという要望がある。
これに対し、地中深く縦坑を掘削する拡底バケットにおいて、この拡底バケットを構成する2枚の拡底翼の開度を検出するバケット開度検出装置を備えたものが提案されている。
このバケット開度検出装置は、2枚の拡底翼を開,閉させる油圧シリンダへ作動油を給排する流路に流量検出手段を設ける構成としている。そして、油圧シリンダが流路を介して給排される作動油に応じて拡底翼を拡開し、流量検出手段が前記流路を流れる作動油の流量を検出することにより、流量検出手段により検出された流量に基づいて、あらかじめ設定されたバケットの形状からバケットの開度を算出する構成となっている(特許文献2参照)。
特実2001−254386号公報 実開平2−54888号公報
しかし、特許文献2に記載されたバケット開度検出装置では、作動用の油圧シリンダに流れ込む高圧な油を直接流量計で計測している。このため、油圧シリンダに給排される圧油に耐えるために耐圧性能の高い大がかりな流量計を用いる必要があり、流量計が高価になり、精度も低下するという問題がある。
一方、例えば回転角センサ等の電気的なセンサ類を用いて各バケットの回転角を検出する方法もあるが、浚渫作業を行う場合にはクラムシェルバケットが水に浸かるため、センサに対して厳重な防水対策を施す必要がある上に、クラムシェルバケットが水底に着地するときの衝撃がセンサに直接伝わるのを抑えるための防振対策を施す必要があり、バケット開度検出装置全体のコストが嵩むという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、大がかりな流量計を用いることなく、バケットの開度を精度良く検知することができるクラムシェルバケットを提供することにある。
上述した課題を解決するために本発明は、上端側が相手方部材に取付けられる相手側取付部となって上,下方向に延び、当該相手側取付部よりも下側にシリンダ取付部が取付けられると共に下端側にバケット取付部が設けられたフレームと、開口端が対向した状態で前記フレームのバケット取付部に回動可能にピン結合されると共に、前記フレームのバケット取付部から離間した位置にシリンダ取付部が設けられ、互いに離間する開位置と接近する閉位置との間で開,閉する一対のバケットと、一端側が前記フレームのシリンダ取付部にフレーム側連結ピンを介して取付けられると共に、他端側が前記バケットのシリンダ取付部にバケット側連結ピンを介して取付けられ、作動油の給排に応じて前記各バケットを開,閉させる作動用油圧シリンダとを備えてなるクラムシェルバケットに適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、一端側が前記作動用油圧シリンダと同軸に前記フレームに取付けられると共に、他端側が前記作動用油圧シリンダと同軸に前記バケットに取付けられ、前記各バケットの開度に応じて伸縮することにより作動油が給排される開度検知シリンダを備え、前記開度検知シリンダは、チューブと、該チューブ内に移動可能に挿嵌されると共に先端側が該チューブから突出するラムと、該ラムと前記チューブとの間に形成された油室とにより構成し、前記開度検知シリンダの油室と作動油を貯留するタンクとの間に、前記作動用油圧シリンダの動きに応じて前記開度検知シリンダに対する作動油の給排を行う給排管路を設け、前記給排管路の途中には、前記開度検知シリンダの油室に対して給排される作動油の流量を計測する流量計を設ける構成としたことにある。
また、請求項2の発明は、前記給排管路のうち前記流量計と前記タンクとの間および前記流量計と前記開度検知シリンダとの間には、それぞれ前記開度検知シリンダに給排される作動油に混入した異物を捕捉するフィルタを設ける構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、開度検知シリンダは、各バケットの開度に応じて伸縮するので、この開度検知シリンダに給排される作動油の流量を流量計で計測することにより、バケットの開度を正確に検知することができる。この結果、バケットの開度に応じた掘削深さを正確に把握することができ、例えばクラムシェルバケットを用いて港湾や河川の土砂を浚渫する場合に、水面下における水底の掘削深さを把握することができると共に、バケットを確実に開位置から閉位置へと移動させて土砂等の浚渫対象物を正確に掴むことができるので、浚渫作業の作業効率を向上させることができる。
しかも、各バケットを開,閉させる作動用油圧シリンダとは別個に設けた開度検知シリンダに給排される作動油の流量を計測することにより、例えば作動用油圧シリンダに給排される作動油の流量を計測する場合に比較して、流量計の耐圧性能を低く抑えることができ、汎用品の流量計を用いることができる。また、電気的なセンサ類を用いてバケットの開度を検知する場合に比較して、センサに対する防水対策や防振対策を不要とすることができる。この結果、バケットの開度を検知するための機構を簡素化することができ、そのコストを削減することもできる。
請求項2の発明によれば、給排管路を通じて流量計に出入りする作動油に混入した異物を、フィルタによって捕捉することにより、流量計を保護することができる。この結果、流量計の寿命を延ばすことができ、バケットの開度を長期にわたって正確に検知することができる。
本発明の実施の形態によるクラムシェルバケットを備えた浚渫船を示す正面図である。 クラムシェルバケットが閉じた状態を示す正面図である。 クラムシェルバケットが開いた状態を示す正面図である。 図2中のクラムシェルバケットを矢示IV−IV方向からみた右側面図である。 作動用油圧シリンダ、開度検知シリンダ、流量計を含む油圧系統を示す油圧回路図である。
以下、本発明に係るクラムシェルバケットの実施の形態として、水底の土砂等を浚う浚渫船に搭載した場合を例に挙げ、図1ないし図5に従って詳細に説明する。
図1において、1は浚渫船の船体を示し、該船体1は、甲板1Aと船底1Bとの間に土砂等を収容する収容槽1Cを有している。また、甲板1A上には、浚渫作業を行う油圧ショベル2が一体に設けられている。
2は船体1の甲板1A上に設けられた油圧ショベルを示している。該油圧ショベル2は、甲板1A上に突設された丸胴3に旋回可能に搭載された上部旋回体4と、該上部旋回体4に俯仰動可能に設けられた後述のフロント装置8とからなっている。
そして、上部旋回体4は、支持構造体をなす旋回フレーム5と、該旋回フレーム5の前部左側に設けられ、運転室を画成するキャブ6と、旋回フレーム5の後端側に設けられ、フロント装置8との重量バランスをとるカウンタウエイト7とにより大略構成されている。
また、フロント装置8は、基端側が旋回フレーム5の前部側に俯仰動可能に設けられたブーム8Aと、ブーム8Aの先端側に回動可能に設けられたアーム8Bと、アーム8Bの先端側に回動可能に設けられた作業具継手8Cと、作業具継手8Cに回動可能に取付けられた後述のクラムシェルバケット11と、ブームシリンダ8Dと、アームシリンダ8Eと、作業具シリンダ8Fとにより大略構成されている。
次に、本実施の形態に係るクラムシェルバケット11について、図2ないし図4を参照して説明する。
図2において、11は作業具継手8Cを介してアーム8Bの先端側に設けられたクラムシェルバケットを示している。このクラムシェルバケット11は後述のフレーム12、バケット13,14、作動用油圧シリンダ17,18、開度検知シリンダ20等により構成されている。
12はクラムシェルバケット11のベースとなるフレームで、このフレーム12は、上端側に位置する相手側取付部12Aと、該相手側取付部12Aの下側に一体に設けられたフレーム本体12Bとにより、上,下方向に延びる枠状に形成されている。
ここで、相手側取付部12Aは、相手方部材としての作業具継手8Cに取付けられるもので、一定の間隔をもって前,後方向で対面する一対の取付板12A1により構成されている(図4参照)。そして、相手側取付部12Aは、連結軸12Cを介して作業具継手8Cに取付けられ、フレーム12は、作業具継手8Cに対し、連結軸12Cを中心として左,右方向に揺動可能に支持されている。
一方、フレーム本体12Bは、一定の間隔をもって前,後方向で対面しつつ上,下方向に延びる一対の本体板12B1と、一対の本体板12B1間を連結する連結部材12B2とにより構成されている。
12Dは相手側取付部12Aよりも下側に位置してフレーム本体12Bの上端側に設けられたシリンダ取付部を示している。このシリンダ取付部12Dは、後述する作動用油圧シリンダ17,18の一端側が取付けられるものである。
12Eはシリンダ取付部12Dよりも下側に位置してフレーム本体12Bの下端側に設けられたバケット取付部を示している。このバケット取付部12Eは、後述するバケット13,14が取付けられるものである。
13,14はフレーム12の下端側に設けられた左,右一対のバケットを示し、これら一対のバケット13,14は、開口端が対向した状態でフレーム12のバケット取付部12Eに開,閉可能に取付けられている。ここで、一方のバケット13は、前,後方向に一定の間隔をもって対面する2枚の側板13Aと、前,後方向に延びる角筒状をなし各側板13Aの上端部間を連結する連結筒体13Bと、各側板13Aの下端側と連結筒体13Bとに固着された湾曲形状を有する底板13Cとを備えている。そして、バケット13は、各側板13Aと底板13Cとにより囲まれた空間が土砂収容部となり、バケット13のうち他方のバケット14と対向する部位は、土砂収容部に対して土砂等を出し入れする開口端13Dとなり、底板13Cの開口端13D側には、複数個の掘削爪13Eが取付けられている。
13Fはバケット13に一体に設けられたブラケットを示し、該ブラケット13Fは、前,後方向に一定の間隔をもって対面しつつ側板13Aよりも上方に張出した一対の板体からなり、底板13Cと連結筒体13Bとに溶接等の手段を用いて固着されている。そして、ブラケット13Fは、支持ピン15を用いてフレーム12のバケット取付部12Eに回動可能に取付けられている。また、ブラケット13Fには、支持ピン15を挟む位置に、後述の作動用油圧シリンダ17の他端側が取付けられるシリンダ取付部13Gと、後述の連結リンク19の一端側が取付けられるリンク取付部13Hとが設けられている。
他方のバケット14も、バケット13と同様に、2枚の側板14Aと、連結筒体14Bと、底板14Cとを備え、各側板14Aと底板14Cとにより囲まれた空間が土砂収容部となっている。また、バケット14のうちバケット13と対向する部位は開口端14Dとなり、底板14Cの開口端14D側には、複数個の掘削爪14Eが取付けられている。
14Fはバケット14に一体に設けられたブラケットを示し、該ブラケット14Fは、前,後方向に一定の間隔をもって対面しつつ側板14Aよりも上方に張出した一対の板体からなり、底板14Cと連結筒体14Bとに溶接等の手段を用いて固着されている。そして、ブラケット14Fは、支持ピン16を用いてフレーム12のバケット取付部12Eに回動可能に取付けられている。また、ブラケット14Fには、支持ピン16を挟む位置に、後述の作動用油圧シリンダ18の他端側が取付けられるシリンダ取付部14Gと、連結リンク19の一端側が取付けられるリンク取付部14Hとが設けられている。
そして、バケット13が支持ピン15を中心として回動すると共にバケット14が支持ピン16を中心として回動することにより、各バケット13,14は、互いに離間した開位置(図3の位置)と互いに接近した閉位置(図2の位置)との間で開,閉し、土砂等を掘削するものである。
17はフレーム12とバケット13との間に設けられた作動用油圧シリンダ、18はフレーム12とバケット14との間に設けられた作動用油圧シリンダを示している。これら各作動用油圧シリンダ17,18は、作動油の給排に応じて伸縮することにより、各バケット13,14の開,閉動作を行うものである。
ここで、一方の作動用油圧シリンダ17は、図5等に示すように、チューブ17Aと、該チューブ17A内に摺動可能に設けられたピストン17Bと、基端側がピストン17Bに取付けられ先端側がチューブ17Aから外部に突出したロッド17Cとにより構成されている。そして、ロッド17Cの先端側(一端側)は、フレーム12のシリンダ取付部12Dにフレーム側連結ピン17Dを介して回動可能にピン結合され、チューブ17Aのボトム側(他端側)は、バケット13のブラケット13Fに設けられたシリンダ取付部13Gにバケット側連結ピン17Eを介して回動可能にピン結合されている。
また、他方の作動用油圧シリンダ18も同様に、チューブ18Aと、ピストン18Bと、ロッド18Cとにより構成されている。そして、ロッド18Cの先端側(一端側)は、フレーム12のシリンダ取付部12Dにフレーム側連結ピン18Dを介して回動可能にピン結合され、チューブ18Aのボトム側(他端側)は、バケット14のブラケット14Fに設けられたシリンダ取付部14Gにバケット側連結ピン18Eを介して回動可能にピン結合されている。
従って、作動用油圧シリンダ17,18が縮小したときには、バケット13,14が支持ピン15,16を中心として上方へ移動することにより、バケット13,14は互いに離間する開位置(図3の位置)へと移動する。一方、作動用油圧シリンダ17,18が伸長したときには、バケット13,14が支持ピン15,16を中心として下方へ移動することにより、バケット13,14は互いに接近する閉位置(図2の位置)へと移動する構成となっている。
19はバケット13とバケット14との間を連結する連結リンクを示している。連結リンク19の一端側は、バケット13に設けられたブラケット13Fのリンク取付部13Hに回動可能にピン結合され、連結リンク19の他端側は、バケット14に設けられたブラケット14Fのリンク取付部14Hに回動可能にピン結合されている。そして、連結リンク19は、バケット13,14が作動用油圧シリンダ17,18の伸縮動作に応じて開,閉するときに、これらバケット13,14の開,閉動作を同調させるものである。
次に、本実施の形態に用いられる開度検知シリンダ20について説明する。
20は作動用油圧シリンダ17,18とは別個に設けられた1本の開度検知シリンダを示し、該開度検知シリンダ20は、バケット13,14の開度を検知するものである。ここで、図5等に示すように、開度検知シリンダ20は、チューブ20Aと、基端側がチューブ20A内に摺動可能に挿嵌されると共に先端側が該チューブ20Aから外部に突出するラム20Bと、チューブ20Aとラム20Bとの間に形成された油室20Cとからなり、油室20Cは、後述する給排管路27を介して作動油タンク22に接続されている。この場合、開度検知シリンダ20は、バケット13,14を駆動するアクチュエータとして用いられるものではなく、高圧の圧油が供給されることはない。このため、開度検知シリンダ20のチューブ20Aは、作動用油圧シリンダ17,18に比較して小径であり、開度検知シリンダ20の油室20Cに給排される作動油の流量も少なく設定されている。
ここで、開度検知シリンダ20は、作動用油圧シリンダ18に隣接して配置され、ラム20Bの先端側(一端側)が、フレーム側連結ピン18Dと同軸に配置された一端側ピン20Dを用いてフレーム12のシリンダ取付部12Dに回動可能にピン結合されると共に、チューブ20Aのボトム側(他端側)が、バケット側連結ピン18Eと同軸に配置された他端側ピン20Eを用いてバケット14のシリンダ取付部14Gに回動可能にピン結合されている。
このように、開度検知シリンダ20は、その一端側(ラム20Bの先端側)が、一端側ピン20Dを介して作動用油圧シリンダ18の一端側(ロッド18Cの先端側)と同軸にフレーム12に取付けられ、他端側(チューブ20Aのボトム側)が、他端側ピン20Eを介して作動用油圧シリンダ18の他端側(チューブ18Aのボトム側)と同軸にバケット14に取付けられている。これにより、開度検知シリンダ20は、作動用油圧シリンダ18の伸縮動作、即ち、バケット13,14の開,閉動作に同調して伸縮し、この伸縮動作に応じて油室20Cに対して作動油が給排される。
この場合、バケット13,14が図2に示す閉位置と図3に示す開位置との間で移動する間に、開度検知シリンダ20の油室20Cに対して給排される作動油の流量は一定であるため、油室20Cに対する作動油の流量に基づいてバケット13,14の開度を検知することができる構成となっている。
次に、本実施の形態による作動用油圧シリンダ17,18、開度検知シリンダ20等を含む油圧回路について図5を参照して説明する。
図5において、21は油圧ポンプ、22は油圧ポンプ21と共に油圧源を構成する作動油タンクを示している。作動用油圧シリンダ17,18は、主管路23,24を介して油圧ポンプ21、作動油タンク22に接続されている。
25は油圧ポンプ21と各作動用油圧シリンダ17,18との間に位置して主管路23,24の途中に設けられた方向制御弁を示している。この方向制御弁25は、例えばキャブ6内に配設された操作レバー(図示せず)の操作に応じて中立位置(a)から切換位置(b)または(c)に切換わることにより、作動用油圧シリンダ17,18に対して油圧ポンプ21からの圧油を給排するものである。また、主管路24の途中には、方向制御弁25と作動油タンク22との間に位置してオイルクーラ26が設けられ、各作動用油圧シリンダ17,18から作動油タンク22に戻る作動油(戻り油)は、オイルクーラ26によって冷却される。
27は開度検知シリンダ20の油室20Cと作動油タンク22との間を接続する給排管路を示し、該給排管路27は、作動用油圧シリンダ18の動きに応じて開度検知シリンダ20に対する作動油の給排を行うものである。即ち、開度検知シリンダ20が伸長するときには、給排管路27を通じて作動油タンク22内の作動油が開度検知シリンダ20の油室20C内に供給され、開度検知シリンダ20が縮小するときには、給排管路27を通じて開度検知シリンダ20の油室20C内の作動油が作動油タンク22に排出される。
28は給排管路27の途中に設けられた流量計を示し、該流量計28は、開度検知シリンダ20の油室20Cに対して給排される作動油の流量を計測し、計測した流量に応じた検出信号を後述するコントローラ39に出力するものである。ここで、開度検知シリンダ20の油室20Cに給排される作動油の流量および圧力は、作動用油圧シリンダ17,18に比較して少ないため、流量計28として精密な歯車式流量計を用いることができる。しかも、耐圧性能が高い大掛かりな流量計を用いる必要がなく、汎用品からなる流量計28を用いることができる。
29は給排管路27のうち流量計28と作動油タンク22との間に設けられたタンク側フィルタを示している。このタンク側フィルタ29は、作動油タンク22から開度検知シリンダ20の油室20Cに供給される作動油に混入した異物を捕捉することにより、流量計28を保護するものである。
30はタンク側フィルタ29を跨いで給排管路27に設けられたリリーフ弁を示し、該リリーフ弁30は、タンク側フィルタ29が目詰まりを生じたときに、作動油がタンク側フィルタ29を迂回して開度検知シリンダ20に流れるようにするものである。また、タンク側フィルタ29と流量計28との間には逆止弁31が設けられ、この逆止弁31は、作動油タンク22から開度検知シリンダ20に向かう作動油の流れを許し、逆向きの流れを禁止するものである。
32はリリーフ弁30および逆止弁31を跨いで給排管路27の途中に設けられたバイパス管路を示している。このバイパス管路32の途中には逆止弁33が設けられ、この逆止弁33は、開度検知シリンダ20から作動油タンク22に向かう作動油の流れを許し、逆向きの流れを禁止するものである。
34は給排管路27のうち流量計28と開度検知シリンダ20との間に設けられたシリンダ側フィルタを示している。このシリンダ側フィルタ34は、開度検知シリンダ20の油室20Cから作動油タンク22に排出される作動油に混入した異物を捕捉することにより、流量計28を保護するものである。
35はシリンダ側フィルタ34を跨いで給排管路27に設けられたリリーフ弁を示し、該リリーフ弁35は、シリンダ側フィルタ34が目詰まりを生じたときに、作動油がシリンダ側フィルタ34を迂回して作動油タンク22に流れるようにするものである。また、シリンダ側フィルタ34と流量計28との間には逆止弁36が設けられ、この逆止弁36は、開度検知シリンダ20から作動油タンク22に向かう作動油の流れを許し、逆向きの流れを禁止するものである。
37はリリーフ弁35および逆止弁36を跨いで給排管路27の途中に設けられたバイパス管路を示している。このバイパス管路37の途中には逆止弁38が設けられ、この逆止弁38は、作動油タンク22から開度検知シリンダ20に向かう作動油の流れを許し、逆向きの流れを禁止するものである。
従って、バケット13,14が図3に示す開位置から図2に示す閉位置に移動することにより、開度検知シリンダ20が縮小状態から伸長するときには、作動油タンク22内の作動油が、給排管路27、タンク側フィルタ29、逆止弁31、流量計28、バイパス管路37、逆止弁38を通じて開度検知シリンダ20の油室20C内に供給され、このときの作動油の流量が流量計28によって計測される。
一方、バケット13,14が閉位置から開位置に移動することにより、開度検知シリンダ20が伸長状態から縮小するときには、開度検知シリンダ20の油室20C内の作動油が、給排管路27、シリンダ側フィルタ34、逆止弁36、流量計28、バイパス管路32、逆止弁33を通じて作動油タンク22に排出され、このときの作動油の流量が流量計28によって計測される。
39は流量計28に電気的に接続されたコントローラを示し、40はキャブ6内に配置された表示装置を示している。コントローラ39は、流量計28によって計測された作動油の流量に基づいてバケット13,14の開度を演算し、演算したバケット13,14の開度を表示装置40に表示させる。これにより、キャブ6内のオペレータは、表示装置40に表示されたバケット13,14の開度を確認しつつ浚渫作業を行うことができる。
本実施の形態によるクラムシェルバケット11は上述の如き構成を有するもので、次に、このクラムシェルバケット11の動作について説明する。
まず、図1に示すように、船体1を港湾や河川の水底Gのうち浚渫作業を行うべき作業位置の上方まで移動させた後、ブーム8A、アーム8Bを俯仰動させてクラムシェルバケット11を水底Gの近傍まで接近させる。ここで、クラムシェルバケット11の作動用油圧シリンダ17,18を縮小させ、各バケット13,14を開位置(図3の位置)に保持する。
このとき、開度検知シリンダ20が、作動用油圧シリンダ18と一緒に縮小することにより、油室20C内の作動油は、給排管路27、シリンダ側フィルタ34、逆止弁36、流量計28、バイパス管路32、逆止弁33を通じて作動油タンク22に排出される。
次に、ブーム8A、アーム8Bを俯仰動させることにより、開位置に保持したバケット13,14を水底Gに押付ける。この状態で、作動用油圧シリンダ17,18を伸長させ、各バケット13,14を閉位置(図2の位置)に向けて移動させる。これにより、バケット13,14の開口端13D,14Dによって水底Gに堆積した土砂を浚うことができ、閉位置となったバケット13,14内に浚った土砂を収容することができる。
そして、バケット13,14を閉位置として土砂を収容した後には、ブーム8A等を俯仰動させてクラムシェルバケット11を水面上に引上げ、上部旋回体4を旋回させて船体1の収容槽1C上にクラムシェルバケット11を移動させる。この状態で、バケット13,14を開位置に移動させることにより、浚った土砂を収容槽1C内に排出することができる。
ここで、バケット13,14を開位置から閉位置に移動させて水底Gの土砂を浚うときには、作動用油圧シリンダ17,18の伸長動作に伴って開度検知シリンダ20が伸長する。これにより、作動油タンク22内の作動油は、給排管路27、タンク側フィルタ29、逆止弁31、流量計28、バイパス管路37、逆止弁38を通じて開度検知シリンダ20の油室20C内に供給され、このときの作動油の流量が流量計28によって計測される。そして、流量計28は、計測した流量に応じた検出信号をコントローラ39に出力する。
この場合、開度検知シリンダ20は、作動用油圧シリンダ18の伸長動作、即ち、バケット13,14の閉動作に同調して伸長するので、流量計28を通って開度検知シリンダ20の油室20Cに供給される作動油の流量は、バケット13,14の開度に応じて変化する。そして、コントローラ39は、流量計28からの検出信号が示す作動油の流量に基づいてバケット13,14の開度を演算し、演算したバケット13,14の開度を表示装置40に表示させる。
これにより、キャブ6内のオペレータは、水面下に沈んだバケット13,14の開度を表示装置40の表示によって随時確認することができ、バケット13,14による水底Gの掘削深さを正確に把握しつつ効率良く浚渫作業を行うことができる。一方、オペレータは、バケット13,14が完全に閉位置に移動したことを表示装置40の表示によって確認した上で、ブーム8A等を用いてクラムシェルバケット11を引上げることができる。この結果、バケット13,14が完全に閉位置に移動する前にクラムシェルバケット11を引上げることにより、浚った土砂がバケット13,14間の隙間から排出されるのを抑えることができるので、浚渫作業の作業性を高めることができる。
しかも、本実施の形態では、バケット13,14を開,閉させる作動用油圧シリンダ17,18とは別個に、バケット13,14の開度を検知するための専用の開度検知シリンダ20を設ける構成としている。このため、開度検知シリンダ20は、作動用油圧シリンダ17,18に比較して小径であり、開度検知シリンダ20の油室20Cに給排される作動油の流量も少ない。従って、例えば作動用油圧シリンダ17,18等に給排される作動油の流量を計測する場合に比較して、流量計28の耐圧性能を低く抑えることができ、汎用品の流量計28を用いて正確な流量を検知することができる。この結果、バケット13,14の開度を検知するための機構を簡素化することができ、そのコストを削減することができる。
さらに、本実施の形態では、流量計28と作動油タンク22との間に位置して給排管路27の途中にタンク側フィルタ29を設けると共に、流量計28と開度検知シリンダ20との間に位置して給排管路27の途中にシリンダ側フィルタ34を設ける構成としている。これにより、開度検知シリンダ20の縮小時に油室20Cから排出される作動油は、シリンダ側フィルタ34を通過した後に流量計28に導入され、開度検知シリンダ20の伸長時に油室20Cに供給される作動油は、タンク側フィルタ29を通過した後に流量計28に導入される。
従って、開度検知シリンダ20の油室20Cに給排される作動油にダスト等の異物が混入している場合でも、この異物をタンク側フィルタ29およびシリンダ側フィルタ34によって捕捉することにより、流量計28に清浄な作動油を導入することができる。この結果、流量計28によって正確な流量を計測することができる上に、流量計28を保護することができるので、バケット13,14の開度を長期にわたって正確に検知することができる。
なお、上述した実施の形態では、開度検知シリンダ20は、ラム20Bの先端側が一端側ピン20Dを用いてフレーム12に取付けられると共に、チューブ20Aのボトム側が他端側ピン20Eを用いてバケット14に取付けられる構成を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、開度検知シリンダ20を取付ける位置を逆にしてもよい。すなわち、開度検知シリンダ20のチューブ20Aのボトム側が一端側ピン20Dを用いてフレーム12に取付けられると共に、ラム20Bの先端側が他端側ピン20Eを用いてバケット13に取付けられる構成としてもよい。
また、上述した実施の形態では、港湾や河川の水底に堆積した土砂を浚渫する浚渫船に搭載されたクラムシェルバケット11を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば地中深く縦坑を掘削する油圧ショベルに搭載されるクラムシェルバケットにも適用することができる。
8 フロント装置
8C 作業具継手(相手方部材)
11 クラムシェルバケット
12 フレーム
12A 相手側取付部
12D シリンダ取付部
12E バケット取付部
13,14 バケット
13D,14D 開口端
13G,14G シリンダ取付部
17,18 作動用油圧シリンダ
17D,18D フレーム側連結ピン
17E,18E バケット側連結ピン
20 開度検知シリンダ
20A チューブ
20B ラム
20C 油室
22 作動油タンク(タンク)
27 給排管路
28 流量計
29 タンク側フィルタ(フィルタ)
34 シリンダ側フィルタ(フィルタ)

Claims (2)

  1. 上端側が相手方部材に取付けられる相手側取付部となって上,下方向に延び、当該相手側取付部よりも下側にシリンダ取付部が取付けられると共に下端側にバケット取付部が設けられたフレームと、
    開口端が対向した状態で前記フレームのバケット取付部に回動可能にピン結合されると共に、前記フレームのバケット取付部から離間した位置にシリンダ取付部が設けられ、互いに離間する開位置と接近する閉位置との間で開,閉する一対のバケットと、
    一端側が前記フレームのシリンダ取付部にフレーム側連結ピンを介して取付けられると共に、他端側が前記バケットのシリンダ取付部にバケット側連結ピンを介して取付けられ、作動油の給排に応じて前記各バケットを開,閉させる作動用油圧シリンダとを備えてなるクラムシェルバケットにおいて、
    一端側が前記作動用油圧シリンダと同軸に前記フレームに取付けられると共に、他端側が前記作動用油圧シリンダと同軸に前記バケットに取付けられ、前記各バケットの開度に応じて伸縮することにより作動油が給排される開度検知シリンダを備え、
    前記開度検知シリンダは、チューブと、該チューブ内に移動可能に挿嵌されると共に先端側が該チューブから突出するラムと、該ラムと前記チューブとの間に形成された油室とにより構成し、
    前記開度検知シリンダの油室と作動油を貯留するタンクとの間に、前記作動用油圧シリンダの動きに応じて前記開度検知シリンダに対する作動油の給排を行う給排管路を設け、
    前記給排管路の途中には、前記開度検知シリンダの油室に対して給排される作動油の流量を計測する流量計を設ける構成としたことを特徴とするクラムシェルバケット。
  2. 前記給排管路のうち前記流量計と前記タンクとの間および前記流量計と前記開度検知シリンダとの間には、それぞれ前記開度検知シリンダに給排される作動油に混入した異物を捕捉するフィルタを設ける構成としてなる請求項1に記載のクラムシェルバケット。
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