JP2015019359A - スモールセルネットワークにおけるリソース要求 - Google Patents

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Abstract

【課題】端末が複数のセルのうちの少なくとも二つのセルを介してネットワークと通信し、且つ、アップリンクリソースについての要求を送信する無線通信方法を提供する。
【解決手段】適切なアップリンクリソースが、データ(PUSCH)のために提供されない際には、端末1はスケジューリング要求送信用のセル及び/またはリソースを選択し、または、リソースがスケジューリング要求(SR)用に割り当てられていない場合には、端末が、適切なアップリンクセル及び/またはランダムアクセス送信(PRACH)用のシグネチャ及び/またはそれらのリソースを要求するために使用される信号の特性を選択する。またSRが、PUSCHリソースの許可を伴うことなしに、定義された回数を上回って送信された場合に、RACH送信が発生してもよい。要求に対する最も適切なセル/リソースの使用により、実現可能なデータレート及びシステム容量が向上する。
【選択図】図6

Description

本発明は、セルラー無線ネットワークに関し、詳しくは、所謂、スモールセルネットワークに関し、且つ、さらに詳しくは、この種のネットワークにおけるリソースについての要求の端末による送信に関する。
基地局(Base Station:BS)がBSのレンジ内に位置する端末(ユーザー装置(User Equipment:UE)あるいは加入者局または移動局とも呼ばれる)と通信するセルラー無線ネットワークが広く知られている。基地局によってカバーされている地理的エリアは、一般に、セルと呼ばれ、且つ、通常は、隣接及び/またはオーバーラップするセルで、ある程度シームレスに、広い地理的エリアをカバーするネットワークまたはシステムを形成するように、多数のBSが適切な場所に設けられる(本明細書においては、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、そうではないことを文脈が要求していない限り、同義的に使用される)。それぞれのセル内においては、利用可能な帯域幅が、そのセルのサービスを受けているユーザー装置用の個々のリソース割当に分割される。
基本的なLTEネットワーク
一つのタイプのセルラー無線ネットワークは、Long-Term Evolution(LTE)と呼ばれる規格の組に基づいている。この規格の現在のバージョンであるリリース11は、LTE-Advanced(LTE-A)とも呼ばれている。図1には、LTEにおけるネットワークトポロジーが示されている。観察できるように、LTEにおいてUEと呼ばれるそれぞれの端末1は、無線リンクにおいて、Uuインターフェイスを介して、Enhanced Node-B(eNodeB)の形態の基地局11に対して接続する。様々なタイプのeNodeBが可能であることに留意されたい。eNodeBは、一つまたは複数のセルをサポートしてもよく、セルは、異なる送信パワー及び異なる搬送波周波数を有し、異なるアンテナ構成を有してもよく、従って、異なるサイズのカバレージエリア(セル)を提供してもよい。所与の地理的エリア内に配備された複数のeNodeBは、E-UTRANと呼ばれる(と共に、以下においては、一般的に、単に「ネットワーク」と呼ばれる)無線ネットワークを構成する。LTEネットワーク内のセルは、アップリンクUL及びダウンリンクDLが時間において分離されているが同一の搬送波周波数を使用する時分割多重(Time Division Duplex:TDD)モードまたはアップリンクとダウンリンクが同時に異なる搬送波周波数において発生する周波数分割多重(Frequency Division Duplex:FDD)において動作することができる。
そして、それぞれのeNodeB11は、S1と呼ばれるインターフェイスを使用した(通常は)有線のリンクにより、Serving Gateway(S-GW)を含むさらにハイレベルのまたは「コアネットワーク」のエンティティ101と、システムを管理すると共に制御シグナリングをネットワーク内のその他のノードに、特に、eNodeBに送信するMobility Management Entity(MME)とに接続されている。さらには(図示されていないが)、インターネットを含む任意のパケットデータネットワークとの間においてデータパケットを交換するために、S-GWと別個にまたは組合せにおいて、Packet Data Network(PDN) GateWay(P-GW)が存在している。この結果、LTEネットワークとその他のネットワークの間において通信が可能になっている。
スモールセルネットワーク(Small Cell Network:SCN)
図1は、しばしば「均一ネットワーク」と呼ばれるもの、即ち、計画されたレイアウトを有すると共に類似した送信パワーレベル、アンテナパターン、レシーバノイズフロア、及び類似したコアネットワークに対するバックホール接続を有する基地局のネットワークを示している。現在の無線セルラーネットワークは、通常、マクロ中心の計画プロセスを使用して均質なネットワークとして配備されている。基地局の場所は、ネットワーク計画によって慎重に決定され、且つ、基地局の設定は、カバレージを極大化すると共に基地局の間の干渉を制御するように適切に構成されている。但し、将来のセルラー無線ネットワークは、(以下において)スモールセルネットワーク(SCN)とも呼ばれる複数の異なる種類のセルから構成された「異種ネットワーク」構造を採用することになるものと広く仮定されている。
図2は、単純なSCNを描いている。大きな楕円10は、基地局(マクロBS)11によって提供されるマクロセルのカバレージエリアまたはフットプリントを表している。相対的に小さな楕円20、22、及び24は、マクロセル10のカバレージエリア内のスモールセルを表しており、このそれぞれは、(ピコBS21によって例示されている)個別の基地局を有する。ここで、マクロセルとは、特定のエリアのネットワーク内において基本的な「基礎」カバレージを提供するセルであり、且つ、スモールセルは、特に所謂「ホットスポットゾーン」内における容量の増強を目的として、同一または異なる搬送波周波数を使用することにより、マクロセルに重畳されている。UE1は、図中の矢印によって示されているように、マクロBS11とピコBS21の両方と(但し、必ずしも同時にではなく)通信することができる。UEがその通信のために所与のセルの使用を開始した際には、そのセルがその他のUEによって既に使用中であるかどうかとは無関係に、そのセルは、そのUEについて「起動」されたと表現される。ところで、マクロセル及びスモールセルは、ここでは、異なる基地局によって提供されるものとして描かれているが、これは、必須ではなく、且つ、同一の基地局が、マクロセルとスモールセルの両方の責任を担ってもよい。例えば、相対的に高い周波数帯域において稼働しているセルは、相対的に低い周波数帯域におけるものよりも、相対的に大きな経路損失を経験するので、相対的に短いレンジを有する可能性が高く、従って、同一の基地局が、相対的に低周波数のマクロセルと相対的に高周波数のスモールセルの両方を提供してもよい。
図2には、二つのタイプのセルのみが示されているが、(サイズが小さくなる順に)現在のマイクロセル、ピコセル、及びフェムトセルに類似したセルを含む様々なタイプのスモールセルがSCN内に存在してもよい。フェムトセル及びピコセルは、マクロセルまたはマイクロセルに重畳させることができる。従って、ネットワークは、マクロセルが包括的なカバレージを提供する一方で、マイクロセル、ピコセル、及び/またはフェムトセル(即ち、スモールセル)が追加容量を提供するように、設計することができる。また、想定されるスモールセルは、LTE仕様にはまだ定義されていないNew Carrier Type(NCT)に対応したものであってもよい。
Carrier Aggregation(CA)
SCNは、LTEのリリース10から(同質ネットワークの文脈において)3GPPに導入された所謂Carrier Aggregation(CA)を含むUEに対して適用される様々な容量増強方式をサポート及び改善する。LTEに適用されるCAの詳細は、3GPP規格のTS36.300において付与されており、引用により、本明細書に包含される。
CAにおいては、最大で100MHzの相対的に広い送信帯域幅をサポートするために、異なる搬送波周波数の複数のCC(その搬送波周波数を中心として最大で20MHzの帯域幅をそれぞれが有する最大で五つのComponent Carrier(CC)から構成された)を統合している。UEは、CC帯域幅内のサブキャリアの組にわたって、且つ、一つまたは複数のサブフレーム内の定義された期間にわたって延在するリソースが割り当てられることにより、その能力に応じて一つまたは複数のCCにおいて同時に送受信してもよい。
CAを使用するUEは、それぞれのCCについて一つずつ、複数のサービングセルを有している。ネットワークに対するUEの接続の管理、システム情報のブロードキャスト、及び無線ベアラの確立は、Radio Resource Control(RRC)の一部である。UEは、ネットワークとの間に一つのRRC接続のみを有し、且つ、この接続が確立されるか、再確立されるか、またはハンドオーバーされた際にUEがシステム情報を受け取るCCは、プライマリセルまたはPcellと呼ばれる。すべてのその他のCCは、セカンダリセルまたはScellと呼ばれる。CCは、例えば、SCN内のマイクロセル及びスモールセルに対応してもよい。従って、例えば、同一のUEが、その「プライマリ」セル(Pcell)としてマクロセルを使用し、且つ、「セカンダリ」セル(Scell)としてスモールセルを使用してもよい。マクロセル及びスモールセルは、異なる搬送波周波数をおそらくは有することのみならず、異なる帯域幅を有してもよい。一般に、それぞれのセルは、単一のサイトに位置した基地局アンテナによって提供されるが、これは、一つのセルが異なるサイトに位置した複数のアンテナによって提供される可能性を排除するものではない。
SCN内のCAに伴う潜在的な課題は、CCの少なくともいくつかが、ネットワークに対するそのバックホール接続のために広帯域インターネットを使用するホームeNodeB及びフェムトセルなどの小さな基地局によって提供される可能性が高く、且つ、従って、マクロセルのeNodeBと比べて(その他の基地局との間において情報を交換するために所要する相対的に大きな時間を含む)大きなレイテンシーを発生させ易いという点にある。
CCが、地理的に分離された基地局によって提供される場合には、これらの基地局も、一般に、UEからの異なる信号伝播遅延を経験することになる。SCNシナリオにおいてCAを活用するために、LTEのリリース11は、複数のアップリンクTiming Advance(TA)を提供しており、これにより、UEは、そのアップリンク送信が、セルを提供する基地局において、その他のUEからの送信と同期した状態で、到来することを保証することができる。同一の基地局が複数のセルを提供してもよいことから、Timing Advance Group(TAG)の概念を使用し、同一のTA値を有する搬送波を一つにグループ化する。但し、後程説明するように、CAが最も有利にSCNに対して適用される方式の様々な態様は、まだ判定されてはいない。
LTEにおけるアップリンクチャネル
説明対象の実施形態は、SCN内におけるスケジューリング要求(Scheduling Reques:SR)に関係していることから、これらのSRの特性、及びこれに対するニーズについて、多少の更なる説明を付与することとする。
LTEシステムは、二つの連続したスロットが「サブフレーム」と呼ばれ、20個のスロットをそれぞれが収容するフレームとして送信が編成されたスケジューリングされたシステムである。一つまたは複数のサブフレームのそれぞれの送信時間インターバルごとに、この送信時間インターバル中にいずれのUEがいずれの時間/周波数/空間/コードリソースに対して割当/配分されるのかに関する新しいスケジューリング決定が行われる。
データ及びシグナリングのためのいくつかの「チャネル」は、ネットワーク内において様々な抽象化レベルにおいて定義されている。図3は、論理レベル、トランスポート層レベル、及び物理層レベルのそれぞれにおけるLTEに基づいたシステム内において定義されたチャネルのいくつかと、それらの間のマッピングとを示している。トランスポートチャネルに対する論理チャネルのマッピングは、eNB及びUE内のMedia Access Control(MAC)エンティティの一つのタスクである。MACは、セルの起動/停止、HARQ(以下を参照されたい)、及びその他の機能の責任をも担っている。
図3において、アップリンクにおいて定義された物理チャネルは、Physical Random Access Channel(PRACH)、Physical Uplink Shared Channel(PUSCH)、及びPhysical Uplink Control Channel(PUCCH)である。アップリンクの物理チャネルは、相対的にハイレベルの層に由来する情報を搬送するリソースの組に対応している。アップリンクチャネルに加えて、通常、基準信号、プライマリ同期化信号、及びセカンダリ同期化信号などのアップリンク信号が定義される。
上述の3GPPのTS36.300は、LTEに基づいたシステム内において使用される無線インターフェイスプロトコルアーキテクチャの全体的な説明を提供しており、且つ、特に、3GPPのTS36.300の第5.2節は、アップリンク送信方式に関係している。LTEに基づいたシステムのアップリンクにおける物理チャネルは、例えば、3GPPのTS36.211の第5節に記述されており、これも、引用によって本明細書に包含される。
ユーザーデータと、任意選択により、相対的にハイレベルの制御シグナリングも、Physical Uplink Shared Channel(PUSCH)において搬送される。Physical Uplink Control Channel(PUCCH)は、以下において詳細に説明するスケジューリング要求(SR)及びChannel Quality Indicator(CQI)報告などのアップリンク制御情報を搬送する。図3に示されているように、PUCCHに相当するダウンリンクのチャネルも存在しており、これは、その他のメッセージのみならず、おそらくは、スケジューリング要求に応答して、アップリンクスケジューリング許可をも搬送するPhysical Downlink Control Channel(PDCCH)である。ところで、LTE-Aにおいては、Enhanced PDCCH(EPDCCH)も存在しており、これは、セル間干渉を低減するためのeNodeB間における調整を許容している。
アップリンクスケジューリング許可は、送信レート(即ち、変調及びコードレート)をも示している。PUCCHが送信される際にPUSCH送信が発生した場合には、PUCCHにおいて搬送されるべき制御情報を、ユーザーデータと共に、PUSCHにおいて送信してもよい。さらにハイレベルの層によって可能になっている場合には、同一のUEからのPUCCH及びPUSCHの同時送信をサポートしてもよい。PUCCHは、3GPPのTS36.211の第5.4節に示されているように、複数のフォーマットをサポートしてもよい。
UEと基地局の間の送信には、干渉に起因した送信誤りが発生しやすいことから、アップリンク及びダウンリンク方向において送信されるそれぞれのパケットをレシーバによってアクノリッジするための手順が設けられている。これは、Hybrid Automatic Repeat Request(HARQ)肯定応答または否定応答(ACK/NACK)を制御チャネルにおいて送信することにより実行される。ダウンリンクにおいては、ACK/NACKは、Physical HARQ Indicator Channel(PHICH)において送信される。アップリンクにおいては、ACK/NACKは、PUCCHにおいて送信される。
UEが、割当されたアップリンク送信リソースを何も有していない場合には、Physical Random Access Channel(PRACH)を使用し、ネットワークにアクセスするためのRandom Access Channel(RACH)を搬送する。スケジューリング要求(SR)が、例えば、PUSCHにおける送信のためのデータの到来により、UEにおいてトリガされた場合に、PUSCHリソースがUEに対して割り当てられていない際には、SRは、この目的のための専用のリソースにおいて送信される。SRの送信は、事実上、データ送信のためのPUSCH上のアップリンク無線リソースについての要求である。このようなリソースがUEに対して割り当てられていない場合には、PRACHにおけるRACH手順が開始される。また、PUSCHリソースが許可されることなしに、SRが定義された回数を上回って送信された場合にも、RACH送信が同一のセルにおいて発生することになる。
この文脈においては、PRACHシグネチャは、PUSCHにおいてアップリンデータを送信するためのリソースの許可についての要求として見なすことが可能であり、これにより、SRの送信と類似した効果が生成されるが、概念的には、SRとPRACHは、非常に異なっている。
CA内のチャネル
LTEにおいて定義されているより重要なチャネルのいくつかに関する概略説明を以上において終了し、以下、図4を使用し、CAシナリオにおけるセル/CCに対するその関係について説明することができる。
図4に示されているように、現在のLTEプロトコルにおいては、それぞれのPcellは、PDCCHをUEに対して送信することができる。SCellは、UEの能力に応じて、PDCCHをUEに対して提供してもよいが(あるいは、提供しなくてもよいが)、PUSCH上のアップリンクデータと、BSR及びある種のRACHは、PCell及びSCellの両方において、必要とされる能力を有するUEにより、送信することができる。リリース11までの且つこれを含むLTEについては、SRをサポートしているアップリンク制御チャネル(PUCCH)は、PCellにおいてのみ送信される。同様に、スケジューリング要求用のPRACHは、PCellにおいてのみ送信される。但し、これらの制約は、将来のリリースには適用されないであろう。
ScellがPDCCHを搬送しない場合には、これは、そのセルのスケジューリング情報を別のセル(通常は、Pcell)のPDCCHにおいて搬送しなければならないことを意味しており、搬送波横断スケジューリング(cross-carrier scheduling)と呼ばれる。PCellとSCellは、例えば、一つのセルのPDCCHが異なるセルにおいてリソースをスケジューリングすることと、SCellにおけるPDSCH送信のACK/NACKがPCellにおいて送信されることとを許容する同一のまたは非常に類似した送信タイミングを有する必要がある。SCellは、セルが異なる地理的サイトにあるアンテナによってサポートされる可能性を許容するために、UEにおいて異なる送信タイミングを有してもよい。同一のタイミングを有するPCell及び/またはSCellは、同一のTime Alignment Group(TAG)に属することになろう。但し、PCell上のPUCCHとSCell上のPDSCHの間における厳格なタイミングの同期化要件に起因し、PCell及びSCellは、同一のeNodeBによって制御されているものと仮定することができる。
スケジューリング要求(SR)とバッファ状態報告(Buffer Status Report:BSR)
上述のSRについてさらに詳細に説明すれば、アップリンク送信を効率的にスケジューリングするために、ネットワークは、UEが送信を要するデータの量、それらのデータの優先順位(UEに提供されている様々なサービスを反映した様々なタイプ及び優先順位のデータストリームの形態を有する)、及びアップリンクチャネルの状態について認知する必要がある。LTEの仕様においては、これは、UEが、PUSCHを介して、データ送信と共に、Buffer Status Report(BSR)を送信するにより、且つ、ULのSounding Reference Signal(SRAS)の送信により提供される。但し、UEが、利用可能なPUSCHリソースを有していない場合には、BSRを送信する手段は存在しない。このようなケースにおいては、スケジューリング要求は、UE内においてトリガされる。
図5には、このプロセスが示されている。UE1が、この目的のためのいくつかの割り当てられたアップリンク送信リソースを既に有するものと仮定することにより、UE1は、PUCCH上の予め割り当てられたリソースを使用することにより、図の最上部の矢印によって示されているように、スケジューリング要求SRを基地局(eNodeB11)に対して送信する。SRは、UEがPUSCH上のULリソースの許可を必要していることを通知する。いくつかのケースにおいては、UEが、PUCCH上のSRリソースの割当を有していない場合があり、且つ、この場合には、既に上述したように、RACH手順が開始されることとなろう。また、SRが、PUSCHリソースの許可を伴うことなしに、定義された回数を上回って送信された場合にも、RACH送信が発生することになろう。SR及びPRACHは、以下において参照されている「リソースについての要求」の例である。
PUSCHリソースに対するニーズに関するUEによる識別と、SR送信のトリガと、に続いて、SRを受信した際に、ネットワークは、通常、PUSCH上のわずかなリソース割当と共に、PDCCHメッセージを送信する。これは、図5の「スケジューリング許可」というラベルが付与された第2の矢印によって示されている。大きな割当を許可することも可能であろうが、この時点においては、ネットワークは、UEのバッファ状態またはULのチャネル状態に関する正確な知見を有しておらず、従って、大きなリソースの許可は、無駄になる可能性があろう。アップリンクのチャネル状態を得るために、同一のPDCCH許可メッセージを使用して非周期的SRSをトリガしてもよい。
スケジューリング許可を受信することにより、UEは、図5の「送信データ/BSR」とマーキングされた送信を行うことができる。図示のように、このPUSCH送信は、通常、バッファ状態報告BSRを含むことになり、且つ、正常に受信された後に、ネットワークは、UEバッファ状態とULチャネル状態に関する両方の知識を有することになる。この結果、UEトラフィック要件に整合したPUSCHリソースの効率的なスケジューリングが可能となる。従来は、所与の時点において、一つのSRのみがペンディング状態にあってもよい。SRがトリガされた際に、SRは、BSRをトリガした最後のイベントまでのバッファ状態を収容するBSRの送信によってSRが取り消される時点まで、または一つまたは複数のUL許可が送信に利用可能なすべてのペンディングデータを収容できる際に、ペンディング状態にあると見なされるという意味において、BSRは、SRに取って代わるものである。
BSRは、最大で4つの論理チャネルグループ(Logical Channel Group:LCG)のそれぞれとの関係において、UEにおいてバッファリングされた(即ち、アップリンクにおける送信のための準備が整った)データの量を示しており、この場合に、それぞれのLCGは、一つまたは複数の論理チャネルを有しており、この場合に、それぞれの論理チャネルは、UEにおける特定のサービスまたはアプリケーションを表すものと見なしてもよい。LCGに対するデータの割当は、必要とされるサービスの品質(例えば、優先順位、遅延要件)に基づいて実行されてもよい。LTEにおいては、LCGは、異なる優先順位によって処理される。従って、LCGの概念により、BSRは、優先順位によって分類されたデータ量に関する情報を提供することができる。LCGを使用してシグナリングされる情報の量は、すべての論理チャネルのバッファ情報を個別に通知するのに必要とされる量より少ない。
従って、eNodeBは、図示されているように、ACKに加えて、UEのトラフィック要件に適したスケジューリング許可を送信することにより、UEに対して応答する。最後に、「送信データ」というラベルが付与された矢印によって示されているように、UEは、そのバッファ内に収容されたデータを送信する。
SRプロトコル及びBSRプロトコルについては、3GPPのTS36.321の第5.4.4節、第5.4.5節、及び第6.1.3節にさらに記述されており、且つ、物理アップリンク制御チャネル割当を判定するための端末手順におけるSR手順については、3GPPのTS36.213の第10節に記述されており、この内容も、引用により、本明細書に包含される。
以上の内容を要すれば、現在、LTEにおいては、バッファ状態報告を使用し、アップリンクにおいて端末から送信される準備が整ったデータに関するネットワーク情報を通知している。論理チャネルに対応するデータストリームは、論理チャネルグループと関連付けられており、且つ、新しいデータの到来及び優先順位に応じて、バッファ状態報告(BSR)をトリガしてもよい。(PUSCH)リソースが、BSRを搬送するために利用可能でない場合には、スケジューリング要求(SR)を送信してもよい。SR用のリソースが割り当てられない場合には、ランダムアクセス(RACH)送信が発生してもよい。UEが複数のセル(例えば、一つのマクロセルと一つまたは複数のスモールセル)によってサービスされている際には、セルのうちの一つ(通常は、マクロセル)が、プライマリセル(PCell)と表記され、且つ、SRとPRACHの両方が、従来方式により、PCellを介して送信される。
3GPPにおいて現在検討されている「スモールセル」の概念は、端末が、同一のまたは異なる搬送波周波数において動作する一つのマクロセルと一つまたは複数のスモールセルの両方によってサポートされる可能性を提供する。これは、CAとの間にいくつかの類似性を有するが、セル間のタイミング関係は、スモールセルについては、あまり厳格に制御しなくてもよく、且つ、セルを、異なるeNodeBによって制御してもよい。大幅に異なる周波数を有するセル(スモールセルのシナリオのうちの一つにおいて想定されるもの)は、異なるチャネル状態及びトラフィック容量を有する可能性が高い。スモールセルの搬送波は、相対的に高いデータレート容量を有してもよいが、相対的に乏しい一貫性を有する地理的カバレージを有することになろう。一方、マクロセルは、通常、ULとDLの両方を提供することになるが、これは、必ずしもスモールセルに当て嵌まるものではなく、スモールセルは、ULのみのセルまたはDLのみのセルであってもよい。さらには、バックホール容量及びレイテンシーは、マクロセル及びスモールセルにおいて、異なってもよい。従って、スモールセルの概念においては、時間及び場所に伴って変化する可能性が高いチャネル条件に応じて、ネットワークが、所与のUEからのいずれのデータトラフィックがそれぞれの搬送波を介してルーティングされるのかと、アップリンクのバッファ状態及びスケジューリング要求を報告するための構成との両方を制御することができることが有利であろう。
本発明の第1の態様によれば、端末が、複数のセルのうちの少なくとも二つのセルを介してネットワークと通信し、且つ、アップリンクリソースについての要求を送信する無線通信方法が提供される。この端末は、
要求の送信のための複数のセルのうちからの少なくとも一つのセルと、
セルによって提供される複数のリソースのうちからの要求の送信のためのリソースと、
要求を送信するために使用される信号の特性と、
のうちの一つを選択し、
この選択は、
要求の理由と、
要求の送信用のアップリンクチャネルの特性と、
ネットワークの選好情報と、
のうちの少なくとも一つに依存している。
この方法は、さらに、
端末が、その選択に従って、少なくとも一つの第1のセルを介してアップリンクリソースについての要求を送信し、
ネットワークが、リソースの許可を、少なくとも一つの第2のセルを介して端末に通知することにより、アップリンクリソースについての要求に応答し、
リソースが、少なくとも一つの第3のセルに対して適用されるリソースである、
ことをさらに含んでもよい。
従って、実施形態においては、端末は、少なくとも一つの第1のセル(並びに、おそらくは、要求の送信用のリソース及び/または要求を搬送する信号の特性)を選択する。第1、第2、及び第3のセルの選択は、独立に実施することができるが、それらの間にオーバーラップが存在してもよい。従って、第1及び第2のセル、及び/または、第2及び第3のセル、及び/または、第1及び第3のセルは異なるセルであってもよい。その一方で、第1及び第2のセル、及び/または、第2及び第3のセル、及び/または、第1及び第3のセルは、少なくとも一つの共通のセルを含んでもよい。従って、それぞれのケースにおいて一つのセルの最も単純なケースを考慮すれば、同一のセルを、例えば、第1のセル及び第2のセルの両方として使用してもよい。
上述の内容については、任意の組合せが可能である。一例として、第2及び第3のセルは、一つまたは複数の同一のセルであってもよく、且つ、第1のセルとは異なるものであってもよい。複数のセルが第1、第2、及び第3のセルのうちのいずれかとして選択された場合に、部分的にオーバーラップが存在してもよい。例えば、第2及び第3のセルは、それぞれ、第1のセルとして選択される複数のセルのうちの一つとそれぞれ同一である単一のセルであってもよい。
リソースについての要求の上述の理由は、
特定のセルにおけるアップリンクリソースの要件、または、
少なくとも一つの以前の要求に対する応答の欠如、
を含んでもよい。
要求の送信用のアップリンクチャネルの特性は、
(ランダムアクセス要求のために必要とされるパワーレベルと関係しうる)ランダムアクセス要求の送信用のアップリンクチャネルの経路損失と、
(スケジューリング要求に必要とされるパワーレベルと関係しうる)スケジューリング要求の送信用のアップリンクチャネルの経路損失と、
セルの帯域幅と、
アップリンクリソースについての要求のためのセル内において構成されたリソースと、
リソースの許可における予想レイテンシーと、
のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
ネットワークの選好情報は、
ネットワークによってシグナリングされた構成に示されているセル、及び/または、
端末用に起動された複数のセルのうちのセル
を含んでもよい。
先程定義された任意の方法において、端末がアップリンクリソースについての要求の送信用の少なくとも一つのセル(第1のセル)を選択してもよい少なくとも二つのセルは、プライマリセルとセカンダリセルとを含み、且つ、ネットワークによって構成に示されているセルは、セカンダリセルである。
アップリンクリソースについての要求は、スケジューリング要求(LTEのSRなど)またはランダムアクセス要求(LTEにおけるPRACHシグネチャなど)を含む様々な形態を有してもよい。
従って、方法の一実施形態においては、端末は、リソースが、少なくとも一つの選択されたセルにおいてスケジューリング要求のために利用可能であることを検出し、且つ、リソースについての要求としてスケジューリング要求を送信する。
別の実施形態においては、端末は、リソースが、選択されたセルにおいてスケジューリング要求のために利用可能ではないことを検出し、且つ、このケースにおいては、端末は、ランダムアクセス要求をアップリンクリソースについての要求として送信する。
既に上述したように、方法をLTEに準拠したネットワークに対して適用するケースにおいては、ランダムアクセス要求は、PRACHシグネチャであってもよい。このケースにおいては、好ましくは、ネットワークは、リソースについての要求として使用される少なくとも一つのPRACHシグネチャを予め構成する。
このケースにおいては、端末によるPRACHシグネチャの選択は、要求を送信するために使用される信号の一つの特性の選択である。
別の可能な特性として、要求の送信用のサブフレーム及び/またはサブキャリアを端末によって選択してもよい。
先程定義された任意の方法において、好ましくは、複数のセルは、端末用に起動されたまたは準備が整ったセルである。
本発明の第2の態様によれば、端末と、複数の基地局とを有する無線通信ネットワークが提供され、端末は、複数のセルのうちの少なくとも二つのセルを介してネットワークと通信し、且つ、アップリンクリソースについての要求を送信するように構成されている。そして端末は、
要求の送信のための複数のセルのうちからの少なくとも一つのセルと、
セルによって提供される複数のリソースのうちからの要求の送信用のリソースと、
要求を送信するために使用される信号の特性と、
を選択し、且つ、
要求の理由と、
要求の送信用のアップリンクチャネルの特性と、
ネットワークの選好情報と、
のうちの少なくとも一つに依存してその選択を実行するように構成されている。
本発明の第3の態様によれば、複数の基地局を有する無線通信ネットワークにおいて使用される端末が提供され、端末は、複数のセルのうちの少なくとも二つのセルを介してネットワークと通信し、且つ、アップリンクリソースについての要求を送信するように構成されている。そして端末は、
要求の送信のための複数のセルのうちからの少なくとも一つのセルと、
セルによって提供される複数のリソースのうちからの要求の送信のためのリソースと、
要求を送信するために使用される信号の特性と、
を選択し、且つ、
アップリンクリソースについての要求の理由と、
要求の送信用のアップリンクチャネルの特性と、
ネットワークの選好情報と、
のうちの少なくとも一つに依存してその選択を実行するように構成されている。
本発明の第4の態様によれば、無線通信ネットワークにおいて端末にサービスする複数のセルのうちの少なくとも一つのセルを制御する基地局が提供される。
その基地局は、
少なくとも一つの第1のセルにおいて端末からリソースについての要求を受け取り、
リソースの許可について、少なくとも一つの第2のセルを介して端末に通知することによりリソースについての要求に応答し、
リソースが、少なくとも一つの第3のセルのリソースであるように構成されており、
基地局は、第1のセルとは独立に第2のセルを選択するように構成されている。
更なる態様においては、本発明は、無線装置のプロセッサによって実行された際に、先程定義された基地局または端末を提供するコンピュータ可読命令の形態のソフトウェアを提供する。このようなソフトウェアを、一つまたは複数の一時的ではないストレージ媒体に記録してもよい。
本明細書における「セル」という用語は、広く解釈する必要がある。例えば、セルは、送信または受信が、実際には、基地局の一つまたは複数のアンテナまたはアンテナポートによって実行される場合にも、セルから送信される、またはセルによって(ダウンリンクにおいて)送信される、またはセルに対して(アップリンクにおいて)送信されるセルと関連する通信チャネルを意味することができる。「セル」と言う用語は、通常、ダウンリンクとアップリンクの両方の提供を意味しているが、これは、必須ではなく、且つ、本発明においては、少なくとも一つのセルが、アップリックのみのセル(ULセル)またはダウンリンクのみのセル(DLセル)であってもよい。さらには、「セル」という用語は、文脈がそうではないことを要求していない限り、「搬送波」と等価であるものと見なしてもよい。また、「セル」という用語は、サブセルを含むことも意図されており、サブセルは、特定のアンテナの使用に基づいた、またはセル内の異なる地理的エリアに対応したセルのサブ分割であってもよいであろう。「セルにおける」特定の動作の実行に対する参照は、一般に、そのセルを提供している基地局内においてそれらの動作を実行することを意味している。セルは、異なる基地局と、または同一の基地局と関連するものであってもよい。「基地局」という用語は、それ自体が、広い意味を有しており、且つ、例えば、アクセスポイントまたは送信ポイントを包含している。「ネットワーク」及び「システム」という用語は、本明細書においては、相互交換可能に使用されており、且つ、等価な意味を有するものと意図されており、且つ、LTEの「E-UTRAN」は、本発明を適用してもよい一つの可能なネットワーク/システムである。
一般に、且つ、その反対である明瞭な意図が存在していない限り、本発明の一態様との関係において記述されている特徴は、そのような組合せが本明細書において明示的に言及または記述されていない場合にも、任意のその他の態様に対して等しく且つ任意の組合せにおいて適用してもよい。
以上の内容から明らかなように、本発明の実施形態は、無線通信システムにおけるセルと端末(UE)の間の信号の送信を伴っている。セルは、一つまたは複数の基地局と関連付けられている。基地局は、そのような信号を送受信するのに適した任意の形態を有してもよい。基地局は、通常、3GPPのLTE及び3GPPのLTE-Aグループの規格における実装のために提案された形態を有することになり、且つ、従って、適宜、様々な状況において、eNodeB(eNodeB)として記述される場合があるものと想定される(この用語は、Home eNodeBをも含む)。但し、本発明の機能要件に従って、基地局は、無線リソースの使用を制御するのに適した任意の形態を有してもよく、これらの無線リソースは、セルとしてまたはその他の方式で編成してもよい。従って、基地局によって実行されるものと想定される機能は、eNodeB、モバイル基地局、モバイル端末、またはリレー装置によって実行することが可能であり、且つ、限定を意味するものではない。
同様に、本発明においては、それぞれの端末は、基地局からの信号を送受信するのに適した任意の形態を有してもよい。例えば、端末は、ユーザー装置(UE)、加入者局(Subscriber Station:SS)、または移動局(MS)の形態、あるいは、任意のその他の適切な位置が固定されたまたは移動が可能な形態を有してもよい。本発明を視覚化することを目的として、端末をモバイルハンドセットとして想像するのが便利であるが(且つ、いくつかの例においては、端末の少なくともいくつかは、モバイルハンドセットを有することになるが)、これは、なんらの限定をも意味するものではない。
本発明の実施形態は、ネットワークの選好情報、予想レイテンシー、送信の理由(例えば、RSリソースの可用性の欠如、UEのSR送信に対する応答の欠如)、またはチャネル品質などの定義された基準に従ってモバイル端末によってセルの組から選択されたセルを使用することにより、スケジューリング要求のトリガに続いて、ランダムアクセス要求またはスケジューリング要求(SR)の送信を提供する。従って、実施形態においては、モバイル端末は、ランダムアクセス要求またはスケジューリング要求の送信に適した少なくとも一つのセルを選択すると共に/または、この目的のために、予め割り当てられたリソースの組のうちから選択されたリソースを選択すると共に/または、要求を送信するために使用される信号の特性を選択する。「第1のセル」とも呼ばれる選択された少なくとも一つのセルは、必ずしも、それとの関係においてリソースが要求されているまたは割り当てられることになる少なくとも一つのセル(「第3のセル」)と同一である必要はないが、同一であってもよいであろう。ところで、要求に応答したリソース割当に関するネットワークに対する通知(スケジュール許可)は、要求に使用された一つまたは複数のセルまたはリソースがそれとの関係において許可される一つまたは複数のセルと同一である必要はないセル(「第2のセル」)において実行されることになる。
リソース割当がそれとの関係において実施されるセル(「第3のセル」)の判定は、ネットワークによる判定、または割り当てられたリソースの組のうちからリソースを選択することによって選好情報をモバイル端末が通知することよるもの、またはその他のシグナリングによるものを含む様々な方法により、実施してもよい。例えば、本出願人の同時係属中の欧州特許出願第13175803.9号明細書に開示されている技法を使用してもよい。ここで、「選好情報」は、(例えば、データがそのセルと関連付けられたデータストリームにおける送信を待っているために)特定のセルのリソースを受け取るという要件を含むことができる。但し、第3のセルの判定は、最終的に、ネットワークによって実施または確認される。
3GPPのLTE用の「スモールセル」のシナリオにおいては、端末には、一つのマクロセル及び一つまたは複数のスモールセルによって同時にサービスしてもよい。これらは、異なる周波数において動作してもよく、且つ、異なる帯域幅やトラフィック負荷などを有してもよい。適切なアップリンクリソースがデータ(PUSCH)またはスケジューリング要求(SR)用に提供されない際には、本発明は、端末が、そのようなリソースを要求するためのランダムアクセス送信(PRACH)用の適切なアップリンクセルを選択できるようにする。また、SRが、PUSCHリソースの許可を伴うことなしに、定義された回数を上回って送信された場合には、RACH送信が発生してもよい。PRACH送信のために最も適切なセルを使用することにより、実現可能なデータレート及びシステム容量が改善されることになろう。
添付の図面は、一例として参照するものに過ぎない。
LTEにおけるネットワークトポロジーを示す。 スモールセルネットワーク(SCN)の原理を示す。 LTEにおける複数のプロトコル層のそれぞれにおけるチャネルを示す。 LTEチャネルをSCN内のPCell及びSCellに対して割り当てる方式を示す。 LTEに基づいたシステムの従来の無線リソース割当シグナリング手順の一例を示す。 本発明の実施形態において利用されている手順の概略フローチャートである。 本発明において使用される端末の概略ブロックダイアグラムである。 本発明において使用される基地局の概略ブロックダイアグラムである。
一般に、特記されていない限り、後述する実施形態は、LTEに基づいており、この場合に、ネットワーク(無線通信システム)は、複数のeNodeBを有し、これらのeNodeBのそれぞれは、一つまたは複数のDLセルを制御し、且つ、ダウンリンクセルの少なくともいくつかは、対応するULセルを有する。それぞれのDLセルは、一つまたは複数の端末(UE)にサービスしてもよく、端末は、そのサービングセル内において送信された信号を受信及び解読してもよい。UEとの間における送信の時間ドメイン、周波数ドメイン、及び空間ドメインにおいて送信リソースの使用を制御するために、eNodeBは、制御チャネルメッセージ(PDCCHまたはEPDCCH)をUEに対して送信する。PDCCH/EPDCCHメッセージは、通常、データ送信によって使用されるリソースなどの情報と、データ送信が(PUSCHを使用した)アップリンクのものとなるのかまたは(PDSCHを使用した)ダウンリンクのものとなるのかとを通知する。DLにおいてeNodeBによって許可されるリソース割当は、チャネル状態情報を使用して判定される。これは、eNodeBがサポートしているそれぞれのセルごとにeNodeBによって送信してもよい基準信号を使用して実施されるチャネル計測に基づいて、UEからのフィードバックによって提供される。このフィードバックは、通常、チャネル品質インジケータ(Channel Quality Indicator:CQI)、プリコーディングマトリックスインジケータ(Precoding Matrix Indicator:PMI)、及びランクインジケータ(Rank Indicator:RI)の形態を有するデータレートの一つまたは複数のインスタンスから構成されている。
アップリンクのバッファ状態を報告するためのLTEにおける現在のメカニズムは、リソースについての要求などの制御シグナリング用の単一のアップリンク搬送波を仮定して設計されている。スモールセルのケースにおいては、これは、このような送信に最も適するアップリンク搬送波を介したこのようなリソースについての要求のルーティングを許容しない。
例えば、通常のケースにおいては、マクロセル及びスモールセルは、異なるeNodeBによって制御されることになり、これらのeNodeBは、アップリンク送信を独立的にスケジューリングしてもよい。但し、マクロセルの負荷が重くなると共に/または相対的に小さな帯域幅を有することになると仮定すれば、(例えば、マクロセルが格段に良好なチャネル状態を有するなどの)何らかのその他の要因が適用されない限り、リソースについての要求などの制御シグナリングは、スモールセルを介してルーティングするべきであろう。
UEが、なんらかのデータを送信準備が完了した状態で有しているが、データを送信するための(または、バッファ状態報告BSRを送信するための)(PUSCH上の)リソースを欠いている状態で始まるものと仮定しよう。図6には、本発明の実施形態における手順が示されている。
まず(ステップS10)、UEは、リソースについての要求の送信に使用するセルを選択する。この一つの(または、複数の)セルの選択が実施形態の主題である。リソースについての要求は、PUCCHにおけるスケジューリング要求SRまたはPRACHにおけるランダムアクセス要求の形態を有することができる。実施形態においては、選択は、特定のシグネチャ及び/または要求を送信するための特定のサブフレームを選択することを伴ってもよい。この結果、UEは、特定の特性を有する信号を生成する。
次に(S12)、UEは、このように選択された一つの(または、複数の)セルにおいて要求を送信する。これに応答し(S14)、ネットワークは、UEのUL送信のために、「スケジューリング許可」とも呼ばれるリソースを(その関係性の観点から)許可できるセルを判定する。ここで、「ネットワーク」とは、選択されたセルを制御するeNBを少なくとも意味しているが、UEの別のサービングセルを制御しているeNBを伴ってもよい。ステップS14は、ネットワーク側において実行されるが、判定をUEによって通知された選好情報または要件によってガイドしてもよい。
次いで(S16)、ネットワークは、少なくとも一つのセルにおいてリソースの許可をUEに送信しており、これらのリソースは、判定された少なくとも一つのセルに適用されるリソースである。ステップS18において、UEは、判定されたセルに適用されるリソースの許可の通知をネットワークから受け取っている。この通知に使用されるセルは、必ずしも、UEの要求のために選択されたセルと同一のものではない。通知の搬送に使用されるセルは、例えば、リソースの許可が下されたセル(即ち、判定されたセル)であってもよいが、これは、必須ではない。最後に(S18)、UEは、ステップS14において判定されたセルのアップリンクにおいて、BSR及び/または送信用のそのULデータを送信している。
以上の概要から、その間にオーバーラップが存在してもよいが、概念的に、選択の観点において、次のような3つの個別のタイプのセルが存在していることが明らかであろう。
(i)リソースについての要求を送信するためにUEによって使用される一つまたは複数の第1のセル(図6のS10/S12)
(ii)スケジューリング許可についてUEに通知するためにネットワークによって使用される一つまたは複数の第2のセル(図6のS16/S18)、及び、
(iii)スケジューリング許可が適用される、換言すれば、UEがそのデータまたはBSRを送信してもよい一つまたは複数の第3のセル(図6のS14/S20)
それぞれのタイプは、その他のもののうちの一つまたは複数とは独立的に選択されてもよい。従って、それぞれのインスタンスにおいて単一のセルを利用している最も単純な例においては、UEは、第1のセルを使用することにより、リソースについての要求を送信することが可能であり、これに対して、ネットワークは、第3のセルに適用されるリソースを許可する応答を行い、この許可は、第2のセルを介して通知される。
第1及び第3のセルは、少なくともULセルであり、第2のセルは、少なくとも一つのDLセルを必要としていることがさらに明らかとなろう。本発明は、主には、一つまたは複数の第1のセルとしての、且つ、任意選択により、第3のセルのUEの選好情報を伴う、一つまたは複数のセルの選択に関する。
上述の原理は、主に、後述する第1〜第3実施形態に適用される。第4実施形態は、ステップS10における端末による選択が、割り当てられたリソースの組内のリソースに関するものまたは同一のセルの特定の特性(シグネチャの組内の特定のシグネチャなど)を有する信号に関するものであるという点において、手順を変更している。
従って、本発明の基本的な原理は、特定のセルにおいて、あるいは、セルの特定のリソースを使用することにより、送信された特定の特性を有する信号が、UEによるリソースの要求のために使用されることを可能にするというものである。信号特性及び/またはセルは、
・ネットワークの選好情報
・セルの構成されたリソースまたはパラメータ(例えば、SRリソースを有するサブフレームの周期)
・UEの選好情報
−例えば、セルの使用の際の予想パワー消費量に基づいたもの
・送信の理由(例えば、SR送信に対する応答の欠如)
・リソースの許可における予想レイテンシー
・以下のような、信号を送信してもよい(無線チャネル状態に動的に依存しうる)一つまたは複数のチャネルの特性
−セルの状態(例えば、輻輳)
−セルの帯域幅や利用可能な容量
などの一つまたは複数の要因に依存して判定される。
実施形態において考慮してもよいその他の要因は、
・リソースが要求される(無線チャネル状態に動的に依存しうる)セルのチャネルの特性
−例えば、(その他のトラフィックからの負荷と、セル帯域幅またはシステム帯域幅と同一であってもよいチャネル帯域幅とに依存しうる)利用可能な容量またはデータレート
−チャネルが好ましいサービスをサポートできるかどうか
−セルの状態(例えば、輻輳)
を含むことになろう。
以上で本発明の原理の概説を終了し、以下、実施形態についてさらに詳細に説明することとする。
本発明者らは、一例として、実施形態の説明を目的として、UEは、すべての物理チャネルをその上部において使用してもよいマクロセルと、スモールセルと、という二つのセルによってサービスされるように構成されているものと仮定する。サービングセルのうちの一方は、プライマリセルまたはPCellと表記され、且つ、他方は、セカンダリセルまたはSCellと表記される。通常、マクロセルは、PCellとなり、且つ、スモールセルは、SCellとなるが、これに限定されるものではない。UL及び/またはDLにおけるセルのうちの少なくとも一方のセルの使用をシグナリングによって起動または停止させてもよい。
以下の第1〜第3実施形態において、UEがULにおいて送信するべきデータを有しているが、適切なPUSCHリソースが利用可能ではない場合には、UEは、SRリソースを使用してPUCCHにおいてスケジューリング要求を送信するためのセルを選択してもよい。利用可能な適切なSRリソースが存在していない場合には、UEは、PUSCHリソースを要求するためのPRACHを送信するためのセルを選択してもよい。また、PUSCHに対する許可を受け取ることなしに、PUCCHにおけるSR送信の数が閾値を超過した場合にも、PRACHを利用してもよい。通常、SRは、一つのサブフレームに適用されることになろう。詳細は、構成に依存することになろう。
第4実施形態において、UEがULにおいて送信するべきデータを有しているが、適切なPUSCHリソースが利用可能ではない場合には、UEは、PUCCHにおいてスケジューリング要求を送信するための予め定義されたSRリソースの組のうちからリソースを選択してもよい。利用可能な適切なSRリソースが存在していない場合には、UEは、PUSCHリソースについての要求として予め定義されたPRACHシグネチャの組内のPRACHシグネチャを選択してもよい。
第1実施形態
第1実施形態においては、任意のULデータをいずれかの(または、両方の)サービングセルにおいてPUSCHを介して送信してもよい。また、PUCCH上のSRの形態を有するスケジューリング要求用のリソースを、いずれかのセルにおいて、または両方のセルにおいて構成してもよく、あるいは、これらのセルにおいて構成しなくてもよい。この実施形態においては、SRは、UEが送信するべきデータを有している際にトリガされ、SRは、必ずしも特定のセルと関連付けられてはいないものと仮定されている。所与のサブフレームにおいてSRがトリガされた場合には、以下の内容が適用される。
・セルのうちの一つのセルにのみSRリソースが存在している場合には、このセルがSRの送信用に使用される。
・両方のセルにSRリソースが存在している場合には、両方のセルがSRの送信のために使用される。
・任意のサブフレーム内の何れのセルにもSRリソースが存在していない場合には、PRACHが送信される。
−PRACH送信用の―上記においては、一つまたは複数の第1のセルと先程参照された―一つの(または、複数の)セルの選択のための可能な基準は、以下のものを含む。
・PCellになると仕様において固定されているもの
・SCellになると仕様において固定されているもの
・ネットワークによってシグナリングされた構成において示されているセル
・リソースの許可における予想レイテンシー
・(PRACHに要求されるパワーレベルに関係しうる)PRACH送信用のアップリンクチャネルの経路損失
・リソースが要求されているセルにおけるPUSCHの利用可能なデータレート
・システム帯域幅
・UEの選好情報
上述の基準のうちのいくつかをさらに詳細に説明すれば、「PCellになると仕様において固定されているもの」は、既存のLTE規格が意味している基準に対応している。但し、仕様によってそのセルをSCellとして固定することも可能であり、あるいは、上述の第3の可能性に従って、使用されるセルとしてSCellをネットワークが構成できるようにすることも、同様に可能であろう。
「リソースの許可における予想レイテンシー」とは、要求を送信するためのセルにおけるレイテンシーと、スケジューリング許可の送信に使用するセル(異なる場合)におけるそのセルのレイテンシーとの両方に起因したリソースの許可を取得する際の遅延を意味している。これは、異なるセルであってもよく、例えば、スケジューリング許可についてUEに通知するために使用されるセルは、ULリソースが許可されているセルであってもよいことに留意されたい。
「システム帯域幅」とは、それぞれのセルの帯域幅を意味している。例えば、PRACHは、最大システム帯域幅を有するセルにおいて送信することができよう。
「UEの選好情報」とは、その後続のULデータ送信のために使用するセルのなんらかの選好情報ではなく、要求を送信するためのセルに関するUEの選好情報を意味している。
−PRACHの構成(例えば、PRACHリソースと、選択がランダムプリアンブルであるのかまたは予め構成された専用のプリアンブルであるのか)は、あらゆる目的のために包括的なものであってもよい。あるいは、特にリソースを要求するこのケース用の構成が存在してもよいであろう。例えば、
・所与のセルにおけるSRのトリガに続いてPRACHに使用する一つの(または、複数の)プリアンブルシグネチャを構成してもよい。好ましくは、これは、特定のシグネチャを有し、且つ、理想的には、UEのそれぞれごとに異なるシグネチャを有する所与のPCellによってサービスされるすべてのUEを構成することによって実行されることになろう。これは、コンテンションのないRACHの使用を許容することになり、この場合には、ネットワークは、いずれのUEがPRACHを送信しているのかのみならず、これがULリソースについての要求に対応していることをも認知している。この結果、PRACHが受け取られた直後に、eNBがPUSCHリソースの適切な許可を送信することを実現することができる。
このケースにおいては、両方のセルを同一のeNBによって制御する必要はない。これらのセルが別個のeNBによって提供されている場合には、これらは、通信及び調整することができる。なんらかの理由から、調整が可能ではない場合には、同時に二つのセルのリソースをUEに対して許可してもよく、UEは、両方のセルにおいて送信できることから、これは問題とはならない。
一変形として、一つのセルが、定義された基準に従って選択される。可能な基準は、以下のものであってもよいであろう。
−PCellになるように仕様において固定されているもの
−SCellになるように仕様において固定されているもの
−ネットワークによってシグナリングされた構成において示されているセル
−送信の理由(セルのうちの一つのセルにおける以前のSR送信に対する応答の欠如)
−リソースの許可における予想レイテンシー
−(SRに必要とされるパワーレベルと関係しうる)SR送信用のアップリンクチャネルの経路損失
−リソースが要求されているセルのPUSCHの利用可能なデータレート
−システム(即ち、セル)帯域幅
−UEの選好情報
・基準が満足された場合には(例えば、BSRが送信された場合には)、すべてのペンディングSRが取り消される。
上述のように、SR(または、PRACH)に対する応答は、要求が実行されたセルを介して実施してもよいが、これは、必須ではない。換言すれば、図6との関係において参照した「第2」及び「第3」セルは、同一である必要はない。例えば、単一のDLセル(第2のセル)を介して送信されたネットワークからの応答は、二つのULセル(第3のセル)におけるリソースの許可をカバーしてもよく、これら二つのULセルのうちの一つULセルは、応答を送信するために使用されるDLセルに対応してもよい。
第2実施形態
第2実施形態は、さらに、ペンディングSRの取消を伴うことなしに、カウンタによるSR送信の最大数を超過した場合に、PRACHが送信されるという点を除いて、第1実施形態に類似している。ここで、例えば、カウントは、任意のセルにおいて送信されたSRのものであってもよく、あるいは、一つの特定のセルにおいて送信されたSRのものであってもよい。
このPRACH送信用の一つの(または複数の)セルの選択のための可能な基準は、以下のようなものであってもよいであろう。
−PCellになるように仕様において固定されているもの
−ネットワークによってシグナリングされた構成において示されているセル
−リソースの許可における予想レイテンシー
−(PRACHに必要とされるパワーレベルに関係しうる)PRACH送信用のアップリンクチャネルの経路損失
−リソースが要求されているセルのPUSCHの利用可能なデータレート
−システム(即ち、セル)帯域幅
−UEの選好情報
−PRACHの構成は、包括的なものであってもよく、あるいは、特にこのリソース要求のケースのためのものであってもよい。
先行する実施形態のうちのいずれかの実施形態の一変形において、一つのセルにおいて送信されたSR/PRACH要求に対する応答が、例えば、所与の試行回数内において、受信されない場合には、SR(または、PRACH)は、異なるセルにおいて送信される。
第1または第2実施形態による原理は、異なるセルを介したSR(または、PRACH)の試行のいずれかまたは両方に対して選択的に適用してもよい。(例えば、本出願人の同時係属中の欧州特許出願第13175803.9号明細書に記述されている技法を使用した)本発明の使用を伴うことなしにセルにおいて送信され、失敗したSR(または、PRACH)の試行に後続する潜在的に異なるセルとして使用されるセルの判定に対して本発明の使用を留保することもできよう。逆に、本発明の原理が、先行する段落において参照した一つのセルにおいて送信されたSR(または、PRACH)の試行に対して適用された場合には、本発明を異なるセルを介したSR(または、PRACH)を介して適用する必要はない。
第3実施形態
その他の部分においては第1実施形態に類似している第3実施形態においては、スケジューリング要求を、例えば、それぞれのセルと関連するデータストリームに応じて、異なるセルとは独立的にトリガしてもよい。換言すれば、端末は、先程参照した「第3のセル」に対応する複数のセルのうちのいずれかのセルにおけるリソースの許可のための要件を識別することができる。ここで、データストリームは、それぞれ、導入部において言及した論理チャネルのうちの一つに対応してもよく、あるいは、論理チャネルのグループに対応してもよい。
この実施形態においては、SRを特定のデータストリームとの関係においてトリガすることが可能であり、且つ、データストリームをセルと関連付けることができるものと仮定されている。従って、この実施形態においては、UEは、必ずしも、「第1のセル」として、要求を送信するために最も適したセルを選択することはなく、むしろ、その「第1のセル」の選択を使用し、「第3のセル」との関係における要件(または、選好情報)を通知している。
従って、この実施形態においては、図6との関係において説明した意味において「第1のセル」を介して送信されたリソースについての要求は、SRがトリガされたデータストリームが関連付けられている少なくとも一つのセルを通知する。このような少なくとも一つのセルは、図6において参照した「第3のセル」に対応しており、且つ、概念的には別個であるが、第3のセルと呼ばれることになる(その理由は、ネットワークが、まだ、データ送信のために、要求されたリソースを許可していないからである)。
SRの場合には、この目的のために用意されているSRメッセージのフィールド内において、少なくとも一つの「第3のセル」を通知することができる。
PRACHの場合には、UEは、そのシグネチャの選択肢により、「第3のセル」を通知することが可能であり、UEは、サービングセルの何れかをカバーするのに十分なシグネチャの組によって構成されている。
このケースにおいては、リソース要求を送信するための「一つまたは複数の第1のセル」の選択のための可能な基準は、以下のものを含む。
・SRが、特定のセル(「第3のセル」)に対応するデータストリームとの関係においてトリガされ、且つ、セルのSRリソースが存在している場合には、そのセルをSRの送信のために使用してもよい。
・スケジューリング要求がいずれかのサブフレーム内においてトリガされたセル(「第3のセル」)にSRリソースが存在していない場合には、PRACHは、そのセルにおいて送信される。
・基準が満足された場合には(例えば、BSRが送信された場合には)、すべてのペンディングSRが取り消される。
従って、この実施形態においては、リソースがその関係において要求された「第3のセル」を考慮することによって「第1のセル」の選択が実施されるが、以前と同様に、実際に使用されるこの一つの(または、複数の)第3のセルは、最終的に、ネットワークによって判定されることになる。
第3実施形態の一変形において、スケジューリング要求が、複数のセルについてトリガされた場合には(換言すれば、UEがリソース割当の受取りを所望している複数の「第3のセル」が存在している場合には)、スケジューリング要求の送信のために一つのセルが選択される。その基準は、第1実施形態の基準に類似したものであってもよく、これは、スケジューリング要求の送信のために選択されるセル(「第1のセル」)が、要求がトリガされた複数のセル(「第3のセル」)のうちのいずれとも異なっていることを意味することになろう。
先行する実施形態の一変形においては、一つの選択肢は、実質的に同時に、複数のアップリンクチャネルを介してリソースについての要求を送信するというものであってもよい。換言すれば、複数の「第1のセル」が存在してもよい。
先行する実施形態のうちのいずれかにおいて、二つのセルのそれぞれごとにメトリックを演算してもよく、且つ、最大値のメトリックを有するセルが、要求を送信するための「第1のセル」として選択されている。このようなメトリックの一例として、例えば、DLにおける良好な信号強度は良好なULチャネルを意味する傾向を有するという点に基づいて、ダウンリンクにおける信号強度を使用してもよい。あるいは、最良のDLのSINRを有するセルを選択してもよい。
一変形においては、オフセットを一つのセルのメトリック値に対して適用してもよい。このオフセットは、仕様によって判定してもよく、規則に従って判定してもよく、あるいは、基地局からシグナリングしてもよい。この目的は、ネットワークの選好情報に基づいて、所与のセルが選択される可能性を高く(低く)することにある。例えば、リソースについての要求を送信するためにScellの使用を選好することにより、PCellにおける負荷を低減することが望ましいであろう。
例えば、それぞれのセルのメトリックを演算し、且つ、要求の送信用の「第1のセル」として、最大値のメトリックを有するセルを選択することにより、先行する実施形態を3以上の数のセルのケースに対して適合させてもよい。セルのうちの一つまたは複数のセルを起動または停止させてもよく、且つ、停止された際には、それらのセルは、選択プロセスに含まれなくなる。ここで、「停止された」とは、そのUEによって現時点において使用中にはないという意味において、あるいは、例えば、eNodeBの電源が切断された場合などのような一時的にシャットダウンされたという意味において、停止状態にあることを意味している。
第4実施形態
第4実施形態においては、アップリンクリソースについての要求の送信用の少なくとも一つのセルを選択するのではなく、UEは、このような要求を実施するために同一のセルに提供された複数のリソース及び/またはその他の信号特性のうちから選択を実行する。
従って、例えば、SRのケースにおいては、ネットワークは、予め、UEのサービングセルのPUCCHにおいてSRに利用可能なリソースの組を割り当てるが、このセルは、便利には、PCellであってよい(但し、これは、必須ではない)。
アップリンクリソースについての要求を送信するための割り当てられたリソースの組のうちからの少なくとも一つの特定のリソースを選択することにより、UEは、少なくとも一つの「第3のセル」、即ち、UEがそのアップリンクデータの送信のためのスケジューリング許可の受取りを所望しているセルに関するその選好情報を通知する。選択は、所与のサブフレーム内のPUCCHのSRリソースの間における及び/または異なるサブフレームの間におけるものであってもよい。第3のセルに関するUEの選好情報は、サブフレームなどのリソースとサブフレーム内のリソースの特定の組合せの使用によって通知してもよい。従って、この実施形態は、概念的には、第3実施形態に類似しているが、この場合には、UEは、異なる方法によってその第3のセルの選好情報を通知している。
同様に、PRACHの場合には、ネットワークは、予め、PCellにおいて使用するためにUE用のPRACHシグネチャの組を割り当ててもよい。これは、好ましくは、ネットワークに対する初期のアクセスを得るためのランダムアクセス手順において従来使用されているものとは別個であると共にその第3のセルの選好情報を通知するためにUEが使用するように特別に予約されたシグネチャの組となろう。アップリンクリソースについての要求として少なくとも一つの特定のシグネチャを選択することにより、UEは、その選好情報をネットワークに対して伝達する。
更なる追加または代替変形として、UEは、異なる周波数ドメインリソース(例えば、異なるサブキャリアの組)及び/または時間ドメインリソース(例えば、異なるサブフレーム)の間において選択を実施してもよい。
先行する実施形態と同様に、UEは、複数の選択を実施してもよい。この例においては、要求を送信するために複数のセルを選択する代わりに、UEは、複数のリソースを選択し、これにより、複数の要求を同一のセルを介してまたは異なるセルを介して送信できるようにしてもよい。
更なる変形として、第3のセルに関するUEの選好情報は、特定のシグネチャとサブフレームの組合せなどのリソース及び/または信号特性の組合せを選択することによって通知してもよい。
割り当てられたリソースの組は、PCellによってサービスされるすべてのUEについて共通したものであってもよく、あるいは、割当は、UEに基づいたものであってもよいであろう(即ち、少なくとも部分的にそれぞれのUEに固有のものである)。
従って、この実施形態においては、要求の送信ために、単一のセルしか必要ではない。この第1のセルは、予め判明しているが、先行する実施形態と同様に、第2及び第3のセルは、(第3のセルのケースにおけるUEの選好情報を考慮することによって)ネットワークによって判定される。また、以前と同様に、第2及び第3のセルは、それぞれ、複数のセルであってもよく、且つ、第1のセルとは別であってもよく、あるいは、第1のセルとオーバーラップしてもよい。
第4実施形態は、さらに大きな柔軟性を提供するべく、先行する実施形態のいずれかと組み合わせてもよい。即ち、UEは、要求の送信用の第1のセルのみならず、同時に、セルがそのように構成されている場合には、そのセルにおいて予め割り当てられているリソースの組のうちからの特定のリソース及び/または要求を伝達するために使用される信号の特性をも、選択することができよう。
また、第4実施形態は、以下の方法により、先行する実施形態と組み合わせてもよい。UEが、第4実施形態による手順を踏襲することによって始まると仮定することにより、一つのセルにおいて予め割り当てられたリソースのいずれかを介して送信されたSR/PRACH要求に対する応答が、例えば、所与の試行の回数内において、受け取られない場合には、第1〜第3実施形態のうちのいずれかの実施形態の手順を使用し、SR(または、PRACH)を異なるセルにおいて送信してもよい。
両方の手順(第1のセルの選択と、同一のセルにおける特定のリソース及び/または信号特性の選択)を同一のネットワーク内において使用可能に構成してもよく、且つ、UEに、利用可能なセルの数やPCellにおける負荷など、現在の状態に鑑みて踏襲するべき手順について通知してもよいであろう。この結果、UEは、選好情報を通知する両方の方法の間において切り替わることができよう。
図7は、本発明を適用可能なUE1の一例を示すブロックダイアグラムである。UE1は、上述の無線通信システムにおいて使用可能な任意のタイプの装置を含んでもよく、且つ、セルラー(または、セル)フォン(スマートフォンを含む)、モバイル通信能力を有する携帯情報端末(PDA)、モバイル通信コンポーネントを有するラップトップまたはコンピュータシステム、及び/または無線通信するように動作可能な任意の装置を含んでもよい。UE1は、一つまたは複数の送信/受信ユニット804を含み、ユニット804は、(通信ユニットを共に定義する)少なくとも一つのアンテナ802と、ストレージ媒体808の形態のメモリに対してアクセスするコントローラ806とに接続されている。コントローラ806は、例えば、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、Application-Specific Integrated Circuit(ASIC)、Field-Prgrammable Gate Array(FPGA)、先程概説した方式によってPRACHまたはSRを送信するための適切なセルの選択などの上述の様々な機能を実行するようにプログラムされるかまたはその他の方式で構成されたその他の論理回路であってもよい。例えば、上述の様々な機能は、ストレージ媒体808内に保存されているコンピュータプログラムの形態で実施してもよく、且つ、コントローラ806によって実行してもよい。送信/受信ユニット804は、コントローラ806の制御下において、上述のスケジューリング許可などの信号をセルから受け取るように構成されている。
図8は、本発明を適用してもよいeNodeB11の一例を示すブロックダイアグラムである。基地局は、一つまたは複数の送信/受信ユニット904を含み、このユニット904は、(通信ユニットを共に定義する)少なくとも一つのアンテナ902と、コントローラ906とに接続されている。コントローラは、例えば、マイクロプロセッサ、DSP、ASIC、FPGA、またはスケジューリング要求に応答したUE用のスケジューリング許可の提供などのような上述の様々な機能を実行するようにプログラムされるかまたはその他の方法で構成されたその他の論理回路であってもよい。例えば、上述の様々な機能は、ストレージ媒体908内に保存されているコンピュータプログラムの形態で実施してもよく、且つ、コントローラ906によって実行してもよい。送信/受信ユニット904は、コントローラ906の制御下において、基準信号の送信やスケジューリング要求及びPRACHシグネチャを含むUE1からの信号の受信などの責任を担っている。
要すれば、本発明の実施形態は、モバイル端末によるセルの組からの選択されたセル及び/またはネットワークの選好情報、予想レイテンシー、送信の理由(例えば、SRリソースの可用性の欠如、UEのSR送信に対する応答の欠如)、またはチャネル品質などの定義された基準に従って事前に割り当てられたリソースの組のうちから選択されたリソースを使用してスケジューリング要求(SR)のトリガに後続してランダムアクセス要求またはスケジューリング要求の送信を提供してもよい。
本発明の範囲内において、様々な変更が可能である。
上述のすべてのケースにおける「セル」、「第1のセル」、「第2のセル」、及び「第3のセル」に対する参照は、文脈がそうではないと命令している場合を除いて、一つまたは複数のセルを参照しているものと理解されたい。
既に言及したように、上述の説明における「セル」という用語は、広範に解釈する必要がある。セルは、それぞれ、異なる地理的エリアまたは異なる基地局を有する必要はない。一般に、セルは、ダウンリンク、アップリンク、またはこれらの両方において定義することができる。異なる数のアップリンクセルとダウンリンクセルが存在してもよい。従って、アップリンクリソースとダウンリンクリソースの両方を有するものとしてセルを考えるのが便利であるが、これは、必須ではない。従って、UEによるセル(「第1のセル」)の選択またはセル(「第3のセル」)におけるデータの送信に対する参照は、少なくともアップリンクセルを意味している。一方、スケジューリング許可の通知に使用されるDLセル(「第2のセル」)は、許可が適用されるULセルと無関係でもよい。
本発明は、LTEのFDD及びTDDに等しく適用可能であり、且つ、その原理は、UMTSなどのその他の通信システムにも適用される。本発明は、LTE用の3GPPの仕様に含まれる場合には、恐らくは、以下の形態をとることになろう。
・3GPPのTS36.331における、UEがデータを送信してもよいセルの組と、スケジューリング要求用のリソースと、を構成するための新しいRCCシグナリング
・3GPPのTS36.321における、SR/PRACHの送信との関係における新しいUEの動作
3GPPのLTEにおける「スモールセル」のシナリオにおいては、端末に対して一つのマクロセルと一つまたは複数のスモールセルによって同時にサービスしてもよい。これらは、異なる周波数において動作してもよく、且つ、異なる帯域幅やトラフィック負荷などを有してもよい。適切なアップリンクリソースがデータ(PUSCH)について提供されない際に、本発明は、端末が、適切なアップリンクセル及び/またはSRの送信用のまたはランダムアクセス送信(PRACH)用のリソース及び/またはそれらのリソースを要求するのに使用される信号の特性を選択できるようにする。また、SRが、PUSCHリソースの許可を伴うことなしに、定義された回数を上回って送信された場合に、RACH送信が発生してもよい。PRACH送信用の最も適切なセルの使用により、実現可能なデータレート及びシステム容量が改善されることになる。

Claims (15)

  1. 端末が複数のセルのうちの少なくとも二つのセルを介してネットワークと通信すると共にアップリンクリソースについての要求を送信する無線通信方法であって、
    前記端末は、
    前記要求の送信用の前記複数の前記セルのうちからの少なくとも一つのセルと、
    セルによって提供される複数のリソースのうちからの前記要求の送信用のリソースと、
    前記要求を送信するために使用される信号の特性と、
    のうちの少なくとも一つを選択し、
    前記選択は、
    前記要求の理由と、
    前記要求の送信用のアップリンクチャネルの特性と、
    前記ネットワークの選好情報と、
    のうちの少なくとも一つに依存している方法。
  2. 前記端末が、前記選択に従って少なくとも一つの第1のセルを介して前記要求を送信し、
    前記ネットワークが、リソースの許可について少なくとも一つの第2のセルを介して前記端末に通知することにより前記要求に対して応答し、
    前記リソースが、少なくとも一つの第3のセルに適用されるリソースである、
    ことをさらに含む請求項1に記載の無線通信方法。
  3. 前記第1及び第2のセル、及び/または、前記第2及び第3のセル、及び/または、第1及び第3のセルは異なるセルである、請求項2に記載の無線通信方法。
  4. 前記第1及び第2のセル、及び/または、第2及び第3のセル、及び/または、第1及び第3のセルは少なくとも一つの共通のセルを含む、請求項2に記載の無線通信方法。
  5. 前記要求の前記理由が、
    特定のセルにおけるアップリンクリソースの要件、または、
    少なくとも一つの以前の要求に対する応答の欠如、
    を含む請求項1〜4の何れか一項に記載の無線通信方法。
  6. 前記要求の送信用のアップリンクチャネルの前記特性は、
    ランダムアクセス要求の送信用のアップリンクチャネルの経路損失と、
    スケジューリング要求の送信用のアップリンクチャネルの経路損失と、
    前記セルの帯域幅と、
    アップリンクリソースについての要求のために前記セル内において構成されたリソースと、
    リソースの許可における予想レイテンシーと、
    のうちの少なくとも一つを含む、請求項1〜5の何れか一項に記載の無線通信方法。
  7. 前記ネットワークの前記選好情報は、
    前記ネットワークによってシグナリングされた構成において通知されたセル、及び/または、前記複数のセルのうちの前記端末用に起動されたセルを含む、請求項1〜6の何れか一項に記載の無線通信方法。
  8. 前記少なくとも二つのセルは、プライマリセルとセカンダリセルとを含み、且つ、前記ネットワークによる構成において通知される前記セルはセカンダリセルである、請求項7に記載の無線通信方法。
  9. 前記端末が、少なくとも一つの選択されたセルにおいてスケジューリング要求のためにリソースが利用可能であることを検出し、且つ、スケジューリング要求を前記要求として送信することをさらに含む、請求項1〜8の何れか一項に記載の無線通信方法。
  10. 前記端末が、選択されたセルにおいてスケジューリング要求のためにリソースが利用可能ではないことを検出し、且つ、ランダムアクセス要求を前記要求として送信することをさらに含む、請求項1〜9の何れか一項に記載の無線通信方法。
  11. LTEに準拠したネットワークに適用されており、且つ、前記ランダムアクセス要求は、PRACHシグネチャであり、前記PRACHシグネチャは、前記要求を送信するために使用される前記信号の一つの特性として前記端末によって選択される、請求項10に記載の無線通信方法。
  12. 前記ネットワークが、前記要求として使用する少なくとも一つのPRACHシグネチャを予め構成することをさらに含む、請求項11に記載の無線通信方法。
  13. 端末と、複数の基地局とを有する無線通信ネットワークであって、前記端末は、複数のセルのうちの少なくとも二つのセルを介して前記ネットワークと通信すると共にアップリンクリソースについての要求を送信するように構成されており、
    前記端末は、
    前記要求の送信用の前記複数の前記セルのうちからの少なくとも一つのセルと、
    セルによって提供される複数のリソースのうちからの前記要求の送信用のリソースと、
    前記要求を送信するために使用される信号の特性と、
    を選択し、且つ、
    前記要求の理由と、
    前記要求の送信用のアップリンクチャネルの前記特性と、
    前記ネットワークの選好情報と、
    のうちの少なくとも一つに依存して前記選択を実行するように構成される無線通信ネットワーク。
  14. 複数の基地局を有する無線通信ネットワーク内において使用される端末であって、前記端末は、複数のセルのうちの少なくとも二つのセルを介して前記ネットワークと通信すると共にアップリンクリソースについての要求を送信するように構成されており、
    前記端末は、
    前記要求の送信用の前記複数の前記セルのうちからの少なくとも一つのセルと、
    セルによって提供される複数のリソースのうちからの前記要求の送信用のリソースと、
    前記要求を送信するために使用される信号の特性と、
    を選択し、且つ、
    前記要求の理由と、
    前記要求の送信用のアップリンクチャネルの前記特性と、
    前記ネットワークの選好情報と、
    のうちの少なくとも一つに依存して前記選択を実行するように構成される端末。
  15. 無線通信ネットワーク内において端末にサービスする複数のセルのうちの少なくとも一つのセルを制御する基地局であって、
    少なくとも一つの第1のセルにおいて前記端末からリソースについての要求を受け取り、
    リソースの許可について、少なくとも一つの第2のセルを介して、前記端末に通知することにより、前記要求に対して応答し、
    前記リソースは、少なくとも一つの第3のセルのリソースであるように構成され、
    前記第1のセルとは独立に前記第2のセルを選択するように構成される基地局。
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