JP2015037814A - 歯切り用回転切削工具 - Google Patents

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隆英 倭
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Abstract

【課題】カッタブレードをスロット内に2面拘束状態で強固に固定でき、しかもカッタブレードの半径方向位置を容易に調整できる回転切削工具を提供する。
【解決手段】回転切削工具は、外周面に複数のスロット12が形成されたカッタ取付治具1と、各スロット内に挿入配置した複数のカッタブレード2,3と、クランプリング4と、各スロット内でのカッタブレードの配置位置を半径方向に調整する複数の調整手段30を備える。各調整手段は、スロット内壁面12cとカッタブレードの間に配置したくさび部材31と調整ねじ34からなる。くさび部材を、カッタ取付治具の軸方向に見てカッタブレードと接する外面31bが傾斜辺となる直角台形状に形成して、くさび部材の外面がスロットの第2側壁面に対し鋭角で交差するようにする。各カッタブレードの後面2b,3b及び内側側面2c,3cを各々スロットの第2側壁面及びくさび部材の外面に接触するように形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、スパイラルベベルギヤやハイポイドベベルギヤなどの歯車を歯切りするための歯切り用回転切削工具に関する。
従来、この種の歯切り用回転切削工具として、例えば特許文献1に開示されているように、外周面に複数のスロットが所定間隔毎に形成されたカッタ取付治具と、このカッタ取付治具の各スロット内にそれぞれ挿入して配置された複数のカッタブレードと、この複数のカッタブレードを取り囲むようにカッタ取付治具の外周面に装着されたクランプリングとを備え、このクランプリングに設けたねじ孔を通して各スロット内に延び出る締結ねじの先端でカッタブレードの外側側面を押し付けて固定するように構成されたものは知られている。
そして、上記スロットは、通常、互いに一定間隔を隔てて平行に対向する回転方向前側の第1側壁面及び回転方向後側の第2側壁面と、この両側壁面間の奥側にこれらと直交して位置する内壁面とを有しているが、本出願人は、先に、特許文献1に記載されているように、このスロットの形状とカッタブレードの形状とを改良することにより、歯切り切削加工時にカッタブレードのスロット内でのずれを確実に防止して切削精度を高めることができるものを提案している。
すなわち、この提案のものは、スロットの内壁面を、第2側壁面に対し鋭角で交差するように設けるとともに、カッタブレードの後面及び内側側面を、スロットの第2側壁面及び内壁面に接触するように形成することにより、カッタ取付治具のスロット内にカッタブレードを挿入配置しかつ締結ねじによりスロットの内壁面に押し付けて固定したとき、カッタブレードは、スロットの内壁面に沿って第2側壁面側に移動し、その内側側面がスロットの内壁面に接触するだけでなく、後面もスロットの第2側壁面に接触した2面拘束状態で固定されることになる。このため、歯切り切削加工時に回転切削工具の回転方向に負荷がかかってもカッタブレードがスロット内でずれることはなく、切削精度を高めることができるのである。
ところで、上記従来の歯切り用回転切削工具では、カッタブレードの刃先を研磨する再刃付けの後カッタブレードをカッタ取付治具のスロット内に挿入配置して締結ねじにより固定するときには、再刃付けが全てのカッタブレードに均一に行われ難いことなどから、各スロット内でのカッタブレードの配置位置をカッタ取付治具の半径方向に容易に調整できるようにすることが要請されている。
一方、このような要請に答えるためのものとして、例えば特許文献2に開示されているように、カッタヘッドの刃物収納溝内に刃物をねじで固定する正面フライスカッタにおいて、刃物の半径方向位置を調整可能にするための調整手段が知られている。この調整手段は、カッタヘッドの刃物収納溝に配置される平行板と、この平行板と溝内壁面との間に配置され厚みがカッタヘッドの軸方向に変化するくさび部材と、このくさび部材の内面に設けた凹部に一部が嵌り込みかつカッタヘッドに溝内壁面に臨んで設けたねじ孔にねじ込まれた調整ねじとを有し、調整ねじを回すことによってくさび部材が平行板と溝内壁面との間でカッタヘッドの軸方向にスライドして刃物の半径方向位置が調整されるようになっている。
特開2006−61997号公報 特許第2657115号公報(第4−7頁、第1図、第2図)
しかしながら、上記従来公知の調整手段を、歯切り用回転切削工具のうち、特に本出願人が先に提案した2面拘束状態でカッタブレードをスロット内に固定するものにそのまま適用した場合には、調整手段のくさび部材や平行板によりカッタブレードの2面拘束状態が阻害され、その機能が十分に発揮されなくなる虞がある。
本発明はかかる諸点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、カッタブレードをスロット内に2面拘束状態で固定するものに従来公知の調整手段を適用するに当たり、これを適切に改良することにより、カッタブレードをスロット内に2面拘束状態で強固に固定することができ、しかもカッタブレードの半径方向位置を容易に調整できる歯切り用回転切削工具を提供せんとするものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、歯切り用回転切削工具として、外周面に複数のスロットが所定間隔毎に形成されたカッタ取付治具と、このカッタ取付治具の各スロット内にそれぞれ挿入して配置された複数のカッタブレードと、この複数のカッタブレードを取り囲むようにカッタ取付治具の外周面に装着されたクランプリングとを備え、このクランプリングに設けたねじ孔を通して各スロット内に延び出る締結ねじの先端でカッタブレードの外側側面を押し付けて固定するように構成されたものを前提とする。そして、上記各スロットを、互いに一定間隔を隔てて平行に対向する回転方向前側の第1側壁面及び回転方向後側の第2側壁面と、この両側壁面間の奥側にこれらと直交して位置する内壁面とを有する構成にする一方、上記締結ねじの押し付けによるカッタブレードの固定を少し緩めた仮止め状態で各スロット内でのカッタブレードの配置位置をそれぞれ半径方向に調整するための複数の調整手段を備え、この各調整手段を、スロットの内壁面とカッタブレードとの間に配置され厚みがカッタ取付治具の軸方向に変化するくさび部材と、このくさび部材のスロット内壁面に接する内面に設けた凹部に一部が嵌り込みかつカッタ取付治具にスロット内壁面に臨んで設けたねじ孔にねじ込まれた調整ねじとによって構成する。また、上記くさび部材を、カッタ取付治具の軸方向に見てカッタブレードと接する外面が傾斜辺となる直角台形状に形成して、このくさび部材の外面は、スロットの第2側壁面に対し鋭角で交差するようにする一方、上記各カッタブレードの後面をスロットの第2側壁面に、各カッタブレードの内側側面を上記くさび部材の外面にそれぞれ接触するように形成する構成にする。
この構成では、カッタ取付治具の各スロット内に挿入配置したカッタブレードを、クランプリングに設けたねじ孔を通して各スロット内に延び出る締結ねじの先端でスロット内の奥側に押し付けて固定するときには、カッタブレードとスロット内壁面との間に配置した調整手段のくさび部材が、カッタ取付治具の軸方向に見て外面が傾斜辺となる直角台形状に形成されていて、このくさび部材の外面がスロットの第2側壁面に対し鋭角で交差するようになっていることから、カッタブレードの内側側面がくさび部材を介してスロットの内壁面に接触するだけでなく、カッタブレードがくさび部材の外面に沿ってスロットの第2側壁面側に移動し、カッタブレードの後面がスロットの第2側壁面に接触した2面拘束状態で強固に固定される。
また、各スロット内でのカッタブレードの配置位置をスロット半径方向に調整するときには、上記締結ねじの押し付けによるカッタブレードの固定を少し緩めた仮止め状態にした後、対応する調整手段の調整ねじを回してくさび部材をカッタブレードとスロット内壁面との間でカッタ取付治具の軸方向にスライドさせることにより、カッタブレードの配置位置をスロット半径方向に調整することができる。このとき、特にカッタブレードの配置位置をスロット半径方向外側に移動調整するとき、カッタブレードとくさび部材とが互いの接触面から相反方向の反力を受けて変位するため、調整後に締結ねじによりカッタブレードを2面拘束状態で固定するときその固定をより確実にかつ強固に行うことができる。
以上のように、本発明の歯切り用回転切削工具によれば、カッタブレードとスロット内壁面との間に配置した調整手段のくさび部材が、カッタ取付治具の軸方向に見て外面が傾斜辺となる直角台形状に形成されていて、このくさび部材の外面がスロットの第2側壁面に対し鋭角で交差するようになっているため、カッタブレードをスロット内に2面拘束状態で強固に固定することができる。この結果、歯切り切削加工時に回転切削工具の回転方向に負荷がかかってもカッタブレードがスロット内でずれるのを確実に防止することができ、切削精度の向上を図ることができる。
また、締結ねじの押し付けによるカッタブレードの固定を少し緩めた仮止め状態で調整手段の調整ねじを回してくさび部材をカッタブレードとスロット内壁面との間でカッタ取付治具の軸方向にスライドさせることにより、カッタブレードの配置位置をスロット半径方向に調整することができるので、使い勝手性を高めることができる。しかも、カッタブレードの配置位置をスロット半径方向外側に移動調整するとき、カッタブレードとくさび部材とが互いの接触面から相反方向の反力を受けて変位するため、調整後に締結ねじによりカッタブレードを2面拘束状態で固定するときその固定をより確実にかつ強固に行うことができるという効果を奏するものである。
図1は本発明の実施形態に係る歯切り用回転切削工具の一部を切開した正面図である。 図2は上記回転切削工具の中心線より左側半分を切開した側面図である。 図3は図1のX付近の拡大図である。 図4は図3のY−Y線における断面図である。 図5は図4のZ方向から見た矢視図である。 図6は調整手段のくさび部材を示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は上端面図、(d)は下端面図である。
以下、本発明を実施するための形態である実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は本発明の一実施形態に係る歯切り用回転切削工具Aの全体構成を示す。この回転切削工具Aは、カッタヘッドとも称されるカッタ取付治具1と、このカッタ取付治具1の外周部に円周方向に所定間隔毎に設けられた複数のカッタブレード2,3と、この複数のカッタブレード2,3を取り囲むようにカッタ取付治具1の外周面に装着されたクランプリング4とを備えている。尚、図2では、図面作成上の理由から複数のカッタブレード2,3の大部分を省略している。
上記カッタ取付治具1は、中心に取付穴としてのボア11を有する円盤状のもので、その外周面は、前面側の直径が後面側のそれより大きい段付き状に形成されており、この前面側の外周面上にクランプリング4が装着されている。また、カッタ取付治具1の外周面には前面と後面との間に亘って軸方向に延びる複数のスロット12,12,…が円周方向に所定間隔毎に形成されており、上記各カッタブレード2,3は、それぞれこのスロット12内に挿入して配置されている。
上記クランプリング4には、カッタ取付治具1のスロット12,12,…に対応して、それぞれ半径方向に貫通する複数のねじ孔13,13,…が円周方向に所定間隔毎に設けられている。そして、この各ねじ孔13に対しそれぞれ締結ねじ14をクランプリング4の外側からねじ込み、その締結ねじ14の先端をスロット12内に延び出させてカッタブレード2,3の外側側面に押し付けることによりカッタブレード2,3をスロット12内に固定するようになっている。
上記各スロット12は、図3ないし図5に拡大詳示するように、互いに一定間隔を隔てて平行に対向する回転方向R前側の第1側壁面12a及び回転方向R後側の第2側壁面12bと、この両側壁面12a,12bの奥側にこれらと直交して位置する内壁面12cとを有している。上記両側壁面12a,12bは、カッタ取付治具1の軸方向に見るとその略中心に向かう方向に延び、カッタ取付治具1の側方から見ると垂直方向(つまりカッタ取付治具1の軸方向)から回転方向R前側に若干(2〜15度程度)傾斜するように設けられている。また、上記内壁面12cは、後述する調整手段30のくさび部材31との関係のために、カッタ取付治具1の軸方向に沿いカッタ取付治具1の前面側(図4の上面側)に向かうに従ってカッタ取付治具1の中心寄りに若干(2〜6度程度)傾斜して形成されている。
また、上記カッタブレード2,3としては、内刃と外刃の2種類つまり内刃カッタブレード2と外刃カッタブレード3とが用いられている。この2種類のカッタブレード2,3は、カッタ取付治具1の隣接する2つのスロット12,12に交互に挿入配置されて1組をなし、この1組のカッタブレード2,3で被加工材に1つのギヤ溝を切削するものである。
上記各カッタブレード2,3は、いずれも断面略矩形状の棒状素材(高速度工具鋼、超合金、サーメット又はセラミックなど)からなる。図3に拡大詳示するように、内刃カッタブレード2の前面2aには、内側側面2c寄りの部位から外側側面2dに向かって傾斜するすくい面21が軸方向全長に亘って形成されており、外刃カッタブレード3の前面3aには、逆に外側側面3d寄りの部位から内側側面3cに向かって傾斜するすくい面22が形成されている。また、各カッタブレード2,3の一端部にはそれぞれ山形に切削してなる切刃23,24が形成されている。
上記回転切削工具Aは、更に、上記締結ねじ14の押し付けによるカッタブレード2,3の固定を少し緩めた仮止め状態で各スロット12内でのカッタブレード2,3の配置位置をそれぞれ半径方向に調整するための複数の調整手段30,30,…を備えている。この各調整手段30は、図3及び図4に拡大詳示するように、スロット12の内壁面12cとカッタブレード2,3との間に配置され厚みがカッタ取付治具1の軸方向に変化するくさび部材31と、このくさび部材31のスロット内壁面12cに接する内面31aに設けた凹部32に一部が嵌り込みかつカッタ取付治具1にスロット内壁面12cに臨んで設けたねじ孔33にねじ込まれた調整ねじ34とからなる。
上記くさび部材31は、図6に拡大詳示するように、その長手方向つまりカッタ取付治具1の軸方向に見てカッタブレード2,3と接する外面31bが傾斜辺となる直角台形状に形成されており、よって、くさび部材31の外面31bは、図3に示すようにくさび部材31がスロット内壁面12cとカッタブレード2,3との間に配置されたとき、スロット12の第2側壁面12bに対し鋭角で交差するようになっている。その鋭角としての角度は、40〜80度の範囲内であることが好ましい。また、くさび部材31は、カッタ取付治具1の側方から見たスロット12(詳しくは両側壁面12a,12b)の傾斜度に対応して、所定の角度で長手方向に傾斜して形成されているとともに、くさび部材31の厚みは、くさび部材上端の厚みt1がくさび部材下端の厚みt2よりもスロット12の内壁面12cの、カット取付治具1の軸方向に対する傾斜度に応じて小さくなる(t1>t2)ように設定されている。上記凹部32は、くさび部材31の内面31aの上端寄りの部位に水平方向に延びる溝状に設けられている。
一方、上記各カッタブレード2,3の内側側面2c,3cには、上記くさび部材31の外面31bに対応してそれぞれ傾斜面25,26が形成されている。そして、各スロット12内にカッタブレード2,3を挿入配置し、締結ねじ14の先端でカッタブレード2,3の外側側面2d,3dを押し付けて固定するときには、各カッタブレード2,3の後面2b,3bがスロット12の第2側壁面12bに、各カッタブレード2,3の内側側面2c,3cの傾斜面25,26がくさび部材31の外面31bにそれぞれ接触するようになっている。
次に、上記歯切り用回転切削工具Aの作用効果について説明するに、カッタ取付治具1の各スロット12内に挿入配置したカッタブレード2,3を、クランプリング4に設けたねじ孔13を通して各スロット12内に延び出る締結ねじ14の先端でスロット内の奥側に押し付けて固定するときには、カッタブレード2,3とスロット内壁面12cとの間に配置した調整手段30のくさび部材31が、カッタ取付治具1の軸方向に見て外面31bが傾斜辺となる直角台形状に形成されていて、このくさび部材31の外面31bがスロット12の第2側壁面12bに対し鋭角で交差するようになっていることから、カッタブレード2,3の内側側面2c,3cがくさび部材31を介してスロット12の内壁面12cに接触するだけでなく、カッタブレード2,3がくさび部材31の外面31bに沿ってスロット12の第2側壁面12b側に移動し、カッタブレード2,3の後面2b,3bがスロット12の第2側壁面12bに接触した2面拘束状態で強固に固定される。この結果、歯切り切削加工時に回転切削工具Aの回転方向Rに負荷がかかってもカッタブレード2,3がスロット12内でずれるのを確実に防止することができ、切削精度の向上を図ることができる。
また、各スロット12内でのカッタブレード2,3の配置位置をスロット半径方向に調整するときには、上記締結ねじ14の押し付けによるカッタブレード2,3の固定を少し緩めた仮止め状態にした後、対応する調整手段30の調整ねじ34を回してくさび部材31をカッタブレード2,3とスロット内壁面12cとの間でカッタ取付治具1の軸方向にスライドさせることにより、カッタブレード2,3の配置位置をスロット半径方向に調整することができる。このとき、特にカッタブレード2,3の配置位置をスロット半径方向外側に移動調整するとき、カッタブレード2,3とくさび部材31とが互いの接触面(カッタブレード2,3の傾斜面25,26又はくさび部材31の外面31b)から相反方向の反力を受けて変位するため、調整後に締結ねじ14によりカッタブレード2,3を2面拘束状態で固定するときその固定をより確実にかつ強固に行うことができる。
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の形態を包含するものである。例えば上記実施形態では、2個1組のカッタブレード2,3つまり内刃カッタブレード2と外刃カッタブレード3とで被加工材に1つのギヤ溝を切削するタイプの歯切り用回転切削工具Aについて述べたが、本発明は、このタイプ以外に、3個1組のカッタブレードで被加工材に1つのギヤ溝を切削するタイプ、外刃カッタブレードのみ又は内刃カッタブレードのみからなる1個1組のタイプなどの歯切り用回転切削工具にも同様に適用することができる。
また、上記実施形態では、カッタ取付治具1の外周面に形成された各スロット12の第1側壁面12a及び第2側壁面12bが、カッタ取付治具1の軸方向に見るとその略中心に向かう方向に延び、カッタ取付治具1の側方から見ると垂直方向から回転方向R前側に若干傾斜するように設けられたものについて述べたが、本発明は、これに限らず、例えば各スロット12の第1側壁面12a及び第2側壁面12bが、カッタ取付治具1の軸方向に見るとスロット12の入り口側から奥側に向かうに従ってカッタ取付治具1の中心よりも回転方向R後側に傾斜し、かつカッタ取付治具1の側方から見ると垂直方向に延びて設けられたものなどにも同様に適用することができる。
A 歯切り用回転切削工具
R 回転方向
1 カッタ取付治具
2,3 カッタブレード
2a,3a 前面
2b,3b 後面
2c,3c 内側側面
2d,3d 外側側面
4 クランプリング
12 スロット
12a 第1側壁面
12b 第2側壁面
12c 内壁面
13 ねじ孔
14 締結ねじ
25,26 傾斜面
30 調整手段
31 くさび部材
31a 内面
31b 外面
32 凹部
33 ねじ孔
34 調整ねじ
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、歯切り用回転切削工具として、外周面に複数のスロットが所定間隔毎に形成されたカッタ取付治具と、このカッタ取付治具の各スロット内にそれぞれ挿入して配置された複数のカッタブレードと、この複数のカッタブレードを取り囲むようにカッタ取付治具の外周面に装着されたクランプリングとを備え、このクランプリングに設けたねじ孔を通して各スロット内に延び出る締結ねじの先端でカッタブレードの外側側面を押し付けて固定するように構成されたものを前提とする。そして、上記各スロットを、互いに一定間隔を隔てて平行に対向する回転方向前側の第1側壁面及び回転方向後側の第2側壁面と、この両側壁面間の奥側にこれらと直交して位置する内壁面とを有する構成にする一方、上記締結ねじの押し付けによるカッタブレードの固定を少し緩めた仮止め状態で各スロット内でのカッタブレードの配置位置をそれぞれ半径方向に調整するための複数の調整手段を備え、この各調整手段を、スロットの内壁面とカッタブレードとの間に配置され厚みがカッタ取付治具の軸方向に変化するくさび部材と、このくさび部材のスロット内壁面に接する内面に設けた凹部に一部が嵌り込みかつカッタ取付治具にスロット内壁面に臨んで設けたねじ孔にねじ込まれた調整ねじとによって構成する。また、上記くさび部材を、カッタ取付治具の軸方向に見てカッタブレードと接する外面が傾斜辺となる直角台形状に形成して、このくさび部材の外面は、スロットの第2側壁面に対し鋭角で交差するようにする一方、上記各カッタブレードの後面をスロットの第2側壁面に、各カッタブレードの内側側面を上記くさび部材の外面にそれぞれ直接接触するように形成する構成にする。
上記くさび部材31は、図6に拡大詳示するように、その長手方向つまりカッタ取付治具1の軸方向に見てカッタブレード2,3と接する外面31bが傾斜辺となる直角台形状に形成されており、よって、くさび部材31の外面31bは、図3に示すようにくさび部材31がスロット内壁面12cとカッタブレード2,3との間に配置されたとき、スロット12の第2側壁面12bに対し鋭角で交差するようになっている。その鋭角としての角度は、40〜80度の範囲内であることが好ましい。また、くさび部材31は、カッタ取付治具1の側方から見たスロット12(詳しくは両側壁面12a,12b)の傾斜度に対応して、所定の角度で長手方向に傾斜して形成されているとともに、くさび部材31の厚みは、くさび部材上端の厚みt1がくさび部材下端の厚みt2よりもスロット12の内壁面12cの、カット取付治具1の軸方向に対する傾斜度に応じて大きくなる(t1>t2)ように設定されている。上記凹部32は、くさび部材31の内面31aの上端寄りの部位に水平方向に延びる溝状に設けられている。

Claims (1)

  1. 外周面に複数のスロットが所定間隔毎に形成されたカッタ取付治具と、このカッタ取付治具の各スロット内にそれぞれ挿入して配置された複数のカッタブレードと、この複数のカッタブレードを取り囲むようにカッタ取付治具の外周面に装着されたクランプリングとを備え、このクランプリングに設けたねじ孔を通して各スロット内に延び出る締結ねじの先端でカッタブレードの外側側面を押し付けて固定するように構成された歯切り用回転切削工具において、
    上記各スロットは、互いに一定間隔を隔てて平行に対向する回転方向前側の第1側壁面及び回転方向後側の第2側壁面と、この両側壁面間の奥側にこれらと直交して位置する内壁面とを有しており、
    上記締結ねじの押し付けによるカッタブレードの固定を少し緩めた仮止め状態で各スロット内でのカッタブレードの配置位置をそれぞれ半径方向に調整するための複数の調整手段を備え、この各調整手段は、スロットの内壁面とカッタブレードとの間に配置され厚みがカッタ取付治具の軸方向に変化するくさび部材と、このくさび部材のスロット内壁面に接する内面に設けた凹部に一部が嵌り込みかつカッタ取付治具にスロット内壁面に臨んで設けたねじ孔にねじ込まれた調整ねじとからなり、
    上記くさび部材は、カッタ取付治具の軸方向に見てカッタブレードと接する外面が傾斜辺となる直角台形状に形成されていて、このくさび部材の外面は、スロットの第2側壁面に対し鋭角で交差するようになっており、
    上記各カッタブレードの後面はスロットの第2側壁面に、各カッタブレードの内側側面は上記くさび部材の外面にそれぞれ接触するように形成されていることを特徴とする歯切り用回転切削工具。
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