JP2015094801A - 光学異方素子およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前記光学異方素子は、支持体1a上に、感光性基を有する光配向性ポリマーを少なくとも含む光配向膜材料から形成された光配向膜1bと、この光配向膜中の感光性基と反応し得る感光性基を有する化合物と、重合性液晶化合物とを少なくとも含む接着性液晶組成物から形成され、前記光配向膜により配向性が制御された光学異方体1cと、を少なくとも備える光学異方素子10である。
【選択図】図1
Description
しかしながら、光配向膜上に重合性液晶化合物の配向層を形成した場合、光配向膜と重合性液晶化合物の密着性が低く、容易に剥離してしまうという問題があった。
この光配向膜中の感光性基と反応し得る感光性基を有する化合物と、重合性液晶化合物とを少なくとも含む接着性液晶組成物から形成され、前記光配向膜により配向性が制御された光学異方体と、
を少なくとも備える光学異方素子である。
一方で、接着性液晶組成物中の感光性基含有化合物は、重合性液晶化合物と反応し得る反応性基を有していてもよい。また、感光性基含有化合物が、結晶性または液晶性を有していてもよい。
から選択される少なくとも一種の側鎖を有する感光性側鎖型液晶性ポリマーの少なくとも一種であり;かつ
感光性基含有化合物が、下記化学式(4)〜(6)で示される化合物:
から選択される少なくとも一種であってもよい。
支持体に対して、光配向膜材料を含む第1の塗液を塗布し、第1の塗膜を形成する第1塗膜形成工程と、
前記第1の塗膜に対して、直線偏光または斜め非偏光を照射し、光配向性ポリマーが配向した光配向膜を形成する光配向膜形成工程と、
前記光配向膜に対して、感光性基を有する化合物と、重合性液晶化合物とを少なくとも含む接着性液晶組成物を含む第2の塗液を塗布し、第2の塗膜を形成する第2塗膜形成工程と、
前記第2の塗膜に対し、活性エネルギー線を照射して光学異方体を形成する光学異方体形成工程と、
を少なくとも備える光学異方素子の製造方法である。
光配向膜材料から形成された光配向膜と、
接着性液晶組成物から形成され、前記光配向膜により配向性が制御された光学異方体と、を少なくとも備えている。
光配向膜は光配向膜材料から形成され、光配向膜材料は、感光性基を有する光配向性ポリマーを少なくとも含んでいる。感光性基は、光異性化、光二量化、光環化、光架橋、光分解、光分解−結合などにより光配向膜に異方性を発現できる基であれば特に限定されず、例えば、カルコン基、クマリン基、シンナミリデンキ基、ビフェニルアクリロイル基、フリルアクリロイル基、ナフチルアクリロイル基(または、それらの誘導体)、桂皮酸基(または、それらの誘導体)などが挙げられる。
感光性基を有する光配向性ポリマーは、感光性基による異方化によって、光配向膜に異方性を生じるポリマーであれば特に限定されないが、配向性に優れる観点から、液晶性ポリマーであるのが好ましい。例えば、このような配向層を形成するために用いられるポリマーとして、特開平11−189665号公報、特開2002−202409号公報、特開2004−170595号公報、特開2005−232345号などにより本出願人により開示された液晶性ポリマーを用いることができる。
低分子化合物としては、メソゲン成分として知られているビフェニル、ターフェニル、フェニルベンゾエート、アゾベンゼンなどの置換基を有し、このような置換基と、アリル、アクリレート、メタクリレート、桂皮酸基(またはその誘導体基)などの官能基を、スペーサー(例えば、炭素数1〜15(好ましくは炭素数1〜10、より好ましくは炭素数1〜5)の(オキシ)アルキレン基など)を介して結合した液晶性を有するものが好ましく用いられる。これらの低分子化合物は、単独でまたは二種以上組み合わせて使用してもよい。
第1塗膜形成工程では、支持体に対して、前記光配向膜材料を適当な溶剤に溶解して調製される第1の塗布液を塗布し、第1の塗膜を形成することができる。
なお、塗布後、塗膜を室温下または加熱下(例えば、45〜60℃程度)に放置することにより乾燥(脱溶媒)して、適宜溶剤を揮発させ、第1の塗膜としてもよい。
光配向膜形成工程では、第1の塗膜に対して、直線偏光または斜め非偏光を照射し、光配向性ポリマーが配向した光配向膜を形成することができる。この照射により、層中で異方的な光反応が起こり、この異方性により液晶化合物の配向を生じる。この光反応を進めるには、感光性基の部分が反応し得る波長の光の照射を要する。側鎖の種類によっても異なるが、一般に200−500nmであり、中でも250−400nmの有効性が高い場合が多い。
また、光照射時間は、用いる光の種類、感光性基の種類などに応じて適宜決定することができるが、光照射後も、光配向性ポリマー中に、未反応の感光性基が存在すること範囲で選択される。
光学異方体は、接着性液晶組成物から形成され、前記光配向膜により配向性が制御されている。接着性液晶組成物は、重合性液晶化合物と、感光性基を有する化合物(感光性基含有化合物)とを少なくとも含んでいる。
本発明において、配向層上で配向させる重合性液晶化合物は、液晶性ポリマーであっても、液晶性モノマーであってもよい。より詳細には、重合性液晶化合物としては、例えば、光や熱により重合する官能基を有する重合性液晶モノマーおよびポリマーや、イソシアネート材料、エポキシ材料などの架橋剤により、液晶性を損なわない程度に架橋構造を導入した液晶性ポリマーが挙げられる。
なお、このような重合性液晶化合物は、感光性基を含有していてもよいし、有していなくてもよい。
感光性基含有化合物は、光配向膜に存在する感光性基と反応可能な感光性基を有している。このような感光性基含有化合物は、(i)カルコン基、シンナミリデンキ基、ビフェニルアクリロイル基、フリルアクリロイル基、ナフチルアクリロイル基(または、それらの誘導体)、桂皮酸基(または、それらの誘導体)などの感光性基を有しており、光配向膜中の感光性基と反応する化合物である。
すなわち、感光性基含有化合物の感光性基と、光配向膜中の感光性基とが反応することにより、光配向膜と光学異方体との接着性を向上することが可能になる。このような光配向膜の感光性基と反応し得る感光性基含有化合物と重合性液晶化合物とを組み合わせた接着性液晶組成物から光学異方体(配向層)を形成することにより、光配向膜と光学異方体との界面で双方の感光性基が反応して結合するため強固な密着性を得ることができる。
第2塗膜形成工程では、光配向膜に対して、接着性液晶組成物を適当な溶剤に溶解して調製される第2の塗布液を塗布し、第2の塗膜を形成することができる。
重合性液晶化合物の配向が誘起された第2の塗膜に対し、感光性基を結合させるための活性エネルギー線を照射することにより、液晶化合物の配向が固定するとともに、光配向膜との良好な接着性を有する光学異方体を形成することができる。
活性エネルギー線としては、感光性基の部分が反応し得る波長の光の照射を要する感光性基の種類によっても異なるが、一般に200−500nmであり、中でも250−400nmの有効性が高い場合が多い。このような光(例えば、非偏光紫外線など)により、重合性液晶化合物の配向を固定することも可能である。
さらに、光学異方体は、光配向膜の配向性に応じて配向するため、その配向パターンを容易に調整することが可能である。
4,4’−ビフェニルジオールと2−クロロエタノールを、アルカリ条件下で加熱することにより、4−ヒドロキシ−4’−ヒドロキシエトキシビフェニルを合成した。この生成物に、アルカリ条件下で1,6−ジブロモヘキサンを反応させ、4−(6−ブロモヘキシルオキシ)−4’−ヒドロキシエトキシビフェニルを合成した。次いで、リチウムメタクリレートを反応させ、4−(6−メタクリロイルオキシヘキシルオキシ)−4’−ヒドロキシエトキシビフェニル〕を合成した。更に、塩基性の条件下において、塩化シンナモイルを加え、化学式(7)に示される化合物1を合成した。化合物1は結晶性を有していることが確認された。
p−クマル酸と6−クロロ−1−ヘキサノールを、アルカリ条件下で加熱することにより、4−(6−ヒドロキシヘキシルオキシ)桂皮酸を合成した。この生成物にp−トルエンスルホン酸の存在下でメタクリル酸を大過剰加えてエステル化反応させ、化学式(8)で示される化合物2を合成した。化合物2は液晶性を有していることが確認された。
化合物1をテトラヒドロフラン中に溶解し、反応開始剤としてAIBN(アゾビスイソブチロニトリル)を添加して、56℃で24時間重合することにより感光性の重合体1を得た。この重合体1は液晶性を有していることが確認された。
化合物2をジオキサン中に溶解し、反応開始剤としてAIBN(アゾビスイソブチロニトリル)を添加して、70℃で24時間重合することにより感光性の重合体2を得た。この重合体2は液晶性を有していることが確認された。
重合体1をトルエン/シクロヘキサノン混合溶液に溶解し溶液1を調製した。この溶液1をガラス基板上にスピンコーターで塗工し、室温で乾燥した。続いて、この塗膜(第1の塗膜)に、高圧水銀灯からの光を、グランテラープリズムを用いて直線偏光性に変換した光を600秒間照射し、光配向膜(厚さ0.2μm)を形成した。なお、高圧水銀灯のスペクトルは、313nmおよび365nmのスペクトルを含んでおり、以下の実施例および比較例において同様である。
重合体2をエチレングリコールモノエチルエーテルに溶解し溶液3を調製した。この溶液3をガラス基板上にスピンコーターで塗工し、室温で乾燥した。続いて、この塗膜(第1の塗膜)に、高圧水銀灯からの光を、グランテラープリズムを用いて直線偏光性に変換した光を10秒間照射し、光配向膜(厚さ0.1μm)を形成した。
重合体1をトルエン/シクロヘキサノン混合溶液に溶解し溶液1を調製した。この溶液1をガラス基板上にスピンコーターで塗工し、室温で乾燥した。続いて、この塗膜(第1の塗膜)に、高圧水銀灯からの光を、グランテラープリズムを用いて直線偏光性に変換した光を600秒間照射し、光配向膜(厚さ0.2μm)を形成した。
重合体2をエチレングリコールモノエチルエーテルに溶解し溶液3を調製した。この溶液3をガラス基板上にスピンコーターで塗工し、室温(25℃)で乾燥した。続いて、この塗膜(第1の塗膜)に、高圧水銀灯からの光を、グランテラープリズムを用いて直線偏光性に変換した光を10秒間照射し、光配向膜(厚さ0.1μm)を形成した。
重合体1をトルエン/シクロヘキサノン混合溶液に溶解し溶液1を調製した。この溶液1をガラス基板上にスピンコーターで塗工し、室温で乾燥した。続いて、この塗膜(第1の塗膜)に、高圧水銀灯からの光を、グランテラープリズムを用いて直線偏光性に変換した光を600秒間照射し、光配向膜(厚さ0.2μm)を形成した。
重合体2をエチレングリコールモノエチルエーテルに溶解し溶液3を調製した。この溶液3をガラス基板上にスピンコーターで塗工し、室温(25℃)で乾燥した。続いて、この塗膜(第1の塗膜)に、高圧水銀灯からの光を、グランテラープリズムを用いて直線偏光性に変換した光を10秒間照射し、光配向膜(厚さ0.1μm)を形成した。
1b…光配向膜
1c…光学異方体
10…光学異方素子
Claims (7)
- 感光性基を有する光配向性ポリマーを少なくとも含む光配向膜材料から形成された光配向膜と、
この光配向膜中の感光性基と反応し得る感光性基を有する化合物と、重合性液晶化合物とを少なくとも含む接着性液晶組成物から形成され、前記光配向膜により配向性が制御された光学異方体と、
を少なくとも備える光学異方素子。 - 請求項1において、感光性基を有する光配向性ポリマーが、液晶性を有している光学異方素子。
- 請求項1または2において、感光性基含有化合物が、重合性液晶化合物と反応し得る反応性基を有する光学異方素子。
- 請求項1〜3のいずれか一項において、感光性基含有化合物が、結晶性または液晶性を有している光学異方素子。
- 請求項1〜4のいずれか一項において、感光性基を有する光配向性ポリマーが、下記化学式(1)〜(3)で示される側鎖:
(化学式(1)および(2)のそれぞれの式において、nは1〜12、mは1〜12、pは1〜12の整数をそれぞれ示し、XまたはYは、none、−COO−、−OCO−、−N=N−、−C=C−または−C6H4−をそれぞれ表し、W1およびW2はカルコン基、シンナミリデンキ基、ビフェニルアクリロイル基、フリルアクリロイル基、ナフチルアクリロイル基、桂皮酸基、ナフチルアクリル酸基もしくはそれらの誘導体を表す)
(化学式(3)中、sは0または1を表し、tは1〜3の整数を表し、R1はH、アルキル基,アルキルオキシ基、またはハロゲンを表す)
から選択される少なくとも一種の側鎖を有する感光性側鎖型液晶性ポリマーの少なくとも一種であり;かつ
感光性基含有化合物が、下記化学式(4)〜(6)で示される化合物:
(化学式4および化学式5のそれぞれの式において、nは1〜12、mは1〜12、pは1〜12の整数をそれぞれ示し、XまたはYは、none、−COO−、−OCO−、−N=N−、−C=C−または−C6H4−をそれぞれ表し、W1およびW2はカルコン基、シンナミリデン基、ビフェニルアクリロイル基、フリルアクリロイル基、ナフチルアクリロイル基、桂皮酸基、ナフチルアクリル酸基もしくはそれらの誘導体を表す。)
(化学式(6)において、sは0または1を表し、tは1〜3の整数を表し、rは1〜12の整数を示し、R2はH、アルキル基,アルキルオキシ基またはハロゲンを表す。)
から選択される少なくとも一種である、光学異方素子。 - 請求項1〜5のいずれか一項において、接着性液晶組成物中における重合性液晶化合物と感光性基含有化合物との重量割合が、重合性液晶化合物/感光性基含有化合物=60/40〜98/2である光学異方素子。
- 支持体に対して、光配向膜材料を含む第1の塗液を塗布し、第1の塗膜を形成する第1塗膜形成工程と、
前記第1の塗膜に対して、直線偏光または斜め非偏光を照射し、光配向性ポリマーが配向した光配向膜を形成する光配向膜形成工程と、
前記光配向膜に対して、感光性基を有する化合物と、重合性液晶化合物とを少なくとも含む接着性液晶組成物を含む第2の塗液を塗布し、第2の塗膜を形成する第2塗膜形成工程と、
前記第2の塗膜に対し、活性エネルギー線を照射して光学異方体を形成する光学異方体形成工程と、
を少なくとも備える光学異方素子の製造方法。
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