JP2015100381A - 超音波ジェルシートアセンブリー - Google Patents
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Abstract
【課題】 できるだけ分散媒の喪失を防止することができる超音波ジェルシートアセンブリーは提供される。
【解決手段】 超音波ジェルシートアセンブリー11は超音波デバイスと被検体との音響整合に用いられる。超音波ジェルシートアセンブリー11は、積層された複数のジェル層13を含む。ジェル層13相互の間に仕切りシート14が配置される。仕切りシート14は、ジェル層13相互の間でジェル層13に含まれる分散媒を仕切る。相互に重なるジェル層13の間では仕切りシート14によって水分その他の分散媒の移動は阻止される。
【選択図】図1
【解決手段】 超音波ジェルシートアセンブリー11は超音波デバイスと被検体との音響整合に用いられる。超音波ジェルシートアセンブリー11は、積層された複数のジェル層13を含む。ジェル層13相互の間に仕切りシート14が配置される。仕切りシート14は、ジェル層13相互の間でジェル層13に含まれる分散媒を仕切る。相互に重なるジェル層13の間では仕切りシート14によって水分その他の分散媒の移動は阻止される。
【選択図】図1
Description
本発明は、超音波デバイスと被検体との音響整合に用いられる超音波ジェルシートアセンブリー等に関する。
超音波診断装置といった超音波画像装置は一般に知られる。超音波診断装置の超音波プローブには超音波デバイスが組み込まれる。超音波診断にあたって超音波デバイスは例えば人体といった被検体に押し当てられる。超音波デバイスの押し当てにあたって超音波デバイスと被検体との間には例えば超音波ジェルシートが挟まれる。超音波ジェルシートは超音波デバイスと被検体との間で音響整合を図る。
特許文献1に示されるように、超音波ジェルシートは1次エコーゲルフィルムおよび2次エコーゲルフィルムを有する。1次エコーゲルフィルムに2次エコーゲルフィルムが直接に重ねられる。2次エコーゲルフィルムは外気に触れる。2次エコーゲルフィルムが乾燥するにつれて1次エコーゲルフィルムから2次エコーゲルフィルムに分散媒すなわち水分が移動してしまう。1次エコーゲルフィルムだけでなく、2次エコーゲルフィルムの乾燥も進行してしまう。
そこで、できるだけ分散媒の喪失を防止することができる超音波ジェルシートアセンブリーが望まれていた。
(1)本発明の一態様は、超音波デバイスと被検体との音響整合に用いられる超音波ジェルシートアセンブリーであって、積層された複数のジェル層と、前記複数のジェル層の間に配置されて、前記ジェル層相互の間で前記ジェル層に含まれる分散媒を仕切る仕切りシートとを有する超音波ジェルシートアセンブリーに関する。
相互に重なるジェル層の間では仕切りシートによって水分その他の分散媒の移動は阻止される。たとえ一方のジェル層から分散媒が失われていっても、他方のジェル層では乾燥は防止される。ジェル層には十分に分散媒が保持される。したがって、一方のジェル層から乾燥に応じて音響整合の機能が失われても、他方のジェル層は十分に音響整合の機能を果たすことができる。分散媒で潤ったジェル層は超音波デバイスと被検体との間に挟まれることができる。仮に仕切りシートなしでジェル層相互が直接に重なると、一方のジェル層が乾燥するにつれて他方のジェル層から当該一方のジェル層に分散媒が移動し、一方のジェル層の乾燥に伴って他方のジェル層の乾燥も進行してしまう。
(2)超音波ジェルシートアセンブリーは、前記複数のジェル層のうち最上層および最下層のジェル層の外面を覆っている被覆シートをさらに備えることができる。被覆シートは外気から最上層および最下層のジェル層を保護する。被覆シートに覆われる限り、最上層および最下層のジェル層から分散媒の喪失は防止される。したがって、ジェル層は製造後もまた販売先でも分散媒を含んだ良好な状態で保管されることができる。
(3)前記被覆シートは前記仕切りシートと同じ材質で形成されていてもよい。仕切りシートおよび被覆シートは同じ材質で形成されることから、超音波ジェルシートアセンブリーの製造は簡素化されることができる。例えば最上層や最下層のジェル層が剥がされると、仕切りシートはそのまま被覆シートとして機能することができる。
(4)前記被覆シートは、前記複数のジェル層を密封するように外周部が封止されていてもよい。被覆シートはジェル層の積層体を密封して分散媒の喪失を防止する。ジェル層は製造後もまた販売先でも分散媒を含んだ良好な状態で保管されることができる。被覆シートが包装材を兼ねることから、包装材の省資源化を実現できる。
(5)前記被覆シートは前記仕切りシートと異なる材質で形成されていてもよい。超音波ジェルシートアセンブリーの使用時に被覆シートは剥がされることから、ジェル層と被覆シートとの界面で超音波の反射を考慮する必要はない。したがって、被覆シートの音響インピーダンスを考慮することなく被覆シートの被覆機能に適したシート材を用いることができる。
(6)前記分散媒は水であって、前記仕切りシートはシリコーンゴム、天然ゴム、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタラート、ポリカーボネート、紙および布のいずれかから形成されていてもよい。こういった分散媒および仕切りシートの組み合わせによれば、ジェル層と仕切りシートとの界面で超音波の反射は抑制される。したがって、超音波を良好に超音波デバイスから被検体に伝達することができる。
(7)前記仕切りシートは、水との接触角が70°〜140°であってもよい。こうした接触角によれば、仕切りシートに撥水機能が確立され、水を通しにくい性質が確保される。
(8)前記仕切りシートは、エンボス加工で形成された凹凸形状を有してもよい。こうした表面によれば、仕切りシートは容易にジェル層から剥がされることができる。
(9)前記仕切りシートは、前記ジェル層の輪郭から外側に延出している摘み部を備えてもよい。ジェル層から仕切りシートを剥がす際に、利用者は摘みを掴むことができる。こうして仕切りシートはジェル層から簡単に引き剥がされることができる。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
(1)第1実施形態に係る超音波ジェルシートアセンブリーの構成
図1は本発明の第1実施形態に係る超音波ジェルシートアセンブリー11を概略的に示す。超音波ジェルシートアセンブリー11は積層体12を有する。積層体12は例えば四角形の輪郭を有するシート状に形成される。積層体12は積層された複数のジェル層13を有する。積層体12では2層〜50層程度のジェル層13が積み重ねられる。ジェル層13相互の間には仕切りシート14が配置される。ジェル層13のうち最上層および最下層のジェル層13a、13bの外面にはそれぞれ被覆シート15a、15bが重ねられる。被覆シート15a、15bは最上層および最下層のジェル層13a、13bの外面にそれぞれ被さる。
図1は本発明の第1実施形態に係る超音波ジェルシートアセンブリー11を概略的に示す。超音波ジェルシートアセンブリー11は積層体12を有する。積層体12は例えば四角形の輪郭を有するシート状に形成される。積層体12は積層された複数のジェル層13を有する。積層体12では2層〜50層程度のジェル層13が積み重ねられる。ジェル層13相互の間には仕切りシート14が配置される。ジェル層13のうち最上層および最下層のジェル層13a、13bの外面にはそれぞれ被覆シート15a、15bが重ねられる。被覆シート15a、15bは最上層および最下層のジェル層13a、13bの外面にそれぞれ被さる。
ジェル層13はジェル材から形成される。ジェルは、水(分散媒)にキサンタンガムといった増粘安定剤(分散質)が添加されて形成される。ジェルは流動性を有しつつ例えば一定の形状を維持する。ジェル層13は等しい厚みに形成される。ジェル層13は例えば0.05mm〜5.0mm程度の厚みを有する。ただし、ジェル層13の厚みは層ごとに相違してもよい。また、1層のジェル層13内で厚みは変化してもよい。
仕切りシート14はジェル層13相互の間でジェル層13に含まれる分散媒を仕切る。仕切りシート14は、シリコーンゴム、天然ゴム、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタラート、ポリカーボネート、紙および布のいずれかから形成される。仕切りシート14の音響インピーダンスはジェル層13の音響インピーダンスに応じて決められる。音響インピーダンスの設定に応じて仕切りシート14とジェル層13との界面で超音波の反射はできるだけ抑制される。こうした超音波の反射の防止にあたって仕切りシート14とジェル層13との間で音響インピーダンスの比は0.8〜1.5に設定されればよい。
仕切りシート14および被覆シート15a、15bと水との接触角は70°〜140°である。この接触角に応じて仕切りシート14および被覆シート15a、15bに撥水機能が確立され、水を通しにくい性質が確保される。しかも、皮膚と水との接触角は50°〜70°であることから、仕切りシート14および被覆シート15a、15bは皮膚に比べてジェル層13から剥がれやすい。ここでは、仕切りシート14および被覆シート15a、15bは、エンボス加工で形成された凹凸形状の表面を有する。凹凸形状は網目模様16に形成される。こういったエンボス加工はジェル層13からの仕切りシート14および被覆シート15a、15bの剥離を促進することができる。
ここでは、被覆シート15a、15bは仕切りシート14と同じ材質で形成される。したがって、被覆シート15a、15bは外気から最上層および最下層のジェル層13a、13bに含まれる分散媒を仕切る。最上層および最下層のジェル層13a、13bの外面から分散媒の蒸発は防止される。被覆シート15a、15bは全面にわたって最上層および最下層のジェル層13a、13bの外面を覆う。その他、被覆シート15a、15bは仕切りシート14と異なる材質で形成されてもよい。
図1に示されるように、個々の仕切りシート14および被覆シート15a、15bは、ジェル層13の輪郭から外側に延び出る摘み17を有する。摘み17は、利用者の2本の指で簡単に摘まれることができる程度の大きさに形成される。摘み17は例えば四角形の輪郭の1角部に隣接して配置される。こういった配置によれば、1箇所の摘み17で引き剥がし力は十分に全体に作用することができる。摘み17の縁(先端)は、最上層に近づくにつれてジェル層13の輪郭から遠ざかってもよい。こういった摘み17によれば、摘み17は最上層のものから順番に1つずつ摘まれることができる。
(2)超音波ジェルシートアセンブリーの動作(その1)
例えば超音波画像の形成にあたって超音波診断装置といった超音波画像装置の超音波プローブは例えば人体といった被検体に押し当てられる。超音波プローブの押し当てにあたって超音波プローブと被検体との間には超音波ジェルシートアセンブリー11が挟まれる。ここで、図2に示されるように、超音波診断装置21の一具体例は例えば装置端末22と超音波プローブ23とを備える。装置端末22と超音波プローブ23とはケーブル24で相互に接続される。装置端末22と超音波プローブ23とはケーブル24を通じて電気信号をやりとりする。装置端末22にはディスプレイパネル25が組み込まれる。ディスプレイパネル25の画面は装置端末22の表面で露出する。装置端末22では、超音波プローブ23で検出された超音波に基づき画像が生成される。画像化された検出結果がディスプレイパネル25の画面に表示される。
例えば超音波画像の形成にあたって超音波診断装置といった超音波画像装置の超音波プローブは例えば人体といった被検体に押し当てられる。超音波プローブの押し当てにあたって超音波プローブと被検体との間には超音波ジェルシートアセンブリー11が挟まれる。ここで、図2に示されるように、超音波診断装置21の一具体例は例えば装置端末22と超音波プローブ23とを備える。装置端末22と超音波プローブ23とはケーブル24で相互に接続される。装置端末22と超音波プローブ23とはケーブル24を通じて電気信号をやりとりする。装置端末22にはディスプレイパネル25が組み込まれる。ディスプレイパネル25の画面は装置端末22の表面で露出する。装置端末22では、超音波プローブ23で検出された超音波に基づき画像が生成される。画像化された検出結果がディスプレイパネル25の画面に表示される。
図3に示されるように、超音波プローブ23は筐体26を有する。筐体26内には超音波デバイス27が収容される。超音波デバイス27の表面は筐体26の表面で露出することができる。超音波デバイス27は表面から超音波を出力するとともに超音波の反射波を受信する。
図4に示されるように、超音波ジェルシートアセンブリー11の使用にあたって2枚の被覆シート15a、15bは剥がされる。超音波ジェルシートアセンブリー11では最上層および最下層のジェル層13a、13bの外面が露出する。剥がしにあたって被覆シート15a、15bの摘み17が摘まれればよい。そして、図5に示されるように、最下層のジェル層13bの外面は被検体Hに貼り付けられる。ジェル層13bは十分に分散媒で潤っていることから、ジェル層13bの外面は被検体Hに密着する。例えば毛穴は塞がれる。界面から空気は追い出される。最上層のジェル層13aの外面に超音波デバイス27は押し当てられる。ジェル層13aは同様に十分に分散媒で潤っていることから、超音波デバイス27はジェル層13aの外面に密着することができる。界面から空気は追い出される。超音波デバイス27はジェル層13aの外面上をスライド移動することができる。こうして超音波デバイス27と被検体Hとは音響的に良好に結合される。良好な超音波画像は形成されることができる。
被検体Hが変わる際には、最下層のジェル層13bに隣接する仕切りシート14は隣接するジェル層13から剥がされる。剥がしにあたって仕切りシート14の摘み17が摘まれればよい。最下層のジェル層13bは仕切りシート14とともに除去される。分散媒で潤ったジェル層13が新たに露出する。新たに露出したジェル層13の外面が被検体Hに貼り付けられる。ジェル層13は十分に分散媒で潤っていることから、ジェル層13の外面は被検体Hに密着する。同様に、被検体Hが変わるたびに最上層のジェル層13aに隣接する仕切りシート14は隣接するジェル層13から剥がされてもよい。こうして最上層のジェル層13aは仕切りシート14とともに除去されることができる。
その他、最上層のジェル層13aに隣接する仕切りシート14は複数の被検体Hにわたって維持されてもよい。このとき、最上層のジェル層13aは外気に曝され続ける。したがって、徐々にジェル層13aから分散媒は失われていく。こうして最上層のジェル層13aで乾燥が確認されたら、最上層のジェル層13aに隣接する仕切りシート14は隣接するジェル層13から剥がされてもよい。こうして最上層のジェル層13aは仕切りシート14とともに除去されることができる。分散媒で潤ったジェル層13が新たに露出する。
相互に重なるジェル層13の間では水分その他の分散媒の移動は阻止される。たとえ外気に面するジェル層13a、13bから分散媒が失われていっても、隣接するジェル層13では乾燥は防止される。ジェル層13には十分に分散媒が保持される。したがって、最上層および最下層のジェル層13a、13bから乾燥に応じて音響整合の機能が失われても、他のジェル層13は十分に音響整合の機能を果たすことができる。分散媒で潤ったジェル層13は超音波デバイス27と被検体Hとの間に挟まれることができる。仮に仕切りシート14なしでジェル層13相互が直接に重なると、一方のジェル層13が乾燥するにつれて他方のジェル層13から当該一方のジェル層13に分散媒が移動し、一方のジェル層13の乾燥に伴って他方のジェル層13の乾燥も進行してしまう。
被覆シート15a、15bは外気から最上層および最下層のジェル層13a、13bを保護する。被覆シート15a、15bに覆われる限り、最上層および最下層のジェル層13a、13bから分散媒の喪失は防止される。潤ったジェル層13a、13bは製造後も販売先でも良好に保管されることができる。しかも、ここでは、仕切りシート14および被覆シート15a、15bは同じ材質で形成されることから、超音波ジェルシートアセンブリー11の製造は簡素化されることができる。例えば最上層や最下層のジェル層13a、13bが剥がされると、仕切りシート14はそのまま被覆シート15a、15bとして機能することができる。その他、被覆シート15a、15bは仕切りシート14と異なる材質で形成されてもよい。超音波ジェルシートアセンブリー11の使用時に被覆シート15a、15bは剥がされることから、ジェル層13と被覆シート15a、15bとの界面で超音波の反射は考慮される必要はない。したがって、被覆シート15a、15bの音響インピーダンスは考慮されずにすむ。被覆シート15a、15bの機能に適した材質は用いられることができる。
本実施形態に係る超音波ジェルシートアセンブリー11では分散媒に水が利用される。このとき、仕切りシート14および被覆シート15a、15bは、シリコーンゴム、天然ゴム、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタラート、ポリカーボネート、紙および布のいずれかから形成される。こういった分散媒および仕切りシート14や被覆シート15a、15bの組み合わせによれば、ジェル層13と仕切りシート14や被覆シート15a、15bとの界面で超音波の反射は抑制される。したがって、超音波は良好に超音波デバイス27から被検体Hに伝達されることができる。
前述のように,仕切りシート14や被覆シート15a、15bの表面と水との接触角は70°〜140°である。こうした接触角によれば、仕切りシート14や被覆シート15a、15bに撥水機能が確立され、水を通しにくい性質が確保される。しかも、皮膚と水との接触角が50°〜70°であることから、仕切りシート14や被覆シート15a、15bは被覆に比べてジェル層13から剥がれやすい。特に、仕切りシート14や被覆シート15a、15bの表面にはエンボス加工で網目模様16が形成されることから、仕切りシート14や被覆シート15a、15bは間単にジェル層13から剥がされることができる。例えばシリコーンゴムシートと水(超純水)との接触角は、協和界面科学株式会社製の自動動的接触角計を用いた測定によれば、θ/2法で113.3°〜114.1°(平均113.7°)であった。同様に、例えばPET(ポリエチレンテレフタラート)フィルムと水(超純水)との接触角は、協和界面科学株式会社製の自動動的接触角計を用いた測定によれば、θ/2法で70.5°〜73.6°(平均71.9°)であった。
超音波ジェルシートアセンブリー11では、図6に示されるように、ジェル層13の外縁に当該外縁に沿って固形の壁体31が配置されてもよい。壁体31は仕切りシート14相互の間や仕切りシート14と被覆シート15a、15bとの間で仕切りシート14の表面に沿ってジェル層13を囲む。壁体31は、例えばジェル層13の材料そのものの硬化によって形成されてもよく、シリコーンゴムその他仕切りシート14と同様な固形材料から形成されてもよい。壁体31は隣接する1対の仕切りシート14(または被覆シート15a、15b)と協働でジェル層13の収納空間を形成する。その結果、ジェル層13の外縁から分散媒の蒸発は防止されることができ、ジェル層13の乾燥はさらに効果的に防止されることができる。
仕切りシート14や被覆シート15a、15bにはジェル層13の輪郭から外側にはみ出る摘み17が形成されることから、ジェル層13から仕切りシート14(被覆シート15a、15b)を剥がす際に、利用者は摘み17を掴むことができる。こうして仕切りシート14や被覆シート15a、15bはジェル層13から簡単に引き剥がされることができる。特に、重なる仕切りシート14および被覆シート15a、15bで摘み17の完全な重なりは回避され、摘み17はずれた位置に配置されることから、仕切りシート14や被覆シート15a、15bは個別に簡単に剥がされることができる。
(3)超音波ジェルシートアセンブリーの動作(その2)
最下層のジェル層13bに被さる 被覆シート15bは剥がされる。超音波ジェルシートアセンブリー11では最下層のジェル層13bの外面が露出する。剥がしにあたって被覆シート15bの摘み17が摘まれればよい。このとき、最上層のジェル層13aでは被覆シート15aの被覆は維持されればよい。そして、図7に示されるように、最下層のジェル層13bの外面は被検体Hに貼り付けられる。ジェル層13bは十分に分散媒で潤っていることから、ジェル層13bの外面は被検体Hに密着する。界面から空気は追い出される。
最下層のジェル層13bに被さる 被覆シート15bは剥がされる。超音波ジェルシートアセンブリー11では最下層のジェル層13bの外面が露出する。剥がしにあたって被覆シート15bの摘み17が摘まれればよい。このとき、最上層のジェル層13aでは被覆シート15aの被覆は維持されればよい。そして、図7に示されるように、最下層のジェル層13bの外面は被検体Hに貼り付けられる。ジェル層13bは十分に分散媒で潤っていることから、ジェル層13bの外面は被検体Hに密着する。界面から空気は追い出される。
続いて図8に示されるように、被検体Hに密着した最下層のジェル層13bから隣接する仕切りシート14が剥がされる。このとき、仕切りシート14と水との接触角は皮膚と水との接触角よりも大きいことから、仕切りシート14は皮膚よりもジェル層13から剥がれやすい。したがって、仕切りシート14の引き剥がしにあたって皮膚からジェル層13は剥がれることはない。こうした剥がしにあたって仕切りシート14の摘み17が摘まれればよい。仕切りシート14から上層の積層体12は分離される。最下層のジェル層13bだけ被検体Hに残存する。残存したジェル層13の表面に超音波デバイス27は押し当てられる。ジェル層13bは十分に分散媒で潤っていることから、超音波デバイス27はジェル層13bの外面に密着することができる。界面から空気は追い出される。超音波デバイス27はジェル層13bの外面上をスライド移動することができる。こうして超音波デバイス27と被検体Hとは音響的に良好に結合される。良好な超音波画像は形成されることができる。
(4)第2実施形態に係る超音波ジェルシートアセンブリーの構成
図9は第2実施形態に係る超音波ジェルシートアセンブリー11aを概略的に示す。超音波ジェルシートアセンブリー11aは第1実施形態と同様に積層体12を有する。積層体12の被覆シート15bには枠体32が固定される。枠体32は例えばステンレスやアルミニウムといった金属材料またはポリプロピレンやポリエチレンといった樹脂材料から形成されればよい。枠体32は途切れなく内側の空間を囲む。枠体32の上端は被覆シート15bの外縁を支持する。被覆シート15bは枠体32の内側の空間に接する。仕切りシート14および被覆シート15bの音響インピーダンスとジェル層13の音響インピーダンスとの比は0.8〜1.5に設定される。
図9は第2実施形態に係る超音波ジェルシートアセンブリー11aを概略的に示す。超音波ジェルシートアセンブリー11aは第1実施形態と同様に積層体12を有する。積層体12の被覆シート15bには枠体32が固定される。枠体32は例えばステンレスやアルミニウムといった金属材料またはポリプロピレンやポリエチレンといった樹脂材料から形成されればよい。枠体32は途切れなく内側の空間を囲む。枠体32の上端は被覆シート15bの外縁を支持する。被覆シート15bは枠体32の内側の空間に接する。仕切りシート14および被覆シート15bの音響インピーダンスとジェル層13の音響インピーダンスとの比は0.8〜1.5に設定される。
枠体32の下端には音響整合膜33が固着される。音響整合膜33の外縁は枠体32の下端に支持される。音響整合膜33は枠体32の内側の空間に接する。こうして音響整合膜33、枠体32および被覆シート15bで密閉空間34が形成される。枠体32の密閉空間34は水といった音響整合媒体で満たされる。音響整合膜33は柔軟性を有する。音響整合膜33は外力の作用に応じて変形することができる。こうした変形に応じて音響整合膜33は被検体Hの形状に倣うことができる。音響整合膜33は被検体Hの音響インピーダンスに近い音響インピーダンスを有する材質で形成されればよい。ここでは、音響整合膜33は天然ゴムやシリコーンゴムから形成される。
枠体32には圧力調整袋35が接続される。圧力調整袋35は伸縮素材で形成される。圧力調整袋35の内部空間は枠体32の密閉空間34に接続される。音響整合膜33の変形に応じて密閉空間34の体積が変化すると、その変化に応じて圧力調整袋35の体積は変化する。こうして両者の総体積は一定に維持される。ここでは、積層体12のヤング率は圧力調整袋35の素材のヤング率よりも大きい。
超音波画像の形成にあたって超音波ジェルシートアセンブリー11aは被検体Hに押し当てられる。音響整合膜33は被検体Hの凸面に倣う。このとき、ヤング率の大小関係に応じて積層体12は原形を維持し圧力調整袋35は膨張する。被検体Hに凹凸が存在しても、ジェル層13や仕切りシート14の変形を誘引せずに被検体Hと超音波ジェルシートアセンブリー11aとの間は音響結合材で満たされることができる。超音波デバイス27は確実に音響的に被検体Hに結合されることができる。
図10は第2実施形態の変形例に係る超音波ジェルシートアセンブリー11bを概略的に示す。超音波ジェルシートアセンブリー11bでは枠体32は弾性材で形成される。枠体32は被検体Hの形状に倣うことができる。枠体32には帯体36が取り付けられる。帯体36は例えば伸縮自在な素材から形成されることができる。超音波ジェルシートアセンブリー11bは帯体36で例えば被検体Hに装着されることができる。帯体36は例えば人体の腕や足に巻かれることができる。その他の構成は超音波ジェルシートアセンブリー11aと同様である。
(5)第3実施形態に係る超音波ジェルシートアセンブリーの構成
図11は本発明の第3実施形態に係る超音波ジェルシートアセンブリー11cを概略的に示す。超音波ジェルシートアセンブリー11cは前述と同様に積層体12を有する。積層体12は包装材37に密封される。包装材37は例えば可撓性の樹脂シートから形成されることができる。ここでは、包装材37は積層体12の被覆シート15a、15bを兼ねる。言い換えると、被覆シート15a、15bは、ジェル層13を密封するように外周部が封止されている材の一部を構成する。その他の構成は超音波ジェルシートアセンブリー11、11a、11bと同様である。
図11は本発明の第3実施形態に係る超音波ジェルシートアセンブリー11cを概略的に示す。超音波ジェルシートアセンブリー11cは前述と同様に積層体12を有する。積層体12は包装材37に密封される。包装材37は例えば可撓性の樹脂シートから形成されることができる。ここでは、包装材37は積層体12の被覆シート15a、15bを兼ねる。言い換えると、被覆シート15a、15bは、ジェル層13を密封するように外周部が封止されている材の一部を構成する。その他の構成は超音波ジェルシートアセンブリー11、11a、11bと同様である。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。したがって、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれる。例えば、明細書または図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語とともに記載された用語は、明細書または図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えられることができる。また、超音波診断装置21や超音波プローブ23、超音波デバイス27等の構成および動作も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形が可能である。
11 超音波ジェルシートアセンブリー、11a 超音波ジェルシートアセンブリー、11b 超音波ジェルシートアセンブリー、11c 超音波ジェルシートアセンブリー、13 ジェル層、13a 最上層のジェル層、13b 最下層のジェル層、14 仕切りシート、15a 被覆シート、15b 被覆シート、16 凹凸形状(網目模様)、17 摘み、27 超音波デバイス、37 材(包装材)、H 被検体。
Claims (9)
- 超音波デバイスと被検体との音響整合に用いられる超音波ジェルシートアセンブリーであって、
積層された複数のジェル層と、
前記複数のジェル層の間に配置されて、前記ジェル層相互の間で前記ジェル層に含まれる分散媒を仕切る仕切りシートと、
を有することを特徴とする超音波ジェルシートアセンブリー。 - 請求項1に記載の超音波ジェルシートアセンブリーにおいて、前記複数のジェル層のうち最上層および最下層のジェル層の外面を覆っている被覆シートをさらに備えることを特徴とする超音波ジェルシートアセンブリー。
- 請求項1または2に記載の超音波ジェルシートアセンブリーにおいて、前記被覆シートは前記仕切りシートと同じ材質で形成されていることを特徴とする超音波ジェルシートアセンブリー。
- 請求項2に記載の超音波ジェルシートアセンブリーにおいて、前記被覆シートは、前記複数のジェル層を密封するように外周部が封止されていることを特徴とする超音波ジェルシートアセンブリー。
- 請求項2または4に記載の超音波ジェルシートアセンブリーにおいて、前記被覆シートは前記仕切りシートと異なる材質で形成されていることを特徴とする超音波ジェルシートアセンブリー。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の超音波ジェルシートアセンブリーにおいて、前記分散媒は水であって、前記仕切りシートはシリコーンゴム、天然ゴム、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタラート、ポリカーボネート、紙および布のいずれかから形成されることを特徴とする超音波ジェルシートアセンブリー。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の超音波ジェルシートアセンブリーにおいて、前記仕切りシートは、水との接触角が70°〜140°であることを特徴とする超音波ジェルシートアセンブリー。
- 請求項7に記載の超音波ジェルシートアセンブリーにおいて、前記仕切りシートは、エンボス加工で形成された凹凸形状を有することを特徴とする超音波ジェルシートアセンブリー。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の超音波ジェルシートアセンブリーにおいて、前記仕切りシートは、前記ジェル層の輪郭から外側に延出している摘み部を備えることを特徴とする超音波ジェルシートアセンブリー。
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