JP2015106431A - コンセントケース - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンセントに液体が付着することを防止できるコンセントケースを提供すること。
【解決手段】 キャビネットに載置されたカウンターの後部から上方に延びる後壁Bに取り付けられるコンセント20を、コンセント設置部12を備えたコンセントケース10を介して設置した。コンセント設置部12は、コンセント20の前面22aを前面12bに露出させてコンセント20の周側部を覆うようにした。そして、コンセント設置部12の上面12aを、上方から流れてくる液体を側方に流す傾斜面で構成した。
【選択図】 図3

Description

本発明は、キッチンに設置されるキャビネットに載置されたカウンターの後部から上方に延びる壁部に設置されるコンセントを覆うコンセントケースに関する。
従来から、台所に設けられたシンクを備えたカウンターの近傍には、コンセントを設置して、カウンターの上面で各種の電気器具を使用できるようにしている。このようなコンセントの中に、カウンターで使用する水や調理用液体等の液体がかかることを防止するためにコンセントケースで覆われたものがある(例えば、特許文献1参照)。
このコンセントを覆うコンセントケースは、刃受穴を露出させた状態でコンセント本体(コンセント)が取り付けられる取付枠と、取付枠の前面に取り付けられ露出窓から刃受穴を露出させるプレート本体と、プレート本体の前面上端部に回動自在に設けられてコンセント本体の前面を開閉するカバーを備えている。また、プレート本体の前面の周縁部には露出窓を囲むように周壁が立設されている。このように、カバーを備えていることによって、コンセント本体に水や油などの液体がかかることを防止できる。
特開2004−192830号公報
しかしながら、前述した従来のコンセントケースでは、周壁部の上部が水平に形成されているため、カウンターの後部の壁部にかかった液体が壁部に沿って流下してきてプレート本体とカバーとの隙間からコンセントケースの内部に入ると、その液体がコンセント本体に付着する虞がある。
本発明は、前述した問題に対処するためになされたもので、その目的は、コンセントに液体が付着することを防止できるコンセントケースを提供することである。なお、下記本発明の各構成要件の記載においては、本発明の理解を容易にするために、実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本発明の構成要件は、実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。
前述した目的を達成するため、本発明に係るコンセントケースの構成上の特徴は、キッチンに設置されるキャビネットに載置されたカウンターの後部から上方に延びる壁部(B)に設置されるコンセント(20)を収容するコンセントケース(10)であって、コンセントの差込面(22a)を前面に露出させてコンセントの周側部を覆い、上面(12a)が、上方から流れてくる液体を側方に流す傾斜面で構成されたコンセント設置部(12)を備えていることにある。ここで、キッチンに設置されるキャビネットに載置されたカウンターは、調理できる場所を備えていれば良い。
この場合、コンセント設置部の上面に形成された傾斜面は、両側よりも中央が高くなった山形に形成されていてもよいし、一方の側部から他方の側部にかけて略直線状に傾斜した傾斜面であってもよい。要は、コンセント設置部におけるコンセントが設置された部分の上方に液体が流れてきたときに、その液体をコンセント設置部の左右両側またはその一方に導くように形成された傾斜面であればよい。これによって、液体がコンセントに付着することを防止できる。また、コンセントケースは、コンセント設置部の前面を、コンセントの差込面と同一面上に位置させるようにして設置されることが好ましい。これによると、通常サイズのプラグだけでなく、ACアダプタ等を内臓した大型プラグも確実にコンセントに差し込むことが可能になる。
本発明に係るコンセントケースの他の構成上の特徴は、コンセント設置部の上方に、コンセント設置部の上面に沿って左右に延びコンセント設置部の前面(12b)よりも後方に窪んだ凹面部(13)と、凹面部の上縁部に沿って左右に延びる突条部(14)とを形成したことにある。
この場合の突条部としては、前面と下面との境界部を曲面で構成したり、下面を前部よりも後部が低くなった傾斜面に形成したりして、上方から液体が流れてきたときに、その液体が凹面部を通過してコンセント設置部の上面に流れるようにすることが好ましい。また、突条部における前面と下面との角部が直角または鋭角になっていれば、突条部の前面がコンセント設置部の前面よりも後方または前方に位置するようにすることが好ましい。これによると、突条部の上方から流れてきた液体が、突条部の前面の下端から落下した場合に、その液体は、コンセント設置部の上面または空中に落下するため、コンセントに付着することを防止できる。
本発明に係るコンセントケースのさらに他の構成上の特徴は、突条部の下面(14a)を、上方から流れてくる液体をコンセント設置部の側方に流す傾斜面で構成したことにある。
本発明に係る突条部の下面に形成された傾斜面も、両側よりも中央が高くなった山形に形成された傾斜面であってもよいし、一方の側部から他方の側部にかけて略直線状に傾斜した傾斜面であってもよいが、コンセント設置部の上面に形成された傾斜面に平行することが好ましい。これによると、突条部の上方から流れてきた液体の殆どは、突条部の下面に沿ってコンセントケースの側部に流れ、突条部の下面からコンセントケースの側部に流れなかった液体は、突条部の下面から凹面部とコンセント設置部の上面を通過してコンセントケースの側部に流れる。
本発明に係るコンセントケースのさらに他の構成上の特徴は、コンセント設置部の側部に、コンセント設置部の上面に形成された傾斜面に連通して、上面から流れてくる液体を下方に導くガイド溝(13b)を形成したことにある。
本発明によると、コンセントケースの側部に流れてきた液体をコンセントケースの側部の下部側にガイドすることができるため、液体がコンセント側に流れることを確実に防止できる。また、本発明において、ガイド溝がコンセント設置部の上面に形成された傾斜面に連通するとは、コンセント設置部の上面とガイド溝との間に障害物などがなく、コンセント設置部の上面の液体がスムーズにガイド溝に流れることができる状態になっていることである。
本発明に係るコンセントケースのさらに他の構成上の特徴は、少なくともコンセント設置部の前面とコンセントの差込面とを開閉可能に覆うカバー(16)を設け、カバーの裏面におけるコンセント設置部の上部に対向する部分に、上方から流れてくる液体を側方に流してコンセントに付着することを防止する突条(16e)を形成したことにある。
本発明によると、カバーを閉じて、コンセント設置部の前面とコンセントの差込面とを覆っているときに、コンセントケースの周囲で液体が飛び散ってもカバーによって液体がコンセントにかかることが防止される。また、コンセントケースの上部から内部に液体が浸入した場合には、液体は突条に伝わってカバーの側方に流れるため、コンセントに液体がかかることが防止される。
本発明の一実施形態に係るコンセントケースを備えたコンセント装置示した斜視図である。 コンセント装置のカバーを水平方向に開いた状態を示した斜視図である。 コンセント装置のカバーを上方に開いた状態を示した斜視図である。 コンセント装置の分解斜視図である。 カバーを示した断面図である。 カバーを外したコンセント装置を示した正面図である。 コンセント装置を示した裏面図である。 壁部にコンセント装置を取り付けた状態を示した断面図である。 コンセント装置のカバーを閉じた状態を示した側面図である コンセント装置のカバーを水平方向に開いた状態を示した側面図である。 小型のプラグを示した平面図である。 大型のプラグを示した平面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図1ないし図3は、同実施形態に係るコンセントケース10を備えたコンセント装置Aを示している。なお、以下の説明において、前後、左右、上下の各方向は、図1ないし図3に基づいたものとじ、各図の前方側やや斜め右方向が前方、後方側やや斜め左方向が後方、左側やや斜め前方が左方向、右側やや斜め後方が右方向であるとする。また、このコンセント装置Aは、シンクや水栓金具、調理用コンロを備えたハイバックカウンター式のキッチンシステム(図示せず)の後壁B(図8参照)に取り付けられている。ここで、後壁Bは、カウンターの奥側に一体に形成された垂直の壁面である。後壁Bの高さは、カウンターの上面または後壁Bに取り付けられた水栓金具の吐出口よりも高い。
コンセント装置Aは、コンセントケース10とコンセント20で構成されている。コンセントケース10は、ケース本体11と、カバー16とを備えており、図4に示した、一対の固定金具17と、それぞれ一対のウレタンパッキン18a,18bと、複数の固定ねじ19a,19bを用いて後壁Bに固定される。ケース本体11は、樹脂の成形体からなっており、略矩形枠状のベース部11aの内側に、前方に盛り上がった箱状台部11bを形成して構成されている。また、ベース部11aの後面における内周側には、周面に沿った凹部11c(図8参照)が形成されている。このケース本体11の左右方向の幅は50mm程度で、上下方向の長さは80mm程度で、前後方向の長さは20mm程度に設定されている。
箱状台部11bの中央部分から下部にかけての部分はコンセント設置部12で構成され、その上方部分は、下から順に、コンセント設置部12よりも後方に凹んだ凹面部13と、凹面部13よりも前方に突出した突条部14と、突条部14よりも僅かに前方に突出したカバー支持部15で構成されている。コンセント設置部12は、上面12aが中央から左右両側にいくほど徐々に低くなるように湾曲した曲面に形成され、前面12bが略平面に形成されている。そして、前面12bの中央部から上部側にかけての部分に前後に貫通する矩形の窓部12cが形成され、下部における左右方向の中央部分にねじ挿通穴12dが形成されている。上面12aの中央部分は半径が35mmの円弧を形成するように湾曲しておりその両側部分は半径が2.5mmの円弧を形成するように湾曲している。また、窓部12cは、左右の幅が23mmで、上下の長さが28mmに設定されている。
凹面部13は、コンセント設置部12の前面12bよりも後方に凹み正面視による形状がアーチ状に湾曲した凹部で構成されており、コンセント設置部12の上縁部に沿って形成されている。凹面部13の幅(円弧の中心から下縁部と上縁部との間のそれぞれの距離の差)は10mm程度に設定され、凹面部13の左右方向の中央上部にはねじ挿通穴13aが形成されている。
そして、凹面部13の左右両端からは、コンセント設置部12の両側部に沿って下方に延びるガイド溝13bがそれぞれ形成されている。この一対のガイド溝13bは、箱状台部11bの前面におけるコンセント設置部12の左右両側部分に上下に延びる凹部を形成することにより構成されており、後面は凹面部13と同一面上に位置している。ガイド溝13bの下端は、それぞれ窓部12cの下端よりも少し下方まで延びている。また、各ガイド溝13bは、それぞれ左右の幅が1.5mmで、前後の深さが3mm程度に設定されている。
突条部14は、凹面部13よりも前方に突出して左右に延びる凸部で構成されており、下面部14aが凹面部13の上縁部に沿って形成され、前面部14bの上縁部が水平方向に延びている。突条部14の前面部14bは、コンセント設置部12の前面12bより前方に突出しており、突条部14の下面部14aと前面部14bの境界部分は半径の小さな曲面に形成されている。また、下面部14aと凹面部13の境界部分も半径の小さな曲面に形成されている。この突条部14の両端部分の上下方向の長さは、前述した凹面部13の幅の半分程度に設定されている。なお、突条部14の前面部14bがコンセント設置面12の前面部12bよりも突出している場合であっても、コンセント設置面12の側方および下方には突出している部分がないので、大型プラグ等を差込可能である。
カバー支持部15は、突条部14との間に段差15aを設けるようにして突条部14よりも僅かに前方に突出して左右に延びる凸部で構成されており、突条部14の上縁部に沿って形成されている。また、カバー支持部15の前面部15bは、上端側から下端側に行くほど徐々に後方に位置するように傾斜している。このカバー支持部15の上下方向の長さは、突条部14の両端部分の上下方向の長さと同じ程度に設定されている。そして、カバー支持部15の左右両側面には、それぞれ軸方向の長さが短い円柱状の一対の支軸15cが側方に向かって突出している。
さらに、箱状台部11bの左右両側面における支軸15cの後方に一対の小突起11dがそれぞれ形成され、箱状台部11bの左右両側面における突条部14の側面の後方に、一対の小突起11eがそれぞれ形成されている。箱状台部11bの側面に対して、小突起11dは、中央部が高く上下に行くほど低くなった凸部で構成され、小突起11eは中央部が高く前後に行くほど低くなった凸部で構成されている。各支軸15cと各小突起11dとのそれぞれの距離と、各支軸15cと各小突起11eとのそれぞれの距離とは同じに設定されている。
カバー16は、一対の支軸15cに回転可能に取り付けられて、ケース本体11の箱状台部11bを開閉するもので、前面部16aと、左右一対の側面部16bを備えた断面形状が略コ字状の部材で構成されている。前面部16aは、箱状台部11bの前面における突条部14を除いた部分を覆える形状に形成され、一対の側面部16bはそれぞれ箱状台部11bの側面全体を覆える形状に形成されている。このため、側面部16bの上端(カバー16を閉じたときの上端)は、前面部16aの上端よりも上方に突出しており、その突出した部分の上端に互いに対向して内部側に突出する係止片16cがそれぞれ形成されている。また、側面部16bの上方に突出した部分の内面に、図5に示した軸受け部16dがそれぞれ形成されている。
軸受け部16dは、後部と内部側が開口した穴を備えており内部に支軸15cが挿し込まれる。軸受け部16dの後部の開口の幅は支軸15cの直径よりも少し短くなっており、その開口を形成する部分は弾性を備えている。このため、軸受け部16dの後部の開口を支軸15cに合わせた状態で、カバー16をケース本体11に押し付けると、支軸15cは、軸受け部16dの開口を押し広げるようにして、軸受け部16dの内部に入り、回転自在の状態で支持される。また、前面部16aの裏面には、カバー16で箱状台部11bを覆ったときに、コンセント設置部12の上部と一対のガイド溝13bを覆うことのできる逆U字状の突条16eが形成されている。
一対の固定金具17は、ケース本体11と後述するコンセント20を支持した状態で後壁Bに組み付けられるもので、同じもので構成されている。なお、後壁Bには、コンセント20を設置できる設置穴B’が形成されており、コンセント装置Aは、この設置穴B’を介して後壁Bに取り付けられる。各固定金具17は、水平に配置される基板17a(図8参照)と、基板17aと直交して基板17aの前後にそれぞれ形成された固定片17bおよび支持片17cと、基板17aの左右に形成された一対の爪部17dとで構成されている。固定片17bには、一定間隔で3つのねじ穴17eが形成されている。
一対の爪部17dは、弾性を備えた細長い板状に形成されており、基板17aから固定片17bおよび支持片17cが延びる方向と反対側で、互いの間隔を広げるようにして斜め方向に延びている。そして、一方の固定金具17は、固定片17bを下方に向けて前方に位置させ、支持片17cを下方に向けて後方に位置させた状態で、基板17aを設置穴B’の周面の下部に接面させて配置される。また、他方の固定金具17は、固定片17bを上方に向けて前方に位置させ、支持片17cを上方に向けて後方に位置させた状態で、基板17aを設置穴B’の周面の上部に接面させて配置される。
ウレタンパッキン18a,18bは、ベース部11aの後面に形成された凹部11cに配置されて、ケース本体11と後壁Bの間でクッションとして機能するもので、ウレタンパッキン18aは、凹部11cの左右にそれぞれ配置され、ウレタンパッキン18bは、凹部11cの上下にそれぞれ配置される。また、コンセント20は、箱状に形成されたコンセント本体21の前面中央に差込面形成部22を突出させるとともに、コンセント本体21の前面の上下からそれぞれ上下方向に台形板状の突出片23を突出させて構成されており、各突出片23にはそれぞれねじ挿通穴23aが形成されている。差込面形成部22は、コンセント設置部12の窓部12cに挿入できる大きさに形成され、2つのねじ挿通穴23aの間隔は、ねじ挿通穴12dとねじ挿通穴13aの間隔と同じに設定されている。
以上のように各部材が構成されたコンセントケース10を用いて、コンセント20を後壁Bの設置穴B’に取り付けるには、まず、一対の固定金具17をそれぞれ設置穴B’の上下に配置し、それぞれ2個の固定ねじ19bを各固定金具17の外側の2つのねじ穴17eに螺合させて先端部を後壁Bに押し付けることによって一対の固定金具17を固定する。ついで、コンセント20を後部側から一対の固定金具17間に差し込む。つぎに、ウレタンパッキン18a,18bをコンセント本体21の凹部11cに入れた状態で、窓部12c内に差込面形成部22を入れるようにしてコンセント本体21をコンセント20に組み付ける。
そして、2個の固定ねじ19aの一方をねじ挿通穴12dに通して一方の固定金具17の中央のねじ穴17eに螺合させ、他方の固定ねじ19aをねじ挿通穴13aに通して他方の固定金具17の中央のねじ穴17eに螺合させることにより、コンセントケース10を一対の固定金具17に固定する。これによって、コンセントケース10とコンセント20は、図6および図7に示した状態になる。この場合、コンセント20は、一対の固定金具17の爪部17dによって支持され、差込面形成部22の前面22aは、コンセント設置部12の前面12bと略同一面上に位置する。なお、図7は、コンセントケース10とコンセント20を後壁B側から見た状態を示している。
つぎに、カバー16をケース本体11に前方から押し付けて、軸受け部16d内に支軸15cを入れることにより、図8に示したように後壁Bに取り付けられたコンセント装置Aを得ることができる。この場合、カバー16の前面部16aの上端部は、突条部14とカバー支持部15の間の段差15aに位置し、一対の側面部16bの後縁部は、ベース部11aの前面における左右両側部分に略接触する。その状態から、前面部16aの下端部を手前から上方に持ち上げることにとり、カバー16は支軸15cを中心として回転して、ケース本体11が露出する。また、カバー16が上がった状態から、カバー16を下方に押さえることにより、カバー16を回転させてケース本体11を覆うことができる。
図9および図10は、カバー16を開閉したときのケース本体11の小突起11dと小突起11eに対するカバー16の係止片16cの位置関係を示している。図9では、カバー16は閉じており、この場合、係止片16cの内面に小突起11dの上端が当接している。このため、カバー16は、上方に回転する力が加わらないかぎり閉じた状態を維持する。そして、カバー16の下端部を上方に持ち上げてカバー16を回転させると、係止片16cは小突起11dを乗り越え、さらに、カバー16を回転させると、係止片16cは小突起11eも乗り越える。係止片16cが小突起11eを乗り越えたときに、手を放してカバー16の回転を停止させると、図10に示したように、係止片16cの外面に小突起11eの前端が当接して、カバー16は90度開いて水平方向に延びる姿勢に維持される。
これによって、コンセント設置部12の窓部12cに位置しているコンセント20の差込面形成部22に、所定の電気器具(図示せず)に備わったケーブルのプラグを差し込んでその電気器具を使用することができる。この場合のプラグとしては、図11に示した小型のプラグ25や、図12に示した大型のプラグ26を用いることができる。プラグ25は、可撓性のケーブル25aの先端に設けられた手でつまめる程度の小さなプラグ本体25bから一対のピン25cを突出させて構成されている。プラグ26は、可撓性のケーブル26aの先端に設けられたブロック状のプラグ本体26bから一対のピン26cを突出させて構成されている。プラグ本体26bの内部にはACアダプタ等が内蔵されており、このため、プラグ本体26bは大型で重量も重くなっている。
本実施形態に係るコンセントケース10では、コンセント設置部12の前面12bおよびその周囲に突起物等の障害物がないため、プラグ26のような大型のものであっても適正状態で差し込むことができる。また、図10に示した状態では、カバー16が庇の機能を発揮して、上方から液体や物が落下してきたときには、プラグ25やプラグ26を保護することができる。さらに、カバー16が邪魔になる場合は、カバー16を、図10に示した状態から上方に押し上げて、図3の状態にすることもできる。
また、電気器具の使用が終了して、カバー16を閉じる場合には、カバー16を下方に押して回転させる。これにより、係止片16cは小突起11eを乗り越え、さらに、小突起11dを乗り越えて、図9の状態になる。係止片16cが小突起11eと小突起11dを乗り越えるときに、「カチッ」という音が発生するとともにクリック感が得られる。これによって、カバー16の移動位置や係合状態を確認することができる。
また、カバー16を閉じた状態で、シンクで水や調理用液体等の液体を使用したときに、その液体が飛び散った場合には、カバー16によって、コンセント20に液体が付着することが防止される。また、ケース本体11の上部とカバー16の上部との隙間から、コンセント装置Aの内部に液体が浸入した場合には、液体は、突条部14の前面部14bに沿って下方に移動し、その一部は、前面部14bと下面部14aの境界部分で左右に分かれ、左右のガイド溝13b内で下方に流れていく。
また、残りの液体の一部は、下面部14aから凹面部13に流れたのちに、コンセント設置部12の上面12aに流れ、上面12aで左右に分かれ、左右のガイド溝13b内で下方に流れていく。そして、残りの液体は、カバー16の突条16eの上部に流れ、左右に分かれて突条16eの外面に沿って下方に流れていく。このように、コンセント装置Aの内部に浸入した液体は、コンセント20を回避しながらコンセント装置Aの下方に流れていく。なお、前述の説明では、液体が3つのルートを通るものとしたが、液体が、1つのルートを通る場合もあるし、所定の2つのルートを通る場合もある。
以上のように、本実施形態に係るコンセントケース10は、コンセント20を収容するコンセント設置部12に窓部12cを設けて、差込面形成部22の前面22aを前方に露出させている。そして、差込面形成部22の前面22aがコンセント設置部12の前面12bと同一面上に位置するようにしている。このため、差込面形成部22の前面22aの周囲に障害物がなくなり、小型のプラグ25だけでなく、ACアダプタ等を内臓した大型のプラグ26も確実に差し込めるようになる。
また、コンセント設置部12の上面12aが、中央から左右両側に行くほど徐々に低くなる湾曲した傾斜面に形成されているため、コンセント設置部12の上方から液体が流れてくると、その液体はコンセント設置部の左右両側またはその一方にながれていく。これによって、液体がコンセント20に付着することを防止できる。さらに、コンセント設置部12の上方に、凹面部13が形成され、その上方に、下面部14aが中央から左右両側に行くほど徐々に低くなる湾曲した傾斜面に形成された突条部14が形成されている。このため、突条部14の上方から液体が流れてくると、その液体は凹面部13を通過してコンセント設置部12の上面12aに流れるか、下面部14aに沿って左右両側に流れていく。これによって、液体がコンセント20に付着することをより確実に防止できる。
また、コンセント設置部12の両側部に、それぞれガイド溝13bを形成したため、コンセント設置部12の側部上方に流れてきた液体をコンセント20を回避させて下方に流すことができ、これによって、液体がコンセント20側に流れることを確実に防止できる。さらに、本実施形態に係るコンセントケース10には、裏面に突条16eが形成されたカバー16が備わっている。このため、カバー16を閉じているときに、液体がコンセント20にかかることを防止できるとともに、上方からコンセントケース10の内部に液体が浸入したときに、その液体を突条16eに沿わせてカバー16の側方から下方に流すことができる。
また、本実施形態に係るコンセントケース10は、ハイバックカウンター式のキッチンシステムに備わった後壁Bに取り付けられている。このハイバックカウンター式のキッチンシステムは、室内の壁面に沿って配置されてもよいし、空間部に配置して対面式にして用いてもよい。このため、シンクで用いる水や液体調味料がコンセント20に付着する場合があっても、コンセント20をコンセントケース10を介して後壁Bに取り付けることにより、前述した良好な効果を得ることができる。
本発明に係るコンセントケース10は、前述した実施形態に限定するものでなく適宜変更して実施することができる。例えば、前述した実施形態では、コンセント設置部12の上面12aの形状を、両側よりも中央が高くなった形状にしているが、一方の側部から他方の側部にかけて略直線状に傾斜した傾斜面や、中央から両側に向かって直線状に下方に傾斜した傾斜面にしてもよい。また、コンセントケース10には、カバー16が備わっているが、このカバー16は省略することもできる。
さらに、前述した実施形態では、突条部14の下面部14aと前面部14bの境界部分を曲面にしているが、これを直角または鋭角にすることができる。この場合、カバー16が備わっていなければ、突条部14の前面14bがコンセント設置部12の前面12bよりも後方または前方に位置するようにすることが好ましい。前面14bを後方にした場合には、突条部14から液体が落下した場合に、液体はコンセント設置部12の上面12aに落下し、前方にした場合には、空中を落下していく。このため、液体が差込面形成部22の前面22aに落下することを防止できる。また、コンセントケース10のそれ以外の構成についても、本発明の技術的範囲で適宜変更することができる。
10…コンセントケース、12…コンセント設置部、12a…上面、12b…前面、13…凹面部、13b…ガイド溝、14…突条部、14a…下面部、16…カバー、16e…突条、20…コンセント、22a…前面、B…後壁。

Claims (5)

  1. キャビネットに載置されたカウンターの後部から上方に延びる壁部に設置されるコンセントを収容するコンセントケースであって、
    前記コンセントの差込面を前面に露出させて前記コンセントの周側部を覆い、上面が、上方から流れてくる液体を側方に流す傾斜面で構成されたコンセント設置部を備えていることを特徴とするコンセントケース。
  2. 前記コンセント設置部の上方に、前記コンセント設置部の上面に沿って左右に延び前記コンセント設置部の前面よりも後方に窪んだ凹面部と、前記凹面部の上縁部に沿って左右に延びる突条部とを形成した請求項1に記載のコンセントケース。
  3. 前記突条部の下面を、上方から流れてくる液体を前記コンセント設置部の側方に流す傾斜面で構成した請求項2に記載のコンセントケース。
  4. 前記コンセント設置部の側部に、前記コンセント設置部の上面に形成された傾斜面に連通して、前記上面から流れてくる液体を下方に導くガイド溝を形成した請求項1ないし3のうちのいずれか一つに記載のコンセントケース。
  5. 少なくとも前記コンセント設置部の前面と前記コンセントの差込面とを開閉可能に覆うカバーを設け、前記カバーの裏面における前記コンセント設置部の上部に対向する部分に、上方から流れてくる液体を側方に流す突条を形成した請求項1ないし4のうちのいずれか一つに記載のコンセントケース。
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