JP2015116865A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤ内周面に吸音材を確実に取り付けるとともに、走行時の振動を低減し、かつリム組性の悪化を抑制できる空気入りタイヤを提供する。【解決手段】タイヤ幅方向WDに沿って延びる棒状の吸音材2をタイヤ内周面1aに取り付けた空気入りタイヤ1であって、タイヤ内周面1aに固定され、吸音材2を取り付けるための筒状の吸音材取付具3を備え、吸音材取付具3は、吸音材2の長手方向中央部2aの周囲を圧縮状態で拘束しており、吸音材取付具3のタイヤ内周面1aからの最大高さH3がタイヤ断面高さHの43%以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤ幅方向に沿って延びる棒状の吸音材をタイヤ内周面に取り付けた空気入りタイヤに関するものである。
従来より、空気入りタイヤの性能を向上させるために、空気入りタイヤの内面に種々の機能を有するデバイス、例えば吸音材等を取り付けることが提案されている。また、これらのデバイスを空気入りタイヤの内面に取り付けるに当たり、デバイスを容易に取り付けるための種々の工夫がなされている。
下記特許文献1には、モジュールを空気入りタイヤの内面に固定する装置が記載されている。この装置は、タイヤに固定された支持体と、モジュールを取り付けるための可撓性ストリップとで構成されている。また、下記特許文献2には、タイヤ内部に電子装置を取り付けるための取付パッチが記載されている。この取付パッチは、電子装置を支持するためのプラットホームと、取付パッチの基部とプラットホームとを結合するピラーとを有している。
ところで、種々のデバイスを取付具を介してタイヤ内面に取り付ける場合、取付具及び取り付けられるデバイスの重量によって、タイヤ走行時のユニフォミティに影響を与え、走行時の振動による乗り心地の悪化が懸念される。また、デバイス及び取付具の高さが高過ぎると、リム組み付け時にリムフランジ等と接触し、リム組性を損なう恐れがある。そのため、取付具によりデバイスをタイヤ内面に確実に固定しつつ、デバイスと取付具には軽量化及び小型化が要求される。
特表2009−532266号公報 特開2005−178761号公報
そこで、本発明の目的は、タイヤ内周面に吸音材を確実に取り付けるとともに、走行時の振動を低減し、かつリム組性の悪化を抑制できる空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成できる。
即ち、本発明の空気入りタイヤは、タイヤ幅方向に沿って延びる棒状の吸音材をタイヤ内周面に取り付けた空気入りタイヤであって、
前記タイヤ内周面に固定され、前記吸音材を取り付けるための筒状の吸音材取付具を備え、
前記吸音材取付具は、前記吸音材の長手方向中央部の周囲を圧縮状態で拘束しており、
前記吸音材取付具のタイヤ内周面からの最大高さがタイヤ断面高さの43%以下であることを特徴とする。
本発明の空気入りタイヤは、タイヤ内周面にタイヤ幅方向に沿って延びる棒状の吸音材を取り付けたものである。このような吸音材をタイヤ内周面に取り付けることで、空洞共鳴音の低減を図ることができる。タイヤ内周面に固定される筒状の吸音材取付具は、吸音材の長手方向中央部の周囲を圧縮状態で拘束しているため、吸音材が吸音材取付具から抜けにくく、吸音材をタイヤ内周面に確実に取り付けることができる。また、吸音材取付具のタイヤ内周面からの最大高さをタイヤ断面高さの43%以下とすることで、吸音材取付具の重量を抑えて走行時の振動を低減し、かつ吸音材取付具の高さを抑えてリム組性の悪化を抑制できる。
本発明にかかる空気入りタイヤにおいて、前記吸音材取付具の前記最大高さが、前記吸音材のタイヤ内周面からの最大高さよりも低いことが好ましい。
この構成によれば、吸音材の大きさを確保して空洞共鳴音を効果的に低減しつつ、走行時の振動を低減し、かつリム組性の悪化を抑制できる。
本発明にかかる空気入りタイヤにおいて、前記吸音材のタイヤ内周面からの高さは、長手方向中央部から長手方向両端部に向かって徐々に高くなっていることが好ましい。
この構成によれば、吸音材の大きさを確保して空洞共鳴音を効果的に低減しつつ、走行時の振動を低減し、かつリム組性の悪化を抑制できる。
本発明にかかる空気入りタイヤにおいて、前記吸音材取付具のタイヤ内周面からの高さは、長手方向中央部から長手方向両端部に向かって徐々に高くなっていることが好ましい。
この構成によれば、吸音材の長手方向中央部を効果的に圧縮して、棒状の吸音材をV字状に屈曲させることができる。これにより、吸音材の長手方向両端部における最大高さを高くして空洞共鳴音の低減効果を高めることができる。
本発明にかかる空気入りタイヤにおいて、前記吸音材取付具の外周面には、周方向に延びるリブが形成されていることが好ましい。
この構成によれば、吸音材取付具のタイヤ内周面からの高さが、長手方向中央部よりも長手方向両端部で高くなりやすく、吸音材取付具により吸音材の長手方向中央部を効果的に圧縮して、棒状の吸音材をV字状に屈曲させることができる。これにより、吸音材の長手方向両端部における最大高さを高くして空洞共鳴音の低減効果を高めることができる。
本発明の空気入りタイヤの一例を示すタイヤ子午線断面図 吸音材取付具の詳細な構成を示す三面図 他の実施形態に係る空気入りタイヤのタイヤ子午線断面図 他の実施形態に係る空気入りタイヤのタイヤ子午線断面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。初めに、本発明の空気入りタイヤの構成を説明する。図1は、空気入りタイヤの一例を示すタイヤ子午線断面図である。ここで、Hはタイヤ断面高さを示している。なお、タイヤ断面高さHは、タイヤ子午線断面において、JATMA規定の空気圧を充填した状態で、ノミナルリム径からトレッド表面までの高さである。
空気入りタイヤ1は、タイヤ幅方向WDに沿って延びる棒状の吸音材2がタイヤ内周面1aに取り付けられている。吸音材2は、タイヤ内周面1aに対してタイヤ周方向に間隔を空けて複数個設けられることが好ましい。例えば、4個の吸音材2をタイヤ周方向に等間隔で配置するのが好ましい。
吸音材2としては、特に限定されないが、軟質ポリウレタンフォームからなるスポンジが好ましく用いられる。ただし、吸音材2は、吸音効果があれば、軟質ポリウレタンフォームでなくともよく、グラスウール、不織布等の繊維体や穴あき板やスリット板等の共鳴吸音材料、フィルム等の膜状材料でもよい。吸音材2の形状としては、棒状であれば特に限定されないが、例えば円柱状、四角柱状、三角柱状等が挙げられる。このような形状のほか、吸音材2の形状は、中空の筒状が好ましい。吸音材2が筒状の場合、内部に空気層が形成されるため、吸音材2を通過する音を吸音する効果が高い。さらに、吸音材2の形状は円筒状が特に好ましい。吸音材2が円筒状の場合、あらゆる角度からの音に対して吸音効果を発揮できる。
吸音材2は、吸音材取付具3を介してタイヤ内周面1aに取り付けられる。吸音材取付具3は、タイヤ内周面1aに固定される。吸音材取付具3は、筒状をしており、内部に吸音材2が挿入される。
図2は、吸音材取付具3の詳細な構成を示す三面図である。吸音材取付具3は、タイヤ内周面1aに固定するための取付ベース部31を備えている。
本実施形態の吸音材取付具3は、略円筒状をしており、その外周面には、周方向に延びるリブ30が形成されている。リブ30は、取付ベース部31に達している。リブ30は、吸音材取付具3の軸方向の中央部に形成される。本実施形態では、4本のリブ30が等間隔で形成されている。このリブ30により吸音材取付具3の軸方向の中央部が補強され、吸音材2に対する拘束力が向上する。
取付ベース部31は、略円形の板状であって、吸音材取付具3と一体となっている。取付ベース部31の形状は特に限定されないが、軽量化と確実な固定のため、楕円形が好ましい。取付ベース部31を楕円形の板状とする場合、取付ベース部31は、楕円の長径方向がタイヤ周方向、短径方向がタイヤ幅方向WDとなるようにタイヤ内周面1aに固定される。
取付ベース31の表面には、放射状に複数本のリブ32が形成されている。リブ32を設けることで、軽量化しつつ、取付ベース31の強度を高めて耐久性を向上できる。
吸音材取付具3と取付ベース部31は、例えば、熱可塑性樹脂で一体成形されるのが好ましい。熱可塑性樹脂で一体成形する際、吸音材取付具3と取付ベース部31にそれぞれリブ30とリブ32を形成しているため、樹脂流れも良好となる。熱可塑性樹脂としては、TPU(熱可塑性ポリウレタン:Thermoplastic Polyurethane)が例示される。
取付ベース部31は、クッション層4を介してタイヤ内周面1aに接着されることが好ましい。クッション層4は、伸縮性を有するクッション層本体41と、クッション層本体41の両側の接着剤層42,43とで構成されている。これにより、クッション層4中のクッション層本体41がタイヤ内周面1aの凹凸又は曲面の形状に追従して変形して接着されるので、取付ベース部31をタイヤ内周面1aに安定して固定することができる。
吸音材取付具3は、吸音材2の長手方向中央部2aの周囲を圧縮状態で拘束している。圧縮状態とは、吸音材2が外力によりわずかでも潰れた状態のことをいい、吸音材2の外表面と吸音材取付具3の外周面が面一の場合であっても、少なくとも吸音材取付具3の厚みの分だけ吸音材2は圧縮されている。このように、吸音材2の長手方向中央部2aの周囲を圧縮状態で拘束しているため、吸音材2が吸音材取付具3から抜けにくくなり、吸音材2をタイヤ内周面1aに確実に取り付けることができる。
図1に示す吸音材2をタイヤ内周面1aに取り付けた状態で、吸音材取付具3のタイヤ内周面1aからの最大高さH3は、タイヤ断面高さHの43%以下である。好ましくは、吸音材取付具3の最大高さH3は、タイヤ断面高さHの17%以下である。本実施形態では、吸音材取付具3の軸方向の両端が最大高さとなっている。また、タイヤサイズが235/50R18の場合、吸音材取付具3の最大高さH3は、50mm以下であり、好ましくは20mm以下である。なお、最大高さH3は、タイヤ赤道の位置でのタイヤ内周面1aを基準としたタイヤ径方向内側への最大高さとする。
吸音材取付具3の最大高さH3をタイヤ断面高さHの43%以下とすることで、リム組み付け時に吸音材取付具3がリムフランジ等と接触することを防ぎ、リム組性の悪化を抑制できる。なお、吸音材2は、吸音材取付具3に比べて柔らかいため、リムフランジ等に接触した際の悪影響は少ない。
また、吸音材2と吸音材取付具3の重量によって、タイヤ走行時のユニフォミティに影響を与え、走行時の振動による乗り心地の悪化が懸念される。吸音材取付具3の最大高さH3をタイヤ断面高さHの43%以下とすることで、吸音材取付具3の重量を抑えることができる。吸音材2に比べて密度の高い吸音材取付具3の重量を抑えることで、効果的に全体の重量を抑えて走行時の振動を低減できる。
吸音材2のタイヤ内周面1aからの最大高さH2は、タイヤ断面高さHの30%以上であることが好ましく、50%以下であることが好ましい。吸音材2の最大高さH2をタイヤ断面高さHの30%よりも低くすると、吸音材2による空洞共鳴音の低減効果が小さくなる。一方、吸音材2の最大高さH2をタイヤ断面高さHの50%よりも高くすると、吸音材2の重量が大きくなり、走行時の振動が増大する。なお、最大高さH2は、タイヤ赤道の位置でのタイヤ内周面1aを基準としたタイヤ径方向内側への最大高さとする。
吸音材取付具3の最大高さH3が、吸音材2のタイヤ内周面1aからの最大高さH2よりも低いことが好ましい。この構成によれば、吸音材2の大きさを確保して空洞共鳴音を効果的に低減しつつ、吸音材取付具3の重量と高さを抑えて、走行時の振動を低減し、かつリム組性の悪化を抑制できる。
吸音材2のタイヤ内周面1aからの高さは、長手方向中央部2aから長手方向両端部2bに向かって徐々に高くなっていることが好ましい。空洞共鳴音を低減するためには、吸音材2の高さは、出来る限り高くするのが好ましい。吸音材2の長手方向両端部2bを高くしても、リムフランジ等への接触による悪影響は少ないため、吸音材2の高さを、長手方向中央部2aから長手方向両端部2bに向かって徐々に高くすることで、吸音材2の大きさを確保して空洞共鳴音を効果的に低減できる。
吸音材取付具3のタイヤ内周面1aからの高さは、長手方向中央部3aから長手方向両端部3bに向かって徐々に高くなっていることが好ましい。この構成によれば、吸音材2の長手方向中央部2aを効果的に圧縮して、棒状の吸音材2の軸を図1に示すような略V字状に屈曲させることができる。これにより、吸音材2の最大高さH2を高くして空洞共鳴音の低減効果を高めることができる。また、吸音材取付具3の高さを長手方向中央部3aから長手方向両端部3bに向かって徐々に高くすることで、吸音材取付具3の長手方向両端部3bにおける吸音材2の応力集中が緩和され、吸音材2が壊れにくくなる。
吸音材2と吸音材取付具3を合わせた総重量は、30g以下が好ましく、15g以下がより好ましい。吸音材2と吸音材取付具3の総重量が30gを超えると、高速ユニフォミティの悪化やそれに伴う振動、乗り心地が悪化する傾向にある。
[他の実施形態]
(1)前述の実施形態では、棒状の吸音材2の軸が略V字状に屈曲した例を示したが、図3Aに示すように、棒状の吸音材2の軸はタイヤ幅方向WDに直線状であってもよい。
(2)また、前述の実施形態では、吸音材取付具3の最大高さH3を、吸音材2の最大高さH2よりも低くしているが、図3Bに示すように、吸音材取付具3の最大高さH3と吸音材2の最大高さH2を等しくしてもよい。
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例等について説明する。なお、実施例等における評価項目は下記のようにして測定を行った。
(1)振動
吸音材をタイヤ内周面に取り付けた空気入りタイヤについて、実車走行にて官能評価及び振動計測を行った。評価は、「◎」、「○」、「×」の三段階とし、「○」は走行時の振動が小さく、乗り心地が良好であることを示し、「◎」は特に良好であることを示し、「×」は走行時の振動が大きく、乗り心地が悪いことを示す。
(2)リム組性
吸音材をタイヤ内周面に取り付けた空気入りタイヤについて、実際にリム組を実施する際、リムフランジ等への接触による吸音材と吸音材取付具の破壊の有無を調べた。評価は、「◎」、「○」、「×」の三段階とし、「○」は吸音材又は吸音材取付具がリムフランジ等へ接触せずリム組性が良好であることを示し、「◎」は特に良好であることを示し、「×」は吸音材及び吸音材取付具がリムフランジ等へ接触し、破壊に至ったことを示す。
(3)低減効果
吸音材をタイヤ内周面に取り付けた空気入りタイヤについて、実車走行における官能評価およびノイズ計測により、空洞共鳴音の低減効果を調べた。評価は、「◎」、「○」、「△」の三段階とし、「○」は低減効果があったことを示し、「◎」は低減効果が特に大きかったことを示し、「△」は低減効果がわずかしかなかったことを示す。
表1に示す寸法及び形状にて空気入りタイヤを製造して、上記性能を評価した。なお、何れの空気入りタイヤのサイズも235/50R18とした。表1の総重量(g)とは吸音材と吸音材取付具を合わせた重量を示す。吸音材取付具の絞りの有無とは、図1のように、吸音材取付具のタイヤ内周面からの高さが長手方向中央部から長手方向両端部に向かって徐々に高くなっており、中央部が凹んだものを絞りが「あり」と示す。図3Aや図3Bのように、吸音材取付具のタイヤ内周面からの高さが長手方向に一定のものを絞りが「なし」と示す。振動、リム組性、低減効果の評価結果を表1に併せて示す。
Figure 2015116865
表1の結果から以下のことが分かる。実施例1〜4の空気入りタイヤは、比較例1と比べて、振動が小さく、乗り心地が良好であり、かつリム組性も良好であった。ただし、実施例1は、振動が小さく、かつリム組性も良好であるが、吸音材が小さいため、空洞共鳴音の低減効果がわずかしか得られなかった。
1 空気入りタイヤ
1a タイヤ内周面
2 吸音材
2a 吸音材の長手方向中央部
3 吸音材取付具
30 リブ
H タイヤ断面高さ
H2 吸音材のタイヤ内周面からの最大高さ
H3 吸音材取付具のタイヤ内周面からの最大高さ
WD タイヤ幅方向

Claims (5)

  1. タイヤ幅方向に沿って延びる棒状の吸音材をタイヤ内周面に取り付けた空気入りタイヤであって、
    前記タイヤ内周面に固定され、前記吸音材を取り付けるための筒状の吸音材取付具を備え、
    前記吸音材取付具は、前記吸音材の長手方向中央部の周囲を圧縮状態で拘束しており、
    前記吸音材取付具のタイヤ内周面からの最大高さがタイヤ断面高さの43%以下であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記吸音材取付具の前記最大高さが、前記吸音材のタイヤ内周面からの最大高さよりも低いことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記吸音材のタイヤ内周面からの高さは、長手方向中央部から長手方向両端部に向かって徐々に高くなっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記吸音材取付具のタイヤ内周面からの高さは、長手方向中央部から長手方向両端部に向かって徐々に高くなっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記吸音材取付具の外周面には、周方向に延びるリブが形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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