JP2015122001A - ブレーキペダルの後退抑制構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】狭いスペース内に搭載でき、且つ、簡素な構成で、車両前方から外力が作用した際にブレーキペダルの後退を抑制する。
【解決手段】デッキクロスメンバ2の前方でデッキクロスメンバ2と前後でラップする高さに配置されるとともにデッキクロスメンバ2に固定されるブレーキブースタ12と、ブレーキブースタ12の下方でブレーキブースタ12に対して回動可能に支持されたブレーキペダル11と、車両前方からの外力を受けてブレーキブースタ12をデッキクロスメンバ2から脱落させる脱落機構と、デッキクロスメンバ2より前方に設けられデッキクロスメンバ2から脱落するブレーキブースタ12の前部を支持してブレーキブースタ12を後方かつ下方へ回動させる支点となる支持部と、ブレーキブースタ12に設けられ、脱落機構によるブレーキブースタ12の脱落後にデッキクロスメンバ2と干渉してブレーキブースタ12の回動を止める干渉部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に対して前方からの外力が作用した際に、ブレーキペダルの後退を抑制する構造に関する。
従来より、車両が前面衝突した場合に、ブレーキペダルやクラッチペダル等のペダル踏面が車両後方へ変位(後退)することを抑制するための構造が種々提案されている。例えば、特許文献1には、ペダル踏面の後退を防止する後退防止体がペダルの後方に離れて配置されている。これにより、車両の前面衝突により車体前部が後方に向かって変形し、この変形に伴ってペダルが後退した場合、ペダルが後退防止体に当接したときにはぺダルの後退が防止される。
また、特許文献2には、キャブオーバ型の車両におけるブレーキペダルの後退防止装置が開示されている。この装置では、ブレーキペダルに、サスペンションタワーと前後方向にオーバラップする干渉レバー及び結合部材が設けられている。サスペンションタワーは高剛性部材として機能するため、ブレーキペダルが後退して干渉レバー及び結合部材がサスペンションタワーに当接することにより、ブレーキペダルの後退が防止される。
特許第4338136号公報 特開2007−106349号公報
キャブオーバ型の車両は、エンジンルームが運転席の下方に設けられるため、一般的なボンネット付きの車両と比較すると運転席前方のスペースが狭く、ブレーキペダルが車両の最前端(フロントボディパネル)の近くに配置されることになる。そのため、キャブオーバ型の車両に対して前方から外力が作用すると、ボンネット付きの車両に比べてフロントボディパネルの後退量が大きくなり、これに伴ってブレーキペダルの後退量も大きくなりやすい。
上記の特許文献2の装置の場合、干渉レバー及び結合部材の剛性を高くすることで、ブレーキペダルの後退量が大きくなることを防止し得ると考えられるが、高剛性の部材を追加することはコストの増大を招きかねない。一方で、ブレーキペダルの後退を適切に抑制することは、運転者の足を保護する上で重要であるため、運転席前方の狭いスペース内に効率的にブレーキペダルの後退を抑制する構造を搭載することが望まれている。
本件の目的の一つは、上記のような課題に鑑み創案されたもので、狭いスペース内に搭載でき、且つ、簡素な構成で、車両前方から外力が作用した際にブレーキペダルの後退を抑制することができるようにした、ブレーキペダルの後退抑制構造を提供することである。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的として位置づけることができる。
(1)ここで開示するブレーキペダルの後退抑制構造は、車両の車室前部において車幅方向に延在されるデッキクロスメンバの前方で同デッキクロスメンバと前後でラップする高さに配置されるとともに前記デッキクロスメンバに固定されるブレーキブースタと、前記ブレーキブースタの下方に配置され、前記ブレーキブースタに対して回動可能に支持されるブレーキペダルとを備える。また、車両前方からの外力を受けて、前記ブレーキブースタを前記デッキクロスメンバから脱落させる脱落機構を備える。
さらに、前記デッキクロスメンバより前方に設けられ、前記デッキクロスメンバから脱落する前記ブレーキブースタの前部を支持して前記ブレーキブースタを後方かつ下方へ回動させる支点となる支持部と、前記ブレーキブースタに設けられ、前記脱落機構による前記ブレーキブースタの脱落後に前記デッキクロスメンバと干渉して、前記ブレーキブースタの回動を止める干渉部と、を備える。
(2)前記脱落機構は、前記ブレーキブースタより前方に設けられ、前記外力を受けて前記ブレーキブースタを後方へ変位させる伝達部材と、前記ブレーキブースタと前記デッキクロスメンバとの固定点である第一固定点に形成され、前記ブレーキブースタの後方への変位に連動して前記ブレーキブースタの前記第一固定点を脱落させる第一脱落手段と、を有することが好ましい。
(3)前記ブレーキブースタは、前記第一固定点において、前記ブレーキブースタを下方から支持するブラケットを介して前記デッキクロスメンバに固定され、前記伝達部材は、前記ブラケットの前方に配置され、前記外力を受けた際に前記ブラケットを後方に押すことで、前記ブレーキブースタを後方に変位させることが好ましい。
(4)前記ブレーキブースタは、前記デッキクロスメンバより前方で車体側に固定される第二固定点を有することが好ましい。この場合、前記脱落機構は、前記第二固定点に形成され、前記伝達部材による前記ブレーキブースタの後方への変位に連動して前記第二固定点を脱落させる第二脱落手段を有し、前記支持部は、前記第二固定点の下方に設けられ、前記第二固定点の脱落後に前記ブレーキブースタの前部を下方から支持することが好ましい。
(5)また、前記第一固定点および前記第二固定点は、締結部材により固定されることが好ましい。この場合、前記第一脱落手段および前記第二脱落手段は、前記締結部材が締結される締結孔と連続して穿設され、前記外力を受けた際に前記締結部材が抜け落ちる孔部または切欠部で形成されていることが好ましい。
(6)前記ブレーキブースタは、前記デッキクロスメンバに固定された状態で上方側が車両後方に傾斜された後傾姿勢で配置されることが好ましい。
(7)前記ブレーキブースタは、マスタシリンダが上面に位置する状態で配置されることが好ましい。この場合、前記マスタシリンダが、前記第一固定点の脱落後に後方に傾倒されて前記デッキクロスメンバと干渉する前記干渉部として機能することが好ましい。
開示のブレーキペダルの後退抑制構造によれば、車両前方からの外力が作用すると、ブレーキブースタがデッキクロスメンバから脱落する。これにより、ブレーキブースタは、ブレーキブースタの前部を支持する支持部を支点として回動し、上部が後方に傾くように倒れた後、干渉部がデッキクロスメンバと干渉することでその動きが止められる。ブレーキペダルは、ブレーキブースタに対して支持されているため、ブレーキブースタの動きに伴って前方へ移動して停止する。このようにして、車両に前方からの外力が加わった際のブレーキペダルの後退を抑制することができ、運転者の足を適切に保護することができる。
また、例えば後退を防止するための部材を別体で設けるような従来の構造と比較して、構成を簡素にすることができ、重量増やコストを抑えることができる。さらに、ブレーキブースタがブレーキペダルよりも上方に配置されるため、キャブオーバ型の車両のように、運転席前方のスペースが狭い車両にも搭載することができる。
加えて、ブレーキブースタがデッキクロスメンバの前方という比較的高い位置に配置されるため、衝突時によるブレーキブースタの後退がデッキクロスメンバで抑制できる上、ブレーキブースタが直接ブレーキペダルを車両後方に押すことが無いので、ブレーキペダルの後退をより効果的に抑制して、保護性を高めることができる。
一実施形態に係るブレーキペダルの後退抑制構造が適用された車両の車体前部におけるブレーキ操作装置の左側方で切断した断面図である。 図1の後退抑制構造の第一固定点を後方から見上げた斜視図である。 図1の後退抑制構造の第二固定点を前方から見上げた斜視図である。 図1の後退抑制構造の作用を説明するための断面図であり、(a)はブレーキ操作装置が後退した状態を示し、(b)はブレーキ操作装置が倒れた状態を示す。 図1の後退抑制構造の最終位置を示す断面図である。
以下、図面を用いて実施の形態について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。以下の説明では、車両の進行方向を前方、逆側を後方とし、前方を基準に左右を定める。また、重力の方向を下方とし、その逆を上方として説明する。
[1.全体構造]
図1は、本実施形態に係る後退抑制構造1が適用された車両の車体前部の断面図であり、ブレーキ操作装置10の左側方で切断している。ここでは、キャブオーバ型の車両に適用された場合を説明する。すなわち、車両の前部に車室が形成され、図示しないエンジンルームは運転席(キャビン)の下方に設けられており、ブレーキペダル11は一般的なボンネット付きの車両のブレーキペダルと比較して、車両最前端に近い位置に設けられる。
図1に示すように、車両には、図示しない左右のフロントピラーに架設されたデッキクロスメンバ2が設けられる。デッキクロスメンバ2は、車室前部(車体前部)で左右方向(以下、車幅方向という)に延設された高剛性のパイプ部材である。デッキクロスメンバ2には、図示しないインストルメントパネルやステアリングコラム等の部材が支持される。また、車両には、デッキクロスメンバ2よりも前方において、左右のサイドボディパネル5に架設された第一アッパクロスメンバ3と第二アッパクロスメンバ4とが設けられる。第一アッパクロスメンバ3及び第二アッパクロスメンバ4は、車両前後方向の縦断面(長手方向に対して直交する方向での断面)が閉断面形状またはコの字型形状の部材であり、車幅方向に延設される。
第一アッパクロスメンバ3は、デッキクロスメンバ2よりもやや上方に位置し、第二アッパクロスメンバ4は、第一アッパクロスメンバ3及びデッキクロスメンバ2よりも下方に位置する。なお、第二アッパクロスメンバ4の方が第一アッパクロスメンバ3よりもやや前方に設けられる。第二アッパクロスメンバ4は、ランプハウジング等のボディメンバ(車体部材)6の後端上部に位置する。
車両最前端には、車両の前面を形成するフロントボディパネル7が設けられる。フロントボディパネル7は、図示しないフロントガラスの直下から図示しないフロントバンパーとの間に位置するように構成される。ボディメンバ6は、フロントボディパネル7の後方に配置される。
車両の車室前部の運転席側には、ブレーキ操作装置10が設けられる。ブレーキ操作装置10は、ブレーキペダル11と、ブレーキペダル11から伝達された踏力をアシスト(増幅)するブレーキブースタ12と、踏力を油圧に変換するマスタシリンダ13と、図示しないリザーバタンク等から構成される。
ブレーキ操作装置10は、ブレーキブースタ12に固定されたブースタブラケット14及び固定ブラケット15と、車体側に固定された後方ブラケット8及び一対の前方ブラケット16,16とを介して、デッキクロスメンバ2及び第一アッパクロスメンバ3に固定される。詳しくは、ブレーキ操作装置10は、ブレーキブースタ12の後側でブースタブラケット14と後方ブラケット8と介してデッキクロスメンバ2に固定され、ブレーキブースタ12の前側で固定ブラケット15と一対の前方ブラケット16,16とを介して第一アッパクロスメンバ3に固定される。以下、ブースタブラケット14と後方ブラケット8との固定部を第一固定点20,固定ブラケット15と一対の前方ブラケット16,16との固定部を第二固定点30と呼ぶ。
後方ブラケット8は、デッキクロスメンバ2に溶接により固定されており、下端部に水平方向に延在する平面部(以下、下面部8uという)を有する。この下面部8uには、後述のブースタブラケット14を固定するためのボルト21が挿通される締結孔22(図2参照)が穿設される。
また、一対の前方ブラケット16,16は、互いに間隔をあけて車幅方向に並んで設けられ、各上端部が第一アッパクロスメンバ3に溶接により固定される。前方ブラケット16は、横断面がコの字型の部材であり、下端部が上端部よりも前方に位置するように前方に向かって湾曲した形状となっている。前方ブラケット16の下端部には、水平方向に延在する平面部(以下、下面部16uという)が設けられており、この下面部16uには、固定ブラケット15を固定するためのボルト31が挿通される締結孔32(図3参照)が穿設される。
なお、ブレーキ操作装置10の上方からデッキクロスメンバ2の後方にかけて、図示しないインストルメントパネル(インパネ)が設けられる。これにより、デッキクロスメンバ2やアッパクロスメンバ3,4等の車体部材はインパネで覆われ、ブレーキ操作装置10はブレーキペダル11のペダル踏面11a及びアーム部11bの下部以外の部分がインパネで覆われる。
本実施形態に係る後退抑制構造1は、車両が前方の物体(例えば、他車両やガードレール,電柱等)と前面衝突し、車両前方からの外力を受けた際にブレーキペダル11のペダル踏面11aの後退を抑制するものである。
[2.後退抑制構造]
後退抑制構造1は、デッキクロスメンバ2を含む車体部材に対するブレーキ操作装置10の配置関係と、車両前方からの外力によりブレーキブースタ12が後方へ押された場合にブレーキブースタ12の第一固定点20及び第二固定点30を脱落させる脱落機構と、脱落後にブレーキブースタ12を支持する支持部及び干渉部とから構成される。なお、脱落とは、ブレーキブースタ12を固定していた部分が外れる(すなわち、ブレーキブースタ12が車体部材から分離される)ことを意味する。
[2−1.配置関係]
まず、車体部材とブレーキ操作装置10との配置関係について説明する。
ブレーキブースタ12は、ブレーキペダル11に与えられた踏力をアシスト(増幅)する倍力装置であり、図1に示すように、ブースタ本体12aとブレーキペダル11からの入力をブースタ本体12aに伝達するプッシュロッド12bとを備える。ブースタ本体12aのプッシュロッド12bと反対側の面には、マスタシリンダ13が一体で設けられている。ブレーキブースタ12は、所定の状態(姿勢)で所定の位置に配置され、デッキクロスメンバ2及び第一アッパクロスメンバ3に固定される。ここでいう所定の状態(姿勢)とは、マスタシリンダ13がブレーキブースタ12の上方に位置する状態、すなわち、マスタシリンダ13が設けられる側が上方、ブレーキペダル11と連結されるプッシュロッド12b側が下方となるようブレーキブースタ12が配置された状態である。
なお、本実施形態では、ブレーキブースタ12は、マスタシリンダ13の上部13aが後側に傾いた向き(後傾姿勢)とされている。すなわち、ブレーキブースタ12は、ブースタ本体12aの下側のプッシュロッド12bとマスタシリンダ13とを結ぶ線が、プッシュロッド12bの下端部を中心とした場合に鉛直方向からやや後方へ傾斜した向きで固定されている。換言すると、ブースタ本体12aのプッシュロッド12bとは反対側の面が上向きとなり、やや後方を向く。
また、上記の所定の位置とは、前後方向では第二アッパクロスメンバ4よりも後方であって、デッキクロスメンバ2の前方にデッキクロスメンバ2との間に間隔をあけた位置である。また、上下方向では、ブースタ本体12aがボディメンバ6よりも上方に配置され、さらにマスタシリンダ13の少なくとも一部がデッキクロスメンバ2よりも上方に配置される位置である。すなわち、ブレーキブースタ12は、第二アッパクロスメンバ4よりも後方かつデッキクロスメンバ2よりも前方の範囲において、デッキクロスメンバ2と前後でラップする高さ(位置)に配置される。なお、車幅方向は特に限定されず、ブレーキペダル11の位置に応じて適宜設定される。
ブレーキペダル11は、上下方向に傾斜して延びるアーム部11bと、アーム部11bの下端部に設けられたペダル踏面11aとを有する。アーム部11bは、上側の先端部11dが前方に向かって屈曲形成されており、屈曲部に設けられた軸部11cを中心に前後方向に回動可能となっている。アーム部11bの上側の先端部11dは、プッシュロッド12bの下端部に接続される。また、軸部11cは車幅方向に延設され、ブレーキブースタ12の下部のブースタブラケット14に固定される。
ブースタブラケット14は、ブレーキブースタ12を車体部材に固定するための板状の部材であり、折り曲げ成形された複数の部材が溶接により接合されて構成される。ここでは、ブースタブラケット14は、本体部分である一対の第一部材14A,14Aと、後部に設けられる第二部材14Bと、前端部に設けられる一対の第三部材14C,14Cとから構成される。以下、図2及び図3も参照しながら説明する。なお、図2及び図3は、後述の脱落機構により第一固定点20及び第二固定点30が脱落した状態を示している。
図1及び図2に示すように、一対の第一部材14A,14Aは、プッシュロッド12bの左側方及び右側方において前後方向に延設されるとともに、ブースタ本体12aの下面(プッシュロッド12b側の面)に固定されてブースタ本体12aを下方から支持する部材である。図1では、プッシュロッド12bの左側方に設けられた第一部材14Aを示す。第一部材14Aは、ブースタ本体12aの前端からブースタ本体12aの後方まで前後方向に傾斜して延びる部位と、この部位の後端部から湾曲し上方に向かって上下方向に傾斜して延びる部位とを有する形状に形成される。第一部材14Aの前後方向に傾斜して延びる部位には、上記のブレーキペダル11の軸部11cが固定される。
第二部材14Bは、横断面がコの字型の部材であり、一対の第一部材14A,14Aの上下方向に傾斜して延びる部位の間の前側に沿って延設され、この部位の上端部において後方へ屈曲した形状を有する。第二部材14Bのコの字型の対向する二面は、それぞれ一対の第一部材14A,14Aの対向面に接合される。また、第二部材14Bの上面部には、ブースタブラケット14とデッキクロスメンバ2側の後方ブラケット8とを締結するボルト(締結部材)21が挿通される締結孔22が穿設される。締結孔22は、ボルト21の軸部の径よりも僅かに大きく、ボルト21の頭部よりも十分小さい大きさに形成される。なお、第二部材14Bの上面部は、ブースタブラケット14の上面部14tに対応する。
ブースタブラケット14の上面部14tは、後方ブラケット8の下面部8uに当接し、これら上面部14t及び下面部8uはボルト21を含む締結部材により固定される。つまり、ブレーキブースタ12は、ブースタブラケット14及び後方ブラケット8を介して、ボルト21を含む締結部材によりデッキクロスメンバ2に対して下方から固定される。このブレーキブースタ12の後側の後方ブラケット8との固定部が第一固定点20を成す。
一対の第三部材14C,14Cは、一対の第一部材14A,14Aの各対向面と反対側の面の各前端部にそれぞれに接合される。第三部材14Cは、第一部材14Aの前後方向に傾斜して延びる部位に沿い第一部材14Aに溶着される部位と、この溶着される部位に対して直交する平面部とでL字状をなし、平面部はブースタブラケット14の最前端に位置する。この平面部には、ブースタブラケット14と固定ブラケット15とを締結するボルト17が挿通される孔部(図示略)が穿設される。第三部材14Cの平面部は、ブースタブラケット14のブラケット締結面部14fに対応する。このように、ブースタブラケット14は、ブレーキブースタ12の下方で前後方向に延設されて、その後端部がデッキクロスメンバ2に下方から固定されている。なお、ブースタブラケット14の構成は一例であって、このように複数の部材が接合されて構成されたものでなくてもよい。また、具体的な形状もこれに限られない。
固定ブラケット15は、図1〜図3に示すように、板状の部材がくの字状に屈曲形成されたものであり、水平方向に延設された上面部15tと、上面部15tに対して鋭角に屈曲したブラケット締結面部15fとを有する。ブラケット締結面部15fには、ボルト17が挿通される孔部(図示略)が二つ互いに間隔をあけて車幅方向に並んで穿設される。ブラケット締結面部15fには、ブースタブラケット14のブラケット締結面部14fが当接し、これら二つのブラケット締結面部14f,15fはボルト17を含む締結部材により固定される。
固定ブラケット15の上面部15tには、固定ブラケット15と第一アッパクロスメンバ3に固定された前方ブラケット16とを締結するボルト(第二締結部材)31が挿通される締結孔(第二締結孔)32が互いに間隔をあけて車幅方向に二つ並んで穿設される。二つの締結孔32,32は、何れもボルト31の軸部の径よりも僅かに大きく、ボルト31の頭部よりも十分小さい大きさに形成される。固定ブラケット15の上面部15tは、一対の前方ブラケット16,16の下面部16u,16uに当接し、これら上面部15t及び下面部16u,16uはボルト31を含む締結部材により固定される。つまり、ブレーキブースタ12は、固定ブラケット15及び前方ブラケット16を介して、ボルト31を含む締結部材により第一アッパクロスメンバ3に対して下方から固定される。このブレーキブースタ12の前側の固定ブラケット15と前方ブラケット16との固定部が第二固定点30を成す。
[2−2.脱落機構]
次に、車体前方からの外力によりブレーキブースタ12が後方へ押された場合に、ブレーキブースタ12の第一固定点20及び第二固定点30を脱落させる脱落機構について説明する。
ブレーキブースタ12(ブースタブラケット14)とデッキクロスメンバ2(後方ブラケット8)との固定点である第一固定点20には、図2に示すように、締結孔22の前側に締結孔22と連続して穿設された脱落用孔部23(第一脱落手段)が設けられる。
脱落用孔部23は、ブースタブラケット14の上面部14tから前側の立面にかけて設けられており、ここでは矩形状に形成されている。脱落用孔部23は、ボルト21の頭部よりも大きく、車両前方からの外力を受けてブレーキブースタ12が後方へ移動(変位)すると、ボルト21の頭部が抜け落ちるようになっている。なお、脱落用孔部23の形状は矩形に限られず、ボルト21の頭部が抜け落ちる形状であればよく、円形や楕円形,他の多角形であってもよい。
ブレーキブースタ12(固定ブラケット15)と第一アッパクロスメンバ3(前方ブラケット16,16)との固定点である第二固定点30には、図3に示すように、二つの締結孔32,32からそれぞれ固定ブラケット15の前縁部まで前後方向に延びて切り欠かれた切欠部33,33(第二脱落手段)が設けられる。切欠部33の幅(車幅方向長さ)は、少なくとも締結孔32の直径以上であり、例えばボルト31の軸部よりも大きく頭部よりも小さな長さに形成される。
これにより、車両前方からの外力を受けてブレーキブースタ12が後方に移動すると、ボルト31が締結孔32から切欠部33へスライドして、切欠部33から抜け落ちるようになっている。なお、切欠部33の幅は上記の長さに限られず、ブレーキブースタ12が後方に移動したときにボルト31が抜け落ちる形状であればよく、ボルト31の頭部と同等の長さであってもよい。
また、車体側には、車両前方から受けた外力をブレーキブースタ12へ伝達し、ブレーキブースタ12を後方へ変位させるボディブラケット(伝達部材)9が設けられる。図1及び図3に示すように、ボディブラケット9は、第二アッパクロスメンバ4の上面部に固定された第一ボディブラケット9Aと、第一ボディブラケット9Aの上面部に固定され、前方からの外力を受けた際に固定ブラケット15を後方へ押す第二ボディブラケット9Bとから構成される。
第一ボディブラケット9Aは、車幅方向に延設され、前後方向の縦断面が閉断面形状の中空部材であり、底面部が例えば溶接により第二アッパクロスメンバ4の上面部に固定される。第一ボディブラケット9Aの上面部は、ブースタブラケット14の前部に沿って後方に向かって下方に傾斜している。
第二ボディブラケット9Bは、板状の部材がL字状に屈曲形成されたものであり、固定ブラケット15のブラケット締結面部15fに沿って車幅方向に延在する平面部と、これと直交する底面部と、平面部及び底面部に固定される側面視で三角形状の補強部とを有する。第二ボディブラケット9Bの底面部は、第一ボディブラケット9Aの上面部に例えば溶接によって固定される。
ボディブラケット9は、上記のように車両が受けた外力をブレーキ操作装置10へ伝達する伝達部材として機能するものであり、ブレーキ操作装置10,ブースタブラケット14及び固定ブラケット15の何れにも固定はされていない。なお、ここではボディブラケット9とブースタブラケット14及び固定ブラケット15とは接触して設けられているが、これらの間に隙間が設けられていてもよい。
このような構成により、図4(a)に示すように、ブレーキブースタ12は、ボディブラケット9に押されて後退する。そして、ブレーキブースタ12の後方への変位に連動して第一固定点20ではボルト21が脱落用孔部23から抜け落ち、第二固定点30ではボルト31が切欠部33から抜け落ちて、ブレーキブースタ12が脱落する。
[2−3.支持部及び干渉部]
最後に、ブレーキブースタ12の第一固定点20及び第二固定点30の脱落後に、ブレーキブースタ12を支持する支持部及び干渉部について説明する。
図4(a)に示すように、ブレーキブースタ12は、前側の第二固定点30と後側の第一固定点20とが何れも脱落すると、車体部材に対してどこにも固定されていない状態となる。しかし、図4(b)中に星印で示すように、ブレーキブースタ12は、第二固定点30の下方においてブースタブラケット14の前部が第一ボディブラケット9Aの上面部に当接し、この当接部分によって下方から支持される。言い換えると、第一ボディブラケット9Aのうち、第一ボディブラケット9Aとブースタブラケット14との当接部分が支持部として機能する。
さらにブレーキブースタ12は、ブースタブラケット14とともに支持部(第一ボディブラケット9Aとの当接部分)を中心(回動支点)として後方かつ下方側に回動しながら脱落する。このとき、図4(b)中に矢印で示すように、ブレーキブースタ12の上面に立設されたマスタシリンダ13の上部が後方へ傾くように倒れ、その後、マスタシリンダ13がデッキクロスメンバ2に干渉する(ぶつかる)ことで動きが止められる。つまり、マスタシリンダ13がブレーキブースタ12の動きを止める(マスタシリンダ13が車室側へ突出することを防ぐ)干渉部として機能する。そして、ブレーキブースタ12は、初期の状態よりもさらに後傾姿勢とされた状態に維持される。
[3.作用]
図2〜図5を用いて、本後退抑制構造1が適用された車両に対して、前方からの外力が作用した場合の後退抑制構造1の作用を説明する。車両が前方の物体(例えば他車両,電柱,建物等)と衝突すると、図4(a)中に白矢印で示すように、車両は前方からの外力を受け、これによりフロントボディパネル7が後方へ変位する。
フロントボディパネル7がボディメンバ6に衝突してボディメンバ6が後退すると、第二アッパクロスメンバ4も後退し、第二アッパクロスメンバ4に固定されたボディブラケット9も後退する。そして、第二ボディブラケット9Bが固定ブラケット15を後方へ押し、ブレーキブースタ12が固定ブラケット15及びブースタブラケット14と共に後方へ変位する。
これに連動して、図2及び図4(a)に示すように、第一固定点20では、ブースタブラケット14の上面部14tが後方ブラケット8の下面部8uに沿って後方へスライドし、締結孔22から脱落用孔部23へボルト21の軸部の位置が相対移動する。そして、ボルト21の頭部が脱落用孔部23から抜け、ブースタブラケット14が後方ブラケット8から脱落する。すなわち第一固定点20が脱落する。
一方、図3及び図4(a)に示すように、第二固定点30では、固定ブラケット15の上面部15tが前方ブラケット16,16の下面部16u,16uに沿って後方へスライドし、締結孔32,32から切欠部33,33へボルト31,31の軸部の位置が相対移動する。そして、ボルト31,31が切欠部33,33から抜け、固定ブラケット15が前方ブラケット16,16から脱落する。すなわち第二固定点30が脱落する。
ブレーキブースタ12の第一固定点20及び第二固定点30が共に脱落すると、図4(b)中に矢印で示すように、ブレーキ操作装置10はブースタブラケット14と第一ボディブラケット9Aとの当接部分(支持部)を中心に、マスタシリンダ13の上部が後側へ倒れるように動く(回動する)。そして、ブレーキブースタ12のマスタシリンダ13(干渉部)がデッキクロスメンバ2に干渉すると、ブレーキ操作装置10の動きが停止し、ブレーキ操作装置10が支持部と干渉部とで支持された状態となる。
このときの状態を図5に示す。つまり、図5は車両に前方から外力が加わったときのブレーキ操作装置10の最終位置を示す。なお、図5中の二点鎖線で示すブレーキペダル11は、車両に外力が作用する前の初期位置(すなわち図1中のブレーキペダル11)に対応する。上述のようにブレーキ操作装置10が動くことで、ブレーキペダル11は、図中矢印で示すように、ペダル踏面11aが前方へ移動する。これにより、ブレーキペダル11のペダル踏面11aは、初期位置よりも前進する。
[4.効果]
したがって、本実施形態に係るブレーキペダル11の後退抑制構造1によれば、車両の前面衝突時のように、車両前方からの外力が作用すると、ブレーキブースタ12がデッキクロスメンバ2から脱落する。これにより、ブレーキブースタ12は、支持部である第一ボディブラケット9Aとの当接部分を回動支点としてマスタシリンダ13の上部が後方に傾くように後方かつ下方に回動され、干渉部であるマスタシリンダ13がデッキクロスメンバ2と干渉することでその動きが止められる。ブレーキペダル11は、ブレーキブースタ12(ブースタブラケット14)に支持されているため、ブレーキブースタ12(ブースタブラケット14)の動きに伴って前方へ移動して停止する。このようにして、車両に前方からの外力が加わった際のブレーキペダル11の後退を抑制することができ、運転者の足を適切に保護することができる。
なお、干渉部(マスタシリンダ13)がデッキクロスメンバ2に干渉するため、第一固定点20の脱落後にブレーキブースタ12が後方へ倒れすぎて車室側に突出したり、運転者の足元に脱落することがなく、安全性を高めることができる。なお、ブレーキブースタ12は、上部に立設したマスタシリンダ13が後方側に傾斜するような後傾姿勢でデッキクロスメンバ2に固定されているので、ブレーキブースタ12がデッキクロスメンバ2から脱落された際に確実にブレーキブースタ12を後方かつ下方に回動させることができる。
本後退抑制構造1は、前方からの外力が作用したときに、ブレーキブースタ12(ブースタブラケット14)をデッキクロスメンバ2から脱落させるとともに干渉部(マスタシリンダ13)がデッキクロスメンバ2と干渉するまでブレーキブースタ12を後方かつ下方に回動させることでブレーキペダル11の後退を抑制するものである。そのため、例えば後退を防止するための部材を別体で設けるような従来の構造と比較して、構成を簡素にすることができ、重量増やコストを抑えることができる。しかも、マスタシリンダ13が干渉部として機能するため、干渉部専用の部材を設ける必要がなく、構成をより簡素にすることができ、コストを抑制することができる。
また、本後退抑制構造1によれば、ブレーキブースタ12がブレーキペダル11よりも上方に配置されるため、キャブオーバ型の車両のように、運転席前方のスペースが狭い車両にも搭載することができる。さらに、ブレーキブースタ12がデッキクロスメンバ2の前方で前後にラップするという比較的高い位置に配置されるため、衝突時によりブレーキブースタ12が必要以上に後退することをデッキクロスメンバ2で阻止できる上、ブレーキブースタ12が直接ブレーキペダル11を車両後方に押すことが無いので、ブレーキペダル11の後退をより効果的に抑制することができ、運転者に対する保護性を高めることができる。
なお、キャブオーバ型の車両の場合は、ボンネット付きの車両と比べて前面衝突時のブレーキブースタ12の後退量は大きくなりやすい。特に、運転席側に片寄ったオフセット前面衝突の場合には、この後退量が増大する。これに対して、本後退抑制構造1によれば、ブレーキブースタ12が所定量だけ後退した時点で脱落し、ブレーキブースタ12の回動とともにブレーキペダル11の前進が開始されるため、上記のような衝突形態であっても、ブレーキペダル11の後退を抑制することができる。
また、上記の後退抑制構造1では、脱落機構としてブレーキブースタ12の前方に伝達部材であるボディブラケット9を設け、ブレーキブースタ12の後退に連動して第一固定点20のボルト21を脱落させる第一脱落手段である脱落用孔部23を設けているので、車両前方からの入力を伝達部材で確実にブレーキブースタ12(ブースタブラケット14)側に伝達して、ブレーキブースタ12を確実にデッキクロスメンバ2から脱落させることができる。
上記の後退抑制構造1では、ブレーキブースタ12が第一固定点20において、ブレーキブースタ12を下方から支持するブースタブラケット14を介してデッキクロスメンバ2に固定され、ブースタブラケット14の前方に伝達部材であるボディブラケット9を配置しているので、ブレーキブースタ12がデッキクロスメンバ2と前後でラップする比較的高い位置に配置されていても車両前方からの入力をブースタブラケット14で確実に受けることができ、ブレーキブースタ12をデッキクロスメンバ2から確実に脱落させることができる。
上記の後退抑制構造1では、第一固定点20より前方に第一アッパクロスメンバ3に固定される第二固定点30を脱落させる第二脱落機構である切欠部33を設け、第二固定点30の下方に支持部となる第一ボディブラケット9Aを配置したので、車両前方からの入力があった際に、ブレーキブースタ12が車体側から完全に切り離された状態で支持部(第一ボディブラケット9A)と当接されるため、ブレーキブースタ12を後方かつ下方により確実に回動させることができる。しかも伝達部材であるボディブラケット9の第一ボディブラケット9Aの上部にブースタブラケット14を載置し、第一ボディブラケット9Aの一部を支持部として機能させているので、ブースタブラケット14がボディブラケット9に押されて後方に変位されたとしても、支持部とブースタブラケット14との相対位置が大きく変わらないので、ブレーキブースタ12は、脱落後に確実に支持部を支点にして回動される。
[5.その他]
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
上記実施形態では、ブレーキブースタ12の前側の固定点である第二固定点30も脱落機構により脱落するように構成されているが、第二固定点の構成はこれに限られない。例えば、前方からの外力を受けると、ブレーキブースタ12の上部が後方へ倒れる方向に回動するような構成、例えばヒンジ部材で連結されていてもよい。このような構成であれば、ブレーキブースタ12は完全に脱落せず、第二固定点を中心に後方へ倒れることになる。この場合、第二固定点のヒンジ部材が上述の支持部を兼用することとなる。また、このような構成であっても、上記のようにブレーキペダル11のペダル踏面11aを前進させることができ、運転者の足を保護することができる。
また、第一固定点20に設けられる第一脱落手段は上記したものに限られない。例えば、後方ブラケット8の下面部8uに穿設された孔部(締結孔)の後側にこの孔部と連続して穿設された脱落用の孔部が設けられ、ブースタブラケット14の上面部14tには締結孔22のみが設けられた脱落機構であってもよい。この場合は、車両前方からの外力を受けてブレーキブースタ12が後方へ移動すると、ブースタブラケット14はボルト21を含む締結部材と共に脱落用孔部から抜け落ちることになる。このような構成であっても、外力を受けたときに容易に第一固定点20を脱落させることができ、上述と同様の効果を得ることができる。
また、第二固定点30に設けられる第二脱落手段も上記したものに限られない。例えば、前方ブラケット16の下面部16uに穿設された孔部(第二締結孔)から下面部16uの後縁部まで車両前後方向に延びて切り欠かれた切欠部が設けられ、固定ブラケット15の上面部15tには締結孔32のみが設けられた脱落機構であってもよい。この場合は、車両前方からの外力を受けてブレーキブースタ12が後方へ移動すると、固定ブラケット15はボルト31を含む締結部材と共に切欠部から抜け落ちることになる。このような構成であっても、外力を受けたときに容易に第二固定点30を脱落させることができ、上述と同様の効果を得ることができる。
上記実施形態では、車両前方からの外力をブレーキ操作装置10へ伝達する伝達部材としてボディブラケット9が設けられている場合を例示したが、伝達部材はボディブラケット9に限られない。例えば、ブレーキ操作装置10の前方に配置される他の装置や車体部材を伝達部材として構成し、前方から外力を受けたときにこれらの装置や部材によってブレーキ操作装置10を後方へ押してもよい。
また、上記実施形態では、ブレーキブースタ12に、ブレーキブースタ12とは別の部材であるブースタブラケット14及び固定ブラケット15が固定される場合を説明したが、ブレーキブースタとブラケットとが一体化されていてもよい。つまり、ブレーキブースタがブラケットを含んだものであり、直接的にデッキクロスメンバ2を含む車体部材に固定されてもよい。
また、支持部は第一ボディブラケット9Aとブースタブラケット14との当接部分に限られず、デッキクロスメンバ2よりも前方に設けられ、ブレーキブースタ12がデッキクロスメンバ2から脱落した後にブレーキブースタ12の前部を支持してブレーキブースタ12を後方かつ下方へ回動させる支点として機能する部分であればよい。また、干渉部はマスタシリンダ13に限られず、ブースタ本体12aであってもよいし、ブースタ本体12aに干渉部となる部材を別に設けてもよい。少なくとも、ブレーキブースタ12に設けられ、脱落機構によってブレーキブースタ12が脱落した後にデッキクロスメンバ2と干渉してブレーキブースタ12の回動を止めることのできる部分であればよい。
また、ブレーキブースタ12の状態(姿勢)は上記したものに限られない。ブレーキブースタ12は、前方からの外力を受けて脱落機構により脱落した後に、上方側が後方かつ下方へ回動するような状態であればよく、例えば後傾姿勢に配置する代わりに、ブレーキブースタ12の重心位置を中心よりも後方に設定することで回動する構成としてもよい。
なお、本後退抑制構造1は、キャブオーバ型の車両に特に適しているが、ボンネット付きの一般的な車両(すなわち運転席の前方にエンジンルームがある車両)にも適用可能である。
1 後退抑制構造
2 デッキクロスメンバ
3 第一アッパクロスメンバ
4 第二アッパクロスメンバ
6 ボディメンバ
7 フロントボディパネル
8 後方ブラケット
9 ボディブラケット(伝達部材)
9A 第一ボディブラケット
9B 第二ボディブラケット
10 ブレーキ操作装置
11 ブレーキペダル
11a ペダル踏面
12 ブレーキブースタ(干渉部)
12a ブースタ本体
13 マスタシリンダ(ブレーキブースタ,干渉部)
14 ブースタブラケット(ブレーキブースタ)
14t 上面部
14f ブラケット締結面部
15 固定ブラケット
15t 上面部
15f ブラケット締結面部
16 前方ブラケット
20 第一固定点
21 ボルト(締結部材)
22 締結孔
23 脱落用孔部(第一脱落手段)
30 第二固定点
31 ボルト(締結部材)
32 締結孔
33 切欠部(第二脱落手段)

Claims (7)

  1. 車両の車室前部において車幅方向に延在されるデッキクロスメンバの前方で同デッキクロスメンバと前後でラップする高さに配置されるとともに前記デッキクロスメンバに固定されるブレーキブースタと、
    前記ブレーキブースタの下方に配置され、前記ブレーキブースタに対して回動可能に支持されるブレーキペダルと、
    車両前方からの外力を受けて、前記ブレーキブースタを前記デッキクロスメンバから脱落させる脱落機構と、
    前記デッキクロスメンバより前方に設けられ、前記デッキクロスメンバから脱落する前記ブレーキブースタの前部を支持して前記ブレーキブースタを後方かつ下方へ回動させる支点となる支持部と、
    前記ブレーキブースタに設けられ、前記脱落機構による前記ブレーキブースタの脱落後に前記デッキクロスメンバと干渉して、前記ブレーキブースタの回動を止める干渉部と、を備える
    ことを特徴とする、ブレーキペダルの後退抑制構造。
  2. 前記脱落機構は、
    前記ブレーキブースタより前方に設けられ、前記外力を受けて前記ブレーキブースタを後方へ変位させる伝達部材と、
    前記ブレーキブースタと前記デッキクロスメンバとの固定点である第一固定点に形成され、前記ブレーキブースタの後方への変位に連動して前記ブレーキブースタの前記第一固定点を脱落させる第一脱落手段と、を有する
    ことを特徴とする、請求項1記載のブレーキペダルの後退抑制構造。
  3. 前記ブレーキブースタは、前記第一固定点において、前記ブレーキブースタを下方から支持するブラケットを介して前記デッキクロスメンバに固定され、
    前記伝達部材は、前記ブラケットの前方に配置され、前記外力を受けた際に前記ブラケットを後方に押すことで、前記ブレーキブースタを後方に変位させる
    ことを特徴とする、請求項2記載のブレーキペダルの後退抑制構造。
  4. 前記ブレーキブースタは、前記デッキクロスメンバより前方で車体側に固定される第二固定点を有し、
    前記脱落機構は、前記第二固定点に形成され、前記伝達部材による前記ブレーキブースタの後方への変位に連動して前記第二固定点を脱落させる第二脱落手段を有し、
    前記支持部は、前記第二固定点の下方に設けられ、前記第二固定点の脱落後に前記ブレーキブースタの前部を下方から支持する
    ことを特徴とする、請求項2又は3記載のブレーキペダルの後退抑制構造。
  5. 前記第一固定点および前記第二固定点は、締結部材により固定され、
    前記第一脱落手段および前記第二脱落手段は、前記締結部材が締結される締結孔と連続して穿設され、前記外力を受けた際に前記締結部材が抜け落ちる孔部または切欠部で形成されている
    ことを特徴とする、請求項4記載のブレーキペダルの後退抑制構造。
  6. 前記ブレーキブースタは、前記デッキクロスメンバに固定された状態で上方側が車両後方に傾斜された後傾姿勢で配置される
    ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載のブレーキペダルの後退抑制構造。
  7. 前記ブレーキブースタは、マスタシリンダが上面に位置する状態で配置されており、
    前記マスタシリンダが、前記第一固定点の脱落後に後方に傾倒されて前記デッキクロスメンバと干渉する前記干渉部として機能する
    ことを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載のブレーキペダルの後退抑制構造。
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