JP2015146253A - 積層体およびタッチパネル用導電性パターン基材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】積層体は、支持体と、支持体の一方の側の面に形成されたITOからなる透明導電層と、を備えている。積層体の一方の側の面にX線を入射させることによって発生する回折ピークをIn−Plane測定で測定した場合の、透明導電層のITO結晶の(222)面に基づく回折ピークの高さをPITO(222)とし、透明導電層のITO結晶の(400)面に基づく回折ピークの高さをPITO(400)とするとき、PITO(222)/PITO(400)が3.6以上となっている。
【選択図】図10
Description
支持体11は、図1および図2に示すように、基材12と、基材12の一方の側の面12aに順に設けられた第1ハードコート層13a、および第1インデックスマッチング層14aと、を含んでいる。以下、基材12、第1ハードコート層13a、および第1インデックスマッチング層14aについてそれぞれ説明する。
基材12としては、十分な透光性を有するフィルムやガラスが用いられる。基材12に用いられるフィルムを構成する材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、シクロオレフィンポリマー(COP)、環状オレフィン・コポリマー(COC)、ポリカーボネート(PC)、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)などが挙げられる。基材12の厚みは、例えば25〜200μmの範囲内となっている。
第1ハードコート層13aは、擦り傷を防止するという目的や、層間の界面に低分子重合体(オリゴマー)が析出して白く濁ってみえることを防ぐという目的のために設けられる層である。第1ハードコート層13aとしては、例えばアクリル樹脂などが用いられる。なお図1および図2に示すように、第1ハードコート層13aと同一の材料から構成された第2ハードコート層13bが、基材12の他方の面12bにさらに設けられていてもよい。ハードコート層13a,13bの厚みは、例えば0.1〜10μmの範囲内となっている。
第1インデックスマッチング層14aは、積層体10における光の透過率や反射率を調整するという目的のために、基材12と第1透明導電層16aとの間に設けられる層である。本実施の形態では、第1インデックスマッチング層14aは、基材12を構成する材料よりも高い屈折率を有する材料から構成される第1高屈折率層を含んでいる。また、本実施の形態の第1インデックスマッチング層14aは、第1高屈折率層と第1透明導電層16aとの間に、基材12を構成する材料よりも低い屈折率を有する材料から構成される第1低屈折率層を含んでいる。
第1透明導電層16aを構成する材料としては、導電性を有しながら透光性を示す材料が用いられ、本実施の形態では、インジウム錫酸化物(ITO)が用いられる。ここでITOとは、89〜99重量%のインジウムと、1〜11重量%の錫と、0.5重量%以下のその他の添加元素または不可避の不純物と、を含む金属酸化物を意味している。第1透明導電層16aの厚みは、例えば18〜50nmの範囲内となっている。
はじめに、図5Aに示すように、基材12を用意する。次に、図5Bに示すように、アクリル樹脂を含む塗工液を、コーターを用いて基材12の両側に塗工する。これによって、基材12の両側にハードコート層13a,13bが形成される。次に、有機樹脂および有機樹脂内に分散された高屈折率材料の粒子、例えばジルコニウムの粒子を含む塗工液を、コーターを用いて第1ハードコート層13a上に塗工する。これによって、第1ハードコート層13a上に第1高屈折率層が形成される。その後、有機樹脂および有機樹脂内に分散された低屈折率材料の粒子、例えば酸化珪素の粒子を含む塗布液を、コーターを用いて第1高屈折率層上に塗工する。これによって、第1高屈折率層上に第1低屈折率層が形成される。このようにして、第1ハードコート層13a上に第1インデックスマッチング層14aが形成され、図2に示す支持体11を得ることができる。
次に、本実施の形態では、第1透明導電層16aが形成される支持体11の一方の表面11aの表面自由エネルギーを高めるため、第1インデックスマッチング層14a上にプラズマ処理を施す。続いて、スパッタリング法などの真空成膜法を用いて、第1インデックスマッチング層14a上に第1透明導電層16aを形成する。本実施の形態では、酸化スズと酸化インジウムスズとの重量比が93:7(92.5:7.5〜93.5:6.5の範囲内)のターゲットを用いてスパッタリングを行うことにより、第1透明導電層16aを形成する。その後、第1透明導電層16a中のITOの結晶化をさらに進行させるため、第1透明導電層16aに対してアニール処理を施してもよい。このようにして、図1に示す積層体10を得ることができる。
次に、積層体10の用途の一例として、積層体10を加工することにより得られるタッチパネル用導電性パターン基材について説明する。タッチパネル用導電性パターン基材60は、液晶表示パネルや有機EL表示パネルなどの表示パネルの観察者側に設けられ、人体などの被検出体の接触位置を検出するための透明導電パターンなどを含むセンサである。タッチパネル用導電性パターン基材60としては、被検出体からの圧力に基づいてタッチ箇所を検出する抵抗膜方式のタッチパネルセンサや、人体などの被検出体からの静電気に基づいてタッチ箇所を検出する静電容量方式のタッチパネルセンサなど様々なタイプのものが知られているが、ここでは、積層体10をパターニングすることによって静電容量方式のタッチパネルセンサとしてのタッチパネル用導電性パターン基材60を形成する例について、図6および図7を参照して説明する。図6は、タッチパネル用導電性パターン基材60を示す平面図であり、図7は、図6に示すタッチパネル用導電性パターン基材60の線VII−VIIに沿った断面図である。なお図6および図7においては、図4に示す基材12の一方の側および他方の側に配置されたインデックスマッチング層14a,14bを含む支持体11を用いて作製された積層体10であって、図3に示すように支持体11の一方の側および他方の側に配置された透明導電層16a,16bを含む積層体10を用いることにより、タッチパネルセンサ60が作製されている。
基材12と、基材12の一方の側に順に設けられた第1ハードコート層13aおよび第1インデックスマッチング層14aと、を備えた支持体11のサンプル1〜
を作製した。第1インデックスマッチング層14aは、第1ハードコート層13a上に形成された第1高屈折率層と、第1高屈折率層上に形成された第1低屈折率層と、から構成された。各支持体11の最表層となる第1低屈折率層は、第1高屈折率層上に、以下の材料を含む塗工液を塗工することにより形成された。塗工液の塗工は、ミカサ社製スピンコーターを用いて行われた。
[サンプル1]アルコキシ金属系材料((株)日板研究所製:セラミカG-90 A, B)
[サンプル2]シリコーン系材料(信越化学(株)製:KS-3601 / CAT-PL-56)
[サンプル3]シラザン系材料(AZ ELECTRONIC MATERIALS製:NL-120A-20)
[サンプル4]有機−無機ハイブリット系材料(JSR(株)製:グラスカHPC7506A)
[サンプル5]シロキサン系材料(コルコート(株)製:コルコートN-103X)
[サンプル6]シロキサン系材料(コルコート(株)製:コルコートPX)
[サンプル7]シロキサン系材料(コルコート(株)製:コルコートSS-C1)
続いて、このようにして得られた各支持体11の第1低屈折率層の表面11aにおける水接触角、ジヨードメタン接触角、および、エチレングリコール接触角を測定し、当該表面11aにおける表面自由エネルギーを測定した。各接触角の測定条件および表面自由エネルギーの測定・解析条件を、以下に示す。
<接触角の測定条件>
測定装置:共和界面科学株式会社製接触角計
水、ジヨードメタン及びエチレングリコールの滴下量:1.0マイクロリットル
<表面自由エネルギーの測定・解析条件>
表面自由エネルギーの測定解析に使用されたソフトウェア:KYOWA interFAce Measurement and Analysis System(FAMAS)
表面自由エネルギー理論名:Owens-Wendt
<表面自由エネルギー>
[サンプル1]62.1mJ/m2
[サンプル2]25.3mJ/m2
[サンプル3]19.3mJ/m2
[サンプル4]26.2mJ/m2
[サンプル5]63.2mJ/m2
[サンプル6]62.0mJ/m2
[サンプル7]66.0mJ/m2
続いて、各支持体11の表面11a上にスパッタリング法によって第1透明導電層16aを形成し、積層体10のサンプル1〜7を形成した。各積層体10の第1透明導電層16aの厚さは、30nm程度であった。各積層体10の第1透明導電層16aの形成に用いられたターゲット中の酸化スズと酸化インジウムスズとの重量比は、以下の通りであった。
<重量比(酸化スズ:酸化インジウムスズ)>
[サンプル1]95:5
[サンプル2]93:7
[サンプル3]90:10
[サンプル4]93:7
[サンプル5]93:7
[サンプル6]93:7
[サンプル7]93:7
このようにして得られた各積層体10の第1透明導電層16aのシート抵抗の測定を行った。シート抵抗の測定条件を、以下に示す。
<測定条件>
測定装置:三菱化学(株)製ロレスター
測定方法:4端子法
<測定結果>
[サンプル1]159Ω/□
[サンプル2]140Ω/□
[サンプル3]169Ω/□
[サンプル4]140Ω/□
[サンプル5]125Ω/□
[サンプル6]128Ω/□
[サンプル7]129Ω/□
その後、各積層体10の一方の側の面にX線を入射させ、第1透明導電層16aに含まれるITO結晶の回折ピークを測定した。測定は、厚みが30nm程度の透明導電層についても精度よくITO結晶の回折ピークが得られるよう、以下の条件で行われた。
測定装置:リガク製SmartLab
測定方法:In−Plane測定
X線:管電圧45kV、管電流200mA
測定範囲:10°〜70°
スキャン軸:2θχ/φ
入射角ω:0.43°
固定角2θ:0.43°
[サンプル1]2.8
[サンプル2]3.0
[サンプル3]2.9
[サンプル4]3.3
[サンプル5]4.4
[サンプル6]3.8
[サンプル7]3.6
11 支持体
12 基材
13 ハードコート層
14 インデックスマッチング層
16 透明導電層
60 タッチパネルセンサ
62 透明導電パターン
64 取出パターン
65 端子部
Claims (5)
- 支持体と、
当該支持体の一方の側の面に形成されたITOからなる透明導電層と、
を備えた積層体であって、
当該積層体の一方の側の面にX線を入射させることによって発生する回折ピークの測定をIn−Plane測定で実施した場合の、前記透明導電層のITO結晶の(222)面に基づく回折ピークの高さをPITO(222)とし、当該透明導電層のITO結晶の(400)面に基づく回折ピークの高さをPITO(400)とするとき、PITO(222)/PITO(400)が3.6以上である、積層体。 - 前記透明導電層中の酸化スズと酸化インジウムスズとの重量比が、93:7である
ことを特徴とする請求項1に記載の積層体。 - 前記支持体は、1または複数の層を含んでおり、
当該支持体の前記透明導電層と接する層が、ポリシロキサンを含んでいる、請求項1または2に記載の積層体。 - 当該積層体は、タッチパネル用導電性パターン基材を作製するために用いられる積層体である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の積層体。
- 請求項1に記載の積層体を加工することによって得られる、タッチパネル用導電性パターン基材。
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| JP2014018540A JP2015146253A (ja) | 2014-02-03 | 2014-02-03 | 積層体およびタッチパネル用導電性パターン基材 |
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-
2014
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