JP2015166331A - ナルフラフィンの結晶およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】これまで報告されていない、ナルフラフィン塩酸塩の原料となるナルフラフィンの純度を医薬原料として用いるのに問題がない純度にまで高めた結晶やその製造方法を提供する。【解決手段】粉末X線回折像において、回折角2θが15.4?、23.4?の位置(それぞれ?0.2?の誤差を含む)に強度の大きい回折ピークを与えることを特徴とする17−シクロプロピルメチル−3,14β−ジヒドロキシ−4,5α−エポキシ−6β−[N−メチル−トランス−3−(3−フリル)アクリルアミド]モルヒナンの結晶ならびに粉末X線回折像において、回折角2θが5.9?、11.5?、15.7?、18.6?の位置(それぞれ?0.2?の誤差を含む)に強度の大きい回折ピークを与えることを特徴とする17−シクロプロピルメチル−3,14β−ジヒドロキシ−4,5α−エポキシ−6β−[N−メチル−トランス−3−(3−フリル)アクリルアミド]モルヒナンの結晶およびこれらの製造方法。【選択図】なし

Description

本発明は、そう痒症改善薬等の有効成分であるナルフラフィン塩酸塩の前駆体となるナルフラフィンの結晶およびその製造方法に関する。
ナルフラフィン塩酸塩は、モルヒナン誘導体である17−シクロプロピルメチル−3,14β−ジヒドロキシ−4,5α−エポキシ−6β−[N−メチル−トランス−3−(3−フリル)アクリルアミド]モルヒナンの塩酸塩であり、オピオイド系の医薬成分として期待されていて、実際にそう痒症改善薬として上市されている。このナルフラフィン塩酸塩の物性や製造方法は、特許文献1の実施例68に記載されている。
特許文献1の実施例68で得られるナルフラフィン塩酸塩はアモルファスであり、ナルフラフィン塩酸塩を製品化した後にpHが一定にならない、最大不純物であるシス体の含有率が極めて高い等の問題があった。この問題については、特許文献2において、ナルフラフィン塩酸塩を結晶として得ることにより解決されている。
ところで、このナルフラフィン塩酸塩は、ナルフラフィンを前駆体とし、これを塩酸塩とするものであるが、そもそも特許文献1の実施例68に基づいて得られるナルフラフィンは医薬原料に用いるには純度が低いものであり、これを高める必要があることは全く知られていなかった。
特許第2525552号公報 特許第5076498号公報
従って、本発明の課題は、これまで報告されていない、ナルフラフィン塩酸塩の原料となるナルフラフィンの純度を医薬原料として用いるのに問題がない純度にまで高めた結晶やその製造方法を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、ナルフラフィンを特定の有機溶媒を用いて再結晶させることにより、ナルフラフィンの純度を医薬原料として用いるのに問題がない純度にまで高められた新たな結晶が得られることを見出した。また、本発明者は、再結晶の前に、ナルフラフィンを特定の展開溶媒を用いたシリカゲルクロマトグラフィーに付すことにより、ナルフラフィンの純度をより高めることができることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(6)である。
(1)粉末X線回折像において、回折角2θが15.4°、23.4°の位置(それぞれ±0.2°の誤差を含む)に強度の大きい回折ピークを与えることを特徴とするナルフラフィンの結晶
(2)ナルフラフィンを、テトラヒドロフランに溶解させた後、シクロヘキサンと混合することを特徴とする上記(1)記載の結晶の製造方法
(3)ナルフラフィンを、テトラヒドロフランに溶解させる前に、n−ヘプタン、酢酸エチルおよびトリエチルアミンを体積比で5:5:0.5とした展開溶媒を用いたシリカゲルクロマトグラフィーに付すものである上記(2)記載の結晶の製造方法
(4)粉末X線回折像において、回折角2θが5.9°、11.5°、15.7°、18.6°の位置(それぞれ±0.2°の誤差を含む)に強度の大きい回折ピークを与えることを特徴とするナルフラフィンの結晶
(5)ナルフラフィンを、イソプロパノールおよび/または酢酸エチルに溶解させた後、メチル−t−ブチルエーテルおよび/または酢酸イソプロピルと混合することを特徴とする上記(4)記載の結晶の製造方法
(6)ナルフラフィンを、イソプロパノールおよび/または酢酸エチルに溶解させる前に、n−ヘプタン、酢酸エチルおよびトリエチルアミンを体積比で5:5:0.5とした展開溶媒を用いたシリカゲルクロマトグラフィーに付すものである上記(5)記載の結晶の製造方法
本発明のナルフラフィンの結晶は、純度が高く、ナルフラフィン塩酸塩等の医薬原料として用いるのに好適である。
また、本発明のナルフラフィンの結晶の製造方法は、再結晶や、必要によりシリカゲルクロマトグラフィーを行うだけであるため、操作が容易である。
実施例2で得られたナルフラフィンの結晶Aの粉末X線回折像である。 実施例3で得られたナルフラフィンの結晶Bの粉末X線回折像である。
本発明のナルフラフィンの結晶は、結晶Aおよび結晶Bという2つの結晶形を有するが、これまでナルフラフィンの結晶形についての報告は一切ない。また、ナルフラフィンは、例えば、特許文献1の実施例68等の記載に基づいて得ることができる。
本発明のナルフラフィンの結晶のうち、結晶Aは次の性質を有するものである。
(a1)粉末X線回折像において、回折角2θが15.4°、23.4°の位置(それぞれ±0.2°の誤差を含む)に強度の大きい回折ピークを与える。
(b1)粉末X線回折像において、回折角2θが6.1°、6.9°、11.1°、11.6°、13.8°、14.2°、17.0°、18.7°、20.2°、21.6°、27.2°、28.5°の位置(それぞれ±0.2°の誤差を含む)に上記以外の強度の小さい回折ピークを与える。
(c1)融点が207℃(±1℃の誤差を含む)である。
(d1)HPLCで測定されるナルフラフィンの純度が99.90%である。
この結晶Aは、例えば、ナルフラフィンをテトラヒドロフランに溶解させた後、シクロヘキサンと混合する方法により得ることができる。
上記において、ナルフラフィンを溶解させるテトラヒドロフランの量は特に限定されないが、例えば、ナルフラフィンの質量の20倍〜60倍、好ましくは40倍である。また、ナルフラフィンを溶解させる際のテトラヒドロフランの温度は、ナルフラフィンを溶解できる温度であれば特に限定されず、例えば、15℃以上、好ましくは20〜30℃である。また、この溶解の際には攪拌機等で適宜撹拌を行ってもよい。
なお、ナルフラフィンをテトラヒドロフランに溶解させる前に公知の手段で粗精製やシリカゲルクロマトグラフィーに付してもよく、特に、n−ヘプタン、酢酸エチルおよびトリエチルアミンを体積比で5:5:0.5とした展開溶媒を用いたシリカゲルクロマトグラフィーに付すことが、結晶におけるナルフラフィンの純度を高める点から好ましい。また、このシリカゲルクロマトグラフィーにおいては、上記展開溶媒を用いる以外は通常の条件で行えばよい。また、シリカゲルクロマトグラフィーに付した後は、常法に従って、濃縮、乾燥等を行ってもよい。
ナルフラフィンを溶解させたテトラヒドロフランは、次に、シクロヘキサンと混合する。この混合の際のシクロヘキサンの量は特に限定されないが、例えば、ナルフラフィンの質量の40倍〜120倍、好ましくは80倍である。また、ナルフラフィンを溶解させたテトラヒドロフランとシクロヘキサンの混合方法は特に限定されず、例えば、ナルフラフィンを溶解させたテトラヒドロフランを10〜30℃にし、これにシクロヘキサンを滴下等して混合すればよい。また、この混合の際には攪拌機等で適宜撹拌を行ってもよい。
ナルフラフィンを溶解させたテトラヒドロフランと、シクロヘキサンとを混合した後は、液温を10〜30℃にして5〜70時間撹拌することにより結晶Aが析出する。析出した結晶Aは常法に従ってろ過、乾燥等することができる。
一方、本発明のナルフラフィンの結晶のうち、結晶Bは次の性質を有するものである。
(a2)粉末X線回折像において、回折角2θが5.9°、11.5°、15.7°、18.6°の位置(それぞれ±0.2°の誤差を含む)に強度の大きい回折ピークを与える。
(b2)粉末X線回折像において、回折角2θが7.9°、16.6°、18.9°、20.7°、21.4°、22.1°、23.9°、26.1°、26.5°の位置(それぞれ±0.2°の誤差を含む)に上記以外の強度の小さい回折ピークを与える。
(c2)融点が226℃(±1℃の誤差を含む)である。
(d2)HPLCで測定されるナルフラフィンの純度が99.90%以上である。
この結晶Bは、例えば、ナルフラフィンをイソプロパノールおよび/または酢酸エチルに溶解させた後、メチル−t−ブチルエーテルおよび/または酢酸イソプロピルと混合する方法により得ることができる。
上記において、ナルフラフィンを溶解させるイソプロパノールおよび/または酢酸エチルの量は特に限定されないが、例えば、イソプロパノールであればナルフラフィンの質量の20倍〜40倍、好ましくは30倍であり、酢酸エチルであればナルフラフィンの質量の50倍〜90倍、好ましくは70倍である。また、ナルフラフィンを溶解させるイソプロパノールおよび/または酢酸エチルの温度は、ナルフラフィンを溶解できる温度であれば特に限定されず、例えば、50〜70℃であり、好ましくは60℃である。また、この溶解の際には攪拌機等で適宜撹拌を行ってもよい。
なお、ナルフラフィンをイソプロパノールおよび/または酢酸エチルに溶解させる前に公知の手段で粗精製やシリカゲルクロマトグラフィーに付してもよく、特に、n−ヘプタン、酢酸エチルおよびトリエチルアミンを体積比で5:5:0.5とした展開溶媒を用いたシリカゲルクロマトグラフィーに付すことが、結晶におけるナルフラフィンの純度を高める点から好ましい。また、このシリカゲルクロマトグラフィーにおいては、上記展開溶媒を用いる以外は通常の条件で行えばよい。また、シリカゲルクロマトグラフィーに付した後は、常法に従って、濃縮、乾燥等を行ってもよい。
ナルフラフィンを溶解させたイソプロパノールおよび/または酢酸エチルは、次に、メチル−t−ブチルエーテルおよび/または酢酸イソプロピルと混合する。この混合の際のメチル−t−ブチルエーテルおよび/または酢酸イソプロピルの量は特に限定されないが、例えば、イソプロパノールに加える場合にはナルフラフィンの質量の5倍〜20倍、好ましくは10倍であり、酢酸エチルに加える場合にはナルフラフィンの質量の10倍〜30倍、好ましくは20倍である。また、メチル−t−ブチルエーテルおよび/または酢酸イソプロピルの混合方法は特に限定されず、例えば、ナルフラフィンを完全に溶解させたイソプロパノールおよび/または酢酸エチルの温度を維持したまま、これにメチル−t−ブチルエーテルおよび/または酢酸イソプロピルを滴下等すればよい。また、この混合の際には攪拌機等で適宜撹拌を行ってもよい。
ナルフラフィンを溶解させたイソプロパノールおよび/または酢酸エチルと、メチル−t−ブチルエーテルおよび/または酢酸イソプロピルとを混合した後は、液温を10〜30℃にして5〜70時間撹拌することにより結晶Bが析出する。析出した結晶Bは常法に従ってろ過、乾燥等することができる。
上記した結晶Bを得る方法のうち、好ましい態様は、ナルフラフィンをイソプロパノールに溶解させた後、メチル−t−ブチルエーテルと混合する方法、ナルフラフィンを酢酸エチルに溶解させた後、メチル−t−ブチルエーテルと混合する方法、ナルフラフィンを酢酸エチルに溶解させた後、酢酸イソプロピルと混合する方法である。
以上説明したナルフラフィンの結晶は、ナルフラフィン塩酸塩の原料として、これを含む医薬品の製造に利用することができる。具体的には、ナルフラフィンの結晶を、特許文献1や特許文献2の記載に従って、適宜溶媒中で塩酸と反応させ、ナルフラフィン塩酸塩のアモルファスや結晶を得て、これを医薬品の製造に利用すればよい。
以下、本発明を実施例等を挙げて詳細に説明するが、本発明はこれら実施例等に何ら限定されるものではない。
参 考 例 1
ナルフラフィンの合成及び粗精製:
17−シクロプロピルメチル−4,5α−エポキシ−3,14β−ジヒドロキシ−6β−(N−メチルアミノ)モルヒナン・フタル酸塩2.11g(4.04mmol)を水11mlに溶解し、テトラヒドロフラン11mlと炭酸ナトリウム0.875g(8.08mmol)を加えた後、反応系をアルゴン置換した。そこへ、テトラヒドロフラン4.0mlに溶解させたトランス−3−(3−フリル)アクリロイルクロリド0.696g(4.44mmol)を滴下して30分撹拌後、メタノール4.0mlと3Nの水酸化ナトリウム水溶液5.4mlを加えて1時間撹拌した。反応系に酢酸エチル35mlと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液25mlを加えて分液し、水層は酢酸エチル10mlにて再抽出した。得られた有機層は飽和食塩水20mlで洗浄後、硫酸ナトリウムにて乾燥後、濃縮してナルフラフィンの粗製物を得た。このナルフラフィンの粗製物におけるナルフラフィンの純度(以下、「HPLC純度」という)を以下の条件のHPLCで測定した。その結果、HPLC純度は71.07%であった。
<測定条件>
カラム:YMC−PACK ProC18 AS−302(YMC製)
カラムサイズ:直径4.6mm、長さ150mm
カラム温度:40℃
流速:1.0ml/min
検出波長:225nm
試料溶液濃度:1.0mg/ml
試料溶媒:アセトニトリル/水=50/50
注入量:10μl
測定時間:50min
<移動層>
A液:0.1%リン酸水溶液
B液:アセトニトリル
<移動層のB液組成>
0〜30分:10%→50%
30〜40分:50%→80%
40〜50分:80%→80%
実 施 例 1
ナルフラフィンのカラム精製:
参考例1で得られたナルフラフィンの粗製物11.1gをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Wakogel(登録商標) C−300:和光純薬工業製)に付し、(展開溶媒:n−ヘプタン、酢酸エチルおよびトリエチルアミンを体積比で5:5:0.5)、溶出画分を濃縮乾燥し、ナルフラフィン精製物を8.50g得た(HPLC純度:98.33%)。
実 施 例 2
ナルフラフィン結晶Aの製造:
実施例1で得られたナルフラフィン精製物500mgをテトラヒドロフラン20.0mlに20℃で溶解させた後、20℃でシクロヘキサン40.0mlを滴下した。20℃でそのまま12時間撹拌し、得られた結晶をろ過、乾燥し、ナルフラフィンの結晶を425mg得た(HPLC純度:99.96%)。
この結晶の融点をキャピラリー融点測定器(BUCHI 510:ビュッヒ製)で測定したところ207℃であった。また、この結晶について粉末X線回折測定(2θ/θ)を行ったところ(図1)、回折角2θが15.4°、23.4°に強度の大きい(23.4°のピークの強度を100%とした時の相対強度が50%以上のもの)回折ピークおよび6.1°、6.9°、11.1°、11.6°、13.8°、14.2°、17.0°、18.7°、20.2°、21.6°、27.2°、28.5°に強度の小さい(23.4°のピークの強度を100%とした時の相対強度が10%以上50%未満のもの)回折ピークが認められた。これらのことよりこの実施例では、ナルフラフィンの新たな結晶Aが得られた。
実 施 例 3
ナルフラフィン結晶Bの製造:
実施例1で得られたナルフラフィン精製物750mgにイソプロパノール22.5mlを加えて加熱撹拌により完全に溶解させた後、50〜60℃を維持しながらメチル−t−ブチルエーテル7.50mlを滴下した。これを20℃に戻して12時間撹拌後、得られた結晶をろ過、乾燥し、ナルフラフィンの結晶を592mg得た(HPLC純度:99.95%)。
この結晶について融点をキャピラリー融点測定器(BUCHI 510:ビュッヒ製)で測定したところ226℃であることから結晶Aとは結晶形が異なる可能性が示された。そこでこの結晶について粉末X線回折測定(2θ/θ)を行ったところ(図2)、実施例2で得られた結晶Aとピーク位置は一致せず、回折角2θが5.9°、11.5°、15.7°、18.6°に強度の大きい(5.9°のピークの強度を100%とした時の相対強度が50%以上のもの)回折ピークおよび7.9°、16.6°、18.9°、20.7°、21.4°、22.1°、23.9°、26.1°、26.5°に強度の小さい(5.9°のピークの強度を100%とした時の相対強度が10%以上50%未満のもの)回折ピークが認められた。これらのことよりこの実施例で得られたナルフラフィンの結晶は、結晶Aとは異なる結晶Bであることがわかった。
実 施 例 4
ナルフラフィン結晶Bの製造:
実施例1で得られたナルフラフィン精製物8.50gに酢酸エチル595mlを加えて加熱撹拌により完全に溶解させた後、50〜60℃を維持しながらメチル−t−ブチルエーテル170mlを滴下した。これを20℃に戻して12時間撹拌後、得られた結晶をろ過、乾燥し、ナルフラフィンの結晶を5.88g得た(HPLC純度:99.97%)。
この結晶の融点をキャピラリー融点測定器(BUCHI 510:ビュッヒ製)で測定したところ226℃であったため、結晶Bと同じ結晶形と考えられ、実際にこの結晶について粉末X線回折測定(2θ/θ)を行ったところ、実施例3で得られた結晶Bとピーク位置が完全に一致した。そのため、この実施例で得られた結晶は結晶Bであった。
実 施 例 5
ナルフラフィン結晶Bの製造:
実施例1で得られたナルフラフィン精製物500mgに酢酸エチル35.0mlを加えて加熱撹拌により完全に溶解させた後、50〜60℃を維持しながら酢酸イソプロピル10.0mlを滴下した。これを20℃に戻して12時間撹拌後、得られた結晶をろ過、乾燥し、ナルフラフィンの結晶を370mg得た(HPLC純度:99.95%)。
この結晶の融点をキャピラリー融点測定器(BUCHI 510:ビュッヒ製)で測定したところ226℃であったため、結晶Bと同じ結晶形と考えられ、実際にこの結晶について粉末X線回折測定(2θ/θ)を行ったところ、実施例3で得られた結晶Bとピーク位置が完全に一致した。そのため、この実施例で得られた結晶は結晶Bであった。
比 較 例 1
ナルフラフィンの再結晶:
実施例1で得られたナルフラフィンの精製物の再結晶をメタノール、メタノールおよびメチル−t−ブチルエーテル、エタノール、エタノールおよびトルエン、エタノールおよびメチル−t−ブチルエーテル、アセトニトリルおよびトルエン、アセトンおよび水、メチルエチルケトンおよび酢酸エチルを溶媒として用い、20〜60℃の温度範囲で試みたが、結晶を得ることはできなかった。
本発明のナルフラフィンの結晶は、ナルフラフィンの純度が高いため、ナルフラフィン塩酸塩の原料として、これを含む医薬品の製造に利用することができる。

以 上

Claims (6)

  1. 粉末X線回折像において、回折角2θが15.4°、23.4°の位置(それぞれ±0.2°の誤差を含む)に強度の大きい回折ピークを与えることを特徴とする17−シクロプロピルメチル−3,14β−ジヒドロキシ−4,5α−エポキシ−6β−[N−メチル−トランス−3−(3−フリル)アクリルアミド]モルヒナンの結晶。
  2. 17−シクロプロピルメチル−3,14β−ジヒドロキシ−4,5α−エポキシ−6β−[N−メチル−トランス−3−(3−フリル)アクリルアミド]モルヒナンを、テトラヒドロフランに溶解させた後、シクロヘキサンと混合することを特徴とする請求項1記載の結晶の製造方法。
  3. 17−シクロプロピルメチル−3,14β−ジヒドロキシ−4,5α−エポキシ−6β−[N−メチル−トランス−3−(3−フリル)アクリルアミド]モルヒナンを、テトラヒドロフランに溶解させる前に、n−ヘプタン、酢酸エチルおよびトリエチルアミンを体積比で5:5:0.5とした展開溶媒を用いたシリカゲルクロマトグラフィーに付すものである請求項2記載の結晶の製造方法。
  4. 粉末X線回折像において、回折角2θが5.9°、11.5°、15.7°、18.6°の位置(それぞれ±0.2°の誤差を含む)に強度の大きい回折ピークを与えることを特徴とする17−シクロプロピルメチル−3,14β−ジヒドロキシ−4,5α−エポキシ−6β−[N−メチル−トランス−3−(3−フリル)アクリルアミド]モルヒナンの結晶。
  5. 17−シクロプロピルメチル−3,14β−ジヒドロキシ−4,5α−エポキシ−6β−[N−メチル−トランス−3−(3−フリル)アクリルアミド]モルヒナンを、イソプロパノールおよび/または酢酸エチルに溶解させた後、メチル−t−ブチルエーテルおよび/または酢酸イソプロピルと混合することを特徴とする請求項4記載の結晶の製造方法。
  6. 17−シクロプロピルメチル−3,14β−ジヒドロキシ−4,5α−エポキシ−6β−[N−メチル−トランス−3−(3−フリル)アクリルアミド]モルヒナンを、イソプロパノールおよび/または酢酸エチルに溶解させる前に、n−ヘプタン、酢酸エチルおよびトリエチルアミンを体積比で5:5:0.5とした展開溶媒を用いたシリカゲルクロマトグラフィーに付すものである請求項5記載の結晶の製造方法。

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