JP2015190197A - 防災用倉庫用施錠装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】不正解錠のリスクを十分に低減しつつ、災害時に防災用倉庫内の飲食料品や日用品等を入居者に確実に供給する。【解決手段】本発明に係る防災用倉庫用施錠装置は、2つの施錠手段と、一方の施錠手段を進退動作させる利用者用錠前機構と、他方の施錠手段を進退動作させる管理者用錠前機構と、を備え、該管理者用錠前機構は、電気的な認証手段63と、前記他方の施錠手段を電動により移動させる電動機構と、を備え、該電動機構は、認証手段63に入力された所定の認証データに基づき、前記他方の施錠手段を施錠位置から解錠位置に移動させて解錠動作を行なうように制御されることを特徴とする。【選択図】図3
Description
本発明は、扉の木口に対してデッドボルトを進退動作させることで施解錠する施錠装置に関し、特に、防災用倉庫の扉に設けられる防災用倉庫用施錠装置に関する。
近年、集合住宅等の建物では、災害時に入居者の飲食料品や日用品等を備蓄するために防災用倉庫が設置されることがある。通常、このような防災用倉庫では、入居者や第三者が出入りできないように建物の管理者により扉の施錠管理がなされており、防犯性を高めるためには、1つの扉に2つの錠前を設ける、所謂ワンドア2ロックシステムが採用されるのが望ましい。
従来、この種のワンドア2ロックシステムを防災用倉庫の扉に設置する場合、例えば、特許文献1に開示されているような二重錠前を設置することが考えられる。
しかしながら、上記した従来の二重錠前を防災用倉庫の扉に設置した場合、建物の管理者が不在の時には、防災用倉庫の扉を解錠することができないため、災害時に防災用倉庫内の飲食料品や日用品等を入居者に供給することができない虞があるという問題がある。
本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、不正解錠のリスクを十分に低減しつつ、災害時に防災用倉庫内の飲食料品や日用品等を入居者に確実に供給することのできる防災用倉庫用施錠装置を提供することを目的するものである。
上記した目的を達成するため、本発明は、防災用倉庫の扉に設けられる防災用倉庫用施錠装置であって、前記扉の木口に対して進退可能に設けられる2つの施錠手段と、前記2つの施錠手段のうちの一方の施錠手段を前記扉の木口から進出した施錠位置と該扉の木口から後退した解錠位置との間で進退動作させる利用者用錠前機構と、前記2つの施錠手段のうちの他方の施錠手段を前記扉の木口から進出した施錠位置と該扉の木口から後退した解錠位置との間で進退動作させる管理者用錠前機構と、を備え、該管理者用錠前機構は、電気的な認証手段と、前記他方の施錠手段を電動により移動させる電動機構と、を備え、該電動機構は、該認証手段に入力された所定の認証データに基づき、前記他方の施錠手段を前記施錠位置から前記解錠位置に移動させて解錠動作を行なうように制御されることを特徴とする。
この特徴を備えることにより、震災等の災害時に、例え管理者が不在の場合でも、入居者が管理者から認証データを取得して該認証手段に入力すると共に入居者用鍵を使用することによって、扉を解錠することができる。したがって、災害時に防災用倉庫内の飲食料品や日用品等を入居者に確実に供給することができる。
また、本発明は、防災用倉庫の扉に設けられる防災用倉庫用施錠装置であって、前記扉の木口に対して進退可能に設けられるデッドボルトと、該デッドボルトを、前記扉の木口から進出した施錠位置と該扉の木口から後退した解錠位置との間で進退動作させる利用者用錠前機構と、前記デッドボルトに対して係脱可能に設けられるストッパ部を有し、該ストッパ部を、該デッドボルトに係止させて該デッドボルトの進退動作を拘束するロック位置と該デッドボルトへの係止を解除させて該デッドボルトの進退動作を許容するロック解除位置との間で移動させる管理者用錠前機構と、を備え、該管理者用錠前機構は、電気的な認証手段と、前記ストッパ部を電動により移動させる電動機構と、を備え、該電動機構は、該認証手段に入力された所定の認証データに基づき、前記ストッパ部を前記ロック位置から前記ロック解除位置に移動させて解錠動作を行なうように制御されることを特徴とする。
この特徴を備えることにより、前記管理者用錠前機構によってストッパ部をロック位置からロック解除位置に移動させた後でなければ、前記利用者用錠前機構によってデッドボルトを施錠位置から解錠位置に後退させることができないため、ピッキング行為等による不正解錠のリスクを十分に低減することが可能となる。また、震災等の災害時に、例え管理者が不在の場合でも、入居者が管理者から認証データを取得して該認証手段に入力すると共に入居者用鍵を使用することによって、扉を解錠することができる。したがって、災害時に防災用倉庫内の飲食料品や日用品等を入居者に確実に供給することができる。
また、本発明は、防災用倉庫の扉に設けられる防災用倉庫用施錠装置であって、前記扉の木口に対して進退可能に設けられる2つの施錠手段と、前記2つの施錠手段のうちの一方の施錠手段を前記扉の木口から進出した施錠位置と該扉の木口から後退した解錠位置との間で進退動作させる利用者用錠前機構と、前記2つの施錠手段のうちの他方の施錠手段を前記扉の木口から進出した施錠位置と該扉の木口から後退した解錠位置との間で進退動作させる管理者用錠前機構と、を備え、該管理者用錠前機構は、電気的な認証手段と、前記他方の施錠手段を電動により移動させる電動機構と、を備え、該電動機構は停電信号に基づき、前記他方の施錠手段を前記施錠位置から前記解錠位置に移動させて解錠動作を行なうように制御されることを特徴とする。
この特徴を備えることにより、震災等により停電した時に、例え管理者が不在であっても、ストッパ部のデッドボルトへの係止が自動的に解除され、デッドボルトの進退動作が許容された状態となるため、入居者は入居者用鍵により扉を解錠することができる。したがって、災害時に防災用倉庫内の飲食料品や日用品等を入居者に確実に供給することができる。
また、本発明は、防災用倉庫の扉に設けられる防災用倉庫用施錠装置であって、前記扉の木口に対して進退可能に設けられるデッドボルトと、該デッドボルトを、前記扉の木口から進出した施錠位置と該扉の木口から後退した解錠位置との間で進退動作させる利用者用錠前機構と、前記デッドボルトに対して係脱可能に設けられるストッパ部を有し、該ストッパ部を、該デッドボルトに係止させて該デッドボルトの進退動作を拘束するロック位置と該デッドボルトへの係止を解除させて該デッドボルトの進退動作を許容するロック解除位置との間で移動させる管理者用錠前機構と、を備え、該管理者用錠前機構は、電気的な認証手段と、前記ストッパ部を電動により移動させる電動機構と、を備え、該電動機構は停電信号に基づき前記ストッパ部を前記ロック位置から前記ロック解除位置に移動させて解錠動作を行なうように制御されることを特徴とする。
この特徴を備えることにより、前記管理者用錠前機構によってストッパ部をロック位置からロック解除位置に移動させた後でなければ、前記利用者用錠前機構によってデッドボルトを施錠位置から解錠位置に後退させることができないため、ピッキング行為等による不正解錠のリスクを十分に低減することが可能となる。また、震災等により停電した時に、例え管理者が不在であっても、ストッパ部のデッドボルトへの係止が自動的に解除され、デッドボルトの進退動作が許容された状態となるため、入居者は入居者用鍵により扉を解錠することができる。したがって、災害時に防災用倉庫内の飲食料品や日用品等を入居者に確実に供給することができる。
また、本発明に係る防災用倉庫用施錠装置において、前記電気的な認証手段は、テンキーを備え、前記管理者用錠前機構は前記テンキーからの入力に基づいて前記解錠動作を行なうように制御されることを特徴としてもよい。
この特徴を備えることにより、震災等の災害時に、例え管理者が不在の場合でも、携帯端末等を使用して入居者が管理者から認証データを聞き出し、テンキーに入力することによって、入居者は入居者用鍵により扉を解錠することができる。したがって、災害時に防災用倉庫内の飲食料品や日用品等を入居者に確実に供給することができる。
また、本発明に係る防災用倉庫用施錠装置において、前記電気的な認証手段は、カードリーダを備え、前記防災用倉庫の管理者が所持する管理者用携帯端末から送信された鍵データに基づき災害時用認証カードを発行するカード発行装置をさらに備え、該カード発行装置が発行した前記災害時用認証カードの鍵データを前記カードリーダが読み取ることにより前記管理者用錠前機構は前記解錠動作を行なうように制御されることを特徴としてもよい。
この特徴を備えることにより、震災等の災害時に、例え管理者が不在の場合でも、入居者がカード発行装置で発行された災害時用認証カードと入居者用鍵を使用することにより扉を解錠することができる。したがって、災害時に防災用倉庫内の飲食料品や日用品等を入居者に確実に供給することができる。
また、本発明に係る防災用倉庫用施錠装置において、前記電気的な認証手段は、カードリーダを備え、前記防災用倉庫の管理者が所持する管理者用携帯端末から送信された鍵データを受信する災害時用携帯端末をさらに備え、該災害時用携帯端末の鍵データを前記カードリーダが読み取ることにより前記管理者用錠前機構は前記解錠動作を行なうように制御されることを特徴としてもよい。
この特徴を備えることにより、震災等の災害時に、例え管理者が不在の場合でも、入居者は、災害時用携帯端末と入居者用鍵を使用することにより扉を解錠することができる。したがって、災害時に防災用倉庫内の飲食料品や日用品等を入居者に確実に供給することができる。
本発明によれば、不正解錠のリスクを十分に低減しつつ、災害時に防災用倉庫内の飲食料品や日用品等を入居者に確実に供給することができる等、種々の優れた効果を得ることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明では、集合住宅に設置される防災用倉庫(備蓄倉庫)の扉に本発明を適用した場合について例示して説明する。
まず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の第1の実施の形態に係る施錠装置10について説明する。ここで、図1は本発明の第1の実施の形態に係る施錠装置10の全体構成を示す概略図、図2は本発明の第1の実施の形態に係る施錠装置10の錠前装置12を示す斜視図である。
図1に示されているように、本実施の形態に係る施錠装置10は、防災用倉庫の扉11の戸先側に内蔵される錠前装置12と、扉11の外部に設けられる制御装置13と、を備えて構成されている。
図2に示されているように、錠前装置12は錠箱14を有しており、錠箱14は扉11の戸先に内蔵されている。錠箱14の端面にはフロント板15が設けられており、フロント板15は扉11の木口にネジによって固定されている。
錠箱14内には、扉11の木口に対して進退可能に設けられるデッドボルト16と、デッドボルト16の上方に設けられる利用者用錠前機構17と、デッドボルト16の下方に設けられる管理者用錠前機構18と、が設けられている。
デッドボルト16は、横長板形状を有し、先端部20がフロント板15の矩形開口部を貫通可能に形成され、横方向(図2の左右方向)にスライド自在に設けられている。デッドボルト16の上側には凹部22が形成され、デッドボルト16の下側には段差部23が形成されている。
利用者用錠前機構17には、扉11の外面に垂直な軸を中心に回転自在な第1ダルマ24が設けられている。第1ダルマ24の外周には、デッドボルト16の凹部22に係合可能なように下方に突出する第1駆動腕25と、第1駆動腕25の反対側上方に突出する第1突部26と、が形成されている。また、第1ダルマ24には第1嵌合穴27が形成されており、第1嵌合穴27には第1シリンダ錠28の出力軸であるテールピース(図示せず)や、サムターンのサムターン軸(図示せず)が嵌入されている。第1ダルマ24の第1突部26はクリック板29の先端に接触している。クリック板29は、基端が支持軸30によって回動自在に支持されており、クリックバネ31により図2中の反時計回り方向に付勢されている。
管理者用錠前機構18には、扉11の外面に垂直な軸を中心に回転自在な第2ダルマ32が設けられている。第2ダルマ32の外周には、上方に突出する第2駆動腕33と、第2駆動腕33の反対側下方に突出する第2突部34と、が形成されている。また、第2ダルマ32には第2嵌合穴35が形成されており、第2嵌合穴35には第2シリンダ錠36の出力軸であるテールピース(図示せず)や、サムターンのサムターン軸(図示せず)が嵌入されている。第2ダルマ32の第2突部34には圧縮コイルバネ37が連結されており、第2ダルマ32はこの圧縮コイルバネ37により図2中の時計回り方向に付勢されている。
管理者錠前機構18には、くの字状に屈曲した揺動片40が設けられている。揺動片40は、その屈曲部41に設けられた支軸42を中心に揺動可能に設けられており、支軸42から下方に延出する作動部43と、支軸42からデッドボルト16の段差部23に係合可能なように横方向(図2の左右方向)に延出するストッパ部44と、を備えて構成されている。
作動部43には、第2ダルマ32側に係合凹部45が凹状に湾曲して形成されており、係合凹部45には第2ダルマ32の回転時に第2駆動腕33が接触可能となっている。作動部43には、係合凹部45の反対側において図2の紙面垂直手前方向に突出するように当接片部46が形成されている。当接片部46の下端には引っ張りコイルバネ47が連結されており、揺動片40はこの引っ張りコイルバネ47により図2中の反時計回り方向に付勢されている。また、ストッパ部44の上側には図2の紙面垂直手間方向に突出するように当接片部48が形成されている。
また、管理者用錠前機構18には、電動機構50が設けられている。電動機構50は、制御装置13(図1参照)の制御により駆動するソレノイド51と、ソレノイド51の駆動により支軸42を中心に揺動可能に設けられる電動揺動片52と、支軸42に周設される捩りコイルバネ53と、を備えて構成されている。
電動揺動片52は、ソレノイド51に枢結される連結部54と、連結部54の反対側において図2の紙面垂直手前方向に突出して形成される当接片部55と、を備えて構成されている。捩りコイルバネ53の上端はストッパ部44の当接片部48に接触し、捩りコイルバネ53の下端は電動揺動片52の当接片部55に接触している。
次に、上記した構成を備えた本実施の形態に係る施錠装置10の作用について説明する。
集合住宅の管理者が第2シリンダ錠36の鍵穴に管理者用鍵を挿入して回転させると、第2ダルマ32は圧縮コイルバネ37の付勢力に抗して図2中の反時計回り方向に回転し、第2駆動腕33が揺動片40の作動部43の係合凹部45に当接する。そうすると、揺動片40は第2駆動腕33に押圧され、引っ張りコイルバネ47の付勢力に抗して図2中の時計回り方向に回転し、ストッパ部44がデッドボルト16の段差部23から離間する。これにより、ストッパ部44のデッドボルト16への係止が解除され、デッドボルト16の進退動作が許容された状態となる。
一方、図2に示されているように防災用倉庫の錠前装置12が施錠されている状態において、震災等により集合住宅が停電すると、制御装置13は停電信号の受信に基づきソレノイド51を駆動させる。このソレノイド51の駆動により電動揺動片52は支軸42を中心に図2中の反時計回り方向に回転し、電動揺動片52の当接片部55が揺動片40の作動部43の当接片部46に当接する。そうすると、揺動片40は、引っ張りコイルバネ47の付勢力に抗して支軸42を中心に図2中の時計回り方向に回転し、ストッパ部44がデッドボルト16の段差部23から離間する。これにより、ストッパ部44のデッドボルト16への係止が解除され、デッドボルト16の進退動作が許容された状態となる。
このようにデッドボルト16の進退動作が許容された状態となった後に、集合住宅の入居者(又は管理者)が第1シリンダ錠28の鍵穴に入居者用鍵(又は管理者用鍵)を挿入して回転させると、第1ダルマ24はクリックバネ31の付勢力に抗して図2中の時計回り方向に回転し、第1駆動腕25がデッドボルト16の凹部22の端部22aに当接する。これにより、デッドボルト16は解錠位置までスライドして後退し、錠前装置12は解錠状態となる。
上記したように本実施の形態に係る施錠装置10によれば、管理者用錠前機構18によってストッパ部44をロック位置からロック解除位置に移動させた後でなければ、利用者用錠前機構17によってデッドボルト16を施錠位置から解錠位置に後退させることができないため、ピッキング行為等による不正解錠のリスクを十分に低減することが可能となる。
また、震災等により集合住宅が停電した場合には、例え管理者が不在であっても、ストッパ部44のデッドボルト16への係止が解除され、デッドボルト16の進退動作が許容された状態となるため、入居者は入居者用鍵により、デッドボルト16を解錠位置までスライドさせ、錠前装置12を解錠させることができる。したがって、災害時に防災用倉庫内の飲食料品や日用品等を入居者に確実に供給することができる。
次に、図3及び図4を参照しつつ、本発明の第2の実施の形態に係る施錠装置60について説明する。ここで、図3は本発明の第2の実施の形態に係る施錠装置60の全体構成を示す概略図、図2は本発明の第2の実施の形態に係る施錠装置60の錠前装置61を示す斜視図である。なお、以下の説明において、上記した本発明の第1の実施の形態に係る施錠装置10と同等の構成については、図3及び図4中、図1及び図2と同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図3に示されているように、本実施の形態に係る施錠装置60は、防災用倉庫の扉11の戸先側に内蔵される錠前装置61と、扉11の外部に設けられる制御装置62と、を備えて構成されている。
図4に示されているように、錠前装置61の錠箱14内には、デッドボルト16と、利用者用錠前機構17と、管理者用錠前機構18と、が設けられている。利用者用錠前機構17には、第1ダルマ(図示省略)やクリック板29等が設けられており、該第1ダルマに第1シリンダ錠28の出力軸が嵌入されている。また、管理者用錠前機構18には、第2ダルマ(図示省略)、揺動片40、ソレノイド51、及び電動揺動片52等が設けられており、該第2ダルマに第2シリンダ錠36の出力軸が嵌入され、第2シリンダ錠36はテンキー63と一体に設けられている。
このような構成を備えた本実施の形態に係る施錠装置60において、集合住宅の管理者がテンキー63から所定の認証データを入力すると、テンキー63から認証データが制御装置62に送信され、制御装置62では、受信した認証データが予め記憶されている特定の認証データと合致するか否かが判別される。
この結果、前記受信した認証データが前記特定の認証データと合致していると制御装置62によって判別されると、制御装置62はソレノイド51を駆動させる。このソレノイド51の駆動により電動揺動片52が支軸42を中心に図4中の反時計回り方向に回転するのに伴い、揺動片40が支軸42を中心に図4中の時計回り方向に回転する。これにより、ストッパ部44のデッドボルト16への係止が解除され、デッドボルト16の進退動作が許容された状態となる。
このようにデッドボルト16の進退動作が許容された状態となった後に、集合住宅の入居者(又は管理者)が第1シリンダ錠28の鍵穴に入居者用鍵(又は管理者用鍵)を挿入して回転させると、前記第1ダルマの第1駆動腕25がデッドボルト16の凹部22の端部22aに当接することにより、デッドボルト16が解錠位置までスライドして後退し、錠前装置61は解錠状態となる。
上記したように本実施の形態に係る施錠装置60によれば、管理者用錠前機構18によってストッパ部44をロック位置からロック解除位置に移動させた後でなければ、利用者用錠前機構17によってデッドボルト16を施錠位置から解錠位置に後退させることができないため、ピッキング行為等による不正解錠のリスクを十分に低減することが可能となる。
また、震災等の災害時に、例え管理者が不在の場合でも、携帯端末等を使用して入居者が管理者から前記認証データを聞き出し、テンキー63に入力することによって、ストッパ部44のデッドボルト16への係止が解除され、デッドボルト16の進退動作が許容された状態となるため、その後、入居者は入居者用鍵により、デッドボルト16を解錠位置までスライドさせ、錠前装置61を解錠させることができる。したがって、災害時に防災用倉庫内の飲食料品や日用品等を入居者に確実に供給することができる。
なお、上記した本発明の第2の実施の形態では、管理者用錠前機構18にのみテンキー63を設置しているが、これは本実施の形態に係る施錠装置60をこの形態に限定する趣旨ではなく、管理者用錠前機構18に加えて利用者用錠前機構17にもテンキーを設置してもよい。また、その場合、利用者用錠前機構17を自動施錠式とすることもでき、これにより、錠前装置61の施錠のし忘れを防止することができる。
次に、図5を参照しつつ、本発明の第3の実施の形態に係る施錠装置70について説明する。ここで、図5は本発明の第3の実施の形態に係る施錠装置70の全体構成を示す概略図である。なお、以下の説明において、上記した本発明の第1の実施の形態に係る施錠装置10と同等の構成については、図5中、図1及び図2と同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施の形態に係る施錠装置70は、防災用倉庫の扉11の戸先側に内蔵される錠前装置71と、扉11の外部に設けられる制御装置72と、管理者が所持する管理者用携帯端末73との間で通信可能なように防災用倉庫に近接して設置されるカード発行装置74と、を備えて構成されている。錠前装置71の錠箱14には、上下に第1シリンダ錠28及び第2シリンダ錠36が取り付けられており、第2シリンダ錠36はカードリーダ75と一体に設けられている。また、錠箱14の内部には、上記した他の実施の形態の場合と同様に、デッドボルト、利用者用錠前機構、及び管理者用錠前機構(いずれも図示省略)が設けられている。
このような構成を備えた本実施の形態に係る施錠装置70において、集合住宅の管理者が認証カードをカードリーダ75にかざすと、カードリーダ75から認証データが制御装置72に送信され、制御装置72では、受信した認証データが予め記憶されている特定の認証データと合致するか否かが判別される。
この結果、前記受信した認証データが前記特定の認証データと合致していると制御装置72によって判別されると、制御装置72が前記管理者用施錠機構を動作させることにより前記デッドボルトの進退動作が許容された状態となる。
一方、錠前装置71が施錠されている状態において、震災等の災害時に管理者が不在の場合には、入居者によるカード発行装置74からの要求に応じて或いは防災設備(図示省略)が災害時に発信する非常信号等を受けて、管理者は管理者用携帯端末73からカード発行装置74に対して所定の鍵データを送信する。カード発行装置74では、受信したこの鍵データに基づき、発行時刻から所定時間のみ有効な災害時用認証カードを発行し、入居者がこの災害時用認証カードをカードリーダ75にかざし、制御装置72による認証処理が正常に行われると、制御装置72が前記管理者用施錠機構を動作させ、前記デッドボルトの進退動作が許容された状態となる。
このようにデッドボルト16の進退動作が許容された状態となった後に、集合住宅の入居者(又は管理者)が第1シリンダ錠28の鍵穴に入居者用鍵(又は管理者用鍵)を挿入して回転させると、前記デッドボルトが解錠位置までスライドして後退し、錠前装置71は解錠状態となる。
上記したように本実施の形態に係る施錠装置70によれば、前記管理者用錠前機構によって前記デッドボルトの進退動作が許容された後でなければ、前記利用者用錠前機構によって該デッドボルトを施錠位置から解錠位置に後退させることができないため、ピッキング行為等による不正解錠のリスクを十分に低減することが可能となる。
また、震災等の災害時に、例え管理者が不在の場合でも、入居者がカード発行装置74で発行された災害時用認証カードを使用することにより、前記デッドボルトの進退動作を許容した状態にすることができる。したがって、入居者は、その後、入居者用鍵により、前記デッドボルトを解錠位置までスライドさせ、錠前装置71を解錠させることができるため、災害時に防災用倉庫内の飲食料品や日用品等を利用することができる。
なお、上記した各実施の形態の説明では、管理者用錠前機構によりストッパ部をロック解除位置に移動させた後にのみ利用者用錠前機構によりデッドボルトを解錠位置に後退動作可能なように構成されているが、本発明は、この場合に限定されるものではない。
したがって、例えば、2つのデッドボルトを備えた所謂2ロックシステムにおいて、利用者用錠前機構により一方のデッドボルトを施解錠し、管理者用錠前機構により他方のデッドボルトを施解錠するように構成し、該管理者用錠前機構が、電気的な認証手段と、他方のデッドボルトを電動により移動させる電動機構と、を備え、該電動機構が、該認証手段に入力された所定の認証データに基づき、他方のデッドボルトを施錠位置から前記解錠位置に移動させ、解錠動作を行なうように制御されるように構成してもよい。この場合、必ずしも利用者用錠前機構による解錠動作の前に管理者用錠前機構による解錠動作を行なう必要はなく、両者の解錠動作の順序が特に制限されることはない。
また、上記した第1の実施の形態に係る施錠装置60におけるテンキー63や第2の実施の形態に係る施錠装置70におけるカードリーダ75の代わりに、例えば、FeliCa(登録商標)等の非接触型ICカード、キーヘッド、タグ、指で接触するタッチキー、指紋等の生体認証式等、他の電気的な認証手段を使用することも可能である。
例えば、特に図示しないが、防災用倉庫の管理者が所持する管理者用携帯端末から送信された鍵データを受信する災害時用携帯端末を防災用倉庫の近接場所に備えておき、リーダが該災害時用携帯端末の鍵データを読み取ることにより管理者用錠前機構が解錠動作を行なうように構成してもよい。
また、本発明の各実施の形態に係る施錠装置10,60,70は、防災用倉庫の扉であれば開き戸や引き戸等、扉の種類に拘わらず適用可能である。さらに、上記した各実施の形態に係る施錠装置10,60,70はいずれもデッドボルト16を備えているが、本発明は、例えば扉11の木口からのラッチの後退を規制してデッドボルトとして機能させる所謂デッドボルト兼用ラッチ錠等、デッドボルト16以外の施錠手段を備えた施錠装置にも適用可能である。
また、上記した本発明の各実施の形態の説明は、本発明に係る防災用倉庫用施錠装置における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。すなわち、上記した本発明の実施の形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施の形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
10 施錠装置
11 扉
16 デッドボルト(施錠手段)
17 利用者用錠前機構
18 管理者用錠前機構
44 ストッパ部
50 電動機構
60 施錠装置
63 テンキー
70 施錠装置
73 管理者用携帯端末
74 カード発行装置
11 扉
16 デッドボルト(施錠手段)
17 利用者用錠前機構
18 管理者用錠前機構
44 ストッパ部
50 電動機構
60 施錠装置
63 テンキー
70 施錠装置
73 管理者用携帯端末
74 カード発行装置
Claims (7)
- 防災用倉庫の扉に設けられる防災用倉庫用施錠装置であって、
前記扉の木口に対して進退可能に設けられる2つの施錠手段と、
前記2つの施錠手段のうちの一方の施錠手段を前記扉の木口から進出した施錠位置と該扉の木口から後退した解錠位置との間で進退動作させる利用者用錠前機構と、
前記2つの施錠手段のうちの他方の施錠手段を前記扉の木口から進出した施錠位置と該扉の木口から後退した解錠位置との間で進退動作させる管理者用錠前機構と、
を備え、該管理者用錠前機構は、電気的な認証手段と、前記他方の施錠手段を電動により移動させる電動機構と、を備え、該電動機構は、該認証手段に入力された所定の認証データに基づき、前記他方の施錠手段を前記施錠位置から前記解錠位置に移動させて解錠動作を行なうように制御されることを特徴とする防災用倉庫用施錠装置。 - 防災用倉庫の扉に設けられる防災用倉庫用施錠装置であって、
前記扉の木口に対して進退可能に設けられるデッドボルトと、
該デッドボルトを、前記扉の木口から進出した施錠位置と該扉の木口から後退した解錠位置との間で進退動作させる利用者用錠前機構と、
前記デッドボルトに対して係脱可能に設けられるストッパ部を有し、該ストッパ部を、該デッドボルトに係止させて該デッドボルトの進退動作を拘束するロック位置と該デッドボルトへの係止を解除させて該デッドボルトの進退動作を許容するロック解除位置との間で移動させる管理者用錠前機構と、
を備え、該管理者用錠前機構は、電気的な認証手段と、前記ストッパ部を電動により移動させる電動機構と、を備え、該電動機構は、該認証手段に入力された所定の認証データに基づき、前記ストッパ部を前記ロック位置から前記ロック解除位置に移動させて解錠動作を行なうように制御されることを特徴とする防災用倉庫用施錠装置。 - 防災用倉庫の扉に設けられる防災用倉庫用施錠装置であって、
前記扉の木口に対して進退可能に設けられる2つの施錠手段と、
前記2つの施錠手段のうちの一方の施錠手段を前記扉の木口から進出した施錠位置と該扉の木口から後退した解錠位置との間で進退動作させる利用者用錠前機構と、
前記2つの施錠手段のうちの他方の施錠手段を前記扉の木口から進出した施錠位置と該扉の木口から後退した解錠位置との間で進退動作させる管理者用錠前機構と、
を備え、該管理者用錠前機構は、電気的な認証手段と、前記他方の施錠手段を電動により移動させる電動機構と、を備え、該電動機構は停電信号に基づき、前記他方の施錠手段を前記施錠位置から前記解錠位置に移動させて解錠動作を行なうように制御されることを特徴とする防災用倉庫用施錠装置。 - 防災用倉庫の扉に設けられる防災用倉庫用施錠装置であって、
前記扉の木口に対して進退可能に設けられるデッドボルトと、
該デッドボルトを、前記扉の木口から進出した施錠位置と該扉の木口から後退した解錠位置との間で進退動作させる利用者用錠前機構と、
前記デッドボルトに対して係脱可能に設けられるストッパ部を有し、該ストッパ部を、該デッドボルトに係止させて該デッドボルトの進退動作を拘束するロック位置と該デッドボルトへの係止を解除させて該デッドボルトの進退動作を許容するロック解除位置との間で移動させる管理者用錠前機構と、
を備え、該管理者用錠前機構は、電気的な認証手段と、前記ストッパ部を電動により移動させる電動機構と、を備え、該電動機構は停電信号に基づき前記ストッパ部を前記ロック位置から前記ロック解除位置に移動させて解錠動作を行なうように制御されることを特徴とする防災用倉庫用施錠装置。 - 前記電気的な認証手段は、テンキーを備え、
前記管理者用錠前機構は前記テンキーからの入力に基づいて前記解錠動作を行なうように制御されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1の請求項に記載の防災用倉庫用施錠装置。 - 前記電気的な認証手段は、カードリーダを備え、
前記防災用倉庫の管理者が所持する管理者用携帯端末から送信された鍵データに基づき災害時用認証カードを発行するカード発行装置をさらに備え、
該カード発行装置が発行した前記災害時用認証カードの鍵データを前記カードリーダが読み取ることにより前記管理者用錠前機構は前記解錠動作を行なうように制御されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1の請求項に記載の防災用倉庫用施錠装置。 - 前記電気的な認証手段は、カードリーダを備え、
前記防災用倉庫の管理者が所持する管理者用携帯端末から送信された鍵データを受信する災害時用携帯端末をさらに備え、
該災害時用携帯端末の鍵データを前記カードリーダが読み取ることにより前記管理者用錠前機構は前記解錠動作を行なうように制御されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1の請求項に記載の防災用倉庫用施錠装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2014068261A JP2015190197A (ja) | 2014-03-28 | 2014-03-28 | 防災用倉庫用施錠装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2014068261A JP2015190197A (ja) | 2014-03-28 | 2014-03-28 | 防災用倉庫用施錠装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2015190197A true JP2015190197A (ja) | 2015-11-02 |
Family
ID=54424937
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2014068261A Pending JP2015190197A (ja) | 2014-03-28 | 2014-03-28 | 防災用倉庫用施錠装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2015190197A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017091417A (ja) * | 2015-11-16 | 2017-05-25 | 美和ロック株式会社 | 電子錠管理装置および電子錠管理プログラム |
| JP2017193854A (ja) * | 2016-04-19 | 2017-10-26 | 株式会社WEST inx | シリンダー錠及び電気錠システム |
-
2014
- 2014-03-28 JP JP2014068261A patent/JP2015190197A/ja active Pending
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