JP2015190659A - ドレンタンク - Google Patents

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一高 馬場
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Abstract

【課題】低温のドレンが1箇所に滞留し続けることを防止しつつ、均一でしかも高温のドレンをボイラに供給する。【解決手段】ボイラから負荷機器に蒸気を供給することにより、負荷機器から発生したドレンを回収した後、ボイラに還流する。外部から補給水を供給可能な補給口20を有し、ドレンが回収される第1貯水部4と、第1貯水部4と上方空間Sで連通し、ボイラ側に連通する給水口23が開口する第2貯水部5とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、負荷機器から発生したドレンを回収してボイラに還流させるドレンタンクに関するものである。
従来、ドレンタンクとして、内部空間を隔壁によって2分割し、その一方の低温槽下部には循環管路の往き管路が接続される一方、高温槽上部には循環管路の戻り管路が接続されたものが公知である(例えば、特許文献1、2参照)。
しかしながら、前記従来のドレンタンクでは、高温側と低温側に2分割し、高温側で負荷機器からドレンを回収し、同じく高温側からボイラにそのドレンを供給するようにしている。そして、低温側の補給水が隔壁に形成した連通口を介して高温側に流入するようになっている。このため、高温側すなわちボイラへの給水側で温度斑が発生しやすいという問題がある。また、低温側のドレンはそのまま滞留し続けやすいという問題がある。
特開2011−242038号公報 特許5157727号公報
本発明は、低温のドレンが1箇所に滞留し続けることを防止しつつ、均一でしかも高温のドレンをボイラに供給することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、ボイラから負荷機器に蒸気を供給することにより、前記負荷機器から発生したドレンを回収した後、前記ボイラに還流するためのドレンタンクであって、外部から補給水を供給可能な補給口を有し、前記ドレンが回収される第1貯水部と、前記第1貯水部と上方空間で連通し、前記ボイラ側に連通する給水口が開口する第2貯水部と、を備えたことを特徴とするドレンタンクを提供する。
この構成により、負荷機器から回収された高温のドレンが、一旦、第1貯水部に貯留される。第1貯水部では上方側が高温となるので、その高温側から上方空間を介して第2貯水部へと流入する。したがって、第2貯水部ではほぼ均一な高温のドレンが貯留され、ボイラへと給水される。また、第1貯水部にドレンが回収され、第2貯水部に流動した後、ボイラへと供給されるので、低温のドレンが第1貯水部に滞留しにくい。
前記第1貯水部と前記第2貯水部とは、仕切壁により仕切られた空間でそれぞれ構成すればよい。
この構成により、第1貯水部と第2貯水部とを既存のドレンタンクを使用して簡単で安価に形成することができる。
前記第1貯水部内の水を循環させる循環ラインを備え、前記循環ラインの途中には、循環水と前記ドレンとを混合させる混合部を設けるのが好ましい。
この構成により、第1貯水部の水を強制的に回収されるドレンと混合することで、温度を上昇させながら、第1貯水部に残留し続けることを防止することができる。
前記第1貯水部は、前記補給口を、前記循環ラインの入口と同じか、上方に開口させるのが好ましい。
この構成により、第1貯水部内のドレンを混合し、その温度の均一化をより促進させることができる。
前記第1貯水部は、前記第2貯水部に比べて容量が大きいのが好ましい。
この構成により、第2貯水部に貯留されるドレンの入れ替わりが早くなり、上下に温度分布がばらつく前に消費することができる。
本発明によれば、ドレンを第1貯水部に貯留した後、上方空間を介して高温側から第2貯水部に流入させるようにしているので、温度斑の少ない均一な高温のドレンをボイラに給水することができる。
本実施形態に係るドレン回収システムの一部を示す概略図である。 図1のドレンタンクの概略拡大図である。 図2の平面断面図である。 他の実施形態に係るドレンタンクの概略図である。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。また、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは相違している。
図1は、ドレン回収システムの一部を示す。このドレン回収システムはドレンタンク1を備える。このドレンタンク1は筒状で、図2に示すように、上部に混合ボックス(混合部)2を備え、上面には通気口1aが形成されている。通気口1aは開放可能に閉鎖されており、ドレンタンク1の上方気相領域での蒸気圧が上昇することにより開放可能となっている。またドレンタンク1の内部下方側が仕切板3によって第1貯水部4と第2貯水部5とに2分割されている。第1貯水部4内のドレンが下部から上部へと向かって循環する循環ライン9が形成されている。循環ライン9の途中には混合ボックス2が設けられている。
混合ボックス2は、ドレンと循環水とを混合するためのもので、第1領域6、第2領域7及び第3領域8で構成されている。第1領域6、第2領域7及び第3領域8の一部がドレンタンク1の上方に突出し、第3領域8の残りの部分がドレンタンク1内の第1貯水部4へと延びている。
第1領域6には、図1に示すように、その上端面に循環ライン9を構成する配管の一端部が接続されている。この配管の他端部はドレンタンク1の第1貯水部4の下部に接続されている。循環ライン9を構成する配管の途中には、第1貯水部4の下部側から順に、循環ポンプ11、及び、第1流量調整バルブ12が設けられている。これにより、循環ポンプ11を駆動すると、第1貯水部4の下方側の比較的低温のドレンが第1領域6へと供給される。
第2領域7には、第1領域6からの循環水が通過するほか、側面にドレン回収ライン13が接続されている。ドレン回収ライン13の先端部分は第2領域7内に延びている。これにより、第1貯水部4に貯留された下方側の比較的低温のドレン(以下、低温ドレンと記載する。)と、負荷機器(図示せず)から回収される高温のドレン(以下、第1高温ドレンと記載する。)とが効果的に混合される。
第3領域8は、図2に示すように、内管8aと外管8bからなる2重管で構成されている。内管8aには内外を連通する複数の連通孔が形成されている。外管8bには、ドレンタンク1内の領域に内外を連通する複数の連通孔が形成されている。連通孔により2重管内を通過する蒸気がドレンタンク1の上方気相領域へと排出される。
仕切板3は、図3に示すように、ドレンタンク1の内周面の対向部分に底面から上方に向かって所定間隔で延びる一対のガイド部16にガイドされる。ガイド部16を設ける位置は、ドレンタンク1の中心線を通る平面に対して片側にずらせてあり、第2貯水部5に比べて第1貯水部4が占める空間領域の体積が大きくなるようにしている。
ガイド部16によってガイドした仕切板3の取付状態では、図2に示すように、その上端位置がドレンタンク1内に収容されるドレンの水位が変動すると予想される範囲(水位制御帯:予想上限位置と予想下限位置の間の領域)の予想下限値よりも所定寸法下方側となっている。これにより、通常の状態では、ドレンは第1貯水部4から第2貯水部5へと上方空間Sを介して流動可能となる。
ガイド部16は、ドレンタンク1の底面からの高さが、そこにガイドした取付状態の仕切板3の高さ寸法のほぼ1/3とされている。これにより、仕切板3は、その両側部上方側とドレンタンク1の内周面との間にガイド部16のない領域、すなわち、図3に示すように、隙間17がそれぞれ形成される。この隙間17は、ドレンタンク1内の水位が予想される範囲の予想下限値よりも下方側の予想外下限位置まで下がった場合に、第1貯水部4から第2貯水部5にドレンを補給することを可能とする。
第1貯水部4には、図1に示すように、補給水タンク18から補給水を供給するための補給水ライン19が接続される補給口20が形成されている。ここでは、補給口20の位置は、仕切板3の高さ寸法のほぼ半分の位置(それよりも低い位置であってもよい。)である。また、第1貯水部4には、前述のように、下部に循環ライン9が接続される排水口(入口)21が形成されている。この場合、補給口20は排水口21と同じか、あるいは、上方位置に形成するのが好ましい。そして、循環ポンプ11を駆動することにより低温ドレンが混合ボックス2に供給され、負荷機器からの第1高温ドレンと混合され、第1貯水部4の上方側の高温側のドレンに合流することにより、第1高温ドレンよりも温度は低いが温度分布がほぼ均一な高温のドレン(以下、第2高温ドレンと記載する。)となっている。
第2貯水部5には、その下部に図示しないボイラにつながる給水ライン22が接続される給水口23が形成されている。
次に、前記構成からなるドレン回収システムの動作について説明する。
ボイラから供給された蒸気により負荷機器で発生した第1高温ドレンは、ドレン回収ライン13を介して混合ボックス2に流入する。また、循環ポンプ11を駆動し、第1流量調整バルブ12の開度を調整して流量を制御しながら、第1貯水部4の下方側の低温ドレンを混合ボックス2の第1領域6の上部へと供給する。これにより、混合ボックス2の第2領域7で、負荷機器からの第1高温ドレンと、第1貯水部4からの低温ドレンとが混合され、第1貯水部4の上方へと流入する。
第1貯水部4では、貯留されたドレンの高温部分が上方領域を占め、そこに負荷機器からの第1高温ドレンが、下方側から流動させた低温ドレンと混合されて合流する。このため、第1貯水部4の上方液相部分は下方液相部分よりも高温で、しかも均一な温度分布となった第2高温ドレンとなる。そして、この均一温度となった上方液相部分のうち、仕切板3の上端位置を超える部分の第2高温ドレンが上方空間Sを介して第2貯水部5へと流動する。
第2貯水部5では、給水ライン22を介してボイラへとドレンを供給するが、この給水による減少分について、第1貯水部4から温度分布がほぼ均一となった第2高温ドレンが供給される。しかも、第1貯水部4に比べて第2貯水部5の占有空間体積が小さくなっている。このため、第2貯水部5に貯留されたドレンは次々にボイラに供給され、その都度、第1貯水部4の高温ドレンが補給される。したがって、第2貯水部5からボイラには、高温で温度分布が均一な第2高温ドレンのみが供給されることになる。
このように、前記実施形態によれば、ドレンタンク1内を仕切板3によって分割しただけで第1貯水部4と第2貯水部5を、簡単かつ安価に形成することができる。
また、第1貯水部4の低温ドレンを積極的に混合ボックス2へと流動させて負荷機器からの第1高温ドレンと混合させている。そして、この第1高温ドレンと、第1貯水部4の上方液相部分の高温側のドレンとを混合することにより、温度分布が均一で温度斑のない第2高温ドレンを得ている。したがって、第1貯水部4で低温ドレンが下方側に滞留したままとなることがない。
また、第1貯水部4の上方液相部分で得られた第2高温ドレンのうち、仕切壁を乗り越えて行く分のみを第2貯水部5に貯留しているので、ボイラには高温のしかも温度分布の均一なドレンのみを供給することができる。しかも、第2貯水部5は第1貯水部4に比べて占有空間体積が小さいため、第2貯水部5内で上下に温度分布がばらつく(温度斑が発生する)前にボイラへと供給することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に記載された構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、仕切壁と単なる板状のものとしたが、上端位置を水位制御帶あるいはその上方までとし、水位制御帶に相当する領域に複数の貫通孔を形成するように構成してもよい。また隙間17について、仕切板3の両側部ではなく、同様な貫通孔によって構成することも可能である。この場合、水位制御帶の貫通孔に比べて、その下方側の貫通孔の総開口面積を小さくすればよい。
また、前記実施形態では、第1貯水部4と第2貯水部5とを仕切板3によって形成するようにしたが、図4に示すように、両貯水部は別体の容器で構成し、それらの上方空間Sを互いに連通するようにしてもよい。この場合、第1貯水部4での水位が上方空間Sよりも低下した場合に備えて、中間部等で第1貯水部4と第2貯水部5とを連通する連通管24を設けるようにすればよい。
1…ドレンタンク
2…混合ボックス
3…仕切板
4…第1貯水部
5…第2貯水部
6…第1領域
7…第2領域
8…第3領域
9…循環ライン
11…循環ポンプ
12…第1流量調整バルブ
13…ドレン回収ライン
16…ガイド部
17…隙間
18…補給水タンク
19…補給水ライン
20…補給口
21…排水口
22…給水ライン
23…給水口
24…連通管
S…上方空間

Claims (5)

  1. ボイラから負荷機器に蒸気を供給することにより、前記負荷機器から発生したドレンを回収した後、前記ボイラに還流するためのドレンタンクであって、
    外部から補給水を供給可能な補給口を有し、前記ドレンが回収される第1貯水部と、
    前記第1貯水部と上方空間で連通し、前記ボイラ側に連通する給水口が開口する第2貯水部と、
    を備えたことを特徴とするドレンタンク。
  2. 前記第1貯水部と前記第2貯水部とは、仕切壁により仕切られた空間でそれぞれ構成したことを特徴とする請求項1に記載のドレンタンク。
  3. 前記第1貯水部内の水を循環させる循環ラインを備え、
    前記循環ラインの途中には、循環水と前記ドレンとを混合させる混合部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のドレンタンク。
  4. 前記第1貯水部は、前記補給口を、前記循環ラインの入口と同じか、上方に開口させたことを特徴とする請求項3に記載のドレンタンク。
  5. 前記第1貯水部は、前記第2貯水部に比べて容量が大きいことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のドレンタンク。
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