JP2015192584A - 永久磁石電動機および圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転子コア310は、本体部310aと、本体部の軸方向一方側および軸方向他方側に設けられている第1のバランス調整部310bおよび第2のバランス調整部310cを有する。第1のバランス調整部の長さM1は、第2のバランス調整部の長さM2より長い。本体部と第1のバランス調整部に設けられている永久磁石341の長さL1は、本体部と第2のバランス調整部に設けられている永久磁石342の長さL2に等しい。永久磁石341が挿入される磁石挿入孔331は、第1の挿入孔部分331aと、径方向に沿った間隔が第1の磁石挿入孔部分331aより大きい第2の挿入孔部分331bを有している。永久磁石341の軸方向一方側の端部は、境界部331cにより、軸方向一方側への移動が規制されている。
【選択図】図6
Description
特許文献1には、真鍮やステンレスにより形成されたバランスウェイトを回転子コアに取り付けた永久磁石電動機が開示されている。また、特許文献1には、電磁鋼板を積層して形成される回転子コアの一部分を切り取ることにより、バランスウェイトの機能を回転子コアに持たせた永久磁石電動機が開示されている。
また、特許文献1に開示されている、回転子コアの一部を切り取る方法では、バランスウェイトを回転子コアに取り付ける作業を省略することができるとともに、回転子コアを精度よく切り取ることができるが、回転子コアを切り取る位置や形状に制限があり、また、永久磁石の長さを長くすることができない。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、回転体のアンバランスを精度よく修正することができるとともに、永久磁石の長さを長くすることができる技術を提供することを目的とする。
一つの発明は、永久磁石電動機に関する。
本発明の永久磁石電動機は、固定子と回転子を備えている。固定子は、固定子コアと固定子巻線を有している。回転子は、磁性を有する板状部材、典型的には、電磁鋼板を軸方向に積層して形成された回転子コアと、回転子コアに形成された磁石挿入孔に挿入された永久磁石と、回転子コアの軸方向両側に配置された端板を有している。
回転子コアは、筒状に形成された第1の部分と、第1の部分の軸方向一方側および軸方向他方側に設けられ、軸方向に沿って延在する第2の部分および第3の部分を有している。典型的には、第2の部分および第3の部分は、軸方向に直角な断面で見て、第1の部分の外周形状と異なる外周形状を有している。また、典型的には、第2の部分と第3の部分は、同じ外周形状を有している。
回転子コアを形成する板状部材は、回転子コアの第1、第2および第3の部分を形成する第1、第2および第3の板状部材を有している。典型的には、第2の板状部材と第3の板状部材は、少なくとも一部が、軸方向に直角な断面で見て、同じ外周形状を有している。
磁石挿入孔は、回転子コアの第1および第2の部分に形成された第1の磁石挿入孔と、回転子コアの第1および第3の部分に形成された第2の磁石挿入孔を有している。典型的には、第1の磁石挿入孔と第2の磁石挿入孔は、軸方向に直角な断面で見て、同じ外周形状を有している。
永久磁石は、第1の磁石挿入孔に挿入された第1の永久磁石と、第2の磁石挿入孔に挿入された第2の永久磁石を有している。典型的には、第1の永久磁石と第2の永久磁石は、同じ材料により形成され、また、軸方向に直角な断面で見て、同じ外周形状を有している。
そして、本発明では、第1の永久磁石の軸方向に沿った長さと第2の永久磁石の軸方向に沿った長さが等しくなるように設定されている。
また、回転子コアの第2の部分と第3の部分は、軸方向に沿った長さが異なっているとともに、第2の部分による遠心力と第3の部分による遠心力が、反対の方向に作用するように構成されている。回転子コアの第2の部分と第3の部分は、回転子コアを含む回転体のアンバランスを修正するバランス修正部として作用する。
さらに、第1の永久磁石が挿入される第1の磁石挿入孔は、第1の挿入孔部分と、第1の挿入孔部分より軸方向一方側に配置され、軸方向と交差する方向の断面積が第1の挿入孔部分より大きい第2の挿入孔部分を有している。第1の永久磁石は、軸方向と交差する方向の断面積が異なる第1の挿入孔部分と第2の挿入孔部分の境界部によって、第1の磁石挿入孔の軸方向一方側への移動が規制される。
本発明では、回転子コアを、筒状の第1の部分と、第1の部分の軸方向両側に設けられ、バランス修正部として作用する第2の部分および第3の部分により構成しているため、回転体のアンバランスを精度よく修正することができる。また、バランス修正部として作用する第2の部分および第3の部分の形状を、容易に設定することができる。また、永久磁石の軸方向に沿った長さを、回転子コアの本体部の軸方向に沿った長さより長くすることができるため、永久磁石電動機の出力を高めることができる。また、第1の永久磁石の軸方向一方側への移動を、簡単な構成で規制することができる。
本形態では、第1の永久磁石の軸方向両側への移動を容易に規制することができる。
本形態では、回転子コアの第1の部分の軸方向に沿った長さと第3の部分の軸方向に沿った長さを加算した加算値が、第2の永久磁石の軸方向に沿った長さと等しく設定されている。これにより、回転子コアを有効に利用しながら、永久磁石の長さを長く設定して永久磁石電動機の出力を高めることができる。
本形態では、回転子コアを有効に利用しながら、第1の永久磁石および第2の永久磁石の軸方向に沿った移動を規制することができる。これにより、第1の永久磁石および第2の永久磁石を固定することができ、電磁振動による騒音の発生を抑制することができる。
本形態では、固定子コアおよび回転子コアを有効に利用することができる。また、固定子の内周面(スロットの開口部を含む)と回転子コアの外周面がほぼ同じ面積となる上に、軸方向の長さが等しいため、3次元方向に流れる磁束が少なくなって電磁鋼板に流れる渦電流を低減でき、永久磁石電動機の効率を高めることができる。
圧縮機は、圧縮機構部と、圧縮機構部を駆動する電動機を有している。そして、本発明では、圧縮機構部を駆動する電動機として、前述した永久磁石電動機のいずれかを用いている。
本発明は、前述した永久磁石電動機と同様の効果を有する。
なお、本明細書では、固定子200に対して回転子300が回転可能に支持されている状態において、回転子300の回転軸400に沿った方向が、本発明の「軸方向」に対応する。また、固定子200に対して回転子300が回転可能に支持されている状態において、軸方向に直角な断面で見て、回転子300の回転中心Oを通る線の方向が、本発明の「径方向」に対応し、回転中心Oを中心とする円弧に沿った方向が、本発明の「周方向に沿った方向」に対応する。
本実施の形態の圧縮機10は、ハウジング20、圧縮機構部30、アキュムレータ40、永久磁石電動機100等により構成されている。ハウジング20は、鉄(Fe)やアルミニウム(Al)等により形成される。ハウジング20は、密閉されており、圧縮機構部30と永久磁石電動機100を収容している。ハウジング20には、吸入管41と吐出管21が設けられている。ハウジング20の内周面の形状は、円形形状や多角形形状等に形成される。
圧縮機構部30は、シリンダ31と、回転軸400により駆動される偏心ロータ32を有している。偏心ロータ32は、偏心部を有している。これにより、偏心ロータ32は、質量が回転対称でない、すなわち、アンバランスである。圧縮機構部30は、偏心ロータ32が回転することによって、吸入管41から吸入された冷媒をシリンダ31内で圧縮する。
圧縮機構部30で圧縮された冷媒は、永久磁石電動機100に形成された冷媒通路を通り、吐出管21から吐出される。冷媒通路としては、例えば、固定子200の固定子コア210に形成された孔、固定子コア210の外周面とハウジング20の内周面との間に形成された溝、回転子300の回転子コア310に形成された孔、固定子コア210の内周面(ティース212のティース先端面)と回転子コア310の外周面310Aとの間の間隙(ギャップ)等が用いられる。
また、回転軸400の回転によって、潤滑油溜め33に貯留されている潤滑油が圧縮機構部30の摺動部に供給される。各摺動部を潤滑した潤滑油は、潤滑油留め33に戻される。
図1に示されている圧縮機10では、冷媒と潤滑油が混在した媒体が吐出管21から吐出される。
永久磁石電動機100は、固定子200と回転子300を有している。
固定子200は、固定子コア210と固定子巻線220を有している。
固定子コア210は、薄い板状の電磁鋼板を複数枚積層して形成されている。固定子コア210は、軸方向に直角な断面で見て、周方向に沿って延びている固定子ヨーク211、固定子ヨーク211から径方向に沿って回転中心O側に延びているティース212、周方向に隣接するティース212によって形成されるスロット213を有している。ティース212は、先端側に、周方向に沿って延びているティース先端部を有し、ティース先端部の回転子300側には、ティース先端面が形成されている。
固定子巻線220は、ティース212に、分布巻方式や集中巻方式等で巻き付けられている。
回転子300は、回転子コア310を有している。回転子コア310は、薄い板状の電磁鋼板を複数枚積層して形成されている。積層された複数の電磁鋼板は、軸方向両側の端面に配置された第1の端板371および第2の端板372と共に、第1のカシメピン361および第2のカシメピン362によって一体化されている。
また、回転子コア310は、筒状の本体部310aと、本体部310aの軸方向一方側(図6では、紙面の下側)に設けられている第1のバランス修正部310bおよび本体部310aの軸方向他方側(図6では、紙面の上側)に設けられている第2のバランス修正部310cを有している。本実施の形態では、軸方向に直角な断面で見て、本体部310aは、ドーナツ形状を有し、第1のバランス修正部310bおよび第2のバランス修正部310cは円弧形状を有している。すなわち、軸方向に直角な断面で見て、第1のバランス修正部310bおよび第2のバランス修正部310cの外周形状は、本体部310aの外周形状と異なっている。本実施の形態では、軸方向に直角な断面で見て、第1のバランス修正部310bの外周形状と第2のバランス修正部310cの外周形状は、同じ形状であり、回転中心Oを通る線に対して線対称である。
図6に示されているように、第1のバランス修正部310bおよび第2のバランス修正部310cは、回転子コア310および圧縮機構部30の偏心ロータ32を含む回転体のアンバランスを修正する機能を有している。第1のバランス修正部310bの軸方向に沿った長さM1は、第2のバランス修正部310cの軸方向に沿った長さM2より長く設定されている(M1>M2)。また、第1のバランス修正部310bおよび第2のバランス修正部310cの形状および配置位置は、第1のバランス修正部310bにより発生する遠心力と第2のバランス修正部310cにより発生する遠心力が反対の方向に作用するように設定される。
本体部310aが、本発明の「回転子コアの第1の部分」に対応し、第1のバランス修正部310bが、本発明の「回転子コアの軸方向一方側に設けられた第2の部分」に対応し、第2のバランス修正部310cが、本発明の「回転子コアの軸方向他方側に設けられた第3の部分」に対応する。
なお、「d軸」は、主磁極部の周方向中心と回転中心Oを結ぶ線である。また、「q軸」は、補助磁極部の周方向中心と回転中心Oを結ぶ線である。
本実施の形態では、第1の永久磁石341および第2の永久磁石342は、希土類磁石により形成されている。また、第1の永久磁石341の軸方向に沿った長さL1は、第2の永久磁石342の軸方向に沿った長さL2と等しい(L2=L1)。また、第1の永久磁石341および第2の永久磁石342は、軸方向に直角な断面で見て、同じ外周形状を有している。すなわち、第1の永久磁石341と第2の永久磁石は342として、同じ材料で形成され、同じ形状を有する永久磁石が用いられている。
同様に、第2の磁石挿入孔332を形成する壁面には、第2の磁石挿入孔332の周方向両端部と、第2の磁石挿入孔332に挿入される第2の永久磁石342の周方向両端部との間に空隙を形成するために、突起332Aが形成されている。第2の永久磁石342は、突起332Aによって、周方向に沿った移動が規制される。
図5に示されているように、第1の端板371は、軸方向に直角な断面で見て、外周面371A、内周面371B、接続面371Cおよび371Dにより形成される円弧状を有している。外周面371Aは、回転子コア310(第1のバランス修正部310b)の外周面310Aに沿って延びており、内周面371Bは、第1のバランス修正部310bの内周面に沿って延びている。端板371の外周面371Aは、回転子コア310の外周面310Aより飛び出ないように配置されている。
回転子コア310の本体部310aおよび第1のバランス修正部310bを形成する電磁鋼板は、軸方向両側の端面に第1の端板371が配置された状態で、第1のカシメピン挿入孔351に挿入された第1のカシメピン361によって一体化される。
また、回転子コア310の本体部310aの軸方向一方側の端面Aと、第2のバランス修正部310cの軸方向他方側の端面Dには、第2の端板372が配置されている。
図5に示されているように、第2の端板372は、軸方向に直角な断面で見て、外周面372A、内周面372B、接続面372Cおよび372Dにより形成される円弧状を有している。外周面372Aは、回転子コア310(第2のバランス修正部310c)の外周面310Aに沿って延びており、内周面372Bは、第2のバランス修正部310cの内周面に沿って延びている。端板372の外周面372Aは、回転子コア310の外周面310Aより飛び出ないように配置されている。
回転子コア310の本体部310aおよび第2のバランス修正部310cを形成する電磁鋼板は、軸方向両側の端面に第2の端板372が配置された状態で、第2のカシメピン挿入孔352に挿入された第2のカシメピン362によって一体化される。
本実施の形態では、第1の端板371および第2の端板372として、軸方向に直角な断面で見た外周形状が同じ部材が用いられ、回転中心Oを通る線に対して線対称となるように配置されている。
また、回転子コア310の本体部310aの軸方向に沿った長さLと第2のバランス修正部310cの軸方向に沿った長さM2を加算した加算値[L+M2]は、第2の永久磁石342の軸方向に沿った長さL2と等しい([L+M2]=L2)。
これにより、第2の永久磁石342は、回転子コア310の軸方向一方側の端面Aに配置されている第2の端板342と、第2のバランス調整部310cの軸方向他方側の端面Dに配置されている第2の端板372によって、軸方向に沿った両側への移動が規制されている。
一方、第1の永久磁石341の軸方向に沿った長さL1は、本体部310aの軸方向に沿った長さLと第1のバランス修正部310aの軸方向に沿った長さM1を加算した加算値[L+M1]より短い(L1<[L+M1])。
このため、第1の永久磁石341は、第1のバランス修正部310bの軸方向一方側の端面Cに配置された第1の端板371と、本体部310aの軸方向他方側の端面Bに配置された第1の端板371の間で軸方向に沿って移動可能である。
そこで、第1の永久磁石341の軸方向に沿った移動を規制する必要がある。
軸方向と交差する方向の断面積を異ならせる方法としては、例えば、径方向に沿った間隔を異ならせる方法か、周方向に沿った間隔を異ならせる方法、径方向および周法区に沿った間隔を異ならせる方法を用いることができる。
本実施の形態の位置決め部を、図7〜図9を参照して説明する。なお、図7〜図9は、それぞれ図6のVII−VII線断面図、VIII−VIII線断面図、IX−IX線断面図である。
電磁鋼板311は、回転子コア310の外周面310Aを形成する外周面311Aと、回転子コア310の内周面310Bを形成する内周面311Bを有している。また、電磁鋼板311は、第1の磁石挿入孔331を形成する第1の孔311a、第2の磁石挿入孔332を形成する第2の孔311b、第1のカシメピン挿入孔351を形成する第3の孔311c、第2のカシメピン挿入孔352を形成する第4の孔311dを有している。
電磁鋼板312は、第1の永久磁石341が、軸方向他方側の端部が第1の端板371に当接するように(軸方向他方側への移動が規制されるように)第1の磁石挿入孔331に挿入されている状態において、第1の永久磁石341の軸方向一方側の端部より軸方向他方側に配置される。
電磁鋼板312は、回転子コア310(第1のバランス修正部310b)の外周面310Aを形成する外周面312Aと、第1のバランス修正部310bの内周面を形成する内周面312Bを有している。また、電磁鋼板312は、第1の磁石挿入孔331の第1の挿入孔部分331aを形成する第1の孔312a、第1のカシメピン挿入孔351を形成する第2の孔312bを有している。
電磁鋼板313は、回転子コア310(第1のバランス修正部310b)の外周面310Aを形成する外周面313Aと、第1のバランス修正部310bの内周面を形成する内周面313Bを有している。また、電磁鋼板313は、第1の磁石挿入孔331の第2の挿入孔部分331bを形成する第1の孔313a、第1のカシメピン挿入孔351を形成する第2の孔313bを有している。
本実施の形態では、図6に示されているように、第1の磁石挿入孔331の第1の挿入孔部分331aの径方向に沿った間隔(幅)をW1と第2の挿入孔部分331bの径方向に沿った幅W2を異ならせることによって、第1の挿入孔部分331aと第2の挿入孔部分331bの軸方向と交差する方向の断面積を異ならせている。
電磁鋼板312および313が、本発明の「回転子コアの第2の部分を形成する第2の板状部材」に対応する。
電磁鋼板312が、本発明の「回転子コアの第3の部分を形成する第3の板状部材」に対応する。
そして、回転子コア310は、回転子コア310の軸方向一方側の端面Aおよび軸方向他方側の端面Bの軸方向に沿った位置と、固定子コア210の軸方向一方側の端面Eおよび軸方向他方側の端面Fの軸方向に沿った位置が同じとなるように配置されている。
図10では、回転子コア310のq軸上で、第1のバランス修正部310bの内周面(第1の端板371の内周面371B)に沿った箇所と、q軸上で、第2のバランス修正部310cの内周面(第2の端板372の内周面372B)に沿った箇所に冷媒通路381が形成されている。
図11では、回転子コア310のq軸上で、第1のバランス修正部310bの内周面(第1の端板371の内周面371B)より外周側に寄った箇所、q軸上で、第2のバランス修正部310cの内周面(第2の端板372の内周面372B)より外周側に寄った箇所に冷媒通路382が形成されている。
図12では、回転子コア310のd軸に対して周方向両側で、第1のバランス修正部310bの内周面(第1の端板371の内周面371B)に沿った箇所、d軸に対して周方向両側で、第2のバランス修正部310cの内周面(第2の端板372の内周面372B)に沿った箇所に冷媒通路383が形成されている。
図13では、回転子コア310のd軸に対して周方向両側で、第1のバランス修正部310bの内周面(第1の端板371の内周面371B)より外周側に寄った箇所、d軸に対して周方向両側で、第2のバランス修正部310cの内周面(第2の端板372の内周面372B)より外周側に寄った箇所に冷媒通路384が形成されている。
冷媒通路は、回転子コア310のこれ以外の箇所や、固定子コア210の種々の箇所に形成することができる。
したがって、固定子巻線220と第1のバランス修正部310bあるいは第2のバランス修正部310cに接触するのを防止する対策を講じるのが好ましい。
固定子巻線220と第1のバランス修正部310bあるいは第2のバランス修正部310cが接触するのを防止する対策を講じた、異なる実施の形態の永久磁石電動機で用いられている回転子の断面図が図14に示されている。
図14に示されているように、第1のバランス修正部310bおよび第1のバランス修正部310bの端面Cに配置される端板371の外周側に、本体部310aの外周面310Aから径方向中心側に窪んでいる切欠部310Cを設けられている。切欠部310Cは、本体部310aの端面Aの位置まで切り欠くことができる。
また、第2のバランス修正部310cおよび第2のバランス修正部310cの端面Dに配置される端板372の外周側に、本体部310aの外周面310Aから径方向中心側に窪んでいる切欠部310Dが設けられている。切欠部310Dは、本体部310aの端面Bの位置まで切り欠くことができる。
切欠部310Cおよび310Dは、少なくとも一方が設けられていればよい。
回転子コア310の本体部310aの軸方向に沿った長さLが固定子コア210の軸方向に沿った長さと等しい場合には、切欠部310Cおよび310Dを本体部310aの端面AおよびBの位置まで切り欠いても、永久磁石電動機の出力は影響しない。
なお、図14は、図5に示した回転子コアに切欠部310Cおよび310Dを設けたものであるが、他の構成の回転子コアの第1のバランス修正部および第2のバランス修正部の少なくとも一方の外周側に、固定子巻線と第1のバランス修正部および第2のバランス修正部の接触を防止するための切欠部を設けることもできる。
実施の形態では、電磁鋼板を積層して回転子コアおよび固定子コアを形成したが、回転子コアおよび固定子コアを形成する板状部材としては、磁性を有していればよく、電磁鋼板に限定されない。
磁石挿入孔や永久磁石の、軸方向に直角な断面で見た外周形状は、実施の形態の形状に限定されず、種々の形状に設定することができる。
希土類磁石により形成される永久磁石を用いたが、永久磁石としては、フェライト磁石等の他の種々の材料により形成される永久磁石を用いることができる。
第1のバランス修正部および第2のバランス修正部の、軸方向に直角な断面で見た外周形状は、種々の形状に設定することができる。また、第1のバランス修正部および第2のバランス修正部の軸方向に沿った長さは、種々の長さに設定することができる。
永久磁石の軸方向に沿った移動を規制する位置決め部としては、種々の構成の位置決め部を用いることができる。
回転子コアの軸方向に沿った長さと固定子コアの軸方向に沿った長さは、種々の長さに設定することができる。また、回転子コアと固定子コアの配置関係は、種々変更可能である。
本発明の永久磁石電動機は、圧縮機以外の種々の機器の駆動電動機として用いることができる。
実施の形態で説明した各構成は、単独で用いることもできるし、適宜選択した複数の構成を組み合わせて用いることもできる。
「(態様1)固定子と、前記固定子に対して相対的に回転可能な回転子を備え、
前記固定子は、固定子コアと、前記固定子コアに組み付けられた固定子巻線を有し、
前記回転子は、板状部材を軸方向に積層して形成された回転子コアと、前記回転子コアに形成された磁石挿入孔に挿入された永久磁石と、前記回転子コアの軸方向両側に配置された端板を有する永久磁石電動機であって、
前記回転子コアは、筒状に形成された第1の部分と、前記第1の部分の軸方向一方側および軸方向他方側に設けられ、軸方向に沿って延在する第2の部分および第3の部分を有し、
前記板状部材は、前記回転子コアの第1の部分、第2の部分および第3の部分を形成する第1の板状部材、第2の板状部材および第3の板状部材を有し、
前記磁石挿入孔は、前記回転子コアの前記第1の部分および前記第2の部分に形成された第1の磁石挿入孔と、前記回転子コアの前記第1の部分および前記第3の部分に形成された第2の磁石挿入孔を有し、
前記永久磁石は、前記第1の磁石挿入孔に挿入された第1の永久磁石と、前記第2の磁石挿入孔に挿入された第2の永久磁石を有し、
前記第1の永久磁石と前記第2の永久磁石は、軸方向に沿った長さが等しく、
前記回転子コアの前記第2の部分と前記第3の部分は、軸方向に沿った長さが異なっているとともに、前記第2の部分による遠心力と前記第3の部分による遠心力が、反対の方向に作用するように構成されていることを特徴とする永久磁石電動機。」
このような構成の永久磁石電動機は、回転体のアンバランスを精度よく修正することがで、バランス修正部として作用する第2の部分および第3の部分の形状を容易に設定することができ、永久磁石の軸方向に沿った長さを長くして永久磁石電動機の出力を高めることができる。
20 ハウジング
21 吐出管
30 圧縮機構部
31 シリンダ31
32 偏心ロータ
33 潤滑油溜め
40 アキュムレータ
41 吸入管
100 永久磁石電動機
200 固定子
210 固定子コア
211 固定子ヨーク
212 ティース
213 スロット
220 固定子巻線
300 回転子
310 回転子コア
310A 外周面
310B 内周面
310a 本体部
310b 第1のバランス修正部
310c 第2のバランス修正部
310C、310D 切欠部
311、312、313 電磁鋼板
311A、312A、313A 外周面
311B、312B、313B 内周面
311a、311b、311c、311d、312a、312b、313a、313b 孔
312C、312D、313C、313D 接続面
331 第1の磁石挿入孔
332 第2の磁石挿入孔
331A、332A 突起
331a 第1の挿入孔部分
331b 第2の挿入孔部分
331c 段差部(境界部)
341 第1の永久磁石
342 第2の永久磁石
351 第1のカシメピン挿入孔
352 第2のカシメピン挿入孔
361 第1のカシメピン
362 第2のカシメピン
371 第1の端板
372 第2の端板
371A、372A 外周面
371B、372B 内周面
371C、371D、372C、372D 接続面
381、382、383、384 冷媒通路
Claims (6)
- 固定子と、前記固定子に対して相対的に回転可能な回転子を備え、
前記固定子は、固定子コアと、前記固定子コアに組み付けられた固定子巻線を有し、
前記回転子は、板状部材を軸方向に積層して形成された回転子コアと、前記回転子コアに形成された磁石挿入孔に挿入された永久磁石と、前記回転子コアの軸方向両側に配置された端板を有する永久磁石電動機であって、
前記回転子コアは、筒状に形成された第1の部分と、前記第1の部分の軸方向一方側および軸方向他方側に設けられ、軸方向に沿って延在する第2の部分および第3の部分を有し、
前記板状部材は、前記回転子コアの第1の部分、第2の部分および第3の部分を形成する第1の板状部材、第2の板状部材および第3の板状部材を有し、
前記磁石挿入孔は、前記回転子コアの前記第1の部分および前記第2の部分に形成された第1の磁石挿入孔と、前記回転子コアの前記第1の部分および前記第3の部分に形成された第2の磁石挿入孔を有し、
前記永久磁石は、前記第1の磁石挿入孔に挿入された第1の永久磁石と、前記第2の磁石挿入孔に挿入された第2の永久磁石を有し、
前記第1の永久磁石と前記第2の永久磁石は、軸方向に沿った長さが等しく、
前記回転子コアの前記第2の部分と前記第3の部分は、軸方向に沿った長さが異なっているとともに、前記第2の部分による遠心力と前記第3の部分による遠心力が、反対の方向に作用するように構成されており、
前記第1の永久磁石が挿入される前記第1の磁石挿入孔は、第1の挿入孔部分と、前記第1の挿入孔部分より軸方向一方側に配置され、軸方向と交差する方向の断面積が前記第1の挿入孔部分より大きい第2の挿入孔部分を有していることを特徴とする永久磁石電動機。 - 請求項1に記載の永久磁石電動機であって、
前記第1の永久磁石は、前記回転子コアの前記第1の部分の軸方向他方側に配置された端板によって、軸方向他方側への移動が規制されていることを特徴とする永久磁石電動機。 - 請求項1または2に記載の永久磁石電動機であって、
前記回転子コアの前記第2の部分は、前記回転子コアの前記第1の部分の軸方向に沿った長さと前記第2の部分の軸方向に沿った長さを加算した値が、前記第1の永久磁石の軸方向に沿った長さより長くなるように構成され、
前記回転子コアの前記第3の部分は、前記回転子コアの前記第1の部分の軸方向に沿った長さと前記第3の部分の軸方向に沿った長さを加算した値が、前記第2の永久磁石の軸方向に沿った長さと等しくなるように構成されていることを特徴とする永久磁石電動機。 - 請求項3に記載の永久磁石電動機であって、
前記第1の永久磁石は、前記回転子コアの前記第1の部分の軸方向他方側に配置された端板と、前記第1の磁石挿入孔の前記第1の挿入孔部分と前記第2の挿入孔部分との境界部によって、軸方向に沿った移動が規制され、
前記第2の永久磁石は、前記回転子コアの前記第1の部分の軸方向一方側に配置された端板と、前記第3の部分の軸方向他方側に配置された端板によって、軸方向に沿った移動が規制されていることを特徴とする永久磁石電動機。 - 請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の永久磁石電動機であって、
前記回転子コアの前記第1の部分の軸方向に沿った長さは、前記固定子コアの軸方向に沿った長さと等しいことを特徴とする永久磁石電動機。 - 電動機を有する圧縮機であって、
前記電動機として請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の永久磁石電動機が用いられていることを特徴とする圧縮機。
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